JP5077281B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Description

本発明は、EGRバルブの開閉駆動によりEGR量を可変とするEGR機構を備える内燃機関に適用され、フューエルカットの停止に伴い燃料噴射が再開される際に、点火時期を通常の点火時期よりも遅角させる内燃機関の制御装置に関する。
従来、この種の内燃機関の制御装置としては、例えば特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載のものも含めて従来一般の内燃機関の制御装置では、同機関の搭載される車両の減速時であって自走要求がなく且つ車速が「0」よりも大きい所定値以上であるときに、フューエルカットが行われる。また、こうしたフューエルカットの停止に伴い燃料噴射が再開される際には、機関出力が急激に増大し、これに伴い衝撃が発生する。そこで、フューエルカットの停止に伴い燃料噴射が再開される際に内燃機関の点火時期を通常の点火時期よりも遅角させることで、機関出力の急激な増大を抑制し、これにより衝撃が発生することを抑制するようにしている。
また、内燃機関には、排気に含まれる窒素酸化物(以下、「NOx」)の低減や燃料消費量の向上を目的として、排気通路を流れる排気を吸気通路に戻すEGR機構が設けられている。EGR機構は、排気通路中の排気の一部を吸気通路に戻すためのEGR通路と、同通路から吸気通路に再循環させる排気の量(以下、「EGR量」)を可変とするために開閉駆動されるEGRバルブとを備えている。
また、このようにEGR機構の設けられた内燃機関においては、吸気圧が安定した状態にあり且つEGRによる機関運転への影響が生じない状況である内燃機関のフューエルカット中に、EGRバルブの開度を通常よりも開き側に変化させ、それに伴う同機関の吸気圧の変化に基づき同機構における異常の有無を判断する異常判定処理が行われる。尚、異常判定処理が完了した後には、一時的に開いた状態にあるEGRバルブが通常の開度へと閉じられる。
特開平3―81566号公報
ところで、フューエルカット中に上記異常判定処理が行われることによりEGRバルブが一時的に開いた状態とされているときに、車両の急停車や加速等によりフューエルカットが停止されることがある。この場合、異常判定処理が中断されるとともに、一時的に開いた状態にあるEGRバルブが同異常判定処理の行われる前の開度へと閉じられる。またこのとき、フューエルカットの停止に伴って内燃機関の燃料噴射が再開されるとともに、機関出力の急激な増大及びこれに伴う衝撃の発生を抑制するための上記点火時期の遅角制御が行われる。
ところが、フューエルカット中に異常判定処理が実行されるによりEGRバルブが一時的に開いた状態とされているときに、上述したフューエルカットの停止に伴い同異常判定処理が中断されると、次のような不具合が生じることは避けられない。
すなわち、異常判定処理が行われることに伴い一時的に開いた状態となっているEGRバルブを同処理の中断に伴い通常の開度へと閉じるようにしたとしても、EGRバルブが通常の開度となるまでには所定の時間を要することから、EGR通路内に存在する空気が吸気通路に流れ込むこととなる。そのため、こうして流れ込む空気の分だけ内燃機関の燃焼に寄与する空気の量が多くなり、これに伴い燃料噴射量が多くされる。その結果、EGRバルブの開度が通常の開度とされている状況のもとフューエルカットが停止された場合と同様にして点火時期の遅角制御が行われると、機関出力が急激に増大することとを的確に抑制することができず、これに伴う衝撃の発生を的確に抑制することができないといった問題が生じる。
尚、こうした問題は、EGR機構における異常の有無を判断する異常判定処理が行われるものに限られるものではなく、内燃機関のフューエルカット中にEGRバルブの開度を通常よりも開き側に変化させ、それに伴う同機関の吸気圧の変化に基づきEGR機構の状態を推定するものにおいては概ね共通して生じるものである。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合であれ、燃料噴射が再開された後に、機関出力の急激な増大に起因して衝撃が発生することを抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、EGRバルブの開閉駆動によりEGR量を可変とするEGR機構を備える内燃機関に適用され、前記内燃機関の燃焼に寄与する空気の量に応じた燃料噴射量を設定する噴射量設定手段と、前記内燃機関のフューエルカットの停止に伴い同機関の燃料噴射が再開される際に、同機関の点火時期を通常の点火時期よりも遅角させる遅角制御手段と、前記内燃機関のフューエルカット中に前記EGRバルブの開度を通常よりも開き側に変化させ、それに伴う同機関の吸気圧の変化に基づき前記EGR機構の状態を推定するとともに、同推定が完了及び中断した際には、前記EGRバルブの開度を通常の開度とする状態推定手段と、を備える内燃機関の制御装置において、前記遅角制御手段は、前記状態推定手段を通じて前記EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもと前記フューエルカットが停止された場合には、前記EGRバルブの開度が通常の開度とされている状況のもと前記フューエルカットが停止された場合に比べて前記点火時期を遅角する際の遅角度合を大きくすることをその要旨としている。
