JP5077590B2 - 光ファイババンドルおよび光照射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光の伝送に用いられる光ファイババンドルおよびこれを用いた光照射装置に関する。
光の伝送に用いられる光ファイババンドルの入射端部は、この光ファイババンドルを構成する複数本の光ファイバの端部を溶融一体化して形成されている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、このような光ファイババンドルを構成する光ファイバは、純粋石英ガラスからなるコアと、このコアより屈折率の小さいフッ素添加石英ガラスからなるクラッドとを有している。
上記のようなコアに純粋石英ガラスを用いた光ファイバは、その製法上の制限から受光角(開口数)が小さく、11°〜14°程度の角度で入射した光しか伝送できない。このため、光ファイバの受光角よりも大きな広がり角を有する光源から放射される光を伝送するような場合では、光源と光ファイババンドルとの結合効率が低くなるという問題があった。
一方、近年、多くの産業分野において、接着剤やコーティング剤の硬化方法として、紫外線硬化法が利用されている。紫外線硬化法は、紫外線硬化材料に紫外線を照射して光重合反応を生じさせ、モノマー(液体)をポリマー(固体)に変化させる技術である。
従来から、紫外線硬化法では、光源として紫外線ランプを備えた紫外線照射装置が用いられてきたが、紫外線を発生することのできる発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)の開発に伴い、紫外線ランプに代えて紫外線LEDを用いた紫外線照射装置が実用化されている。
この紫外線LEDを光源に用いた紫外線照射装置としては、例えば特許文献2に開示されたものがある。
特許文献2に開示された紫外線照射装置は、紫外線を出射する光照射ヘッドの中に紫外線LEDが組み込まれている。このように、光照射ヘッドの中に熱源にもなる光源を設置すると、光照射ヘッドの冷却が困難であり、また、操作中に光照射ヘッドを手で保持する操作者の体温や、被照射物の発熱などによっても光照射ヘッドの温度が上昇するおそれがある。
そして、光照射ヘッドの温度が上昇して紫外線LEDに熱が蓄積すると、その光出力が変化するという問題があった。
特開2006−72025号公報 特開2006−281130号公報
本発明は上記に鑑みてなされたもので、光源との結合効率を向上することができる光ファイババンドルを提供することを目的とする。
また、この光ファイババンドルを用い、光源に熱が蓄積することによる光出力の変化を抑制することができる光照射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の光ファイババンドルは、複数本の光ファイバを束ねた光ファイババンドルであって、前記複数本の光ファイバの先端部を一体化して形成した一体化部を備え、前記一体化部は、先端側に進むにつれて外径が小さくなる部分円錐形状を有し、前記一体化部の側面が、当該光ファイババンドルの中心軸に沿う縦断面において、前記一体化部の先端面側の端点と後端側の端点とを結ぶ直線よりも径方向外側に凸となる弧状となり、かつ当該光ファイババンドルの前記一体化部以外の部分の輪郭をなす線の前記一体化部側への延長線よりも径方向内側になるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明の光ファイババンドルは、複数本の光ファイバを束ねた光ファイババンドルであって、前記複数本の光ファイバの先端部を一体化して形成した一体化部を備え、前記一体化部は、先端側に進むにつれて外径が小さくなる部分円錐形状を有し、前記一体化部は、先端側に進むにつれて外径が小さくなる第1のテーパ面と、この第1のテーパ面の先端側に連接され、先端側に進むにつれて外径が小さくなる第2のテーパ面とを有し、前記第1のテーパ面が当該光ファイババンドルの中心軸となす角度が、前記第2のテーパ面が前記中心軸となす角度よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明の光ファイババンドルは、複数本の光ファイバを束ねた光ファイババンドルであって、前記複数本の光ファイバの先端部を一体化して形成した一体化部を備え、前記一体化部は、先端側に進むにつれて外径が小さくなる部分円錐形状を有し、前記一体化部の側面が、当該光ファイババンドルの中心軸に沿う縦断面において、前記一体化部の先端面側の端点と後端側の端点とを結ぶ直線よりも径方向外側に凸となる第1の弧と、この第1の弧の先端側に連接され、前記直線よりも径方向内側に凸となる第2の弧とからなる略S字状となり、かつ当該光ファイババンドルの前記一体化部以外の部分の輪郭をなす線の前記一体化部側への延長線よりも径方向内側になるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明の光照射装置は、光を放射する1つ以上の発光素子と、前記各発光素子に対応した入射端を有し、前記各発光素子から対応する前記各入射端に入射される光を伝搬する伝搬部と、この伝搬部の出射側の端部に設けられ、前記伝搬部により伝搬された前記各発光素子からの光を集光して外部に出射する出射部と、前記各発光素子に接合され、前記各発光素子で発生する熱を吸収して放熱する放熱部とを備え、前記伝搬部は、前記各発光素子に対応した第1の光ファイババンドルを束ねた第2の光ファイババンドルからなり、前記第1の光ファイババンドルは、上記した本発明の光ファイババンドルからなることを特徴とする。
