JP5077344B2 - 通信システム、サーバ装置、通信端末装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

通信システム、サーバ装置、通信端末装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話器などの複数の通信端末装置がサーバ装置を介して音声及び/又は映像等のデータの送受信を行うことができる通信システム、並びにこの通信システムの機能を実現するためのサーバ装置、通信端末装置及びコンピュータプログラムに関する。
携帯電話器などの通信端末装置を利用した通信システムとしてPoC(Push-to-talk over Cellular)システムが実用化されている。PoCシステムは、通信端末装置を所持する一のユーザが、その他のユーザへ一斉に音声送信を行うことができる、即ち一対多通話を行うことができるという利点があり、複数のユーザによるグループ間での簡易なコミュニケーションツールとして注目されている。ただし、PoCシステムでは2人以上のユーザが同時に音声送信を行うことはできず、ユーザは通信端末装置に備えられた発言用のボタンを押下(プッシュ)して発言権を取得した後に発言(トーク)を行う必要があり、発言用のボタンの押下を解除して発言権を放棄するまでの間に行った発言に係る音声が他の通信端末装置へ一斉送信され、他のユーザが同時的にこの音声を聞くことができる。一のユーザが発言を行っている場合には、他のユーザは発言権を取得することはできないため、PoCシステムでは複数のユーザが発言権を譲渡しあいながらコミュニケーションを行う必要がある。
また、PoCシステムにおいては、発言権の管理及び音声に係るデータの送受信を行うためのサーバ装置が設けられる。サーバ装置は、通信端末装置からの発言権要求に応じてサーバ装置が発言権を与えて発言を許可し、発言を許可した通信端末装置から送信される音声データを受信して他の通信端末装置へ一斉に送信する。このとき、サーバ装置はあらかじめ登録された通信グループに含まれる通信端末装置へ音声データの一斉送信を行うようにしてあり、サーバ装置は通信グループの管理に係る処理を行っている。
特許文献1においては、携帯端末がPoCサーバに話者権の予約を行うことを可能とし、話者権の解放後に予約を行った順に話者権を優先的に与えることにより、ユーザが発言を行い易い通話システムが提案されている。この通話システムにおいては、PoCサーバが管理テーブルに話者権の予約ステータスを設け、携帯端末に設けられたPoCキーの押下通知によって予約の登録及びキャンセルを実施する。携帯端末はPoCサーバへの話者権の予約状況を表示し、話者権を保持する場合には予約が追加されたことを示す情報をバイブレータにて通知する。PoCサーバは携帯端末に対して予約の登録順に話者権を割り当て、割り当て時にユーザの反応がない場合に話者権を解放する。
特開2006−180143号公報
近年では、ユーザが一の通信端末装置にて複数の通信グループに参加することを可能とし、複数の通信グループと同時的に音声データの送受信を行うことができるPoCシステムが注目されている。これにより、例えばユーザが複数の会議に同時に参加することができるなど、PoCシステムの利便性を高めることができる。しかし、通信グループにはそれぞれ個別の発言権が与えられるため、複数の通信グループでは発言が重複する可能性が少なからず存在する。PoCシステムは、チャット又は電子メール等のようにテキストデータを送受信する通信システムとは異なり、音声データの送受信を行うものであるため、複数の通信グループに参加したユーザが複数の発言を同時に聞くことは困難である。これは、特許文献1に記載の通話システムも同様である。
従来のPoCシステムでは、通信グループに予め優先度を付しておき、複数の通信グループに参加した通信端末装置への音声データの送信が重複した場合には、サーバ装置が優先順位の高い音声データのみをこの通信端末装置へ送信し、他の通信グループに係る音声データを破棄していた。このため、複数の通信グループに参加したユーザは、発言が同時的に行われた場合に、優先度の低いグループに係る発言を聞くことができないという問題があった。また、各通信グループの発言者は、複数の通信グループに参加したユーザが発言を聞いているか否かを認識することができないという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、PoCシステムのように通信グループ内の一の通信端末装置からその他の通信端末装置へ音声及び/又は映像等のデータ(以下、メディアデータという)を一斉に送信する場合に、複数の通信グループにて同時的に行われた発言に係る複数のメディアデータを、複数の通信グループに参加した通信端末装置が確実に受信して、この通信端末装置を使用するユーザが同時的に行われた各通信グループの発言を確実に視聴することができる通信システムを提供することにある。また、各通信グループの発言者が通信グループ内の各通信端末装置にてユーザが発言を視聴したか否かを確実に認識することができる通信システムを提供することにある。更には、この通信システムを構成する通信端末装置及びサーバ装置、並びにこれらの装置にて実行されるコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明においては、異なる通信グループに係る複数のメディアデータを受信した場合には、これらのメディアデータの優先度を判定し、優先度が高いメディアデータを処理して、優先度が低いメディアデータをメモリ又はハードディスク等の保存手段に一時的に保存しておく。優先度が高いメディアデータの処理が終了した後、保存した優先度の低いメディアデータの処理を行う。これらの処理は、通信システムを構成するサーバ装置又は通信端末装置のいずれで行う構成であってもよい。
例えば、サーバ装置にてこれらの処理を行うとき、複数の通信グループに参加した通信端末装置へ送信すべき複数のメディアデータを異なる通信グループからそれぞれサーバ装置が受信した場合には、メディアデータの優先度に応じて、優先度が高いメディアデータをサーバ装置が通信端末装置へ送信し、優先度が低いメディアデータをサーバ装置の保存手段に一時的に保存する。サーバ装置は、優先度が高いメディアデータの送信が終了した後、保存した優先度の低いメディアデータの送信を行う。なお、優先度が低いメディアデータの送信中に、優先度が高いメディアデータをサーバ装置が受信した場合には、優先度が低いメディアデータの送信を中断して優先度が高いメディアデータの送信を行ってもよく、優先度が低いメディアデータの送信終了後に優先度が高いメディアデータの送信を行ってもよい。サーバ装置が受信した全てのメディアデータが通信端末装置へ確実に送信されるため、優先度が低いメディアデータについては多少の遅延が発生するが、ユーザは複数の通信グループにて行われた発言を全て視聴することができる。
また例えば、通信端末装置にてこれらの処理を行うとき、サーバ装置から異なる通信グループに係る複数のメディアデータを受信した場合には、メディアデータの優先度に応じて、通信端末装置にて優先度が高いメディアデータの再生を行い、優先度が低いメディアデータを通信端末装置の保存手段に一時的に保存する。通信端末装置は、優先度が高いメディアデータの再生が終了した後、保存した優先度が低いメディアデータの再生を行う。サーバ装置から送信された全てのメディアデータを通信端末装置が確実に再生できるため、優先度が低いメディアデータについては多少の遅延が発生するが、ユーザは複数の通信グループにて行われた発言を全て視聴することができる。
また、異なる通信グループでの発言が重複し、保存手段にメディアデータが保存されている場合には、この旨を通信端末装置に表示する。これにより、複数の通信グループに参加した通信端末では、未視聴のメディアデータが存在することをユーザに認識させることができる。また、発言を行ったユーザは、自らの発言に係るメディアデータを通信グループ内の他のユーザがすべて視聴したか否かを認識することができる。
また、保存手段に保存されたメディアデータのデータ量が所定量を超えた場合に、メディアデータの編集処理を行って、編集処理後のメディアデータを送信又は再生等する。例えば、再生時間を短縮する編集処理を行うことができる。2倍速又は3倍速程度でメディアデータの再生を行った場合であっても、ユーザは音声又は映像を視聴して内容を十分に認識することができる可能性が高い。また、例えば、複数のメディアデータを重畳する編集処理を行うことができる。2つ程度の音声に係るメディアデータであれば、ユーザが同時に聞いて内容を十分に認識することができる可能性が高い。これらの編集処理を行うことによって、複数の通信グループでの発言が長時間に亘って重複した場合であっても、未処理のメディアデータのデータ量がサーバ装置又は通信端末装置の保存手段の保存可能容量を超えることを防止できる。
本発明による場合は、異なる通信グループに係る複数のメディアデータを受信した場合に、メディアデータの優先度を判定し、これに応じてメディアデータの送信又は再生等の処理とメディアデータの保存とを行う構成とすることにより、複数の通信グループにて同時的に発言が行われた場合であっても、ユーザは優先度が高い発言をリアルタイムに視聴することができ、優先度が低い発言をその後に視聴することができる。よって、ユーザは複数の通信グループにて同時的に行われた全ての発言を確実に視聴することができ、重要な発言を聞き逃す虞がない。また、メディアデータが保存手段に保存されて未視聴の場合には、通信端末装置にこの旨を表示する構成とすることにより、複数の通信グループに参加しているユーザが未視聴のメディアデータの有無を容易に判断でき、また、通信グループ中の発言者が自らの発言を視聴していない他のユーザが存在するか否かを容易に判断することができる。よって、PoCシステムなどの通信システムを利用した複数のユーザによるコミュニケーションを円滑に行うことができる。また、保存手段に保存されたメディアデータのデータ量が所定量を超えた場合には、再生時間の短縮又は複数のメディアデータの重畳等の編集処理を行う構成とすることにより、保存手段の限られた容量を有効に活用することができると共に、通信グループ内でユーザのメディアデータの視聴が極端に遅延することを防止できる。
本発明の実施の形態に係る通信システムを用いた通信グループでの一対多通話を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態1に係る通信システムの構成を示すブロック図である。 メディア情報管理テーブルの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る通信システムの一通信例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る通信システムの一通信例を示す模式図である。 この通信例における通信端末装置の表示部の表示例である。 この通信例における通信端末装置の表示部の表示例である。 本発明の実施の形態1に係る通信システムのPoCサーバが行う処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る通信システムのPoCサーバが行う処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る通信システムのPoCサーバが行う処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る通信システムのPoCサーバが行う処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る通信システムのPoCサーバが行う処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の変形例に係る通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 PoCサーバ
11 ネットワークインタフェース
12 メディア転送部(受信手段、送信手段)
13 監視・保存制御部
14 話者権管理部(許可手段)
15 通信グループ管理部(管理手段)
16 メッセージ処理部
17 メディア保存部(保存手段)
18 メディア衝突判定・制御部(判定手段、データ制御手段)
19 優先・ロック制御部
20 遅延通知部
30 通信端末装置
31 表示部
32 操作部
33 PoC処理部(通信手段、表示処理手段)
34 再生部(再生手段)
36 発言者アイコン
37、38 遅延アイコン
110 PoCサーバ
121 編集部(編集手段)
310 PoCサーバ
312 メディア転送部
314 話者権管理部
315 通信グループ管理部
316 メッセージ処理部
330 通信端末装置
333 PoC処理部
334 再生部
335 監視・保存制御部
336 話者権管理部
337 通信グループ管理部
338 メッセージ処理部
340 メディア保存部
341 メディア衝突判定・制御部
342 優先・ロック制御部
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る通信システムを用いた通信グループでの一対多通話を説明するための模式図である。本実施の形態に係る通信システムはPoCによる通話機能を備えるシステムであり、PoCシステムでは同じ通信グループに参加する複数の通信端末装置30の間で一対多通話を行うことができる。図示の例では、通信グループ1にa氏、b氏及びc氏がそれぞれ所有する3つの通信端末装置30が参加しており、通信グループ2にl氏、m氏及びn氏がそれぞれ所有する3つの通信端末装置30が参加している場合である。また、x氏の所有する通信端末装置30は通信グループ1及び通信グループ2の両方に参加している。このように、本実施の形態に係る通信システムでは、1つの通信端末装置30が複数の通信グループに参加して、複数の通信グループにてPoCシステムによる一対多通話を行うことができる。
PoCシステムによる一対多通話では、1つの通信グループで発言することができるユーザは1人、即ち話者権は1つである。例えば、通信グループ1にてa氏が話者権を獲得して発言を行った場合には、a氏の発言を通信グループ1に参加したb氏、c氏及びx氏が同時的に聴くことができる。a氏の発言中には他のユーザは発言を行うことができず、a氏が発言を終了して話者権を解放し、この話者権を他のユーザが獲得して初めて発言を行うことができる。通信グループ2についても同様である。ただし、話者権は通信グループ毎に1つ設けてあるため、a氏の発言中であってもm氏は話者権を獲得して発言を行うことができる。
通信グループ1でのa氏の発言と通信グループ2でのm氏の発言とが同時的に行われた場合、両通信グループに参加しているx氏はa氏及びm氏の両発言を聴く必要がある。この場合、既に問題点として述べたように従来の通信システムにおいては、予め各通信グループに付された優先度を調べて、優先度が低い通信グループでの発言を破棄していた。例えば、図示の例において通信グループ1の優先度が高く、通信グループ2の優先度が低い場合、x氏は同時的に行われたa氏の発言を聞くことはできるが、m氏の発言を聞くことができなかった。なお、通信グループ毎の優先度の設定は、例えばx氏が自らの通信端末装置30を操作して予め行うことができる。
これに対して、本発明に係る通信システムでは、このような場合に、優先度が最も高い通信グループでの発言に係るメディアデータをx氏の通信端末装置30へ送信して再生すると共に、優先度が低い通信グループでの発言に係るメディアデータを一時的に保存し、優先度が高い通信グループでのメディアデータの再生が終了した後に保存したメディアデータを再生する。これにより、x氏はa氏の発言が終了した後にm氏の発言を聴くことができる。なお、実施の形態1に係る通信システムでは、優先度の判定、メディアデータの送信及び保存等の処理は、PoCシステムの管理及び制御等をおこなうPoCサーバ10(図2にて図示する)にて行われる。
図2は、本発明の実施の形態1に係る通信システムの構成を示すブロック図である。本発明に係る通信システムは、PoCサーバ10と複数の通信端末装置30とで構成してあり、LAN(Local Area Network)及びインターネット等のネットワークを介して相互に接続されて、データの送受信を行うことができるようにしてある。なお、ネットワークは有線又は無線のいずれであってもよく、有線及び無線が混在するものであってもよい。
通信端末装置30は、表示部31、操作部32及びPoC処理部33等を備えている。表示部31は、液晶パネルなどにより構成され、ユーザが通信端末装置30を操作するためのメニュー及びアイコン等を表示するようにしてある。また、PoCシステムによる一対多通話を行う場合には、表示部31には通信グループに参加しているユーザ名及び発言者を示すアイコン等が表示される。操作部32は、数字及び文字等を入力するためのボタン、メニューを表示するためのボタン、及びメニューの各項目を選択するためのボタン等の種々のボタンを有しており、ユーザによるボタン操作を受け付けるようにしてある。また、操作部32は、PoCシステムによる一対多通話を行う際に用いられる発言ボタンを有しており、ユーザは発言ボタンを押下(プッシュ)して話者権を取得し、発言ボタンの押下を解除するまで発言を行うことができるようにしてある。
PoC処理部33は、PoCサーバ10との間で通信を行って、PoCシステムによる一対多通話に係る処理を行うものである。例えば、操作部32の発言ボタンが押下された場合には、PoCサーバ10へ話者権の獲得要求メッセージを送信して話者権の獲得を行う。話者権の獲得後は、ユーザの発言をメディアデータとしてPoCサーバ10へ送信する。なお、本実施の形態においては、メディアデータは音声データとするが、テレビ電話のように映像の送受信を行うことが可能なシステムの場合には、メディアデータは音声データ及び映像データを含むものとする。操作部32の発言ボタンの押下が解除された場合には、話者権の解放要求メッセージをPoCサーバ10へ送信する。また、他のユーザの発言に係るメディアデータがPoCサーバ10から送信された場合には、このメディアデータを受信して再生部34にて再生し、音声としてユーザへ出力する。
PoCサーバ10は、ネットワークに接続するためのネットワークインタフェース11を備えており、ネットワークインタフェース11にて通信端末装置30から送信されたメッセージ及びメディアデータ等を受信すると共に、通信端末装置30へのメッセージ及びメディアデータ等を送信するようにしてある。通信端末装置30から話者権の獲得要求メッセージ又は解放要求メッセージ等のメッセージを受信した場合、ネットワークインタフェース11は受信したメッセージをメッセージ処理部16へ与えるようにしてある。また、通信端末装置30からメディアデータを受信した場合には、受信したメディアデータをメディア転送部12へ与えるようにしてある。
メッセージ処理部16は、与えられたメッセージの内容を判断し、判断結果に応じてメッセージの内容を通信グループ管理部15又は優先・ロック制御部19へ通知するようにしてある。例えば、通信端末装置30から通信グループへの参加要求メッセージを受信した場合、メッセージ処理部16は通信グループ管理部15に参加要求を通知する。通信グループ管理部15では、通信グループとこれに参加する通信端末装置30との対応を管理テーブルに記憶しており、参加要求が与えられた場合には参加要求メッセージを送信した通信端末装置30を管理テーブルに登録するようにしてある。また、通信グループ管理部15は、各グループに付された優先度を記憶している。
また、メッセージ処理部16に通信端末装置30からの話者権の獲得要求メッセージ又は解放要求メッセージが与えられた場合、メッセージ処理部16は通信グループ管理部15へ話者権の獲得要求又は解放要求を通知する。通信グループ管理部15は、与えられた獲得要求又は解放要求がいずれの通信グループの話者権に係るものであるかを調べて、話者権管理部14へ該当する話者権の獲得要求又は解放要求を与える。
話者権管理部14は各通信グループの話者権の付与状況を管理している。獲得要求が与えられたとき、話者権管理部14は要求された話者権が付与済みであるか否かを調べ、付与済みでない場合にはこの話者権を付与し、付与済みの場合には話者権を付与できない旨を通信グループ管理部15へ通知する。また、解放要求が与えられたときには、話者権管理部14は要求された話者権の解放を行う。また、一の通信端末装置30が複数の通信グループに参加しており、この複数の通信グループから話者権が要求された場合には、話者権管理部14はこの旨をメディア衝突判定・制御部18へ通知する。
話者権の獲得に成功した場合、通信グループ管理部15はメッセージ処理部16へ獲得成功メッセージを与えて該当する通信端末装置30へこのメッセージを送信する。話者権の獲得に失敗した場合、通信グループ管理部15はメッセージ処理部16へ獲得失敗メッセージを与えて該当する通信端末装置30へこのメッセージを送信する。なお、話者権の解放に成功した場合又は失敗した場合も同様に、解放成功メッセージ又は解放失敗メッセージを送信する。
本実施の形態に係る通信システムにおいては、各通信グループの優先度に応じてメディアデータの送信、保存及び再生が行われるが、ユーザは一時的にメディアデータを聴く通信グループを固定(ロック)することができる。これは通信端末装置30の操作部32に対するユーザの操作により行われ、通信端末装置30からPoCサーバ10へロック要求メッセージが送信される。メッセージ処理部16はロック要求メッセージが与えられた場合、ロック要求を優先・ロック制御部19へ与えるようにしてある。優先・ロック制御部19は、通信端末装置30毎にロックを行うか否か、及びロックした通信グループを記憶しており、これをメディア衝突判定・制御部18へ通知するようにしてある。
メディア衝突判定・制御部18は、通信端末装置30から受信したメディアデータを他の通信端末装置へ転送するか、又はメディア保存部17に保存するか等の判定を行い、判定に従ってメディア転送部12及びメディア保存部17の動作を制御するものである。メディア衝突判定・制御部18には、話者権管理部14からの話者権の付与状況、通信グループ管理部15からの各通信グループに係る情報、及び優先・ロック制御部19からのロック状況等の情報が与えられており、これらの情報を基に判定を行う。
通信端末装置30が話者権を獲得してメディアデータを送信し、PoCサーバ10のネットワークインタフェース11がこのメディアデータを受信したときには、受信したメディアデータはメディア転送部12へ与えられる。メディア転送部12は、メディア衝突判定・制御部18の制御により動作しており、通常は与えられたメディアデータを該当する通信グループの他の全ての通信端末装置30へ一斉に送信する処理を行っている。
複数の通信グループに参加する一の通信端末装置30について、各通信グループの他の通信端末装置30にて同時的に発言が行われたとメディア衝突判定・制御部18が判定した場合、メディア衝突判定・制御部18はメディア転送部12を制御して、優先度の最も高い通信グループにて行われた発言に係るメディアデータを一の通信端末装置30へ送信させる。また、メディア衝突判定・制御部18はメディア転送部12の監視・保存制御部13を制御して、優先度の低い通信グループにて行われた発言に係るメディアデータの受信を監視し、メディアデータを受信した場合にはこれをメディア保存部17に保存させる。
メディア保存部17は、ハードディスク又はフラッシュメモリ等の大容量の記憶装置で構成されており、メディア転送部12の監視・保存制御部13から与えられるメディアデータを記憶する。また、メディア保存部17では、保存したメディアデータに係る情報をメディア情報管理テーブルに記憶しており、メディア衝突判定・制御部18がメディア情報管理テーブルを参照してメディア保存部17に保存したメディアデータの送信を行うか否かを判定するようにしてある。
図3は、メディア情報管理テーブルの一例を示す模式図である。メディア情報管理テーブルには、複数の通信グループに参加しているユーザ毎に、保存したメディアデータに関する情報が記憶してある。図示の例では、メディアデータの送信先をなす未受信ユーザIDに対して、複数のメディアデータに関する情報が対応付けてある。メディアデータに関する情報には、メディアデータが発された通信グループのIDと、発言者のユーザIDと、発言の開始時刻、終了時刻及び通話時間と、保存したメディアデータの送信を開始した時刻及び送信済時間と、送信の優先度と、メディアデータの保存先のアドレスとが含まれる。
図示の例では、User1には未送信のメディアデータが2つ保存してある。このうちの1番目のメディアデータは、IDがPoC1の通信グループに参加するUser101が発言したものであり、User1への送信は全く行われていない。2番目のメディアデータは、IDがPoC2の通信グループに参加するUser102が発言したものであり、発言は終了しておらず、User1への送信は全く行われていない。
また、User2はUser1と同じくIDがPoC1の通信グループに参加しており、User101が発言したメディアデータが保存してある。ただし、このメディアデータのUser2への送信は既に開始されており、全5分のうちの1分のメディアデータの送信が完了した状態である。メディア保存部17に保存されたメディアデータは、メディア情報管理テーブル中の保存アドレスにて参照されており、いずれのユーザからも参照されない状態となった場合にメディア保存部17から削除される。
メディア保存部17に保存されたメディアデータは、メディア衝突判定・制御部18の制御により読み出されてメディア転送部12へ与えられ、メディア転送部12にて該当する複数の通信端末装置30へ送信される。メディア衝突判定・制御部18は、優先度の高い通信グループでの発言に係るメディアデータを優先して送信し、優先度の高いメディアデータの送信完了後に保存部17に保存した優先度の低いメディアデータの送信を行う。保存したメディアデータの送信中に、優先度の高い新たなメディアデータを受信した場合には、保存したメディアデータの送信を中断して、優先度の高いメディアデータの送信を開始する(ただし、送信中のメディアデータの中断は行わずに、一度送信を開始したメディアデータについては送信が完了するまで優先度の高いメディアデータの送信を待機させる構成としてもよい)。また、優先度が等しいメディアデータが多数保存されている場合には、発言開始時刻の早い順にメディアデータの送信を行う。
また、メディア衝突判定・制御部18は、メディアデータをメディア保存部17に保存した場合、この旨を遅延通知部20へ通知するようにしてある。遅延通知部20は、保存したメディアデータに係る通信グループに参加した複数の通信端末装置30へ、発言の視聴に遅延が生じている旨を通知する遅延メッセージを生成してメッセージ処理部16へ与える。メッセージ処理部16は、与えられた遅延メッセージを該当する通信端末装置30へ一斉に送信する。遅延メッセージを受信した各通信端末装置30は、表示部31に遅延が発生している旨を表示する(詳しくは後述する)。
図4及び図5は、本発明の実施の形態1に係る通信システムの一通信例を示す模式図である。また、図6及び図7は、この通信例における通信端末装置30の表示部31の表示例である。まず、a氏、b氏及びc氏が参加する通信グループ1と、l氏、m氏及びn氏が参加する通信グループ2との両方にx氏が参加し、全てのユーザが話者権を獲得していない状況であるとする。また、通信グループ1の優先度が高く、通信グループ2の優先度が低く設定されているものとする。
(1)a氏が話者権獲得を要求:a氏が通信端末装置30の操作部32に設けられた発言ボタンを押下した場合、a氏の通信端末装置30から話者権の獲得要求メッセージがPoCサーバ10へ送信され、話者権管理部14にて話者権の獲得が試みられる。この時点では、通信グループ1の話者権は他のユーザに獲得されていないため、a氏が話者権を獲得することができ、獲得成功メッセージがPoCサーバ10からa氏の通信端末装置30へ送信される。
(2)a氏が発言開始:a氏の発言に係るメディアデータがPoCサーバ10へ送信され、メディア転送部12に与えられる。
(3)メディアデータ送信開始:メディア転送部12は与えられたメディアデータを通信グループ1の他のユーザ(b氏、c氏及びx氏)の通信端末装置30へ送信する。このとき、各通信端末装置30の表示部31の表示は図6(A)である。
通信グループ1にのみ参加しているa氏の通信端末装置30の表示部31には、通信グループ1に参加しているユーザが一覧表示されると共に、話者権を獲得して発言を行っているa氏に付して発言者アイコン36が表示される。通信グループ2にのみ参加しているm氏の通信端末装置30の表示部31には、この時点において話者権を獲得しているユーザは存在しないため発言者アイコン36は表示されず、通信グループ2に参加しているユーザが一覧表示されるのみである。通信グループ1及び2に参加しているx氏の通信端末装置30にはa氏の発言に係るメディアデータが送信されているため、表示部31にはa氏が参加する通信グループ1のユーザが一覧表示されると共に、発言中のa氏に付して発言者アイコン36が表示される。
(4)m氏が話者権獲得を要求:m氏の通信端末装置30から話者権の獲得要求メッセージがPoCサーバ10へ送信され、話者権管理部14にて話者権獲得が試みられる。この時点では、通信グループ1の話者権はa氏が獲得しているが、通信グループ2の話者権は他のユーザに獲得されていないため、m氏が話者権を獲得することができ、獲得成功メッセージがPoCサーバ10からm氏の通信端末装置30へ送信される。また、通信グループ1及び通信グループ2にはx氏が共通して参加しているため、この旨が話者権管理部14からメディア衝突判定・制御部18へ通知される。
(5)m氏が発言開始:m氏の発言に係るメディアデータがPoCサーバ10へ送信されて、メディア転送部12へ与えられる。メディア転送部12は、与えられたメディアデータをl氏及びn氏の通信端末装置30へ送信するが(図示は省略する)、x氏にはa氏の発言に係る優先度の高いメディアデータが送信されているため、与えられたメディアデータをメディア保存部17に保存する。
(6)遅延通知:メディア保存部17にメディアデータの保存を行い、m氏の発言の視聴に遅延が生じている旨を遅延通知部20が遅延メッセージとして通信グループ2に参加しているl氏、m氏、n氏及びx氏に通知する。このとき、各通信端末装置30の表示部31の表示は図6(B)である。
この時点において、通信グループ1の状況に変化はないため、通信グループ1のみに参加しているa氏の通信端末装置30の表示部31の表示内容に変化はない。通信グループ2ではm氏が話者権を獲得したため、通信端末装置30の表示部31には発言者アイコン36がm氏に付して表示される。また、通信グループ2の通信端末装置30にはPoCサーバ10から遅延メッセージが送信されるため、これを受信した通信グループ2の各通信端末装置30(x氏の通信端末装置30を除く)の表示部31には、x氏に付して遅延アイコン37を表示し、x氏がリアルタイムでm氏の発言を聴いていない旨を通知する。通信グループ1及び2に参加しているx氏の通信端末装置30には、通信グループ1のa氏の発言に係るメディアデータが送信されているため、引き続き表示部31に通信グループ1のユーザ一覧及びa氏に付された発言者アイコン36が表示される。ただし、PoCサーバ10からの遅延メッセージを受信することにより、通信グループ2にて発言が行われて、この発言に係るメディアデータが保存されている旨を表示する遅延アイコン38が、表示部31の下部に表示される。
(7)a氏が話者権解放:a氏が発言を終えて発言ボタンの押下を解除した場合、a氏の通信端末装置30から話者権の解放要求メッセージがPoCサーバ10へ送信され、話者権管理部14にて話者権が解放される。なお、この間もm氏の発言に係るメディアデータはl氏及びn氏に送信されると共に、メディア保存部17に保存されている。
(8)保存データの送信:a氏の発言が終了して話者権が解放されたことにより、x氏にメディア保存部17に保存したm氏の発言に係るメディアデータの送信が可能となる。そこで、メディア保存部17から該当するメディアデータを読み出してメディア転送部12へ与え、x氏の通信端末装置30へ送信する。なお、この間もm氏の発言は継続しており、メディアデータはl氏及びn氏に送信されると共に、メディア保存部17に保存されている。よって、x氏が聴くm氏の発言は、l氏及びn氏が聴くm氏の発言より遅れたものとなる。このとき、各通信端末装置30の表示部31の表示は図6(C)である。
a氏が話者権を解放することにより、通信グループ1のみに参加しているa氏の通信端末装置30の表示部31には、通信グループ1のユーザ一覧のみが表示される。この時点において、通信グループ2の状況に変化はないため、通信グループ2のみに参加しているm氏の通信端末装置30の表示部31の表示内容に変化はない。通信グループ1及び2に参加しているm氏の通信端末装置30は、PoCサーバ10に保存されていたm氏の発言に係るメディアデータが送信されるため、表示部31の表示は通信グループ1のユーザ一覧から通信グループ2のユーザ一覧に切り替える。また、保存されていたメディアデータの再生を行うと共に、このメディアデータがm氏の発言に係るものである旨を示すために、表示部31にはm氏に付して発言者アイコン36を表示する。
(9)m氏が話者権解放:m氏が発言を終えて発言ボタンの押下を解除した場合、m氏の通信端末装置30から話者権の解放要求メッセージがPoCサーバ10へ送信され、話者権管理部14にて話者権が解放される。なお、m氏の話者権が解放された後もメディア保存部17に保存されたメディアデータのx氏への送信は継続して行われている。このとき、各通信端末装置30の表示部31の表示は図7(D)である。
この時点において、通信グループ1の状況に変化はないため、通信グループ1のみに参加しているa氏の通信端末装置30の表示部31の表示内容に変化はない。通信グループ2ではm氏が話者権を解放して発言を終了したことにより、通信グループ2のみに参加しているm氏の通信端末装置30の表示部31に発言者アイコン36は表示されない。ただし、x氏の通信端末装置にはPoCサーバ10に保存されたm氏の発言に係るメディアデータの送信が継続して行われているため、m氏の通信端末装置30の表示部31にはx氏に付した遅延アイコン37が引き続き表示され、また、x氏の通信端末装置30の表示部31の表示内容に変化はない。
(10)保存データの送信終了:メディア保存部17に保存されたm氏の発言に係るメディアデータをx氏の通信端末装置30へ送信し終えた場合、この旨を遅延終了メッセージとして通信グループ2に参加しているl氏、m氏、n氏及びx氏に通知する。このとき、各通信端末装置30の表示部31の表示は図7(E)である。
この時点において、通信グループ1の状況に変化はないため、通信グループ1のみに参加しているa氏の通信端末装置30の表示部31の表示内容に変化はない。通信グループ2に参加する通信端末装置30へ遅延終了メッセージが送信されることにより、通信グループ2のみに参加しているm氏の通信端末装置30の表示部31に表示されていた遅延アイコン37は表示されず、また、通信グループ1及び2に参加しているx氏の通信端末装置30の表示部31に表示されていた発言者アイコン36は表示されない。通信グループ1及び2にて発言者は存在しないため、いずれの通信端末装置30の表示部31にも発言者アイコン36及び遅延アイコン37等は表示されず、通信グループ1又は2に参加するユーザ一覧のみが表示される。
以上の通信例に示したように、複数の通信グループにて発言が同時的に行われた場合であっても、複数の通信グループに参加したユーザの通信端末装置30へ優先度が高い通信グループに係るメディアデータを送信し、優先度が低い通信グループに係るメディアデータをPoCサーバ10のメディア保存部17に保存しておくことにより、優先度が高いメディアデータの送信完了後に優先度が低いメディアデータを送信できるため、複数の通信グループに参加したユーザが同時的な発言を遅れて聴くことができるため、優先度の低い通信グループにて行われた重要な発言を聞き逃すことがない。また、各ユーザの通信端末装置30の表示部31には、通信グループに参加しているユーザを一覧表示すると共に、発言者アイコン36、遅延アイコン37及び38等を表示する構成とすることにより、各通信端末装置30を使用するユーザは誰が発言を行っているか、及びリアルタイムに発言を聴いていないユーザが存在するか否か等を容易に判断することができる。
なお、説明は省略したが、複数の通信グループに参加したユーザは通信端末装置30の操作部32を操作することにより、発言をリアルタイムで聴く通信グループを選択してロックすることができる。この場合には、PoCサーバ10は、各通信グループに付された優先度に関係なく、ロックされた通信グループでの発言に係るメディアデータを送信し、他の通信グループでの発言に係るメディアデータをメディア保存部17に保存する。即ち、PoCサーバ10が送信するメディアデータは、以下の順で優先的に選択する。
1)ユーザによりロックされた通信グループに係るメディアデータ
2)優先度が高い通信グループに係るメディアデータ
3)発言開始時刻が早いメディアデータ
また、PoCサーバ10が複数の通信グループに参加したユーザの通信端末装置30へ送信するメディアデータを切り替えるタイミング(又は、切り替えを行うか否かを判定するタイミング)として、本実施の形態のPoCサーバ10では以下の4つのタイミングを採用する。
1)ユーザが話者権を獲得したとき
2)ユーザが話者権を解放したとき
3)保存したメディアデータの送信を完了したとき
4)ユーザによりロック指定が行われたとき
ただし、切り替えのタイミングは上記のものに限らず、例えば、
5)PoCサーバ10が受信しているメディアデータに一定時間以上の無音が検出されたとき
などのタイミングでも切り替えを行うことができる。もちろん、これ以外のタイミングで切り替えを行ってもよい。
また、PoCサーバ10は、複数の通信グループに参加したユーザの通信端末装置30へ一のメディアデータを送信している際に、優先度の高い通信グループに係る他のメディアデータを受信した場合には、優先度の高い他のメディアデータの送信を優先して行う。その後、他のメディアデータの送信が終了した場合には送信を中断した一のメディアデータの送信を再開する。このとき、通信端末装置30では一のメディアデータの再生を再開するが、再開するポイントは以下のいずれであってもよく、以下に示すもの以外であってもよい。
1)メディアデータの最初のポイントから再生を行う。
2)中断されたポイントから再生を行う。
3)メディアデータのデータ量が一定量以上の場合には中断されたポイントから再生を行い、一定量未満の場合には最初のポイントから再生を行う。
図8乃至図12は、本発明の実施の形態1に係る通信システムのPoCサーバ10が行う処理の手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示す処理は、複数の通信グループに参加した一のユーザについて行うものであり、複数の通信グループに参加したユーザが複数存在する場合には、同様の処理をユーザの数だけ順に又は並列に行うものとする。図中及び以下の説明にて、「メディア数」と呼称する変数を用いるが、この変数はPoCサーバ10のメモリ又はレジスタ等に確保されるものであり、複数の通信グループに参加するユーザ毎に1つの変数が確保される。変数「メディア数」は0以上の正の整数を値とする変数であり、通信端末装置30が複数の通信グループに参加したときに確保されると共に値を0に初期化される。
図8には通信端末装置30への話者権の付与処理の手順を図示してある。PoCサーバ10は、通信端末装置30から話者権の獲得要求メッセージを受信したか否かを常時調べている(ステップS1)。話者権の獲得要求メッセージを受信していない場合には(S1:NO)、更にPoCシステムによる一対多通話の終了が指示されたか否かを調べ(ステップS2)、終了が指示された場合には(S2:YES)、付与処理を終了する。終了が指示されていない場合には(S2:NO)、ステップS1へ戻り、これらの処理を繰り返し行って、獲得要求メッセージの受信又は終了指示が行われるのを待つ。
通信端末装置30からの話者権の獲得要求メッセージを受信した場合(S1:YES)、話者権管理部14にて話者権を付与できるか否かを判定する(ステップS3)。話者権を付与できない場合には(S3:NO)、メッセージ処理部16にて獲得失敗メッセージを話者権の獲得を要求した通信端末装置30へ送信し(ステップS4)、ステップS1へ戻る。話者権を付与できる場合には(S3:YES)、話者権を付与して(ステップS5)、メッセージ処理部16にて獲得成功メッセージを話者権の獲得を要求した通信端末装置30へ送信し(ステップS6)、変数「メディア数」に1を加算して(ステップS7)、ステップS1へ戻る。
図9には通信端末装置30へ付与した話者権の解放処理の手順を図示してある。PoCサーバ10は、通信端末装置30から話者権の解放要求メッセージを受信したか否かを常時調べている(ステップS21)。話者権の解放要求メッセージを受信していない場合には(S21:NO)、更にPoCシステムによる一対多通話の終了が指示されたか否かを調べ(ステップS22)、終了が指示された場合には(S22:YES)、解放処理を終了する。終了が指示されていない場合には(S22:NO)、ステップS21へ戻り、これらの処理を繰り返し行って、解放要求メッセージの受信又は終了指示が行われるのを待つ。
通信端末装置30からの話者権の解放要求メッセージを受信した場合(S21:YES)、話者権管理部14にて話者権を解放する(ステップS23)。また、この話者権による発言に係るメディアデータが、複数の通信グループに参加した通信端末装置30へリアルタイムに送信されていたか否かを調べ(ステップS24)、リアルタイムに送信されていた場合(S24:YES)、変数「メディア数」から1を減算して(ステップS25)、ステップS1へ戻る。リアルタイムに送信されていない場合(S24:NO)、変数「メディア数」を更新することなく、ステップS1へ戻る。
図10及び図11には複数の通信グループに参加した通信端末装置30へのメディアデータの送信処理の手順を図示してある。PoCサーバ10は、変数「メディア数」に変化が生じたか否かを常時調べている(ステップ41)。「メディア数」に変化が生じていない場合には(S41:NO)、更にPoCシステムによる一対多通話の終了が指示されたか否かを調べ(ステップS42)、終了が指示された場合には(S42:YES)、送信処理を終了する。終了が指示されていない場合には(S42:NO)、ステップS41へ戻り、これらの処理を繰り返し行って、「メディア数」の変化又は終了指示が行われるのを待つ。
「メディア数」に変化が生じた場合(S41:YES)、「メディア数」の値が1であるか否かを調べる(ステップS43)。「メディア数」の値が1の場合(S43:YES)、更に送信すべきメディアデータがメディア保存部17に保存されているか否かを調べる(ステップS44)、送信すべきメディアデータが保存されていない場合(S44:NO)、話者権を獲得した通信端末装置30からのメディアデータを受信して、受信したメディアデータをメディア転送部12にて対象の通信端末装置30へリアルタイムに送信し(ステップS45)、ステップS43へ戻る。送信すべきメディアデータがメディア保存部17に保存されている場合(S44:YES)、このメディアデータを読み出して、読み出したメディアデータをメディア転送部12にて対象の通信端末装置30へ送信する(ステップS46)。次いで、メディアデータの送信が完了したか否かを調べ(ステップS47)、完了した場合には(S47:YES)、「メディア数」から1を減算し(ステップS48)、ステップS43へ戻る。送信が完了していない場合には(S47:NO)、「メディア数」を更新することなくステップS43へ戻り、上述の処理を繰り返し行ってメディアデータの送信を行う。
ステップS43にて、「メディア数」の値が1でない場合(S43:NO)、更に「メディア数」の値が2以上であるか否かを調べる(ステップS49)。「メディア数」が2以上でない場合(S49:NO)、この場合は「メディア数」は0であり、送信すべきメディアデータが存在しないため、ステップS41へ戻る。「メディア数」が2以上の場合(S49:YES)、送信すべきメディアデータが2つ以上存在するため、いずれのメディアデータを送信するかを決定するメディア決定処理を行う(ステップS50)。
図12にはステップS50にて行うメディア決定処理の手順を図示してある。PoCサーバ10は、複数の通信グループに参加している対象の通信端末装置30によりロック指定が行われているか否かを調べ(ステップS71)、ロック指定が行われている場合には(S71:YES)、ロック指定された通信グループに係るメディアデータを送信するメディアデータとして決定する(ステップS72)。ロック指定が行われていない場合には(S71:NO)、受信したメディアデータ及び保存されたメディアデータについて優先度を調べ、優先度が最高のメディアデータを検索する(ステップS73)。検索の結果から、優先度が最高のメディアデータが複数存在するか否かを調べ(ステップS74)、複数存在しない場合には(S74:NO)、検索した一のメディアデータを送信するメディアデータとして決定する(ステップS75)。優先度が最高のメディアデータが複数存在する場合(S74:YES)、これらのメディアデータの中から発言開始時刻が最も早い一のメディアデータを送信するメディアデータとして決定する(ステップS76)。ステップS72、S75又はS76にて送信するメディアデータを決定した後、メディア決定処理を終了して図10及び図11に示す送信処理に戻る。
ステップS50にてメディア決定処理を行った後、送信するメディアデータとして決定されなかったメディアデータはメディア保存部17に保存する必要がある。このため、保存するメディアデータに係る通信グループに参加する全ての通信端末装置30へ遅延メッセージをメッセージ処理部16にて送信する(ステップS51)。ただし、既に遅延メッセージの送信を行っている場合には、ステップS51にて遅延メッセージの送信は行わない。
次いで、メディア決定処理にて決定された送信するメディアデータが、メディア保存部17に保存されたメディアデータであるか否かを調べ(ステップS52)、保存されたメディアデータの場合(S52:YES)、メディア保存部17から保存されたメディアデータを読み出して、対象の通信端末装置30へメディア転送部12にてメディアデータの送信を行う(ステップS53)。また、送信するメディアデータが保存されたメディアデータでない場合(S52:NO)、話者権を獲得した通信端末装置30からのメディアデータを受信して、受信したメディアデータをメディア転送部12にて対象の通信端末装置30へリアルタイムに送信する(ステップS54)。
このとき、対象の通信端末装置30へ送信すべきメディアデータを他の通信端末装置30から受信しているか否かを調べ(ステップS55)、受信している場合には(S55:YES)、受信したメディアデータをメディア保存部17に保存し(ステップS56)、ステップS57へ進む。受信していない場合には(S55:NO)、保存を行うことなくステップS57へ進む。
次いで、ステップS53にて保存したメディアデータを送信し、且つ、このメディアデータの送信が完了したか否かを調べる(ステップS57)。保存したメディアデータの送信が完了した場合には(S57:YES)、「メディア数」の値を1減算し(ステップS58)、遅延メッセージを送信した全ての通信端末装置30に対して遅延終了メッセージを送信し(ステップS59)、ステップS43へ戻る。保存したメディアデータの送信が完了していない場合(ステップS54にて、受信したメディアデータを送信した場合も含む)には(S57:NO)、ステップS43へ戻り、上述の処理を繰り返し行ってメディアデータの送信を行う。
以上により、PoCサーバ10は、複数の通信グループに参加した通信端末装置30へ送信すべきメディアデータが複数存在する場合に、通信グループの優先度及びユーザによるロック指定等に基づいて一のメディアデータを選択し、対象の通信端末装置30へ送信することができる。なお、1つの通信グループにのみ参加した通信端末装置30については、PoCサーバ10が受信したメディアデータを各ユーザの通信端末装置30へ送信するのみの処理であるためフローチャートの図示は省略する。
(変形例)
図13は、本発明の実施の形態1の変形例に係る通信システムの構成を示すブロック図である。変形例に係る通信システムのPoCサーバ110は、図2に示したPoCサーバ10に編集部121を追加した構成である。編集部121は、メディア保存部17に保存されたメディアデータを読み出して種々の編集処理を行ってメディア転送部12へ与える。これにより、編集処理を施したメディアデータを通信端末装置30へ送信することができる。
変形例に係る通信システムでは、ユーザは同時に聴くことができる発言の数を予め設定することができる。ユーザによっては、同時に2つの発言を聴くことができる場合もあり、このような場合には通信端末装置30の操作部32を操作して同時視聴数の設定を行う(例えば、同時視聴数=2と設定する)。この設定はPoCサーバ110へメッセージとして通知される。編集部121は、メディア保存部17に保存されたメディアデータのデータ容量を監視し、データ容量が予め定められた所定量を超えた場合には、メディア保存部17に保存されたメディアデータを送信する際に、同時視聴数で設定された数のメディアデータを読み出し、複数のメディアデータを重畳して1つのメディアデータを作成する編集処理を行う。ただし、同じ通信グループでの発言に係る複数のメディアデータを重畳することはない。このように、編集部121にて複数のメディアデータを重畳して通信端末装置30へ送信することによって、ユーザは複数の発言を同時に聴くことができる。
また、変形例に係る通信システムでは、ユーザはメディアデータの最速の再生速度を予め設定することができる。ユーザによっては、メディアデータを2〜3倍の速度で再生した場合であっても発言を聴くことができる場合もあり、このような場合には通信端末装置30の操作部32を操作して再生速度の設定を行う(例えば、再生速度=2倍と設定する)。この設定はPoCサーバ110へメッセージとして通知される。編集部121は、メディア保存部17に保存されたメディアデータのデータ容量を監視し、データ容量が予め定められた所定量を超えた場合には、メディア保存部17に保存されたメディアデータを送信する際に、メディアデータの再生時間を短縮する編集処理を行う。再生速度=2倍に設定されている場合であれば、例えば発言時間が5分のメディアデータを読み出して、2分30秒で再生できる倍速のメディアデータを作成する。このように、編集部121にて再生速度を短縮したメディアデータを通信端末装置30へ送信することによって、ユーザは保存されたメディアデータに係る発言をより速く聴くことができる。
なお、複数のメディアデータの重畳と、メディアデータの再生時間の短縮とは、いずれか一方のみを行う構成であってもよく、両方を行う構成であってもよい。また、編集部121がこれ以外の編集処理、例えばメディアデータ中の無音部分をカットする編集処理などを行う構成であってもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1に示した通信システムは、複数の通信グループに参加したユーザが聴くメディアデータをPoCサーバ10が優先度などに応じて選択する構成であるが、これを各通信端末装置30にて行う構成とすることもできる。図14は、本発明の実施の形態2に係る通信システムの構成を示すブロック図である。実施の形態2に係る通信システムのPoCサーバ310は、ネットワークインタフェース311にて受信した通信端末装置330からの参加要求メッセージ、話者権の獲得要求メッセージ及び放棄要求メッセージ等のメッセージがメッセージ処理部316に与えられ、これらのメッセージに応じて通信グループ管理部315にて通信グループの管理を行うと共に、話者権管理部314にて話者権の付与及び放棄等の管理を行う。これらの処理は実施の形態1に係る通信システムのPoCサーバ10と同様であるので詳細な説明は省略する。
PoCサーバ310では、発言権を獲得した通信端末装置330からのメディアデータを受信した場合、メディア転送部312にメディアデータが与えられる。メディア転送部312は、送信元の通信端末装置330に係る通信グループに参加している他の全ての通信端末装置330へ、与えられたメディアデータを一斉に送信する。
実施の形態2に係る通信システムの通信端末装置330は、PoC処理部333内に再生部334、監視・保存制御部335、話者権管理部336、通信グループ管理部337、メッセージ処理部338、ネットワークインタフェース339、メディア保存部340、メディア衝突判定・制御部341、及び優先・ロック制御部342等を備えている。1つの通信グループにのみ参加している通信端末装置330では、PoCサーバ310から1つのメディアデータのみを受信する。よって、メディアデータをネットワークインタフェース339にて受信した場合、このメディアデータを再生部334へ与えて再生し、音声としてユーザに出力する。
これに対して、複数の通信グループに参加している通信端末装置330では、異なる通信グループにて発言が同時的に行われた場合、PoCサーバ310から複数のメディアデータが送信される。複数のメディアデータを受信した場合には、一のメディアデータを再生部334にて再生すると共に、他のメディアデータを再生部334の監視・保存制御部335がメディア保存部340に保存する。再生するメディアデータ及び保存するメディアデータの選択は、メディア衝突判定・制御部341にて、実施の形態1の場合と同様に、ユーザによるロック指定の有無、各メディアデータに係る通信グループに付された優先順位、及び各メディアデータの発言開始時刻等に応じて行われる。
このため、通信端末装置330には、ユーザによるロック指定を操作部32にて受け付ける優先・ロック制御部342、通信グループに係る話者権の情報を管理するための話者権管理部336、及び各通信グループの優先度及びユーザ等の情報を管理するための通信グループ管理部337等が設けられている。通信端末装置330の話者権管理部336及び通信グループ管理部337には、PoCサーバ310の話者権管理部314及び通信グループ管理部315が管理する情報の一部(通信端末装置330が参加する通信グループに関する情報のみ)が複製して記憶されている。これらの情報はPoCサーバ310にて更新される都度、PoCサーバ310のメッセージ処理部316から通信端末装置330のメッセージ処理部338へメッセージとして通知され、話者権管理部336又は通信グループ管理部337へ与えられる。
以上のように、通信端末装置330に監視・保存制御部335、話者権管理部336、通信グループ管理部337、メディア保存部340、メディア衝突判定・制御部341及び優先・ロック制御部342等を備えることによって、実施の形態1のPoCサーバ10にて行ったメディアデータの選択及び保存等の処理(図10〜図12のフローチャートに示す処理)を通信端末装置330にて行うことが可能となる。ただし、実施の形態1のPoCサーバ10は、通信グループの優先度に応じてメディアデータの送信又は保存の処理を選択して行うが、実施の形態2の通信端末装置330は、通信グループの優先度に応じてメディアデータの再生又は保存の処理を選択して行う。また、実施の形態1のPoCサーバ10は遅延通知部20により遅延メッセージを送信する構成であるが、通信端末装置330にはこの機能は必要でなく、この機能に代えてメディア衝突判定・制御部341は表示部31に遅延の発生を通知するアイコン(図6及び図7参照)を表示する処理を行う機能を有している。
実施の形態2に係る通信システムにおいては、複数の通信グループにて同時的に発言が行われた場合であっても、PoCサーバ310は各通信グループに参加した複数の通信端末装置330へ発言に係るメディアデータを一斉送信するのみでよく、これを受信した通信端末装置330にて通信グループの優先度に応じてメディアデータの再生及び保存を行う。この場合であっても、実施の形態1に係る通信システムのようにPoCサーバ10が通信グループ優先度に応じてメディアデータの送信及び保存を行う場合と同様に、複数の通信グループに参加した通信端末装置330にてユーザが優先度の高いメディアデータを聴いた後に優先度の低いメディアデータを聴くことができる。よって、このユーザが複数の通信グループにて同時的に行われた発言を聞き逃すことはない。また、これらの処理を通信端末装置330にて行う場合には、これらの処理を行うためのアプリケーションプログラムをPoCサーバ310に記憶しておき、PoCサーバ310から通信端末装置330がダウンロードして実行する構成としてもよい。また、実施の形態1の変形例(図13参照)に示したPoCサーバ110が備える編集部121と同様の機能を有する機能ブロックを、通信端末装置330が備える構成とすることもできる。

Claims (10)

  1. 音声及び/又は映像のデータの送受信を行う通信手段、及び該通信手段が受信したデータを再生する再生手段を有する複数の通信端末装置と、複数の通信端末装置を通信グループとして管理する管理手段、通信グループにて一の通信端末装置にデータの送信の許可を与える許可手段、該一の通信端末装置が送信したデータを受信する受信手段、及び該受信手段が受信したデータを前記通信グループの他の複数の通信端末装置へそれぞれ送信する送信手段を有するサーバ装置とを備える通信システムにおいて、
    前記通信端末装置が複数の通信グループに参加可能にしてあり、
    前記通信端末装置は、画像を表示する表示部を有し、
    複数の通信グループに参加した通信端末装置にて再生すべき複数のデータを受信し、該複数のデータが異なる通信グループに係るデータの場合に、
    前記複数のデータの処理優先度を判定する判定手段と、
    データを保存する保存手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて、優先度が高いデータを処理すると共に、優先度が低いデータを前記保存手段により保存し、優先度が高いデータの処理後に優先度が低いデータの処理を行うデータ制御手段と、
    該データ制御手段がデータを前記保存手段に保存した場合に、保存したデータに係る通信グループの複数の通信端末装置について、データの処理がなされていない通信端末装置の前記表示部にデータを保存した旨を表示し、データの処理がなされた通信端末装置の前記表示部に、データの処理がなされていない通信端末装置に係る情報を表示する処理を行う表示処理手段と
    を備えることを特徴とする通信システム。
  2. 前記サーバ装置が、前記判定手段、前記保存手段及び前記データ制御手段を有し、
    前記判定手段は、複数の通信グループに参加した通信端末装置へ送信すべき複数のデータを前記受信手段が受信した場合に、前記複数のデータの送信処理の優先度を判定するようにしてあり、
    前記データ制御手段は、前記判定手段の判定結果に応じて、優先度が高いデータを前記通信端末装置へ前記送信手段により送信すると共に、優先度が低いデータを前記保存手段により保存し、優先度が高いデータの送信後に優先度が低いデータを送信するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記通信端末装置が、前記判定手段、前記保存手段及び前記データ制御手段を有し、
    前記判定手段は、異なる通信グループに係る複数のデータを受信した場合に、該複数のデータの再生処理の優先度を判定するようにしてあり、
    前記データ制御手段は、前記判定手段の判定結果に応じて、優先度が高いデータを前記再生手段により再生すると共に、優先度が低いデータを前記保存手段により保存し、優先度が高いデータの再生後に優先度が低いデータを再生するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記保存手段に保存されたデータのデータ量が所定量を超えた場合に、データの再生時間を短縮する編集処理又は複数のデータを重畳する編集処理を行う編集手段を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  5. 音声及び/又は映像のデータの送受信を行う通信手段、及び該通信手段が受信したデータを再生する再生手段を有する複数の通信端末装置と、複数の通信端末装置を通信グループとして管理する管理手段、通信グループにて一の通信端末装置にデータの送信の許可を与える許可手段、該一の通信端末装置が送信したデータを受信する受信手段、及び該受信手段が受信したデータを前記通信グループの他の複数の通信端末装置へそれぞれ送信する送信手段を有するサーバ装置とを備える通信システムにおいて、
    前記通信端末装置が複数の通信グループに参加可能にしてあり、
    複数の通信グループに参加した通信端末装置にて再生すべき複数のデータを受信し、該複数のデータが異なる通信グループに係るデータの場合に、
    前記複数のデータの処理優先度を判定する判定手段と、
    データを保存する保存手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて、優先度が高いデータを処理すると共に、優先度が低いデータを前記保存手段により保存し、優先度が高いデータの処理後に優先度が低いデータの処理を行うデータ制御手段と、
    前記保存手段に保存されたデータのデータ量が所定量を超えた場合に、データの再生時間を短縮する編集処理又は複数のデータを重畳する編集処理を行う編集手段と
    を備えることを特徴とする通信システム。
  6. 複数の通信端末装置を通信グループとして管理する管理手段と、通信グループにて一の通信端末装置に音声及び/又は映像のデータの送信の許可を与える許可手段と、該一の通信端末装置が送信したデータを受信する受信手段と、該受信手段が受信したデータを前記通信グループの他の複数の通信端末装置へそれぞれ送信する送信手段とを備えるサーバ装置において、
    前記通信端末は複数の通信グループに参加可能にしてあり、
    複数の通信グループに参加した通信端末装置へ送信すべき複数のデータを受信し、該複数のデータが異なる通信グループに係るデータの場合に、
    前記複数のデータの送信処理の優先度を判定する判定手段と、
    データを保存する保存手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて、優先度が高いデータを前記通信端末装置へ前記送信手段により送信すると共に、優先度が低いデータを前記保存手段により保存し、優先度が高いデータの送信後に優先度が低いデータを送信するデータ制御手段と
    前記保存手段に保存されたデータのデータ量が所定量を超えた場合に、データの再生時間を短縮する編集処理又は複数のデータを重畳する編集処理を行う編集手段と
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  7. 複数の装置間でサーバ装置を介して音声及び/又は映像のデータの送受信を行う通信グループに参加して、前記サーバ装置から送信の許可が与えられた場合にデータを前記サーバ装置へ送信すると共に、前記サーバ装置から送信されたデータを受信する通信手段と、該通信手段が受信したデータを再生する再生手段とを備える通信端末装置において、
    複数の通信グループに参加可能にしてあり、
    前記再生手段により再生すべき複数のデータを受信し、該複数のデータが異なる通信グループに係るデータの場合に、
    前記複数のデータの再生の優先度を判定する判定手段と、
    データを保存する保存手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて、優先度が高いデータを前記再生手段により再生すると共に、優先度が低いデータを前記保存手段により保存し、優先度が高いデータの再生後に優先度が低いデータを再生するデータ制御手段と
    前記保存手段に保存されたデータのデータ量が所定量を超えた場合に、データの再生時間を短縮する編集処理又は複数のデータを重畳する編集処理を行う編集手段と
    を備えることを特徴とする通信端末装置。
  8. 画像を表示する表示部を備え、
    前記データ制御手段がデータを前記保存手段に保存した場合に、前記表示部にデータを保存した旨を表示する処理を行う表示処理手段を備えること
    を特徴とする請求項に記載の通信端末装置。
  9. サーバ装置に、複数の通信端末装置を通信グループとして管理させ、通信グループにて一の通信端末装置に音声及び/又は映像のデータの送信の許可を与えさせ、該一の通信端末装置が送信したデータを受信させ、受信したデータを前記通信グループの他の複数の通信端末装置へそれぞれ送信させるコンピュータプログラムにおいて、
    複数の通信グループに参加した通信端末装置へ送信すべき複数のデータを受信し、該複数のデータが異なる通信グループに係るデータの場合に、
    サーバ装置に、
    前記複数のデータの送信処理の優先度を判定させ、
    優先度が高いデータを送信させ、
    優先度が低いデータを保存させ、
    保存したデータのデータ量が所定量を超えた場合に、データの再生時間を短縮する編集処理又は複数のデータを重畳する編集処理を行わせ、
    優先度が高いデータの送信後に優先度が低いデータを送信させること
    を特徴とするコンピュータプログラム。
  10. 通信端末装置に、複数の装置間でサーバ装置を介して音声及び/又は映像のデータの送受信を行う通信グループに参加させ、前記サーバ装置から送信の許可が与えられた場合にデータを前記サーバ装置へ送信させ、前記サーバ装置から送信されたデータを受信させ、受信したデータを再生させるコンピュータプログラムにおいて
    通信端末装置に、
    複数の通信グループに参加させ、
    再生すべき複数のデータを受信し、該複数のデータが異なる通信グループに係るデータの場合に、前記複数のデータの再生処理の優先度を判定させ、
    優先度が高いデータを再生させ、
    優先度が低いデータを保存させ、
    保存したデータのデータ量が所定量を超えた場合に、データの再生時間を短縮する編集処理又は複数のデータを重畳する編集処理を行わせ、
    優先度が高いデータの再生後に優先度が低いデータを再生させること
    を特徴とするコンピュータプログラム。
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