JP5084783B2 - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両のハンドルに対して補助トルクを出力する電動モータと、この電動モータの駆動を制御する制御装置とを備えた電動式パワーステアリング装置に関するものである。
従来の電動式パワーステアリング装置としては、例えば図4〜図6に示すものがあり、車両のハンドルに対して補助トルクを出力する電動モータ30と、この電動モータ30の回転を減速する減速機構50と、電動モータ30の駆動を制御する制御装置60とを備え、制御装置60が電動モータ30の上部に取り付けられている。(特許文献1参照)
このような電動式パワーステアリング装置における制御装置60は、電動モータ30の電流を切り換えるための複数の半導体スイッチング素子Q1〜Q6、電流リップルを吸収するためのコンデンサ7等の大電流部品が搭載されたパワー基板61と、半導体スイッチング素子Q1〜Q6の駆動を制御するための駆動信号を生成するマイクロコンピュータ13等の小電流部品が搭載された制御基板63と、配線パターンを構成する導電配線板及びモータ端子が絶縁性樹脂にインサート成形されたハウジング62とを有している。
ここで、パワー基板61は、アルミニウム板上に80μmの絶縁層を介して配線パターンが形成され、この配線パターンに半導体スイッチング素子Q1〜Q6、接続部材等が半田付けされている。また、このパワー基板61は、半導体スイッチング素子Q1〜Q6の作動により生じる発熱の放熱性を図るためのヒートシンク64上に密接状態で取り付けられている。
そして、パワー基板61とハウジング62および制御基板63とが、接続部材を経由して電気的に接続されている。これらは、パワー基板61、ハウジング62および制御基板63の順序で上方向に積み重ねられた3重層構造になっている。また、制御装置60は、電動モータ30の軸線方向と平行に配置され、電動モータ30の上部にネジで固定されている。
特開2005−212722号公報
上述した従来の電動式パワーステアリング装置では、半導体スイッチング素子Q1〜Q6を搭載するパワー基板61が必要になる。また、パワー基板61、ハウジング62および制御基板63の順序で上方向に積み重ねられた3重層構造になっており、装置全体の高さが高くなるとともに、パワー基板61とハウジング62および制御基板63とをそれぞれ接続する接続部材が必要になる。
その結果、装置全体としての部品点数が増加してコストが高くなるとともに、装置が大型化するという問題点があった。
また、パワー基板61の配線パターン上に半導体スイッチング素子Q1〜Q6を半田付けしているので、自動車の使用環境での冷熱サイクル等により、この半田付け部にクラック等の劣化が生じて電気的接続の信頼性が低下するという問題点があった。
また、半導体スイッチング素子Q1〜Q6で発生した熱が、半導体スイッチング素子Q1〜Q6と配線パターンとの間の半田、パワー基板61の配線パターン、絶縁層、アルミニウム板を経由してヒートシンク64に伝導されて放熱されるが、特に絶縁層の熱抵抗が大きいので、半導体スイッチング素子Q1〜Q6で発生した熱の放熱性能が低下するという問題点があった。
また、制御装置60は、電動モータ30の軸線方向と平行に配置され、電動モータ30の上部にネジで固定されているので、半導体スイッチング素子Q1〜Q6で発生した熱が主にヒートシンクで放熱され、装置の放熱性能が低下するという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、パワー基板、ハウジングおよび制御基板を多層基板からなる1枚の回路基板で構成するとともに、制御装置を減速機構と電動モータとの間に配置することにより、装置の小型化を図ることができるとともに信頼性の向上を図ることができる電動式パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
また、半導体スイッチング素子で発生した熱の放熱性能の向上を図ることができる電動式パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
この発明に係わる電動式パワーステアリング装置は、ハウジングを有するとともに車両のハンドルに対して補助トルクを出力する電動モータと、前記電動モータと連結され、前記電動モータの回転を減速するともに前記電動モータ側端部に形成された凹状部と前記電動モータ側端部の外方向に突出して形成されたフランジ部とを有する減速機構と、前記電動モータと前記減速機構との間に配設されるとともに前記ハウジング内に配設され、前記
電動モータの駆動を制御する制御装置と、前記制御装置を覆うとともに前記減速機構の凹状部に嵌合される凸状部を有するカバー体とを備え、さらに前記減速機構の凹状部と前記カバー体の凸状部とが嵌合している前記凸状部内に、前記電動モータを回転させるための電源を切り換える半導体スイッチング素子を配置したものである。
また、ハウジングを有するとともに車両のハンドルに対して補助トルクを出力する電動モータと、前記電動モータと連結され、前記電動モータの回転を減速するともに前記電動モータ側端部に形成された凹状部と前記電動モータ側端部の外方向に突出して形成されたフランジ部とを有する減速機構と、前記電動モータと前記減速機構との間に配設されるとともに前記ハウジング内に配設され、前記電動モータの駆動を制御する制御装置と、前記制御装置を覆うとともに前記減速機構の凹状部に嵌合される凸状部を有するカバー体とを備えた電動式パワーステアリング装置であって、
前記制御装置は、前記ハンドルに対して補助するトルクに応じて前記電動モータの電流を切り換えるための複数の半導体スイッチング素子と、
絶縁層および配線パターンを形成する導体層が複数層積層されているとともに、内面に金属メッキ層が形成されたスルーホールを有し、前記電流のリップルを吸収するコンデンサと前記半導体スイッチング素子を制御するための駆動信号を生成するマイクロコンピュータとが搭載される回路基板と、
