JP5500959B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気浄化装置に関するものである。
従来より、ディーゼルエンジンにおいては、排気ガスが流通する排気管の途中に、酸素共存下でも選択的にNOxを還元剤と反応させる性質を備えた選択還元型触媒を装備し、該選択還元型触媒の上流側に必要量の還元剤を添加して該還元剤を選択還元型触媒上で排気ガス中のNOx(窒素酸化物)と還元反応させ、これによりNOxの排出濃度を低減し得るようにしたものがある。
他方、プラント等における工業的な排煙脱硝処理の分野では、還元剤にアンモニア(NH3)を用いてNOxを還元浄化する手法の有効性が既に広く知られているところであるが、自動車の場合には、アンモニアそのものを搭載して走行することに関し安全確保が困難であるため、近年においては、毒性のない尿素水を還元剤として使用することが研究されている。
即ち、尿素水を選択還元型触媒の上流側で排気ガス中に添加すれば、該排気ガスの熱によって尿素水が次式によりアンモニアと炭酸ガスに加水分解され、選択還元型触媒上で排気ガス中のNOxがアンモニアにより良好に還元浄化されることになる。
[化1]
(NH22CO+H2O→2NH3+CO2
他方、ディーゼルエンジンの排気浄化を図る場合、排気ガス中のNOxを除去するだけでは十分ではなく、排気ガス中に含まれるパティキュレート(Particulate Matter:粒子状物質)についてもパティキュレートフィルタを通して捕集する必要があるが、この種のパティキュレートフィルタを採用する場合には、目詰まりにより排気抵抗が増加しないうちにパティキュレートを適宜に燃焼除去してパティキュレートフィルタの再生を図る必要がある。
このため、パティキュレートフィルタの前段に、フロースルー型の酸化触媒を付帯装備させ、パティキュレートの堆積量が増加してきた段階で前記酸化触媒より上流の排気ガス中に燃料を添加してパティキュレートフィルタを強制再生することが考えられている。
つまり、酸化触媒より上流の排気ガス中に燃料を添加すれば、その添加燃料(HC)が前段の酸化触媒を通過する間に酸化反応するので、その反応熱で昇温した排気ガスの流入により直後のパティキュレートフィルタの触媒床温度が上げられてパティキュレートが燃やし尽くされ、パティキュレートフィルタの再生化が図られることになる。
一般的に、前述した如き燃料添加を実行するための具体的手段としては、圧縮上死点付近で行われる燃料のメイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射を実行して排気ガス中に燃料を添加することが考えられているが、その添加燃料を効率良く強制再生に活用し且つ排気ガスが極力温度降下しないうちに添加燃料を酸化処理するためには、例えば、図7に示す如く、パティキュレートフィルタ1及びその前段の酸化触媒2を選択還元型触媒3より上流側に配置することが好ましいものと考えられている。
また、図7中における符号の4は排気管、5は排気ガス、6は尿素水7を噴射する尿素水添加装置、8はディーゼルエンジン、9はリークアンモニア対策として余剰のアンモニアを酸化処理するNH3スリップ触媒を示している。
そして、斯かる従来構造においては、排気ガス5に対する尿素水7の均一な混合を促進するために、酸化触媒2及びパティキュレートフィルタ1をケーシング11により抱持すると共に、選択還元型触媒3及びNH3スリップ触媒9をケーシング12により抱持し、これら各ケーシング11,12の間を絞り込んで小径部10を形成し、ここに尿素水添加装置6を配置して尿素水7の添加を行い得るようにしている。
即ち、このようにすれば、小径部10内の全域に偏りなく尿素水7を噴射することが可能となるので、排気ガス5に対し尿素水7を良好に混合させてから流れを拡げ、尿素水7から生じたアンモニアを選択還元型触媒3の全領域で効率良く反応させることが可能となる。
尚、この種のパティキュレートフィルタ及びその前段の酸化触媒を選択還元型触媒より上流に配置した排気浄化装置に関連する先行技術文献情報としては、例えば、本発明と同じ出願人による下記の特許文献1等が既に存在している。
特開2007−2697号公報
