JP5086843B2 - 電源回路装置および電子機器 - Google Patents

電源回路装置および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5086843B2
JP5086843B2 JP2008051429A JP2008051429A JP5086843B2 JP 5086843 B2 JP5086843 B2 JP 5086843B2 JP 2008051429 A JP2008051429 A JP 2008051429A JP 2008051429 A JP2008051429 A JP 2008051429A JP 5086843 B2 JP5086843 B2 JP 5086843B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
series regulator
circuit unit
regulator circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008051429A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009211210A (ja
Inventor
和弘 小松
大舗 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2008051429A priority Critical patent/JP5086843B2/ja
Publication of JP2009211210A publication Critical patent/JP2009211210A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5086843B2 publication Critical patent/JP5086843B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)

Description

本発明は、電源から供給される電圧を、予め定める電圧に降圧して出力する電源回路装置およびそれを備える電子機器に関する。
図1は、シリーズレギュレータ回路部1を備える従来の技術の電源回路装置2を模式的に示す図である。シリーズレギュレータ回路部1は、バッテリなどの直流電源(BATT)3に接続されて、直流電源3の電源電圧を、負荷回路部4で用いられる予め定める電圧に降下させる。シリーズレギュレータ回路部1は、ブーストトランジスタ5と、出力電圧が予め定める電圧となるように前記ブーストトランジスタ5のベース電流を制御する制御回路部6とを備えている。
図2は、シリーズレギュレータ回路部1が複数段に直列接続された従来の他の技術の電源回路装置7を模式的に示す図である。電源回路装置7では、ブーストトランジスタ5の熱源を分離したり、後段の負荷回路の耐圧保護したりすることを目的として、シリーズレギュレータ回路部1を複数段に直列接続している(たとえば特許文献1参照)。図2では、2つのシリーズレギュレータ回路部1を直列に接続している。2つのシリーズレギュレータ回路部1を区別するために、直流電源3側から負荷回路部4側に向かって順番に第1のシリーズレギュレータ回路部1a、第2のシリーズレギュレータ回路部1bという場合がある。このように複数のシリーズレギュレータ回路部1を備えることによって、個々のシリーズレギュレータ回路部1での損失が低下するので、放熱が容易になる。たとえば、電源電圧が16V(ボルト)で、負荷回路部4で用いられる予め定める電圧が5Vのときに、発熱を均等に分散しようとする場合には、第1のシリーズレギュレータ回路部1aの出力電圧が10V程度であり、第2のシリーズレギュレータ回路部1bの出力電圧が予め定める電圧である5V程度となるように、各シリーズレギュレータ回路部1の出力電圧が決定される。
特開2006−127253号公報
たとえば直流電源3の電源電圧が、第1のシリーズレギュレータ回路部1aの出力電圧よりも低下すると、第1のシリーズレギュレータ回路部1aのブーストトランジスタ5が飽和状態になり、制御回路部6がベース電流を限界まで引き込み、制御回路部6による損失が増加し、第1のシリーズレギュレータ回路部1aの温度が上昇してしまうという問題がある。
したがって本発明の目的は、直列に接続されている複数段のシリーズレギュレータ回路部のうち、最下流段を除く残余のシリーズレギュレータ回路部における損失および発熱を抑制することができる電源回路装置およびそれを備える電子機器を提供することである。
本発明(1)は、直列に接続されている複数段のシリーズレギュレータ回路部を備え、これら複数段のシリーズレギュレータ回路部によって電源から供給される電源電圧を段階的に予め定める電圧にまで降圧する電源回路装置であって、
各シリーズレギュレータ回路部は、
入力電圧が与えられる入力部分および出力電圧が出力される出力部分の間に設けられ
るトランジスタと、
該トランジスタに制御電流を与えて、入力電圧を、各シリーズレギュレータ回路部が出力すべき出力電圧に降圧させる制御回路部とを備え、
電源から最も離反する最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部は、電源電圧を検出する検出部を有し、該シリーズレギュレータ回路部では、前記検出部によって検出した電源電圧が、定格値よりも低い予め定める電圧値にまで低下すると、前記制御回路部は、出力電圧が低くなるように制御電流を調整することを特徴とする電源回路装置である。
また本発明(7)は、直列に接続されている複数段のシリーズレギュレータ回路部を備え、これら複数段のシリーズレギュレータ回路部によって電源から供給される電源電圧を段階的に予め定める電圧にまで降圧する電源回路装置であって、
各シリーズレギュレータ回路部は、
入力電圧が与えられる入力部分および出力電圧が出力される出力部分の間に設けられるトランジスタと、
該トランジスタに制御電流を与えて、入力電圧を、各シリーズレギュレータ回路部が出力すべき出力電圧に降圧させる制御回路部とを備え、
電源から最も離反する最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部は、前記トランジスタのエミッタとコレクタとの電位差を検出する検出部を有し、該シリーズレギュレータ回路部では、前記検出部によって検出した電位差が、予め定める電位差にまで低下すると、前記制御回路部は、出力電圧が低くなるように制御電流を調整することを特徴とする電源回路装置である。
また本発明(8)は、直列に接続されている複数段のシリーズレギュレータ回路部を備え、これら複数段のシリーズレギュレータ回路部によって電源から供給される電源電圧を段階的に予め定める電圧にまで降圧する電源回路装置であって、
各シリーズレギュレータ回路部は、
入力電圧が与えられる入力部分および出力電圧が出力される出力部分の間に設けられるトランジスタと、
該トランジスタに制御電流を与えて、入力電圧を、各シリーズレギュレータ回路部が出力すべき出力電圧に降圧させる制御回路部とを備え、
電源から最も離反する最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部は、前記制御電流を検出する検出部を有し、該シリーズレギュレータ回路部の制御回路部は、前記検出部の検出結果に基づいて、制御電流を調整して出力電圧を変更することを特徴とする電源回路装置である。
また本発明(9)は、直列に接続されている複数段のシリーズレギュレータ回路部を備え、これら複数段のシリーズレギュレータ回路部によって電源から供給される電源電圧を段階的に予め定める電圧にまで降圧する電源回路装置であって、
各シリーズレギュレータ回路部は、
入力電圧が与えられる入力部分および出力電圧が出力される出力部分の間に設けられるトランジスタと、
該トランジスタに制御電流を与えて、入力電圧を、各シリーズレギュレータ回路部が出力すべき出力電圧に降圧させる制御回路部とを備え、
電源から最も離反する最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部は、該シリーズレギュレータ回路部の制御回路部の温度を検出する検出部を有し、該シリーズレギュレータ回路部では、前記検出部によって検出した温度が、予め定める温度以上になると、前記制御回路部は、制御電流が小さくなるように制御電流を調整することを特徴とする電源回路装置である。
また本発明(10)は、前記電源回路装置を備えることを特徴とする電子機器である。
本発明(1)によれば、制御回路部がトランジスタに与える制御電流に応じて決定されるトランジスタの負荷抵抗によって、各シリーズレギュレータ回路部において入力電圧を降圧させ、電源電圧を複数のシリーズレギュレータ回路部によって予め定める電圧にまで降圧することによって、1つのシリーズレギュレータ回路部での損失が低下するので、発熱源を分散させることができ、放熱しやすくすることができる。
また電源から最も離反する最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部では、電源電圧に応じて、出力電圧が変更されるので、電源電圧が低下したときには、出力電圧を低下させることによってトランジスタの飽和を抑制し、制御回路部による損失が増加してしまうことを抑制することができる。したがって、電源電圧が低下したときに、制御回路部における発熱を抑制することができる。
