JP5080487B2 - バインディング更新方法、移動端末、ホームエージェント、バインディング更新システム - Google Patents

バインディング更新方法、移動端末、ホームエージェント、バインディング更新システム Download PDF

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Description

本発明は、モバイルIP(Mobile Internet Protocol)を利用した無線通信を行う通信システムにおけるバインディング更新方法、移動端末、ホームエージェント、バインディング更新システムに関する。
従来から、通信端末(モバイルノード、MN:Mobile Node)が移動しても移動前と同じように通信し続けることができる技術としてモバイルIP(Mobile Internet Protocol)が存在している。モバイルIPでは移動端末はホームアドレス(HoA:Home Address)と気付アドレス(CoA:Care of Address)を有し、ホームエージェント(HA:Home Agent)がホームアドレスあてのパケットを移動端末がそのときに通信できる気付アドレスに転送することによって、移動端末は移動前と同じアドレスを用いて通信し続けることが可能となる。IPv6(IP version6)に対応したモバイルIPはMIPv6と呼ばれ、IETF(Internet Engineering Task Force)によって仕様が決められている(下記の非特許文献1を参照)。
モバイルノードは、ホームエージェントに対して、ホームアドレスあてのパケットの転送先である気付アドレスを通知する処理(バインディング・アップデート:Binding Update)を行う。モバイルノードはBU(Binding Update)メッセージを送信することによって気付アドレスをホームエージェントに通知し、ホームエージェントはモバイルノードのホームアドレスと気付アドレスの対応関係を記録したBC(Binding Cache)を更新し、BUメッセージの応答としてモバイルノードにBA(Binding Acknowledgement)メッセージを返す。
"Mobility Support in IPv6"、 RFC3775
しかし、この従来のバインディング・アップデートの手順では、バインディングの更新がうまくできない場合が存在した。具体的にはBAメッセージが経路上のループに陥り、モバイルノードに届かなくなることがある。
具体的にバインディングの更新がうまくいかなくなる場合について図14A〜図14Dを用いて詳しく説明する。MNがHA1とHA2にホームアドレスを登録しているとする。図14Aに示すように、MNは、HA1にHoA1=Addr1とCoA1=Addr2とを登録しているとする。このためAddr1あてのパケットはAddr2に転送される。また、MNは、HA2にHoA2=Addr2とCoA2=Addr3とを登録しているとする。これによって、Addr1あてのパケットはHA1によってAddr2に転送され、さらにHA2によってAddr3に転送され、MNが受信することになる。
図14Bに示すように、このときMNがHA2にBUメッセージを送信し、CoAをAddr3からAddr1に変更しようとしたとする。図14Cに示すように、HA2はBCを更新し、BAメッセージを送信する。BAメッセージはMNに向けて送信されるため、あて先はAddr1である。あて先がAddr1のパケットはHA1に届き、HA1によってAddr2に転送される。さらに、このパケットはあて先がAddr2のためHA2に届き、HA2がAddr1に転送する。図14Dに示すようにBAメッセージは、HA1とHA2との間を往復することになる。ここで、このようにBU手順においてBAメッセージがHA間を往復する状況が発生する場合のパケット構成を図15に示す。
まず、基本的な動作の説明として通信相手(CN:Correspondent Node)がMNのAddr1あてにパケットを送信した場合について説明する。CNはあて先=addr1、送信元=CNのパケットを送信し、HA1は送信されたパケット受信し、Addr2あてのヘッダを付加してAddr2に転送する。HA2はこのAddr2あてのパケットを受信し、Addr3あてのヘッダを付加してAddr3に転送する。
次に、MNがBUメッセージを送信した場合について図16を用いて説明する。MNは、HA2にCoAをAddr1に変更するBUメッセージを作成する。BUメッセージのデータ部にはHoAがAddr2であることが分かる情報が挿入されている。CoAはBUメッセージのソースアドレス(Src.)である。MNは、このBUメッセージにあて先アドレス(Dst.)がHA1で、ソースアドレスがAddr2であるヘッダを付加する。HA1がこのカプセル化されたパケットを受信した場合、HA1は、Addr2(MNのCoA)からHA1あてに届いたパケットであり、内部のパケットのソースアドレスがAddr1(MNのHoA)であるため、HoAとCoAの対応がとれていることによって、外部ヘッダを取り除いて、内部に挿入されていたBUメッセージを送信することになる。
また、MNは、上述したHA1あてにカプセル化したBUメッセージに、さらにあて先アドレスがHA2あてで、ソースアドレスがAddr3であるヘッダを付加する。HA2がこのカプセル化されたパケットを受信した場合、HA2は、Addr3(MNのCoA)からHA2あてに届いたパケットであり、内部のパケットのソースアドレスがAddr2(MNのHoA)であるため、HoAとCoAの対応がとれていることによって、外部ヘッダを取り除いて、内部に挿入されていたHA1あてにカプセル化したBUメッセージを送信する。
すなわち、MNは、HA2あてのBUメッセージを作成し、そのBUメッセージがHA1を通るようにカプセル化し、さらにそのカプセル化したパケットがHA2を通るようにカプセル化したパケットを作成し、この作成したパケットをHA2に送信する。このパケットはHA2によって外部ヘッダが取り除かれ、HA1に送信され、さらにHA1によって外部ヘッダが取り除かれ、BUメッセージが取り出され、このBUメッセージがHA2に送信される。HA2は、このBUメッセージを受信し、BCを更新し、BAメッセージを送信する。
ここで、BAメッセージは図17に示すようなパケット構成である。HA2は、MNの新しいCoAであるAddr1をあて先としたBAメッセージを作成し、送信する。このAddr1あてのパケットはHA1に届き、HA1はBCにしたがって、Addr1あてのパケットにAddr2あてのヘッダを付加して転送する。このAddr2あてのパケットは、HA2に届き、HA2は同じようにBCにしたがって、Addr2あてのパケットにAddr1あてのヘッダを付加して転送する。このようにHA2が送信したBAメッセージは、HA1とHA2との間を往復することになってしまう。以上説明したように、従来のモバイルIPのバインディング更新手順では、バインディングを更新しようとした場合に、バインディングの更新が正しくできない場合があり、応答メッセージであるBAメッセージが無限にHA間で転送され、MNに届かなくなるという課題があった。なお、HAが2つの場合について説明したが、HAが3つ以上の場合でも同様の状況が発生し得る。例えば、図18に示すような場合である。