しかしながら、図7に示す如き小径部10を形成しても、尿素水7がアンモニアと炭酸ガスに分解されるまでの十分な反応時間を確保するためには、尿素水7の添加位置から選択還元型触媒3までに十分な距離をとらなければならず、また、小径部10の前後にテーパ部を介在させなければならないことからも前後方向の距離が長くなってしまうため、排気浄化装置としての全長が長くなって車両への搭載性が悪くなるという問題があった。
本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであり、選択還元型触媒の上流側に還元剤を添加して排気ガス中のNOxを還元浄化する排気浄化装置の搭載性を従来よりも改善することを目的としている。
本発明は、排気流路の途中に酸素共存下でも選択的にNOxを還元剤と反応させる性質を備えた選択還元型触媒を介装し、該選択還元型触媒の入口付近に排気ガスの流れ方向へ向け流路径が徐々に縮小し且つ途中から徐々に拡径して元の流路径に復帰するようにした絞り部を形成すると共に、該絞り部の最小径部に多数の散気孔を備えた分散板を配置し、該分散板と前記選択還元型触媒との間に前記分散板の背面に向け還元剤を噴射する還元剤添加手段を配置した排気浄化装置であって、分散板の中央部付近の開口率を相対的に下げ且つ該中央部を取り囲む外周部の開口率を相対的に上げると共に、前記外周部における還元剤添加手段からの還元剤が当たる衝突領域を取り囲む位置に排気ガスの主流を形成し得るよう最大開口面積の散気孔を形成し、これら最大開口面積の散気孔の円周方向における相互間に前記中央部と同程度に開口率を下げた低開口率領域を部分的に介在させたことを特徴とするものである。
而して、還元剤添加手段により分散板の背面に向けて還元剤を噴射すると、該還元剤は排気ガスの流れに抗して噴射されることになり、排気ガスの流れと還元剤の噴射流とがぶつかり合うことで該還元剤が分散し易くなると共に、排気ガスの流れ方向に噴射する場合よりも還元剤がガス化するまでの反応時間が確保され易くなる。
更に、還元剤添加装置からの還元剤は、分散板の出側で排気ガスの流れが拡散しているところに噴射されることになるため、還元剤の分散性がより一層向上されて排気ガスとの良好な混合化が図られる。
また、分散板の直前で排気ガスの流れが絞り込まれて、分散板を通過する排気ガスの流速が高められ、次いで、分散板の直後で排気ガスの流れが拡げられて、分散板を通過した排気ガスの流路外周側に向かう流れが促されることになり、しかも、その流路外周側に向かう流れは、分散板の外周部と排気流路の内壁とが鈍角を成していることにより乱流化し難くなるため、これまで分散板外周部の直後で澱み易かった排気ガスの流れが大幅に改善されることになる。
この結果、従来の如き小径部を形成しなくても、排気ガスに対し還元剤を良好に混合させてガス化を促進し、そのガス化した還元剤を選択還元型触媒の全領域で効率良く反応させることが可能となるので、前記小径部及びその前後のテーパ部を形成しなくて済む分だけ排気浄化装置の全長を短縮することが可能となる。
また、分散板の中央部付近の開口率を相対的に下げ且つ該中央部を取り囲む外周部の開口率を相対的に上げているので、分散板より上流で排気流路の中心付近を主流として流れてきた排気ガスが分散板の中央部で堰き止められて外周側へ拡散される一方、分散板の出側から上流へ向け噴射された還元剤が分散板の入側へ通り抜けることなく受け止められ、しかも、前記外周部における還元剤添加手段からの還元剤が当たる衝突領域を取り囲む位置に排気ガスの主流を形成し得るよう最大開口面積の散気孔を形成しているので、還元剤の衝突領域を取り囲む最大開口面積の散気孔に流れ込んだ排気ガスが分散板の後方で主流を形成した後に、この主流が分散板の中央部直後の圧力低下した領域に流れ込んで還元剤の噴霧と効果的に撹拌混合されることになる。
更に、最大開口面積の散気孔の円周方向における相互間には、中央部と同程度に開口率を下げた低開口率領域が部分的に介在しており、この低開口率領域の直後も圧力低下した領域となっているため、前記分散板の中央部直後の圧力低下した領域に流れ込んだ主流が更に前記低開口率領域の直後の領域に拡散して還元剤を流路外周へも分散させることになる。
また、本発明においては、還元剤が尿素水であることが好ましく、この場合には、分散板の背面に向け排気ガスの流れに抗して尿素水を噴射することにより、排気ガスの流れ方向に尿素水を噴射する場合よりも、尿素水がアンモニア化するまでの反応時間を稼ぐことが可能となり、尿素水の添加位置と選択還元型触媒との間の距離を長く確保しなくて済む。
更に、本発明においては、選択還元型触媒をパティキュレートフィルタに担持させることが好ましく、このようにすれば、NOxとパティキュレートの同時低減を図ることが可能となると共に、パティキュレートフィルタを選択還元型触媒と別体で直列配置する場合よりも排気浄化装置の短縮化が可能となる。
上記した本発明の排気浄化装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、選択還元型触媒の上流側に還元剤を添加するに際し、該還元剤の添加位置に小径部を形成しなくても、排気ガスに対し還元剤を良好に混合させてガス化を促進し、そのガス化した還元剤を選択還元型触媒の全領域で効率良く反応させることができるので、前記小径部及びその前後のテーパ部を形成しなくて済む分だけ排気浄化装置の全長を短縮することができ、該排気浄化装置の搭載性を従来より大幅に向上することができる。
(II)本発明の請求項に記載の発明によれば、分散板より上流で排気流路の中心付近を主流として流れてきた排気ガスの外周側への拡散を促し、分散板の出側から上流へ向け噴射された還元剤を受け止め、還元剤の衝突領域を取り囲む最大開口面積の散気孔に流れ込んだ排気ガスにより分散板の後方で主流を形成し、この主流を分散板の中央部直後の圧力低下した領域に流れ込ませて還元剤の噴霧と効果的に撹拌混合させることができ、しかも、その主流を低開口率領域の直後の領域に拡散させて還元剤の流路外周への分散を促すこともできる。
(III)本発明の請求項に記載の発明によれば、排気ガスの流れ方向に尿素水を噴射する場合よりも、尿素水がアンモニア化するまでの反応時間を稼ぐことができるので、尿素水の添加位置と選択還元型触媒との間の距離を長く確保しなくても、尿素水の良好なアンモニア化を実現することができる。
(IV)本発明の請求項に記載の発明によれば、NOxとパティキュレートの同時低減を図ることができると共に、パティキュレートフィルタを選択還元型触媒と別体で直列配置する場合と比較して、排気浄化装置の大幅な短縮化を図ることができ、NOxとパティキュレートの同時低減を図り得る排気浄化装置としての搭載性を大幅に向上することができる。
本発明を実施する形態の一例を示す概略図である。 図1の要部の拡大図である。 図1の分散板の通過後の主流の動きを説明する図である。 図3のように動いた後の主流の動きを説明する図である。 検証実験でのアンモニア濃度の測定点を説明する図である。 検証実験の結果を示す棒グラフである。 従来例を示す概略図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例を示すもので、本形態例の排気浄化装置においては、排気管4(排気流路)途中に介装した単一のケーシング13(排気流路)内に、酸素共存下でも選択的にNOxをアンモニア(還元剤)と反応させる性質を備えた選択還元型触媒3がパティキュレートフィルタ1を担体として該パティキュレートフィルタ1に一体的に担持されて収容されており、この選択還元型触媒3の前段には、排気ガス5中のHCを酸化処理する酸化触媒2が収容されている。
また、前記選択還元型触媒3の直後にもフロースルー型の担体に担持させて選択還元型触媒3’が追加装備されているが、この選択還元型触媒3’は、前段の選択還元型触媒3の処理能力の不足分を補い得る程度の小さな容量としたものであり、これまでの選択還元型触媒よりも大幅に小型化したものとなっている。
即ち、パティキュレートフィルタ1に選択還元型触媒3を担持させるにあたっては、前記パティキュレートフィルタ1のフィルタ能力に悪影響を及ぼさない程度に加減して担持させなければならないため、これまでの選択還元型触媒と同じNOx処理能力を全てパティキュレートフィルタ1側に担わせるのは難しく、前記パティキュレートフィルタ1の直後にも選択還元型触媒3’を追加装備することが好ましい。
更に、前記選択還元型触媒3の入口付近には、図2に拡大して示す如く、排気ガス5の流れ方向へ向け流路径が徐々に縮小し且つ途中から徐々に拡径して元の流路径に復帰するようにした絞り部14が形成されており、該絞り部14の最小径部には、多数の散気孔15を備えた分散板16が配置され、該分散板16と前記選択還元型触媒3との間に前記分散板16の背面に向け尿素水7(還元剤)を噴射する尿素水添加装置6(還元剤添加手段)が配置されている。
ここで、図3及び図4に示す如く、前記分散板16の中央部付近の開口率は相対的に下げられており、該中央部を取り囲む外周部の開口率は相対的に上げられているが、より詳細には、前記外周部における尿素水添加装置6からの尿素水7が当たる衝突領域Aを取り囲む四箇所に、排気ガス5の主流を形成し得るよう最大開口面積の大きな散気孔15が形成されており、これら最大開口面積の散気孔15の円周方向における相互間には、前記中央部と同程度に開口率を下げた低開口率領域Bが部分的に介在されるようにしてある。
尚、前述した図7の従来例の場合と同様に、ケーシング13内におけるフロースルー型の選択還元型触媒3’の直後には、リークアンモニア対策として余剰のアンモニアを酸化処理するNH3スリップ触媒9(図1参照)が配設されているが、このNH3スリップ触媒9は、必要に応じて配設すれば良いものである。
而して、尿素水添加装置6により分散板16の背面に向けて尿素水7を噴射すると、該尿素水7は排気ガス5の流れに抗して噴射されることになり、排気ガス5の流れと尿素水7の噴射流とがぶつかり合うことで該尿素水7が分散し易くなると共に、排気ガス5の流れ方向に噴射する場合よりも尿素水7がアンモニア化するまでの反応時間が確保され易くなる。
更に、尿素水添加装置6からの尿素水7は、分散板16の出側で排気ガス5の流れが拡散しているところに噴射されることになるため、尿素水7の分散性がより一層向上されて排気ガス5との良好な混合化が図られる。
また、図2に拡大して示す如く、分散板16の直前で排気ガス5の流れが絞り込まれて、分散板16を通過する排気ガス5の流速が高められ、次いで、分散板16の直後で排気ガス5の流れが拡げられて、分散板16を通過した排気ガス5の流路外周側に向かう流れが促されることになり、しかも、その流路外周側に向かう流れは、分散板16の外周部と排気流路の内壁とが鈍角を成していることにより乱流化し難くなるため、これまで分散板16外周部の直後で澱み易かった排気ガス5の流れが大幅に改善されることになる。
この結果、従来の如き小径部10(図7参照)を形成しなくても、排気ガス5に対し尿素水7を良好に混合させてアンモニア化を促進し、そのアンモニアを選択還元型触媒3の全領域で効率良く反応させることが可能となるので、前記小径部10(図7参照)及びその前後のテーパ部を形成しなくて済む分だけ排気浄化装置の全長を短縮することが可能となる。
事実、選択還元型触媒3へ導かれるアンモニアの分散性を高める上で尿素水7を逆方向に噴射(分散板16の出側から上流へ向け噴射)することは極めて有効であり、本発明者らによる検証実験によれば、図5に示す如き、選択還元型触媒3の入側端面における中央、エッジa、エッジb、エッジc、エッジdの計五箇所でアンモニア濃度を測定し、このうちの最大値を「1」として規格化し、図6に棒グラフで示す如く、尿素水7を順方向に噴射(分散板16の入側から下流へ向け噴射:図7の従来図を参照)した場合と比較したところ、順方向の噴射の場合よりも逆方向からの噴射の方がアンモニア濃度の偏りが少なく、より分散性の高いアンモニアの供給を行い得ることが判った。尚、図6中のαは逆方向の噴射の場合における最大値で規格化した濃度の平均値、βは順方向の噴射の場合における最大値で規格化した濃度の平均値を示している。
また、特に本形態例においては、図3及び図4に示してある通り、分散板16の中央部付近の開口率を相対的に下げ且つ該中央部を取り囲む外周部の開口率を相対的に上げているので、分散板16より上流で排気流路の中心付近を主流として流れてきた排気ガス5が分散板16の中央部で堰き止められて外周側へ拡散される一方、分散板16の出側から上流へ向け噴射された尿素水7が分散板16の入側へ通り抜けることなく受け止められることになる。
しかも、前記分散板16の外周部における尿素水添加装置6からの尿素水7が当たる衝突領域Aを取り囲む四箇所に、排気ガス5の主流を形成し得るよう最大開口面積の大きな散気孔15を形成しているので、尿素水7の衝突領域Aを取り囲む最大開口面積の散気孔15に流れ込んだ排気ガス5が分散板16の後方で主流を形成した後に、図3に矢印xで示す如く、主流が分散板16の中央部直後の圧力低下した領域に流れ込んで尿素水7の噴霧と効果的に撹拌混合されることになる。
更に、最大開口面積の散気孔15の円周方向における相互間には、中央部と同程度に開口率を下げた低開口率領域Bが部分的に介在しており、この低開口率領域Bの直後も圧力低下した領域となっているため、図4に矢印xで示す如く、前記分散板16の中央部直後の圧力低下した領域に流れ込んだ主流が更に前記低開口率領域Bの直後の領域に拡散して尿素水7を流路外周へも分散させることになる。
従って、上記形態例によれば、選択還元型触媒3の上流側に尿素水7を添加するに際し、該尿素水7の添加位置に小径部10(図7参照)を形成しなくても、排気ガス5に対し尿素水7を良好に混合させてアンモニア化を促進し、そのアンモニアを選択還元型触媒3の全領域で効率良く反応させることができるので、前記小径部10(図7参照)及びその前後のテーパ部を形成しなくて済む分だけ排気浄化装置の全長を短縮することができ、該排気浄化装置の搭載性を従来より大幅に向上することができる。
特に本形態例においては、図3及び図4に示す如き分散板16を採用しているので、分散板16より上流で排気流路の中心付近を主流として流れてきた排気ガス5の外周側への拡散を促し、分散板16の出側から上流へ向け噴射された尿素水7を受け止め、尿素水7の衝突領域Aを取り囲む最大開口面積の散気孔15に流れ込んだ排気ガス5により分散板16の後方で主流を形成し、この主流を分散板16の中央部直後の圧力低下した領域に流れ込ませて尿素水7の噴霧と効果的に撹拌混合させることができ、しかも、その主流を低開口率領域Bの直後の領域に拡散させて尿素水7の流路外周への分散を促すこともできる。
また、本形態例の場合、選択還元型触媒3をパティキュレートフィルタ1に担持させているので、NOxとパティキュレートの同時低減を図ることができると共に、パティキュレートフィルタ1を選択還元型触媒3と別体で直列配置する場合と比較して、排気浄化装置の大幅な短縮化を図ることができ、NOxとパティキュレートの同時低減を図り得る排気浄化装置としての搭載性についても大幅に向上することができる。
尚、本発明の排気浄化装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、図1〜図6における形態例に関する説明では、選択還元型触媒をパティキュレートフィルタを担体として一体的に担持させた場合で例示しているが、選択還元型触媒をフロースルー型の担体に担持させてパティキュレートフィルタとは別体で配置するようにしても良いこと、また、NH3スリップ触媒は必要に応じて追加すれば良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 パティキュレートフィルタ
3 選択還元型触媒
4 排気管(排気流路)
5 排気ガス
6 尿素水添加装置(還元剤添加手段)
7 尿素水(還元剤)
13 ケーシング(排気流路)
14 絞り部
15 散気孔
16 分散板

Claims (3)

  1. 排気流路の途中に酸素共存下でも選択的にNOxを還元剤と反応させる性質を備えた選択還元型触媒を介装し、該選択還元型触媒の入口付近に排気ガスの流れ方向へ向け流路径が徐々に縮小し且つ途中から徐々に拡径して元の流路径に復帰するようにした絞り部を形成すると共に、該絞り部の最小径部に多数の散気孔を備えた分散板を配置し、該分散板と前記選択還元型触媒との間に前記分散板の背面に向け還元剤を噴射する還元剤添加手段を配置した排気浄化装置であって、分散板の中央部付近の開口率を相対的に下げ且つ該中央部を取り囲む外周部の開口率を相対的に上げると共に、前記外周部における還元剤添加手段からの還元剤が当たる衝突領域を取り囲む位置に排気ガスの主流を形成し得るよう最大開口面積の散気孔を形成し、これら最大開口面積の散気孔の円周方向における相互間に前記中央部と同程度に開口率を下げた低開口率領域を部分的に介在させたことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 還元剤が尿素水であることを特徴とする請求項に記載の排気浄化装置。
  3. 選択還元型触媒をパティキュレートフィルタに担持させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の排気浄化装置。
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