JP5093055B2 - 農作業車の静電散布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、薬液等を作物に散布する散布装置を備えた農用作業車の静電散布装置に関する。
農作物等の静電散布装置において、支持杆の長手方向に並設されている噴霧ノズル夫々が、この長手方向に交差する方向に液体を噴霧するように構成し、2本の導電部は噴霧ノズルから噴霧される液体の拡散範囲を介在して互い略並行に、支持杆の長手方向に離間配置し、導電部と導電部に高電圧を印加する電源装置としてのインバータを接続したものは、公知である(特許文献1)。
特開2008−194673号公報(7頁、図2、図3)
背景技術のものは、散布ブームの噴霧ノズルの下方に左右方向に沿った直線状の前後高電圧電導体を配設し構成であるので、噴霧ノズルから側面視円錐状で且つ平面視円形状に薬液が散布されると、前後高電圧電導体への近い前後の噴霧部と遠い左右の噴霧部とが生じ、帯電する電化量に差が生じ、作物への付着むらが発生するという不具合がある。そこで、この発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
請求項1の発明は、散布ブーム(4)に略所定間隔毎に設けている噴霧ノズル(3,…)の下方に、左右方向に沿った棒状の前後高電圧電導体(61,61)を配設し、該前後高電圧電導体(61,61)に高電圧を印加するように構成し、前記散布ブーム(4)の噴霧ノズル(3,…)の下方に位置する前後高電圧電導体(61,61)のみを、平面視で前記噴霧ノズル(3,…)から互いに前後左右に遠ざかる円環部(61a,…)に構成し、左右に隣接する円環部(61a,…)を左右方向に沿った直線状部(61b,…)で接続するように構成したことを特徴とする農作業車の静電散布装置とする。
前記構成によると、散布ブーム(4)の噴霧ノズル(3,…)の下方に位置する前後高電圧電導体(61,61)を、平面視で前記噴霧ノズル(3,…)から互いに前後左右に遠ざかる円環部(61a,…)に構成したので、噴霧ノズル(3,…)からの噴霧部周辺に略均等な電化量を帯電させることができ、作物の周辺部に略均等に薬液を付着させることができる。
請求項2の発明は、前記散布ブーム(4)から垂下した支持手段(62)により、前記前後高電圧電導体(61,61)の直線状部(61b,…)を支持したことを特徴とする請求項1に記載の農作業車の静電散布装置とする。
前記構成によると、請求項1の発明の前記作用に加えて、散布ブーム(4)から垂下した支持手段(62)により前記前後高電圧電導体(61,61)の直線状部(61b,…)を支持するので、前後高電圧電導体(61,61)を簡単な構成で支持することができる。
請求項1の発明は、散布ブーム(4)の噴霧ノズル(3,…)の下方に位置する前後高電圧電導体(61,61)を、平面視で前記噴霧ノズル(3,…)から互いに前後左右に遠ざかる円環部(61a,…)に構成したので、噴霧ノズル(3,…)からの噴霧部周辺に略均等な電化量を帯電させ、作物の茎葉部周辺に略均等に薬液を付着させ付着効率を高めることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明の前記効果に加えて、散布ブーム(4)から垂下した支持手段(62)により前後高電圧電導体(61,61)の直線状部(61b,…)を支持するので、前後高電圧電導体(61,61)を簡単な構成で支持することができる。
以下、本発明の静電散布装置を備えた薬液を散布する農用作業車の散布装置について説明する。図1は農用作業車の側面図、図2は農用作業車の正面図、図3は散布装置の平面図である。
農用作業車1には、薬液を収納する薬液タンク2と、噴霧ノズル3,…を備えた散布ブーム4と、前記薬液タンク2内の薬液を噴霧ノズル3まで送る防除ポンプ6等るからなる散布装置7を車体に装着している。
農用作業車1は、前後方向に沿った左右主フレーム8,8を左右平行に設け、左右主フレーム8,8の前側部に左右前輪9,9を、後側部に左右後輪11,11を設けている。この左右主フレーム8,8上にはオペレータが足を置くフロア12を設け、フロア12上には左右のブレーキぺダル13,13等を設けている。
