JP5088682B2 - 検査用画像作成装置、検査用画像作成方法およびプログラム - Google Patents

検査用画像作成装置、検査用画像作成方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5088682B2
JP5088682B2 JP2007270982A JP2007270982A JP5088682B2 JP 5088682 B2 JP5088682 B2 JP 5088682B2 JP 2007270982 A JP2007270982 A JP 2007270982A JP 2007270982 A JP2007270982 A JP 2007270982A JP 5088682 B2 JP5088682 B2 JP 5088682B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
line data
color
lines
inspection image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007270982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009096102A (ja
Inventor
勝仁 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007270982A priority Critical patent/JP5088682B2/ja
Publication of JP2009096102A publication Critical patent/JP2009096102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5088682B2 publication Critical patent/JP5088682B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Description

本発明は、検査用画像作成装置、検査用画像作成方法およびプログラムに関する。
各種の印刷技術の中には、多数のシリンドリカル凸レンズ(以下、凸レンズとする。)
が並列配置されたレンチキュラーレンズを具備するレンズシートの記録層に、印刷画像(
検査用画像を含む)を印刷するものがある。かかる印刷技術では、レンズシートの記録層
に、凸レンズのピッチに対応させたストライプ状の細分化画像を多数並べて記録する。そ
して、細分化画像の種類に応じて、視認される画像が立体視されたり、見る角度を変えて
動く写真(アニメーション)とすることが可能となる。
ところで、レンズシートへダイレクト印刷を行うプリンタでは、細長い凸レンズの長手
方向が、搬送方向に対して曲がっていると、ある凸レンズに印刷されるべき画像が、それ
とは隣接する凸レンズに跨って印刷されてしまう等、正確に印刷が為されない事態が生じ
る。そのため、搬送角度を算出する必要があるが、そのような技術としては、特許文献1
に開示のものがある。特許文献1には、印刷シートにテスト画像を印刷し、そのテスト画
像をスキャナで読み込ませ、その読み込んだ画像データの端のラインと印刷シートの端の
ラインとを元に、搬送角度の精度を算出している。
実用新案登録第3080053号公報
ところで、レンズシートは、裁断によってA4サイズ等に形成されるのが一般的である
が、そのような裁断された端部の方向が、凸レンズの長手方向と一致していない場合があ
る。特に、裁断時においては、裁断歯の磨耗等の影響で、凸レンズの長手方向に一致しな
い態様で切断されることがある。そのため、上述の特許文献1のように、印刷シートの端
を基準として搬送角度を算出する場合、算出された搬送角度が凸レンズの長手方向と一致
しないことがある。
その際に、検査用画像をレンズシートに印刷することにより、搬送角度を算出するとい
う手法を適用するとした場合、各インク貯留部におけるインク残量を考慮して、特定の色
のインクカートリッジにおけるインク残量に偏りを生じさせずに検査用画像を印刷するこ
とが望ましい。特に、シアン、マゼンタ、イエローのインク貯留部が一体的に設けられて
いる、一体型のインクカートリッジにおいては、インク残量に偏りを生じさせないように
することが一層望ましい。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、検査用画像
をレンズシートに印刷する場合において、特定の色のインクカートリッジにおけるインク
残量に偏りが生じるのを防止可能な検査用画像作成装置、検査用画像作成方法およびプロ
グラムを提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、一方向を長手とする複数のレンズを有するレン
ズシートの搬送角度を算出するための検査用画像を印刷可能な検査用画像作成装置であっ
て、特定のラインデータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラ
インデータから一方側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、
当該基準ラインデータに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデー
タを配置するラインデータ配置手段と、ラインデータ配置手段で配置される複数のライン
データにつき、検査用画像をレンズシートに印刷する際に用いられる各インク貯留部のイ
ンク残量に基づいて、各ラインデータの色を定める色決定手段と、色決定手段で定められ
た各ラインデータを有する検査用画像データに基づいて、レンズシートに対する印刷を実
行させ、検査用画像を作成する印刷実行手段と、を具備するものである。
このように構成する場合、検査用画像をレンズシートに印刷する際に、各ラインデータ
の色は、インク残量に基づいて、色決定手段によって定められる。このように、インク残
量を考慮して、ラインデータの色が定められるので、インク残量の偏りをなくすることが
可能となる。また、基準ラインデータに対して、傾斜角度が所定の角度ずつ増大するライ
ンデータを用いることで、レンズシートの搬送方向に対するレンズの傾斜角度を算出する
ことが可能となる。
また、他の発明は、一方向を長手方向とする複数のレンズを有するレンズシートの搬送角度を算出するための検査用画像を印刷可能な検査用画像作成装置であって、長手方向に沿った特定のラインデータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラインデータから一方側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、当該基準ラインデータに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデータを配置するラインデータ配置手段と、検査用画像をレンズシートに印刷する際に用いられる各インク貯留部のインク残量を検出するインク残量検出手段と、インク残量検出手段におけるインク残量のうち、最もインク残量の多い貯留部の色と上記色で印刷するライン数を選択し、選択したライン数を減じた残りのライン数と選択したライン数の印刷に要するインク量だけ減じたインク残量とを更新し、更新されたライン数とインク残量について、同様の色選択の処理を残りライン数がゼロになるまで繰り返す色選択手段と、色選択の処理の前、または後の段階において、ライン数がゼロとなっているか否かを判断する判断手段と、判断手段においてライン数がゼロであると判断された場合、所定の決定順序と色選択手段によって定まった各色毎のライン数に従って、各ラインデータの色を定める色決定手段と、色決定手段で定められた各ラインデータを有する上記検査用画像データに基づいて、レンズシートに対する印刷を実行させ、検査用画像を作成する印刷実行手段と、を具備するものである。
このように構成する場合、インク残量検出手段でインク残量が検出され、色選択手段で
は、検出されたインク残量のうち、最もインク残量の多いインクカートリッジの色を選択
する。そして、かかる色の選択が、判断手段でライン数がゼロとなるまで繰り返されるの
で、インク残量の偏りを確実になくすることが可能となる。また、基準ラインデータに対
して、傾斜角度が所定の角度ずつ増大するラインデータを用いることで、レンズシートの
搬送方向に対するレンズの傾斜角度を算出することが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、色決定手段は、ラインデータの並びの
一方側から他方側に向かって、順次、ラインデータの色を定めるものである。このように
構成する場合、ラインデータの色を容易に定めることが可能となる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、色決定手段は、色選択手段で選択され
る色の多い順に、順次、ラインデータの色を定めるものである。このように構成する場合
、ラインデータの色の並びを、容易に定めることが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、ラインデータは、隣り合うラインデ
ータとの間で、一端側の間隔を等しい状態として配置されるものである。
このように構成する場合、ラインデータの一端側においては、全てのラインデータの間
隔が等しいので、この間隔をレンズピッチに対応させる等により、搬送角度を容易に求め
ることが可能となる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、ラインデータは、全てのラインデータ
が、仮想中心点を通る状態で配置されるものである。
このように構成する場合、各ラインデータは、等しい角度だけ離間する状態となる。そ
れにより、等しい角度毎に配置されながらも、ラインデータの一端側ではラインデータの
間隔が、若干狭まるので、より多くのラインデータの配置に対応させることが可能となる
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、インク貯留部は複数色分存在してい
て、該複数色分のインク貯留部が一体的に設けられてインクカートリッジを構成している
ものである。
このように構成する場合、特定の色(インク貯留部)のインクの消費のみが多くなる、
といった不具合が生じるのを防止でき、全色のインクを使い切ることが可能となる。その
ため、ユーザにとって、より経済的なものとなり、その利便性が向上する。
さらに、他の発明は、一方向を長手方向とする複数のレンズを有するレンズシートの搬送角度を算出するための検査用画像を印刷する検査用画像作成方法であって、長手方向に沿った特定のラインデータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラインデータから一方側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、当該基準ラインデータに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデータを配置するラインデータ配置工程と、検査用画像を上記レンズシートに印刷する際に用いられる各インク貯留部のインク残量を検出するインク残量検出工程と、インク残量検出工程におけるインク残量のうち、最もインク残量の多い貯留部の色と上記色で印刷するライン数を選択し、選択したライン数を減じた残りのライン数と上記選択したライン数の印刷に要するインク量だけ減じたインク残量とを更新し、更新されたライン数とインク残量について、同様の処理を残りライン数がゼロになるまで繰り返す色選択工程と、色選択工程の前、または後の段階において、上記ライン数がゼロとなっているか否かを判断する判断工程と、判断工程においてライン数がゼロであると判断された場合、所定の決定順序と色選択工程によって定まった各色毎のライン数に従って、各ラインデータの色を定める色決定工程と、色決定工程で定められた各ラインデータを有する検査用画像データに基づいて、レンズシートに対する印刷を実行させ、検査用画像を作成する印刷実行工程と、を具備するものである。
このように構成する場合、インク残量検出工程でインク残量が検出され、色選択工程で
は、検出されたインク残量のうち、最もインク残量の多いインクカートリッジの色を選択
する。そして、かかる色の選択が、判断工程でライン数がゼロとなるまで繰り返されるの
で、インク残量の偏りを確実になくすることが可能となる。また、基準ラインデータに対
して、傾斜角度が所定の角度ずつ増大するラインデータを用いることで、レンズシートの
搬送方向に対するレンズの傾斜角度を算出することが可能となる。
また、他の発明は、一方向を長手方向とする複数のレンズを有するレンズシートの搬送角度を算出するために当該レンズシートに印刷される検査用画像を形成するためのプログラムであって、長手方向に沿った特定のラインデータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラインデータから一方側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、当該基準ラインデータに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデータを配置するラインデータ配置手順と、検査用画像を上記レンズシートに印刷する際に用いられる各インク貯留部のインク残量を検出するインク残量検出手順と、インク残量検出手順におけるインク残量のうち、最もインク残量の多い貯留部の色と上記色で印刷するライン数を選択し、選択したライン数を減じた残りのライン数と上記選択したライン数の印刷に要するインク量だけ減じたインク残量とを更新し、更新されたライン数とインク残量について、同様の処理を残りライン数がゼロになるまで繰り返すことで選択の回数が決まる色選択手順と、色選択手順の前、または後の段階において、上記ライン数がゼロとなっているか否かを判断する判断手順と、判断手順においてライン数がゼロであると判断された場合、所定の決定順序と色選択手順によって定まった各色毎のライン数に従って、各ラインデータの色を定める色決定手順と、を実行させるものである。
このように構成する場合、インク残量検出手順でインク残量が検出され、色選択手順で
は、検出されたインク残量のうち、最もインク残量の多いインクカートリッジの色を選択
する。そして、かかる色の選択が、判断手順でライン数がゼロとなるまで繰り返されるの
で、インク残量の偏りを確実になくすることが可能となる。そして、このプログラムに基
づく、基準ラインデータに対して、傾斜角度が所定の角度ずつ増大するラインデータを用
いることで、レンズシートの搬送方向に対するレンズの傾斜角度を算出することが可能と
なる。
以下に、本発明の一実施の形態に係る、検査用画像作成装置11について、図1から図
11を参照しながら説明する。なお、検査用画像作成装置11は、プリンタ10(印刷実
行手段に対応)とコンピュータ130とから構成されている。
<レンズシートについて>
最初に、印刷媒体であるレンズシートLについて説明する。図1に示すように、レンズ
シートLは、表面に位置するレンチキュラーレンズL1と、このレンチキュラーレンズL
1の裏面と接するインク吸収層L2と、該レンズシートLの裏面に位置するインク透過層
L3とを具備している。これらのうち、レンチキュラーレンズL1は、一方向を長手とす
る複数のシリンドリカル凸レンズ(凸レンズL11)が、一定のピッチで並列配置された
構成となっている。レンチキュラーレンズL1においては、それぞれの凸レンズL11を
進行する光の焦点が、レンチキュラーレンズL1の裏面に位置するように、凸レンズL1
1の曲率が形成されるのが好ましい。
また、インク透過層L3は、不図示のノズルから吐出されたインク滴が最初に付着する
部分であり、該付着したインクが透過していく部分である。このインク透過層L3は、例
えば酸化チタン、シリカゲル、PMMA(メタクリル樹脂)等の微粒子、硫酸バリウム、
ガラスファイバ、プラスチックファイバ等を材質として形成されている。また、インク吸
収層L2は、インク透過層L3を透過したインクを吸収および/または固着させる部位で
ある。このインク吸収層L2は、例えばPVA(ポリビニルアルコール)等の親水性ポリ
マー樹脂、カチオン化合物、シリカ等の微粒子等を材質として形成されている。また、レ
ンチキュラーレンズL1は、PET、PETG、APET、PP、PS、PVC、アクリ
ル、UV樹脂等を材質として形成されている。
なお、インク吸収層L2は透明であると共に、インク透過層L3は、白色である。しか
しながら、インク吸収層L2が白色であっても良く、またインク透過層L3が透明であっ
ても良く、さらにインク透過層L3とインク吸収層L2の両方が透明であっても良い。ま
た、本実施の形態では、インク透過層L3が存在することにより、印刷後であっても、レ
ンズシートLを直ぐに触ることが可能となっている。しかしながら、レンズシートLは、
インク透過層L3を具備しない構成を採用しても良い。
また、図1に示すように、本実施の形態におけるレンズシートLは、その外観が矩形状
を為していると共に、該矩形状の外観を構成するレンズシートLの縁部が、凸レンズL1
1の長手方向と平行となっている。
<プリンタ10の全体構成について>
図2は、プリンタ10の概略の構成を示す概略構成図であり、プリンタ10を後方から
見た斜視図である。なお、図2において、印刷媒体としてのレンズシートLが進行する方
向である矢印Xの方向を前方(前側)とし、この反対方向を後方(後側)とする。また、
後方から前方に向かって右手方向となる矢印Yの方向を右方(右側)とし、この反対方向
である左手方向を左方(左側)とする。そして、矢印Zの方向を上方(上側)とし、この
反対方向を下方(下側)として、以下の説明を行うこととする。
プリンタ10は、外装体である筐体20と、レンズシートLを下側から支持するシート
ガイド30と、シートガイド30上に載置されたレンズシートLを後方から前方に向けて
搬送する給紙ローラ40および排紙ローラ41と、レンズシートLに対して記録を行う印
刷ヘッド51等を有する。
筐体20の後側の側面には、レンズシートLを筐体20内に供給するための給紙開口部
21が形成され、また、前側の側面には、給紙開口部21の側から供給されたレンズシー
トLを排出する排紙開口部22が形成されている。給紙開口部21からプリンタ10に供
給されたレンズシートLは、給紙ローラ40および排紙ローラ41により前方に向かって
搬送されると共に、印刷ヘッド51により記録が行われた後、排紙開口部22からプリン
タ10の外部に排出される。
シートガイド30は、給紙ローラ40と排紙ローラ41の下方に配設され、全体として
矩形の板状体を呈している。このシートガイド30は、前後方向が、給紙開口部21の後
方に突出した位置から排紙開口部22と排紙ローラ41との間の位置に亘って備えられて
いる。また、左右の幅方向については、載置されるレンズシートLの全幅に亘って支持で
きる幅となっている。シートガイド30は、筐体20、または内部のフレーム等の構造体
に対して図示を省略する構成により取り付けられている。
シートガイド30は、基板31と係合部32とを備えている。基板31は、樹脂等から
形成される板状体の部位であり、その上面31Aに、レンチキュラーレンズL1と同一部
材が貼付される。そして、この貼付により、係合部32が形成される。係合部32は、本
実施の形態では、レンズシートLのレンチキュラーレンズL1と同一形状に形成されてい
る。すなわち、レンチキュラーレンズL1を形成する各凸レンズL11と同一形状の凸条
33が、レンチキュラーレンズL1の配設ピッチと同一ピッチ、かつレンズシートLの幅
よりも広い幅に亘って並設されている。また、凸条33の長手方向は、レンズシートLの
所定の搬送方向、すなわち給紙ローラ40および排紙ローラ41に直交する方向に沿って
形成されている。
なお、係合部32は、レンチキュラーレンズL1と同一部材により形成しているが、基
板31を樹脂成形により作成する場合には、成形金型に予め係合部32に対応する型面を
形成して、係合部32を基板31と一体に成形するようにしても良い。また、基板31に
係合部32を一体に樹脂成形する場合には、基板31を形成する樹脂材をフッ素樹脂等の
低摩擦の樹脂材とすることで、レンズシートLと係合部32との摩擦を小さくすることが
でき、レンズシートLの搬送をスムーズに行うことができる。また、基板31を金属板に
より形成してもよい。この場合には、金属板を切削加工することにより係合部32を形成
することができる。
印刷ヘッド51の前後には、給紙ローラ40と排紙ローラ41が配設されている。給紙
ローラ40と排紙ローラ41は、それぞれ給紙用モータ42と排紙用モータ43により回
転駆動され、シートガイド30の上に載置されているレンズシートLを後方から前方に向
けて搬送する。
印刷ヘッド51は、キャリッジ50の下面に取り付けられ、本実施の形態では、インク
を吐出するインクジェット型の記録ヘッドとして構成されている。キャリッジ50は、左
右方向に延設されるキャリッジ軸52に移動可能に支持され、また、キャリッジ用モータ
53により駆動されるタイミングベルト54に取り付けられている。このため、キャリッ
ジ用モータ53によりタイミングベルト54を左右方向に回転駆動すると、印刷ヘッド5
1は、キャリッジ軸52に沿って左右方向に移動する。
また、キャリッジ50には、インクカートリッジ55a,55bが着脱可能に搭載され
ている。これらのうち、インクカートリッジ55aは、C(シアン)、M(マゼンタ)、
Y(イエロー)の3色のインク貯留部が一体的に設けられているタイプである。また、イ
ンクカートリッジ55bは、K(ブラック)の単色分のインク貯留部のみを有するタイプ
である。また、インクカートリッジ55a,55bのぞれぞれには、回路基板551が取
り付けられている。この回路基板551は、例えばICチップ等であり、インクに関する
情報を書き込み可能に保存するメモリ552(記憶素子)を有している。かかるインクに
関する情報としては、例えばインクカートリッジ55a,55bに貯留されているインク
の色種データ、顔料/染料系のインクの種別データ、インクの残量を示す残量データ、シ
リアル番号データ、有効期限データ、インクカートリッジ55a,55bを用いることが
できる対象機種データ等がある。
以上の構成により、レンズシートLに対して記録を行う場合には、レンズシートLを、
レンチキュラーレンズL1の側を、シートガイド30の係合部32に載置する。それによ
り、レンズシートLの凸レンズL11と凸条33とが互いに噛み合い、レンズシートLは
係合部32により左右方向(主走査方向)の位置決めが行われる。また、凸条33の長手
方向がレンズシートLの搬送方向(副走査方向)に沿うように形成されている。したがっ
て、レンズシートLが搬送される際には、当該レンズシートLは、係合部32により副走
査方向にガイドされる。このように、搬送方向が一定に維持された状態でレンズシートL
は搬送される。
また、給紙ローラ40とシートガイド30との間隔、および排紙ローラ41とシートガ
イド30との間隔は、これらのローラからレンズシートLに対して適度な押圧力を作用さ
せることができる間隔となっている。つまり、レンズシートLをシートガイド30に対し
て押圧することで、係合部32とレンチキュラーレンズL1の係合を確実なものとするこ
とができ、レンズシートLを搬送する際の左右方向の搬送精度、すなわちレンズシートL
の搬送の直進性を向上させることができる。
また、例えば、レンズシートLが上下方向に湾曲している場合、レンチキュラーレンズ
L1と係合部32との係合が外れ易い。そこで、給紙ローラ40および排紙ローラ41に
よりレンズシートLをシートガイド30に対して押圧することで、湾曲しているレンチキ
ュラーレンズL1と係合部32との係合状態を保持することができる。一方、レンズシー
トLをシートガイド30に対して強い力で押圧すると、レンズシートLとシートガイド3
0との間の摩擦等の搬送負荷が大きくなる。そこで、スムーズにレンズシートLを搬送で
きる搬送負荷を考慮しながら、確実にレンチキュラーレンズL1と係合部32との係合状
態を維持できるような適度な押圧力が作用するよう、給紙ローラ40、排紙ローラ41と
シートガイド30との間隔等が設定されている。
例えば、給紙ローラ40および排紙ローラ41の周囲を、弾性を有する肉厚のゴム材に
より被覆することで給紙ローラ40および排紙ローラ41の表面を弾性変形可能に構成す
ると共に、給紙ローラ40とシートガイド30との間の間隔および排紙ローラ41とシー
トガイド30との間の間隔を、レンズシートLの厚さより狭く構成することで、給紙ロー
ラ40および排紙ローラ41がレンズシートLをシートガイド30に押圧する状態とする
。この構成とする場合、レンズシートLが給紙ローラ40および排紙ローラ41とシート
ガイド30との間を通過する際に、給紙ローラ40および排紙ローラ41のレンズシート
Lとの接触部の表面が平らに弾性変形する。そのため、ゴム材の弾性や肉厚、さらに給紙
ローラ40とシートガイド30との間の間隔および排紙ローラ41とシートガイド30と
の間の間隔を適切に設定することで、レンズシートLをスムーズに搬送可能となると共に
、レンチキュラーレンズL1を係合部32に適度な押圧力で押圧可能となる。
なお、上述のように給紙ローラ40および排紙ローラ41の表面を弾性変形可能に構成
した場合には、給紙ローラ40および排紙ローラ41とシートガイド30との間の間隔を
、いわゆるコピー用紙等の紙媒体を搬送することができる間隔に設定しながら、レンズシ
ートLについては、上述の押圧力を作用させながら搬送させることができる。
コピー用紙等の紙媒体の厚さが0.1mm程度であるのに対し、レンズシートLは、厚
さが0.5mm程度と厚いものとなっている。したがって、該間隔を、紙媒体を搬送でき
る狭い間隔に設定しておくことで、搬送対象が紙媒体であるときはこの紙媒体を搬送する
ことができる。一方、搬送対象が厚いレンズシートLであるときは、給紙ローラ40およ
び排紙ローラ41のレンズシートLとの接触部が弾性変形し、レンズシートLをシートガ
イド30にゴム材の弾性変形の反力で押圧した状態で搬送することができる。
なお、給紙ローラ40および排紙ローラ41は、レンズシートLの幅よりも長く設けら
れていて、レンズシートLを広い範囲に亘り均一に係合部32に押圧可能となっており、
レンチキュラーレンズL1と係合部32との係合状態をより確実化させることができる。
<制御部の構成>
図4に示すように、制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、R
OM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、EEPRO
M(Electronically Erasable and Programmable ROM)104、ASIC(Application
Specific Integrated Circuit)105、カートリッジコントローラ106、通信I/F
107、ヘッドドライバ108、モータドライバ109等を備えている。そして、これら
が相互にデータを送受信可能に接続されている。
これらのうち、CPU101は、ROM102やEEPROM104に格納されている
プログラムに従って各種演算処理を実行し、プリンタ10の各部を制御する部分である。
ROM102には、プリンタ10を制御するための制御プログラムおよび処理に必要なデ
ータ等が記憶されている。RAM53は、CPU101が実行途中のプログラムあるいは
、演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。また、EEPROM104は、
プリンタ10の電源を切った後も、保持しておくことが必要な各種データを記憶するため
のメモリである。なお、ROM102やEEPROM104にも、後述するプリンタドラ
イバプログラム134cと同様のプログラムが存在する。
ASIC105は、不図示の各種のセンサからの信号に基づいて、印刷ヘッド51およ
び各種モータを駆動させるための専用のICである。カートリッジコントローラ106は
、CPU101からの指令に基づいて、カートリッジ55a,55bに存在するメモリ5
52へのアクセスを制御するための部分である。具体的には、カートリッジコントローラ
106は、メモリ552から、インクの色種データ、顔料/染料系のインクの種別データ
、インクの残量を示す残量データ、シリアル番号データ、有効期限データ、インクカート
リッジ55a,55bを用いることができる対象機種データ等を読み出す。また、カート
リッジコントローラ106は、印刷ヘッド51が駆動されて、インク滴が吐出されると、
その吐出量に応じてインク残量データを更新する。
また、通信I/F107は、不図示のコネクタを介してコンピュータ130と接続され
、通信を行う。それにより、プリンタ10がコンピュータ130側から印刷信号PSを受
け取ると、その印刷信号PSに基づいて、プリンタ10で印刷のための処理が開始される
。また、通信I/F107を介して、プリンタ10側からコンピュータ130が各カート
リッジ55a,55bのインクに関する情報を受け取る。それにより、コンピュータ13
0側では、後述する表示ウィンドウが画面に表示可能となる。
また、ヘッドドライバ108は、ASIC105からの指令に応じて所定の電圧を生成
し、その電圧を印刷ヘッド51内のピエゾ素子に印加する。モータドライバ109は、A
SIC105からの指令に応じて所定の電圧を生成し、その電圧を各モータ42,43,
53に印加する。
<コンピュータの概略構成>
図5に示すように、プリンタ10は、通信I/F107を介して、コンピュータ130
に接続されている。このコンピュータ130は、CPU131、ROM132、RAM1
33、HDD(Hard Disk Drive)134、ビデオ回路135、インター
フェース136、表示装置137等を具備している。このうち、HDD134には、レン
ズシートLの印刷に対応させて画像を加工するための画像加工プログラム134a(請求
項のプログラムに対応)等が記憶されている。そして、この画像加工プログラム134a
が読み込まれて、コンピュータ130で実行されると、各手順が実行される。これにより
、コンピュータ130は各手順を実行するための各手段(ラインデータ配置手段、色決定
手段、インク残量検出手段、色選択手段、判断手段)として動作する。
ここで、画像加工プログラム134aでは、図6に示すような印刷イメージとなる、検
査用画像データを作成する。そして、画像加工プログラム134aでは、検査用画像デー
タのレンズシートLに対する印刷イメージを、画像加工プログラム134aの表示ウィン
ドウに表示させる。このとき、表示ウィンドウに表示されるものは、搬送角度のずれのな
い、理想的なものである。また、この搬送角度検出のための印刷においては、検査用画像
データを形成するために、例えばA4サイズ等のような、レンズシートLのサイズの指定
を行う。なお、図6に表示される印刷イメージをレンズシートLに印刷させると、図7に
示す状態となる。
ところで、表示ウィンドウに表示される印刷イメージは、ラインデータLnから構成さ
れている。これら複数のラインデータLnのうち、印刷イメージの幅方向の中心には、当
該印刷イメージの長手方向に対して、データ上では正確に沿う基準ラインデータLAが配
置される。そして、この基準ラインデータLAの左右に、それぞれ均等な本数のラインデ
ータLnが配置されている。ところで、中心の基準ラインデータLAよりも左側では、当
該基準ラインデータLAから1本ずつ離間するにつれて、搬送方向に対して時計回りに、
例えば0.01度刻みで順次傾斜角度が増す状態で、それぞれのラインデータLnが配置
されている。逆に、基準ラインデータLAよりも右側では、当該基準ラインデータLAか
ら1本ずつ離間するにつれて、搬送方向に対して反時計回りに、例えば0.01度刻みで
順次傾斜角度が増す状態で、それぞれのラインデータLnが配置されている。
なお、このラインデータLnの配置においては、代表的なものとして、次の2つがある
。その1つ目は、それぞれのラインデータLnの一端(図6では上端)のラインデータL
n同士の間隔が等しい状態として、下方に向かうにつれてラインデータLn同士の間隔が
広がるように配置するものである。この配置では、ラインデータLnの他端(図6では下
端)のラインデータLn同士の間隔は等しくならない。また、ラインデータLnの配置の
2つ目は、各ラインデータLnの全てが図8に示す仮想中心点を通るように配置される場
合である。この場合、隣り合うラインデータLn同士は、例えば0.01度だけ角度が異
なる配置となる。そのため、仮想中心点を中心とする円弧上においては、隣り合うライン
データLn同士の間隔は等しいものの、図6に示す印刷イメージでは、一端(図6では上
端)および他端(図6では下端)のいずれにおいても、隣り合うラインデータLnの間隔
は一定ではなく、場所によって変化する。
以上のような、ラインデータLnの配置のうちいずれかとなるように、CPU131で
演算を行い、その演算結果に基づいて、ラインデータLnの軌跡が、印刷イメージに描か
れる。なお、ラインデータLnの配置は、上述の2つの場合以外のものであっても良い。
また、画像加工プログラム134aでは、上述のように配置される、ラインデータLn
のそれぞれの色を決定する。ここでいう色とは、インクカートリッジ55aの残量を考慮
した色である。このラインデータLnの色の決定は、それぞれのラインデータLn毎とな
っており、例えば左側から右側に向かって色が変化するように、ラインデータLnの色が
決定される。
なお、表示ウィンドウでは、RGB系でラインデータLnが表示されるのに対して、プ
リンタ10では、CMYK系で印刷が為される。このため、RGBの256階調で表示ウ
ィンドウが表示される場合、シアンは(R,G,B)=(0,255,255)、マゼン
タは(R,G,B)=(255,0,255)、イエローは(R,G,B)=(255,
255,0)、ブラックは、(R,G,B)=(0,0,0)で表示されることになる。
その他、コンピュータ130のHDD134には、ビデオ回路135を駆動させるため
のビデオドライバプログラム134b、プリンタドライバプログラム134cが記憶され
ている。ビデオドライバプログラム134bは、ビデオ回路135を駆動するためのプロ
グラムであり、例えば、画像加工プログラム134aから供給された検査用画像データに
対してガンマ処理やホワイトバランスの調整等を行った後、映像信号を生成して表示装置
137に供給して表示させる際に実行される。
また、プリンタドライバプログラム134cは、所定のオペレーティングシステム(O
S)の下で動作し、画像加工プログラム134aで作成された検査用画像データに対して
、解像度変換処理、RGB表色系の検査用画像データを、CMYK(Cyan, Magenta, Yel
low, Black)表色系の印刷データに変換する色変換処理、さらにCMYK表色系によって
表されている印刷データに対するハーフトーン処理、およびラスタライズ処理の各処理を
行い、プリンタ10側に印刷信号PSを出力する。
<印刷動作について>
以上のような構成を有する検査用画像作成装置11を用いて、レンズシートLに印刷を
行う場合について、図9のフローに基づいて説明する。
図6に示すような印刷イメージで示される、搬送角度を検出するための検査用画像デー
タに基づいてレンズシートLに検査用画像を印刷させる場合、その印刷に先立って、ユー
ザは、画像加工プログラム134aを起動させる。画像加工プログラム134aが起動さ
れると、ユーザは、印刷を始めるのに先立って、レンズシートLのサイズ指定を行う。そ
して、ユーザは、検出用画像データに基づく印刷を実行させる処理を開始させる。
すると、画像加工プログラム134aでは、上述したような、ラインデータLnの配置
処理を開始させる。それにより、図6の印刷イメージで示されるような、ラインデータL
nの配置が為された検査用画像データが作成される(S10;ラインデータ配置手順およ
びラインデータ配置工程に対応)。なお、この画像データの作成と共に、CPU131は
、作成された検査用画像データにおけるライン数の初期値を設定する(S11)。
続いて、カートリッジコントローラ106は、コンピュータ130およびCPU101
からの指令に基づいて、インクカートリッジ55a(3色一体型)のメモリ552から、
インク残量に関するインク残量データを読み出す。そして、読み出されたデータのうち、
インク残量データは、プリンタ10からコンピュータ130に向けて送信される。このイ
ンク残量データが、コンピュータ130の表示装置137に表示されると、図10に示す
状態となる。そして、コンピュータ130では、C、M、Y、Kの各色のインク残量を確
認する(S12;インク残量検出手順およびインク残量検出工程に対応)。
この確認の後に、まずラインデータLnの残りライン数が0よりも大きいか否かを判断
する(S13;判断手順および判断工程に対応)。この判断において、残りライン数が0
よりも大きいと判断される場合(Yesの場合)、インク残量に基づいて、いずれかの色
を選択する(S14;色選択手順の一部および色選択工程の一部に対応)。ここで、イン
ク残量に基づく選択の一例を、図10に示す。図10に示すように、シアンのインク残量
が1029、マゼンタのインク残量が1060、イエローのインク残量が1011である
場合、最もインク残量の多いマゼンタを選択する。このように、S14では、最もインク
残量の多い色を選択する処理を行う。また、色の選択結果は、RAM133やCPU13
1のレジスタ等の記憶部位に、選択色と選択回数とが対応付けられて、記憶させられる。
S14において、いずれかの色が選択された場合、続いて、ライン数の残数を1だけ減
じて更新する(S15;色選択手順の一部および色選択工程の一部に対応)。なお、更新
されたライン数は、RAM133やCPU131のレジスタ等に記憶させられる。また、
このライン数の更新が終了すると、再びS13の判断に戻る。
また、S13の判断において、残りライン数が0となる場合(Noの場合)、インク残
量に基づく、色の選択は終了したと判断される。そのため、次の処理として、図6に示す
印刷イメージにおいて、各ラインデータLnの色を変更する(S16;色決定手順および
色決定工程に対応)。この各ラインデータLnの色の変更は、例えば左側のラインデータ
Lnから順に、シアン、マゼンタ、イエローと定めても良い。また、色の多い順に従って
、中央に位置する基準ラインデータLAの色を定め、その基準ラインデータLAの左の色
を定め、続いて基準ラインデータLAの右の色を定める、といったように、基準ラインデ
ータLAを挟んで交互にラインデータLnの色を定めるようにしても良い。
ここで、ライン数の初期値が10である状態で、図9のフローを繰り返してライン数が
0となるまで繰り返した場合の、選択色とインク残量との関係を、図11に示す。図11
においては、最初の状態では、マゼンタのインク残量が1060と最も多いので、選択さ
れる色は、マゼンタとなる。また、この例では、シアン、マゼンタ、イエローの1ライン
当たりのインク消費量は15であり、色が決定された後には、インク消費量の15が、対
応する色のインク残量から減じられている。そして、残りのライン数が0となると、図9
のフローを終了させる。
そして、S16の処理によって、各ラインデータLnの色が定められた(変更された)
後に印刷を実行すると、図7に示すような検査用画像がレンズシートLに形成される。
<傾斜角度の測定>
また、上記の検査用画像に基づく傾斜角の測定の測定は次のようにして行うことができ
る。プリンタ10により、図7に示すように、レンズシートLに記録された検査用画像を
レンチキュラーレンズL1の側から見ると、ラインデータLnの中でレンチキュラーレン
ズL1の凸レンズL11の母線(稜線)に沿って記録されている基準ラインLBについて
は、連続した1本のラインとして視認することができる。他方、凸レンズL11の母線に
沿って記録されていないラインについては複数の凸レンズL11にまたがって記録される
ため、例えば、ラインLC等のように不連続な(分断された)ラインとなる。
したがって、ラインの中で、レンチキュラーレンズL1を介して1本のラインで見るこ
とができる基準ラインLBに対応するラインLCの傾斜角を、係合部32のガイド方向と
所定の搬送方向との傾斜角として測定できる。そして、この測定された傾斜角に基づいて
検査用画像データを回転させる処理(補正処理)を行う。レンズシートLへの画像の記録
をこの補正処理後の画像データに基づいて行うことで、レンズシートLが斜行して搬送さ
れる場合も所定位置に画像を記録することができる。
なお、上述の測定では、0.01度刻みの傾斜角でラインが形成された1種類の検査用
画像を用いているが、傾斜角の変化量が違う2種類の検査用画像を用いて、傾斜角を測定
してもよい。例えば、0.05度刻みの傾斜角でラインが形成された第1の検査用画像を
レンズシートLに記録し、この検査用画像をレンチキュラーレンズL1を介して見たとき
に最も1ラインの長さが長いラインを特定する。次いで、別のレンズシートLにこのライ
ンの傾斜角を中心にして左右に0.01度刻みの傾斜角でラインが形成される第2の検査
用画像を記録する。そして、第2の検査用画像をレンチキュラーレンズL1を介して見た
ときに最も1ラインの長さが長いラインを特定する。このラインの傾斜角を、係合部32
のガイド方向と所定の搬送方向との傾斜角として測定することができる。
<本発明の適用による効果>
以上のような構成によれば、S12でインク残量が検出され、S14では、検出された
インク残量のうち、最もインク残量の多い色のインクを選択する(色の選択に対応)。そ
して、かかる色の選択が、S13の判断でライン数がゼロとなるまで繰り返されるので、
インクカートリッジ55aのインク貯留部間における、インク残量の偏りを確実になくす
ることが可能となる。
そのため、インクカートリッジ55aのような、シアン、マゼンタ、イエローが一体と
なっているタイプ(3色一体型)においては、特定の色のインクの消費のみが多くなる、
といった不具合が生じるのを防止でき、インクカートリッジ55aの全色を使い切ること
が可能となる。そのため、ユーザにとって経済的なものとなり、その利便性が向上する。
また、基準ラインデータLAに対して、傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、ラ
インデータLnを配置されている検査用画像データに基づいてレンズシートLに印刷がな
されて検査用画像が形成されるため、その検査用画像を用いることで、レンズシートLの
搬送方向に対する凸レンズL11の傾斜角度を算出することが可能となる。
さらに、S16における処理では、ラインデータLnの並びの一方側(例えば図6の左
側)から他方側(例えば図6の右側)に向かって、順次、ラインデータLnの色を定める
要にしても良い。このように構成する場合、ラインデータLnの色を容易に定めることが
可能となる。
また、S16における処理では、S14における処理で選択される色の多い順に、順次
、ラインデータLnの色を定めるようにしても良い。このように構成する場合、ラインデ
ータLnの色の並びを、容易に定めることが可能となる。
さらに、ラインデータLnは、隣り合うラインデータLnとの間で、一端側(例えば図
6の上端側)の間隔を等しい状態として配置しても良い。その場合、ラインデータLnの
一端側においては、全てのラインデータLnの間隔が等しいので、この間隔をレンズピッ
チに対応させる等により、搬送角度を容易に求めることが可能となる。
また、全てのラインデータLnが、図8に示す仮想中心点を通る状態で配置しても良い
。その場合、各ラインデータLnは、等しい角度だけ離間する状態となる。それにより、
等しい角度毎に配置されながらも、ラインデータLnの一端側(例えば上端側)ではライ
ンデータLnの間隔が、若干狭まるので、より多くのラインデータLnの配置に対応させ
ることが可能となる。
<変形例>
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明は、種々変形可能である。以下
、それについて述べる。
上述の実施の形態においては、インクカートリッジ55aは、3色分のインク貯留部が
一体化された、3色一体型のタイプとなっている。しかしながら、インクカートリッジの
種類は、かかるタイプには限られず、4色分以上のインク貯留部が一体化された構成とな
っていても良い。
上述のような、3色以上が一体化されている一体型ではなく、単色のインク貯留部のみ
を有する独立型のインクカートリッジを用いるようにしても良い。また、独立型のインク
カートリッジを用いる場合、インクカートリッジの色数は、4色には限られず、6色、7
色または8色等、何色分であっても良い。例えば、6色の場合、上記の4色のインクカー
トリッジ以外に、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)のインクカートリッジ
が用いられることになる。また、独立型、3色一体型を問わず、インクカートリッジに充
填されるインクは、染料系インク、顔料系インク等、どのような種類のインクであっても
良い。
また、上述の実施の形態では、各ラインデータLnについては、1つのインク貯留部に
貯留されているインク滴を単独で用いて、印刷を行うようにしている。しかしながら、各
ラインデータLnに基づいて印刷を実行する場合、複数のインク貯留部に貯留されている
インク滴を用いて、各ラインデータLnの印刷を実行するようにしても良い。例えば、レ
ンズシートLに対して検査用画像を形成した後に、各インクカートリッジ55の残量の差
が均一化させるべく、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの中間色で、ラインデータ
Lnを形成するようにしても良い。
また、独立型のインクカートリッジを用いる場合において、他のインクカートリッジと
比較して、いずれか1色のインクカートリッジのインク残量が大幅に少なくなっている場
合、当該少なくなっているインクカートリッジは、まもなく交換されると考えられる。こ
こで、インクカートリッジの交換の前後においては、インク残量がなくなっている状態か
ら、満タンの状態へと極端に変化する。そこで、インク残量のしきい値を設定し、インク
残量が、設定されたしきい値を超える程大幅に少なくなっている場合には、このインクカ
ートリッジを早く交換させる(インクカートリッジを交換後の状態へと早く移行させる)
べく、集中的に使うように制御しても良い。
また、上述の実施の形態では、3色一体型のインクカートリッジ55aを用いる場合に
おいて、ブラックのインクが貯留されているインクカートリッジ55bは、用いられてい
ない。しかしながら、インクカートリッジ55aの各色のインクとインクカートリッジ5
5bの両方のインク残量を考慮して、両者の間でインク残量の偏りをなくするように制御
しても良い。
また、上述の実施の形態では、インクカートリッジ55aにおいて、シアン、マゼンタ
、イエローの3色のインクの消費量の偏りをなくするべく、これら3色の色のいずれかで
ラインデータLnに基づく印刷(ラインの形成)を実行している。しかしながら、形成さ
れるラインに、イエローの着色が為されている場合、目視し難い状態となる。そのため、
シアンとマゼンタのみで、印刷を実行するようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、検査用画像作成装置11につき、プリンタ10とコンピ
ュータ130と空構成される場合について説明しているが、プリンタ10のみで検査用画
像作成装置を構成するようにしても良い。
本発明のシートガイドおよびレンズシートの構成を示す断面図である。 プリンタを後方から見た状態を示す斜視図である。 プリンタの構成を示す概略図である。 制御部の概略構成を示すブロック図である。 コンピュータの概略構成を示す図である。 検査用画像データに基づく印刷イメージを示す図である。 レンズシートに検査用画像が印刷された状態を示す図である。 ラインデータが仮想中心点を通るイメージを示す図である。 検査用画像データにおける色を変更する手順を示す処理フローである。 各インクカートリッジのインク残量を示す図である。 図9のフロー実行の際のインク残量と選択色の関係を示す図である。
符号の説明
10…プリンタ(印刷実行手段に対応)、30…シートガイド、32…係合部、50…
キャリッジ、51…印刷ヘッド、55a,55b…インクカートリッジ、100…制御部
、130…コンピュータ、134a…画像加工プログラム(プログラムに対応)

Claims (8)

  1. 一方向を長手方向とする複数のレンズを有するレンズシートの搬送角度を算出するための検査用画像を印刷可能な検査用画像作成装置であって、
    前記長手方向に沿った特定のラインデータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラインデータから一方側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、当該基準ラインデータに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデータを配置するラインデータ配置手段と、
    上記検査用画像を上記レンズシートに印刷する際に用いられる各インク貯留部のインク残量を検出するインク残量検出手段と、
    上記インク残量検出手段におけるインク残量のうち、最もインク残量の多い貯留部の色と上記色で印刷するライン数を選択し、選択したライン数を減じた残りのライン数と上記選択したライン数の印刷に要するインク量だけ減じたインク残量とを更新し、更新されたライン数とインク残量について、同様の色選択の処理を残りライン数がゼロになるまで繰り返す色選択手段と、
    上記色選択の処理の前、または後の段階において、上記ライン数がゼロとなっているか否かを判断する判断手段と、
    上記判断手段においてライン数がゼロであると判断された場合、所定の決定順序と前記色選択手段によって定まった各色毎のライン数に従って、各ラインデータの色を定める色決定手段と、
    上記色決定手段で定められた各ラインデータを有する上記検査用画像データに基づいて、上記レンズシートに対する印刷を実行させ、上記検査用画像を作成する印刷実行手段と、
    を具備することを特徴とする検査用画像作成装置。
  2. 前記所定の決定順序は、前記ラインデータの並びの一方側から他方側に向かって、順次、前記ラインデータの色を定める順序であることを特徴とする請求項2記載の検査用画像作成装置。
  3. 前記所定の決定順序は、前記色選択手段で選択される色の多い順に、順次、前記ラインデータの色を定める順序であることを特徴とする請求項1または2記載の検査用画像作成装置。
  4. 前記ラインデータは、隣り合うラインデータとの間で、一端側の間隔を等しい状態として配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の検査用画像作成装置。
  5. 前記ラインデータは、全てのラインデータが、仮想中心点を通る状態で配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の検査用画像作成装置。
  6. 前記インク貯留部は複数色分存在していて、該複数色分の前記インク貯留部が一体的に設けられてインクカートリッジを構成していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の検査用画像作成装置。
  7. 一方向を長手方向とする複数のレンズを有するレンズシートの搬送角度を算出するための検査用画像を印刷する検査用画像作成方法であって、
    前記長手方向に沿った特定のラインデータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラインデータから一方側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、当該基準ラインデータに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデータを配置するラインデータ配置工程と、
    上記検査用画像を上記レンズシートに印刷する際に用いられる各インク貯留部のインク残量を検出するインク残量検出工程と、
    上記インク残量検出工程におけるインク残量のうち、最もインク残量の多い貯留部の色と上記色で印刷するライン数を選択し、選択したライン数を減じた残りのライン数と上記選択したライン数の印刷に要するインク量だけ減じたインク残量とを更新し、更新されたライン数とインク残量について、同様の処理を残りライン数がゼロになるまで繰り返す色選択工程と、
    上記色選択工程の前、または後の段階において、上記ライン数がゼロとなっているか否かを判断する判断工程と、
    上記判断工程においてライン数がゼロであると判断された場合、所定の決定順序と前記色選択工程によって定まった各色毎のライン数に従って、各ラインデータの色を定める色決定工程と、
    上記色決定工程で定められた各ラインデータを有する上記検査用画像データに基づいて、上記レンズシートに対する印刷を実行させ、上記検査用画像を作成する印刷実行工程と、
    を具備することを特徴とする検査用画像作成方法。
  8. 一方向を長手方向とする複数のレンズを有するレンズシートの搬送角度を算出するために当該レンズシートに印刷される検査用画像を形成するためのプログラムであって、
    前記長手方向に沿った特定のラインデータを検査用画像データにおける基準ラインデータとし、この基準ラインデータから一方側および他方側のそれぞれに向かって離間するラインデータごとに、当該基準ラインデータに対する傾斜角度が所定の角度ずつ増大するように、各ラインデータを配置するラインデータ配置手順と、
    上記検査用画像を上記レンズシートに印刷する際に用いられる各インク貯留部のインク残量を検出するインク残量検出手順と、
    上記インク残量検出手順におけるインク残量のうち、最もインク残量の多い貯留部の色と上記色で印刷するライン数を選択し、選択したライン数を減じた残りのライン数と上記選択したライン数の印刷に要するインク量だけ減じたインク残量とを更新し、更新されたライン数とインク残量について、同様の処理を残りライン数がゼロになるまで繰り返すことで選択の回数が決まる色選択手順と、
    上記色選択手順の前、または後の段階において、上記ライン数がゼロとなっているか否かを判断する判断手順と、
    上記判断手順においてライン数がゼロであると判断された場合、所定の決定順序と前記色選択手順によって定まった各色毎のライン数に従って、各ラインデータの色を定める色決定手順と、
    を実行させるためのプログラム。
JP2007270982A 2007-10-18 2007-10-18 検査用画像作成装置、検査用画像作成方法およびプログラム Expired - Fee Related JP5088682B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007270982A JP5088682B2 (ja) 2007-10-18 2007-10-18 検査用画像作成装置、検査用画像作成方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007270982A JP5088682B2 (ja) 2007-10-18 2007-10-18 検査用画像作成装置、検査用画像作成方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009096102A JP2009096102A (ja) 2009-05-07
JP5088682B2 true JP5088682B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=40699559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007270982A Expired - Fee Related JP5088682B2 (ja) 2007-10-18 2007-10-18 検査用画像作成装置、検査用画像作成方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5088682B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3471930B2 (ja) * 1994-11-10 2003-12-02 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JPH115319A (ja) * 1997-04-24 1999-01-12 Seiko Epson Corp 印字位置調整方法およびこの調整方法を利用した印字装置並びに印字位置調整制御プログラムを格納した記録媒体
JPH11227173A (ja) * 1998-02-10 1999-08-24 Sharp Corp カラー印刷制御装置およびカラー印刷制御装置を制御するプログラムを記録した記録媒体
JP2003039793A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Fuji Xerox Co Ltd 記録位置調整用パターンの形成方法、画像記録位置調整方法、記録位置調整用パターン形成装置及び画像記録装置
JP4765564B2 (ja) * 2005-11-08 2011-09-07 セイコーエプソン株式会社 印刷媒体搬送用トレイ
EP2106564A2 (en) * 2007-01-15 2009-10-07 Humaneyes Technologies Ltd. A method and a system for lenticular printing

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009096102A (ja) 2009-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7722150B2 (en) Image recording apparatus and image recording method
JP5176725B2 (ja) 印刷装置、レンズシートおよび印刷方法
KR100883465B1 (ko) 프린터
JP5434106B2 (ja) 流体吐出装置及びその制御方法
US7178898B2 (en) Inkjet recording apparatus
US9108410B2 (en) Printing apparatus and control method
CN101434146B (zh) 喷墨打印设备和喷墨打印方法
KR20070101816A (ko) 인쇄 장치, 컴퓨터 프로그램을 기록한 기록 매체, 인쇄시스템, 및 잉크 토출 방법의 결정 방법
US8579429B2 (en) Droplet ejection device that applies treating agent to recording medium
JP2004314505A (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラム及び印刷システム
KR100565070B1 (ko) 열반응 용지의 종류 판별방법
JP5088682B2 (ja) 検査用画像作成装置、検査用画像作成方法およびプログラム
JP2006027161A (ja) 画像記録装置
JP2006027162A (ja) 画像記録装置
JP2004122681A (ja) 画像形成装置
JP5130863B2 (ja) 画像検査装置、画像検査方法および検査用画像作成方法
JP6248457B2 (ja) 画像処理方法および印刷装置
JP4518340B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2004255806A (ja) 印刷装置、印刷方法、および印刷システム
JP4433777B2 (ja) 液体吐出装置、調整用パターンの形成方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータシステム
JP2008155389A (ja) プリンタ、画像処理装置および印刷方法
JP4797524B2 (ja) 画像処理装置、印刷装置および印刷方法
JP4352740B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2015199255A (ja) インクジェット印刷装置
US20070200882A1 (en) Liquid ejection head and image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120501

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120820

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5088682

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120902

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees