JP5093708B2 - 選別コンベアの選別物取出装置 - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
この発明は、選別コンベアの選別物取出装置に関するもので、選別物の箱詰、袋詰等の容器への取出や、この容器の取替等を行わせ易くする。
【0002】
【従来の技術】
選別コンベアから排出された選別物が計量装置上のダンボールケース内に所定量に達すると、このダンボールケース内へ取出供給するホッパー、乃至シュータのシャッターを自動的に閉鎖する技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
選別皿を有した選別コンベアでは、搬送中に選別皿の被選別物の重量を計量装置によって計量しているため、この選別コンベアから排出された選別物を箱詰めする場合にも再び重量計量するために別の計量装置を設ける構成とすると、計量装置が重複して設けられるため煩雑化し、経済的でない。この発明は、選別コンベアに設けられる計量装置を用いて、箱詰めする箱詰計量を行わせて、構成を簡単化し、生産コストの低下を図るものであり、コンパクト化を図り、小規模の選別に適応させるものである。しかも、この箱詰開始を、シュータにのぞませる容器が設置されることによって開始させるもので、選別物の容器外への排出を防止するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、選別皿1に被選別物Aを載せて搬送しながら計量装置2で計量して選別位置3のシュータ5に排出させる選別コンベア4において、該各シュータ5には、該計量装置2による各選別域毎の選別物の所定重量、乃至所定数量の積算によって閉鎖すると共に、このシュータ5からの取出部に容器Dが置かれたことを検出する容器センサSによって開放可能のシャッター6を設けたことを特徴とする選別物取出装置の構成とする。
【0005】
請求項2に記載の発明は、取出スイッチ8を手動操作して前記シャッター6を開放可能に設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、選別コンベア4の選別皿1によって被選別物Aが搬送される過程で、計量装置2によって計量されながら、各選別位置3のシュータ5に選別されて取り出される。この選別されるときの計量装置2による計量に基づいて、選別排出のシュータ5におけるシャッター6を自動的に閉鎖して、このシャッター6を閉鎖するための選別物箱詰計量の如き特別の計量装置を設けることなく、構成を簡単にして、生産コストを安価にすることができ、小規模の選別コンベアとして有効に利用できる。
【0007】
しかも、このシュータ5からの選別物取出部に容器Dが位置されたことを容器センサSが検出することによって、シュータ5のシャッター6が自動的に開かれて、このシュータ5内の選別物が容器D内へ供給されるものであるから、操作性を高めることができ、的確で誤作動をなくすることができる。又、選別物の容器外への排出を防止できる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、シュータ5に取り出される選別物を手動で容器へ取り出させる場合や、容器センサSが故障した場合等では、この取出スイッチ8を手動操作することによって、選別物の箱詰を簡易に行わせることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明は、選別コンベアで計量選別された選別物の取出装置として実施することができ、果菜類や魚貝類等の重量選別に利用できる。以下図面に示す符号を用いて説明する。選別皿1を配列して各々被選別物を載せた状態で搬送しながら、計量装置2で計量して選別位置3に選別排出する選別コンベア4においては、各選別皿1で搬送される間に被選別物の重量が計量されている。この選別前の彼選別物Aの計量装置2による選別計量を利用して、選別排出された選別物を受けたシュータ5から箱詰や袋詰等の所定容器D内へ供給する供給量を計測しながら取り出させるもので、比較的小規模の選別コンベア4の選別物取出装置として、簡単で安価な装置とするものである。そして、次のような形態で実施できる。
【0010】
