JP5077036B2 - エスカレータの保守システム - Google Patents

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Description

この発明は、エスカレータにおいて、スカートガードに対する滑り剤の塗布等を自動で行うための保守システム関するものである。
エスカレータでは、踏段に乗って移動している乗客の靴等が、踏段とこの踏段の側方に配置されたスカートガードとの間に挟まれてしまうことがある。かかる場合、安全スイッチによって踏段の移動は停止されるが、この時の被害を最小限に抑えるため、スカートガードには、一般に、シリコン等の滑り剤が塗布されている。この滑り剤の効力は、時間の経過とともに徐々に低下していくため、エスカレータでは、スカートガードに対して滑り剤を定期的に塗布する必要がある。特に、屋外に設置されたエスカレータでは、雨によって滑り剤の効力が著しく低下してしまうため、頻繁に滑り剤を塗布する必要があった。
そして、従来では、エスカレータ保守員が現地(エスカレータの設置場所)に出向き、上記滑り剤の塗布作業を手作業で行っていた。このため、作業効率が悪く、また、エスカレータの保守会社では、他の作業に必要な人員を確保できなくなるといった問題も発生していた。
なお、踏段とスカートガードとの間に異物が挟まれるといった事象は、スカートガードを構成する鉄板が薄く変形し易くなったことにより、近年多く発生している。このため、上記課題への早急な対策が望まれている。
また、上述の課題に対する従来技術として、エスカレータの踏段の一部に滑り剤を塗布するための機構を設置し、タイマーの動作によって、スカートガードに滑り剤を定期的に塗布するように構成したものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−225285号公報
特許文献1に記載のものでは、ポンプを定期的に駆動させて滑り剤をスカートガードに塗布するように構成している。しかし、滑り剤の塗布に関して、エスカレータの設置環境や乗客に対する配慮等が考慮されておらず、実際のエスカレータに適用した場合には、種々の問題が発生する恐れがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、保守員の手を煩わすことなく、エスカレータの状況に合わせた最適な状態で、スカートガードに滑り剤を塗布することができるエスカレータの保守システム提供することである。
この発明に係るエスカレータの保守システムは、その一部が、踏段側方のスカートガードに接触する塗布位置、及び、全体がスカートガードに接触しない非塗布位置の双方に配置可能な塗布ブラシと、滑り剤をスカートガードに塗布するための塗布スケジュールが予め設定されたカレンダー機能部と、エスカレータの乗客の有無を判定する乗客有無判定部と、常時に塗布ブラシを非塗布位置に配置するとともに、カレンダー機能部に設定された塗布スケジュールに基づいて、乗客有無判定部によって乗客無しが判定された場合に、往路側を移動する踏段の塗布ブラシを塗布位置に配置して、滑り剤をスカートガードに塗布する塗布運転制御部と、を備え、エスカレータの複数の踏段に、塗布ブラシと滑り剤を貯蔵するためのタンクとが設けられ、塗布運転制御部は、各タンク内の滑り剤がなくなるまで、上記複数の踏段を1つずつ順番に使用して滑り剤をスカートガードに塗布するものである。
この発明によれば、保守員の手を煩わすことなく、エスカレータの状況に合わせた最適な状態で、スカートガードに滑り剤を塗布することができるようになる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエスカレータ全体を示す側面図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエスカレータの保守システムを示す構成図である。図1及び図2において、1は上下階床間に架け渡されて、エスカレータの自重及び積載荷重を支持する主枠、2はエスカレータの上部乗降口、3は下部乗降口、4は無端状に連結され、上部乗降口2及び下部乗降口3間を循環移動する踏段、5は上部乗降口2及び下部乗降口3間に渡って設けられたスカートガードである。スカートガード5は、踏段4と僅かな間隙を有してその両側に配置されている。
