JP5092741B2 - 指針盤の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、指針盤の製造方に関し、特にディスプレイ機能付きの指針盤の製造方に関する。
針式腕時計、針式壁掛け時計、針式置き時計、針式計測器等において、針の位置によって時刻、計測値等が表される。針の裏側には指針盤が設けられており、指針盤には目盛り等が設けられている。指針盤の背面には指針駆動部が取り付けられており、指針盤の中央部が穿孔されており、その孔に指針駆動部の駆動軸が通され、指針盤の正面側において針が駆動軸に取り付けられている。
また、各種の表示機能付きの指針盤も用いられている。例えば、指針盤の前面側に液晶ディスプレイパネルが設けられ、その液晶ディスプレイパネルで各種の表示が行われる。
特開平11−202059号公報
ところで、ディスプレイには、液晶ディスプレイの他にも、有機EL(EL:Electro-Luminescence:エレクトロ ルミネッセンス)素子アレイを利用したディスプレイパネルがある。有機EL素子アレイは、安定して表示するために有機EL素子を封止することによって保護している。その封止の一例として、基板に形成された有機EL素子アレイの周辺部に枠状のシールを形成し、そのシールの上からカバーを被せる方法がある。
このような有機ELディスプレイパネルを指針盤に用いようとする場合、針の駆動軸を通すための孔をディスプレイパネルのどこかに貫通させる必要がある。貫通孔のあるような複雑な構造では、十分に封止できるシールを枠に形成することが難しかった。
そこで、本願の課題は、シール性を高められるようにすることである。
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明によれば、
一方の面に下部電極を形成された基板の一方の面側の所定の部位に自己剥離型粘着被覆材を貼着し、
前記下部電極及び前記自己剥離型粘着被覆材の上方に有機EL層及び上部電極を順に形成し、
前記自己剥離型粘着被覆材を加熱し又は前記自己剥離型粘着被覆材に紫外線を照射することで、前記自己剥離型粘着被覆材とともに前記自己剥離型粘着被覆材に対応する部位の前記有機EL層及び前記上部電極の剥離を行い、
前記基板の前記自己剥離型粘着被覆材があった箇所とカバーとの間を挟むシールを形成し、
前記基板及び前記カバーの前記自己剥離型粘着被覆材があった箇所において前記基板を穿孔することを特徴とする指針盤の製造方法が提供される。
本発明によれば、紫外線照射又は加熱により自己剥離型粘着被覆材が剥離さるので、有機EL層及び上部電極のうち自己剥離型粘着被覆材に重なった部分だけを確実に取り除くことができる。そして、自己剥離型粘着被覆材とともにそれに重なった有機EL層や上部電極の一部を取り除いたので、その部分に形成したシールの密着性を高くすることができる。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第1の実施の形態〕
マトリクスディスプレイ機能付きの指針盤を製造するに際して、まず、図1に示すように、ガラス製又はプラスチック製の透明基板2を準備する。基板として透明基板2を用いるが、基板として透明な可撓性シートを用いてもよい。
透明基板2の一方の面に対し、導電性膜を気相成長法(例えば、スパッタリング法、蒸着法等)によって成膜し、その導電性膜をフォトリソグラフィー法及びエッチング法によって複数の下部電極3に形状加工する。これら下部電極3をパターニングするに際して、これら下部電極3を二次元アレイ状に配列するが、透明基板2の中央部には下部電極3を形成しない。下部電極3は、透明電極とする場合、例えば、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)の複合酸化物、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、又はカドミウム−錫酸化物(CTO)等があり、光反射電極とする場合、Al等の反射性の導電膜及びその上に上述した透明電極として用いられる導電部材の積層構造としてもよい。なお、下部電極3は画素ごとに設けられた画素電極であって、例えば有機EL素子のアノード電極である。
続いて、図2、図3に示すように、透明基板2の一方の面に対して気相成長法、フォトリソグラフィー法、エッチング法、レジスト除去工程を適宜行うことによって透明基板2の一方の面にトランジスタ層40を形成する。トランジスタ層40はアクティブマトリクス駆動回路を構成するものであって、アクティブマトリクス駆動回路は複数の信号線4、平面視してそれら信号線4に直交する複数の走査線5、これら走査線5に対して平行に設けられた電源線6、信号線4と走査線5の各交差部に配置された薄膜トランジスタからなるトランジスタ7等を有するものである。図4は、アクティブマトリクス駆動回路の1画素の回路の一例を示した図面であって、画素ごとに、有機EL素子31と、ソース−ドレイン間の電流路の一端が信号線4に接続され、ゲートが走査線5に接続された第1のトランジスタ7と、ゲートが第1のトランジスタ7の電流路の他端に接続され、ソース−ドレイン間の電流路の一端が電源線6に接続され、電流路の他端が有機EL素子31の一端に接続された第2のトランジスタ7’と、第2のトランジスタ7’のソース又はドレインとゲートとの間に接続されたキャパシタ8と、が設けられている。有機EL素子31の他端は、例えば接地電位のように所定の電位に接続されている。但し、アクティブマトリクス駆動回路の回路構成は図4に限らずどのようなものであってもよく、1画素につき設けられるトランジスタ7の数は2つに限るものではない。なお、図2は、透明基板2の中央部を示した概略平面図であり、図3は、図2に示されたIII−IIIに沿った面の矢視断面図である。
