JP5088011B2 - 携帯端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザーのキー操作により楽音を電子的に発生させる機能を備えた携帯端末装置に関し、特にドラムセット等の打楽器の楽音を発生させるのに好適な技術に関する。
従来、MIDI(Musical Instruments Digital Interface)音源を備えた携帯情報端末においては、該携帯端末装置の複数の操作キーに音高を割り付け、この操作キーをユーザーが操作することにより楽曲の演奏を可能とする楽音発生機能を備えたものが知られている(特許文献1参照)。この携帯端末装置によれば、操作キーが押下されている間、その操作キーに割り付けられた音高の楽音が発音される。従って、ユーザーは、各音高に対応した操作キーを選択的に操作することにより携帯端末装置で演奏を楽しむことができる。また、一つの操作キーを押すことで、予め決まったフレーズを再生する機能も知られている。
特開2001−356770号公報
しかしながら、上述の従来技術によれば、1回のキー操作(押下から離上までの1ストローク分の操作)で1回の発音がなされるので、ドラムセット等の打楽器の連打音を発生させるためには、ユーザーは、操作キーを短時間で連打の回数だけ押下する必要がある。このため、速いテンポで連打音を発音させることは困難であるという問題がある。
また、一つの操作キーによりフレーズを再生する機能によれば、楽曲のテンポが途中で変わると、このテンポの変化に合わせて連打音の速さを制御することが困難であるという問題もある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ユーザーによるキー操作に基づいてドラムセット等の打楽器系の連打音を容易に発音させることができる楽音発生機能を備えた携帯端末装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、この発明は以下の構成を有する。
即ち、本発明は、複数の操作キーを備えた携帯端末装置において、前記複数の操作キーのそれぞれについて押下操作及び離上操作を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記押下操作のタイミングと前記離上操作のタイミングとで、前記操作キーに割り付けられた音色を有する楽音の発音開始を指示する命令を発行する第1機能と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記押下操作のタイミングのみで、前記操作キーに割り付けられた音色を有する楽音の発音開始を指示する命令を発行する第2機能とを有する発音制御手段と、前記命令に基づき前記楽音を合成して発音する発音手段と、前記複数の操作キーのそれぞれに割り付けられた音色と前記第1機能または前記第2機能との対応関係に関する情報が格納された記憶手段と、を備え、前記発音制御手段は、前記操作キーが操作されたときに、前記記憶手段に格納された前記対応関係に関する情報を参照して、前記操作キーに割り付けられた音色に対応する前記第1機能または前記第2機能で楽音の発音開始を指示する命令を発行することを特徴とする携帯端末装置の構成を有する。
この構成によれば、ユーザーによる1回のキー操作で、発音制御手段が発音開始を指示する命令を2回発行する。従って、1回のキー操作あたりの上記命令の発行回数が2倍になり、これにより連打音の演奏が容易になる。
上記携帯端末装置において、例えば、前記複数の操作キーに楽音の音色を割り付ける音色割付手段を更に備える。
また、上記携帯端末装置において、例えば、前記発音手段は、前記楽音の発音終了を指示する命令によらずに該楽音の発音を完了するように構成される。
また、上記携帯端末装置において、例えば、前記発音制御手段は、前記第1機能と第2機能とを切り替え可能に構成される。
また、上記携帯端末装置において、例えば、前記発音制御手段は、特定の操作キーが押下状態にある間、前記第1機能及び第2機能の一方から他方に切り替えられた状態になるように構成される。
また、上記携帯端末装置において、例えば、前記複数の操作キーのそれぞれについて、操作された時に働くべき機能として前記第1及び第2機能の何れかが予め設定される。
また、上記携帯端末装置において、例えば、前記発音手段は、複数の発音子を備え、前記押下操作のタイミングで発行された命令と前記離上操作のタイミングで発行された命令とについて異なる発音子を用いて楽音を合成する。
更に、上記携帯端末装置において、例えば、前記楽音の発音開始を指示する命令は、MIDI規格に準拠したイベントデータであってノートオンを含む。
この発明によれば、1回のキー操作における押下時と離上時の各タイミングで発音命令を発行するので、1回のキー操作あたりの発音命令の発行回数が増える。従って、ユーザーによるキー操作に基づいて打楽器系の連打音を容易に発音させることが可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る携帯端末装置の構成を示す。本携帯端末装置は、例えば携帯電話機として実現され、通常の通話機能に加えて、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格に準拠した楽音発生機能を備えており、キー操作により楽器のように演奏することが可能に構成されている。
図1において、101は、各種の情報を表示するための表示部である。102は操作部であり、ユーザーが各種の情報を入力するときに操作する複数の操作キーが配列されている。具体的には、操作部102には、「0」〜「9」、「#」、「*」の合計12個の操作キー(以下では、「番号キー」と称す)と、各種のファンクションキー等が配列されている。
103はROM(Read Only Memory)であり、本携帯端末装置の各部の動作を制御するための処理が記述されたプログラム、或いは上述の通話機能や楽音発生機能を実現するための処理が記述されたプログラムが格納されている。104はRAM(Random Access Memory)であり、上記処理の過程で発生したデータを一時的に格納するものである。
105は通信処理部であり、アンテナ105Aを介した無線通信のための変調/復調処理を実行するものである。106は音声処理部であり、通話用マイク106Aを介して入力されたアナログ音声信号を符号化して通信処理部105へ出力すると共に通信処理部105で復調されたデジタル音声データを復号化してスピーカ106Bに出力するものである。
107はCPU(Central Processing Unit)であり、ROM103に格納されたプログラムを実行することにより、本携帯端末装置の各部の制御や各種機能を実現するための処理を行うものである。このCPU107は、楽音発生機能では、後述の図2に示す番号キーアサイナー201及びMIDI制御モジュール202の各機能を実現している。
108は、MIDIプロトコルにより発音制御可能な音源であり、MIDIイベントデータをリアルタイムに解釈して、このMIDIイベントデータで指示された楽音データを合成するものである。音源108は、各種楽器の音色の波形データを保持しており、MIDIイベントデータで指定された音色の波形データを用いて楽音データを合成する。
なお、音源108は、例えば、FM(Frequency Modulation)音源、WT(Wave Table)音源、PCM(Pulse Code Modulation)音源であり、その方式は問わないが、好ましくは、GMシステムレベル1の規格に対応したものである。また、音源108は、複数の音を同時に発音するために複数の発音子を備えている。
ここで、MIDIイベントデータとは、時間情報を持つMIDIイベントを規定するデータの集合体である。MIDIイベントとしては、例えば、発音イベント、音色イベント(プログラムチェンジ)、ピッチ変更イベント(ピッチチェンジ)等がある。また、発音イベントは、発音の開始を指示するノートオンと、発音の終了を指示するノートオフに分類される。以下では、発音開始を指示する命令であるノートオンを含むMIDIイベントデータを単に「ノートオン」と称し、発音終了を指示する命令であるノートオフを含むMIDIイベントデータを単に「ノートオフ」と称す。
109はD/A変換器であり、音源108から出力されたデジタル量の楽音データをアナログ量の楽音信号に変換するものである。110は、D/A変換器109から出力された楽音信号を楽音に変換して放音するスピーカである。上記各構成要素は、バス(データバス/アドレスバス)111を介して相互に接続されている。