車体前側部のボンネット16内にはエンジン17を搭載し、エンジン17の動力をミッションケース18に伝達し、ミッションケース18内の静油圧式の無段変速装置及びギヤ式の副変速装置(図示省略)で変速した動力を前輪9,9及び後輪11,11に伝達し、ミッションケース18内には走行伝動軸(図示省略)の回転数から車速を検出する車速センサ(図示省略)を設けている。
運転席19の前方にはボンネット16の後側部から突設しているハンドル21を設け、ボンネット16の後側部に表示パネル23を設け、運転席19の左側には無段変速装置操作用の無段変速レバー24を設け、無段変速レバー24の基部に操作位置を検出する無段変速レバーセンサ26を設け、運転席19の右側には散布量や散布幅を設定する散布設定器(図示省略)を設けている。
散布ブーム4は、農用作業車1の左右主フレーム8の前側部に設けたブーム支持部材42により支持されている。このブーム支持部材42は油圧シリンダ43により散布高さが調整できるように構成されていて、散布ブーム4には略所定間隔毎に噴霧ノズル3,…を設け、この左右散布ブーム4L,4Rは図2に示すように、左右両側に突出した散布状態と、農用作業車1の左右側部に沿った収納状態とに回動調節できる構成である。
また、図4に示すように、運転席19の左右両側に左右薬液タンク2a,2bを配設し、その底部を連通パイプ2cにより連通し、左右薬液タンク2a,2bには薬液を投入する投入口を設け、左薬液タンク2aと防除ポンプ6とを供給ホース28により連通している。防除ポンプ6は例えば電気モータにより駆動するように構成し、防除ポンプ6から吐出した薬液は、吐出ホース29を経由して調圧装置30に送られ、吐出薬液の一部は撹拌ホース37を経由して右薬液タンク2bに還流し、沈殿した薬液を撹拌するようにしている。
前記調圧装置30を次のように構成している。調圧装置30の調圧マニホールド30aには、調圧制御弁31、エアチャンバ32、リリーフバルブ33(調圧制御弁31の上手側に設けている)、流量制御弁34を設けている。しかして、リリーフバルブ33からの余分の薬液は戻しホース36を経由して薬液タンク2に還流し、調圧制御弁31で調整された吐出薬液を前圧力センサ40aで検出し、吐出ホース29の終端側に送り、流量センサ41で流量を検出し、後圧力センサ40bで散布圧力を検出し、噴霧マニホールド35、開閉コック38,…を経て複数の高圧ホース39,…から散布ブーム4の中央散布ブーム4C、左右散布ブーム4L,4Rに送り薬液を散布する。
また、噴霧マニホールド35から外部取出用の吐水ホース51を分岐し、機体後部に後部散布マニホールド52を設け、機体後部にはロータリ除草機(図示省略)を取り付け、後部散布マニホールド52に吐水ホース51の終端側を接続している。後部散布マニホールド52から複数の後部散布ホース53,…を延出し、後部散布コック54の開閉により吐水ホース51から薬液を導き、ロータリ除草機の除草跡に噴霧ノズル3,…から薬液を散布するようにしている。
次に、図5に基づき静電散布装置について説明する。
静電散布装置は効率的に薬液を作物に散布する目的で、散布ブーム4に略所定間隔毎に設けている噴霧ノズル3,…の下方部位に、左右方向に沿った棒状の前後高電圧電導体61,61を配設し、前後高電圧電導体61,61には電源装置(図示省略)から高電圧を印加するように構成している。そして、散布ブーム4の噴霧ノズル3,…の直下部位における高電圧電導体61,61のみを、平面視で前記噴霧ノズル3,…から前後左右に遠ざかる円環部61a,…に構成し、左右に隣接する円環部61a,…を左右方向に沿った直線状部61b,…で接続するように構成し、散布ブーム4から垂下したステー62により直線状部61b,…を支持している。
なお、高電圧電導体61,61の円環部61a,61a及び直線状部61b,61b合成樹脂により被覆し、また、円環部61a,61aを除いた直線状部61b,…を合成樹脂により被覆し、オペレータの安全を図っている。
散布ブーム4の噴霧ノズル3,…の下方に左右方向に沿った直線状の棒状の前後高電圧電導体61,61を配設しただけの構成では、噴霧ノズル3,…から側面視円錐状で且つ平面視円形状の薬液が散布されると、前後高電圧電導体61,61の近い前後の噴霧部と遠い左右の噴霧部では帯電する電化量に差が生じ、作物への薬液の付着むらが発生するという不具合がある。