同構成によれば、EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合には、フューエルカットが停止されたときのEGRバルブの開度に関わらず同機関の点火時期を遅角する際の遅角態様が固定とされる従来の制御態様に比べて、同機関の燃料噴射が再開された後における機関出力を小さく抑えることができる。従って、EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合であれ、燃料噴射が再開された後に、機関出力の急激な増大に起因して衝撃が発生することを抑制することができるようになる。
(2)請求項1に記載の発明は、請求項2に記載の発明によるように、前記遅角制御手段は、前記内燃機関の燃料噴射が再開されてから所定期間が経過するまでの間、同機関の点火時期を通常の点火時期よりも遅角させるといった態様をもって具体化することができる。
(3)また、請求項2に記載の発明は、請求項3に記載の発明によるように、前記遅角制御手段は、前記状態推定手段を通じて前記EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもと前記フューエルカットが停止された場合には、前記EGRバルブの開度が通常の開度のもと前記フューエルカットが停止された場合に比べて前記所定期間を長くするといった態様をもって具体化することができる。
(4)請求項2又は請求項3に記載の発明は、請求項4に記載の発明によるように、請求項2又は請求項3に記載の内燃機関の制御装置において、前記遅角制御手段は、前記内燃機関の燃料噴射が再開されてから前記所定期間が経過するまでの間、同機関の点火時期を前記通常の点火時期に向けて徐々に進角させるといった態様をもって具体化することができる。
(5)またこの場合、請求項4に記載の発明は、請求項5に記載の発明によるように、前記遅角制御手段は、前記状態推定手段を通じて前記EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもと前記フューエルカットが停止された場合には、前記EGRバルブの開度が通常の開度のもと前記フューエルカットが停止された場合に比べて前記点火時期を進角させる際の進角度合を小さくするといった態様をもって具体化することができる。
(6)請求項6に記載の発明は、請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、前記遅角制御手段は、前記所定期間が経過したとき、そのときの前記内燃機関の点火時期が未だ通常の点火時期よりも遅角側の時期である場合には、前記点火時期が通常の点火時期となるまで徐々に進角させるものであり、前記状態推定手段を通じて前記EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもと前記フューエルカットが停止された場合には、前記EGRバルブの開度が通常の開度のもと前記フューエルカットが停止された場合に比べて前記点火時期を進角させる際の進角度合を小さくすることをその要旨としている。
請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の発明によるように、内燃機関のフューエルカットの停止に伴い同機関の燃料噴射が再開されてから所定期間が経過するまでの間、同機関の点火時期を通常の点火時期よりも遅角する制御構成にあって、同所定期間が経過したときの同機関の点火時期が未だ通常の点火時期よりも遅角側の時期である場合に、同所定期間が経過したことをもって直ぐさま、同機関の点火時期を通常の点火時期に変更すると、機関出力が急激に大きくなり、これに伴い衝撃が発生するといった問題が生じるおそれがある。そこで、こうした機関出力の急激な増大の発生を抑制すべく、上記所定期間が経過した後に、点火時期が通常の点火時期となるまで徐々に進角させるようにすることが望ましい。そして、このような内燃機関の点火時期の遅角態様にあっては、点火時期を進角させる際の進角度合を上記態様によるように設定すれば、上記請求項1に記載の制御態様、すなわちEGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合に、EGRバルブの開度が通常の開度のもとフューエルカットが停止された場合に比べて点火時期を遅角する際の遅角度合を大きくするといった制御態様を的確に実現することができる。
