JP2007097073A - エージェント装置、通信システム、通信仲介方法、通信仲介プログラム - Google Patents

エージェント装置、通信システム、通信仲介方法、通信仲介プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動端末が異なるプロトコルを使用するネットワークの間で移動をする際にも、継続した通信を実現可能にする通信仲介方法等を提供すること
【解決手段】本発明のエージェント装置は、二つのバージョンのIPに対応しており、アドレス取得手段は、移動端末のホームアドレスと気付けアドレスを取得し、仮気付けアドレス付与手段は、移動端末に仮気付けアドレスを付与する。アドレステーブル生成手段は、ホームアドレス、気付けアドレス、仮気付けアドレスを対応付けてアドレステーブルに記憶する。仮気付けアドレス通知手段は、仮気付けアドレスをホームエージェントに通知する。パケット中継手段は、移動端末から中継依頼を受けた場合に、アドレステーブルを検索してホームアドレスを取得し、転送するパケットの送信元IPアドレスを取得したホームアドレスに変換して通信相手端末に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のネットワークを移動する端末とその通信相手との間の通信を支援する技術に関し、特に異なるバージョンのIPが用いられているネットワークを移動する端末とその通信相手との間の通信を支援する技術に関する。
IP(Internet Protocol)を用いた通信において、IPアドレスを変更せずにノードが接続点を変えられるようにして移動を支援する技術として非特許文献1に記載されているMobile IPがある。
Mobile IPは、移動により起こるIPアドレスの変更を隠蔽する移動透過性と通信相手ノードが移動ノードのIPアドレスを一意に識別可能にするため常時発呼可能性を保証する。
図19にMobile IPの構成図を示す。Mobile IPでは移動ノード(Mobile node)100、ホームエージェント(Home Agent)101、外部エージェント(Foreign Agent)102の3つが主な構成要素である。これら3つの要素により、移動ノード100とインターネット103に接続されているノードである通信相手106(Correspondent node)との通信を実現する。
ここで、移動ノード100は、通信を維持したまま、(永続的な)IPホームアドレスのみを使って、インターネットへ103の接続点をあるリンクから別のリンクへ移動することができるノードである。
ホームエージェント101は、移動ノード100のホームリンク104上にインタフェースを持つルータで、移動ノード100の現在位置を管理する。
外部エージェント102は、移動ノード100の外部リンク105上にあるルータで、移動ノード100が外部リンク105に接続している場合に移動ノード100のデフォルトルータとして働く。
次に、Mobile IPの動作について説明する。
1)エージェントはエージェント広告(Agent Advertisement、特別なMobile IPメッセージ)を、定期的にマルチキャストまたはブロードキャストすることで、接続しているリンク上のノードに自分の位置を知らせる。
2)移動ノード100はエージェント広告から、自分がホームリンク104に接続されているのか外部リンク105に接続されているのか判別する。ホームリンク104に接続されているなら、Mobile IP機能を持たない固定ノードのように振る舞う。
3)外部リンク105に接続されているなら、気付アドレス(Care of address)を獲得する。外部エージェント気付アドレス(Foreign Agent Care of Address)は外部エージェントからのエージェント広告のフィールドの1つから読み取れる。共存気付アドレス(Co-located Care of Address)は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)、IPCP(Internet Protocol Control Protocol)などの何らかの割り当て手続きによって獲得できる。
4)移動ノード100は、獲得した気付アドレスをMobile IPが定めるメッセージ交換の仕組みによって、自分のホームエージェント101に登録する。
5)ホームエージェント101は移動ノード100のホームアドレス宛のパケットを引き寄せる。
6)ホームエージェント101は、気付アドレスに向かってトンネルを張る。気付アドレスを実際に持っているノード、例えば外部エージェント102、において、もとのパケットはトンネルから取り出され、移動ノード100に配送される。
7)移動ノード100から既存のノード106へ向けられたパケットは、トンネル経由ではなく、既存のノード106へ直接配送される。
特許文献1には、MobileIPを無線ネットワークへの適用例が提案されている。
この文献に開示されている技術においては、携帯電話機等の移動端末は、無線ネットワーク制御装置に対して位置登録処理を行う際に、MobileIPの位置登録メッセージも同時に送信する。無線ネットワーク制御装置は、MobileIPFA制御手段とMobileIPFA制御手段を備えていて、移動端末の気付けアドレスをホームエージェントに送信する。
特開2003−008625号公報 RFC2002(ftp://ftp.isi.edu/in-notes/rfc2002.txt)
しかし、上記の従来技術においては、ホームリンク、外部リンク、通信相手の3者が同一のバージョンのIPを使用している場合しか考慮されておらず、IPv4のネットワークとIPv6のネットワークが混在する環境では、移動端末は通信相手との通信をすることができないという問題があった。
図20はこの問題を説明する概念図である。ホームリンク104と外部リンク105では、IPv6が用いられていて、これら二つのリンクによりIPv6ネットワーク108が形成されている。通信相手106は、IPv4が用いられているIPv4ネットワーク109の任意のリンクに接続されている。IPv6ネットワーク108とIPv4ネットワーク109の境界には、トランスレータ107が設置されている。トランスレータ107は、アドレスマッピング表110により、IPv4形式のアドレスとIPv6形式のアドレスの間で相互に変換を行っている。
ホームリンク内で通信を開始した移動ノード100(Mobile IPv6)は、送信元アドレスをv6(ホームアドレス)として通信を開始したと仮定する。パケットを中継するトランスレータ107では、送信元アドレスv6を仮送信元アドレスv4に変換して通信を行っている。通信途中で、始点ノード100が外部リンク105へ移動した場合、送信元アドレスは外部リンクでの気付アドレスv6'としてパケットが配送されるため、トランスレータでは、新しい仮送信元アドレスv4'を割り当ててしまい、通信がそこで途切れてしまう。
この問題は、たとえば、ホームリンクがIPv6、外部リンクがIPv4、通信相手がIPv6を使用する場合等、図20とは異なるネットワーク構成の場合も同様に生じる。
そこで、本発明は、移動端末がIPv4網からIPv6網への移動及びIPv6網からIPv4網への移動といった異なるプロトコル網への移動をする際にも、継続した通信を実現可能にする通信仲介方法等を提供することをその目的とする。
本発明のエージェント装置のアドレス取得手段は、移動端末のホームネットワークにおけるIPアドレス(ホームアドレス)と外部ネットワークにおけるIPアドレス(気付けアドレス)を取得する。ここで、気付けアドレスは、移動端末自身のインターフェイスに付されたアドレスの場合と、外部ネットワークのルータのインターフェイスに付されたアドレスの場合がある。仮気付けアドレス付与手段は、移動端末に通信相手端末と同じバージョンのIPによるIPアドレスである仮気付けアドレスを付与する。アドレステーブル生成手段は、ホームアドレス、気付けアドレス、仮気付けアドレスを対応付けてアドレステーブルに記憶する。仮気付けアドレス通知手段は、仮気付けアドレスをホームネットワークに接続されているホームエージェントに通知する。この気付けアドレスは、ホームネットワークと移動端末が同一バージョンのIPを用いている場合に、ホームエージェントが通信相手からホームアドレス宛に送信されたパケットを転送する際の、トンネリングの終点となるアドレスとして用いられる。パケット中継手段は、外部ネットワークに接続されている移動端末から、パケットの中継依頼を受けた場合に、気付けアドレスを検索キーとしてアドレステーブルを検索して対応するホームアドレスを取得し、転送するパケットの送信元IPアドレスを取得したホームアドレスに変換して通信相手端末に送信する(請求項1ないし請求項3)。
