JP5093647B2 - メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体の製造方法、メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体及びそれを用いたガス浄化材料 - Google Patents
メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体の製造方法、メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体及びそれを用いたガス浄化材料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5093647B2 JP5093647B2 JP2007070520A JP2007070520A JP5093647B2 JP 5093647 B2 JP5093647 B2 JP 5093647B2 JP 2007070520 A JP2007070520 A JP 2007070520A JP 2007070520 A JP2007070520 A JP 2007070520A JP 5093647 B2 JP5093647 B2 JP 5093647B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal oxide
- porous body
- oxide porous
- cerium
- combination
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Compounds Of Iron (AREA)
- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Description
前記多孔体前駆体から前記界面活性剤を除去せしめて、メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体からなるガス浄化材料を得る工程と、
を含み、且つ、
前記2種以上の金属の組み合わせが、セリウムとジルコニウムの組み合わせ、セリウムとチタンの組み合わせ、セリウムと鉄の組み合わせ、ランタンとチタンの組み合わせ、セリウムとマンガンの組み合わせ、セリウムとシリコンの組み合わせ、又は、マンガンと鉄の組み合わせ、であること、
を特徴とする方法である。
前記金属酸化物のナノ1次粒子が、セリウム、ランタン、ジルコニウム、マンガン、鉄、チタン及びシリコンからなる群から選択される2種以上の金属の結晶質金属酸化物からなる平均一次粒子径が1〜8nmの粒子であり、
前記2次粒子が、前記ナノ1次粒子の凝集により形成された平均細孔直径が2nm以下のマイクロ孔領域の細孔構造を有する平均二次粒子径が12〜30nmの粒子であり、
前記2次粒子の凝集により形成された中心細孔直径が2〜10nmのメソ孔領域の細孔構造を有するものであり、且つ、
前記2種以上の金属の組み合わせが、セリウムとジルコニウムの組み合わせ、セリウムとチタンの組み合わせ、セリウムと鉄の組み合わせ、ランタンとチタンの組み合わせ、セリウムとマンガンの組み合わせ、セリウムとシリコンの組み合わせ、又は、マンガンと鉄の組み合わせ、であること、
が好ましい。
前記多孔体前駆体から前記界面活性剤を除去せしめて、メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体を得る工程(第2工程)と、
を含むことを特徴とする方法である。
先ず、有機溶媒と前記金属塩と前記界面活性剤とを含む溶液を調製した後、その溶液中で前記金属塩と前記界面活性剤とのゲルを形成させ、次いで、水を加えて混合溶液を調製し、前記金属塩を加水分解させることが好ましい。
前記金属酸化物のナノ1次粒子が、セリウム、ランタン、ジルコニウム、マンガン、クロム、銀、鉄、チタン及びシリコンからなる群から選択される2種以上の金属の結晶質金属酸化物からなる平均一次粒子径が1〜8nmの粒子であり、
前記2次粒子が、前記ナノ1次粒子の凝集により形成された平均細孔直径が2nm以下のマイクロ孔領域の細孔構造を有する平均二次粒子径が12〜30nmの粒子であり、且つ、
前記2次粒子の凝集により形成された中心細孔直径が2〜10nmのメソ孔領域の細孔構造を有する金属酸化物多孔体とすることが可能となる。
前記金属酸化物のナノ1次粒子が、セリウム、ランタン、ジルコニウム、マンガン、クロム、銀、鉄、チタン及びシリコンからなる群から選択される2種以上の金属の結晶質金属酸化物からなる平均一次粒子径が1〜8nmの粒子であり、
前記2次粒子が、前記ナノ1次粒子の凝集により形成された平均細孔直径が2nm以下のマイクロ孔領域の細孔構造を有する平均二次粒子径が12〜30nmの粒子であり、且つ、
前記2次粒子の凝集により形成された中心細孔直径が2〜10nmのメソ孔領域の細孔構造を有すること、
を特徴とするものである。
D=0.9λ/βcosθ
(式中、Dは粒子径を示し、λは使用X線波長を示し、βは試料の回折線幅を示し、θは回折角を示す)
を計算することにより求める。