6は無端状を呈し、その上側部分が上記踏段4に同期して平行に移動する移動手摺、7は上部乗降口2及び下部乗降口3にそれぞれ設けられた乗客センサである。乗客センサ7は、光電ポスト等によって構成され、エスカレータの乗客を検出するために設置されている。8は上部乗降口2及び下部乗降口3に設けられた報知装置である。報知装置8は、エスカレータに関する情報を乗客に対して報知する機能を有し、例えば、図1に示すように、乗客センサ7と一体的に構成される。
9はエスカレータの全体制御を司る制御装置である。制御装置9は、上記移動手摺6を駆動するための手摺駆動装置(図示せず)や、踏段4を駆動するための踏段駆動装置10の制御等、エスカレータに関する各種制御を司る。また、上記制御装置9には、外部の監視センタ等と情報の送受信を行うための外部通報装置11と、降雨センサやキー入力部等からなる外部入力装置12とが接続されている。監視センタからの各種指令の入力や、制御装置9から監視センタへの各種情報の出力は、上記外部通報装置11を介して行われる。また、降雨センサは降雨を検出するためのものであり、例えば、エスカレータに近接した屋外に設置される。
次に、踏段4の側方に配置されたスカートガード5に対して、シリコン等の滑り剤を塗布するための機構及び動作について具体的に説明する。
スカートガード5に滑り剤を塗布するため、上記踏段4には、その一部に、滑り剤を塗布する機能を備えた特殊な踏段13が設けられている。具体的に、踏段13には、滑り剤を貯蔵するためのタンク14、フロートスイッチ15、滑り剤をスカートガード5の側面に塗布するための塗布ブラシ16、塗布ブラシ16の駆動機構17、加速度センサ18、踏段制御装置19等が設けられている。
上記フロートスイッチ15は、タンク14に貯蔵されている滑り剤の量(貯蔵量)を検出する貯蔵量検出手段の一例として示したものであり、具体的には、タンク14内の滑り剤の液面を検出する機能を有する。
塗布ブラシ16は、駆動機構17により、その配置を変更することができるように構成されている。具体的に、塗布ブラシ16は、その一部(例えば、先端部)がスカートガード5の側面に接触する塗布位置と、全体がスカートガード5に接触しない非塗布位置の双方に配置可能に構成される。即ち、塗布ブラシ16が上記塗布位置に配置されることにより、配管やチューブ(図示せず)等を経由して、タンク14内の滑り剤がスカートガード5の側面に塗布される。
踏段制御装置19は、踏段13に設けられた上記機器類の制御や、制御装置9との間で信号の送受信を行うための機能を有している。具体的に、踏段制御装置19は、フロートスイッチ15の出力信号や加速度センサ18の出力信号等を制御装置9に対して送信する。また、制御装置9から所定の指令が入力されることにより、駆動機構17を駆動して、塗布ブラシ16を塗布位置或いは非塗布位置に配置する。なお、踏段13が上部乗降口2及び下部乗降口3を循環移動するため、踏段制御装置19は、例えば、非接触の通信手段によって制御装置9と信号の送受信を行うように構成される。
一方、上記制御装置9には、エスカレータの通常運転を制御する機能等の他、スカートガード5に対する滑り剤の塗布を、エスカレータの状況に合わせた最適な状態で行うための機能も備えられている。具体的に、制御装置9は、カレンダー機能部20、開始条件判定部21、乗客有無判定部22、塗布運転制御部23、補給要否判定部24、異常判定部25を備えている。
カレンダー機能部20には、エスカレータに所定の動作を行わせるためのスケジュールが予め設定されている。上記スケジュールには、例えば、滑り剤をスカートガード5に塗布する月、日、時間等を定めた塗布スケジュールも含まれる。
また、開始条件判定部21は、スカートガード5に対して滑り剤の塗布を開始するための開始条件が成立したか否かを判定する機能を有する。具体的に、開始条件判定部21は、カレンダー機能部20に設定された塗布スケジュールに基づき、その開始設定時間になると、上記開始条件が成立したことを検出する。また、開始条件判定部21は、塗布スケジュールとは関係なく、外部入力装置12からの入力信号に基づいて、上記開始条件が成立したことを検出する。例えば、降雨センサによって所定量の降雨が検出された場合は、降雨センサによる降雨の検出が行われなくなってから所定期間経過後に、上記開始条件が成立したことを検出する。キー入力が検出された場合も、塗布スケジュールとは無関係に上記開始条件の成立を検出する。
