JP5585584B2 - 移動通信システム、移動通信方法及びプログラム - Google Patents

移動通信システム、移動通信方法及びプログラム Download PDF

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Description

(関連出願についての記載)
本発明は、日本国特許出願:特願2009−222582号(2009年9月28日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、移動通信システム、移動通信方法及びプログラムに関し、特に、位置登録ゲートウェイが配置されたアクセスネットワークに移動ノードが接続した場合に移動ノードが通信に使用する移動に関わらず不変のアドレスと、位置登録ゲートウェイが保持するアドレスとの対応を、位置登録ゲートウェイが移動管理サーバに登録することによって移動通信を実現する移動通信システム、移動通信方法及びプログラムに関する。
位置登録ゲートウェイにより、移動ノードのアドレスと位置登録ゲートウェイのアドレスを登録することで移動通信を実現する方法として、例えば、非特許文献1に記載されたPMIPv6(Proxy Mobile IPv6)、非特許文献2に記載されたPMIPv4(Proxy Mobile IPv4)がある。
PMIPv6、PMIPv4は、移動ノードが接続するネットワークを移動した場合にも通信の継続を可能とするプロトコルという点で同一であり、移動管理に関わるノードの構成も類似している。そこで、PMIPv6とPMIPv4に共通する動作について説明する。図2は、PMIPv6又はPMIPv4を適用した移動通信システムを示す図である。以下、図2を参照して説明する。
PMIPv6、PMIPv4は、いずれも、図2に示す移動管理サーバ10と位置登録ゲートウェイ20a及び20bによって、移動ノード30が移動した場合にも、移動ノード30と通信ノード40間の通信を継続可能とする移動管理プロトコルである。位置登録ゲートウェイ20aと位置登録ゲートウェイ20bは同一の構成を有し、位置登録ゲートウェイとしての機能に着目する場合には両者には差がないことから、位置登録ゲートウェイ20と記述する。一方、両者を区別する必要がある場合には、それぞれ位置登録ゲートウェイ20a、位置登録ゲートウェイ20bのように記述する。無線リンク60a、60bについても同様に記述する。
PMIPv6において、移動管理サーバ10及び位置登録ゲートウェイ20は、それぞれLMA(Local Mobility Anchor)及びMAG(Mobile Access Gateway)と呼ばれる。一方、PMIPv4において、これらは、それぞれHA(Home Agent)及びPMA(Proxy Mobility Agent)と呼ばれる。PMAは、FA(Foreign Agent)及びPMIP Clientという2つの要素にさらに分離することができる。しかしながら、本発明に関して分離された構成と統一された構成との相違は問題とならないため、ここではPMAとして機能が統一された構成のものを考える。移動ノード30は、一般的なIP(Internet Protocol)端末であり、移動通信を実現するにあたり、特殊な機能を必要としない。以上が、ネットワークベースの移動管理プロトコルであるPMIPv6及びPMIPv4の特徴である。
図2を参照すると、移動管理サーバ10は、ネットワーク50を介して位置登録ゲートウェイ20及び通信ノード40と通信する。ここでは、ネットワーク50は単一のネットワークとして記述されているものの、ネットワーク50は異なる事業者又は組織によって管理される複数のネットワークで構成されていてもよい。移動ノード30は、位置登録ゲートウェイ20と無線リンク60を介して通信する。無線リンクにおいて提供される無線アクセス技術として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、WLAN(Wireless Local Area Network)が挙げられる。ただし、これら以外の無線アクセス技術が使われていてもよい。通信ノード40は、PMIPv6、PMIPv4における必須の構成要素ではないものの、移動ノード30と通信を行うノードの一つとして記載した。
移動管理サーバ10は、位置登録ゲートウェイ20から位置登録要求信号により通知された、移動ノード30が通信に用いるアドレスHoA(Home Address)のネットワークプレフィクスを示すHNP(Home Network Prefix)と、位置登録ゲートウェイ20が持つアドレスProxy−CoA(Proxy Care-of Address)の対応関係を保持する。また、移動管理サーバ10は、通信ノード40からHoA宛に送られたデータパケットを移動管理サーバ10のアドレスとProxy−CoAを端点としたトンネル処理(カプセル化)を行い、位置登録ゲートウェイ20に転送する。また、移動管理サーバ10は、位置登録ゲートウェイ20のProxy−CoAと移動管理サーバ10のアドレスを端点とするトンネルにより転送された、移動ノード30からのデータパケットをデカプセルして通信ノード40に転送する。なお、HNPとして、HoAを用いることもできる。したがって、以下の記載におけるHNPは、HoAに置き換えることができる。
位置登録ゲートウェイ20は、移動ノード30が無線リンク60に接続した後、移動ノード30がリンク接続確立後に送信する信号を契機に、位置登録要求信号を送信することによって、HNPとProxy−CoAの対応を移動管理サーバ10に登録する。位置登録ゲートウェイ20が前記位置登録要求信号の応答となる位置登録応答信号を移動管理サーバ10から受信すると、移動管理サーバ10と位置登録ゲートウェイ20との間にトンネルが確立される。位置登録ゲートウェイ20は、通信に使用するアドレスを割当てるための信号を、必要に応じて移動ノード30に送信する。次に、位置登録ゲートウェイ20は、移動ノード30から送られたパケットを前記トンネルにより移動管理サーバ10に転送する。また、位置登録ゲートウェイ20は、移動管理サーバ10からトンネルされた移動ノード30宛のパケットをデカプセルして移動ノード30に転送する。
移動ノード30がリンクに接続した際に送信する信号、及び、位置登録ゲートウェイ20が位置登録応答を受信した後に移動ノード30に送信する信号として、システムに応じて様々なバリエーションが考えられる。例えば、端末がIPv6に基づいて通信を行う場合には、例えば、RS(Router Solicitation)、RA(Router Advertisement)が使用される。一方、端末がIPv4に基づいて通信を行う場合には、例えば、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol) Discovery、DHCP Offerが使用される。
図3は、PMIPv6又はPMIPv4を適用した移動通信システムにおいて、移動ノードがアクセスネットワークに接続した際のシーケンス図である。図3を参照して、PMIPv6及びPMIPv4の動作を説明する。
図3を参照すると、移動ノード30は、位置登録ゲートウェイ20aの配置された無線リンク60aに接続する(ステップA1)。この際、移動通信システムによっては移動ノード30の認証処理を実施するものの、本発明には関わりがないため、ここでは省略する。
次に、アクセスネットワーク60aへの接続を検出した移動ノード30は、無線リンクへの接続が確立した際の信号(接続時信号とする)を送信する(ステップA2)。この信号については、前記したとおり、適用されるシステムに依存して様々なものが考えられる。
前記接続時信号を受信した位置登録ゲートウェイ20aは、接続時信号をトリガとして位置登録要求信号を移動管理サーバ10に送信する(ステップA3)。位置登録要求信号には、移動ノード30の識別子、移動ノード30用のHNP、位置登録ゲートウェイ20aに割当てられたProxy−CoAが含まれる。ここで、HNPは、移動管理サーバ10にルーティングされるプレフィクス(アドレス)とする必要がある。一方、移動管理サーバ10に対してHNPの割当てを要求する場合には、HNPには0が設定される。
移動管理サーバ10は、位置登録要求信号を受信した場合には、この信号に格納されたHNPとProxy−CoAの対応を記録する。HNPに0が設定されていた場合には、移動管理サーバ10は、移動ノード30の識別子に基づいてHNPを動的に割当てた後、HNPとProxy−CoAの対応を記録する。同時に、HNP宛のパケットを移動管理サーバ10のアドレスとProxy−CoAを端点とするトンネルにより位置登録ゲートウェイ20aに転送するための準備を行う。次に、移動管理サーバ10は、処理結果を示すコードを格納した位置登録応答信号を位置登録ゲートウェイ20aに応答する(ステップA4)。位置登録応答信号には、HNP、移動ノード30の識別子が格納される。
次に、位置登録ゲートウェイ20aは、位置登録応答信号を受信した場合には、登録成功を示すコードが位置登録応答信号に設定されていることを確認し(ここでは登録成功の場合を考える)、ステップA2で受信した接続時信号に対応した応答信号を移動ノード30に送信する(ステップA5)。このとき、位置登録ゲートウェイ20aは、応答信号にHNPの情報を格納する。
次に、移動ノード30は、HNPが設定された応答信号を受信すると、HNPに基づいて自らの通信インタフェースにアドレスを設定する。
以上の処理の結果、移動ノード30と通信ノード40が通信できる状態となる(ステップA6)。具体的には、移動ノード30から送られたデータパケットは、位置登録ゲートウェイ20aでトンネルを使って移動管理サーバ10に転送され、移動管理サーバ10においてトンネルが外された後、通信ノード40に転送される。一方、通信ノード40から送信されたデータパケットは、移動管理サーバ10にルーティングされた後、トンネルにより位置登録ゲートウェイ20aに転送され、位置登録ゲートウェイ20aにおいてトンネルが外された後、取り出されたパケットが移動ノード30に転送される。
移動ノード30がPMIPv6又はPMIPv4をサポートするネットワークに接続したときの基本的な動作は、以上の通りである。
図4は、PMIPv6又はPMIPv4を適用した移動通信システムにおいて、移動ノードがアクセスネットワーク間を移動した際のシーケンス図である。図4を参照して、移動ノード30が無線リンク60間を移動する場合の動作について説明する。
ここでは、図3を参照して説明した手順に従い、移動ノード30が位置登録ゲートウェイ20a配下の無線リンク60aに接続しているものとする。このとき、移動ノード30と通信ノード40は、位置登録ゲートウェイ20aと移動管理サーバ10間のトンネルを経由して通信している(ステップB1)。
ここで、移動ノード30は、無線リンク60bに移動するために、無線リンク60aとの接続を切断する(ステップB2)。このとき、位置登録ゲートウェイ20aは、移動管理サーバ10に、移動ノード30用のHNPとProxy−CoAの登録を解除するための信号を送信する。
ステップB3(移動ノード30が移動先の無線リンクに接続するステップ)〜ステップB7(移動ノード30が応答信号を受信するステップ)は、図3のステップA1〜A5と同様であるため、説明を省略する。
ステップB7が完了した時点で、移動ノード30が行っていた通信は新たな経路(位置登録ゲートウェイ20b及び移動管理サーバ10間に張られたトンネルを経由した経路)に切り替わる。このように経路は切り替わるものの、移動ノード30は移動の前後において同じIPアドレスを使い続けることができるため、通信を継続することができる。
以上のように、PMIPv6及びPMIPv4は、いずれも移動通信を実現するためのプロトコルである。しかし、PMIPv6はIPv6ベースの信号交換をベースとしたプロトコルであり、PMIPv4はIPv4ベースの信号交換をベースとしたプロトコルであるという点で相違している。したがって、PMIPv6をサポートする移動管理サーバ10は、PMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイ20aの位置登録要求信号を処理することができず、逆についても同様である。
なお、PMIPv6において、位置登録要求信号及び位置登録応答信号は、それぞれPBU(Proxy Binding Update)及びPBA(Proxy Binding Acknowledge)と呼ばれる。一方、PMIPv4において、これらは、それぞれPRRQ(Proxy Registration Request)及びPRRP(Proxy Registration Reply)と呼ばれる。
