JP5093530B2 - 表面被覆切削工具 - Google Patents

表面被覆切削工具 Download PDF

Info

Publication number
JP5093530B2
JP5093530B2 JP2010082930A JP2010082930A JP5093530B2 JP 5093530 B2 JP5093530 B2 JP 5093530B2 JP 2010082930 A JP2010082930 A JP 2010082930A JP 2010082930 A JP2010082930 A JP 2010082930A JP 5093530 B2 JP5093530 B2 JP 5093530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
coating film
thickness
laminated
constituting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010082930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011212786A (ja
Inventor
晋也 今村
さち子 小池
一夫 山縣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Hardmetal Corp
Original Assignee
Sumitomo Electric Hardmetal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Hardmetal Corp filed Critical Sumitomo Electric Hardmetal Corp
Priority to JP2010082930A priority Critical patent/JP5093530B2/ja
Publication of JP2011212786A publication Critical patent/JP2011212786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5093530B2 publication Critical patent/JP5093530B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Drilling Tools (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

本発明は、基材とその上に形成された被覆膜とを備える表面被覆切削工具に関する。
最近の切削工具の動向として、地球環境保全の観点から切削油剤を用いないドライ加工が求められていること、被削材が多様化していること、加工能率を一層向上させるため切削速度がより高速になってきていることなどの理由から、工具刃先温度はますます高温になる傾向にあり、工具材料に要求される特性は厳しくなる一方である。特に工具材料の要求特性として、基材上に形成される被覆膜の高温での安定性(耐酸化特性や被覆膜の密着性)はもちろんのこと、切削工具寿命に関係する耐摩耗性の向上や耐欠損性の向上が一段と重要になっている。
耐摩耗性および表面保護機能改善のため、WC基超硬合金、サーメット、高速度鋼等の硬質基材からなる切削工具や耐摩耗工具等の表面には、硬質被覆膜としてTiAlの窒化物を単層または複層形成することはよく知られているところである。しかしながら、最近の高速、ドライ加工では、TiAlの窒化物からなる被覆膜では十分な工具寿命が得られないのが現状である。
このような状況下、被覆膜の耐熱性を向上し、長い工具寿命を実現する方法として、特許文献1には、TiとAlとの複合窒化物において、さらにSiを添加した被覆膜が提案されている。このようにSiを含む被覆膜は、その表面にSiを含有する緻密な酸化保護膜が形成されることから、TiAlの窒化物からなる被覆膜よりも耐熱性が優れるという利点がある。しかし、その一方で特許文献1に開示される被覆膜は、その硬度および靭性の性能が十分ではないという問題があった。
このような問題を解決する試みとして、特許文献2および特許文献3には、Tiの窒化物、炭窒化物、窒酸化物、または炭窒酸化物にSiを適量含有した層と、TiおよびAlを主成分とする窒化物、炭窒化物、窒酸化物、または炭窒酸化物からなる層とを交互に積層した被覆膜が開示されている。また、特許文献4には、AlTiSiNからなる層と、TiSiNからなる層とを交互に積層した被覆膜が開示されている。
特開平07−310174号公報 特開2000−334606号公報 特開2000−334607号公報 特開2003−291005号公報
しかしながら、上記特許文献2および特許文献3に開示されているTiSi系の被覆膜は、圧縮残留応力が極端に高いことにより、被覆膜自体が自己破壊しやすいため、基材または下層との密着性が十分ではないという問題があった。また、上記の特許文献4で開示されている被覆膜は、耐熱性、硬度、および靭性に優れる一方、かかる被覆膜で被覆した切削工具を用いて切削加工を行なうと、切削時の衝撃により発生したクラックが被覆膜の厚み方向に進展し、十分な耐欠損性が得られないという問題があった。