(7)請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発明は、請求項7に記載の発明によるように、前記遅角制御手段は、前記状態推定手段を通じて前記EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもと前記フューエルカットが停止された場合には、前記EGRバルブの開度が通常の開度のもと前記フューエルカットが停止された場合に比べて前記通常の点火時期からの遅角量の最大値を大きくするといった態様をもって具体化することができる。
(8)また、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の発明は、請求項8に記載の発明によるように、前記状態推定手段は、前記吸気圧の変化に基づき同機構における異常の有無を判断する異常判定手段を含むといった態様をもって具体化することができる。
(9)また、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の発明は、請求項9に記載の発明によるように、前記状態推定手段は、前記吸気圧の変化に基づき前記EGR量の学習を行う学習手段を含むといった態様をもって具体化することができる。
本発明の一実施形態に係るエンジン及びこれを制御する電子制御装置の概略構成を示す略図。 (a)〜(c)は、フューエルカットの実行態様、燃料噴射量の変化、点火時期の変化を併せ示すタイミングチャート。 (a)〜(e)は、フューエルカットの実行態様、燃料噴射量の変化、EGRバルブ開度の変化、EGR通路から吸気通路に流れるガス流量の変化、及び点火時期の変化を併せ示すタイミングチャート。 点火時期の遅角制御における遅角度合の設定手順を示すフローチャート。 (a)〜(e)は、フューエルカットの実行態様、燃料噴射量の変化、EGRバルブ開度の変化、EGR通路から吸気通路に流れるガス流量の変化、及び点火時期の変化を併せ示すタイミングチャート。 (a)〜(e)は、フューエルカットの実行態様、燃料噴射量の変化、EGRバルブ開度の変化、EGR通路から吸気通路に流れるガス流量の変化、及び点火時期の変化を併せ示すタイミングチャート。
以下、図1〜図5を参照して、本発明を、車両用エンジンに適用した一実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るエンジン1及びこれを制御する電子制御装置20の概略構成を示す。
図1に示すように、エンジン1においては、吸気通路4から燃焼室3に空気が吸入されるとともに、この空気の量(以下、「吸入空気量」)に対応した量の燃料が燃料噴射弁2から吸気通路4に噴射されて燃焼室3に供給される。そして、点火プラグ11による点火を通じて燃焼室3内の混合気を燃焼させることにより、エンジン1のピストン7が往復移動して同エンジン1の出力軸であるクランクシャフト9が回転し、その回転は自動変速機等の変速機5を含む駆動系を介して車両の駆動輪6に伝達される。尚、燃焼室3内の混合気は、燃焼後に排気として排気通路8に排出される。
エンジン1は、排気に含まれる窒素酸化物(以下、「NOx」)の量の低減や、燃料消費量の向上を目的として、排気通路8を流れる排気の一部を吸気通路4に戻すEGR機構31を備えている。このEGR機構31は、排気通路8中の排気の一部を吸気通路4に流すためのEGR通路32と、同通路32から吸気通路4に流れる排気の量(以下、「EGR量」)を可変とすべく開閉駆動されるEGRバルブ33とを備えている。そして、EGR機構31によりエンジン1の排気の一部を吸気通路4に再循環させることで、燃焼室3内での混合気の燃焼時に同燃焼室3内に燃焼に寄与しないガス(排気)が存在するようになる。その結果、燃焼室3内での混合気の燃焼温度が低下してNOxの生成が低減され、エンジン1の排気に含まれるNOxの量が低減される。尚、本実施形態では、EGRバルブ33を開閉駆動するアクチュエータとしてステップモータが用いられている。
車両には、エンジン1及び変速機5等に関する各種制御を実行する電子制御装置20が搭載されている。この電子制御装置20は、上記制御に係る各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUの演算結果等が一時記憶されるRAM、外部との間で信号を入・出力するための入・出力ポート等を備えて構成されている。
電子制御装置20の入力ポートには、以下に示す各種センサ等が接続されている。
・車両の運転者によって踏み込み操作されるアクセルペダル14の踏み込み量(以下、「アクセル踏込量」)を検出するアクセルポジションセンサ15。
・吸気通路4に設けられたスロットルバルブ12の開度(以下、「スロットル開度」)を検出するスロットルポジションセンサ16。
・吸気通路4におけるスロットルバルブ12よりも下流側の圧力(以下、「吸気圧Pm」)を検出するバキュームセンサ13。
・エンジン1の出力軸であるクランクシャフト9の回転に対応する信号を出力するクランクポジションセンサ10。