ここで、HAが2つの場合で、MNが上述したようなBUメッセージを送信する場合として図19A〜図19Eに示すような状況が考えられる。図19Aに示すように、MNがAddr1を用いてCN1と通信をしているとする。そして、図19Bに示すように、MNが別のネットワークに移動し、新しいアドレスAddr2を得るとする。MNはHA1にBUメッセージを送信し、Addr1(HoA)あてのパケットをAddr2(CoA)に転送してもらうようにする。次に、図19Cに示すように、Addr2を用いてCN2と新しく通信を開始し、更に移動して、新しいアドレスAddr3を得るとする。MNはHA2にBUメッセージを送信し、Addr2(HoA)あてのパケットをAddr3(CoA)に転送してもらうようにする。
ここで、図19Dに示すように、このMNが最初の(元の)ネットワークに戻ってきたとする。図19Eに示すように、MNはCN1からのパケットは、HA1経由で受信するように戻し、CN2からのパケットはHA2に転送された後、HA1に転送させ、HA1経由で受信するように変更しようとしたとする。このとき、HA1のバインディングとHA2のバインディングのどちらを先に変更するかで2通りの方法がある。
図20B(図20Aの次の一方の状態を示す)〜図20Dに示すように、HA1のバインディングを先に更新し、次にHA2のバインディングを更新する方法を採った場合には、望んだバインディングの状態に変更することができる。しかし、図20E(図20Aの次のもう一方の状態を示す)に示すように、HA2のバインディングを先に更新してしまった場合には、ここまでに説明したバインディングの更新が正しくできず、BAメッセージがHA間を往復し、MNに届かなくなるという状況になってしまう。このように、本発明で解決しようとする課題は、ある条件の場合に発生しうる課題であるといえる。
本発明は、上記の問題点に鑑み、BAメッセージがHA間を往復し続ける状況を解消することができるバインディング更新方法、移動端末、ホームエージェント、バインディング更新システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新方法であって、前記移動端末が、前記第2のメッセージを受信した場合に、前記第2のメッセージを受信したことを通知する第3のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第3のメッセージを受信した後に前記キャッシュを更新するバインディング更新方法が提供される。この構成により、BAメッセージがHA間を往復し続け、MNに届かなくなるという状況を解消することができる。なお、第1のメッセージはBUメッセージに相当し、第2のメッセージはBAメッセージに相当し、第3のメッセージは後述するBAR(Binding Acknowledgement Replay)メッセージに相当する。
また、本発明のバインディング更新方法において、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて前記キャッシュを更新する際、受信されたメッセージの転送を行わない旨を示す変更中フラグを前記キャッシュにセットし、前記変更中フラグがセットされている間は受信されたメッセージの転送を行わないよう処理することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、BAメッセージがHA間を往復し続けることを防ぐことができる。
また、本発明のバインディング更新方法において、前記移動端末の前記ホームエージェントが前記第2のメッセージに識別情報(後述するCookie情報に相当)を付加し、前記移動端末が前記第2のメッセージに付加された前記識別情報を前記第3のメッセージに付加することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、BAメッセージの受信を確実に待ってからBARメッセージを送信することができる。
また、本発明によれば、移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新方法であって、前記移動端末の前記ホームエージェントは、前記第1のメッセージに基づいて前記キャッシュを更新する際、受信されたメッセージの転送を行わない旨を示す変更中フラグを前記キャッシュにセットし、前記変更中フラグがセットされている間は受信されたメッセージの転送を行わないよう処理するバインディング更新方法が提供される。この構成により、BAメッセージがHA間を往復し続ける状況を解消することができる。
また、本発明によれば、移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新方法で用いられる前記移動端末であって、前記第2のメッセージを受信する受信手段と、前記受信手段によって前記第2のメッセージを受信した場合に、前記第2のメッセージを受信したことを通知する第3のメッセージを生成するメッセージ生成手段と、生成された前記第3のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信する送信手段とを、備える移動端末が提供される。この構成により、BAメッセージがHA間を往復し続け、MNに届かなくなるという状況を解消することができる。
また、本発明の移動端末において、前記メッセージ生成手段が、前記第2のメッセージに識別情報が付加されている場合、前記第2のメッセージに付加された前記識別情報を前記第3のメッセージに付加することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、BAメッセージの受信を確実に待ってからBARメッセージを送信することができる。
また、本発明によれば、移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新方法で用いられる前記移動端末の前記ホームエージェントであって、前記第2のメッセージを生成するメッセージ生成手段と、生成された前記第2のメッセージを前記移動端末へ送信する送信手段と、前記第2のメッセージを受信したことを通知する第3のメッセージを前記移動端末から受信する受信手段と、前記受信手段によって前記第3のメッセージが受信された場合に、前記キャッシュを更新する更新手段とを、備えるホームエージェントが提供される。この構成により、BAメッセージがHA間を往復し続け、MNに届かなくなるという状況を解消することができる。
