JP5207601B2 - 半導体レーザ駆動装置 - Google Patents

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本発明は、半導体レーザ駆動時の発光光量が予め設定された値になるように電流制御(以降APCという)される半導体レーザ駆動装置に関する。詳しくは、PWMとパワー変調を組み合わせて制御するレーザ駆動方式において、高速駆動時の発光光量を高精度に制御可能とする半導体レーザ駆動装置に関する。
従来の光量制御方式として、ドット内でのレーザの発光パルス幅を制御するPWM方式と、レーザパワーを制御するパワー変調方式がある。高解像度対応等による画像周期の高速化を行うと、PWM方式においては低濃度部(パルス幅の細い領域)でレーザ光量不足が発生し、レーザ光量のリニアリティ不良となり階調性が劣化する。一方、PWMにパワー変調を組み合わせた光量制御方式においては、階調性が劣化する低濃度部においてレーザ光量を最適化することが可能であり、リニアリティ不良を改善できる。
図1に、高速化によるレーザ発光不良に対して、パワー変調による電流加算を行った場合のレーザ発光の様子を示す。
図2に、発光パルス幅に対する光量の関係を対比して示す。PMWにパワー変調を組み合わせた光量制御方式では、光量が不足するパルス幅の細い領域で光量を加算することで、図示のようにリニアリティ劣化を改善することができる。このため、画像クロックの高速化への対応手法として、PWMにパワー変調を組み合わせた光量制御方式が用いられる。
図3は、特許文献1で示されている、PWMとパワー変調を組み合わせた光量制御方式の回路構成図である。図3の構成では、電流源308,310に対してスイッチング回路307,309がそれぞれ接続されている。電流源308が発生する電流をI、電流源310が発生する電流をIとすると、レーザ駆動電流はスイッチング回路307,309をそれぞれ独立に動作させることによって、I,I,およびI+Iの3パターン作ることができる。各スイッチング回路の駆動を指示するVin1,Vin2は、パワー切換回路302からドット毎に選択的に出力される信号S1,S2と、PWM信号の論理和である。例えば、S1信号がHiなら、PWM信号はそのままANDゲート303を通過して、スイッチング回路307を駆動し、PWM信号に追従して電流Iがレーザ311に流れる。S1がLowなら、スイッチング回路307はPWM駆動せずIはレーザ311に流れない。S1,S2をドット毎に切換えることで、ドット毎に使用する駆動電流値(I,またはI,またはI+I)を選択し、PWM駆動させることができる。PWM信号とS1,S2信号は、入力されたVideo信号をもとにPWM回路301、パワー切換回路302により生成される。
特許文献2は、複数の定電流源と定電流回路それぞれに対してスイッチングを行うスイッチング回路を持ち、定電流源を選択駆動し強度変調を行う半導体レーザ駆動装置を開示している。ここでは、各スイッチング回路と制御部を接続する複数の信号線が略同一の長さであることと、信号線に負荷調整回路を備えることで、信号線の浮遊容量等の調整を行いスイッチングタイミングのずれを低減する技術が示されている。
特開平4−77050号公報 特開平10−173270号公報
しかしながら、前述のPWMとパワー変調を組み合わせた光量制御を行う半導体レーザ駆動装置を高速で駆動させる場合において、パルス幅に対する発光光量を正確に制御するには、レーザ駆動を行う電流源の電流値設定に問題があった。以下にその問題について述べる。
前述した構成の半導体レーザ駆動装置は、PWMに追従して駆動する複数の電流スイッチへの入力信号が位相ずれを起こしやすく、パルス電流を重畳してパワー変調を行った場合、位相ずれによって発光パルスに歪みが発生するため、発光光量が不安定になる。入力信号の位相ずれは、伝播遅延時間の差以外でも、信号線の浮遊容量等の違いによっても生じる。完全に位相ずれをなくすためには、信号線の引き回しや線の太さ、長さに特別な配慮が必要であり、レーザ駆動の高速化とともに調整が困難となりコストアップを引き起こしてしまう。