本発明は、上記のような現状に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、耐熱性、硬度、および応力バランスに優れるというAlTiSiNの特性と、耐摩耗性と靭性に優れるというTiAlSiNの特性とを兼備することにより、耐摩耗性、耐欠損性、および密着性を兼ね備えた被覆膜を有する表面被覆切削工具を提供することにある。
本発明者らは、上記のような課題を解決するために、被覆膜の構成について種々の検討を重ねたところ、特許文献4に開示される被覆膜において厚み方向にクラックが進展しやすいのは、積層構造を構成する各層が常に一定の厚みで交互に積層されていることによるものであるという知見を得た。かかる知見に基づいて、AlTiSiNからなる層と、TiAlSiNからなる層との積層構造についてさらに鋭意検討を重ねることにより、これら各層に特定の金属を添加するとともに、その積層構造を制御することを見い出し、ついに本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明の表面被覆切削工具は、基材とその上に形成された被覆膜とを備え、該被覆膜は、AlaTibSicdN(ただし式中、0.35≦a≦0.7、0≦c≦0.1、0≦d≦0.3、a+b+c+d=1)からなるA層と、TiwAlxSiyMezN(ただし式中、0≦x≦0.4、0≦y≦0.1、0≦z≦0.3、w+x+y+z=1)からなるB層とが交互に各2層以上積層された積層体を含み、上記の式中MおよびMeは、それぞれ独立してV、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、およびWからなる群より選ばれる1種以上の元素であり、A層の層厚λaと前記B層の層厚λbとは、それぞれ15nm以下であり、上記の積層体は、第1積層部と第2積層部とを交互に積層されたものであり、第1積層部を構成する任意のA層の層厚と、そのA層に隣接するB層の層厚とは、λa>λbを満たし、第2積層部を構成する任意のB層の層厚と、そのB層に隣接するA層の層厚とは、λa<λbを満たし、第1積層部の層厚λ1および第2積層部の層厚λ2は、それぞれ5nm以上40nm以下であることを特徴とする。
A層を構成するSiの原子比cと、B層を構成するSiの原子比yとは、以下の式(I)を満たすことが好ましい。
|c−y|≦0.05 ・・・(I)
λaとλbとは、それぞれ1nm以上10nm以下であることが好ましい。
A層は、AlaTibSicdN(ただし式中、0.5≦a≦0.6、0.03≦c≦0.08、0≦d≦0.3、a+b+c+d=1)からなることが好ましい。B層は、TiwAlxSiyMezN(ただし式中、0≦x≦0.4、0.03≦y≦0.08、0≦z≦0.3、w+x+y+z=1)からなることが好ましい。
本発明の表面被覆切削工具は、上記のような構成を有することにより、耐熱性、硬度、および応力バランスに優れるというAlTiSiNの特性と、耐摩耗性および靭性に優れるというTiAlSiNの特性とを兼備することにより、耐摩耗性、耐欠損性、および密着性を兼ね備えた被覆膜を備えたものである。
基材直上に第1積層部が形成され、表面側に第2積層部が形成された態様の積層体を含む被覆膜を示す概略断面図である。 アークイオンプレーティング装置の概略図である。 実施例1で作製した被覆膜の断面をTEMで観察したときの断面画像である。
以下、本発明について、詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明では、図面を用いて説明しているが、本願の図面において同一の参照符号を付したものは、同一部分または相当部分を示している。なおまた、本発明において、層厚または膜厚は走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)または透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)により測定し、被覆膜の組成はエネルギー分散型X線分析装置(EDX:Energy Dispersive X-ray spectroscopy)により測定するものとする。
<表面被覆切削工具>
本発明の表面被覆切削工具は、基材とその上に形成された被覆膜とを備えたものである。このような基本的構成を有する本発明の表面被覆切削工具は、たとえばドリル、エンドミル、フライス加工用または旋削加工用刃先交換型切削チップ、メタルソー、歯切工具、リーマ、タップ、またはクランクシャフトのピンミーリング加工用チップ等として極めて有用に用いることができる。
<基材>
本発明の表面被覆切削工具の基材としては、このような切削工具の基材として知られる従来公知のものを特に限定なく使用することができる。たとえば、超硬合金(たとえばWC基超硬合金、WCの他、Coを含み、あるいはさらにTi、Ta、Nb等の炭窒化物等を添加したものも含む)、サーメット(TiC、TiN、TiCN等を主成分とするもの)、高速度鋼、セラミックス(炭化チタン、炭化硅素、窒化硅素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、およびこれらの混合体など)、立方晶型窒化硼素焼結体、ダイヤモンド焼結体等をこのような基材の例として挙げることができる。このような基材として超硬合金を使用する場合、そのような超硬合金は、組織中に遊離炭素やη相と呼ばれる異常相を含んでいても本発明の効果は示される。
なお、これらの基材は、その表面が改質されたものであっても差し支えない。たとえば、超硬合金の場合はその表面に脱β層が形成されていたり、サーメットの場合には表面硬化層が形成されていてもよく、このように表面が改質されていても本発明の効果は示される。
