JP5080953B2 - 光書き込み装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像記録媒体に光書き込みを行う光書き込み装置、及びその光書き込み装置を備えたプリンタ、複写機、ファクシミリ、及びこれらの機能を複合して有するデジタル複合機などの画像形成装置に係り、特に、ドループ特性による光量低下を低減して光書き込みを行う技術に関する。
画像形成装置に用いられる半導体レーザ(以下、「LD」と称す)は直流点灯させた場合、自身の発熱により光量が徐々に低下するという特性が知られている。この特性はドループと称されている。図11は、ドループ発生時のLD駆動電流(同図(a))とLD光の出力波形(同図(b))を示す図である。図11から分かるように、LDに駆動電流を流すと、LDの点灯中にLDの発熱により温度が変化し、それに伴ってLDの発光光量が変化する。このように光量が変化(低下)してしまうと、電子写真では画像に濃淡が生じてしまう。そこで、図12に示すようにLD点灯前にバイアス電流を流し、LDの温度を予め上げておき、点灯による温度上昇飽和点に近づけておくことによって温度差を減少させ、ドループを低減させることが従来から行われている。図12(a)はバイアス電流を流さない場合の光出力の特性を示し、図12(b)はバイアス電流I1を流したときの光出力の特性を示す。図12(a)では、図12(b)に対して光出力の立ち上がりが遅れていることが分かる。この遅れを発振ディレイDLと称している。
これを解決するための技術として、例えば特許文献1記載の発明が知られている。この発明は、画像データに基づいてオン・オフ制御される光ビームを射出する半導体発光素子の光量を制御する方法に係るもので、所定の画像データの画像記録に先行してこの画像データに接近する一定範囲内の画像データのオン・オフ時間比を求め、このオン・オフ時間比に基づいて前記所定の画像データを記録するための駆動電流に付加するバイアス電流を制御して、光ビームの光量を略一定に制御するようにしている。
特許第3628128号公報
しかし、前記特許文献1記載の発明では、LDのドループを低減するため、ライン毎のLD点灯時間を事前に求め、LDのオン/オフ時間に応じてバイアス電流の値を変化させ、ドループを低減させているが、LD点灯直前のバイアス電流量によって光パルス幅の再現性が異なり、前記発振ディレイDLへの対応が不十分であった。そしてこれにより、画を書き込んだ後の濃淡の発生が十分に抑えられているとは言い難い。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、LD点灯毎の発振ディレイの変化を抑え、ドループを低減して画質の向上を図ることにある。
記課題を解決するため、本発明の光書き込み装置の第1の基本構成は、入力された画像データに応じて光源を点灯制御する制御手段を備えた光書き込み装置において、前記制御手段、光パルスの発振ディレイ幅は変化させずにドループ特性による光量低下を低減するため、前記光源に供給する2段階のバイアス電流として、常に流れている1段階目のバイアス電流、並びに当該光源の点灯直前に当該1段階目のバイアス電流に加算される2段階目のバイアス電流を制御し、走査ラインにおける当該光源の点灯時間に応じて当該2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように当該1段階目のバイアス電流値を変化させることを特徴とする。
本発明の光書き込み装置の第2の基本構成は、入力された画像データに応じて複数の光源を点灯制御する制御手段を備えた光書き込み装置において、前記制御手段は、前記複数の光源に供給する2段階のバイアス電流として、常に流れている1段階目のバイアス電流、並びに当該複数の光源の点灯直前に当該1段階目のバイアス電流に加算される2段階目のバイアス電流を制御し、当該複数の光源のうちの第1の光源を点灯させる直前に、当該第1の光源に対する近傍の第2の光源の点灯有無によって当該第1の光源に供給する当該2段階のバイアス電流を変化させると共に、当該第2の光源が点灯している場合は、当該第1の光源に供給する当該2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように当該1段階目のバイアス電流値を変化させることを特徴とする。
本発明の光書き込み装置の第3の基本構成は、入力された画像データに応じて複数の光源を点灯制御する制御手段を備えた光書き込み装置において、前記制御手段は、前記複数の光源に供給する2段階のバイアス電流として、常に流れている1段階目のバイアス電流、並びに当該複数の光源の点灯直前に当該1段階目のバイアス電流に加算される2段階目のバイアス電流を制御し、当該複数の光源のうちの走査ラインにおける第1の光源の点灯時間、及び当該第1の光源に対する近傍の光源のうちの点灯しているものの数に応じて当該2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように点灯する光源に供給する当該1段階目のバイアス電流値を変化させることを特徴とする。
