JP5087136B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、抵抗体入りスパークプラグに関する。
従来、スパークプラグの火花放電に起因する電波ノイズの発生を抑制するため、中心電極と端子金具との間に抵抗体が配置された抵抗体入りスパークプラグが広く用いられている。このような抵抗体入りスパークプラグは、その使用条件によっては、抵抗体を流れる電気エネルギにより抵抗体成分中のカーボンが酸化し、抵抗値が増加する現象が生じる場合があった。そこで、例えば、下記特許文献1や特許文献2では、抵抗体中に、還元作用を有する金属粉末を添加することで、カーボンの酸化を抑制し、負荷寿命性能の向上を図っている。
特開昭60−150601号公報 特開昭60−150602号公報
しかし、特許文献1や特許文献2に記載された配合で金属粉末を添加させた場合であっても、スパークプラグの形状によっては、十分に負荷寿命性能が向上しない場合があった。
このような問題を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、金属粉末を添加した抵抗体入りのスパークプラグにおいて、その負荷寿命性能を向上させることにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]中心電極と端子金具との間に抵抗体を有するスパークプラグであって、前記抵抗体は、ガラスとセラミック粉末と導電材と金属とを含み、前記金属が、前記抵抗体の任意の断面における任意の300(μm)×300(μm)の領域に平均2個以上存在し、かつ、前記領域内における前記金属の総断面積の占める割合が1.6%未満であるスパークプラグ。
上記態様のスパークプラグによれば、金属粉末が抵抗体中に程良く分散されるので、金属粉末が酸化した場合であっても電流の流れが大きく遮られてしまうことが抑制される。この結果、スパークプラグの負荷寿命性能を向上させることができる。
[適用例2]適用例1に記載のスパークプラグであって、前記領域内における前記金属の総断面積の占める割合が0.01以上1.3%以下であるスパークプラグ。
[適用例3]適用例1に記載のスパークプラグであって、前記領域内における前記金属の総断面積の占める割合が0.02以上1.0%以下であるスパークプラグ。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載のスパークプラグであって、前記金属として、Al(アルミニウム),Zn(亜鉛),Fe(鉄),Cu(銅),Mg(マグネシウム),Sn(スズ),Ti(チタン),Zr(ジルコニウム),Ag(銀),Ga(ガリウム)のうち、少なくとも1種類以上の金属を含むスパークプラグ。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載のスパークプラグであって、前記セラミック粉末が、Zr02(ジルコニア)を含むスパークプラグ。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載のスパークプラグであって、前記導電材がカーボンブラックであるスパークプラグ。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれかに記載のスパークプラグであって、前記ガラスの組成に、B(ホウ素),Si(ケイ素),Ba(バリウム),Ca(カルシウム),Sn(スズ),Ti(チタン)のうち、少なくとも1種類以上を含み、前記ガラスの屈服点が300℃以上700℃未満であるスパークプラグ。
なお、本発明は、上述したスパークプラグとしての態様のほか、スパークプラグの製造方法や、スパークプラグに用いられる抵抗体としても捉えることが可能である。
本発明の一実施形態としてのスパークプラグ100の断面図である。
図1は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグ100の断面図である。スパークプラグ100は、筒状の主体金具1と、先端部21が主体金具1の端部から突出するように主体金具1内に嵌め込まれた絶縁体2と、先端に形成された発火部31が突出された状態で絶縁体2の内側に設けられた中心電極3と、主体金具1に一端が溶接等により結合されるとともに他端側が側方に曲げ返されて、その側面が中心電極3の発火部31に対向するように配置された接地電極4とを備えている。接地電極4には発火部31に対向する位置に発火部32が形成されており、発火部31と発火部32との間の隙間が火花放電ギャップとなる。
