JP5085389B2 - 流体封入式防振装置 - Google Patents

流体封入式防振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5085389B2
JP5085389B2 JP2008083599A JP2008083599A JP5085389B2 JP 5085389 B2 JP5085389 B2 JP 5085389B2 JP 2008083599 A JP2008083599 A JP 2008083599A JP 2008083599 A JP2008083599 A JP 2008083599A JP 5085389 B2 JP5085389 B2 JP 5085389B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable film
chamber
hole
orifice passage
movable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008083599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009236226A (ja
Inventor
英揮 大嶋
達也 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2008083599A priority Critical patent/JP5085389B2/ja
Publication of JP2009236226A publication Critical patent/JP2009236226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5085389B2 publication Critical patent/JP5085389B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、防振連結すべき部材間に介装されて、それらの部材を相互に防振連結する防振装置であって、内部に封入された流体の流動作用に基づく防振効果を利用する流体封入式防振装置に関するものである。
流体封入式防振装置として、特開平9−264373号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この流体封入式防振装置は、本体ゴム弾性体により壁部の一部が構成されて受圧室とダイヤフラムにより壁部の一部が構成された平衡室との間に、可動膜が配置されている。この可動膜は、その外周縁を両面から挟むことで支持されている。しかし、特に大変位が入力された際に第一の取付部材と第二の取付部材とが大きく相対変位することで、受圧室や可動膜付近において、液圧が大きく変動する。液圧変動により、可動膜を大きく変動する。そして、可動膜が変動する際に、可動膜と可動膜を挟持する部材との間でずれが生じ、スティックスリップが発生する可能性がある。この結果、異音や振動が発生するおそれがあった。
特許文献1とは異なる可動膜の支持手段が、例えば、特開2007−46777号公報(特許文献2)、実開平5−71489号公報(特許文献3)、特開平9−310732号公報(特許文献4)などに記載されている。
特許文献2には、可動膜の外周縁に円環形状の環状突部を形成し、リング状部材に形成された環状溝に嵌め込むことが記載されている。特許文献3には、可動膜の外周縁に円環形状の環状突部を形成し、環状溝が形成された一対のリング状部材により挟持することが記載されている。特許文献4には、可動膜の外周縁に円環形状の環状突部を形成し、可動膜の環状突起に係合するように固定部材の一方面に環状突起を形成することが記載されている。これら特許文献2〜4に記載のように可動膜を支持することで、液圧変動が生じたとしても、可動膜のずれを抑制することができる。結果として、スティックスリップが発生することを抑制できるという効果を奏する。
特開平9−264373号公報 特開2007−46777号公報 実開平5−71489号公報 特開平9−310732号公報
ところで、可動膜の一方側の領域と受圧室の間と、可動膜の他方側の領域と平衡室との間には、オリフィス通路を形成する。このオリフィス通路における流体流通方向の断面積を変化させることにより、防振特性をチューニングすることができる。
特許文献2〜4に記載の装置において、可動膜を支持する部材には、可動膜の外周縁に係合する環状突起が設けられている。従って、オリフィス通路をなす貫通孔は、固定部材における当該環状突起よりも内側にしか形成できない。つまり、オリフィス通路は、最大でも、環状突起の内側の面積となる。オリフィス通路の断面積をさらに大きくしたいという要請もある。しかし、上述したように、液圧変動により可動膜がスティックスリップすることを抑制する必要もある。つまり、液圧変動が生じたとしても可動膜の変動を抑制できるように、可動膜を十分に保持する必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、液圧変動が生じたとしても可動膜の変動によるスティックスリップが発生することを抑制しつつ、可動膜が配置される領域に連通するオリフィス通路をより大きく形成可能な流体封入式防振装置を提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
