以下、本発明による映像会議装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素およびステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
本実施の形態による映像会議装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態による映像会議システムの構成を示すブロック図である。図1において、本実施の形態による映像会議システム1は、映像会議装置10と、第1の映像会議装置20と、第2の映像会議装置30を備える。映像会議装置10、第1の映像会議装置20、第2の映像会議装置30は、他の映像会議装置と映像音声情報を通信することによって行われる会議である映像会議を行うものであり、互いに有線または無線の通信回線500を介して接続されている。通信回線500は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網、映像会議装置を接続するケーブル等である。また、会議とは、2以上の人が双方向で話をする状況を含むものとする。したがって、いわゆるビジネス上の会議のみでなく、主婦や友人が話をしている状況も会議に含まれるものとする。また、会議には、セミナーや講演等のように、説明者が情報受領者に対して情報を提供する形式も含まれるものとする。
図2は、本実施の形態による映像会議装置10の構成を示すブロック図である。図2において、本実施の形態による映像会議装置10は、映像音声情報受付部11と、通信部12と、出力部13と、入力受付部14と、選択制御部15とを備える。
映像音声情報受付部11は、映像情報および音声情報を含む映像音声情報を受け付ける。映像音声情報の受け付けは、映像情報の受け付けと、音声情報の受け付けとが別々になされてもよく、両者が一括してなされてもよい。ここで、この受け付けは、例えば、入力デバイス(例えば、撮影部やマイクロフォンなど)から入力された情報の受け付けでもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信でもよい。なお、映像音声情報受付部11は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、撮影部やマイクロフォンなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。本実施の形態では、映像音声情報受付部11は、受付を行うためのデバイスを含まないものとする。また、映像音声情報受付部11は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
通信部12は、他の映像会議装置に映像音声情報受付部11が受け付けた映像音声情報を送信する。また、通信部12は、他の映像会議装置から送信された映像音声情報を受信する。この映像音声情報の通信は、映像会議を行うためになされるものであって、通信回線500を介して行われるものである。通信部12は、映像会議の開始を要求する情報である開始要求が他の映像会議装置から送信された場合には、その開始要求を受信する。その第2の映像会議装置30から送信された開始要求には、第2の映像会議装置30で受け付けられた映像情報が少なくとも含まれていてもよい。なお、第2の映像会議装置30で受け付けられた音声情報も、その開始要求に含まれていてもよい。また、その開始要求に含まれている映像情報は、1フレーム分の映像情報であってもよく、2以上のフレーム分の映像情報であってもよい。その開始要求に含まれる映像情報が、後述する出力部13で出力されることにより、映像会議装置10のユーザは、どのユーザの映像会議装置から開始要求が送信されたのかを容易に知ることができるようになる。なお、通信部12は、通信を行うための通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい(この場合には、通信部12と通信回線500との間に図示しない通信デバイスが存在することとなる)。また、通信部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、または通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
出力部13は、通信部12が受信した映像音声情報を出力する。映像音声情報の出力は、映像情報の出力と、音声情報の出力とが別々になされてもよく、両者が一括してなされてもよい。また、通信部12が受信した開始要求に映像情報や音声情報が含まれる場合には、出力部13は、その映像情報等を出力してもよい。ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)への表示を含んでもよく、所定の機器への通信回線を介した送信を含んでもよく、スピーカによる音声出力を含んでもよく、所定の記録媒体への蓄積を含んでもよい。なお、映像音声情報が所定の機器へ送信された場合や、映像音声情報が所定の記録媒体に蓄積された場合であっても、その映像音声情報は、最終的には表示デバイスに表示され、スピーカから音声出力され、ユーザによって視聴されるものとする。そうでなければ、映像会議が行われ得ないからである。また、出力部13は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやスピーカなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。本実施の形態では、出力部13は、表示デバイスとスピーカとを含まないものとする。また、出力部13は、ハードウェアによって実現されてもよく、または、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
入力受付部14は、ユーザからの入力を受け付ける。ここで、この受け付けは、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報の受け付けでもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信でもよい。なお、入力受付部14は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、キーボードやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、入力受付部14は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
選択制御部15は、第1の映像会議装置20との映像会議を行っている際に、第2の映像会議装置30から送信された開始要求を通信部12が受信した場合に、入力受付部14が受け付けた入力に応じて、第1の映像会議装置20との映像会議、または、第2の映像会議装置30との映像会議を選択する。映像会議を選択するとは、どの映像会議装置と映像会議を行うのかについて決定することである。そして、選択制御部15は、選択した映像会議を行うように、通信部12、出力部13を制御する。ここで、「映像会議を行うように、通信部12、出力部13を制御する」とは、映像会議の処理を行うように通信部12、出力部13を制御することであり、具体的には、映像音声情報受付部11で受け付けられた映像音声情報を、映像会議を行っている先方の映像会議装置に送信するように通信部12を制御し、その先方の映像会議装置から送信され、通信部12で受信された映像音声情報を、表示デバイス等に出力するように出力部13を制御する処理のことである。