請求項1に記載の発明では、選別皿1に被選別物Aを載せて搬送しながら計量装置2で計量して選別位置3のシュータ5に排出させる選別コンベア4において、該各シュータ5には、該計量装置2による各選別域毎の選別物の所定重量、乃至所定数量の積算によって閉鎖すると共に、このシュータ5からの取出部に容器Dが置かれたことを検出する容器センサSによって開放可能のシャッター6を設けたことを特徴とする選別物取出装置の構成として、選別コンベア4の選別皿1に載せられて搬送される被選別物Aの重量を計測する計量装置2によって、シュータ5のシャッター6を閉鎖するため、このシャッター6のための特別の計量装置を要せず、構成簡単で、安価な装置とすることができる。
【0011】
しかも、このシュータ5からの選別物取出部に容器Dが位置されたことを容器センサSで検出することによって、シュータ5のシャッター6が自動的に開かれて、このシュータ5内の選別物が容器D内へ供給されるものであるから、操作性を高めることができ、的確で誤作動を少なくすることができる。又、選別物の容器D外への排出を防止できる。
【0012】
又、請求項2に記載の発明は、取出スイッチ8を手動操作して前記シャッター6を開放可能に設けたことを特徴とするものであり、シュータ5に取り出される選別物を手動で容器へ取り出させる場合や、容器センサSが故障した場合等では、この取出スイッチ8を手動操作することによって、選別物の箱詰を簡易に行わせることができる。
【0013】
ここに、前記計量装置2による各選別域毎の重量、乃至数量を積算するためには、電子的制御等のコントローラ15を用いることができる。又、シュータ5からの選別物取出部は、単にダンボールケース等の容器Dを搭載できる容器載台46とする形態や、コンベア、重量計量台等の形態の構成とすることができる。更に、容器センサSは、これら容器載台45に容器Dの有、無を検出するもので、光電センサやリミットスイッチセンサ等の形態とすることができる。
【0014】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて更に詳細に説明する。選別コンベア4は、前後のスプロケット9,10間に掛け渡されたチエン11に選別皿1を一定間隔に配設し、被選別物Aをこの選別皿1に載せて搬送できる。12はこの被選別物Aを各選別皿1に供給する供給樋である。この選別コンベア4の搬送経路には、被選別物Aを載せた各選別皿1の重量を計量するロードセルからなる計量装置2を設け、この下手側の各選別位置3にシュータ5を配置して、選別排出される選別域毎の選別物を受けると共に、各シュータ5にはシャッター6を有し、このシャッター6の開きによって、取出口14から選別物をダンボールケース等の容器Dに供給させて箱詰めすることができる。
【0015】
前記選別コンベア4の選別皿1は、チエン11による搬送中において選別位置3にくると、計量装置2による計量と、選別位置3に配設の選別皿1通過を検出する通過センサ27とによって、コントローラ15からの出力により電磁ソレノイド13でガイドレール16の一部の切替レール17を切替えて、搬送姿勢Bから排出姿勢Cに転倒される構成としている。前記チエン11のリンクプレート18にはケース20がビス21で取付けられ、このケース20に上下一対の平行リンク22,23によって上下動自在に支持され、上部のリンク22の基端のスライダー24がガイドレール16に摺動支持されて、この選別皿1の被選別物Aの載置搬送姿勢Bを保持される。
【0016】
これら上下の平行リンク22,23は、リンクピン25,26でケース20の両側部に対して上下回動自在に支持されて、この先端側のリンクアーム28に選別皿1底部を支持軸29で転倒自在に支持させる。前記ガイドレール16と切替レール17とによって案内されるスライダー24を有したリンク22と、リンク23との上下動において、この下動時には、選別皿1の底面がケース20上の転倒ストッパー30に当接することによって、支持軸29の回りに外側へ向けて転倒させることができ、この選別皿1上に載せていた被選別物Aを排出する排出姿勢Cとすることができる。
【0017】
前記上部のリンク22の基端側には平衡調節用の重錘31を有する。32はケース20の移動経路に沿ってコンベアフレーム33に設けられるガイドレールで、このケース20に有するガイドロール34を案内させる。35はこの平行リンク22,23のバランススプリングである。
