JP5084219B2 - 円柱長尺物の湾曲判定具 - Google Patents

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本発明は、一度使用され撤去後の電柱等の円柱長尺物を再使用する場合、その先端側の湾曲度を確認して該円柱長尺物が再使用できるか否か甲・乙判定するための円柱長尺物の湾曲判定具に関するものである。
従来、円柱長尺物として例えばコンクリート製の電柱がある。該電柱は地上に建てられ電線が架設されるが、亀裂や疲労による強度低下などによって倒壊する危険性を防止する主旨から前記電柱を地上から非破壊でその湾曲程度を測定する装置が開発されている。この装置は、電柱の全体像を撮像し、画像処理により電柱輪郭線を求め、その電柱輪郭線に最も重なり度合いの大きい仮定直線と仮定折れ線をそれらの線が通る座標の濃度値の加算値の最大値で求め、その仮定直線と仮定折れ線の重なり度合いの比較により、その曲がりを数学的幾何学的に演算、評価するものである(例えば、特許文献1参照。)。
一方、一度使用され撤去後に保管されていたコンクリート製の電柱を再利用のため使用する場合がある。この場合も、その電柱の先端側の湾曲度を判定し許容範囲内にあるものが甲品として使用される。例えば、コンクリート製の電柱の元口(基端)の中心軸線と末口(先端)の中心軸線とのずれが500mm未満であれば、甲品として処理され使用されるが、500mm以上であると乙品として処理され再使用できないようにしている。この判定は、熟練した作業者が水平に横臥される前記電柱を目視により観察し、経験と感に基づき再使用できるか否かその湾曲度を判定していた。
特開平6−94442号公報(第2−4頁、図1)
しかしながら、前記水平に横臥されるコンクリート製の電柱を目視により観察しその湾曲度を判断することは、主観的であってしかも個人差があることから判定に正確性を欠き好ましいことではない。一方、前記特許文献1に記載された電柱の湾曲程度を測定する装置を用い測定して判定することも考えられるが、この場合は、その装置が大型化し設置作業も大掛かりとなり、しかも、電柱の全体像を撮像したり電柱輪郭線を求めたり演算を行うなど専門的な知識を必要とし誰しも容易に扱えないばかりか、装置全体の製作コストも高いといった課題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、簡単な構成であって誰しも容易に扱えしかも製作コストも低廉になし得る円柱長尺物の湾曲判定具を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するため本発明の円柱長尺物の湾曲判定具は、水平に横臥される電柱等の円柱長尺物の基端側の外周面に配置し該円柱長尺物の先端側の湾曲度を判定する円柱長尺物の湾曲判定具であって芯出し器と判定器とから構成され、前記芯出し器は第一中央指示線を設けた透明な第一透視板を有し、前記芯出し器を前記円柱長尺物の外周面に設置したとき前記第一透視板は前記円柱長尺物の中心軸線に対して直角をなしかつ前記第一中央指示線はその延長線が常に該円柱長尺物の中心軸線と交差し、前記判定器は第二中央指示線を設けた透明な第二透視板と該第二透視板と平行をなすと共に第三中央指示線を設けた透明な第三透視板とを有し、前記判定器を前記円柱長尺物の外周面に設置したとき前記第二透視板及び第三透視板は前記円柱長尺物の中心軸線に対し直角をなしかつ前記第二中央指示線及び第三中央指示線はそれら延長線が常に該円柱長尺物の中心軸線と交差し、前記第三透視板に前記第三中央指示線と平行をなしかつ該第三中央指示線から所定の距離離して前記円柱長尺物の先端側の湾曲度を判定し得る判定ラインを設け、前記電柱の基端側の外周面に芯出し器がその先端側に位置するようにして芯出し器と判定器とを所定の距離離して配置し、前記判定ライン30を目安として円柱長尺物Kの湾曲度を判定し得るようにしたことを特徴とする。
この場合、前記第三透視板の一側面に両側縁が前記第三中央指示線と平行をなしかつその一側面に沿って該第三中央指示線と直交する方向へ自在に移動する湾曲判定バーを設け、前記湾曲判定バーの両側縁を前記円柱長尺物の先端側の湾曲度を判定し得る判定ラインとすることが好ましい。