また、半導体レーザ駆動装置におけるスイッチ素子のスイッチング速度の影響により、レーザ駆動電流のスイッチングを指示するPWM信号に対して、レーザの発光パルス幅が細くなる場合がある。また、回路のインピーダンスの影響により、レーザ光波形にオーバーシュートやリンギングが生じる場合がある。これらの場合に、連続発光時の発光光量からパルス発光時の発光光量を予測することが困難となる。
このため、従来の連続点灯時の発光光量を基に電流制御を行うAPC方式では、パルス発光時の発光光量を高精度に制御することは困難となる。特に高速で半導体レーザを駆動させる場合の発光光量は、駆動回路およびレーザ素子のスイッチング速度、駆動回路のインピーダンスの影響を受けやすくなり、レーザ素子や基板毎の製造ばらつきによって個体差を生じやすい。また、パルス発光時の発光光量はレーザ素子や基板間でばらついてしまう。基板間のばらつきを抑えるため、工場出荷時等において基板毎に調整を行ったとしても、レーザ素子の温度変化や、劣化による駆動電流の変化によって、レーザの発光光量は経時的に劣化してしまい、APCの精度は低下する。
本発明は、このような状況の下でなされたもので、次の半導体レーザ駆動装置を提供することを課題とするものである。
PWMとパワー変調を組み合わせた光量制御を行う半導体レーザ駆動装置において、PWM信号で定めるレーザ駆動パルス幅に対して光量が高精度に制御される半導体レーザ駆動装置。
前記課題を解決するため、本発明では、半導体レーザ駆動装置を次の(1)のとおりに構成する。
(1)半導体レーザと、
前記半導体レーザのを検出する検出部と、
前記半導体レーザを駆動する駆動電流を供給する主電流源及び補助電流源と、
前記主電流源と前記半導体レーザとの間に接続された第1のPWM制御スイッチ、及び、前記補助電流源と前記半導体レーザとの間に接続された第2のPWM制御スイッチを制御し、所定のパルス幅に前記駆動電流を変調するPWM信号制御部と、を備え
前記PWM信号制御部が第1のパルス幅に前記駆動電流を変調して前記半導体レーザを駆動する場合には前記主電流源の電流のみを供給し、前記PWM信号制御部が前記第1のパルス幅よりも短い第2のパルス幅に前記駆動電流を変調して前記半導体レーザを駆動する場合には前記主電流源及び前記補助電流源の電流を供給する半導体レーザ駆動装置であって、
前記検出部の出力に基づいて前記主電流源及び前記補助電流源の供給する電流値を調整する調整手段を有し、
前記調整手段は、前記PWM信号制御部が前記主電流源及び前記補助電流源の供給する電流を前記第2のパルス幅に変調して前記半導体レーザを駆動している間に、前記検出部の出力に基づいて前記補助電流源の電流値を調整することを特徴とする半導体レーザ駆動装置。
本発明によれば、PWMとパワー変調を組み合わせた光量制御を行う半導体レーザ駆動装置において、PWM信号で定めるレーザ駆動パルス幅に対して光量が高精度に制御される半導体レーザ駆動装置を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を、半導体レーザ駆動装置の実施例により詳しく説明する。
図4は、実施例1である、“半導体レーザ駆動装置”の構成を示すブロック図である。すなわち、PWMとパワー変調を組み合わせてレーザの光量制御を行う半導体レーザ駆動装置のブロック図である。
以下に図4の構成における、半導体レーザ408のスイッチング動作について説明する。半導体レーザ408は、レーザ駆動電流ISWによって駆動している。レーザ駆動電流ISWは、電流源410,411,412の出力電流ISW0,ISW1,ISW2を選択的に加算したものである。画像領域においては、パワー変調制御部402によって制御される電流スイッチ413,414,415により、画素毎に電流源410,411,412のON,OFFが制御される。ここでON状態となった電流源の出力電流は、画素内でPWM信号によりスイッチングする電流スイッチ416,417,418によって、各々スイッチングしてPWM信号に同期してパルス幅制御される。画像情報にもとづき、画素毎に電流源の選択と、PWM信号のパルス幅を制御することで、PWMとパワー変調を組み合わせたレーザ駆動を行う。
