JP5088428B2 - 交通情報管理装置及び交通情報管理方法 - Google Patents
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Description
このようなカードを利用した交通システムが、たとえば、次のような特許文献1に記載されている。
一方、回数券,定期券,プリペイドカードあるいはポストペイカードを購入して交通機関を利用する場合には、料金の支払い作業が必要ないかまたは自動引き落としされるため、改札口での入出場はスムーズになるが、回数券等を紛失した場合に、利用者に多くの金銭的損失を生じるおそれがあった。
特に、利用料金が後払い式のポストペイカードの場合、紛失届をすぐに提出したとしても、カードの使用停止処理が実行されるまでの間に第三者に使用されるおそれがあり、その金銭的損害は多大なものとなる可能性があった。
カードの使用停止処理は、一般的に、登録された個人情報や利用履歴情報等を集中管理するコンピュータに対して、紛失したカードの識別情報を入力し、その紛失カードの管理情報に利用不可情報を付加することにより行われる。
その後、その紛失カードが利用されたとしても料金の引き落としをしないようにすることで、利用者の金銭的損失が防止される。
通常、紛失カードの使用停止処理が終了すると、その終了時以降に紛失カードが利用された場合、その利用料金は、利用者には請求されず、交通機関側の負担となる。
そこで、交通機関側の金銭的損失を少なくするために、端末装置でできるだけ早くカードの不正利用を検出し、そのカードそのものを利用できなくすることが望まれる。カードそのものを利用できなくするためには、たとえば、すべての端末装置にカードの利用不可情報を送信し、利用不可とされたカードが利用されたことをある端末装置で検出したときに、そのカード自体に利用不可情報を書き込んでやる必要がある。
(1)端末装置の記録容量と処理能力
(2)オフライン端末装置における第三者による紛失カードの利用
一般に、利用者がスムーズに自動改札機を通過するために、端末装置側で、0.1秒程度以内に、カードの情報の読取り,カードの正当性確認(利用可否の判断),運賃計算,情報の書込みなどの一連の改札通過処理をすることが要求されている。
したがって、カードの利用可否の判断にかけられる時間は高々0.01秒程度であり、この0.01秒間という短時間に、通信回路を介して集中管理コンピュータに問合せて、カードの利用不可情報を全件チェックするのは非常に困難である。
したがって、現実的な経済性に見合う処理能力を持った端末装置によって集中管理コンピュータに問合せを行って利用不可情報を全件チェックする方式を採用した場合、0.1秒以内という改札通過処理を達成できない可能性が大きく、利用者の利便性が損なわれる。
しかし、カード発行枚数が増加し、利用不可情報が非常に多数となった場合、要求される制限時間内の改札通過処理ができなくなり、さらに端末装置の記録容量を超え、新しい利用不可情報を保持しきれなくなるおそれがある。
このような端末装置の処理能力と記録容量の問題は、次のオフライン端末でも同様に存在する。
集中管理コンピュータとオンラインで接続されている端末装置では、ほぼリアルタイムでカードの利用不可情報を受信できるので、利用不可情報をすでに受信したオンライン端末でカードが不正利用された場合には、使用停止処理終了後に迅速にそのカードを使えなくできる可能性が高い。
このように集中管理コンピュータに対してオフラインの端末装置では、カードの利用不可情報をリアルタイムで受信することができない。
したがって、紛失カードの利用不可情報を受信できないオフライン端末装置を搭載した乗物で、その紛失カードが利用された場合、その利用は不正利用とは判断できないために、使用停止処理をしたにもかかわらず、端末装置側で正常乗車時と同様に料金の引き落としがされてしまう。さらに、この料金引き落としが使用停止処理後に行われた場合は、その料金は交通機関側の負担となる。
また、端末装置へ送信する利用不可情報の数を限定しているので、端末装置の記憶容量や処理能力などの設計仕様に適した数の利用不可情報をその端末装置へ送信でき、スムーズな改札通過処理を維持できる。
したがって、交通機関のスムーズな改札通過処理を維持したまま、利用停止後のICカードの不正利用の検出の可能性を高め、交通機関側の費用負担を軽減できる。
ここで、前記ネガデータ更新部は、前記更新された送信優先順位に基づいて、ネガデータ記憶部に記憶された利用不可情報を並べ替え、前記送信ネガデータ選択部は、並べ替えられた利用不可情報のうち、先頭から決定された送信数に相当する数の利用不可情報を選択するようにしてもよい。
これによれば、更新された送信優先順位に基づいて送信優先順位の高い利用不可情報を端末装置へ送れば、最近紛失された不正利用される可能性の高いICカードの不正利用を、より確実に検出できる。
これによれば、最近不正利用されたICカードの利用不可情報の送信優先順位を、その不正利用された日時情報をもとに更新するので、そのICカードの利用不可情報が端末装置へ送信される可能性を高めることができ、その後のそのICカードの不正利用を、より確実に検出できる。上述の利用不可情報の更新処理において、第2の日時情報の更新回数をカウントした値を当該利用不可情報に付加し、更新回数の多いものほど送信優先順位が高くなるように、前記送信優先順位を更新する構成としても良い。
また、前記利用不可情報の送信数が、常時通信可能なオンライン端末装置と常時通信することのできないオフライン端末装置によって異なることを特徴とする。
これによれば、端末装置の記録媒体に記録可能な数の利用不可情報をその端末装置に送信するようにしているので、端末装置が設置された交通機関でスムーズな改札通過処理を維持したまま、その端末装置の設計仕様に適したICカードの不正利用の検出が可能となる。
これによれば、管理する必要のなくなった利用不可情報を削除するので、端末装置に送信される利用不可情報の削減と、不要な利用不可情報の送信を防止でき、端末装置でのより効果的な不正利用の検出が可能となる。
取引情報は、ICカードを用いて交通機関を利用したときに、交通機関の端末装置で生成される情報であり、営業終了後などの所定のタイミングで、端末装置から交通情報管理装置へ送信される。
取引情報には、後述するように、交通機関の利用結果を示すICカードの利用履歴データと、使用停止処理をした後に、その使用停止処理されたICカードが不正利用されたことを示すネガヒットデータとが含まれる。
日時情報とは、日付と時間を特定する情報であり、少なくとも月,日,時,分の情報を有し、例えば、年,月,日,時,分および秒からなる情報である。また、検出情報とは、後述するネガヒット情報を意味する。
以下、図面を使用して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例の記載によって、この発明が限定されるものではない。
図1に、この発明の交通管理システムの一実施例の構成ブロック図を示す。
この発明の交通管理システムは、主として、交通情報管理装置1と、端末装置2と、ICカード読書装置3とから構成される。
ICカード読書装置3は、券売機11,自動改札機12などの装置内や,バス13,タクシー14および電車(特に路面電車)などの乗物ごとに設置される。
以下、ICカード読書装置3を、ICカードリーダーライター(RW)とも呼ぶが、ICカード4のリード機能に加えて、利用形態によってはICカードに対する情報のライト機能も含むものとする。
また、ICカード読書装置(RW)3は、ICカード4を挿入して、ICカード上の電極と接触することにより情報を読み書きするタイプの接触型装置か、ICカードと近距離無線通信をすることにより、ICカード4に対して情報を読み書きするタイプの非接触型装置のどちらを用いてもよい。
端末装置2は、券売機11,自動改札機12などの装置内や,バス13,タクシー14および電車(特に路面電車)などの乗物ごとに設置される。
券売機11や自動改札機12に設置される端末装置TEは、ネットワーク10あるいは特定の通信回線でサーバ1に常時オンライン接続されるタイプの装置(オンライン端末21(TE1))とすることが好ましい。
一方、バス11,タクシー14あるいは電車(特に路面電車)の乗降車口等に設置される端末装置TEは、通常のサービス提供時においては、サーバ1には接続されず通信することのできないオフライン端末22(TE2)とする。
このオフライン端末22は、サービス提供時以外のときに、サーバ1と接続され、ICカードの利用不可情報などの各種情報を送受信する機能を有するものとする。
たとえば、バス13の営業が終了し、そのバス13が営業所に戻ってきたときに、オフライン端末装置22に蓄積されたその日の一日分のすべての利用情報を記録装置から読み出し、サーバ1へ送信し、逆に、サーバ1からICカードの利用不可情報等を受信する。
利用不可情報とは、使用停止処理によってそのICカードを使えなくしたことを示す情報であり、以下、ネガデータとも呼ぶ。
また、CD,DVD,フラッシュメモリなどの可搬型の記録媒体に、利用情報が記録されている場合は、その記録媒体のみを持ち出して営業所(15,16)内の通信装置5に接続または挿入して、その通信装置5が利用情報を読み出すようにしてもよい。
あるいは、1日に何回か定期的に自動接続してもよく、オペレータが記録媒体を営業所内の通信装置5に接続した後に、通信装置5がその接続を確認した後、サーバ1と自動接続するようにしてもよい。
この上限数をn個とすると、サーバ1で登録された利用不可情報の数kがk≦nの場合は、サーバ1で登録されたすべての利用不可情報を端末装置2に記録しておくことができるので、利用不可カードの全件チェックが端末装置側のみの処理で可能となる。
そこで、この発明では、後述するような所定の選択基準に基づいて、端末装置2に送信すべき利用不可情報を選択することを特徴とする。
記録容量に上限のある端末装置2では、登録された利用不可情報の全件チェックをすることができない場合があるが、端末装置2での利用不可カードの確認処理によって、検出される可能性が高い利用不可情報を優先的に選択する。
すなわち、この発明でも利用不可カードをすべて完全に検出することはできない場合があるが、利用不可カードの検出効率を向上させ、サービスを提供する交通機関側の金銭的負担を軽減させることができる。
図2に、この発明の交通情報管理装置1の一実施例の構成ブロック図を示す。
図2において、交通情報管理装置1(サーバ)は、主として、制御部30,データ登録部31,ネガデータ更新部32,取引情報記憶部33,受信部34,ネガデータ記憶部35,送信ネガデータ選択部36,送信ネガ記憶部37,送信部38を備える。
ここで、制御部30は、以下の各機能ブロックを動作させてサーバ1の各機能を実現させる部分であり、たとえば、CPU,ROM,RAM,I/Oコントローラ,タイマー等からなるマイクロコンピュータを用いることができる。
また、各機能ブロックの機能は、CPUがROM等に格納された制御プログラムに基づいて各種ハードウェアを動作させることにより、実現される。
受信部34は、TE2から送られてくる情報を受信する部分である。たとえば、TE2に記憶された取引情報を受信する。取引情報とは、電車やバス等の乗物で実際に利用されたICカードの利用状況に関するデータである。
送信部38および受信部34は、ネットワーク10に接続するための通信手段を実行することのできる専用LSIなどを用いることにより実現できるが、CPUが通信プログラムに基づいて、各種ハードウェアを動作させることにより実現してもよい。
データ登録部31によって入力されたICカードのネガデータは、ネガデータ記憶部35に保存される。
ネガデータ更新部32は、ネガデータ記憶部35に記憶されているネガデータを最新の状態に更新する部分である。ここでは、たとえば、データ登録部31で入力された新しいネガデータを、ネガデータ記憶部35に追加したり、既存のネガデータの内容(たとえば日付)の変更やネガデータそのものの削除を行う。
図4に、取引情報のデータ構成の一実施例の説明図を示す。
取引情報は、ICカード4から読み取った情報に基づいて、端末装置2が作成する情報であり、ICカードごとに作成される。
また、取引情報は、端末装置TE2からサーバ1へ送信される情報である。
図4において、取引情報は、ICカードの識別番号(ID)T01,処理区分T02,取引通番T03,利用情報T04,残高T05,利用可否情報T06から構成される。
残高T05は、そのICカードで利用可能な残りの料金であり、特にICカードがプリペイドカードの場合に利用される情報である。ただし、サーバ側で計算する場合は含めなくてもよい。また、ポストペイカードの場合には、取引情報には含めない。
利用情報T04は、交通手段の種別と、そのICカードで乗車した乗物で利用した料金と、乗車区間(入場,出場駅コード)および利用時刻などを意味する。
たとえば、図4の利用情報は、利用した交通手段(改札,バス,タクシー,電車の区別),利用金額,入場した改札の駅コードと入場した時間情報,出場した改札の駅コードと出場した時間情報からなる。ただし、交通手段が電車(特に路面電車)の場合で、全区間一律料金とすると、出場情報とその利用金額とからなる。
処理区分T02は、取引情報の種別を表す情報であり、たとえば、発券情報、チャージ情報、利用履歴,ネガヒット情報などを区別するデータが、ここに格納される。
利用履歴とは、その取引情報に図4のT04に示すような利用情報を含むことを示す種別データであり、チャージ情報とはその取引情報にチャージ料金を含むことを示す種別データである。
図5(a)は、利用履歴データの具体例であり、図5(b)は、ネガヒットデータの具体例である。
図5(a)において、IDが10001005のICカードは、2006年5月5日に、改札と電車で使用されており、駅コードK002の駅で入場し、駅コードK005の駅で出場し、利用金額が380円であったこと、18時38分38秒に、一律料金(200円)の電車に乗ったこと、現在の残金が3700円であることがわかる。
図5(b)において、IDが10002108のICカードは、2006年5月23日、13時13分13秒に、駅コードK001の駅で、使用停止処理後に不正利用されたことがわかる。また、ネガヒットされたことにより、このICカード自体に、利用無効情報が書き込まれたことがわかる。
図6(a)において、ネガデータは、ICカードの識別番号101(ID)と、このデータがネガデータであることを示すコード102(ネガコード:NG)と、このネガデータの発生時刻103(NTIME)と、送信可否情報104と、優先順位情報105とから構成される。
ネガデータ記憶部35に格納されたネガデータは、端末装置TEから送られてきた取引情報の中に、使用停止したはずのICカードの利用情報が含まれていないかどうかをチェックするのに利用される。
送信可否情報104は、このネガデータを端末装置TEへ送信してもよいかを示す情報であり、これが「可」の場合、このネガデータを端末装置TEに送信する。
また、送信するべき端末装置TEを区別する場合は、この送信可否情報に代えて、送信する端末装置TEの識別コードを加えてもよい。送信すべき端末装置TEが複数個ある場合は、対象となるすべてのTEの識別コードを付加すればよい。
あるいは、オンライン端末のみに送信しオフライン端末には送信しない場合は、オンライン端末を区別するコードを含めてもよい。
このように送信可否情報104の付与の仕方は、設計仕様によって種々の方法が考えられる。
図6(b)は、ネガコードが0011で、2006年4月24日、14時4分54秒にネガ登録され、ID番号10000144のICカードのその送信優先順位が3番であり、送信可であることを示している。
図6(c)は、2005年10月10日、10時10分10秒にネガ登録されたが、その送信優先順位が810番とかなり低く、端末TEへの送信は不可であることを示している。
送信ネガ記憶部37に格納されるネガデータは、ネガデータ記憶部35に格納されているネガデータの中から、ある選択基準で選択されたデータである。送信すべきネガデータは、送信ネガデータ選択部36によって選択される。
端末装置TEの種類,処理能力,記録容量等によって、TEの中に記録可能なネガデータの数には上限があるので、端末装置TEの種類ごとに別々にネガデータを分けて格納してもよい。
たとえば、オンライン端末TE1用の送信ネガデータを格納する領域と、オフライン端末TE2用の送信ネガデータを格納する領域に分けてもよい。
あるいは、バス用,タクシー用,自動改札用というように設置場所別に分けて格納してもよい。さらに、端末装置TEのネガデータの記録容量ごとに分けて格納してもよく、ネガデータの格納方法は、設計仕様に応じて種々の分類方法を採用すればよい。
またある端末装置TEに記録可能なネガデータの上限数をKとすると、その端末装置TEに送信されるネガデータの数Mは、M≦Kである。