・車両の車速を検出する車速センサ17。
また、電子制御装置20の出力ポートには、燃料噴射弁2、点火プラグ11、スロットルバルブ12、及びEGRバルブ33等の駆動回路が接続されている。
電子制御装置20は、上記各センサから入力される検出信号より把握されるエンジン運転状態に応じて、上記出力ポートに接続された各機器類の駆動回路に指令信号を出力する。こうして上記燃料噴射弁2からの燃料噴射量Qの制御、上記点火プラグ11の点火時期Aの制御、上記スロットルバルブ12の開度制御、及び上記EGRバルブ33の開度制御等の各種制御が電子制御装置20により行われる。
上記スロットルバルブ12の開度制御では、アクセル踏込量に基づきスロットル開度が同アクセル踏込量の増加に従って開き側に変化するよう調整され、それによってエンジン1の吸入空気量がアクセル踏込量に対応した値となるようにされる。
上記EGRバルブ33の開度制御では、例えばエンジン回転速度及びエンジン負荷によって定められるエンジン1の運転領域に応じてEGRバルブ33の開度が調整され、それによってエンジン1における排気通路8から吸気通路4に再循環されるEGR量がそのときのエンジン運転に適した値となるようにされる。尚、上記エンジン回転速度は、クランクポジションセンサ10からの検出信号に基づき求められる。更に、上記エンジン負荷は、エンジン1の吸入空気量に対応するパラメータと上記エンジン回転速度とから算出される。そして、ここでの吸入空気量に対応するパラメータとしては、例えば、バキュームセンサ13からの検出信号に基づき求められるエンジン1の吸気圧Pmの実測値が用いられる。
上記燃料噴射量制御では、エンジン運転に必要とされる燃料量を得るための燃料噴射量Qの指令値をエンジン回転速度及びエンジン負荷に基づき算出し、その指令値に対応する量の燃料を燃料噴射弁2から噴射させる。このように燃料噴射量制御を行うことにより、エンジン1の吸入空気量に対応した量の燃料が燃料噴射弁2から吸気通路4に噴射されて燃焼室3に供給され、燃焼室3内の混合気の空燃比が適正値となるようにされる。
また、燃料噴射量制御では、エンジン1の燃費改善を図るべく、車両の減速時であって自走要求がなく(アクセル踏込量「0」等)且つ車速が「0」よりも大きい所定値以上であるときに燃料噴射量を「0」として燃料噴射弁2からの燃料噴射を停止するフューエルカットが行われる。ちなみに、こうしたフューエルカット中においても、車両の減速時であって駆動輪6からエンジン1への回転伝達によりクランクシャフト9が回転するために吸気通路4から燃焼室3に空気が吸入される。このときのエンジン1の吸入空気量(吸気圧Pm)は比較的安定した状態となる。
また、点火時期制御では、燃焼室3の混合気に対して点火を行うための点火時期Aを、エンジン回転速度及びエンジン負荷に基づき算出し、その点火時期Aに点火プラグ11により点火させる。このように点火時期制御を行うことにより、機関運転状態に応じて算出された点火時期に点火が行われ、エンジン出力が適正値となるようにされる。
ところで、フューエルカットの停止に伴い燃料噴射が再開される際には、エンジン出力が急激に増大し、これに伴い衝撃が発生する。そこで、本実施形態では、フューエルカットの停止に伴い燃料噴射が再開される際に、点火時期Aを通常の点火時期A0よりも遅角させる遅角制御を行うことで、エンジン出力の急激な増大を抑制し、これにより衝撃が発生することを抑制するようにしている。
ここで、図2のタイミングチャートを参照して、(a)フューエルカットの実行態様の推移、(b)燃料噴射量Qの推移、(c)点火時期Aの推移の一例について説明する。
すなわち、図2(a)に示すようにフューエルカットが停止されて、図2(b)に示すように燃料噴射が再開されると(時間t1)、図2(c)に示すようにエンジン1の点火時期Aがまずは、通常の点火時期A0よりも所定量ΔA1だけ遅角側の点火時期A1に設定され(時間t1)、そしてその後、点火時期Aは、点火回数が所定回数n1となる第1所定期間Δt1が経過する時間t2までの間、点火が行われる毎に、通常の点火時期A0に向けて所定量dA1だけ進角される(第1遅角制御)。そしてその後、点火時期Aは、通常の点火時期A0となるまで点火が行われる毎に所定量dA2(dA2>dA1)だけ進角される(第2遅角制御)。ここで、上記第1所定期間Δt1が経過した後に直ぐさま、エンジン1の点火時期Aを通常の点火時期A0に変更すると、エンジン出力が急激に大きくなり、これに伴い衝撃が発生するといった問題が生じるおそれがある。一方、点火が行われる毎に上記所定量dA1だけ進角する第1遅角制御を、点火時期Aが通常の点火時期A0となるまで継続すると、エンジン出力の立ち上がりが悪化するといった問題が生じる。これに対して、本実施形態では、上述したように上記第1所定期間Δt1が経過した後に、第2遅角制御を通じて点火時期Aを通常の点火時期A0に向けて徐々に進角させるようにすることで、上記エンジン出力の急激な増大の発生を抑制するとともに、エンジン出力の立ち上がりの悪化についてもこれを抑制することができるようになる。尚、各遅角制御における上記所定量ΔA1,dA1,dA2、及び上記所定期間Δt1(所定回数n1)としては予め実験等により求められた最適値が用いられる。