また、本発明のホームエージェントにおいて、前記更新手段が、前記第1のメッセージに基づいて前記キャッシュを更新する際、受信されたメッセージの転送を行わない旨を示す変更中フラグを前記キャッシュにセットし、前記送信手段が、前記変更中フラグがセットされている間はメッセージの転送を行わないよう処理することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、BAメッセージがHA間を往復し続けることを防ぐことができる。
また、本発明のホームエージェントにおいて、前記メッセージ生成手段が前記第2のメッセージに識別情報を付加することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、BAメッセージの受信を確実に待ってからBARメッセージを送信することができる。
また、本発明によれば、移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新方法で用いられる前記移動端末の前記ホームエージェントであって、前記第1のメッセージに基づいて前記キャッシュを更新する際、受信されたメッセージの転送を行わない旨を示す変更中フラグを前記キャッシュにセットする更新手段と、前記変更中フラグがセットされている間は受信されたメッセージの転送を行わないよう処理する送信手段とを、備えるホームエージェントが提供される。この構成により、BAメッセージがHA間を往復し続ける状況を解消することができる。
また、本発明によれば、移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新システムであって、前記移動端末が、前記第2のメッセージを受信した場合に、前記第2のメッセージを受信したことを通知する第3のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第3のメッセージを受信した後に前記キャッシュを更新するバインディング更新システムが提供される。この構成により、BAメッセージがHA間を往復し続け、MNに届かなくなるという状況を解消することができる。
また、本発明のバインディング更新システムにおいて、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて前記キャッシュを更新する際、受信されたメッセージの転送を行わない旨を示す変更中フラグを前記キャッシュにセットし、前記変更中フラグがセットされている間は受信されたメッセージの転送を行わないよう処理することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、BAメッセージがHA間を往復し続けることを防ぐことができる。
また、本発明のバインディング更新システムにおいて、前記移動端末の前記ホームエージェントが前記第2のメッセージに識別情報を付加し、前記移動端末が前記第2のメッセージに付加された前記識別情報を前記第3のメッセージに付加することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、BAメッセージの受信を確実に待ってからBARメッセージを送信することができる。
また、本発明によれば、移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新システムであって、前記移動端末の前記ホームエージェントは、前記第1のメッセージに基づいて前記キャッシュを更新する際、受信されたメッセージの転送を行わない旨を示す変更中フラグを前記キャッシュにセットし、前記変更中フラグがセットされている間は受信されたメッセージの転送を行わないよう処理するバインディング更新システムが提供される。この構成により、BAメッセージがHA間を往復し続ける状況を解消することができる。
本発明のバインディング更新方法、移動端末、ホームエージェント、バインディング更新システムは、上記構成を有し、BAメッセージがHA間を往復し続ける状況を解消することができる。
以下、本発明の実施の形態について図1から図13を用いて説明する。図1A〜図1Eは本発明の実施の形態における一連のバインディング更新の一例を説明するための図である。図2A〜図2Dは本発明の実施の形態における一連のバインディング更新の別の一例を説明するための図である。図3は本発明の実施の形態における3つのポイントを踏まえた解決方法を説明するための図である。図4は本発明の実施の形態における新しいバインディング更新のメッセージのシーケンスの一例を示す図である。図5A〜図5Cは本発明の実施の形態におけるHAのBCの遷移の一例を示す図である。図6は本発明の実施の形態におけるBARメッセージのフォーマットの一例を示す図である。
図7は本発明の実施の形態におけるBARメッセージのメッセージデータのフォーマットの一例を示す図である。図8は本発明の実施の形態におけるBAメッセージのフォーマットの一例を示す図である。図9は本発明の実施の形態におけるモビリティオプションのフォーマットの一例を示す図である。図10は本発明の実施の形態におけるHAのバインディング更新処理の一例を説明するためのフローチャートである。図11は本発明の実施の形態におけるMNのバインディング更新処理の一例を説明するためのフローチャートである。図12は本発明の実施の形態におけるHAの構成の一例を示す構成図である。図13は本発明の実施の形態におけるMNの構成の一例を示す構成図である。
課題を解決する方法として、BAメッセージが届いたことを確認するためのBARメッセージを追加する方法について図1A〜図1Eを用いて説明する。図1A〜図1Dに示すように、HA2はBUにより要求されたバインディング更新をすぐには行わず、BARメッセージを受信するまで待つ。このため、BAメッセージはHA1とHA2との間を往復し続けることがなくなりMNまで届く。図1Dに示すように、MNはBAメッセージを受信し、BARメッセージを応答として返す。このBARメッセージは、BUメッセージと同様にHA1を経由してHA2に届く。
HA2は、BARメッセージを受信し、バインディングの更新を完了する。このバインディング更新処理を行うことによって、図1Eに示すように、HA1とHA2との間にループした経路が形成されてしまっている。すなわち、あて先アドレスがAddr1のパケットとAddr2のパケットは、HA1とHA2との間を往復することになる。しかし、従来のMIP(Mobile IP)のバインディング更新手順においては、BAメッセージがループしてしまい、MNに届かないという問題があったがその課題は解決できている。この状態でMNがHA1にバインディング更新を行えば、HA間を往復するループの経路の状態を回避することは可能である。
さらに、本発明の実施の形態では、図2Cに示すように、HAのBCに新しく「変更中State(上述した変更中フラグに相当)」という状態を追加することも可能である。「変更中State」とは、HAがBUメッセージを受信した後、BAメッセージを送信してからBARメッセージを受信するまでの間の状態を言う。この「変更中State」の状態のときにはパケットの転送は中止される。なお、この「変更中State」の状態のときに受信したパケットは破棄するようにしてもよく、又は受信したパケットを保持しておき、「変更中State」が終了し、バインディング更新が完了してから保持していたパケットを転送するようにしてもよい。
