JP6237483B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関などから排出された排気ガスを浄化する排気浄化装置に関する。
特開2008−051089号公報(特許文献1)および特開2007−100672号公報(特許文献2)に開示されているように、内燃機関などからの排気ガスを浄化する排気浄化装置が知られている。この装置は、排気管および触媒を備え、排気管内を流れる排気ガスには燃料や尿素水などの添加剤が噴射供給される。排気ガス中に含まれるNOx(窒素酸化物)は還元され、その還元反応は、排気管の下流側に設けられた触媒によって促進される。排気浄化装置を通過した排気ガスは、浄化された状態で排出されることが可能となる。
特開2008−051089号公報 特開2007−100672号公報
一般的に、添加剤は短い時間間隔で多回数噴射される。噴射された添加剤は、気化しながら排気ガスとともに下流に向かって流れる。添加剤は、排気ガスの浄化に供されたり、触媒やフィルタに導入された後にフィルタなどの再生に供されたりする。添加材は、噴射されたのちに均一に分散する方が良いとされる。
本発明は、添加剤の分散性を向上させることが可能な構造を備えた排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく排気浄化装置は、内壁面の内側に排気ガスが通流される排気管と、上記排気管の流路断面積に比べて大きい流路断面積を有し、上記排気管よりも下流側に設けられ、内側に触媒が配置された触媒収容室と、上流側開口部および下流側開口部を含み、上記上流側開口部が上記排気管に接続され、上記下流側開口部が上記触媒収容室に接続され、上記上流側開口部から上記下流側開口部に向かうにつれて流路断面積が徐々に大きくなる形状を有し、上記排気管からの上記排気ガスを上記触媒収容室に通流させる拡径部と、上記拡径部の内側空間に露出するように配置されたノズル先端部を有し、上記ノズル先端部から上記上流側開口部に向かって添加剤を噴射する噴射ノズルと、を備える。
記噴射ノズルは、ノズル中心軸を有し、上記ノズル中心軸を上記上流側開口部の側に向かって延長して仮想延長線を描いた場合、上記仮想延長線は、上記排気管の上記内壁面と交差し、上記拡径部とは交差しない。
記噴射ノズルから円錐状に噴射される上記添加剤の噴射開き角度を規定する円錐側面を延長して仮想延長面を描いた場合、上記仮想延長面は、上記排気管の上記内壁面と交差し、上記拡径部とは交差しない。
上記排気管の上記内壁面の直径d、上記排気管に通流される上記排気ガスの最大体積流量Q、上記排気管が延びる方向に対する上記拡径部の傾斜角度α、上記拡径部に対する上記ノズル中心軸の傾斜角度β、上記噴射ノズルから上記添加剤が噴射された時点からの経過時間t、上記噴射ノズルから上記添加剤が噴射されてから上記添加剤の速度がゼロになるまでの時間T、上記排気管に上記排気ガスが通流されていない状態において、上記噴射ノズルから上記添加剤が噴射されてから時間tが経過した時点の上記添加剤の速度U(t)、上記排気管に上記排気ガスが通流されている状態において、上記噴射ノズルから上記添加剤が噴射されてから時間tが経過した時点の上記添加剤の速度U(t)、上記排気管が延びる方向において、上記上流側開口部から任意箇所までの距離x、および、上記排気管が延びる方向において、上記上流側開口部から上記ノズル先端部までの距離Lを用いた場合、
上記速度U(t)は、以下の式(1)により表され、
Figure 0006237483
上記距離xは、以下の式(2)により表され、
Figure 0006237483
上記時間Tは、以下の式(3)により表され、
Figure 0006237483
上記時間Tおよび上記距離Lは、以下の式(4)の関係を満足している。
Figure 0006237483
好ましくは、上記噴射ノズルは、上記仮想延長線が上記上流側開口部の丁度中央の位置を通るように構成される。