選択制御部15は、通信部12や出力部13等の制御を、設定情報を生成することによって行ってもよい。その設定情報は、映像会議装置10における映像音声情報の入力元と、出力先とを設定する情報である。映像音声情報の入力元とは、例えば、映像音声情報受付部11が映像音声情報を受け付ける入力デバイス(例えば、マイクロフォンや撮影部等)であってもよく、通信部12が受信した映像音声情報の送信元の映像会議装置であってもよい。また、映像音声情報の出力先とは、例えば、出力部13が映像音声情報を出力する出力デバイス(例えば、スピーカやディスプレイ等)であってもよく、通信先が送信する映像音声情報の送信先の映像会議装置であってもよい。映像音声情報受付部11、通信部12、出力部13は、この設定情報で設定されるように映像音声情報等の受け付け、送受信、出力等を行うことによって、設定情報に応じた処理が行われることになる。この設定情報の詳細については、後述する具体例において説明する。なお、選択制御部15は、設定情報を用いないで通信部12や出力部13等の制御を行ってもよい。
また、選択制御部15は、入力受付部14で第2の映像会議装置30との映像会議を選択する入力が受け付けられた場合に、第2の映像会議装置30と映像会議を行うように制御すると共に、第1の映像会議装置20から送信された映像情報が出力部13で少なくとも出力されるように制御してもよい。なお、この場合に、第1の映像会議装置20から送信された音声情報も出力部13で出力されるように制御してもよい。このようにすることで、映像会議装置10のユーザは、第2の映像会議装置30との映像会議中に第1の映像会議装置20からの映像情報を見たり、音声情報を聞いたりすることができ、待機中の第1の映像会議装置20のユーザの様子を知ることができうる。ここで、待機中とは、映像会議の開始を待っている状態である。待機中である映像会議装置は、例えば、所望の映像会議を行う先方の映像会議装置と通信可能な状態(例えば、セッションの張られている状態)であってもよく、または、通信していない状態(例えば、通信が終了した状態)であってもよい。なお、待機中の映像会議装置であっても、他の映像会議装置と映像情報や音声情報の送受信等を行ってもよいことは言うまでもない。
また、選択制御部15は、入力受付部14で第2の映像会議装置30との映像会議を選択する入力が受け付けられた場合に、第2の映像会議装置30と映像会議を行うように制御すると共に、映像音声情報受付部11で受け付けられた映像情報および音声情報の少なくとも一方を第1の映像会議装置20に送信するように制御してもよい。この場合に、映像音声情報受付部11で受け付けられた映像音声情報が第1の映像会議装置20に送信されてもよい。本実施の形態では、映像音声情報受付部11で受け付けられた映像音声情報が第1の映像会議装置20に送信される場合について説明する。このようにすることで、第1の映像会議装置20のユーザは、待機中に映像会議装置10の映像情報を見たり、音声情報を聞いたりすることができ、第2の映像会議装置30と映像会議中の映像会議装置10のユーザの様子を知ることができうる。
また、選択制御部15は、入力受付部14で第2の映像会議装置30との映像会議を選択する入力が受け付けられた場合に、第2の映像会議装置30と映像会議を行うように制御すると共に、第2の映像会議装置30から送信された映像情報および音声情報の少なくとも一方を第1の映像会議装置20に送信するように制御してもよい。この場合に、第2の映像会議装置30からの映像音声情報が第1の映像会議装置20に送信されてもよい。本実施の形態では、第2の映像会議装置30からの映像音声情報が第1の映像会議装置20に送信される場合について説明する。このようにすることで、第1の映像会議装置20のユーザは、待機中に映像会議装置20の映像情報を見たり、音声情報を聞いたりすることができ、映像会議装置10と映像会議中の第2の映像会議装置30のユーザの様子を知ることができうる。
また、選択制御部15は、入力受付部14で第2の映像会議装置30との映像会議を選択する入力が受け付けられた場合に、第2の映像会議装置30と映像会議を行うように制御すると共に、第1の映像会議装置20からの映像情報および音声情報の少なくとも一方が第2の映像会議装置30に送信されないように制御してもよい。この場合に、第1の映像会議装置20からの映像音声情報が第2の映像会議装置30に送信されなくてもよい。本実施の形態では、第1の映像会議装置20からの映像音声情報が第2の映像会議装置30に送信されない場合について説明する。このようにすることで、第2の映像会議装置30のユーザは、映像会議装置10のユーザとの映像会議に集中することができうる。また、第2の映像会議装置30のユーザは、映像会議装置10と第1の映像会議装置20との間で映像会議が行われていたことを知らない場合もあるため、第1の映像会議装置20の映像音声情報等が第2の映像会議装置30に送信されなかったとしても、何ら問題を生じることはないと考えられる。
また、選択制御部15は、入力受付部14で第2の映像会議装置30との映像会議を選択する入力が受け付けられ、第2の映像会議装置30と映像会議を行っている際に、入力受付部14で第2の映像会議装置30との映像会議を終了する入力が受け付けられた場合に、第1の映像会議装置20との映像会議を再開するように制御してもよい。このようにすることで、映像会議装置10と第2の映像会議装置30との間での映像会議が終了すると、待機中の第1の映像会議装置20は、映像会議装置10と映像会議を再開することができる。映像会議の再開とは、映像会議のための映像音声情報の送受信等の処理を再開することである。映像会議の再開のために、例えば、再発呼を行い、セッションを張り直すようにしてもよく、または、待機中にもセッションが維持されている場合には、単に通信を再開するのみであってもよい。
また、選択制御部15は、第1の映像会議装置20との映像会議を行っている際に、第2の映像会議装置30から送信された開始要求が通信部12で受信され、入力受付部14が第2の映像会議装置30との映像会議を選択する入力を受け付けなかった場合に、映像音声情報受付部11で受け付けられた映像情報および音声情報の少なくとも一方を第2の映像会議装置30に送信するように制御してもよい。この場合に、映像音声情報受付部11で受け付けられた映像音声情報が第2の映像会議装置30に送信されてもよい。本実施の形態では、映像音声情報受付部11で受け付けられた映像音声情報が第2の映像会議装置30に送信される場合について説明する。このようにすることで、第2の映像会議装置30のユーザは、映像会議装置10との映像会議を開始することができなかったとしても、映像会議中の映像会議装置10の映像情報を見たり、音声情報を聞いたりすることができ、第1の映像会議装置20と映像会議中の映像会議装置10のユーザの様子を知ることができうる。なお、「第2の映像会議装置30との映像会議を選択する入力を受け付けなかった場合」とは、第2の映像会議装置30との映像会議を選択する入力が所定の時間以内に受け付けられず、タイムアウトとなった場合であってもよく、第2の映像会議装置30との映像会議を選択しない入力、すなわち、第2の映像会議装置30との映像会議を拒否する入力が受け付けられた場合であってもよい。
また、選択制御部15は、第1の映像会議装置20との映像会議を行っている際に、第2の映像会議装置30から送信された開始要求が受信され、入力受付部14が第2の映像会議装置30との映像会議を選択する入力を受け付けなかった場合に、第1の映像会議装置20から送信された映像情報および音声情報の少なくとも一方を第2の映像会議装置30に送信するように制御してもよい。この場合に、第1の映像会議装置20からの映像音声情報が第2の映像会議装置30に送信されてもよい。本実施の形態では、第1の映像会議装置20からの映像音声情報が第2の映像会議装置30に送信される場合について説明する。このようにすることで、第2の映像会議装置30のユーザは、映像会議装置10との映像会議を開始することができなかったとしても、映像会議中の第1の映像会議装置20の映像情報を見たり、音声情報を聞いたりすることができ、映像会議装置10と映像会議中の第1の映像会議装置20のユーザの様子を知ることができうる。