乗客有無判定部22は、乗客センサ7の出力信号に基づき、エスカレータの乗客の有無を判定する機能を有する。
塗布運転制御部23は、上部乗降口2及び下部乗降口3間に渡って配置されたスカートガード5に、滑り剤を一様に塗布する塗布運転を制御する機能を有する。具体的に、塗布運転制御部23は、常時(エスカレータの通常運転時)に、塗布ブラシ16を非塗布位置に配置しておく。そして、スカートガード5に対する滑り剤の塗布が必要な要時に、踏段制御装置19に対して所定の指令を送信することによって、往路側を移動する踏段13の塗布ブラシ16を塗布位置に配置させる。以下に、図3に基づき、塗布運転制御部23の機能を含めた制御装置9の動作について、具体的に説明する。なお、図3はこの発明の実施の形態1におけるエスカレータの保守システムの動作を示すフローチャートである。
制御装置9では、エスカレータの通常運転時、塗布ブラシ16を非塗布位置に配置しておく。また、開始条件判定部21により、滑り剤の塗布を開始するための開始条件が成立したか否かを判定する。そして、塗布スケジュールの開始設定時間になったり、雨が止んでから所定時間経過したりすることによって上記開始条件が成立すると(S101)、S102に進み、乗客有無判定部22によって乗客の有無を判定する。
塗布運転制御部23は、S101で塗布運転の開始条件が成立し、且つS102で乗客無しが判定されることにより、塗布運転を開始させる。具体的に、塗布運転制御部23は、踏段13に対して塗布運転の開始指令を送信する。そして、上記開始指令を受信した踏段制御装置19は、踏段13が往路側に移動した際に塗布ブラシ16を塗布位置に配置し、滑り剤をスカートガード5に塗布する。なお、上記往路側とは、踏段4及び13が循環移動する際の、乗り口から降り口に移動する側、即ち、乗客が移動の際に乗る側のことをいう。また、踏段13が往路側に配置されたことの検出は、例えば、踏段13に固定された加速度センサ18の出力信号に基づいて行う。
その後、塗布ブラシ16が塗布位置に配置された状態で踏段13が上部乗降口2及び下部乗降口3間を走行することにより、塗布運転制御部23によって、塗布運転の完了が検出される(S104)。また、塗布運転制御部23には、塗布運転回数(スカートガード5に対する滑り剤の塗布回数)を計測するカウンタ(図示せず)が備えられており、S104において塗布運転の完了が検出されると、その塗布回数NをN=N+1として記憶する(S105)。
一方、制御装置9内の補給要否判定部24は、タンク14への滑り剤の補給が必要か否かを判定する機能を有する。なお、この判定は、上記貯蔵量検出手段の検出結果に基づいて行われる。
塗布運転が行われる頻度や1回の塗布運転で消費される滑り剤の量は、エスカレータの設置環境(屋外、重負荷、階高等)や上記塗布スケジュールにより、号機毎に異なることが考えられる。このため、滑り剤の補給時期を適切に検出し、管理センタ等の外部に報知する必要がある。上記補給要否判定部24は、このような機能を実現するために備えられたものであり、具体的には、加速度センサ18の出力信号及びフロートスイッチ15の出力信号に基づいて、上記判定を行う。
以下に、図4乃至図6に基づき、補給要否判定部24の構成及び動作について、具体的に説明する。図4は図2の補給要否判定部の詳細を示す構成図、図5は図2の補給要否判定部の機能を説明するための図、図6はこの発明の実施の形態1におけるエスカレータの保守システムの他の動作を示すフローチャートである。なお、図5は踏段13が循環移動している時の加速度センサ18の出力信号を、図6は補給要否判定部24の具体的な動作を示している。
図4に示すように、補給要否判定部24には、信号記録手段26、速度算出手段27、方向検出手段28、判定手段29、通信手段30といった各種手段が備えられている。
図5に示すような加速度センサ18の出力信号は、信号記録手段26に記録された後、その解析が行われる。即ち、信号記録手段26に記録された内容に基づき、速度算出手段27により踏段13の速度が算出され、方向検出手段28により踏段13の向き(往路側、帰路側)が検出される。