本発明に係る流体封入式防振装置は、第一の取付部材と第二の取付部材を連結する本体ゴム弾性体と、可撓性のダイヤフラムと、前記本体ゴム弾性体により壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された受圧室と、前記ダイヤフラムにより壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された平衡室と、前記受圧室と前記平衡室との間に形成されて非圧縮性流体が封入された中間室と、前記中間室に収容され前記中間室のうち前記受圧室側と前記平衡室側とを仕切り且つ弾性変形すると共に、外周縁に膜幅方向に突出する周状突起を備えるゴム製の可動膜と、前記受圧室と前記平衡室とを相互に連通する第一オリフィス通路と、前記受圧室と前記中間室のうち前記可動膜の一方面側とを相互に連通する第二オリフィス通路と、前記平衡室と前記中間室のうち前記可動膜の他方面側とを相互に連通する第三オリフィス通路と、前記受圧室と前記平衡室を仕切ると共に、前記第一オリフィス通路、および、前記第二オリフィス通路と前記第三オリフィス通路との一方を形成する仕切部材と、前記仕切部材とにより前記可動膜を挟持することにより前記可動膜を覆蓋するようにして保持する可動膜保持部材と備える
前記可動膜保持部材は、前記第二オリフィス通路または前記第三オリフィス通路である2以上の貫通孔と、前記貫通孔の径方向外方に位置し前記周状突起の先端凸面に当接することで、前記仕切部材とにより前記可動膜を挟持する平面部と、2つ以上の前記貫通孔の径方向外方縁の一部をなし、前記平面部から突出し、前記周状突起の内周側に係合する係合突起であって、該係合突起の周方向の隣りに前記貫通孔が形成されるように形成される2以上の前記係合突起とを備える。
本発明によれば、可動膜保持部材の係合突起が可動膜の周状突起に係合することで、可動膜と可動膜保持部材との間でずれが生じることを抑制できる。従って、液圧変動が生じたとしても、可動膜を十分に保持することができ、スティックスリップが発生することを抑制できる。また、可動膜保持部材の係合突起は、貫通孔の径方向外方縁の一部をなしている。つまり、係合突起は、全周に形成されていない。従って、周方向において、係合突起が形成されていない部位があるため、貫通孔を大きくすることができる。従って、チューニング範囲が拡大する。つまり、本発明によれば、液圧変動が生じたとしても可動膜の変動によるスティックスリップの発生を抑制できる効果を奏しつつ、オリフィス通路を大きく形成できる効果を奏する。
さらに、係合突起の周方向の隣りにまで、貫通孔が形成されるため、貫通孔の大面積化を図ることができる。これにより、チューニング範囲が確実に拡大する。
また、例えば、可動膜の変位規制などを目的として、可動膜保持部材の一部を可動膜の中央付近に設ける場合がある。このような場合には、必然的に、貫通孔が2つ以上設けられることになる。このように貫通孔が2つ以上設けられる場合に、できるだけ大きな貫通孔を形成することは容易ではない。そこで、本発明によれば、貫通孔を2つ以上設けつつ、大きな面積の貫通孔を形成できる。
さらに、仕切部材と可動膜保持部材とにより可動膜を保持している。つまり、可動膜保持部材は、可動膜の一方側のみに配置されている。例えば、受圧室の液圧が大きくなる場合にスティックスリップの問題が発生しやすい場合には、可動膜の受圧室側に可動膜保持部材を設けると効果的である。一方、受圧室の液圧が小さくなる場合にスティックスリップの問題が発生しやすい場合には、可動膜の平衡室側に可動膜保持部材を設けると効果的である。このように、可動膜保持部材の位置を、それぞれ使い分けることができる。
また、本発明に係る他の流体封入式防振装置は、第一の取付部材と第二の取付部材を連結する本体ゴム弾性体と、可撓性のダイヤフラムと、前記本体ゴム弾性体により壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された受圧室と、前記ダイヤフラムにより壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された平衡室と、前記受圧室と前記平衡室との間に形成されて非圧縮性流体が封入された中間室と、前記中間室に収容され前記中間室のうち前記受圧室側と前記平衡室側とを仕切り且つ弾性変形すると共に、外周縁に膜幅方向に突出する周状突起を備えるゴム製の可動膜と、前記受圧室と前記平衡室とを相互に連通する第一オリフィス通路と、前記受圧室と前記中間室のうち前記可動膜の一方面側とを相互に連通する第二オリフィス通路と、前記平衡室と前記中間室のうち前記可動膜の他方面側とを相互に連通する第三オリフィス通路と、前記可動膜の両面側に配置され、前記可動膜を保持する第一、第二の可動膜保持部材とを備える。
前記第一、第二の可動膜保持部材は、前記第二オリフィス通路または前記第三オリフィス通路として機能する2以上の貫通孔と、前記貫通孔の径方向外方に位置し前記周状突起の先端凸面に当接する平面部と、2つ以上の前記貫通孔の径方向外方縁の一部をなし、前記平面部から突出し、前記周状突起の内周側に係合する係合突起であって、該係合突起の周方向の隣りに前記貫通孔が形成されるように形成される2以上の前記係合突起とを備える。
これにより、確実に、受圧室の液圧が大きくなる場合にも小さくなる場合にも、スティックスリップの発生を抑制できる。
また、前記周状突起は、前記可動膜の外周縁の一方面に膜厚方向へ突出する第一の周状突起と、前記可動膜の外周縁の他方面に膜厚方向へ突出する第二の周状突起と、を備え、前記可動膜保持部材は、第一の可動膜保持部材と第二の可動膜保持部材とを備え、前記第一の可動膜保持部材は、第一の前記貫通孔と、前記第一の貫通孔の径方向外方に位置し前記第一の周状突起の先端凸面に当接する前記平面部と、前記第一の貫通孔の径方向外方縁の一部をなし、前記平面部から突出し、前記第一の周状突起の内周側に係合する係合突起と、を備え、前記第二の可動膜保持部材は、前記第二の貫通孔と、前記第二の貫通孔の径方向外方に位置し前記第二の周状突起の先端凸面に当接する平面部と、前記第二の貫通孔の径方向外方縁の一部をなし、前記平面部から突出し、前記第二の周状突起の内周側に係合する係合突起とを備える。
これにより、上記構成を確実に実現できる。