本実施例においては、電流スイッチ416,417,418は、共通の信号ラインでPWM信号生成部と接続しており、電流スイッチ416,417,418は共通の駆動信号でオン、オフが制御される。この構成では、電流スイッチ416,417,418間のスイッチングタイミングにずれが発生しにくく、各電流源から発生させたパルス電流を足し合わせる際に、波形歪みを低減することができる。また、電流スイッチ416,417,418間の配線長を最短にすることにより、入力PWM信号の位相ずれを更に低減することができ、各電流スイッチに対して入力信号位相調整手段を設けなくても、高速駆動時に安定したパワー変調駆動が可能となる。
図5に高速でPWM駆動を行ったときのレーザ発光光量の様子と、本実施例においてPWMとパワー変調を組み合わせて光量補正を行う場合の、PWMのパルス幅に対する光量値についての一例を示す。PWM駆動による光量制御では、c,d,e点でのパルス幅に対する光量は、パルス幅に対して線形に変化している。しかし、パルス幅の細いa,b点ではレーザの発光不良が発生し、光量が不足している。このa,b点においては、レーザ駆動装置のスイッチング速度に対して、駆動信号のパルス幅が細いことから、レーザ駆動電流はAPCにより制御した電流源の出力電流値Isw0まで立ち上がらず、発光不良が発生する。そこで、a,b点での発光光量がc,d,e点での発光光量に対してリニアリティを保つように、a点にはスイッチング電流Isw1、b点にはスイッチング電流Isw2を加算する。
本実施例においては、半導体レーザをパルス駆動させた場合の発光光量が、基準値と一致するように各電流源の出力電流値が制御される。また、レーザ温度変動、劣化による光量変動をなくすために、各電流源の出力電流は定期的に制御される。以下に、本実施例における電流源410,411,412の出力電流制御方式(APC方式)について詳細を述べる。
各電流源のAPCは、ページ間、ライン間等の非画像領域で各々行われる。各電流源のAPC期間でのレーザの駆動状態、電流源の出力電流値は、電流源毎にAPC制御部404によって指示される。各電流源のAPC期間は、パワー変調制御部402、PWM信号生成部403は、APC制御部404からの指示によって信号を生成し、レーザ駆動を行う電流源の選択と発光パルス幅を制御する。
各電流源の出力電流制御期間において、レーザの発光光量は、フォトダイオードPD407によって検知され、APC回路406では、フォトダイオードPD407で検知された光量が、予め設定された基準値となるように、電流源の出力電流を制御する。
図6にAPC回路406について回路構成を示す。APC回路406は、フォトダイオードPD407の出力値と、各電流源の出力電流設定を行うための光量基準値(DAからの出力値)が入力し、両者を比較するコンパレータ601を有する。そして、コンパレータ601および電流源410,411,412各々に対応するサンプルホールド回路S/H回路602,603,604により構成されている。APC制御部404からの制御信号により、各電流源410、411、412のサンプル・ホールドのタイミングが指示される。
図7に図4記載の電流源410,411,412の電流制御シーケンスを示す。
電流源410の出力電流ISW0の制御では、まず、電流スイッチ413をON状態とし、PWM信号生成部から同一パルス幅のPWM信号を連続して発生させる。このときのレーザ駆動電流はISW0であり、PWM信号のパルス幅は、図5のc,d,e点のいずれか一つのパルス幅を選択する。次に、APC回路906に前段で選択したパルス幅に対応した光量基準値Vを入力し、S/H回路602をサンプリング状態にする。この時、電流源410の出力電流値Isw0は、出力電流をパルス駆動させた時の発光光量が、光量基準値Vと一致するように出力電流調整される。次にS/H回路602をホールド状態にして出力電流値を保持する。ここで、出力電流制御期間において複数ある電流源の出力電流制御は、電流源毎に一つずつ行われ、同時に2つ以上の電流源の出力電流が変動しないように、制御される。
電流源411の出力電流値ISW1の制御では、まず、電流スイッチ413,414をON状態とし、レーザ駆動電流ISW0+ISW1でレーザ発光を行う。PWM信号生成部からは、図5のa点でのパルス幅で連続パルス駆動を行う。次に、APC回路にパルス幅aに対応した光量基準値Vを入力し、S/H回路603をサンプリング状態として、パルス幅aでパルス駆動時のレーザの検知光量が光量基準値Vと一致するように、電流源の出力電流値ISW1の調整を行う。ここで、光量基準値Vは、パルス幅に対する光量値が、c,d,eに対して線形性を保つようにAPC制御部において予め設定される。また、電流源411の出力電流ISW1の制御時においては、電流源410からの出力電流ISW0は、前もって設定されているものとする。
電流源412の出力電流値ISW2の制御では、電流スイッチ413,415をON状態とし、レーザ駆動電流ISW0+ISW2でレーザ発光を行う。PWM信号生成部からは、図5のb点でのパルス幅で連続パルス駆動を行う。次に、APC回路にパルス幅bに対応した光量基準値Vを入力し、S/H回路603をサンプリング状態として、パルス幅bでパルス駆動時のレーザの検知光量が光量基準値Vと一致するように、電流源412の出力電流値ISW2の調整を行う。ここで、光量基準値Vは、光量基準値Vと同様にパルス幅に対する光量値が、c,d,eに対してリニアリティを保つように、APC制御部において予め設定される。
本実施例が示す構成においては、電流源と電流スイッチを増設することで、より多くのパルス幅に対して補正が可能となり、滑らかな階調再現が可能である。ただし、電流源と電流スイッチを増設した場合、各電流源に対して各々APCを行う方式では、全ての電流源の電流値を設定するのに時間がかかるという問題が発生する。そこで、ライン間、ページ間において、APCを行うのに十分な時間がない場合、代表とする複数の電流源に対してAPCを行い、該電流源各々の出力電流値を検出する。そして、検出された出力電流値とパルス幅のデータから各パルス幅に対する加算電流値を算出し、各電流源に対して出力電流の設定を行うための、電流値検出・演算部を設けても良い。図8に、電流値検出・演算部を設けた構成について示す。図8の構成では、電流源810および811の出力電流値を基に演算部820で補間データを作成し、補間データを基に電流源812の出力電流が設定される。
本実施例が提案するパワー変調回路を用いたレーザ駆動電流設定手法は、実画像での画像書き込み時と等しい速度でレーザを駆動させて、其の時の光量を基にレーザ駆動電流の設定を行っている。このため、レーザの立ち上がり特性にばらつきが生じたとしても、発光光量をパルス幅に対応して高精度に制御できる。特に、レーザを高速駆動させる場合において、波形歪や、鈍りが生じても、光量を安定化することができる。また、熱によるレーザの発光特性の変動や、経時劣化によってレーザのスイッチング特性が変化しても、常に一定の光量を維持できる。光量基準値の設定によってパルス幅に対する光量設定が可能なので、感光体ドラムの特性に合わせて発光パルス幅に対する光量を調整することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、PWMとパワー変調を組み合わせた光量制御を行う半導体レーザ駆動装置において、PWM信号で定めるレーザ駆動パルス幅に対して光量が高精度に制御される半導体レーザ駆動装置を提供することができる。
図9は、実施例2である、“半導体レーザ駆動装置”の構成を示すブロック図である。本実施例は、実施例1の半導体レーザ駆動装置の光量検知装置として、フォトダイオードPD出力を平滑化する積分回路920を付加したものである。
以下に、本実施例装置の動作について説明する。なお、画像情報に対する各電流スイッチの制御、APC制御のシーケンスは実施例1と同様に制御されるので、ここでの説明は省略する。
本実施例においては、フォトダイオードPD907の出力に対して平滑化を行うための積分回路920を設けており、APC回路906では、フォトダイオードPD出力の積分値が光量基準値と一致するように、電流源の出力電流が制御される。
図10−aにレーザをパルス発光させた時のレーザ発光、フォトダイオードPD出力、図10−bに積分回路出力を示す。レーザを高速でパルス駆動させた時の発光光量を受光素子で受光する場合において、受光素子からの出力波形は受光素子の周波数特性に影響を受ける。レーザの駆動速度に対して受光素子の応答速度が遅い場合、レーザの駆動速度に受光素子の応答が追いつかず、出力波形に鈍りや歪みが発生する。また、レーザの駆動速度が速くなっていくと、受光素子、および、I−V変換回路の周波数特性により、ノイズが発生しやすくなる。このため、出力波形をそのままAPC回路のコンパレータに入力すると、APC動作が不安定になりやすく、精度が悪くなる。
そこで、本実施例の半導体レーザ駆動装置においては、積分回路により出力波形の平滑化を行い、平滑化された積分回路出力値をAPC回路906に入力する。フォトダイオードPD907出力の積分値は、レーザ発光強度と発光パルス幅に比例して変化するため、フォトダイオードPD出力の積分値が所望の値となるように電流源の出力電流を制御することで、レーザの発光光量を所望の値に制御できる。
本実施例においては、フォトダイオードPDからの出力に対して出力波形の平滑化を行うため、発光光量を安定して検知可能である。また、積分回路における容量成分等のインピーダンス調整により、フォトダイオードPD、および、周辺回路の速度応答性やインピーダンスに対応した出力波形のコントロールを行うことで、APCの安定化と精度の向上が可能となる。また、後述の実施例3と対比して、高速応答可能な受光素子を使用する必要がないため低コストでの実現が可能であり、フォトダイオードPD波形にオーバーシュート等の乱れが発生しても安定した光量検知が可能となる。
図11は、実施例3である、“半導体レーザ駆動装置”の構成を示すブロック図である。本実施例は、実施例1の半導体レーザ駆動装置の光量検知装置として、フォトダイオードPD出力のピーク値を検出するピークホールド回路1120を付加したものである。
以下に、本実施例装置の動作について説明する。なお、画像情報に対する各電流スイッチの制御、APC制御のシーケンスは実施例1と同様に制御されるので、ここでの説明は省略する。
本実施例ではピークホールド回路1120によって、連続パルス発光させた時のフォトダイオードPD出力のピーク検出を行い、検知したフォトダイオードPD出力のピーク値が設定した光量基準値と一致するように電流源の出力電流を制御する。ここで、レーザ光量の検知に用いるフォトダイオードPD素子は、APCを行う際のレーザ駆動周波数、光量ピーク値に対して速度応答性と感度を有するものを使用する。また、ピーク検出を行うピークホールド回路も同様に、レーザ駆動周波数に対して速度応答性を有するものを使用する。
図10−cに連続パルス発光時のフォトダイオードPD出力値を、ピークホールド回路によりピーク検出した波形を示す。ピークホールド回路では、APCを行う期間においてフォトダイオードPDの出力最大値を保持し、APCの開始前、および、終了後に、出力値がグランドレベルに固定されるように制御する。APC制御部では、APCの対象となる電流源の出力電流を段階的に上げていき、ピークホールド回路の出力値が光量基準値と一致したところで、電流源の出力電流を固定する。
APC制御部には、各パルス幅に対して光量基準値を予め設定しており、パルス幅に対して発光光量がリニアリティを有するように、光量基準値を設定する。レーザ発光時のオーバーシュートや、フォトダイオードPD、ピークホールド回路での波形歪等の影響により、ピーク値に対する発光光量の予測が困難な場合がある。この場合、工場出荷時などに発光光量に対応したピーク値の測定を行い、パルス幅と発光光量のリニアリティ特性が最適となるように、光量基準値を設定する。
本実施例においては、実施例2に示される、フォトダイオードPD波形の積分値をもとに電流源の出力制御を行う方式と比較して、フォトダイオードPD出力波形を鈍らせることなく光量を検知するため、短時間で出力電流の制御を行うことができる。このため、ライン間の非画像領域において時間的な余裕がない光学系においても出力電流が制御可能であり、また、APCを行う電流源の数が多い場合でも、APCの頻度を増やすことが可能となる。