図2は、上記楽音発生機能に着目した場合の図1に示す本携帯端末装置の機能ブロック図である。
同図において、201は、番号キーアサイナーであり、ユーザーが本携帯端末装置の楽音発生機能を用いて楽器演奏を行う際に、12個の複数の番号キーに楽音の音色を割り付ける楽音割付手段として機能するものである。本実施形態では、各番号キーに、ドラムセットを構成する各楽器パート(バスドラム、フロアタム、スネアドラム、タムタム、シンバルなど)の音色を割り付けるものとする。ただし、ドラムセットに限定されず、各番号キーにどのような楽器の音色を割り付けても良い。
また、番号キーアサイナー201は、12個の番号キーの操作をスキャンし、各番号キーのそれぞれについて押下操作及び離上操作を検出する検出手段としても機能する。ユーザーによる演奏中、番号キーアサイナー201は、常時、各番号キーの操作状態をスキャンし、押下操作または離上操作が検出された番号キーの情報をリアルタイムに出力する。この番号キーアサイナー201の機能は、ROM103に格納されたプログラムに基づくCPU107での処理により実現されている。
202は、MIDI制御モジュールであり、番号キーアサイナー201の検出結果として得られた番号キーの情報に基づき、この情報が示す番号キーに割り付けられたドラムセットの楽器パートの音色の発音開始を指示するノートオンを発行する発音制御手段を構成する。このMIDI制御モジュール202の機能も、ROM103に格納されたプログラムに基づくCPU107での処理により実現されている。
203は、上述の図1に示す音源108に対応し、MIDI制御モジュール202から出力されたノートオンを含むMIDIイベントデータに基づき発音子によって楽音データを合成するものである。この音源203は、上記MIDIイベントデータで指定される楽音の音色が打楽器系の音色である場合、ノートオフを含むMIDIイベントデータによらずに、この楽音の発音を完了するように構成されている。
具体的には、音源203は、打楽器系の音色についてはノートオフを認識しない設定(ノートオフを無視する設定)となっている。ドラムセットを構成するほとんどの楽器パートの音色については、ノートオフを認識しない設定が一般的である。加えて、音源203は、打楽器系の音色については、合成した楽音のエンベロープが所定値を下回った場合には次の新たなノートオンを受け付ける設定となっている。これにより、ノートオフによらずに打楽器系の楽音の発音が完了されるようになっている。なお、上述のエンベロープの所定値は必ずしも設ける必要はなく、常に新たなノートオンを受け付けるように設定してもよい。
204は上述の図1に示すD/A変換部109に対応し、音源203から出力されたデジタル量の楽音データをアナログ量の楽音信号に変換するものである。205は上述の図1に示すスピーカ110に対応し、D/A変換器204から出力された楽音信号から楽音を再生して放音する。これら音源203、D/A変換器204、スピーカ205は、楽音を合成して発音する発音手段として機能する。
MIDI制御モジュール202の動作モードとしては、次の2種類のモードがある。
(1)Aモード
Aモードでは、ユーザーによる番号キーの押下操作のタイミングでノートオンを発行し、ユーザーによる番号キーの離上操作のタイミングでノートオフを発行する。従って、Aモードでは、押下操作のタイミングのみで楽音の発音開始を指示するノートオンが発行される(MIDI制御モジュール202の第2機能)。また、このAモードは、基本的には打楽器以外の楽器(例えばトランペット)の音色を発音する場合に用いられるが、打楽器系の音色を発音する場合にも用いることができる。打楽器系の音色を発音する場合、MIDIリズムチャンネルのノート番号に基づいてノートオンまたはノートオフを発行する。
(2)Bモード
Bモードは、本携帯端末装置に特徴的な動作モードである。このBモードでは、番号キーを押下した場合にノートオンを発行すると共に、番号キーを離上した場合にもノートオンを発行する。従って、Bモードでは、押下操作が行われたタイミングと離上操作のタイミングでノートオンが発行される(MIDI制御モジュール202の第1機能)。このモードBは、基本的には打楽器系の連打音を発音する場合に用いられ、その場合、MIDIリズムチャンネルのノート番号に基づいてノートオンを発行する。