なお、加速度センサ18は、踏段13の重力方向の加速度を計測する。このため、その出力信号は、図5に示すように、踏段13の反転動作が行われた時や乗客が踏段13上を歩行した時に、変位が急激に大きくなる。また、踏段13に乗客が乗っていない時には、踏段13に生じる微振動の影響により、僅かに変位が生じる。
また、踏段13は、上部乗降口2及び下部乗降口3の各下方付近において、向きが上下に反転する。このため、加速度センサ18の出力信号は、踏段13の往路側と帰路側とにおいて、反対の符号(+、−)を示す。即ち、図5において、+が往路側であれば、−は帰路側を意味する。
判定手段29は、このような内容を考慮し、速度算出手段27の算出結果や方向検出手段28の検出結果に基づいて、踏段13の状態(向き、走行中、停止中、歩行者有り等)を判定する。また、判定手段29は、加速度センサ18の出力信号から踏段13が所定の向き(往路側、帰路側)で停止中であることが検出された場合に、フロートスイッチ15の出力信号に基づいて、タンク14への滑り剤の補給の要否を判定する。なお、上記所定の向きとは、フロートスイッチ15が正常に機能する方向に踏段13が向いたことを意味する。そして、判定手段29は、タンク14に滑り剤の補給が必要(補給要)と判定した場合に、通信手段30を介して、外部通報装置11に補給要求を送信するための指令を出力する。
以下に、図6に基づき、上記構成を有する補給要否判定部24の具体的動作を説明する。補給要否判定部24では、先ず、踏段13の向きを判定する(S201)。例えば、踏段13が往路側に配置された時にフロートスイッチ15による滑り剤の正確な液面検出が可能な場合は、S201において、補給要否判定部24は、踏段13が往路側に配置されているか否かを判定する。踏段13が往路側に配置されている場合、次に、補給要否判定部24は、踏段13の振動が検出したか、即ち、踏段13が停止中か否かを判定する(S202)。なお、上記S201及びS202の判定は、上述したように、加速度センサ18の出力信号に基づいて行われる。
S201及びS202の判定により、踏段13が往路側で停止中であることが検出されると(S203)、補給要否判定部24は、所定の遅延時間を経過させた後、再度、踏段13の振動検出を行う(S204、S205)。なお、S204及びS205の動作は、タンク14内の滑り剤が安定するまで待つためのものである。即ち、この動作により、フロートスイッチ15による正確な液面検出が可能となる。
そして、補給要否判定部24は、S205において踏段13の振動が検出されなければ、フロートスイッチ15の出力信号に基づいて補給要否の有無を判定し(S206)、必要に応じて外部に補給要求を出力する(S207)。
一方、制御装置9内の異常判定部25は、滑り剤の上記塗布機能に関する異常を検出する機能を有する。具体的に、異常判定部25は、補給要否判定部24によって滑り剤の補給要が判定されるまでの塗布回数の正常値γを予め記憶しておき、この正常値γと上記カウンタによって計測された塗布回数とを比較することにより、タンク14から滑り剤が漏れていること(タンク漏れ異常)や、タンク14から十分な滑り剤が供給されていないこと(目詰まり異常)といった各種異常を検出する。そして、滑り剤の塗布機能に関する上記異常を検出すると、外部通報装置11に対して異常通報を行うための指令を出力する。
以下、図7に基づき、異常判定部25の動作について具体的に説明する。図7はこの発明の実施の形態1におけるエスカレータの保守システムの他の動作を示すフローチャートであり、異常判定部25の動作を示している。
異常判定部25では、先ず、上記正常値γを算出し、記憶しておく。具体的には、タンク14の容量Lを、塗布運転1回当たりの滑り剤の消費量αで割ることにより、補給予測回数βを算出する(S301)。次に、この補給予測回数βに調整係数Kを掛けて上記正常値γを導き、メモリに記憶しておく(S302)。
そして、図6のS207において補給要求が出力されると(S303)、上記カウンタに記憶されている塗布回数Nと上記正常値γとを比較し、異常の有無を判定する。具体的に、N>γである場合、異常判定部25は、補給要求の出力時期が遅い、即ち塗布運転1回当たりの実際の滑り剤の消費量が少ないと判断して、目詰まり異常を検出する(S304、S305)。また、N<γの場合は、補給要求の出力時期が早い、即ち塗布運転で使用される以上の滑り剤がタンク14からなくなっていると判断し、タンク漏れ異常を検出する(S306、S307)。一方、N=γの場合は、滑り剤の塗布機能に関する異常は検出されず、正常状態が検出される(S308)。なお、上記γは、ある程度の範囲を持った値でも良い。そして、図7に示す動作フローが終了すると、上記カウンタはN=0にリセットされる。
この発明の実施の形態1によれば、スカートガード5に対する滑り剤の塗布作業を、エスカレータの保守員の手を煩わすことなく、塗布スケジュールに基づいて自動的に実施することができる。また、上記塗布作業は乗客がいない時に行われるため、移動中の乗客が、塗布ブラシ16とスカートガード5との摩擦音を聞いて、何らかの異常が発生していると勘違いすることもない。また、塗布作業中に、乗客の衣服を汚してしまうようなことも防止できる。
なお、塗布運転をエスカレータが使用されない夜間等に実施することも考えられるが、エスカレータは、その不使用時に電源が切られてしまうことが多い。かかる場合は、当然、塗布運転も実施することはできない。このため、乗客有無判定部22の判定結果に基づいて塗布運転を開始するように構成することにより、稼動中のエスカレータにおいても、乗客に迷惑を掛けることなく塗布運転を行うことができるようになる。
更に、降雨センサによって降雨が検出された場合は、雨が止んでから所定時間(日)経過後に、塗布スケジュールとは無関係に塗布作業が行われる。このため、スカートガード5の側面が雨によって濡れてしまった場合でも、滑り剤の効力を早期に復活させることができる。なお、シリコンは水に流れ易いため、上記構成は、エスカレータが屋外に設置されている場合や、滑り剤としてシリコンを採用している場合等に、特に有効な手段となる。
また、塗布ブラシ16を塗布位置及び非塗布位置の双方に配置可能に構成し、踏段13が往路側に配置されている時のみ塗布ブラシ16を塗布位置に配置するようにしているため、踏段13が帰路側を移動している時に、塗布ブラシ16が主枠1内の他の機器類に干渉することも確実に防止できる。このため、既存のエスカレータへの適用も容易に実現可能となる。
また、補給要否判定部24の機能により、滑り剤の補給時期をエスカレータ号機毎に正確に検出することが可能となる。更に、加速度センサ18によって踏段13の状態(向き、走行中、停止中、歩行者有り等)を検出しているため、貯蔵量検出手段として、安価なフロートスイッチ15等を採用することも可能となる。
なお、本実施の形態においては、滑り剤の塗布機能を備えた踏段13が1つである場合を想定して説明した。しかし、1つのエスカレータ内に、上記踏段13を複数設置しても良い。例えば、2つの踏段13を設置した場合、制御装置9は、先ず、第1の踏段13のみを使用して塗布運転を行い、この第1の踏段13に設けられたタンク14内の滑り剤が全てなくなった後、第2の踏段13を使用して塗布運転を行うように制御する。そして、第1及び第2のタンク14の滑り剤が全て消費された場合に、補給要否判定部24から補給要求を出力するように構成する。
かかる構成によれば、タンク14を複数の踏段13に分散させることができ、例えば、1回の塗布運転に必要な滑り剤の量が多いエスカレータ(昇降行程が長いエスカレータ)に、特に有効な手段となる。即ち、滑り剤の補給回数を減少させることができ、保守員の労力を軽減させることができる。また、タンク14を1つの踏段13のみに設置した場合は、踏段の重量の偏りが大きくなって動作が不安定になることも考えられるが、上記構成によれば、かかる課題も解決できる。
また、本実施の形態では、滑り剤をスカートガード5に塗布する塗布運転について説明した。一方、タンク14を設置せずに滑り剤をスカートガード5に塗布しない場合には、上記と同様の構成により、スカートガード5の側面を清掃する清掃運転として機能させることも可能である。
この発明の実施の形態1におけるエスカレータ全体を示す側面図である。 この発明の実施の形態1におけるエスカレータの保守システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態1におけるエスカレータの保守システムの動作を示すフローチャートである。 図2の補給要否判定部の詳細を示す構成図である。 図2の補給要否判定部の機能を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるエスカレータの保守システムの他の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1におけるエスカレータの保守システムの他の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 主枠、 2 上部乗降口、 3 下部乗降口、 4 踏段、