図3は、本実施の形態による第1の映像会議装置20の構成を示すブロック図である。図3において、本実施の形態による第1の映像会議装置20は、映像音声情報受付部21と、通信部22と、出力部23と、入力受付部24と、制御部25とを備える。なお、映像音声情報受付部21、通信部22、出力部23、入力受付部24の構成および動作は、それぞれ映像会議装置10の映像音声情報受付部11、通信部12、出力部13、入力受付部14の構成および動作と同様のものであり、その詳細な説明を省略する。また、制御部25は、映像会議中に他の映像会議装置から受信した開始要求に応じた処理を行わない以外、映像会議装置10の選択制御部15と同様のものであり、その詳細な説明を省略する。
図4は、本実施の形態による第2の映像会議装置30の構成を示すブロック図である。図4において、本実施の形態による第2の映像会議装置30は、映像音声情報受付部31と、通信部32と、出力部33と、入力受付部34と、制御部35とを備える。なお、映像音声情報受付部31、通信部32、出力部33、入力受付部34の構成および動作は、それぞれ映像会議装置10の映像音声情報受付部11、通信部12、出力部13、入力受付部14の構成および動作と同様のものであり、その詳細な説明を省略する。また、制御部35は、映像会議中に他の映像会議装置から受信した開始要求に応じた処理を行わない以外、映像会議装置10の選択制御部15と同様のものであり、その詳細な説明を省略する。
次に、本実施の形態による映像会議装置10の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)選択制御部15は、映像会議を開始するかどうか判断する。例えば、入力受付部14で映像会議を開始する指示が受け付けられた場合に映像会議を開始すると判断してもよく、他の映像会議装置から映像会議の開始を要求する開始要求が送信され、その開始要求を通信部12が受信した場合に映像会議を開始すると判断してもよい。そして、映像会議を開始する場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、映像会議を開始するまでステップS101の処理を繰り返す。
(ステップS102)選択制御部15は、映像会議を開始する先方の映像会議装置との間での映像会議の設定を行う。具体的には、選択制御部15は、映像音声情報受付部11で受け付けられた映像音声情報を、通信部12が先方の映像会議装置に送信するように設定する。また、選択制御部15は、先方の映像会議装置から送信された映像音声情報が通信部12で受信され、出力部13で出力されるように設定する。
(ステップS103)映像音声情報受付部11、通信部12、出力部13は、映像会議に関する処理を行う。この映像会議に関する処理は、選択制御部15による最新の設定に応じてなされるものとする。この処理の詳細については、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS104)選択制御部15は、通信部12で映像会議中ではない他の映像会議装置から送信された開始要求が受信されたかどうか判断する。そして、受信された場合には、ステップS105に進み、そうでない場合には、ステップS106に進む。
(ステップS105)選択制御部15は、通信部12で受信された開始要求に少なくとも含まれる映像情報が出力部13によってディスプレイに表示されるように制御する。その結果、開始要求に含まれる映像情報がディスプレイに表示されることになる。また、選択制御部15は、その受信された開始要求に応じて、開始要求を送信した映像会議装置との映像会議を開始するかどうかの判断を求める出力を行うように出力部13を制御する。そして、ステップS103に戻る。
(ステップS106)選択制御部15は、入力受付部14において、開始要求に応じて、開始要求を送信した映像会議装置との映像会議を開始するかどうかを示す入力が受け付けられたどうか判断する。そして、受け付けられた場合には、ステップS107に進み、そうでない場合には、ステップS110に進む。
(ステップS107)選択制御部15は、その受け付けられた入力が、開始要求を送信した映像会議装置との映像会議を開始する旨の入力であるかどうか判断する。そして、受け付けられた入力が、開始要求を送信した映像会議装置との映像会議を開始する旨の入力である場合には、選択制御部15は、その開始要求を送信した映像会議装置との映像会議を選択し、ステップS109に進む。一方、受け付けられた入力が、開始要求を送信した映像会議装置との映像会議を開始しない旨の入力である場合には、選択制御部15は、映像会議を行っている映像会議装置との映像会議を選択し、ステップS108に進む。
(ステップS108)選択制御部15は、開始要求を送信した映像会議装置に、映像会議装置10の映像音声情報と、映像会議装置10が映像会議をしている映像会議装置の映像音声情報とを送信するように設定する。そして、ステップS103に戻る。
(ステップS109)選択制御部15は、開始要求を送信した映像会議装置との間での映像会議の設定を行う。また、選択制御部15は、それまで映像会議を行っていた映像会議装置に、映像会議装置10の映像音声情報と、開始要求を送信した映像会議装置の映像音声情報とを送信するように設定する。そして、ステップS103に戻る。
(ステップS110)選択制御部15は、映像会議を終了するかどうか判断する。例えば、映像会議を終了する旨の入力が入力受付部14で受け付けられた場合や、映像会議を行っている先方の映像会議装置から映像会議を終了する旨の情報が送信され、通信部12がその情報を受信した場合に、選択制御部15は、映像会議を終了すると判断してもよい。そして、映像会議を終了する場合には、ステップS111に進み、そうでない場合には、ステップS103に戻る。
(ステップS111)選択制御部15は、映像会議装置10との映像会議を待機している映像会議装置が存在するかどうか判断する。そして、待機している映像会議装置が存在する場合には、ステップS112に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS112)選択制御部15は、待機している映像会議装置との間での映像会議の設定を行う。この設定によって、待機中の映像会議装置との映像会議が再開されることになる。そして、ステップS103に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
また、図5のフローチャートでは、本実施の形態における映像会議装置10の動作の一例について説明するものであり、映像会議装置10の動作は、この図5のフローチャートで示されるものでなくてもよい。例えば、映像会議装置10が映像会議中に他の映像会議装置から開始要求を受信し、その開始要求を送信した映像会議装置との映像会議を行わない場合(ステップS107でNOの場合)に、何も処理をしなくてもよい。すなわち、ステップS107でNOの場合に、ステップS103に戻るようにしてもよい。また、前述のように、開始要求を受信した後に、映像会議を選択する入力が所定の時間以内に受け付けられず、タイムアウトとなった場合にも、開始要求を送信した映像会議装置との映像会議を行わないと判断してもよい。
図6は、図5のフローチャートにおける映像会議の処理(ステップS103)の詳細を示すフローチャートである。
(ステップS201)映像音声情報受付部11は、映像音声情報を受け付ける。
(ステップS202)通信部12は、映像音声情報受付部11で受け付けられた映像音声情報を、選択制御部15によって送信先の装置として設定されている映像会議装置に送信する。
(ステップS203)通信部12は、映像会議を行っている映像会議装置や、待機中の映像会議装置から、映像音声情報を受信する。
(ステップS204)出力部13は、通信部12が受信した映像音声情報を表示デバイスやスピーカに出力する。
(ステップS205)通信部12は、受信した映像音声情報を他の映像会議装置に送信するかどうか判断する。例えば、選択制御部15によって、受信した映像音声情報を、他の映像会議装置に送信する旨の設定がなされている場合には、受信した映像音声情報を他の映像会議装置に送信すると判断してもよい。そして、受信した映像音声情報を他の映像会議装置に送信する場合には、ステップS206に進み、そうでない場合には、図5のフローチャートに戻る。
(ステップS206)通信部12は、受信した映像音声情報を他の映像会議装置に送信する。そして、図5のフローチャートに戻る。
なお、ステップS201で受け付けられる映像音声情報、ステップS202およびステップS206で送信される映像音声情報、ステップS203で受信される映像音声情報、ステップS204で出力される映像音声情報は、例えば、1フレーム分の映像音声情報であってもよく、1フレーム以上の映像音声情報であってもよく、または、その他の単位の映像音声情報であってもよい。
次に、本実施の形態による第1の映像会議装置20の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)制御部25は、映像会議を開始するかどうか判断する。例えば、入力受付部24で映像会議を開始する指示が受け付けられた場合に映像会議を開始すると判断してもよく、他の映像会議装置から映像会議の開始を要求する開始要求が送信され、その開始要求を通信部22が受信した場合に映像会議を開始すると判断してもよい。そして、映像会議を開始する場合には、ステップS302に進み、そうでない場合には、映像会議を開始するまでステップS301の処理を繰り返す。なお、映像会議を開始すると判断された場合であって、第1の映像会議装置20から映像会議の開始を要求する場合には、制御部25は、要求先の映像会議装置に、開始要求を送信するように通信部22を制御するものとする。開始要求を送信する場合には、制御部25は、前述のように、開始要求に映像音声情報受付部21で受け付けられた映像情報が少なくとも含まれるように制御してもよい。
(ステップS302)制御部25は、映像会議を開始する先方の映像会議装置との間での映像会議の設定を行う。具体的には、制御部25は、映像音声情報受付部21で受け付けられた映像音声情報を、通信部22が先方の映像会議装置に送信するように設定する。また、制御部25は、先方の映像会議装置から送信された映像音声情報が通信部22で受信され、出力部23で出力されるように設定する。なお、映像会議を開始する先方の映像会議装置が、すでに映像会議を行っており、第1の映像会議装置20が待機中となる場合には、その待機の状態に対応する映像会議の設定を行ってもよい。
(ステップS303)映像音声情報受付部21、通信部22、出力部23は、映像会議に関する処理を行う。この処理の詳細については、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS304)制御部25は、映像会議を終了するかどうか判断する。例えば、映像会議を終了する旨の入力が入力受付部24で受け付けられた場合や、映像会議を行っている先方の映像会議装置から映像会議を終了する旨の情報が送信され、通信部22がその情報を受信した場合に、制御部25は、映像会議を終了すると判断してもよい。そして、映像会議を終了する場合には、ステップS301に戻り、そうでない場合には、ステップS305に進む。
(ステップS305)制御部25は、映像会議の設定の変更を行うかどうか判断する。例えば、映像会議中の先方の映像会議装置が他の映像会議装置から開始要求を受信し、第1の映像会議装置20が待機中となる場合や、待機中である第1の映像会議装置20が、先方の映像会議装置との映像会議を再開する場合などに、映像会議の設定の変更を行うと判断してもよい。そして、映像会議の設定の変更を行う場合には、ステップS306に進み、そうでない場合には、ステップS303に戻る。
(ステップS306)制御部25は、映像会議の設定の変更を行う。この変更後には、ステップS303において変更後の設定で映像会議の処理が行われることになる。そして、ステップS303に戻る。
なお、図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
また、図7のフローチャートでは、本実施の形態における第1の映像会議装置20の動作の一例について説明するものであり、第1の映像会議装置20の動作は、この図7のフローチャートで示されるものでなくてもよい。
図8は、図7のフローチャートにおける映像会議の処理(ステップS303)の詳細を示すフローチャートである。
(ステップS401)映像音声情報受付部21は、制御部25によって、映像音声情報を受け付ける設定がなされているどうか判断する。この判断は、例えば、その設定の状況が記録されているメモリ等を参照することによってなされてもよい。そして、映像音声情報を受け付ける設定がなされている場合には、ステップS402に進み、そうでない場合には、ステップS404に進む。
(ステップS402)映像音声情報受付部21は、映像音声情報を受け付ける。
(ステップS403)通信部22は、映像音声情報受付部21で受け付けられた映像音声情報を、制御部25によって送信先の装置として設定されている映像会議装置に送信する。
(ステップS404)通信部22は、制御部25によって、映像音声情報を受信する設定がなされているかどうか判断する。この判断は、例えば、その設定の状況が記録されているメモリ等を参照することによってなされてもよい。そして、映像音声情報を受信する設定がなされている場合には、ステップS405に進み、そうでない場合には、図7のフローチャートに戻る。
(ステップS405)通信部22は、映像会議を行っている映像会議装置や、待機中の映像会議装置から、映像音声情報を受信する。
(ステップS406)出力部23は、通信部22が受信した映像音声情報を表示デバイスやスピーカに出力する。そして、図7のフローチャートに戻る。
なお、ステップS402で受け付けられる映像音声情報、ステップS403で送信される映像音声情報、ステップS405で受信される映像音声情報、ステップS406で出力される映像音声情報は、例えば、1フレーム分の映像音声情報であってもよく、1フレーム以上の映像音声情報であってもよく、または、その他の単位の映像音声情報であってもよい。
次に、本実施の形態による第2の映像会議装置30の動作について、図9のフローチャートを用いて説明する。なお、図9のフローチャートにおける各処理は、第1の映像会議装置20が第2の映像会議装置30となり、映像音声情報受付部21、通信部22、出力部23、入力受付部24、制御部25が、それぞれ映像音声情報受付部31、通信部32、出力部33、入力受付部34、制御部35となる以外、図7のフローチャートにおける各処理と同様であり、その説明を省略する。
図10は、図9のフローチャートにおける映像会議の処理(ステップS503)の詳細を示すフローチャートである。なお、図10のフローチャートにおける各処理は、第1の映像会議装置20が第2の映像会議装置30となり、映像音声情報受付部21、通信部22、出力部23、入力受付部24、制御部25が、それぞれ映像音声情報受付部31、通信部32、出力部33、入力受付部34、制御部35となる以外、図8のフローチャートにおける各処理と同様であり、その説明を省略する。
なお、上記の各フローチャートの説明では、映像音声情報が送受信される場合について説明したが、映像会議のためにではなく送受信される映像音声情報、例えば、待機中の映像会議装置に送信される映像音声情報は、前述のように、映像情報および音声情報の少なくとも一方であってもよい。
次に、本実施の形態による映像会議システム1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、映像会議装置10と第1の映像会議装置20とが映像会議を行っている際に、第2の映像会議装置30から映像会議装置10に開始要求が送信される場合について説明する。
この具体例では、映像会議装置10の機器IDが「D001」であり、第1の映像会議装置20の機器IDが「D002」であり、第2の映像会議装置30の機器IDが「D003」であるとする。また、各機器IDと、その機器IDで識別される各映像会議装置のIPアドレスとの対応は、図11で示されるものであるとする。なお、図11と同様のテーブルを、各映像会議装置が保持しているものとする。
[映像会議装置間での映像会議の処理]
まず、映像会議装置10と、第1の映像会議装置20との間で映像会議が開始される処理について説明する。第1の映像会議装置20のユーザは、装置ID「D001」で識別される映像会議装置10との映像会議を開始する旨を第1の映像会議装置20に入力したとする。すると、その入力は、入力受付部24で受け付けられ、映像会議を開始すると判断される(ステップS301)。そして、制御部25は、第1の映像会議装置20を識別する装置ID「D002」を含む開始要求を映像会議装置10に送信するように通信部22を制御する。その結果、第1の映像会議装置20から、映像会議装置10のIPアドレス「192.168.0.11」に開始要求のパケットが送信される。
その開始要求のパケットは、通信部12で受信され、選択制御部15は、装置ID「D002」で識別される第1の映像会議装置20との映像会議を開始すると判断する(ステップS101)。そして、映像会議装置10と、第1の映像会議装置20とにおいて、映像会議を行うための設定が行われる(ステップS102,S302)。具体的には、選択制御部15は、図12で示される設定情報を生成する。図12の設定情報において、映像会議装置10に入力される映像音声情報の入力元と、その入力された映像音声情報が映像会議装置10から出力される出力先とが対応付けられている。すなわち、図12の設定情報における1番目のレコードでは、機器ID「D002」で識別される第1の映像会議装置20から送信された映像音声情報が、出力部13によってディスプレイとスピーカとに出力されることが設定されている。また、2番目のレコードでは、映像音声情報受付部11がマイクロフォンと撮影部から受け付けた映像音声情報が、通信部12によって機器ID「D002」で識別される第1の映像会議装置20に送信されることが設定されている。また、第1の映像会議装置20でも、同様にして、設定情報が生成される。
なお、映像会議装置10では、あらかじめ、状況に応じた設定情報のマスタを図示しない記録媒体において保持しており、選択制御部15は、そのマスタを用いて、設定情報の生成を行うものとする。例えば、通常の映像会議の場合として、図12に類似のマスタが保持されており、そのマスタにおいて、先方の映像会議装置の装置IDとして開始要求に含まれる「D002」を入力することによって、図12で示される設定情報を生成するものとする。後述する他の設定情報についても同様であるとする。また、第1の映像会議装置20や、第2の映像会議装置30における設定情報の生成についても同様であるとする。
このような設定の結果、映像会議装置10と第1の映像会議装置20との間で映像会議が開始される(ステップS103,S303)。具体的には、映像会議装置10の映像音声情報受付部11において、マイクロフォンおよび撮影部から映像音声情報が受け付けられ(ステップS201)、通信部12は、その映像音声情報のパケットを構成して、出力先に設定されている機器ID「D002」に対応するIPアドレス「192.168.0.12」に送信する(ステップS202)。このようにして、映像会議装置10から第1の映像会議装置20に映像音声情報のパケットが送信されることになる。
一方、第1の映像会議装置20においても、図12と同様の設定が行われており、映像音声情報を送信すると判断され(ステップS401)、映像音声情報の受け付け(ステップS402)と、その映像音声情報のパケットの映像会議装置10への送信(ステップS403)とが行われる。
第1の映像会議装置20から通信回線500を介して送信された映像音声情報のパケットは、通信部12で受信され(ステップS203)、出力部13は、その受信されたパケットに含まれる映像音声情報をスピーカとディスプレイに出力する(ステップS204)。このようにして、映像会議装置10のユーザは、第1の映像会議装置20のユーザの顔を見ることができ、その声を聞くことができる。なお、図12の設定情報では、受信した映像音声情報を送信することについては設定されていないため、通信部12は、受信した映像音声情報を送信しなくてもよいと判断し(ステップS205)、受信した映像音声情報の送信は行われない。
また、第1の映像会議装置20においても、図12と同様の設定が行われており、映像音声情報を出力すると判断され(ステップS404)、映像会議装置10から通信回線500を介して送信された映像音声情報のパケットは、通信部22で受信され(ステップS405)、出力部23は、その受信されたパケットに含まれる映像音声情報をスピーカとディスプレイに出力する(ステップS406)。このようにして、第1の映像会議装置20のユーザは、映像会議装置10のユーザの顔を見ることができ、その声を聞くことができる。
この後、映像会議の処理(ステップS103,S303)が繰り返して行われることにより、図13で示されるように、映像会議装置10と、第1の映像会議装置20との間で、映像会議が行われることになる。
[映像会議中の開始要求を受け入れる処理]
そのようにして映像会議が行われている際に、第2の映像会議装置30から開始要求が送信され、その開始要求が受け入れられる場合の処理について説明する。第2の映像会議装置30のユーザが、映像会議装置10のユーザとの映像会議を開始する旨を第2の映像会議装置30に入力したとする。すると、その入力は、入力受付部34で受け付けられ、映像会議を開始すると判断される(ステップS501)。そして、制御部35は、第2の映像会議装置30を識別する機器ID「D003」を含む開始要求を映像会議装置10に送信するように通信部32を制御する。その結果、第2の映像会議装置30から、映像会議装置10のIPアドレス「192.168.0.11」に開始要求のパケットが送信される。なお、この開始要求のパケットには、映像音声情報受付部31が受け付けた第2の映像会議装置30のユーザの映像情報が含まれているものとする。
その開始要求のパケットは、通信部12で受信され、選択制御部15は、開始要求が受信されたと判断し(ステップS104)、その開始要求のパケットに含まれる第2の映像会議装置30の映像情報を出力部13が出力するように制御する(ステップS105)。その結果、図14で示されるように、映像会議装置10のディスプレイに映像会議の割り込みがあった旨と、その割り込みを行った第2の映像会議装置30のユーザの映像情報とが表示される。図14において、第1の映像会議装置20のユーザがディスプレイの中心に表示されており、割り込みのあった旨と、その割り込みを行った第2の映像会議装置30のユーザが右下に表示されている。したがって、映像会議装置10のユーザは、このディスプレイの表示を見ることによって、どのユーザの映像会議装置から開始要求が送信されたのかを容易に知ることができる。
映像会議装置10のユーザが、映像会議中の第1の映像会議装置20のユーザに対して、映像会議を中断する旨を伝えてから、図14の表示において、マウスを操作することにより、右下の「OK」ボタンをクリックしたとする。すると、開始要求に応じた映像会議を開始する旨の入力が入力受付部14で受け付けられ(ステップS106,S107)、選択制御部15は、開始要求を送信した第2の映像会議装置30と映像会議を行うと共に、それまで映像会議を行っていた第1の映像会議装置20からの映像情報を受信して出力し、映像会議装置10で受け付けられた映像音声情報と、第2の映像会議装置30から送信された映像音声情報とを第1の映像会議装置20に送信するように設定を行う(ステップS109)。具体的には、選択制御部15は、図15で示される設定情報を生成する。
図15の設定情報における1番目のレコードでは、機器ID「D002」で識別される第1の映像会議装置20から送信された映像音声情報が出力部13によってディスプレイとスピーカとに出力されることが設定されている。なお、映像情報は、ディスプレイのサブ画面として表示されることが設定されている。また、2番目と3番目のレコードでは、機器ID「D003」で識別される第2の映像会議装置30から送信された映像音声情報が出力部13によってディスプレイとスピーカとに出力されることと、機器ID「D002」で識別される第1の映像会議装置20に送信されることが設定されている。なお、映像情報は、ディスプレイのメイン画面として表示されることが設定されている。また、4番目と5番目のレコードでは、映像音声情報受付部11がマイクロフォンと撮影部から受け付けた映像音声情報が、通信部12によって機器ID「D002」で識別される第1の映像会議装置20と、機器ID「D003」で識別される第2の映像会議装置30とに送信されることが設定されている。
また、第1の映像会議装置20は、待機中となるため、制御部25は、映像会議の設定の変更を行うと判断して(ステップS305)、設定情報の変更を行う(ステップS306)。なお、この場合には、第1の映像会議装置20は、実質的に映像会議装置10と映像会議を行っている場合と同じ設定情報を生成することになる。したがって、結果としては、第1の映像会議装置20における設定情報は変更されないことになる。
また、第2の映像会議装置30は、映像会議装置10と映像会議を行うように、設定情報を生成する(ステップS502)。この設定情報は、図12の設定情報と同様のものである。
このような設定の結果、映像会議装置10と第2の映像会議装置30との間で映像会議が開始される(ステップS103,S503)。具体的には、映像会議装置10の映像音声情報受付部11において、マイクロフォンおよび撮影部から映像音声情報が受け付けられ(ステップS201)、通信部12は、その映像音声情報のパケットを構成して、出力先に設定されている機器ID「D002」に対応するIPアドレス「192.168.0.12」と、機器ID「D003」に対応するIPアドレス「192.168.0.13」とに送信する(ステップS202)。このようにして、映像会議装置10から第1の映像会議装置20と、第2の映像会議装置30とに映像音声情報のパケットが送信されることになる。
一方、第1の映像会議装置20、および第2の映像会議装置30においても、設定情報に応じて、映像音声情報の受け付けと、その映像音声情報のパケットの映像会議装置10への送信とが行われる(ステップS401〜S403,S601〜S603)。
それらの映像音声情報のパケットは、通信部12で受信され(ステップS203)、出力部13は、その受信されたパケットに含まれる映像音声情報をスピーカとディスプレイに出力する(ステップS204)。図16は、この場合のディスプレイの表示の一例を示す図である。図16において、第2の映像会議装置30のユーザがディスプレイの中心に表示されており、第1の映像会議装置20のユーザが、待機中のユーザである旨と共にディスプレイの右下に表示されている。したがって、映像会議装置10のユーザは、このディスプレイの表示を見ることによって、映像会議中のユーザである第2の映像会議装置30のユーザと、待機中のユーザである第1の映像会議装置20のユーザとを見ることができる。その結果、映像会議装置10のユーザは、第2の映像会議装置30のユーザと映像会議を行うと共に、待機中の第1の映像会議装置20のユーザの様子を知ることができる。待機中のユーザの様子を知ることができることにより、第2の映像会議装置30のユーザとの映像会議をどれぐらいのタイミングで切り上げたらよいのかを知ることもできうる。
なお、図15の設定情報において、受信した映像音声情報を送信することが設定されているため(ステップS205)、通信部12は、第2の映像会議装置30から送信された映像音声情報を第1の映像会議装置20に送信する(ステップS206)。映像会議装置10から第1の映像会議装置20に送信された映像会議装置10の映像音声情報と、第2の映像会議装置30の映像音声情報とは、通信部22で受信され(ステップS404,S405)、出力部23でディスプレイとスピーカとに出力される(ステップS406)。
したがって、第1の映像会議装置20では、映像会議装置10の映像音声情報と、第2の映像会議装置30の映像音声情報とが出力されることになる。第1の映像会議装置20の出力部23は、出力する映像のウィンドウを2分割し、一方に映像会議装置10の映像情報を表示し、他方に第2の映像会議装置30の映像情報を表示する。図17は、第1の映像会議装置20でのディスプレイの表示の一例を示す図である。図17において、映像会議装置10のユーザが左側に表示されており、第2の映像会議装置30のユーザが右側に表示されている。このように、第1の映像会議装置20のユーザは、映像会議装置10のユーザと、第2の映像会議装置30のユーザとの間で行われている映像会議に発言権等のない単なる視聴者(傍聴者)として出席しているかのように、その映像会議を視聴することができる。
また、第2の映像会議装置30では、映像会議装置10から送信された映像音声情報を受信して、出力デバイスに出力する旨の設定がなされているため、通信部32は、映像音声情報を出力すると判断し(ステップS604)、映像会議装置10から送信された映像音声情報を受信する(ステップS605)。そして、その受信された映像会議装置10の映像音声情報は、出力部33によってディスプレイと、スピーカとに出力される(ステップS606)。
この後、映像会議の処理(ステップS103,S303,S503)が繰り返して行われることにより、図18で示されるように、映像会議装置10と第2の映像会議装置30との間で映像会議が行われると共に、第1の映像会議装置20の映像音声情報が映像会議装置10において出力され、映像会議装置10と第2の映像会議装置30との映像音声情報が第1の映像会議装置20において出力されることになる。
[開始要求により開始された映像会議が終了される処理]
そのようにして開始要求により開始された映像会議が終了される場合の処理について説明する。まず、映像会議装置10のユーザが、映像会議装置10と第2の映像会議装置30との間の映像会議を終了することにしたとする。すると、映像会議装置10のユーザは、図16で示される、ディスプレイの右上に表示されている「会議終了」ボタンを、マウスを操作してクリックする。その入力は、入力受付部14で受け付けられ、映像会議を終了すると判断される(ステップS110)。この場合には、映像会議装置10が2以上の映像会議装置と映像音声情報の送受信を行っているため、選択制御部15は、待機中の映像会議装置が存在すると判断し(ステップS111)、第2の映像会議装置30との映像会議を終了し、待機中の第1の映像会議装置20との映像会議を再開するように設定を行う(ステップS112)。具体的には、選択制御部15は、図12で示される設定情報を再度、生成する。また、選択制御部15は、映像会議を行っていた第2の映像会議装置30に、映像会議を終了する旨の情報を送信し、待機中の第1の映像会議装置20に、映像会議を再開する旨の情報を送信する。
なお、第2の映像会議装置30は、映像会議装置10から送信された映像会議を終了する旨の情報を受信すると、その時点での設定情報を削除して、映像音声情報の受け付けや送受信等を終了する(ステップS504)。また、第1の映像会議装置20は、映像会議装置10から送信された映像会議を再開する旨の情報を受信すると、設定情報を変更すると判断し、映像会議装置10との映像会議を行うための設定情報を生成する(ステップS306)。
これらの設定情報の変更に応じて、図13で示されるように、映像会議装置10と第1の映像会議装置20との間で映像会議が行われる。その映像会議の処理については、前述の説明のとおりである。
[映像会議中の開始要求を受け入れない処理]
次に、図14の表示において、映像会議の割り込みを拒否した場合の処理について説明する。映像会議装置10のユーザが、図14の表示において、マウスを操作することによって、右下の「NO」ボタンをクリックしたとする。すると、開始要求を送信した映像会議装置との映像会議を開始しない旨の入力が受け付けられ(ステップS106,S107)、選択制御部15は、それまでの第1の映像会議装置20との映像会議を継続すると共に、開始要求を送信した第2の映像会議装置30に、映像会議装置10の映像音声情報と、第1の映像会議装置20の映像音声情報とを送信するように設定を行う(ステップS108)。具体的には、選択制御部15は、図19で示される設定情報を生成する。図19の設定情報における2番目と3番目のレコードは、図12の設定情報と同様である。図19の設定情報における1番目のレコードでは、機器ID「D002」で識別される第1の映像会議装置20から送信された映像音声情報が通信部12によって機器ID「D003」で識別される第2の映像会議装置30に送信されることが設定されている。また、4番目のレコードでは、映像音声情報受付部11がマイクロフォンと撮影部から受け付けた映像音声情報が、通信部12によって機器ID「D003」で識別される第2の映像会議装置30に送信されることが設定されている。
また、第2の映像会議装置30では、映像会議装置10から送信される、映像会議装置10の映像音声情報と、第1の映像会議装置20の映像音声情報とを出力する旨の設定情報が生成される(ステップS502)。
このような設定の結果、映像会議装置10と第1の映像会議装置20との間での映像会議の様子が、第2の映像会議装置30において出力されることになる。したがって、第2の映像会議装置30のユーザは、映像会議装置10のユーザと、第1の映像会議装置20のユーザとの間で行われている映像会議に発言権等のない単なる視聴者として出席しているかのように、その映像会議を視聴することができる。
この後、映像会議の処理(ステップS103,S303,S503)が繰り返して行われることにより、図20で示されるように、映像会議装置10と第1の映像会議装置20との間で映像会議が行われると共に、映像会議装置10と第1の映像会議装置20との映像音声情報が第2の映像会議装置30において出力されることになる。
[映像会議中の開始要求を受け入れなかった後に、その映像会議が終了される処理]
映像会議装置10と第1の映像会議装置20との間で行われている映像会議が終了すると(ステップS110,S304)、選択制御部15は、設定情報を図21で示されるように新たに生成する。また、第2の映像会議装置30でも、映像会議装置10と映像会議を行うための設定情報が生成される(ステップS505,S506)。その結果、図22で示されるように、待機中であった第2の映像会議装置30と、映像会議装置10との間での映像会議が開始されることになる(ステップS103,S503)。
なお、この具体例では、映像会議中の開始要求が受け入れられると、第1の映像会議装置20から送信された映像音声情報が映像会議装置10において出力される場合について説明したが、第1の映像会議装置20から送信された映像情報および音声情報の少なくとも一方が映像会議装置10において出力されるようにしてもよい。特に、第1の映像会議装置20から送信された映像情報は映像会議装置10において出力されるが、第1の映像会議装置20からの音声情報は映像会議装置10において出力されない場合には、映像会議装置10のユーザは、映像会議により集中することができると共に、第1の映像会議装置20のユーザの様子を知ることもできうる。
また、この具体例では、映像会議中の開始要求が受け入れられると、第1の映像会議装置20から送信された映像音声情報が映像会議装置10において出力される場合について説明したが、映像会議中の開始要求が受け入れられたとしても、第1の映像会議装置20からの映像情報および音声情報の少なくとも一方が映像会議装置10において出力されなくてもよい。すなわち、選択制御部15は、入力受付部14で第2の映像会議装置30との映像会議を選択する入力が受け付けられた場合に、第2の映像会議装置30と映像会議を行うように制御すると共に、第1の映像会議装置20からの映像情報および音声情報の少なくとも一方が出力部13で出力されないように制御してもよい。ここで、第1の映像会議装置20からの映像情報および音声情報の少なくとも一方が出力部13で出力されないように制御するとは、結果として、第1の映像会議装置20からの映像情報および音声情報の少なくとも一方が出力部13で出力されないように制御すればよく、例えば、第1の映像会議装置20から送信された映像情報および音声情報の少なくとも一方を通信部12において受信するが、出力部13で出力しないように制御することであってもよく、または、第1の映像会議装置20から、映像情報および音声情報の少なくとも一方が送信されないように制御することによって、出力部13がその映像情報および音声情報の少なくとも一方を出力しないように制御してもよい。このことは、映像情報や音声情報、映像音声情報を出力しないように制御する他の説明においても同様であるとする。
また、この具体例では、映像会議中の開始要求が受け入れられると、第1の映像会議装置20から送信された映像音声情報と、第2の映像会議装置30から送信された映像音声情報とが映像会議装置10において同じディスプレイに出力される場合について説明したが、図23で示されるように、出力部13は、第1の映像会議装置20からの映像情報と、第2の映像会議装置30からの映像情報とを別々の表示デバイスに表示してもよい。
また、この具体例では、映像会議中の開始要求が受け入れられると、映像会議装置10の映像音声情報が第1の映像会議装置20に送信され、出力される場合について説明したが、映像会議中の開始要求が受け入れられた際に映像会議装置10から第1の映像会議装置20に送信されるのは、映像情報および音声情報のいずれか一方であってもよく、または、何も送信されなくてもよい。
また、この具体例では、映像会議中の開始要求が受け入れられると、第2の映像会議装置30の映像音声情報が映像会議装置10を経由して第1の映像会議装置20に送信され、出力される場合について説明したが、映像会議中の開始要求が受け入れられた際に第2の映像会議装置30から第1の映像会議装置20に映像会議装置10を経由して送信されるのは、映像情報および音声情報のいずれか一方であってもよく、または、何も送信されなくてもよい。
また、この具体例では、映像会議中の開始要求が受け入れられると、映像会議装置10の映像音声情報が第2の映像会議装置30に送信され、出力される場合について説明したが、映像会議中の開始要求が受け入れられた際に第1の映像会議装置20の映像情報および音声情報の少なくとも一方が、映像会議装置10を経由して第2の映像会議装置30に送信され、出力されてもよい。
また、映像会議中に、その映像会議とは異なる映像情報および音声情報の少なくとも一方が送受信される場合に、そのデータ転送速度は、映像会議での映像音声情報のデータ転送速度よりも低いものであってもよい。例えば、上記具体例において、映像会議中の開始要求が受け入れられた場合において、映像会議装置10が第2の映像会議装置30との映像会議中に第1の映像会議装置20に送信される映像情報および音声情報の少なくとも一方のデータ転送速度は、映像会議装置10と第2の映像会議装置30との間で通信される映像音声情報のデータ転送速度よりも低いものであってもよい。一般に、発言権等のない単なる視聴者等として映像会議における映像や音声を視聴等する場合には、映像会議における映像品質や、音声品質よりも低くてもよいと考えられるからである。また、このようにデータ転送速度に差を設けることによって、通信回線500における有限の通信帯域を効率的に用いることにもなる。なお、データ転送速度が低い場合には、例えば、通常の映像情報に比べて、映像情報の単位時間あたりのフレーム数が少なくなってもよく、または、映像情報の各フレームの解像度が低くなってもよい。音声情報についても同様である。
また、この具体例では、映像会議中の開始要求が受け入れられないと、映像会議装置10の映像音声情報が第2の映像会議装置30に送信され、出力される場合について説明したが、映像会議中の開始要求が受け入れられない場合に映像会議装置10から第2の映像会議装置30に送信されるのは、映像情報および音声情報のいずれか一方であってもよく、または、何も送信されなくてもよい。
また、この具体例では、映像会議中の開始要求が受け入れられないと、第1の映像会議装置20の映像音声情報が映像会議装置10を経由して第2の映像会議装置30に送信され、出力される場合について説明したが、映像会議中の開始要求が受け入れられない場合に第1の映像会議装置20から第2の映像会議装置30に映像会議装置10を経由して送信されるのは、映像情報および音声情報のいずれか一方であってもよく、または、何も送信されなくてもよい。
また、この具体例では、映像会議中の開始要求が受け入れられないと、第2の映像会議装置30の映像情報も音声情報も映像会議装置10に送信されず、出力されない場合について説明したが、映像会議中の開始要求が受け入れられない場合に、第2の映像会議装置30の映像情報および音声情報の少なくとも一方が映像会議装置10に送信され、出力されてもよい。
また、この具体例では、映像会議中の開始要求が受け入れられないと、第2の映像会議装置30の映像情報も音声情報も第1の映像会議装置20に映像会議装置10を経由して送信されず、出力されない場合について説明したが、映像会議中の開始要求が受け入れられない場合に、第2の映像会議装置30の映像情報および音声情報の少なくとも一方が第1の映像会議装置20に映像会議装置10を経由して送信され、出力されてもよい。
また、この具体例では、開始要求に応じた映像会議が開始された後に、その映像会議が終了されると、待機中の第1の映像会議装置20と、映像会議装置10との映像会議が再開される場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、第2の映像会議装置30に、映像会議装置10の映像音声情報と、第1の映像会議装置の映像音声情報とが送信され、第2の映像会議装置30のユーザが発言権等のない単なる視聴者となるようにしてもよく、または、待機中の第1の映像会議装置20との映像会議も含めて、すべての映像会議が完全に終了されるようにしてもよい。
また、この具体例では、映像会議装置10が映像会議中に開始要求を受信し、入力に応じて、映像会議を選択する場合について説明したが、それらの各機能を第1の映像会議装置20や、第2の映像会議装置30が備えていてもよいことは言うまでもない。
以上のように、本実施の形態による映像会議システム1によれば、映像会議中においても、他の映像会議装置から開始要求を送信することができる。また、映像会議中の映像会議装置10では、それまでに行っている映像会議、または、送信された開始要求に応じた映像会議を選択することができ、その選択した映像会議を行うことができる。
なお、本実施の形態の説明では、各映像会議装置において、一人のユーザが映像会議に参加する場合について主に説明したが、二人以上のユーザが映像会議に参加してもよいことは言うまでもない。その場合に、各映像会議装置において、一の撮影部(カメラ)によって二人以上のユーザの映像を撮影してもよく、または、図24で示されるように、各ユーザの映像を、個別のカメラによって撮影してもよい。また、各映像会議装置において、映像会議を行っている先方の映像会議装置から2以上の映像情報が送信された場合に、その2以上の映像を図14等で示されるように、一のディスプレイに表示してもよく、または、図24で示されるように、別々のディスプレイに表示してもよい。
図24では、撮影部とディスプレイとが一体として構成された撮影表示ユニット203a〜203fが多角形状に配置されている。そして、撮影表示ユニット203a〜203fの撮影部により、それぞれ席502a〜502fに着席しているユーザを撮影するようにセッティングされており、その撮影された映像情報およびその会議室において集音された音声情報が映像会議を行っている先方の映像会議装置に送信される。また、先方の映像会議装置から送信された映像情報がそれぞれ対応する撮影表示ユニットのディスプレイに表示される。また、先方の映像会議装置から送信された音声情報が、図示しないスピーカによって音声出力される。また、先方の会議室において、席502aに着席しているユーザの映像が、その席502aのバックに配置されている撮影表示ユニット203dに表示されることになる。したがって、映像会議でありながら、まるで同じ会議室で会議を行っているかのような臨場感のある映像会議を行うことができるようになる。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態における映像会議装置10を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、映像情報および音声情報を含む映像音声情報を他の映像会議装置と通信することによって行われる会議である映像会議を行う映像会議装置として機能させるためのプログラムであって、映像音声情報を受け付ける映像音声情報受付部と、他の映像会議装置に前記映像音声情報受付部が受け付けた映像音声情報を送信し、他の映像会議装置から送信された映像音声情報を受信する通信部と、前記通信部が受信した映像音声情報を出力する出力部と、ユーザからの入力を受け付ける入力受付部と、第1の映像会議装置との映像会議を行っている際に、第2の映像会議装置から送信された映像会議の開始を要求する情報である開始要求を前記通信部が受信した場合に、前記入力受付部が受け付けた入力に応じて第1の映像会議装置との映像会議または第2の映像会議装置との映像会議を選択し、選択した映像会議を行うように前記通信部、前記出力部を制御する選択制御部として機能させるためのものである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を通信する通信部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、または分散処理を行ってもよい。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
1…映像会議システム、10…映像会議装置、11,21,31…映像音声情報受付部、12,22,32…通信部、13,23,33…出力部、14,24,34…入力受付部、15…選択制御部、20…第1の映像会議装置、25,35…制御部、30…第2の映像会議装置。