好ましくは、上記排気管は、略矩形状の断面形状を有している。
好ましくは、上記排気管の上記内壁面は、上記ノズル先端部から遠くに位置して上記ノズル先端部に対向している対向部分と、上記対向部分よりも上記ノズル先端部の近くに位置して上記ノズル先端部に対向してない非対向部分と、を含み、上記対向部分は、上記非対向部分よりも下流側に延びる形状を有している。
好ましくは、上記排気管の上記内壁面は、上記ノズル先端部から遠くに位置して上記ノズル先端部に対向している対向部分と、上記対向部分よりも上記ノズル先端部の近くに位置して上記ノズル先端部に対向してない非対向部分と、を含み、上記対向部分には、上記噴射ノズルから遠ざかる方向に向かって凹む形状を有する凹部が設けられている。
上記の思想によれば、添加剤の分散性を向上させることが可能な構造を備えた排気浄化装置を得ることができる。
実施の形態1における排気浄化装置を示す断面図である。 図1中のII−II線に沿った矢視断面図である。 実施の形態1における排気浄化装置が動作している様子を示す断面図である。 比較例における排気浄化装置を示す断面図である。 実施の形態2における排気浄化装置(動作している様子)を示す断面図である。 図5中のVI−VI線に沿った矢視断面図である。 実施の形態3における排気浄化装置(動作している様子)を示す断面図である。 実施の形態4における排気浄化装置(動作している様子)を示す断面図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
図1〜図3を参照して、実施の形態1における排気浄化装置10について説明する。図1は、排気浄化装置10を示す断面図である。図2は、図1中のII−II線に沿った矢視断面図である。図3は、排気浄化装置10が動作している様子を示す断面図である。
図1および図2に示すように、排気浄化装置10は、排気管1、触媒収容室2(図1)、拡径部3(図1)および噴射ノズル4(図1)を備える。本実施の形態の排気管1は、円形状の断面形状を有する(図2参照)。排気管1の内壁面1Sは、直径dを有する。排気管1の内壁面1Sの内側には、内燃機関(図示せず)などから排出された排気ガスGが通流される。
触媒収容室2は、略円筒状あるいは略角筒状の形状を有し、排気ガスGが流れる方向において排気管1よりも下流側に設けられる。触媒収容室2は、排気管1の流路断面積(π×(d/2))に比べて大きい流路断面積を有している。触媒収容室2の内側には、触媒2Cが配置される。触媒2Cは、排気ガスGの浄化反応を促進するための部材である。排気管1は、拡径部3を介して触媒収容室2に連通している。排気管1および拡径部3は、内燃機関から排出された排気ガスGを触媒2Cに導き、排気ガスGを触媒2Cに接触させる。
拡径部3は、上流側開口部3Aおよび下流側開口部3Bを含み、全体として筒状の形状を有している。上流側開口部3Aは排気管1に接続され、下流側開口部3Bは触媒収容室2に接続される。拡径部3は、上流側開口部3Aから下流側開口部3Bに向かうにつれて、拡径部3の流路断面積が徐々に大きくなるテーパー形状を有している。排気管1を通過した排気ガスGは、拡径部3を通過したのちに、触媒収容室2へと流れる。
噴射ノズル4は、添加剤を噴射するノズル先端部4Nを有し、ノズル先端部4Nは、排気ガスGが流れる方向における拡径部3の途中部分に設けられる。ノズル先端部4Nは、拡径部3の内側に形成される空間に露出している。本実施の形態では、ノズル先端部4Nと拡径部3の内壁面3Wとが略同一平面上に位置するように、噴射ノズル4のノズル先端部4Nが位置決めされている。噴射ノズル4は、ノズル先端部4Nから上流側開口部3Aに向かって、燃料や尿素水などの添加剤をスプレー状に噴射する。
ここで、「噴射ノズル4が、ノズル先端部4Nから上流側開口部3Aに向かって添加剤を噴射する」とは、排気ガスGが流れる方向における下流側から上流側に向かって(図1の場合では斜め左下方向に)添加剤の粒子が流れ、粒子の少なくとも一部が排気ガスGの流れに対抗するように、噴射ノズル4がノズル先端部4Nから上流側開口部3Aに向かって添加剤を噴射することを意味する。
