JP2008258844A - 通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】 敏速に音声の入力を行って通信相手にメッセージを伝えることができる通信端末を提供する。
【解決手段】 通信端末100は、音声データを送信するための予め設定された所定の操作がボタン101に対して行われたことを判断するボタン判断部105と、所定の操作が行われたことが判断されると、音声を入力して音声データとして録音する音声録音コントローラー109と、所定の操作が行われたことが判断されると、通信網を介した送信先との間の接続を確立する発呼制御部108と、確立された接続を通して、録音された音声データを送信する音声データ送信部110とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 通信端末100は、音声データを送信するための予め設定された所定の操作がボタン101に対して行われたことを判断するボタン判断部105と、所定の操作が行われたことが判断されると、音声を入力して音声データとして録音する音声録音コントローラー109と、所定の操作が行われたことが判断されると、通信網を介した送信先との間の接続を確立する発呼制御部108と、確立された接続を通して、録音された音声データを送信する音声データ送信部110とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、音声データを送信する通信端末に関する。
従来から音声通信を行う技術として、電話通信やPTT(Push To Talk)等のものがある。特許文献1には、移動体通信網においてPTTを行うPoC(Push To Talk over Cellular)が記載されている。
特開2006−287940号公報
しかしながら、電話通信やPTTにおいては、通信相手の端末に対して呼び出しを行なって、通信相手が呼び出しに応答したり留守番電話サービスに接続されたりして、音声を入力して送信できるまでに数秒〜十数秒程度の時間がかかっていた。即ち、上記の従来の音声通信を行う技術では、敏速に音声の入力を行って通信相手にメッセージを伝えるという点において問題があった。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、敏速に音声の入力を行って通信相手にメッセージを伝えることができる通信端末を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る通信端末は、音声データを送信するための予め設定された所定の操作が自端末に対して行われたことを判断する送信機能起動手段と、送信機能起動手段によって所定の操作が行われたことが判断されると、音声を入力して音声データとして録音する録音手段と、送信機能起動手段によって所定の操作が行われたことが判断されると、通信網を介した送信先との間の接続を確立する接続確立手段と、接続確立手段によって確立された接続を通して、録音手段によって録音された音声データを送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る通信端末では、音声データを送信するための予め設定された所定の操作が行われると音声データの入力及び録音と当該音声データを送信するための接続の確立とが行われる。従って、本発明に係る通信端末のユーザは当該操作を行った後すぐに、送信する音声を入力することができる。即ち、本発明に係る通信端末によれば敏速に音声の入力を行って通信相手にメッセージを伝えることができる。
録音手段は、通信端末に備えられる所定のボタンを押下されている間、音声を入力して音声データとして録音することが望ましい。この構成によれば、ユーザに対して、ボタンを押下している間に音声を入力することをさせることができる。
通信端末は、送信手段によって送信される音声データの送信先を示す情報を入力する送信先指定手段を更に備えることが望ましい。この構成によれば、任意の送信先に音声データを送信することができる。
通信端末は、送信手段により送信される音声データに、当該音声データが含まれる一連の発言を特定する識別子を付与する識別子付与手段を更に備えることが望ましい。この構成によれば、より適切な音声データの処理が可能になる。
通信端末は、自端末に対して送信された音声データを受信する受信手段を更に備えることが望ましい。この構成によれば、送信のみでなく、自端末に対して送信された音声データを処理することができる。
通信端末は、送信手段によって送信された音声データ、及び受信手段によって受信された音声データを格納する格納手段と、格納手段に格納された音声データを再生する再生手段と、を更に備えることが望ましい。この構成によれば、送受信された音声データを任意の時刻に再生することが可能となり、ユーザの利便性が向上する。
再生手段は、音声データに付与された、当該音声データが含まれる一連の発言を特定する識別子を参照して、格納手段に格納された複数の音声データを示す情報を一連の発言として出力することが望ましい。この構成によれば、一連の発言を容易に認識することができ、ユーザの利便性が更に向上する。
本発明によれば、音声データを送信するための予め設定された所定の操作が行われると音声データの入力及び録音と当該音声データを送信するための接続の確立とが行われるので、ユーザは当該操作を行った後すぐに、送信する音声を入力することができる。即ち、本発明によれば、敏速に音声の入力を行って通信相手にメッセージを伝えることができる。
以下、図面と共に本発明に係る通信端末の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に、本実施形態に係る通信端末100の構成を示す。通信端末100は、例えば、移動体通信網等の通信網に接続して、通信を行うことができる装置である。例えば、通信端末100は、携帯電話機等の移動通信端末に相当する。通信端末100は、後述するように録音した音声データを送信するという本発明に係る機能を有している。通信端末100において録音した音声データを送信する本発明に係る機能を、本実施形態ではPush to Report(PtR)と呼ぶ。また、通信端末100は、当該機能に加えて、PTTを行う機能を有している。
図1に示すように、通信端末100は、ボタン101と、マイク102と、ディスプレイ103と、スピーカー104と、ボタン判断部105と、電話帳データ格納部106と、発信部107と、発呼制御部108と、音声録音コントローラー109と、音声データ送信部110と、送信音声データ格納部111と、着呼制御部112と、着信部113と、音声再生コントローラー114と、音声データ受信部115と、受信音声データ格納部116と、ローカルデータ再生部117と、発信履歴着信履歴管理部118とを備えて構成されている。なお、図1において、破線で示される矢印の線は、通信端末100の各構成要素間で入出力される音声データを示す。
ここで、通信端末100の本実施形態に係る状態を以下のように定義する。「PtR関連機能起動前状態」は、PtRに係る機能が起動されていない状態である。「PtR送信機能起動状態」は、PtRにより音声データが送信される機能(PtR送信機能)が起動された状態であり、音声の録音が開始される前の状態である。「PtR録音中状態」は、PtRにより送信される音声データが録音されている状態である。「PtR送信待機状態」は、PtRにより音声データの送信を実行するか、ユーザに確認している状態である。「PtR着信機能起動状態」は、PtRにより音声データが着信される機能(PtR受信機能)が起動された状態である。「PtR音声受信中状態」は、PtRにより音声データが着信されている状態である。「PtR発着信履歴表示機能起動状態」は、PtRによる発着信の履歴を表示する機能が起動された状態である。「PtR音声再生機能起動状態」は、PtRにより送受信された音声データを再生する機能が起動された状態である。
ボタン101は、ユーザから押下されて通信端末100に対する入力が行われる部分である。即ち、ボタン101は、ユーザからの操作のインターフェースとなる部分である。通信端末100には、機能毎に複数のボタン101が設けられている。ボタン101に対する機能の割り当ては、ボタン101に対する単なる押下だけでなく、ボタン101を一定時間以上押下し続けるいわゆる長押し等の操作の仕方に応じても行われる。本実施形態では、複数のボタン101のうちの所定のボタン101(PTTボタン)の押下(短押し)が、PTTの機能を起動するための機能に割り当てられている。また、当該ボタン101の長押しが、PtRにおいて音声データを送信する機能であるPtR送信機能に予め割り当てられている。それ以外のボタン101操作に対する機能の割り当てについては後述する。ボタン101に対する操作内容は、ボタン101からボタン判断部105に通知される。
マイク102は、音声を入力して、音声データに変換して音声録音コントローラー109に入力する。ディスプレイ103は、入力された文字や画像を画面表示する部分である。スピーカー104は、入力された音声データを音声に変えて出力する部分である。
ボタン判断部105は、ボタン101に対する操作を判断する手段であり、より具体的には、PtRによって音声データを送信するための操作が自端末100に対して行われたことを判断する送信機能起動手段である。上述したようにPtRによって音声データを送信するための操作は、PTTの機能を起動するボタン101(PTTボタン)の長押しに設定されている。ボタン判断部105は、ボタン101から通知された操作内容に基づき上記の判断を行う。より具体的には、電話帳又はPtR発言履歴画面がディスプレイ103に表示されており、且つ、電話帳又は履歴エントリが選択されている時に、PtR送信機能に割り振られたボタン操作がなされた時、その旨を発信部107に伝える。
ここで電話帳とは、ユーザのボタン101に対する操作によって表示される、電話帳データ格納部106に格納された電話番号及び当該電話番号に対応付けられた氏名等を表示する画面である。電話帳エントリとは、1つの電話番号に対応するデータであり、電話帳からユーザのボタン101に対する操作によって1以上のものが選択される。PtR発言履歴画面とは、ユーザのボタン101に対する操作によって表示される、発信履歴着信履歴管理部118で管理される発信先又は着信先の端末の電話番号、及び音声データの発着信の時刻等を表示する画面である。履歴エントリは、後述するように発着信された1つの音声データに対応するデータであり、上記の電話番号及び発着信の時刻等が含まれており、PtR発言履歴画面からユーザのボタン101に対する操作によって1以上のものが選択される。
ボタン判断部105は、この時の画面表示が電話帳及びPtR発言履歴画面のどちらであるかの旨も伝える。この処理により、PtR送信機能が起動する。上記の各エントリが指定されていることを検出することは、音声データの送信先を示す情報を入力することに相当する。即ち、ボタン判断部105は、送信先指定手段である。なお、送信先の指定は、上記のように既に通信端末100に格納されている送信先を示す情報を指定する以外の方法で行われてもよい。例えば、送信先の端末の電話番号を入力する方法でもよい。
ボタン判断部105は、PtR送信機能が起動した状態で、PtRによって送信される音声データを録音するPtR録音機能に割り振られたボタン101に対する操作を検出した場合、発信部107にその旨を伝える。例えば、上述したように録音機能を実行させる操作は、PTTの機能を起動するボタン101の長押しをPtR送信機能の起動後も更に継続することに設定される。また、PtR録音機能に割り振られたボタン101に対する操作は、別のボタン101に対する操作としてもよい。また、ボタン判断部105は、録音機能を実行させる操作が終了(解放)されたことを検出して、発信部107にその旨を伝える。
また、ボタン判断部105は、PtR送信待機状態においてPtRによる送信を決定する機能に割り振られたボタン101が押下されると、その旨を発信部107に伝える。
また、ボタン判断部105は、PtRによる発着信の履歴をディスプレイ103に表示する機能を起動するボタン101の押下を検出した場合、その旨をローカルデータ再生部117に伝える。また、ボタン判断部105は、PtR発着信履歴画面が表示されている時に、PtRによる発言データを再生する機能に割り振られたボタン操作がされた場合、その旨をローカルデータ再生部117に伝える。PtRによる発言データを再生する機能は、例えば、ソフトメニューキー「再生」が割り当てられたボタン101が押下されることにより起動される。
電話帳データ格納部106は、音声データの送信先を特定する情報である電話番号の情報を格納する手段である。電話番号の情報は、例えば、送信先の端末のユーザの氏名等の名称と対応付けて格納されている。電話番号の情報は、必要に応じて電話帳データ格納部106から出力されてディスプレイ103に表示等されて、PtRによる音声データの送信先の特定に用いられる。
発信部107は、PtRによる音声データの送信処理を統括的に制御する手段である。即ち、発信部107は、後述する録音手段、接続確立手段及び送信手段の一機能を有している。発信部107は、ボタン判断部105より、PtR送信機能に割り振られたボタン操作された旨の通知を受け、PtR送信機能を立ち上げる。電話帳がディスプレイ103に表示されている場合、及びPtRの音声データ以外(音声通話履歴、テレビ電話、メール等)の発着信履歴が表示されている場合は、新規呼発信として扱い、ユニークな呼の識別子(PtR呼識別子)を作成する。PtR呼識別子は、PtRの機能により送信される音声データに、当該音声データが含まれる一連の発言を特定する識別子である。また、その時選択されている電話帳エントリの電話番号を電話帳より入手して、発信先(送信先)相手とする。PtRによる発着信履歴エントリが選択されている場合は、履歴呼発信として扱い、発信履歴着信履歴管理部118によってその時選択されている履歴エントリに含まれる発信先相手の電話番号及びPtR呼識別子を入手する。
また、発信部107は、PtR送信機能が立ち上がった状態で、ボタン判断部105からPtRにより送信される音声データを録音する機能に割り振られたボタンが押下された旨の通知を受けると、発呼制御部108にパケットベアラ確立指示を行う。この時、発信部107は、発信先相手の電話番号とPtR呼識別子を発呼制御部108に通知する。また、発信部107は、音声録音コントローラー109に音声録音を開始する指示を行う。音声録音開始を契機にPtR録音中状態となる。この時も、発信部107は、上記のように作成あるいは取得したPtR呼識別子を音声録音コントローラー109に通知する。
また、発信部107は、PtR録音中状態において、ボタン判断部105より、PtR録音に割り振られたボタン操作が終了した(開放された)旨の通知を受けると、音声録音コントローラー109に録音停止の指示を行う。発信部107は、当該通知の前に音声録音コントローラー109より、録音時間タイマーがタイムアウトした旨の通知を受けた場合は、音声録音コントローラー109に録音停止の指示を行う必要は無い。その一方、発信部107は、ディスプレイ103への表示等により、通信端末100のユーザに、録音された音声データを発信先相手に送信するか否かの確認を行う。ここで、通信端末100は、PtR送信待機状態となる。
また、発信部107は、PtR送信待機状態において、ボタン判断部105から、PtRによる送信を決定する機能に割り振られたボタン101が押下された旨の通知を受け、発呼制御部108に通信網との間にパケットベアラが確立され、音声データが送信できる状態かの確認を行う。音声データが送信できる状態であった場合、発信部107は、音声録音コントローラー109に音声データの通信網への送信指示を行う。通信網を介したパケットベアラを通じた発信先端末との間の接続が確立されておらず、音声データが送信できる状態でない場合は、発信先の端末との間の接続が確立されるまで待ち、音声録音コントローラー109に音声データの通信網への送信指示を行う。発信部107は、発呼制御部108からパケットベアラの確立が失敗した旨、即ち通信網への接続が失敗した旨の返答を受けた場合、ディスプレイ103への表示等を行ってユーザにその旨を通知する。
発信部107は、送信指示を行った後、音声録音コントローラー109より、音声データの送信結果を受け取ると、ディスプレイ103への表示等を行ってその旨をユーザへ通知する。また、発信部107は、送信が成功した場合は、成功結果と一緒に受信した音声データの送信時刻を示す情報を、発信先相手の電話番号及び当該音声データに係るPtR呼識別子と一緒に発信履歴着信履歴管理部118へ通知する。また、発信部107は、発呼制御部108に、音声データの送信を終了する旨の通知を通信網に行うよう指示する。
発呼制御部108は、発信部107からのパケットベアラ確立指示を契機に、PtRによる音声データを送信するための、通信網との間にパケットベアラを確立して、パケットベアラを通じた発信先端末との接続を確立する手段である。即ち、発呼制御部108は、ボタン判断部105によって、PtRによって音声データを送信するための操作が自端末100に対して行われたことが判断されると、通信網を介した送信先との間の接続を確立する接続確立手段である。パケットベアラ及び発信先端末との間の接続の確立は、例えば、通信網上のSIP(Sip Initiation Protocol)サーバに発INVITEを送信して、SIPサーバによるSIPに応じた機能が用いられて行われる。接続を確立するための発信である発INVITEは、PoCにおけるPoC発信及びPTT呼発信に相当する。ここで、発INVITEの中にPtR呼識別子を格納する。
発呼制御部108は、発信部107から、通信網とパケットベアラが確立したかの確認依頼を受けた時、既に発INVITEを通信網に送信していれば、発信部107に確立成功の旨を返答する。まだ、発INVITE送信が出来ていなかった場合は、送信成功後に発信部107へその旨を送信する。
もし、通信網とのパケットベアラ確立や、発INVITE送信成功が時間内に出来なかった場合、発呼制御部108は、通信網との接続失敗の旨を発信部107に返答する。発呼制御部108は、発信部107から音声データの送信終了通知を通信網に送信する旨の指示を受けると、通信網に対して音声データ送信終了通知を行う。音声データ送信終了通知は、具体的には例えば、通信網に対してBYEコマンドを送信することにより行われる。
音声録音コントローラー109は、発信部107からの音声録音の開始指示を受けると、マイク102から入力された音声の録音を開始する。即ち、音声録音コントローラー109は、ボタン判断部105によって、PtRによって音声データを送信するための操作が自端末100に対して行われたことが判断されると、音声を入力して音声データとして録音する録音手段である。音声録音コントローラー109は、音声の録音を開始すると同時に録音時間タイマーを開始させる。音声録音コントローラー109は、録音した音声データを送信データバッファ109aにためる。
また、音声録音コントローラー109は、PtR録音中状態において、発信部107から録音停止指示を受けると録音を中止する。発信部107より録音停止指示を受ける前に、録音時間タイマーがタイムアウトした場合、録音を中止し、録音時間タイマーがタイムアウトした旨を発信部107へ通知する。即ち、音声録音コントローラー109は、PTTの機能を起動するボタン101が押下されている間、音声を入力して音声データとして録音する。
また、音声録音コントローラー109は、発信部107から録音した音声データの通信網への送信指示を受けると、音声データ送信部110に対して、音声データの通信網への送信指示を行い、発信部107から通知されたPtR呼識別子と送信データバッファ109aに格納した音声データとを送る。
音声録音コントローラー109は、音声データの送信指示を行った後、音声データ送信部110より、音声データの送信及び格納の可否応答を得ると発信部107にその旨を通知する。音声データの送信及び格納が成功した場合は、一緒に通知される音声データ送信時刻を、発信部107へ送信する。
音声データ送信部110は、音声録音コントローラー109から音声データの通信網への送信指示と音声データとを受け取ると音声データを送信する。即ち、音声データ送信部110は、発呼制御部108によって確立された発信先端末との間の接続を通して、音声録音コントローラー109によって録音された音声データを送信する送信手段である。音声データ送信部110は、通信網に音声データの送信開始を通知し、当該通知に応じて通信網から音声データ受信準備が整った旨の連絡を受けると、音声データの送信を開始する。音声データ送信部110は、具体的には例えば、PoCの機能を利用する場合は、発言権の取得を行い、発言権取得後に音声データを送信する。
音声データ送信部110は、音声データの送信の際、送信する音声データに、音声録音コントローラー109から受け取ったPtR識別子を付与する。即ち、音声データ送信部110は、識別子付与手段でもある。音声データ送信部110は、通信網への音声データ送信と同時に、送信音声データ格納部111にPtR呼識別子と音声データとを対応付けて格納する。また、音声データ送信部110は、音声データの通信網への送信終了後、終了した旨の通知を通信網に行う。具体的には、通信網にフロア権解放通知を行うことにより、終了した旨の通知を行う。
音声データ送信部110は、音声データの通信網への送信と送信音声データ格納部111への格納が、無事完了した場合は、その旨を音声録音コントローラー109へ通知する。尚、音声データの送信や格納が不可であった場合もその旨を音声録音コントローラー109に通知する。尚、この時、音声データ送信時刻も音声録音コントローラー109に通知する。
送信音声データ格納部111は、音声データ送信部110から入力される、送信済みの音声データを格納する格納手段である。送信音声データ格納部111は、音声データに当該音声データに係るPtR呼識別子を対応付けて記憶する。
着呼制御部112は、通信網からのPtRによって音声データを受信する際に着信契機となる信号を受信して、通信網との間にパケットベアラを確立し、PtR受信機能を立ち上げる手段である。また、着呼制御部112は、通信網から、音声データの送信元の電話番号と当該音声データに係るPtR呼識別子との通知を受け、着信部113にPtRによる着信を受けた旨と電話番号及びPtR呼識別子とを通知する。その後、着呼制御部112は、通信網にPtRによる音声データ受信の準備中である旨を通知する。着呼制御部112は、具体的には、PoCにおけるPoC着信及びPTT呼着信時の動作により、上記処理を実行する。ただし、着呼制御部112は、着INVITE受信後、着INVITEに対する100 Trying応答を送信する。着INVITEの中から、送信元の電話番号とPtR呼識別子を抽出が終わると、着信部113にPtRによる着信を受けた旨と、音声データの送信元の端末の電話番号及び当該音声データに係るPtR呼識別子とを通知する。その後、着呼制御部112は、着INVITEに対する180 Trying応答を送信する。
着呼制御部112は、着信部113から、音声データ受信準備完了の旨の通知をうけると、通信網に対して、音声データ受信準備が整った旨の通知を行う。具体的には、着呼制御部112は、着INVITEに対する2000K応答を送信する。通信網よりBYEを受信した場合、着呼制御部112は、着信部113にその旨を通知する。
着信部113は、PtRによる音声データの受信処理を統括的に制御する手段である。即ち、着信部113は、後述する受信手段の一機能を有している。着呼制御部112から、PtRによる着信を受けた旨の通知を受け、音声再生コントローラー114に音声データの受信準備の指示を行う。この時、着呼制御部112から通知された、音声データの送信元の端末の電話番号を示す情報及び当該音声データに係るPtR呼識別子を音声再生コントローラー114に送信する。
着信部113は、音声データ受信準備完了の旨の通知を音声再生コントローラー114から受けたら、着呼制御部112にその旨を通知する。着信部113は、通信網よりBYEを受信した旨が着呼制御部112から通知されると、PtRによる音声データ受信が終了したものとして扱い、ディスプレイ103にその旨の表示を行う等して、ユーザにPtRによる音声データ着信を連絡する。着信部113は、音声再生コントローラー114によりPtRによる音声データの着信時刻が受信された後、発信履歴着信履歴管理部118に音声データ着信時刻を示す情報と電話番号及びPtR呼識別子とを送信する。
音声再生コントローラー114は、着信部113からPtRによる音声データの受信準備の指示と、音声データの送信元の端末の電話番号を示す情報及び当該音声データに係るPtR呼識別子とを受け、音声データ受信部115に当該電話番号を示す情報及びPtR呼識別子を送る。音声再生コントローラー114は、音声データ受信部115から準備が完了した旨の回答を得ると、着信部113へその旨を通知する。また、音声再生コントローラー114は、音声データ受信部115から音声データの受信開始時刻(着信時刻)を示す情報を受信後、その時刻を着信部113へ送信する。
音声再生コントローラー114は、ローカルデータ再生部117より、PtRによる音声データの再生指示を受信して、音声データを再生する。音声再生コントローラー114は、再生指示と同時に受信したPtR呼識別子、時刻及び電話番号を示す情報に基づいて、送信音声データ格納部111又は受信音声データ格納部116から音声データを探し出して取得し、スピーカー104に当該音声データを入力して再生する。即ち、音声再生コントローラー114は、送信音声データ格納部111及び受信音声データ格納部116に格納された音声データを再生する再生手段である。
音声データ受信部115は、自端末100に対してPtRにより送信された音声データを通信網から受信する受信手段である。具体的には、音声データ受信部115は、音声再生コントローラー114から、音声データの送信元の端末の電話番号を示す情報及び当該音声データに係るPtR呼識別子を受け取り、音声データ受信を待つ準備が出来たら、音声再生コントローラー114にその旨を通知する。音声データ受信部115は、通信網からの音声データ送信の合図を受けてから、音声データ受信タイマーを開始させる。タイマーがタイムアウトした場合、音声データ受信部115は、その時点で受信した以上の音声データを通信網から送信されていないものとし、音声データ受信を終了する。タイムアウト前に音声データ送信が終了した旨が通達された場合は、音声データ受信部115は、タイマーを終了させ音声データ受信を終了させる。なお、音声データ受信部115は、通信網からの音声データ送信の合図を受けなくても、音声データが送信されてきた場合は、当該音声データを有効なデータとして扱う。
上記のように音声データ受信部115に音声データ受信タイマーを設けるのは、音声データ受信を開始してから最後のデータまで受信する前に、通信網との接続状況が悪化した場合にデータ待ちの状態をいつまでも継続させないためである。データ待ちの状態を終了させるために、別の手段として(又は、音声データ受信タイマーと組合わすことも可として)、最後に受信した音声データから次の音声データを受信するまで一定時間以上(例えば、数秒から数十秒程度の時間)かかったら音声データ待ちの状態を終了させる、音声データ無通信監視タイマーを設けてもよい。
音声データ受信部115は、通信網からの音声データ受信開始時の時刻(着信時刻)を取得する。PtRによる音声データ受信完了後は、音声データ受信部115は、PtRによる音声データを、音声データ受信開始時刻(着信時刻)と音声データの送信元の端末の電話番号を示す情報及び当該音声データに係るPtR呼識別子とに対応付けて、受信音声データ格納部116に格納する。格納終了後、音声データ受信部115は、音声データ受信開始時刻を音声再生コントローラー114に送信する。
受信音声データ格納部116は、音声データ受信部115から入力される、受信済みの音声データを格納する格納手段である。受信音声データ格納部116は、音声データを、音声データ受信開始時刻(着信時刻)と音声データの送信元の端末の電話番号を示す情報及び当該音声データに係るPtR呼識別子とに対応付けて記憶する。
ローカルデータ再生部117は、PtR発着信履歴画面を起動する機能に割り振られたボタン操作を検出した旨を、ボタン判断部105から受けた時、PtR音声データ発着信履歴エントリのリストを送信するように、発信履歴着信履歴管理部118に対して指示する。ローカルデータ再生部117は、発信履歴着信履歴管理部118からPtR音声データ発着信履歴エントリのリストを受信すると、その内容をディスプレイ103に表示させる。ここで、ローカルデータ再生部117は、音声データに付与されたPtR識別子を参照して、同一のPtR識別子を有する複数の音声データに係る情報を送信時刻又は着信時刻順に並べて、当該複数の音声データを一連の発言としてディスプレイ103に表示させる。即ち、ローカルデータ再生部117は、音声データに付与されたPtR呼識別子を参照して、通信端末100により送受信された複数の音声データを示す情報を一連の発言として出力するという再生手段の一機能を提供するものである。
ローカルデータ再生部117は、PtRによる発言データを再生する機能に割り振られたボタン操作がされた旨をボタン判断部105から受けた時、発信履歴着信履歴管理部118から、その時、ディスプレイ103上で選択されている履歴エントリに記録されているPtR呼識別子及び発着信した時刻と、発信履歴の場合は発信先相手の端末の電話番号、着信履歴の場合は発信者の端末の電話番号とを取得する。ローカルデータ再生部117は、音声再生コントローラー114にPtRによる音声データの再生指示を通知する。この時、先に取得したPtR呼識別子及び発着信した時刻と、電話番号とを音声再生コントローラー114に通知する。
発信履歴着信履歴管理部118は、発信部107から、PtRによる音声データの送信時刻を示す情報と、発信先相手の電話番号及び当該音声データに係るPtR呼識別子とを受信したら、当該電話番号の端末を発信先としたPtR音声データ発信履歴エントリを一つ作成する。この履歴エントリには、送信時刻を示す情報と、電話番号と、PtR呼識別子とが対応付けて含まれる。
発信履歴着信履歴管理部118は、着信部113から、PtRによる音声データの着信時刻を示す情報と、発信元相手の電話番号及び当該音声データに係るPtR呼識別子とを受信したら、当該電話番号の端末を発信元としたPtR音声データ着信履歴エントリを一つ作成する。この履歴エントリには、着信時刻を示す情報と、電話番号と、PtR呼識別子とが対応付けて含まれる。
発信履歴着信履歴管理部118は、ローカルデータ再生部117から、ディスプレイ103に表示するPtR音声データ発着信履歴エントリのリストの送信依頼を受けると、PtR音声データ発着信履歴エントリ(上述したPtR音声データ発信履歴エントリ及びPtR音声データ着信履歴エントリ)を、同じPtR呼識別子を持つPtR音声データ発信履歴エントリとPtR音声データ着信履歴を一つのグループとして、エントリに記録されている時刻を元に時系列にリストにまとめたものを、ローカルデータ再生部117へ送信する。以上が通信端末100の各機能の説明である。
図2に通信端末100のハードウェア構成を示す。図2に示すように、通信端末100は、CPU(Central Processing Unit)1001、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)1002及びROM1003(Read Only Memory)、上述したボタン101等を含んで構成される操作部1004、無線通信部1005、並びにアンテナ1006等のハードウェアにより構成されている。また、通信端末100は、上述した音声を入力するマイク102、画像を表示するディスプレイ103、及び音声を出力するスピーカー104も備えている。これらの構成要素が動作することにより、上述した通信端末100の各機能が発揮される。
引き続いて、フローチャートを用いて、本実施形態に係る通信端末100において実行される処理について説明する。まず、図3のフローチャートを用いて、PtRにより音声データを送信する処理について説明する。
まず、通信端末100では、電話帳又はPtR発言履歴画面がディスプレイ103に表示されており、かつ電話帳エントリ又は履歴エントリがユーザのボタン101に対する操作により選択される(発信001)。続いて、ボタン判断部105によって、ユーザによってPTTボタンが押下されていることを検出して、当該ボタンの押下が長押しであるのか、あるいは短押しであるのかが判別される(発信002)。短押しと判断された場合は、選択されていたエントリに登録されていた電話番号を発信先相手として、通常のPoC関連機能のPTT呼発信を実行する(発信003)。
長押しと判別された場合は、ボタン判断部105によって、PtR送信機能が起動される。続いて、ボタン判断部105によって、この時の画面表示が電話帳及びPtR発言履歴画面の何れであるかが判断されて、判断結果が発信部107に伝えられる。続いて、発信部107によって、PtR送信機能が起動される(発信004)。電話帳が表示されており、電話帳エントリが選択されていた場合、発信部107によって、PtRによる音声データの送信は新規呼として扱われ、ユニークな呼の識別子(PtR呼識別子)が作成される。また、発信部107によって、その時選択されている電話帳エントリの電話番号が電話帳より取得されて、発信先相手の電話番号とされる(発信005)。
PtR発言履歴画面が表示されており、履歴エントリが選択されていた場合、発信部107によって、PtRによる音声データの送信は履歴呼として扱われ、発信履歴着信履歴管理部118からその時選択されている履歴エントリの通信相手の電話番号と、履歴エントリに記録されているPtR呼識別子とが取得される(発信006)。
続いて、ボタン判断部105によって、ユーザによるPtR録音機能に割り振られたボタン押下を検出した場合、発信部107から指示された発呼制御部108によってパケットベアラの確立が行われ、この時、発信先相手との接続を確立するための、発信先相手の電話番号と呼識別子とを含んだ呼発信が行われる。この呼発信は、上述したようにPoCにおけるPoC発信及びPTT呼発信に相当する(発信007)。
続いて、発信部107から指示された音声録音コントローラー109によって、音声の録音が開始される(発信008)。音声の録音が開始されると同時に、音声録音コントローラー109によって録音時間タイマーが開始される。(発信009)。ユーザにより押下されていたPtR録音機能に割り振られたボタン101が開放されたことがボタン判断部105によって検出されて、それに応じて発信部107から音声録音コントローラー109に指示が行われると、音声録音コントローラー109による録音は停止される。当該指示の前に、音声録音コントローラー109の録音時間タイマーがタイムアウトした場合も、録音が停止される(発信010)。
続いて、発信部107によって、PtRによる音声データを発信先相手に送信するか否かの確認が、ユーザに対して行われる。確認は、具体的にはディスプレイ103に確認メッセージを表示させることにより行われる(発信011)。ここで、ユーザによって送信をキャンセルするボタンあるいはオンフックボタンが押下されると、その旨の通知が、それを検出したボタン判断部105から発信部107になされ、音声データが送信されずに、発信部107によって処理が終了される。
一方、ユーザによってPtRによる送信を決定する機能に割り振られたボタン101が押下されると、その旨の通知がボタン判断部105から発信部107になされる。続いて、音声データが送信できる状態かの確認が、発信部107から発呼制御部108に対して行われる(発信012)。
音声データが送信できる状態で無かった場合、発呼制御部108によって通信網との接続が可能であるのかが判別される(発信013)。音声データが送信できる状態で無かった場合で通信網への接続が不可と判別された時は、ディスプレイ103での表示等によりユーザにその旨が通知され、音声データは送信されずに処理が終了する。音声データが送信できる状態で無かった場合で通信網への接続が可能であると判別された時は、音声データが送信できる状態になるまで待機状態がとられる(発信014)。
通信網を介した送信先との間の接続が確立されていた場合(送信014おける待機状態の後、確立された場合)、発信部107から音声録音コントローラー109にPtRによる音声データの通信網への送信指示が行われる。録音した音声データの通信網への送信指示が発信部107から行われると、音声録音コントローラー109から音声データ送信部110に、送信される音声データと当該音声データに係るPtR呼識別子と音声データとが送信されて、音声データの通信網への送信指示が行われる。
続いて、音声データ送信部110によって、通信網に音声データの送信開始が通知されて、通信網から音声データ受信準備が整った旨の連絡を受けると、PtRによる音声データが通信網へ送信される(発信015)。続いて、音声データ送信部110によって、通信網への音声データ送信と同時に、送信音声データ格納部111に送信された音声データと当該音声データに係るPtR呼識別子とが対応付けられて格納される(発信016)。音声データの通信網への送信終了後、終了した旨の通知が音声データ送信部110から通信網に対して行われる。また、この際、発信部107によって音声データの送信時刻を示す情報が取得されて、発信部107から発信履歴着信履歴管理部118に当該情報が、発信先相手の電話番号及び当該音声データに係るPtR呼識別子と一緒に通知される。発信履歴着信履歴管理部118では、これらの情報に基づいてPtR音声データ発信履歴エントリが生成される。
音声データの送信と送信音声データ格納部111への格納とが、無事完了した場合は、その旨が送信音声データ格納部111から音声録音コントローラー109に通知される。また、音声データ送信部110から音声録音コントローラー109に音声データの送信及び格納の可否応答が行われ、音声録音コントローラー109から発信部107にその旨が通知される。続いて、発信部107から、PtRによる音声データの送信結果が、例えば、ディスプレイ103にその旨を表示することによってユーザへ通知される(発信017)。また、発信部107から発呼制御部108に、PtRによる音声データの送信を終了する旨の通知を通信網に行うよう指示がなされる。続いて、発信部107から指示を受けた発呼制御部108によって、通信網に対して、音声データ送信終了通知が行なわれる。以上がPtRにより音声データを送信する処理である。
引き続いて、図4のフローチャートを用いて、PtRにより送信された音声データを受信する処理について説明する。まず、通信端末100では、着呼制御部112によって、通信網からのPtRの着信契機となる信号が受信される。続いて、当該信号を受信した着呼制御部112によって、通信網との間にパケットベアラが確立されて、PtR受信機能が起動される。続いて、着呼制御部112から着信部113に、PtRによる着信を受けた旨と、通信網から通知された音声データを送信した端末の電話番号及び当該音声データに係るPtR呼識別子とが送信される。その後、着呼制御部112から通信網に、PtRによる音声データ受信の準備中である旨が通知される(着信001)。
続いて、着呼制御部112からPtRによる着信を受けた旨の通知を受け着信部113によって、音声再生コントローラー114に対して、PtRによる音声データ受信準備の指示を行う。この時併せて、着信部113から音声再生コントローラー114に、音声データの送信元の端末の電話番号及び当該音声データのPtR呼識別子が送信される。続いて、音声再生コントローラー114から音声データ受信部115に、上記の電話番号及びPtR呼識別子が送られる。電話番号及びPtR呼識別子を受信した音声データ受信部115によって、音声データ受信を待つ準備が行われる(着信002)。準備(メモリー確保等)が出来たか否かは、音声データ受信部115において判断される(着信003)。
何かしらの理由により音声データ受信が不可であった場合、準備することが可能なのかが、着信部113において判断される(着信004)。当該判断により、準備に時間が掛かっていると判断された場合、準備完了まで待機される(着信005)。一方で、準備することが不可能であると判断された場合、ディスプレイ103での表示等によりユーザにその旨が通知され、音声データは受信されずに処理が終了する。
音声データ受信を待つ準備が出来たと判断された場合、音声データ受信部115から音声再生コントローラー114にその旨が通知される。続いて、音声再生コントローラー114から着信部113に音声データ受信を待つ準備が出来た旨が通知される。更に、着信部113から着呼制御部112にその旨が通知される。
続いて、着呼制御部112から、PtRによる音声データ受信準備が整った旨の連絡が通信網に行われる。通信網からの音声データ送信の合図を受けてから、音声データ受信部115では、音声データ受信タイマーを開始させ、通信網から送信された音声データの受信が行われる。タイマーがタイムアウトした場合、その時点で受信した以上の音声データは、通信網から送信されてないものとし、音声データ受信の処理が終了される。タイムアウト前に、音声データ送信が終了した旨が通信網から通知された場合は、タイマーを終了させ、音声データ受信を終了させる。なお、通信網からの音声データ送信の合図を受けなくても、音声データが送信されてきた場合は、送信された音声データは有効なデータとして扱われる。この時も、音声データ受信部115では、音声データ受信タイマーを開始させる。受信タイマー開始時刻が、通信網からの音声データ受信開始時刻とされる(着信006)。
音声データ受信部115による音声データの受信完了後、音声データ受信部115から、受信音声データ格納部116に、音声データ受信開始時刻と、音声データの送信元の端末の電話番号を示す情報及び当該音声データに係るPtR呼識別子とが対応付けて格納される。格納終了後、音声データ受信部115から音声再生コントローラー114に、音声データ受信開始時刻を示す情報が送信される(着信007)。
続いて、音声再生コントローラー114から着信部113に、音声データ受信開始時刻、電話番号及びPtR呼識別子を示す情報が送信される。更に、着信部113から発信履歴着信履歴管理部118にそれらの情報が送信される。発信履歴着信履歴管理部118では、それらの情報からPtR音声データ着信履歴エントリが作成される。続いて、着呼制御部112によって、通信網からBYEが受信されると、PtRによる音声データ受信が終了したものとして扱われ、ディスプレイ103への表示を行う等して、ユーザへPtRによる音声データ着信があったことが通知される(着信008)。以上がPtRにより音声データを受信する処理である。
引き続いて、図5のフローチャートを用いて、PtRにより送受信された音声データを再生する処理について説明する。通信端末100では、PtRによる発着信の履歴、即ちPtR発言履歴画面をディスプレイ103に表示する機能を起動するボタン101のユーザによる押下が、ボタン判断部105によって検出された場合、ボタン判断部105からその旨がローカルデータ再生部117に通知される。続いて、ローカルデータ再生部117によって、発信履歴着信履歴管理部118から、PtR音声データ発着信履歴エントリが取得される(再生001)。PtR音声データ発着信履歴エントリの取得の際、各エントリは、同じPtR呼識別子を持つPtR音声データ発信履歴エントリとPtR音声データ着信履歴エントリとを一つのグループとして、エントリに記録されている時刻を元に時系列にリストにまとめたリストとして取得される。
続いて、ローカルデータ再生部117によって、取得されたPtR音声データ発信履歴エントリに基づいて、PtRによる音声データの発着信の履歴がディスプレイ103に表示される(再生002)。表示は、図6に示すように、音声データに付与されたPtR識別子が参照されて、同一のPtR識別子を有する複数の音声データに係る情報を送信時刻又は着信時刻順に、当該複数の音声データを一連の発言として並べられて、行われる。また、表示される情報は、図6に示すように日付を含めた送受信の時刻、及び電話帳データ格納部106等に格納されている電話番号に対応付けられた氏名等の登録された名称である。また、一連の発言の最初の発言は、他の発言と区別できるように左に少しずらして表示するのが好ましい。
続いて、ディスプレイ103にPtR発言履歴画面が表示されている状態で、ボタン101に対するユーザの操作によって、当該表示において1つ以上の履歴エントリが選択される(再生003)。ディスプレイ103にPtR発言履歴画面が表示され、何れかのエントリが選択されている際に、PtR送信機能が起動されるボタン操作が行われたと、ボタン判断部105によって判断された場合(再生004)は上述したように、音声データの送信の処理が行われる(発信018、図3における発信006からの処理に対応する)。
一方で、ディスプレイ103にPtR発言履歴画面が表示され、何れかのエントリが選択されている際に、PtRによる発言データを再生する機能に割り振られたボタン操作が行われたと、ボタン判断部105によって判断された場合(再生004)はその旨が、ボタン判断部105からローカルデータ再生部117に伝えられる。
続いて、ローカルデータ再生部117によって、その時、ディスプレイ103上で選択されている履歴エントリに記録されているPtR呼識別子及び発着信した時刻と、発信履歴の場合は発信先相手の端末の電話番号、着信履歴の場合は発信者の端末の電話番号とが発信履歴着信履歴管理部118から取得される(再生005)。
続いて、ローカルデータ再生部117から音声再生コントローラー114に音声データの再生指示が行われる。この時、先に取得されたPtR呼識別子、発着信した時刻、及び電話番号が併せて通知される。続いて、再生指示が行われた音声再生コントローラー114によって、再生指示と同時に通知されたPtR呼識別子、時刻及び電話番号を示す情報に基づいて、送信音声データ格納部111又は受信音声データ格納部116から音声データが取得されて、スピーカー104に当該音声データが入力されて再生される(再生006)。以上がPtRにより送受信された音声データを再生する処理である。
上述したように本実施形態に係る通信端末100では、音声データを送信するための予め設定された所定の操作が行われると、音声データの入力及び録音と当該音声データを送信するための接続の確立とが行われる。従って、通信端末100のユーザは当該操作を行った後すぐに音声を入力することができ、敏速に音声の入力を行って通信相手にメッセージを伝えることができる。
また、本実施形態の通信端末100のように、PTTの機能を起動するボタン101が押下されている間、音声を入力して送信する音声データとして録音することとすれば、ユーザに対して、ボタンを押下している間に音声を入力することをさせることができる。即ち、ユーザに本実施形態の通信端末100の機能を利用させることで、PoCのようなボタンを押下しながら発言して、相手にメッセージを送るという動作にユーザをなれさせることができる。一方、既にボタンを押下しながら発言するという動作に慣れているユーザにとっては、容易に本実施形態の通信端末100の機能を利用することができる。
また、本実施形態の通信端末100のように、送信先を示す情報を入力することとすれば、任意の送信先に音声データを送信することができる。また、本実施形態のように、音声データにPtR呼識別子を付与することとすれば、より適切な音声データの処理が可能になる。また、本実施形態の通信端末100のように音声データを送信する機能だけでなく、音声データを受信する機能を有していることが望ましい。また、本実施形態の通信端末100のように送受信された音声データを格納して再生できる機能を備えていれば、送受信された音声データを任意の時刻に再生することが可能となり、ユーザの利便性が向上する。但し、必ずしも音声を再生する機能を備えている必要は無く、例えば、受信された音声データは受信時に再生されてもよい。
また、図6に示すようにPtR呼識別子に基づいて、一連の発言である音声データに係る情報をまとめて表示することとすれば、一連の発言を容易に認識することができ、ユーザの利便性が更に向上する。
100…通信端末、101…ボタン、102…マイク、103…ディスプレイ、104…スピーカー、105…ボタン判断部、106…電話帳データ格納部、107…発信部、108…発呼制御部、109…音声録音コントローラー、109a…送信データバッファ、110…音声データ送信部、111…送信音声データ格納部、112…着呼制御部、113…着信部、114…音声再生コントローラー、115…音声データ受信部、116…受信音声データ格納部、117…ローカルデータ再生部、118…発信履歴着信履歴管理部、1001…CPU、1002…RAM、1003…ROM、1004…操作部、1005…無線通信部、1006…アンテナ。
Claims (7)
- 音声データを送信するための予め設定された所定の操作が自端末に対して行われたことを判断する送信機能起動手段と、
前記送信機能起動手段によって前記所定の操作が行われたことが判断されると、音声を入力して音声データとして録音する録音手段と、
前記送信機能起動手段によって前記所定の操作が行われたことが判断されると、通信網を介した送信先との間の接続を確立する接続確立手段と、
前記接続確立手段によって確立された接続を通して、前記録音手段によって録音された音声データを送信する送信手段と、
を備える通信端末。 - 前記録音手段は、前記通信端末に備えられる所定のボタンを押下されている間、前記音声を入力して音声データとして録音することを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
- 前記送信手段によって送信される前記音声データの送信先を示す情報を入力する送信先指定手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信端末。
- 前記送信手段により送信される音声データに、当該音声データが含まれる一連の発言を特定する識別子を付与する識別子付与手段を更に備える請求項1〜3の何れか一項に記載の通信端末。
- 自端末に対して送信された音声データを受信する受信手段を更に備える請求項1〜3の何れか一項に記載の通信端末。
- 前記送信手段によって送信された音声データ、及び前記受信手段によって受信された音声データを格納する格納手段と、
前記格納手段に格納された音声データを再生する再生手段と、
を更に備える請求項5に記載の通信端末。 - 前記再生手段は、前記音声データに付与された、当該音声データが含まれる一連の発言を特定する識別子を参照して、前記格納手段に格納された複数の音声データを示す情報を一連の発言として出力することを特徴とする請求項6に記載の通信端末。
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