HAのBCに「変更中State」の状態を設ける場合には、HA2はBUメッセージを受信すると、BCを(HoA2=Addr2、CoA2=Addr1、変更中State)と変更し、BAメッセージをMNに送信する。このBAメッセージはHA1が受信し、Addr2あてに転送される。Addr2あてに転送されたBAメッセージは、HA2に受信され、BCの状態が「変更中State」のためHA2はBAメッセージの転送を行わない。図2Cに示すように、HA2によってBAメッセージの転送が行われないため、BAメッセージはMNに届かない。このためMNはバインディングの更新が完了していないことを知る。また、HA2は、MNからBARメッセージを受信しないため、バインディング更新処理を完了させることができない。
この状態からの回復方法は2つある。1つの方法は、「変更中State」の状態がタイムアウト処理によって解除されるまで待つ方法である。「変更中State」の状態を維持する時間をあらかじめ決め、あらかじめ決められた時間を越えた場合にはHAがこのバインディング情報を削除するようにする。MNは、「変更中State」の状態が終了し、BC(バインディング情報)が削除されるのを待ってから新しいBUメッセージを送信すればよい。
もう1つの方法は、MNから新たにBUメッセージを送信し、HAのBCを削除又は更新する方法である。MNは、BUメッセージの「Lifetime」の指定箇所に「0」を指定することによって、更新しようとしたBCを削除する。または、MNは、先に送信したBUメッセージを確認し、ループの経路が発生しないように修正して新たにBUメッセージを送信する。HAはBCの状態が「変更中State」の場合にはパケットの転送は行わないが、この場合には新たな更新を受け付けるようにする。
上述したように、BARメッセージ及び「変更中State」を設けた場合、MNにはBAメッセージが届かず、HA2にはBARメッセージが届かない。そこで、HA2がBUメッセージを受信した場合、BAメッセージがMNに送信された後(BAメッセージがHA2自身を経由した後)に「変更中State」のみを付加するBCの更新を行い、MNからBARメッセージを受信した際に、BCを更新し、「変更中State」を取り除くようにしてもよい。また、BARメッセージの機能を設けず、「変更中State」のみを設けた場合であっても実施可能である。これにより、BAメッセージがループすることはなくなる。
さらに、本発明の実施の形態では、BAメッセージに新しくCookie(クッキー)情報を追加するようにしてもよい。MNは、受信されたBAメッセージからCookieの値を取得し、同じ値をBARメッセージに付加して送信する。MNはBAメッセージの受信を確実に待ってから、BARメッセージを送信することになる。これによって、例えばMNがBAメッセージを待たずに、BUメッセージとBARメッセージを連続して送信した場合にもHA間にループの経路が生じる課題を未然に防ぐことが可能となる。
上述した3つのポイントを含んだ解決方法は図3に示すようになる。基本はMNがBAメッセージを受信後にBARメッセージを返すものである。このとき、BAメッセージにCookie情報を含めておき、MNはBARメッセージにそのCookie情報を挿入して送信するようにしてもよい。また、MNがBARメッセージを返す方法に「変更中State」の機能を付加させるようにしてもよい。なお、BARメッセージの機能を設けず、「変更中State」のみを設けた方法であっても実施可能である。
なお、新しいバインディング更新のメッセージのシーケンスは図4に示すようになり、「変更中State」を設けたときのHAのBCの遷移は図5A〜図5Cに示すようになる。図5Aは、BUメッセージを受信する前のBCであって、HoAは「Addr2」、CoAは「Addr3」であり、状態は設定されていない。すなわち、Addr2あてのパケットをAddr3に転送することを意味する。図5Bは、BUメッセージを受信し、BAメッセージを送信した後のBCであって、HoAは「Addr2」、CoAは「Addr1」であり、状態は「変更中State」が設定されている。すなわち、転送中止状態を意味する。図5Cは、その後(例えば、BARメッセージを受信した後)であって、HoAは「Addr2」、CoAは「Addr1」であり、状態は設定されていない。すなわち、Addr2あてのパケットをAddr1に転送することを意味する。
次に、BARメッセージのフォーマットの一例について図6を用いて説明する。BARメッセージは、BUメッセージ、BAメッセージと同様に、モビリティヘッダ(Mobility Header)を含むメッセージである。モビリティヘッダはRFC3775で定義されており、例えば図6に示すようなフォーマットである。このモビリティヘッダの中の「MH Type」に設定する値によりメッセージの種別を識別する。RFC3775では次のように決められているため、新しく追加するBARメッセージは既に設定されている以外の値にする必要がある。
MH Typeでは、0:Binding Refresh Request(バインディングリフレッシュリクエスト)、1:Home Test Init(ホームテストイニット)、2:Care-of Test Init(ケアオブテストイニット)、3:Home Test(ホームテスト)、4:Care-of Test(ケアオブテスト)、5:Binding Update、6:Binding Acknowledgement、7:Binding Error(バインディングエラー)のように設定されている。
次に、BARメッセージのメッセージデータのフォーマットの一例を図7に示す。図7に示すように、「シーケンス」の領域には、BUメッセージ、BAメッセージに設定されていた値と同じ値を設定してMNがHAあてに送信する。「モビリティオプション」の領域では、BUメッセージ、BAメッセージなどと同様に、RFC3775で定義されているモビリティオプションが用いられる。
次に、BAメッセージにCookieを追加する場合について説明する。まず、RFC3775で定義されているBAメッセージのフォーマットの一例を図8に示す。このフォーマットの中の「モビリティオプション」にCookieの情報を付加する。Cookie情報を含むモビリティオプションは、RFC3775に定義されている他のモビリティオプションと同様のフォーマットであり、図9に示すようなフォーマットである。