また、本実施形態では、エンジン1に設けられたEGR機構31における異常の有無を判断するための異常判定処理が行われる。
異常判定処理では、吸気圧Pmが安定した状態にあり且つEGRによるエンジン運転への影響が生じない状況であるエンジン1のフューエルカット中に、EGRバルブ33を開閉させるとともにそのときのエンジン1の吸気圧Pmの変化が測定され、その変化に基づき上記異常の有無が判断される。
ここで、図3のタイミングチャートを参照して、(a)フューエルカットの実行態様の推移、(b)燃料噴射量Qの推移、(c)EGRバルブ33の開度の推移、(d)EGR通路32から吸気通路4へのガス流量の推移、及び(e)吸気圧Pmの推移の一例について説明する。
すなわち、図3(a)に示すようにフューエルカットが開始されて燃料噴射量が図3(b)に示すように「0」にされると(時間t10)、EGRバルブ33の開度が図3(c)に示すように予め定められた判定用開度量ΔVだけ開き側に変化させられる。ちなみに、フューエルカット中、基本的には、EGRバルブ33は全閉状態とされており、異常判定処理が実行されるとEGRバルブ33の開度が「0(全閉)」から上述したように判定用開度量ΔV分だけ開き側に変化させられる。尚、この判定用開度量ΔVとしては予め実験等により求められた最適値が用いられる。
このようにEGRバルブ33の開度を通常(全閉)よりも判定用開度量ΔV分だけ開き側に変化させることにより、EGR通路32から吸気通路4に流されるガスの流量が図3(d)に示されるように増加してゆき、それに伴い吸気圧Pmも図3(e)に示すように上昇してゆく。そして、EGRバルブ33が判定用開度量ΔV分だけ開き側に変化したときの吸気圧Pmの変化量ΔPmに基づき、すなわち上記EGRバルブ33の開き側への変化の前後の吸気圧P1,P2の差分である変化量ΔPmに基づき、EGR機構31における異常の有無の判断が行われる。具体的には、変化量ΔPmが予め定められた適正範囲内にあるときにはEGR機構31に異常はない旨判断され、変化量ΔPmが上記適正範囲外にあるときにはEGR機構31に異常がある旨判断される。
このようにフューエルカット中に異常判定処理を行うことにより、エンジン1にストール等を生じさせることなくEGR機構31における異常の有無を判断することができるようになる。
また、フューエルカット中において、EGR機構31における異常の有無の判断が完了した後には、全閉状態から判定用開度量ΔV分だけ開いた状態にあるEGRバルブ33が図3(c)に示されるように上記判定用開度量ΔV分だけ閉じ側に変化させられ、異常判定処理の実行前の状態(全閉状態)に戻される。このようにEGRバルブ33が全閉状態に戻されると、EGR通路32から吸気通路4に流されるガスの流量が図3(d)に示されるように減少してゆき、それに伴いエンジン1の吸気圧Pmも図3(e)に示されるように低下してゆく。そして、EGRバルブ33の判定用開度量ΔV分の閉じ側への変化に伴うEGR通路32から吸気通路4に流されるガスの流量の減少が完了したとき(時間t12)、異常判定処理も完了することとなる。
ところで、前述したように、フューエルカット中に上記異常判定処理が行われることによりEGRバルブ33が一時的に開いた状態とされているときに、車両の急停車や加速等によりフューエルカットが停止されることがある。この場合、異常判定処理が中断されるとともに、一時的に開いた状態にあるEGRバルブ33が同異常判定処理の実行前の開度(全閉状態)に戻される。またこのとき、上述したように、フューエルカットの停止に伴ってエンジン1の燃料噴射が再開されるとともに、エンジン出力の急激な増大及びこれに伴う衝撃の発生を抑制するために点火時期が遅角される。
ところが、フューエルカット中に上記異常判定処理が実行されるによりEGRバルブ33が一時的に開いた状態とされているときに、上述したフューエルカットの停止に伴い同異常判定処理が中断されると、次のような不具合が生じることは避けられない。
すなわち、異常判定処理が行われることに伴い一時的に開いた状態となっているEGRバルブ33を同処理の中断に伴い通常の開度(全閉状態)へと閉じるようにしたとしても、EGRバルブ33が通常の開度となるまでには所定の時間を要することから、EGR通路32内に存在する空気が吸気通路4に流れ込むこととなる。そのため、こうして流れ込む空気の分だけエンジン1の燃焼に寄与する空気の量が多くなり、これに伴い燃料噴射量が増量されることとなる。その結果、EGRバルブ33の開度が通常の開度(全閉状態)とされている状況のもとフューエルカットが停止された場合と同様にして、フューエルカットの停止に伴い燃料噴射が再開される際にエンジン1の点火時期を通常の点火時期よりも遅角させる従来の遅角制御が行われると、エンジン出力が急激に増大することとを的確に抑制することができず、これに伴う衝撃の発生を的確に抑制することができないといった問題が生じる。
そこで、本実施形態では、上記異常判定処理の実行を通じてEGRバルブ33の開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合には、EGRバルブ33の開度が通常の開度とされている状況のもとフューエルカットが停止された場合に比べて点火時期を遅角させる際の遅角度合を大きくするようにしている。
次に、点火時期の遅角制御における遅角度合の設定手順について、遅角度合設定ルーチンを示す図4のフローチャートを参照して説明する。尚、この遅角度合設定ルーチンは、電子制御装置20を通じて所定周期毎に繰り返し実行される。
図4に示すように、同ルーチンにおいては、まずはフューエルカット停止条件が成立したか否かを判断する(ステップS101)。ここで、フューエルカット停止条件としては、エンジン回転速度が「0」よりも大きい所定のフューエルカット停止回転速度以下となることや、アクセル踏込量が「0」以上となること等がある。そしてこの判断処理において、フューエルカット停止条件が成立していない場合には(ステップS101:「NO」))、この一連の処理を一旦終了する。
一方、ステップS101において、フューエルカット停止条件が成立している場合には(ステップS101:「YES」))、次に、異常判定処理の実行中にフューエルカット停止条件が成立したことによって同異常判定処理が中断されたか否かを判断する(ステップS102)。そしてこの結果、異常判定処理が中断された旨判断されない場合には(ステップS102:「NO」)、次に、第1遅角制御における進角量として所定量dA1を設定し(ステップS103)、第2遅角制御における進角量として所定量dA1よりも大きい所定量dA2を設定する(ステップS104)。尚、ここでの遅角制御における態様、すなわち異常判定処理が中断された旨判断されない場合における各遅角制御の態様は先の図2において説明した態様と同様のものである。
一方、ステップS102において、異常判定処理が中断された旨判断された場合には(ステップS102:「YES」)、次に、第1遅角制御における進角量として上記所定量dA1よりも小さい所定量dA11(<dA1)を設定し(ステップS105)、第2遅角制御における進角量として先の所定量dA2よりも小さい所定量dA12(<dA2)を設定する(ステップS106)。
こうして第1遅角制御における進角量、及び第3遅角制御における進角量をそれぞれ設定すると、この一連の処理を終了する。尚、こうした遅角制御における上記所定量dA11,dA12としては予め実験等により求められた最適値が用いられる。
次に、図5のタイミングチャートを参照して、フューエルカット停止条件が成立したことによって上記異常判定処理が中断された場合における、(a)フューエルカットの実行態様の推移、(b)燃料噴射量Qの推移、(c)EGRバルブ33の開度の推移、(d)EGR通路32から吸気通路4へのガス流量の推移、及び(e)点火時期Aの推移の一例について説明する。尚、同図(b),(e)において、比較の対象として、異常判定処理が中断されなかった場合における燃料噴射量Q及び点火時期Aの推移を二点鎖線にて表している。
すなわち、図5(a)に示すようにフューエルカットが停止されると(時間t21)、図5(c)に示すように全閉状態から判定用開度量ΔV分だけ開いた状態にあるEGRバルブ33が上記判定用開度量ΔV分だけ閉じ側に変化させられ、異常判定処理の実行前の状態(全閉状態)に戻される。このようにEGRバルブ33が全閉状態に戻されると、図5(d)に示されるようにEGR通路32から吸気通路4に流されるガスの流量が減少してゆく。またこのとき、燃料噴射が再開されると、EGR通路32から吸気通路4に流れ込むガスの量の分だけ、エンジン1の燃焼に寄与する空気の量が増加することから、その増加量に応じた分だけ、図5(b)に示すように燃料噴射量Qが通常の燃料噴射量Q0よりも増量される。またこのとき、図5(e)に示すようにエンジン1の点火時期Aがまずは、通常の点火時期A0よりも所定量ΔA1だけ遅角側の点火時期A1に設定され(時間t21)、そしてその後、点火時期Aは、点火回数が所定回数n2(>n1)となる第2所定期間Δt2が経過する時間t24までの間、点火が行われる毎に、通常の点火時期A0に向けて所定量dA11だけ進角される(第1遅角制御)。ここで、第2所定期間Δt2は上記第1所定期間Δt1よりも長い期間として設定されており(Δt2>Δt1)、上記第1所定期間Δt1が経過したときの点火時期A(時間t22)と、第2所定期間Δt2が経過したときの点火時期A(時間t24)とが同一となるように設定されている。そしてその後、点火時期Aは、通常の点火時期A0となるまで点火が行われる毎に所定量dA12(dA12>dA11)だけ進角される(第2遅角制御)。
このようにして点火時期の遅角制御を行うことにより、EGRバルブ33の開度が通常の開度(全閉状態)よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合には、フューエルカットが停止されたときのEGRバルブ33の開度に関わらずエンジン1の点火時期を遅角させる際の遅角態様が固定とされる従来の制御態様に比べて、エンジン1の燃料噴射が再開された後におけるエンジン出力を小さく抑えることができる。従って、EGRバルブ33の開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合であれ、燃料噴射が再開された後に、エンジン出力の急激な増大に起因して衝撃が発生することを抑制することができるようになる。
以上説明した本実施形態に係る内燃機関の制御装置によれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)異常判定処理の実行を通じてEGRバルブ33の開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合には、EGRバルブ33の開度が通常の開度とされている状況のもとフューエルカットが停止された場合に比べて点火時期を遅角させる際の遅角度合を大きくすることとした。これにより、エンジン1のフューエルカットが停止されたときのEGRバルブ33の開度に関わらずエンジン1の点火時期を遅角させる際の遅角態様が固定とされる従来の制御態様に比べて、EGRバルブ33の開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合であってエンジン1の燃料噴射が再開された後におけるエンジン出力を小さく抑えることができる。従って、EGRバルブ33の開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合であれ、燃料噴射が再開された後に、エンジン出力の急激な増大に起因して衝撃が発生することを抑制することができるようになる。
尚、本発明にかかる内燃機関の制御装置は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施形態では、エンジン1のフューエルカット中にEGRバルブ33の開度を通常よりも開き側に変化させ、それに伴う吸気圧Pmの変化に基づきEGR機構31における異常の有無を診断する異常判定処理を実行するものについて例示した。しかしながら、本発明に係る状態推定手段はこうした異常判定手段に限られるものではない。他に例えば、状態推定手段として、上記吸気圧Pmの変化に基づきEGR量の学習を行う周知の学習処理を実行する学習手段を含むものとしてもよい。
・上記実施形態では、第1〜第3遅角制御の全てにおいて、状態推定手段を通じてEGRバルブ33の開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合と、EGRバルブ33の開度が通常の開度のもとフューエルカットが停止された場合とで、それぞれの遅角度合を異ならせるものについて例示した。しかしながら、これに代えて、第1〜第3遅角制御のうちの少なくとも一つにおいてその遅角度合を異ならせるようにしてもよい。
・上記実施形態では、状態推定手段を通じてEGRバルブ33の開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合と、EGRバルブ33の開度が通常の開度のもとフューエルカットが停止された場合とで、第1遅角制御の実行期間を異ならせるようにしているが、これに代えて、第1遅角制御の実行期間についてはこれを固定とし、第1遅角制御における最大遅角量を異ならせるようにしてもよい。すなわち、図6に示すように、EGRバルブ33の開度が通常の開度とされている状況のもとフューエルカットが停止された場合には通常の点火時期A0からの最大遅角量を第1所定量ΔA1とする一方、状態推定手段を通じてEGRバルブ33の開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合には上記最大遅角量を第1所定量ΔA1よりも大きい第2所定量ΔA2(>ΔA1)とするようにしてもよい。また、上記第1遅角制御の実行期間と遅角量とをそれぞれ異ならせるようにしてもよい。
要するに、状態推定手段を通じてEGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもとフューエルカットが停止された場合には、EGRバルブの開度が通常の開度とされている状況のもとフューエルカットが停止された場合に比べて点火時期を遅角させる際の遅角度合を大きくするものであればよい。
1…エンジン、2…燃料噴射弁、3…燃焼室、4…吸気通路、5…変速機、6…駆動輪、7…ピストン、8…排気通路、9…クランクシャフト、10…クランクポジションセンサ、11…点火プラグ、12…スロットルバルブ、13…バキュームセンサ、14…アクセルペダル、15…アクセルポジションセンサ、16…スロットルポジションセンサ、17…車速センサ、20…電子制御装置(噴射量設定手段、遅角制御手段、状態推定手段、異常判定手段、学習手段)、31…EGR機構、32…EGR通路、33…EGRバルブ。

Claims (9)

  1. EGRバルブの開閉駆動によりEGR量を可変とするEGR機構を備える内燃機関に適用され、
    前記内燃機関の燃焼に寄与する空気の量に応じた燃料噴射量を設定する噴射量設定手段と、
    前記内燃機関のフューエルカットの停止に伴い同機関の燃料噴射が再開される際に、同機関の点火時期を通常の点火時期よりも遅角させる遅角制御手段と、
    前記内燃機関のフューエルカット中に前記EGRバルブの開度を通常よりも開き側に変化させ、それに伴う同機関の吸気圧の変化に基づき前記EGR機構の状態を推定するとともに、同推定が完了及び中断した際には、前記EGRバルブの開度を通常の開度とする状態推定手段と、
    を備える内燃機関の制御装置において、
    前記遅角制御手段は、前記状態推定手段を通じて前記EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもと前記フューエルカットが停止された場合には、前記EGRバルブの開度が通常の開度とされている状況のもと前記フューエルカットが停止された場合に比べて前記点火時期を遅角させる際の遅角度合を大きくする
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記遅角制御手段は、前記内燃機関の燃料噴射が再開されてから所定期間が経過するまでの間、同機関の点火時期を通常の点火時期よりも遅角させる
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記遅角制御手段は、前記状態推定手段を通じて前記EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもと前記フューエルカットが停止された場合には、前記EGRバルブの開度が通常の開度のもと前記フューエルカットが停止された場合に比べて前記所定期間を長くする
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記遅角制御手段は、前記内燃機関の燃料噴射が再開されてから前記所定期間が経過するまでの間、同機関の点火時期を前記通常の点火時期に向けて徐々に進角させる
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記遅角制御手段は、前記状態推定手段を通じて前記EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもと前記フューエルカットが停止された場合には、前記EGRバルブの開度が通常の開度のもと前記フューエルカットが停止された場合に比べて前記点火時期を進角させる際の進角度合を小さくする
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  6. 請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記遅角制御手段は、前記所定期間が経過したとき、そのときの前記内燃機関の点火時期が未だ通常の点火時期よりも遅角側の時期である場合には、前記点火時期が通常の点火時期となるまで徐々に進角させるものであり、前記状態推定手段を通じて前記EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもと前記フューエルカットが停止された場合には、前記EGRバルブの開度が通常の開度のもと前記フューエルカットが停止された場合に比べて前記点火時期を進角させる際の進角度合を小さくする
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記遅角制御手段は、前記状態推定手段を通じて前記EGRバルブの開度が通常の開度よりも開き側に変化している状況のもと前記フューエルカットが停止された場合には、前記EGRバルブの開度が通常の開度のもと前記フューエルカットが停止された場合に比べて前記通常の点火時期からの遅角量の最大値を大きくする
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記状態推定手段は、前記吸気圧の変化に基づき同機構における異常の有無を判断する異常判定手段を含む
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記状態推定手段は、前記吸気圧の変化に基づき前記EGR量の学習を行う学習手段を含む
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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