PMIPv6は、プロトコル策定の段階から、移動端末30によるIPv6アドレスのみならずIPv4アドレスを用いた通信についても、移動時における通信の継続性を可能とするとの要件が盛り込まれている。したがって、PMIPv6を提供する場合には、多くの場合において、IPv6アドレスとIPv4アドレスによる通信継続性が提供される。例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において標準化が進められている次世代のモバイルコアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)では、PMIPv6が採用されており、移動ノードにはIPv6アドレスとIPv4アドレスによる通信継続性が提供される。
一方、PMIPv4はWiMAXの移動通信システムに採用されているものの、少なくとも現時点においてIPv6の通信継続性は提供されていない。
PMIPv6とPMIPv4には、以上のような相違点がある。
なお、特許文献1には、第2プロトコルをサポートするネットワーク上において、第1プロトコルの情報を送るシステム及び方法が記載されている。
特表2009−516988号公報
RFC5213, "Proxy Mobile IPv6"http://tools.ietf.org/html/rfc5213 draft-leung-mip4-proxy-mode-10, "WiMAX Forum/3GPP2 Proxy Mobile IPv4," http://tools.ietf.org/id/draft-leung-mip4-proxy-mode-10.txt
なお、上記特許文献ならびに非特許文献の全開示内容はその引用をもって本書に繰込み記載する。以下の分析は、本発明の観点から与えられる。
3GPPのEPCにおいては、IPベースのネットワークとすることによって、3GPPの無線技術であるLTE(Long Term Evolution)のみならず、WiMAX及びWLANのような異なる無線技術を収容することが想定されている。
例えば、LTEによるモバイル通信サービスを提供する事業者(3GPP事業者)が、WiMAXによるモバイル通信サービスを提供する事業者(WiMAX事業者)のアクセスネットワークを収容する場合を考える。図5は、3GPP事業者がWiMAX事業者のアクセスネットワークを収容した場合の移動通信システムを示す図である。
図5を参照すると、移動管理サーバ10はPMIPv6のLMAであり、位置登録ゲートウェイ20aはPMIPv6のMAGである。一方、位置登録ゲートウェイ20bは、PMIPv4のPMAである。また、ネットワーク50、無線リンク60a及び無線リンク60bは、それぞれEPC、LTE及びWiMAXである。移動ノード30は、IPv6とIPv4の双方を備えた(デュアルスタックという)ノードである。
ここで、移動ノード30が無線リンク60aから無線リンク60bへ移動する場合、すなわち、LTEからWiMAXに移動する場合を考える。
移動ノード30がWiMAXリンクに移動した後、図4に示した移動時の処理が実施される。しかし、PMIPv6をサポートする移動管理サーバ(LMA)10は、図4のステップB5において送信されるPMIPv4のPRRQを処理することができない。したがって、通信の継続性を提供することができない。
解決策として、WiMAXの位置登録ゲートウェイ20bにPMIPv6機能を盛り込むことが考えられる。しかし、WiMAXのサービス開始している事業者がすでに存在しており、これらの事業者はサービスエリアの拡大を進めている。すなわち、図5のPMAに相当する装置20bの配備(デプロイ(deploy))が進んでいる。かかる状況では、経済的及び時間的コストの観点から、すでに普及したPMAに相当する装置に変更を加えることは避けることが好ましい。また、WiMAXによる通信サービスを提供する通信事業者と、LTEによる通信サービスを提供する通信事業者が異なる場合には、LTE側の通信事業者(ここでは、LTEとWiMAX間の通信継続性を提供しようとする通信事業者)の都合により、WiMAX側の通信事業者の設備を希望通りに変更することは難しい。
そこで、互いに異なる移動管理プロトコルを備えたアクセスネットワーク間を移動ノードが移動した場合であっても、移動ノードが双方のプロトコルにおけるアドレスによる通信を継続できるようにすることが課題となる。本発明の目的は、かかる課題を解決する移動通信システム及び移動通信方法を提供することにある。
本発明の第1の視点に係る移動管理サーバは、
アクセスネットワークに依存しない固定的な第1のアドレスとアクセスネットワークに依存する第2のアドレスとの対応を保持し、該第1のアドレス宛に送られたパケットをトンネリングにより該第2のアドレスに転送することで、移動ノードの接続先のアクセスネットワークが変更された場合にも該移動ノードに通信を継続させるとともに、
前記移動ノードが通信に用いるアドレスと位置登録ゲートウェイが保持するアドレスをそれぞれ前記第1のアドレスと前記第2のアドレスとして登録する位置登録を、複数の位置登録ゲートウェイからそれぞれ異なる方式に基づいて受け付け、
前記移動ノードが移動後に接続した位置登録ゲートウェイによると、前記第1のアドレスとして第1のプロトコル又は第2のプロトコルのうちのいずれか一方しか登録できないことを検出した場合には、登録できないアドレス宛のパケットを登録可能なアドレス宛としたカプセル化を施して前記移動ノードに転送する処理を開始する。
本発明の第2の視点に係る移動ノードは、
アクセスネットワークに依存しない固定的な第1のアドレスとアクセスネットワークに依存する第2のアドレスとの対応を保持するとともに該第1のアドレス宛に送られたパケットをトンネリングにより該第2のアドレスに転送する移動管理サーバであって、移動ノードが通信に用いるアドレスと位置登録ゲートウェイが保持するアドレスをそれぞれ該第1のアドレスと該第2のアドレスとして登録する位置登録を複数の位置登録ゲートウェイからそれぞれ異なる方式に基づいて受け付ける移動管理サーバを用いて、接続先のアクセスネットワークを変更した場合にも通信を継続するとともに、
移動後に接続した位置登録ゲートウェイが前記第1のアドレスとして第1のプロトコル又は第2のプロトコルのうちのいずれか一方しか登録できないことを検出した場合には、登録できないアドレス宛のパケットを登録可能なアドレス宛としてカプセル化されたパケットをデカプセル化する処理を開始する。
本発明の第3の視点に係る移動通信システムは、上記移動管理サーバと上記移動ノードとを備えている。
本発明の第4の視点に係る移動通信方法は、
移動管理サーバが、アクセスネットワークに依存しない固定的な第1のアドレスとアクセスネットワークに依存する第2のアドレスとの対応を保持するとともに該第1のアドレス宛に送られたパケットをトンネリングにより該第2のアドレスに転送することで、移動ノードの接続先のアクセスネットワークが変更された場合にも該移動ノードに通信を継続させる工程と、
前記移動ノードが通信に用いるアドレスと位置登録ゲートウェイが保持するアドレスをそれぞれ前記第1のアドレスと前記第2のアドレスとして登録する位置登録を、複数の位置登録ゲートウェイからそれぞれ異なる方式に基づいて受け付ける工程と、
前記移動ノードが移動後に接続した位置登録ゲートウェイによると、前記第1のアドレスとして第1のプロトコル又は第2のプロトコルのうちのいずれか一方しか登録できないことを検出した場合には、登録できないアドレス宛のパケットを登録可能なアドレス宛としたカプセル化を施して前記移動ノードに転送する処理を開始する工程と、を含む。
本発明の第5の視点に係る移動通信方法は、
アクセスネットワークに依存しない固定的な第1のアドレスとアクセスネットワークに依存する第2のアドレスとの対応を保持するとともに該第1のアドレス宛に送られたパケットをトンネリングにより該第2のアドレスに転送する移動管理サーバであって、移動ノードが通信に用いるアドレスと位置登録ゲートウェイが保持するアドレスをそれぞれ該第1のアドレスと該第2のアドレスとして登録する位置登録を複数の位置登録ゲートウェイからそれぞれ異なる方式に基づいて受け付ける移動管理サーバを用いて、移動ノードが、接続先のアクセスネットワークを変更した場合にも通信を継続する工程と、
前記移動ノードが、移動後に接続した位置登録ゲートウェイが前記第1のアドレスとして第1のプロトコル又は第2のプロトコルのうちのいずれか一方しか登録できないことを検出した場合には、登録できないアドレス宛のパケットを登録可能なアドレス宛としてカプセル化されたパケットをデカプセル化する処理を開始する工程と、を含む。
本発明の第6の視点に係るプログラムは、
アクセスネットワークに依存しない固定的な第1のアドレスとアクセスネットワークに依存する第2のアドレスとの対応を保持するとともに該第1のアドレス宛に送られたパケットをトンネリングにより該第2のアドレスに転送することで、移動ノードの接続先のアクセスネットワークが変更された場合にも該移動ノードに通信を継続させる処理と、
前記移動ノードが通信に用いるアドレスと位置登録ゲートウェイが保持するアドレスをそれぞれ前記第1のアドレスと前記第2のアドレスとして登録する位置登録を、複数の位置登録ゲートウェイからそれぞれ異なる方式に基づいて受け付ける処理と、
前記移動ノードが移動後に接続した位置登録ゲートウェイによると、前記第1のアドレスとして第1のプロトコル又は第2のプロトコルのうちのいずれか一方しか登録できないことを検出した場合には、登録できないアドレス宛のパケットを登録可能なアドレス宛としたカプセル化を施して前記移動ノードに転送する処理を開始する処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明の第7の視点に係るプログラムは、
アクセスネットワークに依存しない固定的な第1のアドレスとアクセスネットワークに依存する第2のアドレスとの対応を保持するとともに該第1のアドレス宛に送られたパケットをトンネリングにより該第2のアドレスに転送する移動管理サーバであって、移動ノードが通信に用いるアドレスと位置登録ゲートウェイが保持するアドレスをそれぞれ該第1のアドレスと該第2のアドレスとして登録する位置登録を複数の位置登録ゲートウェイからそれぞれ異なる方式に基づいて受け付ける移動管理サーバを用いて、接続先のアクセスネットワークを変更した場合にも通信を継続する処理と、
移動後に接続した位置登録ゲートウェイが前記第1のアドレスとして第1のプロトコル又は第2のプロトコルのうちのいずれか一方しか登録できないことを検出した場合には、登録できないアドレス宛のパケットを登録可能なアドレス宛としてカプセル化されたパケットをデカプセル化する処理を開始する処理と、を移動ノードのコンピュータに実行させる。
本発明に係る移動通信システム及び移動通信方法によると、互いに異なる移動管理プロトコルを備えたアクセスネットワーク間を移動ノードが移動した場合であっても、移動ノードが双方のプロトコルにおけるアドレスによる通信を継続することができる。
第1の実施形態における移動通信システムの構成を示す図である。 PMIPv6又はPMIPv4を適用した移動通信システムを示す図である。 PMIPv6又はPMIPv4を適用した移動通信システムにおいて、移動ノードがアクセスネットワークに接続した際のシーケンス図である。 PMIPv6又はPMIPv4を適用した移動通信システムにおいて、移動ノードがアクセスネットワーク間を移動した際のシーケンス図である。 3GPP事業者がWiMAX事業者のアクセスネットワークを収容した場合の移動通信システムを示す図である。 第1の実施形態に係る移動管理サーバの構成を示すブロック図である。 位置登録テーブルを示す図である。 第1及び第2トンネル情報テーブルを示す図である。 第1の実施形態に係る移動ノードの構成を示すブロック図である。 第3トンネル情報テーブルを示す図である。 移動管理サーバがパケットを受信したときの動作を示すフローチャートである。 移動管理サーバがPRRQを受信したときの動作を示すフローチャートである。 移動管理サーバがPBUを受信したときの動作を示すフローチャートである。 移動管理サーバがデータパケットを受信したときの動作を示すフローチャートである。 移動ノードのパケット処理部にパケットが入力されたときの動作を示すフローチャートである。 移動ノードがデータパケットを受信したときの動作を示すフローチャートである。 移動ノードがPMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイからPMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイ配下に移動したときの動作を示すシーケンス図である。 移動ノードがPMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイからPMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイ配下に移動したときの動作を示すシーケンス図である。 移動ノードがPMIPv4をサポートする移動登録ゲートウェイ配下に移動した後の位置登録テーブルを示す図である。 移動ノードがPMIPv4をサポートする移動登録ゲートウェイ配下に移動した後の第1トンネル情報テーブルを示す図である。 移動ノードがPMIPv4をサポートする移動登録ゲートウェイ配下に移動した後の第2トンネル情報テーブルを示す図である。 第2の実施形態に係る移動ノードの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る移動ノードがトンネル要否を判定するときの動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る移動ノードがPMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイからPMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイの配下に移動するときの動作を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係る移動ノードがPMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイからPMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイの配下に移動するときの動作を示すシーケンス図である。 第3の実施形態に係る移動管理サーバの構成を示すブロック図である。
