JP4742972B2 - マイクロフォンの製造方法 - Google Patents

マイクロフォンの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4742972B2
JP4742972B2 JP2006123652A JP2006123652A JP4742972B2 JP 4742972 B2 JP4742972 B2 JP 4742972B2 JP 2006123652 A JP2006123652 A JP 2006123652A JP 2006123652 A JP2006123652 A JP 2006123652A JP 4742972 B2 JP4742972 B2 JP 4742972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etching
sacrificial layer
microphone
film
etchant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006123652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007295487A (ja
Inventor
恭弘 堀本
隆 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2006123652A priority Critical patent/JP4742972B2/ja
Priority to CN200780013260.0A priority patent/CN101422053B/zh
Priority to PCT/JP2007/053401 priority patent/WO2007125675A2/ja
Priority to US12/296,646 priority patent/US7849583B2/en
Publication of JP2007295487A publication Critical patent/JP2007295487A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4742972B2 publication Critical patent/JP4742972B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R31/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of transducers or diaphragms therefor
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R19/00Electrostatic transducers
    • H04R19/005Electrostatic transducers using semiconductor materials
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R19/00Electrostatic transducers
    • H04R19/04Microphones
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49005Acoustic transducer
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/4902Electromagnet, transformer or inductor
    • Y10T29/4908Acoustic transducer

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Description

本発明は、マイクロフォンの製造方法に関し、特に半導体基板の上に振動膜を形成された小型のマイクロフォンの製造方法に関する。
マイクロフォンでは、振動膜の上下の空間で静圧差が生じると、静圧差のために振動膜が撓み、マイクロフォンの感度が低下する。そのため、半導体基板と振動膜との間に静圧の均衡を目的としたベントホールを設けることがある。
しかし、ベントホールのために音圧までもが均衡されてしまうと、振動膜が音圧によって振動しなくなる。よって、ベントホールは高い音響抵抗をもった通路として形成することが望ましい。通路の断面積が小さく、かつ、長いほど音響抵抗が高くなるので、高い音響抵抗を持ったベントホールを形成するためには、断面積が小さくて経路の長いベントホールを形成する必要がある。
半導体基板の上に形成されたマイクロフォンとしては、例えば特表2004−506394号公報(特許文献1)に開示されたものがある。このマイクロフォンは、半導体基板と振動膜との間にベントホールが形成されている。しかし、このマイクロフォンでは、裏面側から半導体基板を結晶異方性エッチングすることによって振動膜の下に空洞を形成している。
そのため、このマイクロフォンでは、空洞の周囲に単結晶シリコン(111)結晶面又はそれと等価な結晶面による斜面が出現し、半導体基板の裏面側で空洞の開口面積が大きく、表面側で空洞の開口面積が小さな形態となっている。このような形態では、振動膜の大きさに比べて空洞の裏面側の開口面積が大きくなり、マイクロフォンの小型化が難しい。従って、特許文献1に開示されているマイクロフォンでは、音響抵抗の大きなベントホールを実現できたとしても、マイクロフォンの小型化が困難であった。
半導体基板の表面側からエッチングを行なって空洞を形成する方法としては、例えば特開昭62−76784号公報(特許文献2)に開示された圧力センサの製造方法がある。この方法では、図1(a)〜(d)に示すように、半導体基板11とダイアフラム12との間に犠牲層13を形成しておき、ダイアフラム12に明けた薬液(エッチャント)投入口(エッチングホール)14から犠牲層13を等方性エッチングして半導体基板11の表面とダイアフラム12との間にエッチング窓15を形成する。そして、このエッチング窓15から半導体基板11を結晶異方性エッチングして空洞16を形成している。
しかし、この方法でマイクロフォンを製作しようとすると、振動膜(ダイアフラム)の薬液投入口が直接エッチング窓につながっているので、この薬液投入口をベントホールとして利用すると非常に音響抵抗が小さくなってしまい、振動膜の感度が低下する恐れがある。また、振動膜の中央部に薬液投入口が形成されるので、振動膜の強度が低下したり、音響特性に悪影響を与えたりする恐れがある。
特表2004−506394号公報 特開昭62−76784号公報
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表面側からのエッチングによって半導体基板に空洞を形成することができると共に、音響抵抗の大きなベントホールを容易に作製することのできるマイクロフォンの製造方法を提供することにある。
本発明にかかるマイクロフォンの製造方法は、半導体基板の表面にエッチング保護膜を形成し、当該エッチング保護膜にエッチング窓を開口する工程と、前記エッチング窓の内部と前記エッチング保護膜の上面に少なくとも一部が連続するようにして犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層の上方に振動膜を形成する工程と、前記エッチング保護膜が耐性を有するエッチャントを用いて、前記犠牲層のうち前記振動膜と前記エッチング保護膜に挟まれた領域に存在する犠牲層のエッチングを、前記エッチング窓から離間した箇所から開始して、前記エッチング窓を開口させる工程と、前記エッチング保護膜が耐性を有するエッチャントを用いて、前記エッチング窓から前記半導体基板を結晶異方性エッチングして前記半導体基板の表面側に空洞を形成する工程とを有することを特徴としている。なお、振動膜とエッチング保護膜に挟まれ、かつ、エッチング窓から離間したエッチング開始箇所とは、犠牲層のエッチングが開始する箇所とは必ずしも一致しない。
本発明にかかるマイクロフォンの製造方法にあっては、振動膜の下方においてエッチング窓の内部とエッチング保護膜の上面に少なくとも一部が連続するようにして犠牲層を形成しておき、エッチング保護膜が耐性を有するエッチャントを用いて、前記犠牲層のうち前記振動膜と前記エッチング保護膜に挟まれた領域に存在する犠牲層のエッチングを、前記エッチング窓から離間した箇所から開始して、エッチング窓を開口させ、エッチング保護膜が耐性を有するエッチャントを用いて、前記エッチング窓から半導体基板を結晶異方性エッチングして空洞を形成しているので、半導体基板の空洞に隣接する位置で振動膜と半導体基板表面との間にベントホールを形成することができる。さらに、容易にベントホールの通路長さを長くすることができるので、音響抵抗の大きなベントホールを得ることができ、低周波特性の良好なマイクロフォンを製造することができる。しかも、半導体基板の表面側から結晶異方性エッチングして半導体基板に空洞を形成することができるので、空洞が裏面側で大きく広がってマイクロフォンの小型化の妨げになることがない。
本発明のマイクロフォンの製造方法のある実施態様は、前記犠牲層を形成した後で、かつ、前記振動膜を形成する前において、前記犠牲層をエッチングするための前記エッチャントと前記半導体基板をエッチングするためのエッチャントに耐性を有する材料によって前記犠牲層の上に保護膜を形成する工程をさらに備えたことを特徴としている。かかる実施態様によれば、振動膜を保護膜によってエッチャントから保護することができるので、振動膜を形成する材料の制約が小さくなり、マイクロフォンの設計時や製造時の制約を緩和できる。
本発明のマイクロフォンの製造方法の別な実施態様は、前記犠牲層をエッチングするための前記エッチャントと前記半導体基板をエッチングするためのエッチャントに耐性を有する材料によって前記振動膜の上に保護膜を形成したことを特徴としている。かかる実施態様によれば、保護膜によって振動膜をエッチャントから保護することができるので、振動膜を形成する材料の制約が小さくなり、マイクロフォンの設計時や製造時の制約を緩和することができる。
本発明のマイクロフォンの製造方法のさらに別な実施態様は、同一のエッチャントによって前記犠牲層を等方性エッチングすると共に前記半導体基板を結晶異方性エッチングすることを特徴としている。かかる実施態様によれば、犠牲層と半導体基板を同一のエッチャントを用いて連続的にエッチングすることができるので、マイクロフォンの製造工程を簡略にすることができる。
本発明のマイクロフォンの製造方法のさらに別な実施態様は、前記犠牲層をエッチングするための前記エッチャントと異なるエッチャントによって前記半導体基板を結晶異方性エッチングすることを特徴としている。かかる実施態様によれば、犠牲層をエッチングするためのエッチャントや半導体基板をエッチングするためのエッチャントの制約が小さくなる。あるいは、犠牲層を構成する材料に対する制約が小さくなる。
本発明のマイクロフォンの製造方法のさらに別な実施態様は、前記振動膜の上方に、固定電極を備えたバックプレートを形成する工程を備えたことを特徴としている。かかる実施態様によれば、静電容量型のマイクロフォンを製造することができる。
本発明のマイクロフォンの製造方法のさらに別な実施態様は、前記空洞が、前記半導体基板の表裏に貫通していることを特徴としている。かかる実施態様によれば、半導体基板の裏面側からも音響振動を拾うことのできるマイクロフォンを製造することができる。
本発明のマイクロフォンの製造方法のさらに別な実施態様は、前記犠牲層を前記振動膜の形成領域の一部に設けておくことにより、前記振動膜を屈曲させることを特徴としている。かかる実施態様によれば、振動膜の変位を大きくしたり、応力による撓みを少なくできる。
本発明のマイクロフォンの製造方法のさらに別な実施態様は、前記犠牲層を前記振動膜の形成領域の一部に設けておくことにより、前記振動膜の表面に突起を形成することを特徴としている。かかる実施態様によれば、振動膜の上方に電極などが配置されている場合に、変形した振動膜が電極などに面接触して貼り付いてしまうのを防止できる。
なお、本発明の以上説明した構成要素は、可能な限り任意に組み合わせることができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。
図2(a)は、本発明の実施例1によるマイクロフォン21の構造を示す平面図、図2(b)は図2(a)のX−X線断面図である。また、図3はバックプレートを除いた状態におけるマイクロフォン21の平面図である。