界面活性剤としてのn−ヘキサデシルアミン(以後、HDAと略記する)10gを、1−プロパノール30g中に添加し、撹拌することにより、1−プロパノール中にHDAが溶解した界面活性剤含有溶液を得た。次に、前記界面活性剤含有溶液中に、酢酸セリウムを3.45g加えて溶解させた後、ジルコニアn−プロポキシドを4.31g加えて(Ce:Zr=1:1)溶解させ、1時間攪拌し、金属塩含有溶液を得た。次いで、前記金属塩含有溶液中にトリエタノールアミン1.55gと、水30gと、尿素1.2gとを加え、得られた混合溶液を強力に6時間攪拌し、前記混合溶液中にゾルを形成させた。次いで、前記ゾルを100℃の温度条件のオートクレーブ中で1日間熟成させた。そして、得られた反応生成物をエタノールで洗浄した後、前記反応生成物を大気中、450℃の温度条件下で6時間焼成し、本発明のメソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体を得た。
<走査電子顕微鏡(SEM)による観測>
実施例1で得られた金属酸化物多孔体に対して、走査電子顕微鏡(SEM)による観測を行った。このような観測においては、走査電子顕微鏡(SEM)として、日立ハイテクノロジーズ走査電子顕微鏡(S−3600N)を用い、前記金属酸化物多孔体を銅製の試料セルに分散させ、更に金蒸着を行って観測を行った。得られた走査電子顕微鏡(SEM)写真を図1に示す。
実施例1で得られた金属酸化物多孔体に対して、透過電子顕微鏡(TEM)による観測を行った。なお、このような観測に際しては、日本電子製透過電子顕微鏡(JEM−2010FEF)を用いた。得られた透過電子顕微鏡(TEM)写真を図2に示す。
実施例1で得られた金属酸化物多孔体に対して、日本ベル株式会社製ガス吸着法細孔分布測定機(BELSORP 18)を用い、液体窒素温度(−196℃)に冷却して窒素ガスを導入することにより吸着等温線を測定し、かかる吸着等温線を用いてBJH法により算出することで細孔分布曲線を求めた。得られた吸着等温線を図3に示し、細孔分布曲線を図4に示す。
実施例1で得られた金属酸化物多孔体に対して、X線回析(XRD)による測定を行った。なお、このようなX線回析には、リガク製X線回析装置(RINT2100)を用いた。また、測定に際しては、走査範囲を0.5〜5°とし、スキャン速度を1°/分とし、スキャンステップを0.01°とし、発散及び散乱スリットを1/6degとし、受光スリットを0.15mmとして測定した。得られたX線回析(XRD)パターンのうち低角域のXRDパターンを図5に示し、広角域のXRDパターンを図6に示す。
実施例1で得られた金属酸化物多孔体の比表面積を測定した。このような比表面積の測定には、日本ベル株式会社製ガス吸着法細孔分布測定機(BELSORP 18)を用いた。また、比表面積はN2吸着(BET1点法)により測定した。このような測定の結果、実施例1で得られた金属酸化物多孔体の比表面積は、136m2/gであることが確認された。
先ず、硝酸セリウム217.1とオキシ硝酸ジルコニウム133.6gとを水1500gに加え、セリウム原子とジルコニウム原子とを1:1(モル比)で含有する第一水溶液を調製した。次に、第一水溶液を攪拌しながらアンモニア水を滴下して沈殿を生成させた。その後、沈殿の生成された第一水溶液中に、第一水溶液中に含まれるセリウム原子のモル比の1/2に相当する過酸化水素を含有する第二水溶液と、得られる酸化物の質量(理論値)の10%に相当する質量のアルキルベンゼンスルホン酸を含む第三水溶液とを滴下し、これらの混合溶液を攪拌してスラリーとした。そして、得られたスラリーを乾燥させ、共存する硝酸アンモニウムを除去して、酸化セリウム−酸化ジルコニウムの固溶体(多孔体)を得た。
以下のようにして、実施例1及び比較例1で得られた多孔体のアセトアルデヒド除去性能を評価した。すなわち、先ず、多孔体1.0gと、80ppmのアセトアルデヒドを含む空気5リットルとをそれぞれガス非透過性の袋に入れて密封し、その後、前記袋を25℃の温度条件下において24時間静置した。そして、24時間経過した後、各袋内のアセトアルデヒドの濃度をガスクロマトグラフィー(SHIMAZU 12A)で測定し、袋に多孔体を入れない場合のブランク濃度との差から各多孔体のアセトアルデヒドの除去率を求めた。
2gのHDAを6gの1−プロパノール中に添加し、攪拌することにより、1−プロパノール中にHDAが溶解した界面活性剤含有溶液を得た。次に、前記界面活性剤含有溶液中に、酢酸セリウムを0.69g加えて溶解した後、チタンテトライソプロポキシドを0.59g加えて(Ce:Ti=1:1)溶解させ、1時間攪拌し、金属塩含有溶液を得た。次いで、前記金属塩含有溶液中に、トリエタノールアミン0.31gと、水6gとを加え、得られた混合溶液を強力に6時間攪拌し、前記混合溶液中にゾルを形成させた。次いで、前記ゾルを60℃の温度条件のオートクレーブ中で6時間熟成させた。そして、得られた反応生成物をエタノールで洗浄した後、大気中、450℃の温度条件下で6時間焼成して、本発明のメソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体を得た。
実施例2で得られた金属酸化物多孔体に対して、実施例1で得られた金属酸化物多孔体の特性評価で採用した方法と同様の方法を採用して測定を行った。実施例2で得られた金属酸化物多孔体の透過型顕微鏡(TEM)写真を図7に示し、吸着等温線を図8に示し、細孔分布曲線を図9に示す。
