JPH11110058A - 定電圧生成装置 - Google Patents
定電圧生成装置Info
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- JPH11110058A JPH11110058A JP26956697A JP26956697A JPH11110058A JP H11110058 A JPH11110058 A JP H11110058A JP 26956697 A JP26956697 A JP 26956697A JP 26956697 A JP26956697 A JP 26956697A JP H11110058 A JPH11110058 A JP H11110058A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各種電子機器に使用される定電圧生成装置の
発生熱による局所的な高温部の発生を防止するために、
大きなヒートシンクを使用したり、部分的に耐熱を考慮
した設計をする必要があった。本発明は、前述の局所的
発熱を防止する定電圧生成装置の提供を目的とする。 【解決手段】 電圧可変型シリーズレギュレータ1と電
圧固定型シリーズレギュレータ2を直列に接続する。そ
して、電圧可変型シリーズレギュレータ1の出力電圧V
mを、電圧可変型シリーズレギュレータ1の周囲温度を
検出する温度検出手段3の出力で制御して、2つのレギ
ュレータ1、2に発生熱を最適配分するとともに、2つ
のレギュレータ1、2を引き離して、前述の局所的な温
度上昇を防止できる定電圧生成装置が得られる。
発生熱による局所的な高温部の発生を防止するために、
大きなヒートシンクを使用したり、部分的に耐熱を考慮
した設計をする必要があった。本発明は、前述の局所的
発熱を防止する定電圧生成装置の提供を目的とする。 【解決手段】 電圧可変型シリーズレギュレータ1と電
圧固定型シリーズレギュレータ2を直列に接続する。そ
して、電圧可変型シリーズレギュレータ1の出力電圧V
mを、電圧可変型シリーズレギュレータ1の周囲温度を
検出する温度検出手段3の出力で制御して、2つのレギ
ュレータ1、2に発生熱を最適配分するとともに、2つ
のレギュレータ1、2を引き離して、前述の局所的な温
度上昇を防止できる定電圧生成装置が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器や電子機
器の電源装置の定電圧生成装置に関する。
器の電源装置の定電圧生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気機器や電子機器の小型化や薄型化に
伴い、機器内部の発熱による温度上昇の抑制とともに、
機器が局所的に高温にならないように温度分布をできる
だけ均一にする必要がある。こうした要求に対して、機
器内の定電圧生成装置の発熱による局所的な温度上昇の
抑制が一つの課題になっている。
伴い、機器内部の発熱による温度上昇の抑制とともに、
機器が局所的に高温にならないように温度分布をできる
だけ均一にする必要がある。こうした要求に対して、機
器内の定電圧生成装置の発熱による局所的な温度上昇の
抑制が一つの課題になっている。
【0003】従来の定電圧生成装置の例は、図1に示し
た本発明の定電圧生成装置の構成図において、構成要素
として示した電圧可変型シリーズレギュレータ1または
電圧固定型シリーズレギュレータ2である。
た本発明の定電圧生成装置の構成図において、構成要素
として示した電圧可変型シリーズレギュレータ1または
電圧固定型シリーズレギュレータ2である。
【0004】シリーズレギュレータ2(または1)は、
入力と出力間にトランジスターQ2(またはQ1)のエ
ミッターとコレクターが直列接続され、ベース電流を制
御回路C2(またはC1)で制御することにより、入力
電圧Vm(またはVi)と出力電圧Vo(またはVm)
の電圧差、すなわち、エミッターとコレクター間の電圧
を変化させて、一定の出力電圧Voを安定に得る定電圧
回路で、一つのIC(集積回路)として市販されている
ものもある。
入力と出力間にトランジスターQ2(またはQ1)のエ
ミッターとコレクターが直列接続され、ベース電流を制
御回路C2(またはC1)で制御することにより、入力