本発明の光書き込み装置の第4の基本構成は、入力された画像データに応じて複数の光源を点灯制御する制御手段を備えた光書き込み装置において、前記制御手段は、前記複数の光源に供給する2段階のバイアス電流として、常に流れている1段階目のバイアス電流、並びに当該複数の光源の点灯直前に当該1段階目のバイアス電流に加算される2段階目のバイアス電流を制御し、当該複数の光源のうちの走査ラインにおける第1の光源の点灯時間、及び当該第1の光源に対する近傍の光源のうちの点灯しているものの数に応じて当該2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように点灯する光源に供給する当該2段階目のバイアス電流の通電時間を変化させることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、光源はLD32に、制御手段はLD制御部2に、データ処理手段は画像データ処理部1にそれぞれ対応し、光書き込みは光源部3と光走査部4によって行われる。
本発明によれば、光パルスの発振ディレイ幅が変化しないように光源点灯に光源に供給する2段階のバイアス電流を制御するので、ドループを低減して画質の向上を図ることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の書き込み制御部のブロック図である。この書き込み制御部は、画像データ処理部1、LD制御部2、光源部3、光走査部4、及びCPU5から基本的に構成されている。
画像データ処理部1は画像処理ASIC(あるいは画像処理コントローラ)から構成され、LD制御部2側に画像データと画像領域信号を出力する。
LD制御部2は、速度変換用ラインメモリ21、各種パターン生成部22、書き込みγ変換部23、LD変調及び各種クロック生成部24、連続点灯検出部25、LUT(ルックアップテーブル)26、バイアス電流発生部27、画像領域制御及び各種タイミング制御部28、各種設定レジスタ及びポリゴンモータ制御部29を備えている。また、LD制御部2は、画像データ入力I/F20a、コマンドI/F20b、LD変調I/F20c、同期検知I/F20d、ポリゴンモータI/F20eによって外部からのデータあるいは信号の入力、外部へのデータあるいは信号の出力を行う。
光源部3はレーザ駆動部31とLD32を備え、光走査部4はポリゴンモータドライバ41、ポリゴンモータ42及び同期検知センサ43を備えている。
このような構成要素からなる書き込み制御部では、画像データ処理部1から出力された画像データは画像データ入力I/F20aからLD制御部2内のラインメモリ21に格納され、連続点灯検出部25を介して取得されたライン毎のLD点灯時間をLUT26に読み込ませる。バイアス電流発生部27はLUT26に格納されたLD点灯時間に基づいて、LD点灯時間に対応したバイアス電流I1、I2、発光電流Ib、Icを発生し、LD32を点灯させる。
また、バイアス電流I1、I2はLD変調部及び各種クロック形成部24で、同期検知センサ43からの同期検知信号に基づいてバイアス電流I1、I2をレーザ駆動部31側に出力する。LD変調部及び各種クロック形成部24からの出力はLD変調I/F20cを介して光源部3側に入力される。
画像領域制御及び各種タイミング制御部28は、画像データ処理部1から出力される画像領域信号と、各種設定レジスタ及びポリゴンモータ制御部29から入力される信号に基づいて画像領域制御信号及びタイミング制御信号を生成する。各種設定レジスタ及びポリゴンモータ制御部29は、CPU5から同期シリアル信号等が入力され、ポリゴンモータドライバ41にポリゴンモータ42への駆動信号を出力する。ポリゴンモータ42は図示しないポリゴンミラーを回転させ、前記LD32から出射される変調されたレーザ光を図示しない画像転写媒体の主走査方向、例えば感光体ドラム表面を主走査方向に露光走査する。これにより、感光体ドラム表面に潜像が形成される。なお、このような光書き込み装置を備えた電子写真式の画像形成装置は公知なので、詳細は省略する。
図2はレーザ駆動部31から出力されるLD駆動電流の内訳を示す図である。横軸に電流値を、縦軸に光量をとっている。LD32のバイアス電流は、常に流れている固定電流I1とLD点灯直前に加算される加算電流I2の2段階に分けられる。事前にLD32の閾値電流Ithを測定し、温度変動によるIthの変動に対し、バイアス電流の合計がIthを超えてLD32が発光することがないようマージンを持たせるためにIthからIbを引いた値がI1とI2の合計値となるように制御している。すなわち、