5 スカートガード、 6 移動手摺、 7 乗客センサ、 8 報知装置、
9 制御装置、 10 踏段駆動装置、 11 外部通報装置、
12 外部入力装置、 13 踏段(滑り剤塗布機能付)、 14 タンク、
15 フロートスイッチ、 16 塗布ブラシ、 17 駆動機構、
18 加速度センサ、 19 踏段制御装置、 20 カレンダー機能部、
21 開始条件判定部、 22 乗客有無判定部、 23 塗布運転制御部、
24 補給要否判定部、 25 異常判定部、 26 信号記録手段、
27 速度算出手段、 28 方向検出手段、 29 判定手段、 30 通信手段

Claims (5)

  1. その一部が、踏段の側方のスカートガードに接触する塗布位置、及び、全体が前記スカートガードに接触しない非塗布位置の双方に配置可能な塗布ブラシと、
    滑り剤を前記スカートガードに塗布するための塗布スケジュールが予め設定されたカレンダー機能部と、
    エスカレータの乗客の有無を判定する乗客有無判定部と、
    常時に前記塗布ブラシを非塗布位置に配置するとともに、前記カレンダー機能部に設定された前記塗布スケジュールに基づいて、前記乗客有無判定部によって乗客無しが判定された場合に、往路側を移動する踏段の前記塗布ブラシを塗布位置に配置して、滑り剤を前記スカートガードに塗布する塗布運転制御部と、
    を備え
    エスカレータの複数の踏段に、前記塗布ブラシと滑り剤を貯蔵するためのタンクとが設けられ、
    前記塗布運転制御部は、前記各タンク内の滑り剤がなくなるまで、前記複数の踏段を1つずつ順番に使用して滑り剤をスカートガードに塗布する
    ことを特徴とするエスカレータの保守システム。
  2. 降雨を検出する降雨センサと、
    を更に備え、
    塗布運転制御部は、前記降雨センサによって所定量の降雨が検出されると、カレンダー機能部に設定された塗布スケジュールとは関係なく、前記降雨センサによる降雨の検出が行われなくなった後に、前記乗客有無判定部によって乗客無しが判定された場合に、滑り剤をスカートガードに塗布することを特徴とする請求項1に記載のエスカレータの保守システム。
  3. 塗布ブラシを有する踏段に設けられた加速度センサと、
    を更に備え、
    塗布運転制御部は、前記加速度センサの出力信号に基づいて、前記踏段の状態を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエスカレータの保守システム。
  4. 塗布ブラシを有する踏段に設けられ、滑り剤を貯蔵するためのタンクと、
    前記タンクに貯蔵されている滑り剤の量を検出する貯蔵量検出手段と、
    前記貯蔵量検出手段の検出結果に基づいて、前記タンクへの滑り剤の補給の要否を判定する補給要否判定部と、
    前記塗布ブラシを有する前記踏段に設けられた加速度センサと、
    を更に備え、
    前記貯蔵量検出手段は、前記タンク内の滑り剤の液面を検出するフロートスイッチからなり、
    前記補給要否判定部は、前記加速度センサの出力信号に基づいて前記踏段が所定の向きで停止したことが検出された場合に、前記フロートスイッチの出力信号に基づいて、前記タンクへの滑り剤の補給の要否を判定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエスカレータの保守システム。
  5. 滑り剤をスカートガードに塗布した塗布回数を計測するカウンタと、
    補給要否判定部によって滑り剤の補給要が判定されるまでの塗布回数の正常値と前記カウンタによって計測された塗布回数とを比較して、滑り剤の塗布機能に関する異常を検出する異常判定部と、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載のエスカレータの保守システム。
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