「Type」には、他のモビリティオプションで定義されている値以外の値を新しく「BA Cookie」のオプションとして定義する。「BA Cookie」の領域にはHAが作成した4バイトの値が設定される。MNがBARメッセージにCookieの値を含める場合には、BAメッセージの場合と同様に、この「BA Cookie」を含むモビリティオプションを含める。MNは、HAがBAメッセージに設定したCookieの値と同じ値を、このモビリティオプションの「BA Cookie」に設定したBARメッセージをHAあてに送信する。以上がメッセージフォーマットの一例の説明である。
次に、HAのバインディング更新処理(上述したBARメッセージ及び「変更中State」を設けた場合)について図10を用いて説明する。まず、HAは、MNからBUメッセージを受信する(S1001)と、送信元のMNを確認(送信元のMNからのものかを確認)し(S1002)、正しければ(送信元が適切であれば)BCの更新処理を行うが、正しくなければBUメッセージを破棄し(S1010)、処理を終了する。正しい場合、HAは、BUメッセージにしたがって、BCを更新し、BCの状態を「変更中State」に設定する(BC更新処理)(S1003)。なお、この「変更中State」の間にHoAあてに届いたパケットは転送されない。次に、HAはMNに向けてBAメッセージを送信し、「変更中State」のタイムアウトを判定するためのタイマー(Timer)をスタートさせる(S1004)。
そして、HAは所定時間内(「変更中State」のタイムアウト前)にMNからBARメッセージを受信したか否かを判断し(S1005)、受信したと判断した場合(上述したように基本的にHAがBARメッセージを受信することはないと考えられるが、BAメッセージがMNに送信された後(BAメッセージがHA2自身を経由した後)に「変更中State」のみを付加するBCの更新を行い、BARメッセージを受信するなどの場合)は、HAはBCの更新処理を完了させ(S1006)、例えばMNのHoAあてに届いたパケットの転送を開始する(S1007)。一方、所定の時間内(「変更中State」のタイムアウト前)にBARメッセージを受信せず、新たなBUメッセージを受信した場合(S1008)で、そのBUメッセージがBCのエントリの削除を意味する「Lifetime」=0が設定されたBUメッセージである場合には、HAはBCのエントリを削除して(S1009)、BC更新処理を終了する。
また、受信したBUメッセージが新たなBCの更新要求の場合には、HAは新しいBCの更新要求に合わせてタイマーを再始動させる。また、「変更中State」の間にBARメッセージを受信することなくタイムアウトの状態になった場合(S1008)には、HAはBCのエントリを削除して(S1009)、BC更新処理を終了する。
次に、MNのバインディング更新処理について図11を用いて説明する。MNは、BUメッセージを送信し(S1101)、BAメッセージが応答として返ってくるまで待つ。このときBAメッセージを待つ時間に制限を設け、その時間を把握するためのタイマーをスタートさせる(S1102)。MNは、タイマーをスタートさせてから制限の時間内にBAメッセージを受信したか否かを判断する(S1103)。制限の時間内にBAメッセージを受信した場合(上述したように基本的にMNがBAメッセージを受信することはないと考えられるが、「変更中State」のみを付加するBCの更新を行い、送信されたBAメッセージを受信するなどの場合)には、MNはBARメッセージを送信し(S1104)、BCの更新処理が終了する。
一方、タイマーをスタートさせてから制限時間を越えてもBAメッセージを受信しない場合には、BUメッセージがHAに届いていないことや、バインディングの状況がループの経路になっていてBAメッセージが戻ってこないことが考えられる。そのため、MNは、複数のHAにHoAを登録している場合には、HA間でループの経路になっていないかの確認処理(状況確認処理)を行う(S1105)。もし、ループの経路の箇所が見つかれば、その箇所を解消するようにBUメッセージを送信する。このときのBUメッセージはエントリの削除や、別の気付アドレス(CoA)への更新などのメッセージであると考えられる。また、そのまま何もせずにBC更新処理をあきらめて終了することもあり得る。
次に、HAのバインディング更新処理に関するメッセージ処理(上述したBARメッセージ及び「変更中State」を設けた場合)について図12を用いて説明する。HAは、BUメッセージをメッセージ受信部121(上述した受信手段に相当)において受信する。BUメッセージにしたがって、バインディング情報保存部122(上述した更新手段に相当)は、自身に保存されたバインディング情報を更新する。この処理では、送信元MNの確認処理を合わせて行う。また、バインディング情報の更新では、「変更中State」の状態に設定する。そして、BAメッセージ作成部123(上述したメッセージ生成手段に相当)は応答メッセージを作成し、メッセージ送信部124(上述した送信手段に相当)は作成されたBAメッセージを送信する。また、BAメッセージ作成部123は、メッセージ送信部124にBAメッセージを渡した後、BARメッセージ待ちタイマー計測部125にBAメッセージを送信したことを通知し、BARメッセージ待ちタイマー計測部125はタイマーをスタートさせる。
HAは、BAメッセージ送信後、BARメッセージをメッセージ受信部121において受信したら、バインディング情報保存部122においてバインディング更新を「変更中State」から完了の状態にする。また、BARメッセージ待ちタイマー計測部125はターマーの停止を指示する。BAメッセージ送信後、BARメッセージ待ちのままタイマーが制限時間を越えた場合には、BARメッセージ待ちタイマー計測部125は、バインディング情報保存部122にバインディング情報を破棄するように指示する。
次に、MNのバインディング更新処理に関するメッセージ処理(上述したBARメッセージ及び「変更中State」を設けた場合)について図13を用いて説明する。MNは、BUメッセージ作成部133(上述したメッセージ生成手段に相当)においてBUメッセージを作成し、メッセージ送信部134(上述した送信手段に相当)においてBUメッセージを送信する。BUメッセージ作成部133は、メッセージ送信部134にBUメッセージを渡した後、BAメッセージ待ちタイマー計測部135にタイマーの開始を指示する。MNはBUメッセージ送信後、BAメッセージの受信を待つ。メッセージ受信部131(上述した受信手段に相当)においてBAメッセージを受信した場合には、BARメッセージ作成部132(上述したメッセージ生成手段に相当)においてBARメッセージを作成し、メッセージ送信部134よりBARメッセージを送信する。また、メッセージ受信部131は、BAメッセージを受信したことをBARメッセージ待ちタイマー計測部135に通知し、BARメッセージ待ちタイマー計測部135はタイマーを止める。
BUメッセージ送信後、BAメッセージを受信しなかった場合には、BAメッセージ待ちタイマー計測部135は制限時間を越えたことをバインディング状況確認部136に通知する。バインディング状況確認部136は、複数のHAにバインディング情報を登録している場合には、HA間にループの経路が発生していないか確認(上述した状況確認処理を)する。バインディング状況確認部136がHA間のループの経路が見つけた場合には、そのバインディング情報を削除するためのBUメッセージをBUメッセージ作成部133によって作成し、メッセージ送信部134によって送信するか、または新しいバインディング情報をHAに送信するBUメッセージをBUメッセージ作成部133によって作成し、メッセージ送信部134によってHAに送信する。以上、バインディング更新処理に関するメッセージ処理についてHA及びMNのブロック図(構成図)を用いて説明した。
次に、HA間のバインディングにループの経路を発生させないための別の解法について説明する。まず、1つ目の解法について説明する。それはMNがBUメッセージを送信しないという解法である。すなわち、MNにHA間にループになるようなバインディングの状況になっていないか、BUメッセージを送信する前にMNがチェックするものである。なお、この方法は有効な方法ではあるが、MNが故意にループとなるようなBUメッセージを作成し、送信した場合にはこの方法だけではループの経路の発生を防ぎきれない。
2つ目の解法について説明する。それはHAがBUメッセージを選択的に転送しないという解法である。MNが送信するBUメッセージが多段にカプセル化されている場合、途中のHAはメッセージの中身をチェックすることができない。今回説明した例の場合であれば、HA2はAddr1あてのパケットをデ・カプセル処理によって取り出し、Addr1に転送するときBUメッセージであるかどうか判別することはできない。一方、最後にBUメッセージを転送するHA、例えばHA1はBUメッセージを転送しようとしていることを判別できる可能性がある。MNとHA2の間でBUメッセージが暗号化されている場合には、BUメッセージを転送するHA1にはBUメッセージであるかどうか知ることはできない。
HA1が転送するパケットがBUメッセージであることを確認できる場合について更に考察する。HA1は、ソースアドレスがMNの登録しているホームアドレス(Addr1)かどうかチェックする。このHoAがHA2に気付アドレス(CoA)として登録されるために、HA間にループの経路が発生してしまう。しかし、このアドレスを別にさせることはできない。HA1にとっては転送するパケットのソースアドレスは、MNがHoAとして登録しているAddr1であることが正しいためである。
HA1は送信しようとしているBUメッセージのあて先をチェックする。あて先アドレスがHAの場合には、BUメッセージを送信しないという方法が考えられる。ただし、すべてのHAのアドレスを知っていることは困難であるため、HAあてのBUメッセージを送信しないという方法は特定の場合にのみ有効となる。また、この方法の場合には、多数のHAに登録し、多段に転送することができなくなるため、MNにとってHAの活用方法が限定されるという問題もある。HA1が転送しようとしているBUメッセージの「Home Address Destination Option(ホームアドレス送信先オプション)」をチェックする方法が考えられる。
BUメッセージには「Home Address Destination Option」が含まれていなければならない。この「Home Address Destination Option」に設定されているホームアドレスが、HA1が気付アドレス(CoA)として登録しているアドレスと一致していないかチェックする。ここで説明していた例の場合には、「Home Address Destination Option」に設定されているアドレスはHA2にHoAとして登録されているAddr2であり、またHA1に登録されている気付アドレスもAddr2であるため、2つのアドレスが一致し、HA1はループが発生することを知ることができる。
これによってHAはBUメッセージの転送を止めることによって、ループの経路が発生することを未然に防ぐことができる。ただし、HAの数が3つ以上のループが発生するような状況の場合には、「Home Address Destination Option」に設定されているアドレスは、他のHAに登録されている気付アドレスのため、この方法では見つけることができない。HAがBUメッセージを転送するときに、BUメッセージの「Home Registration(ホーム登録)ビット」が設定されているかどうかチェックする方法も考えられる。
HAあてのBUメッセージか、通信相手ノード(CN)あてのBUメッセージかをこのビット情報によって判別することができる。ただし、この方法によってBUメッセージを転送するかどうか判定する場合には、MNが多数のHAにバインディング情報を登録し、多段に転送することができなくなる。HAがBUメッセージを転送するときに、HAがBUメッセージを転送したことを示す情報をBUメッセージに付加する方法が考えられる。この方法では、BUメッセージを受信したHAが、BUメッセージの転送において途中にHAが介在したかどうかを知ることができる。
BUメッセージがHA経由で届いた場合には、新しいバインディング情報に更新した場合にループの経路が形成される可能性があるがそうでない場合もある。もしHAを経由して届くBUメッセージをすべて転送しないという方法を用いた場合には、MNが多段のHAによる転送を望んでもできなくなる。このような場合には、HA間でバインディング情報の共有を行い、ループの経路ができないかバインディング情報を更新する前にチェックするなどの方法が考えられる。
3つ目の解法について説明する。それはHAがBAメッセージを送信しないという解法である。HAが、BAメッセージ送信前にチェックし、ループの経路が発生する場合にはBAメッセージを送信しないという方法が考えられる。ただし、HA2単体ではループが形成されるのかどうか判断することは難しい。そのため、HA1とバインディング情報を共有し合うとか、他のエンティティの協力によってループが形成されないかチェックするという方法が考えられる。
4つ目の解法について説明する。それはHAがBAメッセージを転送しないという解法である。従来のバインディング更新手順の場合では、BAメッセージがHA1に届いたときには、既にBCが更新され、ループが出来てしまっている。しかし、BAメッセージがHA間を往復するという問題はまだ発生していない。HA2から送信されたBAメッセージがMNあてに暗号化されていない場合には、HA1はそのメッセージがBAメッセージであることを知ることができる。BAメッセージのあて先アドレス、ソースアドレスから、HA1がループが形成されるかどうか判断することは難しい。そのためすべてのBAメッセージを転送しないという方法が考えられる。ただし、この方法の場合には、MNが複数のHAに登録し、多段に転送するということができなくなる。
5つ目の解法について説明する。それはHAがBCの更新を行わないという解法である。すなわち、要求されたBCの内容が確認できるまで更新しないという方法である。チェック方法として、気付アドレスあてに送信するBAメッセージがMNに届いたことを確認する方法が考えられる。確認の方法としては、本発明の実施の形態で説明したBARメッセージを追加する方法である。
6つ目の解法について説明する。それはHAがHA間でバインディング情報を共有し合う方法である。HA同士でバインディング情報を共有し合うことによって、お互いのバインディング情報によってループができていないか確認する。ただし、すべてのHAとの間でこの情報の共有を行うことは難しいと思われる。
また、BUメッセージとBAメッセージの経路上のHA同士でのバインディング情報の共有を行う方法が考えられる。例えば、HAがカプセル化してパケットを転送する場合、そのカプセル化した外側のパケットのヘッダにHAからのパケットであることを示す情報を付加する。通常はMNにそのまま届くが、このパケットのあて先アドレスがHoAとして登録されている場合には、HAはこのパケットを受信処理する。この受信処理によってソースアドレスからHAのアドレスを知ることができ、これによってこれらのHA間でバインディング情報を共有することができる。また、MNが自身が利用しているHAすべてに他に利用しているHAの一覧を通知する。これによってHAはどのHAとバインディング情報を共有すればよいのか知ることができる。
7つ目の解法について説明する。それは他のエンティティに情報を持たせて、ループができないか判断させるという方法である。例えば、ネットワーク上にサーバを用意し、HAがそのサーバにバインディング情報を登録するようにする。そのサーバはHA間でループの経路が存在しないか、確認処理を行う。HAがバインディングの更新の前に、このサーバにループ経路が形成されないかどうか確認を求めることによって、HAは未然にループの経路の形成を防ぐことができる。以上、考えられる他の解法について説明した。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えばバイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
本発明に係るバインディング更新方法、移動端末、ホームエージェント、バインディング更新システムは、BAメッセージがHA間を往復し続ける状況を解消することができるため、モバイルIP(Mobile Internet Protocol)を利用した無線通信を行う通信システムにおけるバインディング更新方法、移動端末、ホームエージェント、バインディング更新システムなどに有用である。
本発明の実施の形態における一連のバインディング更新の一例の一部を説明するための図 本発明の実施の形態における一連のバインディング更新の一例の図1Aの次の状態を示す図 本発明の実施の形態における一連のバインディング更新の一例の図1Bの次の状態を示す図 本発明の実施の形態における一連のバインディング更新の一例の図1Cの次の状態を示す図 本発明の実施の形態における一連のバインディング更新の一例の図1Dの次の状態を示す図 本発明の実施の形態における一連のバインディング更新の別の一例の一部を説明するための図 本発明の実施の形態における一連のバインディング更新の別の一例の図2Aの次の状態を説明するための図 本発明の実施の形態における一連のバインディング更新の別の一例の図2Bの次の状態を説明するための図 本発明の実施の形態における一連のバインディング更新の別の一例の図2Cの次の状態を説明するための図 本発明の実施の形態における3つのポイントを踏まえた解決方法を説明するための図 本発明の実施の形態における新しいバインディング更新のメッセージのシーケンスの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるHAのBCの遷移の一例の一部を示す図 本発明の実施の形態におけるHAのBCの遷移の一例の図5Aの次の状態を示す図 本発明の実施の形態におけるHAのBCの遷移の一例の図5Bの次の状態を示す図 本発明の実施の形態におけるBARメッセージのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるBARメッセージのメッセージデータのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるBAメッセージのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるモビリティオプションのフォーマットの一例を示す図 本発明の実施の形態におけるHAのバインディング更新処理の一例を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態におけるMNのバインディング更新処理の一例を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態におけるHAの構成の一例を示す構成図 本発明の実施の形態におけるMNの構成の一例を示す構成図 従来のバインディング更新においてループが発生する一例の一部について説明するための図 従来のバインディング更新においてループが発生する一例の図14Aの次の状態を示す図 従来のバインディング更新においてループが発生する一例の図14Bの次の状態を示す図 従来のバインディング更新においてループが発生する一例の図14Cの次の状態を示す図 従来のBU手順においてBAメッセージがHA間を往復する状況が発生する場合のパケット構成の一例を示す図 従来のバインディング更新においてMNがBUメッセージを送信した場合を説明するための図 従来のバインディング更新におけるBAメッセージのパケット構成の一例を示す図 従来のバインディング更新においてHAが3つ存在する場合を示す図 従来のバインディング更新においてHAが2つで、MNがBUメッセージを送信する場合の状況の一部を説明するための図 従来のバインディング更新においてHAが2つで、MNがBUメッセージを送信する場合の状況の図19Aの次の状態を示す図 従来のバインディング更新においてHAが2つで、MNがBUメッセージを送信する場合の状況の図19Bの次の状態を示す図 従来のバインディング更新においてHAが2つで、MNがBUメッセージを送信する場合の状況の図19Cの次の状態を示す図 従来のバインディング更新においてHAが2つで、MNがBUメッセージを送信する場合の状況の図19Dの次の状態を示す図 従来のバインディング更新においてHA1のバインディングとHA2のバインディングを行う際の2通りの方法の一部について説明するための図 従来のバインディング更新においてHA1のバインディングとHA2のバインディングを行う際の2通りの方法の図20Aの次の状態を示す図 従来のバインディング更新においてHA1のバインディングとHA2のバインディングを行う際の2通りの方法の図20Bの次の状態を示す図 従来のバインディング更新においてHA1のバインディングとHA2のバインディングを行う際の2通りの方法の図20Cの次の状態を示す図 従来のバインディング更新においてHA1のバインディングとHA2のバインディングを行う際の2通りの方法の図20Aの次の状態を示す図