また本発明(7)によれば、制御回路部がトランジスタに与える制御電流に応じて決定されるトランジスタの負荷抵抗によって、各シリーズレギュレータ回路部において入力電圧を降圧させ、電源電圧を複数のシリーズレギュレータ回路部によって予め定める電圧にまで降圧することによって、1つのシリーズレギュレータ回路部での損失が低下するので、発熱源を分散させることができ、放熱しやすくすることができる。
また電源から最も離反する最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部では、トランジスタのエミッタとコレクタとの電位差に応じて、制御電流を調整して出力電圧が変更される。電源電圧が低下したときには、エミッタとコレクタ間の電位差が小さくなりので、これにともなって出力電圧を低下させることによって、トランジスタの飽和を抑制し、制御回路部による損失が増加してしまうことを抑制することができる。したがって、電源電圧が低下したときに、制御回路部における発熱を抑制することができる。
また本発明(8)によれば、制御回路部がトランジスタに与える制御電流に応じて決定されるトランジスタの負荷抵抗によって、各シリーズレギュレータ回路部において入力電圧を降圧させ、電源電圧を複数のシリーズレギュレータ回路部によって予め定める電圧にまで降圧することによって、1つのシリーズレギュレータ回路部での損失が低下するので、発熱源を分散させることができ、放熱しやすくすることができる。
また電源から最も離反する最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部では、制御電流に応じて、制御電流を調整して出力電圧が変更される。電源電圧が低下したときには、制御電流が変化するので、変化した制御電流に応じて、制御回路部がトランジスタに与える制御電流を変更することによって、トランジスタの飽和を抑制して、制御回路部による損失が増加してしまうことを抑制することができる。したがって、電源電圧が低下したときに、制御回路部における発熱を抑制することができる。
また本発明(9)によれば、制御回路部がトランジスタに与える制御電流に応じて決定されるトランジスタの負荷抵抗によって、各シリーズレギュレータ回路部において入力電圧を降圧させ、電源電圧を複数のシリーズレギュレータ回路部によって予め定める電圧にまで降圧することによって、1つのシリーズレギュレータ回路部での損失が低下するので、発熱源を分散させることができ、放熱しやすくすることができる。
また電源電圧が低下して、シリーズレギュレータ回路部における損失が大きくなると、制御回路部が発熱して、制御回路部の温度が上昇する。制御回路部の温度に応じて、制御回路部がトランジスタに与える制御電流を変更することによって、トランジスタの飽和を抑制して、制御回路部による損失が増加してしまうことを抑制することができる。したがって、電源電圧が低下したときに、制御回路部における発熱を抑制することができる。
また本発明(10)によれば、前述した電源回路装置を備えることによって、発熱源が分散され放熱しやすくすることができるので、電子機器の温度の上昇を抑制して、電子機器の動作の信頼性が低下してしまうことを抑制することができる。
図3は、本発明の第1の実施の形態の電源回路装置10の構成を模式的に示す図である。電源回路装置10は、直列に接続されている複数段のシリーズレギュレータ回路部11を備え、これら複数段のレギュレータ11によって直流電源(BATT)17から供給される電源電圧を段階的に、負荷回路部16で用いられる予め定める電圧にまで降圧する。負荷回路部16は、直流電圧が与えられて動作するマイクロコンピュータなどの処理回路によって実現される。本実施の形態では、電源回路装置10は、2つのシリーズレギュレータ回路部(以下、レギュレータという)11を備え、2つのレギュレータ11のうち、直流電源17に近接する上流側のレギュレータ11を、第1レギュレータ11aといい、直流電源17から離反する最下流段のレギュレータ11を、第2レギュレータ11bという場合がある。
各レギュレータ11は、入力電圧が与えられる入力部分12および出力電圧が出力される出力部分13の間に設けられ、トランジスタ14と、該トランジスタ14に制御電流を与えて、入力部分12に与えられる入力電圧を、各レギュレータ11が出力すべき出力電圧に降圧させるレギュレータ制御回路部(以下、制御回路部という)15とを含んで構成される。以後、入力部分12、出力部分13、トランジスタ14および制御回路部15について、第1レギュレータ11aに含まれるものには、添え字aを付し、第2レギュレータ11bに含まれるものには、添え字bを付す。
トランジスタ14a,14bは、バイポーラトランジスタによって実現される。トランジスタ14a,14bでは、エミッタが入力部分12a,12bにそれぞれ接続され、コレクタが出力部分13a,13bにそれぞれ接続され、ベースが制御回路部15a,15bにそれぞれ接続されている。
入力部分12aは、バッテリなどの直流電源17に接続されている。したがって入力部分12aには、直流電源17の電源電圧Vinが与えられる。またの第1レギュレータ11aの出力部分13aは、第2レギュレータ11bの入力部分12bに接続されている。第2レギュレータ11bの出力部分13bは、負荷回路部16に接続されている。負荷回路部16には、電源回路装置10から出力される予め定める電圧Voutが与えられる。
制御回路部15a,15bは、第1および第2レギュレータ11a,11bの出力電圧が、それぞれVout,Voutとなるように、トランジスタ14a,14bに与える制御電流を調整する。第1レギュレータ11aの出力電圧Voutは可変であり、第2レギュレータ11bの出力電圧Voutは固定であり、予め定める電圧Voutとなる。第2レギュレータ11bは、第1レギュレータの出力電圧Voutを、予め定める電圧Voutに降圧して出力する。
制御回路部15aは、コンパレータ41と、基準電圧源42と、電源電圧モニタ18からの出力信号に応じて開閉するスイッチ素子43と、第1〜第3の切替レベル調整抵抗素子44〜46を備える。第1の切替レベル調整抵抗素子44は、一端が出力部13aに接続され、他端が第2の切替レベル調整抵抗素子45の一端と、第3の切替レベル調整抵抗素子46の一端とにそれぞれ接続されている。第2の切替レベル調整抵抗素子45の他端に接続は、スイッチ素子43の一方の端子に接続され、スイッチ素子43の他方の端子は、グランドに接続されている。第3の切替レベル調整抵抗素子46の他端は、グランドに接続されている。スイッチ素子43と、第2の切替レベル調整抵抗素子45とは、切替レベル変更回路部を構成する。
第1〜第3の切替レベル調整抵抗素子44〜46が接続されている接続点47は、コンパレータ41の一方の入力端子(非反転入力端子)に接続されている。コンパレータ41の他方の入力端子(反転入力端子)は基準電圧源42に接続されている。コンパレータ41の出力端は、トランジスタ14aのベースに接続されている。
制御回路部15bは、制御回路部15aから切替レベル変更回路部を除いた残余の構成と同様の構成であり、制御回路部15aとは、第1および第3の切替レベル調整抵抗素子44,46の抵抗値および基準電圧源42がコンパレータ41に与える電圧の電圧値の少なくともいずれかを異ならせて構成されている。
第1レギュレータ11aは、制御回路部15aに加えて、電源電圧Vinを検出する検出部である電源電圧モニタ18を備える。電源電圧モニタ18は、入力部分12aに接続されて、電源電圧Vinと、予め定めるしきい電圧値Vthとを比較する。電源電圧モニタ18の比較結果は、制御回路部15aに与えられる。制御回路部15aは、前記比較結果に応じて制御電流を調整して、出力電圧Voutを変更する。
電源電圧モニタ18は、コンパレータ21と基準電圧源22とを含んで構成される。コンパレータ21の一方の入力端子(非反転入力端子)が入力部分12aに接続され、他方の入力端子(反転入力端子)が基準電圧源22に接続されている。基準電圧源は、電源電圧Vinが定格値のときの電圧値よりも小さい予め定めるしきい電圧Vthを前記他方の入力端子に与える。コンパレータ21は、電源電圧Vinと、予め定めるしきい電圧Vthとを比較し、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vthよりも大きい場合と、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth未満の場合とで、異なる信号を制御回路部15aに与える。制御回路部15aは、コンパレータ21からの信号に応じて、第1レギュレータ11aからの出力電圧Voutを変更するように、トランジスタ14aのベースに与える制御電流を調整する。
図4は、第1レギュレータ11aの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を示すグラフである。図4において横軸は、入力電圧Vinを表し、縦軸は、出力電圧Voutを表す。ここで入力電圧Vinは、電源電圧Vinに等しい。また入力電圧Vinおよび出力電圧Voutは、第2レギュレータ11bの出力電圧Vout、すなわち予め定める電圧Voutよりも大きいときを示している。図4に示すように、入力電圧Vin、すなわち電源電圧Vinが予め定める電圧Vth以上のときには、第1レギュレータ11aの出力電圧は、Voutとなり、入力電圧Vinが予め定める電圧Vth未満のときには、第1レギュレータ11aの出力電圧は、Voutよりも低いVoutとなる。Voutは、第2レギュレータ11bの出力電圧Voutよりも大きな値となるように選ばれている。