トランジスタ層40を形成するに際しては、信号線4、走査線5及び電源線6を透明基板2の中央部を避けて形成する。また、トランジスタ層40を形成する際には、信号線4、走査線5、電源線6及びトランジスタ7を形成した後に透光性のオーバーコート層9を成膜し、そのオーバーコート層9によってトランジスタ7等を被覆する。また、そのオーバーコート層9をパターニングすることによって、それぞれの下部電極3に対応する箇所に開口10を形成する。これにより、下部電極3を露出させる。また、オーバーコート層9のパターニングに際しては、透明基板2の中央部に対応する箇所に開口11を形成し、その開口11において透明基板2の中央部を露出させる。ここでのオーバーコート層9は、酸化シリコン又は窒化シリコン等の絶縁層である。
なお、トランジスタ層40を形成した後に、トランジスタ層40の上層となるオーバーコート層9或いはオーバーコート層9上方に形成された平坦化膜の上に複数の下部電極3を形成してもよい。
次に、図5に示すように、自己剥離型粘着被覆材12を、後述する指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応するトランジスタ層40の中央部に貼着し、開口11内において自己剥離型粘着被覆材12を透明基板2に貼着する。自己剥離型粘着被覆材12を貼着する領域は、下部電極3が形成されていない指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する領域全体である。自己剥離型粘着被覆材12は粘着性を有しており、その粘着性によって自己剥離型粘着被覆材12がトランジスタ層40の中央部に粘着する。一方、自己剥離型粘着被覆材12は、感光により剥離する自己剥離型の被覆材である。具体的には、自己剥離型粘着被覆材12に紫外線が照射されることで、自己剥離型粘着被覆材12から気体が発生し、その気体によって自己剥離型粘着被覆材12が、貼着されている部位から剥離する。感光性の自己剥離型粘着被覆材である積水化学工業株式会社製のSELFA(登録商標)を自己剥離型粘着被覆材12として用いることができる。同様に、枠状の自己剥離型粘着被覆材12を透明基板2の縁部32に沿ってトランジスタ層40の上にも貼着する。縁部32は、基板2の外周を囲むように形成されている。
なお、自己剥離型粘着被覆材12が感光性自己剥離型粘着被覆材でなく、通常は粘着性を有するとともに加熱されることで気体を発生して剥離する感熱性自己剥離型粘着被覆材であってもよい。また、自己剥離のメカニズムは、気体を発生するものに限らず、他のメカニズムでもよく、例えば、熱又は紫外線により反応して粘着力を消失するものでもよい。
次に、図5に示すように、有機EL層13を蒸着法によって成膜する。そうすると、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12、指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12、オーバーコート層9及び下部電極3の上に有機EL層13が積層される。ここで、有機EL層13を成膜するに際して、発光層だけを成膜してその発光層を有機EL層13としてもよいし、正孔輸送層及び発光層を順に積層してその積層物を有機EL層13としてもよいし、発光層及び電子輸送層を順に積層してその積層物を有機EL層13としてもよいし、正孔輸送層、発光層及び電子輸送層を順に積層してその積層物を有機EL層13としてもよい。なお、他の気相成長法によって有機EL層13を成膜してもよいし、有機EL層13となる材料を溶剤等に溶解又は分散して塗布する塗布法によって有機EL層13を成膜してもよい。この成膜中に、紫外線のような自己剥離型粘着被覆材12が気体を生じるような刺激を自己剥離型粘着被覆材12に与えないようにする。また、有機EL層13を複数の画素に共通するよう一面に成膜するのではなく、印刷法によって有機EL層13を画素ごとに形成してもよい。
次に、上部電極14を気相成長法(蒸着法、スパッタリング法等)によって成膜する。そうすると、有機EL層13の上に上部電極14が積層される。成膜された上部電極14は、例えばマグネシウム、バリウム等の仕事関数の低い導電材料からなる有機EL素子のカソード電極であって、複数の画素に共通した共通電極である。
次に、図7に示すように、透明基板2の裏面に遮光マスク15を設ける。遮光マスク15の中央部には指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応した開口16が形成されており、この開口16の位置と自己剥離型粘着被覆材12の位置を合わせる。そのため、透明基板2の裏面から見ると、開口16内に自己剥離型粘着被覆材12が存するとともに、遮光マスク15の外側にも枠状の自己剥離型粘着被覆材12が存する。