マイクロフォン21にあっては、(100)面又は(110)面のSi基板22の表面側に空洞23が凹設されており、空洞23を覆うようにしてSi基板22の上に振動膜24が配置されている。空洞23はSi基板22を表面側から結晶異方性エッチングすることによって形成されており、外周面は(111)結晶面又はそれと等価な結晶面による斜面となっており、空洞23の底面よりも表面側開口の方が広くなっている。振動膜24は、Si基板22の上面に形成された支持ポスト25によって4隅を支持されており、振動膜24下面の四辺とSi基板22上面との間には厚みが薄くて通路長さの長いベントホール26が開口している。
Si基板22の上面には、振動膜24の上方を覆うようにしてバックプレート27が配置されており、バックプレート27の外周部下面がSi基板22の上面に固定されている。バックプレート27には、複数個のアコースティックホール28が穿孔されている。さらに、バックプレート27の上面には、金属材料によって固定電極29が形成されており、固定電極29にはアコースティックホール28に一致させてアコースティックホール30が穿孔されている。
なお、符号31は、マイクロフォン21の製造工程で用いられたバックプレート27の薬液投入口である。
このマイクロフォン21にあっては、音響振動が空気中や水中などを伝搬してくると、その音響振動はアコースティックホール30、28を通ってマイクロフォン21の内部に入り、振動膜24を振動させる。振動膜24が振動すると、振動膜24(可動電極)と固定電極29との間の静電容量が変化するので、この静電容量の変化を検知することによって音響振動を感知することができる。
次に、上記マイクロフォン21の製造工程を図4(a)〜(d)、図5(a)〜(d)、図6(a)〜(d)、図7により説明する。ここで、図4(a)〜(d)、図5(a)〜(d)、図6(a)〜(d)は、図2のY−Y線断面に相当する断面を表わしている。ただし、マイクロフォン21はウエハ上で多数個一度に製造されるが、以下の説明では、1個のマイクロフォン21だけを図示して説明する。
まず、図4(a)に示すように、(100)面又は(110)面のSi基板22(ウエハ)の表面及び裏面に熱酸化法などでSiOからなる保護膜32(エッチング保護膜)と保護膜33を成膜する。ついで、Si基板22の表面において、空洞23を形成しようとする領域の保護膜32をフォトリソグラフィ技術を用いて部分的に除去し、形成しようとする空洞23の上面開口に合わせてエッチング窓34を開口する。
保護膜32の上からSi基板22の表面にポリシリコン薄膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術を用いてポリシリコン薄膜をパターニングする。これにより、エッチング窓34内においてSi基板22の表面にポリシリコン薄膜からなる犠牲層35を形成する。また、保護膜32の上面において、ベントホール26を形成しようとする領域には、犠牲層35と連続するようにして犠牲層36を形成する。このときの状態を図4(b)に示す。
ついで、犠牲層35、36の上からSi基板22の表面に、SiOよりなる保護膜37を成膜し、図4(c)に示すように、犠牲層35、36を保護膜37で覆い隠す。保護膜37の上にポリシリコン薄膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術を用いてポリシリコン薄膜の不要部分を除去し、図4(d)に示すように、保護膜37の上にポリシリコン薄膜からなる振動膜24を形成する。このとき、振動膜24に垂直な方向から見ると、図7に示すように、犠牲層35は振動膜24の周囲よりも内側に引っ込んでおり、犠牲層36は振動膜24の隅部を避けるようにして振動膜24の四辺から振動膜24の外側へ突出している。
さらに、図5(a)に示すように、振動膜24の上にSiOよりなる保護膜38を成膜し、振動膜24を保護膜38で覆い隠す。
表面側の保護膜32、37、38をバックプレート27の内面形状に合わせてエッチング加工した後、図5(b)に示すように、保護膜32、37、38の表面にSiN膜を成膜し、SiN膜によってバックプレート27を形成する。また、バックプレート27の縁で犠牲層36の端部に対向する位置に薬液投入口31を開口し、薬液投入口31から保護膜37を露出させる。
さらに、図5(c)に示すように、バックプレート27の表面にCr膜を成膜し、その上にAuを成膜してAu/Cr膜を得た後、Au/Cr膜を所定形状にエッチングして固定電極29を作製する。
さらに、図5(d)に示すように、エッチングホール31から保護膜37にHF水溶液などのエッチャントを接触させて保護膜37を一部除去し、エッチングホール31の下に犠牲層36を露出させる。
犠牲層36が露出したら、Si基板22をTMAH等のエッチャントに浸漬する。Si基板22をTMAH等のエッチャントに浸漬すると、図6(a)に示すように、エッチングホール31から浸入したTMAH等のエッチャントによってポリシリコンの犠牲層36が等方性エッチングされていく。
犠牲層36が等方性エッチングされると、除去された跡の空間にエッチャントが浸入し、犠牲層36がエッチングされた跡にベントホール26の一部が形成される。ただし、犠牲層36の跡にエッチャントが浸入しても、そこではSi基板22の表面が保護膜32で覆われているので、Si基板22の表面はエッチングされない。
さらに、犠牲層36がエッチングされてエッチャントが犠牲層35に達し、犠牲層35がTMAH等のエッチャントによって等方性エッチングされると、図6(b)に示すように、犠牲層35がエッチングされた後の空間にエッチング窓34が開口する。ここで、振動膜24と保護膜32の間の空間のエッチング開始位置αがエッチング窓34の端から離れた位置にあるので、振動膜24と保護膜32との間の空間にベントホール26が生じると共にベントホール26の通路長さを長くすることができる。なお、この実施例では、エッチング開始位置αは、振動膜24の端に位置していて、犠牲層36のエッチング開始位置とは異なっている。
エッチング窓34からSi基板22の表面が露出すると、エッチング窓34にTMAH等のエッチャントが浸入してSi基板22が表面側から裏面側へ向けて結晶異方性エッチングされ、さらに水平方向にも犠牲層35及びSi基板22のエッチングが進む。その結果、図6(c)に示すように、Si基板22の表面側に空洞23が形成される。空洞23は、その上面開口がエッチング窓34と一致したところでエッチングが停止する。
こうして犠牲層35、36が完全にエッチングされ、空洞23が所望の深さまで達したら、Si基板22をエッチャントから引き上げて空洞23のエッチング処理を終了する。
