JP5091585B2 - 燃料供給機 - Google Patents

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Description

本発明は燃料供給機に係り、特に車両の燃料供給口にノズルを挿入して燃料を供給するよう構成された燃料供給機に関する。
例えば、ガソリンや軽油などの燃料を供給する燃料供給機としては、例えば、本出願人が先に提案した特許文献1に示すような燃料供給機がある。この燃料供給機では、燃料供給口の近傍に設けられたトランスポンダから送信された情報を読み取る読み取り器をノズルに搭載することにより、車両の燃料タンクに燃料を供給する際にノズルから吐出される燃料の種別と燃料タンクに貯蔵された燃料の種別とが一致した場合にノズルによる燃料供給を開始するように構成されている。
特許2903009号公報
従来の燃料供給機では、ノズルを燃料供給口に挿入して満タンになるまで燃料を供給する際、ノズルの液面検知による自動閉弁機構が作動するまで大流量で供給した後、自動閉弁後の追加給油を行なう際は、液面検知位置よりもノズル先端を上昇させるようにノズルを燃料供給口から引く抜く方向にずらした状態でノズルレバーを操作して小流量で供給することになる。
しかしながら、小流量で燃料を供給する場合、液面検知されても自動閉弁機構における負圧発生が弱まるため、液面検知があって自動閉弁機構が作動せず、燃料供給口のぎりぎりまで燃料供給を行なうと、燃料供給口から燃料が溢れてしまうという問題があった。
特にセルフサービス方式の燃料供給機では、操作に慣れていない運転者が操作することがあるので、最初の液面検知による自動閉弁後の追加給油操作を行なう際、ノズルを燃料供給口から引く抜く方向にずらして小流量による燃料供給を行いながら流量表示器に表示された数値を見てしまい、そのとき燃料供給口から燃料を溢れさせてしまうケースがあった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した燃料供給機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
(1)本発明は、燃料を供給する燃料供給経路と、
前記燃料供給経路を介して被燃料供給体の燃料供給口に燃料を供給するためのノズルと、
前記ノズルと前記被燃料供給体の燃料供給口との距離が所定距離以内であるか否かを検出する距離検出手段と、
前記距離検出手段により検出された距離が所定距離を越えている場合には、前記燃料供給経路による燃料供給を禁止する燃料供給禁止手段と、
を備えた燃料供給機であって、
前記距離検出手段は、
前記被燃料供給体の燃料供給口近傍に設けられ、当該被燃料供給体の情報を供給体情報として記憶する供給体情報記憶部と、
前記ノズルに設けられ、前記供給体情報記憶部に記憶された内容を当該供給体情報記憶部から非接触で読み取る情報読取機と、
を有し、
前記燃料供給禁止手段は、前記情報読取機が前記供給体情報記憶部に記憶された供給体情報を読み取ることができなくなった後、再度、前記情報読取機が前記供給体情報記憶部に記憶された供給体情報を読み取ることができるようになった場合、燃料供給開始時に読み取った供給体情報と再度読み取った供給体情報とが一致しない場合には、前記燃料供給経路による燃料供給を禁止することにより、上記課題を解決するものである。
(2)本発明は、(1)に記載の燃料供給機であって、前記情報読取機が前記供給体情報記憶部に記憶された供給体情報を読み取ることができない場合、前記受信可能最大距離を、前記情報読取機から前記ノズルの先端部分までの距離に変更する受信可能距離変更手段を備えることにより、上記課題を解決するものである。
本発明によれば、車両のメーカや種別に拘わらず液面検知による自動閉弁後の追加給油操作を行えないようにして燃料供給口から燃料を溢れさせてしまうことを防止できる。


以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明による燃料供給装置の一実施例を示す斜視図である。図1に示されるように、燃料供給システム10は、給液エリア12に設置された燃料供給装置16と、事務所18内に設置された管理コンピュータ20とを有する。管理コンピュータ20は、給液所に設置された各機器を管理しており、燃料供給装置16から給液要求信号が出力されると、係員が当該燃料供給装置16の周囲の状態が異常ないことを確認して給液許可を出力するための許可釦を操作することにより許可信号を当該燃料供給装置16へ送信する。
尚、管理コンピュータ20と燃料供給装置16に搭載された制御回路との間は、SS−LAN22を介して双方向で通信可能に接続されている。
燃料供給装置16は、セルフサービス給液方式の計量機24と、計量機24に搭載された設定器26と、油種単価、給液量を表示する表示器27とを有する。また、計量機24は、計量機本体28の前面及び背面に設定器26が設けられており、さらに各油種(本実施例では、例えば、軽油、ハイオクガソリン、レギュラーガソリンの3種類の油種)毎の給液ノズル30が保持されるノズル掛け32が設けられている。
給液ノズル30は、後述するように車両側に設けられた無線タグ(図3参照)から送信されたデータ(油種情報を含む車両情報)を読み取る情報読取ユニット90が設けられている。情報読取ユニット90は、非接触で送信データを受信することができるが、送信元となる無線タグとの距離が所定距離(最大受信可能距離)以下に入ると送信データを読み取ることが可能になる。そのため、本実施例では、情報読取ユニット90を距離検出手段として用いており、情報読取ユニット90の受信可能距離を利用して給液ノズル30と車両側の無線タグとの距離を検出する。
さらに、計量機本体28には、情報読取ユニット90に流量や油種などの給液に関する情報を送信したり、情報読取ユニット90で読み取った無線タグ情報を無線で送信した際に受信する無線送受信機92が設けられている。尚、無線送受信機92では、狭域通信またはDSRC(Dedicated Short Range Communication)または微弱無線と呼ばれる通信方式を用いて無線通信を行なっており、他の計量機と混信しないようになっている。
また、各給液ノズル30には、燃料が供給される給液ホース34が接続されており、給液ホース34は計量機本体28の上部に設けられたホース支持部35から吊下されている。
各給液ホース34は計量機本体28の内部に配置された給液管路(燃料供給経路)に連通されており、各給液管路には流量計、電磁弁、給液ポンプなどの機器が設けられている。
図2は車両に給液する状態を示す図である。図2に示されるように、車両100の側面には、給液口(燃料供給口)102が設けられており、蓋104を開くことにより給液口102が露出される。そして、給液口102を閉塞するキャップを給液口102から外すことにより給液口102への給液が可能になる。
図3は給液口102を拡大して示す図である。図3に示されるように、給液口102の上方には、供給体情報記憶部としての無線タグ(トランスポンダ)110が固着されている。この無線タグ110は、無線通信を行なうアンテナと半導体チップとからなり、微小サイズであるので、あらゆる場所に取り付けることができる。本実施例の無線タグ110には、車両あるいは顧客毎に設定されたID、当該車両に搭載されているエンジンで使用する燃料の種別(例えば、レギュラーガソリンまたは軽油等)の油種情報を含むデータが記憶されており、情報読取ユニット90からのデータ要求信号を受信すると、上記記憶しているデータを無線で送信する。
無線タグ110に記憶された供給体情報は、少なくとも当該車両の燃料タンク(供給体)に供給すべき燃料の種類を有しており、燃料供給装置16は、情報読取ユニット90が読み取った当該車両の燃料タンクに供給すべき燃料の種類と給液ノズル30より供給される燃料の種類とが一致した場合に、燃料供給装置16の燃料供給経路による燃料供給を可能とする。
尚、無線タグ110の取付位置は、この位置に限らず、給液口102の近傍であれば他の場所(例えば、給液口102の側方や蓋104の裏面等)でも良い。
図4は給液ノズル30の側面図である。図4に示されるように、給液ノズル30は、車両側の給液口に挿入される吐出パイプ30aと、液面検知により自動閉弁動作する自動閉弁機構を有するノズル本体30bと、ノズル本体30bの上部に搭載された情報読取ユニット90とを有する。また、ノズル本体30bは、情報読取ユニット90の手前側に操作者が把持するグリップ部30cと、グリップ部30cの下方で回動操作されるノズルレバー30dとを有する。
情報読取ユニット90は、無線タグ110から送信されたデータを読み取ると共に、読み取ったデータを計量機側に送信し、さらに計量機側で計測された流量を含む表示データを受信する。そのための平面アンテナ142(図5(A)(B)に示す)が情報読取ユニット90に接続されている。
操作者は、吐出パイプ30aから燃料を吐出させる給液操作を行なう場合、グリップ部30cを把持してノズルレバー30dを開弁方向に操作する。その際、操作者は、ノズルレバー30dを操作しながら、グリップ部30cの前方に配置された情報読取ユニット90と吐出パイプ30aが挿入された給液口とを同時にみることが可能になる。