上記エージェント装置によれば、アドレステーブル生成手段が、移動ノードのホームアドレスと気付けアドレスを関連付けて記憶してあるアドレステーブル生成するから、移動端末がホームリンクからホームリンクとは異なるバージョンのIPを使用する外部リンクへ移動した場合でも、ホームアドレスを転送パケットの送信元IPアドレスという形で通信相手端末に通知することができる。
そのため、通信相手端末は、ホームアドレス宛にパケットを送信し、そのパケットは、ホームネットワークと通信相手のIPのバージョンが同一の場合は、ホームエージェントと本発明のエージェント装置を経由して、ホームネットワークと通信相手のIPのバージョンが異なる場合は、エージェント装置を経由して、移動端末に到達することができる。
すなわち、通信相手端末が、移動前後の移動端末を異なる端末と誤認することがなくなり、移動端末と通信相手端末は、移動端末が異なるバージョンのIPを使用するネットワークの間で移動した場合においても、通信を継続することができる。
上記エージェント装置において、アドレス取得手段は、移動端末から送信される登録要求メッセージを受信しこの登録要求メッセージからホームアドレスと気付けアドレスを取得するようにしても良い(請求項2)。
このようにすれば、移動端末がMobileIPに対応している場合には、移動端末にアドレス通知のための構成を加える必要がなく、アドレス取得手段も、例えば周知のプロトコルスタックと通信装置により簡単に構成することができる。
上記エージェント装置において、パケット中継手段がホームネットワークに接続された移動端末から前記ホームネットワークとは異なるバージョンのIPに対応した通信相手端末に送信するパケットの受信したときに、このパケットから前記ホームアドレスを取得するようにしても良い(請求項3)。
ホームネットワークに接続された移動端末からのパケット中継依頼は、通常のIPに従って行われるから、移動端末から受信したパケットには、送信元IPアドレス、すなわちホームアドレスが含まれている。そのため、上記のようにすれば、ホームアドレスを簡単に取得することができる。
本発明のエージェント装置は、二つのバージョンのIP(たとえば、IPv4とIPv6)に対応したホームネットワークに接続されている。アドレス取得手段は、移動端末のホームネットワークにおけるIPアドレス(ホームアドレス)と外部ネットワークにおけるIPアドレス(気付けアドレス)を取得する。アドレステーブル生成手段は、ホームアドレスと気付けアドレスを対応付けてアドレステーブルに記憶する。パケット中継手段は、以外部ネットワークに接続されている移動端末から、パケットの中継依頼を受けた場合に、気付けアドレスを検索キーとしてアドレステーブルを検索して対応するホームアドレスを取得し、転送するパケットの送信元IPアドレスを取得したホームアドレスに変換して通信相手端末に送信する(請求項4および請求項5)。
上記エージェント装置によれば、アドレステーブル生成手段が、移動ノードのホームアドレスと気付けアドレスを関連付けて記憶してあるアドレステーブルを生成するから、移動端末がホームリンクからホームリンクとは異なるバージョンのIPを使用する外部リンクへ移動した場合でも、ホームアドレスを転送パケットの送信元IPアドレスという形で通信相手端末に通知することができる。
そのため、通信相手端末は、ホームアドレス宛にパケットを送信し、そのパケットは、本発明のエージェント装置を経由して、移動端末に到達することができる。
すなわち、通信相手端末が、移動前後の移動端末を異なる端末と誤認することがなくなり、移動端末と通信相手端末は、移動端末が異なるバージョンのIPを使用するネットワークの間で移動した場合においても、通信を継続することができる。
上記エージェント装置において、アドレス取得手段は、移動端末から送信される登録要求メッセージを受信しこの登録要求メッセージからホームアドレスと気付けアドレスを取得するようにしても良い(請求項5)。
このようにすれば、移動端末がMobileIPに対応している場合には、移動端末にアドレス通知のための構成を加える必要がなく、アドレス取得手段も、例えば周知のプロトコルスタックと通信装置により簡単に構成することができる。
本発明の通信システムは、移動端末とこの端末との間で通信を行う通信相手端末と請求項1に記載のエージェント装置とを備えている。
移動端末は、通信相手端末が対応しているIPのバージョンおよび外部ネットワークが対応しているIPのバージョンを検出するプロトコル検出手段と、通信制御手段が使用するIPのバージョンをバージョン検出手段が検出したバージョンに一致するように切り換えるプロトコル切り換え手段と、ホームアドレスおよび気付けアドレスをエージェント装置に通知するアドレス通知手段と、通信相手端末に送信するパケットの中継を前記エージェント装置に依頼する中継依頼手段とをそなえている(請求項6)。
上記通信システムによれば、移動端末は第1のバージョンおよび第2のバージョンのIPのいずれを用いているネットワークからもエージェント装置との間で通信を行うことができる。
そのため、移動端末と通信相手端末は、移動端末が異なるバージョンのIPを用いるネットワーク間を移動する場合においても、エージェント装置を介して通信を行うことができる。
本発明の通信システムは、移動端末とこの端末との間で通信を行う通信相手端末と請求項4に記載のエージェント装置とを備えている。
移動端末は、通信相手端末が対応しているIPのバージョンおよび外部ネットワークが対応しているIPのバージョンを検出するプロトコル検出手段と、通信制御手段が使用するIPのバージョンをバージョン検出手段が検出したバージョンに一致するように切り換えるプロトコル切り換え手段と、ホームアドレスおよび気付けアドレスをエージェント装置に通知するアドレス通知手段と、通信相手端末に送信するパケットの中継を前記エージェント装置に依頼する中継依頼手段とをそなえている(請求項7)。
上記通信システムによれば、移動端末は第1のバージョンおよび第2のバージョンのIPのいずれを用いているネットワークからもホームネットワークに接続されたエージェント装置との間で通信を行うことができる。
そのため、移動端末と通信相手端末は、移動端末が異なるバージョンのIPを用いるネットワーク間を移動する場合においても、エージェント装置を介して通信を行うことができる。
本発明の通信仲介方法は、移動端末の前記ホームネットワークにおけるIPアドレスであるホームアドレスと移動端末の外部ネットワークにおけるIPアドレスである気付けアドレスを取得するアドレス取得工程と、外部ネットワークに接続されている移動端末に通信相手端末が対応しているバージョンのIPに則った仮気付けアドレスを付与する仮気付けアドレス付与工程と、ホームアドレスと気付けアドレスと仮気付けアドレスとを対応付けて記憶するアドレステーブルを生成するアドレステーブル生成工程と、ホームネットワークに接続されたホームエージェントに仮気付けアドレスを通知する仮気付けアドレス通知工程と、外部ネットワークに接続された移動端末から通信相手へ送信するパケットの中継を依頼された場合に作動し、アドレステーブルを検索して気付けアドレスに対応するホームアドレスを読み出してこのホームアドレスを送信元アドレスとしてパケットを通信相手端末に送信するパケット中継工程とを備えている(請求項8)。
上記通信仲介によれば、移動ノードのホームアドレスと気付けアドレスを関連付けて記憶してあるアドレステーブルを生成できるから、移動端末がホームリンクからホームリンクとは異なるバージョンのIPを使用する外部リンクへ移動した場合でも、ホームアドレスを転送パケットの送信元IPアドレスという形で通信相手端末に通知することができる。
そのため、通信相手端末が、移動前後の移動端末を異なる端末と誤認することがなくなり、移動端末と通信相手端末は、移動端末が異なるバージョンのIPを使用するネットワークの間で移動した場合においても、通信を継続することができる。
本発明の通信仲介方法は、移動端末の前記ホームネットワークにおけるIPアドレスであるホームアドレスと移動端末の外部ネットワークにおけるIPアドレスである気付けアドレスを取得するアドレス取得工程と、ホームアドレスと気付けアドレスとを対応付けて記憶するアドレステーブルを生成するアドレステーブル生成工程と、外部ネットワークに接続された移動端末から通信相手へ送信するパケットの中継を依頼された場合に作動し、アドレステーブルを検索して気付けアドレスに対応するホームアドレスを読み出してこのホームアドレスを送信元アドレスとしてパケットを通信相手端末に送信するパケット中継工程とを備え、これら各工程は、ホームネットワークに接続されたエージェント装置により実施される(請求項9)。
上記通信仲介によれば、移動ノードのホームアドレスと気付けアドレスを関連付けて記憶してあるアドレステーブルを生成できるから、移動端末がホームリンクからホームリンクとは異なるバージョンのIPを使用する外部リンクへ移動した場合でも、ホームアドレスを転送パケットの送信元IPアドレスという形で通信相手端末に通知することができる。
そのため、通信相手端末が、移動前後の移動端末を異なる端末と誤認することがなくなり、移動端末と通信相手端末は、移動端末が異なるバージョンのIPを使用するネットワークの間で移動した場合においても、通信を継続することができる。
本発明の通信仲介プログラムは、移動端末の前記ホームネットワークにおけるIPアドレスであるホームアドレスと移動端末の外部ネットワークにおけるIPアドレスである気付けアドレスを取得するアドレス取得機能と、外部ネットワークに接続されている移動端末に通信相手端末が対応しているバージョンのIPに則った仮気付けアドレスを付与する仮気付けアドレス付与機能と、ホームアドレスと気付けアドレスと仮気付けアドレスとを対応付けて記憶するアドレステーブルを生成するアドレステーブル生成機能と、ホームネットワークに接続されたホームエージェントに仮気付けアドレスを通知する仮気付けアドレス通知機能と、外部ネットワークに接続された移動端末から通信相手へ送信するパケットの中継を依頼された場合に作動し、アドレステーブルを検索して気付けアドレスに対応するホームアドレスを読み出してこのホームアドレスを送信元アドレスとしてパケットを通信相手端末に送信するパケット中継機能とをコンピュータに実行させる(請求項10)。
上記通信仲介プログラムによれば、コンピュータを通信仲介装置として動作させ、移動ノードのホームアドレスと気付けアドレスを関連付けて記憶してあるアドレステーブルを生成し、このアドレステーブルを利用して移動端末がホームリンクからホームリンクとは異なるバージョンのIPを使用する外部リンクへ移動した場合でも、ホームアドレスを転送パケットの送信元IPアドレスという形で通信相手端末に通知することができる。
そのため、通信相手端末が、移動前後の移動端末を異なる端末と誤認することがなくなり、移動端末と通信相手端末は、移動端末が異なるバージョンのIPを使用するネットワークの間で移動した場合においても、通信を継続することができる。
本発明の通信仲介プログラムは、移動端末のホームネットワークにおけるIPアドレスであるホームアドレスと移動端末の外部ネットワークにおけるIPアドレスである気付けアドレスを取得するアドレス取得機能と、ホームアドレスと気付けアドレスと仮気付けアドレスとを対応付けて記憶するアドレステーブルを生成するアドレステーブル生成機能と、外部ネットワークに接続された移動端末から通信相手へ送信するパケットの中継を依頼された場合に作動し、アドレステーブルを検索して気付けアドレスに対応するホームアドレスを読み出してこのホームアドレスを送信元アドレスとしてパケットを通信相手端末に送信するパケット中継機能とをホームネットワークに接続されたエージェント装置のコンピュータに実行させる(請求項11)。
上記通信仲介プログラムによれば、ホームネットワークに接続されたエージェント装置を動作させ、移動ノードのホームアドレスと気付けアドレスを関連付けて記憶してあるアドレステーブルを生成し、このアドレステーブルを利用して移動端末がホームリンクからホームリンクとは異なるバージョンのIPを使用する外部リンクへ移動した場合でも、ホームアドレスを転送パケットの送信元IPアドレスという形で通信相手端末に通知することができる。
そのため、通信相手端末が、移動前後の移動端末を異なる端末と誤認することがなくなり、移動端末と通信相手端末は、移動端末が異なるバージョンのIPを使用するネットワークの間で移動した場合においても、通信を継続することができる。
本発明によれば、移動ノードのホームアドレスと気付けアドレスを関連付けて記憶してあるアドレステーブルを生成することができるから、移動端末がホームリンクからホームリンクとは異なるバージョンのIPを使用する外部リンクへ移動した場合でも、ホームアドレスを転送パケットの送信元IPアドレスという形で通信相手端末に通知することができる。
そのため、通信相手端末が、移動前後の移動端末を異なる端末と誤認することがなくなり、移動端末と通信相手端末は、移動端末が異なるバージョンのIPを使用するネットワークの間で移動した場合においても、通信を継続することができる。
図を参照しながら本発明の第1の実施形態である通信システム1の構成と動作について説明する。
(通信システム1の構成)
図1は、通信システム1全体の構成を示す概略図である。
通信システム1では、ネットワーク層の通信プロトコルとしてIPが使用されているが、IPバージョン4(以下、「IPv4」と書く)とIPバージョン6(以下「IPv6と書く)が混在している。
IPv6に対応したホームネットワーク13のホームリンク12にはホームエージェント11が、IPv4に対応した外部ネットワーク16の外部リンク15には外部エージェント14が、それぞれ接続されている。デュアルリンクエージェント17は、ホームネットワーク13および外部ネットワーク16と、例えばネットワーク5を介して通信可能な位置に設置されている。
移動ホスト10は、ホームネットワーク13と外部ネットワーク16との間で移動し、その双方から通信相手18と通信を行う。
通信相手18は、サーバコンピュータ、ルータ等の任意のIPノードで、その使用するIPのバージョンは、IPv4とIPv6のいずれの場合もある。
デュアルリンクエージェント17は、移動ホスト10のホームリンク13におけるIPアドレスと外部リンク16におけるIPアドレスを対応付けて管理し、移動ホスト10と通信相手18との間のIPによる通信を仲介する。
ホームエージェント13は、MobileIPv6でいうホームエージェントの機能を備えたルータであり、ホームネットワーク13のデフォルトルータとしても機能している。
外部エージェント14は、MobileIPv4でいう外部エージェントの機能を備えたルータであり、外部ネットワーク16のデフォルトルータとしても機能している。
移動ホスト10は、CPU(Central Processing Unit )と通信装置を備えた装置で、たとえば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)等である。
図2は、移動ホスト10の機能ブロック図である。
通信制御部20は、通信装置を制御し移動ホスト10が通信相手18等の他の装置と通信を行えるようにする。通信制御部20には、IPv4とIPv6が実装されていてIPによるネットワーク層の通信を制御する。また、MobileIPv4とMobileIPv6も実装されていて、両プロトコルに規定されるメッセージの送受信を制御する。
プロトコル判定手段21は、外部から入力されたIPパケットを解析し、そのパケットの送信元の機器が用いているIPのバージョンを判定する。
プロトコル切り換え手段22は、プロトコル判定手段から判定結果を取得し、通信制御部が用いるプロトコルを通信相手の用いるプロトコルに合わせて切り換える。