従来のPWM方式において発生するレーザ発光不良と、PWMとパワー変調を組み合わせた方式により改善されるレーザ発光の様子を示す図 従来のPWM方式において発生するリニアリティ不良と、PWMとパワー変調を組み合わせた方式によるリニアリティ改善の様子を示す図 特許文献1で示されているPWMとパワー変調を組み合わせた光量制御を行う半導体レーザ駆動装置の構成図 実施例1である半導体レーザ駆動装置の構成を示すブロック図 実施例1によるリニアリティ改善の様子を示す図 実施例1で用いるAPC回路の構成を示すブロック図 実施例1におけるAPCシーケンスを示す図 実施例1の変形の構成を示すブロック図 実施例2である半導体レーザ駆動装置の構成を示すブロック図 半導体レーザ駆動装置のAPC期間でのフォトダイオードPD出力波形を示す図 実施例2の半導体レーザ駆動装置におけるAPC期間での積分回路出力波形を示す図 実施例2の半導体レーザ駆動装置におけるAPC期間でのピークホールド回路出力波形を示す図 実施例3である半導体レーザ駆動装置の構成を示すブロック図
符号の説明
402 パワー変調制御部
403 PWM信号生成部
404 APC制御部
407 フォトダイオード
408 半導体レーザ
410,411,412 電流源
413,414,415,416,417,418 電流スイッチ

Claims (5)

  1. 半導体レーザと、
    前記半導体レーザのを検出する検出部と、
    前記半導体レーザを駆動する駆動電流を供給する主電流源及び補助電流源と、
    前記主電流源と前記半導体レーザとの間に接続された第1のPWM制御スイッチ、及び、前記補助電流源と前記半導体レーザとの間に接続された第2のPWM制御スイッチを制御し、所定のパルス幅に前記駆動電流を変調するPWM信号制御部と、を備え
    前記PWM信号制御部が第1のパルス幅に前記駆動電流を変調して前記半導体レーザを駆動する場合には前記主電流源の電流のみを供給し、前記PWM信号制御部が前記第1のパルス幅よりも短い第2のパルス幅に前記駆動電流を変調して前記半導体レーザを駆動する場合には前記主電流源及び前記補助電流源の電流を供給する半導体レーザ駆動装置であって、
    前記検出部の出力に基づいて前記主電流源及び前記補助電流源の供給する電流値を調整する調整手段を有し、
    前記調整手段は、前記PWM信号制御部が前記主電流源及び前記補助電流源の供給する電流を前記第2のパルス幅に変調して前記半導体レーザを駆動している間に、前記検出部の出力に基づいて前記補助電流源の電流値を調整することを特徴とする半導体レーザ駆動装置。
  2. 前記主電流源と前記第1のPWM制御スイッチとの間に接続された第1のパワー変調制御スイッチ、及び、前記補助電流源と前記第2のPWM制御スイッチとの間に接続された第2のパワー変調制御スイッチを制御し、所定の前記駆動電流を供給するパワー変調制御部を有し、
    前記パワー変調制御部は、前記第1及び第2のパワー変調制御スイッチを個別の信号で制御し、
    前記PWM信号制御部は、前記第1及び第2のPWM制御スイッチを共通の信号で制御することを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ駆動装置。
  3. 前記調整手段は、前記検出部の出力を平滑化した値にづいて前記主電流源及び前記補助電流源の出力を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体レーザ駆動装置。
  4. 前記調整手段は、前記検出部の出力のピーク値にづいて前記主電流源及び前記補助電流源の出力を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体レーザ駆動装置。
  5. 前記半導体レーザを駆動する電流を供給する別の補助電流源を更に有し、
    前記調整手段による調整を行った前記主電流源及び前記補助電流源の電流値づいて、前記別の補助電流源が供給する電流値を調整することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体レーザ駆動装置。
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