絶縁性樹脂で保持されるとともに、前記半導体スイッチング素子と前記回路基板とを電気的に接続する導電体とを備え、
前記半導体スイッチング素子が前記カバー体の凸状部内に搭載されるとともに、前記カバー体が前記減速機構のフランジ部と連接して取り付けられているものである。
この発明に係わる電動式パワーステアリング装置によれば、パワー基板、ハウジングおよび制御基板を多層基板からなる1枚の回路基板で構成するとともに、制御装置を減速機構と電動モータとの間に配置することにより、装置の小型化を図ることができるとともに信頼性の向上を図ることができる電動式パワーステアリング装置を得ることができる。
また、半導体スイッチング素子で発生した熱の放熱性能の向上を図ることができる電動式パワーステアリング装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係わる電動式パワーステアリング装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係わる電動式パワーステアリング装置の要部を示す概略斜視図である。 この発明の実施の形態1に係わる電動式パワーステアリング装置の要部を示す概略斜視図である。
従来の電動式パワーステアリング装置を示す断面図である。 従来の電動式パワーステアリング装置を示す分解斜視図である。 従来の電動式パワーステアリング装置における制御装置を示す分解斜視図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1ないし図3に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係わる電動式パワーステアリング装置を示す断面図である。図2はこの発明の実施の形態1に係わる電動式パワーステアリング装置の要部を示す概略斜視図である。図3はこの発明の実施の形態1に係わる電動式パワーステアリング装置の要部を示す概略斜視図である。
これら各図において、この実施の形態1に係わる電動式パワーステアリング装置では、電動モータ101は、3相ブラシレスモータが用いられている。
この電動モータ101は、出力軸102と、この出力軸102に8極の磁極を有する永久磁石103が固定された回転子104と、この回転子104の周囲に設けられた固定子105と、出力軸102の出力側に配設され、回転子104の回転位置を検出する回転位置センサ106を構成するセンサ用磁石106aとを備えている。
また、固定子105は、永久磁石103の外周に相対した12個の突極107と、この突極107に装着されたインシュレータ108と、このインシュレータ108に巻回され、かつU、VおよびWの3相に接続された電機子巻線109とを有している。電機子巻線109の3個の端部は、出力軸102の出力側軸線方向に延びた3個の接続部材である接続端子110に各々接続されている。回転位置センサ106は、永久磁石103と同じ極数の8極の磁極を有するセンサ用磁石106aおよびセンサ用磁石106aの磁気を検出するホールIC106bを有している。
電動モータ101は、制御装置120を挟んで減速機構である減速ギヤ112に固定されている。減速ギヤ112は、制御装置120が取り付けられるアルミニウム合金製のケース体としてのギヤケース113と、このギヤケース113内に設けられ電動モータ101の出力軸102の回転を減速するためのウォームギヤ114と、このウォームギヤ114に歯合したウォームホイール115とを有している。ウォームギヤ114の端部にはスプラインが形成されている。出力軸102の端部には内側にスプラインが形成されたカップリング116が圧入されている。
そして、ギヤケース113の貫通穴部113a内において、このカップリング116とウォームギヤ114の端部とがスプライン結合されており、電動モータ101から減速ギヤ112にトルクが伝達されるようになっている。また、ギヤケース113の制御装置120が取り付けられる部分にはフランジ部113bが形成され、かつギヤケース113の電動モータ101側端面に例えば環状の凹状部113cが形成されている。
制御装置120は、電動モータ101と減速機構である減速ギヤ112との間に狭持され、半導体スイッチング素子(例えば、FET)121と、絶縁プリント基板からなる回路基板122と、半導体スイッチング素子121と回路基板122とを電気的に接続する導電体である導電板123とが設けられるとともに、回路基板122を覆うように取り付けられた例えばアルミニウム製のカバー体124とを備えている。
このカバー体124は、ギヤケース113に形成された凹状部113cと嵌まり合う凸状部124aが形成されている。例えば、環状の凹状部113cに環状に成型されたカバー体124の凸状部124aが密着して嵌合されており、すなわち、カバー体124の凸状面124bもギヤケース113の凹状部113cの凹状面113dと密着して嵌合されており、その他のギヤケース113のフランジ部113bと凸状部124a以外のカバー体124とも密着して連結されるようになっている。また、カバー体124の凸状部124aの中心部はカップリング116が貫挿される貫通穴124cが形成されている。
回路基板122は、例えば6層基板からなり、最外側の導体層が例えば60μmの厚さの銅層として形成されている。回路基板122の断面構造は図示していないが、最外側の導体層の内側では、5層の層間絶縁層と4層の銅の導体層とがそれぞれ交互に積層されている。内層の導体層は例えば105μmの厚さの銅層として形成され、最外側の導体層の厚さより厚く形成されている。また、回路基板122には、貫通したスルーホール122a、122b、122cが形成されている。これらのスルーホール122a、122b、122cの各内面には、銅メッキ層が形成されている。この銅メッキ層は、スルーホール122a、122b、122cに露出した各配線パターンを形成する導体層と電気的に接続されている。