絶縁体2には、軸線Oに沿って貫通孔6が形成されており、その一方の端部に端子金具13が固定され、他方の端部に中心電極3が固定されている。また、貫通孔6内において端子金具13と中心電極3との間には、抵抗体15が配置されている。この抵抗体15の両端部は、導電性ガラスシール層16,17を介して中心電極3と端子金具13とにそれぞれ電気的に接続されている。
本実施形態における抵抗体15は、ガラスとセラミック粉末と導電材と金属粉末とバインダ(接着剤)とから生成されている。金属粉末は、抵抗体15の任意の断面における任意の300(μm)×300(μm)の領域(以下、この領域を「分析領域」という)に平均2個以上存在している。また、この分析領域内における金属粉末の総断面積の占める割合は、1.6%未満である。金属粉末としては、例えば、Al,Zn,Fe,Cu,Mg,Sn,Ti,Zr,Ag,Gaのうち、いずれか1種類以上の金属を含む金属粉末を用いることができる。好ましくはAl,Zn,Fe,Cu,Mgのうち、いずれか1種類以上の金属を含む金属粉末を用いることが良く、より好ましくはAl,Fe,Mgのうち、いずれか1種類以上の金属を含む金属粉末を用いることが良い。さらに好ましくはAlを含む金属粉末を用いることが良い。また、セラミック粉末としては、ZrO2を含むセラミック粉末を採用することができる。また、ガラスの組成には、B,Si,Ba,Ca,Sn,Tiのうち、少なくとも1種類以上が含まれるものを採用することができる。更に、導電材として、カーボンブラックを用いることができる。
上記のようなスパークプラグ100において、絶縁体2に対する中心電極3と端子金具13との組付け、及び抵抗体15と導電性ガラスシール層16,17との形成は以下のようにして行うことができる。まず、絶縁体2の貫通孔6に対し、中心電極3を挿入し、その後、導電性ガラスシール層16の原料である導電性ガラス粉末と、上述した抵抗体15の原料と、導電性ガラスシール層17の原料である導電性ガラス粉末と順次充填する。次いで、端子金具13を貫通孔6に挿入する。そして、絶縁体2全体を900〜1000℃に加熱し、端子金具13側より、所定の圧力を加える。こうすることで、各原料が圧縮・焼結されて、貫通孔6内に導電性ガラスシール層16,17と抵抗体15とが形成されることになる。
上述した実施形態に基づき、貫通孔6の内径(以下、「シール径」という)が2.5mmないし2.9mmという比較的小径な15種類のスパークプラグ100について、抵抗体15に対する金属粉末の添加量を種々調整し、その負荷寿命性能の良否を判定する実験を行った。この実験結果を表1に示す。
Figure 0005087136
この実験では、抵抗体15に添加する金属粉末としてAl、Mg、Fe、Cu、Znの粉末を採用し、他の材料を以下の配合とした。金属粉末の配合量は、セラミック粉末の一部を金属粉末に置き換えることで調整した。なお、以下の説明において、「非ガラス材」とは、上述した抵抗体15の材料からガラスを除いた材料、すなわち、セラミック粉末,導電材,金属およびバインダのことをいう。
・ガラス(B23:29% SiO2:50% BaO:17% Li23:4%):非ガラス材100重量%に対して600重量%
・セラミックス粉末(ZrO2):非ガラス材中の72.2〜87.1重量%(金属粉末と置き換えるために値が変化する)
・導電材(カーボンブラック):非ガラス材中の10重量%
・バインダ(デキストリン):非ガラス材中の2.8重量%
この実験では、350℃の温度環境下で、スパークプラグ100に20kVの放電電圧をかけ、1分当たり3600回、計250時間放電させた。そして、実験後のスパークプラグ100の抵抗値Rを測定し、この抵抗値Rが、放電前の初期抵抗値に対してどの程度変化するかを10回の実験の平均から求めた。表1には、この変化の度合いを、「変化率」として示しており、変化率が+100%以上のものの判定結果を「×」とし、+100%未満のものの判定結果を「○」とした。つまり、判定結果として「○」と示したスパークプラグ100が、抵抗値の変化率が少なく、十分な負荷寿命性能を有することになる。
なお、表1の「金属個数」とは、抵抗体15の上述した分析領域に含まれる金属粒子の個数を示している。また、表1の「金属割合」とは、この分析領域中、金属粉末の個々の断面積の総計(総断面積)が占める割合のことをいう。金属個数および金属割合は、EPMA(Electron Probe Micro Analyzer:電子線マイクロアナライザ)を用いて求めることができる。具体的には、本実験では、EPMAとして、日本電子データム社製のJXA−8500Fという装置を採用し、この装置に対して、加速電圧20kV、照射電流(5±0.5)×10-8A、有効時間10msec、測定間隔1μm、視野300μm×300μm、という設定を行った。そして、この設定によって測定されたカウント数が100以上か100未満かで視野内を2値化した画像を生成し、この画像をコンピュータで解析することで金属個数と金属割合とを求めた。表1に示した金属個数および金属割合は、このような解析を任意の視野について5回行った平均値である。金属粒子の個数および面積の測定には、Soft Imaging System GmbH社製のanalySIS Five(商標)という画像解析ソフトウェアを用いた。測定画面上、明らかに、2つの粒子が接触することにより個数が1つと数えられていると目視できたものについては、2つの粒子の界面部を画像処理によって2つに分離して個別に個数を数えた。
表1に示した実験結果を参照すると、例えば、比較例1,2では、シール径をそれぞれ、2.5mm、2.9mmとしたスパークプラグについて、金属粉末として平均粒度が32μmのAl粉末を0.6重量%添加している。この結果、抵抗体15の分析領域に含まれるAl個数が、0.2個と少ない個数となった。結果として、これらの比較例では、抵抗値Rの変化率が+100%を超えてしまい、負荷寿命性能の向上は見られなかった。
添加するAl粉末の平均粒度を32μmから6μmと低くし、他の条件を比較例1,2と同一にして実験を行ったものが実施例3,4である。実施例3,4では、Al粒子の添加量(重量%)は比較例1,2と同じであるが、Al粒子の平均粒度を低くしたことで、Al個数が、0.2個から5個に増大している。つまり、比較例1,2と比べて、実施例3,4では、細かなAl粉末が抵抗体15内に分散されて存在しているといえる。このように、Al粉末の粒子を細かくし、単位面積当たりに存在するAlの粒子の数を多くしたところ、表1に示すように、実施例3,4では、それぞれ抵抗値Rの変化率が、−6%、−13%と低くなり、負荷寿命性能が向上することになった。
実施例1では、より細かいAl粉末(平均粒度=4μm)を採用して、その添加量を0.1重量%とすることで、分析領域にAl粒子が2個存在し、Al割合が0.02%となる抵抗体15を生成した。この実施例1においても、抵抗値Rの変化率は、−8と小さくなり、負荷寿命性能の向上が見られることになった。つまり、Al粉末の粒子を細かくするほど、負荷寿命性能では有利となることがわかる。Al粉末の粒子が大きい場合や添加量が多すぎる場合には、酸化された金属粉が絶縁体として働き、抵抗体内の導電経路を大きく遮ってしまうと考えられるからである。なお、Al粉末の添加量に着目すると、本願出願人の経験上、添加量は0.01重量%程度あれば、負荷寿命性能に有利に働くことがわかっている(特開昭60−150601号公報、特開昭60−150602号公報参照)。
比較例3では、Al個数は5個であり、他の実施例との相違はそれほどないが、Al割合が4.50%と突出している。これは、Al粉末の添加量が他の例に比べて、15重量%と突出しており、また、比較例3では、Al粉末として、平均粒度が32μmという比較的粒子の粗いAl粉末を採用したためである。この結果、比較例3では、抵抗値Rの変化率が、+500%という非常に高い値を示すことになった。
実施例2,5,6,7では、シール径およびAl粉末の平均粒度を同一条件としながら、Al粉末の添加量を、0.4重量%、1.2重量%、1.8重量%、3.6重量%と少しずつ変化させている。この結果、Al個数は、3.3個、10個、15個、30個と、徐々に増加し、Al割合は、0.1%,0.3%,0.5%,1.0%、と徐々に増加している。これらのようなAl個数およびAl割合であれば、抵抗値Rの変化率は、すべて+100%未満に収まっており、十分な負荷寿命性能が見られた。
比較例4では、他の実施例と同様に、平均粒度が6μmのAl粉末を採用している。しかし、添加量を、他の実施例よりもやや多い重量比(6.0重量%)とすることで、Al個数(50個)およびAl割合(1.6%)を増加させた結果、抵抗値Rの変化率が、許容範囲を若干超える+106%となった。つまり、Al割合に着目すれば、1.6%程度の値が、負荷寿命性能を確保する上での上限であると考えられる。ただし、判定結果が「○」の実施例のうち、抵抗値Rの変化率が最も大きい実施例7のAl割合が1.0%で、この比較例4のAl割合が1.60%であること、また、実施例7の抵抗値Rの変化率が+58%で、この比較例4の変化率が+106%であることを考慮すると、Al割合のより好ましい上限値は、実施例7と比較例4のAl割合の中間値である1.30程度であると考えることができる。また、上述した各実施例のうち、Al割合の下限値は、実施例1の0.02%であるが、Al個数が2個以上存在していれば、Al割合が0.01%程度であっても負荷寿命性能の向上が期待できる。
上述した比較例1〜4および実施例1〜7では、抵抗体15の材料となる金属粉末としてAl粉末を用いた。これに対して、実施例8ではMg、実施例9ではFe、実施例10ではCu、実施例11ではZnを金属粉末としてそれぞれ用いた。これらの実施例8〜11では、実施例3と同様に、いずれもシール径を2.5mmとし、金属粉末として平均粒度が6μmのものを採用し、その添加量を0.6%とした。そうすると、これらの実施例8〜11では、実施例3と同様に、金属個数は、いずれも5個となり、金属割合は、0.2%となった。そして、実施例8では、抵抗値Rの変化率が+10%、実施例9では、+15%、実施例10では+30%、実施例11では+27%となり、いずれも、+100%を下回り、十分な負荷寿命性能が見られた。つまり、Alに替えて、MgやFe、Cu、Zn等を用いても、負荷寿命性能を向上させることが可能である。なお、金属粉末としては、これらの金属以外にも、還元作用を有する他の金属、例えば、Sn,Ti,Zr,Ag,Gaを採用することとしてもよい。また、還元作用を有する金属を2種類以上含むこととしてもよい。
以上で説明したように、表1に示した実験結果を考慮すれば、金属粒子が、抵抗体15の任意の断面における任意の300μm×300μmの分析領域に、平均2個以上存在し、かつ、この分析領域内における金属の総断面積の占める割合が1.6%未満、好ましくは、0.01%以上1.3%未満、更に好ましくは0.02%以上1.0%以下という条件を満たせば、シール径が2.5mmや2.9mmといった比較的小径なスパークプラグであっても、実施例1ないし7の如く、負荷寿命性能を向上させることが可能になる。
抵抗体15の材料となるセラミック粉末としては、電気的特性の観点から、ZrO2を含むセラミック粉末を含むことが好ましく、また、TiO2(酸化チタン)が添加されていても良い。セラミック粉末の平均粒径は、300μm以下が好ましく、200μm以下がより好ましい。
抵抗体15の材料となるガラスとしては、BaO−B23系、BaO−B23−SiO2系、BaO−B23−SiO2−R2O(RO)系、Pb−SiO2系、Pb−B23−SiO2−Al23系、B23−SiO2系、B23−SiO2−Al23系、B23−SiO2−R2O(RO)系、B23−SiO2−Al23−R2O(RO)系などの屈服点が300〜700℃で、好ましくは粒径150μm程度のものが使用できる。一般に、ガラス材料の膨張の度合いは、ガラス材料が一軸方向に膨張し、測定装置の検出部を押すことによって検出部が移動した距離で評価される。前述の屈服点とは、ガラス材料が軟化してしまい、前記検出部を押すことができなくなる温度のことをいう。
抵抗体15の材料となる導電材としては、加熱封着温度条件において酸化される物質を用いることができる。具体的には、電気的特性の観点から、上述した各実施例のようにカーボンブラックを採用することが好ましい。
抵抗体15の材料となるバインダとしては、ショ糖、乳糖、マルトース、ラフィノース、グリコース、キシロール、デキストリン、メチルセルロースなどの糖類や、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコールなどの脂肪族炭化水素よりなる有機炭質などの水溶性炭化物質を使用することが可能である。
ところで、スパークプラグの種類によっては、抵抗体15中に、骨材としてアルミナ(Al23)が用いられる場合がある。そのため、上記実験において、金属粉末としてAlが用いられていることは、次のような方法により正確に特定することが可能である。すなわち、まず、EPMA(JXA−8500F)によって、上記方法によって観察された金属粒子中に含まれるOの割合(mol%)と、Alの割合(mol%)とを測定する。そして、Oに対してAlが含まれる割合(=Al/O)を計算する。表2には、抵抗体15にAlが含まれる場合と、アルミナが含まれる場合の複数の場合について、この計算結果を示した。この表2を参照すると、金属粒子がAlの場合には、Al/Oの値が2以上となり、アルミナの場合には、2未満となることがわかる。つまり、抵抗体15中にアルミナではなくAlが含まれることは、金属粒子中にAlおよびOが含まれる割合(mol%)をそれぞれ測定し、Oに対してAlが2倍以上存在すれば、その金属粒子は、Al粒子であると特定することができる。これは、金属粉末としてAlを用いた場合には、スパークプラグ100の製造過程における加熱・加圧処理(ガラスシール工程)によって、抵抗体15中のAl粒子の表面に酸化被膜が形成される結果、内部まで酸化が進行せず、Alが含まれる割合が高くなるからである。なお、金属粉末としてMgやFe、Cu、Znなど、Al以外の金属粉末が用いられている場合にも、金属粒子中にこれらの金属が含まれる割合は、Alの場合と同様に、Oに対して2倍以上となる。そのため、金属粉末として、MgやFe、Cu、Zn等が用いられていることも、上記と同様の手法により特定することが可能である。
Figure 0005087136
1…主体金具
2…絶縁体
3…中心電極
4…接地電極
6…貫通孔
13…端子金具
15…抵抗体
16…導電性ガラスシール層
17…導電性ガラスシール層
21…先端部
31…発火部
32…発火部
100…スパークプラグ

Claims (7)

  1. 中心電極と端子金具との間に抵抗体を有するスパークプラグであって、
    前記抵抗体は、ガラスとセラミック粉末と導電材と金属とを含み、
    前記金属が、前記抵抗体の任意の断面における任意の300(μm)×300(μm)の領域に平均2個以上存在し、かつ、前記領域内における前記金属の総断面積の占める割合が1.6%未満である
    スパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記領域内における前記金属の総断面積の占める割合が0.01以上1.3%以下であるスパークプラグ。
  3. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記領域内における前記金属の総断面積の占める割合が0.02以上1.0%以下であるスパークプラグ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記金属として、Al,Zn,Fe,Cu,Mg,Sn,Ti,Zr,Ag,Gaのうち、少なくとも1種類以上の金属を含むスパークプラグ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記セラミック粉末が、Zr02を含むスパークプラグ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記導電材がカーボンブラックであるスパークプラグ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記ガラスの組成に、B,Si,Ba,Ca,Sn,Tiのうち、少なくとも1種類以上を含み、前記ガラスの屈服点が300℃以上700℃未満であるスパークプラグ。
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