蒸留水で稀釈した0.1mol/Lの塩化セリウム7水和物の水溶液100mlと、蒸留水で稀釈した0.1mol/Lの塩化チタンの水溶液100mlを混合して混合液を得た。次に、得られた混合液中にアンモニア水溶液を、加水分解によりゲル状の水酸化物の沈殿が完全に生成するまで滴下した。その後、ゲルが形成された混合液を激しく攪拌しながら、90〜95℃の温度条件のホットプレート上でゆっくり加熱して一晩保持した。その後、得られた反応生成物を塩化物イオンが検出されなくなるまで数回水洗し、120℃の温度条件下で12時間乾燥させた後、500℃の温度条件で5時間焼成して多孔体を得た。
以下のようにして、実施例2及び比較例2で得られた多孔体のトルエン除去性能を評価した。すなわち、多孔体0.5gと、103ppmのトルエンを含む空気5リットルをそれぞれガス非透過性の袋に入れ密封し、前記袋を25℃の温度条件下において静置した。そして、所定時間ごと(1時間後、3時間後、5時間後)にそれぞれの袋内のトルエンの濃度をガスクロマトグラフィー(SHIMAZU 12A)で測定した。そして、袋に多孔体を入れなかった場合のブランク濃度との差から各多孔体のトルエンの除去率をそれぞれ求めた。実施例2及び比較例2で得られた多孔体のトルエン除去率と、経過時間との関係を示すグラフを図10に示す。
上記ガス浄化性能の評価試験1でトルエン除去能を評価した後の各袋を用い、実施例2及び比較例2で得られた多孔体のトルエンの除去率を求めた。すなわち、前記各袋を85℃の恒温槽中で24時間保持した後、各袋内のトルエンの濃度をガスクロマトグラフィー(SHIMAZU 12A)で測定した。そして、袋に多孔体を入れない場合のブランク濃度との差から各多孔体のトルエンの除去率をそれぞれ求めた。また、このような測定に際して、袋の内部のCO2濃度も合わせて求めた。なお、CO2の濃度測定にはCO2測定器(LICOR社 LI6262)を用いた。得られた結果を表1に示す。
4gのHDAを12gの1−プロパノール中に添加して攪拌することにより、1−プロパノール中にHDAが溶解した界面活性剤含有溶液を得た。次に、前記界面活性剤含有溶液中に酢酸セリウムを3.45g加えて溶解させた後、酢酸鉄1.73g加えて(Ce:Fe=1:1)溶解させ、1時間攪拌して金属塩含有溶液を得た。次いで、前記金属塩含有溶液中にトリエタノールアミン0.62gと、水12gとを加え、得られた混合溶液を強力に6時間攪拌して前記混合溶液中にゾルを形成させた。次いで、前記ゾルを60℃の温度条件のオートクレーブ中で6時間熟成させた。そして、得られた反応生成物をエタノールで洗浄した後、大気中、450℃の温度条件で6時間焼成して本発明のメソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体を得た。
4gのHDAを12gの1−プロパノール中に添加して攪拌することにより、1−プロパノール中にHDAが溶解した界面活性剤含有溶液を得た。次に、前記界面活性剤含有溶液中に酢酸ランタンを3.43g加えて溶解させた後、チタンテトライソプロポキシドを2.84g加えて(La:Ti=1:1)溶解させ、1時間攪拌して金属塩含有溶液を得た。次いで、前記金属塩含有溶液中にトリエタノールアミン0.62gと、水12gとを加え、得られた混合溶液を強力に6時間攪拌して、前記混合溶液中にゾルを形成させた。次いで、前記ゾルを60℃の温度条件のオートクレーブ中で6時間熟成させた。そして、得られた反応生成物をエタノールで洗浄した後、大気中、450℃の温度条件で6時間焼成して本発明のメソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体を得た。
比較界面活性剤としてのF−127ブロック共重合体(アルドリッチ社製)5.82gを1−プロパノール30g中に添加し、攪拌して、1−プロパノール中にF−127ブロック共重合体が溶解した界面活性剤含有溶液を得た。次に、前記界面活性剤含有溶液中に、酢酸セリウムを3.45g加えて溶解させた後、ジルコニアn−プロポキシドを4.31g加えて(Ce:Zr=1:1)溶解させ、1時間攪拌して金属塩含有溶液を得た。次いで、前記金属塩含有溶液中にトリエタノールアミン1.55gと、水30gと、尿素1.2gとを加えて、得られた混合溶液を強力に6時間攪拌して、前記混合溶液中にゾルを形成させた。次いで、前記ゾルを100℃の温度条件のオートクレーブ中で1日間熟成させた。そして、得られた反応性生物をエタノールで洗浄した後、大気中、450℃の温度条件で6時間焼成して比較のための多孔体を得た。
比較界面活性剤としてのn−ウンデシルアミン(CH3(CH2)10NH2)7.1gを1−プロパノール30g中に添加し、攪拌して、1−プロパノール中にn−ウンデシルアミンが溶解した界面活性剤含有溶液を得た。次に、前記界面活性剤含有溶液中に、酢酸セリウムを3.45g加えて溶解させた後、ジルコニアn−プロポキシドを4.31g加えて(Ce:Zr=1:1)溶解させ、1時間攪拌して金属塩含有溶液を得た。次いで、前記金属塩含有溶液中にトリエタノールアミン1.55gと、水30gと、尿素1.2gとを加え、得られた混合溶液を強力に6時間攪拌して、前記混合溶液中にゾルを形成させた。次いで、前記ゾルを100℃の温度条件のオートクレーブ中で1日間熟成させた。そして、得られた反応性生物をエタノールで洗浄した後、大気中、450℃の温度条件で6時間焼成して比較のための多孔体を得た。