このように、回路基板122の内層の導体層は、大電流を流すことができるとともに、高い放熱性が得られるように厚さが厚く形成されている。一方、最外層の導体層は、部品が実装されるため,内層の導体層よりも厚さが薄く形成されている。
なお、最外層の導体層の厚さを60μm、内層の導体層の厚さを105μmとしたが、この厚さに限定されるものではなく、異なった厚さに設定してもよい。
回路基板122の最外層の導体層上には、電動モータ101の電流を検出するためのシャント抵抗器(図示せず)、モータ電流のリップルを吸収するコンデンサ125、半導体スイッチング素子121のスイッチング動作時に発生する電磁ノイズを外部へ流出するのを防止するコイル(図示せず)等の大電流部品が半田付けされて実装されている。
コンデンサ125は、回路基板122のカバー体124側に配置されるとともに、カバー体124の凸状部124a内に配置されている。
また、回路基板122の最外層の導体層上には、マイクロコンピュータ126およびホールIC106bが半田付けされて実装されている。また、駆動回路(図示せず)およびモータ電流検出回路(図示せず)を含む周辺回路素子等の小電流部品も、回路基板122の両面の導体層上で半田付けされて実装されている。
マイクロコンピュータ126は、シャント抵抗器(図示せず)の一端を介して電動モータ101に流れるモータ電流を検出するための電流検出回路(図示せず)と、トルクセンサ(図示せず)からの操舵トルク信号に基づいて補助トルクを演算するとともにモータ電流およびホールIC106bで検出される回転子104の回転位置をフィードバックして補助トルクに相当する電流を演算する。そして、このマイクロコンピュータ126は、ブリッジ回路の半導体スイッチング素子121を制御するための駆動信号を出力するようになっている。
また、マイクロコンピュータ126は、図示していないが、AD変換器やPWMタイマ回路等の他に、周知の自己診断機能を含み、システムが正常に作動しているか否かを常に自己診断しており、異常が発生するとモータ電流を遮断するようになっている。
カバー体124は、熱間圧延または冷間圧延されたアルミニウムまたはアルミニウム合金の板材をプレス加工で成形し、その後、絶縁皮膜であるアルマイト皮膜が全面に形成される。
また、ここでは、絶縁皮膜をアルマイト皮膜としたが、アルミニウムまたはアルミニウム合金の板材の表面に、絶縁性樹脂がプレコートされた絶縁性プレコートアルミニウム板であってもよい。この場合は、絶縁性樹脂がプレコートされた板材をプレス加工で成形されてカバー体124が製作される。
半導体スイッチング素子121の放熱部であるヒートスプレッダ129は、カバー体124のアルマイト皮膜が形成された面に、弾性体である板バネ127でカバー体124に密着させて固定されている。このとき、板バネ127は、半導体スイッチング素子121の樹脂パッケージ面を押し付けている。
そして、半導体スイッチング素子121は、ヒートスプレッダ129が、各端子より外周端部側に配置されてカバー体124に固定されている。
また、板バネ127は、カシメによりカバー体124に固定されているが、ネジ、リベット等他の固定手段によってカバー体124に固定されてもよい。
半導体スイッチング素子121のヒートスプレッダ129は、アルマイト皮膜により、カバー体124とは電気的に絶縁される。
カバー体124の表面は、僅かではあるが小さな凹凸を有したものとなり、板バネ127で半導体スイッチング素子121のヒートスプレッダ129をカバー体124に押し付けても僅かな隙間が発生することになる。このため、半導体スイッチング素子121で発生した熱をカバー体124へ放熱させる熱伝導経路の熱抵抗が大きくなる要因となってくる。この僅かな隙間を埋めるため、ヒートスプレッダ129とカバー体124のアルマイト皮膜の間に熱伝導性の接着剤(図示せず)を介在させ、放熱経路の熱抵抗を小さくして半導体スイッチング素子121の放熱性を向上させている。
さらに、カバー体124とギヤケース113とが密着して取り付けられ、制御装置120の熱がギヤケース113に伝導され、ギヤケース113を介して放熱される。
ここでは、半導体スイッチング素子121のヒートスプレッダ129を、カバー体124のアルマイト皮膜が形成された面に、板バネ127で固定するものとしたが、熱伝導性のグリースで半導体スイッチング素子121を、カバー体124のアルマイト皮膜が形成された面に固定してもよい。この場合は、上記の熱伝導性の接着剤は不要となる。
導電板123は、半導体スイッチング素子121の各端子が導出する導出方向に延びて重なって配置されており、絶縁性樹脂128で保持されている。そして、導電板123は、半導体スイッチング素子121の各端子とレーザ溶接により接続されている。また、導電板123には、プレスフィット端子123pが形成され、 プレスフィット端子123pが回路基板122のスルーホール122aに圧入されて、半導体スイッチング素子121の各端子と回路基板122の配線パターンが電気的に接続される。従って、半導体スイッチング素子121と回路基板122の電子回路が電気的に接続される。
導電板123の材料としては、大電流を通電するための導電率と、プレスフィット端子を形成するための機械的強度を考慮して、高強度・高導電銅合金またはりん青銅で構成されている。
また、導電板123は、圧延された薄板で形成されているが、モータ電流等大電流が流れる導電板123は、ロール面と半導体スイッチング素子121の各端子とを溶接する場合には板厚を厚くする必要がある。しかし、プレスフィット端子の形成およびプレス加工の点からは、板厚を厚くすることが困難である。ここでは、導電板123の板厚を例えば0.8mmとし、板厚より板幅を広く形成してロール面と直角方向の端面と半導体スイッチング素子121の各端子とを溶接している。
