JP5085329B2 - α−リポ酸含有組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、α−リポ酸を含有する固体組成物、飲食品、液状製剤およびこれらの製造方法に関する。
α−リポ酸は解糖系で生じたピルビン酸がアセチルCoAに変換される反応などに補酵素として作用する重要な物質であり、各種疾患の治療に利用されている。また、α−リポ酸およびその還元物であるジヒドロリポ酸は、近年、健康食品の素材としても注目されている。
一般に、健康食品は、扱いやすい粉末や錠剤等、固体組成物の形態で供給されることが多いこと、また、固体組成物は液体組成物と比べて、運搬する際の負担が少ないというメリットがあることから、α−リポ酸も固体組成物として供給されることが望まれている。
しかし、α−リポ酸を固体組成物に加工する際、また、供給された固体組成物を利用する際、該組成物が加熱や発熱等により高温条件下にさらされることがある。
α−リポ酸は、融点以上に加熱されると重合するという性質を有しているため、α−リポ酸を含有する組成物が高温条件下にさらされた場合、該組成物中のα−リポ酸の含有量が低下することがあるという問題がある。
したがって、安定性の高いリポ酸を含有する固体組成物が望まれている。
なお、脂溶性物質を含有する固形製剤の製造方法として、脂溶性物質を水溶性高分子物質で乳化し、吸着剤を加えて乳化懸濁し、粉末化する方法(特許文献1参照)、油溶性物質および化工澱粉を水に加えて乳化し、乳化物を乾燥する方法(特許文献2参照)が知られているが、いずれも上記課題を解決するものではない。
特開2003−313145号公報 特開平11−193229号公報
本発明の目的は、安定性の高いα−リポ酸を含有する固体組成物、飲食品、液状製剤およびこれらの製造方法を提供することにある。
本発明は、以下の(1)〜(6)に関する。
(1) α−リポ酸を溶解した油脂と水溶性高分子とを混合することを特徴とする、α−リポ酸を含有する固体組成物の製造方法。
(2) 上記(1)の製造法により得られる固体組成物。
(3) α−リポ酸、油脂および水溶性高分子を含有する固体組成物。
(4) α−リポ酸、油脂および水溶性高分子を含有する固形製剤。
(5) 上記(2)または(3)の固体組成物を用いることを特徴とする飲食品または液状製剤の製造法。
(6) 上記(5)の方法により得られる飲食品または液状製剤。
本発明により、安定性の高いα−リポ酸を含有する固体組成物、飲食品、液状製剤およびこれらの製造方法を提供することができる。
本発明のα−リポ酸を含有する固体組成物(以下、本発明の固体組成物という)は、α−リポ酸、油脂および水溶性高分子を含有する固体組成物であればいずれの組成物であってもよいが、水分含量は、通常20重量%以下、好ましくは10重量%以下の組成物である。
本発明の固体組成物は、α−リポ酸を溶解した油脂と、水溶性高分子とを混合し、必要に応じて乳化または乾燥させて得ることができる。
α−リポ酸としては、チオクト酸(1,2−ジチオラン−3−ペンタノン酸;1,2−ジチオラン−3−吉草酸)またはその還元体であるジヒドロリポ酸(6,8−ジメルカプトオクタン酸)があげられる。また、これらの脂肪酸エステル等のアルキルエステル、アミド等であってもよく、さらにこれらのナトリウム、カリウム等の金属塩であってもよい。
油脂としては、脂肪酸グリセライドが好ましく、脂肪酸部分の炭素数が6〜10個である中鎖脂肪酸トリグリセライドがさらに好ましい。中鎖脂肪酸トリグリセライドとしては、脂肪酸部分がカプリル酸(炭素数8)、またはカプリン酸(炭素数10)であるものが好ましい。また、これらの脂肪酸グリセライドを含有する植物油脂、動物油脂等を用いてもよい。植物油脂としては、例えばヤシ油、パーム核油、大豆油、落花生油、綿実油、ナタネ油、ピーナッツ油、オリーブ油等があげられる。動物油脂としては、肝油、牛脂、ラード等があげられる。
油脂に溶解させるα−リポ酸の量は、油脂100重量部に対して0.1〜20重量部が好ましく、1〜10重量部がさらに好ましい。
α−リポ酸を油脂に溶解させる前後において温度の限定は特にないが、α−リポ酸を油脂に溶解させるまでの操作は、60℃以下で行うことが好ましい。
