JP5088574B2 - 車両ドア開閉機構 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のボディに対して開閉操作自在に支持されたドアと、ドアの外面に設けられたハンドルと、ハンドルとドアパネルとの間に設けられ、使用者による手の挿入を許す空間と、同空間内に向けて超音波を発信する発信部を含む検出手段とを備えた車両ドア開閉機構に関する。
この種の車両ドア開閉機構に関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。この特許文献1に記された車両ドア開閉機構には、ハンドルの内側からドアパネルに向かって超音波を発信する発信手段とドアパネルなどで反射される反射波を受信する受信手段とを備えた解錠操作検知手段が含まれる。車外の使用者がドアを開けようとする際は、一般にハンドルを手で引こうとして手をハンドルとドアパネルとの間の空間に入れる。同空間に入れられた手は、ドアパネルに向かって発信されている超音波を反射または遮断するので、発信波と反射波との時間差に変化が生じる(反射の場合)、或いは、反射波が無くなる(遮断の場合)などの変化が生じる。このような状態変化が発信信号と受信信号とを入力するMPU(Micro Processing Unit)などで検出された場合に施錠・解錠アクチュエータを介してドアのロック機構が解錠操作される構成が記されている。他方、施錠操作検知手段は、ハンドルの外側に配置された静電容量センサなどで構成されており、車外の使用者がこのセンサに触れたことをMPUなどが検出した場合に施錠・解錠アクチュエータを介してドアのロック機構が施錠操作される。
特開2008−82069号公報(段落番号0038〜0042、0047、図2)
しかし、特許文献1に記された車両ドア開閉機構が備える超音波を用いた解錠操作検知手段の場合、検知手段はハンドルとドアパネルとの間の空間に手が挿入されているか否かの2状態しか判定することができない構成となっている。したがって、例えば、ドアを開放側に移動操作したり閉鎖側に移動操作したりできるドア開閉駆動手段を備えたスライド式ドアへの十分に有効な適用が困難であった。特に使用者が全開と全閉の中間にあるスライド式ドアを全開側または全閉側に向けて移動させたい場合、ハンドルとドアパネルとの間の空間に手を挿入しても、どちらの方向へ移動させたいのかをMPUなどに対して示す手段がないため、適切なドア移動操作を実現することができなかった。
そこで、本発明の目的は、上に例示した従来技術による車両ドア開閉機構の持つ欠点に鑑み、ドア開閉駆動手段を備えたスライド式ドアに対して有効に適用可能な車両ドア開閉機構を提供することにある。
本発明の第1の特徴構成による車両ドア開閉機構は、
車両のボディに対してスライド式に開閉操作自在に支持されたドアと、
前記ドアを開放側に移動操作する第1状態と前記ドアを閉鎖側に移動操作する第2状態との間で切り替え可能に設けられたドア開閉駆動手段と、
前記ドアの外面に前記ドアのスライド方向に沿って延設されたハンドルと、
前記ハンドルとドアパネルとの間に設けられ、挿入された使用者の手を前記スライド方向に沿って移動可能に受け入れる操作空間と、
前記スライド方向に沿った成分を含む角度で前記操作空間内に向けて超音波を発信する発信部を含む変位検出手段と、
前記変位検出手段によって検出された前記手の移動方向に基づいて、前記ドア開閉駆動手段による前記ドアの移動操作方向を決定する制御装置と、を備えた点にある。
本発明の第1の特徴構成による車両ドア開閉機構では、変位検出手段の発信部からは超音波がスライド方向に沿った成分を含む角度で発信されるので、使用者がハンドルとドアパネルとの間の操作空間で手をスライド方向に沿って動かすと、変位検出手段は手の移動方向(開放側または閉鎖側)を検出できる。したがって、使用者はスライド式ドアが全開位置と全閉位置との中間にあるとき、操作空間の中で手を全開側に動かすことで、MPUなどに対してドアを全開側に移動させたいという意思を示すことができ、全閉側に動かせば、MPUなどに対してドアを全閉側に移動させたいという意思を示すことになる。その結果、適切なドア移動操作を実現することが可能となる。
