JP5089903B2 - スクリーン印刷装置 - Google Patents

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本発明は、プリント基板等の回路基板にクリーム半田等のペーストを塗布するスクリーン印刷装置に関するものである。
従来から、印刷ステージ上にセットした回路基板とマスクシートとを重ね合わせた状態で、マスクシート上に供給されるクリーム半田、導電ペースト等のペーストをスキージによりマスク上で移動(ローリング)させることにより、マスクシートに形成された開口(マスク開口)を介して基板にペーストを印刷(塗布)するようにしたスクリーン印刷装置(以下、印刷機という)が一般に知られている。
このような印刷機の具体的な動作としては、まず、印刷機に基板が搬入されると、この基板の下面側から支持ピンにより支持する。その後、前記基板を固定手段で固定した状態で、この基板とマスクシートとを重装する。そして、マスクシートに対して印刷に適した角度に保持されたスキージを下降させてスキージをマスクシートに当接させ、このスキージを一方端部側から他方端部側に移動させることによりマスクシート上に供給されたペーストを拡張して印刷を行う(印刷動作)。印刷が終わった後、スキージを上昇させ、基板をマスクシートから離間させて印刷された基板の搬出を行うことにより、一連の基板1枚に対する印刷機の動作は終了する(例えば特許文献1)。
このような動作を繰り返すことにより印刷が連続的に行われるが、このような印刷を行うために作業者による段取り作業が行われる。例えば、マスクシート上へのペーストの供給や、次回に印刷される基板の形状が異なる場合には、上記支持ピンの配置換えや、その基板に応じたスキージの交換、また、所定枚数の基板を印刷した後には、安定した印刷結果を得るためにスキージの清掃等が行われる。
特開平10−323964号公報
しかし、上記印刷動作の前後においては、スキージが所定角度に維持された状態でマスクシートの上方で停止しているため、このスキージが段取り作業の妨げになる。すなわち、スキージが上下方向(鉛直方向)におけるスペースを占有してしまうため、例えば前記支持ピンの交換作業では、その作業性が悪くなるという問題がある。また、スキージが印刷に適した角度で保持された状態では、作業者がそのスキージの姿勢に合わせて作業を行う必要があるため、特にスキージの交換、清掃作業において、その作業が困難となる問題がある。このように、いずれの場合であっても、作業者が段取り作業に要する時間が多くなってしまうため、結果として生産効率の低下を招く要因となる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、作業者の段取り作業の作業性を向上させることにより、結果として生産効率を向上させることができるスクリーン印刷装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一の局面にかかるスクリーン印刷装置は、スキージを保持するスキージユニットを備え、基板に重ね合わされたマスクシート表面に前記スキージを当接させた状態で前記スキージユニットを往復移動させることにより前記基板上にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、前記スキージユニットの動作を統括的に制御する制御手段を備え、前記スキージユニットは、前記往復移動の方向を第1方向としたときに、この第1方向と直交する第2方向と平行な軸回りに回動可能なスキージ組付部材と、このスキージ組付部材に組み付けられ、当該スキージ組付部材と一体に回動する単一の前記スキージとを含み、前記スキージは、作業面となる単一のスキージ面を有し、前記スキージ組付部材の回動に伴い、前記スキージ面が前記第1方向の一方側を向く状態から当該一方側とは反対側を向く状態に亘って姿勢変更可能となるように前記スキージ組付部材に組み付けられることにより、前記スキージユニットの往動時および復動時にそれぞれ前記スキージ面により前記ペーストを押圧するようにされ、前記制御手段は、印刷に必要となる段取り作業として前記スキージよりも下側に位置する部分に対して段取り作業が行われる際に、マスクシート表面からスキージを離間させた状態で、作業者が段取りを行う段取り作業位置と反対側に前記スキージが配置されるように前記スキージユニットを移動させるとともに、前記スキージ面が前記段取り作業位置とは反対側を向く姿勢に前記スキージが保持されるように前記スキージ組付部材を制御することを特徴としている
の構成によれば、特定の段取り作業を行う作業者から遠い側の位置にスキージが配置され、さらにスキージ面が段取り作業位置と反対側を向く姿勢にスキージが保持されるため、マスクシート表面上に段取り作業を行うためのスペースを形成することができる。したがって、ペーストの供給や支持ピンの配置換え等における作業性を向上させることができる。
また、本発明の他の一の局面にかかるスクリーン印刷装置は、スキージを保持するスキージユニットを備え、基板に重ね合わされたマスクシート表面に前記スキージを当接させた状態で前記スキージユニットを往復移動させることにより前記基板上にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、前記スキージユニットの動作を統括的に制御する制御手段を備え、前記スキージユニットは、前記往復移動の方向を第1方向としたときに、この第1方向と直交する第2方向と平行な軸回りに回動可能なスキージ組付部材と、このスキージ組付部材に組み付けられ、当該スキージ組付部材と一体に回動する単一の前記スキージとを含み、前記スキージは、作業面となる単一のスキージ面を有し、前記スキージ組付部材の回動に伴い、前記スキージ面が前記第1方向の一方側を向く状態から当該一方側とは反対側を向く状態に亘って姿勢変更可能となるように前記スキージ組付部材に組み付けられることにより、前記スキージユニットの往動時および復動時にそれぞれ前記スキージ面により前記ペーストを押圧するようにされ、前記制御手段は、印刷に必要となる段取り作業として前記スキージを清掃する清掃作業が行われる際には、マスクシート表面からスキージを離間させた状態で、作業者が段取りを行う段取り作業位置側に前記スキージが配置されるように前記スキージユニットを移動させるとともに、前記スキージ面が前記段取り作業位置側を向く姿勢に前記スキージが保持されるように前記スキージ組付部材を制御することを特徴としている。