本実施の形態の噴射ノズル4は、噴霧の中心軸となるノズル中心軸4Cを有する。「噴射ノズル4が、ノズル先端部4Nから上流側開口部3Aに向かって添加剤を噴射する」という場合の中には、ノズル中心軸4Cが排気ガスGの流れる方向(図1紙面左右方向)に対して直交するような構成は含まれていない。本実施の形態では、ノズル中心軸4Cは、図1紙面の右上の方から左下の方に向かって延びる形状を有している。
図3を参照して、噴射ノズル4から噴射された添加剤5は、噴射された直後から拡径部3の内側空間で徐々に広がりつつ気化し、上流側開口部3Aに近づくにつれて略円錐状に広がるように分散する。本実施の形態では、添加剤5が気化および分散する際に拡径部3の内側空間が十分に活用され、添加剤5が上流側開口部3Aの近傍に到達した時点では、添加剤5は上流側開口部3Aの略全体を覆うように広がることができる。したがって、排気管1内を流れ、上流側開口部3Aに到達した排気ガスGは、上流側開口部3Aの近傍で広く分散した添加剤5に接触することができ、十分な添加剤5を含んだ状態で触媒2Cへと流れることが可能となる。
(第1構成例)
本実施の形態では、ノズル中心軸4Cを上流側開口部3Aの側に向かって延長して仮想延長線を描いた場合、その仮想延長線は、排気管1の内壁面1Sと交差し、拡径部3の内壁面3Wとは交差しないように構成されている(図1参照)。当該構成は、必須のものではないが、当該構成が採用されることによって、上記の仮想延長線が拡径部3の内壁面3Wと交差するような場合に比べて、添加剤の分散性をより向上させることが可能となる。
(第2構成例)
本実施の形態では、上記の仮想延長線が、上流側開口部3Aの丁度中央の位置Pを通るように噴射ノズル4が構成されている(図1参照)。当該構成は、必須のものではないが、当該構成が採用されることによって、上記の仮想延長線が位置Pを通らないように構成される場合に比べて、添加剤の分散性をより向上させることが可能となる。
(第3構成例)
本実施の形態では、噴射ノズル4から円錐状に噴射される添加剤5の噴射開き角度γを規定する円錐側面4Qを延長して仮想延長面を描いた場合、その仮想延長面は、排気管1の内壁面1Sと交差し、拡径部3とは交差しないように構成されている(図1参照)。ここでいう噴射開き角度γとは、ノズル先端部4Nから添加剤5が噴射されることにより形成される噴霧の広がり角度を意味する。なお、ノズル先端部4Nから噴射された添加剤5中の粒子は放物線を描きつつわずかながら落下するため、噴射開き角度γとは、添加剤5がノズル先端部4Nの噴射口から出た直後(たとえば、ノズル先端部4Nの噴射口から噴射方向に10mmだけ離れた位置)における添加剤5の広がり角度を意味する。
ここでいう円錐側面4Qの仮想延長面とは、上記のような添加剤5の噴射開き角度γを規定する円錐側面4Qを仮想的に延長することによって描かれるものであり、図1に示すような断面図においては、その仮想延長面は二点鎖線4Q1,4Q2によって表される。本実施の形態においては、これらの二点鎖線4Q1,4Q2は、排気管1のうちの上流側開口部3Aに接続されている部分よりも上流側に位置する内壁面1Sの部分と交差する。仮想延長面が排気管1の内壁面1Sと交差し且つ拡径部3とは交差しないという構成は、必須のものではないが、当該構成が採用されることによって、添加剤5を上流側開口部3Aの近傍においてより高密度で分散させることが可能となる。
(第4構成例)