ついで、図6(c)に示すように、固定電極29にエッチングによってアコースティックホール30をあけ、さらにバックプレート27にもエッチングによってアコースティックホール28をあける。
この後、振動膜24を保護している保護膜32、37、38をHF水溶液などでエッチング除去する。このとき、振動膜24の四隅に保護膜32、37を残して支持ポスト25を形成する。同時に、裏面側の保護膜33も除去し、図2(a)(b)のような構造のマイクロフォン21を完成する。
実施例1のマイクロフォン21にあっては、Si基板22を表面側から結晶異方性エッチングすることによって空洞23を形成しているので、裏面側で空洞23が広がらず、空洞23によってマイクロフォン21のチップサイズが大型化するのを避けることができる。
また、表面側から空洞23をエッチングしているにも拘わらず、振動膜24にエッチングホールを形成する必要がなく、エッチングホールによって振動膜24の強度を低下させたり、振動膜24の音響特性を変化させたりする恐れがない。
さらに、振動膜24は、支持ポスト25によってその一部分(すなわち、四隅の部分)を固定されているだけであるので、振動膜24が柔軟に変形することができて弾性変形し易くなり、マイクロフォン21の感度が向上する。
また、このマイクロフォン21にあっては、ベントホール26を通して振動膜24の上面側と下面側とが連通しているので、振動膜24の上面側と下面側との静圧差によって振動膜が撓むことによるマイクロフォン21の感度低下を防ぐことができる。
しかも、このマイクロフォン21にあっては、薬液投入口31とエッチング窓34の縁との距離を長くとることによってベントホール26の通路長さを長くすることができるので、ベントホール26の音響抵抗を高くすることができ、それによってマイクロフォン21の低周波特性を改善することができる。この点を定量的に説明すれば、以下の通りである。
ベントホールの抵抗成分Rvは、
Rv=(8μta)/(Sv) …(数1)
で表わされる。但し、μはベントホールの摩擦損失係数、tはベントホールの通路長さ、aは振動膜の面積、Svはベントホールの面積である。また、マイクロフォンのロールオフ周波数fL(感度の低下する限界周波数)は、
1/fL=2πRv(Cbc+Csp) …(数2)
で表わされる。但し、Rvは上式の抵抗成分、Cbcは空洞の音響コンプライアンス、Cspは振動膜のスティフネス定数である。
実施例1のマイクロフォン21では、上述のように薬液投入口31の位置をエッチング窓34の縁から離すことにより、Si基板22の上面と振動膜24との間のベントホール26の通路長さtを長くとることができる。よってマイクロフォン21では、上記(数1)から分かるように、ベントホール26の通路長さtを長くとることによって音響抵抗を非常に高くすることができ、また上記(数2)から分かるように、半導体センサ素子61、62の低周波特性を改善することができるので、マイクロフォンとして好ましい特性を得ることができる。
米国特許第5,452,268号などでは、音響抵抗を高めるためにベントホール開口部の断面積を小さくしている。しかし、ベントホールの断面積を小さくするのにはプロセスルール的に限界があり、あまり効果を期待することができない。これに対し、実施例1のマイクロフォン21ではベントホール26の通路長さを長くとれるので、図8に示すように、ベントホール26を通過した後の音響振動を非常に小さくでき、上記のようにマイクロフォン21の低周波特性を改善できるのである。
図9は実施例1の変形例の製造工程を示す断面図である。この変形例は、空洞23をSi基板22の表裏に貫通させたものである。その製造方法としては、前記図4(a)〜(d)、図5(a)〜(d)及び図6(a)(b)のような工程を経た後、図9(a)に示すように、エッチング窓34を通してSi基板22の表面側から結晶異方性エッチングする。エッチング窓34は実施例1の場合よりも大きく開口しており、結晶異方性エッチングにより空洞23を形成する際、長時間TMAH等のエッチャントにSi基板22を浸漬しておく。その結果、空洞23はやがてSi基板22の裏面に達し、Si基板22の表裏に貫通する。この後、図9(b)に示すように、支持ポスト25を残すようにして、振動膜24を保護している保護膜32、37、38をHF水溶液などでエッチング除去する。
このような変形例によれば、空洞23の容積を大きく取れるので、マイクロフォンの音響特性が向上する。すなわち、空洞23の音響コンプライアンス(バックチャンバーの音響コンプライアンス)Ccavは、
Ccav=Vbc/(ρcSbc) …(数3)
で表わされる。但し、Vbcは空洞23の体積(バックチャンバー体積)、ρcは空気の体積弾性率、Sbcは空洞23の開口部の面積である。
上記変形例では、空洞23をSi基板22の表裏両面に貫通させることにより、開口面積に比べて体積の大きな空洞23を形成することができるので、上記(数3)から分かるように、貫通孔14の音響コンプライアンスを大きくすることができ、ベントホール63を開口していても感度が低下しにくくなる。
また、上記変形例では、空洞23が表裏に貫通しているので、裏面側からも音響振動を感知することができる。
図10(a)〜(c)、図11(a)〜(c)及び図12(a)〜(c)は、本発明の実施例2によるマイクロフォン41の製造工程を示す断面図である。この製造工程により得られるマイクロフォン41では、犠牲層35、36やSi基板22をエッチングする際に振動膜24をエッチャントから保護するための保護膜が不必要になっているので、マイクロフォン41の成膜工程が簡略化される。以下、この製造工程を説明する。
まず、図10(a)に示すように、(100)面又は(110)面のSi基板22(ウエハ)の表面及び裏面にSiNからなる振動膜支持層42(エッチング保護膜)と保護膜43を成膜する。ついで、Si基板22の表面において、空洞23を形成しようとする領域の振動膜支持層42をフォトリソグラフィ技術を用いて部分的に除去し、形成しようとする空洞23の上面開口に合わせてエッチング窓44を開口する。
振動膜支持層42の上からSi基板22の表面にSiO薄膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術を用いてSiO薄膜をパターニングする。これにより、エッチング窓44内においてSi基板22の表面にSiO薄膜からなる犠牲層35を形成する。また、振動膜支持層42の上面において、ベントホール26を形成しようとする領域には、犠牲層35と連続するようにしてSiO薄膜からなる犠牲層36を形成する。このときの状態を図10(b)に示す。