第1の展開形態の移動管理サーバは、上記第1の視点に係る移動管理サーバであることが好ましい。
第2の展開形態の移動管理サーバは、前記検出をした場合には、前記カプセル化を施されたパケットをデカプセル化することを要求するトンネル生成要求信号を前記移動ノードに送信することが好ましい。
第3の展開形態の移動管理サーバは、前記第1のプロトコル及び前記第2のプロトコルは、それぞれIPv4(Internet Protocol version 4)及びIPv6(Internet Protocol version 6)であってもよい。
第4の展開形態の移動管理サーバは、
PMIPv4(Proxy Mobile IPv4)に基づいて前記位置登録を要求する信号を、PMIPv6(Proxy Mobile IPv6)に基づいて前記位置登録を要求する信号に変換する翻訳部と、
前記移動ノードのIPv6アドレス宛のパケット及び前記移動ノードのIPv6アドレスを送信元とするパケットを、前記移動ノードのIPv4アドレスと自身のIPv4アドレスとを端点とするトンネルを介して転送する必要があるか否かを判定するトンネル要否判定部と、
前記トンネルによる転送が必要と判定された場合には前記トンネル処理を開始する設定を行うトンネル制御部と、
前記トンネルの端点としての処理を要求する信号を前記移動ノードに送信するトンネル制御信号処理部と、
前記トンネル用のカプセル化を処理した後、PMIPv6又はPMIPv4の処理の結果生成されたトンネル用のカプセル化を行うパケット処理部と、を備えていることが好ましい。
第5の展開形態の移動ノードは、上記第1の視点に係る移動ノードであることが好ましい。
第6の展開形態の移動ノードは、前記検出をした場合には、前記カプセル化を依頼するトンネル生成要求信号を前記移動管理サーバに送信することが好ましい。
第7の展開形態の移動ノードは、前記第1のプロトコル及び前記第2のプロトコルが、それぞれIPv4及びIPv6であってもよい。
第8の展開形態の移動ノードは、
移動管理サーバから送信されたトンネル生成信号を処理するトンネル制御信号処理部と、
前記トンネル生成信号を受信した場合には、自身のIPv4アドレスと移動管理サーバのIPv4アドレスを端点とするトンネルを生成するトンネル制御部と、
自身のIPv6アドレスを送信元とするパケット及び自身のIPv6アドレス宛のパケットを移動管理サーバとの間で前記トンネルを介して転送するために、前記パケットをカプセル化及びデカプセル化するパケット処理部と、を備えていることが好ましい。
第9の展開形態の移動通信システムは、上記第3の視点に係る移動ノードであることが好ましい。
第10の展開形態の移動通信システムは、前記複数の位置登録ゲートウェイをさらに備えていてもよい。
第11の展開形態の移動通信方法は、上記第4の視点に係る移動通信方法であることが好ましい。
第12の展開形態の移動通信方法は、前記移動管理サーバが、前記検出をした場合には、前記カプセル化を施されたパケットをデカプセル化することを要求するトンネル生成要求信号を前記移動ノードに送信する工程を含むことが好ましい。
第13の展開形態の移動通信方法は、上記第5の視点に係る移動通信方法であることが好ましい。
第14の展開形態の移動通信方法は、前記移動ノードが、前記検出をした場合には、前記カプセル化を依頼するトンネル生成要求信号を前記移動管理サーバに送信する工程を含むことが好ましい。
第15の展開形態のプログラムは、上記第6の視点に係るプログラムであることが好ましい。
第16の展開形態のプログラムは、前記検出をした場合には、前記カプセル化を施されたパケットをデカプセル化することを要求するトンネル生成要求信号を前記移動ノードに送信する処理をコンピュータに実行させることが好ましい。
第17の展開形態のプログラムは、上記第7の視点に係るプログラムであることが好ましい。
第18の展開形態のプログラムは、前記検出をした場合には、前記カプセル化を依頼するトンネル生成要求信号を前記移動管理サーバに送信する処理を、前記コンピュータに実行させることが好ましい。
本発明に係る移動通信システム及び移動通信方法によると、互いに異なる移動管理プロトコルを備えたアクセスネットワーク間を移動ノードが移動した場合であっても、移動ノードが双方のプロトコルにおけるアドレスによる通信を継続することができる。特に、本発明に係る移動通信システム及び移動通信方法によると、移動ノードがPMIPv6とPMIPv4という異なる移動管理プロトコルを備えたアクセスネットワーク間を移動した場合であっても、移動ノードのIPv4アドレス及びIPv6アドレスによる通信を継続することができる。
(実施形態1)
発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態における移動通信システムの構成を示す図である。図1を参照すると、移動通信システムは、移動管理サーバ70、位置登録ゲートウェイ20a、位置登録ゲートウェイ20b及び移動ノード80を備えている。通信ノード40は、本実施形態の移動通信システムに必須の要素ではないものの、移動ノード80と通信を行うノードの一つとして記載した。
移動管理サーバ70と位置登録ゲートウェイ20は、ネットワーク50を介して接続されている。移動ノード80は、無線リンク60a及び60bを介して、それぞれ位置登録ゲートウェイ20a及び20bに接続している。
図1に示した構成要素のうちの図2に示した構成要素と同一の名称及び符合を有するものは、構成要素と同一の機能を有する。すなわち、図1の移動通信システムは、移動管理サーバ70と移動ノード80を除いて、図2に示した移動通信システムと同様の構成を有する。図2に示した移動通信システムと同様の構成については、詳細な説明は省略する。
本実施形態では、位置登録ゲートウェイ20aはPMIPv6のMAGとしての機能を有し、位置登録ゲートウェイ20bはPMIPv4のPMAとしての機能を有するものとする。位置登録ゲートウェイ20a及び20bは、互いに異なる移動管理プロトコルを備えているものとしているが、これらは何ら特別な機能を含むものではない。
図6は、本実施形態に係る移動管理サーバの構成を示すブロック図である。図6を参照すると、移動管理サーバ70は、通信インタフェース11、パケット処理部12、信号処理部13、プロトコル間移動実現部14、登録情報記録部15、トンネル情報記録部16及び第2トンネル情報記録部17を備えている。
通信インタフェース11は、ネットワーク50に接続されている。パケットは、通信インタフェース11を介して送受信される。本実施形態では通信インタフェース11を1つとしているが、移動管理サーバ70は複数の通信インタフェースを備えていてもよい。
パケット処理部12は、通信インタフェース11から入力されたパケット又は移動管理サーバ70内部で生成されたパケットの宛先アドレスのような、パケットに含まれる情報に基づいて、これらのパケットを転送するとともに、これらのパケットを処理する処理部(例えば、信号処理部13、プロトコル間移動実現部14)に送信する。また、パケット処理部12は、トンネル情報記録部16又は第2トンネル情報記録部17に記録された情報に基づいて、パケットをカプセル化するとともに、デカプセル化する。カプセル化又はデカプセル化を行う場合には、パケット処理部12は第2トンネル情報記録部17に記録された情報を参照する。
信号処理部13は、位置登録ゲートウェイ20aが送信した位置登録要求信号を処理し、位置登録要求信号に含まれるProxy−CoA情報と移動ノード80が通信に使うアドレス(以下、移動ノード80が通信に用いるIPv6アドレスをHNPv6と表し、IPv4アドレスをHoAv4と表す。また、両者を総称してHoAと表す。)との対応関係を位置登録テーブルとして登録情報記録部15に記録する。また、信号処理部13は、位置登録要求信号に含まれる移動ノード80の識別子も対応づけて記録し、Proxy−CoAとHoAの対応関係を検索する場合には、HoAのみならず、移動ノード80の識別子も検索キーとして使用できるようする。移動ノード80の識別子として、NAI(Network Access Identifier)を用いることができるが、他の識別子を用いてもよい。
図7は、位置登録テーブルを示す図である。位置登録テーブルは、一例として、図7に示すフォーマットで記録される。図7の位置登録テーブルにおいて、識別子は移動ノード80の識別子であり、例えばNAIが使用される。移動ノードアドレスは移動ノード80が通信する際に使用するIPアドレスであり、IPv6アドレス(又はそのネットワークプレフィクス部)及びIPv4アドレスのいずれも記述することができ、これらを混在して記述してもよい。転送先アドレスは、移動ノードのHoA宛のパケットをトンネリングにより転送する際に、転送先とすべきアドレスである。すなわち、移動ノード80を配下に収容する位置登録ゲートウェイ20のアドレス(Proxy−CoA)が記録される。図7の位置登録テーブルは例示にすぎず、図7に示した情報以外の情報を含んでいてもよい。
本実施形態の位置登録ゲートウェイ20aは、PMIPv6のMAGである。したがって、信号処理部13は、MAGが送信したPMIPv6の位置登録要求信号であるPBUを処理する。この要求信号を、第1の位置登録要求信号と呼ぶ。
また、移動ノード80がHNPv6のみならずHoAv4も使用する場合には、第1の移動登録要求信号にはHNPv6及びHoAv4が設定されている。この場合には、信号処理部13は、HNPv6とHoAv4の双方を位置登録テーブルに記録する。
Proxy−CoAは位置登録ゲートウェイ20aに割当てられたアドレスであり、IPv6アドレスが使われる。なお、IPv4アドレスを使用することもできるが、本実施形態の移動通信システムの作用には関係しないことから、移動登録ゲートウェイ20aのProxy−CoAはIPv6アドレスとする。
信号処理部13は、移動管理サーバ70のアドレスと位置登録ゲートウェイ20のアドレス(Proxy−CoA)を端点とするカプセル化を移動ノード80のHNPv6又はHoAv4宛に送られたパケットに対して実施するための情報と、位置登録ゲートウェイ20によりカプセル化された移動ノード80を送信元とするパケットをデカプセル化するための情報をトンネル情報記録部16に記録する。
トンネル情報記録部16に記録されるカプセル化及びデカプセル化のための情報は、例えば、図8のようなトンネル情報テーブルとして記録される。図8を参照すると、移動ノードアドレスは、カプセル化対象とする移動ノードのHoAである。一方、外部ローカルアドレス及び外部リモートアドレスは、カプセル化したときの外側ヘッダのアドレスであり、それぞれ移動管理サーバ70のアドレス及び転送先の位置登録ゲートウェイ20のアドレスが記録される。
信号処理部13は、第1の位置登録要求信号を処理した後、その応答として、第1の位置登録要求信号の送信元アドレスに位置登録応答信号(第1の位置登録応答信号)を送信する。
プロトコル間移動実現部14は、移動管理プロトコルが異なる位置登録ゲートウェイ20a及び20bの間に跨る移動を扱う。図6を参照すると、プロトコル間移動実現部14は、翻訳部21、トンネル要否判定部22、トンネル制御部23、トンネル制御信号処理部24をさらに備えている。
翻訳部21は、位置登録ゲートウェイ20bが送信した位置登録要求信号(第2の位置登録要求信号)から当該信号に含まれる情報要素を抜き出し、位置登録ゲートウェイ20aが送信する第1の位置登録要求信号の形式に変換したのち、信号処理部13に送信する。また、翻訳部21は、信号処理部13から応答された第1の位置登録応答信号を受信すると、これを第2の位置登録応答信号に変換し、第2の位置登録要求信号の送信元アドレスに応答する。ここで、第2の位置登録要求信号及び第2の位置登録応答信号は、それぞれPMIPv4のPRRQ及びPRRPである。