また、前記可動膜保持部材は、平板状の金属板をプレス加工して形成されるようにしてもよい。一般に、プレス加工は、他の加工方法に比べて、簡易且つ安価な加工方法である。しかし、従来は、可動膜保持部材をプレス加工により成形すると、可動膜を保持する係合突起と、出来るだけ大きな貫通孔を形成することは容易ではなかった。これに対して、上記に記載したように、係合突起を、貫通孔の径方向外方縁の一部をなし、且つ、前記平面部から突出するようにすることで、簡易なプレス加工により、可動膜保持部材の係合突起および貫通孔を形成できることになる。つまり、本発明によれば、可動膜を確実に保持する係合突起と出来るだけ大きな貫通孔を有する可動膜保持部材を容易に且つ安価に成形できる。
また、前記可動膜保持部材は、前記平板状の金属板を打抜きプレス加工により前記貫通孔を形成し、前記貫通孔の径方向外方縁を曲げプレス加工により前記係合突起を形成するようにしてもよい
これにより、確実にプレス加工により可動膜保持部材を成形できる。特に、曲げプレス加工により係合突起を形成することで、可動膜を確実に保持できる係合突起を形成できる。
また、前記貫通孔により形成される前記第二オリフィス通路または前記第三オリフィス通路は、前記第一オリフィス通路より高周波数にチューニングされるようにしてもよい。より高周波の振動に対して効果的なオリフィス通路を形成できる。
以下、本発明の流体封入式防振装置を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<第一実施形態>
第一実施形態の流体封入式防振装置を、自動車用のエンジンマウント1に適用した場合について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、エンジンマウント1の軸方向断面図である。図2(a)は、可動膜保持部材110の平面図、図2(b)は可動膜保持部材110の正面図、図2(c)は可動膜保持部材110の底面図である。
図1に示すように、エンジンマウント1は、第一の取付部材としての第一の取付金具10と、第二の取付部材としての第二の取付金具20と、本体ゴム弾性体30と、シールゴム層40と、ストッパゴム50と、ダイヤフラム60と、円筒固定金具70と、ストッパ金具80と、仕切部材90と、可動膜100と、可動膜保持部材110とから構成されている。
第一の取付金具10は、鉄やアルミニウム合金等で形成されたブロック状の部材である。この第一の取付金具10は、逆円錐台部11と、ストッパ部12と、雌ネジ形成部13とから構成される。逆円錐台部11は、軸方向上方に向かって次第に大径となる逆円錐台のブロック形状からなる。ストッパ部12は、逆円錐台部11の軸方向上端に設けられ、径方向外方に突出する円盤状からなる。雌ネジ形成部13は、ストッパ部12の軸方向上端から軸方向上方に突出するように設けられ、上端面から軸方向下方に向かって雌ネジ13aが形成されている。そして、この雌ネジ部形成部13の雌ネジ13aには、自動車のパワーユニット(図示せず)に取り付けられる。
第二の取付金具20は、第一の取付金具10に比べて薄肉大径の略円筒形状からなり、第一の取付金具10と同様に鉄やアルミニウム合金等で形成された高剛性の部材である。また、第二の取付金具20の上端部には、軸直角方向内側に屈曲する内フランジ状の段差部21が設けられている。この段差部21の内周側端部には、上方に向かって次第に拡開するテーパ状部22が一体形成されている。このテーパ状部22の上端部には、軸直角方向外側に広がるフランジ状部23が形成されている。そして、第二の取付金具20のフランジ状部23が設けられた側の開口部側に離隔して、第一の取付金具10が、同軸上に配置される。この第二の取付金具20は、ブラケット金具(図示せず)を介して、自動車のボディ(図示せず)に取り付けられている。
本体ゴム弾性体30は、厚肉の略円錐台形状からなるゴム弾性体で形成されている。本体ゴム弾性体30の大径側(図1の下側)の端部には、端面に開口する半球形状またはすり鉢形状の大径凹所31が形成されている。そして、本体ゴム弾性体30の小径側端部(図1の上側)は、第一の取付金具10の逆円錐台部11が埋設されるように加硫接着されている。本体ゴム弾性体30の大径側端部の外周面は、第二の取付金具20のテーパ状部22に加硫接着されている。このようにして、本体ゴム弾性体30は、第一の取付金具10と第二の取付金具20との間に介装され、両者を弾性連結している。さらに、本体ゴム弾性体30は、第二の取付金具20のテーパ状部22側(図1の上側)の開口部を流体密に閉塞している。そして、本実施形態においては、本体ゴム弾性体30は、第一の取付金具10と第二の取付金具20を一体的に備えた一体加硫成形品として形成されている。
シールゴム層40は、本体ゴム弾性体30の大径側端部の外周縁部に、軸方向下方に向かって一体成形された薄肉大径の筒状からなる。このシールゴム層40は、第二の取付金具20の内周面に被着形成されている。つまり、第二の取付金具20の段差部21よりも下側部分の内周面が、シールゴム層40によって略全面に亘って被覆されている。なお、大径凹所31の開口周縁部において、シールゴム層40よりも内周側には、略軸直角方向に広がる環状の段差面41が形成されている。
ストッパゴム50は、第一の取付金具10のストッパ部12の周囲を被覆すように、ストッパ部12に加硫接着されている。このストッパゴム50は、本体ゴム弾性体30と一体的に成形される。このストッパゴム50は、後述するストッパ金具80の筒状部81または内フランジ状部82と接触することにより、第一の取付金具10の第二の取付金具20に対する変位規制機能を発揮する。
ダイヤフラム60は、第二の取付金具20の軸方向下方(図1の下側)の開口部分に設けられている。ダイヤフラム60は、薄肉大径の略円板形状からなる可撓性のゴム膜である。このダイヤフラム60の外周部分には、軸方向に十分な弛みを有している。また、ダイヤフラム60の中央部分には、外周部分に比べて厚肉の円板形状からなる中央当接部61を有する。さらに、ダイヤフラム60の外周縁部には、円環形状の固着部62が一体形成されている。