登録要求メッセージ送信手段は、MobileIPに規定されている登録要求メッセージをホームエージェント11またはデュアルリンクエージェント17に送信する。
デュアルリンクエージェント17は、CPUと通信装置を備えた装置で、たとえばIPルータである。
図3は、デュアルリンクエージェント17の機能ブロック図である。
通信制御部30は、通信装置を制御しデュアルリンクエージェント17が通信相手18等の他の装置との通信およびルーティングを行えるようにする。通信制御部30には、IPv4とIPv6が実装されていてIPによるネットワーク層の通信を制御する。また、MobileIPv4とMobileIPv6も実装されていて、デュアルリンクエージェント17が両プロトコルにいうエージェントとして動作できるように制御する。
仮気付けアドレス付与手段31は、移動ホスト10が外部ネットワーク16に接続しているときに、移動ホスト10の仮気付けアドレスを付与する。仮気付けアドレスは、たとえばデュアルリンクエージェント17自身のネットワークインターフェイスの一つに設定されたIPv6形式のIPアドレスである。
更新メッセージ送受信手段32は、外部ネットワーク16に接続された移動ホスト10から登録要求メッセージを受信したときに、バインディング更新メッセージをホームエージェント11に送信し、このメッセージに対する応答を受信する。更新メッセージ送受信手段32は、登録要求メッセージから移動ホスト10のホームアドレスと外部ネットワーク16における気付けアドレスとを取得する。
パケット中継手段33は、後述するアドレステーブル36を参照して、移動ホスト10と通信相手18との間で送受信されるパケットの中継を行う。
アドレステーブル生成手段34は、移動ホスト10のホームアドレスと気付けアドレスと仮気付けアドレスを対応付けてアドレステーブル36を生成し、たとえばDRAM(Dynamic Random Access Memory)からなる記憶装置35に記憶する。
図4にアドレステーブルの一例を示す。図4の1行が1台のホストに対応するレコードで、移動ホスト10のIPv6のホームアドレス、IPv4の気付アドレス、IPv6仮気付アドレスが対応付けされて一つのレコードとして記憶されている。
図5は、通信システム1の動作を説明するシーケンス図である。ここでは、図1の移動ホスト10が、モバイルIPv6網13からモバイルIPv4網16に移動して、その両方からIPv6を用いている通信相手18と通信を行う場合を例に説明する。
移動ホスト10は、図示しないDNS(Domain Name System)サーバに通信相手18のIPアドレスを問い合わせる(ステップS101)。この問い合わせは、ホームエージェント11を介して行われ、このとき、ホームエージェント11は移動ホスト11のIPv6のホームアドレスを取得する。次に、移動ホスト10は、DNSサーバからの応答を取得し、応答に含まれる通信相手18のIPアドレスから通信相手18が使用しているプロトコルを判定し、自己の使用するプロトコルを判定したプロトコルにあわせて切り換える(S102)。
この例の場合は、移動ホスト10と通信相手18は、ともにIPv6を使用し、ホームリンク12はIPv6に対応しているから、移動ホスト10と通信相手18は通常のIPv6の手順に従ってパケットの送受信を行う(S103、S104)。
移動ホスト10は、モバイルIPv4網16に移動し、外部リンク15に接続する(S105)。移動ホスト10は、外部エージェント14が定期的に送信している(S106)エージェント広告を受信し、外部リンクに移動したことと、外部リンク15ではIPv4が用いられていることを検出する(S107)。また、このとき、IPv4形式の気付アドレスも取得する。
移動ホスト10は、デュアルリンクエージェント17へ登録要求メッセージを送信する(S108)。このメッセージには、S107で取得した気付アドレスとホームアドレスが含まれている。
デュアルリンクエージェント17は、応答メッセージを移動ホスト10に送信し、IPv6の仮気付アドレスを付与する(S109)。また、デュアルリンクエージェント107は、ホームエージェント11にバインディング更新メッセージを送信する(S110)。このメッセージには、S109で移動ホストに付与した仮気付アドレスが含まれている。ホームエージェント11は、アドレステーブル36生成し、記憶装置35に記憶する。
ホームエージェント11は、バインディング更新メッセージに対する応答メッセージを返す(S111)。
移動ホスト10は、通信相手18にパケットを送信するため、中継依頼メッセージをデュアルリンクエージェント17に送信する(S112)。中継依頼メッセージには、送信するパケットのデータ(ペイロード)と通信相手18のIPアドレスが含まれている。
中継依頼メッセージを受信したデュアルリンクエージェント17は、パケットを通信相手に送信する(S113)。このパケットの送信元IPアドレスは、移動ホスト10のIPv6のホームアドレスとなっている。
通信相手18は、移動ホスト10のIPv6のホームアドレスを宛先としてパケットを送信する(S114)。ホームリンク12のデフォルトルータであるホームエージェント11は、このパケットを捕捉し、宛先IPアドレスを仮気付アドレスとしてデュアルリンクエージェント17に転送する(S115)。デュアルリンクエージェント17は、宛先IPアドレスを移動ホスト10のIPv4の気付アドレスとして、ホームエージェント11から受信したパケットを移動ホスト10に転送する(S116)。
図6は、通信システム1の別の動作例を説明するシーケンス図である。ここでは、図1の移動ホスト10が、ホームネットワーク13から外部ネットワーク16に移動して、その両方からIPv4を用いている通信相手18と通信を行う場合を例に説明する。図5の場合と同様な動作となるステップには、図5と同一のステップ番号を付している。
移動ホスト10は、DNSサーバに通信相手18のIPアドレスを問い合わせ(S101)、プロトコルをIPv4に切り換える(S102)。
ホームエージェント11は、IPv4に対応していないため、移動ホスト10は、通信相手18へ送信するパケットの中継をデュアルリンクエージェント17に依頼する(S103a)。デュアルリンクエージェント17は、この中継依頼パケットから移動ホスト10のIPv4のホームアドレスを取得することができる。
デュアルリンクエージェント17は、パケットを通信相手18に送信する(S103b)。通信相手18は、返信のパケットをデュアルリンクエージェント17に送信し(S104a)、これを受信したデュアルリンクエージェント17は、移動ホスト10に転送する(S104b)。
移動ホスト10は、外部ネットワーク16に移動し、外部リンク15に接続する(S105)。外部リンク15に移動してからの、S106ないしS112の動作は、図5の場合と同様である。ただし、S109でデュアルリンクエージェント17が移動ホスト10に付与する仮気付アドレスと、S111でホームエージェント11からデュアルリンクエージェント17に通知される移動ホスト10のホームアドレスは、IPv4の形式である点が異なる。
移動ホスト10は、通信相手18にパケットを送信するため、中継依頼メッセージをデュアルリンクエージェント17に送信する(S112)。中継依頼メッセージには、送信するパケットのデータ(ペイロード)と通信相手18のIPアドレスが含まれている。
中継依頼メッセージを受信したデュアルリンクエージェント17は、パケットを通信相手に送信する(S113a)。このパケットの送信元IPアドレスは、移動ホスト10気付アドレスとなっている。
通信相手18は、移動ホスト10の気付アドレスを宛先としてパケットを送信する(S114a)。デュアルリンクエージェント17は、このパケットを受信し、宛先IPアドレスを移動ホスト10のIPv4の気付アドレスとして、移動ホスト10に転送する(S116)。
次に、移動ホスト10の動作について説明する。
図7は、移動ホスト10が、ホームリンク12に接続されている場合の動作を示すフローチャートである。
通信制御部20(図2参照)は、まず、DNSサーバ(図示せず)に通信相手18のIPアドレスを問い合わせる(ステップS121)。