Claims (14)

  1. 移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新方法であって、
    前記移動端末が、前記第2のメッセージを受信した場合に、前記第2のメッセージを受信したことを通知する第3のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、
    前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第3のメッセージを受信した後に前記キャッシュを更新するバインディング更新方法。
  2. 前記移動端末の前記ホームエージェントは、前記第1のメッセージに基づいて前記キャッシュを更新する際、受信されたメッセージの転送を行わない旨を示す変更中フラグを前記キャッシュにセットし、前記変更中フラグがセットされている間は受信されたメッセージの転送を行わないよう処理する請求項1に記載のバインディング更新方法。
  3. 前記移動端末の前記ホームエージェントは、前記第2のメッセージに識別情報を付加し、
    前記移動端末は、前記第2のメッセージに付加された前記識別情報を前記第3のメッセージに付加する請求項1に記載のバインディング更新方法。
  4. 移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新方法であって、
    前記移動端末の前記ホームエージェントは、前記第1のメッセージに基づいて前記キャッシュを更新する際、受信されたメッセージの転送を行わない旨を示す変更中フラグを前記キャッシュにセットし、前記変更中フラグがセットされている間は受信されたメッセージの転送を行わないよう処理するバインディング更新方法。
  5. 移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新方法で用いられる前記移動端末であって、
    前記第2のメッセージを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって前記第2のメッセージを受信した場合に、前記第2のメッセージを受信したことを通知する第3のメッセージを生成するメッセージ生成手段と、
    生成された前記第3のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信する送信手段とを、
    備える移動端末。
  6. 前記メッセージ生成手段は、前記第2のメッセージに識別情報が付加されている場合、前記第2のメッセージに付加された前記識別情報を前記第3のメッセージに付加する請求項5に記載の移動端末。
  7. 移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新方法で用いられる前記移動端末の前記ホームエージェントであって、
    前記第2のメッセージを生成するメッセージ生成手段と、
    生成された前記第2のメッセージを前記移動端末へ送信する送信手段と、
    前記第2のメッセージを受信したことを通知する第3のメッセージを前記移動端末から受信する受信手段と、
    前記受信手段によって前記第3のメッセージが受信された場合に、前記キャッシュを更新する更新手段とを、
    備えるホームエージェント。
  8. 前記更新手段は、前記第1のメッセージに基づいて前記キャッシュを更新する際、受信されたメッセージの転送を行わない旨を示す変更中フラグを前記キャッシュにセットし、
    前記送信手段は、前記変更中フラグがセットされている間はメッセージの転送を行わないよう処理する請求項7に記載のホームエージェント。
  9. 前記メッセージ生成手段は、前記第2のメッセージに識別情報を付加する請求項7に記載のホームエージェント。
  10. 移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新方法で用いられる前記移動端末の前記ホームエージェントであって、
    前記第1のメッセージに基づいて前記キャッシュを更新する際、受信されたメッセージの転送を行わない旨を示す変更中フラグを前記キャッシュにセットする更新手段と、
    前記変更中フラグがセットされている間は受信されたメッセージの転送を行わないよう処理する送信手段とを、
    備えるホームエージェント。
  11. 移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新システムであって、
    前記移動端末が、前記第2のメッセージを受信した場合に、前記第2のメッセージを受信したことを通知する第3のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、
    前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第3のメッセージを受信した後に前記キャッシュを更新するバインディング更新システム。
  12. 前記移動端末の前記ホームエージェントは、前記第1のメッセージに基づいて前記キャッシュを更新する際、受信されたメッセージの転送を行わない旨を示す変更中フラグを前記キャッシュにセットし、前記変更中フラグがセットされている間は受信されたメッセージの転送を行わないよう処理する請求項11に記載のバインディング更新システム。
  13. 前記移動端末の前記ホームエージェントは、前記第2のメッセージに識別情報を付加し、
    前記移動端末は、前記第2のメッセージに付加された前記識別情報を前記第3のメッセージに付加する請求項11に記載のバインディング更新システム。
  14. 移動端末が、前記移動端末のホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスを含む第1のメッセージを前記移動端末の前記ホームエージェントに送信し、前記移動端末の前記ホームエージェントが、前記第1のメッセージに基づいて、前記移動端末のホームアドレスと前記移動端末の前記ホームエージェントあてのパケットの転送先を示すアドレスとが対応付けられたキャッシュを更新し、前記第1のメッセージの応答である第2のメッセージを前記移動端末へ送信するバインディング更新システムであって、
    前記移動端末の前記ホームエージェントは、前記第1のメッセージに基づいて前記キャッシュを更新する際、受信されたメッセージの転送を行わない旨を示す変更中フラグを前記キャッシュにセットし、前記変更中フラグがセットされている間は受信されたメッセージの転送を行わないよう処理するバインディング更新システム。
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