円筒固定金具70は、鉄等で形成された高剛性の部材であって、大径の略円環形状からなり、ダイヤフラム60の固着部62の外周面に加硫接着されている。ここで、ダイヤフラム60は、円筒固定金具70を一体的に備えた一体加硫成形品として形成している。
そして、ダイヤフラム60の一体加硫成形品は、第一の取付金具10と第二の取付金具20を備えた本体ゴム弾性体30の一体加硫成形品に取り付けられる。すなわち、第二の取付金具20のうち本体ゴム弾性体30側とは反対側(図1の下側)の開口部からダイヤフラム60を挿し入れて、円筒固定金具70の外周面がシールゴム層40の内周面に当接する状態としておく。その状態で、第二の取付金具20に対して縮径加工を施すことにより、シールゴム層40を介して円筒固定金具70を第二の取付金具20の開口部分に嵌着固定させる。これにより、ダイヤフラム60が第二の取付金具20の軸方向下方(図1の下側)の開口部分を流体密に覆蓋するように取り付けられる。
ダイヤフラム60を第二の取付金具20に組み付けた状態では、第二の取付金具20の内周側において、本体ゴム弾性体30とダイヤフラム60の軸方向対向面の間に、外部から隔離された非圧縮性流体が封入された流体封入領域(液室)200が形成されている。なお、流体封入領域200に封入される非圧縮性流体は、特に限定されるものではないが、例えば、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、シリコーン油やそれらの混合液を好適に採用する。また、後述する流体の流動作用に基づく防振効果を有効に得るために、粘土が0.1Pa以下の低粘性流体を採用することが望ましい。
ストッパ金具80は、薄肉大径の円筒形状からなり、鉄やアルミニウム合金等で形成された高剛性の部材である。ストッパ金具80の筒状部81の内径は、第二の取付金具20の外径とほぼ同一に形成されている。このストッパ金具80の軸方向上端には、軸直角方向内側に屈曲する内フランジ状部82が設けられている。この内フランジ状部82の内径は、第一の取付金具10の雌ネジ形成部13の外径より大きく形成されている。そして、ストッパ金具80の内フランジ状部82がストッパゴム50に当接し得るように、ストッパ金具80の筒状部81が、第二の取付金具20の外周面に溶接等により固定されている。つまり、第二の取付金具20が第一の取付金具10に対して軸方向に相対移動した場合に、ストッパ金具80の内フランジ状部82がストッパゴム50に当接することにより、ストッパ機能を発揮する。
仕切部材90は、流体封入領域200に収容配置されている。仕切部材90は、アルミニウム合金または樹脂により成形され、全体として略厚肉の円板形状を有している。そして、この仕切部材90が流体封入領域200内で軸直角方向に広がった状態で第二の取付金具20に固定されることにより、流体封入領域200が、仕切部材90を挟んだ上下両側に仕切られている。
そして、仕切部材90の上側には、壁部の一部が本体ゴム弾性体30の大径凹所31で構成された受圧室201が形成されている。一方、仕切部材90の下側には、壁部の一部がダイヤフラム60で構成された平衡室202が形成されている。すなわち、受圧室201は、第一の取付金具10と第二の取付金具20との間に振動を入力した時に、本体ゴム弾性体30の弾性変形に伴って振動が入力されて内圧変動を生じるようになっている。一方、平衡室202は、ダイヤフラム60の変形に基づいて容易に容積変化が許容されて、内圧変化が吸収されるようになっている。
この仕切部材90の外周部分には、外周面に開口して周方向に約一周の長さで延びる周溝91が形成されている。そして、この周溝91の一方の端部が上端連通孔(図示せず)を通じて受圧室201に連通されている。一方、周溝91の他方の端部が下端連通孔(図示せず)を通じて平衡室202に連通されている。つまり、周溝91は、受圧室201と平衡室202を相互に連通する第一オリフィス通路として機能する。
また、仕切部材90の中央部分には、上方および下方のそれぞれに向かって開口する円形の中央凹所92、93が形成されている。この上方中央凹所92により形成される領域は、中間室203を形成する。つまり、中間室203は、受圧室201と平衡室202との間に形成されている。なお、仕切部材90の上側には、受圧室201に加えて、中間室203が形成されている。さらに、仕切部材90には、中央凹所92、93間を貫通する貫通孔94が複数形成されている。
可動膜100は、弾性変形可能なゴム弾性体からなり、ダイヤフラム60より厚肉な円盤状に形成されている。この可動膜100は、円盤状部101と、円盤状部101の外周縁の一方面に膜幅方向に突出する第一の周状突起102と、円盤状部101の外周縁の他方面に膜幅方向に突出する第二の周状突起103とを備える。この可動膜100の外周縁の膜厚、すなわち、第一の周状突起102の先端凸面から第二の周状突起103の先端凸面までの幅は、仕切部材90の上方中央凹所92の深さとほぼ同一である。そして、この可動膜100は、仕切部材90の上方中央凹所92、すなわち、中間室203に収容され、中間室203のうち受圧室201側と平衡室202側とを仕切っている。さらに、可動膜100は、仕切部材90との間に、中間室203のうち平衡室202側の領域203bを確保している。
可動膜保持部材110は、薄肉の金属板により円盤状に形成されている。この可動膜保持部材110については、図2(a)〜図2(c)を参照しながら説明する。