本発明に係る円柱長尺物の湾曲判定具は、芯出し器と判定器とからなり、水平に横臥される円柱長尺物の外周面であってその基端側の所定の位置に芯出し器と判定器とを配置し、判定器の第二・第三透視板および芯出し器の第一透視板を介して先端側を見ることによってその円柱長尺物の先端側の湾曲度を判定すれば良く、簡単な構成であって誰しも容易に扱えしかも製作コストも低廉になし得るという効果がある。
また、第三透視板の一側面に両側縁が前記第三中央指示線と平行をなしかつその一側面に沿って該第三中央指示線と直交する方向へ自在に移動する湾曲判定バーを設け、前記湾曲判定バーの両側縁を前記円柱長尺物の先端側の湾曲度を判定し得る判定ラインとすれば、湾曲判定バーを第三中央指示線と直交する方向へ自在に移動させることにより、種々の異なるサイズの電柱にも容易に判定ラインの設定ができ、使い勝手が良いという効果が有る。
以下、本発明に係る円柱長尺物の湾曲判定具の実施の形態を図面に基づき説明する。円柱長尺物には、例えばコンクリート製の電柱、木製の電柱、コンクリート製の支柱、木製の支柱が有り、いずれにも本発明は使用できるがコンクリート製の電柱に使用される場合について説明する。図1は本発明に係る芯出し器の斜視図、図2は図1のV−V線断面図、図3は本発明に係る判定器の斜視図、図4は図3のW−W線断面図、図5は図3のX−X線断面図である。本発明に係る円柱長尺物の湾曲判定具Aは、互いに独立した芯出し器10と判定器20とから構成されている。これら芯出し器10と判定器20とはほぼ同じような形状からなる。
そこで、まず芯出し器10について説明する。該芯出し器10は判定器20の精度を高めるために用いられるものであり、透明な第一透視板11と該第一透視板11を保持する台座部12とからなる。第一透視板11は、透明な硬質の合成樹脂板からなり一辺が例えば150mmの正方形状に成形される。台座部12は、金属板を折曲して成形され、長方形状の台板12aと該台板12aの両端から同じ長さで直角に下方へ折れ曲る長方形状の一対の脚板12b,12bを有する。そして、第一透視板11を台板12の上面中央に両脚板12b,12bと直角となる方向に沿って平行に配置し、その下端縁部を台板12aに固着される断面L型の取付板13の起立板13aの一側面に当接し、所定個所をネジ14によってネジ止めすることにより台座部12の上面に第一透視板11が立設され一体に組み付けられる。汚れたり破損した場合は、ネジ14を外して第一透視板11が交換可能である。
前記第一透視板11には、その一側面の中央に台板12aと直交する第一中央指示線16が表示される。この場合、該第一中央指示線16は黄色である。そして、図9に示すように使用済みのコンクリート製の電柱Kの外周面kに、その両脚板12b,12bが共に周方向に位置するようにして芯出し器10を配置したとき、両脚板12b,12bの下端縁12c全体が前記外周面kに接し、前記第一中央指示線16の延長線が前記電柱Kの中心軸線Cと交差するようになっている。
また、第一透視板11の一側であって台板12aの上面に、水平器15が固着される。この水平器15は、支持枠15aの上部に密閉状の透明な測定管15bが取着されている。該測定管15b内には、気泡が残るようにして所定量の液体が詰められている。前記第一透視板11の上端両角部には、両角部の無用な破損を防止するためゴム製のカバー部材17が被着されている。芯出し器10を水平面上に置いたとき、前記水平器15における測定管15b内の気泡はその中心に位置する。
次に、判定器20について説明する。判定器20は、前記電柱Kの先端側の湾曲度を判定するためのものであり、透明な第二透視板21と同じく透明な第三透視板22とこれら第二透視板21と第三透視板22を保持する台座部23とからなる。第二透視板21と第三透視板22とは、透明な硬質の合成樹脂板からなり例えば縦175、横150mmの長方形状に成形される。台座部23は、金属板を折曲して成形され、長方形状の台板23aと該台板23aの両端から同じ長さで直角に下方へ折れ曲る長方形状の一対の脚板23b,23bを有する。第二透視板21及び第三透視板22は、台板23aの上面両側に両脚板23b,23bと直角をなす方向に沿って平行にかつ所定の間隔離して配置する。これにより、第二透視板21及び第三透視板22が必然的に平行に配置される。そして、それら下端縁部を台板23aに固着される断面L型の取付板24の起立板24aの一側面に当接し、所定個所をネジ14によりネジ止めすることにより、台座部23の上面に第二透視板21及び三透視板22が立設され一体に組み付けられる。この場合も、第二・第三透視板21,22はネジ14を外すことにより交換可能である。