本発明の第1の実施の形態に係る光ファイババンドルを示す側面図である。 図1に示す光ファイババンドルを構成する光ファイバの一例を示す縦断面図である。 図1に示す光ファイババンドルに入射した光の光路を示す図である。 図1に示す光ファイババンドルを構成する光ファイバの他の一例を示す縦断面図である。 図1に示す光ファイババンドルを製造する工程を示す図である。 図1に示す光ファイババンドルを製造する工程を示す図である。 図1に示す光ファイババンドルを製造する工程を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光ファイババンドルを示す側面図である。 図6に示す光ファイババンドルに入射した光の光路を示す図である。 図6に示す光ファイババンドルに入射した光の光路を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光ファイババンドルを示す側面図である。 図8に示す光ファイババンドルの中心軸に沿う縦断面図である。 図8に示す光ファイババンドルに入射した光の光路を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光ファイババンドルを示す側面図である。 図11に示す光ファイババンドルに入射した光の光路を示す図である。 図11に示す光ファイババンドルに入射した光の光路を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る光ファイババンドルを示す側面図である。 図13に示す光ファイババンドルの中心軸に沿う縦断面図である。 図13に示す光ファイババンドルに入射した光の光路を示す図である。 図13に示す光ファイババンドルに入射した光の光路を示す図である。 一体化部のサイズを説明するための図である。 実施例1〜8におけるテーパ長と結合効率との関係を示す図である。 テーパ長と結合効率との関係を説明するための模式図である。 実施例10〜27における一体化部の先端面と光源との間隔と結合効率との関係を示す図である。 実施例28〜36における一体化部のサイズを説明するための図である。 実施例28〜45におけるテーパ長と結合効率との関係を示す図である。 本発明に係る光照射装置を示す構成図である。 光照射ヘッドの端面の一例を示す図である。 光照射ヘッドの端面の他の一例を示す図である。 LEDの出射光を直接使用する光照射装置における光出力の光パワー分布を示すモデル図である。 図22に示す光照射装置の光出力の光パワー分布を示すモデル図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る光ファイババンドルを示す側面図である。図1に示すように、第1の実施の形態に係る光ファイババンドル1は、複数本の光ファイバ2を規則的にもしくはランダムに束ねた密集束で構成され、この複数本束ねられた光ファイバ2の先端部を溶融一体化して形成した一体化部3を備える。光ファイババンドル1は略円柱形状を有し、一体化部3は、複数の光ファイバ2が溶融して一体化した部分であり、先端側に進むにつれて外径が小さくなる部分円錐形状を有し、その先端面3aは、研磨された平面になっている。
光ファイバ2は、図2に示すように、純粋石英ガラス等からなり、入射する光を伝送するコア2aと、このコア2aの周囲を覆うように設けられた被覆部2bとからなる。被覆部2bはクラッドとしても機能し、コア2aよりも小さな屈折率を有する樹脂などの物質からなる。
第1の実施の形態に係る光ファイババンドル1においては、図3に示すように、LED等からなる光源4から放射された光の少なくとも一部が、一体化部3の先端面3aでスネルの法則により伝搬方向が曲げられた後、一体化部3のテーパ面3bで反射して光ファイバ2に入射する。これにより光ファイバ2への入射角を、先端面3aへの入射角よりも小さくすることができる。図3に示す例では、テーパ面3bでの反射によって、光ファイバ2への入射角がほぼ0°になっている。
このように第1の実施の形態の光ファイババンドル1によれば、一体化部3のテーパ面3bで光源4からの入射光の少なくとも一部を反射することで、光源4からの放射角を小さくして光ファイバ2の開口数に近づけることができ、これにより光源4との結合効率を向上することができる。