しかし、前記構成によると、散布ブーム4の噴霧ノズル3,…の直下部位の高電圧電導体61,61を、平面視で噴霧ノズル3,…から略均等に前後左右に遠ざかる円環部61a,61aに構成したので、噴霧ノズル3,…からの噴霧部周辺に略均等な電化量を帯電させることができ、作物の茎葉部周辺に均等な薬液を付着させることができる。
また、前後高電圧電導体61,61を円環部61a,…と直線状部61b,…とで構成し、散布ブーム4から垂下しているステー62により直線状部61b,…を支持する構成としたので、前後高電圧電導体61,61の支持構成を簡単化することができる。
次に、図6に基づき前後高電圧電導体61,61の支持構成の他の実施例について説明する。
散布ブーム4から支持ステー62を垂下し、支持ステー62の下部前側部に前側上ロッド63aの上端部を左右方向のピンで調節自在に枢支し、前側上ロッド63aの下端部に前側下ロッド63bを左右方向のピンで調節自在に枢支連結している。また、支持ステー62の下部後側部に後側上ロッド63cの上端部を左右方向のピンで調節自在に枢支し、後側上ロッド63cの下端部に後側下ロッド63dを左右方向のピンで調節自在に枢支し、パンタグラフ型の支持装置63を構成し、前側下ロッド63b及び後側上ロッド63cの下端部で前後高電圧電導体61,61の直線状部61b,…を支持している。しかして、前後高電圧電導体61,61の前後間隔、及び、噴霧ノズル3との上下間隔を調節することができる。
散布ブーム4の噴霧ノズル3は3方向切り替え型噴霧ノズルを用いることが多く、それぞれの噴霧ノズル3により噴霧の形状や噴霧地上高さが変化する。前記構成によると、噴霧ノズル3が種々に切り替えられても、パンタグラフ型の支持装置63により、前後高電圧電導体61,61の前後間隔、及び、噴霧ノズル3との上下間隔を調節することにより、各噴霧ノズル3,…に対して前後高電圧電導体61,61を適正な位置に調節でき、作物への帯電性能を高めることができる。
次に、図7に基づき調圧装置30の他の実施例について説明する。
調圧装置30は、調圧マニホールド30a、調圧制御弁31、エアチャンバ32、リリーフバルブ33、流量制御弁34、撹拌ホース37を前記図4の実施例と同様に構成し、吐出ホース29の終端側を第1吐出ホース29aと第2吐出ホース29bに分割し、その終端側を合流吐出ホース29cに合流して噴霧マニホールド35に接続している。吐出ホース29の調圧制御弁31の対向位置に前圧力センサ40aを設け、散布マニホールド35に後圧力センサ40bを設け、前後の散布圧力を検出するようにしている。そして、第1吐出ホース29a及び第2吐出ホース29bの直線状部位に流量センサ41a,41bをそれぞれ設け、両センサの検出値を合算し全流量を測定するようにしている。
近年防除ポンプ6の大型高性能化に伴い、高速散布作業が行なえるようになった。そのため、薬液の流量が大となり、噴霧流量を測定する流量センサも大型化し、吐出ホース29に流量センサ41を配設するときには、ホースの直線部を長くする必要があり、調圧装置30をコンパクトにまとめられないという不具合がある。
しかし、前記構成によると、吐出ホース29を分割した第1ホース29a及び第2ホース29bに小型の流量センサ41a,41bをそれぞれ設け、両センサの検出値を合算し全流量を測定するようにしたので、流量センサ41a,41bを小型化し、調圧装置30全体を小型化することができる。
また、図8に示すように、吐出ホース29の終端側を第1吐出ホース29aと第2吐出ホース29bに分割して等量の薬液が流れるように構成し、その終端側を合流吐出ホース29cに合流し噴霧マニホールド35に接続し、その一方の第1吐出ホース29aに流量センサ41を設け、検出値を2倍して全流量を測定するようにしている。前記構成によると、コストを低減しながら略正確な散布流量を測定することができる。
次に、図9に基づき調圧装置30の散布圧力調整の他の実施例について説明する。
この実施例は、流量センサ41が故障し流量「0」を検出した場合にも、前圧力センサ40a及び後圧力センサ40bの検出値を基にし、コントローラの指令により調圧制御弁31を自動調整し、散布作業を継続しようするものである。