<被覆膜>
本発明の被覆膜は、AlaTibSicdN(ただし式中、0.35≦a≦0.7、0≦c≦0.1、0≦d≦0.3、a+b+c+d=1)からなるA層と、TiwAlxSiyMezN(ただし式中、0≦x≦0.4、0≦y≦0.1、0≦z≦0.3、w+x+y+z=1)からなるB層とが交互に各2層以上積層された積層体を含み、上記式中MおよびMeは、それぞれ独立してV、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、およびWからなる群より選ばれる1種以上の元素であり、A層の層厚λaとB層の層厚λbとは、それぞれ15nm以下であり、上記の積層体は、第1積層部と第2積層部とを交互に積層したものであり、第1積層部を構成する任意のA層の層厚と、そのA層に隣接するB層の層厚とは、λa>λbを満たし、第2積層部を構成する任意のB層の層厚と、そのB層に隣接するA層の層厚とは、λa<λbを満たし、第1積層部の層厚λ1および第2積層部の層厚λ2は、それぞれ5nm以上40nm以下であることを特徴としている。
このような本発明の被覆膜は、基材上の全面を被覆する態様を含むとともに、部分的に被覆膜が形成されていない態様をも含み、さらにまた部分的に被覆膜の一部の積層態様が異なっているような態様をも含む。また、本発明の被覆膜は、その全体の膜厚が1μm以上15μm以下であることが好ましい。1μm未満であると耐摩耗性に劣る場合があり、15μmを超えると基材との密着性および耐欠損性が低下する場合がある。このような被覆膜の特に好ましい膜厚は2μm以上8μm以下である。本発明の被覆膜は、その表面側に後述の最表面層を含むことができる。なお、上記の被覆膜は、上記の積層体の他、中間層、最表面層等の任意の層を含んでいてもよい。
以下、このような被覆膜についてさらに詳細に説明する。
<A層>
積層体を構成するA層は、AlaTibSicdN(ただし式中、0.35≦a≦0.7、0≦c≦0.1、0≦d≦0.3、a+b+c+d=1)からなることを特徴とする。このようなA層は、耐熱性、硬度、および応力バランスに優れるため、高速、ドライ加工時の刃先の耐欠損性に効果的である。また、上記aは0.5≦a≦0.6であり、上記cは0.03≦c≦0.08であることがより好ましい。この場合耐熱性、硬度、および圧縮残留応力のバランスがさらに良好なものとなる。上記式中aが0.35未満であるか、またはcが0.1を超えると、耐熱性(特に耐酸化性)および硬度を向上させる効果を十分に得ることができず、aが0.7を超えると、被覆膜の硬度が大きく低下して耐摩耗性が低下するため好ましくない。
ここで、A層を構成するAlaTibSicdN中のMは、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、およびWからなる群より選ばれる1種以上の元素であることを特徴とする。このような元素を30原子%以下の割合でA層に含むことにより、A層中で固溶強化が生じ、A層の硬度を高めることができる。A層を構成するMは、V、Nb、Mo、およびWからなる群より選ばれる1種以上の元素であることが好ましい。これらの元素を含むことにより、切削時の発熱により被覆膜の表面に酸化物が形成されて、自己潤滑性が高まり、工具寿命を向上させることができる。
なお、AlaTibSicdNという表記において、「AlaTibSicd」と、「N」との組成比は1:1の場合のみに限られるものではなく、組成比として可能である比を全て含み得るものであり、両者の比は特に限定されない。
<B層>
上記のA層とともに積層体を構成するB層は、TiwAlxSiyMezN(ただし式中、0≦x≦0.4、0≦y≦0.1、0≦z≦0.3、w+x+y+z=1)であることを特徴とする。このようなB層は、耐摩耗性と靭性に優れるが、さらなる高速、ドライ加工に対応するためにはそれ単体では限界があるため、本発明においては上記のA層と交互に積層されるものである。ここで、上記yは0.03≦y≦0.08であることがより好ましく、この場合耐摩耗性と靭性のバランスが一層良好なものとなる。上記式中、yが0.1を超えると、圧縮残留応力が大きくなり、層間剥離が生じやすくなるため好ましくない。
ここで、B層を構成するTiwAlxSiyMezN中のMeは、上記のA層を構成するMと同様に、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、およびWからなる群より選ばれる1種以上の元素であることを特徴とする。このような元素を30原子%以下の割合でB層に含むことにより、B層中で固溶強化が生じ、B層の硬度を高めることができる。B層を構成するMeは、上記A層を構成するMと同様に、V、Nb、Mo、およびWからなる群より選ばれる1種以上の元素であることが好ましい。このような元素を含むことにより、切削時の発熱により被覆膜の表面に酸化物が形成されて、自己潤滑性が高まり、もって工具寿命を向上させることができる。
なお、TiwAlxSiyMezNという表記において、「TiwAlxSiyMez」と「N」との組成比は1:1の場合のみに限られるものではなく、組成比として可能である比を全て含み得るものであり、両者の比は特に限定されない。
<A層およびB層の層厚>