Ia=I1+I2
=Ith−Ib
という関係に制御される。
LD点灯前に前記バイアス電流(I1+I2)を流しておくと、LD温度が既に上昇した状態で点灯制御が行われるため、図11に示したドループによる光量の変化を低減することが可能となる(図12)。また、バイアス電流I1と加算電流I2の合計値(Ia)が増加すると、LD32の発振ディレイDLは減少する。しかし、上述したようにバイアス電流の合計値Iaが大きくなり過ぎると、LD32の閾値電流Ithを超え、LD32が発光してしまう可能性があり、また、オフセット発光による地汚れの原因となる。そこで、マージンIbの設定量が重要となる。なお、図2では、IonはLD32の点灯電流を、IopはLD32の駆動電流をそれぞれ示す。
以下、本実施形態におけるLD制御について、各実施例に分けて説明する。
本実施例は、LD制御部2が、走査ラインにおける光源の点灯時間に応じて、2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように1段階目のバイアス電流値を変化させる例である。図3及び図4は、この実施例1におけるLD発光電流の出力タイミングを示すタイミングチャートであり、図3はLD発光時間が短いラインでのタイミングチャート、図4はLD発光時間が長いラインでI1を増加させた場合のタイミングチャートである。先にも触れたが、LD32はデータ信号に応じてパルス発光を行う。その際、LD32には常に固定電流I1が流され、LD点灯直前に加算電流I2が加算されてドループ及び発振ディレイDLを低減させ、その後、Ib+Icの電流値が加算され、点灯電流IonでLD32は点灯する。その後、LD32は駆動電流Iopが流される時間だけ発光する。
LD制御部2は図3に示すように、LD発光時間が短い走査ラインにおいては固定電流I1が少なくなるように制御する(図3−A)。この場合には、LD発光時間が短いため、ドループによる光量の低下率は元々小さいと考えられる。この際、固定電流I1が小さいことから、この走査ラインでは消費電流を小さくするというメリットもある。また、図4に示すように、LD発光時間が長い走査ラインにおいては、発光時間に応じて固定電流I1を増加させる(図4−B)。これによりLD32のドループによる光量低下を低減することができる。このとき、固定電流I1を増加させた分、加算電流I2は減じ、合計値Ia(=I1+I2)が一定となるようにする。これによって発振ディレイDLを変化させることなくドループのみ低減することができる。
なお、図4では、固定電流I1を増加させる前の電流出力特性と、そのときの光出力特性をそれぞれ鎖線で示す。
ここで、前記電流Iaは固定電流I1と加算電流I2を加算した値であるが、有効走査領域に対する発光時間の割合をRatioとおくと、このRatioが長い程I1が大きくなる。この状態を図5に示す。最もLD32が長く発光するラインはRatioが100%であり、そのときに、固定電流I1は電流Iaとなる。この間、使用するLD32の特性によって発光時間の割合Ratioと電流Iaとの関係は図5に示す特性(1)、(2)、(3)のように異なる。なお、特性(1)は、発光時間(横軸)とI1の大きさ(縦軸)の関係が線形の例であるが、特性(2)及び(3)のような特性のルックアップテーブル(LUT)を使用して発光時間の割合Ratioと電流Iaとの関係を設定することができる。
本実施例は、LD制御部2が、走査ラインにおける光源の点灯時間に応じて、2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように2段階目のバイアス電流の通電時間を変化させる例である。図6はこの実施例2におけるLD発光電流の出力タイミングを示すタイミングチャートである。すなわち、LD制御部2は、LD発光時間が長い走査ラインにおいては、発光時間に応じて電流Iaの通電時間を長くする。これにより、LD発光開始前にLD32の温度を長い期間温めることができるため、LD32のドループを低減することが可能となる。この場合、電流Iaの値は変化させないで発振ディレイの変化を招くことなく、ドループのみ低減することができる。
なお、図6では、電流Iaの通電時間を変えなかった場合の電流出力特性と、そのときの光出力特性をそれぞれ鎖線で示す。
図7は有効走査期間に対するLD32の点灯時間の割合をRatioとしたときのIaの通電時間を示す特性図である。この場合、Ratioが100%のときにIa通電時間が1画素CLKとなるように制御する。ただし、Ratioが小さいときも電流Iaは完全には0にならない。本発明の特徴の重要な点は「LD発光直前のバイアス電流は必ずIaであり、発振ディレイDLの大きさを毎ライン揃えられる」ことであり、ほとんどLD32が点灯しないラインにおいても、発振ディレイDLが共通になるように、電流Iaは最低限の時間(図中Imin)が流れるようにし、Iminの時間はLD毎に決定する。図7においても、図5と同様に、使用するLD32の特性によって発光時間の割合Ratioと電流Iaの通電時間との関係は図7に示す特性(4)、(5)、(6)のように異なる。なお、特性(4)は、発光時間(横軸)とI1の大きさ(縦軸)の関係が線形の例であるが、特性(5)及び(6)のような特性のルックアップテーブル(LUT)を使用して発光時間の割合Ratioと電流Iaとの関係を設定することができる。
本実施例は、LD制御部2が、第1の発光源を点灯させる際に、近傍の第2の発光源の点灯の有無によって第1の発光源のバイアス電流を変化させる例である。図8は、マルチレーザ素子において一方のch(図ではch1)の点灯により、他ch(図ではch2)のドループ特性が悪化していることを示す図である。LDA(LDアレイ)やVCSEL(面発光レーザ)等、マルチレーザ素子においては1つのchが発光すると、他のchに熱的影響を与え、他chのドループが悪化する。これをクロストークと言う。
そこで、本実施例では、LD制御部2が第1の発光源を点灯させる際に、近傍の第2の発光源の点灯の有無によって第1の発光源のバイアス電流を変化させ、クロストークの低減を図っている。すなわち、あるch(ch2)を点灯させる際に、近傍のch(ch1)が点灯している場合はch1の合計電流Iaが変わらぬように固定電流I1を変化させる。これにより、ch2の光パルスの発振ディレイを変化させることなく、クロストークのみ低減することができる。
なお、図8では、ch1からの熱によってch2のドループが悪化した状態を鎖線で示す。
本実施例は、LD制御部2が第1の発光源を点灯させる際に、近傍の第2の発光源が点灯している場合は、第1の発光源の2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように1段階目のバイアス電流値を変化させる例である。図9は、この実施例におけるLD発光電流の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
この実施例では、マルチレーザ素子において、あるch(ch2)を点灯させるときに、他ch(ch1)が点灯している場合には、ch2の固定電流I1を増加させる(図9−C)。これによりクロストークによるch2の光量低下量を低減することができる。この際、電流Iaの値は変化させないようにすることにより、発振ディレイを変化させることなく、ドループのみ低減することができる。
また、この実施例は光源がさらに多い素子(多ch LDA、VCSEL)にも応用できる。すなわち、ある発光chを点灯させる場合に、他のchのうちの点灯しているものの数によって、固定電流I1を増加させる。これにより、クロストークによるch2の光量低下量を低減することができる。この場合も、電流Iaの値は変化させないようにすることにより、発振ディレイDLを変化させることなく、ドループのみ低減することができる。なお、増加させる電流の量はch数によって変わってくるので、予め実験などに基づいて最適な値を検討し、その値に設定する。
なお、図7では、固定電流I1を増加させなかった場合の電流出力特性と、そのときの光出力特性をそれぞれ鎖線で示している。
本実施例は、LD制御部2が第1の発光源を点灯させる際に、近傍の第2の発光源が点灯している場合は、第1の発光源の2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように2段階目のバイアス電流の通電時間を変化させる例である。図10は、この実施例におけるLD発光電流の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
この実施例では、マルチレーザ素子において、あるch(ch2)を点灯させるときに、他ch(ch1)が点灯している場合には、ch2の電流Iaの通電時間を増加させるようにした(図10−D)。これにより、ch2発光開始前にch2の温度を長い期間暖めることが可能となるため、クロストークによるch2の光量低下量を低減することができる。その際、電流Iaについては電流値の変化はなく、通電時間だけ増加させることにより、発振ディレイの変化を招くことなく、ドループのみ低減することができる。
この実施例は、光源がさらに多い素子(多ch LDA、VCSEL)にも応用できる。すなわち、ある発光chを点灯させる場合に、他のchのうちの点灯しているものの数によって、電流Iaの通電時間を増減させることにより、クロストークによるch2の光量低下量を低減することが可能となる。
なお、図10では、電流Iaを増加させなかった場合の電流出力特性と、そのときの光出力特性をそれぞれ鎖線で示している。
また、マルチレーザ素子の場合には、例えば前記実施例1の2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように1段階目のバイアス電流の通電時間を変化させる制御と、実施例4のある発光chを点灯させる場合に、他のchのうちの点灯しているものの数によって、固定電流I1を増加させる制御を組み合わせ、あるchを点灯させる際に、そのchの走査ラインの点灯時間と、他chの点灯有無に応じて電流Iaの値を変化させずに、固定電流I1の値を変化させることによって、点灯ch自身のドループと、他chからのクロストークによる光量低下を低減し、かつ発振ディレイを変化させないようにすることができる。
また、前記実施例2の2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように2段階目のバイアス電流の通電時間を変化させる制御と、実施例4の点灯しているものの数によって2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように1段階目のバイアス電流値を変化させる制御を組み合わせ、マルチレーザ素子において、あるchを点灯させる際に、そのchの走査ラインの点灯時間と、他chの点灯有無に応じて固定電流Iaの値を変化させずに、通電時間を変化させることによって、点灯ch自身のドループと、他chからのクロストークによる光量低下を低減し、かつ発振ディレイを変化させないようにすることができる。
なお、実施例1では、発振ディレイを変化させずにドループのみ低減するために、固定電流I1の大きさを変化させ、実施例2では電流Iaの長さを変化させているが、1つの書き込みラインにおけるLDの発光時間によってそのどちらかを選択するというものではない。
以上のように本実施形態によれば、バイアス電流を2段階とし、LD点灯直前のバイアス電流量の合計値は固定であるため、LDの点灯時間が長いライン(=ドループによる光量低下が大きいライン)においては、1段階目のバイアス電流を多く流し、あるいは、2段階目のバイアス電流通電時間を長くすることにより、既にLDが温まっている状態からLDの点灯を開始させるので、ドループによる光量低下を低減することができる。その際、発振ディレイの大きさを毎ライン同じにして光書き込みを行うことにより、各ラインでドループによる光量低下の影響がない光書き込みが行える。その結果、画像データの再現性がライン毎に変化しないようにすることができる。
さらに、マルチレーザ素子において、発振ディレイの大きさを揃えるように制御することにより多chの発光源の発光によるクロストークの影響も補正することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の書き込み制御部のブロック図である。 レーザ駆動部から出力されるLD駆動電流の内訳を示す図である。 実施例1におけるLD発光時間が短いラインでのタイミングチャートである。 実施例1におけるLD発光時間が長いラインで固定電流I1を増加させた場合のタイミングチャートである。 有効走査領域に対する発光時間の割合と電流Iaとの関係を示す図である。 実施例2におけるLD発光電流の出力タイミングを示すタイミングチャートである。 有効走査期間に対するLD点灯時間の割合と電流Iaの通電時間との関係を示す図である。 実施例3におけるマルチレーザ素子の一方のchの点灯により、他chのドループ特性が悪化していることを示す図である。 実施例4におけるLD発光電流の出力タイミングを示すタイミングチャートである。 実施例5におけるLD発光電流の出力タイミングを示すタイミングチャートである。 ドループ発生時のLD駆動電流とLD光の出力波形を示す図である。 バイアス電流を流さない場合の光出力の特性とバイアス電流I1を流したときの光出力の特性を示す図である。
符号の説明
1 画像データ処理部1
2 LD制御部
21 速度変換用ラインメモリ
22 各種パターン生成部
24 LD変調及び各種クロック生成部
25 連続点灯検出部
26 LUT
27 バイアス電流発生部
29 各種設定レジスタ及びポリゴンモータ制御部
3 光源部
31 レーザ駆動部
32 LD
4 光走査部
5 CPU
I1 固定電流
I2 加算電流
Ia 電流(合計値)

Claims (10)

  1. 入力された画像データに応じて光源を点灯制御する制御手段を備えた光書き込み装置において、
    前記制御手段は、光パルスの発振ディレイ幅は変化させずにドループ特性による光量低下を低減するため、前記光源に供給する2段階のバイアス電流として、常に流れている1段階目のバイアス電流、並びに当該光源の点灯直前に当該1段階目のバイアス電流に加算される2段階目のバイアス電流を制御し、走査ラインにおける当該光源の点灯時間に応じて当該2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように当該1段階目のバイアス電流値を変化させることを特徴とする光書き込み装置。
