JP5078733B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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しかしながら、特許文献1に記載された排気浄化装置の構成の場合、インジェクタ320が固定されるフランジ304cが備えられていることに起因して、排気管304の内周面に開口部が形成されている。そのため、還元触媒の前面において排気ガスの流れが偏りやすいという問題がある。
この図12(a)に示すように、排気通路内を排気ガスが通過する際に、排気管325の内周面に形成された接続管314の開口部314bによって当該開口部314b側を流れる排気ガスの流れが乱され、開口部314b側を通過する排気ガスの流速が相対的に遅くなる一方、開口部314b側とは反対側を通過する排気ガスの流速が相対的に早くなる。速度分布に偏りが生じた排気ガスは、その後テーパ部を通過することによって、さらに速度分布の偏りが大きくなる。その結果、図12(b)に示すように、還元触媒313の前面において排気ガスの速度分布に偏りが見られるようになる。
そして、接続管を介して排気管内に噴射される還元剤は、その貫徹力によって排気ガスの流れが速い側に向かって進むことも相俟って、還元触媒313の入口面に流入する還元剤の分布が偏ることになる。その結果、還元剤の吸着量が部分的に目標値を下回ってしまい、NOXと還元剤との有効反応面積が低下することにより、還元触媒313でのNOXの還元効率が悪化するおそれがある。
また、排気流剥離部がテーパ部の入口部分に設けられる構成であるため、配管の接続部分を利用して、所定の段差を容易に形成することができる。
なお、それぞれの図中、同じ符号を付してあるものについては同一の部材を示しており、適宜説明が省略されている。
図1は、本発明の実施の形態にかかる内燃機関の排気浄化装置(以下、単に「排気浄化装置」と称する。)10の構成を示している。
この排気浄化装置10は、排気ガスを排出する内燃機関5と、内燃機関5に接続された排気管25と、排気管25の途中に介装された触媒ユニット15と、触媒ユニット15の排気上流側で排気管25内に還元剤を噴射するための還元剤供給装置30とを備えている。触媒ユニット15には、排気上流側の還元触媒13と、排気下流側の酸化触媒17とが備えられている。
この還元剤供給装置30によって噴射される還元剤の量は、内燃機関5の回転数や負荷状態、燃料噴射量等を基に推定される排出NOX量に応じて決定され、この噴射量に応じてインジェクタ35のDUTY制御が行われる。
このうち、還元触媒13は、インジェクタ35から噴射される尿素溶液から生成されるアンモニアを吸着し、流入してくる排気ガス中に含まれるNOXをアンモニアによって選択的に還元浄化する還元触媒である。この還元触媒13は、公知のもの、例えば、多孔質担体上に、活性成分としてのストロンチウム又はバリウム、及びマグネシウム等のアルカリ土類金属や、セリウムとランタン等の希土類金属、白金とロジウム等の貴金属等を含むものを用いることができる。
また、酸化触媒17は、還元剤から生成されたアンモニアが還元触媒13に吸着されずにスリップして、還元触媒13の下流側に流出した場合に、アンモニアを酸化して、相対的に毒性の低いNO2とH2Oとに分解して放出させるようになっている。
本実施形態の排気浄化装置10において、拡大テーパ部12aの入口部分には所定の段差からなる排気流剥離部11が設けられており、排気流剥離部11を通過する排気ガスに剥離を生じさせることによって、拡大テーパ部12aを通過し、還元触媒13に流入する排気ガスの流れの偏りを改善させるようになっている。
図2(a)〜(b)に示すように、本実施形態の排気浄化装置10の拡大テーパ部12aの入口部分には、排気ガスの流れ方向に排気通路の断面積が広がる段差16からなる排気流剥離部11が設けられている。この排気流剥離部11は、触媒ユニット15のケーシング12の上流側端面の中央部に、排気管25の直径と近似する直径の開口19を設け、排気管25の端部を溶接することによって構成されたものである。したがって、排気通路の周囲360°すべてに排気流剥離部11が形成されるとともに、排気管25の内周面と、触媒ユニット15のケーシング12の端面とがなす段差16の角度(以下「段差の傾斜角(θ)」と称する。)が90°となっている。
なお、このシミュレーション結果は、排気ガスの流速=10.9m/s、排気ガス温度=27℃、排気通路内の圧力=1352Pa、排気管25の直径(d1)=56.8mm、排気管25の内周面から外周方向に向かう段差16の高さ(h1)=+2mm、段差16の傾斜角(θ)=90°、拡大テーパ部12aの長さ(L1)=225mm、触媒ユニット15のケーシング12の中央部12bの直径(d2)=195mm、接続管25の直径(d3)=35mm、接続管14の開口部14bから拡大テーパ部12aの入口部分までの最短距離(L2)=18.2mmの条件で、CFD(Computational Fluid Dynamics)によってシミュレーションを行ったものである(図2を参照)。
すなわち、図2(a)〜(b)及び図4(a)〜(b)に示す本実施形態の排気浄化装置では、排気通路の周囲360°すべてに排気流剥離部11が設けられているため、拡大テーパ部12aの入口部分よりも上流側での排気ガスの速度分布のばらつきの有無にかかわらず、拡大テーパ部12aの入口部分を通過する排気ガスの流れは、外周部分に均等に剥離を生じ、速度分布が均一に分布させられる。
したがって、接続管14を介して還元剤を噴射した場合には、排気ガスの速度分布に応じて、還元剤が還元触媒13の入口面全体に均一に分布して還元触媒13に導入される。そのため、還元触媒13の吸着容量を最大限利用して還元剤を吸着させることができ、還元触媒13におけるNOXの還元効率の効率化が図られる。
一方、表1に示される圧力損失の観点から言えば、図2(a)、図5(a)、図7(a)、図8(a)、図10(a)に示される構成の排気流剥離部11、11a、11c、11d、11fであれば、排気ガスの圧力損失が著しく増大しないことが理解できる。
これまで説明した排気流剥離部の構成例はあくまでも一例であって、種々の変形が可能である。
例えば、拡大テーパ部の入口部分の外周部分に排気流剥離部を設けるにあたり、拡大テーパ部よりも上流側の排気通路の形状や、還元剤が導入される接続管の開口部の形状又は位置に対応させて、拡大テーパ部の入口部分の外周部分に、部分的に段差を形成してもよく、あるいは、部分的に高さ(h1)や傾斜角(θ)を変えながら段差を形成することもできる。排気流剥離部を構成する段差をこのように形成することにより、さまざまな排気通路の構成に対応させて、還元触媒の入口部分での排気ガスの速度分布が均一に分布するように調節することができる。
Claims (2)
- 内燃機関の排気通路中に備えられた還元触媒の排気上流側で還元剤噴射部から還元剤を噴射し、排気ガス中の窒素酸化物を前記還元触媒で前記還元剤を用いて還元浄化する内燃機関の排気浄化装置において、
前記還元触媒の排気上流側の排気通路には、前記排気ガスの流れ方向に沿って断面積が次第に増大するテーパ部が設けられるとともに、前記テーパ部より排気上流側の排気通路の内周面には前記還元剤が導入される開口部が設けられ、
前記テーパ部の入口部分に所定の段差からなる排気流剥離部を設け、
前記排気流剥離部は、前記テーパ部の上流側端部から排気管が挿入されて形成されることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記排気流剥離部は、前記排気ガスの流れ方向に、前記排気通路の断面積が拡がる段差であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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