水溶性高分子としては、アラビアゴム、化工澱粉、澱粉、デキストリン、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、アルギン酸塩、ペクチン、グルテン、セルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等があげられ、アラビアゴムまたは化工澱粉が好ましく用いられる。化工澱粉としては、コハク酸、酢酸、アジピン酸またはこれらのアルキルもしくはアルケニル誘導体等の有機酸、例えば、オクテニルコハク酸と澱粉とのエステル等があげられる。これらの水溶性高分子は単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
α−リポ酸を溶解した油脂と水溶性高分子とを混合する工程において、水溶性高分子はそのまま用いてもよいが、水、アルコール等の水性媒体に溶解したものを用いてもよい。アルコールとしては、飲食品等への利用という観点から、エタノールが好ましく用いられる。水溶性高分子の濃度としては、10〜99重量%であることが好ましく、20〜50重量%がさらに好ましい。
α−リポ酸を溶解して得られた油脂と混合する水溶性高分子の量としては、α−リポ酸を溶解した油脂1重量部に対して水溶性高分子が1〜1000重量部となる量が好ましく、1〜100重量部となる量がより好ましく、1〜50重量部となる量がさらに好ましく、2〜10重量部となる量が特に好ましい。
α−リポ酸を溶解して得られた油脂と水溶性高分子とを混合する方法としては、例えば、水平円筒型、傾斜円筒型、V型、二重円錐型、正立方体方型等の回転混合機、リボン型、スクリュー型、回転円盤型、流動化型等の固定型混合機を用いる方法があげられる。
α−リポ酸を溶解して得られた油脂と水溶性高分子とを混合して得られた組成物を必要に応じて乳化する際の乳化方法としては、例えば、コロイドミル、高速攪拌乳化機、高圧ホモゲナイザー、超高圧ホモゲナイザー、超音波ホモゲナイザー等の装置を用いる方法があげられる。乳化を行う前に予備乳化を行ってもよい。なお、高圧ホモゲナイザーの操作圧力は、500〜700kg/cm2、超高圧ホモゲナイザーの操作圧力は、1000kg/cm2以上であることが好ましい。
α−リポ酸を溶解して得られた油脂と水溶性高分子とを混合し、必要に応じて乳化して得られた組成物の水分含量が20重量%を超える場合は、水分含量が上記の範囲内となるように乾燥させる。乾燥方法としては、噴霧乾燥、噴霧冷却乾燥、凍結乾燥等があげられるが、噴霧乾燥が好ましい。
上記で得られた組成物はそのまま本発明の固体組成物として用いてもよいが、さらに転動造粒、流動層造粒、押し出し造粒、圧縮造粒、解砕造粒、噴霧造粒などの方法で造粒して本発明の固体組成物としてもよい。
本発明の固体組成物には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム等の無機塩、フルクトース、ラクトース、シュクロース等の低分子糖類(単糖類、二糖類、オリゴ糖類等)、グルタミン酸ナトリウム、グリシン等のアミノ酸、イノシン酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウム等の核酸、トコフェロール、塩酸システイン、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル等の抗酸化剤、醤油、味噌、エキス等の天然調味料が存在していてもよい。
本発明の固体組成物は、そのまま医薬品、食品または飼料として用いることができる。
また、本発明の固体組成物は、医薬品または食品分野で用いられる製剤用基剤とともに、錠剤、カプセル剤、座剤、丸剤、散剤、顆粒剤等の固形製剤として調製して用いてもよい。
製剤用基剤としては、ラクトース、グルコース、シュクロース、マンニット等の賦形剤、澱粉、アルギン酸ナトリウム等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ゼラチン等の結合剤等があげられる。また、固形製剤中には、脂肪酸エステル等の界面活性剤、グリセリン等の可塑剤、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類等の防腐剤、pH調整剤、香料、着色料等が含有されていてもよい。