電源電圧Vinの定格値が16Vであり、Voutが5Vのとき、たとえば、Voutは10V、Voutは6V、Vthは10.5Vに設定される。制御回路部15aは、電源電圧Vinが定格値のときに、前記各レギュレータ11a,11bにおける損失が略均等に配分されるようにトランジスタ14a,14bにそれぞれ制御電流を与えるようにしている。第1レギュレータ11aでは、電源電圧モニタ18によって検出した電源電圧が、定格値よりも低い予め定める電圧Vthまで低下すると、出力電圧Voutが低くなるように制御電流を調整する。すなわち制御回路部15aは、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth未満になると、スイッチ素子43がオン状態となり、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth以上になると、スイッチ素子43がオフ状態となる。したがって電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth以上のときには、制御回路部15aには、出力部13aの電圧を、第1および第2の切替レベル調整抵抗素子44,46によって分圧した第1の分圧電圧が与えられ、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth未満のときには、出力部13aの電圧を、第1の切替レベル調整抵抗素子44と、第2および第3の切替レベル調整抵抗素子45,46の合成抵抗とによって分圧された第2の分圧電圧が与えられる。第2の分圧電圧は第1の分圧電圧よりも小さくなり、これに応じてコンパレータ41は、第2の分圧電圧が与えられているときには、第1の分圧電圧が与えられているときよりも第1レギュレータ11aから出力電圧が小さくなるように制御電流を調整する。
以上のように、制御回路部15aがトランジスタ14aに与える制御電流に応じて決定されるトランジスタ14aの負荷抵抗によって、各レギュレータ11a,11bにおいて入力電圧を降圧させる。電源電圧を複数のレギュレータ11a,11bによって予め定める電圧にまで降圧することによって、1つのレギュレータでの損失が低下するので、発熱源を分散させることができ、放熱しやすくすることができる。
また第1レギュレータ11aでは、電源電圧Vinに応じて、出力電圧Voutが変更されるので、電源電圧Vinが低下したときには、出力電圧outを低下させることによってトランジスタ14aの飽和を抑制し、制御回路部15aによる損失が増加してしまうことを抑制することができ、また制御回路部15aにおける発熱を抑制することができる。バッテリなどの直流電源17では、経年劣化によって電圧が初期の電圧よりも低下してしまうことがあるが、このような場合であっても、電源回路装置における損失が増加してしまうことを抑制することができる。また発熱を分散させることによって、冷却を行いやすく、電源回路装置が設けられる機器において、電源回路装置から発せられる熱によって不具合が生じることを抑制することができる。
図5は、本発明の第2の実施の形態における電源回路装置20の構成を模式的に示す図である。本実施の形態の電源回路装置20と、前述した図3に示す実施の形態の電源回路装置10とは、第1レギュレータ11aと電源電圧モニタ18との構成が異なるのみであり、他の構成は同様であるので、同様の構成には同様の参照符号を付して重複する説明を省略する。
本実施の形態の第1レギュレータ11aは、前述した第1レギュレータ11aの構成に加えて、第2のスイッチ素子48と、第4の切替レベル調整抵抗素子49とを備える。第4の切替レベル調整抵抗素子49の一端は接続点47に接続され、他端部は第2のスイッチ素子48の一方の接続端子に接続されている。第2のスイッチ素子48の他方の端子は、グランドに接続されている。
本実施の形態の電源電圧モニタ18は、入力部分12aに接続されて、電源電圧Vinと、予め定めるしきい電圧値Vth1,Vth2とを比較する。電源電圧モニタ18の比較結果は、制御回路部15aに与えられる。制御回路部15aは、前記比較結果に応じて制御電流を調整して、出力電圧Voutを変更する。
電源電圧モニタ18は、コンパレータ21と基準電圧源22とを、2つずつ含んで構成されている。2つのコンパレータ21を区別するときにコンパレータ21a,21bと記載し、2つの基準電圧源22を区別するときに基準電圧源22a,22bと記載する場合がある。コンパレータ21a,21bの一方の入力端子(非反転入力端子)が入力部分12aに接続され、コンパレータ21aの他方の入力端子(反転入力端子)が基準電圧源22aに接続され、コンパレータ21bの他方の入力端子(反転入力端子)が基準電圧源22bに接続されている。
基準電圧源22aは、電源電圧Vinが定格値のときの電圧値よりも小さい予め定めるしきい電圧Vth1を前記他方の入力端子に与える。基準電圧源22bは、予め定めるしきい電圧Vth2を前記他方の入力端子に与える。コンパレータ21aは、電源電圧Vinと、予め定めるしきい電圧Vth1とを比較し、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth1よりも大きい場合と、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth1未満の場合とで、異なる信号を制御回路部15aのスイッチ素子43に与える。制御回路部15aは、コンパレータ21aからの信号に応じて、第1レギュレータ11aからの出力電圧Voutを変更するように、トランジスタ14aのベースに与える制御電流を調整する。コンパレータ21bは、電源電圧Vinと、予め定めるしきい電圧Vth2とを比較し、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth2よりも大きい場合と、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth2未満の場合とで、異なる信号を制御回路部15aの第2のスイッチ素子48に与える。制御回路部15aは、コンパレータ21bからの信号に応じて、第1レギュレータ11aからの出力電圧Voutを変更するように、トランジスタ14aのベースに与える制御電流を調整する。
図6は、電源回路装置20における第1レギュレータ11aの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を示すグラフである。ここで入力電圧Vinおよび出力電圧Voutは、第2レギュレータ11bの出力電圧Voutよりも大きいときを示している。本実施の形態の電源回路装置では、前述した電源電圧モニタ18において、2つのコンパレータと、2つの異なる予め定めるしきい電圧値Vth1,Vth2を生成する2つの基準電圧源とを備え、電源電圧モニタ18は、電源電圧Vinと、予め定めるしきい電圧値Vth1,Vth2とをそれぞれ比較した比較結果を制御回路部15aに与える。
図5に示すように、本実施の形態の第1レギュレータ11aでは、入力電圧Vinが予め定める電圧Vth1以上のときには、第1レギュレータ11aの出力電圧は、Voutとなり、入力電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth2以上予め定めるしきい電圧Vth1未満のときには、第1レギュレータ11aの出力電圧は、Voutよりも低いVoutとなり、入力電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth2未満のときには、第1レギュレータ11aの出力電圧は、Voutよりも低いVoutとなる。Voutは、第2レギュレータ11bの出力電圧Voutよりも大きな値となるように設定されている。
電源電圧Vinの定格値が16Vであり、Voutが5Vのとき、たとえば、Voutは10V、Voutは8V、Voutは6V、Vth1は10.5V、Vth2は7Vに設定される。制御回路部15aは、電源電圧Vinが定格値のときに、前記各レギュレータ11a,11bにおける損失が略均等に配分されるようにトランジスタ14a,14bにそれぞれ制御電流を与えるようにしておく。本実施の形態の第1レギュレータ11aでは、電源電圧モニタ18によって検出した電源電圧が、定格値よりも低い予め定める電圧Vth1まで低下すると、出力電圧Voutが低くなるように制御電流を調整し、さらに予め定める電圧Vth2まで低下すると、出力電圧Voutがさらに低くなるように制御電流を調整する。
すなわち制御回路部15aでは、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth1未満になると、スイッチ素子43がオン状態となり、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth1以上になると、スイッチ素子43がオフ状態となる。また制御回路部15aでは、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth2未満になると、第2のスイッチ素子48がオン状態となり、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth2以上になると、第2のスイッチ素子48がオフ状態となる。
したがって電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth1以上のときには、制御回路部15aには、出力部13aの電圧を、第1および第2の切替レベル調整抵抗素子44,46によって分圧した第1の分圧電圧が与えられ、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth1未満で、かつ予め定めるしきい電圧値Vth2以上のときには、出力部13aの電圧を、第1の切替レベル調整抵抗素子44と、第2および第3の切替レベル調整抵抗素子45,46の合成抵抗とによって分圧された第2の分圧電圧が与えられる。第2の分圧電圧は第1の分圧電圧よりも小さくなり、これに応じてコンパレータ41は、第2の分圧電圧が与えられているときには、第1の分圧電圧が与えられているときよりも第1レギュレータ11aから出力電圧が小さくなるように制御電流を調整する。