上記のようなA層の層厚λaおよびB層の層厚λbはそれぞれ、15nm以下であることを特徴とする。このような層厚のA層およびB層を2層以上交互に積層させることにより、A層およびB層の密着が非常に強固なものとなり、層間の剥離を抑制しつつ、A層およびB層の両層が有するそれぞれの特性を享受することができる。かかるA層およびB層は、層間で剥離しない程度に薄くすることにより密着性を向上できることから、可能な限り薄い層厚であることが好ましいが、製造設備の都合上、1nm以上10nm以下であることがより好ましい。これらの層厚が1nm未満の場合、成膜装置の基材をセットする回転テーブルの回転数が早すぎて、装置のスペック上成膜が困難となり、15nmを超えると層厚が厚すぎるため、A層およびB層の両層が有するそれぞれの特性を享受することができない。
<積層体>
図1は、基材直上にA層102が形成され、表面側にB層103が形成された態様の被覆膜を示す概略断面図である。ここで、被覆膜101に含まれる積層体は、図1に示されるように基材100の直上に設けてもよいし、基材100上に中間層(図示せず)を形成した後に、該中間層上に設けてもよい。かかる積層体は、A層102およびB層103の両層が交互に積層される限り、どちらの層により積層を開始してもよいし、どちらの層により積層を終えてもよい。また、被覆膜101の最表面に最表面層(図示せず)を形成してもよいし、最表面層を形成しなくてもよい。最表面層を形成する場合、A層102上に最表面層を形成してもよいし、B層103上に最表面層を形成してもよい。なお、図1における点線部分は積層が繰り返されていることを示すものであるが、本発明の積層態様の最少積層数は、A層102、B層103がともに2層ずつである計4層の場合である。この場合、第1積層部104と第2積層部105とを各1つずつ形成し、それぞれA層102およびB層103を1層ずつ含むものとなる。
本発明の被覆膜は、上記のA層102と上記のB層103とが交互に各2層以上積層された積層体を含むことを基本とする。これは、耐熱性、硬度、および応力バランスに優れるA層102と、耐摩耗性および靭性に優れるB層103とを交互に積層させることにより、これらの両層が有するそれぞれの特性を享受することを期待したものである。しかし、これら各層の厚みを変えることなく、単純に積層させただけでは両層が有する特性を十分に発揮することができず、特に鉄系の被削材の高速加工およびドライ加工において、切削時の衝撃により被覆膜の厚み方向にクラックが進展しやすいものであった。
そこで、本発明では、上記クラックの進展を抑制するために、A層およびB層の層厚が所定の関係を有する、第1積層部104および第2積層部105を交互に積層させた積層体を含むことを特徴とする。以下において、積層体を構成する第1積層部104および第2積層部105を説明する。
<第1積層部および第2積層部>
本発明の被覆膜は、λa>λbを満たす第1積層部と、λa<λbを満たす第2積層部とを交互に積層させた積層体を含み、かかる第1積層部の層厚λ1および第2積層部の層厚λ2が、それぞれ5nm以上40nm以下であることを特徴とする。上記のλ1およびλ2が5nm未満あるいは40nmを超えると、切削時の衝撃により生じるクラックが進展するのを抑制する効果を得ることができない。
このようにA層の厚みλaおよびB層の厚みλbの大小関係が異なる、第1積層部および第2積層部を積層することにより、切削時の衝撃によるクラックの進展を抑制することができ、もって耐欠損性を顕著に向上させることができる。なお、本発明は、第1積層部と第2積層部とを交互に積層させた積層体を形成するが、かかる積層体を構成する第1積層部の膜厚λ1および第2積層部の層厚λ2は、それぞれ同一の厚みであってもよいし、異なる厚みであってもよい。
ここで、第1積層部および第2積層部を構成するA層の層厚λaは、それぞれ異なる厚みであってもよいし、同一の厚みであってもよい。これは、第1積層部および第2積層部を構成するB層の層厚λbに関しても同様である。そして、第1積層部の条件である「λa>λb」とは、必ずしも第1積層部を構成する全てのA層の層厚λaが、第1積層部を構成する全てのB層の層厚λbよりも厚いことを意味するものではなく、層厚がλaのA層に隣接するB層(1層または2層)の層厚λbがλa>λbを満たす限り、第1積層部となる。
これは、第2積層部の条件である「λa<λb」に関しても同様であり、層厚がλbのB層に隣接するA層の層厚λaがλa<λbを満たす限り、第2積層部となる。
<Siの原子比>
A層を構成するSiの原子比cと、B層を構成するSiの原子比yとはそれぞれ、各式中において0.1以下であることを特徴とする。これにより耐熱性を向上しつつ圧縮応力の増加を抑えることができ、密着性の低下を防ぐことができる。Siの原子比であるcまたはyが0.1を超えると、圧縮応力が増加することにより層間の剥離が生じやすくなる。
そして、上記のA層を構成するSiの原子比cと、B層を構成するSiの原子比yとが、以下の式(I)を満たすことにより、A層とB層との密着性を高め、層間での剥離を抑制することができる。
|c−y|≦0.05 ・・・(I)
なお、式(I)中の|c−y|を、以下においては「Siの原子比の差」とも記す。
Siの原子比の差が0.05を超えると、被覆膜に含まれるSiの厚み方向の組成の均一性が取れなくなるためか、各層の応力差が大きすぎるためか、その理由は定かではないが密着性が低下する。A層およびB層の密着性を向上する観点から、A層およびB層を構成するSiの原子比の差は、0.03以下であることがより好ましい。
<製造方法>