次に、プロトコル判定手段21は、DNSサーバからの応答に含まれる通信相手18のIPアドレスに基づいて、通信相手18が使用しているIPのバージョンを判断し、通信相手が用いているIPのバージョンとホームネットワーク13で用いているIPのバージョンが同一か否かを判断する(S122)。
ホームネットワーク13と通信相手18が同一のバージョンのIPを用いている場合は、通信制御部20は、通常のIPv4またはIPv6の手順によりデフォルトルータでもあるホームエージェント11を介して通信相手18にパケットを送信する(S122の判定がイエス、S125)。
ホームネットワーク12と通信相手18が異なるバージョンのIPを用いている場合は、プロトコル切り換え手段22が、移動ホスト10が用いるIPを通信相手18に合わせて変更する(S122の判定がノー、S123)。そして、中継依頼メッセージ送信手段24が、デュアルリンクエージェント17に中継依頼メッセージを送信する(S124)。中継依頼メッセージには、通信相手18のIPアドレスと送信データ(ペイロード)が含まれている。
図8は、移動ホスト10が、外部ネットワーク16の外部リンク15に接続されている場合の動作を示すフローチャートである。
移動ホスト10が外部リンク15に接続すると、プロトコル判定手段21が、外部エージェント14によって定期的に外部リンク15に接続されたノードに対してブロードキャストまたはマルチキャストされているエージェント広告を受信し、外部ネットワーク16における気付けアドレスを取得する。(ステップS131)。ここで、移動ホスト10が、IPv6に対応している外部リンクに接続した場合は、エージェント広告の代わりに、外部ネットワークのルータが送信しているルータ広告を受信する。
プロトコル判定手段21は、受信したエージェント広告(またはルータ広告)に含まれる情報に基づいて、外部リンクに移動したことを知るとともに、その外部リンクで用いられているIPのバージョンとホームリンクで用いられているIPのバージョンが同一か否かを判定する(S132)。
ホームリンクと外部リンクで用いているプロトコルが同一である(S132の判定がイエスの)場合は、登録要求メッセージ送受信手段23が、外部エージェント14に登録要求メッセージを送信する(S133)。この登録要求メッセージには移動ホスト10のホームアドレスと、外部ネットワーク16における気付けアドレスが含まれている。登録要求メッセージ送信手段23は、S133で送信したメッセージに対して外部エージェント14が返信した応答メッセージを受信する(S134)。
ホームリンクと外部リンクで用いているプロトコルが異なる(S132の判定がノーの)場合は、プロトコル切り換え手段22が、通信制御部20が使用するIPのバージョンを外部リンクで使用されているものに合わせて切り換える(S137)。次に、登録要求メッセージ送受信手段23が、デュアルリンクエージェント17に登録要求メッセージを送信する(S138)。この登録要求メッセージには移動ホスト10のホームアドレスと、外部ネットワーク16における気付けアドレスが含まれている。登録要求メッセージ送信手段23は、S138で送信したメッセージに対してデュアルリンクエージェント17が返信した応答メッセージを受信する(S139)。
応答メッセージを受信した後、中継依頼メッセージ送信手段24は、デュアルリンクエージェント17に中継依頼メッセージを送信してパケットの中継を依頼する(S135)。中継依頼メッセージには、通信相手18のIPアドレスと送信データ(ペイロード)が含まれている。
通信制御部20は、デュアルリンクエージェント17により転送された通信相手18からの返信パケットを受信する(S136)。
図9は、デュアルリンクエージェント17が、登録要求メッセージを受信したときの動作を示すフローチャートである。
通信制御部30が、ホームリンクと異なるバージョンのIPを使用している外部リンクに接続された移動ホスト10から登録要求メッセージを受信すると(S141)、仮気付けアドレス付与手段31は、移動ホスト10に、通信相手18が使用するバージョンのIPによる仮気付けアドレスを付与する(S142)。
次に、更新登録メッセージ送受信手段32は、ホームエージェント11にバインディング更新メッセージを送信し、その応答を受信する(ST143、S144)。登録更新メッセージには、S141で取得した移動ノード10のホームアドレスとS142で付与した仮気付けアドレスが含まれる。
図10は、デュアルリンクエージェント18が、パケット中継依頼を受信した際の動作を示すフローチャートである。
通信制御部30が、移動ホスト10からパケット中継依頼メッセージを受信すると(S151)、パケット中継手段33は、そのメッセージの送信元がホームネットワーク13か外部ネットワーク16かを判定する(S152)。この判定は、たとえば、パケット依頼メッセージが含まれるパケットの送信元IPアドレスにより判定する。
転送依頼メッセージがホームネットワーク13からのものである場合は、パケット中継手段33は、移動ホスト10から送信されてきたパケットをそのまま通信相手18に転送する(S152の判定がイエス、S154)。転送依頼メッセージが外部ネットワーク16からのものである場合は、パケット中継手段33は、IPパケットのヘッダに含まれる送信元アドレスを、移動ホスト10のホームアドレスとして通信相手18に転送する(S152の判定がノー、S154、S155)。
パケット中継手段31は、送信相手から返信されたパケットを受信し(S155)これを移動ホスト10に転送する(S156)。
本実施形態は、ホームネットワーク13をIPv4に対応したネットワーク、外部ネットワーク16をIPv6に対応したネットワークとしても上記と同様に実施することができる。
本実施形態は、上記に説明した各ステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムとして実施することもできる。
以上説明したように、デュアルリンクエージェント17によれば、アドレステーブル生成手段34が、移動ホスト10のホームアドレスと気付けアドレスを関連付けて記憶するアドレステーブル生成するから、移動ホスト10がホームリンク12からホームリンク12とは異なるバージョンのIPを使用する外部リンク15へ移動した場合でも、パケット中継手段33は、ホームアドレスを転送パケットの送信元IPアドレスという形で通信相手18に通知することができる。
そのため、通信相手18は、ホームアドレス宛にパケットを送信し、そのパケットは、ホームネットワーク13と通信相手18のIPのバージョンが同一の場合は、ホームエージェント11とデュアルリンクエージェント17を経由して、ホームネットワーク13と通信相手18のIPのバージョンが異なる場合は、デュアルリンクエージェント17を経由して、移動ホスト10に到達することができる。
すなわち、通信相手端末18が、移動前後の移動ホスト10を異なる端末と誤認することがなくなり、移動ホスト10と通信相手18は、移動ホスト10が異なるバージョンのIPを使用するネットワークの間で移動した場合においても、通信を継続することができる。
つぎに、図を参照しながら本発明の第2の実施形態である通信システム2の構成と動作について説明する。通信システム2の構成要素のうちで、通信システム1と同一のものには同一の符号を付して説明を省略する。
(通信システム2の構成)
図10は、通信システム2全体の構成を示す概略図である。
通信システム2では、ネットワーク層の通信プロトコルとしてIPが使用されているが、IPv4とIPv6が混在している。
MobileIPv4とMobileIPv6の両方に対応したホームネットワーク19のホームリンク12にはデュアルホームエージェント51が、MobileIPv4に対応した外部ネットワーク16の外部リンク15には外部エージェント14が、それぞれ接続されている。
移動ホスト10は、ホームネットワーク19と外部ネットワーク網16との間で移動し、その双方から通信相手18と通信を行う。移動ホスト10の構成は、第1の実施形態の場合と同様である(図2参照)。
デュアルホームエージェント51は、移動ホスト10と通信相手18との間の通信を仲介する。
デュアルホームエージェント51は、CPUと通信装置を備えた装置で、たとえばIPルータである。
図12は、デュアルホームエージェント51の機能ブロック図である。
通信制御部52は、通信装置を制御しデュアルホームエージェント51が、通信相手18等の他の装置との通信およびルーティングを行えるようにする。通信制御部30には、IPv4とIPv6が実装されていてIPによるネットワーク層の通信を制御する。また、MobileIPv4とMobileIPv6も実装されていて、デュアルホームエージェント51が両プロトコルにいうホームエージェントとして動作できるように制御する。
登録要求メッセージ送受信手段32は、外部ネットワーク16に接続された移動ホスト10から登録要求メッセージを受信し、このメッセージに対する応答を移動ホスト10に送信する。更新メッセージ送受信手段32は、登録要求メッセージから移動ホスト10のホームアドレスと外部ネットワーク16における気付けアドレスとを取得する。
パケット中継手段54は、後述するアドレステーブル57を参照して、移動ホスト10と通信相手18との間で送受信されるパケットの中継を行う。
アドレステーブル生成手段55は、移動ホスト10のホームアドレスと気付けアドレスとを対応付けてアドレステーブル57を生成し、たとえばDRAMからなる記憶装置56に記憶する。
図13にアドレステーブルの一例を示す。図13の1行が1台の移動ホストに対応するレコードで、移動ホストのホームアドレス(IPv4またはIPv6)、IPv4の気付アドレスが対応付けされて一つのレコードとして記憶されている。
(通信システム2の動作)
次に、通信システム2の動作について説明する。
図14は、通信システム2の動作を説明するシーケンス図である。ここでは、図12の移動ホスト10が、ホームネットワーク19から外部ネットワーク16に移動して、その両方からIPv6を用いている通信相手18と通信を行う場合を例に説明する。
移動ホスト10は、図示しないDNSサーバに通信相手18のIPアドレスを問い合わせる(ステップS201)。この問い合わせは、デュアルホームエージェント50を介して行われ、このとき、デュアルホームエージェント51は移動ホスト10のIPv6のホームアドレスを取得する。次に、移動ホスト10は、DNSサーバからの応答を取得し、応答に含まれる通信相手18のIPアドレスから通信相手18が使用しているプロトコルを判定し、自己の使用するプロトコルを判定したプロトコルにあわせて切替える(S202)。
この例の場合は、移動ホスト10と通信相手18は、ともにIPv6を使用し、ホームリンク12はIPv6に対応しているから、移動ホスト10と通信相手18は通常のIPv6の手順に従ってパケットの送受信を行う(S203、S204)。
移動ホスト10は、外部ネットワーク16に移動し、外部リンク15に接続する(S205)。移動ホスト10は、外部エージェント14が定期的に送信している(S106)エージェント広告を受信し、外部リンクに移動したことと、外部リンク15ではIPv4が用いられていることを検出する(S207)。また、このとき、IPv4の気付アドレスも取得する。
次に、移動ホスト10は、デュアルホームエージェント51に登録要求メッセージを送信する(S208)。このメッセージには、移動ホスト10のホームアドレスとS207で取得した移動ホスト10の気付アドレスが含まれている。
このメッセージを受信したデュアルホームエージェント51は、バインディング情報を更新し、移動ホスト10に登録応答メッセージを返信する(S209)。また、移動ホスト10のIPv6のホームアドレスとIPv4の気付アドレスを対応付けて、アドレステーブル57に記憶する。
通信相手18にパケットを送信するために、移動ホスト10は、デュアルホームエージェント51にパケットの中継を依頼する(S210)。移動ホスト10からのパケットを受信したデュアルホームエージェント51は、パケットの送信元IPアドレスを移動ホスト10のIPv6のホームアドレスとして通信相手18に転送する(S211)。
通信相手18は、あて先IPアドレスを移動ホスト10のホームアドレスとして返信パケットを送信する(S212)。返信パケットを受信したデュアルホームエージェント51は、このパケットを移動ホスト10の気付けアドレスに向けて転送する(S213)。
次に、移動ホスト10の動作について説明する。
図15は、移動ホスト10が、ホームリンク12に接続されている場合の動作を示すフローチャートである。
通信制御部20(図2参照)は、まず、DNSサーバ(図示せず)に通信相手18のIPアドレスを問い合わせる(ステップS221)。
次に、プロトコル判定手段21は、DNSサーバからの応答に含まれる通信相手18のIPアドレスに基づいて、通信相手18が使用しているIPのバージョンを判断し、これが移動ホスト10がそのとき用いているIPのバージョンが同一か否かを判断する(S222)。
移動ホスト10と通信相手18が同一のバージョンのIPを用いている場合は、通信制御部20は、通常のIPv4またはIPv6の手順によりデフォルトルータでもあるデュアルホームエージェント51を介して通信相手18にパケットを送信する(S222の判定がイエス、S224)。
移動ホスト10と通信相手18が異なるバージョンのIPを用いている場合は、プロトコル切り換え手段22が、移動ホスト10が用いるIPを通信相手18に合わせて変更する(S222の判定がノー、S223)。つぎに、通信制御部20は、通常のIPv4またはIPv6の手順によりデュアルホームエージェント51を介して通信相手18にパケットを送信する(S224)。
図16は、移動ホスト10が、外部ネットワーク16の外部リンク15に接続されている場合の動作を示すフローチャートである。
移動ホスト10が外部リンク15に接続すると、プロトコル判定手段21が、外部エージェント14によって定期的に外部リンク15に接続されたノードに対してブロードキャストまたはマルチキャストされているエージェント広告を受信し、外部ネットワーク16における気付けアドレスを取得する。(ステップS231)。ここで、移動ホスト10が、IPv6に対応している外部リンクに接続した場合は、エージェント広告の代わりに、外部ネットワークのルータが送信しているルータ広告を受信する。
プロトコル判定手段21は、受信したエージェント広告(またはルータ広告)に含まれる情報に基づいて、外部リンクに移動したことを知るとともに、その外部リンクで用いられているIPのバージョンと移動ホスト10がそのとき用いているIPのバージョンが同一か否かを判定する(S232)。
移動ホスト10が使用中のIPのバージョンと外部ネットワーク16で使用されるIPのバージョンが異なる場合は、プロトコル切り換え手段22が、移動ホスト10が使用するプロトコルを外部ネットワーク16に合わせて切り換える(S232の判定がノー、S237)。移動ホスト10が使用中のIPのバージョンと外部ネットワーク16で使用されるIPのバージョンが同一である(S232の判定がイエスの)場合は、プロトコルの切り替えは行われない。
次に、登録要求メッセージ送受信手段23が、デュアルホームエージェント51に登録要求メッセージを送信する(S233)。この登録要求メッセージには移動ホスト10のホームアドレスと、外部ネットワーク16における気付けアドレスが含まれている。登録要求メッセージ送信手段23は、S233で送信したメッセージに対してデュアルホームエージェント51が返信した応答メッセージを受信する(S234)。
応答メッセージを受信した後、中継依頼メッセージ送信手段24は、デュアルホームエージェント51に中継依頼メッセージを送信する(S235)。中継依頼メッセージには、通信相手18のIPアドレスと送信データ(ペイロード)が含まれている。
通信制御部20は、デュアルホームエージェント51により転送された通信相手18からの返信パケットを受信する(S236)。
図17は、デュアルホームエージェント51が、登録要求メッセージを受信したときの動作を示すフローチャートである。
登録要求メッセージ送受信手段53が、外部リンクに接続された移動ホスト10から登録要求メッセージを受信すると(S241)、アドレステーブル生成手段55は、登録要求メッセージに含まれている移動ホスト10の気付けアドレスと移動ホスト10のホームアドレスを関連付けて、アドレステーブル57に記憶する(S242)。
更新登録メッセージ送受信手段53は、移動ホスト10に応答メッセージを返信する(S243)。
図18は、デュアルホームエージェント51が、パケット中継依頼を受信した際の動作を示すフローチャートである。
通信制御部52が、移動ホスト10からパケット中継依頼メッセージを受信すると(S251)、パケット中継手段33は、そのメッセージの送信元がホームネットワーク19か外部ネットワーク16かを判定する(S152)。この判定は、たとえば、パケット依頼メッセージが含まれるパケットの送信元IPアドレスにより判定する。
転送依頼メッセージがホームネットワーク19からのものである場合は、パケット中継手段33は、移動ホスト10から送信されてきたパケットをそのまま通信相手18に転送する(S152の判定がイエス、S154)。転送依頼メッセージが外部ネットワーク16からのものである場合は、パケット中継手段33は、IPパケットのヘッダに含まれる送信元アドレスを、移動ホスト10のホームアドレスとして通信相手18に転送する(S152の判定がノー、S154、S155)。
パケット中継手段31は、送信相手から返信されたパケットを受信し(S155)これを移動ホスト10に転送する(S156)。
本実施形態は、外部ワーク13をIPv6に対応したネットワーク、通信相手をIPv4に対応したノードとしても上記と同様に実施することができる。
本発明は、上記に説明した各ステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムとして実施することもできる。
以上のように、デュアルホームエージェント51によれば、アドレステーブル生成手段55が、移動ホスト10のホームアドレスと気付けアドレスを関連付けて記憶してあるアドレステーブル57を生成するから、移動ホスト10がホームリンク12からホームリンクとは異なるバージョンのIPを使用する外部リンク15へ移動した場合でも、ホームアドレスを転送パケットの送信元IPアドレスという形で通信相手18に通知することができる。
そのため、通信相手18は、ホームアドレス宛にパケットを送信し、そのパケットは、デュアルホームエージェント51を経由して、移動ホスト10に到達することができる。
すなわち、通信相手18が、移動前後の移動ホストを異なる端末と誤認することがなくなり、移動ホスト10と通信相手18は、移動ホスト10が異なるバージョンのIPを使用するネットワークの間で移動した場合においても、通信を継続することができる。
本発明の第1の実施形態である通信システムの全体図である。 移動ホストの機能ブロック図である。 デュアルリンクエージェントの機能ブロック図である。 アドレステーブルの一例を示す図である。 通信システムの動作を示すシーケンス図である。 通信システムの動作を示すシーケンス図である。 ホームリンクにおける移動ホストの動作を示すフローチャートである。 外部リンクにおける移動ホストの動作を示すフローチャートである。 登録要求を受信したデュアルリンクエージェントの動作を示すフローチャートである。 パケット中継依頼を受信したデュアルリンクエージェントの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態である通信システムの全体図である。 デュアルホームエージェントの機能ブロック図である。 アドレステーブルの一例を示す図である。 通信システムの動作を示すシーケンス図である。 ホームリンクにおける移動ホストの動作を示すフローチャートである。 外部リンクにおける移動ホストの動作を示すフローチャートである。 登録要求を受信したデュアルホームエージェントの動作を示すフローチャートである。 パケット中継依頼を受信したデュアルホームエージェントの動作を示すフローチャートである。 MobileIPの原理を説明する図である。 従来技術の問題点を説明する図である。
符号の説明
1、2 通信システム
10 移動ホスト(移動端末)
11 ホームエージェント
12 ホームリンク
13、19 ホームネットワーク
15 外部リンク
16 外部ネットワーク
17 デュアルリンクエージェント(エージェント装置)
18 通信相手(通信相手端末)
20 通信制御部
21 プロトコル判定手段(プロトコル検出手段)
22 プロトコル切り換え手段
23 登録要求メッセージ送受信手段(アドレス通知手段)
24 中継依頼メッセージ送信手段(中継依頼手段)
30、52 通信制御部
31 仮気付けアドレス付与手段
32、53 更新メッセージ送受信手段(アドレス取得手段、仮気付けアドレス通知手段)
33、54 パケット中継手段
34、55 アドレステーブル生成手段
35、56 記憶装置
36、57 アドレステーブル
51 デュアルホームエージェント(エージェント装置)

Claims (11)

  1. 第1のバージョンのIPに対応したホームネットワークと第2のバージョンのIPに対応した外部ネットワークとの間を移動する移動端末と前記第1のバージョンのIPまたは前記第2のバージョンのIPのいずれか一方に対応した通信相手端末との間の通信を仲介するエージェント装置において、
    前記移動端末の前記ホームネットワークにおけるIPアドレスであるホームアドレスと前記移動端末の前記外部ネットワークにおけるIPアドレスである気付けアドレスを取得するアドレス取得手段と、
    前記外部ネットワークに接続されている前記移動端末に前記通信相手端末が対応しているバージョンのIPに則った仮気付けアドレスを付与する仮気付けアドレス付与手段と、
    前記ホームアドレスと前記気付けアドレスと前記仮気付けアドレスとを対応付けて記憶するアドレステーブルを生成するアドレステーブル生成手段と、
    前記ホームネットワークに接続されたホームエージェントに前記仮気付けアドレスを通知する仮気付けアドレス通知手段と、
    前記移動端末と前記通信相手端末との間で送受信されるパケットの中継をするパケット中継手段とを備え、
    前記パケット中継手段は、前記外部ネットワークに接続された前記移動端末から前記通信相手へ送信するパケットの中継を依頼された場合に作動し、前記アドレステーブルを検索して前記気付けアドレスに対応する前記ホームアドレスを読み出してこのホームアドレスを送信元アドレスとして前記パケットを前記通信相手端末に送信する送信元アドレス変換機能を備えたことを特徴としたエージェント装置。
  2. 前記アドレス取得手段は、前記移動端末から送信される登録要求メッセージを受信しこの登録要求メッセージから前記ホームアドレスと前記気付けアドレスを取得することを特徴とした請求項1に記載のエージェント装置。
  3. 前記アドレス取得手段は、前記パケット中継手段が前記ホームネットワークに接続された前記移動端末から前記ホームネットワークとは異なるバージョンのIPに対応した前記通信相手端末に送信するパケットを受信したときに、このパケットから前記ホームアドレスを取得することを特徴とした請求項1に記載のエージェント装置。
  4. 第1のバージョンと第2のバージョンの両方のIPに対応したホームネットワークと前記第1のバージョンのIPと前記第2のバージョンのIPのいずれか一方に対応した外部ネットワークとの間を移動する移動端末と前記第1のバージョンと前記第2のバージョンのうち前記外部ネットワークが対応しているバージョンとは異なる方のバージョンのIPに対応した通信相手端末との間の通信を仲介し前記ホームネットワークに接続されたエージェント装置において、
    前記移動端末の前記ホームネットワークにおけるIPアドレスであるホームアドレスと前記移動端末の前記外部ネットワークにおけるIPアドレスである気付けアドレスを取得するアドレス取得手段と、
    前記ホームアドレスと前記気付けアドレスとを対応付けて記憶するアドレステーブルを生成するアドレステーブル生成手段と、
    前記移動端末と前記通信相手端末との間で送受信されるパケットの中継をするパケット中継手段とを備え、
    前記パケット中継手段は、前記外部ネットワークに接続された前記移動端末から前記通信相手へ送信するパケットの中継を依頼された場合に作動し、前記アドレステーブルを検索して前記気付けアドレスに対応する前記ホームアドレスを読み出してこのホームアドレスを送信元アドレスとして前記パケットを前記通信相手端末に送信する送信元アドレス変換機能を備えたことを特徴としたエージェント装置。
  5. 前記アドレス取得手段は、前記移動端末から送信された登録要求メッセージを受信しこの登録要求メッセージから前記ホームアドレスと前記気付けアドレスを取得することを特徴とした請求項1に記載のエージェント装置。
  6. 第1のバージョンのIPに対応したホームネットワークと第2のバージョンのIPに対応した外部ネットワークとの間を移動する移動端末と、前記第1のバージョンのIPまたは前記第2のバージョンのIPのいずれか一方に対応した通信相手端末と、前記請求項1に記載のエージェント装置を備えた通信システムにおいて、
    前記移動端末は、
    前記通信相手端末が対応しているIPのバージョンおよび前記外部ネットワークが対応しているIPのバージョンを検出するプロトコル検出手段と、
    前記通信制御手段が使用するIPのバージョンを前記バージョン検出手段が検出したバージョンに一致するように切り換えるプロトコル切り換え手段と、
    前記ホームアドレスおよび前記気付けアドレスを前記エージェント装置に通知するアドレス通知手段と、
    前記通信相手端末に送信するパケットの中継を前記エージェント装置に依頼する中継依頼手段とを備えたことを特徴とした通信システム。
  7. 第1のバージョンと第2のバージョンの両方のIPに対応したホームネットワークと前記第1のバージョンのIPと前記第2のバージョンのIPのいずれか一方に対応した外部ネットワークとの間を移動する移動端末と、前記第1のバージョンと前記第2のバージョンのうち前記外部ネットワークが対応しているバージョンとは異なる方のバージョンのIPに対応した通信相手端末と、前記請求項4に記載のエージェント装置とを備えた通信システムにおいて、
    前記移動端末は、
    前記通信相手端末が対応しているIPのバージョンおよび前記外部ネットワークが対応しているIPのバージョンを検出するプロトコル検出手段と、
    前記通信制御手段が使用するIPのバージョンを前記バージョン検出手段が検出したバージョンに一致するように切り換えるプロトコル切り換え手段と、
    前記ホームアドレスおよび前記気付けアドレスを前記エージェント装置に通知するアドレス通知手段と、
    前記通信相手端末に送信するパケットの中継を前記エージェント装置に依頼する中継依頼手段とを備えたことを特徴とした通信システム。
  8. 第1のバージョンのIPに対応したホームネットワークと第2のバージョンのIPに対応した外部ネットワークとの間を移動する移動端末と前記第1のバージョンのIPまたは前記第2のバージョンのIPのいずれか一方に対応した通信相手端末との間の通信を仲介する方法において、
    前記移動端末の前記ホームネットワークにおけるIPアドレスであるホームアドレスと前記移動端末の前記外部ネットワークにおけるIPアドレスである気付けアドレスを取得するアドレス取得工程と、
    前記外部ネットワークに接続されている前記移動端末に前記通信相手端末が対応しているバージョンのIPに則った仮気付けアドレスを付与する仮気付けアドレス付与工程と、
    前記ホームアドレスと前記気付けアドレスと前記仮気付けアドレスとを対応付けて記憶するアドレステーブルを生成するアドレステーブル生成工程と、
    前記ホームネットワークに接続されたホームエージェントに前記仮気付けアドレスを通知する仮気付けアドレス通知工程と、
    前記外部ネットワークに接続された前記移動端末から前記通信相手へ送信するパケットの中継を依頼された場合に作動し、前記アドレステーブルを検索して前記気付けアドレスに対応する前記ホームアドレスを読み出してこのホームアドレスを送信元アドレスとして前記パケットを前記通信相手端末に送信するパケット中継工程とを備えたことを特徴とした通信仲介方法。
  9. 第1のバージョンと第2のバージョンの両方のIPに対応したホームネットワークと前記第1のバージョンのIPと前記第2のバージョンのIPのいずれか一方に対応した外部ネットワークとの間を移動する移動端末と前記第1のバージョンと前記第2のバージョンのうち前記外部ネットワークが対応しているバージョンとは異なる方のバージョンのIPに対応した通信相手端末との間の通信を仲介する方法において、
    前記移動端末の前記ホームネットワークにおけるIPアドレスであるホームアドレスと前記移動端末の前記外部ネットワークにおけるIPアドレスである気付けアドレスを取得するアドレス取得工程と、
    前記ホームアドレスと前記気付けアドレスとを対応付けて記憶するアドレステーブルを生成するアドレステーブル生成工程と、
    前記外部ネットワークに接続された前記移動端末から前記通信相手へ送信するパケットの中継を依頼された場合に作動し、前記アドレステーブルを検索して前記気付けアドレスに対応する前記ホームアドレスを読み出してこのホームアドレスを送信元アドレスとして前記パケットを前記通信相手端末に送信するパケット中継工程とを備え、
    前記各工程は、前記ホームネットワークに接続された通信仲介装置によって行われることを特徴とした通信仲介方法。
  10. 第1のバージョンのIPに対応したホームネットワークと第2のバージョンのIPに対応した外部ネットワークとの間を移動する移動端末と前記第1のバージョンのIPまたは前記第2のバージョンのIPのいずれか一方に対応した通信相手端末との間の通信を仲介するプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    前記移動端末の前記ホームネットワークにおけるIPアドレスであるホームアドレスと前記移動端末の前記外部ネットワークにおけるIPアドレスである気付けアドレスを取得するアドレス取得機能と、
    前記外部ネットワークに接続されている前記移動端末に前記通信相手端末が対応しているバージョンのIPに則った仮気付けアドレスを付与する仮気付けアドレス付与機能と、
    前記ホームアドレスと前記気付けアドレスと前記仮気付けアドレスとを対応付けて記憶するアドレステーブルを生成するアドレステーブル生成機能と、
    前記ホームネットワークに接続されたホームエージェントに前記仮気付けアドレスを通知する仮気付けアドレス通知機能と、
    前記外部ネットワークに接続された前記移動端末から前記通信相手へ送信するパケットの中継を依頼された場合に作動し、前記アドレステーブルを検索して前記気付けアドレスに対応する前記ホームアドレスを読み出してこのホームアドレスを送信元アドレスとして前記パケットを前記通信相手端末に送信するパケット中継機能とを実行させることを特徴とした通信仲介プログラム。
  11. 第1のバージョンと第2のバージョンの両方のIPに対応したホームネットワークと前記第1のバージョンのIPと前記第2のバージョンのIPのいずれか一方に対応した外部ネットワークとの間を移動する移動端末と前記第1のバージョンと前記第2のバージョンのうち前記外部ネットワークが対応しているバージョンとは異なる方のバージョンのIPに対応した通信相手端末との間の通信を仲介するプログラムにおいて、
    前記ホームネットワークに接続されたエージェント装置のコンピュータに、
    前記移動端末の前記ホームネットワークにおけるIPアドレスであるホームアドレスと前記移動端末の前記外部ネットワークにおけるIPアドレスである気付けアドレスを取得するアドレス取得機能と、
    前記ホームアドレスと前記気付けアドレスとを対応付けて記憶するアドレステーブルを生成するアドレステーブル生成機能と、
    前記移動端末と前記通信相手端末との間で送受信されるパケットの中継をするパケット中継機能と、
    前記外部ネットワークに接続された前記移動端末から前記通信相手へ送信するパケットの中継を依頼された場合に作動し、前記アドレステーブルを検索して前記気付けアドレスに対応する前記ホームアドレスを読み出してこのホームアドレスを送信元アドレスとして前記パケットを前記通信相手端末に送信するパケット中継機能とを実行させることを特徴とした通信仲介プログラム。
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