また電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth2未満のときには、出力部13aの電圧を、第1の切替レベル調整抵抗素子44と、第3および第4の切替レベル調整抵抗素子46,49の合成抵抗とによって分圧された第3の分圧電圧が与えられる。第3の分圧電圧は第2の分圧電圧よりも小さくなり、これに応じてコンパレータ41は、第3の分圧電圧が与えられているときには、第2の分圧電圧が与えられているときよりも第1レギュレータ11aから出力電圧が小さくなるように制御電流を調整する。
以上のように本実施の形態では、前述と同様の効果を達成することができ、さらに、電源電圧が低下したときに、制御回路部15aは、段階的に出力電圧Voutが低くなるように制御電流を調整するので、より細かく熱の分散が可能になる。
図7は、本発明の第3の実施の形態における電源回路装置30の構成を模式的に示す図である。本実施の形態の電源回路装置20と、前述した図3に示す実施の形態の電源回路装置10とは、第1レギュレータ11aと電源電圧モニタ18との構成が異なるのみであり、他の構成は同様であるので、同様の構成には同様の参照符号を付して重複する説明を省略する。
本実施の形態の第1レギュレータ11aは、前述した第1レギュレータ11aの構成の、スイッチ素子43および第2および第3切替レベル調整抵抗素子45,46に代えて、第1の可変抵抗素子65を備える。第1の可変抵抗素子65は、電源電圧モニタ18からの信号に応じて、その抵抗値が変化する。
本実施の形態の電源電圧モニタ18は、前述した電源電圧モニタ18の構成に加えて、モニタ抵抗素子66と第2の可変抵抗素子67とを備える。モニタ抵抗素子66と第2の可変抵抗素子67とは直列に接続されている。モニタ抵抗素子66の一端が入力部分12aに接続され、他端が第2の可変抵抗素子67の一端に接続されている。第2の可変抵抗素子67の他端は、グランドに接続されている。モニタ抵抗素子66と第2の可変抵抗素子67との接続点68がコンパレータ21の一方の入力端子に接続されている。また電源電圧モニタ18は、コンパレータ21の出力端子から出力される信号に応じて第2の可変抵抗素子67の抵抗値が変化するように構成されている。
図8は、電源回路装置30における第1レギュレータ11aの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を示すグラフである。ここで入力電圧Vinおよび出力電圧Voutは、第2レギュレータ11bの出力電圧Voutよりも大きいときを示している。
図6に示すように、入力電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth1以上のときには、第1レギュレータ11aの出力電圧は、Voutとなり、入力電圧Vinが予め定める電圧Vth2未満のときには、第1レギュレータ11aの出力電圧は、Voutよりも低いVoutとなり、入力電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth2以上予め定めるしきい電圧Vth1未満のときには、以下の式(1)に示すように、第1レギュレータ11aの出力電圧は、VoutとVoutとの差を、予め定めるしきい電圧Vth1と予め定めるしきい電圧Vth2との差で除算した値に、入力電圧Vinを乗算し、Voutを加算した電圧となる。
Vaout=(V1out-V2out)/(Vth1-Vth2)×Vain+V2out …(1)
すなわち、入力電圧Vinが予め定める電圧Vth2以上予め定める電圧Vth1未満のときに、入力電圧Vinが低下すると、出力電圧は入力電圧Vinに伴ってリニアに低下することになる。Voutは、第2レギュレータ11bの出力電圧Voutよりも大きな値となるように選ばれている。
電源電圧Vinの定格値が16Vであり、Voutが5Vのとき、たとえば、Voutは10V、Voutは6V、Vth1は10.5V、Vth2は7Vに設定される。制御回路部15aは、電源電圧Vinが定格値のときに、前記各レギュレータ11a,11bにおける損失が略均等に配分されるようにトランジスタ14a,14bにそれぞれ制御電流を与えるようにしておく。本実施の形態の第1レギュレータ11aでは、電源電圧モニタ18によって検出した電源電圧が、定格値よりも低い予め定める電圧Vth1まで低下すると、電源電圧が予め定める電圧Vth2までは低下するまでは、出力電圧Voutがリニアに低下するように制御電流を調整する。
図7は、本発明の第4の実施の形態の電源回路装置40の構成を模式的に示す図である。本実施の形態の電源回路装置40は、前述した図3に示す実施の形態の電源回路装置10の構成に、第3レギュレータ11cを付加した構成であり、他の構成は同様であるので、同様の構成には同様の参照符号を付して、重複する説明を省略する。第3レギュレータ11cは、第1レギュレータ11aと同様の構成を有し、第1および第2レギュレータ11a,11bの間に直列に接続されている。第3レギュレータ11cに含まれる構成には、それぞれ添え字cを付す場合がある。第3レギュレータ11cの入力部分12cは、第1レギュレータ11aの出力部分13aに接続され、第3レギュレータ11cの出力部分13cは、第2レギュレータ11aの入力部分12bに接続されている。第3レギュレータ11cは、トランジスタ14cと、レギュレータ制御回路部15cと、電源電圧モニタ18とを備える。第1レギュレータ11aと第3レギュレータ11cとは、その出力電圧が異なるのみである。このため制御回路部15a,15cとは、第1および第3の切替レベル調整抵抗素子44,46の抵抗値および基準電圧源42がコンパレータ41に与える電圧の電圧値の少なくともいずれかを異ならせて構成されている。
図8は、第1レギュレータ11aの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係、および第3レギュレータ11cの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を示すグラフである。ここで入力電圧Vinおよび出力電圧Voutは、第2レギュレータ11bの出力電圧Voutよりも大きいときを示している。図8において第1レギュレータ11aの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を2点鎖線で示し、第3レギュレータ11cの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を実線で示す。
図8に示すように、入力電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth以上のときには、第1レギュレータ11aの出力電圧Voutは、Voutとなり、入力電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth未満のときには、第1レギュレータ11aの出力電圧Voutは、Voutよりも低いVoutとなる。また入力電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth以上のときには、第3レギュレータ11cの出力電圧Voutは、Voutとなり、入力電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth未満のときには、第3レギュレータ11cの出力電圧Voutは、Voutよりも低いVoutとなる。
電源電圧Vinの定格値が16Vであり、Voutが5Vのとき、たとえば、Voutは12V、Voutは7V、Voutは8V、Voutは6V、Vthは10.5Vに設定される。制御回路部15a,15b,15cは、電源電圧Vinが定格値のときに、前記各レギュレータ11a,11bにおける損失が略均等に配分されるようにトランジスタ14a,14b,14cにそれぞれ制御電流を与えるようにしておく。第1レギュレータ11aでは、電源電圧モニタ18によって検出した電源電圧が、定格値よりも低い予め定めるしきい電圧Vthまで低下すると、出力電圧Voutが低くなるように制御電流を調整する。第3レギュレータ11cでは、電源電圧モニタ18によって検出した電源電圧が、定格値よりも低い予め定めるしきい電圧Vthまで低下すると、出力電圧Voutが低くなるように制御電流を調整する。
このように3つ以上のレギュレータ11を用い、第1および第3レギュレータ11a,11cでは、電源電圧Vinが低下すると、出力電圧を同時に変化させることによって、1つのレギュレータ11における損失をより低減させることができ、より細かく熱を分散させることができ、放熱性に優れた電源回路装置を実現することができる。
また本発明の実施のさらに他の形態では、電源回路装置40において、第1および第3レギュレータ11a,11cは、第2または第3の実施の形態における第1レギュレータ11aと同様の構成としてもよく、出力電圧VoutからVoutに、第3レギュレータ11cでは出力電圧をVoutからVoutに、それぞれ段階的に変化させる構成であってもよく、またリニアに変化させてる構成であってもよい。