図1を参照して、ここで、排気管1の内壁面1Sの直径をdと定義する。排気管1に通流される排気ガスGの最大体積流量をQと定義する。最大体積流量Qとは、排気管1に接続されている内燃機関の仕様によって一意に決まる値であり、通常の使用条件の下において最も高い回転数で内燃機関を駆動した際に排出される排気ガスGの体積流量である。排気管1が延びる方向に対する拡径部3(内壁面3W)の傾斜角度をαと定義する。拡径部3の内壁面3Wに対する噴射ノズル4のノズル中心軸4Cの傾斜角度をβと定義する。噴射ノズル4から添加剤5が噴射された時点からの経過時間をtと定義する。噴射ノズル4から添加剤5が噴射されてから添加剤5の速度がゼロになるまでの時間をTと定義する。
さらに、排気管1に排気ガスGが通流されていない状態(流れのない定容容器の状態)において、噴射ノズル4から添加剤5が噴射されてから時間tが経過した時点の添加剤5の速度をU(t)と定義する。排気管1に排気ガスGが通流されている状態において、噴射ノズル4から添加剤5が噴射されてから時間tが経過した時点の添加剤5の速度をU(t)と定義する。排気管1が延びる方向において、上流側開口部3Aから任意箇所までの距離をxと定義する。排気管1が延びる方向において、上流側開口部3Aからノズル先端部4Nまでの距離をLと定義する。
速度U(t)は、以下の式(1)により表される。
Figure 0006237483
距離xは、以下の式(2)により表される。
Figure 0006237483
時間Tは、以下の式(3)により表される。
Figure 0006237483
本実施の形態では、時間Tおよび距離Lは、以下の式(4)の関係を満足している。
Figure 0006237483
以上のような構成は、必須のものではないが、当該構成が採用されることによって、上流側開口部3Aからノズル先端部4Nまでの距離Lを最適化することが可能となり、添加剤5は、気化したのちに上流側開口部3Aの略全体を十分に覆うように分散することが可能となる。上流側開口部3Aが気化した添加剤5によってより十分に覆われることが可能なように、排気管1の直径dは、損失が過度に発生しない範囲でできるだけ小さい値にすることが好ましい。拡径部3の内壁面3Wに対する噴射ノズル4のノズル中心軸4Cの傾斜角度βも、噴射ノズル4のノズル先端部4Nから噴射された添加剤5が拡径部3の内壁面3Wによって分散度合いが低くならないように最適な値とされることが好ましい。
[比較例]
図4は、比較例における排気浄化装置11を示す断面図である。排気浄化装置11においては、排気管1の中に噴射ノズル4が配置され、上流側開口部3Aのすぐ上流側の部分に翼列6が設けられる。噴射ノズル4は、翼列6に向かって添加剤5を噴射する。翼列6は、排気管1の管軸周りに流れる旋回流を生じさせ、添加剤5の分散性を向上させる。
排気浄化装置11においては、翼列6を構成する部材の分だけ、実施の形態1における排気浄化装置11に比べて部品点数が多い。また、翼列6は、排気ガスGの流れに対して抵抗となるため、翼列6は、燃費を向上させることの妨げにもなり得るものである。翼列6を用いる場合には、運転条件によっては添加剤5の分散性を向上させることが困難な場合もあり得るものと考えられる。これに対して上述の実施の形態1における排気浄化装置10は、簡素な構成、すなわち少ない部品点数にて添加剤5の分散性を向上させることが可能であると言える。
[実施の形態2]
図5および図6を参照して、実施の形態2における排気浄化装置12について説明する。図5は、排気浄化装置12(動作している様子)を示す断面図である。図6は、図5中のVI−VI線に沿った矢視断面図である。
排気浄化装置12は、排気管1が略矩形状の断面形状を有しているという点において、実施の形態1における排気浄化装置10と相違する。ここでいう略矩形状の中には、矩形(長方形)に限られず、正方形、ならびに、4つの角部が丸みを帯びた矩形および正方形が含まれる。
略矩形状の断面形状を有する排気管1を用いる場合、円形状の断面形状を有する排気管1を用いる場合に比べて、排気管1自身の製造に工数を要するが、上流側開口部3Aに到達した排気ガスGが上流側開口部3Aの近傍で広く分散した添加剤5により均一に接触することができ、十分な添加剤5を含んだ状態で触媒2Cへと流れることが可能となる。本実施の形態の構成は、上記の実施の形態1における第1〜第3構成例のうちのいずれか1つまたは複数と組み合わせて実施されることも可能である。
[実施の形態3]
図7は、実施の形態3における排気浄化装置13を示す断面図である。排気浄化装置13は、下記の点において、実施の形態1における排気浄化装置10と相違する。すなわち、排気浄化装置13においては、排気管1の内壁面1Sは、ノズル先端部4Nから遠くに位置してノズル先端部4Nに対向している対向部分1Mと、この対向部分1Mよりもノズル先端部4Nの近くに位置してノズル先端部4Nに対向してない非対向部分1Nと、を含んでいる。すなわち、排気管1の内壁面1Sは、対向部分1Mおよび非対向部分1Nを含んでおり、対向部分1Mは、上流側開口部3A(3A2)を介して拡径部3に接続されており、非対向部分1Nは、上流側開口部3A(3A1)を介して拡径部3に接続されている。本実施の形態においては、対向部分1Mは、非対向部分1Nよりも下流側に延びる形状を有している。
当該構成を採用した場合には、噴射ノズル4から噴射された添加剤5は、上流側開口部3Aの近傍で分散するだけでなく、対向部分1Mにも接触する。対向部分1Mに接触した添加剤5は、対向部分1Mの近傍において上流側開口部3Aの中央部分(排気管1の管軸)の側に向けて折り返してさらに広く分散する。上流側開口部3Aに到達した排気ガスGは、上流側開口部3Aの近傍で広く分散した添加剤5に接触することが可能となる。本実施の形態の構成は、上記の実施の形態1における第1〜第3構成例のうちのいずれか1つまたは複数と組み合わせて実施されることも可能である。本実施の形態の構成は、上記の実施の形態2と組み合わせて実施されることも可能である。
[実施の形態4]
図8は、実施の形態4における排気浄化装置14を示す断面図である。排気浄化装置14は、下記の点において、実施の形態1における排気浄化装置10と相違する。すなわち、排気浄化装置14においては、上述の実施の形態3の場合と同様に、排気管1の内壁面1Sは、ノズル先端部4Nから遠くに位置してノズル先端部4Nに対向している対向部分1Mと、この対向部分1Mよりもノズル先端部4Nの近くに位置してノズル先端部4Nに対向してない非対向部分1Nと、を含んでいる。すなわち、排気管1の内壁面1Sは、対向部分1Mおよび非対向部分1Nを含んでおり、対向部分1Mは、上流側開口部3A(3A2)を介して拡径部3に接続されており、非対向部分1Nは、上流側開口部3A(3A1)を介して拡径部3に接続されている。本実施の形態においては、対向部分1Mに、噴射ノズル4から遠ざかる方向に向かって凹む形状を有する凹部1Fが設けられている。
当該構成を採用した場合には、噴射ノズル4から噴射された添加剤5は、上流側開口部3Aの近傍で分散するだけでなく、対向部分1Mの凹部1Fにも接触する。凹部1Fに接触した添加剤5は、凹部1Fの近傍において上流側開口部3Aの中央部分(排気管1の管軸)の側に向けて折り返してさらに広く分散する。上流側開口部3Aに到達した排気ガスGは、上流側開口部3Aの近傍で広く分散した添加剤5に接触することが可能となる。本実施の形態の構成は、上記の実施の形態1における第1〜第3構成例のうちのいずれか1つまたは複数と組み合わせて実施されることも可能である。本実施の形態の構成は、上記の実施の形態2と組み合わせて実施されることも可能である。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 排気管、1F 凹部、1M 対向部分、1N 非対向部分、1S,3W 内壁面、2 触媒収容室、2C 触媒、3 拡径部、3A 上流側開口部、3B 下流側開口部、4 噴射ノズル、4C ノズル中心軸、4N ノズル先端部、4Q1,4Q2 二点鎖線、4Q 円錐側面、5 添加剤、6 翼列、10,11,12,13,14 排気浄化装置、G 排気ガス。

Claims (5)

  1. 内壁面の内側に排気ガスが通流される排気管と、
    前記排気管の流路断面積に比べて大きい流路断面積を有し、前記排気管よりも下流側に設けられ、内側に触媒が配置された触媒収容室と、
    上流側開口部および下流側開口部を含み、前記上流側開口部が前記排気管に接続され、前記下流側開口部が前記触媒収容室に接続され、前記上流側開口部から前記下流側開口部に向かうにつれて流路断面積が徐々に大きくなる形状を有し、前記排気管からの前記排気ガスを前記触媒収容室に通流させる拡径部と、
    前記拡径部の内側空間に露出するように配置されたノズル先端部を有し、前記ノズル先端部から前記上流側開口部に向かって添加剤を噴射する噴射ノズルと、を備え、
    前記噴射ノズルは、ノズル中心軸を有し、
    前記ノズル中心軸を前記上流側開口部の側に向かって延長して仮想延長線を描いた場合、前記仮想延長線は、前記排気管の前記内壁面と交差し、前記拡径部とは交差せず、
    前記噴射ノズルから円錐状に噴射される前記添加剤の噴射開き角度を規定する円錐側面を延長して仮想延長面を描いた場合、前記仮想延長面は、前記排気管の前記内壁面と交差し、前記拡径部とは交差せず、
    前記排気管の前記内壁面の直径d、
    前記排気管に通流される前記排気ガスの最大体積流量Q、
    前記排気管が延びる方向に対する前記拡径部の傾斜角度α、
    前記拡径部に対する前記ノズル中心軸の傾斜角度β、
    前記噴射ノズルから前記添加剤が噴射された時点からの経過時間t、
    前記噴射ノズルから前記添加剤が噴射されてから前記添加剤の速度がゼロになるまでの時間T、
    前記排気管に前記排気ガスが通流されていない状態において、前記噴射ノズルから前記添加剤が噴射されてから時間tが経過した時点の前記添加剤の速度U (t)、
    前記排気管に前記排気ガスが通流されている状態において、前記噴射ノズルから前記添加剤が噴射されてから時間tが経過した時点の前記添加剤の速度U (t)、
    前記排気管が延びる方向において、前記上流側開口部から任意箇所までの距離x、および、
    前記排気管が延びる方向において、前記上流側開口部から前記ノズル先端部までの距離Lを用いた場合、
    前記速度U (t)は、以下の式(1)により表され、
    Figure 0006237483

    前記距離xは、以下の式(2)により表され、
    Figure 0006237483

    前記時間Tは、以下の式(3)により表され、
    Figure 0006237483

    前記時間Tおよび前記距離Lは、以下の式(4)の関係を満足している、
    Figure 0006237483

    排気浄化装置。
  2. 前記噴射ノズルは、前記仮想延長線が前記上流側開口部の丁度中央の位置を通るように構成される、
    請求項に記載の排気浄化装置。
  3. 前記排気管は、略矩形状の断面形状を有している、
    請求項1または2に記載の排気浄化装置。
  4. 前記排気管の前記内壁面は、
    前記ノズル先端部から遠くに位置して前記ノズル先端部に対向している対向部分と、
    前記対向部分よりも前記ノズル先端部の近くに位置して前記ノズル先端部に対向してない非対向部分と、を含み、
    前記対向部分は、前記非対向部分よりも下流側に延びる形状を有している、
    請求項1または2に記載の排気浄化装置。
  5. 前記排気管の前記内壁面は、
    前記ノズル先端部から遠くに位置して前記ノズル先端部に対向している対向部分と、
    前記対向部分よりも前記ノズル先端部の近くに位置して前記ノズル先端部に対向してない非対向部分と、を含み、
    前記対向部分には、前記噴射ノズルから遠ざかる方向に向かって凹む形状を有する凹部が設けられている、
    請求項1または2に記載の排気浄化装置。
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