この構成によれば、段取り作業位置側にスキージが停止し、さらにスキージ面が段取り作業位置側に向く姿勢にスキージが保持されるため、作業者がスキージに対して作業し易くなる。したがって、スキージの清掃の作業性を向上させることができる。
また、本発明の他の一の局面にかかるスクリーン印刷装置は、スキージを保持するスキージユニットを備え、基板に重ね合わされたマスクシート表面に前記スキージを当接させた状態で前記スキージユニットを往復移動させることにより前記基板上にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、前記スキージユニットの動作を統括的に制御する制御手段を備え、前記スキージユニットは、前記往復移動の方向を第1方向としたときに、この第1方向と直交する第2方向と平行な軸回りに回動可能なスキージ組付部材と、このスキージ組付部材に組み付けられ、当該スキージ組付部材と一体に回動する単一の前記スキージとを含み、前記スキージは、作業面となる単一のスキージ面を有し、前記スキージ組付部材の回動に伴い、前記スキージ面が前記第1方向の一方側を向く状態から当該一方側とは反対側を向く状態に亘って姿勢変更可能となるように前記スキージ組付部材に組み付けられることにより、前記スキージユニットの往動時および復動時にそれぞれ前記スキージ面により前記ペーストを押圧するようにされ、前記制御手段は、印刷に必要となる段取り作業として前記スキージを交換する交換作業が行われる際には、マスクシート表面からスキージを離間させた状態で、作業者が段取りを行う段取り作業位置側に前記スキージが配置されるように前記スキージユニットを移動させるとともに、前記スキージマスクシート側を向く姿勢に前記スキージが保持されるように前記スキージ組付部材を制御することを特徴としている。
この構成によれば、スキージが作業者の近くに位置し、スキージの姿勢が取り外し容易な姿勢となるため、スキージの交換作業が行い易くなる。したがって、スキージの交換の作業性が向上する
本発明のスクリーン印刷装置によれば、作業者による特定の段取り作業に適した位置にスキージを配置させ、さらに、このスキージを当該作業に適した姿勢に保持することにより、前記特定の段取り作業の作業性が向上し、結果として生産効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明に係るスクリーン印刷装置を概略的に示しており、図1は側面図で、図2は正面図でそれぞれスクリーン印刷装置を示している。
これらの図に示すように、スクリーン印刷装置(以下、印刷装置と略す)の基台1上には、印刷ステージ3が設けられ、この印刷ステージ3を挟んで両側にプリント基板W(以下、基板Wと略す)を印刷ステージ3上に搬入および搬出するための上流側コンベア2Aおよび下流側コンベア2Cが搬送ラインに沿って配置されている。
なお、以下の説明では、これらコンベア2A、2Cによる基板Wの搬送方向(搬送ラインの方向)をX軸方向、これと水平面上で直交する方向をY軸方向、X軸およびY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向として説明を進める。
印刷ステージ3は、基板Wを保持してこれを後記マスクシート25に対してその下側から位置決めするもので、主に後述するメインコンベア2B、昇降テーブル18およびクランプ機構4等により構成されている。
この印刷ステージ3は、4軸ユニット10に支持されており、同ユニット10の作動によりX軸、Y軸、Z軸およびR軸(Z軸回りの回転)に移動するようになっている。
詳しく説明すると、基台1上には、水平面内においてY軸方向に沿ってレール11が配設されるとともに、このレール11にY軸テーブル12がスライド自在に取り付けられている。そして、基台1上に設けられたボールネジ(図示省略)がY軸テーブル12に連結され、このボールネジが駆動されることによりY軸テーブル12が基台1に対しY軸方向に移動するように構成されている。
Y軸テーブル12上にはX軸方向に沿ってレール13が配設されるとともに、このレール13にX軸テーブル14がスライド自在に取り付けられる。そして、Y軸テーブル12上に設けられたボールネジ(図示省略)がX軸テーブル14に連結され、このボールネジが駆動されることによりX軸テーブル14がY軸テーブル12に対しX軸方向に移動するように構成されている。
X軸テーブル14には鉛直線(Z軸方向)の軸線回りに回転自在にR軸テーブル16が設けられており、このR軸テーブル16が図外の駆動手段によりX軸テーブル14に対してZ軸回りに回転駆動されるようになっている。
R軸テーブル16にはスライド支柱17が上下方向(Z軸方向)に沿ってスライド自在に取り付けられるとともに、このスライド支柱17の上部に昇降テーブル18が取り付けられている。そして、昇降テーブル18とR軸テーブル16との間にボールネジ19が設けられ、このボールネジ19が駆動されることにより昇降テーブル18がスライド支柱17によりガイドされながらR軸テーブル16に対しZ軸方向(上下方向)に移動するように構成されている。