また本発明のさらに他の実施の形態では、レギュレータの数は、4つ以上であってもよく、電源から最も離反する最下流段のレギュレータを除く残余のレギュレータの制御回路部15が、そのレギュレータの前段の出力電圧が、そのレギュレータの後段の出力電圧を超えないように制御電流を調整することによって、前述の実施の形態と同様の効果を達成することができ、さらに熱を細かく分散させることができるようになる。
図11は、本発明の第5の実施の形態における電源回路装置における第1レギュレータ11aの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係、および第3レギュレータ11cの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を示すグラフである。図11において第1レギュレータ11aの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を2点鎖線で示し、第3レギュレータ11cの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を実線で示す。
本実施の形態の電源回路装置は、前述した図9に示す実施の形態の電源回路装置40において、第1レギュレータ11aを、前述した図5に示す実施の形態の電源回路装置20における第1レギュレータ11aによって構成し、第3レギュレータ11cを、前述した図3に示す実施の形態の電源回路装置20における第1レギュレータ11aによって構成したものであり、各レギュレータ11動作は、前述した実施の形態と同様であるので、同様の構成には同様の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
図11に示すように、入力電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth2以上のときには、第3レギュレータ11cの出力電圧は、Voutとなり、入力電圧Vinが予め定めるしきい電圧Vth2未満のときには、第3レギュレータ11cの出力電圧は、Voutよりも低いVoutとなる。Voutは、第2レギュレータ11bの出力電圧Voutよりも大きな値となるように選ばれている。
このように本実施の形態では、最下流段の第2レギュレータ11bを除く残余の複数のレギュレータ11のうち、相互に隣接する第1および第3レギュレータ11a,11cでは、電源電圧が低下したとき、上流側の第1レギュレータ11aにおける出力電圧を低下させ、さらに電源電圧が低下したとき、下流側の第3レギュレータ11cにおける出力電圧も低下させるように、各制御回路部15a,15cが制御電流を調整する。
電源電圧Vinの定格値が16Vであり、Voutが5Vのとき、たとえば、Voutは12V、Voutは7V、VoutおよびVoutは8V、Voutは6V、Vth1は13.5V、Vth2は10.5Vに設定される。制御回路部15a,15b,15cは、電源電圧Vinが定格値のときに、前記各レギュレータ11a,11b,11cにおける損失が略均等に配分されるようにトランジスタ14a,14b,14cにそれぞれ制御電流を与えるようにしておく。第1レギュレータ11aでは、電源電圧モニタ18によって検出した電源電圧が、定格値よりも低い予め定めるしきい電圧Vth1まで低下すると、出力電圧Voutが低くなるように制御電流を調整するが、このとき第3レギュレータ11cでは、出力電圧Voutは変更しない。また第1レギュレータ11aでは、電源電圧モニタ18によって検出した電源電圧が、予め定めるしきい電圧Vth1よりも低い予め定めるしきい電圧値Vth2まで低下すると、出力電圧Voutが低くなるように制御電流を調整し、このときに第3レギュレータ11cでは、出力電圧Voutが低くなるように制御電流を調整する。これによって、より細かく熱を分散させることができ、放熱性に優れた電源回路装置を実現することができる。
図10は、本発明の第6の実施の形態の電源回路装置60の構成を模式的に示す図である。本実施の形態の電源回路装置60は、前述した図3に示す実施の形態の電源回路装置10とは電源電圧モニタ18構成が異なるのみであり、他の構成は同様であるので、同様の構成には同様の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
電源電圧モニタ部18は、前述した図3に示す電源電圧モニタ18の構成に付加して、切替レベル変更回路部75を備える。切替レベル変更回路部75は、コンパレータ22からの出力信号に応じて、開閉する第3のスイッチ素子76と、第5〜第8の切替レベル調整抵抗素子77〜79を備える。第5の切替レベル調整抵抗素子77は、一端が入力部12aに接続され、他端が第6の切替レベル調整抵抗素子78の一端と、第7の切替レベル調整抵抗素子79の一端とにそれぞれ接続されている。第6の切替レベル調整抵抗素子78の他端に接続は、第3のスイッチ素子76の一方の端子に接続され、第3のスイッチ素子76の他方の端子は、グランドに接続されている。第8の切替レベル調整抵抗素子79の他端は、グランドに接続されている。
第5〜第8の切替レベル調整抵抗素子77〜79が接続されている接続点84は、コンパレータ21の一方の入力端子に接続されている。このような回路構成とすることによって、電源電圧モニタ18の出力信号にヒステリシスを設けることができる。すなわち、電源電圧モニタ18では、電源電圧Vinの変化に応じて、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vthにまで低下してから、電源電圧Vinがしきい電圧値Vthよりも小さな予め定める復帰電圧以上になるまでは、コンパレータ21からは一定電圧の信号が出力され、信号が変化してしてしまうことがない。第5〜第8の切替レベル調整抵抗素子77〜79の抵抗値は、このような電源モニタ18が前述した動作を行うように決定されている。これによって、制御回路部15aは、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vthにまで低下し、制御回路部15aが出力電圧を低下させるように制御電流を調整した後、電源電圧inが予め定めるしきい電圧値Vthよりも小さな予め定める復帰電圧以上になるまでは、低下させた出力電圧を維持するように制御電流を調整する。
電源電圧Vinの定格値が16Vであり、Voutが5Vのとき、たとえば、Voutは10V、Voutは6V、Vthは10.5Vに設定され、予め定める復帰電圧の電圧値は、10Vに設定されている。
したがって、第1レギュレータ11aの出力電圧Voutが頻繁に切り替わることを抑制することができ、たとえば、瞬間的に電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth未満に低下し、すぐに電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth以上に復帰するときには、第1レギュレータ11aの出力電圧outの切替え動作を抑制して、制御回路部15aの負担を低減し、また切替に伴って発生するノイズの発生を抑制することができる。
図13は、本発明の第7の実施の形態の電源回路装置70の構成を模式的に示す図である。本実施の形態の電源回路装置70は、前述した図3に示す実施の形態の電源回路装置10の構成に、なまし処理回路部51を付加した構成であり、他の構成は同様であるので、同様の構成には同様の参照符号を付して、重複する説明を省略する。第1レギュレータ11aは、制御回路部15a、電源電圧モニタ18およびなまし処理回路部51を備える。
なまし処理回路部51は、電源電圧モニタ18からの出力信号に応じて、開閉するスイッチ素子52と、切替レベル調整抵抗素子53と、直流電流源部54と、コンデンサ55とを備える。切替レベル調整抵抗素子53は、一端が直流電流源部54に接続され、他端がスイッチ素子52の一方の端子に接続され、スイッチ素子52の他方の端子は、グランドに接続されている。コンデンサ55の一端は、切替レベル調整抵抗素子53の一端に接続され、他端がグランドに接続されている。
切替レベル調整抵抗素子53、直流電流源部54およびコンデンサ55が接続されている接続点56は、制御回路部15aのスイッチ素子43に接続されている。電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth未満になると、スイッチ素子52がオン状態となり、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth以上になると、スイッチ素子52がオフ状態となる。制御回路部15aには、コンデンサ55に充電された電荷に応じた電圧が与えられ、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth未満になると、コンデンサ55の電荷が切替レベル調整抵抗素子53に流れて、制御回路部15aに与えられる電圧が時定数に応じて徐々に低下する。制御回路部15aでは、なまし処理回路部51から与えられる電圧が、予め定めるしきい電圧値Vth未満になったときに出力電圧Voutを、VoutからVoutに、小さくするように制御電流を調整する。