トンネル要否判定部22は、通信ノード80のIPv6アドレス(HNPv6)を使った通信を、移動管理サーバ70のIPv4アドレスと移動ノード80のIPv4アドレス(HoAv4)を端点とするトンネルより転送する必要があるか否かを判定する機能を備える。判定にあたっては、登録情報記録部15に記録された情報や、第2の位置登録要求信号に含まれる情報を使用する。
トンネル要否判定部22は、トンネルの要否を判定した場合には、トンネル制御部23とトンネル制御信号処理部24に判定結果を通知する。
トンネル制御部23は、トンネル要否判定部22からトンネルが必要との判定結果を通知された場合には、カプセル化及びデカプセル化に必要な情報を第2トンネル情報記録部17に書き込む。これにより、トンネルの処理が開始される。一方、トンネル制御部23は、トンネルが不要との判定結果を通知された場合には、対応するトンネルの情報を第2トンネル情報記録部17から削除することにより、トンネルの処理を停止させる。
第2トンネル情報記録部17に記録される情報のフォーマットは、図8に示したトンネル情報テーブルと同一としてもよい。ただし、ここでは、移動ノードアドレスのフィールドには移動ノード80のIPv6アドレス(HNPv6)が記録され、外部リモートアドレスには移動ノード80のIPv4アドレス(HoAv4)が記録される。
トンネル制御信号処理部24は、トンネル要否判定部22からトンネルが必要との判定結果を通知された場合には、移動ノード80のIPv4アドレスと移動管理サーバ70のIPv4アドレスを端点としたトンネルを生成することを要求するためのトンネル生成要求信号を移動ノード80に送信する。一方、トンネル制御信号処理部24は、トンネルが不要との判定結果を通知された場合には、前記トンネルの破棄を要求するためのトンネル削除要求信号を移動ノード80に送信する。トンネル生成要求信号及びトンネル削除要求信号には、移動管理サーバ70のIPv4アドレス、移動ノード80のHNPv6とHoAv4が格納される。ただし、通信ノード80が通信に用いているアドレス(HNPv6、HoAv4)は、移動ノード80自身が知り得る情報であることから、これらのすべて又は一部を省略してもよい。
トンネル制御信号処理部24は、移動ノード80からトンネル生成要求信号又はトンネル削除要求信号を受信した場合には、前記トンネルを生成又は削除するために、トンネルが必要であることを示す情報又はトンネルが不要となったことを示す情報をトンネル制御部23に通知する。
登録情報記録部15には、移動ノード80が通信に使用するアドレス(HNPv6、HoAv4)と、前記アドレス宛のパケットの転送先とする位置登録ゲートウェイ20のアドレス(Proxy−CoA)との対応関係示す情報(位置登録テーブル)が記録される。位置登録テーブルは、一例として、図7に示したフォーマットであってもよい。
トンネル情報記録部16及び第2トンネル情報記録部17は、いずれも、トンネル処理を実施するために必要な情報(トンネル情報テーブル)を保持する。
トンネル情報記録部16は、移動ノード80が通信に使用するアドレス宛のパケットを移動ノード80が在圏する位置登録ゲートウェイ20のアドレス宛に転送するトンネル処理を実施するための情報(トンネル情報テーブル)を保持し、これによって移動通信が実現される。このトンネル情報テーブルを第1トンネル情報テーブルと呼ぶ。
一方、第2トンネル情報記録部17は、移動ノード80のHoAv4を端点とするトンネル処理を、移動ノード80のHNPv6宛のパケットに対して実施するための情報(トンネル情報テーブル)を保持する。これにより、PMIPv6をサポートしない位置登録ゲートウェイ20の配下に移動ノード80が移動した場合においても、移動ノード80にパケットを転送することができる。このトンネル情報テーブルを第2トンネル情報テーブルと呼ぶ。
これらの第1及び第2トンネル情報テーブルは、いずれも図8に示したフォーマットとしてもよい。
本実施形態では、第1トンネル情報テーブルを、トンネル情報記録部16と第2トンネル情報記録部17に分けて記録するものとした。しかし、パケット処理部12がトンネル制御部23から記録されたトンネル情報テーブルのエントリを優先的に処理するようにすれば、トンネル情報記録部16とトンネル情報記録部17を1つにまとめることができる。例えば、トンネル情報テーブルに優先度を表す情報を追加する方法、トンネル情報テーブルの上部ほど優先度を高くするというルールを適用した上で、第2トンネル情報記録部17に記録されるトンネル情報をトンネル情報テーブルの上部に追加する方法が考えられる。
通信インタフェース11は、例えば、LANカードのようなNIC(Network Interface Card)と、これを動作させるソフトウェア(ドライバ)によって実現しうる。
パケット処理部12、信号処理部13、プロトコル間移動実現部14は、ソフトウェア、及び/又は、ハードウェアで実現しうる。なお、ソフトウェアによって実現する場合には、単一のCPU又は複数のCPUを有するコンピュータ上で動作させることができる。
登録情報記録部15、トンネル情報記録部16、第2トンネル情報記録部17は、半導体メモリ、ハードディスクドライブのような、情報を記録可能な装置によって実現することができる。
これらの移動管理サーバ70の実現方法は例示にすぎず、他の実現方法としてもよい。また、移動管理サーバ70の一部の機能(例えば、プロトコル間移動実現部14、第2トンネル情報記録部17)を、別のノード上で実現してもよい。
図9は、本実施形態に係る移動ノード80の構成を示すブロック図である。図9を参照すると、移動ノード80は、通信インタフェース41、パケット処理部42、プロトコル間移動実現部43及びアプリケーション処理部44を備えている。
通信インタフェース41は、無線リンク60に接続されている。パケットは、通信インタフェース41を介して送受信される。移動ノード80が有する通信インタフェース41の数は制限されない。移動ノード80は、接続可能な有線又は無線リンクの種類の数に応じた通信インタフェースを備えていることが好ましい。
パケット処理部42は、通信インタフェース41から入力されたパケット又はアプリケーション処理部44のような移動ノード80内部で生成されたパケットを、これらのパケットに含まれる宛先アドレスに基づいて転送するとともに、これらのパケットを処理する処理部(例えば、プロトコル間移動実現部43、アプリケーション処理部44)に送信する。また、パケット処理部42は、トンネル情報記録部45に記録された情報に基づいて、パケットをカプセル化するとともに、カプセル化の解除(デカプセル化)を行う。
プロトコル間移動実現部43は、移動管理サーバ70からのトンネル生成要求又はトンネル削除要求に応じて、トンネルの生成又は削除を制御する。これにより、移動管理プロトコルが異なる位置登録ゲートウェイ20の間(すなわち、位置登録ゲートウェイ20aと20bとの間)に跨る移動に対応することができる。
プロトコル間移動実現部43は、トンネル制御部51及びトンネル制御信号処理部52をさらに備えている。
トンネル制御部51は、トンネル制御信号処理部52からトンネル生成通知が入力された場合に、トンネル処理に必要な情報をトンネル情報記録部45に書き込む。これにより、記録された情報に基づいたトンネル処理が開始される。一方、トンネル制御部51は、トンネリング削除通知が入力された場合には、対応するトンネル処理に関する情報をトンネル情報記録部45から削除する。これにより、トンネル処理が停止する。
図10は、トンネル情報記録部45に記録されるトンネル情報のフォーマットの一例を示す。図10に示すトンネル情報テーブルを第3トンネル情報テーブルと呼ぶ。移動ノードアドレスのフィールドには、移動ノード80のHNPv6が記録される。外部ローカルアドレスには、移動ノード80のHoAv4が記録される。外部リモートアドレスには、移動管理サーバ70のIPv4アドレスが記録される。
トンネル制御信号処理部52は、移動管理サーバ70から送信されたトンネル生成要求信号又はトンネル解除要求を受信すると、これらの信号に含まれる情報とともに、トンネル生成通知又はトンネル削除通知をトンネル制御部51に出力する。トンネル生成要求信号には、移動管理サーバ70のIPv4アドレス、移動ノード80のHNPv6及びHoAv4が格納される。移動ノード80のアドレス(HNPv6、HoAv4)は、移動ノード80自身が知り得る情報であることから、これらを省略してもよい。しかし、移動ノード80が複数のIPv6アドレス、IPv4アドレスを持つ場合には、いずれのアドレスを用いてトンネルを構成するかを識別するために、移動ノード80のアドレスを含めておくことが好ましい。
また、トンネル制御信号処理部52は、移動ノード80内の他の機能ブロック又は外部ノードからの要求に応じて、トンネル生成要求信号又はトンネル削除要求信号を移動管理サーバ70に送信する。トンネル生成要求信号及びトンネル削除要求信号には、通信ノード80のアドレス(HNPv6、HoAv4)と、移動管理サーバ70のIPv4アドレスが格納される。なお、移動管理サーバ70のアドレスは、移動ノード80に予め設定しておいてもよいし、他の方法で入手するようにしてもよい。
アプリケーション処理部44は、移動ノード80を所有するユーザが使用するアプリケーションなどの各種アプリケーションを動作させる。アプリケーション処理部44で生成された外部向けのパケットは、パケット処理部42に送信され、トンネル処理の条件にマッチした場合はカプセル化された後、通信インタフェース41から無線リンク60に送出される。一方、通信インタフェース41からアプリケーション宛に入力されたパケットは、パケット処理部42に送信され、トンネル処理の条件にマッチした場合にはデカプセル化された後、アプリケーション処理部44に送信され、最終的に所定のアプリケーションに届けられる。
トンネル情報記録部45は、トンネリングを実施するために必要な情報(第3トンネル情報テーブル)を保持する。
パケット処理部42は、第3トンネル情報テーブルを参照して送出するパケット及び受信したパケットに対して、それぞれカプセル化及びデカプセル化(すなわちトンネル処理)を行う。
通信インタフェース41は、例えば、無線LANカードのようなNIC(Network Interface Card)と、これを動作させるソフトウェア(ドライバ)によって実現しうる。また、通信インタフェース41をLANカードのような有線の通信インタフェースとしてもよいが、移動することを想定する場合には、無線技術を使った通信インタフェースとすることが好ましい。
パケット処理部42、プロトコル間移動実現部43、アプリケーション処理部44は、ソフトウェア、及び/又は、ハードウェアで実現しうる。なお、ソフトウェアによって実現する場合には、単一のCPU又は複数のCPUを有するコンピュータ上で動作させることができる。
トンネル情報記録部45は、半導体メモリ、ハードディスクドライブのような、情報を記録可能な装置によって実現することができる。
これらの移動ノード80の実現方法は例示にすぎず、他の実現方法としてもよい。
図11は、本実施形態の移動管理サーバ70がネットワーク50からパケットを受信したときの動作を示すフローチャートである。図11を参照して、本実施形態の移動管理サーバ70の動作を説明する。
まず、パケット処理部12は、通信インタフェース11を介してパケットを受信し(ステップS10)、パケットが含む情報に基づいて、パケットが位置登録要求信号か否かを判定する(ステップS11)。
位置登録要求信号でないと判定された場合(ステップS11のNo)、ステップS12が処理される。位置登録要求信号であると判定された場合(ステップS11のYes)、ステップS13が処理される。
位置登録要求信号は、PMIPv6のPBU、又は、PMIPv4のPRRQである。
受信した位置登録要求信号がPBUか否かが判定される(ステップS13)。PBUではない、すなわちPRRQと判定された場合(ステップS13のNo)、ステップS14が処理される。一方、PBUと判定された場合(ステップS13のYes)、ステップS15が処理される。
データパケット処理(ステップS12)、PRRQ処理(ステップS14)又はPBU処理(ステップS15)が完了することにより、位置管理サーバ70のパケット受信時の処理が完了する。
データパケット処理(ステップS12)、PRRQ処理(ステップS14)及びPBU処理(ステップS15)の処理内容については、別途フローチャートを参照して詳細に説明する。
なお、受信したパケットがPBUであるか否かの判定(ステップS13)については、例えば、パケットにMH(Mobility Header)というIPv6拡張ヘッダが含まれており、さらにMHtypeが5で、MH中のPフラグビットが’1’の場合にはPBUと判定することができる。一方、例えば、パケットがUDP(User Datagram Protocol)を使用しており、UDPの宛先ポート番号が434である場合には、受信したパケットがPRRQであると判定することができる。
図12は、移動管理サーバ70がPRRQを受信したときの動作を示すフローチャートである。図12のフローチャートを参照して、本実施形態の移動サーバ70がPRRQを受信したとき(図11のステップS13のNo)のPRRQ処理(図11のステップS14)について説明する。
まず、翻訳部21は、PRRQをPBUに翻訳する(ステップS20)。具体的には、PRRQに設定されている情報を抜き出し、これらの情報をPBUのフォーマットにおいて対応する情報を格納すべき箇所に再配置する。翻訳部21は、翻訳したPBUを信号処理部13に出力する。その後、前記PBUの応答として、信号処理部13からPBAが入力された場合は、PBAの情報を抜き出し、これをPRRPのフォーマットに再配置し、翻訳後のPRRPを前記PRRQの送信元に送信する。
ここで、現在配備が進んでいるPMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイ20は、移動ノード80のHNPv6をサポートできない点に留意すべきである。すなわち、PRRQ及びPRRPにはHNPv6を格納することができない。そこで、翻訳部21は、トンネル情報記録部16に記録された第1トンネル情報テーブルを、PRRQに含まれる移動ノード80の識別子と、転送先とする位置登録ゲートウェイ20のアドレスを用いて検索し、これらの情報に適合するエントリから、翻訳後のPBUに設定すべきHNPv6を取得する。これらの処理は、信号処理部13においてPBUが正しく処理されるために必要とされる。
次に、HNPv6のパケットをHoAv4宛とするトンネル処理の要否が判定される(ステップS21)。トンネル処理が必要と判定された場合(ステップS21のYes)、ステップS22が処理される。一方、不要と判定された場合(ステップS21のNo)、ステップS24が処理される。判定(ステップS21)において、PRRQの受信に基づいて、トンネル処理が必要であると判定してもよい。しかし、将来的に拡張されたPMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイ20がHNPv6にも対応できるようになる可能性を考慮すると、RRRQの受信に加えて、PRRQにHNPv6が格納されていないことを確認することによって、トンネル処理が必要であると判定するようにしてもよい。
トンネル制御部23は、HNPv6を送信元とするパケット及びHNPv6宛のパケットに対し、移動管理サーバ70のIPv4アドレスとHoAv4を端点とするトンネル処理(カプセル化、デカプセル化)が行われるようにするためのエントリを第2トンネル情報記録部17に追加する(ステップS22)。
トンネル制御信号処理部24は、前記トンネルの端点として動作することを移動ノード80に依頼するためのトンネル生成要求信号を送信する(ステップS23)。このとき、トンネル処理生成の要求を移動ノード80に対して行ったことを記憶しておき、同一のトンネル生成要求信号を移動ノード80に送信しないようにしてもよい。
トンネル制御信号処理部24は、前記トンネルの端点としての動作を停止することを移動ノード80に依頼するためのトンネル削除要求信号を送信する(ステップS24)。このとき、トンネル処理停止の要求を移動ノード80に行ったことを記憶しておき、同一のトンネル削除要求信号を移動ノード80に送信しないようにしてもよい。
図13は、移動管理サーバ70がPBUを受信したときの動作を示すフローチャートである。図13のフローチャートを参照して、本実施形態の移動管理サーバ70が、PBUを受信したとき(図11のステップS13のYes)のPBU処理(図11のステップS15)について説明する。
まず、信号処理部13は、パケット処理部12を介して取得したPBU、又は、翻訳部21で翻訳されたPBUが入力された場合、PMIPv6の仕様に基づいて当該PBUを処理する(ステップS30)。この結果として、信号処理部13は、PBUに設定されていた移動ノード80の識別子(例えばNAI)、HNPv6、HoAv4、Proxy−CoAを対応づけて登録情報記録部15に記録する。同様に、信号処理部13は、トンネル処理が実施されるように、トンネル情報記録部16の第1トンネル情報テーブルにエントリを作成する。
次に、PBU受信時の処理(ステップS30)が完了すると、前記PBUの送信元にPBAを送信する(ステップS31)。例えば、PBUが翻訳部21から入力された場合には、PBAは翻訳部21に出力される。
次に、信号処理部13は、位置登録ゲートウェイ20からPBUを受信した場合には、トンネル要否判定部22にこれを通知する(ステップS32)。この結果、トンネル要否判定部22は、HNPv6に対するHoAv4を端点とするトンネル処理が必要なくなったものと判定し、前記トンネル処理を停止するための通知をトンネル制御部23に出力する。その後、トンネル制御部23は、第2トンネル情報記録部17の第2トンネル情報テーブル中の該当するエントリを削除する。
最後に、HNPv6を送信元又は宛先とするパケットに対して、移動管理サーバのIPv4アドレス及びHoAv4を端点とするトンネル処理を停止させるためのトンネル削除要求信号を移動ノード80に送信する(ステップS33)。
図14は、移動管理サーバ70がデータパケットを受信したときの動作を示すフローチャートである。図14を参照して、本実施形態の移動管理サーバ70がデータパケットを受信したとき(図11のステップS11のNo)のデータパケット処理(図11のステップS12)について説明する。
初めに、パケット処理部12は、パケットを受信すると、初めに第2トンネル情報記録部17に記録された第2トンネル情報テーブルを参照し、受信したパケットの宛先アドレスに基づいて、第2トンネル情報テーブルの「移動ノードアドレス」のフィールドと一致するエントリを検索する。一致したエントリが見つかった場合には、一致したエントリの「外部ローカルアドレス」フィールド及び「外部リモートアドレス」フィールドに記録されたアドレスを、それぞれ送信元アドレス及び宛先アドレスに設定したIPヘッダによって、当該パケットをカプセル化する(ステップS40)。
次に、パケット処理部は、トンネル情報記録部16に記録された第1トンネル情報テーブルを参照し、前記パケット又はカプセル化後のパケットの宛先アドレスに基づいて、第1トンネル情報テーブルの「移動ノードアドレス」のフィールドと一致するエントリを検索する。一致したエントリが見つかった場合には、一致したエントリの「外部ローカルアドレス」フィールド及び「外部リモートアドレス」フィールドに記録されたアドレスを、それぞれ送信元アドレス及び宛先アドレスに設定したIPヘッダによって、前記パケットをカプセル化する(ステップS41)。
ステップS40とステップS41の処理により、最大で2重のカプセル化が実施される。
次に、ステップS40及びステップS41においてカプセル化処理が実施されたか否かが判定される(ステップS42)。カプセル化された場合(ステップS42のYes)、ステップS45に進む。カプセル化されていない場合(ステップS42のNo)、ステップS43が処理される。なお、ステップS40又はS41でカプセル化されたパケットは、ステップS43又はS44を処理したとしても、デカプセル処理の条件に一致せず、デカプセルされないようにトンネル処理用のエントリが作られる。したがって、ステップS42の処理は必須ではない。しかし、不必要な検索処理を回避するために、ステップS42を設け、カプセル化されたパケットに対するデカプセル化の要否の確認を省略することができる。
トンネル情報記録部16に記録された第1トンネル情報テーブルを参照し、受信したパケットがカプセル化されており、外側IPヘッダの宛先アドレス及び送信元アドレスがそれぞれ「外部ローカルアドレス」フィールド及び「外部リモードアドレス」フィールドのアドレスと一致し、内側IPアドレスの送信元アドレスが「移動ノードアドレス」フィールドのアドレスと一致するエントリが検索される。一致するエントリが見つかった場合には、デカプセル化が実施されて外側IPヘッダが除去される(ステップS43)。ここで、内側IPヘッダの送信元アドレスの一致を必ずしもチェックする必要はないが、誤動作を回避するためにチェックすることが好ましい。
次に、第2トンネル情報記録部17に記録された第2トンネル情報テーブルを参照し、受信したパケットがカプセル化されており、外側IPヘッダの宛先アドレス及び送信元アドレスがそれぞれ「外部ローカルアドレス」フィールド及び「外部リモードアドレス」フィールドのアドレスと一致し、内側IPヘッダの送信元アドレスが「移動ノードアドレス」フィールドのアドレスと一致するエントリが検索される。一致するエントリが見つかった場合には、デカプセル化が実施されて外側IPヘッダが除去される(ステップS44)。ここで、内側IPヘッダの送信元アドレスの一致を必ずしもチェックする必要はないが、誤動作を回避するためにチェックすることが好ましい。
最後に、カプセル化されたパケット、デカプセル化されたパケット、又は、そのままのパケットの宛先アドレスに基づいて、通常のIPルータと同様の動作によりパケットが転送される(ステップS45)。
図15は、移動ノード80のパケット処理部42にパケットが入力されたときの動作を示すフローチャートである。図15を参照して、本実施形態の移動ノード80がパケットを受信又は送信するときの動作について説明する。
初めに、パケット処理部42は、通信インタフェース41を介したパケット、及び、アプリケーション処理部44によって内部で生成されたパケットを受信する(ステップS50)。
次に、パケット処理部42は、パケットが含む情報に基づいて、パケットがトンネル制御信号(トンネル生成信号又はトンネル削除信号)であるか否かを判定する(ステップS51)。トンネル制御信号のフォーマットは特に制限されない。例えば、UDPを用いた信号である場合には、UDPヘッダ中の宛先ポートを参照することによって、トンネル制御信号であるか否かを判定することができる。もちろん、トンネル制御信号のフォーマット、及び、トンネル制御信号の判別の方法として、これ以外のものを採用してもよい。
トンネル制御信号であると判定された場合(ステップS51のYes)、トンネル制御信号処理部52は、トンネル制御信号を処理する(ステップS53)。具体的には、トンネル制御信号処理部52は、トンネル制御信号に含まれる処理内容の情報(例えば、トンネル生成要求信号及びトンネル削除要求信号のいずれであるのか)と、各々の処理に必要な情報を取得してトンネル制御部51に通知する。トンネル制御部51は、第3トンネル情報テーブルのエントリをトンネル情報記録部45に追加・更新し、又は、削除する。これにより、トンネル処理(カプセル化、デカプセル化)の実施及び停止が制御される。
トンネル制御信号でないと判定された場合(ステップS51のNo)、パケット処理部42は、データパケットに対するトンネル処理及び転送処理を実施する(ステップS54)。データパケット処理(ステップS54)の内容については、図16を参照して詳細に説明する。
図16は、移動ノード80がデータパケットを受信したときの動作を示すフローチャートである。図16を参照して、本実施形態の移動ノード80がデータパケットを受信したとき(図15のステップS51のNo)のデータパケット処理(図15のステップS54)について説明する。
初めに、パケット処理部42は、カプセル化処理を実施する(ステップS60)。パケット処理部42は、パケットが入力されると、トンネル情報記録部45に記録された第3トンネル情報テーブルを参照し、入力されたパケットの送信元アドレスが第3トンネル情報テーブルの「移動ノードアドレス」のフィールドと一致するエントリを検索する。一致したエントリが見つかった場合は、一致したエントリの「外部ローカルアドレス」フィールド及び「外部リモートアドレス」フィールドに記録されたアドレスを、それぞれ送信元アドレス及び宛先アドレスに設定したIPヘッダによって、前記パケットをカプセル化する(ステップS60)。
次に、ステップS60でカプセル化処理が実施されたか否かが判定される(ステップS61)。カプセル化されていた場合(ステップS61のYes)、ステップS63に進む。一方、カプセル化されていなかった場合(ステップS61のNo)、ステップS62が処理される。ステップS60でカプセル化されたパケットは、ステップS62でのデカプセル処理の条件には一致しないようエントリが作られるため、ステップS62を実行してもデカプセルされることはない。したがって、ステップS61の処理は必ずしも必要ではない。しかし、不要な検索処理を回避するため、本実施形態ではステップS61を設け、カプセル化されたパケットに対するデカプセル化処理を省略することとした。
トンネル情報記録部45に記録された第3トンネル情報テーブルを参照し、受信したパケットがカプセル化されており、外側IPヘッダの宛先アドレス及び送信元アドレスがそれぞれ「外部ローカルアドレス」フィールド及び「外部リモートアドレス」フィールドのアドレスと一致し、内側IPアドレスの宛先アドレスが「移動ノードアドレス」フィールドのアドレスと一致するエントリが検索される。一致したエントリが見つかった場合には、デカプセル化が実施されて外側のIPヘッダが除去される(ステップS62)。ここで、デカプセル用のエントリ検索において内側IPヘッダの宛先アドレスを必ずしも使用する必要はないが、誤動作を回避するためにチェックすることが好ましい。