【0018】
前記選別コンベア4の外側に沿う各切替レール17に対向する選別位置3には、選別皿1の転倒によって排出される選別物を受けるシュータ5が、各選別域毎に配設される。この各シュータ5にはシャッタソレノイド19で電磁的に開閉されるシャッター6が設けられて、取出口14の開きによって外側下方のダンボールケース等の容器Dに取出供給することによって、選別物毎の箱詰めを行わせることができる。
【0019】
前記計量装置2の近くには、コントローラ15、及び電源入り、切りの電源スイッチ36、選別コンベア4を回転させて選別を行わせるスタートスイッチ37、これを停止するストップスイッチ38、非常停止スイッチ39、ディスプレイ40、及びキーボード44等を有するコントロールボックス41を設ける。又、選別位置3の各シュータ5のシャッター6上のゲートフレーム42には、このシャッター6がシャッタソレノイド19で閉鎖されることによって点灯される表示ランプ7を設ける。この表示ランプ7は取出スイッチ8に構成されていて、手で押すことによってこの表示ランプ7を消灯すると共に、閉鎖されていたシャッター6を開くことができ、シュータ5内の選別物を取出口14から外側の容器載台46の容器D内へ取出させることができる。
【0020】
前記選別物取出部の床面には、容器載台46が設けられて、各シュータ5の取出口14下部に対向して容器Dが搭載され、前記シャッター6の開きによって取り出される選別物をこの容器Dで受けて収容させることができる。この容器載台46の側方には通路47を介して取出コンベア48が設けられて、該容器載台46上の選別物収容の容器Dを、通路47上に立つ作業者がこの取出コンベア48上に載せ替えて搬送処理させることができる。このような容器載台46の各容器支持位置には、容器センサSが設けられる。この容器センサSは、容器載台46の凹部49に光電形態に構成されて、上面に載置された容器Dの底面に光電を照射して反射光検出の有無によって容器Dの有無を検出するものである。
【0021】
この各容器センサSは、前記コントローラ15を介して対向するシュータ5のシヤッタソレノイド19と連動して、容器Dが有ることを検出して閉鎖状態のシャッター6を開放し、シュータ5に収容していた選別物をこの容器載台46上の容器Dに取出収容させることができる。このため、選別物の自動的取出においては、シャッター6は容器載台46上部に容器Dが置かれないかぎり開かないため、誤って選別物を容器Dのない容器載台46上には排出されることがなく、的確な取出制御を行わせることができる。又、容器Dの載置のための時間が自由にできるために、作業者が容器Dの搭載を行うような手作業を楽に容易に行わせることができる。更には、前記取出スイッチ8によるシャッター6の開放は、容器センサSの故障時等によって自動的開放ができないときに使用すると便利である。
【0022】
このようにして、各シュータ5に選別されて取り出された選別物は、前記取出スイッチ8に操作、又は容器センサSの検出による自動的シャッター6の開きによって、容器載台46上の容器Dに取出収容されると、この選別物収容の満たされた容器Dを作業者が容器載台46上から側方の取出コンベア48に載せ替えて搬送させることができる。
【0023】
前記容器センサSは、容器Dの検出によって直ちにシャッター6を開放するように構成することができるが、この容器Dが載せられたことを検出してから一定の時間を置いてからシャッター6を開放作動するように遅延タイマーを設ける形態とすることもできる。この形態では一旦載せた容器Dを取り除いたり、載せ替えるときに便利である。又、このシャッター6の作動は、容器センサSの検出によるときと、手動の取出スイッチ8によるときとが競合することが有るため、この手動による取出スイッチ8による開放を優先させるように構成することができる。更には、このシャッター6の開放には、操作モードを切替るモードスイッチを設けて、手動モードでは取出スイッチ8の操作で開放させ、自動モードでは容器センサSによる検出で開放させるように構成することができる。
【0024】