本発明の被覆膜は、物理的蒸着法(PVD法)により形成されることが好ましい。これは、本発明の被覆膜を基材表面に成膜するためには結晶性の高い化合物を形成することができる成膜プロセスであることが不可欠であり、種々の成膜方法を検討した結果、物理的蒸着法を用いることが最適であることが見出されたからである。物理的蒸着法には、たとえばスパッタリング法、イオンプレーティング法などがあるが、特に原料元素のイオン率が高いカソードアークイオンプレーティング法を用いると、被覆膜を形成する前に基材表面に対して金属またはガスイオンボンバードメント処理が可能となるため、被覆膜と基材との密着性が格段に向上するので好ましい。
したがって、本発明の被覆膜は、物理的蒸着法の一種であるカソードアークイオンプレーティング法を採用してA層およびB層を形成することが好ましい。これによりA層およびB層の結晶構造を緻密にすることができる。
図2は、アークイオンプレーティング装置の概略図である。対向するアーク蒸発源201、202において、アーク蒸発源201にはA層用のAlTiSiMターゲットをセットし、アーク蒸発源202にはB層用のTiAlSiMeターゲットをセットするとともに、回転テーブル204に基材210(切削工具)をセットする。なお、アーク蒸発源203にA層用のターゲットまたはB層用のターゲットをセットしてもよい。
ここで、アーク蒸発源201にセットされるターゲットの組成(AlとTiとSiとMとの比)によりA層を構成するAlaTibSicdNの原子比であるa、b、c、およびdを決定することができる。また、アーク蒸発源202にセットされるターゲットの組成(TiとAlとSiとMeとの比)によりB層を構成するTiwAlxSiyMezNの原子比であるw、x、y、およびzを決定することができる。
そして、アークイオンプレーティング装置200内が真空となるように排気した後に、アークイオンプレーティング装置内をたとえば500℃に加熱した状態で回転テーブル204を5rpmで回転させながら、Arガスによるスパッタクリーニング(ボンバード)を行なう。その後、基材に−50Vのバイアス電圧を印加し、回転テーブル204を3rpmで回転させながら、アーク電流によりアーク蒸発源201、202をアーク放電させることにより、各ターゲットをイオン化させる。同時に反応ガスである窒素をガス導入口205から導入し、基材210の表面にA層およびB層を交互に成膜する。
すなわち、アーク蒸発源201の前を基材210が通過するときにAlaTibSicdNからなるA層が成膜され、アーク蒸発源202の前を基材210が通過するときにTiwAlxSiyMezNからなるB層が成膜され、このように回転テーブル204が回転するのに従いA層とB層とを順次交互に積層させることができる。ここで、成膜する間のアーク蒸発源201のアーク電流を周期的に変化させたり、回転テーブルの回転数を周期的に変化させたり、各基材210をセットするときに基材同士の間隔を広く取ったりすることにより、λa>λbを満たすA層およびB層が超多層に積層された第1積層部、およびλa<λbを満たすA層およびB層が超多層に積層された第2積層部を作製することができる。
ここで、アーク蒸発源201、202のアーク電流を低くするほど、A層およびB層の層厚は薄く形成される。したがって、A層の層厚λaおよびB層の層厚λbを薄く形成するためには、アーク蒸発源201、202のアーク電流を可能な限り小さくすればよい。ただし、アーク電流を80A未満にすると、アーク放電が不安定になり、A層およびB層の層厚を均一に形成しにくくなるため、ターゲットの放電を安定させるためにはアーク電流は80A以上とすることが好ましい。
また、アーク電流を150A程度とした場合、テーブルの回転数を3rpm以上15rpm以下にすることにより、15nm以下の層厚のA層およびB層を形成することができる。テーブルの回転数を3rpm未満にすると、A層およびB層の層厚が15nmを超える場合がある。一方、15rpmを超えることは製造設備の制約上好ましくない。なお、A層およびB層の各層厚が1nm未満では回転テーブルの回転数が非常に早くなり、アークイオンプレーティング装置のスペック上成膜が困難となる。なお、アークイオンプレーティング装置200は、複数のヒータ206が備えられている。なお、上記のようにA層およびB層を形成した後に、さらに最表面層を形成してもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1〜16、比較例1〜11>
図2のようなカソードアークイオンプレーティング装置を用い、各層形成用のターゲットを蒸発源にセットし、基材温度450℃にて基材上に被覆膜を成膜した。
基材としては、超硬合金製エンドミル(φ10mm、6枚刃)、超硬合金製ドリル(φ8mm)、P20相当超硬合金製フライス用スローアウェイチップ(形状:SEMT13T3AGSN−G)の3種類を準備し、それぞれに表1に示した被覆膜を成膜した。
実施例1〜16および比較例1〜11では、表1中の「組成」の欄に記載した「A層」および「B層」を積層させることにより被覆膜を構成した。「層厚」の欄には、A層およびB層のそれぞれの層厚の数値範囲を示すとともに、第1積層部および第2積層部のそれぞれの層厚の数値範囲を示し、「全体膜厚」の欄は、被覆膜の膜厚を示した。また、「Si比の差」の欄には、その積層体を構成するA層を構成するSiの原子比cと、B層を構成するSiの原子比yとの差を示した。また、表1の「λa,λb」の欄中の「2〜9」は、A層およびB層がそれぞれ2nm以上9nm以下の層厚で形成されていることを示している。