図5は情報読取ユニット90を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。図5(A)(B)に示されるように、情報読取ユニット90は、箱状に形成された樹脂製ケース91の上面に太陽電池パネル94と、液晶パネル(LCD)からなる表示器96と、計量機側の無線送信機92から送信された表示データを受信するための平面アンテナ142とが設けられている。また、樹脂製ケース91の上部開口91aは、太陽電池パネル94及び表示器96の上面を覆う保護ガラス98がはめ込まれた防水構造になっている。平面アンテナ142は、基板上にアンテナとしての導電性金属パターンが形成された小型で薄い形状であるため、樹脂製ケース91の内部に配置することが可能である。また、上記平面アンテナ142の代りに樹脂製ケース91の内部または外部に他の形式のアンテナを設けるようにしても良いのは勿論である。
図6は情報読取ユニット90、計量機本体28の概略構成を模式的に示すブロック図である。図6に示されるように、計量機本体28に搭載された制御回路36は、計量機24の各機器を管理しており、給液ノズル30がノズル掛け32から外されてノズル掛けスイッチ50がオフになると、給液ポンプ40を起動させ、電磁弁38を開弁させる。操作者は、ノズル掛け32から外した給液ノズル30を車両100の給液口102に挿入した後、給液ノズル30のノズルレバーを開弁操作して給液ノズル30による給液を開始する。これにより、制御回路36は、給液が開始されると共に、流量計42から出力された流量パルスを積算し、その積算流量値を表示器27に表示させると共に、無線送信機92を介して給液ノズル30に搭載された情報読取ユニット90にも同じ積算流量値を表示させるように流量表示データを送信する。
情報読取ユニット90は、小型の表示器96と、マイクロコンピュータからなる制御部130と、計量機24から送信された無線信号を受信する無線受信機140と、無線タグから送信されたデータを読み取る無線タグ読取器(情報読取機)150と、電源としての太陽電池ユニット160とを有する。太陽電池ユニット160は、太陽電池パネル94と、太陽電池パネル94から発電された電流を蓄える充電池154とを有する。情報読取ユニット90の表示器96、制御部130、無線送受信機140、無線タグ読取器150は、充電池164を電源として作動する。無線タグ読取器150の受信可能最大距離は、給液ノズル30が給液口102に接した際における無線タグ読取器150と給液ノズル30の先端部との距離以下に設定されている。
図7Aは無線タグ110と無線タグ読取器150との距離に応じた受信電圧の波形を示す図である。図7Bは無線タグ読取器150の受信感度と受信電圧閾値との設定値との関係を示す図である。
図7Bに示されるように、無線タグ110と無線タグ読取器150との距離に応じて受信感度が変化するため、距離に応じた受信電圧閾値を設定することにより、無線タグ110から送信されたデータを無線タグ読取器150で読み取ることが可能になる。
図7Aに示されるように、波形Iによれば、無線タグ110と無線タグ読取器150との距離が近距離(例えば、0cm〜5cm程度)の場合の受信電圧を示しており、無線タグ読取器150の受信電圧閾値を低レベルCに設定しても、無線タグ読取器150によって無線タグ110から送信されたデータを読み取れる。この場合、例えば、給液ノズル30の吐出パイプ30aの根本まで車両100の給液口102に挿入しており、情報読取ユニット90が給液口102の上方に固着された無線タグ110に近接した状態である。
図7Aの波形IIによれば、無線タグ110と無線タグ読取器150との距離が中距離(例えば、5cm〜15cm程度)の場合の受信電圧を示しており、無線タグ読取器150の受信電圧閾値を中レベルBに設定しても、無線タグ読取器150によって無線タグ110から送信されたデータを読み取れる。この場合、例えば、給液ノズル30の吐出パイプ30aの全長の半分まで車両100の給液口102に挿入しており、情報読取ユニット90が給液口102の上方に固着された無線タグ110からやや離間した状態である。
図7Aの波形IIIによれば、無線タグ110と無線タグ読取器150との距離が遠距離(例えば、15cm〜20cm程度)の場合の受信電圧を示しており、無線タグ読取器150の受信電圧閾値を中レベルAに設定しても、無線タグ読取器150によって無線タグ110から送信されたデータを読み取れる。この場合、例えば、給液ノズル30の吐出パイプ30aの先端部分のみを車両100の給液口102に挿入しており、情報読取ユニット90が給液口102の上方に固着された無線タグ110から受信可能範囲内で最大に離間した状態である。このように、無線タグ読取器150は、受信感度が検出可能な距離と相関関係にあるため、距離検出手段として用いることが可能である。