  2. 請求項1記載の光書き込み装置において、
    前記制御手段は、走査ラインにおける前記光源の点灯時間に応じて前記2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように前記2段階目のバイアス電流の通電時間を変化させることを特徴とする光書き込み装置。
  3. 入力された画像データに応じて複数の光源を点灯制御する制御手段を備えた光書き込み装置において、
    前記制御手段は、前記複数の光源に供給する2段階のバイアス電流として、常に流れている1段階目のバイアス電流、並びに当該複数の光源の点灯直前に当該1段階目のバイアス電流に加算される2段階目のバイアス電流を制御し、当該複数の光源のうちの第1の光源を点灯させる直前に、当該第1の光源に対する近傍の第2の光源の点灯有無によって当該第1の光源に供給する当該2段階のバイアス電流を変化させると共に、当該第2の光源が点灯している場合は、当該第1の光源に供給する当該2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように当該1段階目のバイアス電流値を変化させることを特徴とする光書き込み装置。
  4. 請求項3記載の光書き込み装置において、
    前記制御手段は、前記第1の光源を点灯させる直前に、当該第1の光源に対する近傍の光源のうちの点灯しているものの数に応じて前記2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように前記1段階目のバイアス電流を変化させることを特徴とする光書き込み装置。
  5. 請求項記載の光書き込み装置において、
    前記制御手段は、前記第1の光源を点灯させる直前に、当該第1の光源に対する近傍の第2の光源が点灯している場合は、当該第1の光源に供給する前記2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように前記2段階目のバイアス電流の通電時間を変化させることを特徴とする光書き込み装置。
  6. 請求項5記載の光書き込み装置において、
    前記制御手段は、前記第1の光源を点灯させる直前に、当該第1の光源に対する前記近傍の光源のうちの点灯しているものの数に応じて当該第1の光源に供給する前記2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように前記2段階目のバイアス電流の通電時間を変化させることを特徴とする光書き込み装置。
  7. 入力された画像データに応じて複数の光源を点灯制御する制御手段を備えた光書き込み装置において、
    前記制御手段は、前記複数の光源に供給する2段階のバイアス電流として、常に流れている1段階目のバイアス電流、並びに当該複数の光源の点灯直前に当該1段階目のバイアス電流に加算される2段階目のバイアス電流を制御し、当該複数の光源のうちの走査ラインにおける第1の光源の点灯時間、及び当該第1の光源に対する近傍の光源のうちの点灯しているものの数に応じて当該2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように点灯する光源に供給する当該1段階目のバイアス電流値を変化させることを特徴とする光書き込み装置。
  8. 入力された画像データに応じて複数の光源を点灯制御する制御手段を備えた光書き込み装置において、
    前記制御手段は、前記複数の光源に供給する2段階のバイアス電流として、常に流れている1段階目のバイアス電流、並びに当該複数の光源の点灯直前に当該1段階目のバイアス電流に加算される2段階目のバイアス電流を制御し、当該複数の光源のうち走査ラインにおける第1の光源の点灯時間、及び当該第1の光源に対する近傍の光源のうちの点灯しているものの数に応じて当該2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬように点灯する光源に供給する当該2段階目のバイアス電流の通電時間を変化させることを特徴とする光書き込み装置。
  9. 請求項1〜8の何れか1項記載の光書き込み装置において、
    前記光源の特性に応じて前記2段階のバイアス電流の合計値が変わらぬような特性を予め検出しておき、前記制御手段は、前記特性に基づいて前記光源に供給する前記2段階のバイアス電流を制御することを特徴とする光書き込み装置。
  10. 請求項1〜9の何れか1項記載の光書き込み装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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