本発明の他の特徴構成は、前記制御装置は、前記ドア開閉駆動手段によるドアの移動操作開始から一定時間にわたって、前記検出手段による検出結果を前記ドア開閉駆動手段の移動操作方向に反映させない点にある。
すなわち、第1の特徴構成による車両ドア開閉機構では、前述したように、スライド式ドアが全開位置と全閉位置との中間にあるときに使用者が操作空間の中で手を例えば開放側に動かせば、ドア開閉駆動手段によるドアの開放側への移動操作が開始される。しかし、開始直後には、スライド式ドアが手に対して急に位置変位することがあるため、たとえ使用者が手を動かさなくても、見掛け上、ドアの移動と逆の閉鎖側に手が動いたように検出される現象が生じ、開放側への移動操作が継続できなくなる虞がある。しかし、本構成であれば、ドア開閉駆動手段によるドアの移動操作開始から一定時間にわたって、検出手段による検出結果がドア開閉駆動手段の移動操作方向に反映されないので、見掛け上、ドアの移動と逆の側に手が動いても、当初の方向への移動操作が継続できる。
本発明の他の特徴構成は、前記制御装置は、前記ドア開閉駆動手段による前記ドアの移動操作中における前記操作空間内への前記手の挿入に基づいて、前記ドアの移動操作を停止する点にある。
本構成であれば、ドア開閉駆動手段によってドアが開放側または閉鎖側に移動操作されている途中の段階で使用者が操作空間内へ手を挿入すれば、ドアの移動操作が停止され、使用者は移動中のドアを全開と全閉の中間位置で停止させることができる。
本発明の他の特徴構成は、前記制御装置が、前記移動操作の停止に引き続き、前記ドアを前記停止前の方向と逆方向に所定距離だけ移動操作した後、再び移動操作を停止する点にある。
上述の構成では、ドアの質量に基づく慣性やドア開閉駆動手段を構成するモータの回転慣性などによって、手を挿入した瞬間におけるドアの位置より、停止前の移動方向に幾らかオーバーランした位置で停止するという現象が生じる虞がある。しかし、本構成であれば、ドアが移動中の段階で使用者が操作空間内へ手を挿入すれば、ドアの移動操作が停止された後、ドアは停止前の方向と逆方向に所定距離だけ移動操作した後で、再び停止される。その結果、ドアはオーバーランした距離に近似する距離だけ逆向きに戻ることで、手を挿入した瞬間の位置により近接した位置で停止することになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ここでは、本発明の車両ドア開閉機構1を、スマートエントリーシステムなどのロッキングシステムが適用された車両に用いた例を用いて説明する。但し、本発明の車両ドア開閉機構1はスマートエントリーシステムを備えない車両にも用いることが可能である。
車両ドア開閉機構1の適用対象としては、パワーアシスト機構付きのスライド式サイドドア(パワースライドドア3)を挙げることができる。
〔システム構成〕
図1は、本発明の車両ドア開閉機構1を用いた車両の要部を示す側面図であり、図3は、ロッキングシステムの構成の一例を模式的に示すブロック図である。このロッキングシステムは、リモコンキーと称される携帯機50を携帯する利用者(運転者)が車両2に接近したことや車室外へ移動したことを認識して、車両2用ドアの解錠と施錠とを自動的に制御する。
例えば、携帯機50を携帯する利用者が車両に接近すると、車両2の側でこの接近を認識する。そして、例えば利用者がパワースライドドア3を開けようとしてドアハンドル3Hの内側に手を挿し入れると、利用者の操作を認識して自動的にパワースライドドア3を解錠するように制御する。また、携帯機50を携帯する利用者が車外に出ると、車両2の側で降車を認識する。そして、利用者が携帯機50のトランスミッタボタン54aまたはドアハンドル3Hの操作検知手段30を操作すると、利用者の施錠の操作を認識してパワースライドドア3を施錠する。
携帯機50は、図3に示すように、車両2からの電波を受信するためのアンテナやチューナなどから構成される受信システム52と、車両へ電波を送信するためのアンテナや変調回路などから構成される送信システム53と、送受信の制御や、受信信号の判断、送信信号の生成等の信号処理を行うMPU51とを有している。
車室内には、システムECU71と、車室内ドライバ72と、車室内送信アンテナ73と、受信アンテナ75と、チューナ76とが設けられている。システムECU71は、ロッキングシステムの全般的な制御を行う制御手段である。システムECU71は、後述するような携帯機50との通信によって、この携帯機50の車両2への接近又は車室外への移動を認識する認識手段を有している。
車室内送信アンテナ73は、車室内において携帯機50へ信号を送信するアンテナである。車室内ドライバ72は、車室内送信アンテナ73を介して送信する信号に対して変調、増幅等の信号処理を行う信号処理回路である。受信アンテナ75は、携帯機50からの送信信号を受信するアンテナである。チューナ76は、携帯機50からの信号を検波、復調する信号処理回路である。
車両側から携帯機50への送信に際しては、LF帯域(例えば125kHz程度)の搬送波が用いられ、携帯機50から車両側への送信に際しては、UHF帯域(例えば310MHz程度)の搬送波が用いられる。上記のアンテナやドライバ、チューナなどはこれらの周波数帯域に合わせて設置される。
〔車両ドア開閉機構の構成〕
図1に示すように、パワースライドドア3に適用される本発明の車両ドア開閉機構1は、パワースライドドア3に配置された駆動モータ6と、パワースライドドア3と車両2との間に配置されたドア開閉ワイヤ12などの伝達機構、及び制御装置(不図示)を備えた機構として構成されている。ここでは、ドア開閉駆動手段は主に駆動モータ6と前述の伝達機構及び制御装置とからなる。
パワースライドドア3は、車両2の側部に設けられているスライドレール10に沿ってスライド可能に設けられている。このパワースライドドア3を前後にスライド移動させることにより、乗降口2aを通じての乗員の乗降が可能となる。ここではパワースライドドア3の後方への移動操作によって乗降口2aが開放され、前方への移動操作によって閉鎖される構成となっている。駆動モータ6は、パワースライドドア3を開放側に移動操作する第1状態と閉鎖側に移動操作する第2状態との間で切り替え可能に設けられた駆動源である。パワースライドドア3は、運転席に設けられているパワードアスイッチ、携帯機50に設けられているトランスミッター54のボタン54aの操作、あるいは、後述するようにパワースライドドア3の車外側および車内側に設けられているドアハンドル3Hに対する操作に基づいて、駆動モータ6の駆動力によって開方向または閉方向へスライド作動させることが可能となっている。
以下の例はこの駆動モータ6やドア開閉ワイヤ12等がパワースライドドア3を自動的に作動させる形態として記載するが、手動操作時に手助けをするいわゆるパワーアシスト機構として機能する構成としても良い。また、特に図示してはいないが、この駆動モータ6には、モータ軸とともに回転するマグネットクラッチと、このマグネットクラッチの位置をパルス信号として検出するホールICが設けられている。
パワースライドドア3と車両2との間には、パワースライドドア3の全閉状態からの開放移動を規制するドアロック装置18と、パワースライドドア3の全開状態からの閉鎖移動を規制する全開ストッパ(不図示)とが設けられている。全閉状態からのパワースライドドア3の開放操作時には、先ず、パワースライドドア3に配置された第1ロック操作装置(不図示)を介してドアロック装置18が解除される。また、全開状態からのパワースライドドア3の閉鎖操作時には、第2ロック操作装置(不図示)を介して全開ストッパが解除される。ちなみに、ドアロック装置18はいわゆるイージークローザー(電動でパワースライドドア3を全閉状態にしてロックする)として機能している。
ここでは、駆動モータ6、第1及び第2ロック操作装置、ドアロック装置18などパワースライドドア3の操作に直接関与する種々のアクチュエータを総称してドアアクチュエータDAと呼ぶことにする。
尚、車両ドア開閉機構1には、パワースライドドア3の位置を検出するための位置センサも設けられている。本実施形態においては、上述したホールICが出力するモータ回転軸の1回転あたり1周期のパルスを、この出力に基づきスライドドア操作リレー(不図示)においてカウントすることによってパワースライドドア3の位置検出を行う。
〔ドアハンドル付近の構成〕
パワースライドドア3のドアパネル3Pには、パワースライドドア3の開閉操作を行うための操作部として、ドアハンドル3Hが備えられている。図2に示すように、ドアハンドル3Hは、車両用ドアのドアパネル3Pの内部に備えられたハンドルフレーム3Fによって保持されている。
ドアハンドル3Hはパワースライドドア3のスライド方向(車両の長手方向と平行)に沿って延設されている。ドアハンドル3Hとドアパネル3Pとの間には、パワースライドドア3を開閉操作しようとする使用者が手を挿入し、且つ、スライド方向に沿って手を往復移動させることの可能な操作空間MSが設けられている。
ハンドルフレーム3Fにはハンドル本体3Mの他、ハンドルキャップ4が保持されている。ハンドルキャップ4には、携帯機50に付随したキー50Kを差し込んでの手動操作で車両用ドアの解錠や施錠を行う場合に使用されるキーシリンダー4cが設けられている。ハンドルフレーム3F内には、ドアECU61が設けられ、ワイヤハーネス24を介して車室内のシステムECU71と接続されている。
また、図3に示すように、ドアパネル3Pの内部には、ドアアクチュエータDAを制御するドアECU61が備えられている。ドアECU61はシステムECU71によって制御される。
ドアハンドル3Hには、携帯機50に信号を送信する車室外送信アンテナ23、ドアハンドル3Hに対する利用者の操作を検知する操作検知手段30などが備えられている。利用者の操作には、ドアロック装置18や全開ストッパの施錠・解錠、及び、駆動モータ6などを介してのパワースライドドア3の開放・閉鎖が含まれる。
車室外送信アンテナ23はドアハンドル3Hの水平方向中央部に設置されている。車室外送信アンテナ23は、例えばフェライトにワイヤを巻回したループアンテナで構成されるが、使用する周波数帯に対応してドアハンドル3Hの内部に設置可能であればこれに限らない。
〔操作検知手段の構成〕
図4に示すように、操作検知手段30は主に圧電素子31とドアECU61とで構成されている。ドアECU61には、発振回路32、昇圧回路33、リミッタ回路34、受信回路35、検波回路36、比較器37、及び、MPU38などが含まれる。圧電素子31と発振回路32と昇圧回路33とMPU38とは超音波発信手段SEに相当する。圧電素子31とリミッタ回路34と受信回路35とは超音波受信手段SRに相当する。検波回路36と比較器37とMPU38とは検出手段DMに相当する。
図2に示すように、操作検知手段30の圧電素子31は、ドアハンドル3Hのドアパネル3Pと対向する側、すなわち内側に配置されており、超音波発信手段SEと超音波受信手段SRとを兼ねている。圧電素子31は、防滴型となっており、ドアハンドル3Hの前方側の接合部に近い位置に配置されている。圧電素子31は、圧電素子31から発信される超音波の放射の中心がドアハンドル3Hとドアパネル3Pの間の操作空間MSに斜め後方に向くように、平面視で車両2の前後軸心に対して傾斜(ドアのスライド方向に沿った成分を含む角度の一例)して配置されている。
ここでは、圧電素子31を含む非接触式の操作検知手段30(変位検出手段の一例)は、操作空間MSの内部に挿入された利用者の手の存在・不在を検出するだけでなく、挿入後における利用者の手の動きを検出する機能を備える。すなわち、操作検知手段30は、利用者の手が挿入後に車両の前進方向及び後進方向のいずれに動いたかを検出可能な変位検出手段をも構成している。手の動きの方向の判定には、手で反射した超音波の反射波が返ってくるのに要する時間の変化、または、移動する手が超音波の周波数に対して及ぼすドップラー効果が利用される。ドアECU61は、この圧電素子31によって検出された手の挿入操作に基づいて、全開ストッパやドアロック装置18の施錠・解錠を行い、次に、圧電素子31によって検出された手の移動方向に基づいて、駆動モータ6によるパワースライドドア3の移動操作方向(開放または閉鎖)を決定する。
ドアハンドル3Hはアルミニウムなどの金属製のドアハンドル本体3M及び内側部材25からなる。内側部材25は樹脂製のスペーサ26を介してドアパネル3Pに固定されている。圧電素子31は内側部材25に支持されている。樹脂製のスペーサ26は、圧電素子31の振動がドアパネル3Pへ直接伝播することを抑制する。
超音波発信手段SEとしての圧電素子31は、ドアハンドル3Hの内側から斜め後方に超音波を発信する。超音波受信手段SRとしての圧電素子31は、超音波発信手段SEから発信された発信波S1の反射波S2を受信する。超音波受信手段SRには、超音波発信手段SEからの発信波S1も入力される。検出手段DMは、超音波受信手段SRを介して、発信波S1及び反射波S2を入力し、その発信波S1及び反射波S2に基づいて、利用者によるドアハンドル3Hへの操作状態を検出する。本実施形態では、同一の圧電素子31によって超音波発信手段SEと超音波受信手段SRとを構成させているが、それぞれが別の圧電素子を設けてもよい。
〔検出手段による操作状態検出〕
(発信工程)
図5に示すように、MPU38は超音波を送信する指令(発信指令)を時間T0間隔で定期的に発する。この指令は信号w1として発振回路32に入力される。CR発振回路などにより構成された発振回路32は、所定の発振周波数で数周期分の発振信号w2を生成する。例えば、時間T0は1〜2ms程度、発振回路32の発振周波数は80kHz程度、周期数は8周期程度である。
発振信号w2は、圧電素子31を振動させるためにコイル等を利用した昇圧回路33において、3.3〜5V程度から、60V程度まで昇圧される。昇圧された発振信号w3によって、圧電素子31が振動し、超音波(発信波)S1が発信される。
後述するように、本発明においては、圧電素子31から物体(ドアハンドル3Hの後方内面または利用者の手)による反射に基づいて操作空間MSの内部を往復する超音波によって、ドアハンドル3Hへの利用者の手の存在や動きの有無を検出する。従って、超音波の往復を正確に判定することができるように、圧電素子31は残響が0.1ms以内になるように設計している。前述したように圧電素子31から1〜2msの間に80kHzのバースト発信を行い、例えばその間に受信波が0.5ms以内に有るか無いかで手による反射の有無を判定できる。
〔信号処理〕
操作検知手段30の信号処理の一例について、波形を模式的に示す図5を利用して説明する。
(受信工程)
超音波受信手段SRは、超音波発信手段SEから発信された発信波S1の反射波S2を受信すると共に、発信波S1(発振信号w3)を受信する。本実施形態では、送受信において同一の圧電素子31を用いているため、超音波受信手段SRに高電圧の発振信号w3が入力される。このため、超音波受信手段SRの初段にリミッタ回路34が備えられている。リミッタ回路34を経由した信号w5は、インピーダンス変換やフィルタリング処理などを行う受信回路35で信号処理され、検出手段DMへ出力される。
(検出工程)
超音波受信手段SRから出力された信号w6は、検波回路36において、例えば包絡線検波される。検波された信号w7は、比較器37において、所定の閾値TH1によってパルス化される。パルス化された信号w8はMPU38に入力される。
上述したように、受信後の信号w4〜w8には、発信波S1と反射波S2との双方が含まれている。発信波S1と反射波S2との時間差T1は、概ね圧電素子31から発信された超音波が操作空間MS内での反射によって往復する時間である。MPU38は、発振指令(発信指令)を発してから時間Td経過後に、発信波S1に対応する信号w8のパルスの入力を受ける。操作空間MSに手の挿入がない場合、そこから時間T1後に反射波S2に対応する信号w8のパルスの入力を受ける。
(挿入判定)
操作空間MSに対する利用者の手の挿入判定は以下の方法で判定することができる。
ドアハンドル3Hとドアパネル3Pとの間に設けられ操作空間MSに何も物体が存在しない状態(非挿入状態)では、発信波S1がドアハンドル3Hの後方の内面によって反射された反射波S2が圧電素子31によって検出される。したがって、信号w8として示すように、発信波S1と反射波S2の時間差T1は、概ね操作空間MSのドアのスライド方向に沿った長さL0を超音波が往復する時間となる。
しかし、利用者がドアハンドル3Hとドアパネル3Pとの間に設けられ操作空間MSに手Hを挿入した状態(挿入状態)では、発信波S1が手によって反射された反射波S2が圧電素子31によって検出される。したがって、信号w9として示すように、発信波S1と反射波S2の時間差T2は、上記非挿入状態での長さL0に比して短い、圧電素子31から手までの長さL1を超音波が往復する時間(T2<T1)となる。
そこで、非挿入状態における時間差T1よりも短い基準時間txを設けた場合、(T2<tx)の成立に基づいて利用者の手が挿入されているとの判定がドアECU61によってなされる。尚、検出手段DMの受信回路35などが拾う外的ノイズに基づく誤判定を除外するために、超音波発信手段SEから連続的に発信された3つの発信波S1のうち、1発目の反射波S2では判定を行わず、2発目以降の発信波S1の反射波S2で(T2<tx)が成立した時に初めて手が入っているとの判定を実施する。
(手の動き方向判定)
操作空間MSに対する利用者の手の動き方向の判定は以下の方法で判定することができる。
利用者が、操作空間MS内で挿入した手を前方に動かすと、手が超音波発信手段2としての圧電素子31に近づくので、手によって反射された反射波S2が圧電素子31に届くのに要する時間、すなわち発信波S1と反射波S2の時間差T2が次第に短くなる(負の変化率V)。
逆に、利用者がドアハンドル3Hとドアパネル3Pとの間に設けられ操作空間MSで手を後方に動かすと、手が超音波発信手段2としての圧電素子31から遠ざかるので、手によって反射された反射波S2が圧電素子31に届くのに要する時間、すなわち発信波S1と反射波S2の時間差T1が次第に長くなる(正の変化率V)。
そこで、利用者の手の挿入判定時に、最初にサンプリングした時間差T2をメモリーに一時的に記憶させ、2度目にサンプリングした時間差T2と比較することで、超音波が往復する時間の変化率が正か負かを判断させればよい。この変化率Vが予め設定された負の第1基準値Vmを下回れば(V<Vm)、利用者の手が前方に移動したとの判定がドアECU61によってなされ。変化率が予め設定された正の第2基準値Vpを上回れば(V>Vp)、利用者の手が後方に移動したとの判定がドアECU61によってなされる。
(ドア全開・全閉時からの操作)
図6のフローチャートに示すように、ドア全開時またはドア全閉時からの利用者の操作では、以下のようなドア関連操作が実施される。
(1)前述した(T2<tx)の関係が成立するか否かの判定がなされ(#01)、成立すれば(yes判定)利用者による操作空間MSへの手の挿入があったとの判断から、ドアロック(ドアロック装置18または全開ストッパ)が解除される(#02)。
(2)次に(V<Vm)または(V>Vp)の関係が成立するか否かの判定がなされ(#03)、成立すれば(yes判定)挿入された手の動きがあったとの判断から、パワースライドドア3の開放または閉鎖が開始される。この時、ドア全閉状態であるかドア全閉状態であるかの判定が事前になされ(#04)、ドア全閉状態であれば、ドア開放が開始される(#05)。ドア全閉状態であれば、閉鎖が開始される(#06)。すなわち、ここでは、挿入された手の動きがあったか否かのみの判断に基づいてドア開閉操作が開始され、手の動きが前方向きか後方向きかは問われない。
(3)次に、ドア開閉操作(#05、#06)の開始(移動操作開始の一例)から予め設定された1〜2秒などのマスク時間が経過したか否かの判断がなされる(#07)。マスク時間の間は、操作空間MSの内部での手の存在・不在や手の動きが問われずに、開始されたドア開閉操作が継続される。すなわち、ドア開閉操作の開始直後には、ドアの移動によって、見掛け上ドアの移動方向と逆方向の手の動きが現出し、ドアが利用者の意図と異なる検出が行われることを防止するためである。マスク時間の経過後に手の存在が検出されない場合は、全閉状態から全開状態までの開放操作、または、全開状態から全閉状態までの閉鎖操作が行われる。尚、実際には、ドア開閉操作の開始時点として、実際に駆動モータ6によってドアの開閉移動が開始された時点、及び、制御装置がドア開放操作またはドア閉鎖操作のための駆動制御信号を出力した時点のいずれを採用しても良い。或いは、ドア開閉操作の開始時点として、ドアの開放操作または閉鎖操作の実施が必要となったと制御装置が判断した時点を採用しても良い。
(4)再び(T2<tx)の関係が成立するか否かの判定がなされ(#08)、成立すれば(yes判定)利用者による操作空間MSへの手の挿入があったとの判断から、ドアの開閉操作がドアの中間位置で一旦停止される(#09)。
(5)引き続き、ドアを所定距離(例えば10cm)だけ戻す操作(開放中であれば閉鎖方向へ、閉鎖中であれば開放方向へ)が行われて、その位置でドアが停止される(#10)。これは、ドアの開放操作または閉鎖操作を利用者が途中で止めようとして、手を挿入した場合、一般に挿入の検出(#08)からドアの実際の停止までの間に慣性などによってドアが移動を継続すると考えられるので、所定距離だけ戻すことで、利用者が意図する停止位置により近い位置でドアを停止するためである。
(ドア半開時からの操作)
図7のフローチャートに示すように、ドア半開時からの操作では、以下のようなドア関連操作が実施される。
(1)先ず(T2<tx)の関係が成立するか否かの判定がなされ(#11)、成立すれば(yes判定)、利用者による操作空間MSへの手の挿入があったとの判断から、次のステップに進む。
(2)先ず、(V>Vp)の関係が成立するか否かの判定がなされ(#12)、成立すれば(yes判定)、利用者が手を後方に動かす操作を行ったとの判断から、ドア開放が開始される(#13)。
(3)他方、(V>Vp)の関係が成立しなければ(no判定)、逆に(V<Vm)の関係が成立するか否かの判定がなされ(#14)、成立すれば(yes判定)、利用者が手を前方に動かす操作を行ったとの判断から、ドア閉鎖が開始される(#15)。
(4)次に、ドア開閉操作(#13、#15)の開始から予め設定された1〜2秒などのマスク時間が経過したか否かの判断がなされる(#16)。マスク時間の間は、操作空間MSの内部での手の存在・不在や手の動きが問われずに、開始されたドア開閉操作が継続される。マスク時間の経過後に手の存在が検出されない場合は、全閉状態から全開状態までの開放操作、または、全開状態から全閉状態までの閉鎖操作が行われる。
(5)再び(T2<tx)の関係が成立するか否かの判定がなされ(#17)、成立すれば(yes判定)利用者による操作空間MSへの手の挿入があったとの判断から、ドアの開閉操作がドアの中間位置で一旦停止される(#18)。
(6)引き続き、ドアを所定距離(例えば10cm)だけ戻す操作(開放中であれば閉鎖方向へ、閉鎖中であれば開放方向へ)が行われて、その位置でドアが停止される(#19)。これによって、利用者が意図する停止位置により近い位置でドアが停止される。
〔別実施形態〕
〈1〉利用者の手の動きが前方向きか後方向きかを判定する構成として、利用者の手の動きが形成するドップラー効果による超音波に対する周波数変化を検出しても良い。このために、受信回路35と検波回路36との間に、反射によって圧電素子31に戻ってきた周波数を判定する周波数検出装置を加え、反射波の周波数を発信波の周波数と比較する手段を設けることができる。
〈2〉操作検出装置30には利用者によるロック解除操作とドアの開閉操作との検出のみを機能させ、利用者によるロックの施錠操作の検出を行う施錠操作検出装置を設けても良い。この場合、施錠操作検出装置としては、ドアハンドル3Hの外側に配置された静電容量センサなどで構成することができる。
〈3〉制御装置は、ドア開閉駆動手段によるドアの移動操作中における操作空間内への手の挿入に基づいて、ドアの移動操作を停止するだけで、ドアを停止前の方向と逆方向に所定距離だけ移動操作する工程を除いた形態で実施しても良い。
本発明に係る車両ドア開閉機構が備えられた車両の要部を示す側面図 ドアハンドル付近の破断平面図 車両ドア開閉機構のシステム構成の一例を示すブロック図 操作検知手段の構成の一例を示すブロック図 本発明の操作検知手段の信号処理の一例を模式的に示す波形図 車両ドア開閉機構における制御方法を示すフローチャート 車両ドア開閉機構における制御方法を示す別のフローチャート
符号の説明
1 車両ドア開閉機構
2 車両
3 パワースライドドア
3P ドアパネル
3H ドアハンドル
3M ドアハンドル本体
3F ハンドルフレーム
6 駆動モータ
25 内側部材
30 操作検知手段
31 圧電素子
32 発振回路
33 昇圧回路
34 リミッタ回路
35 受信回路
36 検波回路
37 比較器
38 MPU
50 携帯機
61 ドアECU
71 システムECU
73 車室内送信アンテナ
75 受信アンテナ
DA ドアアクチュエータ
DM 検出手段
MS 操作空間
SE 超音波発信手段
SR 超音波受信手段
S1 発信波
S2 反射波
T1 時間差(非操作時)
T2 時間差(操作時)
tx 基準時間
V 変化率
Vm 負の第1基準値
Vp 正の第2基準値

Claims (4)

  1. 車両のボディに対してスライド式に開閉操作自在に支持されたドアと、
    前記ドアを開放側に移動操作する第1状態と前記ドアを閉鎖側に移動操作する第2状態との間で切り替え可能に設けられたドア開閉駆動手段と、
    前記ドアの外面に前記ドアのスライド方向に沿って延設されたハンドルと、
    前記ハンドルとドアパネルとの間に設けられ、挿入された使用者の手を前記スライド方向に沿って移動可能に受け入れる操作空間と、
    前記スライド方向に沿った成分を含む角度で前記操作空間内に向けて超音波を発信する発信部を含む変位検出手段と、
    前記変位検出手段によって検出された前記手の移動方向に基づいて、前記ドア開閉駆動手段による前記ドアの移動操作方向を決定する制御装置と、を備えた車両ドア開閉機構。
  2. 前記制御装置は、前記ドア開閉駆動手段によるドアの移動操作開始から一定時間にわたって、前記変位検出手段による検出結果を前記ドア開閉駆動手段の移動操作方向に反映させない請求項1に記載の車両ドア開閉機構。
  3. 前記制御装置は、前記ドア開閉駆動手段による前記ドアの移動操作中における前記操作空間内への前記手の挿入に基づいて、前記ドアの移動操作を停止する請求項1または2に記載の車両ドア開閉機構。
  4. 前記制御装置が、前記移動操作の停止に引き続き、前記ドアを前記停止前の方向と逆方向に所定距離だけ移動操作した後、再び移動操作を停止する請求項3に記載の車両ドア開閉機構。
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