ここで、制御回路36が実行する制御処理について説明する。
図8は制御回路36が実行する制御処理1を説明するためのフローチャートである。図8に示されるように、制御回路36は、S11で給液ノズル30がノズル掛け32から外され、且つ無線タグ110を認識したか否かをチェックする。S11において、ノズル掛けスイッチ50がオフになると給液ノズル30がノズル掛け32から外されたものと判断し、且つ無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ると、給液ノズル30が車両100の給液口102に挿入されて無線タグ110を認識できたものと判断してS12に進む。
S12では、管理コンピュータ20に給液許可を要求する。次のS13で管理コンピュータ20から給液許可信号が入力されると、S14に進み、計量機24の給液ポンプ40を起動させ、電磁弁38を開弁させて給液ノズル30へ燃料(油液)を送液する。
次のS15では、無線タグが認識できるか否かを再度チェックする(距離検出手段)。S15において、無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ると、無線タグ110を認識できので、無線タグ読取器150が無線タグ110からデータ読取り可能な距離にあると判断してS16に進む。S16では、電磁弁38を開弁させた給液可能状態を維持する。
次のS17では、給液ノズル30がノズル掛け32に戻されたか否かをチェックしており、ノズル掛けスイッチ50がオフの時は、給液が行なわれているものと判断して上記S15に戻る。また、S17において、ノズル掛けスイッチ50がオンになると、給液が終了して給液ノズル30がノズル掛け32に戻されたものと判断してS18に進み、電磁弁38を閉弁させる。その後、後述するS21に進む。
また、上記S15において、無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ることができないときは、無線タグ読取器150が無線タグ110からデータ読取りできない距離にあると判断すると共に、追加給液を行なうために給液ノズル30が給液口102から離間されて無線タグ110を認識できないと判断してS19に進む。従って、給液ノズル30が給液中に無線タグ読取器150が無線タグ110からデータ読取り可能範囲外に移動された場合は、給液ノズル30の吐出パイプ30aが給液口102から引き抜かれて追加給液を行なうものと判断することができる。
S19では、電磁弁38を閉弁させて給液ノズル30への燃料供給を停止することで、追加給液を禁止することができる(燃料供給禁止手段)。そのため、給液ノズル30が給液口102から引き抜かれた状態での給液が行えなくなるので、追加給液によって燃料が給液口102から溢れたり、あるいは地面などに燃料が撒かれてしまうことを防止できる。
次のS20では、給液ノズル30がノズル掛け32に戻されたか否かをチェックしており、ノズル掛けスイッチ50がオフの時は、給液が行なわれているものと判断して上記S15に戻る。また、S18において、ノズル掛けスイッチ50がオンになると、給液が終了して給液ノズル30がノズル掛け32に戻されたものと判断してS21に進む。S21では、給液ポンプ40を停止して今回の給液処理を終了する。
図9A、図9Bは制御回路36が実行する制御処理2を説明するためのフローチャートである。図9Aに示されるように、制御回路36は、S31で給液ノズル30がノズル掛け32から外されたか否かをチェックする。S31において、ノズル掛けスイッチ50がオフになると給液ノズル30がノズル掛け32から外されたものと判断してS32に進む。
S32では、無線タグ読取器150の受信感度(受信電圧閾値)を中レベル(図7A、図7B参照)に設定する。続いて、S33に進み、無線タグ110を認識したか否かをチェックする。S33において、無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ると、給液ノズル30が車両100の給液口102に挿入されて無線タグ110を認識できたものと判断してS34に進む。S34では、管理コンピュータ20に給液許可を要求する。
また、上記S33において、無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ることができないときは、無線タグ110と無線タグ読取器150との距離が離れているものと判断してS35に進む。S35では、所定時間(例えば、5秒程度)が経過したか否かをチェックしており、所定時間が経過していないときは、上記S33に戻り、無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ることができるか否かを確認する。従って、所定時間内に給液ノズル30が給液口102に挿入し直しされた場合は、S33で無線タグ110から送信されたデータを読み取ることができるので、S34に進み、管理コンピュータ20に給液許可を要求する。
しかしながら、S35において、所定時間が経過した場合は、S36に進み、無線タグ読取器150の受信感度(受信電圧閾値)を高レベル(図7A、図7B参照)に設定する(受信可能距離変更手段)。このように、S36では、無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ることができない場合、無線タグ読取器150の受信可能最大距離を無線タグ読取器150から給液ノズル39の先端部分までの距離近(受信感度高レベル)に変更する。
特に車両100のメーカや種別によって給液口102の管形状が異なるため、給液ノズル30の挿入位置が一様ではない。顧客が給液ノズル30を車両100の給液口102に挿入する場合、吐出パイプ30aを充分に挿入できない場合もある。
本実施例のように無線タグ読取器150の受信感度(受信電圧閾値)を高レベル(図7A、図7B参照)に切替えることにより、吐出パイプ30aの挿入長さに応じて無線タグ110を認識することが可能になる。すなわち、車両100のメーカや種別に拘わらず、追加給液する際に無線タグ110を認識して給液を行える。
続いて、S37に進み、無線タグ110を認識したか否かをチェックする。S37において、無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ることができたときは、S34に進み、管理コンピュータ20に給液許可を要求する。
次のS38では、管理コンピュータ20から給液許可信号が入力されたか否かをチェックする。S38において、管理コンピュータ20から給液許可信号が入力されると、S39に進み、計量機24の給液ポンプ40を起動させ、電磁弁38を開弁させて給液ノズル30へ燃料(油液)を送液する。
この後の図9Bに示すS40〜S46の処理は、前述したS15〜S21(図8参照)と同様であるので、ここではその説明を省略する。
上記S32で無線タグ読取器150の受信感度(受信電圧閾値)を中レベル(図7A、図7B参照)に設定された状態で給液を行なった場合、吐出パイプ30aの半分以下が給液口102に挿入される位置に給液ノズル30を引き出すと、無線タグ110を認識することができなくなるので、S44で電磁弁38が閉弁されて追加給液が禁止される。
また、S36で無線タグ読取器150の受信感度(受信電圧閾値)を高レベル(図7A、図7B参照)に設定された状態で給液を行なった場合、吐出パイプ30aの先端部分が給液口102から離間した位置に給液ノズル30を引き出すと、無線タグ110を認識することができなくなるので、S44で電磁弁38が閉弁されて追加給液が禁止される。
よって、無線タグ読取器150の受信感度(受信電圧閾値)を切替えることで各操作者のノズル挿入位置のずれを原因とする誤検出による給液禁止をなくすことができる。
図10A、図10Bは制御回路36が実行する制御処理3を説明するためのフローチャートである。図10Aに示すS51〜S63の処理は、前述したS31〜S43(図9A、図9B参照)と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図10Bに示すS60において、無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ることができないときは、給液ノズル30が給液口102から離間されて無線タグ110を認識できないと判断してS64に進む。
S64では、追加給液量が2リットル以上か否か(または追加給液時間が20秒以上か否か)をチェックする。このS65において、追加給液量が2リットル未満(または追加給液時間が20秒未満)のときは、S65に進み、追加給液量の計測を開始(または追加給液時間の計測を開始)する。尚、S65では、1回目の場合のみ追加給液量の計測を開始(または追加給液時間の計測を開始)し、2回目以降では、追加給液量の計測を継続(または追加給液時間の計測を継続)する。