次に、透明基板2の裏面側から遮光マスク15や開口16に紫外線を照射すると、紫外線が開口16、透明基板2、オーバーコート層9を透過して自己剥離型粘着被覆材12に入射するとともに、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12にも入射する。照射量は1500〜200J/cm2であることが好ましい。
紫外線照射により、図8に示すように、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12にガス41が発生し、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12がオーバーコート層9及び透明基板2から剥離する。つまり、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12が本工程によって紫外線により粘着力を消失し、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12が透明基板2側から剥離する。なお、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12が熱により剥離するものであれば、紫外線の代わりに赤外線又は遠赤外線を縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12に照射すれば、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12が加熱されて剥離する。勿論、赤外線又は遠赤外線によらず、ヒータ等によって縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12を加熱して、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12を剥離してもよい。
次に、別の粘着被覆材又はエアブローによって、有機EL層13及び上部電極14の中央部を自己剥離型粘着被覆材12とともに透明基板2及びオーバーコート層9から取り除き、有機EL層13及び上部電極14の縁部分を自己剥離型粘着被覆材とともにオーバーコート層9から取り除く(リフトオフ加工)。指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12が剥離されているので、有機EL層13及び上部電極14のうち指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12に重なった部分だけを確実に取り除くことができる。
次に、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12があった箇所にプラズマ処理又は紫外線オゾン処理を行う。これにより、次工程で形成するセンターシール17及びシール18(図10等に図示)に密着性が向上する。
次に、図9及び図10に示すように、指針駆動部23の駆動軸24の周囲において、有機EL層13及び上部電極14が除去された部位(自己剥離型粘着被覆材12があった箇所)にリング状のセンターシール17を形成するとともに、縁部32において、有機EL層13及び上部電極14が除去された部位(縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12があった箇所)に枠状のシール18を形成する。具体的には、低露点の不活性ガス雰囲気下において、紫外線硬化樹脂又は熱硬化樹脂(例えば、熱硬化エポキシ樹脂)を塗布することで、センターシール17及びシール18を形成する。塗布法としては、ディスペンサー法又はスクリーン印刷法を用いることができる。また、センターシール17及びシール18を形成するに際して、センターシール17及びシール18にスペーサを混入させてもよい。スペーサは、高変形率を有するものが好ましい。また、センターシール17及びシール18にゲッター材を配合してもよい。ゲッター材とは、吸湿・吸酸素作用を有するものである。なお、シート状の紫外線硬化樹脂又は熱硬化樹脂をオーバーコート層9に転写することで、センターシール17及びシール18を形成してもよい。
センターシール17及びシール18が硬化する前に、減圧下においてセンターシール17及びシール18の上からカバー19(例えば、ガラス基板)を透明基板2に対向させて、センターシール17及びシール18を介してカバー19と透明基板2を重ねる。この時、カバー19と透明基板2との間の空間20にゲッター材を設けるとよい。そして、カバー19と透明基板2を互いに押しつけた後、雰囲気の圧力を常圧に戻す。なお、カバー19と透明基板2を押しつけなくてもよい。
雰囲気の圧力を常圧に戻したら、センターシール17及びシール18を硬化させる。具体的には、センターシール17及びシール18が紫外線硬化樹脂である場合には、センターシール17及びシール18に紫外線を照射し、センターシール17及びシール18が熱硬化樹脂である場合には、センターシール17及びシール18を加熱する。以上により、有機EL素子アレイが密封されたディスプレイパネルが完成する。
なお、センターシール17及びシール18を透明基板2側に形成したが、逆にカバー19側に形成した後にカバー19と透明基板2を重ねてセンターシール17及びシール18を硬化させてもよい。
次に、ディスプレイパネルを指針盤に用いるべく、スクライブ、ブレイク後、図11に示すように、ドリル等によって透明基板2及びカバー19の中央部を穿孔し、センターホール21をその中央部に形成する。ここでは、穿孔する箇所をセンターシール17の内側にする。
なお、透明基板2とカバー19の接着後にセンターホール21を形成したが、カバー19に予めセンターホールが形成されていて、そのカバー19と透明基板2を接着してもよい。
次に、図12〜13に示すように、得られた指針盤1に対して半透明化粧板22を貼り付ける。具体的には、透明基板2の裏面に、中央部に穴の開いた半透明化粧板22を貼り付ける。
次に、指針駆動部23の駆動軸24をセンターホール21に通して、指針駆動部23をカバー19に取り付ける。次に、駆動軸24に指針25を取り付ける。指針駆動部23は指針25を回転させるものである。
この指針盤1は時計用、計測用等に用いられるものであり、指針25の数、指針駆動部23の動作、半透明化粧板22の表示等は指針盤1の用途に応じたものである。この指針盤1においては、透明基板2が表示面となる。なお、カバー19が表示面となってもよい。この場合、透明基板2や下部電極3は透明でなくてもよいが、カバー19及び上部電極14を透明にする必要がある。
仮にセンターシール17やシール18の下方に有機EL層13、上部電極14があると、センターシール17やシール18が剥がれやすくなり、そこから水や酸素が浸入し、有機EL素子31を劣化しやすくする恐れがあった。これに対して、本実施形態によれば、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12、及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12を重ねた状態で下部電極3の上に有機EL層13、上部電極14を積層したので、その後、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12、及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12を取り除けば、透明基板2やオーバーコート層9が露出する。そして、縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12及び指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12があった部位の有機EL層13及び上部電極14を除去してから箇所にセンターシール17やシール18を形成したので、センターシール17やシール18の密着性が高い。そのため、シール性を高くすることができ、カバー19が透明基板2から剥がれにくく、表示部分の劣化を抑えることができる。
また、レジストの代わりに指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12や縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材12を用いているので、フォトリソ工程が不要となり、製造コストの面からも有利となる。
また、自己剥離型粘着被覆材12の代わりにメタルマスクを用いた場合には、そのメタルマスクを支持するためのステーを周縁部との間に掛け渡す必要があり、その状態で有機EL層13及び上部電極14を形成するとステーの下側で成膜されない部分ができるが、指針駆動部23の駆動軸24並びにセンターシール17に対応する自己剥離型粘着被覆材12を島状に貼着したので、自己剥離型粘着被覆材12の周囲において有機EL層13や上部電極14が確実に形成される。
また、自己剥離型粘着被覆材12を剥離させるときに使用する紫外線照射装置をセンターシール17やシール18の硬化にも用いることができるため、新たな設備を設置しなくても済む。
〔第2の実施の形態〕
第1実施形態では、指針盤1の表示部がアクティブマトリクス駆動方式であったのに対し、本実施形態では、パッシブ駆動方式の表示部となる指針盤の製造方法について説明する。
図14に示すように、透明基板102の一方の面に複数の下部電極103をパターニングする。ここでは、これら下部電極103を帯状にし、これら下部電極103を互いに平行にし、透明基板102の中央部を避けて下部電極103を形成する。
次に、図15に示すように、自己剥離型粘着被覆材112を透明基板102の中央部に貼着するとともに、枠状の自己剥離型粘着被覆材を透明基板102の縁部分に貼着する。
次に、図16に示すように、有機EL層113を蒸着法によって成膜する。そうすると、縁部に対応する自己剥離型粘着被覆材112、駆動軸124並びにセンターシール117に対応する自己剥離型粘着被覆材112及び下部電極103の上に有機EL層113が積層される。
次に、有機EL層113の上に複数の上部電極114をパターニングする。ここでは、これら上部電極114を帯状にし、これら上部電極114を互いに平行にし、更に透明基板102に対して垂直な方向に見て上部電極114を下部電極103と直交させる。
次に、図17に示すように、透明基板102の裏面に遮光マスク115を設ける。遮光マスク115の中央部には開口116が形成されており、この開口116の位置と自己剥離型粘着被覆材112の位置を合わせる。
次に、透明基板102の裏面側から遮光マスク115や開口116に紫外線を照射すると、紫外線が開口116、透明基板102を透過して自己剥離型粘着被覆材112に入射するとともに、縁部に対応する自己剥離型粘着被覆材112にも入射する。これにより、駆動軸124並びにセンターシール117に対応する自己剥離型粘着被覆材112及び縁部32に対応する自己剥離型粘着被覆材が透明基板102から剥離する。
次に、図18に示すように、有機EL層113及び上部電極114の中央部を自己剥離型粘着被覆材112とともに透明基板102から取り除き、有機EL層113及び上部電極114の縁部分を自己剥離型粘着被覆材とともに透明基板102から取り除く。
次に、縁部に対応する自己剥離型粘着被覆材及び駆動軸124並びにセンターシール117に対応する自己剥離型粘着被覆材112があった箇所にプラズマ処理又は紫外線オゾン処理を行う。そして、図19に示すように、センターシール117に対応する自己剥離型粘着被覆材112があった箇所にリング状のセンターシール117を形成するとともに、縁部に対応する自己剥離型粘着被覆材があった箇所に枠状のシールを形成する。
図20に示すように、センターシール117及び縁部に対応する枠状シールが硬化する前に、センターシール117及び枠状シールを介してカバー119と透明基板102を重ね、センターシール117及び枠状シールを硬化させる。カバー119と透明基板102とで挟まれた、センターシール117及び枠状シール間の空間には、不活性ガスやシリコーンオイル等の不活性充填材を封入してもよい。
次に、図21に示すように、ドリル等によって透明基板102及びカバー119の中央部を穿孔し、センターホール121をその中央部に形成する。ここで、穿孔する箇所をセンターシール117の内側にする。
次に、図22に示すように、透明基板102の裏面に、中央部に穴の開いた半透明化粧板122を貼り付ける。次に、指針駆動部123の駆動軸124をセンターホール121に通して、指針駆動部123をカバー119に取り付ける。次に、駆動軸124に指針125を取り付ける。指針駆動部123は指針125を回転させるものである。
本実施形態によれば、縁部に対応する自己剥離型粘着被覆材及び駆動軸124並びにセンターシール117に対応する自己剥離型粘着被覆材112を重ねた状態で下部電極103の上に有機EL層113、上部電極114を積層したので、その後、自己剥離型粘着被覆材112を取り除けば、透明基板102が露出する。そして、その箇所にセンターシール117や枠状シール118を形成したので、センターシール117やシール118の密着性が高い。そのため、シール性を高くすることができる。
また上記各実施形態のアクティブマトリクス駆動回路による階調制御は、信号の電圧値に応じて階調制御してもよく、信号の電流値に応じて階調制御してもよい。そして、トランジスタ7、7’はnチャネルであってもよく、pチャネルであってもよく、またアモルファスシリコントランジスタであってもよく、多結晶シリコン等の結晶性シリコントランジスタであってもよい。
指針盤の製造方法において下部電極を形成した状態を示した平面図である。 透明基板の中央部を示した平面図である。 図2のIII−III線に沿った面の矢視断面図である。 一画素の等価回路図である。 自己剥離型粘着被覆材を貼着した状態を示した断面図である。 有機EL層及び上部電極を形成した状態を示した断面図である。 紫外線照射を行っている状態を示した断面図である。 自己剥離型粘着被覆材とともに有機EL層及び上部電極の一部を取り除く状態を示した断面図である。 シール及びカバーを組み付けた状態を示した断面図である。 ディスプレイパネルの全体を示した平面図である。 ディスプレイパネルの中央部を穿孔した状態を示した断面図である。 指針盤に針駆動部を組み付けた状態を示した概略断面図である。 指針盤に針駆動部を組み付けた状態を示した平面図である。 下部電極を形成した状態を示した断面図である。 自己剥離型粘着被覆材を貼着した状態を示した断面図である。 有機EL層及び上部電極を形成した状態を示した断面図である。 紫外線照射に利用するマスクを準備した状態を示した断面図である。 自己剥離型粘着被覆材とともに有機EL層及び上部電極の一部を取り除いた状態を示した断面図である。 シールを組み付けた状態を示した断面図である。 カバーを組み付けた状態を示した断面図である。 穿孔した状態を示した断面図である。 針駆動部を組み付けた状態を示した断面図である。
符号の説明
2、102 透明基板
3、103 下部電極
12、112 自己剥離型粘着被覆材
13、113 有機EL層
14、114 上部電極
17、117 センターシール
18 枠状シール
19、119 カバー
21、121 センターホール

Claims (1)

  1. 一方の面に下部電極を形成された基板の一方の面側の所定の部位に自己剥離型粘着被覆材を貼着し、
    前記下部電極及び前記自己剥離型粘着被覆材の上方に有機EL層及び上部電極を順に形成し、
    前記自己剥離型粘着被覆材を加熱し又は前記自己剥離型粘着被覆材に紫外線を照射することで、前記自己剥離型粘着被覆材とともに前記自己剥離型粘着被覆材に対応する部位の前記有機EL層及び前記上部電極の剥離を行い、
    前記基板の前記自己剥離型粘着被覆材があった箇所とカバーとの間を挟むシールを形成し、
    前記基板及び前記カバーの前記自己剥離型粘着被覆材があった箇所において前記基板を穿孔することを特徴とする指針盤の製造方法
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