電圧Vm(またはVi)と出力電圧Vo(またはVm)
の電圧差、すなわち、エミッターとコレクター間の電圧
を変化させて、一定の出力電圧Voを安定に得る定電圧
回路で、一つのIC(集積回路)として市販されている
ものもある。
【0005】次に、電圧固定型シリーズレギュレータ2
を例にして、発熱量と周囲温度について説明する。
を例にして、発熱量と周囲温度について説明する。
【0006】電圧固定型シリーズレギュレータ2は、W
=(Vm−Vo)×I、(Iは負荷電流)電力を消費
し、この消費電力Wは、(Vm−Vo)の2乗に比例し
た熱量J2になる。この熱量J2は、電圧固定型シリー
ズレギュレータ2の外装材やそのリード線による伝導熱
量K2と、対流や輻射熱(J2−K2)として放熱され
る。対流や輻射熱が、このレギュレータの周囲温度を上
昇させる。
=(Vm−Vo)×I、(Iは負荷電流)電力を消費
し、この消費電力Wは、(Vm−Vo)の2乗に比例し
た熱量J2になる。この熱量J2は、電圧固定型シリー
ズレギュレータ2の外装材やそのリード線による伝導熱
量K2と、対流や輻射熱(J2−K2)として放熱され
る。対流や輻射熱が、このレギュレータの周囲温度を上
昇させる。
【0007】図2に示すように、この発熱部品である電
圧固定型シリーズシリーズレギュレータ2を、印刷回路
基板4上に配置すると、シリーズレギュレータ2および
その周辺が高温になり、印刷回路基板4上に、局所的な
高温部分が生じる。
圧固定型シリーズシリーズレギュレータ2を、印刷回路
基板4上に配置すると、シリーズレギュレータ2および
その周辺が高温になり、印刷回路基板4上に、局所的な
高温部分が生じる。
【0008】この対策として、従来、ヒートシンクを装
着して放熱面積を広げることにより、放熱効率を高め、
かつ、局所的に高温になるのを防止している。また、発
熱部品の近辺は、耐熱を考慮した設計、例えば、発熱部
品の近傍に配置される部品は、高温による劣化や故障を
防止するために耐熱温度の高い部品を使用していた。
着して放熱面積を広げることにより、放熱効率を高め、
かつ、局所的に高温になるのを防止している。また、発
熱部品の近辺は、耐熱を考慮した設計、例えば、発熱部
品の近傍に配置される部品は、高温による劣化や故障を
防止するために耐熱温度の高い部品を使用していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、レギュレー
タおよびその周辺部分の局所的な温度上昇を防止でき、
レギュレータの近辺に耐熱を考慮した設計が不要な、小
型で、安価な定電圧生成装置の提供を目的とする。
タおよびその周辺部分の局所的な温度上昇を防止でき、
レギュレータの近辺に耐熱を考慮した設計が不要な、小
型で、安価な定電圧生成装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の定電圧生成装置は、入力電圧Viから可変
電圧Vmを出力する電圧可変型レギュレータと、前記電
圧可変型レギュレータの出力電圧Vmから所要の一定電
圧Voを負荷に供給する電圧固定型レギュレータと、前
記電圧可変型レギュレータまたは電圧固定型レギュレー
タ自身またはその周囲温度を検出する温度検出手段とを
備えて、定電圧生成装置の消費電力Wを、電圧可変型レ
ギュレータの消費電力W1と電圧固定型レギュレータの
消費電力W2に分割する。そして、前記温度検出手段の
出力に応じて、前記電圧可変型レギュレータの出力電圧
Vmを変化させることで、前記の消費電力W1,W2を
制御して、発熱量を2つのレギュレータに最適配分する
ように構成する。
に、本発明の定電圧生成装置は、入力電圧Viから可変
電圧Vmを出力する電圧可変型レギュレータと、前記電
圧可変型レギュレータの出力電圧Vmから所要の一定電
圧Voを負荷に供給する電圧固定型レギュレータと、前
記電圧可変型レギュレータまたは電圧固定型レギュレー
タ自身またはその周囲温度を検出する温度検出手段とを
備えて、定電圧生成装置の消費電力Wを、電圧可変型レ
ギュレータの消費電力W1と電圧固定型レギュレータの
消費電力W2に分割する。そして、前記温度検出手段の
出力に応じて、前記電圧可変型レギュレータの出力電圧
Vmを変化させることで、前記の消費電力W1,W2を