従って、半導体スイッチング素子121の各端子の厚さ方向において、各端子の厚さより導電板123の板幅を大きく形成することができ、大電流が流れる経路の電気抵抗が低くなって発熱が低減する。
信号用の小電流が流れる導電板123は、電気抵抗低減の必要はないが、大電流が流れる導電板123と同様の板材で形成されている。
また、レーザ溶接は、板厚の薄い半導体スイッチング素子121の各端子側からレーザ光が照射されて溶接されているので、小さいエネルギーで溶接でき、エグレ等の無い良好なレーザ溶接が行なわれる。
接続端子110は、インサート成形により絶縁性樹脂体130と一体化されている。接続端子110の端部は、絶縁性樹脂体130から露出しているとともに、電機子巻線109と溶接により接合されている。また、接続端子110の他の端部は、絶縁性樹脂体130から露出しているとともに、プレスフィット端子110pが形成されている。
また、内面に銅メッキ層が形成されたスルーホール122bには、プレスフィット端子110pが圧入され、接続端子110と回路基板122の導体層とが電気的に接続されている。
従って、電動モータ101の電機子巻線109は、接続端子110、回路基板122の導体層および導電板123を経由して半導体スイッチング素子121と電気的に接続されている。
導電板123と同様に、プレスフィット端子110pは、回路基板122のスルーホール122bに圧入されるためには高強度が要求される。また、モータ電流による電力ロスを低減するためには低電気抵抗性が要求される。
従って、接続端子110は、高強度で高導電率のリン青銅または銅合金で構成されている。また、接続端子110は、プレスフィット端子の成形性と圧入性を容易にするため、板厚が例えば0.8mmである。
なお、接続端子110は、インサート成形により絶縁性樹脂体130と一体化されているが、絶縁性樹脂体130を成形後に接続端子110を挿入して、絶縁性樹脂体130で接続端子110を保持してもよい。
モータ電流等大電流が流れる接続端子110、導電板123は、プレスフィット端子110p、プレスフィット端子123pが夫々2個形成されており、信号用の小電流が流れる導電板123は、プレスフィット端子123pが1個形成されている。夫々のプレスフィット端子110p、123pの間隔は、例えば3mm以上離れて配置されている。従って、プレスフィット端子110p、123pが、スルーホール122a、122bに挿入される際に、回路基板122は、隣接するスルーホール122a、122b間の絶縁樹脂の損傷が防止され、絶縁性能の低下が防止される。
接続端子110のプレスフィット端子110pの個数、導電板123のプレスフィット端子123pの個数は、夫々2個としたが、 接続端子110、導電板123に流れる電流に応じて、3個または他の個数であってもよい。
また、モータ電流が流れる電流の経路を短くして、電力ロスを低減するため、 接続端子110のプレスフィット端子110pは、モータ電流が流れる導電板123のプレスフィット端子123pの近傍に配置されている。電力ロスの低減と、回路基板122のスルーホール122a、122b間の絶縁樹脂の損傷防止の点から、プレスフィット端子110pと、プレスフィット端子123pとの間隔は、例えば3〜5mmが望ましい。
導電板123と、カバー体124との間には、絶縁性樹脂128が介在している。プレスフィット端子123pを、回路基板122のスルーホール122aに圧入する際、圧入力が絶縁性樹脂128を介してカバー体124で受けられるので、プレスフィット端子123pと、スルーホール122aの圧入方向(上下方向)の位置精度が向上する。
コネクタ131は、車両のバッテリ(図示せず)と電気的に接続されるパワーコネクタ部と、外部配線を介して車両側と信号が入出力される信号コネクタ部と、外部配線を介してトルクセンサ(図示せず)からの信号が入出力されるトルクセンサコネクタ部から構成され、これらのコネクタ部が、コネクタハウジング131aとして絶縁性樹脂で一体成形されている。
コネクタ131は、端子体132がインサート成形により、コネクタハウジング131aと一体成形されている。また、コネクタハウジング131aには、係止部131bおよびフランジ131cが絶縁性樹脂で一体成形されている。
電動モータ101のハウジング111には、穴111bが形成されている。そして、コネクタハウジング131aは、制御装置120側から穴111bに挿入されて、係止部131bでハウジング111に固定されている。
端子体132は、一端部にプレスフィット端子132pが形成されている。このプレスフィット端子132pは、内面に銅メッキ層が形成されたスルーホール122cに圧入されて、回路基板122の導体層と電気的に接続されている。
プレスフィット端子132pが圧入されるとき、端子体132に作用する圧入力は、一体成形されている絶縁性樹脂を介して、ハウジング111に当接しているフランジ131cで受圧される。
プレスフィット端子110p、123p、132pが配置されていない部位には、保持用プレスフィット端子(図示せず)が配置されている。この保持用プレスフィット端子は、回路基板122のスルーホール(図示せず)に圧入されるが、保持機能のみであり、回路基板122と電気的には接続されていない。
また、回路基板122には、電動モータ101の出力軸102が貫通する穴122dが設けられている。穴122dの周辺部には、回転子104の回転位置を検出する回転位置センサ106としてのホールIC106bが配置されている。ホールIC106bとセンサ用磁石106aとの間隔の変動は、回転位置センサ106の検出精度に影響する。従って、ホールIC106bの周辺部には、図示していないが保持用プレスフィット端子が配置されている。
そして、スルーホール122a、122b、122c等に、プレスフィット端子110p、123p、132p、保持用プレスフィット端子(図示せず)が圧入されて、回路基板122は、これらのプレスフィット端子で機械的に保持されている。