したがって、制御回路部15aは、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth値未満となってもすぐには制御電流を調整せず、電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth以下となった後、予め定めるしきい電圧値Vth以下の電圧が所定の時間T1維持されたとき、出力電圧が低くなるように制御電流を調整する。これによって第1レギュレータ11aの出力電圧outが頻繁に切り替わることを抑制することができ、たとえば、瞬間的に電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth未満に低下し、すぐに電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth以上に復帰するときには、第1レギュレータ11aの出力電圧Voutの切替え動作を抑制して、制御回路部15aの負担を低減し、また切替に伴って発生するノイズの発生を抑制することができる。前記所定の時間T1は、たとえば1ミリ秒(ms)程度に選ばれる。
図14は、本発明の第8の実施の形態の電源回路装置80の構成を模式的に示す図である。本実施の形態の電源回路装置80は、前述した図3に示す実施の形態の電源回路装置10の構成に、出力電圧速度可変回路部61を付加した構成であり、他の構成は同様であるので、同様の構成には同様の参照符号を付して、重複する説明を省略する。第1レギュレータ11aは、制御回路部15a、電源電圧モニタ18および出力電圧速度可変回路部61を備える。
出力電圧速度可変回路部61は、制御回路部15aから出力される制御電流が変化したときに、単位時間あたりの制御電流の変化の割合が小さくなるように制御電流を調整して、トランジスタ14aに与える。出力電圧速度可変回路部61は、制御回路部15aから出力される制御電流が、小さくなるときに、単位時間あたりの制御電流の変化の割合が小さくなるように制御電流を調整し、大きくなるときには、単位時間あたりの制御電流の変化の割合を調整しない。
出力電圧速度可変回路部61によって第1レギュレータ11aの出力電圧outが頻繁に切り替わることを抑制することができ、たとえば、瞬間的に電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth未満に低下し、すぐに電源電圧Vinが予め定めるしきい電圧値Vth以上に復帰するときには、第1レギュレータ11aの出力電圧Voutの切替え動作を抑制して、制御回路部15aの負担を低減し、また切替に伴って発生するノイズの発生を抑制することができる。
本発明の実施のさらに他の形態では、前述した各実施の形態において、電源から最も離反する最下流段のレギュレータを除く残余のレギュレータの制御回路部15が、前記切替レベル変更回路部41、なまし処理回路部51または出力電圧速度可変回路部61を備える構成としてもよい。
図14は、本発明の第9の実施の形態の電源回路装置90の構成を模式的に示す図である。本実施の形態の電源回路装置90は、前述した図3に示す実施の形態の電源回路装置10の構成に類似し、電源電圧モニタ18に代えて、電位差モニタ71を備える構成であり、他の構成は同様であるので、同様の構成には同様の参照符号を付して、重複する説明を省略する。第1レギュレータ11aは、制御回路部15aおよび電位差モニタ71を備える。
電位差モニタ71は、検出部であり、入力部分13aの電位と、出力部分13bの電位とに接続され、こららの電位差を比較した結果を、制御回路部15aに与える。入力部分13aの電位と、出力部分13bの電位との電位差は、トランジスタ14aのエミッタとコレクタとの間の電位差である。電位差モニタ71は、入力部分13aの電位と、出力部分13bの電位とが、予め定める電位差Vs未満の場合と、予め定める電位差Vs以上の場合とで、異なる信号を制御回路部15aに出力する。予め定める電位差Vsは、トランジスタ14aが飽和しないように設定されている。
電位差モニタ71は、コンパレータ72と、抵抗素子85〜88とを備えて構成される。抵抗素子85,86は、入力部12aとグランドとの間で、直列に接続されている。抵抗素子87,88は、出力部13aとグランドとの間で、直列に接続されている。コンパレータ72の一方の入力端子(非反転入力端子)に、抵抗素子85,86の接続点が接続され、コンパレータ72の他方の入力端子(反転入力端子)に、抵抗素子87,88の接続点が接続されている。
制御回路部15aでは、電位差モニタ71からの信号に応じて出力電圧Voutを変更するように制御電流を調整し、電位差が予め定める電位差Vs以上のときの出力電圧Voutよりも、電位差が予め定める電位差Vs未満のときの出力電圧Voutほうが小さくなるように制御電流を調整する。各抵抗素子85〜88の抵抗値は、制御回路部15aが前述した動作を行うように決定されている。
電源電圧Vinの定格値が16Vであり、Voutが5Vのとき、たとえば、Voutは10V、Voutは6V、予め定める電位差は0.2Vに設定される。制御回路部15aは、電源電圧Vinが定格値のときに、前記各レギュレータ11a,11bにおける損失が略均等に配分されるようにトランジスタ14a,14bにそれぞれ制御電流を与えるようにしておく。第1レギュレータ11aでは、電位差モニタ71によって検出した電位差が、予め定める電位差Vsまで低下すると、出力電圧Voutが低くなるように制御電流を調整する。
電源回路装置90では、電源回路装置10と同様の効果を達成することができる。
図16は、本発明の第10の実施の形態の電源回路装置100の構成を模式的に示す図である。本実施の形態の電源回路装置100は、前述した図3に示す実施の形態の電源回路装置10の構成に類似し、電源電圧モニタ18に代えて、電流検出部81を備える構成であり、他の構成は同様であるので、同様の構成には同様の参照符号を付して、重複する説明を省略する。第1レギュレータ11aは、制御回路部15aおよび電流検出部81を備える。制御回路部15aは、前述した図3に示す電源回路装置10の第1レギュレータ11aの構成に加えて、トランジスタ102を備える。トランジスタ102は、バイポーラトランジスタによって構成され、コレクタが、トランジスタ14aのベースに接続され、エミッタがグランドに接続され、ベースがコンパレータ41の出力端子と電流検出部81とに接続される。
電流検出部81は、制御回路部15aから出力される制御電流の電流値を検出して、制御電流が予め定める電流値I1未満の場合と、予め定める電流値I1以上の場合とで、制御回路部15aに異なる信号を与える。
電流検出部81は、コンパレータ103と、基準電圧源104と、電流源105と、トランジスタ106とを備える。トランジスタ106は、バイポーラトランジスタによって構成されている。コンパレータ103の一方の入力端子には、電流源105と、トランジスタ106のコレクタとが接続され、他方の入力端子には、基準電圧源104が接続されている。コンパレータ106の出力端子は、スイッチ素子43に接続され、出力端子からの信号に応じてスイッチ素子43のスイッチング態様が変化する。トランジスタ106のベースは、トランジスタ102のベースに接続され、エミッタはグランドに接続されている。
制御回路部15aでは、電流検出部81から与えられる信号に応じて、制御電流が予め定める電流値以上になると、制御電流が小さくなるように制御電流を調整して、出力電圧VoutをVoutからVoutに低下させる。たとえば、駆動電流は部品の特性によって異なるために任意の値となるが、たとえば負荷電流の1/hFE(hFEは電流増幅率)よりも2倍以上増加したり、シンク電流の最大値を検出したりしたときに、制御回路部15aが駆動電流を低下させる。具体的には、負荷電流が500mAで、hFE=100とした場合、Tr駆動電流5mAとし、この電流の2倍以上の電流値を電流検出部81が検出したとき、またはTr駆動電流maxが30mAであることを電流検出部81が検出したとき、制御回路部15aが駆動電流を低下させる。電源回路装置100では、電源回路装置10と同様の効果を達成することができる。
図15は、本発明の第11の実施の形態の電源回路装置110の構成を模式的に示す図である。本実施の形態の電源回路装置110は、前述した図3に示す実施の形態の電源回路装置10の構成に類似し、電源電圧モニタ18に代えて、温度検出部91を備える構成であり、他の構成は同様であるので、同様の構成には同様の参照符号を付して、重複する説明を省略する。第1レギュレータ11aは、制御回路部15aおよび温度検出部91を備える。
温度検出部91は、制御回路部15aの温度を検出して、検出温度が予め定める温度T未満の場合と、予め定める温度T以上の場合とで、制御回路部15aに異なる信号を与える。制御回路部15aでは、温度検出部91から与えられる信号に応じて、検出温度が予め定める温度T以上になると、制御電流が小さくなるように制御電流を調整する。
温度検出部91は、コンパレータ112と、基準電圧源113と、電流源114と、ダイオード114とを備えている。このコンパレータ112の出力端子はスイッチ素子43に接続され、出力端子からの信号に応じてスイッチ素子43のスイッチング態様が変化する。コンパレータ112の一方の入力端子は電流源114とダイオード115のアノードの接続されている。ダイオード115のカソードはグランドに接続されている。ダイオード115は制御回路部15aが設けられる基板に実装されている。制御回路部15aが発熱すると、ダイオード115の温度特性の変化によってコンパレータ112の一方の入力端子に与えれる電圧値が変化し、これによって、予め定める温度T以上になったときにコンパレータ112から出力される信号を変化させて、スイッチ素子43をオン状態とすることができる。予め定める温度Tは任意の値に設定されるが、たとえば部品の接合部温度(Tjmax)に設定される。部品の接合部温度とは、IC内部のチップ接合部分が発熱した温度と、装置を使用している周辺の温度(周囲温度)を足した温度であり、Tjmaxは、たとえば125℃程度である。