従来装置は、作業中に流量センサ41のタービンが異状を起し検出値「0」を検出すると、散布コック38の閉鎖と判定し、流量制御弁34が調整作動せずに、一定の散布圧力で散布を継続する構成であった。
このような構成であると、調圧制御弁31による圧力調整ができないため、作物条件に適した薬液散布ができないという不具合があった。
そこで、この実施例はこのような不具合を解消しようとするものであって、流量センサ41のタービンに異状が発生し検出値「0」を検出すると、散布圧力設定スイッチの設定散布圧力、前後圧力センサ40a,40bの検出値に基づき所定の計算式により、コントローラから調圧制御弁31及び流量制御弁34に調整指令を出力し、散布作業を調整しながら継続する。また、防除パネルの圧力設定増加スイッチ、あるいは、圧力設定減少スイッチを操作して散布圧力を調整可能にし、散布圧力を調整しながら散布作業を継続できるようにしている。
従って、流量センサ41の正常故障に関係なく、所定の散布圧及び散布流量を設定し、エンジンの消費馬力を抑制しながら散布作業を継続することができる。
次に、散布制御の他の実施例について説明する。
従来の散布制御装置は、流量センサ41が検出値「0」を検出すると、コントローラは散布コック38の閉鎖と判断し、一時的に流量制御弁34をその位置に固定し、次いで、薬液の流れが再開し流量センサ41により散布流量が検出されると、流量制御弁34を車速に対応した流量に調節するようにしていた。
このような方式であると、圃場の散布作業が一時停止し、また、散布コック38を閉じその後に速やかに散布作業を再開した場合には、走行停止の前後で、散布圧力が変動しない散布むらの発生しない散布制御を行なっている。しかし、流量センサ41が故障した場合には、流量制御弁34が全く作動しないという不具合が発生する。
そこで、本実施例では、後圧力センサ41bが散布コック38の全閉鎖に相当する基準閉鎖圧力値を検出すると、コントローラの指令により流量制御弁34を現在の調整位置に所定時間固定し、次いで、後圧力センサ41bが前記基準閉鎖圧力以下の散布圧力を検出すると、流量制御弁34を車速に対応した流量に調節することにより、前記不具合を解消するものである。
また、次のように構成してもよい。流量センサ41が検出値「0」を検出すると、コントローラは散布コック38の閉鎖と判断し、一時的に流量制御弁34をその位置に固定し、次いで流量が検出されると、流量制御弁34を車速に対応した流量に調節するするようにし、中央散布ブーム4C及び左右散布ブーム4L,4Rからなる散布ブーム4を備えたものにおいて、各散布ブーム4C,4L,4Rの散布状態の入切を設定する散布入切スイッチを設ける。そして、散布入切スイッチの入り情報から当該散布ブームの噴霧ノズル数を算出し、流量センサ41が該噴霧ノズル数に比例した散布流量を検出するように流量制御弁41を制御し、散布ブーム全体の散布あるいは散布ブーム個々の散布に対応した散布制御をするようにしている。
また、流量センサ41が故障した場合には、散布圧設定スイッチにより設定された設定散布圧力、噴霧ノズル数と後圧力センサ41bの検出値からコントローラが所定の計算式により当該噴霧ノズル数に応じた散布圧力に算出設定し、車速センサ(図示省略)のパルス数に基づく走行検出時間により累計散布流量を計算表示するようするようにしてもよい。
また、散布ブーム4に10メートル散布型、15メートル散布型がある場合には、10メートル散布入切スイッチ、15メートル散布入切スイッチを設けて、噴霧ノズル数を設定するようにしてもよい。
また、設定スイッチにより10メートル散布型あるいは15メートル散布型を選択した場合には、この選択操作と関連して、選択した散布ブーム4、散布流量の計算式(後圧力センサ41bの検出値から散布流量を算出する計算式)、及び、計算した散布流量を表示画面に表示するようにすると、オペレータには便利である。
また、散布制御装置において、散布ブーム4の噴霧ノズル3を「慣行噴霧ノズル」、「少量噴霧ノズル」、「除草剤噴霧ノズル」での散布を可能に構成し、これらの3種類の噴霧ノズルの設定できる噴霧ノズル設定スイッチを設け、これら3種類の噴霧ノズルの何れかが選択されると、コントローラには各噴霧ノズルの所定散布圧力での散布流量をパラメータとして備えておき、選択された噴霧ノズルの単位散布圧力に基づき所定の計算式により散布流量算出し、単位散布圧力及び散布流量を表示画面に表示するようにしてもよい。