可動膜保持部材110は、平面部111と、オリフィス用貫通孔112と、取付用貫通孔113と、係合突起114を備えている。平面部111は、全体としては円盤状からなり、外周縁の一部に切欠きが形成されている。この平面部111の外径は、仕切部材90の外径とほぼ同等である。また、平面部111の中央部分に、複数のオリフィス用貫通孔112が形成されている。このオリフィス用貫通孔112が形成されている範囲の最大径は、可動膜100の外径よりも僅かに小さく、且つ、可動膜100の周状突起102、103の内周側の径と同等または当該内周側の径より僅かに大きくされている。本実施形態においては、オリフィス用貫通孔112は、径方向において、中央部、第二列部、第三列部の三列形成されている。また、径方向の各列のオリフィス用貫通孔112は、周方向においても、複数に分けられている。取付用貫通孔113は、オリフィス用貫通孔112よりも径方向外方に3つ形成されている。この取付用貫通孔113は、仕切部材90にボルトにより固定されるためのものである。
係合突起114は、オリフィス用貫通孔112のうちで最も径方向外方に位置する6つのオリフィス用貫通孔112の径方向外方縁の一部をなし、平面部111から突出するように曲げ成形されている。さらに、この係合突起114の周方向の両隣りには、オリフィス用貫通孔112が形成される位置関係にある。つまり、係合突起114の周方向長さは、最も径方向外方に位置するオリフィス用貫通孔112の周方向長さより短い。さらに、係合突起114の内径は、オリフィス用貫通孔112の最大外径より小さい。
ここで、可動膜保持部材110の成形方法について説明する。まず、外周形状が円形の金属平板を準備する。この金属平板に対して、打抜きプレス加工により、オリフィス用貫通孔112、取付用貫通孔113、および、切欠き部を形成する。続いて、最も径方向外方に位置するオリフィス用貫通孔112の径方向外方縁のうち、径方向内方に向かって突出する部位を、曲げプレス加工により約90°曲げ成形する。このようにして、曲げ成形された部位が、係合突起114となる。
このように成形された可動膜保持部材110は、仕切部材90の上方中央凹所92に可動膜100を収容した状態で、可動膜100を覆蓋するように仕切部材90に固定する。このとき、可動膜保持部材110の平面部111のうち、係合突起114の径方向外方部分が、可動膜100の第一の周状突起102の先端凸面に当接する。つまり、可動膜100は、仕切部材90の上方中央凹所92を形成する部位と、可動膜保持部材110の平面部111とにより挟まれるように保持されている。さらに、可動膜保持部材110の係合突起114が、可動膜100の第一の周状突起102の内周側に当接する状態となり、当該第一の周状突起102に対して径方向に係合している。さらに、この状態において、可動膜保持部材110の平面部111は、可動膜100との間に領域203aを確保している。
そして、このように一体にされた仕切部材90、可動膜100および可動膜保持部材110は、第二の取付金具20における軸方向下側の開口部から嵌め込まれ、仕切部材90の上端部が可動膜保持部材110を介してシールゴム層40の段差面41に重ね合わされるように位置決めされている。また、第二の取付金具20が絞り加工されることにより、仕切部材90の外周面が、第二の取付金具20の内周面に対して、シールゴム層40を介して密着状態で組み付けられている。さらに、仕切部材90の下端部が、第二の取付金具20の下端開口部に嵌め込まれた円筒固定金具70の上端部に重ね合わされており、この円筒固定金具70が第二の取付金具20の絞り加工で流体密に嵌着固定されている。これにより、仕切部材90が、第二の取付金具20の内部において、軸方向中間部分に固定されて組み付けられている。
このように、仕切部材90、可動膜100および可動膜保持部材110が第二の取付金具20に取り付けられた状態において、可動膜保持部材110のオリフィス用貫通孔112が、受圧室201と中間室203のうち可動膜100の上面側とを相互に連通する第二オリフィス通路として機能する。また、仕切部材90の貫通孔94が、平衡室202と中間室203のうち可動膜100の下面側を連通する第三オリフィス通路として機能する。そして、第二オリフィス通路112および第三オリフィス通路94は、第一オリフィス通路91より高周波数にチューニングされている。
以上説明したように、可動膜保持部材110の係合突起114が可動膜100の第一の周状突起102に係合することで、可動膜100と可動膜保持部材110との間でずれが生じることを抑制できる。従って、第一の取付金具10と第二の取付金具20とが相対的に大きな変位が生じることで、大きな液圧変動が生じたとしても、可動膜100を確実に保持することができ、スティックスリップが発生することを抑制できる。また、可動膜保持部材110の係合突起114は、オリフィス用貫通孔112の径方向外方縁の一部をなしている。つまり、係合突起114は、全周に形成されていない。従って、周方向において、係合突起114が形成されていない部位があるため、オリフィス用貫通孔112を大きくすることができる。特に、オリフィス用貫通孔112は、係合突起114の周方向の隣りに形成されている。従って、係合突起114の周方向の隣りにまで、オリフィス用貫通孔112が形成されるため、オリフィス用貫通孔112の大面積化を図ることができる。これにより、チューニング範囲が確実に拡大する。つまり、本実施形態によれば、液圧変動が生じたとしても可動膜100の変動によるスティックスリップの発生を抑制できる効果を奏しつつ、オリフィス用貫通孔112を大きく形成できる効果を奏する。
また、オリフィス用貫通孔112は、2以上からなり、係合突起114は、少なくとも2つのオリフィス用貫通孔112の径方向外方縁の一部をなす。ここで、本実施形態の平面部111のうち中央部分は、可動膜100の変位規制効果を有する。このような場合には、必然的にオリフィス用貫通孔が2つ以上設けられることになり、オリフィス用貫通孔112が2つ以上設けられる場合に、できるだけ大きなオリフィス用貫通孔112を形成することは容易ではない。しかし、本実施形態によれば、このような場合であっても、大きな面積の貫通孔を形成できる。