前記選別コンベア4の回転により、各選別皿1には供給樋12から被選別物Aが供給され、この選別皿1が計量装置2を通過する毎に、このリンク22のスライダー24が該計量装置2の計測子45に受けられて計量される。この計量に基づいてコントローラ15では、被選別物Aの選別領域が指定されると共に、この選別領域毎の被選別物Aの重量、又は個数が積算される。選別皿1が更に搬送されて選別位置3に達すると、該コントローラ15で指定された選別領域の通過センサ27で検出されることによって、コントローラ15からの出力でソレノイド13が作動されて切替レール17が開かれて、スライダ24の案内を解放し、選別皿1を支軸29の回りに転倒させて、被選別物Aを指定のシュータ5へ排出する。
【0025】
各容器載台46上にダンボールケース容器Dを載置すると、容器センサSによる検出で前記各シュータ5のシャッター6が開かれる。このため各々対応してのぞませたダンボールケース容器Dには、選別物が取出口14から供給されて箱詰めされる。このシュータ5からの取出量がコントローラ15において予め設定された規定量、又は規定個数に達すると、これを前記のように積算していたコントローラ15からの出力によって、該当シュータ5のシャッタソレノイド19が作動されて、シャッター6が閉鎖され、表示ランプ7が点灯されて選別中のシャッター6が閉鎖されている旨を作業者に認識させる。このシャッター6の閉鎖によって後続の選別物がシュータ5に貯留されると共に、取出口14でのダンボールケース容器Dの取替えを行うことができる。
【0026】
このとき容器載台46上から選別物を収容した容器Dを取出コンベア48上へ載せ替えると容器センサSが容器Dを検出しなくなるから、一旦閉鎖されたシャッター6はそのままの閉鎖状態を維持する。そして次の新たな容器Dが容器載台46上に載せられると容器センサSによる検出でシャッター6が開放される。このため、既にシュータ5に選別されて取出されている選別物や続いて選別されて取出されくる選別物を容器D内へ取出収容させる。
【0027】
このようにしてシャッター6が開放されると、点灯されていた表示ランプ7が消灯される。このとき容器載せ台46上に新たな容器をDを載置したにも拘らず何らかの原因でシャッター6が開放されないときは、表示ランプ7も点灯されたままの状態にあるから、この点灯されている表示ランプ7の取出スイッチ8を押してONすると、シャッタソレノイド19でシャッター6が開かれてシュータ5内の選別物が取出されて容器Dに箱詰めされると共に、表示ランプ7が消灯される。
【0028】
ここで、この取出スイッチ8を押さないままでいると、コントローラ15からの出力が停止されて、切替レール17の選別切替は行われないこととなって、最終選別位置3に設けられる最終シュータ43へまで搬送されて排出するようにしている。この場合に、同階級の選別領域のシュータ5が前後にわたって複数配置される形態では、上手側のシュータ5に優先的に選別排出させて、取出スイッチ8をONしないときは、下手側のシュータ5へ排出させる構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】選別コンベアの正面図。
【図2】その選別位置のシュータ部の側面図。
【図3】その平面図。
【図4】そのコントロールボックス部の正面図。
【図5】そのコントローラのブロック図。
【図6】その選別皿部の側面図。
【図7】その作用を示す作用側面図。
【図8】その切替レール部の正面図。
【符号の説明】
1 選別皿
2 計量装置
3 選別位置
4 選別コンベア
5 シュータ
6 シャッター
8 取出スイッチ
46 容器載台
A 被選別物
D 容器
S 容器センサ

Claims (2)

  1. 選別皿1に被選別物Aを載せて搬送しながら計量装置2で計量して選別位置3のシュータ5に排出させる選別コンベア4において、該各シュータ5には、該計量装置2による各選別域毎の選別物の所定重量、乃至所定数量の積算によって閉鎖すると共に、このシュータ5からの選別物取出部に容器Dが置かれたことを検出する容器センサSによって開放可能のシャッター6を設けたことを特徴とする選別物取出装置。
  2. 取出スイッチ8を手動操作して前記シャッター6を開放可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載の選別コンベアの選別物取出装置。
    【0001】
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