上記の動作モードは切り替え可能に構成され、演奏中であっても操作部102上の操作キーによりユーザーが任意に動作モードを切り替えることが可能になっている。また、クロスコントローラなどにモードを割り付けることにより一時的にモードを切り替えるようにしてもよい。これにより、演奏中に瞬時に動作モードを切り替えることができる。この動作モードの切り替えは、特定の番号キー(例えばクロスコントローラの特定のキー)が押下状態にある間、AモードからBモードに切り替えられた状態が維持されるように構成されている。逆に、初期状態でBモードが設定されている場合には、特定の番号キーが押下状態にある間、BモードからAモードに切り替えられた状態が維持されるように構成されてもよい。
次に、図3を参照して、本実施形態に係る携帯端末装置の楽音発生機能に関する動作原理を説明する。
図3(a)は、上述のAモードにおいて、打楽器系以外の楽器の通常の楽音を発音する場合のキー操作とエンベロープとの関係を示す。この場合、打楽器系以外の楽器の音色が割り付けられた番号キーの押下操作に基づいてノートオンが発行されると、楽音のエンベロープが立ち上がり、離上操作に基づいてノートオフが発行されるとエンベロープが立ち下がる。即ち、番号キーが押下されている期間中、その番号キーに割り付けられた楽音の発音が継続し、離上操作により発音が止む。
図3(b)は、上述のAモードにおいて、打楽器系の音色を発音する場合のキー操作とエンベロープとの関係を示す。この場合、打楽器系の音色が割り付けられた番号キーの押下操作及び離上操作に応じてノートオン及びノートオフがそれぞれ発行されるが、音源203はノートオフを認識しない(無視する)。従って、この場合、押下操作に基づいてノートオンが発行されると打音のエンベロープが立ち上がり、その後、ノートオフが発行されても上記打音のエンベロープは影響を受けない。これにより、打楽器系特有の減衰特性を有する打音のエンベロープが表現される。
図3(c)は、本携帯端末装置の楽音発生機能による特徴的なエンベロープを示し、上述のBモードにおいて、打楽器系の音色が割り付けられた番号キーの押下操作と離上操作とに基づいて連打音を発音する場合のエンベロープを示す。この図に示すように、打楽器系の連打音を発音する場合、この打楽器系の音色が割り付けられた番号キーの押下操作に基づいてノートオンが発行されると打音のエンベロープが立ち上がり、その後の離上操作に基づいて新たなノートオンが発行されると新たな打音のエンベロープが立ち上がる。
図3(c)から理解されるように、このBモードでは、1回のキー操作でノートオンが2回発行され、これにより、1回のキー操作あたりのノートオンの発行回数が2倍に増加する。このため、打音の発音回数が増え、ユーザーによる連打音の演奏が容易になる。
以上で、動作原理を説明した。
続いて、ドラムセットの打音を発音する場合を例として、図4に示すフローチャートに沿って、本携帯端末装置の楽音発音機能に基づく発音動作を詳細に説明する。
なお、以下の説明では、基本的には図2に示す機能ブロックの構成を参照して説明するが、図2の機能ブロックにグループ化されている機能については、適宜、図1の構成を参照する。ただし、このような機能のグループ化は本発明の本質ではなく、どのようにグループ化してもよい。例えば、図1に示すCPU1と図2に示す番号キーアサイナー201及びMIDI制御モジュール202を一体的に表現してもよく、また、図2に示す音源203、D/A変換器204、スピーカ205を一体的に表現してもよい。
先ず、ユーザーが操作部102からドラムセットの「演奏開始指示」を入力すると、CPU107は、ドラムセットの打音を発音するためのセットアップを行う(ステップS401)。即ち、CPU1は、音源203に対して所定のMIDIチャンネルをドラムセットのリズムチャンネルとして設定する。例えば、デフォルトで10チャンネルがリズムチャンネルとして設定される。
本実施形態では、上述のセットアップにおいて、番号キーアサイナー201が、複数の番号キーにドラムセットの各楽器パートの音色を割り付ける。一例として、実際のドラムセットにおいて上側に配置されるシンバルの音色は、操作部102の上側に位置する番号キー「1」〜「3」に割り付けられる。また、中央に配置されるタムの音色は、中央に位置する番号キー「4」〜「6」に割り付けられる。更に、下側に配置されるスネアドラムやバスドラムの音色は、下側に位置する番号キー「7」〜「9」に割り付けられ、さらのその下側に配置されるフロアタムの音色は番号キー「0」に割り付けられる。この音色の割り付けは、操作部102からユーザーが任意に変更することが可能となっている。