たとえば、ネガデータ記憶部35に格納されたネガデータが1000個(=N)あったとし、あるバスに設置されたオフライン端末TE2に格納可能なネガデータの数(K)が500であったとすると、1000個のネガデータのうち、500個のネガデータを選択し、送信ネガ記憶部37に格納する。そして、この選択された500個のネガデータが、バスのオフライン端末TE2に接続される通信装置5に送信され、その端末TE2用の記録媒体に記録される。
また、所定選択基準に基づいて送信優先順位を、各ネガデータに付与し、その送信優先順位の高いものから順に、K個のネガデータを送信するようにしてもよい。
さらに、付与された送信優先順位に基づいて、ネガデータ記録部35に記録されたネガデータを並べ替え、その並べ替えたネガデータのうち、優先順位の高い上位K個を送信するようにしてもよい。
その選択基準としては種々のものが考えられるが、たとえば、次のようなものがある。
(1)ネガデータの発生時刻の新しいものから順に、カード属性がポストペイカード、プリペイドカードの順に、K個のネガデータを選択する。
(2)ネガデータ(利用不可情報)の第2の日時情報の更新回数の多いものから順に、ネガデータを選択する。
言いかえれば、ネガデータの発生時刻(日時情報)に基づいて、発生時刻の新しいものほど送信優先順位が高くなるように、送信優先順位を更新する。
この発生時刻に基づいて送信するネガデータを選択するのは、最近ネガデータとして登録されたものほど、不正利用される可能性が高いという理由による。
また、(2)の選択基準において、ネガデータの第2の日時情報の更新回数の多いものほど、送信の優先順位を高くする。この第2の日時情報の更新回数に基づいて送信するネガデータを選択するのは、更新回数が多いほど、不正利用の検出回数が多いという理由による。また、上記(1)の選択基準と(2)の選択基準を組合わせて実施する構成としても良い。
優先順位を付けずに、単に格納順のK個のネガデータを選択していたのでは、不正利用の可能性の高い昨日や3日前のネガデータが選択されない可能性がある。
しかし、上記基準でネガデータを選択した場合、10日前のネガデータは端末装置TEに存在しないことになるが、昨日と3日前のネガデータは確実に端末装置TEに格納されるようにできる。このように、より新しく作成されたネガデータを、古いネガデータよりも優先順位を高くすれば、不正利用された場合に高い確率でネガヒットされるという利点があると考えられる。
以上がサーバ1の主要機能ブロックであるが、これに限るものではなく、必要に応じて、その他の機能ブロック、たとえば表示部や印刷部などを設けてもよい。
なお、データ登録部31,ネガデータ更新部32,送信ネガデータ選択部36は、CPUが各機能を実現するソフトウェアモジュールに基づいてハードウェアを動作させることにより実現できる。また、取引情報記憶部33,ネガデータ記憶部35,送信ネガ記憶部37としては、書き換え可能な記録装置(たとえばハードディスク)を用いればよい。
図3に、この発明の端末装置の一実施例の構成ブロック図を示す。
図3において、端末装置TE2は、主として、送信部51,利用情報記憶部52,料金計算部54,カード情報取得部55,受信部56,受信ネガ記憶部57,カード利用可否制御部58,書込データ生成部59,カード情報出力部60とを備える。ただし、これ以外に必要に応じて、表示部など他の機能ブロックを備えてもよい。
ICカードリーダーライター(RW)3は、主として、ICカード4に記録されている情報(カードIDなど)を読み出す読取部71と、ICカード4に対して利用履歴や利用無効化情報等を書込む書込部72とを備える。
また、ICカードRW3は、RS232C,IEEE1394,USBなどの汎用インタフェースケーブルやLANなどのネットワークを介して、端末装置TE2に接続される。
非接触型では、ICカードを改札機などの所定の位置に近づけることにより通信し、現在用いられている種々の汎用的な無線通信形態を用いることができる。
接触型では、ICカードを改札機などに投入し、導電端子を介して現在用いられている汎用的なバス型シリアル通信を行えばよい。
また、書込データ生成部59によって生成された書込データが、カード情報出力部60によってICカードRW3へ出力され、書込部72と通信部82とを経由して、ICカード4のメモリ81に書き込まれる。
図7(a)において、ICカードのメモリ81には、主として、ICカードの識別番号(ID)201と、利用情報202と、利用無効情報(利用可否)203と、残高204とが記録される。
利用情報202は、ICカードを持った利用者が改札機を通過したときに、ICカードに書込まれる情報であり、たとえば、交通手段(改札,バス,タクシー,電車など)を区別する情報と、交通機関への入場情報と、出場情報と、入出場の時刻情報と、交通機関を利用したときの利用金額(運賃)とからなる。
たとえば、ICカードが利用可能状態であれば、「利用可」を示す情報が書込まれるか、あるいは、ここには何も書き込まれない。一方、利用無効化状態では、「利用無効」を示す情報が書き込まれる。
図7(b),(c)は、ICカードに書き込まれる情報の具体例である。
受信部56は、サーバ1から送られてくる利用不可情報(ネガデータ)等を受信する部分である。これらTE2の送信部51と受信部56は、図2に示したサーバ1の送信部38と受信部34とほぼ同様のハードウェアで構成され、同様の通信構成を持つ。
カード情報出力部60は、書込データ生成部59で生成された情報を、ICカードRWへ転送する部分である。
利用情報更新部54は、利用情報記憶部52に記憶された利用情報や端末装置TE固有の情報,計時情報等を用いて、利用情報を更新し、サーバ1へ送信する取引情報などを生成する部分である。
料金計算部53は、いわゆるカード決済処理を行って、利用料金の計算又は残金の計算を行う部分である。
利用情報記憶部52と受信ネガ記憶部57とは、書き換え可能な不揮発性メモリが利用されるが、たとえば、ハードディスク,フラッシュメモリなどのメモリが用いられる。ハードディスクを用いる場合、その記憶容量は比較的大容量であるので、これら2つの記憶部(52,57)のために、その記憶領域を分割して利用すればよい。
このような記録媒体としては、たとえば、フラッシュメモリ,USBメモリ,メモリカードなどが用いられる。
さらに、可搬型のメモリには種々の記憶容量のものが市販されているので、その端末装置TEごとにそれが設置されている場所の現実の取引情報数などを考慮して、余裕のある記憶容量を持つ可搬型メモリM1を用いればよい。
また、カード利用可否判断部58で、利用されたICカードのIDがネガデータに含まれるIDと一致した場合、そのICカードはすでに使用停止処理がされたカードであると判断する。
このように、使用停止処理されたカードであると判断された場合、ネガヒットしたと言う。ネガヒットされたICカードは、今後使用されるのを防止するために、リアルタイムで利用無効化処理が行われる。
できるだけスムーズな入出場を可能にするために、この利用無効情報のビット数は少ない方がよい。ただし、一般的にICカードを用いて改札を通過するときに、ICカードに対して取引情報等の書込み処理が行われる場合は、この処理と利用無効情報の書込みとを同時に行えばよい。また、ICカード側では、利用無効情報をそのまま書き込むかわりに、単に利用不可フラグを立てるだけでもよい。
ただし、生成する情報として、これらすべてを含める必要はなく、スムーズな改札通過が可能となるように端末装置TE2自体やICカードRW3の処理能力を考慮して決めるべきであり、一部分の情報に制限してもよい。
また逆に取引件数が少ない場所に設置されるTE2や、バスなどのオフライン端末装置TEなどでは、一部の機能ブロックを省略して簡易なものを用いてもよい。たとえば、オフライン端末TEでは、送信部51や受信部56はなくてもよい。
また、図3には図示していないが、端末装置TE2も、CPU,ROM,RAM,I/Oコントローラ,タイマーなどを含むマイクロコンピュータを用い、ROMやRAM等に記憶された制御プログラムに基づいて各機能を実現させるようにする。
図8に、この発明のサーバ1における情報管理処理の概略フローチャートを示す。
図8において、サーバの情報管理処理は、主として、ネガデータの登録処理(ステップS1)と、取引情報の受信処理(ステップS2)と、ネガヒット確認処理(ステップS3)と、取引情報の確認とネガデータの更新処理(ステップS4)と、送信ネガデータの選択と送信処理(ステップS5)と、売り上げ作成処理(ステップS6)とからなる。
サーバ1の処理はこれに限るものではなく、また、処理順序もこれに限るものではなく、各ステップをそれぞれ別タスクとして配置し、割込みあるいは所定のフラグのセット等によって同期をとりながら、必要なときに必要な処理を起動させてもよい。
ネガデータの登録処理は、ユーザがICカードを紛失した場合に、そのユーザから交通機関の紛失届受付部署へ届出や電話連絡があった場合に、たとえば、その部署の担当者による入力操作により起動される。
たとえば、ステップS11において、キーボード等から、ネガデータの入力要求があるか否かチェックする。なければ、ループするか、あるいは処理を終了してもよい。入力要求があれば、ステップS12へ進み、入力された情報から図6に示したようなネガデータを作成し、ネガデータ記憶部35へ記録する。
図15に、ネガデータ記憶部35に蓄積されたネガデータの一実施例を示す。
また、ICカードのネガデータが登録されたことは、サーバにおいて、そのICカードの使用停止処理が完了したことを意味する。
ここでは、受信部34が、端末TE2からその端末TEの取引情報が送信されてくるかチェックし(ステップS21)、取引情報を受信すれば、その端末の取引情報として、取引情報記憶部33に記録する(ステップS22)。
特に、オフライン端末TEの場合は、一日の業務が終了した後、その端末TEから、その日の取引情報がすべて格納された可搬型の記録媒体を取り出し、通信装置5に挿入して、その取引情報を送信してもよい。
また、ハードディスクに取引情報を記録する場合には、オフライン端末TEと通信装置5とを直接接続して、取引情報を送信するようにしてもよい。
ここで、処理区分が「ネガヒット」のデータは、その端末TEでICカードの不正利用が検出され、そのICカードそのものを利用無効化したことを示すデータである。この取引情報は、たとえばこのままの形式で、サーバ1に送られる。
ここでは、ネガデータ更新部32が、受信した取引情報の中に、図5(b)に示したようなネガヒットデータが存在するか否かをチェックする。
まず、ステップS31において、受信した取引情報の処理区分を確認しながら、ネガヒットデータを抽出する。そして、ステップS32において、受信した取引情報の中に、ネガヒットデータがあるか否かチェックする。なければ処理を終了する。あれば、ステップS33へ進み、このネガヒットデータに対応するネガデータそのものを削除する。
また、ネガデータを削除しても、そのネガデータに対応するICカードそのものに対して利用無効化がすでに行われているので、その後不正使用されることはない。
ここでは、ネガデータ更新部32が、受信した取引情報のうち、利用履歴データを抽出し、その利用履歴の中に、すでに使用停止処理がされたにもかかわらず、利用情報が存在するICカードのデータがないか否かチェックし、あれば、そのICカードに対応するネガデータを更新する。
この更新処理により、そのICカードの今後の不正利用を停止するために、端末TEへ送信するネガデータの中に、そのICカードのネガデータがほぼ確実に含まれるようにする。
ステップS42において、ネガデータ記憶部35に記憶されているすべてのネガデータと、抽出された利用履歴データの比較を行う。ここで、比較処理では、両データの中にあるICカードの識別番号IDどおしについて一致するものがあるか否かのチェックを行う。
IDが一致すれば、そのIDのICカードは、ネガデータとして登録されすでに使用停止処理がされたものであるにもかかわらず、不正利用されたカードである。
IDが一致した場合、ステップS43へ進む。IDが一致するものがあれば、そのすべてについてステップS43,S44,S45の処理を行う。一方、一致するものがなければ、処理を終了する。
ステップS44において、一致したネガデータの中の発生時刻(NTIME)を、利用履歴データの中に含まれる利用時刻に変更する。ここで利用時刻としては、図5(a)の利用情報02に含まれるように1つしかない場合は、それを採用するが、図5(a)の利用情報01のように、入場と出場の2つの利用時刻が含まれる場合は、より後の時刻を採用する。
図5(a)の利用履歴データの場合は、3つの時刻が含まれているが、最も後の時刻である「2006/05/05/18:38:38」が採用され、一致したネガデータの中の発生時刻(NTIME)を、これに書き替える。
次に、ステップS45において、ネガデータ記憶部35に格納されているネガデータの並べ替えを行う。
ここでネガデータの中の発生時刻に基づいて、発生時刻の新しいものの優先順位が高くなるように並べかえる。たとえば、図15に示したネガデータは、図17に示すように時刻の新しいものが先頭にくるように並べかえられる。
また、端末TEへ送信すべきネガデータの上限数が予め固定設定されているような場合には、優先順位の高いネガデータから順に、そのネガデータの上限数に相当する数だけ、図6に示した「送信可否」の部分に、「送信可」を示す情報を格納するようにしてもよい。
あるいは、一日のうち決まった時間や定期的にネガデータの送信を行う場合は、そのタイミングをチェックするようにしてもよい。
送信要求があった場合、ステップS52へ進み、端末TEへ送信すべきネガデータの数を決定する。予め決まっている場合は、その数に決定する。また、端末の種類によらず一定数の場合は、その1つの数に決定する。
また、オンライン端末の場合は、全ネガデータ登録数を送信数に設定し、オフライン端末の場合にはその端末の受信上限数を、送信数に設定するようにしてもよい。
あるいは、優先順位が付与されている場合は、優先順位の高いものから順に、決定された送信数に相当する数のネガデータを選択する。
ステップS54において、選択されたネガデータを、ネットワーク10を介して、端末装置TEに送信する。端末装置TEでは、このネガデータを受信し、受信ネガ記憶部57に格納する。格納されたネガデータに基づいて、ICカードの利用可否の判断が行われる。
特に、送信されるネガデータとして、より新しく登録されたネガデータを優先的に選択しているので、より効果的にICカードの不正利用の検出ができる可能性が高くなり、より早く不正利用を検出してそのICカードを使えなくすることで、交通機関側の費用負担を軽減することができる。
ここでは、従来から行われている利用履歴に基づく請求データの作成に加えて、使用停止処理された後の不正利用分の利用金額について、ICカードの所有者には請求せずに、交通機関側の負担とする処理が行われる。
「利用不可」となっているものは、図12のステップS42のチェックで、ネガデータと一致するIDの利用履歴データであり、使用停止処理はしたが不正利用されたことが検出されたものである。
ステップS62において、「利用不可」が存在する取引情報の利用金額を、そのICカードの所有者には請求しないように、不正利用とする処理を行う。たとえば、その取引情報を不正利用リストに記憶する。
このように、たとえば、ポストペイカードの場合に受信した取引情報の利用履歴データの中で「利用不可」となっているICカードの請求データにはその利用金額が計上されないので、紛失届により使用停止処理がされた後に不正利用されたICカードの所有者には、その不正利用分の金額は請求されることはない。その不正利用分の金額は、不正利用リストに記録され交通機関側の負担となる。
図20(a)は、ステップS63で作成される売上データのリストであり、正規売上としてICカードの所有者に請求されるデータである。
図20(b)は、ステップS62で作成された不正利用リストであり、ここに記録された利用金額は、ICカードの所有者には請求されず、交通機関側の負担となる。
図21に、この発明の端末装置TEの改札処理の一実施例のフローチャートを示す。
ただし、端末装置の種類や規模あるいはICカードの種類によって、その処理内容はこれと異なる場合もある。
ICカードの利用が検出されると、ステップS83へ進み、カード情報取得部55が、ICカードRW3の読取部71を介して、そのICカードのメモリ81から、カード情報を読み出す。
ここで、読み出されるカード情報としては、たとえば、ICカードのID,利用無効情報,残高,カード属性などの情報である。
今利用されたICカードのIDと一致するIDを持つネガデータが存在すれば、そのICカードは、サーバ1で使用停止処理がされたカードであり、利用無効化すべきカードである。
受信ネガデータがある場合、そのICカードは利用不可であると判断され、ステップS87へ進む。この場合、ネガヒットしたことになる。
ステップS87において、そのICカードは不正利用されていることを示す警告表示をする。必要ならば、警告音を鳴らし、係員に不正利用されたことを報知する。
ステップS88において、不正利用されたICカードに対して、カード無効化処理をする。具体的には、カード情報出力部60が、ICカードRW3の書込部72を介して、ICカードのメモリ81に利用無効情報を書込む。この処理により、今後、そのICカードは使用できなくなる。
一方、ステップS86において、受信ネガデータがなかった場合、そのICカードは利用可能と判断されて、ステップS90へ進む。ステップS90において、利用残高がまだ残っているか否かチェックする。
この処理は、主として、ICカードに残高が記録されているプリペイドタイプのICカードの場合に行われる処理である。ポストペイタイプのICカードでは、ステップS90およびS91の処理はなくてもよい。
ステップS95では、残高がなくなり、利用できないことを警告表示し、ステップS81へ戻る。
ステップS91において、料金計算部53が今回の利用料金や残高を計算する。
ステップS92において、書込データ生成部59が、計算した利用料金や残高とともに、利用交通機関,利用時刻,入出場記録などの情報を含めて、ICカードへ書込むデータを作成する。
ステップS94において、利用情報更新部54が、そのICカードに対する利用情報の更新や取引情報の作成を行い、利用情報記憶部52に記憶する。この後、ステップS81へ戻る。
以上の端末TEの処理において、受信ネガデータの中に、利用されたICカードのネガデータが含まれていない場合は、ステップS86において、利用可と判断される可能性があり、不正利用を許してしまう場合がある。しかし、ICカードの不正利用を許した場合でも、ステップS94でそのICカードの取引情報が必ず作成される。
したがって、不正利用されたICカードに対するネガデータは確実に端末TEへ送られることになり、次回の不正利用は防止されることになる。
なお、上記したように、利用情報記憶部に蓄積された取引情報(利用履歴データ,ネガヒットデータ)は、すべて、リアルタイム,定期的,あるいは1日の営業終了後などの所定のタイミングで、サーバ1に送信される。
以下に、図示した情報を利用して、不正利用の検出などの利用状況について説明する。
図22に、この発明の交通管理システムの利用状況の具体例の説明図を示す。
まず、ICカードの所有者Aが、そのICカードA1を紛失したとする。ここで、そのICカードA1のIDが、「100000105」であったとする。所有者Aが、ICカードA1の紛失届を、2006年2月2日に、交通機関の受付部署へ届出たとする(図22のE1)。
この後、届出を受理した部署において、オペレータが、このICカードA1が紛失したことをサーバ1に登録する(E2)。
サーバ1では、この登録処理により、ICカードA1のネガデータを作成し(E3)、ネガデータ記憶部35に記憶する。この場合、オペレータが登録した日付と時刻(発生時刻NTIME)が、2006年02月02日,12時12分12秒であったとすると、図15に示すようなID=「100000105」のICカードA1についてのネガデータが記録される。
図15では、全部で1500件のネガデータが蓄積され、ID=「100000105」のネガデータは、先頭から1100番目にあったとする。また、あるオフライン端末TE2の受信可能なネガデータの数が、1000個であったとする。
この後、端末TE2へ送信する送信ネガデータが選択される(E5)。
この場合、蓄積されたネガデータの総数は1500個あるが、オフライン端末TE2では1000個しか記憶できないため、図15のネガデータのうち先頭から1000個のネガデータのみが端末TE2へ送信され(E6)、1100番目のID=「100000105」のネガデータは送信されない。
また、3番目のID=「100000003」のネガデータは送信される。
端末側では、送信されたネガデータを受信し、記録媒体に記録する(E7,E8)。
たとえば、2006年5月25日に、端末TE2で、ID=「10000105」,「100000003」,「100001011」の3つのICカードの利用があったとする。
この場合、ID=「100000003」のネガデータは、端末TE2に送信され記憶されていたので、端末TE2でのカード利用可否判断(ステップS86)でのチェックに引っかかり、ステップS87からステップS90の処理が実行され、そのICカードのネガヒットデータが作成される。
また、このとき、ID=「100000003」のICカード自体には、利用無効情報が書き込まれ、これ以後、使えない状態となる。
図16の取引情報を受信したサーバ1では、この取引情報を用いて、ネガデータの更新処理等を実行する(E11,E12)。
まず、受信された取引情報の利用履歴データの中に、使用停止処理されたICカードの利用情報がないか否かチェックする(E13,図12参照)。
ここでは、図16の受信された3つの利用履歴データのIDが、図15のネガデータの中に一致するものがないか検索する。
すなわち、ID=「100000105」のICカードは、すでに使用停止処理がされていたにもかかわらず、端末TEで不正利用されたことが検出される。
そして、この検出の結果、図19に示すように、ID=「100000105」のICカードの取引情報の「利用可否情報」の欄に、「利用不可」が記録される(ステップS43)。
図16の取引情報には、ID=「100000003」のネガヒットデータが存在するので、ID=「100000003」のICカードのネガデータを削除する(E17)。削除した後、サーバのネガデータ記憶部は、図18に示したような状態となる。
また、「利用不可」の情報が付加されたID=「100000105」の請求売上データは作成されず、図20(b)に示すような交通機関が負担する売上データとして未請求リストが作成される。
図18のネガデータを受信(E20)した端末TE2で、この後、もしID=「100000105」のICカードが利用されたとしても、ステップS86のチェックに引っかかり、このICカードの不正利用が防止でき、そのICカード自体が利用無効化されて、その後の使用ができなくなる。
2 端末装置TE
3 ICカードリーダーライター(RW)
4 ICカード
5 通信装置
10 ネットワーク
30 制御部
31 データ登録部
32 ネガデータ更新部
33 取引情報記憶部
34 受信部
35 ネガデータ記憶部
36 送信ネガデータ選択部
37 送信ネガ記憶部
38 送信部
51 送信部
52 利用情報記憶部
53 料金計算部
54 利用情報更新部
55 カード情報取得部
56 受信部
57 受信ネガ記憶部
58 カード利用可否判断部
59 書込データ生成部
60 カード情報出力部
71 読取部
72 書込部
81 メモリ
82 通信部
Claims (8)
- 交通機関の端末装置を利用可能なICカードの使用停止を登録する登録部と、
前記登録されたICカードを特定する識別情報を含む利用不可情報を記憶するネガデータ記憶部と、
ICカードを利用した場合に端末装置で生成される取引情報を当該ICカードの識別情報と共に取得し、当該取得した取引情報を記憶する取引情報記憶部と、
端末装置に送信する利用不可情報の数を決定し、送信する利用不可情報を選択する送信ネガデータ選択部と、
選択された利用不可情報を端末装置に送信する送信部と、
前記取引情報記憶部に記憶された取引情報の中に、前記ネガデータ記憶部に記憶された識別情報を含む取引情報が存在する場合に、前記ネガデータ記憶部に記憶される当該識別情報の送信優先順位を更新するネガデータ更新部と、
前記取引情報記憶部に記憶された取引情報の中に、前記ネガデータ記憶部に記憶された識別情報を含む取引情報が存在する場合に、当該取引情報を記憶する不正利用記憶部と
を備え、
前記送信ネガデータ選択部は、前記決定された送信数に相当する数の利用不可情報を前記更新された送信優先順位に基づいて選択する
ことを特徴とする交通情報管理装置。 - 前記登録部が利用不可情報を登録した日時情報を前記ネガデータ記憶部に記憶し、前記ネガデータ更新部は、前記利用不可情報の日時情報に基づいて、日時情報の新しいものほど送信優先順位が高くなるように、送信優先順位を更新する
ことを特徴とする請求項1の交通情報管理装置。 - 前記ネガデータ更新部は、前記更新された送信優先順位に基づいて、前記ネガデータ記憶部に記憶された利用不可情報を並べ替え、前記送信ネガデータ選択部は、並べ替えられた利用不可情報のうち、先頭から決定された送信数に相当する数の利用不可情報を選択する
ことを特徴とする請求項2の交通情報管理装置。 - 前記取引情報にICカードが利用された第1の日時情報を含み、前記利用不可情報がその登録された第2の日時情報とともに前記ネガデータ記憶部に記憶され、前記取引情報記憶部に記憶された取引情報の中に、すでに利用不可情報が記憶された第1のICカードの取引情報が存在する場合に、前記ネガデータ更新部は、前記第1のICカードの利用不可情報の第2の日時情報を、前記第1のICカードの取引情報に含まれる第1の日時情報に変更した後、前記第2の日時情報の新しいものほど送信優先順位が高くなるように、前記送信優先順位を更新する
ことを特徴とする請求項1の交通情報管理装置。 - 前記端末装置に送信する利用不可情報の数が、その端末装置の記録媒体に記録することが可能な数であり、前記ネガデータ記憶部に記憶された利用不可情報の数よりも少ない
ことを特徴とする請求項1の交通情報管理装置。 - 前記利用不可情報の送信数が、常時通信可能なオンライン端末装置と常時通信することのできないオフライン端末装置によって異なる
ことを特徴とする請求項1の交通情報管理装置。 - 前記端末装置に送信された利用不可情報に対応する第2のICカードが、その端末装置で使用され、前記第2のICカードの取引情報に不正利用されたことを示す検出情報が含まれる場合、前記ネガデータ更新部が、前記ネガデータ記憶部に記憶されている前記第2のICカードの利用不可情報を削除する
ことを特徴とする請求項1の交通情報管理装置。 - 利用不可情報を記憶するネガデータ記憶部と、取引情報を記憶する取引情報記憶部と、不正利用された取引情報を記憶する不正利用記憶部とを有する交通情報管理装置で実行される交通情報管理方法であって、
交通機関の端末装置を利用可能なICカードの使用停止を登録する登録処理と、
前記登録されたICカードを特定する識別情報を含む利用不可情報を記憶するネガデータ記憶処理と、
ICカードを利用した場合に端末装置で生成される取引情報を当該ICカードの識別情報と共に取得し、当該取得した取引情報を記憶する取引情報記憶処理と、
端末装置に送信する利用不可情報の数を決定し、送信する利用不可情報を選択する送信ネガデータ選択処理と、
選択された利用不可情報を端末装置に送信する送信処理と、
前記取引情報記憶部に記憶された取引情報の中に、前記ネガデータ記憶部に記憶された識別情報を含む取引情報が存在する場合に、前記ネガデータ記憶部に記憶される当該識別情報の送信優先順位を更新するネガデータ更新処理と、
前記取引情報記憶部に記憶された取引情報の中に、前記ネガデータ記憶部に記憶された識別情報を含む取引情報が存在する場合に、当該取引情報を前記不正利用記憶部に記憶する不正利用記憶処理と
を備え、
前記送信ネガデータ選択処理は、前記決定された送信数に相当する数の利用不可情報を前記更新された送信優先順位に基づいて選択する
ことを特徴とする交通情報管理方法。
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