このようにすることにより、後圧力センサ41bが故障した場合にも、各噴霧ノズルの噴霧圧力を流量センサ41の検出値を用いて圧力調整が可能になり、緊急散布に対応することができる。
また、噴霧ノズル選択モードを設け、前記3種類の噴霧ノズルを順次変更して選択できるようにし、選択した噴霧ノズルの所定圧力での散布量をコントローラの記憶装置に記憶させておき、散布設定圧力の散布量を所定の計算式により算出し、選択された噴霧ノズル名称、散布設定圧力及び散布量を表示画面に表示するようにすると、便利である。
次に、散布制御装置の他の実施例について説明する。
流量制御弁34、流量センサ41、前圧力センサ41a及び後圧力センサ41bを備えた散布制御装置において、後圧力センサ41bの故障により検出異状を来した場合には、コントローラに備える所定の計算式に基づき流量センサ41の検出値により散布圧力を算出し、所定の散布圧力値による散布作業を継続する。
従来の散布制御装置では、後圧力センサ41bが故障すると、圧力設定スイッチにより圧力を設定しても、調圧制御弁31が作動しないので設定圧力に達せず散布作業ができないという不具合があった。しかし、前記構成によると、流量センサ41の検出値により設定圧力を算出し、所定の散布圧力を維持しながら散布作業を継続することができる。
また、後圧力センサ41bが通常散布圧力の領域を超えた基準高圧力を検出すると、後圧力センサ41bの故障と判断して、コントローラに備える所定の計算式に基づき流量センサ41の検出値により散布圧力を算出し、所定の散布圧力値で散布作業を継続するようししてもよい。
また、次のように構成してもよい。手動モードによる散布作業は、オペレータが散布圧設定スイッチにより散布圧力を設定し、散布早見表により反当り散布量に対応した車速を選択し、散布作業を開始するものである。この散布作業中に現在の散布量や累計散布量を確認するために、流量センサ41の検出値を表示画面に表示するにあたり、流量センサ41を使用せずに、後圧力センサ41bの検出値と噴霧ノズル数から所定の計算式により散布流量を算出し表示する。
このように構成すると、高価な流量センサ41を省略し、後圧力センサ41bの検出値と散布ブーム4の噴霧ノズル数から所定の計算式により散布流量を算出表示することができ、コストの低減を図ることができる。
次に、図10に基づき薬液タンク2の他の実施例について説明する。
薬液タンク2を運転席19の左右両側を囲むように平面視凹状に構成している。また、トレーラフレーム71には左右車輪72,72を設け、トレーラフレーム71に補助薬液タンク73を搭載し、機体後部のヒッチ74により牽引し、薬液タンク2と補助薬液タンク73とを給水ホース74により接続し、タンクの大容量化を図っている。
農作業車の側面図。 農作業車の正面図。 噴霧装置の平面図。 噴霧装置のブロック図。 静電散布装置の背面図、側面図、平面図。 静電散布装置の側面図。 噴霧装置のブロック図。 噴霧装置のブロック図。 噴霧装置のブロック図。 薬液タンクの平面図。
符号の説明
1 農用作業車
3 噴霧ノズル
4 散布ブーム
61 前高電圧電導体
61 後高電圧電導体
61a 円環部
61b 直線状部
62 支持手段(ステー)

Claims (2)

  1. 散布ブーム(4)に略所定間隔毎に設けている噴霧ノズル(3,…)の下方に、左右方向に沿った棒状の前後高電圧電導体(61,61)を配設し、該前後高電圧電導体(61,61)に高電圧を印加するように構成し、前記散布ブーム(4)の噴霧ノズル(3,…)の下方に位置する前後高電圧電導体(61,61)のみを、平面視で前記噴霧ノズル(3,…)から互いに前後左右に遠ざかる円環部(61a,…)に構成し、左右に隣接する円環部(61a,…)を左右方向に沿った直線状部(61b,…)で接続するように構成したことを特徴とする農作業車の静電散布装置。
  2. 前記散布ブーム(4)から垂下した支持手段(62)により、前記前後高電圧電導体(61,61)の直線状部(61b,…)を支持したことを特徴とする請求項1に記載の農作業車の静電散布装置。
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