JP5089158B2 - 媒体処理システム及び改札機 - Google Patents
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Description
一方、改札機で挿入された券媒体に異常のある2次元バーコードが印刷されて、2次元バーコードから情報を読取れなかった場合に、その原因が2次元バーコードを印刷した発券機によるものか、2次元バーコードの読取りを行う改札機によるものかを判断できないという問題がある。
2は発券機(第1の媒体処理機)であり、旅行代理店等の店舗に設置されており、同店舗内に設置された係員端末5と接続しており、係員が係員端末5を操作して入力したデータを受け取ることによってそのデータに応じた航空券の発券を行う。
4は発券機記憶部であり、発券機制御部3が実行する制御プログラムを格納する他、発券機制御部3による処理結果を記憶する。
また発券機記憶部4は発券機2を特定する発券機2のシリアル番号や旅行代理店の店舗コード等で構成した識別番号(識別子)を記憶している。
ここで上記の発券機2の構成について、図2に示す実施例1の発券機を示す説明図を用いて説明する。
7は搬送部であり、格納部6から繰出された航空券を各部に搬送する機能を有する。
8は分離部であり、格納部6から航空券が複数枚重なって繰出されてしまったときにその航空券1枚ずつに分離する機能を有する。
なお、2次元バーコードは誤り訂正符号が組み込まれており、これによって2次元バーコードが欠損や汚れ等で一部が破損していても、そこに含まれている情報を復元することができる。
図1に戻って、15は改札機(第2の媒体処理機)であり、空港の搭乗口に設置されて航空券を挿入する挿入口と、顧客が搭乗口の奥に進むのを規制するためのゲートとを有し、顧客によって挿入された航空券を確認することによって前記ゲートを開く。
また改札機15には、係員によって操作され、改札機15の状態等の各種情報を表示するための係員用表示操作部が設けられている。
17は改札用記憶部であり、改札用制御部16が実行する制御プログラムを格納する他、改札用制御部16による処理結果を記憶する。
18はアラームランプであり、挿入された航空券を読取れない等の不備があった際に点灯することで係員にその不備を伝える。
図3において、20は搬送部であり、挿入口21に挿入された航空券を搬送するための機能を有する。
22はバーコードリーダ部であり、航空券に印刷された2次元バーコードを読取る機能を有する。また破損や汚れ等で2次元バーコードを読取れなかった場合に、その読取れない部分を復元する機能を有する。
なお、誤り訂正率の閾値は2次元バーコードを復元できる範囲内の値に決められるものとする。
23は排出部であり、バーコードリーダ部22を通過した航空券を排出する機能を有する。
そして、切取られた航空券の顧客に排出した半券以外の部分は排出部23の下方に設けた図示しない収納部に集積して収納するようになっている。
図1に戻って、25は集中管理端末(上位装置)であり、発券監視センタに設置されてLCDやCRT等の表示部25aやキーボードやマウス等の入力部25b等を備え、通信回線26を介して発券機2および改札機15と通信可能に接続しており、センタ係員によって使用されて航空機の便名ごとの空席状況等を管理を行う。
端末記憶部28は、端末制御部27が実行する制御プログラムを格納する他、2次元バーコードの誤り訂正率とその2次元バーコードを印刷した発券機2の識別番号とを関連付けて履歴情報として記憶する。
上述した構成の作用について説明する。
顧客が旅行代理店で航空券を購入する場合、旅行代理店に設置されて発券機2と接続した図示しない係員端末は集中管理端末25と通信を行うことによって空席状況の情報を取得しており、係員がキーボード等の入力部によって航空機の便名やその座席番号、顧客の氏名、年齢、性別等が入力されたときに、発券機2に入力された便名、座席番号、氏名、年齢、性別を付加した発券指示を送信する。
ここで、図4は発券機による発券処理を示すフローチャートであり、Sで示すステップに従って発券処理について説明する。
S1、発券機2の発券機制御部3は、格納部6によって格納された航空券を1枚繰出す。
S3、発券機制御部3は、発券機記憶部4から便名、座席番号、氏名、年齢、性別、さらに記憶している識別番号を読み出し、印字部9によって航空券に便名、座席番号、氏名等を印字すると共に、上述した氏名、年齢、性別、便名、座席番号、識別番号で構成した顧客特定情報を含んだ2次元バーコードを印刷する。
S5、集中管理端末25は、発券機2から受信した顧客特定情報をデータベース27に記憶して、発券処理を終了する。
次に図5の実施例1の改札機における航空券確認処理を示すフローチャートを用いて、SAで示すステップに従って航空券確認処理について説明する。
顧客が空港に行き、航空機に搭乗する際に改札機15の挿入口21に航空券を挿入する。
SA2、改札用制御部16は、バーコードリーダ部22によって航空券に印刷された2次元バーコードから顧客特定情報を読取る。
ここで2次元バーコードには破損や汚れ等によって読取れない部分があるものとし、改札用制御部16はバーコードリーダ部22で2次元バーコードの復元を行う。
SA3、改札用制御部16は、上記ステップSA2で読取った顧客特定情報と、改札用記憶部17に記憶した誤り訂正率を付した確認指示の通信回線26を介して集中管理端末25に送信する。
また、集中管理端末25は該当した顧客特定情報の識別番号と受信した誤り訂正率とを関連づけ、通し番号を付して履歴情報として端末記憶部28に記憶しておくものとする。
なお、切取った航空券の残りの部分は図示しない収納部に集積して収納する。
ここで、図6は実施例1の発券機の点検を促す動作を示すフローチャートであり、SBに示すステップに従って2次元バーコードの誤り訂正率が閾値以上のときの処理について説明する。なおこれは上述した図5のステップSA5の動作と共に行う。
SB1、改札用制御部16は、上記の顧客確認通知を受信した際、改札用記憶部17に記憶した誤り訂正率と格納している閾値を読み出し、誤り訂正率と閾値とを比較することで誤り訂正率が閾値以上であることを確認する。
これによって改札機15の近くにいる係員は、改札機15に設けられている図示しない係員用表示操作部によってアラームランプ18の点灯についての詳細な情報を表示させるための入力操作を行う。
そして、係員用表示操作部の画面に従って係員が識別番号に該当する発券機2が設置されている店舗の係員や、発券監視センタに待機している発券機2の保守点検を行う保守係員等に連絡することで当該発券機2の点検が行われるようになる。
さらに、発券機からバーコードリーダ部を省き、搬送部を短くできるので、発券機を小型化できる。
本実施例の構成の作用について説明する。
改札機15の改札用制御部16は、上記実施例1と同様にして航空券確認処理で集中管理端末25から顧客確認通知を受信すると、改札用記憶部17に記憶した誤り訂正率と格納している閾値を読み出し、誤り訂正率と閾値とを比較し、その比較結果から誤り訂正率が閾値以上であるか否かを判断する。
SC1、改札用制御部16は、上述した顧客確認通知を受信した際、改札用記憶部17に記憶した誤り訂正率と格納している閾値を読み出し、誤り訂正率と閾値とを比較することで誤り訂正率が閾値以上であることを確認する。
SC3、集中管理端末25の端末制御部27は、受信したアラーム指示の識別番号を表示部25aに表示すると共に、該当する発券機の点検を促す旨の画面を表示する。
以上説明したように、本実施例においては、改札機で読取った2次元バーコードの誤り訂正率が閾値以上であるときに、集中管理端末にアラーム通知を送信することでセンタ係員に対して発券機の印字部の点検を促す画面を表示させるため、上記実施例1と同様の効果を得られると共に、集中管理端末が改札機からのアラーム通知を一括して受付けることによって、発券監視センタ内にいる保守係員により早く発券機の点検を促す旨を伝達することができる。
本実施例の構成の作用について説明する。
また、改札機15の改札用制御部16が、改札用記憶部17に記憶した誤り訂正率と格納している閾値を読み出し、誤り訂正率と閾値とを比較し、その比較結果から誤り訂正率が閾値以上であるか否かを判断し、誤り訂正率が閾値以上であることを確認した場合に改札用記憶部17から読み出した誤り訂正率に関連づけた識別番号を読み出し、その識別番号を付したアラーム指示を通信回線26を介して集中管理端末25に送信するまでの動作は上記実施例2と同様である。
本実施例における発券機の点検を促す動作は、上記実施例2の図7に示すフローチャートと同様に行う他、端末制御部27はアラーム指示を受信した際にその識別番号をもとに発券機2が設置されている店舗とその店舗内のどの発券機2であるかを認識し、認識した発券機2あてに可動中止指示を送信する。
係員端末5は、表示部5aに識別番号に該当する発券機2の可動を中止して点検を行うように促す旨の画面を表示する。
以上説明したように、本実施例は、上記実施例2の効果に加えて、集中管理端末から点検が必要な発券機に可動中止指示を送信することで、発券機から係員端末に可動を中止して点検を促すので、点検が必要な発券機が可動した状態をすぐに中止でき、発券監視センタのセンタ係員が店舗の係員に連絡するようにした際に、その連絡が伝わるまでの間に当該発券機で航空券を発行してしまうのを防止できる。
本実施例において、改札用記憶部17は改札機15を特定するための改札機コードを記憶している。
そして、改札用制御部16は改札用記憶部17に記憶している自身の改札機コードを付加したアラーム指示を集中管理端末25に送信するものとする。
さらにデータベース29には、総受信回数に対する各改札機15からの受信回数の割合の閾値(例えば50パーセント)が格納されている。
SD1、改札用制御部16は上記実施例1の図5のステップSA5に示す顧客確認通知を受信した際、改札用記憶部17に記憶した誤り訂正率と格納している閾値を読み出し、誤り訂正率と閾値とを比較することで誤り訂正率が閾値以上であることを確認する。
SD3、集中管理端末25の端末制御部27は、データベース29に記憶しているアラーム指示の総受信回数に1を加えて計数すると共に、受信した改札機コードをもとにデータベース29に記憶している当該改札機15からの受信回数を読み出してその受信回数に1を加えて計数する。
SD5、端末制御部27は、通信回線26を介して前記受信した改札機コードに基づく改札機15に点検指示を送信する。
SD6、改札用制御部16は、点検指示を受信すると、アラームランプ18を点灯させると共に、図示しない係員用表示操作部の表示画面に2次元バーコードの読取りに不備がある可能性が有ることやそのための点検を促す画面を表示する。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例2の効果に加えて、アラーム通知の総受信回数と改札機ごとのアラーム指示の受信回数とを記憶しておき、改札機からのアラーム通知を受信したとき、そのアラーム通知に付加された識別番号と改札機コードから総受信回数とその改札機からの受信回数とを読み出してそれぞれに1を加算したときに、総受信回数に対する受信回数の割合が一定以上であるときに、改札機に点検指示を送って改札機側でアラームランプを点灯させて当該改札機の点検を促すようにするので、改札機の障害が原因で2次元バーコードが読取られていない場合にその改札機を特定することができる。
さらに、上記各実施例においては、発券機や改札機に対する点検を促す際には画面を表示するようにして促すとして説明したが、これに限らず例えば図示しないスピーカを設けて、このスピーカから警告音を発することで係員に報知して点検を促すようにしてもよい。
2 発券機
3 発券機制御部
4 発券機記憶部
5 係員端末
5a、25a 表示部
5b、25b 入力部
6 格納部
7、20 搬送部
8 分離部
9 印字部
10 排出部
15 改札機
16 改札用制御部
17 改札用記憶部
18 アラームランプ
21 挿入口
22 バーコードリーダ部
23 排出部
25 集中管理端末
26 通信回線
27 端末制御部
28 端末記憶部
29 データベース
Claims (5)
- 媒体に情報を出力する発券機と、媒体に出力された情報の読取りが可能で係員への報知手段を有する改札機を備え、
前記発券機は、媒体に自身の識別子の情報を含む2次元バーコードを出力し、
前記改札機は、媒体の2次元バーコードを読取る他、2次元バーコードの読取れない部分を復元する機能を有して、かつ2次元バーコード全体に対する読取れない部分の割合の閾値を記憶する記憶手段を備え、2次元バーコードを読取った際に前記読取れない部分の割合が閾値以上であった場合に、前記2次元バーコードに含まれる識別子に該当する発券機の点検を促すよう報知することを特徴とする媒体処理システム。 - 媒体に情報を出力する発券機と、該発券機で出力された情報を管理して係員への報知手段を有する上位装置と、媒体に出力された情報を読取る改札機を備え、
前記発券機は、媒体に自身の識別子の情報を含む2次元バーコードを出力し、
前記上位装置は、前記発券機で出力された2次元バーコードの情報を管理し、
前記改札機は、媒体の2次元バーコードを読取る他、2次元バーコードの読取れない部分を復元する機能を有して、かつ2次元バーコード全体に対する読取れない部分の割合の閾値を記憶する記憶手段を備え、2次元バーコードを読取った際に前記読取れない部分の割合が閾値以上であった場合に、前記2次元バーコードに含まれる識別子を前記上位装置に送信し、
前記上位装置は、前記改札機から受信した識別子に該当する発券機の点検を促すよう報知することを特徴とする媒体処理システム。 - 請求項2に記載の媒体処理システムにおいて、
前記上位装置は、前記識別子に該当する発券機の点検を促す旨の通知を該発券機に送信し、
前記発券機は、前記上位装置からの通知を受信した際、自身の点検を促すよう報知することを特徴とする媒体処理システム。 - 媒体に情報を出力する発券機で媒体に出力された情報の読取りが可能で係員への報知手段を有する改札機であって、
前記媒体から発券機の識別子の情報を含む2次元バーコードを読取る他、2次元バーコードの読取れない部分を復元する機能を有し、かつ2次元バーコード全体に対する読取れない部分の割合の閾値を記憶する記憶手段を備え、
前記2次元バーコードを読取った際に前記読取れない部分の割合が閾値以上であった場合に、前記2次元バーコードに含まれる識別子に該当する発券機の点検を促すよう報知することを特徴とする改札機。 - 媒体に情報を出力する発券機で出力された2次元バーコードの情報を管理して係員への報知手段を有する上位装置に接続され、かつ前記発券機で媒体に出力された情報の読取りが可能な改札機であって、
前記発券機で出力された媒体の2次元バーコードを読取る他、2次元バーコードの読取れない部分を復元する機能を有し、かつ2次元バーコード全体に対する読取れない部分の割合の閾値を記憶する記憶手段を備え、2次元バーコードを読取った際に前記読取れない部分の割合が閾値以上であった場合に、前記上位装置に前記改札機から受信した識別子に該当する発券機の点検を促すよう報知させるため、前記2次元バーコードに含まれる識別子を前記上位装置に送信することを特徴とする改札機。
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