制御して、発熱量を2つのレギュレータに最適配分する
ように構成する。
【0011】また、前記電圧可変型レギュレータと前記
電圧固定型レギュレータを、所定の間隔をもって2ヵ所
に分散して実装し、前記電圧可変型レギュレータまたは
前記電圧固定型レギュレータ自身およびそれらの周辺部
の局所的な温度上昇を防止する。
電圧固定型レギュレータを、所定の間隔をもって2ヵ所
に分散して実装し、前記電圧可変型レギュレータまたは
前記電圧固定型レギュレータ自身およびそれらの周辺部
の局所的な温度上昇を防止する。
【0012】本発明により、レギュレータおよび周辺部
の局所的な発熱による局所的な温度上昇を防止できる小
型で安価な定電圧生成装置を提供できる。
の局所的な発熱による局所的な温度上昇を防止できる小
型で安価な定電圧生成装置を提供できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、出力電圧を可変できる電圧可変型レギュレータと、
前記電圧可変型レギュレータの出力電圧から所要の一定
電圧を負荷に供給する電圧固定型レギュレータと、前記
電圧可変型レギュレータまたは前記電圧固定型レギュレ
ータの少なくとも一方の温度を検出する温度検出手段と
を備え、前記温度検出手段の出力に応じて、前記電圧可
変型レギュレータの出力電圧を制御するように構成され
た定電圧生成装置で、発熱源が分散して局所的温度上昇
を防止でき、また、放熱効率が高くなるように作用す
る。
は、出力電圧を可変できる電圧可変型レギュレータと、
前記電圧可変型レギュレータの出力電圧から所要の一定
電圧を負荷に供給する電圧固定型レギュレータと、前記
電圧可変型レギュレータまたは前記電圧固定型レギュレ
ータの少なくとも一方の温度を検出する温度検出手段と
を備え、前記温度検出手段の出力に応じて、前記電圧可
変型レギュレータの出力電圧を制御するように構成され
た定電圧生成装置で、発熱源が分散して局所的温度上昇
を防止でき、また、放熱効率が高くなるように作用す
る。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、電圧可
変型レギュレータと、電圧固定型レギュレータと、温度
検出手段とを実装した印刷回路基板を備え、前記電圧可
変型レギュレータまたは前記電圧固定型レギュレータの
少なくとも一方と、温度検出手段とが近接して配置さ
れ、さらに、前記電圧可変型レギュレータの配置位置
と、前記電圧固定型レギュレータの配置位置との間に所
定の間隔が設けられている請求項1記載の定電圧生成装
置で、発熱源が分散して局所的温度上昇を防止でき、放
熱効率が高くなるように作用する。
変型レギュレータと、電圧固定型レギュレータと、温度
検出手段とを実装した印刷回路基板を備え、前記電圧可
変型レギュレータまたは前記電圧固定型レギュレータの
少なくとも一方と、温度検出手段とが近接して配置さ
れ、さらに、前記電圧可変型レギュレータの配置位置
と、前記電圧固定型レギュレータの配置位置との間に所
定の間隔が設けられている請求項1記載の定電圧生成装
置で、発熱源が分散して局所的温度上昇を防止でき、放
熱効率が高くなるように作用する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図3を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の定電圧生成装置の構成
図、図2は本発明の定電圧生成装置の部品配置図、図3
は本発明の定電圧生成装置における可変出力電圧Vmと
検出温度の関係を示すグラフである。
から図3を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の定電圧生成装置の構成
図、図2は本発明の定電圧生成装置の部品配置図、図3
は本発明の定電圧生成装置における可変出力電圧Vmと
検出温度の関係を示すグラフである。
【0016】図1と図2において、1は電圧可変型シリ
ーズレギュレータ、2は電圧固定型シリーズレギュレー
タ、3は温度検出手段である。図2の4は、印刷回路基
板である。
ーズレギュレータ、2は電圧固定型シリーズレギュレー
タ、3は温度検出手段である。図2の4は、印刷回路基
板である。
【0017】電圧可変型シリーズレギュレータ1は、変
動する電圧Viを入力として、温度検出手段3の出力に
応じて出力電圧Vmを変化させる。
動する電圧Viを入力として、温度検出手段3の出力に
応じて出力電圧Vmを変化させる。
【0018】電圧固定型シリーズレギュレータ2は、電
圧可変型シリーズレギュレータ1の出力電圧Vmを入力
として、所定の一定電圧Voを負荷(図示していない)
に供給する。
圧可変型シリーズレギュレータ1の出力電圧Vmを入力
として、所定の一定電圧Voを負荷(図示していない)
に供給する。
【0019】温度検出手段3は、サーミスタなどの温度
検出素子によって、電圧可変型シリーズレギュレータ1
の周囲温度を検出して、電圧可変型シリーズレギュレー
タ1を、後述のように制御して、出力電圧Vmを変化さ
せる。
検出素子によって、電圧可変型シリーズレギュレータ1
の周囲温度を検出して、電圧可変型シリーズレギュレー
タ1を、後述のように制御して、出力電圧Vmを変化さ
せる。
【0020】図2に示したように、印刷回路基板4に
は、電圧可変型レギュレータ1と、電圧固定型シリーズ
レギュレータ2と、温度検出手段3とが次に説明する配
置条件で実装される。電圧可変型レギュレータ1と温度
検出手段3とは、電圧可変型シリーズレギュレータ1の
周囲温度を検出するために近接して配置し、電圧可変型
レギュレータ1と電圧固定型シリーズレギュレータ2と
は、発熱源を分散するために所定の間隔をとって配置す
る。電気機器や電子機器のその他の部品は図示を省略し
ている。
は、電圧可変型レギュレータ1と、電圧固定型シリーズ
レギュレータ2と、温度検出手段3とが次に説明する配
置条件で実装される。電圧可変型レギュレータ1と温度
検出手段3とは、電圧可変型シリーズレギュレータ1の
周囲温度を検出するために近接して配置し、電圧可変型
レギュレータ1と電圧固定型シリーズレギュレータ2と
は、発熱源を分散するために所定の間隔をとって配置す
る。電気機器や電子機器のその他の部品は図示を省略し
ている。
【0021】次に、電圧可変型レギュレータ1の可変出
力電圧Vmとその周囲温度との関係を図1〜図3を使用
して詳説する。
力電圧Vmとその周囲温度との関係を図1〜図3を使用
して詳説する。
【0022】図1に示したように、電圧可変型シリーズ
レギュレータ1の入力電圧をVi、出力電圧をVm、発
生熱量をJ1、外装材やリード線などによる伝導放熱量
をK1、電圧固定型シリーズレギュレータ2の出力電圧
をVo、負荷電流をI、発生熱量をJ2、外装材やリー
ド線などによる伝導放熱量をK2とする。
レギュレータ1の入力電圧をVi、出力電圧をVm、発
生熱量をJ1、外装材やリード線などによる伝導放熱量
をK1、電圧固定型シリーズレギュレータ2の出力電圧
をVo、負荷電流をI、発生熱量をJ2、外装材やリー
ド線などによる伝導放熱量をK2とする。
【0023】本発明の定電圧生成装置では、レギュレー
タの消費電力を、W1=(Vi−Vm)×Iと、W2=
(Vm−Vo)×Iの2つに分割する。
タの消費電力を、W1=(Vi−Vm)×Iと、W2=
(Vm−Vo)×Iの2つに分割する。
【0024】電圧可変型シリーズレギュレータ1が発生
する熱量J1は(Vi−Vm)の2乗に比例し、周囲温
度の変化は(J1−K1)に比例する。
する熱量J1は(Vi−Vm)の2乗に比例し、周囲温
度の変化は(J1−K1)に比例する。
【0025】一方、電圧固定シリーズレギュレータ2が
発生する熱量J2は、(Vm−Vo)の2乗に比例し、
周囲温度の変化は、(J2−K2)に比例する。
発生する熱量J2は、(Vm−Vo)の2乗に比例し、
周囲温度の変化は、(J2−K2)に比例する。
【0026】また、温度検出手段3が検出する温度は、
(J1−K1)に比例したものになる。
(J1−K1)に比例したものになる。
【0027】次に、温度検出手段3の検出温度による出
力電圧Vmの制御を図3を使用して詳説する。
力電圧Vmの制御を図3を使用して詳説する。
【0028】図3は、本発明の定電圧生成装置の可変電
圧Vmと発熱量の関係を示すグラフである。横軸はV
m、縦軸は発熱量(周囲温度)、曲線(a)は電圧可変
型シリーズレギュレータ1の発熱量とVm、曲線(b)
は電圧固定型シリーズレギュレータ2の発熱量とVmを
示す。
圧Vmと発熱量の関係を示すグラフである。横軸はV
m、縦軸は発熱量(周囲温度)、曲線(a)は電圧可変
型シリーズレギュレータ1の発熱量とVm、曲線(b)
は電圧固定型シリーズレギュレータ2の発熱量とVmを
示す。
【0029】図3の(a)の曲線が示すように、Vmを
大きくすると電圧可変型シリーズレギュレータ1の発熱
量は減少する。従って、周囲温度は低下する。
大きくすると電圧可変型シリーズレギュレータ1の発熱
量は減少する。従って、周囲温度は低下する。
【0030】図3の(b)に示すように、Vmを大きく
すると、電圧固定型シリーズレギュレータ2の発熱量は
増加する。
すると、電圧固定型シリーズレギュレータ2の発熱量は
増加する。
【0031】温度検出手段3の検出結果が高温方向に変
化した場合、すなわち、(J1−K1)が増加した場合
は、電圧可変型シリーズレギュレータ1の出力電圧Vm
を高くなるように、また、検出結果が低温方向に変化し
た場合、すなわち(J1−K1)が減少した場合は、電
圧可変型シリーズレギュレータ1の出力電圧Vmを低く
なるように制御する。放熱熱量K1はほぼ一定であるの
で、温度変化はJ1によって決定される。すなわち、J
1が増加したときにVmを増加させることで(V1−V
m)が減少してJ1が減少するように、同様にJ1が増
加したときにVmを減少させることでJ1が増加するよ
う制御することで、図3の(a)の曲線のように、出力
電圧Vmは電圧可変型シリーズレギュレータの周囲温度
の変化要因である(J1−K1)の変化を打ち消すよう
に作用する。
化した場合、すなわち、(J1−K1)が増加した場合
は、電圧可変型シリーズレギュレータ1の出力電圧Vm
を高くなるように、また、検出結果が低温方向に変化し
た場合、すなわち(J1−K1)が減少した場合は、電
圧可変型シリーズレギュレータ1の出力電圧Vmを低く
なるように制御する。放熱熱量K1はほぼ一定であるの
で、温度変化はJ1によって決定される。すなわち、J
1が増加したときにVmを増加させることで(V1−V
m)が減少してJ1が減少するように、同様にJ1が増
加したときにVmを減少させることでJ1が増加するよ
う制御することで、図3の(a)の曲線のように、出力
電圧Vmは電圧可変型シリーズレギュレータの周囲温度
の変化要因である(J1−K1)の変化を打ち消すよう
に作用する。
【0032】さらに、電圧固定型シリーズレギュレータ
2において、入力電圧は電圧Vmであるから、Vmの変
化に応じてシリーズレギュレータ2の周囲温度も変化す
る。すなわち、Vmが増加すれば、(Vm−Vo)が増
加するため(J2−K2)が増加し、電圧固定型シリー
ズレギュレータ2の周囲温度は上昇する。またVmが減
少すれば(J2−K2)が減少して、電圧固定型シリー
ズレギュレータ2の周囲温度は低下する。
2において、入力電圧は電圧Vmであるから、Vmの変
化に応じてシリーズレギュレータ2の周囲温度も変化す
る。すなわち、Vmが増加すれば、(Vm−Vo)が増
加するため(J2−K2)が増加し、電圧固定型シリー
ズレギュレータ2の周囲温度は上昇する。またVmが減
少すれば(J2−K2)が減少して、電圧固定型シリー
ズレギュレータ2の周囲温度は低下する。
【0033】(実施の形態2)電圧可変型シリーズレギ
ュレータ1の近傍に温度検出手段3を配置した場合、温
度検出手段3が温度上昇を検出すると、可変電圧Vmを
増大するように制御する例を前述したが、電圧固定型シ
リーズレギュレータ2の近傍に温度検出手段3を配置し
て、温度検出手段3が温度上昇を検出すると、可変電圧
Vmを減少させるように、電圧可変型シリーズレギュレ
ータ1を制御すると、前述の実施の形態と同等の効果が
得られる。
ュレータ1の近傍に温度検出手段3を配置した場合、温
度検出手段3が温度上昇を検出すると、可変電圧Vmを
増大するように制御する例を前述したが、電圧固定型シ
リーズレギュレータ2の近傍に温度検出手段3を配置し
て、温度検出手段3が温度上昇を検出すると、可変電圧
Vmを減少させるように、電圧可変型シリーズレギュレ
ータ1を制御すると、前述の実施の形態と同等の効果が
得られる。
【0034】(実施の形態3)スイッチングレギュレー
タや並列型レギュレータを前述のシリーズレギュレータ
の代わりに使用して、出力電圧Vmが可変できる電圧可
変型レギュレータと、出力電圧が固定の電圧固定型レギ
ュレータと、温度検出手段とで構成して、温度検出手段
の出力に応じて、実施の形態1または実施の形態2で説
明したように、電圧可変型レギュレータの出力電圧Vm
を制御し、上記の2つのレギュレータで少なくとも一方
のレギュレータ自身またはその近傍に温度検出手段を配
置し、また、2つのレギュレータを所定間隔、離して、
配置することにより、前述の実施の形態1と実施の形態
2と同等の効果が得られる。
タや並列型レギュレータを前述のシリーズレギュレータ
の代わりに使用して、出力電圧Vmが可変できる電圧可
変型レギュレータと、出力電圧が固定の電圧固定型レギ
ュレータと、温度検出手段とで構成して、温度検出手段
の出力に応じて、実施の形態1または実施の形態2で説
明したように、電圧可変型レギュレータの出力電圧Vm
を制御し、上記の2つのレギュレータで少なくとも一方
のレギュレータ自身またはその近傍に温度検出手段を配
置し、また、2つのレギュレータを所定間隔、離して、
配置することにより、前述の実施の形態1と実施の形態
2と同等の効果が得られる。
【0035】本発明の実施の形態で、シリーズレギュレ
ータの直列トランジスターとしてバイポーラトランジス
ターを説明したが、FETやMOSトランジスターでも
同じ効果が得られることは明らかである。
ータの直列トランジスターとしてバイポーラトランジス
ターを説明したが、FETやMOSトランジスターでも
同じ効果が得られることは明らかである。
【0036】また、温度検出手段を、レギュレータの近
傍に配置する例を説明したが、レギュレータ1の近傍
に、CPUなど他の発熱部品が配置されていなければ、
その外装に密着させても同じ効果が得られることは明ら
かである。
傍に配置する例を説明したが、レギュレータ1の近傍
に、CPUなど他の発熱部品が配置されていなければ、
その外装に密着させても同じ効果が得られることは明ら
かである。
【0037】また、本発明によれば、冷却ファンの近傍
に一方のレギュレータ、冷却ファンから離れた位置に他
方のレギュレータを配置する場合、冷却ファンの近傍の
レギュレータの発熱量を大きくし、他方のレギュレータ
の発熱量を小さくするように電圧可変型レギュレータを
制御することもでき、局所的な高温の発生を防止でき
る。
に一方のレギュレータ、冷却ファンから離れた位置に他
方のレギュレータを配置する場合、冷却ファンの近傍の
レギュレータの発熱量を大きくし、他方のレギュレータ
の発熱量を小さくするように電圧可変型レギュレータを
制御することもでき、局所的な高温の発生を防止でき
る。
【0038】また、CPUなどの発熱部品の近傍にレギ
ュレータの一方を配置し、比較的周辺の発熱が小さい位
置に他方のレギュレータが配置した場合、CPU近傍に
配置した方のレギュレータの発熱量が小さく、他方のレ
ギュレータの発熱量を大きくなるように、電圧可変型レ
ギュレータを制御でき、局所的な高温の発生を防止でき
る。
ュレータの一方を配置し、比較的周辺の発熱が小さい位
置に他方のレギュレータが配置した場合、CPU近傍に
配置した方のレギュレータの発熱量が小さく、他方のレ
ギュレータの発熱量を大きくなるように、電圧可変型レ
ギュレータを制御でき、局所的な高温の発生を防止でき
る。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電圧可変
型レギュレータまたは電圧固定型レギュレータの少なく
とも一方の温度を検出する温度検出手段の出力に応じ
て、電圧可変型レギュレータの出力電圧を制御すること
により、電気機器や電子機器の定電圧(生成)装置の発
生熱は、2つのレギュレータに分散され、最適配分され
て、局所的な高温を防止でき、放熱効率が高まるという
有利な効果が得られる。
型レギュレータまたは電圧固定型レギュレータの少なく
とも一方の温度を検出する温度検出手段の出力に応じ
て、電圧可変型レギュレータの出力電圧を制御すること
により、電気機器や電子機器の定電圧(生成)装置の発
生熱は、2つのレギュレータに分散され、最適配分され
て、局所的な高温を防止でき、放熱効率が高まるという
有利な効果が得られる。
【図1】本発明の定電圧生成装置の構成図
【図2】本発明の定電圧生成装置の部品配置図
【図3】本発明の定電圧生成装置の可変電圧Vmと発熱
量の関係を示すグラフ
量の関係を示すグラフ
1 電圧可変型シリーズレギュレータ 3 温度検出手段 2 電圧固定型シリーズレギュレータ 4 印刷回路基板 Q1、Q2 直列トランジスター C1、C2 制御回路
Claims (2)
- 【請求項1】出力電圧を可変できる電圧可変型レギュレ
ータと、前記電圧可変型レギュレータの出力電圧から所
要の一定電圧を負荷に供給する電圧固定型レギュレータ
と、前記電圧可変型レギュレータまたは前記電圧固定型
レギュレータの少なくとも一方の温度を検出する温度検
出手段とを備え、前記温度検出手段の出力に応じて、前
記電圧可変型レギュレータの出力電圧を制御するように
構成された定電圧生成装置。 - 【請求項2】電圧可変型レギュレータと、電圧固定型レ
ギュレータと、温度検出手段とを実装した印刷回路基板
を備え、前記電圧可変型レギュレータまたは前記電圧固
定型レギュレータの少なくとも一方と、温度検出手段と
が近接して配置され、さらに、前記電圧可変型レギュレ
ータの配置位置と、前記レギュレータの配置位置との間
に所定の間隔が設けられている請求項1記載の定電圧生
成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26956697A JPH11110058A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | 定電圧生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26956697A JPH11110058A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | 定電圧生成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11110058A true JPH11110058A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17474156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26956697A Pending JPH11110058A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | 定電圧生成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11110058A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009211210A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-17 | Fujitsu Ten Ltd | 電源回路装置および電子機器 |
JP6227090B1 (ja) * | 2016-10-27 | 2017-11-08 | 三菱電機株式会社 | 給電制御装置及び給電制御装置に対する制御特性の補正データ生成方法 |
-
1997
- 1997-10-02 JP JP26956697A patent/JPH11110058A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009211210A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-17 | Fujitsu Ten Ltd | 電源回路装置および電子機器 |
JP6227090B1 (ja) * | 2016-10-27 | 2017-11-08 | 三菱電機株式会社 | 給電制御装置及び給電制御装置に対する制御特性の補正データ生成方法 |
JP2018074697A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | 三菱電機株式会社 | 給電制御装置及び給電制御装置に対する制御特性の補正データ生成方法 |
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