絶縁性樹脂128は、プレスフィット端子132pを回路基板122のスルーホール122cに圧入する際に、カバー体124と一体になって回路基板122を圧入方向に押し付ける圧入突起128aが一体で成形されている。プレスフィット端子110pを回路基板122のスルーホール122bに圧入する際に、カバー体124と一体になって回路基板122を圧入方向に押し付ける圧入突起128bも一体で成形されている。図示していないが、圧入突起128a、128bは、絶縁性樹脂128で繋がっている。
回路基板122および半導体スイッチング素子121が搭載されたカバー体124は、電動モータ101の出力軸102側に装着されている。回路基板122を覆うカバー体124は、周辺部がネジ等の固定手段により、電動モータ101のアルミニウム合金製ハウジング111の端部111aに固定されている。
電動モータ101は、カバー体124の凸状部124aがギヤケース113に嵌まり合い、ギヤケース113に取り付けられている。このとき、カバー体124は、電動モータ101のハウジング111と、ギヤケース113の間に挟着されて固定されている。
半導体スイッチング素子121の発熱は、カバー体124を経由して、電動モータ101のハウジング111と、ギヤケース113の間に挟まれた部位からギヤケース113に放熱される。
このとき、半導体スイッチング素子121は、ヒートスプレッダ129が、各端子より外周端部側に配置されてカバー体124に固定されているので、 ヒートスプレッダ129と、カバー体124の挟着部との距離が短くなり、半導体スイッチング素子121の発熱が、効率的にギヤケース113に放熱される。
また、カバー体124の凸状部124aは、ギヤケース113と対向して密着しており、半導体スイッチング素子121の発熱は、この凸状部124aからもギヤケース113に放熱される。
ところで、カバー体124の凸状部124aとギヤケース113の間に僅かな隙間が生じて、密着性が不十分な場合があったとしても、カバー体124の表面にはアルマイト皮膜が形成されているので、アルマイト皮膜の放射率が大きく、そのアルマイト皮膜からの放射により、カバー体124からギヤケース113に熱伝達されて、半導体スイッチング素子121の発熱が、効率的にギヤケース113に放熱される。
また、 カバー体124の凸状部124aとギヤケース113の間に、熱伝導性のグリスを充填して、カバー体124の熱が有効にギヤケース113により一層効果的に伝導されるようにしてもよい。
次に、以上のように構成されたこの発明の実施の形態1に係わる電動式パワーステアリング装置の組立手順について説明する。
まず、電動モータ101を組み立てるが、出力軸102に永久磁石103を接着固定後、着磁器で8極に着磁した後、軸受118の内輪を圧入して回転子104を形成する。
次に、固定子105の12個の突極107にインシュレータ108を介してU、V、Wの各電機子巻線109を電気角で120度位置を移動して巻回し、U、V、W各相4個で計12個の巻線を形成する。U相各巻線の巻始め同士、巻終わり同士を接続し、U層の電機子巻線109を形成する。同様にV層およびW層の電機子巻線109を形成し、U、VおよびW層の電機子巻線109の巻終わりをお互いに接続して中性点とする。 そして、接続端子110と一体化された絶縁性樹脂体130をインシュレータ108に取り付ける。次に、U、VおよびW層の電機子巻線109の巻始めはそれぞれ接続端子110に溶接で接合される。
その後、巻線された固定子105をヨーク117に圧入する。
次に、ハウジング111に軸受119の外輪を固定する。その後、軸受119の内輪に回転子104の出力軸102を挿入し、回転位置センサ106のセンサ用磁石106aが取り付けられた磁石保持板106cを圧入して軸受119の内輪に出力軸102を固定する。さらに、カップリング116を出力軸102に圧入する。その後、固定子105が組み込まれたヨーク117をハウジング111に装着し、ネジ(図示せず)で固定する。さらに、ハウジング111の穴111bにコネクタ131を制御装置120側から挿入して、係止部131bでハウジング111に固定する。
次に、この発明の実施の形態1に係わる電動式パワーステアリング装置の制御装置120の組立手順について説明する。
まず、回路基板122の電動モータ101側の面上の各電極にクリーム半田を塗布した後、シャント抵抗器(図示せず)等の大電流部品と、マイクロコンピュータ126、ホールIC106bおよびその周辺回路素子等の小電流部品を実装し、リフロ装置を用いて、クリーム半田を溶かし、各上記部品を半田付けする。
同様に、回路基板122のカバー体124側の面上に、コンデンサ125およびコイル(図示せず)等の大電流部品と、制御回路を構成する小電流用部品を実装し、リフロ装置を用いて、クリーム半田を溶かし、各上記部品を半田付けする。
次に、半導体スイッチング素子121の各端子をクランク状に折り曲げ、ヒートスプレッダ129側を上にして、半導体スイッチング素子121の各端子を導電板123上に配置する。その際、半導体スイッチング素子121の本体および各端子は、位置決め部治具等で案内、位置決めされ、各端子が導電板123上に重ね合わされる。
その後、半導体スイッチング素子121の各端子側よりレーザ光を照射し、各端子と導電板123とを各々レーザ溶接する。
次に、カバー体124の半導体スイッチング素子121が搭載される部位に、熱伝導性の接着性樹脂(図示せず)を薄く印刷する。さらに、カバー体124のプレスフィット端子123p、保持用プレスフィット端子(図示せず)と対向する部位に、接着剤(図示せず)を塗布する。また、カバー体124の圧入突起128aと対向する部位にも、接着剤(図示せず)を塗布する。
その後、レーザ溶接の終了した絶縁性樹脂128を、カバー体124上に配置する。
次に、板バネ127をカバー体124にカシメにて固定し、板バネ127の押え部127aで半導体スイッチング素子121をカバー体124に押し付ける。その後、高温に保持された炉の中で、接着性樹脂および接着剤を硬化させる。