なお、光ファイババンドル1を構成する光ファイバとしては、図2に示す光ファイバ2の替わりに、図4に示すような、入射する光を伝送するコア5aと、このコア5aの周囲を覆うように設けられたクラッド5bと、このクラッド5bの周囲を覆うように設けられた樹脂からなる被覆部5cからなる光ファイバ5を用いてもよい。純粋石英ガラス等からなるコア5aに伝送する光を閉じ込めておくために、クラッド5bはコア5aよりも屈折率の小さな物質からなり、例えばフッ素添加石英ガラスからなる。
図2に示すようなコア2aと低屈折率の被覆部2bとからなる光ファイバ2では、ガラスであるコア2a全体が光の伝送路として使用可能であるが、図4に示すようなコア5aとクラッド5bと被覆部5cとからなる光ファイバ5では、クラッド5bはガラスであるが伝送路としては機能しないため、クラッド5bが結合効率を低下させる要因になる。また、図2に示す光ファイバ2の方が、クラッドとしても機能する被覆部2bとコア2aとの屈折率差を大きくすることが可能であるため、大きな開口数を得ることができる。上記2点においては、図2に示す光ファイバ2を用いるほうが有利である。
一方、図2に示す光ファイバ2では、被覆部2bが光を吸収することによって起こりうる光パワーの損失や被覆部2bの劣化が問題になる場合がある。これに対し、図4に示す光ファイバ5では、コア5aがガラスのクラッド5bに囲まれているため、このような問題は発生せず、安定した特性が確保できる。
次に、第1の実施の形態に係る光ファイババンドル1を製造する方法の一例について、図5A〜図5Cを参照して説明する。
まず、図5Aに示すように、端部の被覆部2bを除去してコア2aを口出しした光ファイバ2を複数本用意する。
次に、図5Bに示すように、コア2aを口出しした複数の光ファイバ2を束ねて、ガラスパイプ8内に充填する。ガラスパイプ8はコア2aと同じ物質(例えば純粋石英ガラス)からなる。
次に、図5Cに示すように、光ファイバ2のコア2aを充填したガラスパイプ8を例えばガラス旋盤(図示せず)に取り付け、その軸の回りに回転させつつ、その中心部付近を酸水素バーナ9で加熱する。そして、ガラスパイプ8およびコア2aが軟化しはじめたところで、ガラスパイプ8を両端に向かって延伸してコア2a同士およびガラスパイプ8を溶融一体化する。あるいは、ガラスパイプ8を垂直に立てて鉛直方向に延伸させて光ファイバ2をガラスパイプ8と一体化する(以下、各実施の形態で共通)。
次に、溶融一体化された部分を切断し、所望の先端面3aの直径および一体化部3の長さを得るために、切断部の先端を研磨する。
なお、図4に示す光ファイバ5を用いる場合は、被覆部5cを除去してクラッド5bを口出しし、上記と同様の工程でガラスパイプ8、コア5a、およびクラッド5bを溶融一体化した後、溶融一体化された部分を切断し、切断部の先端を研磨する。
(第2の実施の形態)
図6は本発明の第2の実施の形態に係る光ファイババンドルを示す側面図である。なお、図6では上記第1の実施の形態と重複する部分には、同一の符号を付して重複する部分の説明を省略する。他の実施の形態についても同様とする。
図6に示すように、第2の実施の形態に係る光ファイババンドル6は、複数本の光ファイバ2を規則的にもしくはランダムに束ねた密集束で構成され、この複数本束ねられた光ファイバ2の先端部を溶融一体化して形成した一体化部7を備える。光ファイババンドル6は略円柱形状を有し、一体化部7は、先端側に進むにつれて外径が小さくなる部分円錐形状を有し、その先端面7aは曲面になっている。
第2の実施の形態に係る光ファイババンドル6においては、図7Aに示すように、光源4から放射された光の少なくとも一部が、一体化部7の先端面7aでレンズ効果により伝搬方向が曲げられた後、光ファイバ2にそのまま入射する。また、図7Bに示すように、光源4から放射された光の少なくとも一部が、先端面7aでレンズ効果により伝搬方向が曲げられた後、一体化部7のテーパ面7bで反射して光ファイバ2に入射する。
これにより、上記第1の実施の形態と同様に、光ファイバ2への入射角を先端面7aへの入射角よりも小さくすることができ、光源4との結合効率を向上することができる。
なお、第2の実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、図2に示す光ファイバ2の替わりに、図4に示す光ファイバ5を用いてもよい。
第2の実施の形態に係る光ファイババンドル1を製造する方法は、上記第1の実施の形態で説明した製造方法と同様の工程でガラスパイプ8およびコア2aを溶融一体化し、溶融一体化された部分を切断した後、切断面をそのまま加熱溶融して、表面張力により曲面を形成する。
(第3の実施の形態)
図8は本発明の第3の実施の形態に係る光ファイババンドルを示す側面図、図9は図8に示す光ファイババンドルの中心軸に沿う縦断面図である。
図8、図9に示すように、第3の実施の形態に係る光ファイババンドル11は、複数本の光ファイバ2を規則的にもしくはランダムに束ねた密集束で構成され、この複数本束ねられた光ファイバ2の先端部を溶融一体化して形成され、その先端側に進むにつれて外径が小さくなる一体化部12を備える。
一体化部12は、図9に示すように、その側面12bが、略円柱形状を有する光ファイババンドル11の中心軸13に沿う縦断面において、その先端面12a側の端点14と後端側の端点15とを結ぶ直線16よりも径方向外側に凸となる弧状となり、かつ光ファイババンドル11の一体化部12以外の部分の輪郭をなす線の一体化部12側への延長線17よりも径方向内側になるように形成されている。一体化部12の中心軸13に直交する断面は略円形であり、先端面12aは、研磨された平面になっている。
第3の実施の形態に係る光ファイババンドル11においては、図10に示すように、光源4から放射された光の少なくとも一部が、一体化部12の先端面12aでスネルの法則により伝搬方向が曲げられた後、一体化部12の側面12bで反射して光ファイバ2に入射する。これにより光ファイバ2への入射角を、先端面12aへの入射角よりも小さくすることができる。
第3の実施の形態では、一体化部12の側面12bが縦断面において径方向外側に凸の弧を描くように形成されているため、第1の実施の形態と比較して、先端面12aに入射した光のうち、少ない反射回数で光ファイバ2に結合する入射角になる光の割合を大きくすることができ、結果として光源4と光ファイババンドル11の結合効率を向上することができる。
なお、第3の実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、図2に示す光ファイバ2の替わりに、図4に示す光ファイバ5を用いてもよい。
また、上記第2の実施の形態と同様に、一体化部12の先端面12aを曲面により構成してもよい。
第3の実施の形態に係る光ファイババンドル11の製造方法は、上記第1の実施の形態で説明した製造方法と同様であるが、酸水素バーナ9による加熱時の温度や加熱位置を適切に調整することにより、図8、図9に示すような一体化部12を形成することができる。
(第4の実施の形態)
図11は本発明の第4の実施の形態に係る光ファイババンドルを示す側面図である。
図11に示すように、第4の実施の形態に係る光ファイババンドル21は、複数本の光ファイバ2を規則的にもしくはランダムに束ねた密集束で構成され、この複数本束ねられた光ファイバ2の先端部を溶融一体化して形成した一体化部22を備える。一体化部22の先端面22aは、研磨された平面になっている。
光ファイババンドル21は略円柱形状を有し、一体化部22は、その先端側に進むにつれて外径が小さくなる部分円錐状の第1のテーパ面22bと、この第1のテーパ面22bの先端側に連接され、その先端側に進むにつれて外径が小さくなる部分円錐状の第2のテーパ面22cとを有する。第1のテーパ面22b、第2のテーパ面22cは、第1のテーパ面22bが光ファイババンドル21の中心軸23となす角度θが、第2のテーパ面22cが中心軸23となす角度θよりも小さくなるように形成されている。
第4の実施の形態に係る光ファイババンドル21においては、図12Aに示すように、光源4から放射された光の少なくとも一部が、先端面22aでスネルの法則により伝搬方向が曲げられた後、一体化部22の第1のテーパ面22bで反射して光ファイバ2に入射する。また、図12Bに示すように、光源4から放射された光の少なくとも一部が、一体化部22の先端面22aでスネルの法則により伝搬方向が曲げられた後、一体化部22の第2のテーパ面22cで反射して光ファイバ2に入射する。
第4の実施の形態では、一体化部22に第1のテーパ面22b、第2のテーパ面22cが形成されているため、第1の実施の形態と比較して、先端面22aに入射した光のうち、少ない反射回数で光ファイバ2に結合する入射角になる光の割合を大きくすることができ、結果として光源4と光ファイババンドル21との結合効率を向上することができる。
なお、第4の実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、図2に示す光ファイバ2の替わりに、図4に示す光ファイバ5を用いてもよい。
また、上記第2の実施の形態と同様に、一体化部22の先端面22aを曲面により構成してもよい。
第4の実施の形態に係る光ファイババンドル21の製造方法は、上記第1の実施の形態で説明した製造方法と同様であるが、酸水素バーナ9による加熱温度、加熱位置、加熱時間、加熱面積、酸水素バーナの数、酸水素バーナの方向(加熱方向)等の条件を適切に選択することにより、図11に示すような一体化部22を形成することができる。
なお、適切な形状の一体化部を形成するために上記条件の適切を選択することが必要なことは本発明において共通であるが、他の実施の形態では加熱温度と加熱位置の適切な調整が必要とのみ便宜的に記載している。
また、周知のようにガラスをバーナで加熱した場合、工業生産的には一体化部の形状を厳密に同一形状となるように製作することは容易でない。
したがって、各実施の形態の一体化部の形状は、最も代表的な実施の形態を示しているものとする。
(第5の実施の形態)
図13は本発明の第5の実施の形態に係る光ファイババンドルを示す側面図、図14は図13に示す光ファイババンドルの中心軸に沿う縦断面図である。
図13、図14に示すように、第5の実施の形態に係る光ファイババンドル31は、複数本の光ファイバ2を規則的にもしくはランダムに束ねた密集束で構成され、この複数本束ねられた光ファイバ2の先端部を溶融一体化して形成され、その先端側に進むにつれて外径が小さくなる一体化部32を備える。
一体化部32は、図14に示すように、その側面が、略円柱形状を有する光ファイババンドル31の中心軸33に沿う縦断面において、その先端面32a側の端点34と後端側の端点35とを結ぶ直線36よりも径方向外側に凸となる第1の弧32bと、この第1の弧32bの先端側に連接され、直線36よりも径方向内側に凸となる第2の弧32cとからなる略S字状となり、かつ光ファイババンドル31の一体化部32以外の部分の輪郭をなす線の一体化部32側への延長線37よりも径方向内側になるように形成されている。この場合においても一体化部32の先端の外径は光ファイババンドル31の一体化開始部分の径よりも小さいのだから、先端側に進むにつれて外径が次第に小さくなる部分円錐形状を有しているということができる。一体化部32の中心軸33に直交する断面は略円形であり、先端面32aは、研磨された平面になっている。
第5の実施の形態に係る光ファイババンドル31においては、図15Aに示すように、光源4から放射された光の少なくとも一部が、一体化部32の先端面32aでスネルの法則により伝搬方向が曲げられた後、一体化部32の第1の弧32bに対応する曲面で反射して光ファイバ2に入射する。また、図15Bに示すように、光源4から放射された光の少なくとも一部が、一体化部32の先端面32aでスネルの法則により伝搬方向が曲げられた後、一体化部32の第2の弧32cに対応する曲面で反射して光ファイバ2に入射する。
第5の実施の形態の光ファイババンドル31によれば、一体化部32の側面で光源4からの入射光の少なくとも一部を反射することで、光源4からの放射角を小さくして光ファイバ2の開口数に近づけることができ、これにより光源4との結合効率を向上することができる。
なお、第5の実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、図2に示す光ファイバ2の替わりに、図4に示す光ファイバ5を用いてもよい。
また、上記第2の実施の形態と同様に、一体化部32の先端面32aを曲面により構成してもよい。
第5の実施の形態に係る光ファイババンドル31の製造方法は、上記第1の実施の形態で説明した製造方法と同様であるが、酸水素バーナ9による加熱時の温度や加熱位置を適切に調整することにより、図13、図14に示すような一体化部32を形成することができる。
以下に、本発明の具体的な実施例について説明する。
(実施例1〜8)
320本の光ファイバ2を束ねて光ファイババンドル1とし、その先端部を溶融一体化して、先端側に進むにつれて外径が小さくなる部分円錐形状の一体化部3を形成し、この一体化部3の先端面3aを研磨平面とした。光ファイバ2の開口数は0.2のものを用いた。実施例1では、一体化部3の先端面3aの径A=2.5mm、一体化部3の最大径B=4.3mm、一体化部3の長さ(テーパ長)C=1.0mmとした(図16参照)。実施例2〜8では、一体化部3の長さCのみを変更した。
光源4として波長365nm、エミッタサイズ1mm×1mmの紫外線LEDを用い、光源4の中心と一体化部3の中心とを一致させて(以下、各実施例において共通)、一体化部3の先端面3aと光源4との間隔D=1.5mmとして、光源4と光ファイババンドル1との結合効率を測定した。
(実施例9)
320本の光ファイバ2を束ねて光ファイババンドル6とし、その先端部を溶融一体化して、先端側に進むにつれて外径が小さくなる部分円錐形状の一体化部7を形成し、一体化部7の先端面7aを曲面とした。実施例9では、一体化部7の先端面7aの径A=2.0mm、一体化部7の最大径B=4.3mm、一体化部7のテーパ部の長さC=5.0mmとした(図16参照)。
実施例1と同じ光源4を用い、一体化部7の先端面7aと光源4との間隔D=1.5mmとして、光源4と光ファイババンドル6との結合効率を測定した。
(比較例)
320本の光ファイバを束ねて光ファイババンドルとし、その先端部を溶融一体化し、一体化部の先端面を研磨平面とした。この比較例では、一体化部はテーパ状ではなく、先端面の径A=4.3mm、一体化部の径B=4.3mmの円柱状とした。
実施例1と同じ光源4を用い、一体化部の先端面と光源4との間隔D=1.5mmとして、光源4と光ファイババンドルとの結合効率を測定した。
実施例1〜9、比較例における一体化部のサイズおよび結合効率の測定結果を表1にまとめて示す。また、実施例1〜8におけるテーパ長Cと結合効率との関係を図17に示す。
Figure 0005077590
表1の測定結果に示されるように、実施例1〜9による光ファイババンドルでは、比較例による光ファイババンドルと比較して、高い結合効率が得られた。
また、先端面が平面の場合、一体化部3の長さCが4.0mmまでの範囲(実施例1〜4)においては、一体化部3の長さCが大きくなるほど高い結合効率が得られた。この理由について、図18を参照して説明する。
図18において、テーパ長Cのテーパ面41では、実線矢印で示す光、および点線矢印で示す光がともに反射しないため、反射による光の進行角を小さくする効果が得られない。これに対し、テーパ長C(>C)のテーパ面42では、点線矢印で示す光は反射しないが、実線矢印で示す光の反射が生じるため、テーパ面41よりも反射によって結合効率が改善される。さらに、テーパ長C(>C)のテーパ面43では、実線矢印で示す光、および点線矢印で示す光がともに反射するので、テーパ面41,42と比較して、反射される光の割合が増えることになり、さらに結合効率が改善される。
このように、テーパ長が長くなるにしたがって、テーパ面で反射してから光ファイバに到達する光の存在する割合が大きくなる。つまり、反射によって光ファイバに入射する角度が小さくなる光の割合が多くなり、これにより結合効率が高くなる。
一方、図18において、点線矢印で示す光の光ファイバへの入射角が、光ファイバの受光角(開口数)より小さい場合、点線矢印で示す光はテーパ面での反射の有無にかかわらず、光ファイバに結合される。つまり、テーパ面42とテーパ面43とで、テーパ面の角度に違いがあるので厳密には差が生じるものの、点線矢印で示す光に対する違いがほとんど現れないことになる。このように、テーパ長がある程度より長くなると、光の進行角がコアへの結合に対して十分小さくなるため、反射の効果が現れなくなり、結合効率がほとんど変化しなくなる。
このため、先端面が平面の場合の一体化部3の長さCが5.0〜8.0mmの範囲(実施例5〜8)では結合効率はほとんど変化していないが、いずれも実施例4と同様の高い結合効率が得られた。
(実施例10〜27)
実施例1に対して一体化部3の長さC、および一体化部3の先端面3aと光源4との間隔Dを変更して製造した実施例10〜27の光ファイババンドル1について、実施例1と同じ光源4との結合効率を測定した。
実施例10〜27における一体化部3のサイズおよび結合効率の測定結果を表2にまとめて示す。また、実施例10〜27における間隔Dと結合効率との関係を図19に示す。
Figure 0005077590
表2および図19の測定結果に示されるように、テーパ長Cが4.0mm,6.0mm,8.0mmのいずれの場合でも、間隔Dが2.0mm以上の範囲(実施例19〜27)において、間隔Dが大きくなるほど結合効率が低下する。これは、間隔Dが大きくなるほど、一体化部3の先端面3aに入射せずに外部に漏れる光が多くなるためであり、良好な結合効率を得るためには、間隔Dをある程度小さくすることが必要となる。間隔Dが1.5mm以下の範囲(実施例10〜18)においては、いずれも良好な結合効率が得られた。
(実施例28〜36)
320本の光ファイバ2を束ねて光ファイババンドル21とし、その先端部を溶融一体化して、第1のテーパ面22bと第2のテーパ面22cとを有する一体化部22を形成し、この一体化部22の先端面22aを研磨平面とした。光ファイバ2の開口数は0.22のものを用いた。実施例28では、一体化部22の先端面22aの径A=2.5mm、一体化部22の最大径B=4.3mm、第2のテーパ面22cの最大径Bmid=3.4mm、一体化部22の長さ(テーパ長)C=3.0mm、第2のテーパ面22cが形成された部分の長さCmid=1.4mmとした(図20参照)。実施例29〜36では、一体化部3の長さC、および第2のテーパ面22cが形成された部分の長さCmidを変更した。
実施例1と同じ光源4を用い、一体化部22の先端面22aと光源4との間隔D=1.5mmとして、光源4と光ファイババンドル21との結合効率を測定した。
(実施例37〜45)
実施例1に対して、光ファイババンドル1を構成する光ファイバ2の開口数を0.22に変更し、一体化部3の長さCを変更して製造した実施例37〜45の光ファイババンドル1について、実施例1と同じ光源4との結合効率を測定した。
実施例28〜45における一体化部のサイズおよび結合効率の測定結果を表3にまとめて示す。また、実施例28〜45におけるテーパ長Cと結合効率との関係を図21に示す。
Figure 0005077590
表3の測定結果に示されるように、実施例28〜45による光ファイババンドルでは、いずれも良好な結合効率が得られた。特に、実施例28〜36では、実施例37〜45と比較して、入射した光のうち、少ない反射回数で光ファイバ2に結合する入射角に変わる光の割合を大きくすることができるため、より良好な結合効率が得られた。
図22は、本発明に係る光ファイババンドルを用いた光照射装置を示す構成図である。
図22に示すように光照射装置50は、1つ以上の光源51a,51b,…,51nと、各光源51a,51b,…,51nに対応する光ファイババンドル52a,52b,…,52nと、光ファイババンドル52a,52b,…,52nを束ねた光ファイババンドル53と、光照射ヘッド54と、制御基板55と、ヒートシンク56と、冷却ファン57とを備える。
光源51a,51b,…,51nは、例えば、紫外線を放射する紫外線LEDからなり、ヒートシンク56に熱的に接合して設置されている。
各光ファイババンドル52a,52b,…,52nは、直径数百μm程度の光ファイバを数百本程度束ねた密集束で構成される。各光ファイババンドル52a,52b,…,52nの直径は数mm程度である。光ファイババンドル52a,52b,…,52nの一端は、それぞれ光源51a,51b,…,51nに光結合され、その先端から光が入射されるようになっている。
光ファイババンドル52a,52b,…,52nとしては、上記第1〜第5の実施の形態で説明した光ファイババンドル1,6,11,21,31のいずれかを用いることができる。
光ファイババンドル53は、光ファイババンドル52a,52b,…,52nを密集束にして構成され、光源51a,51b,…,51nから光ファイババンドル52a,52b,…,52nに入射した光を伝搬する。光ファイババンドル53の周囲は、保護のため金属のフレキ管で覆われている。
光照射ヘッド54には、光ファイババンドル53の出射側の端部が挿入される。光照射ヘッド54は、光ファイババンドル53の出射端から出射される各光源51a,51b,…,51nからの光を、内蔵する図示しない複数のレンズにより集光して出射する。
光照射ヘッド54に挿入される光ファイババンドル53は、多数の光ファイバの密集束により構成されるため、その出射側の端部の外形を様々な形状にすることができる。
図23Aは光ファイババンドル53の出射側の端部の外形が円形である場合の光照射ヘッド54の端面54aを示す図であり、この場合、光ファイババンドル53により伝搬された光が円形の出射口54bから外部に出射される。図23Bは光ファイババンドル53の出射側の端部の外形が矩形である場合の光照射ヘッド54の端面54aを示す図であり、この場合、光ファイババンドル53により伝搬された光が矩形の出射口54cから外部に出射される。
制御基板55は、光源51a,51b,…,51nのON/OFFや、駆動電流等を制御する電気基板である。
ヒートシンク56は、光源51a,51b,…,51nで発生する熱を吸収して放熱する。冷却ファン57は、制御基板55およびヒートシンク56に送風して冷却する。なお、冷却ファン57を設けずに、放熱のみにより冷却するようにしてもよい。
上記のように構成された光照射装置50において、操作者による図示しない操作部の操作に応じて、制御基板55から光源51a,51b,…,51nに駆動電流が供給される。光源51a,51b,…,51nは、制御基板55から駆動電流が供給されると、光を放射する。光源51a,51b,…,51nから放射された光は、光ファイババンドル52a,52b,…,52nの一端から入射する。
光ファイババンドル52a,52b,…,52n、および光ファイババンドル53は、光ファイババンドル52a,52b,…,52nの一端から入射した光を伝搬する。そして、光照射ヘッド54は、光ファイババンドル53の出射側の端部から出射される各光源51a,51b,…,51nからの光を、内蔵する複数のレンズにより集光して出射する。操作者は、この光照射ヘッド54を保持して、光硬化性樹脂等の被照射物に光を照射する作業を行う。
光源51a,51b,…,51nは、その駆動中に発熱するが、この熱はヒートシンク56に吸収され、ヒートシンク56は、この吸収した熱を放熱する。そして、ヒートシンク56および制御基板55は、冷却ファン57からの送風により冷却される。
このように光照射装置50によれば、光源51a,51b,…,51nから放射される光を、光ファイババンドル52a,52b,…,52n,53により伝搬するようにして、光源51a,51b,…,51nと光照射ヘッド54とを分離したので、ヒートシンク56および冷却ファン57により光源51a,51b,…,51nの冷却を効果的に行うことができる。これにより、光源51a,51b,…,51nに熱が蓄積することによる光出力の変化を抑制することができる。
また、光ファイババンドル53の出射側の端部の外形を様々な形状にすることができるので、光を照射する対象領域の形状に応じて光ファイババンドル53の出射側の端部の外形を形成することが可能になる。例えば、図23Bに示すように光ファイババンドル53の出射側の端部の外形を矩形にすることにより、矩形の領域に塗布された光硬化性樹脂に一度に光を照射して硬化させることができる。
特許文献2の紫外線照射装置のようにLEDの出射光を直接使用する場合、その光出力の光パワー分布は図24のようになり、LEDの発光部の照射パターンがある程度残り、光パワー分布は均一にならない。
これに対し、光照射装置50では、多数の光ファイバを密集束にした光ファイババンドル53を用いることで、個々の光ファイバの光パワーが異なっても、均一な光パワー分布が得られる。図25は光照射装置50の光出力の光パワー分布を示すモデル図である。図25では、光パワー分布はトップハット形状となっており、図24に示したようなLEDの照射パターンは見られない。

Claims (11)

  1. 複数本の光ファイバを束ねた光ファイババンドルであって、
    前記複数本の光ファイバの先端部を一体化して形成した一体化部を備え、
    前記一体化部は、先端側に進むにつれて外径が小さくなる部分円錐形状を有し、
    前記一体化部の側面が、当該光ファイババンドルの中心軸に沿う縦断面において、前記一体化部の先端面側の端点と後端側の端点とを結ぶ直線よりも径方向外側に凸となる弧状となり、かつ当該光ファイババンドルの前記一体化部以外の部分の輪郭をなす線の前記一体化部側への延長線よりも径方向内側になるように形成されていることを特徴とする光ファイババンドル。
  2. 複数本の光ファイバを束ねた光ファイババンドルであって、
    前記複数本の光ファイバの先端部を一体化して形成した一体化部を備え、
    前記一体化部は、先端側に進むにつれて外径が小さくなる部分円錐形状を有し、
    前記一体化部は、先端側に進むにつれて外径が小さくなる第1のテーパ面と、この第1のテーパ面の先端側に連接され、先端側に進むにつれて外径が小さくなる第2のテーパ面とを有し、前記第1のテーパ面が当該光ファイババンドルの中心軸となす角度が、前記第2のテーパ面が前記中心軸となす角度よりも小さいことを特徴とする光ファイババンドル。
  3. 複数本の光ファイバを束ねた光ファイババンドルであって、
    前記複数本の光ファイバの先端部を一体化して形成した一体化部を備え、
    前記一体化部は、先端側に進むにつれて外径が小さくなる部分円錐形状を有し、
    前記一体化部の側面が、当該光ファイババンドルの中心軸に沿う縦断面において、前記一体化部の先端面側の端点と後端側の端点とを結ぶ直線よりも径方向外側に凸となる第1の弧と、この第1の弧の先端側に連接され、前記直線よりも径方向内側に凸となる第2の弧とからなる略S字状となり、かつ当該光ファイババンドルの前記一体化部以外の部分の輪郭をなす線の前記一体化部側への延長線よりも径方向内側になるように形成されていることを特徴とする光ファイババンドル。
  4. 前記一体化部の先端面が平面であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光ファイババンドル。
  5. 前記一体化部の先端面が曲面であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光ファイババンドル。
  6. 前記光ファイバは、入射光を伝送するコアと、このコアの周囲を覆うように設けられ、前記コアよりも小さな屈折率を有する被覆部とを備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光ファイババンドル。
  7. 前記光ファイバは、入射光を伝送するコアと、このコアの周囲を覆うように設けられ、前記コアよりも小さな屈折率を有するクラッドと、このクラッドを覆うように設けられた被覆部とを備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光ファイババンドル。
  8. 光を放射する1つ以上の発光素子と、
    前記各発光素子に対応した入射端を有し、前記各発光素子から対応する前記各入射端に入射される光を伝搬する伝搬部と、
    この伝搬部の出射側の端部に設けられ、前記伝搬部により伝搬された前記各発光素子からの光を集光して外部に出射する出射部と、
    前記各発光素子に接合され、前記各発光素子で発生する熱を吸収して放熱する放熱部とを備え、
    前記伝搬部は、前記各発光素子に対応した第1の光ファイババンドルを束ねた第2の光ファイババンドルからなり、
    前記第1の光ファイババンドルは、請求項1乃至のいずれか1項に記載の光ファイババンドルからなることを特徴とする光照射装置。
  9. 前記放熱部に冷却風を送風する送風部をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の光照射装置。
  10. 前記第2の光ファイババンドルの出射側の端部の外形は、光を照射する対象領域の形状に応じて形成されたことを特徴とする請求項またはに記載の光照射装置。
  11. 前記各発光素子は、紫外線を放射する紫外線発光ダイオードであることを特徴とする請求項乃至10のいずれか1項に記載の光照射装置。
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