比較界面活性剤としてのn−ヘプタデシルアミン(CH3(CH2)16NH2)10.6gを1−プロパノール30g中に添加し攪拌して、1−プロパノール中にn−ヘプタデシルアミンが溶解した界面活性剤含有溶液を得た。次に、前記界面活性剤含有溶液中に、酢酸セリウムを3.45g加えて溶解させた後、ジルコニアn−プロポキシドを4.31g加えて(Ce:Zr=1:1)溶解させ、1時間攪拌して金属塩含有溶液を得た。次いで、前記金属塩含有溶液中にトリエタノールアミン1.55gと、水30gと、尿素1.2gとを加え、得られた混合溶液を強力に6時間攪拌して、前記混合溶液中にゾルを形成させた。次いで、前記ゾルを100℃の温度条件のオートクレーブ中で1日間熟成させた。そして、得られた反応性生物をエタノールで洗浄した後、大気中、450℃の温度条件で6時間焼成して比較のための多孔体を得た。
Claims (7)
- セリウム、ランタン、ジルコニウム、マンガン、鉄、チタン及びシリコンからなる群から選択される2種以上の金属の塩と、炭素数12〜16の炭化水素基を有する長鎖有機アミンからなるノニオン系の界面活性剤と、水と、有機溶媒とを含有する混合溶液中で前記金属塩を加水分解させて、細孔内に前記界面活性剤が導入されてなる金属酸化物多孔体前駆体を得る工程と、
前記多孔体前駆体から前記界面活性剤を除去せしめて、メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体からなるガス浄化材料を得る工程と、
を含み、且つ、
前記2種以上の金属の組み合わせが、セリウムとジルコニウムの組み合わせ、セリウムとチタンの組み合わせ、セリウムと鉄の組み合わせ、ランタンとチタンの組み合わせ、セリウムとマンガンの組み合わせ、セリウムとシリコンの組み合わせ、又は、マンガンと鉄の組み合わせ、であること、
を特徴とするガス浄化材料の製造方法。 - 前記長鎖有機アミンが、n−ドデシルアミン、n−トリデシルアミン、n−テトラデシルアミン、n−ペンタデシルアミン及びn−ヘキサデシルアミンからなる群から選択される少なくとも1種の直鎖有機アミンであることを特徴とする請求項1に記載のガス浄化材料の製造方法。
- 前記加水分解工程において、前記有機溶媒中で前記金属塩と前記界面活性剤とのゲルを形成させた後、水を加えて前記金属塩を加水分解させることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス浄化材料の製造方法。
- 前記界面活性剤に対する前記金属塩の含有比率がモル比で0.1〜20の範囲にあり且つ前記界面活性剤に対する前記有機溶媒の含有比率がモル比で10〜200の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のガス浄化材料の製造方法。
- 前記加水分解工程において、前記混合溶液中に炭素数1〜8の炭化水素基を有する有機アミンを更に加えることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のガス浄化材料の製造方法。
- 前記金属酸化物多孔体が、金属酸化物のナノ1次粒子が凝集して形成された2次粒子が凝集してなり、
前記金属酸化物のナノ1次粒子が、セリウム、ランタン、ジルコニウム、マンガン、鉄、チタン及びシリコンからなる群から選択される2種以上の金属の結晶質金属酸化物からなる平均一次粒子径が1〜8nmの粒子であり、
前記2次粒子が、前記ナノ1次粒子の凝集により形成された平均細孔直径が2nm以下のマイクロ孔領域の細孔構造を有する平均二次粒子径が12〜30nmの粒子であり、
前記2次粒子の凝集により形成された中心細孔直径が2〜10nmのメソ孔領域の細孔構造を有するものであり、且つ、
前記2種以上の金属の組み合わせが、セリウムとジルコニウムの組み合わせ、セリウムとチタンの組み合わせ、セリウムと鉄の組み合わせ、ランタンとチタンの組み合わせ、セリウムとマンガンの組み合わせ、セリウムとシリコンの組み合わせ、又は、マンガンと鉄の組み合わせ、であること、
を特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のガス浄化材料の製造方法。 - 請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のガス浄化材料の製造方法により得られたものであることを特徴とするガス浄化材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007070520A JP5093647B2 (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体の製造方法、メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体及びそれを用いたガス浄化材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007070520A JP5093647B2 (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体の製造方法、メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体及びそれを用いたガス浄化材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008230876A JP2008230876A (ja) | 2008-10-02 |