前述した図14〜図17に示す実施の形態では、レギュレータ11は2段に接続されているが、3段以上に構成し、電源から最も離反する最下流段のレギュレータを除く残余のレギュレータの制御回路部15が、電位差モニタ71、電流検出部81および温度検出部91のいずれか1つをそれぞれ備える構成としてもよい。
さらに本発明の実施のさらに他の形態では、前述した各実施の形態で、各構成の組み合わせが可能なもについては、各構成を組み合わせて電源回路装置を構成してもよい。たとえば、複数段に接続されているレギュレータ11のうち、電源から最も離反する最下流段のレギュレータを除く残余の複数のレギュレータの制御回路部15については、同様の構成にしてもよく、電源電圧モニタ18、電位差モニタ71、電流検出部81または温度検出部91を備えて異なる構成としてもよい。
さらに本発明の実施のさらに他の形態では、前述した実施の形態のいずれかの電源回路装置を備えて、電子回路装置を実現する。前述した電源回路装置を備えることによって、発熱源が分散され放熱しやすくすることができるので、電子機器の温度の上昇を抑制して、電子機器の動作の信頼性が低下してしまうことを抑制することができる。前述した電源回路装置は、特に直流電源に接続されている車両搭載機器において、好適に用いることができる。
シリーズレギュレータ回路部1を備える従来の技術の電源回路装置2を模式的に示す図である。 シリーズレギュレータ回路部1が複数段に直列接続された従来の他の技術の電源回路装置7を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態の電源回路装置10の構成を模式的に示す図である。 第1レギュレータ11aの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態における電源回路装置20の構成を模式的に示す図である。 電源回路装置20における第1レギュレータ11aの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態における電源回路装置30の構成を模式的に示す図である。 電源回路装置30における第1レギュレータ11aの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を示すグラフである。 本発明の第4の実施の形態の電源回路装置40の構成を模式的に示す図である。 第1レギュレータ11aの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係、および第3レギュレータ11cの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を示すグラフである。 本発明の第5の実施の形態における電源回路装置における第1レギュレータ11aの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係、および第3レギュレータ11cの入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を示すグラフである。 本発明の第6の実施の形態の電源回路装置60の構成を模式的に示す図である。 本発明の第7の実施の形態の電源回路装置70の構成を模式的に示す図である。 本発明の第8の実施の形態の電源回路装置80の構成を模式的に示す図である。 本発明の第9の実施の形態の電源回路装置90の構成を模式的に示す図である。 本発明の第10の実施の形態の電源回路装置100の構成を模式的に示す図である。 本発明の第11の実施の形態の電源回路装置110の構成を模式的に示す図である。
符号の説明
10,20,30,40,60,70,80,90,100,110 電源回路装置
11 シリーズレギュレータ回路部
12 入力部分
13 出力部分
14 トランジスタ
15 レギュレータ制御回路部
16 負荷回路部
17 直流電源
18 電源電圧モニタ
41 切替レベル変更回路部
51 なまし処理回路部
61 出力電圧速度可変回路部
71 電位差モニタ
81 電流検出部
91 温度検出部

Claims (10)

  1. 直列に接続されている複数段のシリーズレギュレータ回路部を備え、これら複数段のシリーズレギュレータ回路部によって電源から供給される電源電圧を段階的に予め定める電圧にまで降圧する電源回路装置であって、
    各シリーズレギュレータ回路部は、
    入力電圧が与えられる入力部分および出力電圧が出力される出力部分の間に設けられるトランジスタと、
    該トランジスタに制御電流を与えて、入力電圧を、各シリーズレギュレータ回路部が出力すべき出力電圧に降圧させる制御回路部とを備え、
    電源から最も離反する最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部は、電源電圧を検出する検出部を有し、該シリーズレギュレータ回路部では、前記検出部によって検出した電源電圧が、定格値よりも低い予め定める電圧値にまで低下すると、前記制御回路部は、出力電圧が低くなるように制御電流を調整することを特徴とする電源回路装置。
  2. 電源電圧が定格値のときに、前記各シリーズレギュレータ回路部における損失が略均等に配分されるように前記各制御回路部は前記トランジスタに制御電流を与えることを特徴とする請求項1に記載の電源回路装置。
  3. 下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部では、前記検出部によって検出した電源電圧が前記予め定める電圧値にまで低下すると、前記制御回路部は、電源電圧の低下に応じてリニアに出力電圧が低下するように制御電流を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の電源回路装置。
  4. 最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部は、2つ以上設けられ、
    最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余の複数のシリーズレギュレータ回路部の各制御回路部は、出力電圧を同時に変化させるように制御電流を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源回路装置。
  5. 最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部は、2つ以上設けられ、
    最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余の複数のシリーズレギュレータ回路部のうち、相互に隣接するシリーズレギュレータ回路部では、電源電圧が低下したとき、上流側のシリーズレギュレータ回路部における出力電圧を低下させ、さらに電源電圧が低下したとき、下流側のシリーズレギュレータ回路部における出力電圧も低下させるように、各制御回路部が制御電流を調整することを特徴とする請求項〜4のいずれか1つに記載の電源回路装置。
  6. 最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部の制御回路部は、前記電源電圧が予め定める電圧値にまで低下し、前記制御回路部が出力電圧を低下させるように制御電流を調整した後、前記電源電圧が予め定める電圧値よりも小さい予め定める復帰電圧値以上になるまで、低下させた出力電圧を維持するように制御電流を調整することを特徴とする請求項記載の電源回路装置。
  7. 直列に接続されている複数段のシリーズレギュレータ回路部を備え、これら複数段のシリーズレギュレータ回路部によって電源から供給される電源電圧を段階的に予め定める電圧にまで降圧する電源回路装置であって、
    各シリーズレギュレータ回路部は、
    入力電圧が与えられる入力部分および出力電圧が出力される出力部分の間に設けられるトランジスタと、
    該トランジスタに制御電流を与えて、入力電圧を、各シリーズレギュレータ回路部が出力すべき出力電圧に降圧させる制御回路部とを備え、
    電源から最も離反する最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部は、前記トランジスタのエミッタとコレクタとの電位差を検出する検出部を有し、該シリーズレギュレータ回路部では、前記検出部によって検出した電位差が、予め定める電位差にまで低下すると、前記制御回路部は、出力電圧が低くなるように制御電流を調整することを特徴とする電源回路装置。
  8. 直列に接続されている複数段のシリーズレギュレータ回路部を備え、これら複数段のシリーズレギュレータ回路部によって電源から供給される電源電圧を段階的に予め定める電圧にまで降圧する電源回路装置であって、
    各シリーズレギュレータ回路部は、
    入力電圧が与えられる入力部分および出力電圧が出力される出力部分の間に設けられるトランジスタと、
    該トランジスタに制御電流を与えて、入力電圧を、各シリーズレギュレータ回路部が出力すべき出力電圧に降圧させる制御回路部とを備え、
    電源から最も離反する最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部は、前記制御電流を検出する検出部を有し、該シリーズレギュレータ回路部の制御回路部は、前記検出部の検出結果に基づいて、制御電流を調整して出力電圧を変更することを特徴とする電源回路装置。
  9. 直列に接続されている複数段のシリーズレギュレータ回路部を備え、これら複数段のシリーズレギュレータ回路部によって電源から供給される電源電圧を段階的に予め定める電圧にまで降圧する電源回路装置であって、