前記第二透視板21には、その一側面の中央に台板23aと直交する第二中央指示線25が表示される。この場合、該第二中央指示線25は黒色である。また、前記第三透視板22にも、その一側面の中央に台板23aと直交しかつ正面から第二透視板21を見て第二中央指示線25と一直線上に重なる第三中央指示線26が表示される。該第三中央指示線26も黒色である。
また、第三透視板22の一側面であって第三中央指示線26の両側に、それぞれ水平に横臥されるコンクリート製の電柱Kの先端側の湾曲度を判定する際、その湾曲度が許容範囲内にあるか否かの目安となる複数本の判定ライン30が第三中央指示線26から所定の距離離して表示されている。これら判定ライン30は、判定するコンクリート製の電柱Kのサイズによって前記所定の距離が異なる。この場合、4種類のサイズの電柱Kが判定できるように、それら電柱Kに適合させ第三中央指示線26の両側に左右対称に位置させて4種類の判定ライン30a〜30dが表示されている。これら4組の判定ライン30a〜30dは互いに異なる色に着色され、誤認がないようにしてある。よって、例えば、常に一定のサイズのコンクリート製の電柱Kを判定するには、前記第三透視板22の一側面であって第三中央指示線26の両側に、それぞれ所定の距離離して一本の判定ライン30を表示するようにしても良い。また、判定ライン30は、二本または三本表示するようにしても良い。
図9に示すように前記電柱Kの外周面kに、その両脚板23b,23bが共に周方向に位置するようにして判定器20を配置したとき、両脚板23b,23bの下端縁23c,23c全体が前記外周面kに接し、前記第二中央指示線25及び第三中央指示線26の延長線が共に前記電柱Kの中心軸線Cと交差するようになっている。
また、第二透視板21と第三透視板22の間であって台板23aの上面に、前記同様に水平器15が固着される。この水平器15も、支持枠15aの上部に密閉状の透明な測定管15bが取着されている。該測定管15b内には気泡が残るようにして所定量の液体が詰められている。また、前記第二・三透視板21,22の上端両角部にも、両角部の無用な破損を防止するためゴム製のカバー部材17が被着されている。
通常、撤去後のコンクリート製の電柱Kを再利用する場合、電柱Kの先端(末口)s側が湾曲することによりその電柱Kにおける中心軸線Cに対する末口sの中心軸線C1のずれが500mm未満であると、その電柱Kは再使用可能すなわち甲品扱いとされる。一方、電柱Kの中心軸線Cに対する末口sの中心点C1のずれが500mm以上であると、その電柱Kは再使用不可能すなわち乙品扱いとされる。また、電柱Kは一般に10m〜16mの幅で種々のサイズのものがあるが、前記判定の基準となる値500mmは、どの長さ寸法の電柱Kにあっても一定としている。
そこで、判定器20は電柱Kの基端(元口)mから末口s側へ100cmの距離離れた位置に第三透視板22が元口m側に位置するようにして配置される。図8に示すように電柱Kの長さH、判定の基準となる値500mm、元口mから判定器20までの距離L、判定器20における判定値(第三中央指示線26(電柱の中心軸線C)から判定ライン30までの距離)Dの関係は、三角形の相似関係になる。これを数式で表すと、H:L=500:Dになる。Hは10〜16m、Lは100cmである。但し、実際に判定する場合、電柱Kの末口sの中心点C1は正確に測定できないため、電柱Kの末口sの外周縁s1で判定するようにする。よって、電柱Kの末口mの直径が190mmであることから、その半径95mmを前記判定の基準となる値500mmに加え、前記数式をH:L=595:Dに修正する。
前記修正した数式に基づいて、電柱Kの長さが10、12、14、16mの場合の各中心軸線C(第三中央指示線26)から各判定ライン30a〜30dまでの距離Dを計算すると、次の表1に示されるようになる。例えば長さHが10mの電柱Kにあっては、末口sの中心点C1が電柱Kの中心軸線Cに対して500mmずれているとき、電柱Kの中心軸線Cから判定ライン30aまでの距離Dが63.5mmとなる。そこで、電柱Kの末口sの外周縁s1が前記判定ライン30aを越えずにそれ以内に収まっているときは再使用可能な甲品扱いされる。一方、電柱Kの末口sの外周縁s1が前記判定ライン30aを越えているときは再使用不可能な乙品扱いされることになる。
Figure 0005084219
本発明に係る円柱長尺物の湾曲判定具Aは上記構成からなり、次にその使用方法について説明する。コンクリート製の電柱Kの長さHは16mとする。まず、ほぼ水平に横臥される使用済みのコンクリート製の電柱Kを見て、その末口s側がどの程度湾曲しているかその湾曲度を目視により判断し、その湾曲する方向をほぼ地面と平行にする。このとき、前記電柱Kを元口mから末口s側を見た場合、その末口s側は左右いずれかに湾曲していることになる。この場合、図7に示すように末口s側が向かって右側へ湾曲しているものとする。
次に、図6に示すようにコンクリート製の電柱Kの外周面kであって、元口mから末口sに向かって100cmの位置に第三透視板22が元口m側に位置するようにして判定器20を配置し、前記電柱Kの外周方向に沿って摺動させ、水平器15の気泡が測定管15bの中央に来るように調整する。同様に、元口mから末口sに向かって200cmの位置に芯出し器10を配置し、前記電柱Kの外周方向に沿って摺動させ、水平器15の気泡が測定管15bの中央に来るように調整する。これら判定器20と芯出し器10は、いずれも両脚板12b,12b、23b,23bが電柱Kの外周面kの周方向に沿って位置し、それら下端縁12c,12c,23c,23cは全体が外周面kに接することになる。
この状態では、第一透視板11、第二透視板21及び第三透視板22がいずれも平行をなし、第一中央指示線16、第二中央指示線25及び第三中央指示線26の延長線はいずれもコンクリート製電柱Kの中心軸線Cと交差することになる。これは、芯出し器10または判定器20を外周面kの周囲に沿って摺動させた場合、いずれの位置でも同じことが言える。この状態で元口mから判定器20の第三透視板22、第二透視板21及び芯出し器10の第一透視板11を覗いたとき、第一中央指示線16と第二・第三中央指示線25,26が一直線上に重なっていれば芯出し器10及び判定器20が正規の位置に配置できたことになる。一方、前記各第一・第二・第三中央指示線16,25,26が一直線上に重ならないときは、判定器20が前記電柱Kの中心軸線Cに対し捩れた位置に配置されていることになるため、第二・第三中央指示線25,26が重なるように判定器20を左右どちらかへ回動させて位置調整をする。
そして、図7に示すように元口mから覗いて二本の第二・第三中央指示線25,26と第一中央指示線16の計三本が一直線状に重なるように視線を移動させる。この状態で視線が動かないように注意しながら電柱Kの末口sの外周縁s1が前記判定ライン30dの内側(左側)または外側(右側)にあるかどうかを判定する。そこで、図7実線に示すように末口sの外周端s1が一番内側の判定ライン30dの内側(左側)にあるときは、湾曲度が許容範囲内にあることになり、甲品とされ再使用が可能であると判断される。一方、図7鎖線に示すように末口sの外周縁s1が判定ライン30dの外側(右側)にあるときは、湾曲度が許容範囲外にあることになり、乙品とされ再使用が不可能であると判断される。他のサイズの電柱Kについても同様にして判定できる。
このように、本発明に係る円柱長尺物の湾曲判定具Aは、芯出し器10と判定器20とからなり、水平に横臥されるコンクリート製の電柱Kの外周面kであってその元口m側に芯出し器10と判定器20とを所定の距離離して配置し、判定器20の第二・第三透視板21,22および芯出し器10の第一透視板11を介して末口s側を見ることによってその電柱Kの湾曲度を判定すれば良く、簡単な構成であって誰しも容易に扱えしかも製作コストも低廉になし得る。
図10乃至図16は他の実施の形態の係る円柱長尺物の湾曲判定具を示すものである。この場合、芯出し器は本実施の形態と同じものが使用され、判定器にあっては本実施の形態と基本的な構成が同一なので、いずれも同一部位は同一番号を附すことにより詳しい説明は省略する。図10は他の実施の形態に係る判定器の斜視図、図11は図10のY−Y線断面図、図12は図10のZ−Z線断面図である。他の実施の形態に係る円柱長尺物の湾曲判定具A1も、互いに独立した芯出し器10と判定器50とから構成される。これら芯出し器10と判定器50とはほぼ同じような形状からなる。
他の実施の形態に係る判定器50について説明する。判定器50は、前記電柱Kの湾曲度を判定するためのものであり、透明な第二透視板21と同じく透明な第三透視板22とこれら第二透視板21と第三透視板22を保持する台座部23とからなる。第二透視板21と第三透視板22とは、透明な硬質の合成樹脂板からなり例えば縦175、横150mmの長方形状に成形される。台座部23は、金属板を折曲して成形され、長方形状の台板23aと該台板23aの両端から同じ長さで直角に下方へ折れ曲る長方形状の一対の脚板23b,23bを有する。第二透視板21及び第三透視板22は、台板23aの上面両側に両脚板23b,23bと直角をなす方向に沿って平行にかつ所定の間隔離して配置する。これにより、第二透視板21及び第三透視板22が必然的に平行に配置される。そして、それら下端縁部を台板23aに固着される断面L型の取付板24の起立板24aの一側面に当接し、所定個所をネジ14によりネジ止めすることにより、台座部23の上面に第二透視板21及び三透視板22が立設され一体に組み付けられる。この場合も、第二・第三透視板21,22はネジ14を外すことにより交換可能である。
前記第二透視板21には、その一側面の中央に台板23aと直交する第二中央指示線25が表示される。この場合、該第二中央指示線25は黒色である。また、前記第三透視板22にも、その一側面の中央に台板23aと直交しかつ第二透視板21を正面から見て第二中央指示線25と一直線上に重なる第三中央指示線26が表示される。該第三中央指示線26も黒色である。そして、図16に示すように前記電柱Kの外周面kに、その両脚板23b,23bが共に周方向に位置するようにして判定器20を配置したとき、両脚板23b,23bの下端縁23c全体が前記外周面kに接し、前記第二中央指示線25及び第三中央指示線26の延長線が共に前記電柱Kの中心軸線Cと交差するようになっている。
第三透視板22の一側面には、中央に表示された第三中央指示線26と直交するようにして上下一対の目盛り板27,27が配設される。各目盛り板27は、第三中央指示線26に「0」の目盛りが一致させてあり、その両側に「10,20,30…70mm」の目盛りがそれぞれ対称的に示されている。両目盛り板27,27間には湾曲判定バー28が配置される。該湾曲判定バー28は、幅約10mm、長さ約130mmの縦長長方形状の硬質合成樹脂製の判定基板28aからなる。そして、該判定基板28aの裏側の上下両端部に、前記各目盛り板27が挿通される横溝28bを備えた支持板部28cが固着される。上側の支持板部28cには、その上面に横溝28bに達するネジ溝29aが貫設され、該ネジ溝29aに調整ネジ29bが螺入されている。
そこで、前記上下の横溝28b,28bに両目盛り板27,27を挿通することにより、湾曲判定バー28が両目盛り板27,27、すなわち、第三透視板22の一側面に沿って左右に移動でき、また、調整ネジ29bを締めることによりその位置で固定できるようになっている。この際、判定基板28aの両側縁が第三透視板22の一側面に表示される判定ライン30,30となり、これら判定ライン30,30は常に第三中央指示線26と平行となるように設定される。そして、目盛り板27の「0」の目盛りすなわち第三中央指示線26から判定ライン30までの距離D、換言すると前記電柱Kの中心軸線Cから判定ライン30までの距離D、が後記する各電柱Kの先端側の湾曲度の判定寸法(判定値)になる。
また、第二透視板21と第三透視板22の間であって台板23aの上面に、前記同様に水平器15が固着される。この水平器15も、支持枠15aの上部に密閉状の透明な測定管15bが取着されている。該測定管15b内には気泡が残るようにして所定量の液体が詰められている。また、前記第二・三透視板21,22の上端両角部にも、両角部の無用な破損を防止するためゴム製のカバー部材17が被着されている。
そこで、判定器50は電柱Kの基端(元口)mから末口s側へ100cmの距離離れた位置に第三透視板22が末口s側に位置するようにして配置される。図15に示すように電柱Kの長さH、判定の基準となる値500mm、元口mから判定器20までの距離L、判定器20における判定値(第三中央指示線26(電柱の中心軸線)から判定ライン30までの距離)Dの関係は、三角形の相似関係になる。これを数式で表すと、H:L=500:Dになる。Hは10〜16m、Lは100cmである。但し、実際に判定する場合、電柱Kの末口sの中心点C1は正確に測定できないため、電柱Kの末口sの外周縁s1で判定するようにする。よって、電柱Kの末口mの直径が190mmであることから、その半径95mmを前記判定の基準となる値500mmに加え、前記数式をH:L=595:Dに修正する。
前記修正した数式に基づいて、電柱Kの長さが10、12、14、16mの場合の各中心軸線Cから湾曲判定バー28の判定ライン30までの距離Dを計算すると、前記の表1に示されるようになる。例えば長さHが10mの電柱Kにあっては、末口sの中心点C1が電柱Kの中心軸線Cに対して500mmずれているとき、電柱Kの中心軸線Cから判定ラインまでの距離Dが63.5mmとなる。そこで、電柱Kの末口sの外周縁s1が前記判定ライン30を越えずにそれ以内に収まっているときは再使用可能な甲品扱いされる。一方、電柱Kの末口sの外周縁s1が前記判定ライン30を越えているときは再使用不可能な乙品扱いされることになる。
他の実施の形態に係る円柱長尺物の湾曲判定具A1は上記構成からなり、次にその使用方法について説明する。コンクリート製の電柱Kの長さHは10mとする。まず、ほぼ水平に横臥される使用済みのコンクリート製の電柱Kを見て、その末口s側がどの程度湾曲しているかその湾曲度を目視により判断し、その湾曲する方向をほぼ地面と平行にする。このとき、前記電柱Kを元口mから末口s側を見た場合、その末口s側は左右いずれかに湾曲していることになる。この場合、図14に示すように末口s側が向かって右側へ湾曲しているものとする。
前記電柱Kの末口s側が右側へ湾曲しているので、判定器50における湾曲判定バー28を両目盛り板27,27に沿って「0」の目盛りよりも正面から見て右側へ移動させる。しかも、この場合前記表1より第三中央指示線26(電柱Kの中心軸線C)から湾曲判定バー28の判定基板28aの左側の判定ライン30までの距離Dが63.5mmであるので、その距離に合わせて湾曲判定バー28を移動させ一致させる。この状態で、調整ネジ29bを締めて湾曲判定バー28をその位置に固定させる。
次に、図13に示すようにコンクリート製の電柱Kの外周面kであって、元口mから末口sに向かって100cmの位置に第三透視板22が末口s側に位置するようにして判定器50を配置し、前記電柱Kの外周方向に沿って摺動させ、水平器15の気泡が測定管15bの中央に来るように調整する。同様に、元口mから末口sに向かって200cmの位置に芯出し器10を配置し、前記電柱Kの外周方向に沿って摺動させ、水平器15の気泡が測定管15bの中央に来るように調整する。これら判定器50と芯出し器10は、いずれも両脚板12b,12b、23b,23bが電柱Kの外周面kの周方向に沿って位置し、それら下端縁12c,12c,23c,23cは全体が外周面kに接することになる。
この状態では、第一透視板11、第二透視板21及び第三透視板22がいずれも平行をなし、第一中央指示線16、第二中央指示線25及び第三中央指示線26の延長線はいずれもコンクリート製電柱Kの中心軸線Cに交差することになる。これは、芯出し器10または判定器50を外周面kの周囲に沿って摺動させた場合、いずれの位置でも同じことが言える。この状態で元口mから判定器50の第二透視板21、第三透視板22及び芯出し器10の第一透視板11を覗いたとき、第一中央指示線16と第二・第三中央指示線25,26が一直線上に重なっていれば芯出し器10及び判定器50が正規の位置に配置できたことになる。一方、前記各第一・第二・第三中央指示線16,25,26が一直線上に重ならないときは、判定器50が前記電柱Kの中心軸線Cに対し捩れた位置に配置されていることになるため、第二・第三中央指示線25,26が重なるように判定器50を左右どちらかへ回動させて位置調整をする。
そして、図14に示すように元口mから覗いて二本の第二・第三中央指示線25,26と第一中央指示線16の計三本が一直線状に重なるように視線を移動させる。この状態で視線が動かないように注意しながら電柱Kの末口sの外周縁s1が前記湾曲判定バー28における左側の判定ライン30の内側(左側)または外側(右側)にあるかどうかを判定する。そこで、図14実線に示すように末口sの外周端s1が判定ライン30の内側(左側)にあるときは、湾曲度が許容範囲内にあることになり、甲品とされ再使用が可能であると判断される。一方、図14鎖線に示すように末口sの外周縁s1が判定ライン30の外側(右側)にあるときは、湾曲度が許容範囲外にあることになり、乙品とされ再使用が不可能であると判断される。
このように、他の実施の形態に係る円柱長尺物の湾曲判定具A1は、芯出し器10と判定器50とからなり、水平に横臥されるコンクリート製の電柱Kの外周面kであってその元口m側に芯出し器10と判定器50とを所定の距離離して配置し、判定器50の第二・第三透視板21,22および芯出し器10の第一透視板11を順に介して末口s側を見ることによってその電柱Kの湾曲度を判定すれば良く、簡単な構成であって誰しも容易に扱えしかも製作コストも低廉になし得る。
特に、他の実施の形態における判定器50にあっては、湾曲判定バー28が目盛り板27,27に沿ってスライドできるようにしているので、将来的に例えば11m、13m、15mの長さの電柱や甲乙湾曲量の判定基準が500mm以外に見直された場合でも、前記数式から判定器50の位置における判定値Dを導き出すようにすれば、その判定値Dが簡単にセットでき至便である。
本発明に係る芯出し器の斜視図。 図1のV−V線断面図。 本発明に係る判定器の斜視図。 図3のW−W線断面図。 図3のX−X線断面図。 使用状態を示すコンクリート製電柱の元口側の斜視図。 コンクリート製電柱の元口側から末口側を見た斜視図。 電柱の中心軸線から判定ラインまでの距離を算出するための簡略図。 芯出し器や判定器が電柱の外周面を周動する状態を示す電柱の断面図。 他の実施の形態に係る芯出し器の斜視図。 図10のY−Y線断面図。 図10のZ−Z線断面図。 使用状態を示すコンクリート製電柱の元口側の斜視図。 コンクリート製電柱の元口側から末口側を見た斜視図。 電柱の中心軸線から判定ラインまでの距離を算出するための簡略図。 芯出し器や判定器が電柱の外周面を周動する状態を示す電柱の断面図。
符号の説明
10 芯出し器
11 第一透視板
12 台座部
16 第一中央指示線
20 判定器
21 第二透視板
22 第三透視板
23 台座部
25 第二中央指示線
26 第三中央指示線
28 湾曲判定レバー
50 判定器
A 円柱長尺物の湾曲判定具
A1 円柱長尺物の湾曲判定具
C 中心軸線
K 円柱長尺物(コンクリート製の電柱)
k 外周面

Claims (2)

  1. 水平に横臥される電柱等の円柱長尺物の基端側の外周面に配置し該円柱長尺物の先端側の湾曲度を判定する円柱長尺物の湾曲判定具であって芯出し器と判定器とから構成され、
    前記芯出し器は第一中央指示線を設けた透明な第一透視板を有し、前記芯出し器を前記円柱長尺物の外周面に設置したとき前記第一透視板は前記円柱長尺物の中心軸線に対して直角をなしかつ前記第一中央指示線はその延長線が常に該円柱長尺物の中心軸線と交差し、
    前記判定器は第二中央指示線を設けた透明な第二透視板と該第二透視板と平行をなすと共に第三中央指示線を設けた透明な第三透視板とを有し、前記判定器を前記円柱長尺物の外周面に設置したとき前記第二透視板及び第三透視板は前記円柱長尺物の中心軸線に対し直角をなしかつ前記第二中央指示線及び第三中央指示線はそれら延長線が常に該円柱長尺物の中心軸線と交差し、
    前記第三透視板に前記第三中央指示線と平行をなしかつ該第三中央指示線から所定の距離離して前記円柱長尺物の先端側の湾曲度を判定し得る判定ラインを設け、前記電柱の基端側の外周面に芯出し器がその先端側に位置するようにして芯出し器と判定器とを所定の距離離して配置し、前記判定ライン30を目安として円柱長尺物Kの湾曲度を判定し得るようにしたことを特徴とする円柱長尺物の湾曲判定具。
  2. 前記第三透視板の一側面に両側縁が前記第三中央指示線と平行をなしかつその一側面に沿って該第三中央指示線と直交する方向へ自在に移動する湾曲判定バーを設け、前記湾曲判定バーの両側縁を前記円柱長尺物の先端側の湾曲度を判定し得る判定ラインとした請求項1記載の円柱長尺物の湾曲判定具。
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