本発明の固体組成物は、水、エタノール、塩溶液等の水性媒体に溶解し、必要に応じて、シュクロース、ソルビトール、フルクトース等の糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類、ごま油、オリーブ油、大豆油等の油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類などの防腐剤、香料、着色料等を添加して、液剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤、シロップ剤、注射剤等の液状製剤の製造に用いることができる。また、ここであげた成分以外の上記の製剤用基材を含有していてもよい。
また、本発明の固体組成物は、飲食品素材に添加して飲食品の製造に用いてもよい。
飲食品としては、清涼飲料水、ジュース類、茶類、乳酸菌飲料、冷菓、乳、乳製品(バター、チーズ、ヨーグルト、加工乳、脱脂乳等)、畜肉、畜肉製品(ハム、ソーセージ、ハンバーグ等)、魚肉、魚肉製品(蒲鉾、竹輪、さつま揚げ、ソーセージ等)、卵、卵製品(だし巻き、卵豆腐等)、菓子類(クッキー、ゼリー、スナック菓子等)、パン類、麺類、漬物類、燻製品、干物、佃煮、塩蔵品、スープ類、調味料等があげられる。本発明の飲食品は、粉末食品、シート状食品、瓶詰め食品、缶詰食品、レトルト食品、カプセル食品、タブレット状食品、流動食品、ドリンク剤等の形態のものであってもよい。
本発明の固体組成物、飲食品または液状製剤中のα−リポ酸の含有量に特に限定はないが、0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜5重量%含有されていることが望ましい。
本発明の固体組成物、飲食品または液状製剤を、ヒトまたは非ヒト動物に医薬品、食品または飼料として投与する量または投与回数は、投与目的、投与形態、投与するヒトまたは非ヒト動物の年齢、体重、症状等により異なるが、α−リポ酸として、成人一人当り0.1〜500mg、好ましくは1〜100mgを一日一回ないし数回投与する。
本発明の実施例を以下に示す。
1gのα−リポ酸〔リポイック(リポ酸を98%含有)、コグニス社製〕と9gの中鎖脂肪酸トリグリセライド(アクターM−1、理研ビタミン社製)とを混ぜ、57℃で加熱して溶解させた後、40gの化工澱粉(Purity gum1773、ナショナル・スターチ・ケミカル社製)に添加し、フードプロセッサー(ナショナル社製)を用い、混合して粉末Aを得た。
また、49gの化工澱粉(Purity gum1773、ナショナル・スターチ・ケミカル社製)に1gのリポイックを添加し、フードプロセッサー(ナショナル社製)を用いて混合し、粉末Bを得た。
粉末Aおよび粉末Bの水分含量を測定したところ、いずれも5重量%以下であった。粉末Aおよび粉末B中のα−リポ酸の含有量は、高速液体クロマトグラフィー(以下、HPLCという)を用いて測定した。
また、リポイック、粉末Aおよび粉末Bをアルミ包材に封入し、恒温乾燥機〔MOV-212F(U)、三洋電機社製〕中、60℃の条件下で5日間保存し、それぞれの粉末中のα−リポ酸の含有量を保存前の方法と同様の方法により定量した。
保存前後の各粉末中のα−リポ酸の含有量からα−リポ酸の残存率を算出した。保存前後の各粉末中のα−リポ酸の含有量および保存後のα−リポ酸の残存率を第1表に示す。
Figure 0005085329
第1表から明らかなとおり、α−リポ酸を中鎖脂肪酸トリグリセライドに溶解し、化工澱粉と混合して得られた本発明の固体組成物である粉末Aは、α−リポ酸の安定性の高い粉末であった。
6.3gのリポイックと55.2gの中鎖脂肪酸トリグリセライド(アクターM−1、理研ビタミン社製)とを混ぜ、55℃で加熱して溶解させた。
また、237gのアラビアガム(アラビックコールSS、三栄薬品社製)を690mlの水に加えて60℃で加熱して溶解し、T.Kホモミキサー(特殊機化工業社製)で攪拌しながら、上記α−リポ酸の中鎖脂肪酸トリグリセライド溶液を添加し、60℃、6,000rpmで30分間乳化して予備乳化液を得た。
得られた予備乳化液を高圧ホモゲナイザーを用いて、乳化圧力800kg/cm2で3回リサイクル処理して乳化液を得た。該乳化液を噴霧乾燥機(L−12型、大川原加工機社製)を用いて噴霧乾燥して粉末C 210gを得た。
また、98gのデキストリン(パインデックス#4、松谷化学社製)に2gのリポイックを加え、フードプロセッサー(ナショナル社製)を用いて混合し、粉末D 100gを得た。
粉末Cおよび粉末Dの水分含量を測定したところ、いずれも5重量%以下であった。粉末Cおよび粉末D中のα−リポ酸の含有量は、HPLCを用いて測定した。 また、リポイック、粉末Cおよび粉末Dをアルミ包材に封入し、恒温乾燥機〔MOV-212F(U)、三洋電機社製〕中、60℃の条件下で5日間保存し、それぞれの粉末中のα−リポ酸の含有量を保存前の方法と同様の方法により定量した。
保存前後の各粉末中のα−リポ酸の含有量からα−リポ酸の残存率を算出した。保存前後の各粉末中のα−リポ酸の含有量および保存後のα−リポ酸の残存率を第2表に示す。
Figure 0005085329
第2表から明らかなとおり、α−リポ酸を中鎖脂肪酸トリグリセライドに溶解し、アラビアガム溶液と混合、乳化し、乾燥して得られた本発明の固体組成物である粉末Cは、α−リポ酸の安定性の高い粉末であった。
実施例2で調製した粉末C 2.5gを水100mlに分散し、クエン酸を用いてpH3.8に調整し、α−リポ酸を含有する飲料を製造した。得られた飲料を、湯浴中で90℃、15分間加熱した。加熱前後の飲料中のα−リポ酸の含有量を測定したところ、α−リポ酸は100%残存していた。
また、実施例2で調製した粉末C 2.5gを水100mlに分散し、クエン酸を用いてpH6.0に調整し、α−リポ酸を含有する飲料を製造した。得られた飲料をオートクレーブを用いて120℃で、20分間加熱した。加熱前後の飲料中のα−リポ酸の含有量を測定したところ、α−リポ酸は100%残存していた。
このように、本発明の固体組成物である粉末Cを用いて得られた飲料は、安定性の高いα−リポ酸を含有する飲料であった。
なお、実施例2で調製した粉末Dを水に添加したところ、α−リポ酸が溶解せず、飲用に適する飲料を製造できなかった。
90℃の水100mlに、1gの実施例2で調製した粉末C、1gのオルニチン塩酸塩、1gの水溶性CoQ-10(協和発酵工業社製)、0.1gのL−カルニチン、3gのエリスリトール、0.5gのクエン酸、0.01gの甘味料(アスパルテーム、味の素社製)を添加し、攪拌後、クエン酸でpHを3.3に調整した後、0.1gの香料を添加し飲料を製造した。該飲料は、飲用に適した飲料であった。
1gの実施例2で調製した粉末C、20gのグラニュー糖、40gのコラーゲン、3gのクエン酸、22gのトレハロース(林原商事社製)、10gのアスコルビン酸、2gの乳酸カルシウム、1gの酸化マグネシウム、および1gのビタミンミックス(DN、BASFJapan)を混合して清涼飲料用粉末100gを製造する。得られた清涼飲料用粉末30gを100mlの水に加えて、よくかき混ぜることにより、飲料を製造する。
2gの実施例2で調製した粉末C、100gのマルチトール(食品用50メッシュ、東和化成社製)および2gの水溶性CoQ-10(協和発酵工業社製)を、プルラン(プルランPF-20、林原社製)の 5%水溶液をバインダーとして流動層造粒機(FL-MINI型、フロイント産業社製)を用いて造粒した。得られた造粒物93gに、0.1g のL−カルニチン、3gの酸味料(クエン酸、磐田化学)、1gの甘味料(アスパルテーム、味の素社製)および3gの香料(グレープフルーツ香料、三栄源FFI社製)を添加、混合し、グレープフルーツ味の顆粒を製造した。
実施例6で調製した顆粒50gに、0.5gの二酸化ケイ素(カープレックス、塩野義製薬社製)を混合し、単発式圧縮成形機(菊水竪型成形機6B-2M)を用いて直径8mm、240mg/錠の錠剤を得た。
本発明により、安定性の高いα−リポ酸を含有する固体組成物、飲食品、液状製剤およびこれらの製造方法を提供することができる。

Claims (7)

  1. α−リポ酸を溶解した油脂と水溶性高分子とを混合する工程を含むことを特徴とする、α−リポ酸を含有する固体組成物の製造方法。
  2. 油脂が脂肪酸グリセライドである請求項1記載の製造方法。
  3. 脂肪酸グリセライドが中鎖脂肪酸トリグリセライドである請求項2記載の製造方法。
  4. 水溶性高分子がアラビアゴムまたは化工澱粉である請求項1〜3のいずれか1項記載の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の製造方法により得られる固体組成物
  6. 請求項5記載の固体組成物を用いることを特徴とする飲食品または液状製剤の製造方法。
  7. 請求項記載の方法により得られる飲食品または液状製剤。
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