次のS66では、給液ノズル30がノズル掛け32に戻されたか否かをチェックしており、ノズル掛けスイッチ50がオフの時は、給液が行なわれているものと判断して上記S60に戻る。そして、S64において、追加給液が開始されている場合、追加給液量が2リットル未満(または追加給液時間が20秒未満)のときは、S65に進み、追加給液量の計測を継続(または追加給液時間の計測を継続)する。
上記S64において、追加給液による給液量が2リットル以上(または追加給液時間が20秒以上)になった場合は、S67に進み、電磁弁38を閉弁させて追加給液を停止させる(燃料供給禁止手段)。これにより、給液ノズル30で自動閉弁が作動しないような微小流量による追加給液を行なう場合でも、追加給液量を制限することにより燃料が給液口102から溢れることを防止できる。
尚、追加給液量の供給可能量を2リットルとしたのは、給液ノズル30が自動閉弁した後、吐出パイプ30aの先端部分が給液口102に挿入された状態に給液ノズル30を引き抜き方向にずらした場合の一般的な給液量が2リットルであるからである。また、追加給液可能時間を20秒としたのは、微小流量で追加給液を行なう場合、約20秒で2リットルを給液することができるからである。また、追加給液量の供給可能量または追加給液可能時間は、任意に設定することができるので、上記以外の数値を適宜設定しても良いのは勿論である。
上記S66において、ノズル掛けスイッチ50がオンの時は、給液ノズル30がノズル掛け32に戻されたものと判断してS68に進む。S68では、給液ポンプ40を停止して今回の給液処理を終了する。
図11A、図11Bは制御回路36が実行する制御処理4を説明するためのフローチャートである。図11Aに示すS71〜S73、S75〜S84の処理は、前述したS31〜S43(図9A、図9B参照)と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図11Aに示すS74において、無線タグ110から読み取ったデータに含まれる固有情報(例えば、車両あるいは顧客毎に設定されたID等)を記憶する。
そして、図11Bに示すS81で無線タグを認識することができ、且つ固有情報が給液開始時に記憶(S74の処理)した固有情報と同一(一致)か否かをチェックする(距離検出手段)。このS81において、無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ると、無線タグ110を認識できたものと判断し、さらに今回(2回目)の固有情報が給液開始時に記憶(S74の処理)した固有情報と同一(一致)の場合は、給液ノズル30が同一の車両100の給液口102に挿入されているものと判断してS82に進む。S82では、電磁弁38を開弁させた給液可能状態を維持する。
次のS83では、給液ノズル30がノズル掛け32に戻されたか否かをチェックしており、ノズル掛けスイッチ50がオフの時は、給液が行なわれているものと判断して上記S81に戻る。また、S83において、ノズル掛けスイッチ50がオンになると、給液が終了して給液ノズル30がノズル掛け32に戻されたものと判断してS84に進み、電磁弁38を閉弁させる。その後、後述するS88に進む。
また、上記S81において、無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ることができないとき、あるいは、今回(2回目)の固有情報が給液開始時に記憶(S74の処理)した固有情報と異なる(不一致)の場合は、S85に進み、無線タグ110から送信されたデータを読み取ることができないこと、あるいは固有情報が不一致であることを顧客に報知する。
続いて、S86に進み、電磁弁38を閉弁させて給液ノズル30への燃料供給を停止すること(燃料供給禁止手段)。このように、無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ることができなくなった後、再度、無線タグ読取器150が無線タグ110から送信されたデータを読み取ることができるようになったとき、燃料供給開始時に読み取った無線タグ110のデータ(1回目の供給体情報)と再度読み取ったデータ(2回目の供給体情報)とが一致しない場合には、燃料供給装置16の燃料供給経路による燃料供給を停止することで、同一の給液ノズル30を用いて他の車両に給液することを防止できる。
また、S81において、無線タグ110から送信されたデータを読み取ることができない場合は、給液ノズル30が給液口102から離間されて無線タグ110を認識できないものと判断する。これにより、給液ノズル30が給液中に給液ノズル30の吐出パイプ30aが給液口102から引き抜かれて無線タグ読取器150が無線タグ110からデータ読取り可能範囲外に移動させた状態での給液を禁止することができ、給液口102から燃料が溢れることを防止することができる。
次のS87では、給液ノズル30がノズル掛け32に戻されたか否かをチェックしており、ノズル掛けスイッチ50がオフの時は、給液が行なわれているものと判断して上記S81に戻る。また、S87において、ノズル掛けスイッチ50がオンになると、給液が終了して給液ノズル30がノズル掛け32に戻されたものと判断してS88に進む。S88では、給液ポンプ40を停止して今回の給液処理を終了する。
上記実施例では、無線タグ読取器150を用いて無線タグ110との距離を検出する場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、給液ノズル30に赤外線センサあるいは超音波センサを設けて非接触で無線タグ110との距離を検出するようにすることも可能である。
本発明による燃料供給装置の一実施例を示す斜視図である。 車両に給液する状態を示す図である。 給液口102を拡大して示す図である。 給液ノズル30の側面図である。 情報読取ユニット90を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。 情報読取ユニット90、計量機本体28の概略構成を模式的に示すブロック図である。 無線タグ110と無線タグ読取器150との距離に応じた受信電圧の波形を示す図である。 無線タグ読取器150の受信感度と受信電圧閾値との設定値との関係を示す図である。 制御回路36が実行する制御処理1を説明するためのフローチャートである。 制御回路36が実行する制御処理2を説明するためのフローチャートである。 図9Aの処理に続いて実行される制御処理2を説明するためのフローチャートである。 制御回路36が実行する制御処理3を説明するためのフローチャートである。 図10Aの処理に続いて実行される制御処理3を説明するためのフローチャートである。 制御回路36が実行する制御処理4を説明するためのフローチャートである。 図11Aの処理に続いて実行される制御処理4を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 燃料供給システム
16 燃料供給装置
20 管理コンピュータ
24 計量機
26 設定器
27 表示器
28 計量機本体
30 給液ノズル
32 ノズル掛け
36 制御回路
38 電磁弁
40 給液ポンプ
42 流量計
50 ノズル掛けスイッチ
90 情報読取ユニット
92 無線送受信機
100 車両
102 給液口
110 無線タグ
150 無線タグ読取器
140 無線送受信機

Claims (2)

  1. 燃料を供給する燃料供給経路と、
    前記燃料供給経路を介して被燃料供給体の燃料供給口に燃料を供給するためのノズルと、
    前記ノズルと前記被燃料供給体の燃料供給口との距離が所定距離以内であるか否かを検出する距離検出手段と、
    前記距離検出手段により検出された距離が所定距離を越えている場合には、前記燃料供給経路による燃料供給を禁止する燃料供給禁止手段と、
    を備えた燃料供給機であって、
    前記距離検出手段は、
    前記被燃料供給体の燃料供給口近傍に設けられ、当該被燃料供給体の情報を供給体情報として記憶する供給体情報記憶部と、
    前記ノズルに設けられ、前記供給体情報記憶部に記憶された内容を当該供給体情報記憶部から非接触で読み取る情報読取機と、
    を有し、
    前記燃料供給禁止手段は、前記情報読取機が前記供給体情報記憶部に記憶された供給体情報を読み取ることができなくなった後、再度、前記情報読取機が前記供給体情報記憶部に記憶された供給体情報を読み取ることができるようになった場合、燃料供給開始時に読み取った供給体情報と再度読み取った供給体情報とが一致しない場合には、前記燃料供給経路による燃料供給を禁止することを特徴とする燃料供給機。
  2. 請求項に記載の燃料供給機であって、
    前記情報読取機が前記供給体情報記憶部に記憶された供給体情報を読み取ることができない場合、前記受信可能最大距離を、前記情報読取機から前記ノズルの先端部分までの距離に変更する受信可能距離変更手段を備えたことを特徴とする燃料供給機。
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