たとえば、実施例1は、図2のアークイオンプレーティング装置を用い、アーク蒸発源201のターゲット材料にAl0.55Ti0.35Si0.050.05をセットし、アーク蒸発源202のターゲット材料にTi0.93Si0.040.03をそれぞれセットして、被覆膜を形成した表面被覆切削工具に関するものである。このようなターゲット材料を用いることにより、A層を構成するSiの原子比とB層を構成するSiの原子比との差が0.01の被覆膜を得ることができる。なお、目的の組成からなる被覆膜を得るためにN2ガス、またはN2ガスとArガスとを導入してチャンバー内の圧力を調整した。
まず、図2のアークイオンプレーティング装置のチャンバー内の圧力が真空になるように排気した後に、チャンバー内の温度を450℃まで昇温した。そして、Arガスを導入してチャンバー内の圧力を1.0Paに保持し、DCバイアス電圧を徐々に上げながら−1000Vとし基材表面のスパッタクリーニングを15分間行なった。その後アルゴンガスを排気した。これにより、Arイオンが基材表面をスパッタクリーニングし強固な汚れや酸化膜が除去された。
次に、A層およびB層を成膜した。チャンバー内の圧力が3PaになるようにN2ガスを導入し、基材DCバイアス電圧を−50Vとした。Al0.55Ti0.35Si0.050.05ターゲットおよびTi0.93Si0.040.03ターゲットをアーク電流150Aとしてイオン化し、それぞれN2ガスと反応させるとともに、回転テーブル204の回転数を3rpmと5rpmとを10秒ずつ交互に切り替えることにより、基材上に層厚が2nm以上9nm以下のAl0.55Ti0.35Si0.050.05NからなるA層と、層厚が2nm以上9nm以下のTi0.93Si0.040.03NからなるB層とを交互に成膜し、本発明の表面被覆切削工具を作製した。
このようにして形成された被覆膜において、第1積層部の膜厚λ1および第2積層部の膜厚λ2は、それぞれ8nm以上20nm以下であった。すなわち、第1積層部の一例を示すと、たとえば6nmの層厚のA層と2nmの層厚のB層とを交互に各1層ずつ積層した8nmの厚みの第1積層部であった。一方、第2積層部の一例を示すと、たとえば2nmの層厚のA層と3nmの層厚のB層とを交互に各3層ずつ積層した15nmの厚みの第2積層部であった。
本実施例の被覆膜において、第1積層部ではA層に隣接するB層の層厚λbがいずれもλa>λbを満たし、第2積層部ではB層に隣接するA層の層厚λaがいずれもλa<λbを満たしていた。このようなA層とB層の積層数はそれぞれ640層であった。
このようにして作製された実施例1の表面被覆切削工具の被膜断面をTEMを用いて観察した。図3は、実施例1で作製した被覆膜の断面をTEMで観察したときの断面画像である。上述のように回転テーブル204の回転数を変えることにより、図3に示されるように、A層102とB層103とを交互に形成し、かつ第1積層部104と第2積層部105とを交互に積層した被覆膜を形成することができる。実施例2〜16および比較例1〜11の表面被覆切削工具も実施例1と同様にして作製した。
このようにして得られた表面被覆切削工具(すなわち表面被覆エンドミル、表面被覆ドリル、表面被覆フライス加工用スローアウェイチップ)について次に示す切削条件にて評価を行なった。その切削評価の結果を表2に示す。
(1)エンドミル評価
表面被覆エンドミルを用いて行なった。すなわち、エンドミル切削条件は基材として上記の通り6枚刃、外径10mmの超硬合金製エンドミルを用い、被削材はSKD11(HRC61)とし、側面切削をダウンカットで切削速度=200m/min、送り量=0.025mm/刃、切込み量ap=10mm、ae=0.6mm、エアーブローで行なった。切削長50m時点での切れ刃外周の摩耗幅を測定した。摩耗幅が少ない程、耐摩耗性に優れ、工具寿命が長いことを示している。
(2)ドリル評価
表面被覆ドリルを用いて行なった。すなわち、ドリル切削条件は基材として上記の通り外径8mmの超硬合金製ドリルを用い、被削材はS50Cとし、穴加工を切削速度=80m/min、送り量=0.25mm/rev、穴深さ30mmの貫通穴、切削油なしで行なった。切削長30m時点での先端マージン部の摩耗幅を測定した。摩耗幅が少ない程、耐摩耗性に優れ、工具寿命が長いことを示している。
(3)フライス評価
表面被覆フライス加工用スローアウェイチップを用いて行なった。フライス切削条件は基材として上記の通りP20相当超硬合金製スローアウェイチップ(形状:SEMT13T3AGSN−G)を用い、被削材はSCM435(幅300mm×長さ200mmのブロック材)とし、切削速度=300m/min、送り量=0.25mm/t、切込み量=1.5mm、切削油なしで行なった。切削時間15分時点での逃げ面の摩耗幅を測定した。摩耗幅が少ない程、耐摩耗性に優れ、工具寿命が長いことを示している。
表2より、実施例の表面被覆切削工具は、比較例の表面被覆切削工具と比較して工具寿命が著しく向上しており、高速、ドライ加工に十分対応できることがわかった。すなわち、本発明の表面被覆切削工具が、AlTiSiNの特性とTiAlSiNの特性とを兼備し、さらにAlTiSiNおよびTiAlSiNに対し、特定の金属を添加することにより、耐摩耗性、耐欠損性、および密着性を兼ね備えたものであることが確認された。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100,210 基材、101 被覆膜、102 A層、103 B層、104 第1積層部、105 第2積層部、200 アークイオンプレーティング装置、201,202,203 アーク蒸発源、204 回転テーブル、205 ガス導入口、206 ヒータ。

Claims (5)