    各シリーズレギュレータ回路部は、
    入力電圧が与えられる入力部分および出力電圧が出力される出力部分の間に設けられるトランジスタと、
    該トランジスタに制御電流を与えて、入力電圧を、各シリーズレギュレータ回路部が出力すべき出力電圧に降圧させる制御回路部とを備え、
    電源から最も離反する最下流段のシリーズレギュレータ回路部を除く残余のシリーズレギュレータ回路部は、該シリーズレギュレータ回路部の制御回路部の温度を検出する検出部を有し、該シリーズレギュレータ回路部では、前記検出部によって検出した温度が、予め定める温度以上になると、前記制御回路部は、制御電流が小さくなるように制御電流を調整することを特徴とする電源回路装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の電源回路装置を備えることを特徴とする電子機器
JP2008051429A 2008-02-29 2008-02-29 電源回路装置および電子機器 Expired - Fee Related JP5086843B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008051429A JP5086843B2 (ja) 2008-02-29 2008-02-29 電源回路装置および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008051429A JP5086843B2 (ja) 2008-02-29 2008-02-29 電源回路装置および電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009211210A JP2009211210A (ja) 2009-09-17
JP5086843B2 true JP5086843B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=41184320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008051429A Expired - Fee Related JP5086843B2 (ja) 2008-02-29 2008-02-29 電源回路装置および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5086843B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013003714A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Denso Corp 電源装置および車両用電子制御装置
JP5944172B2 (ja) * 2012-01-31 2016-07-05 富士通テン株式会社 電源回路
JP6115273B2 (ja) * 2013-04-11 2017-04-19 ソニー株式会社 電源回路、電源システムおよび蓄電装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5371252A (en) * 1976-12-06 1978-06-24 Komatsu Mfg Co Ltd Dc constant voltage power supply
JPS57121717A (en) * 1981-01-20 1982-07-29 Matsushita Electronics Corp Monolithic integrated circuit device
JPS61281315A (ja) * 1985-06-06 1986-12-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電源回路
JPS6251416U (ja) * 1985-09-13 1987-03-31
JP2728568B2 (ja) * 1991-02-18 1998-03-18 シャープ株式会社 直流安定化電源装置
JPH11110058A (ja) * 1997-10-02 1999-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 定電圧生成装置
JP2003241842A (ja) * 2002-02-14 2003-08-29 Kenwood Corp 直流安定化電源装置
JP3864906B2 (ja) * 2002-12-25 2007-01-10 日本ビクター株式会社 電源回路
JP2006277553A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Denso Corp 定電圧回路を有する電気回路
JP4827565B2 (ja) * 2006-03-15 2011-11-30 株式会社リコー 半導体装置および該半導体装置を組み込んだ電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009211210A (ja) 2009-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9548654B2 (en) DC-DC converter with temperature, process and voltage compensated dead time delay
US9831780B2 (en) Buck-boost converter and method for controlling buck-boost converter
US9625932B2 (en) Switching mode converter having 100% duty cycle mode and method for controlling thereof
US7928715B2 (en) Switching regulator
JP5078866B2 (ja) ボルテージレギュレータ
US20130049721A1 (en) Linear Regulator and Control Circuit Thereof
US9647552B2 (en) Constant on time switching converter with DC calibration
KR20070009712A (ko) 과전류 검출 회로 및 이것을 갖는 전원 장치
US20090174388A1 (en) Dual power switch and voltage regulator using same
JP2017085725A (ja) 降圧dc/dcコンバータおよびその制御回路、車載用電源装置
US20100046124A1 (en) Boost DC-DC converter control circuit and boost DC-DC converter having protection circuit interrupting overcurrent
US20200356125A1 (en) N-channel input pair voltage regulator with soft start and current limitation circuitry
JP2019062714A (ja) 同期整流回路及びスイッチング電源装置
US20230198402A1 (en) Dynamic biasing circuit for main comparator to improve load-transient and line-transient performance of buck converter in 100% mode
JP2018007386A (ja) Dc−dcコンバータおよび電源装置
US20140210439A1 (en) Switching Regulator and Control Circuit Thereof
US10305384B2 (en) Power management system and method with adaptive noise control
US20160187900A1 (en) Voltage regulator circuit and method for limiting inrush current
JP5086843B2 (ja) 電源回路装置および電子機器
US8975883B2 (en) Soft start scheme under low voltage power
US8396443B2 (en) Power supply circuit and receiving apparatus
US20130119957A1 (en) Bi-directional Switching Regulator and Control Circuit Thereof
JP2010015471A (ja) レギュレータ装置およびそれを備える電子機器
US7705574B2 (en) Remote power controller with power sharing circuit
CN112787505A (zh) 一种dc-dc变换器及其控制电路和控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120828

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5086843

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees