JP5090239B2 - 包装材へのカプセル供給方法及びその装置 - Google Patents
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Description
このような長球状のカプセルは、例えば、ブリスター包装機によりPTP(Press Through Package)シートで個別に包装される。
この包装材へのカプセル供給装置は、長球状のカプセルCを個々に収容する上向きのカプセル収容部1を一定間隔で有し、一方向に移送される包装材2と、外周部に一定間隔でカプセルの収容ポケット3’を有し、収容ポケット3’の位置と包装材2のカプセル収容部1の位置とが同期するように回転するシャッターローラ4’と、シャッターローラ4’の上方に設置され、収容ポケット3’にカプセルCを供給するカプセル供給孔5’を有するシュート6’とを備えている。
そのため、シャッターローラ4’の収容ポケット3’とシュート6’のカプセル供給孔5’のいずれもが、この包装材2に合わせるように、長手方向がシャッターローラ4’の回転方向になるように構成されている。
このとき、カプセルCがシャッターローラ4’の回転方向に長い長球状であることから、収容ポケット3’に落下したカプセルC1の直上に位置するカプセルC2が、移動しようとする収容ポケット3’のカプセルC1に引っ張られ、前傾姿勢になった先端部が隙間に突っ込むことにより破損する場合がある。
特に、カプセルC1が軟カプセルの場合、寸法精度にばらつきが出やすく、また、保管状態により表面の硬度が変わったり、摩擦係数が変化したりするため、上記のように破損する確率が高くなる。
また、シャッターローラの収容ポケットと包装材のカプセル収容部とは、約90°向きが異なるが、包装材のカプセル収容部の中心とシャッターローラの収容ポケットの中心をずらせるようにすることにより、長球状のカプセルはこのずれにより一方の先端部が引っかかりながら落下することになり、これにより、長球状のカプセルに回転力が発生して向きが90°自然に変わり、包装材のカプセル収容部に安定して供給することができる。
その結果、不良品の発生が減少するとともに、シャッターローラの兼用範囲も広くなって、長球状のカプセルのサイズ変更にともなう交換部品も減少する。
この包装材へのカプセル供給装置は、長球状のカプセルCを個々に収容する複数のカプセル収容部1を一定間隔で有し、一方向に移送される包装材2と、外周部に一定間隔でカプセルCの収容ポケット3を有し、収容ポケット3の位置と包装材2のカプセル収容部1の位置とが同期するように回転するシャッターローラ4と、シャッターローラ4の収容ポケット3にカプセルCを供給するカプセル供給孔5を有するシュート6とを備えるようにしている。
また、カプセル収容部1の中心とシャッターローラ4の収容ポケット3の中心を、包装材2の移送方向と直交する方向に左右にずらせる場合には、図6に示すように、ずらせる寸法d2をカプセル収容部1の短手方向の寸法Lbの1/10〜1/3程度に設定するようにする。
なお、包装材2は、後工程でアルミシート(図示省略)を重合することによりカプセル収容部1が封をされる。
また、包装材2は、長球状のカプセルCに対して充分に大きなカプセル収容部1を設けている。
本実施例では、カプセルCは、特に限定されるものではないが、例えば、剤形がフットボールのような長球状の軟カプセルで、長径方向の寸法が11.0〜11.5mm、短径方向の寸法が7.3mmの長球状に、また、包装材2のカプセル収容部1は、開口部が、長手方向の寸法が16.4mm、短手方向の寸法が12.0mmの長円で、深さが8.1mm、底部の曲率半径が縦横それぞれ4.3mmの半長球状に構成されている。
本実施例では、この包装材2のカプセル収容部1に、約90°向きが異なるシャッターローラ4の収容ポケット3からカプセルCを落下させるが、例えば、ガイドレール7によって、包装材2のカプセル収容部1の中心とシャッターローラ4の収容ポケット3の中心をずらすことにより、長球状のカプセルCを落下の際に自然に90°回転させることができる。
このシュート6のカプセル供給孔5は、シャッターローラ4の収容ポケット3と同様に、長球状のカプセルCの長径方向がシャッターローラ4の回転軸と略平行になるように構成されている。
このシュート6のカプセル供給孔5からは、その回転により真下にきたシャッターローラ4の収容ポケット3に、長球状のカプセルCが1つずつ自然落下により供給される。
カプセルのフィーダ(図示省略)から、長球状のカプセルCに合わせて製作されたシュート6でシャッターローラ4の上方までカプセルCを案内する。
シュート6の中では、長球状のカプセルCはダルマ積み状に上下方向に整列した状態となる。
包装材2は、長球状のカプセルCに対して充分に大きなカプセル収容部1を構成するために、シュート6から直接カプセル収容部1に充填する方法は採れず、そのためにシャッターローラ4を使用して移し替える方法を採用している。
収容ポケット3の長手方向が回転軸方向と平行になるようにしたシャッターローラ4を使用することにより、シュート6から、カプセルCを安定してシャッターローラ4の収容ポケット3に供給することが可能となる。
このため、本実施例では、包装材2のカプセル収容部1の中心とシャッターローラ4の収容ポケット3の中心を、図5に示すように、包装材2の移送方向の前後に寸法d1(カプセル収容部1の長手方向の寸法Laの1/5程度(実寸で約3.0mm))、また、図6に示すように、包装材2の移送方向と直交する方向の左右に寸法d2(カプセル収容部1の短手方向の寸法Lbの1/4程度(実寸で約2.5mm))ずらせるようにする。
長球状のカプセルCは、このずれにより一方の先端部が引っかかりながら落下することになり、これにより、長球状のカプセルCに回転力が発生して向きが90°自然に変わり、包装材2のカプセル収容部1に安定して供給される。
また、シャッターローラ4の収容ポケット3と包装材2のカプセル収容部1とは、約90°向きが異なるが、包装材2のカプセル収容部1の中心とシャッターローラ4の収容ポケット3の中心をずらせるようにすることにより、長球状のカプセルCはこのずれにより一方の先端部が引っかかりながら落下することになり、これにより、長球状のカプセルCに回転力が発生して向きが90°自然に変わり、包装材2のカプセル収容部1に安定して供給することができる。
その結果、不良品の発生が減少するとともに、シャッターローラ4の兼用範囲も広くなって、長球状のカプセルCのサイズ変更にともなう交換部品も減少する。
2 包装材
3 収容ポケット
31 スクレーパ用の溝
4 シャッターローラ
5 カプセル供給孔
6 シュート
7 ガイドレール
8 押さえプレート
9 スクレーパ
10 ローラガイド
C カプセル
Claims (5)
- 長球状のカプセルを個々に収容する複数のカプセル収容部を一定間隔で有し、一方向に移送される包装材と、外周部に一定間隔でカプセルの収容ポケットを有し、該収容ポケットの位置と包装材のカプセル収容部の位置とが同期するように回転するシャッターローラと、該シャッターローラの収容ポケットにカプセルを供給するカプセル供給孔を有するシュートとを備え、包装材のカプセル収容部をその長手方向がシャッターローラの回転軸と略直交するように構成した包装材へのカプセル供給装置を用いる包装材へのカプセル供給方法において、長球状のカプセルの長径方向がシャッターローラの回転軸と略平行になるように、シャッターローラの収容ポケットとシュートのカプセル供給孔とを構成し、包装材のカプセル収容部の中心とシャッターローラの収容ポケットの中心をずらせた状態で、カプセルをシャッターローラの収容ポケットから包装材のカプセル収容部に供給することを特徴とする包装材へのカプセル供給方法。
- 長球状のカプセルを個々に収容する複数のカプセル収容部を一定間隔で有し、一方向に移送される包装材と、外周部に一定間隔でカプセルの収容ポケットを有し、該収容ポケットの位置と包装材のカプセル収容部の位置とが同期するように回転するシャッターローラと、該シャッターローラの収容ポケットにカプセルを供給するカプセル供給孔を有するシュートとを備え、包装材のカプセル収容部をその長手方向がシャッターローラの回転軸と略直交するように構成した包装材へのカプセル供給装置において、長球状のカプセルの長径方向がシャッターローラの回転軸と略平行になるように、シャッターローラの収容ポケットとシュートのカプセル供給孔とを構成するとともに、包装材のカプセル収容部の中心とシャッターローラの収容ポケットの中心をずらせるようにしたことを特徴とする包装材へのカプセル供給装置。
- 包装材のカプセル収容部の中心とシャッターローラの収容ポケットの中心を包装材の移送方向にずらせるようにしたことを特徴とする請求項2記載の包装材へのカプセル供給装置。
- 包装材のカプセル収容部の中心とシャッターローラの収容ポケットの中心を包装材の移送方向と直交する方向にずらせるようにしたことを特徴とする請求項2又は3記載の包装材へのカプセル供給装置。
- 包装材に微細な振動を加える振動器を設けたことを特徴とする請求項2、3又は4記載の包装材へのカプセル供給装置。
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