最後に、カプセル化されたパケット、デカプセル化されたパケット、又は、そのままのパケットの宛先アドレスに基づいて、通常のIPルータと同様の動作により、パケットの転送処理が行われる(ステップS63)。
図17は、移動ノードがPMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイからPMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイ配下に移動したときの動作を示すシーケンス図である。図17を参照して、移動ノード80がPMIPv6をサポートする移動登録ゲートウェイ20aの配下の無線リンク60aから位置登録ゲートウェイ20bの配下の無線リンク60bへ移動したときの処理について説明する。
ここでは、移動ノード80は、IPv6アドレス及びIPv4アドレスによる通信が可能なデュアルスタックなノードとし、アドレスの値をそれぞれHNP1a及びHoA1bとする。また、移動通信システムが移動ノード80を識別するための識別子をMN_NAI1とする。
位置登録ゲートウェイ20aはPMIPv6をサポートするMAGであり、移動ノード80のIPv6アドレスのみならず、IPv4アドレスの登録にも対応しているものとする。また、位置登録ゲートウェイ20aのProxy−CoAの値をPCoA1とする。
一方、位置登録ゲートウェイ20bはPMIPv4をサポートするPMAであり、移動ノード80のIPv6アドレスの位置登録はサポートしていないものとする。また、位置登録ゲートウェイ20bのProxy−CoAをPCoA2とする。
図3に示したPMIPv6の接続処理により、移動ノード80のIPv6アドレス(HNP1a)及びIPv4アドレス(HoA1b)宛のパケット、並びに、移動ノード80のIPv6アドレス(HNP1a)及びIPv4アドレス(HoA1b)を送信元とするパケットを位置登録ゲートウェイ20aと移動管理サーバ70との間で転送するためのトンネルが張られており、移動ノード80は通信ノード40との間でIPv6及びIPv4のHoAを使った通信が可能となっている(ステップS70)。
このとき、移動管理サーバ70の登録情報記録部15には、図7に示す位置情報テーブルの1行目のエントリが記録されている。また、トンネル情報記録部16には、図8に示す第1トンネル情報テーブルの1行目及び2行目のエントリが記録されている。第2トンネル情報記録部17には、移動ノード80に関するエントリは記録されていない。
次に、移動ノード80は位置登録ゲートウェイ20bの配下に移動し(ステップS71)、無線リンク60bに接続する(ステップS72)。
このとき、移動ノード80は、通常のIPv6及びIPv4をサポートするIPノードと同様に、アドレスの設定を要求する信号を送信する。ただし、移動通信システムに応じて、異なる目的の信号を送信する場合、又は、信号交換を行わない場合も考えられる。
次に、位置登録ゲートウェイ20bは、移動ノード80が接続した際の信号、又は、移動ノード80が無線リンク60bに接続した際のレイヤ2のイベントを契機として、PMIPv4の位置登録要求信号(PRRQ)を移動管理サーバ70に送信する(ステップS73)。位置登録要求信号(PRRQ)には、移動ノード80の識別子(MN_NAI1)、IPv4アドレス(HoA1b)、位置登録ゲートウェイ20bのIPv4アドレス(PCoA2)が設定される。一方、移動ノード80のIPv6アドレス(HNP1a)には対応することができないため、PRRQにはHNP1aは格納されない。
このとき、図11のフローチャートに示した処理が順次実行される。当該信号はPRRQであることから、図11のステップS14が実行される。すなわち、図12のフローチャートが実行され、PRRQが処理される(ステップS74)。移動管理サーバ70は、PRRQの受信処理が完了した後、位置登録応答信号(PRRP)を移動ノード80に送信する(ステップS75)。
これらの処理の結果として、登録情報記録部15に記録された図7の位置情報テーブル及びトンネル情報記録部16に記録された図8の第1トンネル情報テーブルは、それぞれ図19の位置情報テーブル及び図20の第1トンネル情報テーブル(1行目、2行目)のように更新される。図20示すLMA_ADDRv4、PCoA2はそれぞれ、移動管理サーバ70のIPv4アドレス、位置登録ゲートウェイ20bのIPv4アドレスである。これにより、移動管理サーバ70と位置登録ゲートウェイ20bとの間には、移動ノード80のIPv4アドレス(HoA1b)用の双方向トンネルが確立され、移動ノード80はHoA1bを使って通信ノード40と通信することが可能となる(ステップS76)。一方、この時点では、まだ移動ノード80のIPv6(HNP1a)を使った通信は不可能である。位置登録ゲートウェイ20bがHNP1a用のトンネル処理に対応できないためである。
次に、トンネル要否判定部22はHNP1aをトンネリングする必要があるものと判定し(ステップS77)、トンネル制御部23は図21の1行目エントリを第2トンネル情報記録部17の第2トンネル情報テーブルに追加する。
次に、移動管理サーバ70は、トンネル生成要求信号を移動ノード80に送信する(ステップS78)。トンネル生成要求信号には、HNP1a、HoA1b、移動管理サーバ70のIPv4アドレス(LMA_ADDRv4)が格納される。また、トンネル生成要求信号はHoA1b宛に送られることから、ステップS76で張られた位置登録ゲートウェイ20bと移動管理サーバ70との間のトンネルを介して伝送される。
次に、移動ノード80は、トンネル生成要求信号を受信する(ステップS79)。これにより、図15に示すパケット受信時の処理が順次実行され、トンネル制御信号(トンネル生成要求信号)を受信した際の処理(図15のステップS53)が実行される。ここでの処理の結果、トンネル情報記録部45に記録された第3トンネル情報テーブルには、図10の1行目のエントリが追加される。
これにより、移動管理サーバ70と移動ノード80との間で、移動ノード80のIPv6アドレス(HNP1a)宛のパケット又はIPv6アドレスを送信元とするパケットに対して、移動ノード80のIPv4アドレス(HoA1b)と移動管理サーバ70のIPv4アドレス(LMA_ADDRv4)を端点としたトンネル処理を実施する準備が完了する(ステップS80)。
以上の処理により、移動ノード80がPMIPv4しかサポートしない位置登録ゲートウェイ20bの配下に移動した場合であっても、IPv4アドレス(HoA1b)のみならず、IPv6アドレス(HNP1a)を使った通信を継続することができる。
図18は、移動ノードがPMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイからPMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイ配下に移動したときの動作を示すシーケンス図である。図18を参照して、移動ノード80が、PMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイ20bの配下の無線リンク60bからPMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイ20aの配下の無線リンク60aに移動したときの処理について説明する。
移動ノード80は、図17のステップS80の状態にあるものとする(ステップS81)。すなわち、移動ノード80は、IPv6アドレス(HNP1a)及びIPv4アドレス(HoA1b)を用いて通信ノード40と通信することができる状態にある。
次に、移動ノード80は位置登録ゲートウェイ20aの配下に移動し(ステップS82)、無線リンク60aに接続する(ステップS83)。
このとき、移動ノード80は、IPv6及びIPv4をサポートするIPノードと同様に、アドレスの設定を要求する信号を送信する。ただし、移動通信システムに応じて、異なる目的の信号交換する場合、又は、信号交換を行わない場合も考えられる。
次に、位置登録ゲートウェイ20aは、移動ノード80が接続した際の信号、又は、移動ノード80が無線リンク60aに接続した際のレイヤ2のイベントを契機として、移動管理サーバ70との間でPMIPv6の位置登録要求信号(PBU)及び移動登録応答信号(PBA)を送受信する(ステップS84)。位置登録要求信号(PBU)には、移動ノード80の識別子(MN_NAI1)、IPv6アドレス(HNP1a)、IPv4アドレス(HoA1b)、位置登録ゲートウェイ20aのIPv6アドレス(PCoA1)が設定される。移動管理サーバ70が位置登録要求信号(PBU)を受信したときの処理はPMIPv6の標準的な処理であることから、詳細な説明を省略する。
ここでの処理の結果として、登録情報記録部15に記録された図19の位置情報テーブル、及び、トンネル情報記録部16に記録された図20の第1トンネル情報テーブルは、それぞれ図7の位置情報テーブル、及び、図8の第1トンネル情報テーブル(1行目、2行目)のように更新される。図8示したLMA_ADDR及びPCoA1は、それぞれ移動管理サーバ70のIPv6アドレス、及び、位置登録ゲートウェイ20aのIPv6アドレスである。
これにより、移動管理サーバ70と位置登録ゲートウェイ20aとの間には移動ノード80のIPv6アドレス(HNP1a)及びIPv4アドレス(HoA1b)用の双方向トンネルが確立され、移動ノード80はHNP1a及びHoA1bを用いて通信ノード40と通信することができる(ステップS85)。ただし、この時点では、第2トンネル情報記録部17の第2トンネル情報テーブルに図21の1行目に示すエントリが残っているため、移動ノード80によるIPv6(HNP1a)を用いた通信は移動管理サーバ70と移動ノード80との間のトンネルでトンネリングされる。
次に、トンネル要否判定部22はHNP1aをトンネリングする必要がないものと判定し、トンネル制御部23は第2トンネル情報記録部17の第2トンネル情報テーブルから図21に示した1行目のエントリを削除する(ステップS86)。
次に、移動管理サーバ70は、トンネル削除要求信号を移動ノード80に送信する(ステップS87)。トンネル削除要求信号には、HNP1a、HoA1b、移動管理サーバ70のIPv4アドレス(LMA_ADDRv4)が格納される。また、トンネル削除要求信号はHNP1a宛に送られるため、位置登録ゲートウェイ20aと移動管理サーバ70との間のトンネルによって移動ノード80に転送される。
次に、移動ノード80はトンネル削除要求信号を受信することにより、図15のパケット受信時の処理を順次実行し、トンネル制御信号(トンネル削除要求信号)を受信した際の処理(図15のステップS53)を実行する(ステップS88)。これにより、トンネル情報記録部45に記録された第3トンネル情報テーブルから、図10の1行目のエントリが削除される。この結果として、移動ノード80によるIPv6アドレス(HNP1a)及びIPv4アドレス(HoA1b)を用いた通信は、PMIPv6により確立された移動管理サーバ70のIPv6アドレス(LMA_ADDR)と位置登録ゲートウェイ20aのIPv6アドレス(PCoA1)を端点としたトンネルにより転送される(ステップS89)。
以上の処理により、移動ノード80は、PMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイ20aの配下に移動した場合には、PMIPv6によって確立されたトンネルによって、IPv6アドレス(HNP1a)及びIPv4アドレス(HoA1b)を用いた通信を継続することができる。
なお、図17及び図18のシーケンス図において、移動管理サーバ70から移動ノード80にトンネル生成要求信号(図17のステップS78)及びトンネル削除要求信号(図18のステップS87)を送信するのみとしたが、移動ノード80のトンネル制御信号処理部52は、トンネル生成要求信号及びトンネル削除要求信号のそれぞれに対する応答信号を送信するようにしてもよい。
また、移動管理サーバ70がトンネル生成要求信号又はトンネル削除要求信号の送信を促すためのトリガ(トンネル生成要求トリガ、トンネル削除要求トリガ)を移動ノード80に送信し、移動ノード80は、これを契機としてトンネル生成要求信号又はトンネル削除要求信号を移動管理サーバ70に送信するようにしてもよい。さらに、位置管理サーバ70は、前記信号に応答信号を送信するようにしてもよい。トンネル生成及び削除のための信号のやりとりは、本発明の目的を達成できる範囲で自由に変更することができる。
(実施形態2)
第2の実施形態に係る移動通信システムについて、図面を参照して詳細に説明する。
図22は、本実施形態に係る移動ノード80の構成を示すブロック図である。図22を参照すると、本実施形態の移動通信システムと第1の実施形態の移動通信システムは、移動ノード80がさらにトンネル要否判定部53をさらに備えている点で相違する。
トンネル要否判定部53は、移動ノード80が接続した無線リンク60に接続する位置登録ゲートウェイ20が移動ノード80のIPv6アドレス(HNPv6)に対して移動時の通信継続性を提供できる否かを判定する。
トンネル要否判定部53は、HNPv6を用いた通信の継続性を確保できないものと判定した場合には、トンネル生成要求信号を移動管理サーバ70に送信することを促す通知をトンネル制御信号処理部52に出力するとともに、HNPv6を送信元とするパケット又はHNPv6を宛先とするパケットを移動ノード80のIPv4アドレス(HoAv4)と移動管理サーバのIPv4アドレスを端点とするトンネルにより転送するためのトンネル生成をトンネル制御部51に要求する。
一方、トンネル要否判定部53は、HNPv6を用いた通信の継続性を確保できるものと判定した場合には、トンネル削除要求信号を移動管理サーバ70に送信することを促す通知をトンネル制御信号処理部52に出力するとともに、前記トンネルの削除をトンネル制御部51に要求する。
移動管理サーバ70は、このとき送信されたトンネル生成要求信号又はトンネル削除要求信号に対する応答となる信号を送信するようにしてもよい。このとき、トンネルの生成又は削除をトンネル制御部51に要求するタイミングは、前記応答信号を受信した後であってもよい。
前記トンネル要否の判定は、例えば、HNPv6を用いた通信の継続性を確保できる位置登録ゲートウェイが配置された無線リンクの情報(例えば、3GPPのLTEの場合にはHNPv6による通信の継続性を確保できるものの、WiMAXの場合にはできないという情報)を事前に設定しておくことで実現しうる。また、RS(Router Solicitation)を試しに送信して、この応答としてRA(Router Advertisement)が応答され、RA中にHNPv6が含まれている場合には、HNPv6による通信の継続性が確保されていると推定するようにしてもよい。なお、これ以外の指標を使用してもよい。
図23は、本実施形態に係る移動ノード80がトンネル要否を判定するときの動作を示すフローチャートである。図23を参照して、移動ノード80が移動することで、新たな無線リンク60に接続したときの動作について説明する。
まず、移動ノード80が新たな無線リンク60に接続した場合、トンネル要否判定部53は、移動ノード80のHNPv6を用いた通信の継続性を確保できるか否かを判定する(ステップS90)。
HNPv6を用いた通信の継続性を確保できないと判定した場合(ステップS91のYes)、トンネル生成要求信号が移動管理サーバ70に送信される(ステップS92)。
次に、トンネル制御部51は、HNPv6を送信元とするパケット又はHNPv6を宛先とするパケットを、移動ノード80のHoAv4と移動管理サーバ70のIPv4アドレスを端点とするトンネルで転送するためのトンネルを生成する(ステップS93)。
一方、通信の継続性が確保できると判定した場合(ステップS91のNo)、トンネル削除要求信号が移動管理サーバ70に送信される(ステップS94)。
次に、トンネル制御部51は、HNPv6を送信元とするパケット又はHNPv6を宛先とするパケットを、移動ノード80のHoAv4と移動管理サーバ70のIPv4アドレスを端点とするトンネルで転送するためのトンネルを削除する(ステップS95)。
図24は、本実施形態に係る移動ノード80がPMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイからPMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイの配下に移動するときの動作を示すシーケンス図である。図24を参照して、本実施形態における移動ノード80と移動管理サーバ70の処理の流れについて説明する。
図24のステップS100〜S106までの処理は、図17のS70〜S76までの処理と同一であるため、説明を省略する。
また、第1の実施形態において図17を用いた説明を行ったときと同様、移動ノード80はIPv6アドレス及びIPv4アドレスでの通信が可能なデュアルスタックを備えたノードとし、アドレスはそれぞれHNP1a、HoA1bとする。また、移動通信システムが移動ノード80を識別するための識別子をMN_NAI1とする。
移動ノード80のトンネル要否判定部53はHNP1aを用いた通信の継続性を確保できないと判定し、トンネル制御部51は図10に示す1行目エントリをトンネル情報記録装850の第3トンネル情報テーブルに追加する(ステップS107)。なお、移動管理サーバ70がトンネル生成要求信号に対して応答信号を返す場合には、当該応答信号を受信した後に第3トンネル情報テーブルにエントリを追加するようにしてもよい。
次に、移動ノード80は、トンネル生成要求信号を位置管理サーバ70に送信する(ステップS108)。トンネル生成要求信号には、HNP1a、HoA1b、移動管理サーバ70のIPv4アドレス(LMA_ADDRv4)が格納される。また、トンネル生成要求信号はHoA1bを送信元として送信されることから、ステップS106で確立された位置登録ゲートウェイ20bと移動管理サーバ70との間のトンネルにより伝送される。
次に、移動管理サーバ70が前記トンネル生成要求信号を受信することにより、トンネル制御信号処理部24による処理が行われ、トンネル制御部23は、図21の1行目のエントリを第2情報記録部17の第2トンネル情報テーブルに追加する(ステップS109)。以上により、移動管理サーバ70と移動ノード80との間に、移動ノード80のHNP1aを用いた通信を転送するためのトンネルが確立される(ステップS110)。
以上の処理によると、移動ノード80がPMIPv4しかサポートしない位置登録ゲートウェイ20bの配下に移動した場合であっても、IPv4アドレス(HoA1b)のみならず、IPv6アドレス(HNP1a)を用いた通信を継続することができる。
図25は、本実施形態に係る移動ノード80がPMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイからPMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイの配下に移動するときの動作を示すシーケンス図である。図25を参照して、移動ノード80がPMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイ20bの配下の無線リンク60bからPMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイ20aの配下の無線リンク60aに移動したときの処理について説明する。
図25のステップS110〜S114までの処理は図18のS81〜S85までの処理と同一であるため、説明を省略する。
移動ノード80のトンネル要否判定部53はHNP1aによる通信の継続性を確保することができるものと判定し、トンネル制御部51はトンネル情報記録部45の第3トンネル情報テーブルから図10に示す1行目のエントリを削除する(ステップS115)。なお、移動管理サーバ70がトンネル削除要求信号に対して応答信号を返す場合には、当該応答信号を受信したのちに、第3トンネル情報テーブルのエントリを削除するようにしてもよい。
次に、移動ノード80は、トンネル削除要求信号を移動管理サーバ70に送信する(ステップS116)。トンネル削除要求信号には、HNP1a、HoA1b、移動管理サーバ70のIPv4アドレス(LMA_ADDRv4)が格納される。また、トンネル削除要求信号は、HNP1aを送信元として送信されるため、位置登録ゲートウェイ20aと移動管理サーバ70との間に確立されたトンネルにより伝送される。
次に、位置管理サーバ70のトンネル制御信号処理部24は、前記トンネル削除要求信号を処理し、トンネル制御部23は、第2トンネル情報記録部17に記録された第2トンネル情報テーブルから図21の1行目のエントリを削除する(ステップS117)。
この結果として、移動ノード80によるIPv6アドレス(HNP1a)及びIPv4アドレス(HoA1b)を用いた通信は、PMIPv6により確立された移動管理サーバ70のIPv6アドレス(LMA_ADDR)と位置登録ゲートウェイ20aのIPv6アドレス(PCoA1)を端点としたトンネルによって転送される(ステップS118)。
以上の処理によると、移動ノード80は、PMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイ20aの配下に移動した場合には、PMIPv6により確立されたトンネルにより、IPv6アドレス(HNP1a)及びIPv4アドレス(HoA1b)を用いた通信を継続することができる。
(実施形態3)
第3の実施形態に係る移動通信システムについて、図面を参照して詳細に説明する。
図26は、本実施形態に係る移動管理サーバ70の構成を示すブロック図である。図26を参照すると、本実施形態の移動通信システムと第1の実施形態の移動通信システムとは、移動管理サーバ70の信号処理部33及び翻訳部31の動作が相違し、第2翻訳部18をさらに備えている点で相違する。
本実施形態における信号処理部33は、第1の実施形態における信号処理部13と同様の機能を有するものの、処理対象とする信号が異なる。すなわち、信号処理部33は、位置登録ゲートウェイ20aが送信する第1の位置登録要求信号及び第1の位置登録応答信号(すなわちPMIPv6のPBU及びPBA)、並びに、位置登録ゲートウェイ20bが送信する第2の位置登録要求信号及び第2の位置登録応答信号(すなわちPMIPv4のPRRQ及びPRRP)以外の第3の位置登録要求信号及び第3の位置登録応答信号を処理する。
第3の位置登録信号には、位置登録テーブル及びトンネル情報テーブルを登録情報記録部15及びトンネル情報記録部16に追加、更新及び削除するために必要な情報が設定される。すなわち、位置登録を実施するための情報の格納方法が異なるものの、含まれる情報要素はPBUと同等である。したがって、信号処理部33は、他機能ブロックとのインタフェースが信号処理部13とは相違するものの、情報を取得した後の処理内容は信号処理部13と同一である。
第3の実施形態における翻訳部31は、第1の実施形態における翻訳部21とは異なり、位置登録ゲートウェイ20bが送信する第2の位置登録要求信号を、前記第3の位置登録要求信号に変換し、これを信号処理部33に出力する。逆に信号処理部33から第3の位置登録応答信号が入力された場合、これを第2の位置登録応答信号に変換し、第2の位置登録要求信号の送信元に送信する。
第2翻訳部18は、位置登録ゲートウェイ20aが送信する第1の位置登録要求信号を第3の位置登録要求信号に変換して信号処理部33に出力する。一方、第2翻訳部18は、信号処理部33から第3の位置登録応答信号を受信した場合には、これを第1の位置登録応答信号に変換して第1の位置登録要求信号の送信元に送信する。
第1乃至第3の実施形態として、HNPv6に対応できないPMIPv4のみをサポートする位置登録ゲートウェイの配下に移動ノードが移動した場合にも、HNPv6を用いた通信を継続可能とする方法について記載した。これは、PMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイでは、HNPv6及びHoAv4を使った通信の継続性を提供できると考えられるからである。しかし、PMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイがHoAv4による通信継続性を提供できない場合も考えられる。かかる場合についても、HNPv6とHoAv4、PMIPv6とPMIPv4の関係のような、IPv6とIPv4の関係を読み替えて上記実施形態の方法を実行することで、対応することができる。
なお、IPv6パケットをIPv4ヘッダでトンネリングするISATAP(Intra-Site Automatic Tunnel Addressing Protocol)という技術が知られている。ISATAPにおいては、移動ノードのIPv4アドレスを一部に含んだ専用のIPv6アドレスを使い、当該IPv6アドレスを送信元としてパケットを送信した場合には、一部に含まれたIPv4アドレスを用いてトンネル処理を実施する。通信の移動性を実現するためには、移動の前後において同一のIPv6アドレスを用いる必要がある。しかしながら、専用のIPv6アドレスを使った場合には、つねにIPv4トンネル処理が実施され、移動ノードがPMIPv4をサポートする位置登録ゲートウェイの配下に移動した契機、又は、PMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイの配下に移動した契機で、トンネル処理の実施及び停止を適切に制御することができない。したがって、ISATAPによって、本発明を置き換えることはできない。
第1の実施形態及び第2の実施形態の移動通信システムによると、移動ノードがPMIPv6をサポートする位置登録ゲートウェイとPMIPv4しかサポートしない位置登録ゲートウェイとの間を移動した場合であっても、移動ノードのIPv4アドレスのみならず、IPv6アドレスを用いた通信の継続性を確保することができる。なお、これらの実施形態によると、従来システムに対する変更を、移動管理サーバと移動ノードに留めるこことができる。PMIPv4しかサポートしない位置登録ゲートウェイは、既に広く普及しているレガシ装置であり、変更することは困難であるため、かかる効果は特に有利となる。
第3の実施形態の移動通信システムによると、第1の実施形態の移動通信システムと同様の効果がもたらされる。さらに、第3の位置登録要求信号はネットワーク上に送信されることを想定したパケットの形式である必要がないため、例えば、プログラムにより当該機能を実施する場合には、必要な情報要素だけを含む構造体の形式とすることができ、第2の登録応答要求信号の翻訳処理を簡便に行うことができる。
本発明の移動通信システムは、PMIPv6及びPMIPv4を用いた移動通信システムに適用することができる。これらのプロトコルは、3GPP、3GPP2、WiMAX Forumのような様々な標準化団体において移動管理プロトコルとして採用されている。また、既に配備が開始されているWiMAXのアクセスネットワークでは、PMIPv4のみをサポートするケースが多いと考えられる。したがって、異なる移動管理プロトコル間(PMIPv6とPMIPv4との間)の移動が必要になることが考えられる。本発明によると、異なる移動管理プロトコル間を跨る移動をサポートする移動通信システムを提供することができる。
なお、前述の非特許文献等の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
10 移動管理サーバ
11 通信インタフェース
12 パケット処理部
13、33 信号処理部
14 プロトコル間移動実現部
15 登録情報記録部
16、45 トンネル情報記録部
17 第2トンネル情報記録部
18 第2翻訳部
20、20a、20b 位置登録ゲートウェイ
21、31 翻訳部
22 トンネル要否判定部
23 トンネル制御部
24 トンネル制御信号処理部
30 移動ノード
40 通信ノード
41 通信インタフェース
42 パケット処理部
43 プロトコル間移動実現部
44 アプリケーション処理部
50 ネットワーク
51 トンネル制御部
52 トンネル制御信号処理部
53 トンネル要否判定部
60、60a、60b 無線リンク
70 移動管理サーバ
80 移動ノード

Claims (18)

  1. アクセスネットワークに依存しない固定的な第1のアドレスとアクセスネットワークに依存する第2のアドレスとの対応を保持し、該第1のアドレス宛に送られたパケットをトンネリングにより該第2のアドレスに転送することで、移動ノードの接続先のアクセスネットワークが変更された場合にも該移動ノードに通信を継続させるとともに、
    前記移動ノードが通信に用いるアドレスと位置登録ゲートウェイが保持するアドレスをそれぞれ前記第1のアドレスと前記第2のアドレスとして登録する位置登録を、複数の位置登録ゲートウェイからそれぞれ異なる方式に基づいて受け付け、
    前記移動ノードが移動後に接続した位置登録ゲートウェイによると、前記第1のアドレスとして第1のプロトコル又は第2のプロトコルのうちのいずれか一方しか登録できないことを検出した場合には、登録できないアドレス宛のパケットを登録可能なアドレス宛としたカプセル化を施して前記移動ノードに転送する処理を開始することを特徴とする移動管理サーバ。
  2. 前記検出をした場合には、前記カプセル化を施されたパケットをデカプセル化することを要求するトンネル生成要求信号を前記移動ノードに送信することを特徴とする、請求項1に記載の移動管理サーバ。
  3. 前記第1のプロトコル及び前記第2のプロトコルは、それぞれIPv4(Internet Protocol version 4)及びIPv6(Internet Protocol version 6)であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の移動管理サーバ。
  4. PMIPv4(Proxy Mobile IPv4)に基づいて前記位置登録を要求する信号を、PMIPv6(Proxy Mobile IPv6)に基づいて前記位置登録を要求する信号に変換する翻訳部と、
    前記移動ノードのIPv6アドレス宛のパケット及び前記移動ノードのIPv6アドレスを送信元とするパケットを、前記移動ノードのIPv4アドレスと自身のIPv4アドレスとを端点とするトンネルを介して転送する必要があるか否かを判定するトンネル要否判定部と、
    前記トンネルによる転送が必要と判定された場合には前記トンネル処理を開始する設定を行うトンネル制御部と、
    前記トンネルの端点としての処理を要求する信号を前記移動ノードに送信するトンネル制御信号処理部と、
    前記トンネル用のカプセル化を処理した後、PMIPv6又はPMIPv4の処理の結果生成されたトンネル用のカプセル化を行うパケット処理部と、を備えていることを特徴とする、請求項3に記載の移動管理サーバ。
  5. アクセスネットワークに依存しない固定的な第1のアドレスとアクセスネットワークに依存する第2のアドレスとの対応を保持するとともに該第1のアドレス宛に送られたパケットをトンネリングにより該第2のアドレスに転送する移動管理サーバであって、移動ノードが通信に用いるアドレスと位置登録ゲートウェイが保持するアドレスをそれぞれ該第1のアドレスと該第2のアドレスとして登録する位置登録を複数の位置登録ゲートウェイからそれぞれ異なる方式に基づいて受け付ける移動管理サーバを用いて、接続先のアクセスネットワークを変更した場合にも通信を継続するとともに、
    移動後に接続した位置登録ゲートウェイが前記第1のアドレスとして第1のプロトコル又は第2のプロトコルのうちのいずれか一方しか登録できないことを検出した場合には、登録できないアドレス宛のパケットを登録可能なアドレス宛としてカプセル化されたパケットをデカプセル化する処理を開始することを特徴とする移動ノード。
  6. 前記検出をした場合には、前記カプセル化を依頼するトンネル生成要求信号を前記移動管理サーバに送信することを特徴とする、請求項5に記載の移動ノード。
  7. 前記第1のプロトコル及び前記第2のプロトコルは、それぞれIPv4及びIPv6であることを特徴とする、請求項5又は6に記載の移動ノード。
  8. 移動管理サーバから送信されたトンネル生成信号を処理するトンネル制御信号処理部と、
    前記トンネル生成信号を受信した場合には、自身のIPv4アドレスと移動管理サーバのIPv4アドレスを端点とするトンネルを生成するトンネル制御部と、
    自身のIPv6アドレスを送信元とするパケット及び自身のIPv6アドレス宛のパケットを移動管理サーバとの間で前記トンネルを介して転送するために、前記パケットをカプセル化及びデカプセル化するパケット処理部と、を備えていることを特徴とする、請求項7に記載の移動ノード。
  9. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動管理サーバと、
    請求項5乃至8のいずれか1項に記載の移動ノードとを備えていることを特徴とする移動通信システム。
  10. 前記複数の位置登録ゲートウェイをさらに備えていることを特徴とする、請求項9に記載の移動通信システム。
  11. 移動管理サーバが、アクセスネットワークに依存しない固定的な第1のアドレスとアクセスネットワークに依存する第2のアドレスとの対応を保持するとともに該第1のアドレス宛に送られたパケットをトンネリングにより該第2のアドレスに転送することで、移動ノードの接続先のアクセスネットワークが変更された場合にも該移動ノードに通信を継続させる工程と、
    前記移動ノードが通信に用いるアドレスと位置登録ゲートウェイが保持するアドレスをそれぞれ前記第1のアドレスと前記第2のアドレスとして登録する位置登録を、複数の位置登録ゲートウェイからそれぞれ異なる方式に基づいて受け付ける工程と、
    前記移動ノードが移動後に接続した位置登録ゲートウェイによると、前記第1のアドレスとして第1のプロトコル又は第2のプロトコルのうちのいずれか一方しか登録できないことを検出した場合には、登録できないアドレス宛のパケットを登録可能なアドレス宛としたカプセル化を施して前記移動ノードに転送する処理を開始する工程と、を含むことを特徴とする移動通信方法。
  12. 前記移動管理サーバが、前記検出をした場合には、前記カプセル化を施されたパケットをデカプセル化することを要求するトンネル生成要求信号を前記移動ノードに送信する工程を含むことを特徴とする、請求項11に記載の移動通信方法。
  13. アクセスネットワークに依存しない固定的な第1のアドレスとアクセスネットワークに依存する第2のアドレスとの対応を保持するとともに該第1のアドレス宛に送られたパケットをトンネリングにより該第2のアドレスに転送する移動管理サーバであって、移動ノードが通信に用いるアドレスと位置登録ゲートウェイが保持するアドレスをそれぞれ該第1のアドレスと該第2のアドレスとして登録する位置登録を複数の位置登録ゲートウェイからそれぞれ異なる方式に基づいて受け付ける移動管理サーバを用いて、移動ノードが、接続先のアクセスネットワークを変更した場合にも通信を継続する工程と、
    前記移動ノードが、移動後に接続した位置登録ゲートウェイが前記第1のアドレスとして第1のプロトコル又は第2のプロトコルのうちのいずれか一方しか登録できないことを検出した場合には、登録できないアドレス宛のパケットを登録可能なアドレス宛としてカプセル化されたパケットをデカプセル化する処理を開始する工程と、を含むことを特徴とする移動通信方法。
  14. 前記移動ノードが、前記検出をした場合には、前記カプセル化を依頼するトンネル生成要求信号を前記移動管理サーバに送信する工程を含むことを特徴とする、請求項13に記載の移動通信方法。
  15. アクセスネットワークに依存しない固定的な第1のアドレスとアクセスネットワークに依存する第2のアドレスとの対応を保持するとともに該第1のアドレス宛に送られたパケットをトンネリングにより該第2のアドレスに転送することで、移動ノードの接続先のアクセスネットワークが変更された場合にも該移動ノードに通信を継続させる処理と、
    前記移動ノードが通信に用いるアドレスと位置登録ゲートウェイが保持するアドレスをそれぞれ前記第1のアドレスと前記第2のアドレスとして登録する位置登録を、複数の位置登録ゲートウェイからそれぞれ異なる方式に基づいて受け付ける処理と、
    前記移動ノードが移動後に接続した位置登録ゲートウェイによると、前記第1のアドレスとして第1のプロトコル又は第2のプロトコルのうちのいずれか一方しか登録できないことを検出した場合には、登録できないアドレス宛のパケットを登録可能なアドレス宛としたカプセル化を施して前記移動ノードに転送する処理を開始する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  16. 前記検出をした場合には、前記カプセル化を施されたパケットをデカプセル化することを要求するトンネル生成要求信号を前記移動ノードに送信する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、請求項15に記載のプログラム。
  17. アクセスネットワークに依存しない固定的な第1のアドレスとアクセスネットワークに依存する第2のアドレスとの対応を保持するとともに該第1のアドレス宛に送られたパケットをトンネリングにより該第2のアドレスに転送する移動管理サーバであって、移動ノードが通信に用いるアドレスと位置登録ゲートウェイが保持するアドレスをそれぞれ該第1のアドレスと該第2のアドレスとして登録する位置登録を複数の位置登録ゲートウェイからそれぞれ異なる方式に基づいて受け付ける移動管理サーバを用いて、接続先のアクセスネットワークを変更した場合にも通信を継続する処理と、
    移動後に接続した位置登録ゲートウェイが前記第1のアドレスとして第1のプロトコル又は第2のプロトコルのうちのいずれか一方しか登録できないことを検出した場合には、登録できないアドレス宛のパケットを登録可能なアドレス宛としてカプセル化されたパケットをデカプセル化する処理を開始する処理と、を移動ノードのコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  18. 前記検出をした場合には、前記カプセル化を依頼するトンネル生成要求信号を前記移動管理サーバに送信する処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする、請求項17に記載のプログラム。
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