また、可動膜保持部材110は、上述したように、金属板をプレス加工により形成した。本実施形態においては、係合突起114を、オリフィス用貫通孔112の径方向外方縁の一部をなし、且つ、平面部111から突出するようにすることで、簡易なプレス加工により、可動膜保持部材110の係合突起114およびオリフィス用貫通孔112を形成できた。つまり、可動膜保持部材110を上記のような形状とすることにより、可動膜100を確実に保持する係合突起114と出来るだけ大きなオリフィス用貫通孔112を有する可動膜保持部材110を、安価なプレス加工により容易に成形が可能となった。
<第二実施形態>
第二実施形態のエンジンマウントについて、図3を参照して説明する。図3は、第二実施形態のエンジンマウントを構成する仕切部材210、可動膜100、可動膜保持部材220、230を含む断面図である。第二実施形態のエンジンマウントは、第一実施形態のエンジンマウント1に対して、仕切部材210および可動膜保持部材220、230のみ相違する。以下、相違点のみについて説明する。
第一実施形態のエンジンマウント1においては、可動膜保持部材110を受圧室201側のみに配置して、可動膜100を可動膜保持部材110と仕切部材90とにより挟持する構成とした。第二実施形態のエンジンマウントにおいては、第一実施形態の可動膜保持部材110を受圧室側201と平衡室202側とに配置して、可動膜100を2つの可動膜保持部材により挟持する構成とした。
図3に示すように、仕切部材210は、円板形状をなし、中央に大径の貫通孔211が形成されている。この大径の貫通孔211は、第一実施形態の可動膜保持部材110の係合突起114の外径よりも、可動膜100の周状突起101の幅分だけ大きく形成されている。さらに、仕切部材210には、径方向外方に開口する周溝212が形成されている。そして、この周溝212の一方の端部が上端連通孔(図示せず)を通じて受圧室201に連通されている。一方、周溝212の他方の端部が下端連通孔(図示せず)を通じて平衡室202に連通されている。つまり、周溝212は、受圧室201と平衡室202を相互に連通する第一オリフィス通路として機能する。なお、この仕切部材210は、金属板をプレス加工により成形する。
第一の可動膜保持部材220および第二の可動膜保持部材230は、第一実施形態の可動膜保持部材110と同一の形状からなる。そして、第一の可動膜保持部材220は、仕切部材210の上側に固定される。このとき、仕切部材210の大径の貫通孔211の内周面と、第一の可動膜保持部材220の係合突起114との間に、周方向に断続的な溝が形成される。この周方向の断続的な溝に、可動膜100の周状突起101が嵌合されるように、可動膜100が配置される。
そして、第二の可動膜保持部材230は、可動膜100の下側を覆蓋するように、仕切部材210の下側に固定される。つまり、可動膜100は、第一の可動膜保持部材220の平面部111と第二の可動膜保持部材230の平面部111とにより挟持される。詳細には、第一の可動膜保持部材220の平面部111のうち、第一の係合突起114の径方向外方部分が、可動膜100の第一の周状突起102の先端凸面に当接する。一方、第二の可動膜保持部材230の平面部111のうち、第二の係合突起114の径方向外方部分が、可動膜100の第二の周状突起103の先端凸面に当接する。
さらに、第一の可動膜保持部材220の第一の係合突起114が、可動膜100の第一の周状突起102の内周側に当接する状態となり、当該第一の周状突起102に対して径方向に係合している。また、第二の可動膜保持部材230の第二の係合突起114が、可動膜100の第二の周状突起103の内周側に当接する状態となり、当該第二の周状突起103に対して径方向に係合している。
さらに、この状態において、第一の可動膜保持部材220の平面部111は、可動膜100の上面側との間に領域203aを確保している。つまり、当該領域203aが、中間室203のうち受圧室201側の部分となる。また、第二の可動膜保持部材230の平面部111は、可動膜100の下面側との間に領域203bを確保している。つまり、当該領域203bが、中間室203のうち平衡室202側の部分となる。
以上より、確実に、受圧室201の液圧が大きくなる場合にも小さくなる場合にも、スティックスリップの発生を抑制できる。
第一実施形態のエンジンマウント1の軸方向断面図である。 (a)可動膜保持部材110の平面図である。(b)可動膜保持部材110の正面図である。(c)可動膜保持部材110の底面図である。 第二実施形態のエンジンマウントを構成する仕切部材210、可動膜100、可動膜保持部材220、230を含む断面図である。
符号の説明
1:エンジンマウント
10:第一の取付金具、 11:逆円錐台部、 12:ストッパ部
13:雌ネジ形成部、 13a:雌ネジ
20:第二の取付金具、 21:段差部、 22:テーパ状部、 23:フランジ状部
30:本体ゴム弾性体、 31:大径凹所
40:シールゴム層、 41:段差面
50:第一ストッパゴム
60:ダイヤフラム、 61:中央当接部、 62:固着部
70:固定金具
80:ストッパ金具、 81:筒状部、 82:内フランジ状部
90、210:仕切部材、 91:周溝、 92、93:中央凹所
94:貫通孔(第三オリフィス通路)
100:可動膜、 101:円盤状部、 102:第一の周状突起
103:第二の周状突起
110、220、230:可動膜保持部材、 111:平面部
112:オリフィス用貫通孔(第二オリフィス通路)、 113:取付用貫通孔
114:係合突起

Claims (6)

  1. 第一の取付部材と第二の取付部材を連結する本体ゴム弾性体と、
    可撓性のダイヤフラムと、