ついで、図10(c)に示すように、犠牲層35、36の上からSi基板22の表面にSiNからなる振動膜24を成膜し、犠牲層35、36を振動膜24によって覆う。この後エッチングにより振動膜24を形成した上で、図11(a)に示すように、振動膜24の上にSiO薄膜を成膜して保護膜45を形成し、保護膜45によって振動膜24及び振動膜支持層42を覆う。
図11(b)に示すように、保護膜45をバックプレート27の内面形状に合わせてエッチング加工した後、保護膜45の表面にSiN膜を成膜してバックプレート27を形成する。さらに、バックプレート27の上にAu/Crからなる固定電極29を形成する。
図11(c)に示すように、エッチングによって固定電極29にアコースティックホール30を開口し、ついで、バックプレート27に薬液投入口31とアコースティックホール28を開口する。さらに、薬液投入口31からその直下の保護膜45と振動膜24の端を部分的に開口することによって、薬液投入口31の直下で振動膜24にエッチングホール46を開口し、エッチングホール46から犠牲層36を露出させる。
この後、Si基板22をHF水溶液に浸漬すると、HF水溶液はSiOを等方的にエッチングするので、図12(a)に示すように、薬液投入口31から浸入したHF水溶液により保護膜45が等方性エッチングされ、さらにエッチングホール46から浸入したHF水溶液により犠牲層36が等方性エッチングされていく。
犠牲層36が等方性エッチングされると、犠牲層36が等方性エッチングされた跡にベントホール26の一部が形成される。さらに、犠牲層36がエッチングされてHF水溶液が犠牲層35に達すると、犠牲層35がHF水溶液によって等方性エッチングされ、犠牲層35がエッチング除去された跡の空間にエッチング窓34が開口する。
図12(b)に示すように、犠牲層36及び35が完全にエッチング除去され、また保護膜45がバックプレート27の下面の部分を残してエッチングされたら、Si基板22をHF水溶液から引き上げる。ここで、振動膜24と振動膜支持層42の間の空間のエッチング開始位置αがエッチング窓34の端から離れた位置にあるので、振動膜24と振動膜支持層42との間の空間にベントホール26が生じると共にベントホール26の通路長さを長くすることができる。なお、この実施例では、エッチング開始位置αは、エッチングホール46の位置にあって、犠牲層36のエッチング開始位置と一致している。
ついで、Si基板22をTMAH等のエッチャントに浸漬する。このエッチャントは、エッチングホール46からエッチング窓44に浸入してSi基板22を表面側から結晶異方性エッチングする。その結果、図12(c)に示すように、実施例1の場合と同様に、Si基板22の上面側に空洞23が形成される。こうして、所望の空洞23が形成されたらSi基板22をTMAH等のエッチャントから引き上げ、洗浄及び乾燥を行なってマイクロフォン41を完成する。
このようにしてマイクロフォン41を製作すれば、Si基板22の表面側からのエッチングのみで、裏面側における広がりの小さな空洞23を開口することができ、マイクロフォン41を小型化することができる。また、振動膜24には、エッチングホール46が開口されているが、これはベントホール26の開口端となるものであって、振動膜24の振動部分から離れた位置に設けられているので、マイクロフォン41における振動膜24の物理的特性を変化させたり、振動膜24の強度を低下させたりする恐れが小さい。
また、実施例2の場合には、振動膜24が、Si基板22をエッチングするためのTMAH等のエッチャントに耐性を有する材料(SiN)で形成されているので、実施例1のように振動膜24の下面を保護する保護膜が必要なく、マイクロフォン41の製造工程において成膜作業を簡略にでき、マイクロフォン41の製造コストを安価にできる。
また、実施例1の場合には、結晶異方性エッチングと等方性エッチングとを同一のエッチャントによって行なったので、結晶異方性エッチングと等方性エッチングとを同一装置内で連続して行え、作業効率が高かった。これに対し、実施例2の場合には、結晶異方性エッチングと等方性エッチングとを別工程としているので、結晶異方性エッチングの手段と等方性エッチングの手段の制約が少なくなり、例えば等方性エッチングは腐食性のガスなどを用いた化学的エッチングとすることもできる。
図13(a)は本発明の実施例3によるマイクロフォン51の構造を示す平面図、図13(b)は図13(a)のZ−Z線断面図である。このマイクロフォン51は、振動膜24にしわ(皺)構造やストッパ52などの機能部分を設けたものである。
振動膜24のしわ構造は、四角環状をした屈曲部53によって構成されている。屈曲部53は、その断面が振動膜24の上面側へ突出するように屈曲している。このように振動膜24にしわ構造を形成すれば、振動膜24の変位が大きくなったり、応力による撓みが少なくなることは、"The fabrication and use of maicromachined corrugated silicon diaphragms"(J. H. Jerman, Sensors and Actuators A21-A23 pp.998-992, 1992)に報告されている。
ストッパ52は、振動膜24の表面が丸い突起状に突出したものである。静電容量型のマイクロフォン51の場合には、振動膜24が可動電極となり、振動膜24の上方に固定電極29が配置される。静電容量型のマイクロフォン51の場合には、振動膜24の上面にストッパ52を設けておけば、振動膜24が大きく変形した場合でも、ストッパ52が固定電極に当接することにより、静電力によって振動膜24が固定電極29にくっついて戻らなくなるのを防ぐことができる。
図14(a)(b)、図15(a)〜(d)、図16(a)〜(d)、図17は、上記マイクロフォン51の製造工程を説明する図である。以下、図14〜図17に従ってマイクロフォン51の製造工程を説明する。まず、図14(a)(b)に示すように、Si基板22の表面及び裏面にSiO薄膜によって保護膜32(エッチング保護膜)及び保護膜33を成膜する。ついで、空洞23の上面開口となる領域内において、屈曲部53やストッパ52を設けようとする箇所で保護膜32をエッチングしてエッチング窓34を開口する。
そして、保護膜32の上からSi基板22の全面にポリシリコン薄膜を形成し、このポリシリコン薄膜を所定パターンとなるようにエッチングし、保護膜32のエッチング窓34内に残ったポリシリコン薄膜によって犠牲層35を形成すると共に、保護膜32の上面でベントホール26を形成しようとする領域に犠牲層36を形成する。
ついで、図15(a)に示すように、犠牲層35、36の上からSi基板22の表面をSiOからなる保護膜37で覆う。このとき保護膜37は、各犠牲層35、36の上に成膜されるので、各犠牲層35、36の部分では保護膜37は上方に突出している。
図15(b)に示すように、保護膜37の上にポリシリコン薄膜からなる振動膜24を形成する。振動膜24は、各犠牲層35、36の領域では、保護膜37を介して各犠牲層35、36によって持ち上げられるので、犠牲層35、36の上で屈曲部53やストッパ52が形成される。
さらに、図15(c)に示すように、振動膜24の上にSiOからなる保護膜38を成膜して振動膜24を覆い隠す。そして、保護膜37、38をバックプレート27の内面形状に合わせてエッチング加工した後、図15(d)に示すように、保護膜45の表面にSiN膜を成膜してバックプレート27を形成する。さらに、バックプレート27の上にAu/Crからなる固定電極29を形成する。
図16(a)に示すように、エッチングによって固定電極29にアコースティックホール30を開口し、ついで、バックプレート27に薬液投入口31とアコースティックホール28を開口する。さらに、薬液投入口31から直下の保護膜38、37を部分的に開口し、薬液投入口31の下方に犠牲層36を露出させる。
この後、Si基板22をTMAH等のエッチャントに浸漬すると、TMAH等のエッチャントはポリシリコンを等方的にエッチングするので、図16(b)に示すように、薬液投入口31から浸入したエッチャントにより犠牲層36が等方性エッチングされる。
犠牲層36が等方性エッチングされると、その跡の空間にTMAH等のエッチャントが浸入すると共に犠牲層36が等方性エッチングされた跡にベントホール26の一部が形成される。さらに、犠牲層36がエッチングされてエッチャントが犠牲層35に達すると、図17において細線の矢印で示すように犠牲層35がHF水溶液によって等方性エッチングされていき、犠牲層35がエッチングされた後の空間にエッチング窓34が開口する。
エッチング窓34が開口すると、図17に太線矢印で示すように、エッチング窓34のエッジ部からSi基板22の結晶異方性エッチングが進み、図16(c)に示すように、Si基板22は表面側に空洞23が形成される。
この結果、Si基板22の表面側には、エッチング窓34よりも内側の領域でエッチングされた空洞23ができる。こうして、空洞23が完全に形成された時点でSi基板22をTMAH等のエッチャントから引き上げる。
Si基板22を洗浄した後、HF水溶液でSiOからなる保護膜32、37、38をエッチング除去し、図16(d)に示すように、保護膜37による支持ポスト25だけが残った時点でエッチングを終了し、洗浄及び乾燥を行なってマイクロフォン51を完成する。
なお、実施例1〜3においては、Si基板やポリシリコンから成る犠牲層などをTMAH等のエッチャントによってエッチングしたが、このエッチャントとしては、TMAH以外にもKOH、EDPなども用いることができる。また、半導体基板としては、Si基板以外にも、化合物半導体基板などを用いてもよい。
図1(a)〜図1(d)は、従来例の圧力センサの製造工程を示す断面図である。 図2(a)は本発明の実施例1によるマイクロフォンの構造を示す平面図、図2(b)は図2(a)のX−X線断面図である。 図3は、バックプレートを除いた状態における実施例1のマイクロフォンの平面図である。 図4(a)〜図4(d)は、実施例1のマイクロフォンの製造工程を示す断面図である。 図5(a)〜図5(d)は、実施例1のマイクロフォンの製造工程を示す断面図であって、図4(d)の続図である。 図6(a)〜図6(d)は、実施例1のマイクロフォンの製造工程を示す断面図であって、図5(d)の続図である。 図7は、振動膜と犠牲層との位置関係を表わした平面図である。 図8はベントホールの働きを説明する概略図である。 図9(a)及び図9(b)は、実施例1の変形例によるマイクロフォンの製造工程の一部を示す断面図である。 図10(a)〜図10(c)は、実施例2のマイクロフォンの製造工程を示す断面図である。 図11(a)〜図11(c)は、実施例2のマイクロフォンの製造工程を示す断面図であって、図10(c)の続図である。 図12(a)〜図12(c)は、実施例2のマイクロフォンの製造工程を示す断面図であって、図11(c)の続図である。 図13(a)は本発明の実施例3によるマイクロフォン(バックプレートを除いている。)の構造を示す平面図、図13(b)は図13(a)のZ−Z線断面図である。 図14(a)は、Si基板の上に形成された犠牲層の形状を示す平面図、図14(b)はその断面図である。 図15(a)〜図15(d)は、実施例3のマイクロフォンの製造工程を示す断面図であって、図14の続図である。 図16(a)〜図16(d)は、実施例3のマイクロフォンの製造工程を示す断面図であって、図15(d)の続図である。 図17は、犠牲層が等方性エッチングされる様子と、Si基板が結晶異方性エッチングする様子を示す概略図である。
符号の説明
21 マイクロフォン
22 Si基板
23 空洞
24 振動膜
25 支持ポスト
26 ベントホール
27 バックプレート
29 固定電極
31 薬液投入口
32、33 保護膜
34 エッチング窓
35 犠牲層
36 犠牲層
37 保護膜
38 保護膜
41 マイクロフォン
42 振動膜支持層
43 保護膜
44 エッチング窓
45 保護膜
46 エッチングホール
51 マイクロフォン
52 ストッパ
53 屈曲部

Claims (9)

  1. 半導体基板の表面にエッチング保護膜を形成し、当該エッチング保護膜にエッチング窓を開口する工程と、
    前記エッチング窓の内部と前記エッチング保護膜の上面に少なくとも一部が連続するようにして犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層の上方に振動膜を形成する工程と、
    前記エッチング保護膜が耐性を有するエッチャントを用いて、前記犠牲層のうち前記振動膜と前記エッチング保護膜に挟まれた領域に存在する犠牲層のエッチングを、前記エッチング窓から離間した箇所から開始して、前記エッチング窓を開口させる工程と、
    前記エッチング保護膜が耐性を有するエッチャントを用いて、前記エッチング窓から前記半導体基板を結晶異方性エッチングして前記半導体基板の表面側に空洞を形成する工程と、
    を有することを特徴とするマイクロフォンの製造方法。
  2. 前記犠牲層を形成した後で、かつ、前記振動膜を形成する前において、前記犠牲層をエッチングするための前記エッチャントと前記半導体基板をエッチングするためのエッチャントに耐性を有する材料によって前記犠牲層の上に保護膜を形成する工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記載のマイクロフォンの製造方法。
  3. 前記犠牲層をエッチングするための前記エッチャントと前記半導体基板をエッチングするためのエッチャントに耐性を有する材料によって前記振動膜の上に保護膜を形成したことを特徴とする、請求項1に記載のマイクロフォンの製造方法。
  4. 同一のエッチャントによって前記犠牲層を等方性エッチングすると共に前記半導体基板を結晶異方性エッチングすることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロフォンの製造方法。
  5. 前記犠牲層をエッチングするための前記エッチャントと異なるエッチャントによって前記半導体基板を結晶異方性エッチングすることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロフォンの製造方法。
  6. 前記振動膜の上方に、固定電極を備えたバックプレートを形成する工程を備えたことを特徴とする、請求項1に記載のマイクロフォンの製造方法。
  7. 前記空洞が、前記半導体基板の表裏に貫通していることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロフォンの製造方法。
  8. 前記犠牲層を前記振動膜の形成領域の一部に設けておくことにより、前記振動膜を屈曲させることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロフォンの製造方法。
  9. 前記犠牲層を前記振動膜の形成領域の一部に設けておくことにより、前記振動膜の表面に突起を形成することを特徴とする、請求項1に記載のマイクロフォンの製造方法。
JP2006123652A 2006-04-27 2006-04-27 マイクロフォンの製造方法 Active JP4742972B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006123652A JP4742972B2 (ja) 2006-04-27 2006-04-27 マイクロフォンの製造方法
CN200780013260.0A CN101422053B (zh) 2006-04-27 2007-02-23 麦克风的制造方法
PCT/JP2007/053401 WO2007125675A2 (ja) 2006-04-27 2007-02-23 マイクロフォンの製造方法
US12/296,646 US7849583B2 (en) 2006-04-27 2007-02-23 Microphone manufacturing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006123652A JP4742972B2 (ja) 2006-04-27 2006-04-27 マイクロフォンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007295487A JP2007295487A (ja) 2007-11-08
JP4742972B2 true JP4742972B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=38655914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006123652A Active JP4742972B2 (ja) 2006-04-27 2006-04-27 マイクロフォンの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7849583B2 (ja)
JP (1) JP4742972B2 (ja)
CN (1) CN101422053B (ja)
WO (1) WO2007125675A2 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007288669A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Hosiden Corp エレクトレットコンデンサマイクロホン
US8327711B2 (en) * 2008-02-20 2012-12-11 Omron Corporation Electrostatic capacitive vibrating sensor
US8144906B2 (en) * 2008-05-21 2012-03-27 Akustica, Inc. Wind immune microphone
JP5332373B2 (ja) * 2008-07-25 2013-11-06 オムロン株式会社 静電容量型振動センサ
KR101300749B1 (ko) * 2009-12-14 2013-08-28 한국전자통신연구원 음향 센서 및 이의 제조 방법
JP4947168B2 (ja) * 2010-02-24 2012-06-06 オムロン株式会社 音響センサ
JP5083369B2 (ja) 2010-04-28 2012-11-28 オムロン株式会社 音響センサ及びその製造方法
JP5454345B2 (ja) * 2010-05-11 2014-03-26 オムロン株式会社 音響センサ及びその製造方法
CN102348155B (zh) * 2010-07-30 2014-02-05 上海丽恒光微电子科技有限公司 微机电麦克风及其制造方法
JP5267627B2 (ja) * 2011-08-30 2013-08-21 オムロン株式会社 音響センサ及びその製造方法
CN103681233B (zh) * 2012-09-05 2016-06-15 无锡华润上华半导体有限公司 一种多沟槽结构的制作方法
DE102013213071B3 (de) 2013-07-04 2014-10-09 Robert Bosch Gmbh Herstellungsverfahren für ein mikromechanisches Bauteil
CN103449358A (zh) * 2013-08-27 2013-12-18 上海先进半导体制造股份有限公司 Mems封闭腔体的制作方法
DE102014214525B4 (de) * 2014-07-24 2019-11-14 Robert Bosch Gmbh Mikro-elektromechanisches Bauteil und Herstellungsverfahren für mikro-elektromechanische Bauteile
JP6409188B2 (ja) * 2014-11-18 2018-10-24 株式会社オーディオテクニカ 電気音響変換器および音響抵抗材
KR101610129B1 (ko) * 2014-11-26 2016-04-20 현대자동차 주식회사 마이크로폰 및 그 제조방법
CN107226450B (zh) * 2016-03-24 2021-09-03 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 一种mems器件及其制备方法、电子装置
CN108122790B (zh) * 2016-11-29 2020-12-18 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 半导体装置及其制造方法
CN107215844B (zh) * 2017-06-13 2020-01-31 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 一种膜片结构及其制作方法
JP2020036214A (ja) 2018-08-30 2020-03-05 Tdk株式会社 Memsマイクロフォン
JP2020036215A (ja) 2018-08-30 2020-03-05 Tdk株式会社 Memsマイクロフォン

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6276784A (ja) * 1985-09-30 1987-04-08 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 半導体圧力センサの製造方法
JPH06339192A (ja) * 1993-05-27 1994-12-06 Atsuden Kk マイクロホンユニット
US5452268A (en) * 1994-08-12 1995-09-19 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Acoustic transducer with improved low frequency response
JPH09130199A (ja) * 1995-10-27 1997-05-16 Mitsubishi Electric Corp 圧電薄膜素子およびその製法
TW387198B (en) * 1997-09-03 2000-04-11 Hosiden Corp Audio sensor and its manufacturing method, and semiconductor electret capacitance microphone using the same
US7434305B2 (en) * 2000-11-28 2008-10-14 Knowles Electronics, Llc. Method of manufacturing a microphone
CN1642359A (zh) * 2004-01-08 2005-07-20 佳乐电子股份有限公司 微型单晶片式麦克风及其制造方法
CN100596241C (zh) * 2004-05-27 2010-03-24 李韫言 单晶硅微机械加工的电容式麦克风及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7849583B2 (en) 2010-12-14
CN101422053B (zh) 2012-09-26
WO2007125675A2 (ja) 2007-11-08
CN101422053A (zh) 2009-04-29
US20090181489A1 (en) 2009-07-16
JP2007295487A (ja) 2007-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4742972B2 (ja) マイクロフォンの製造方法
JP4144640B2 (ja) 振動センサの製造方法
JP5083369B2 (ja) 音響センサ及びその製造方法
US7825484B2 (en) Micromachined microphone and multisensor and method for producing same
EP1996507B1 (en) Method for fabricating a mems microphone
IT201800004758A1 (it) Trasduttore acustico mems piezoelettrico e relativo procedimento di fabbricazione
US20110140213A1 (en) Capacitive vibration sensor
JP2008518549A (ja) バックプレートなしのシリコンマイクロホン
KR102311446B1 (ko) 이중 백플레이트 및 다이어프램 마이크로폰
KR20190028874A (ko) 멤스 마이크로폰 및 이의 제조 방법
KR101764314B1 (ko) 음향 센서 및 그 제조 방법
TWI481546B (zh) 微機電系統裝置及製程
JP4273438B2 (ja) マイクロフォン
JP2009524368A (ja) コンデンサマイクロホン振動板の支持装置
CN106608614B (zh) Mems结构的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110425

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4742972

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250