JP5093647B2 true JP5093647B2 (ja) | 2012-12-12 |
Family
ID=39904127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007070520A Expired - Fee Related JP5093647B2 (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体の製造方法、メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体及びそれを用いたガス浄化材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5093647B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5704502B2 (ja) * | 2010-03-19 | 2015-04-22 | 株式会社豊田中央研究所 | 酸化鉄多孔体、それを用いた空気浄化材料及び酸化鉄多孔体の製造方法 |
US9492840B2 (en) | 2013-12-02 | 2016-11-15 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Methods of removing surface ligand compounds |
JP6671062B2 (ja) * | 2015-11-02 | 2020-03-25 | 公立大学法人山陽小野田市立山口東京理科大学 | 多孔質結晶性金属酸化物ナノ粒子の製造方法及び多孔質結晶性金属酸化物ナノ粒子 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4026884B2 (ja) * | 1996-06-07 | 2007-12-26 | 旭化成株式会社 | メソポア分子ふるい、およびその製造方法 |
JP3174829B2 (ja) * | 1997-05-30 | 2001-06-11 | 経済産業省産業技術総合研究所長 | 多孔性チタノシリケート及びその製造方法 |
DE19847629A1 (de) * | 1998-10-15 | 2000-04-20 | Basf Ag | Verfahren zur Oxidation einer mindestens eine C-C-Doppelbindung aufweisenden organischen Verbindung |
DE19847630A1 (de) * | 1998-10-15 | 2000-04-20 | Basf Ag | Siliciumdioxid mit Meso- und Mikroporen |
JP4031168B2 (ja) * | 1999-01-12 | 2008-01-09 | 株式会社豊田中央研究所 | 酸化物多孔体、及び、該酸化物多孔体を用いた排ガス浄化用触媒 |
JP2003020227A (ja) * | 2001-07-02 | 2003-01-24 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 微細混合酸化物粉末とその製造方法及び触媒 |
JP4117374B2 (ja) * | 2002-12-20 | 2008-07-16 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 球状多孔質シリカ粒子及びその製造方法 |
JP4229394B2 (ja) * | 2003-08-06 | 2009-02-25 | 日本電信電話株式会社 | 多孔質材料を用いた分子の検出方法ならびに該多孔質材料及び該多孔質材料の製造方法 |
JP4671216B2 (ja) * | 2004-08-31 | 2011-04-13 | 国立大学法人 宮崎大学 | ミクロ孔を有するメソポーラスシリカナノ粒子及びその製造方法 |
JP2006290680A (ja) * | 2005-04-11 | 2006-10-26 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | ナノ球状粒子多孔体及びその合成方法 |
WO2008108398A1 (ja) * | 2007-03-05 | 2008-09-12 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | 炭化水素の酸化による含酸素有機化合物の製造方法及びそれに用いる酸化用触媒 |
-
2007
- 2007-03-19 JP JP2007070520A patent/JP5093647B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008230876A (ja) | 2008-10-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Liu et al. | A facile hydrothermal synthesis of 3D flowerlike CeO 2 via a cerium oxalate precursor | |
Zhang et al. | Shape-controlled synthesis and catalytic application of ceria nanomaterials | |
JP5066090B2 (ja) | 金属(m1)酸化物粒子の表面に金属(m2)酸化物超微粒子をコートする方法 | |
JP4831663B2 (ja) | 薄板状多孔質シリカ金属複合体粒子とその製造方法 | |
JP2004143026A (ja) | 球状シリカ多孔質粒子及びその製造方法 | |
CN101878186A (zh) | 用于制备有控制结构与粒度的纳米多孔氧化铝基材料的方法和利用所述方法获得的纳米多孔氧化铝 | |
Wu et al. | A carbon modified NaTaO 3 mesocrystal nanoparticle with excellent efficiency of visible light induced photocatalysis | |
Huang et al. | Hydrothermal growth and characterization of length tunable porous iron vanadate one-dimensional nanostructures | |
Su et al. | Synthesis and characterization of monodisperse porous α-Al2O3 nanoparticles | |
Renuka et al. | Ceria rhombic microplates: Synthesis, characterization and catalytic activity | |
He et al. | Globin-like mesoporous CeO 2: A CO-assisted synthesis based on carbonate hydroxide precursors and its applications in low temperature CO oxidation | |
CN102765742A (zh) | 一种二氧化铈微球的制备方法 | |
JP4099811B2 (ja) | 定形多孔質シリカ乃至シリカ金属複合体粒子及びその製造方法 | |
JP3855047B2 (ja) | ナノ針状セリア粒子の製造法 | |
CN108217702A (zh) | 一种超微孔碱式碳酸铝铵的合成及其热解制备氧化铝的方法 | |
JP5093647B2 (ja) | メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体の製造方法、メソ孔及びマイクロ孔を有する金属酸化物多孔体及びそれを用いたガス浄化材料 | |
Nawaz et al. | Effect of solvents and reaction parameters on the morphology of Ta2O5 and photocatalytic activity | |
CN1686608A (zh) | 高活性球形纳晶二氧化钛粉末光催化剂的水热晶化制备法 | |
CN113877586A (zh) | 一种可控形貌的分级结构铈铁双金属复合氧化物的制备方法及其应用 | |
JPWO2006006277A1 (ja) | シクロオレフィン製造用触媒及び製造方法 | |
Li et al. | Simple preparation of sub-micron mesoporous TiO2 spheres consisting of anatase nanocrystals | |
Ujiie et al. | Preparation of spherical and porous strontium titanate particles by hot water and hydrothermal conversion of hydrous titania | |
JP2014189433A (ja) | セリウムとジルコニウムを含む金属酸化物とその製造方法 | |
JP2005097019A (ja) | シリカ系メソ多孔体及びその製造方法 | |
JP5792683B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒担体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091130 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110715 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120130 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120824 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120906 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |