JP5088639B2 - パラボラアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、パラボラアンテナに関し、特に電波リークを抑制するパラボラアンテナに関する。
従来、組み立てによってできるパラボラアンテナは、その構成部品である反射鏡面と反射鏡支持部材及びフィード取付アダプタの隙間から電波がリークすることがあった。このため、放射パターン規格が厳しい場合には、その電波リークが原因でその規格に適合しないことがあった。
上記に関連して、特許文献1には、筐体の一部がチョーク素子を構成し、送信アンテナから受信アンテナに向かう方向に凹部を一つ以上有し、漏洩電波をチョーク素子で抑圧する技術が開示されている。
特開2005−91238号公報
反射鏡面や反射鏡支持部材の製作精度が十分でない場合、接合面の隙間からの電波リークによる放射パターンの乱れがアンテナ性能に影響を与えていた。この電波リークを抑制するためには、製作精度を上げるか、接合面の端の部分をリング状のバネで覆うか、又は導電性の接着剤で周囲を塞いだりすることにより、電波を強制的に閉じ込めていた。
また、特許文献1に開示される技術では、パラボラアンテナへの適用は示されておらず、複数の周波数の電波の漏洩や広い周波数帯域において電波の漏洩を抑制することについて想定されていなかった。
また、低周波数帯の電波に対して漏洩を抑制するためには、溝をより深く形成する必要があるが、切削で形成可能な溝の深さには限界があった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決し、より簡易な構成で、電波リークを抑制するパラボラアンテナを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、信号の送受信を行うホーンと、前記ホーンを支持し、前記ホーンで送受信される信号を中継するフィードと、受信した信号を前記ホーンに反射して集め、送信する信号を前記ホーンから反射して送信するリフレクターと、前記リフレクターを支持する反射鏡支持部材と、前記フィードを反射鏡支持部材に取り付けるフィード取付アダプタと、を備え、前記反射鏡支持部材と前記リフレクターとの接合面及び前記反射鏡支持部材と前記フィード取付アダプとの接合面の少なくとも一方に、前記接合面の少なくとも一方の隙間を伝わる電波の進行を抑制するためのチョーク溝が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、パラボラアンテナにおいて、反射鏡支持部材とリフレクターとの接合面及び反射鏡支持部材とフィード取付アダプとの接合面の少なくとも一方にチョーク溝が設けられたので、接合面の隙間を伝わる電波の進行をチョーク溝によって抑制することができ、これにより電波の漏洩をより簡易な構成で抑制することが可能となった。
本発明の一実施形態に係るパラボラアンテナの概略構成を示す断面図である。 図1のパラボラアンテナの背面側における電波漏洩ルートを説明する断面図である。 図1のパラボラアンテナの詳細構成を示す断面図である。 図3に示すチョーク溝によって電波の進行が抑制される原理を説明する図である。 図3に示すチョーク溝によって電波の進行が抑制される原理を説明する図である。 (a)及び(b)は、図4及び図5に示すチョーク溝によって透過波が小さくなることを説明する模式断面図である。 図3に示すパラボラアンテナにおける電波リーク量の周波数特性を示すグラフである。 図3の接合面に幅約2mm、深さ約4、8mmのチョーク溝を設けた場合を示す部分断面図である。 図8のチョーク溝を用いた場合における電波漏洩状況をシミュレーションした結果を示すグラフである。 図3の接合面に幅約1mm、深さ約4.8mmのチョーク溝が複数並べて設けた場合を示す部分断面図である。 図10のチョーク溝を用いた場合における電波漏洩状況をシミュレーションした結果を示すグラフである。 図3の接合面に幅約2mm、深さ約4.8mmのチョーク溝と、幅約2mm、深さ約3.0mmのチョーク溝とが並べて設けた場合を示す部分断面図である。 図12のチョーク溝を用いた場合における電波漏洩状況をシミュレーションした結果を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るパラボラアンテナの詳細構成を説明するための断面図である。
符号の説明
100 パラボラアンテナ
101 シュラウド
102 リフレクター
103 ホーン
104 フィード
105 反射鏡支持部材
106 フィード取付アダプタ
107 チョーク溝
以下、添付図面を参照して、本発明に係るパラボラアンテナの実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパラボラアンテナの概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、本実施の形態のパラボラアンテナ100は、例えば通信装置(非図示)の送受信アンテナとして用いられ、その概略構成として、シュラウド101と、リフレクター102と、ホーン103と、フィード104と、反射鏡支持部材(「バックアップストラクチャ」等も言う。)105と、フィード取付アダプタ106と、を備えている(図1では、説明の都合上、後述のチョーク溝は省略している)。
シュラウド101は、リフレクター102の前面側に取り付けられ、パラボラアンテナ100の後方への電波の放射を抑制する。リフレクター102は、回転放物面のカーブが形成された反射面(パラボラ鏡面)を有し、その反射面を介して受信した信号をホーン103に集めたり、ホーン103から送信された信号を反射したりする。ホーン103は、リフレクター102の中心軸Ax上の焦点側に配置され、信号の送受信を行う。フィード104は、リフレクター102の前面側でその中心軸Axを迂回するように焦点側に延びて配置され、その先端側にホーン103を取り付けて支持し、ホーン103に信号を送信したり、ホーン103が受信した信号を本体側に送ったりする中継を行う。反射鏡支持部材105は、リフレクター102の背面側に配置され、リフレクター102を支持する。フィード取付アダプタ106は、フィード104を反射鏡支持部材105へ取り付けるためのアダプタであり、リフレクター102の背面側でその中心軸Ax上に配置される。
図2は、図1のパラボラアンテナ100における電波漏洩のルートを示す断面図である(図2では、説明の都合上、後述のチョーク溝は省略している)。図2に示すように、電波の受信時は、パラボラアンテナ100の背面(後面)側から入射した電波が、反射鏡支持部材105とリフレクター102との接合面の隙間と、反射鏡支持部材105とフィード取付アダプタ106との接合面の隙間を進行し、図中の矢印で示す電波漏洩ルートR1、R2の伝搬方向に沿って漏洩する。また、電波の送信時は、パラボラアンテナ100の前面(正面)側から入射した電波が、受信時の電波漏洩ルートR1、R2の伝搬方向と逆方向のルートをたどるように漏洩する。
図3は、本実施形態としてのパラボラアンテナ100の詳細構成を説明するための断面図である。図3に示すように、本実施の形態では、電波漏洩ルートR1側では、反射鏡支持部材105とリフレクター102との接合面で、反射鏡支持部材105側に、その接合面の隙間を伝わる電波の進行を抑制するチョーク溝107が形成されている。また、電波漏洩ルートR2側では、反射鏡支持部材105とフィード取付アダプタ106との接合面で、フィード取付アダプタ106側に、その接合面の隙間を伝わる電波の進行を抑制するチョーク溝107が形成されている。
すなわち、チョーク溝107は、電波漏洩ルートR1、R2に沿って伝わる電波の伝搬方向を垂直等の方向に横切るように形成されている。ここで、パラボラアンテナ100の前面側から見ると、電波漏洩ルートR1側の反射鏡支持部材105に形成されるチョーク溝107は、フィード取付アダプタ106を中心として円状又は同心円状に形成されている。また、電波漏洩ルートR2側のフィード取付アダプタ106に形成されるチョーク溝107は、フィード取付アダプタ106の側面を一周するように形成されている。
図3中に示されるように、電波の受信時は、パラボラアンテナ100の背面側から入射した電波が、チョーク溝107によってその進行が抑えられ、その先を越えて伝搬しなくなる。一方、電波の送信時は、パラボラアンテナ100の前面側から入射した電波が、チョーク溝107によってその進行が抑えられ、その先を越えて伝搬しなくなる。
図4及び図5は、チョーク溝107によって電波の進行が抑制される原理を説明するための図である。
図4及び図5は、高さhの導体平板111間の導波路(平行平板線路)を伝わる電波の様子を説明するものである。導体平板111の一部には、高さh、導体平板111間の中心からの深さのチョーク溝107が設けられている。ここで、チョーク溝107が存在しない場合は、導波路に入射した電波は図4中の伝搬方向d1に沿って反射することなく進行する(図4中のE、Hはそれぞれ電界、磁界を示す)。これに対し、チョーク溝107が存在する場合、図5に示すように、導体平板111間の導波路に入射した電波W1は、その途中の交差部でチョーク溝107の方向に進み、チョーク溝107の底で反射される。その反射波W2、W3は、逆の経路でチョーク溝107の上方に向かう。
ここで、チョーク溝107の深さが電波の波長の約4分の奇数倍のとき、チョーク溝107の底で反射された反射波W2、W3は、入射波W1と逆相となる。そうすると、逆相となった反射波W2、W3と入射波W1とは、干渉して打ち消しあうため、チョーク溝107から先の導波路へ電波が進行しなくなる。図中のb1の部分では、入射波W1との間で逆相、等振幅の反射波W3が互いに干渉して打ち消しあう場合を模式的に示している。
導体平板111間の導波路を基本モードしか通さないように使っている場合には、入射側から見たとき、電気的にはあたかもチョーク溝107の短絡部から1/2管内波長おきの場所では短絡されているように見える。定在波分布を想像すれば、そう見なしても構わないことがわかる。これは、導波路とチョーク溝107との繋ぎ目では少し複雑な分布をするために厳密ではないが、直線の導波路部分では基本モードだけ進行しているためである。
ここで、定性的にチョーク溝107の深さI=1/4波長のとき、透過波が小さくなることを説明する。まず、導波路とチョーク溝107との交差部に到達した入射波の位相を基準として、チョーク溝107から交差部に到達する反射波の位相がどのように変化するか考える。
まず、I=1/4波長なので、チョーク溝107内の行きと帰りとでそれぞれ1/4波長分、つまり1/2波長進行する分の位相遅れがあり、180°遅れる。また、反射するときにチョーク溝107が短絡終端となっているので、180°位相がずれる。このため、合計で360°位相がずれて反射することになる。つまり、入射波は、反射波と同位相で加わることなる。この場合、透過波も、反射波と同位相で足しあわされてしまうように思えるが、そうではない。
図6は、上記の場合に透過波が反射波と打ち消し合って小さくなることを説明するための模式断面図である。図6(a)及び(b)に示す点線の矢印は、導波路とチョーク溝107との交差部へ波が入射したときの電界の様子を示す矢印である。図6(b)はチョーク溝107からの反射波が導波路に戻る様子を示している。
チョーク溝107からの反射波が導波路に戻るときは、チョーク溝107を挟んだ左右の導波路において位相は180°変わっている。したがって、導波路とチョーク溝107との交差部に入射波が同相で反射して戻ってきても、チョーク溝107より先の導波路(図中の右側)では透過波と逆相になっている。このようにして、チョーク溝107より先の導波路では逆相、等振幅の反射波により透過波が打ち消されるため、チョーク溝107によって導波路を伝わる電波の進行が抑えられ、電波の漏洩が抑制される。
図7は、電波リーク量の周波数特性(横軸:周波数、縦軸:電波リーク量)を示すグラフである。図7において、a1は、チョーク溝107が1本の場合、a2は、同じ深さのチョーク溝107が2本の場合、a3は、深さ、幅が異なるチョーク溝107が2本の場合をそれぞれ示している。いずれの場合も、図7に示すように、所定の周波数領域において、電波リーク量が減少することがわかる。
図8は、図3の接合面(幅約0.1mmの隙間をもつ接合面)に、幅約2mm、深さ約4、8mmのチョーク溝107aを設けた場合を示す部分断面図である。この場合において、チョーク溝107aは、パラボラアンテナ100の前面側から見ると、フィード取付アダプタ106を中心として円状に形成されている。
図9は、図8のチョーク溝107aを用いた場合における電波漏洩状況をシミュレーションした結果を示すグラフ(横軸:周波数[GHz]、縦軸:電波リーク量[dB])である。図9に示すように、このチョーク溝107aの場合、周波数約が18GHzの近傍の電波に対して電波リーク量が減少し、漏洩抑制効果が表れていることがわかる。
上記の構成には、同じ幅、深さのチョーク溝107が複数並んで配置される場合や、異なる幅、深さのチョーク溝が複数並んで配置される場合のいずれも適用可能である。なお、チョーク溝107の形成箇所、形成様態としては、第1の実施形態と同様に、電波漏洩ルートR1、R2に沿った電波の伝搬方向を垂直等の方向に横切るように形成されている。
図10は、図3の接合面に、幅約1mm、深さ約4.8mmのチョーク溝107bが約1mmの間隔で複数(図中の例では二つ)並べて設けた場合を示す部分断面図である。この場合において、複数のチョーク溝107bは、パラボラアンテナ100の前面側から見るとフィード取付アダプタ106を中心として径方向の異なる位置に同心円状に形成されている。
図11は、図10のチョーク溝107bを用いた場合における電波漏洩状況をシミュレーションした結果を示すグラフ(横軸:周波数[GHz]、縦軸:電波リーク量[dB])である。図11に示すように、この場合も、周波数が18GHz近傍の電波に対して電波リーク量が減少し、漏洩抑制効果があることがわかる。また、この場合、図9に示す場合と比較して、グラフの尖鋭度が小さくなっていることがわかる。これは、グラフにおいて電波の周波数帯域が広がっていることを意味し、図9に示す場合と比べると、より広い周波数帯域の電波に対して電波リーク量が減少し、漏洩抑制効果が認められる。
図12は、図3の接合面に、幅約2mm、深さ約4.8mmのチョーク溝107c(第1のチョーク溝)と、幅約2mm、深さ約3.0mmのチョーク溝107d(第2のチョーク溝)とが約2mmの間隔で並べて設けた場合を示す部分断面図である。この場合、二つのチョーク溝107c、107dの深さの比は、約4.8mm対3.0mm、すなわち約8対5である。この場合において、複数のチョーク溝107c、107dは、パラボラアンテナ100の前面側から見ると、フィード取付アダプタ106を中心として径方向の異なる位置に同心円状に形成されている。
図13は、図12のチョーク溝107c、107dを用いた場合における電波漏洩状況をシミュレーションした結果を示すグラフ(横軸:周波数[GHz]、縦軸:電波リーク量[dB])である。図14に示すように、周波数が10GHzから40GHzに渡って電波リーク量が減少し、漏洩抑制効果があることがわかる。
特に、図8に示す深さ約4.8mmの一つのチョーク溝107cに、深さ約3.0mmのチョーク溝107dを加えることにより、周波数が34GHz付近の電波に対しても電波リーク量が減少し、漏洩抑制効果が得られている。これと同時に、この電波の広帯域化により、約18GHz以下の低い周波数帯の電波に対しても電波リーク量が減少し、漏洩抑制効果が得られている。これは、約18GHz以下の周波数に応じた深さ約4.8mm以上のチョーク溝107を設けることなく、電波の漏洩抑制効果が得られることを意味しており、構成部材の材料に厚みの制約がある場合等にチョーク溝107を設ける際に有効である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、パラボラアンテナ100の漏洩ルートR1、R2を横切るように、チョーク溝107を設け、その深さを電波の波長の約4分の奇数倍にしたので、電波の受信時にはパラボラアンテナ100の背面側から、また電波の送信時にはパラボラアンテナ100の前面側から、それぞれ接合面の隙間を伝わる電波の進行をチョーク溝107によってその先を越えて伝搬しないように効果的に抑えることができ、これにより電波の漏洩を格段に抑制することが可能となった。
とくに、複数のチョーク溝107を設けると、より広い周波数帯域の電波に対して、接合面の隙間を伝わる電波の進行を各チョーク溝107によってその先を越えて伝搬しないように効果的に抑えることができ、これによりカットできる電波の周波数範囲を広げることが可能となった。
また、複数のチョーク溝107として、深さの異なるものを設けると、上記効果に加え、周波数の異なる電波に対しても、接合面の隙間を伝わる電波の進行を各チョーク溝107によってその先を越えて伝搬しないように効果的に抑えることができ、これにより周波数の異なる電波の漏洩を抑制することが可能になった。
この場合、複数のチョーク溝107として、第1の周波数(高周波)の電波の進行を抑制するための第1のチョーク溝107と、第1の周波数よりも低い第2の周波数(低周波)の電波の進行を抑制するための第2のチョーク溝107とを設けることができる。なお、複数のチョーク溝107として、深さの異なるもの以外に、幅の異なるものや、その他形状の異なるもの等を設けてもよい。
なお、上記の実施形態では、チョーク溝107の深さが漏洩抑制対象の電波の波長の約4分の奇数倍である場合、複数のチョーク溝107のうち少なくとも一つの溝の深さが約4.8mmの場合や約3.0mmの場合、複数のチョーク溝107のうちの二つの溝の深さの比が約8対5の場合を説明しているが、本発明はこれに限定されず、上記のように電波の漏洩抑制効果を得ることが可能であれば、いずれのものでも適用可能である。
また、上記の実施形態では、チョーク溝107が反射鏡支持部材105に対してフィード取付アダプタ106を中心とする円状又は同心円状に設けられる場合、チョーク溝107がフィード取付アダプタ106の側面を一周して形成されている場合を説明しているが、本発明はこれに限定されず、上記のように電波の漏洩抑制効果を得ることが可能であれば、いずれのものでも適用可能である。
[第2の実施形態]
図14は、本発明の第2の実施形態に係るパラボラアンテナの詳細構成を説明するための断面図である。
図14に示すように、本実施形態では、パラボラアンテナ100の構成は、第1の実施の形態と同様に、シュラウド101、リフレクター102、ホーン103、フィード104、反射鏡支持部材105、フィード取付アダプタ106を備えるが、電波漏洩ルートR2側のチョーク溝107の形成の仕方が異なっている。すなわち、図14に示すように、電波漏洩ルートR1側では、チョーク溝107は、第1の実施形態と同様に、反射鏡支持部材105とリフレクター102との接合面で、反射鏡支持部材105側に形成されている。一方、電波漏洩ルートR2側では、チョーク溝107は、反射鏡支持部材105とフィード取付アダプタ106との接合面で、フィード取付アダプタ106の側面側ではなく、反射鏡支持部材105側にフィード取付アダプタ106を中心に円状又は同心円状に並べて設けられている。この場合も、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
なお、上記第1、第2の実施形態では、反射鏡支持部材105とリフレクター102との接合面と、反射鏡支持部材105とフィード取付アダプタ106との接合面とのそれぞれにチョーク溝107を設けた場合を説明しているが、本発明はこれに限定されず、両接合面の少なくとも一方にチョーク溝107を設けた場合でも適用可能である。
また、応用例としては、上記のパラボラアンテナ100を送受信アンテナとして用いた通信装置、或いはその通信装置を例えばネットワークの端局装置及び中継装置として複数備えた通信ネットワーク等にも適用できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2007年12月7日に出願された日本出願特願2007−317110号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、パラボラアンテナや、他のアンテナ、及びこれを用いた通信装置にも適用可能であり、その他、シールドが必要な各種デバイスのパッケージ構造などにも適用が可能である。

Claims (12)

  1. 信号の送受信を行うホーンと、
    前記ホーンを支持し、前記ホーンで送受信される信号を中継するフィードと、
    受信した信号を前記ホーンに反射して集め、送信する信号を前記ホーンから反射して送信するリフレクターと、
    前記リフレクターを支持する反射鏡支持部材と、
    前記フィードを反射鏡支持部材に取り付けるフィード取付アダプタと、を備え、
    前記反射鏡支持部材と前記リフレクターとの接合面及び前記反射鏡支持部材と前記フィード取付アダプタとの接合面の少なくとも一方に、前記接合面の少なくとも一方の隙間を伝わる電波の進行を抑制するためのチョーク溝が設けられていることを特徴とするパラボラアンテナ。
  2. 前記チョーク溝は、複数設けられることを特徴とする請求項1記載のパラボラアンテナ。
  3. 前記複数のチョーク溝には、異なる形状のものがあることを特徴とする請求項2記載のパラボラアンテナ。
  4. 前記複数のチョーク溝には、深さが異なるものがあることを特徴とする請求項3記載のパラボラアンテナ。
  5. 前記複数のチョーク溝には、第1の周波数の電波の進行を抑制する第1のチョーク溝と、前記第1の周波数よりも低い第2の周波数の電波の進行を抑制する第2のチョーク溝とがあることを特徴とする請求項3又は4記載のパラボラアンテナ。
  6. 前記複数のチョーク溝は、並べて設けられることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項記載のパラボラアンテナ。
  7. 前記チョーク溝の深さは、前記電波の進行を抑制する対象となる電波の波長の約4分の奇数倍であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載のパラボラアンテナ。
  8. 前記チョーク溝は、前記反射鏡支持部材に対して前記フィード取付アダプタを中心とする円状に設けられることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載のパラボラアンテナ。
  9. 前記チョーク溝は、前記反射鏡支持部材に対して前記フィード取付アダプタを中心とする同心円状に設けられることを特徴とする請求項2からのいずれか1項記載のパラボラアンテナ。
  10. 前記チョーク溝は、前記フィード取付アダプタの側面を一周して形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載のパラボラアンテナ。
  11. 前記チョーク溝は、前記接合面の少なくとも一方の隙間を伝わる電波の伝搬方向に対して所定の方向に所定の深さで設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載のパラボラアンテナ。
  12. 請求項1から11のいずれか1項記載のパラボラアンテナを備えたことを特徴とする通信装置。
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