ここで、板バネ127の固定は、ネジまたはリベット等、他の固定手段であってもよい。
その次に、プレスフィット端子123pの先端部、保持用プレスフィット端子の先端部を回路基板122のスルーホール122a等に挿入する。その後、プレス機を用いて回路基板122を押圧し、スルーホール122a等にプレスフィット端子123p、保持用プレスフィット端子(図示せず)を圧入する。
ここで、半導体スイッチング素子121と、回路基板122とが電気的に接続されるとともに、回路基板122は、カバー体124上に機械的に保持される。
次に、別々に組み立てられた電動モータ101と制御装置120とを組み立てる。
先ず、制御装置120の回路基板122を電動モータ101と対向させ、プレス機でプレスフィット端子110p、132pをスルーホール122b、122cに圧入する。このとき、回路基板122に印加される圧入力が、スルーホール122b、122cの近傍の圧入突起128a、128bで受け止められる。
また、コネクタ131に印加される圧入力が、ハウジング111に当接しているフランジ131cで受け止められる。そして、電動モータ101の接続端子110およびコネクタ131の端子体132と、制御装置120の回路基板122とが電気的に接続される。
そして、電動モータ101のハウジング111と制御装置120のカバー体124とをネジ(図示せず)で固定することで、電動モータ101と制御装置120とが一体化される。電動モータ101と一体化された制御装置120のカバー体124の凸状部124aをギヤケース113に形成された凹状部113cに密着させて嵌合し、カバー体124を挟んで、ギヤケース113のフランジ部113bとハウジング111とをネジ(図示せず)で固定することで、電動モータ101と減速機構である減速ギア112との間に制御装置120を挟着した状態で装置全体が一体化される。
以上説明したように、この実施の形態1に係わる電動式パワーステアリング装置によれば、制御装置120は、電動モータ101の電流を切り換えるための複数の半導体スイッチング素子121と、絶縁層および配線パターンを形成する導体層が複数層積層されているとともに、内面に金属メッキ層が形成されたスルーホール122a、122b、122cを有し、電流のリップルを吸収するコンデンサ125と半導体スイッチング素子121を制御するための駆動信号を生成するマイクロコンピュータとが搭載された回路基板122と、絶縁性樹脂128で保持されるとともに、半導体スイッチング素子121と回路基板122とを電気的に接続する導電体である導電板123と、電動モータ101と共同して回路基板122および半導体スイッチング素子121を格納するカバー体124とを備え、半導体スイッチング素子121がカバー体124に搭載されるとともに、カバー体124が減速機構のケース体であるギヤケース113と連接して取り付けられている。
従って、半導体スイッチング素子121の発熱は、カバー体124を経由して、ギヤケース113に放熱され、装置の放熱性能が向上する。
また、カバー体124は、アルミニウムまたはアルミニウム合金の板材で構成されているので、熱抵抗が小さく、半導体スイッチング素子121の発熱がギヤケース113に効率的に熱伝導され、装置の放熱性能が向上する。
また、カバー体124をアルミニウムまたはアルミニウム合金の板材で構成することにより、アルミニウムまたはアルミニウム合金の板材の表面にアルマイト皮膜を生成させる上で、材料の適応性がよく、アルマイト皮膜の絶縁性能が向上する。
また、カバー体124は、プレス加工で成形されているので、装置の工作性が向上するとともに、コストが低減する。
また、カバー体124は、表面に絶縁皮膜が形成されているので、カバー体124に直接半導体スイッチング素子121を搭載することができ、熱抵抗が小さくなって装置の放熱性能が向上する。
また、カバー体124は、表面に絶縁皮膜であるアルマイト皮膜が形成されているので、絶縁皮膜を薄く形成することができ、熱抵抗が小さくなって装置の放熱性能が向上する。
また、半導体スイッチング素子121の各端子は、導電板123とレーザ溶接により接合されているとともに、導電板123にプレスフィット端子123pが形成され、このプレスフィット端子123pが回路基板122のスルーホール122aに圧入されて、半導体スイッチング素子121と回路基板122とが電気的に接続されている。
従って、接続部が半田付けによる場合と比較して、温度変化に対する耐性が向上し、装置の電気的接続の信頼性が向上する。
また、カバー体124は、電動モータ101のアルミニウム合金製のハウジング111と、アルミニウム合金製のギヤケース113とで挟着されているので、半導体スイッチング素子121の発熱は、カバー体124を経由して、電動モータ101のハウジング111と、ギヤケース113の間に挟まれた部位からギヤケース113に放熱される。
従って、装置の放熱性能が向上する。
また、カバー体124は、ギヤケース113と嵌まり合う凸状部124aが形成されているので、半導体スイッチング素子121の発熱は、この凸状部124aからギヤケース113に放熱される。
従って、装置の放熱性能が向上する。
また、カバー体124の凸状部124aは、ギヤケース113と対向しているので、半導体スイッチング素子121の発熱は、この凸状部124aからもギヤケース113への放熱が促進される。
従って、装置の放熱性能がさらに向上する。
また、ギヤケース113との接触部以外は、カバー体124の表面にアルマイト皮膜が形成されているので、そのアルマイト皮膜の放射により、カバー体124からギヤケース113に熱伝達される。
従って、半導体スイッチング素子121の発熱が、カバー体124から効率的にギヤケース113に放熱され、装置の放熱性能が向上する。
また、半導体スイッチング素子121は、放熱部であるヒートスプレッダ129が各端子より外周端部側に配置されるとともに、このヒートスプレッダ129が、カバー体124に熱伝導性の接着性樹脂で固定されている。
従って、ヒートスプレッダ129と、カバー体124の挟着部との距離が短くなり、半導体スイッチング素子121の発熱が、効率的にギヤケース113に放熱され、装置の放熱性能が向上する。
また、半導体スイッチング素子121を除く大電流部品、および小電流部品が1枚の回路基板122の両面に搭載されているとともに、半導体スイッチング素子121が、カバー体124の凸状部124aに配置されているので、制御装置120の各部品の積層方向の寸法を小さく、すなわち、装置の軸方向長さを小さくしている。
従って、装置の全長が短くなり、電動モータ101の上部には制御装置はないので装置全体としての小型化を図ることができる。
また、接続端子110のプレスフィット端子110pは、モータ電流が流れる導電板123のプレスフィット端子123pの近傍に配置されているので、モータ電流が流れる電流の経路が短くなる。
従って、電力ロスを低減できるとともに、電磁ノイズの発生を抑制することができる。
また、接続端子110と回路基板122の接続が圧入のみで行なわれるので、組み立ての時間が短縮されるとともに、組み立ての設備が簡単になり、装置の組み立て性が向上する。また、組み立てで消費されるエネルギーが低減される。
また、接続端子110と回路基板122との接続がプレスフィットによる圧接で接続されているので、接続部が半田付けによる場合と比較して、温度変化に対する耐性が向上し、装置の電気的接続の信頼性が向上する。
また、コネクタ131の端子体132の端部にプレスフィット端子132pが形成され、回路基板122には、内面に金属メッキ層が形成されたスルーホール122cが形成され、プレスフィット端子132pがスルーホール122cに圧入されることにより、端子体132と回路基板122の導体層とが電気的に接続されている。
従って、端子体132と回路基板122との接続がプレスフィットによる圧接で接続されているので、接続部が半田付けによる場合と比較して、温度変化に対する耐性が向上し、装置の信頼性が向上する。
また、端子体132と回路基板122との接続が圧入のみで行なわれるので、組み立ての時間が短縮されるとともに、組み立ての設備が簡単になり、装置の組み立て性が向上する。また、組み立てで消費されるエネルギーが低減される。
また、プレスフィット端子110p、123p、132pが配置されていない部位には、回路基板122を機械的に保持する保持用プレスフィット端子(図示せず)が配置されているので、装置の耐振性が向上する。
また、回路基板122が、プレスフィット端子110p、123p、132pおよび保持用プレスフィット端子で機械的に保持されているので、ネジ等の固定部品が不要になり、装置のコストが低減する。
また、ホールIC106bの周辺部には、回路基板122を機械的に保持する保持用プレスフィット端子が配置されているので、ホールIC106bとセンサ用磁石106aとの間隔の変動が低減される。
従って、回転位置センサ106の検出精度が向上する。
また、プレスフィット端子132pを回路基板122のスルーホール122cに圧入する際に、カバー体124と一体になって回路基板122を圧入方向に押し付ける圧入突起128a、およびプレスフィット端子110pを回路基板122のスルーホール122bに圧入する際に、カバー体124と一体になって回路基板122を圧入方向に押し付ける圧入突起128bが絶縁性樹脂128と一体で成形されている。
従って、プレスフィットの圧入作業が容易になり、装置の組み立て性が向上する。
また、プレスフィット端子110p、132pのスルーホール122b、122cに対する圧入方向の位置精度が向上し、電気的接合の信頼性が向上する。
また、導電板123と、カバー体124との間には、絶縁性樹脂128が介在しているので、プレスフィット端子123pを回路基板122のスルーホール122aに圧入する際、圧入力が絶縁性樹脂128を介してカバー体124で受け止められる。
従って、プレスフィット端子123pと、スルーホール122aの圧入方向の位置精度が向上し、電気的接合の信頼性が向上する。
また、コンデンサ125は、回路基板122のカバー体124側に配置されるとともに、カバー体124の凸状部124a内に配置されているので、制御装置120の各部品の積層方向の寸法を小さく、すなわち、装置の軸方向長さを小さくしている。
従って、装置の全長が短くなり、電動モータ101の上部には制御装置はないので装置全体としての小型化を図ることができる。
また、コンデンサ125およびコイル(図示せず)は、面実装された大電流部品であり、また回路基板122の同一面に配設されているので、リフロ装置を用いて半田付けする工程と、コンデンサ125およびコイルのリードを回路基板122のスルーホールに挿入して部分噴流半田付けする工程とに分離する必要が無く、組み立て性が向上する。
なお、上記の実施の形態では、永久磁石103の極数を8極、固定子105の突極数を12個としたが、この組み合わせに限定されるものではなく、他の極数と突極数の組み合わせであってもよい。
また、回路基板122を6層基板としたが、4層基板や8層基板等他の層数の回路基板であってもよい。
また、導電板123の板厚を0.8mmとしたが、導電板123を流れる電流、半導体スイッチング素子121の端子の間隔等と顧慮して、導電板123の板厚を1.0mm、1.2mm等他の板厚としてもよい。
また、小電流が流れる導電板123の板厚を大電流が流れる導電板123の板厚より薄くして、0.6mm等他の板厚としてもよい。
また、回転位置センサ106はホールIC106bを用いているが、ホールIC106bに限定されるものではなく、磁気抵抗素子等他の磁気検出素子を用いたものであってもよい。
また、電動モータ101はブラシレスモータに限定されるものでなく、インダクションモータまたはスイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)であってもよい。
この発明は、装置の小型化を図ることができるとともに信頼性の向上が図れ、半導体スイッチング素子の放熱性能の向上を図ることができる電動式パワーステアリング装置の実現に好適である。
101 電動モータ 110 接続端子
110p プレスフィット端子 112 減速ギヤ
113 ギヤケース 113c 凹状部
120 制御装置 121 半導体スイッチング素子
122 回路基板 122a、122b、122c スルーホール
123 導電板 123p プレスフィット端子
124 カバー体 124a 凸状部
125 コンデンサ 126 マイクロコンピュータ
128 絶縁性樹脂 128a、128b 圧入突起

Claims (12)

  1. ハウジングを有するとともに車両のハンドルに対して補助トルクを出力する電動モータと、前記電動モータと連結され、前記電動モータの回転を減速するともに前記電動モータ側端部に形成された凹状部と前記電動モータ側端部の外方向に突出して形成されたフランジ部とを有する減速機構と、前記電動モータと前記減速機構との間に配設されるとともに前記ハウジング内に配設され、前記電動モータの駆動を制御する制御装置と、前記制御装置を覆うとともに前記減速機構の凹状部に嵌合される凸状部を有するカバー体とを備え、さらに前記減速機構の凹状部と前記カバー体の凸状部とが嵌合している前記凸状部内に、前記電動モータを回転させるための電源を切り換える半導体スイッチング素子を配置したことを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. ハウジングを有するとともに車両のハンドルに対して補助トルクを出力する電動モータと、前記電動モータと連結され、前記電動モータの回転を減速するともに前記電動モータ側端部に形成された凹状部と前記電動モータ側端部の外方向に突出して形成されたフランジ部とを有する減速機構と、前記電動モータと前記減速機構との間に配設されるとともに前記ハウジング内に配設され、前記電動モータの駆動を制御する制御装置と、前記制御装置を覆うとともに前記減速機構の凹状部に嵌合される凸状部を有するカバー体とを備えた電動式パワーステアリング装置であって、
    前記制御装置は、前記ハンドルに対して補助するトルクに応じて前記電動モータの電流を切り換えるための複数の半導体スイッチング素子と、
    絶縁層および配線パターンを形成する導体層が複数層積層されているとともに、内面に金属メッキ層が形成されたスルーホールを有し、前記電流のリップルを吸収するコンデンサと前記半導体スイッチング素子を制御するための駆動信号を生成するマイクロコンピュータとが搭載される回路基板と、
    絶縁性樹脂で保持されるとともに、前記半導体スイッチング素子と前記回路基板とを電気的に接続する導電体とを備え、
    前記半導体スイッチング素子が前記カバー体の凸状部内に搭載されるとともに、前記カバー体が前記減速機構のフランジ部と連接して取り付けられていることを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  3. 前記カバー体は、前記電動モータと、前記減速機構のフランジ部とで挟着されていることを特徴とする請求項2に記載の電動式パワーステアリング装置。
  4. 前記カバー体は、アルミニウムまたはアルミニウム合金の板材で構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電動式パワーステアリング装置。
  5. 前記カバー体は、プレス加工で成形されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
  6. 前記カバー体は、表面に絶縁皮膜が形成されていることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
  7. 前記絶縁被膜は、アルマイト皮膜であることを特徴とする請求項6に記載の電動式パワーステアリング装置。
  8. 前記半導体スイッチング素子は,放熱部が前記半導体スイッチング素子の端子より外周端部側に配置されるとともに,前記放熱部が,前記カバー体に熱伝導性の接着性樹脂で固定されていることを特徴とする請求項2〜の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
  9. 前記半導体スイッチング素子の端子は、前記導電体と溶接により接合されているとともに、前記導電体にプレスフィット端子が形成され、前記プレスフィット端子が前記回路基板に形成された前記スルーホールに圧入されて、前記半導体スイッチング素子と前記回路基板とが電気的に接続されることを特徴とする請求項2〜の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
  10. 前記回路基板に搭載された前記コンデンサは、前記カバー体の凸状部内に収納されるように配置されていることを特徴とする請求項に記載の電動式パワーステアリング装置。
  11. 前記電動モータの巻線と前記回路基板とを電気的に接続する接続部材を備え、前記回路基板において、前記接続部材が電気的に接続される部位と、モータ電流が流れる前記導電体が電気的に接続される部位とが近接して配置されていることを特徴とする請求項2〜10の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
  12. 前記接続部材の端部にプレスフィット端子が形成されるとともに、前記回路基板と前記カバー体の間に前記絶縁性樹脂で一体成形された圧入突起が配置され、前記圧入突起を介して、前記接続部材のプレスフィット端子が、前記回路基板のスルーホールに圧入されることを特徴とする請求項11に記載の電動式パワーステアリング装置。
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