JP5077828B2 - 電気化学センサ - Google Patents

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Description

本発明は電気化学センサに関し、詳しくは、測定対象あるいは試薬中に配置された電極間に電気化学反応を生じさせ、この電極間に発生する電流を検出することによって測定対象の物理量を測定するとともに、測定に際して試薬を消費する電気化学センサに関するものである。
図5は従来の電気化学センサの一例としての、隔膜型ガルバニ電池式溶存酸素計を示す図である。溶存酸素計は水中に溶け込んだ酸素の量(溶存酸素量DO)を測定する測定器である。
容器Aに測定液1が収容されている。容器Bに試薬3が収容されている。容器Bの底壁には隔膜2が形成されている。容器Bの下部は測定液1に接している。溶存酸素計は、隔膜2と、測定液1から隔膜2を介して隔離された試薬3と、試薬3中に配置された指示極4および対極5と、指示極4に接続されたケーブル61と、対極5に接続されたケーブル62と、隔膜2の温度を測定する温度センサ7と、前記ケーブル61および62の他端が接続されて前記指示極4と前記対極5の間に流れる電流を測定する電流計8と、この電流に基づいて測定液1中の溶存酸素量DOを算出する酸素濃度演算部9と、算出した溶存酸素量DOを表示する表示部10とで構成される。
隔膜2は、酸素に対する透過性の高いテフロン(登録商標)膜である。指示極4は銀電極、対極5は鉛電極である。指示極4は隔膜2に近接して配置されている。対極5は隔膜2および指示極4から離れた位置に配置されている。試薬3は水酸化カリウム(KOH)の電解液である。
測定液1の溶存酸素量DOの測定は、測定液1中の酸素を酸化還元反応により分解し、その際に発生する酸化還元電流を測定することにより行われる。
測定液1中の酸素が隔膜2に到達すると、指示極4および対極5で以下の電気化学反応が起こる。
対極5 :2Pb + 4(OH) + 2KOH → 2K + 2HPbO2 + 2H2O + 4e (式1)
指示極4:O2 + 2H2O + 4e → 4(OH) (式2)
すなわち、隔膜2に到達した酸素は指示極4において分解され、ケーブル61および62に酸化還元電流Iが流れる。酸化還元電流Iは、分解された酸素量に比例する。また、酸化還元電流Iは隔膜2を透過した酸素の量に比例する。したがって、酸化還元電流Iを測定することにより、測定液1の溶存酸素量DOを求めることができる。酸素濃度演算部9は、電流計8の測定値が入力され、酸化還元電流Iに基づいて溶存酸素量DOを算出する。なお、テフロン(登録商標)膜の酸素透過率は温度によって変動する。温度センサ7で隔膜2の温度を測定し、溶存酸素量DOの値を補正する。得られた溶存酸素量DOは表示部10に表示される。
上記式1、式2からわかるように、指示極4で1個の酸素分子が分解される際に、対極5では2個の水酸化カリウム分子が消費される。そのため、溶存酸素量DOの測定を行うと、試薬3中に含まれる水酸化カリウム分子が電気化学反応で消費され、減少する。試薬3中の水酸化カリウムがすべて消費されると、溶存酸素量DOの測定はできなくなる。したがって、試薬3は定期的に交換や充填を行う必要がある。下記特許文献1には、試薬の液溜めを備えた溶存酸素計が記載されている。
特開昭60−125556
しかしながら、従来の溶存酸素計には、試薬3の消費の程度を示す指標がなかった。そのため、定期交換の際にまだ使用可能な試薬3を交換してしまい、試薬3の購入費用や交換の手間に無駄が生じるという問題があった。一方、定期交換の前に試薬3を消費しきってしまった場合には、正常な測定を行うことができない期間が生じるという問題があった。
本発明は、従来技術の問題点をなくし、試薬の消費の程度を把握することができる電気化学センサを実現することを目的とする。
上記のような目的を達成するために、請求項1の発明は、
測定対象あるいは試薬中に配置された電極間に電気化学反応を生じさせ、この電極間に発生する電流を検出することによって測定対象の物理量を測定するとともに、測定に際して試薬を消費する電気化学センサにおいて、
電流または電圧の積算値を求め、この積算値に基づいて試薬の消費量あるいは残存量を算出する消費量演算部を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、
測定対象と試薬とを隔離する隔膜と、
試薬中に配置され、隔膜に近接して配置された指示極と、
この指示極との間に試薬を介して配置された対極と、
指示極と対極との間に流れる電流を検出する電流計と、
を備え、測定対象の物理量を測定する電気化学センサにおいて、
電流計で検出した電流値の積算値を求め、この積算値に基づいて試薬の消費量あるいは残存量を算出する消費量演算部を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、
請求項2に記載の電気化学センサにおいて、試薬と、隔膜と、指示極と、対極が内蔵されたカートリッジ容器と、
このカートリッジ容器に着脱可能なレセプタクルを備えたことを特徴とする。
請求項4の発明は、
請求項1乃至3のいずれかに記載の電気化学センサにおいて、消費量演算部は、試薬の消費量あるいは残存量を示す信号を出力することを特徴とする。
請求項5の発明は、
請求項1乃至4のいずれかに記載の電気化学センサにおいて、消費量演算部は、試薬の消費量が所定値を超えた場合に試薬の消費を示す信号を出力することを特徴とする。
請求項6の発明は、
請求項1乃至5のいずれかに記載の電気化学センサにおいて、消費量演算部の出力および試薬の使用開始時期からの経過時間に基づいて、試薬の消費量が所定値を超える時期を予測する予測部を備えたことを特徴とする。
請求項7の発明は、
請求項6に記載の電気化学センサにおいて、試薬の消費量あるいは残存量、または試薬の消費量が所定値を超える時期の少なくともいずれかを表示する表示部を備えたことを特徴とする。
請求項8の発明は、
請求項1乃至7のいずれかに記載の電気化学センサにおいて、測定対象の物理量が溶存酸素量であることを特徴とする。
このように、請求項1の発明によれば、
測定対象あるいは試薬中に配置された電極間の電流の積算値を求め、この積算値に基づいて試薬の消費量を算出する消費量演算部を備えたことにより、試薬の消費の程度を把握することができる電気化学センサを実現することができる。
また、請求項2の発明によれば、
指示極と対極に流れる電流の積算値を求め、この積算値に基づいて試薬の消費量を算出する消費量演算部を備えたことにより、試薬の消費の程度を把握することができる電気化学センサを実現することができる。
請求項3の発明によれば、
試薬と、隔膜と、指示極と、対極がカートリッジ化されているため、試薬を消費した場合にカートリッジごと交換できる。
請求項4の発明によれば、
消費量演算部は、試薬の消費量あるいは残存量を示す信号を出力するため、この信号を通信に利用することができる。通信に利用した場合には、電気化学センサのユーザは遠隔地にいながら試薬の消費の程度を把握することができる。
請求項5の発明によれば、
消費量演算部は、試薬の消費量が所定値を超えた場合に試薬の消費を示す信号を出力するため、この信号を通信に利用したり、アラーム警報に利用することができる。
請求項6の発明によれば、
試薬の消費量が所定値を超える時期を予測する予測部を備えているため、電気化学センサのユーザは次回試薬を交換または充填すべき時期を事前に知ることができる。
請求項7の発明によれば、試薬の消費量あるいは残存量、または試薬の消費量が所定値を超える時期の少なくともいずれかを表示する表示部を備えているため、電気化学センサのユーザは試薬の消費の程度や試薬の次回交換日を常時把握することができる。
請求項8の発明によれば、
試薬の消費の程度を把握することができる溶存酸素計を実現することができる。
図1は本発明を溶存酸素計に適用した実施例の構成を示す図である。本実施例は隔膜型ガルバニ電池式溶存酸素計を示したものである。本実施例は、図4に示した従来例の溶存
酸素計に、消費量演算部11、予測部12、表示部13を追加した構成となっている。
容器Aに測定液1が収容されている。容器Bに試薬3が収容されている。容器Bの底壁には隔膜2が形成されている。試薬3は隔膜2を介して測定液1から隔離されている。容器Bは、支持部材C(図示せず)により、容器Bの底壁が測定液1に接するように容器Aに対して保持されている。
試薬3中に指示極4および対極5が配置されている。指示極4は、容器Bの上端開口を経て外部上方から容器Bの底壁付近まで延びる支持部材D(図示せず)の下端に取り付けられている。指示極4は、支持部材Dに取り付けられた状態で、その先端の端面が隔膜2に近接するように位置が調整されている。対極5は、支持部材Dの側面であって指示極4から離れた位置に取り付けられている。
隔膜2は、酸素に対する透過性の高いテフロン(登録商標)膜である。容器Bの側壁はSUS(ステンレス鋼)で形成されている。指示極4は銀電極、対極5は鉛電極である。試薬3は水酸化カリウム(KOH)の電解液である。
指示極4および対極5にはそれぞれケーブル61,62が接続されている。ケーブル61,62の他端には電流計8が接続されている。温度センサ7は隔膜2の温度を測定するセンサである。温度センサ7は支持部材Dの下端に取り付けられ、隔膜2の温度測定に適するように位置が調整されている。電流計8は指示極4と対極5の間に流れる酸化還元電流Iを測定する。酸素濃度演算部9は、酸化還元電流Iに基づいて測定液1中の溶存酸素量DOを算出する。算出した溶存酸素量DOは表示部10で表示される。
酸化還元電流Iと試薬3の消費量の関係について説明する。
対極5 :2Pb + 4(OH) + 2KOH → 2K + 2HPbO2 + 2H2O + 4e (式1)
指示極4:O2 + 2H2O + 4e → 4(OH) (式2)
指示極4における酸素分子の分解量と、対極5における水酸化カリウム(KOH)分子の消費量は比例する。酸化還元電流Iは、分解された酸素量に比例する。したがって、試薬3の消費量は、酸化還元電流Iに比例する。
式1、式2より、4個の電子の移動により、2個の水酸化カリウム分子が消費される。すなわち、水酸化カリウム分子1個の消費は電子2個の移動に相当する。試薬3の使用開始後に指示極4から対極5に移動した電荷の総量Qは、酸化還元電流Iの時間積分である。電子1個の電荷は1.6×10-19[C]である。これより、以下の計算式が成立する。
Figure 0005077828
水酸化カリウム分子1個の消費は電子2個の移動に相当するため、水酸化カリウム分子の消費量(消費個数)は、以下のようになる。
Figure 0005077828
酸化還元電流Iを、図2に示すように一定周期Tで測定した場合には、式4は以下のように表現できる。
Figure 0005077828
試薬3に含まれる水酸化カリウムの分子数は、試薬3の濃度および液量から算出できる。試薬3の使用開始時の分子数をN個とした場合に、水酸化カリウムの消費割合は以下のように表現できる。
Figure 0005077828
図3は酸素濃度演算部9および消費量演算部10を示すブロック図である。図3の(a)は酸素濃度演算部9のブロック図である。図3の(b)は消費量演算部10のブロック図である。
酸素濃度演算部9は、温度演算部9aと計算部9bで構成されている。温度演算部9aは、温度センサ7の出力が入力され、隔膜2の温度に変換する。計算部9bは、酸化還元電流Iが入力され、測定液1中の溶存酸素量DOを算出する。このとき、温度演算部9aで得られた隔膜2の温度情報に基づいて、溶存酸素量DOの値を補正する。
消費量演算部11は、積算部11a、計算部11b、比較部11cで構成されている。消費量演算部11は、電流計8で測定した酸化還元電流Iが入力される。積算部11aは、一定周期T(たとえばT=60s)で酸化還元電流Iの電流値を採取し、I,I,I…として記憶する。積算部11aは、
Figure 0005077828
の計算を行い、計算結果を計算部11bに出力する。
計算部11bは、積算部11aの計算結果を利用して式6の計算を行い、水酸化カリウムの消費割合を算出する。算出された試薬3の消費割合は、比較部11cおよび予測部12、表示部13に出力される。また、試薬3の消費割合を示す信号は、外部通信用の信号S1に利用される。
比較部11cは、試薬3の消費割合を事前に設定された閾値(たとえば90%)と比較する。比較部11cは、消費割合が90%を超えた場合に試薬3が消費されたものと判断し、アラーム信号S2を出力する。
予測部12には試薬3の使用開始時期が記憶される。予測部12は、消費量演算部11から入力された水酸化カリウムの消費割合と、試薬3の使用開始時期からの経過時間とに基づいて、現状のペースで溶存酸素計が継続して使用された場合に試薬3の消費割合が90%を超える期日Dを予測する。期日Dは表示部13に出力される。酸素濃度演算部9、消費量演算部11および予測部12は、CPUおよびその周辺回路(メモリなど)で構成する。
表示部13は、酸素濃度演算部9で算出された溶存酸素量DOを表示する。また、消費量演算部11から入力された水酸化カリウムの消費割合を、試薬3の消費量として表示する。また、予測部12から入力された期日Dを、次回の試薬交換日として表示する。
本実施例は以上のように構成され、指示極4と対極5との間に流れる電流値Iに基づいて試薬3の消費量を算出する消費量演算部11を備えたことにより、試薬3の消費の程度を把握することができる。これにより、まだ使用可能であるにもかかわらず試薬3を交換したり、試薬3がすべて消費されたことに気づかないまま測定をしてしまうという事態が避けられる。
また、溶存酸素量DOを求めるために元来備えられている電流計8による電流値を用いて試薬3の消費量を算出するので、算出に新たな装置を必要としない。消費量演算部11および予測部12に対応するソフトウェアを追加する変更だけで済むため、安価に実現できる。
また、消費量演算部11は、試薬3の消費量を示す信号S1を出力するため、この信号S1を通信に利用することによって、本実施例の溶存酸素計のユーザは遠隔地にいながら試薬3の消費の程度を把握することができる。
また、消費量演算部11は、試薬3の消費量が所定値を超えた場合に試薬3の消費を示すアラーム信号S2を出力するため、アラーム警報や通信に利用することができる。これにより、本実施例の溶存酸素計のユーザに試薬3の消費に気づかせるとともに、試薬3の交換を促すことができる。
また、試薬3の消費量が所定値を超える時期を予測する予測部12を備えているため、本実施例の溶存酸素計のユーザは次回試薬を交換または充填すべき時期を事前に知ることができる。
また、試薬3の消費量や期日Dを表示する表示部13を備えているため、本実施例の溶存酸素計のユーザは試薬3の消費の程度および次回試薬交換日を常時把握することができる。
なお、本実施例では、消費量演算部11で試薬3の消費量を算出したが、試薬3の残存量を算出してもよい。また、表示部13で表示したのは試薬3の消費量であったが、残存量を表示してもよい。また、本実施例では、温度センサ7は隔膜2の温度を測定したが、隔膜2や試薬3、指示極4が熱的に平衡状態にあると考え、温度センサ7で試薬3や指示極4の温度を測定し、隔膜2の温度として代用してもよい。指示極4の温度測定で代用する場合には、温度センサ7を指示極4に内蔵してもよい。
また、本実施例では、消費量演算部11が酸化還元電流Iの電流値を採取する周期を一定周期T=60sとしたが、周期Tはこれに限られない。溶存酸素計の使用頻度や測定液1の酸素濃度によって、周期Tは別の値に設定してもよい。また、周期Tは常に一定でなくてもよい。たとえば、水酸化カリウムの消費割合が0%〜50%までは周期T、50%〜75%までは周期T、75%以上の場合には周期Tなど、水酸化カリウムの消費割合に応じて変化させてもよい。また、周期Tは短いほど、水酸化カリウムの消費割合を精度よく算出することができる。
また、本実施例では、水酸化カリウムの消費割合が90%を超えた場合に試薬3が消費されたと判断したが、閾値は別の値に設定してもよい。溶存酸素計の使用頻度、測定液1の酸素濃度や温度、溶存酸素計が使用されるアプリケーションのスピードなどに応じて、適切と考えられる値に設定する。
なお、本実施例では隔膜型ガルバニ電池式の溶存酸素計に本発明を適用した例を記載したが、隔膜型ポーラログラフ電極式の溶存酸素計にも適用可能である。また、本発明は、電極間に電気化学反応を生じさせ、この電極間に発生する電流を検出することによって測定対象の物理量を測定するとともに、測定に際して試薬を消費するものであればその他の電気化学センサにも適用可能である。たとえば、アルカリ度計や酸度計、残留塩素計、ナトリウム計にも適用できる。
なお、本実施例における指示極4および対極5は、請求項1の電極に相当する。測定液1は請求項1および2における測定対象に相当する。
つぎに、実施例2について説明する。本実施例は、先の実施例1に対して、容器B、隔膜2、試薬3、指示極4、対極5、温度センサ7をカートリッジ化したものである。
図4は、実施例2として、カートリッジタイプの溶存酸素計を示す図である。B’はカートリッジ容器である。15はカートリッジ容器B’に設けられたコネクタ部である。カートリッジ容器B’は、コネクタ部15によりレセプタクル16と着脱する。カートリッジ容器B’は、全体がSUSで形成され、底壁には隔膜2が形成されている。カートリッジ容器B’の内部には試薬3が充填されている。試薬3中には指示極4、対極5、温度センサ7が配置されている。
カートリッジ容器B’には、カートリッジ容器B’の横断面中央部に上下に延びる支持部材D’(図示せず)が形成されており、この支持部材D’に指示極4、対極5、温度センサ7が支持されている。指示極4は、支持部材D’の下端に取り付けられ、支持極4の先端の端面が隔膜2に近接するように位置が調整されている。対極5は、支持部材D’の側面であって指示極4から離れた位置に取り付けられている。温度センサ7は、支持部材D’の下端に取り付けられ、隔膜2の温度測定に適するように位置が調整されている。
ケーブル61a、61bは、前記実施例1におけるケーブル61を構成するものである。また、ケーブル62a、62bは、前記実施例1におけるケーブル62を構成するものである。指示極4および対極5からは、それぞれケーブル61a,62aがコネクタ16に配線されている。レセプタクル16には、電流計8と接続するケーブル61b、62bが配線されている。カートリッジ容器B’がレセプタクル16に接続されると、コネクタ16を介してケーブル61aとケーブル61b、ケーブル62aとケーブル62bがそれぞれ接続される。これにより、カートリッジ容器B’とレセプタクル16の接続時には、指示極4と対極5がケーブル61a、61b、62a、62bおよび電流計8を介して接続される。
同様に、温度センサ7からはケーブル71aがコネクタ15に配線され、レセプタクル16には酸素濃度演算部9に接続するケーブル71bが配線されている。カートリッジ容器B’がレセプタクル16に接続されると、コネクタ16を介してケーブル71aと71bが接続される。コネクタ16は防水性のものを使用する。
カートリッジ容器B’、隔膜2、試薬3、指示極4、対極5、温度センサ7、ケーブル61a,61b,71a、コネクタ16でカートリッジ100が構成される。カートリッジ100は、レセプタクル16に接続された上で、支持部材C’(図示せず)によって
カートリッジ容器B’の底壁が測定液1に接するように容器Aに対して保持される。
表示部14には、酸素濃度演算部9で算出された溶存酸素量DOと、試薬3の消費量が表示される。また、予測部12から入力された期日Dが、カートリッジ100の次回交換日として表示される。その他の構成は前記実施例1と同じである。
本実施例は以上のように構成され、隔膜2、試薬3、指示極4、対極5、温度センサ7等をカートリッジ化したことにより、試薬3を消費した場合にカートリッジ100ごと交換できるという利点がある。試薬3は、本実施例の水酸化カリウムのように劇薬である場合が多い。ユーザが自ら試薬3の交換作業や充填作業を行うと、皮膚に試薬3が付着するおそれがあるなど危険である。本実施例のようにカートリッジ化したことによって、ユーザが直接試薬3の交換作業や充填作業をするのを避けることができる。
なお、本実施例および前記実施例1において、測定液1は容器Aに収容されていたが、測定液1は必ずしも容器に収容されている必要はない。本発明の電気化学センサは、海水や河川の水、汚水などを測定対象として直接測定する場合にも適用可能である。
図1は、本発明による実施例1を示す図。 図2は、酸化還元電流Iの時間変化を示す図。 図3は、酸素濃度演算部9と消費量演算部10を示すブロック図。 図4は、実施例2を示す図。 図5は、従来例を示す図。
符号の説明
1 測定液
2 隔膜
3 試薬
4 指示極
5 対極
6a、6b ケーブル
7 温度センサ
8 電流計
9 酸素濃度演算部
11 消費量演算部
12 予測部
13 表示部

Claims (8)

  1. 測定対象あるいは試薬中に配置された電極間に電気化学反応を生じさせ、この電極間に発生する電流を検出することによって測定対象の物理量を測定するとともに、測定に際して試薬を消費する電気化学センサにおいて、
    前記電流の積算値を求め、この積算値に基づいて前記試薬の消費量あるいは残存量を算出する消費量演算部を備えたことを特徴とする電気化学センサ。
  2. 測定対象と試薬とを隔離する隔膜と、
    前記試薬中に配置され、前記隔膜に近接して配置された指示極と、
    この指示極との間に前記試薬を介して配置された対極と、
    前記指示極と前記対極との間に流れる電流を検出する電流計と、
    を備え、前記測定対象の物理量を測定する電気化学センサにおいて、
    前記電流計で検出した電流値の積算値を求め、この積算値に基づいて前記試薬の消費量あるいは残存量を算出する消費量演算部を備えたことを特徴とする電気化学センサ。
  3. 前記試薬と、前記隔膜と、前記指示極と、前記対極が内蔵されたカートリッジ容器と、
    このカートリッジ容器に着脱可能なレセプタクルを備えたことを特徴とする請求項2に記載の電気化学センサ。
  4. 前記消費量演算部は、前記試薬の消費量あるいは残存量を示す信号を出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電気化学センサ。
  5. 前記消費量演算部は、前記試薬の消費量が所定値を超えた場合に試薬の消費を示す信号を出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電気化学センサ。
  6. 前記消費量演算部の出力および前記試薬の使用開始時期からの経過時間に基づいて、前記試薬の消費量が所定値を超える時期を予測する予測部を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電気化学センサ。
  7. 前記試薬の消費量あるいは残存量、または前記試薬の消費量が所定値を超える時期の少なくともいずれかを表示する表示部を備えたことを特徴とする請求項6に記載の電気化学センサ。
  8. 前記測定対象の物理量が溶存酸素量であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電気化学センサ。
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