このように4軸ユニット10は、上記各テーブル12,14,16,18を個別に駆動することにより印刷ステージ3をX軸、Y軸、Z軸およびR軸(Z軸回りの回転)に移動させるように構成されている。
昇降テーブル18上には、X軸方向に沿って一対のメインコンベア2Bが設けられるとともに、クランプ機構4、位置決め機構5および載置テーブル20等が設けられている。なお、上記の通り、当実施形態では、これら昇降テーブル18、メインコンベア2B等により、基板Wを保持するための上記印刷ステージ3が構成されている。
メインコンベア2Bは、昇降テーブル18の昇降に伴いこれと一体に移動し、昇降テーブル18が所定の位置にセットされた状態で、上流側コンベア2Aおよび下流側コンベア2Cに対してX軸方向に並ぶように構成されている。そして、このように昇降テーブル18が所定の位置にセットされることにより上流側コンベア2Aから印刷ステージ3(メインコンベア2B)への基板Wの搬入、および印刷ステージ3から下流側コンベア2Cへの基板Wの搬出が行われるようになっている。
クランプ機構4は、作業中、基板Wを固定的に保持するもので、Y軸方向に接離可能な一対のクランプ片4aを有し、これらクランプ片4aにより基板WをY軸方向両側から挟み込むことにより固定するように構成されている。このクランプ機構4はエアシリンダを駆動源とし、このエアシリンダの作動によりクランプ片4aが互いに接近したクランプ状態と、両クランプ片4aが互いに離間したクランプ解除状態とに切換えられるように構成されている。
位置決め機構5は、詳しく図示していないが、上記クランプ機構4により基板Wをクランプするに先立ち、基板Wの撓み等を規制して基板Wを位置決めするものである。
載置テーブル20は、メインコンベア2B上の基板Wをその下側から持上げることにより基板Wを支持するものである。この載置テーブル20は、スライド支柱21により昇降テーブル18上に昇降可能に支持されるとともに、同テーブル20と昇降テーブル18との間に設けられるボールネジ(図示省略)に連結されている。そして、このボールネジが駆動されることにより昇降テーブル18に対してZ軸方向(上下方向)に移動するよう構成されている。
この載置テーブル20は、その表面に多数の差込穴(不図示)が設けられている。そして、この差込穴には、複数の支持ピン(不図示)が植設されており、この支持ピンが基板Wの下面に当接することにより、基板Wが支持されるようになっている。この支持ピンは、差込穴に対して抜き差し可能に構成されており、印刷前の段取り作業において、基板Wの種類に応じて支持ピンの配置換えが行われ、異種基板Wであっても適切に支持できるようになっている。
一方、印刷ステージ3等の上方には、マスク保持ユニット6、スキージユニット7、撮像ユニット8等が配置されている。
マスク保持ユニット6は、マスクシート25を保持するものである。このマスク保持ユニット6は、図3および図4に示すように、基台1上に支持される高架状の一対のフレーム30にそれぞれ固定されるマスク支持台26を有し、これらマスク支持台26に設けられたマスククランプ27によってマスクシート25の枠部をクランプすることにより、前記印刷ステージ3の上方において、マスクシート25を水平に張り渡した状態で保持するように構成されている。
撮像ユニット8は、基板Wおよびマスクシート25を撮像するためのもので、マスク保持ユニット6の下側に設けられている。
撮像ユニット8は、マスク認識カメラ41aおよび基板認識カメラ41bを一体的に備えたカメラヘッド40と、このカメラヘッド40を移動させる駆動機構とを有しており、前記カメラヘッド40をX軸方向およびY軸方向に平面的に移動させることによりマスクシート25および基板Wを撮像するように構成されている。
具体的には、前記各フレーム30の下面には、それぞれY軸方向に延びる一対のレール35が設けられ、これらレール35にX軸方向に延びるビーム36が移動可能に装着されるとともに、フレーム30に支持され、かつモータ37により回転駆動されるボールネジ38がこのビーム36の図外のナット部分に螺合挿入されている。また、ビーム36にX軸方向に延びる一対のレール39が設けられ、これらレール39にカメラヘッド40が移動可能に装着されるとともに、ビーム36に搭載されるモータ駆動の図外のボールネジがカメラヘッド40の図外のナット部分に螺合挿入されている。すなわち、前記各ボールネジの回転に伴い、ビーム36が前記フレーム30に対してY軸方向に、カメラヘッド40がビーム36に対してX軸方向にそれぞれ移動するように構成されている。
マスク認識カメラ41aおよび基板認識カメラ41bは、共に照明を備えたCCDカメラ等から構成されている。これらのカメラのうち、マスク認識カメラ41aは、マスクシート25の下面に設けられるフィデューシャルマークを撮像すべく上向きに設けられている。一方、基板認識カメラ41bは、基板Wに設けられるフィデューシャルマーク等の各種マークを撮像すべく下向きに設けられている。なお、これらのカメラ41a,41bは、光軸が同軸上に並ぶように上下対称にカメラヘッド40に設けられており、これによってX−Y座標平面上の同位置で上下相異なる対象物を撮像できるようになっている。
スキージユニット7は、前記マスクシート25上に供給されるクリーム半田、導電ペースト等のペーストをマスクシート25上でローリング(混練)させながら拡張するものである。
スキージユニット7はY軸方向(本発明の第1方向に相当する)およびZ軸方向に移動可能に支持されておりサーボモータにより駆動されるようになっている。具体的には、マスクシート25の上方にはY軸方向に延びる互いに平行な一対の固定レール31(図3参照)が設けられ、これら固定レール31に対してビーム32が横架されるとともに、サーボモータにより駆動されるボールネジ(図示省略)に対してこのビーム32が連結されている。このビーム32がY軸方向に沿って移動可能になっている。
そして、ビーム32に設けられたZ軸方向の固定レール22(図2参照)にスキージユニット7が装着されるとともにサーボモータ23により回転駆動されるボールネジ24に連結されている。これにより、スキージユニット7がビーム32と一体的にY軸方向に移動するとともに、ビーム32に対してスキージユニット7がZ軸方向に移動するようになっている。
図5〜図6は、スキージユニット7の具体的な構成を示している。
これらの図に示すように、スキージユニット7は、スキージ86を保持するユニット部7bとこのユニット部7bを連結するヘッド部7aとを有している。このヘッド部7aは、前記固定レール22に移動可能に装着されるベース部70a(図1および図2に示す)とこれにほぼ水平に固定される水平部70b(図5参照)とを備えたアルミ等からなるフレーム30を有している。
このフレーム30の水平部70bの下側にはスライド支柱72を介して支持板71がZ軸方向に変位可能に連結され、この支持板71と水平部70bとの間にロードセル等の圧力センサ74が介設されている。そして、この支持板71に対してサブフレーム76がY軸と平行な軸回りに揺動自在に支持されている。詳しくは、支持板71の下部(下面)に一対の垂下部71aが設けられ、これら垂下部71aに亘ってY軸方向に延びる第1支持軸75がベアリング等を介して回動自在に支持され、この第1支持軸75に対してサブフレーム76が装着されている。これによりサブフレーム76がY軸と平行な軸回りに揺動自在に支持されている。
サブフレーム76には、ユニット組付部材78(本発明のスキージ組付部材に相当する)が回動可能に支持されるとともに、このユニット組付部材78を駆動する駆動機構が搭載されている。
ユニット組付部材78はX軸方向に細長い長方形の板状部材であって、その長手方向途中部分に突設された一対の連結部78aを介してサブフレーム76に回動可能に支持されている。詳しくは、X軸方向(本発明の第2方向に相当する)に延びる第2支持軸77がベアリング等を介してその軸回りに回転可能な状態で前記サブフレーム76に支持され、この第2支持軸77の両端部位にユニット組付部材78の連結部78aがそれぞれ固定されることによりサブフレーム76に対してユニット組付部材78が揺動自在に支持されている。
なお、この実施形態では、第1支持軸75に回動可能に支持される部分、すなわちサブフレーム76、ユニット組付部材78、後記スキージ86、ギアボックス80およびサーボモータ82等がユニット部7bに相当する。
図5に示すようにサブフレーム76には後述するギアボックス80が一体に組付けられており、第2支持軸77の一端部(同図の左側の端部)は、このギアボックス80を貫通して外部に突出している。従って、ユニット組付部材78の各連結部78aはサブフレーム76およびギアボックス80の両側で第2支持軸77に対して固定されている。
第2支持軸77のうちギアボックス80内に挿入されている部分には伝動ギア(不図示)が固定されており、この伝動ギアがギアボックス80内に支持されたアイドルギア(不図示)に噛合している。そして、ギアボックス80の側面に駆動源としてのサーボモータ82が固定され、このサーボモータ82の出力軸(駆動軸)が前記ギアボックス80内に挿入されるとともに当該部分に前記アイドルギアに噛合する駆動ギアが装着されている。すなわち、サーボモータ82、上記各ギアおよび第2支持軸77等により上記駆動機構が構成されており、サーボモータ82が作動すると、その回転駆動力が各ギア等を介して第2支持軸77に伝達され、これによってユニット組付部材78が第2支持軸77回りに回転駆動されるようになっている。
ユニット組付部材78には、スキージ86が着脱自在に組付けられている。具体的には、ユニット組付部材78には、スキージホルダ87が取り付けられており、このスキージホルダ87にスキージ86が保持されている。そして、スキージホルダ87に設けられた一対のねじ軸をユニット組付部材78に形成された案内溝78bに通し、さらにスキージホルダ87をユニット組付部材78に重ね合わせた状態で、前記各ねじ軸にナット部材88が螺合装着されることにより、ユニット組付部材78に対して固定されている。すなわち、このナット部材88を操作してスキージホルダ87を取り外すことにより、スキージ86の交換が可能となっている。具体的には、スキージ86(後述のスキージ面86a)がマスクシート25を向く姿勢でスキージホルダ87を取り外し、スキージ86を交換するようになっている。
スキージ86は、例えば硬質ウレタン、あるいはステンレスからなるX軸方向に細長い板状部材で、同図に示すように、同様にX軸方向に細長い前記スキージホルダ87に重ね合わされた状態で当該ホルダ87に固定されている。
スキージホルダ87の長手方向両端には、横漏れ防止板89がそれぞれ設けられており、印刷作業時には、スキージ86側方(X軸方向外側)へのペーストの流動(漏れ)がこの横漏れ防止板89により防止されるようになっている。
このようなスキージ86は、ユニット組付部材78が第2支持軸77回りに回転駆動されることにより、マスクシート25に対して所定の角度に傾斜した姿勢で保持される。具体的には、ヘッド部7aの進行方向に対して前傾した姿勢でセットされ、例えば、図6に示すように、ヘッド部7aが右側に移動する場合には、図6の実線で示すようにスキージ86が右側に前傾した姿勢にセットされる。すなわち、スキージ86は、マスクシート25に対して所定のアタック角度に設定される。ここで、アタック角度とは、マスクシート25とスキージ86の長手方向に延びる面(スキージ面86a)とで形成される角度である。
そして、印刷時には、スキージ86は、アタック角度を保持したままマスクシート25に当接し、この状態で右側に移動することにより印刷が行われる。すなわち、スキージ86の移動に伴って、マスクシート25上に供給されたペーストがスキージ86のスキージ面86aとマスクシート25とで形成される領域でローリングされつつ拡張される。そして、マスクシート25の開口部から基板W側にペーストが押し出されることにより印刷される。
また、上記印刷時以外におけるスキージ86がマスクシート25から離間した状態(図6の状態)では、回動自在に保持されるようになっている。すなわち、本実施形態では、スキージ86は、ユニット組付部材78が第2支持軸77の回りに回転駆動されることにより、スキージ面86aが図6において右側を向く姿勢(スキージ面86がマスクシート25に対してほぼ90°をなす姿勢)から、スキージ面86aが図6において左側を向く姿勢(スキージ面86がマスクシート25に対してほぼ90°をなす姿勢)まで、ほぼ180°の範囲に亘って姿勢変化できるように構成されている。
図7は、上記印刷装置の制御系をブロック図で概略的に示している。
この印刷装置には、上述した各種ユニットの駆動を統括的に制御する同図に示すような制御装置50が設けられている。この制御装置50は、制御部本体51、タッチパネル・キーボード・マウス等の入力手段58、液晶モニタ等の表示手段59、制御回路61、画像処理回路62、照明制御回路63等を備えている。
制御部本体51は、論理演算を実行する周知のCPU、そのCPUを制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROM、装置動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAM、種々のプログラムやOS、さらに生産プログラム等の各種データを記憶するHDDおよびI/Oコントローラ(IOC)等を備えており、機能構成として、主制御部51a、段取り作業設定部51b、記憶部51cを有している。
主制御部51aは、予め記憶されたプログラムに従って一連の印刷処理を実行すべく制御回路61を介して各種ユニットのモータ等を統括的に制御するとともにこの印刷処理において必要な各種演算を行うものである。具体的には、前記入力手段58および表示手段59が接続されるとともに、各種モータ等を制御するための制御回路61、前記カメラ41a,41bの画像処理回路62および照明制御回路63等が接続されており、各ユニットの動作がこれらを介して主制御部51aにより制御されるようになっている。
なお、同図では、サーボモータとして便宜上、第2支持軸77を駆動するサーボモータ82のみ図示しているが、ここには、これ以外の各種ユニットを駆動するもの、例えば、スキージユニット7をY軸方方向、Z軸方向に駆動させるサーボモータ、カメラヘッド40をX軸方向に駆動する不図示のモータ、撮像ユニット8のモータ37、4軸ユニット10のX軸、Y軸、Z軸およびR軸の各駆動装置、上流側コンベア2A、下流側コンベア2C、メインコンベア2B等が含まれ、さらに各種アクチュエータがモータ駆動のものでは当該モータが、空気圧シリンダを駆動源とするものにおいては空気圧回路途中の電動切換え弁がそれぞれ含まれる。
前記段取り作業設定部51bは、作業者が印刷動作のために行う段取り作業に応じて、スキージ86(スキージユニット7)の位置、スキージ86の姿勢について適宜設定を行うものである。すなわち、後述する制御部本体51の記憶部51cには、それぞれの段取り作業が適切に行うことができるスキージ86の位置及びスキージ86の姿勢に関するデータが格納されており、生産プログラムに基づいて、この記憶部51cから必要なデータを読み出してスキージ86の位置及び姿勢について設定を行う。
具体的には、記憶部51cの複数種の特定位置データから特定の段取り作業に応じた特定位置データを選択し、この特定位置データに基づいて、サーボモータを駆動制御することによりスキージ86(スキージユニット7)を特定の位置に移動させるとともに、サーボモータ82を駆動制御することによりスキージホルダ87を回動させてスキージ86の姿勢を制御する。本実施形態では、段取り作業を適切に行うことができるように、スキージ86の位置及びスキージ86の姿勢に関してスキージ86を3種の特定位置に設定できるようになっている。すなわち、マスクシート表面上からスキージを退避させる退避位置、スキージに付着したペーストを清掃する際に位置させる清掃位置、スキージを着脱する際に位置させる着脱位置である。なお、本実施形態では、作業者が印刷装置に対して段取り作業を行う位置を段取り作業位置E(図3,4参照)とする。
前記退避位置は、前記スキージ86よりも下側に位置する部分に対して行われる段取り作業、例えばマスクシート25上にペーストを補充する場合や、基板Wを支持する支持ピンの配置換えを行う際に、マスクシート25表面上からスキージを退避させ、これらの段取り作業を行い易くするための位置である。具体的には、スキージ86(スキージユニット7)を作業者が段取り作業を行う段取り作業位置E(図3,4参照)と反対側端部に移動させ、その位置においてスキージ86を段取り作業位置Eに対して反対側を向く姿勢に保持するように制御する。すなわち、マスクシート25上から外れる位置にスキージ86を移動させ、スキージ86のスキージ面86aが作業者から見て反対側に向く姿勢に設定される。これにより、マスクシート25上にスキージ86が存在せず、ペースト補充作業、支持ピンの配置換え作業等、スキージ86よりも下側に位置する部分に対して段取り作業が行いやすくなる。
前記清掃位置は、1ロット分の基板Wの印刷が終了した後に、スキージ86のスキージ面86aに付着したペーストを清掃する清掃作業を行い易くするための位置である。具体的には、段取り作業位置E側にスキージ86を移動させ、その位置においてスキージ86を段取り作業位置E側に向く姿勢に保持するように制御する。すなわち、スキージ86を作業者に最も近い側に位置させた状態で、スキージ面86aを作業者側に向く姿勢に設定する。これにより、作業者がスキージ面86aに接しやすくなり、スキージ86の清掃作業が行いやすくなり、スキージ86をスキージホルダ87に取り付けたまま清掃することができる。
前記着脱位置は、1ロット分の基板Wの印刷が終了し、次ロットの基板Wの大きさが異なる等の理由からスキージ86自体を交換する必要がある場合に、スキージ86の交換作業を行いやすくするための位置である。具体的には、スキージ86を段取り作業位置E側に移動させ、その位置においてスキージ86の交換作業に適した姿勢に保持するように制御する。すなわち、スキージ86を作業者に最も近い側に位置させた状態で、スキージ面86aがマスクシート25側に向く姿勢に設定する。これにより、作業者がナット部材88に届きやすくなり、このナット部材88を操作してスキージホルダ87を取り外すことにより、スキージ86の交換作業が行いやすくなる。
記憶部51cは、段取り作業に適したスキージ86の位置及びスキージ86の姿勢に関する上記複数種の特定位置データ、すなわち、退避位置、清掃位置、着脱位置に関するデータ、生産プログラム、各ユニットの駆動条件関連情報、マスクシート25関連情報、基板関連情報等、この印刷装置の作業に必要な各種データを格納するものである。
次に、上記制御装置50による基板Wの印刷動作制御について図8のフローチャートに従って説明する。
図8は、一連の印刷装置の動作を時系列的に示したフローチャートである。
この印刷装置において生産が開始されると、まず、印刷対象となる基板W(ロットX)に応じた生産プログラムが読み込まれ、基板Wの印刷枚数を記憶するカウンタPx、及び、マスクシート25にペースト補充した後に基板Wの印刷枚数を記憶するカウンタSxがリセット(Px=0、Sx=0)される(ステップS1、S2)。
次に、印刷対象となる基板Wに応じたスキージ86の取り付けを行うため、記憶部51cにおける3種の特定位置から、段取り作業設定部51bによりスキージ86の交換作業に適した特定位置、すなわち着脱位置が選択され、スキージ86(スキージユニット7)をこの着脱位置に移動させる(ステップS3)。すなわち、スキージ面86aがマスクシート25側に向く姿勢にスキージ86を保持した状態で、このスキージ86を段取り作業位置E(作業者に最も近い側)に位置させる。そして、段取り作業位置Eにおいて、作業者によりスキージ86の交換が行われ、交換が完了していない場合にはNOの方向に進み、スキージ86の交換が完了するまでスキージ86(スキージユニット7)を着脱位置に停止させる(ステップS4)。なお、スキージ86の交換作業が完了したか否かについては、交換完了時に作業者がタッチパネル(入力手段58)により入力するなど、様々な方法により行われる。
スキージ86の交換作業が完了すると、ステップS4においてYESの方向に進み、今度は印刷対象の基板Wに応じて支持ピンの配置換え作業(支持ピン段取り作業)を行うため、3種の特定位置から支持ピンの配置換え作業に適した特定位置、すなわち退避位置が選択され、スキージ86(スキージユニット7)を退避位置に移動させる(ステップS5)。すなわち、スキージ86(スキージユニット7)を段取り作業位置Eと反対側端部に移動させ、その位置においてスキージ86を段取り作業位置Eに対して反対側を向く姿勢で停止させる。そして、作業者により支持ピンの配置換え作業が行われ、配置換え作業が完了していない場合にはステップS6においてNOの方向に進み、支持ピンの配置換え作業が完了するまでスキージ86(スキージユニット7)を退避位置に停止させる(ステップS6)。このように、スキージ86が退避位置に位置する状態では、マスクシート25上にスキージ86が存在しないため、スキージ86に邪魔されることなく支持ピンの交換作業を行うことができる。なお、配置換え作業が完了したか否かについては、上述のスキージ86の交換作業同様に配置換え作業完了時に作業者がタッチパネル(入力手段58)により入力するなど、様々な方法により行われる。
支持ピンの配置換え作業が完了すると、ステップ6においてYESの方向に進み、上流側コンベア2Aから搬送された基板Wがメインコンベア2B上に載置されることにより基板Wが搬入され(ステップS7)、クランプ機構4により基板Wが固定される。具体的には、載置テーブル20を上昇させることによりメインコンベア2Bに搬入された基板Wを支持ピンで支持する状態で持上げ、位置決め機構5により基板Wを位置決めしながらクランプ機構4により基板Wを挟み付けることにより行われる(ステップS8)。
次に、基板認識カメラ41b及びマスク認識カメラ41aにより、基板Wのフィデューシャルマークとマスクシート25のフィデューシャルマークを撮像することにより、画像処理回路62を介してマークを認識し(ステップS9、S10)、基板Wとマスクシート25の位置合わせが行われる。すなわち、4軸ユニット10を作動させて印刷ステージ3と一体に基板Wを上昇させ、これによりマスクシート25に対してその下側から基板Wを重装するが、この際、ステップS9,S10でのフィデューシャルマークの認識結果に基づきマスクシート25と基板Wとの相対的な位置関係を求め、この位置関係に基づき4軸ユニット10等を駆動制御することによりマスクシート25に対して基板Wを位置決めする。
次に、ステップS11において印刷動作が行われる。具体的には、スキージ86が所定のアタック角度に設定され、サーボモータ23を駆動制御することによりスキージ86をマスクシート25に当接させた状態で印刷が行われる。すなわち、スキージ86とマスクシート25との圧力(印圧)を制御しながら、スキージ86をマスクシート25表面に沿って駆動させることにより印刷が行われ、基板Wに対する印刷動作が完了する。
上記ステップS11における印刷動作が終了すると、4軸ユニット10を作動させて印刷ステージ3と一体に基板Wを下降させて、マスクシート25から基板Wを離間させる版離れ動作が行われ(ステップS12)、クランプ機構4を解除して基板Wの固定が解除される(ステップS13)。そして、印刷された基板Wは、メインコンベア2Bから下流側コンベア2Cに搬送され、基板Wの搬出動作が行われる(ステップS14)。そして、カウンタPx及びカウンタSxそれぞれが加算される(ステップS15)。
次に、ステップS16において、ペースト補充後の基板Wの印刷枚数を記憶するカウンタSxが所定の枚数に達したか否かが判断される。すなわち、一回のペースト補充により有効に印刷できる基板Wの枚数(ペースト補充枚数)が決まっており、このペースト補充枚数とカウンタSxとを比較することにより、ペーストを補充すべきか否かが判断される。すなわち、カウンタSxがペースト補充枚数より小さい場合には、ペーストを補充することなくステップS16においてYESの方向に進み、後述のステップS20からの処理が行われる。また、カウンタSxがペースト補充枚数より大きい場合には、ステップS16においてNOの方向に進み、ペーストの補充作業が行われる。
ここで、ペーストを補充する場合、具体的には、ステップS16においてカウンタSx>ペースト補充枚数である場合には、作業者によりペースト補充作業が行われる。具体的には、3種の特定位置からペースト補充作業に適した特定位置、すなわち退避位置が選択され、スキージ86(スキージユニット7)を退避位置に移動させる。そして、作業者が所定量のペーストをマスクシート25上に補充する作業が完了されるまで、スキージ86(スキージユニット7)を退避位置に停止させる(ステップS18)。すなわち、スキージ86が退避位置に位置する状態では、マスクシート25上からスキージ86が退避した状態となっているため、作業者は、スキージ86に邪魔されることなくマスクシート25上にペーストを補充することができる。なお、ペースト補充作業が完了したか否かについては、ペースト補充作業完了時に作業者がタッチパネル(入力手段58)により入力するなど、様々な方法により行われる。このように、ペースト補充作業が完了すると、カウンタSxがリセットされる(ステップS19)。
次に、1ロットの生産予定枚数に達したか否かが判断される(ステップS20)。すなわち、カウンタPxと生産予定枚数とが比較され、生産予定枚数に達していない場合(Px<生産予定枚数)には、ステップS20においてYESの方向に進み、ステップS7からステップS20までの動作が繰り返される。また、生産予定枚数に達した場合(Px=生産予定枚数)には、ステップS20においてNOの方向に進み、ステップS21において、次ロットの生産を引き続き行うか否か判断される。
ここで、ステップS21において、次ロットの生産を行うと判断された場合には、ステップS21においてYESの方向に進み、スキージ86の清掃が行われる。具体的には、3種の特定位置から清掃作業に適した特定位置、すなわち清掃位置が選択され、スキージ86(スキージユニット7)をこの清掃位置に移動させる(ステップS22)。すなわち、段取り作業位置E側にスキージ86(スキージユニット7)を移動させ、その位置においてスキージ86を段取り作業位置E側に向く姿勢で停止させる。そして、この状態で作業者によるスキージ86の清掃作業が行われる。このように、スキージ86が作業者に最も近い側で、スキージ面86aが作業者側に向く姿勢でスキージ86が停止するため、段取り作業位置Eの作業者は、スキージ面86aの清掃作業を容易に行うことができる。そして、この清掃作業が完了するまでスキージ86(スキージユニット7)が清掃位置に停止した状態が維持される(ステップS23においてNOの方向)。また、この清掃作業が完了した場合には、ステップS23でYESと判断され、ステップS1からの動作が繰り返されて、次ロットにおける基板Wの印刷が行われる。
そして、次ロットの生産を行わない場合には、ステップS21でNOと判断され基板Wの印刷は終了する。
このように、上記実施形態における印刷装置によれば、特定の段取り作業が行われる際に、その特定の段取り作業に適した特定位置に予めスキージユニットを移動させ、その位置でスキージが特定の段取り作業に適した姿勢で保持されるため、印刷における作業者の段取り作業が効率よく行うことができる。すなわち、段取り作業時に作業の妨げとなるスキージを、作業の妨げとならない位置まで予め移動させ停止させておくことにより、スキージが段取り作業の妨げになるのが抑えられ、作業者による段取り作業の作業性を向上させることができる。したがって、結果としてスクリーン印刷装置の生産効率を向上させることができる。
また、上記実施形態では、段取り作業として、スキージ交換作業、支持ピンの配置換え作業、ペースト補充作業、スキージ清掃作業を例として説明したが、これ以外の段取り作業に対応させるものであってもよい。すなわち、特定の段取り作業に適した特定位置を予め設定しておき、当該特定の段取り作業時に特定位置にスキージを移動させ、スキージの姿勢を保持させるようにすることにより、作業者の段取り作業効率を向上させることができ、結果としてスクリーン印刷装置の生産効率を向上させることができる。
また、上記実施形態では、各段取り作業における特定位置への移動について、生産プログラムで自動的に移動させる例について説明したが、各段取り作業を行う前に、作業者がタッチパネルなどの入力手段58により、スキージ86を特定位置に位置させるものであってもよい。例えば、印刷装置の稼働中にスキージ交換を行う場合に、タッチパネルから着脱位置ボタンを押すことにより、スキージ86が着脱位置に移動するとともにスキージ86が所定の姿勢に保持されるように構成されているものであってもよい。
また、上記実施形態では、作業者の段取り作業位置Eが一つである場合について説明したが、各特定の段取り作業に応じて、それぞれの特定の段取り作業位置E’を設定し、この段取り作業位置E’を基にスキージ86の特定位置が設定されるものであってもよい。
本発明に係るスクリーン印刷装置を示す側面図である。 上記スクリーン印刷装置を示す正面図である。 上記スクリーン印刷装置を示す斜視図である。 上記スクリーン印刷装置を示す別の斜視図である。 上記スクリーン印刷装置のスキージユニットを示す図である。 上記スキージユニットの側面図である。 上記スクリーン印刷装置の制御系を示すブロック図である。 上記スクリーン印刷装置の全体動作を示すフローチャートである。
7 スキージユニット
25 マスクシート
50 制御装置
51 制御部本体
51a 主制御部
51b 段取り作業設定部
51c 記憶部
86 スキージ

Claims (3)

  1. スキージを保持するスキージユニットを備え、基板に重ね合わされたマスクシート表面に前記スキージを当接させた状態で前記スキージユニットを往復移動させることにより前記基板上にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、
    前記スキージユニットの動作を統括的に制御する制御手段を備え、
    前記スキージユニットは、前記往復移動の方向を第1方向としたときに、この第1方向と直交する第2方向と平行な軸回りに回動可能なスキージ組付部材と、このスキージ組付部材に組み付けられ、当該スキージ組付部材と一体に回動する単一の前記スキージとを含み、
    前記スキージは、作業面となる単一のスキージ面を有し、前記スキージ組付部材の回動に伴い、前記スキージ面が前記第1方向の一方側を向く状態から当該一方側とは反対側を向く状態に亘って姿勢変更可能となるように前記スキージ組付部材に組み付けられることにより、前記スキージユニットの往動時および復動時にそれぞれ前記スキージ面により前記ペーストを押圧するようにされ、
    前記制御手段は、印刷に必要となる段取り作業として前記スキージよりも下側に位置する部分に対して段取り作業が行われる際に、マスクシート表面からスキージを離間させた状態で、作業者が段取りを行う段取り作業位置と反対側に前記スキージが配置されるように前記スキージユニットを移動させるとともに、前記スキージ面が前記段取り作業位置とは反対側を向く姿勢に前記スキージが保持されるように前記スキージ組付部材を制御することを特徴とするスクリーン印刷装置。
  2. スキージを保持するスキージユニットを備え、基板に重ね合わされたマスクシート表面に前記スキージを当接させた状態で前記スキージユニットを往復移動させることにより前記基板上にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、
    前記スキージユニットの動作を統括的に制御する制御手段を備え、
    前記スキージユニットは、前記往復移動の方向を第1方向としたときに、この第1方向と直交する第2方向と平行な軸回りに回動可能なスキージ組付部材と、このスキージ組付部材に組み付けられ、当該スキージ組付部材と一体に回動する単一の前記スキージとを含み、
    前記スキージは、作業面となる単一のスキージ面を有し、前記スキージ組付部材の回動に伴い、前記スキージ面が前記第1方向の一方側を向く状態から当該一方側とは反対側を向く状態に亘って姿勢変更可能となるように前記スキージ組付部材に組み付けられることにより、前記スキージユニットの往動時および復動時にそれぞれ前記スキージ面により前記ペーストを押圧するようにされ、
    前記制御手段は、印刷に必要となる段取り作業として前記スキージを清掃する清掃作業が行われる際には、マスクシート表面からスキージを離間させた状態で、作業者が段取りを行う段取り作業位置側に前記スキージが配置されるように前記スキージユニットを移動させるとともに、前記スキージ面が前記段取り作業位置側を向く姿勢に前記スキージが保持されるように前記スキージ組付部材を制御することを特徴とするスクリーン印刷装置。
  3. スキージを保持するスキージユニットを備え、基板に重ね合わされたマスクシート表面に前記スキージを当接させた状態で前記スキージユニットを往復移動させることにより前記基板上にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、
    前記スキージユニットの動作を統括的に制御する制御手段を備え、
    前記スキージユニットは、前記往復移動の方向を第1方向としたときに、この第1方向と直交する第2方向と平行な軸回りに回動可能なスキージ組付部材と、このスキージ組付部材に組み付けられ、当該スキージ組付部材と一体に回動する単一の前記スキージとを含み、
    前記スキージは、作業面となる単一のスキージ面を有し、前記スキージ組付部材の回動に伴い、前記スキージ面が前記第1方向の一方側を向く状態から当該一方側とは反対側を向く状態に亘って姿勢変更可能となるように前記スキージ組付部材に組み付けられることにより、前記スキージユニットの往動時および復動時にそれぞれ前記スキージ面により前記ペーストを押圧するようにされ、
    記制御手段は、印刷に必要となる段取り作業として前記スキージを交換する交換作業が行われる際には、マスクシート表面からスキージを離間させた状態で、作業者が段取りを行う段取り作業位置側に前記スキージが配置されるように前記スキージユニットを移動させるとともに、前記スキージ面がマスクシート側を向く姿勢に前記スキージが保持されるように前記スキージ組付部材を制御することを特徴とするスクリーン印刷装置。
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