JP5083369B2 - 音響センサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は音響センサ及びその製造方法に関する。具体的には、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)方式の音響センサと、MEMS技術による音響センサの製造方法に関するものである。
小型マイクロフォンとしては、エレクトレットコンデンサマイクとMEMSマイクロフォンとが用いられているが、本発明はMEMS技術を用いて製造されるMEMSマイクロフォンに用いられる音響センサ(マイクロフォンチップ)に関するものである。まず、本発明と関連する従来の音響センサを説明する。
(従来の一般的なMEMS方式の音響センサ)
図1(A)はMEMS方式の従来の音響センサ11の対角方向における断面図(図1(B)のX−X線断面図)であり、図1(B)は音響センサ11のバックプレートを除いた状態における平面図である。主として、音響センサ11は、単結晶シリコンからなるシリコン基板12、ポリシリコンからなるダイアフラム13、バックプレート14からなる。シリコン基板12には、その表裏に貫通するバックチャンバ15が開口し、シリコン基板12の上面にはバックチャンバ15の上方を覆うようにしてダイアフラム13が設けられている。ダイアフラム13はほぼ矩形状となっており、それぞれの隅部から対角方向外側へ向けて梁部16が延出している。各梁部16は、それぞれの下面に設けたアンカー17によってシリコン基板12の上面に固定されており、ダイアフラム13はアンカー17によってシリコン基板12の上面から浮かせられている。
ダイアフラム13は、シリコン基板12の上面に固定されたバックプレート14によって覆われており、バックプレート14には音響振動を通過させるためのアコースティックホール18(音響孔)が多数開口されている。また、バックプレート14は、SiNからなる剛性の高いプレート部19の内面にポリシリコンからなる固定電極膜20を設けたものである。
この音響センサ11は、MEMS技術を用いて、たとえば図2(A)−図2(D)のような製造工程により製造される(図2以降の断面図においては、分かり易くするために、断面の向こうに表れる線を省略することがある。)。まず、図2(A)に示すように、シリコン基板12の上面に犠牲層21(SiO層)を積み、その上にポリシリコン薄膜を成膜し、所定のダイアフラム形状となるようにポリシリコン薄膜をエッチングしてダイアフラム13を形成する。
ついで、ダイアフラム13及び犠牲層21の上にさらに犠牲層21(SiO層)を積んでダイアフラム13を犠牲層21で覆い、バックプレート14の内面形状に合わせて犠牲層21をエッチングする。そして、犠牲層21の上にポリシリコン層を成膜し、このポリシリコン層を所定の固定電極膜形状となるようにエッチングして固定電極膜20を形成する。この後、図2(B)に示すように、固定電極膜20及び犠牲層21の上にSiN層を積み、このSiN層を所定形状となるようにエッチングしてプレート部19を形成する。プレート部19と固定電極膜20からなるバックプレート14に多数のアコースティックホール18を開口する。
ついで、図2(C)に示すように、シリコン基板12の中央部を下面側から選択的にエッチングしてシリコン基板12にバックチャンバ15を貫通させ、バックチャンバ15の上面に犠牲層21を露出させる。
この後、バックプレート14のアコースティックホール18やシリコン基板12のバックチャンバ15などを通して犠牲層21をウェットエッチングし、図2(D)に示すように、梁部16の下の犠牲層21だけをアンカー17として残して他の犠牲層21を除去する。この結果、ダイアフラム13は、アンカー17によってシリコン基板12の上面から浮かされてバックチャンバ15の上で膜振動が可能なように支持され、固定電極膜20とダイアフラム13の間にエアギャップが形成される。
このような音響センサ11では、音圧によるダイアフラム13の変位を大きくしてダイアフラム13を高感度化するため、ダイアフラム13から梁部16を延出させ、犠牲層の一部を残しておくことで形成されたアンカー17によって梁部16をシリコン基板12に固定している。ダイアフラム13をさらに高感度化するためには、梁部16を長くするとともにアンカー17をバックチャンバ15の縁から遠くに位置させ、梁部16のうちアンカー17で固定されていない部分の長さを長くすることが望ましい。
しかし、アンカー17は、図3(A)に矢印で示すようにアコースティックホール18から浸入したエッチング液やバックチャンバ15から導入されたエッチング液によって犠牲層21をエッチングし、図3(B)のように梁部16の下に残る犠牲層21によって形成されている。そのため、梁部16を長くしてもアンカー17も長くなり、梁部16のアンカー17で固定されていない部分の長さを長くすることができない。また、アンカー17をバックチャンバ15の縁から遠くに位置させようとしてエッチング時間を長くすると、図3(C)に示すように、梁部16の下の犠牲層21が側面からもエッチングされてアンカー17が細く短くなってしまい、アンカー17で梁部16を支持できなくなる。
(特許文献1の音響センサ)
梁部のアンカーで固定されていない部分の長さを長くした音響センサとしては、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1の音響センサでは、梁部のうちアンカーで固定されない部分に複数個の通孔を開口し、かつ、梁部の端部の面積を大きくすることにより、梁部のアンカーで固定されていない部分の長さを長くしている。以下においては、梁部のうちアンカーで固定されない部分に通孔を開口した場合の問題点と、梁部の端部の面積を大きくした場合の問題点とを分けて説明する。
図4(B)及び図4(C)は、アンカー17で固定されていない部分に複数個の通孔22をあけた梁部16を模式的に表した断面図及び平面図である。梁部16に通孔22があいていると、犠牲層21のエッチング時に、図4(A)に示すように、通孔22から浸入したエッチング液によって梁部16の下面の犠牲層21がエッチングされる。そのため、通孔22のあいていない端部にだけ犠牲層21が残り、図4(B)及び図4(C)に示すように梁部16の端部にアンカー17が形成される。
しかし、このように梁部16に通孔22をあけた場合には、梁部16の機械的強度の低下を招き、落下試験時や音響センサを組み込んだ機器を落としたときなどに梁部16が破損する恐れがある。
つぎに、図5(A)及び図5(B)は、端部23の面積を大きくした梁部16を模式的に表した断面図及び平面図である。このような構造によれば、梁部16のうち端部以外の領域で犠牲層が除去された後でも、端部23には犠牲層が残るので、ダイアフラム13の端部23にアンカー17を形成することができる。
しかし、このような構造では、梁部16の面積が大きくなるために音響センサの小型化の妨げになる。また、端部23以外の犠牲層を完全に除去しなければならないので、端部23の面積に比べてアンカー17の面積が小さくなり、ダイアフラム13の支持が不安定になる恐れがある。
特開2009−89097号公報
本発明は、上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、梁部の強度やダイアフラムの支持強度を低下させることなく、梁部のアンカーで固定されていない部分の長さを長くすることのできる音響センサを提供することにある。
本発明に係る音響センサの第1の製造方法は、バックチャンバを有する半導体基板と、前記半導体基板の上方に配設された振動薄膜と、前記半導体基板の上面に設けたアンカーと、前記振動薄膜から一体的に延出されていて先端部を前記アンカーによって支持された梁部と、空間を隔てて前記振動薄膜及び前記梁部を覆うようにして前記半導体基板の上面に固定されたバックプレートとを備え、前記振動薄膜が検知した音響振動を前記バックプレートに設けた固定電極膜と前記振動薄膜との間の静電容量の変化に変換する音響センサの製造方法であって、前記半導体基板の表面と前記振動薄膜及び前記梁部の下面との間に第1の犠牲層と第2の犠牲層を形成するとともに、前記振動薄膜及び前記梁部の上面を前記第2の犠牲層で覆って、前記第1の犠牲層及び第2の犠牲層からなる犠牲層内に前記振動薄膜及び前記梁部を設ける工程と、前記犠牲層の上に前記バックプレートを形成する工程と、前記半導体基板に前記バックチャンバを形成する工程と、前記第1の犠牲層をエッチングにより除去する工程と、前記第1の犠牲層をエッチング除去した後、前記第2の犠牲層の一部をエッチングにより除去して残った第2の犠牲層により前記梁部の先端部下面と前記半導体基板の表面との間に前記アンカーを形成する工程とを有することを特徴としている。
本発明に係る音響センサの第1の製造方法にあっては、予め第1の犠牲層をエッチング除去することによって犠牲層内に空洞部を形成しておくことができるので、当該空洞部から任意の位置へエッチング液を導くことで第2の犠牲層のエッチング箇所をコントロールすることができる。よって、梁部の先端部にアンカーを設けることが可能になり、梁部のうちアンカーで固定されていない領域を長くすることができ、音響センサの感度を向上させることができる。しかも、梁部に通孔をあけた従来例のように梁部の強度を低下させることもなく、また梁部の先端部の面積を大きくした従来例のように梁部の支持が不安定になるおそれもない。
本発明に係る音響センサの第1の製造方法のある実施形態は、前記第1の犠牲層が、前記半導体基板の表面に垂直な方向から見たとき、前記梁部の先端部下面を除き、かつ、少なくとも前記梁部の先端部以外の領域に形成されていることを特徴としている。かかる実施形態によれば、第1の犠牲層をエッチング除去することによって梁部の先端部以外の領域に空洞を形成することができるので、梁部の長さを長くした場合でも梁部の先端部に容易にアンカーを形成することができる。
本発明に係る音響センサの第1の製造方法の別な実施形態は、前記第1の犠牲層が、前記振動薄膜及び前記梁部に接触しないように形成されていることを特徴としている。かかる実施形態によれば、第1の犠牲層をエッチングする際に振動薄膜や梁部がエッチングされることがない。従って、第1の犠牲層として振動薄膜や梁部と同じ材料を用いることができる。
本発明に係る音響センサの第1の製造方法のさらに別な実施形態は、前記第1の犠牲層が、前記半導体基板に接触しないように形成されていることを特徴としている。かかる実施形態によれば、第1の犠牲層をエッチングする際に半導体基板の表面がエッチングされることがなく、音響センサの特性を低下させるおそれがない。
また、本発明に係る音響センサの第1の製造方法において前記半導体基板がシリコン基板である場合には、第1の犠牲層としては、ポリシリコン又はアモルファスシリコンを用いることが望ましい。また、第2の犠牲層としては、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜を用いることが望ましい。
本発明に係る音響センサの第2の製造方法は、バックチャンバを有する半導体基板と、前記半導体基板の上方に配設された振動薄膜と、前記半導体基板の上面に設けたアンカーと、前記振動薄膜から一体的に延出されていて先端部を前記アンカーによって支持された梁部と、空間を隔てて前記振動薄膜及び前記梁部を覆うようにして前記半導体基板の上面に固定されたバックプレートとを備え、前記振動薄膜が検知した音響振動を前記バックプレートに設けた固定電極膜と前記振動薄膜との間の静電容量の変化に変換する音響センサの製造方法であって、前記梁部の下面又は前記半導体基板の前記梁部と対向する領域のうち少なくとも一方を第2の犠牲層で覆うようにして前記半導体基板の表面と前記振動薄膜及び前記梁部の下面との間に第1の犠牲層と第2の犠牲層を形成するとともに、前記第1の犠牲層と同一材料により前記第1の犠牲層と分離して前記梁部の先端部と前記半導体基板の間にアンカー層を形成し、さらに前記振動薄膜及び前記梁部の上面を前記第2の犠牲層で覆って、前記第1の犠牲層及び第2の犠牲層からなる犠牲層内に前記振動薄膜及び前記梁部を設ける工程と、前記犠牲層の上に前記バックプレートを形成する工程と、前記半導体基板に前記バックチャンバを形成する工程と、前記第1の犠牲層をエッチングにより除去する工程と、前記第1の犠牲層をエッチング除去した後、前記第2の犠牲層の一部をエッチングにより除去して残った第2の犠牲層と前記アンカー層により前記梁部の先端部下面と前記半導体基板の表面との間に前記アンカーを形成する工程とを有することを特徴としている。
本発明に係る音響センサの第2の製造方法にあっては、予め第1の犠牲層をエッチング除去することによって犠牲層内に空洞部を形成しておくことができるので、当該空洞部から任意の位置へエッチング液を導くことで第2の犠牲層のエッチング箇所をコントロールすることができる。よって、梁部の先端部にアンカーを設けることが可能になり、梁部のうちアンカーで固定されていない領域を長くすることができ、音響センサの感度を向上させることができる。しかも、アンカー層は第1の犠牲層と同一材料であるので、第1の犠牲層と同時に形成することができ、第2の犠牲層の表面を平らにして梁部をフラットにすることができ、梁部の強度を高めることができる。また、アンカーの高さが大きくなることで、アンカーにおける寄生容量を小さくすることができる。
本発明に係る音響センサの第2の製造方法のある実施形態は、前記第1の犠牲層が、前記半導体基板の表面に垂直な方向から見たとき、前記梁部の先端部下面を除き、かつ、少なくとも前記梁部の先端部以外の領域に形成されていることを特徴としている。かかる実施形態によれば、第1の犠牲層をエッチング除去することによって梁部の先端部以外の領域に空洞を形成することができるので、梁部の長さを長くした場合でも梁部の先端部に容易にアンカーを形成することができる。
また、本発明に係る音響センサの第2の製造方法において前記半導体基板がシリコン基板である場合には、第1の犠牲層としては、ポリシリコン又はアモルファスシリコンを用いることが望ましい。また、第2の犠牲層としては、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜を用いることが望ましい。
本発明に係る音響センサは、バックチャンバを有する半導体基板と、前記半導体基板の上方に配設された振動薄膜と、前記半導体基板の上面に設けたアンカーと、前記振動薄膜から一体的に延出されていて先端部を前記アンカーによって支持された梁部と、空間を隔てて前記振動薄膜及び前記梁部を覆うようにして前記半導体基板の上面に固定されたバックプレートとを備え、前記振動薄膜が検知した音響振動を前記バックプレートに設けた固定電極膜と前記振動薄膜との間の静電容量の変化に変換する音響センサであって、前記アンカーは、前記半導体基板の上面に設けられた非導電性材料からなる下アンカー層と、前記梁部の先端部下面に設けられた非導電性材料からなる上アンカー層と、前記上アンカー層及び前記下アンカー層と異なる材料によって形成され、かつ、前記上アンカー層と前記下アンカー層の間に挟まれた中央アンカー層とからなることを特徴としている。
本発明の音響センサにあっては、アンカーを3層構造としているので、アンカーの高さを高くすることができ、アンカーにおける寄生容量を小さくして寄生容量による音響センサの感度減少を軽減することができる。
また、本発明に係る音響センサにおいて前記半導体基板がシリコン基板である場合には、第1の犠牲層としては、ポリシリコン又はアモルファスシリコンを用いることが望ましい。また、第2の犠牲層としては、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜を用いることが望ましい。
なお、本発明における前記課題を解決するための手段は、以上説明した構成要素を適宜組み合せた特徴を有するものであり、本発明はかかる構成要素の組合せによる多くのバリエーションを可能とするものである。
図1(A)は、従来の音響センサの断面図である。図1(B)は、従来の音響センサのバックプレートを除いた状態の平面図である。 図2(A)−図2(D)は、従来の音響センサの製造方法の一例を示す断面図である。 図3(A)及び図3(B)は、図2の製造方法において、ダイアフラムの梁部の下にアンカーが形成される様子を説明する概略図である。図3(C)は、犠牲層のエッチング時間を長くしてアンカーを小さくした状態を示す平面図である。 図4(A)は、特許文献1に開示された音響センサにおいて、通孔のあいた梁部の下にアンカーが形成される様子を説明する概略図である。図4(B)及び図4(C)は、当該方法により形成された梁部を示す断面図及び平面図である。 図5(A)及び図5(B)は、特許文献1に開示された音響センサにおける、端部が大きくなった梁部を示す断面図及び平面図である。 図6は、本発明の実施形態1による音響センサの一部分解した斜視図である。 図7は、実施形態1の音響センサの対角方向における断面図である。 図8は、実施形態1の音響センサの具体的な形態を示す平面図であって、併せてその一部を拡大して示す。 図9(A)は、同上の音響センサのプレート部を取り除いた状態の平面図である。図9(B)は、同上の音響センサのバックプレートを取り除いた状態の平面図である。図9(C)は、同上の音響センサのバックプレート及びダイアフラムを取り除いた状態の平面図である。 図10(A)−図10(D)は、実施形態1の音響センサの製造工程を説明するための概略断面図である。 図11(A)−図11(C)は、実施形態1の音響センサの製造工程を説明するための概略断面図であって、図10(D)に続く工程を示す。 図12(A)−図12(C)は、実施形態1の音響センサの製造工程を説明するための概略断面図であって、図11(C)に続く工程を示す。 図13(A)は、図10(A)の工程における概略平面図である。図13(B)は、図10(B)の工程における概略平面図である。図13(C)は、図10(C)の工程における概略断面図である。 図14(A)は、図10(D)の工程における概略断面図である。図14(B)は、図12(B)の工程における概略断面図である。図14(C)は、図12(C)の工程における概略断面図である。 図15(A)−図15(C)は、第1犠牲層をエッチングして梁部の下に空洞部を形成する工程を具体的に説明する図であって、図15(C)は図15(B)のY−Y線に沿った断面を表している。 図16(A)−図16(C)は、第2犠牲層をエッチングして梁部の下にアンカーを形成する工程を具体的に説明する図であって、図16(C)は図15(B)のY−Y線に沿った断面を表している。 図17(A)は、本発明の実施形態2による音響センサの一部を示す断面図である。図17(B)は、バックプレートを除いた状態における当該音響センサの一部を示す平面図である。 図18(A)は、実施形態1のアンカー構造を示す断面図である。図18(B)は、実施形態2のアンカー構造を示す断面図である。 図19(A)−図19(C)は、実施形態2の音響センサの製造工程を説明するための概略断面図である。 図20(A)−図20(C)は、実施形態2の音響センサの製造工程を説明するための概略断面図であって、図19(C)に続く工程を示す。 図21(A)は、図20(A)の工程における音響センサの一部を拡大して示す断面図である。図21(B)は、図21(A)のZ−Z線断面図である。 図22(A)は、図20(B)の工程における音響センサの一部を拡大して示す断面図である。図22(B)は、図22(A)の、図21(A)のZ−Z線に相当する位置における断面図である。 図23(A)及び図23(B)は、第1犠牲層の端部と中央アンカー層37bとの間の間隙が狭い場合の梁部形状と、第1犠牲層の端部と中央アンカー層37bとの間の間隙が広い場合の梁部形状を示す断面図である。 図24(A)−図24(C)は、実施形態2の音響センサの別な製造工程を説明する断面図である。 図25は、実施形態2の変形例を説明するための概略図である。 図26(A)及び図26(B)は同上の変形例を説明する断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々設計変更することができる。
(第1の実施形態の構造)
図6〜図16を参照して本発明の実施形態1による音響センサ31の構造と製造方法を説明する。
まず、本発明に係る実施形態1の音響センサ31の構造を説明する。図6は、音響センサ31を一部分解して示す斜視図である。図7は、音響センサ31の構造を示す対角方向における断面図である。図8は、音響センサ31のより具体的かつ詳細な形態を示す平面図である。また、図9(A)は、図8においてプレート部39を取り除いた状態の平面図である。図9(B)は、図8においてバックプレート34を取り除いた状態の平面図である。図9(C)は、図8においてバックプレート34及びダイアフラム33を取り除いた状態の平面図である。
この音響センサ31はMEMS技術を利用して作製された微小な静電容量型素子であり、図7に示すように、シリコン基板32の上面にアンカー37を介してダイアフラム33を設け、その上に微小ギャップ(空隙)を介してバックプレート34を設けたものである。
シリコン基板32は、単結晶シリコンからなる。図6に示すように、シリコン基板32は矩形板状に形成されており、表面から裏面に貫通した角孔状のバックチャンバ35を有している。バックチャンバ35は内周面が垂直面となっていてもよく、テーパー状に傾斜していてもよい。なお、図示しないが、バックチャンバ35の下面開口は、通常は、音響センサ31をパッケージ内に実装したときに、パッケージなどによって塞がれる。
また、シリコン基板32の上面には、ダイアフラム33の梁部36aを下面から支持するための4つのアンカー37が設けられており、さらにバックチャンバ35及びアンカー37を囲むようにして土台部41が形成されている。特に、アンカー37は、バックチャンバ35の対角方向において土台部41の内周縁を切り込むように形成された凹所41a内に位置している。このアンカー37と土台部41は、SiOなどの絶縁性材料によって形成されている。
ダイアフラム33は、膜厚が0.7μm程度のポリシリコン薄膜によって形成されており、導電性を有する。ダイアフラム33は、矩形状をした振動薄膜36bの四隅から対角方向外側に向けて梁部36aを延出したものである。さらに、梁部36aの一つからは、引出し配線43が延びている。
図7に示すように、ダイアフラム33は、振動薄膜36bがバックチャンバ35の上面を覆うようにしてシリコン基板32の上面に配置されている。ダイアフラム33の各梁部36aは凹所41a内に位置し、各梁部36aの先端部下面がアンカー37に固定されている。従って、ダイアフラム33の振動薄膜36bは、バックチャンバ35の上方で宙空に浮いており、音響振動(空気振動)に感応して膜振動する。
バックプレート34は、窒化膜(SiN)からなるプレート部39の下面にポリシリコンからなる固定電極膜40を設けたものである。バックプレート34は、ダイアフラム33と対向する領域においては3〜4μm程度の微小ギャップをあけてダイアフラム33を覆っている。また、プレート部39の隅部に設けた梁部カバー領域39aは、梁部36aを覆っている。固定電極膜40は、可動電極膜である振動薄膜36bと対向してキャパシタを構成している。
バックプレート34(プレート部39及び固定電極膜40)には、上面から下面に貫通するようにして、音響振動を通過させるためのアコースティックホール38が多数穿孔されている(プレート部39のアコースティックホールと固定電極膜40のアコースティックホールは同じ符号で示す。)。また、振動薄膜36bの外周部下面とシリコン基板32の上面との間にも、小さな隙間があいている。従って、アコースティックホール38を通ってバックプレート34内に入った音響振動は、振動薄膜36bを振動させるとともに、振動薄膜36bの外周部とシリコン基板32の間の隙間を通ってバックチャンバ35へ抜けてゆく。
また、バックプレート34の内面には微小なストッパ42が多数突出しており、ダイアフラム33がバックプレート34の下面に吸着又は固着(スティック)するのを防いでいる。
シリコン基板32の上面に形成された土台部41は、バックプレート34内の空間の高さとほぼ等しい高さ(厚み)を有している。プレート部39の内側密着領域39bは、土台部41の内周部においてシリコン基板32の上面に密着しており、プレート部39の外側密着領域39cは土台部41の外周部においてシリコン基板32の上面に密着しており、土台部41はプレート部39とシリコン基板32の上面との間に包まれて封止されている。
図9(A)及び図9(B)に示すように、引出し配線43は土台部41の上面に固定されており、固定電極膜40から延出された引出し配線44も土台部41の上面に固定されている。一方、図8に示すように、内側密着領域39bと外側密着領域39cの間においてプレート部39に開口があけられており、当該開口を通して引出し配線43の上面に可動側パッド46(Au膜)が形成され、可動側パッド46は引出し配線43に(したがって、ダイアフラム33に)導通している。また、プレート部39の上面に設けられた固定側パッド45は、スルーホールなどを介して引出し配線44に(したがって、固定電極膜40に)導通している。
しかして、この音響センサ31にあっては、音響振動がアコースティックホール38を通過してバックプレート34とダイアフラム33との間の空間に入ると、薄膜であるダイアフラム33が音響振動に共振して膜振動する。ダイアフラム33が振動してダイアフラム33と固定電極膜40との間のギャップ距離が変化すると、ダイアフラム33と固定電極膜40との間の静電容量が変化する。この結果、この音響センサ31においては、ダイアフラム33が感知している音響振動(音圧の変化)がダイアフラム33と固定電極膜40の間の静電容量の変化となり、電気的な信号として出力される。
しかも、この音響センサ31においては、ダイアフラム33の四隅から梁部36aが延びており、梁部36aの先端がアンカー37で固定されていて梁部36aのアンカー37で固定されていない領域の長さが長くなっている。そのため、ダイアフラム33が振動しやすくなっていて音響センサ31を高感度化することができる。
(第1の実施形態の製造方法)
つぎに、音響センサ31において梁部36aのアンカー37で固定されていない領域の長さを長くする方法を、音響センサ31のMEMS技術による製造方法とともに説明する。図10(A)−図10(D)、図11(A)−図11(C)及び図12(A)−図12(C)は、音響センサ31の製造工程の全体的な流れを示す概略断面図である。また、図13(A)は、図10(A)の概略平面図である。図13(B)は、図10(B)の概略平面図である。図13(C)は図10(C)の概略水平断面図である。図14(A)は図10(D)の概略水平断面図である。図14(B)は図12(B)の概略水平断面図である。図14(C)は図12(C)の概略水平断面図である。また、図13(C)及び図14(A)−図14(C)はいずれも同じ高さにおける断面であって、第1犠牲層48の表面に沿った、あるいは第1犠牲層48の表面であった高さにおける水平断面を表している。図15(A)−図15(C)及び図16(A)−図16(C)は、アンカーが形成される様子を表している。
まず、図10(A)及び図13(A)に示すように、単結晶シリコン基板32の表面に熱酸化やCVD法などによってシリコン酸化膜(SiO)やシリコン窒化膜(SiN)からなる第2犠牲層47を成膜し、第2犠牲層47に矩形状の開口47aを設けて開口47aからシリコン基板32の表面を露出させる。この開口47aは、バックチャンバ35の上面開口と等しい寸法か、それよりも若干小さな寸法となっている。
第2犠牲層47の上からシリコン基板32の上にポリシリコン又はアモルファスシリコンを堆積させて第1犠牲層48を成膜した後、第1犠牲層48をエッチングして図10(B)及び図13(B)に示すようにパターニングする。この結果、第1犠牲層48は、開口47a内のシリコン基板32全体を覆うとともに、第2犠牲層47の開口縁部を覆い、さらに対角方向においては第2犠牲層47の上に延出部48aが形成される。図10(C)及び図13(C)に示すように、この上からシリコン基板32の上面全体にSiOからなる第2犠牲層47を再度堆積させて第1犠牲層48を第2犠牲層47間に挟み込む。
ついで、第2犠牲層47の上にポリシリコン層を形成し、図10(D)及び図14(A)に示すように、このポリシリコン層をエッチングによってパターニングしてダイアフラム33を形成する。このときダイアフラム33の梁部36aは第1犠牲層48の延出部48aに重なり、さらに梁部36aの先端部は延出部48aよりも長く延びている。
なお、延出部48aのためにその上の第2犠牲層47の表面に段差が生じ、特性や強度に影響を与える場合には、第2犠牲層47の表面を化学機械研磨法(CMP法;Chemical Mechanical Polishing法)などによって研磨し、第2犠牲層47の表面を平らに均してからダイアフラム33を形成してもよい。
ダイアフラム33の上からシリコン基板32の上方にさらに第2犠牲層47を堆積させて第2犠牲層47によってダイアフラム33を覆い、図11(A)に示すように、第2犠牲層47をエッチングして第2犠牲層47によりバックプレート34の内面形状を作製する。この第2犠牲層47の上面にポリシリコン膜を成膜し、図11(B)に示すように、ポリシリコン膜をエッチングによりパターニングして固定電極膜40を作製する。このとき固定電極膜40にはアコースティックホール38を開口するとともに、固定電極膜40から第2犠牲層47の上層部にかけて穴部49を掘っておく。
この後、図11(C)に示すように、固定電極膜40の上からSiN層を堆積させてプレート部39を形成する。このとき、穴部49内に堆積したSiN層により固着防止用のストッパ42が形成される。また、プレート部39にも、固定電極膜40のアコースティックホール38と位置合わせしてアコースティックホール38を形成し、バックプレート34にアコースティックホール38を貫通させる。
こうしてバックプレート34が完成したら、図12(A)に示すように、シリコン基板32の中央部を下面側からくり抜いてシリコン基板32にバックチャンバ35を貫通させ、バックチャンバ35の上面に第1犠牲層48を露出させる。なお、シリコン基板32をくりぬく方法としては、いわゆるDRIE法などを適用できる。
つぎに、図12(B)及び図14(B)に示すように、バックチャンバ35から導入したエッチング液によって第1犠牲層48を選択的にウェットエッチングして第1犠牲層48を除去する。第1犠牲層48をエッチング除去した跡には、シリコン基板32の上方において空洞部50が生じる。第1犠牲層48のエッチングに用いるエッチング液は、第2犠牲層47がエッチング耐性を有するものを用いる。
図15(A)に示すように、第1犠牲層48の上面とダイアフラム33の下面との間には第2犠牲層47が形成されていて第1犠牲層48とダイアフラム33とは接触していないので、第1犠牲層48をエッチング除去するときにダイアフラム33がエッチングされることはない。また、図15(A)に示すように、バックプレート34内においてはシリコン基板32の表面は第2犠牲層47で覆われていて第1犠牲層48とシリコン基板32は接触していないので、図15(B)に示すように、第1犠牲層48をエッチング除去してもシリコン基板32の表面は第2犠牲層47で覆われていて露出しない。したがって、第1犠牲層48をエッチング除去する際に、シリコン基板32の上面がエッチング液で侵されたり、荒れたりすることがなく、音響センサ31の特性を良好に保つことができる。この際、バックチャンバ35の側面がエッチングされないように側面を保護膜で覆っておいてもよい。例えば、バックチャンバ35をDRIE法で作製する際に側面に付与される保護膜を、第1の犠牲層をエッチングする際に残しておけば、バックチャンバ35の側面が保護される。なお、ダイアフラム33と第1犠牲層48が異なる材料で形成されていて、第1犠牲層48をエッチングするときにダイアフラム33がエッチング液に侵されることがなく、またシリコン基板32の表面もエッチング液で侵されたり、荒れたりするおそれがない場合には、梁部36aの先端部以外の領域においてダイアフラム33とシリコン基板32基板の表面との間の全厚みに第1犠牲層48を形成するようにしてもよい。
この後、バックプレート34のアコースティックホール38やシリコン基板32のバックチャンバ35などからフッ酸などのエッチング液を導いて第2犠牲層47を選択的にウェットエッチングし、図12(C)及び図14(C)に示すように、梁部36aの下の第2犠牲層47だけをアンカー37として残し、他の第2犠牲層47を除去する。この結果、ダイアフラム33は、アンカー37によってシリコン基板32の上面から浮かせられ、バックチャンバ35の上で振動が可能なように支持され、固定電極膜40とダイアフラム33の間にエアギャップが形成される。
また、図15(B)及び図15(C)に示すように、梁部36aの下の先端部を除く領域には予め空洞部50が形成されており、しかも、第2犠牲層47のエッチング除去工程においては、空洞部50内にエッチング液が浸入する。そして、これらの図に矢印で示すように第2犠牲層47が空洞部50からエッチングされてゆくので、図16(A)に示すように梁部36aの先端部下面の第2犠牲層47は速やかにエッチング除去され、最後に梁部36aの先端部の下面に第2犠牲層47が残ることになる。その結果、梁部36aの長さをどんなに長くしていても図16(B)及び図16(C)に示すように、梁部36aの先端部下面にアンカー37を形成することが可能になる。また、延出部48aの長さを調整することによりアンカー37の位置や大きさを自由に調整することも可能になる。
なお、上記製造方法においては、第1犠牲層48の縁や延出部48aが第2犠牲層47の上に重なるように第1犠牲層48を形成した(図10(B)参照)が、第2犠牲層47の開口47aを第1犠牲層48の形状に合わせて開口しておき、第1犠牲層48が1回目に成膜された第2犠牲層47に重ならないようにして同じ厚みとしてもよい。このようにすれば、2回目に成膜された第2犠牲層47の上面を平らにできるので、ダイアフラム33をよりフラットに形成することができる。
また、上記製造方法においては、エッチング液によるウェットエッチングを使用しているが、これはウェットエッチングに限定されるものではなく、エッチング耐性やエッチング特性を鑑みることで半導体ガスなどによるドライエッチングを選択することも可能である。
(第2の実施形態の構造)
つぎに、本発明の実施例2による音響センサの構造を説明する。図17(A)は、実施形態2におけるダイアフラム33の梁部構造を示す断面図である。図17(B)は、バックプレートを除いた状態における梁部の平面図である。
実施形態1では、アンカー37は同一材質(第2犠牲層47)による2層構造となっていたが、実施形態2ではアンカー37を多層構造としている。すなわち、アンカー37は、図17に示すように、第2犠牲層47から形成された下アンカー層37aと、第1犠牲層48から形成された中央アンカー層37bと、第2犠牲層47から形成された上アンカー層37cの3層構造となっている。したがって、第2犠牲層47や第1犠牲層48の堆積厚さが実施形態1と同じであれば、実施形態2のアンカー37は、中央アンカー層37bの厚み分だけ実施形態1のアンカー37よりも高くなる。
また、実施形態2のアンカー37においては、中央アンカー層37bが下アンカー層37aや上アンカー層37cよりも大きな面積となるように設計している。これは第2犠牲層47をエッチングする際のばらつきによって下アンカー層37aや上アンカー層37cが中央アンカー層37bよりも大きな面積となり、アンカー37が不安定な形状となるのを防ぐためである。
図18は、実施形態1と比較して実施形態2の特徴を説明する図である。図18(A)は実施形態1における2層構造のアンカー37を示す。図18(B)は実施形態2における3層構造のアンカー37を示す。また、図18(A)及び図18(B)において、厚さt1は1回目に成膜された第2犠牲層47の堆積厚さを示し、厚さt3は2回目に成膜された第2犠牲層47の堆積厚さを示し、厚さt2は第1犠牲層48の堆積厚さを示す。
第2犠牲層47の比誘電率をε1、第1犠牲層48の比誘電率をε2、真空中の誘電率をεo、アンカー37の面積をSとすると、図18(A)の実施形態1のアンカー37における寄生容量C1は、つぎの数式1で表される。
Figure 0005083369
また、図18(B)の実施形態2のアンカー37における寄生容量C2は、つぎの数式2で表される。
Figure 0005083369
数式2の分母は数式1の分母よりも大きいので、C1>C2となる。すなわち、実施形態2のようなアンカー構造によれば、アンカー37の寄生容量を小さくすることができ、寄生容量による音響センサの感度減少を軽減することができる。
また、実施形態2によれば中央アンカー層37bの厚さt2だけアンカー37の高さが大きくなるので、実施形態1の場合よりも梁部36aとシリコン基板32の表面との距離を大きくすることができ、水分や静電気などによってダイアフラム33がシリコン基板32に固着するリスクを軽減することができる。また、梁部36aとシリコン基板32の間に微細な埃が詰まりにくくなる。
(第2の実施形態の製造方法)
つぎに、図19−図22により実施形態2の音響センサの製造工程を説明する。図19(A)−図19(C)及び図20(A)−図20(C)は、実施形態2の音響センサの全体的な製造工程を説明する概略断面図である。図21(A)は図20(A)の一部分を拡大して示す概略断面図、図21(B)は図21(A)のZ−Z線に沿った断面図である。図22(A)は図20(B)の一部分を拡大して示す概略断面図、図22(B)は図21(B)に相当する高さにおける図22(A)の水平断面図である。
実施形態2の場合には、第2犠牲層47(SiO又はSiN)を形成されたシリコン基板32の上にポリシリコン又はアモルファスシリコンからなる第1犠牲層48を設けるとき、図9(A)に示すように、延出部48aの先に延出部48aと分離して(図21(B)参照)ポリシリコン層を残して中央アンカー層37bを形成しておく。
ついで、図19(B)に示すように、第1犠牲層48と中央アンカー層37bを覆うようにしてシリコン基板32の上に第2犠牲層47を堆積させ、さらに第2犠牲層47の上にポリシリコンによってダイアフラム33を形成する。第2犠牲層47はバックプレート34の内面形状となるようにパターニングされた後、図19(C)に示すように、その上にバックプレート34を作製される。
この後、図20(A)に示すようにシリコン基板32をDRIE法などでドライエッチングしてバックチャンバ35を垂直に形成し、さらに図20(B)に示すように第1犠牲層48を選択的にエッチング除去する。図21(A)及び図21(B)は、第1犠牲層48をエッチング除去する前の状態を表しており、中央アンカー層37bは第2犠牲層47によって第1犠牲層48と分離されているので、第1犠牲層48をエッチング除去しても、図22(A)及び図22(B)に示すように中央アンカー層37bはエッチングされることなく残る。
アコースティックホール38や空洞部50から浸入したエッチング液によって第2犠牲層47をエッチング除去するとき、図20(C)に示すように、梁部36aの先端部には第2犠牲層47が残るので、梁部36aの先端部には、第2犠牲層47による下アンカー層37aと、ポリシリコンからなる中央アンカー層37bと、第2犠牲層47による上アンカー層37cが積層したアンカー37が形成される。
なお、延出部48a及び中央アンカー層37bと梁部36aとの間隔δは、1μm〜数μm程度であるので、延出部48aと中央アンカー層37bの間の隙間γも数μm以下とすることが好ましい(図23(A)参照)。すなわち、延出部48aと中央アンカー層37bの間の隙間γが広い場合には、図23(B)に示すように、第1犠牲層48の上に第2犠牲層47を成膜したときに第2犠牲層47の表面に線状の窪みが生じ、その結果梁部36aに線状の段差51が発生する。このような段差51が発生すると、ダイアフラム33の振動時に段差51の部分に応力集中が発生して機械的強度の低下をもたらす。よって、延出部48aと中央アンカー層37bの間の隙間γは2μm以下が望ましい。
また、実施形態2の音響センサでは、梁部36aの下方全長にわたってポリシリコン層(延出部48a及び中央アンカー層37b)を形成しているので、CMP法などで研磨しなくても、梁部36aの先端部(中央アンカー層37bの上の梁部36a)と梁部36aの先端部以外の領域(延出部48aの上の梁部36a)との間に段差が発生せず、そのため梁部36aを全長にわたってフラットに形成することができる。よって、梁部36aに応力集中が発生しにくくなり、梁部36aの機械的強度が向上し、落下衝撃などに対しても強くなる。なお、実施形態2では、CMP法などで研磨を行わない場合には、図17(A)に示すように振動薄膜36bに段差部分が生じる場合があるが、梁部36aでの段差ではないため応力集中は生じにくく、機械的強度が向上し、落下衝撃などに対して強くなる。
(変形例)
図24(A)−図24は、音響センサの変形例を説明する図である。この変形例では、TMAH液などによりシリコン基板32をウェットエッチングしてバックチャンバ35を開口している。TMAH液などによりシリコン基板32を裏面側からエッチングすると、まず図24(A)に示すようにテーパー状のバックチャンバ35ができ、さらにエッチングを継続するとバックチャンバ35は図24(B)に示すように側面中央部が窪んだ形状となる。よって、図24(C)のような音響センサが製作され、バックチャンバ35の体積を大きくして音響センサの感度を向上させることができる。
また、図25、図26(A)及び図26(B)は、別な変形例を表している。この変形例では、図25及び図26(A)に示すように、第1犠牲層48の縁や延出部48aに多数の孔52を開口している。第1犠牲層48の縁や延出部48aに孔52を開口していると、その上に堆積した第2犠牲層47が丸く窪むので、その上に成膜したダイアフラム33(振動薄膜36bの縁や梁部36a)の下面には、図26(B)に示すように突起状のストッパ53が形成される。よって、ストッパ53がシリコン基板32の上面に当接することで、ダイアフラム33がシリコン基板32に近づきすぎるのを防ぐことができ、ダイアフラム33がシリコン基板32に固着するのを防止することができる。
なお、図24−図26では、実施形態2の場合を示しているが、これらの変形例は実施形態1において適用することもできる。
31 音響センサ
32 シリコン基板
33 ダイアフラム
34 バックプレート
35 バックチャンバ
36a 梁部
36b 振動薄膜
37 アンカー
37a 下アンカー層
37b 中央アンカー層
37c 上アンカー層
40 固定電極膜
47 第2犠牲層
48 第1犠牲層
48a 延出部

Claims (13)

  1. バックチャンバを有する半導体基板と、前記半導体基板の上方に配設された振動薄膜と、前記半導体基板の上面に設けたアンカーと、前記振動薄膜から一体的に延出されていて先端部を前記アンカーによって支持された梁部と、空間を隔てて前記振動薄膜及び前記梁部を覆うようにして前記半導体基板の上面に固定されたバックプレートとを備え、前記振動薄膜が検知した音響振動を前記バックプレートに設けた固定電極膜と前記振動薄膜との間の静電容量の変化に変換する音響センサの製造方法であって、
    前記半導体基板の表面と前記振動薄膜及び前記梁部の下面との間に第1の犠牲層と第2の犠牲層を形成するとともに、前記振動薄膜及び前記梁部の上面を前記第2の犠牲層で覆って、前記第1の犠牲層及び第2の犠牲層からなる犠牲層内に前記振動薄膜及び前記梁部を設ける工程と、
    前記犠牲層の上に前記バックプレートを形成する工程と、
    前記半導体基板に前記バックチャンバを形成する工程と、
    前記第1の犠牲層をエッチングにより除去する工程と、
    前記第1の犠牲層をエッチング除去した後、前記第2の犠牲層の一部をエッチングにより除去して残った第2の犠牲層により前記梁部の先端部下面と前記半導体基板の表面との間に前記アンカーを形成する工程と、
    を有することを特徴とする音響センサの製造方法。
  2. 前記第1の犠牲層は、前記半導体基板の表面に垂直な方向から見たとき、前記梁部の先端部下面を除き、かつ、少なくとも前記梁部の先端部以外の領域に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の音響センサの製造方法。
  3. 前記第1の犠牲層は、前記振動薄膜及び前記梁部に接触しないように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の音響センサの製造方法。
  4. 前記第1の犠牲層は、前記半導体基板に接触しないように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の音響センサの製造方法。
  5. 前記半導体基板はシリコン基板であり、
    前記第1の犠牲層は、ポリシリコン又はアモルファスシリコンであることを特徴とする、請求項1に記載の音響センサの製造方法。
  6. 前記半導体基板はシリコン基板であり、
    前記第2の犠牲層は、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜であることを特徴とする、請求項1に記載の音響センサの製造方法。
  7. バックチャンバを有する半導体基板と、前記半導体基板の上方に配設された振動薄膜と、前記半導体基板の上面に設けたアンカーと、前記振動薄膜から一体的に延出されていて先端部を前記アンカーによって支持された梁部と、空間を隔てて前記振動薄膜及び前記梁部を覆うようにして前記半導体基板の上面に固定されたバックプレートとを備え、前記振動薄膜が検知した音響振動を前記バックプレートに設けた固定電極膜と前記振動薄膜との間の静電容量の変化に変換する音響センサの製造方法であって、
    前記梁部の下面又は前記半導体基板の前記梁部と対向する領域のうち少なくとも一方を第2の犠牲層で覆うようにして前記半導体基板の表面と前記振動薄膜及び前記梁部の下面との間に第1の犠牲層と第2の犠牲層を形成するとともに、前記第1の犠牲層と同一材料により前記第1の犠牲層と分離して前記梁部の先端部と前記半導体基板の間にアンカー層を形成し、さらに前記振動薄膜及び前記梁部の上面を前記第2の犠牲層で覆って、前記第1の犠牲層及び第2の犠牲層からなる犠牲層内に前記振動薄膜及び前記梁部を設ける工程と、
    前記犠牲層の上に前記バックプレートを形成する工程と、
    前記半導体基板に前記バックチャンバを形成する工程と、
    前記第1の犠牲層をエッチングにより除去する工程と、
    前記第1の犠牲層をエッチング除去した後、前記第2の犠牲層の一部をエッチングにより除去して残った第2の犠牲層と前記アンカー層により前記梁部の先端部下面と前記半導体基板の表面との間に前記アンカーを形成する工程と、
    を有することを特徴とする音響センサの製造方法。
  8. 前記第1の犠牲層は、前記半導体基板の表面に垂直な方向から見たとき、前記梁部の先端部下面を除き、かつ、少なくとも前記梁部の先端部以外の領域に形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の音響センサの製造方法。
  9. 前記半導体基板はシリコン基板であり、
    前記第1の犠牲層は、ポリシリコン又はアモルファスシリコンであることを特徴とする、請求項7に記載の音響センサの製造方法。
  10. 前記半導体基板はシリコン基板であり、
    前記第2の犠牲層は、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜であることを特徴とする、請求項7に記載の音響センサの製造方法。
  11. バックチャンバを有する半導体基板と、前記半導体基板の上方に配設された振動薄膜と、前記半導体基板の上面に設けたアンカーと、前記振動薄膜から一体的に延出されていて先端部を前記アンカーによって支持された梁部と、空間を隔てて前記振動薄膜及び前記梁部を覆うようにして前記半導体基板の上面に固定されたバックプレートとを備え、前記振動薄膜が検知した音響振動を前記バックプレートに設けた固定電極膜と前記振動薄膜との間の静電容量の変化に変換する音響センサであって、
    前記アンカーは、前記半導体基板の上面に設けられた非導電性材料からなる下アンカー層と、前記梁部の先端部下面に設けられた非導電性材料からなる上アンカー層と、前記上アンカー層及び前記下アンカー層と異なる材料によって形成され、かつ、前記上アンカー層と前記下アンカー層の間に挟まれた中央アンカー層とからなることを特徴とする音響センサ。
  12. 前記半導体基板はシリコン基板であり、
    前記中央アンカー層は、ポリシリコン又はアモルファスシリコンであることを特徴とする、請求項11に記載の音響センサ。
  13. 前記半導体基板はシリコン基板であり、
    前記下アンカー層及び前記上アンカー層は、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜であることを特徴とする、請求項11に記載の音響センサ。
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