    前記本体ゴム弾性体により壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された受圧室と、
    前記ダイヤフラムにより壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された平衡室と、
    前記受圧室と前記平衡室との間に形成されて非圧縮性流体が封入された中間室と、
    前記中間室に収容され前記中間室のうち前記受圧室側と前記平衡室側とを仕切り且つ弾性変形すると共に、外周縁に膜幅方向に突出する周状突起を備えるゴム製の可動膜と、
    前記受圧室と前記平衡室とを相互に連通する第一オリフィス通路と、
    前記受圧室と前記中間室のうち前記可動膜の一方面側とを相互に連通する第二オリフィス通路と、
    前記平衡室と前記中間室のうち前記可動膜の他方面側とを相互に連通する第三オリフィス通路と、
    前記受圧室と前記平衡室を仕切ると共に、前記第一オリフィス通路、および、前記第二オリフィス通路と前記第三オリフィス通路との一方を形成する仕切部材と、
    前記仕切部材とにより前記可動膜を挟持することにより前記可動膜を覆蓋するようにして保持する可動膜保持部材と、
    を備える流体封入式防振装置において、
    前記可動膜保持部材は、
    前記第二オリフィス通路または前記第三オリフィス通路である2以上の貫通孔と、
    前記貫通孔の径方向外方に位置し前記周状突起の先端凸面に当接することで、前記仕切部材とにより前記可動膜を挟持する平面部と、
    2つ以上の前記貫通孔の径方向外方縁の一部をなし、前記平面部から突出し、前記周状突起の内周側に係合する係合突起であって、該係合突起の周方向の隣りに前記貫通孔が形成されるように形成される2以上の前記係合突起と、
    を備えることを特徴とする流体封入式防振装置。
  2. 第一の取付部材と第二の取付部材を連結する本体ゴム弾性体と、
    可撓性のダイヤフラムと、
    前記本体ゴム弾性体により壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された受圧室と、
    前記ダイヤフラムにより壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された平衡室と、
    前記受圧室と前記平衡室との間に形成されて非圧縮性流体が封入された中間室と、
    前記中間室に収容され前記中間室のうち前記受圧室側と前記平衡室側とを仕切り且つ弾性変形すると共に、外周縁に膜幅方向に突出する周状突起を備えるゴム製の可動膜と、
    前記受圧室と前記平衡室とを相互に連通する第一オリフィス通路と、
    前記受圧室と前記中間室のうち前記可動膜の一方面側とを相互に連通する第二オリフィス通路と、
    前記平衡室と前記中間室のうち前記可動膜の他方面側とを相互に連通する第三オリフィス通路と、
    前記可動膜の両面側に配置され、前記可動膜を保持する第一、第二の可動膜保持部材と、
    を備える流体封入式防振装置において、
    前記第一、第二の可動膜保持部材は、
    前記第二オリフィス通路または前記第三オリフィス通路として機能する2以上の貫通孔と、
    前記貫通孔の径方向外方に位置し前記周状突起の先端凸面に当接する平面部と、
    2つ以上の前記貫通孔の径方向外方縁の一部をなし、前記平面部から突出し、前記周状突起の内周側に係合する係合突起であって、該係合突起の周方向の隣りに前記貫通孔が形成されるように形成される2以上の前記係合突起と、
    を備えることを特徴とする流体封入式防振装置。
  3. 前記周状突起は、前記可動膜の外周縁の一方面に膜厚方向へ突出する第一の周状突起と、前記可動膜の外周縁の他方面に膜厚方向へ突出する第二の周状突起と、を備え、
    前記可動膜保持部材は、第一の可動膜保持部材と第二の可動膜保持部材とを備え、
    前記第一の可動膜保持部材は、
    第一の前記貫通孔と、
    前記第一の貫通孔の径方向外方に位置し前記第一の周状突起の先端凸面に当接する前記平面部と、
    前記第一の貫通孔の径方向外方縁の一部をなし、前記平面部から突出し、前記第一の周状突起の内周側に係合する係合突起と、
    を備え、
    前記第二の可動膜保持部材は、
    前記第二の貫通孔と、
    前記第二の貫通孔の径方向外方に位置し前記第二の周状突起の先端凸面に当接する平面部と、
    前記第二の貫通孔の径方向外方縁の一部をなし、前記平面部から突出し、前記第二の周状突起の内周側に係合する係合突起と、
    を備える請求項2に記載の流体封入式防振装置。
  4. 前記可動膜保持部材は、平板状の金属板をプレス加工して形成される請求項1〜3の何れか一項に記載の流体封入式防振装置。
  5. 前記可動膜保持部材は、前記平板状の金属板を打抜きプレス加工により前記貫通孔を形成し、前記貫通孔の径方向外方縁を曲げプレス加工により前記係合突起を形成する請求項4に記載の流体封入式防振装置。
  6. 前記貫通孔により形成される前記第二オリフィス通路または前記第三オリフィス通路は、前記第一オリフィス通路より高周波数にチューニングされた請求項1〜5の何れか一項に記載の流体封入式防振装置。
JP2008083599A 2008-03-27 2008-03-27 流体封入式防振装置 Active JP5085389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008083599A JP5085389B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 流体封入式防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008083599A JP5085389B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 流体封入式防振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009236226A JP2009236226A (ja) 2009-10-15
JP5085389B2 true JP5085389B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=41250423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008083599A Active JP5085389B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 流体封入式防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5085389B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101041629B1 (ko) 2009-12-14 2011-06-16 주식회사 파브코 엔진마운트

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58163734U (ja) * 1982-04-27 1983-10-31 三菱自動車工業株式会社 振動物体支持用マウント
IT1197531B (it) * 1986-10-31 1988-11-30 Pirelli Accessori Ind Dispositivo smorzatore
JPH06105096B2 (ja) * 1990-06-12 1994-12-21 東海ゴム工業株式会社 流体封入式マウント装置およびその製造方法
JP2510903B2 (ja) * 1991-06-03 1996-06-26 東海ゴム工業株式会社 流体封入式マウント装置およびその製造方法
JP2817570B2 (ja) * 1993-04-26 1998-10-30 東海ゴム工業株式会社 流体封入式防振マウント
JP2814881B2 (ja) * 1993-07-22 1998-10-27 東海ゴム工業株式会社 流体封入式マウント用仕切部材
JPH09264373A (ja) * 1996-03-29 1997-10-07 Bridgestone Corp 防振装置
JP3539067B2 (ja) * 1996-05-23 2004-06-14 東海ゴム工業株式会社 流体封入式マウント装置
JP3729120B2 (ja) * 2001-10-31 2005-12-21 東海ゴム工業株式会社 流体封入式防振装置
JP4053036B2 (ja) * 2004-10-18 2008-02-27 東洋ゴム工業株式会社 液封入式防振装置
JP4113192B2 (ja) * 2005-03-14 2008-07-09 東洋ゴム工業株式会社 液封入式防振装置
JP4113194B2 (ja) * 2005-03-16 2008-07-09 東洋ゴム工業株式会社 液封入式防振装置
JP4113193B2 (ja) * 2005-03-16 2008-07-09 東洋ゴム工業株式会社 液封入式防振装置
JP4688067B2 (ja) * 2005-07-14 2011-05-25 東海ゴム工業株式会社 流体封入式エンジンマウント

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009236226A (ja) 2009-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4919783B2 (ja) 液封防振装置
JP5095763B2 (ja) 液封入式防振装置
JP4842086B2 (ja) 流体封入式防振装置
JP6710101B2 (ja) 流体封入式防振装置
US11959527B2 (en) Vibration isolator
WO2011108035A1 (ja) 液封入式防振装置
US9010738B2 (en) Fluid filled vibration damping device
JP4218061B2 (ja) 流体封入式防振装置
JP2007232207A (ja) 流体封入式防振装置およびその製造方法
JP2007278399A (ja) 防振装置
EP2241779B1 (en) Vibration-damping device
JP2010084789A (ja) 流体封入式防振装置
JP5085389B2 (ja) 流体封入式防振装置
WO2016174800A1 (ja) 防振装置
JP2013160265A (ja) 流体封入式防振装置
JP5221442B2 (ja) 防振装置
WO2022113552A1 (ja) 流体封入式防振装置
JP5711088B2 (ja) 流体封入式防振装置及びその製造方法
JP6710123B2 (ja) 流体封入式防振装置
JP2022083392A (ja) 流体封入式防振装置
JP4871902B2 (ja) 流体封入式防振装置
JP6297371B2 (ja) 流体封入式防振装置の製造方法
JP2000274480A (ja) 流体封入式防振装置
JP2007255442A (ja) 流体封入式防振装置
WO2014021110A1 (ja) 防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120828

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5085389

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350