  1. 基材とその上に形成された被覆膜とを備え、
    前記被覆膜は、AlaTibSicdN(ただし式中、0.35≦a≦0.7、0≦c≦0.1、0≦d≦0.3、a+b+c+d=1)からなるA層と、TiwAlxSiyMezN(ただし式中、0≦x≦0.4、0≦y≦0.1、0≦z≦0.3、w+x+y+z=1)からなるB層とが交互に各2層以上積層された積層体を含み、
    前記式中MおよびMeは、それぞれ独立してV、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、およびWからなる群より選ばれる1種以上の元素であり、
    前記A層の層厚λaと前記B層の層厚λbとは、それぞれ15nm以下であり、
    前記積層体は、第1積層部と第2積層部とを交互に積層されたものであり、
    前記第1積層部を構成する任意のA層の層厚と、そのA層に隣接する前記B層の層厚とは、λa>λbを満たし、
    前記第2積層部を構成する任意のB層の層厚と、そのB層に隣接する前記A層の層厚とは、λa<λbを満たし、
    前記第1積層部の層厚λ1および前記第2積層部の層厚λ2は、それぞれ5nm以上40nm以下である、表面被覆切削工具。
  2. 前記A層を構成するSiの原子比cと、前記B層を構成するSiの原子比yとは、以下の式(I)を満たす、請求項1に記載の表面被覆切削工具。
    |c−y|≦0.05 ・・・(I)
  3. 前記λaと前記λbとは、それぞれ1nm以上10nm以下である、請求項1または2に記載の表面被覆切削工具。
  4. 前記A層は、AlaTibSicdN(ただし式中、0.5≦a≦0.6、0.03≦c≦0.08、0≦d≦0.3、a+b+c+d=1)からなる、請求項1〜3のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
  5. 前記B層は、TiwAlxSiyMezN(ただし式中、0≦x≦0.4、0.03≦y≦0.08、0≦z≦0.3、w+x+y+z=1)からなる、請求項1〜4のいずれかに記載の表面被覆切削工具。
JP2010082930A 2010-03-31 2010-03-31 表面被覆切削工具 Active JP5093530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010082930A JP5093530B2 (ja) 2010-03-31 2010-03-31 表面被覆切削工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010082930A JP5093530B2 (ja) 2010-03-31 2010-03-31 表面被覆切削工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011212786A JP2011212786A (ja) 2011-10-27
JP5093530B2 true JP5093530B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=44943071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010082930A Active JP5093530B2 (ja) 2010-03-31 2010-03-31 表面被覆切削工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5093530B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108136509A (zh) * 2015-10-07 2018-06-08 株式会社泰珂洛 被覆切削工具

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3130418B1 (en) * 2014-04-10 2019-06-05 Tungaloy Corporation Coated cutting tool
CN104131250B (zh) * 2014-07-25 2016-06-29 广东工业大学 一种梯度成分设计的纳米复合刀具涂层及其制备方法
JP6880463B2 (ja) * 2016-11-29 2021-06-02 住友電工ハードメタル株式会社 表面被覆切削工具
ES2767356T3 (es) * 2017-05-19 2020-06-17 Walter Ag Herramienta de corte de metal con revestimiento multicapa
WO2018235747A1 (ja) * 2017-06-20 2018-12-27 京セラ株式会社 被覆工具、切削工具及び切削加工物の製造方法
DE112018004849T5 (de) * 2017-08-29 2020-06-04 Kyocera Corporation Beschichtetes werkzeug und schneidwerkzeug, welches dieses aufweist
US20200189007A1 (en) * 2017-08-29 2020-06-18 Kyocera Corporation Coated tool and cutting tool including same
US11313028B2 (en) * 2017-08-31 2022-04-26 Walter Ag Wear resistant PVD tool coating containing TiAlN nanolayer films
EP3763466A4 (en) * 2018-03-07 2021-11-24 Sumitomo Electric Hardmetal Corp. SURFACE-COATED CUTTING TOOL AND METHOD OF MANUFACTURING THEREOF
EP3763465A4 (en) * 2018-03-07 2021-08-04 Sumitomo Electric Hardmetal Corp. SURFACE-COATED CUTTING TOOL AND METHOD OF MANUFACTURING THEREOF

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4185172B2 (ja) * 1997-06-19 2008-11-26 住友電工ハードメタル株式会社 被覆硬質工具
JP3996809B2 (ja) * 2002-07-11 2007-10-24 住友電工ハードメタル株式会社 被覆切削工具
SE0602814L (sv) * 2006-12-27 2008-06-28 Sandvik Intellectual Property Skärverktyg med multiskiktbeläggning
JP5023369B2 (ja) * 2007-05-15 2012-09-12 住友電工ハードメタル株式会社 表面被覆切削工具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108136509A (zh) * 2015-10-07 2018-06-08 株式会社泰珂洛 被覆切削工具
CN108136509B (zh) * 2015-10-07 2020-02-14 株式会社泰珂洛 被覆切削工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011212786A (ja) 2011-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5093530B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP4576638B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP4738974B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5382581B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5315533B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5382580B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5483067B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5395454B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP2006181706A (ja) 表面被覆切削工具およびその製造方法
JP5315527B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5315526B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5483072B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5483071B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5376375B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5267985B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5315532B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5376374B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP2010115739A (ja) 表面被覆切削工具
JP2010076082A (ja) 表面被覆切削工具
JP5050277B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5194306B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5245174B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP2010115760A (ja) 表面被覆切削工具
JP5267986B2 (ja) 表面被覆切削工具
JP5239062B2 (ja) 表面被覆切削工具およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5093530

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250