続いて、ユーザーは、操作部102から「モード切替指示」を入力し、MIDI制御モジュール202の動作モードとして、上述のAモード又はBモードの何れかを選択して設定する(ステップS402)。ユーザーが上述の「演奏開始指示」及び「モード切替指示」を入力し終えると、ドラムセットの演奏準備が整い、ユーザーはドラムセットの各楽器パートの音色が割り付けられた番号キーを操作することで演奏を開始する。この演奏の間、以下に説明するように、ステップS402〜S413の各ステップが所定のサイクル(ユーザーによるキー操作に対して十分に短い周期)で繰り返し実行され、各サイクルにおいてキー操作に応じたドラムセットの打音が、押下操作または離上操作のタイミングでリアルタイムに発音される。
即ち、ユーザーが上述の「演奏開始指示」及び「モード切替指示」を入力し終えると、ユーザーにより設定された動作モードがAモードであれば(ステップS403;Aモード)、番号キーアサイナー201は、各番号キーの操作状態をスキャンし、各番号キーについて、押下操作の有無と離上操作の有無とを検出する(ステップS404)。
ここで、本実施形態において、「押下操作」とは、番号キーが離上された状態(操作されていない状態)から押下された状態に移行する操作を意味し、「離上操作」とは、番号キーが押下された状態から離上された状態に移行する操作を意味する。従って、番号キーがユーザーによって押下された状態または離上された状態が継続している場合には、「押下操作」や「離上操作」は検出されない。
番号キーアサイナー201が押下操作を検出した場合(ステップS405;Yes)、番号キーアサイナー201は、この押下操作が検出された番号キーに関する情報をMIDI制御モジュール202に出力する。MIDI制御モジュール202は、番号キーアサイナー201から入力した情報に基づき、押下操作が検出された番号キーに割り付けられた音色の発音を指示するノートオンを発行する(ステップS406)。一方、押下操作が検出されない場合には(ステップS405;No)、ステップS406はジャンプされ、MIDI制御モジュール202は上記ノートオンを発行しない。
MIDI制御モジュール202がノートオンを発行した場合、これを入力する音源203は、このノートオンを含むMIDIイベントデータで指定される音色の楽音データを合成して出力する。この楽音データはD/A変換器204でアナログ信号に変換されてスピーカ205に供給される。これにより、番号キーアサイナー201で押下操作が検出された番号キーの音色の打音が、その押下操作のタイミングでリアルタイムに放音される。
この後、離上操作が検出されなければ(ステップS407;No)、MIDI制御モジュール202は、ユーザーによる演奏が終了したか否かを判定し(ステップS413)、演奏が終了していなければ(ステップS413;No)、上述のステップS402に処理を戻す。
一方、上述のステップS407において離上操作が検出されれば(ステップS407;Yes)、MIDI制御モジュール202は、ノートオフを発行するが、このノートオフが打楽器系の音色に関するものである場合、音源203は、このノートオフを認識せずに無視する。図4のフローでは、ステップS407のブランチ「Yes」の後にノートオフを発行するステップは記載されていないが、これは、音源203がノートオフを認識しないことを表現している。このようにノートオフを認識しないことにより、前述のように、打楽器系特有の減衰特性を有する打音のエンベロープが忠実に表現される。
その後、ユーザーが「モード切替指示」を入力せず、且つ、演奏が終了しない限り、Aモードが維持されて上述のステップS404〜S407が所定のサイクルで繰り返し実行され、各サイクルにおいて押下操作のタイミングで打音が発音される。
従って、Aモードでは、ユーザーによる1回の番号キーの操作(押下から離上までの1ストローク分の操作)で1回の打音が発音される。
また、Aモードでは、例えば図5の上段に示すような一般的な8ビートのテンポで演奏する場合、ユーザーは、各8分音符の位置に対応したタイミングで番号キーを押下することにより、番号キーを押下するタイミングで打音を発生させて、8ビートの演奏を楽しむことができる。
次に、ユーザーがBモードを設定した場合の動作を説明する。
ユーザーが入力した「モード切替指示」により設定された動作モードがBモードであれば(ステップS403;Bモード)、MIDI制御モジュール202は、押下操作のタイミングで打音を発音するための処理(ステップS408〜S410)を実行すると共に、離上操作のタイミングでも打音を発音するための処理(ステップS411,S412)を実行する。
即ち、或るサイクルにおいて、ドラムセットの音色が割り当てられた特定の番号キーをユーザーが押下操作した場合、MIDI制御モジュール202は、AモードのステップS404〜S406と同様のステップS408〜S410により、この押下操作が検出された番号キーに割り付けられた音色の打音の発音開始を指示するノートオンを発行する。
この場合、音源203は、複数の発音子のうち、未使用の1つの発音子を用いて発音処理を行う。このサイクルでは、番号キーアサイナー201は、押下操作を検出し(ステップS409;Yes)、離上操作は検出しないので(ステップS411;No)、離上操作の検出時にノートオンを発行するためのステップS412はジャンプされる。
結局、このサイクルでは、押下操作のタイミングで1回の打音が発音される。この後、演奏が終了していなければ(ステップS413;No)、処理が上述のステップS402に戻され、次のサイクルに移る。
続いて、押下操作が行われた上記サイクルの次のサイクルでは、仮に前のサイクルで押下された番号キーがそのまま押下状態に維持されていれば、番号キーアサイナー201は、押下操作および離上操作の何れも検出しない(ステップS408)。このように、押下操作が検出されず(ステップS409;No)、離上操作も検出されない場合(ステップS411;No)、MIDI制御モジュール202は、押下操作に対してノートオンを発行する処理(ステップS410)をジャンプすると共に、離上操作に対してノートオンを発行する処理(ステップS412)をジャンプする。従って、このサイクルでは打音は発音されない。この後、演奏が終了していなければ(ステップS413;No)、処理が上述のステップS402に戻され、次のサイクルに移る。
一方、押下操作が行われた上記サイクルの次のサイクルで、ユーザーが、それまで押下していた番号キーを離上した場合、番号キーアサイナー201は、上記番号キーについて離上操作を検出する(ステップS408)。このように、押下操作が検出されず(ステップS409;No)、離上操作が検出された場合(ステップS411;Yes)にも、MIDI制御モジュール202は、この離上操作が検出された番号キーに割り付けられた音色の打音の発音開始を指示するノートオンを発行する(ステップS412)。
結局、このサイクルでは、離上操作のタイミングで1回の打音が発音される。この後、演奏が終了していなければ(ステップS413;No)、処理が上述のステップS402に戻され、次のサイクルに移る。
以下、同様に、押下操作又は離上操作が検出された場合に打音が発音され、演奏が終了すると(ステップS413;Yes)、上述の一連の処理が終了する。
ここで、上述のステップS412においてノートオンが発行された場合、音源203は、複数の発音子のうち、先の押下操作のタイミングで発行されたノートオンの発音処理に用いた発音子とは別の未使用の発音子を用いて、離上操作のタイミングで発行されたノートオンに対する発音処理を行う。このように、押下操作時と離上操作時とで異なる発音子を用いて楽音の合成処理を行うことにより、前に発音された打音のエンベロープが後の打音によって途切れることがなくなり、連打音を構成する個々の打音の減衰特性を忠実に表現することができるので、連打音を忠実に再現することが可能になる。
仮に、未使用の発音子が尽きた場合、最初の発音子に戻り、この発音子を用いて合成された楽音のエンベロープが所定値を下回っていれば、この発音子を用いて新たな発音処理を行う。これにより、連打音を構成する個々の打音のエンベロープを忠実に再現することが可能になり、リアルな打音を再生することができる。このように、数が限られた発音子を巡回的に使用することにより、減衰特性が再現された個々の打音を少ない発音子で合成することができる。なお、上述のエンベロープの所定値は必ずしも設ける必要はなく、常に新たなノートオンに基づいて発音処理を行うようにしてもよい。
上述のように、Bモードでは、押下操作および離上操作のそれぞれに基づいてノートオンが発行されるので、ユーザーによる1回のキー操作(1ストロークのキー操作)で2ストローク分の打音が発音される。従って、前述のAモードに比較して、同じキー操作で打音の発音回数を2倍に増やすことができ、2倍の連打音を発音させることが可能になる。
また、Bモードでは、例えば図5の下段に示すような16ビートで演奏する場合、ユーザーは、奇数番目の16分音符の位置に対応したタイミングで番号キーを押下し、偶数番目の16分音符の位置に対応したタイミングで番号キーを離上し、この押下操作と離上操作を交互に繰り返すことにより、上述の図5の上段に示した8ビートと同じ奏法で16ビートの演奏を容易に楽しむことができる。
また、演奏中に「モード切替指示」によりAモードとBモードを任意に切り替えることにより打音を多様にアレンジすることが可能になる。
なお、上述の例では、押下操作があった次のサイクルにおいてキー操作が検出されない場合と、押下操作があった次のサイクルにおいて離上操作が検出された場合について説明したが、もちろん、押下操作が検出されたサイクルと、離上操作が検出されたサイクルとの間に、キー操作が検出されないサイクルが存在していてもよい。図4に示すフローは、ユーザーの操作速度に対して十分に短い時間サイクルで実行されるので、通常は、押下操作が検出されたサイクルと、離上操作が検出されたサイクルとの間に、キー操作が検出されないサイクルが存在することになる。
(変形例)
次に、上述の実施形態の変形例を説明する。
上述の実施形態では、動作モードをキー等により切り替えるものとしたが、このようなキーにより切り替えるのではなく、複数の操作キーのそれぞれについて、操作された時に働くべき機能として前述のAモード(第2機能)及びBモード(第1機能)の何れかを予め設定しておき、予め各番号キーにアサインされた楽音の音色に応じてAモードもしくはBモードで発音するように構成してもよい。
例えば、図6に例示するように、ユーザーが各番号キーに割り付けた音色の楽器とモードとの対応関係を予め決めて、その情報をRAM104に格納しておく。番号キーアサイナー201は、RAM104から上記対応関係に関する情報を読み出し、この対応関係に従って各番号キーに音色を割り付ける。この状態からユーザーが番号キーを操作すると、MIDI制御モジュール202は、RAM104に格納された上記対応関係を参照することにより、操作された番号キーに割り付けられた音色に対応するモードで発音動作を制御する。
こうすることにより、連打が多用される楽器の音色をBモードで発音させると共に、連打が多用されない楽器の音色をAモードで発音させることができ、これら複数の楽器の同時演奏が可能となる。もちろん、このように各番号キーに動作モード(AモードまたはBモード)を設定した上で、前述のモード切替キーを押下することで、それぞれが反対の動作モードに切り替わるようにしてもよい。
最後に、上述の本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
本実施形態によれば、1回の番号キーの操作で2つの打音を発音することができるので、ドラムセット等の打楽器系の連打演奏が可能になる。
また、打楽器の演奏では、スティックが打面に当たっている時間はわずかであって一時的であるが、携帯電話などの携帯端末装置が備える操作キーの押下操作と離上操作は一時的である点で打楽器系の演奏と共通し、スティックが打面に当たるわずかな時間の動作を表現するのに適している。従って、打楽器に適した操作特性を得ることができる。
更に、押下操作と離上操作により2つの連続した音の発音タイミングをユーザー自身で制御することができるため、テンポが変わっても、そのテンポに合わせて連打音の個々の打音を適切なタイミングで発音させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されず、多様な変形が可能である。例えば、上述の実施形態では、複数の番号キーにドラムセットの各楽器パートの音色を割り付けるものとしたが、単一の番号キーにのみ打楽器の音色を割り付けるものとしてもよく、必ずしも複数の番号キーに音色を割り付ける必要はない。また、上述の実施形態ではドラムセットを例として説明したが、他の楽器にも適用することができる。
この発明の実施の形態に係る形態端末装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態に係る形態端末装置の楽音発生機能に関する機能ブロック図である。 この発明の実施の形態に係る形態端末装置の楽音発生機能の動作原理を説明するための波形図である。 この発明の実施の形態に係る形態端末装置の楽音発生機能に関する動作の流れを説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態に係る形態端末装置の楽音発生機能による演奏で使用する譜面の一例示す図である。 この発明の実施の形態における変形例を説明するための図である。
符号の説明
101;表示部、102;操作部、103;ROM、104;RAM、105;通信処理部、105A;アンテナ、106;音声処理部、106A;通話用マイク、106B;通話用スピーカ、107;CPU、108,203;音源、109,204;D/A変換器、110,205;スピーカ(楽音発生用)、201;番号キーアサイナー、202;MIDI制御モジュール、S401〜S413;ステップ。

Claims (7)

  1. 複数の操作キーを備えた携帯端末装置において、
    前記複数の操作キーのそれぞれについて押下操作及び離上操作を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づき、前記押下操作のタイミングと前記離上操作のタイミングとで、前記操作キーに割り付けられた音色を有する楽音の発音開始を指示する命令を発行する第1機能と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記押下操作のタイミングのみで、前記操作キーに割り付けられた音色を有する楽音の発音開始を指示する命令を発行する第2機能とを有する発音制御手段と、
    前記命令に基づき前記楽音を合成して発音する発音手段と、
    前記複数の操作キーのそれぞれに割り付けられた音色と前記第1機能または前記第2機能との対応関係に関する情報が格納された記憶手段と、
    を備え
    前記発音制御手段は、前記操作キーが操作されたときに、前記記憶手段に格納された前記対応関係に関する情報を参照して、前記操作キーに割り付けられた音色に対応する前記第1機能または前記第2機能で楽音の発音開始を指示する命令を発行することを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記複数の操作キーに楽音の音色を割り付ける音色割付手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  3. 前記発音手段は、
    前記楽音の発音終了を指示する命令によらずに該楽音の発音を完了するように構成されたことを特徴とする請求項1または2の何れか1項記載の携帯端末装置。
  4. 前記発音制御手段は
    前記第1機能と前記第2機能とを切り替え可能に構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の携帯端末装置。
  5. 前記発音制御手段は、特定の操作キーが押下状態にある間、前記第1機能及び第2機能の一方から他方に切り替えられた状態になるように構成されたことを特徴とする請求項4記載の携帯端末装置。
  6. 前記発音手段は、複数の発音子を備え、前記押下操作のタイミングで発行された命令と前記離上操作のタイミングで発行された命令とについて異なる発音子を用いて楽音を合成することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の携帯端末装置。
  7. 前記楽音の発音開始を指示する命令は、MIDI規格に準拠したイベントデータであってノートオンを含むことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の携帯端末装置。
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