JP5077036B2 - エスカレータの保守システム - Google Patents
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Description
なお、踏段とスカートガードとの間に異物が挟まれるといった事象は、スカートガードを構成する鉄板が薄く変形し易くなったことにより、近年多く発生している。このため、上記課題への早急な対策が望まれている。
図1はこの発明の実施の形態1におけるエスカレータ全体を示す側面図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエスカレータの保守システムを示す構成図である。図1及び図2において、1は上下階床間に架け渡されて、エスカレータの自重及び積載荷重を支持する主枠、2はエスカレータの上部乗降口、3は下部乗降口、4は無端状に連結され、上部乗降口2及び下部乗降口3間を循環移動する踏段、5は上部乗降口2及び下部乗降口3間に渡って設けられたスカートガードである。スカートガード5は、踏段4と僅かな間隙を有してその両側に配置されている。
スカートガード5に滑り剤を塗布するため、上記踏段4には、その一部に、滑り剤を塗布する機能を備えた特殊な踏段13が設けられている。具体的に、踏段13には、滑り剤を貯蔵するためのタンク14、フロートスイッチ15、滑り剤をスカートガード5の側面に塗布するための塗布ブラシ16、塗布ブラシ16の駆動機構17、加速度センサ18、踏段制御装置19等が設けられている。
塗布ブラシ16は、駆動機構17により、その配置を変更することができるように構成されている。具体的に、塗布ブラシ16は、その一部(例えば、先端部)がスカートガード5の側面に接触する塗布位置と、全体がスカートガード5に接触しない非塗布位置の双方に配置可能に構成される。即ち、塗布ブラシ16が上記塗布位置に配置されることにより、配管やチューブ(図示せず)等を経由して、タンク14内の滑り剤がスカートガード5の側面に塗布される。
塗布運転が行われる頻度や1回の塗布運転で消費される滑り剤の量は、エスカレータの設置環境(屋外、重負荷、階高等)や上記塗布スケジュールにより、号機毎に異なることが考えられる。このため、滑り剤の補給時期を適切に検出し、管理センタ等の外部に報知する必要がある。上記補給要否判定部24は、このような機能を実現するために備えられたものであり、具体的には、加速度センサ18の出力信号及びフロートスイッチ15の出力信号に基づいて、上記判定を行う。
図5に示すような加速度センサ18の出力信号は、信号記録手段26に記録された後、その解析が行われる。即ち、信号記録手段26に記録された内容に基づき、速度算出手段27により踏段13の速度が算出され、方向検出手段28により踏段13の向き(往路側、帰路側)が検出される。
また、踏段13は、上部乗降口2及び下部乗降口3の各下方付近において、向きが上下に反転する。このため、加速度センサ18の出力信号は、踏段13の往路側と帰路側とにおいて、反対の符号(+、−)を示す。即ち、図5において、+が往路側であれば、−は帰路側を意味する。
5 スカートガード、 6 移動手摺、 7 乗客センサ、 8 報知装置、
9 制御装置、 10 踏段駆動装置、 11 外部通報装置、
12 外部入力装置、 13 踏段(滑り剤塗布機能付)、 14 タンク、
15 フロートスイッチ、 16 塗布ブラシ、 17 駆動機構、
18 加速度センサ、 19 踏段制御装置、 20 カレンダー機能部、
21 開始条件判定部、 22 乗客有無判定部、 23 塗布運転制御部、
24 補給要否判定部、 25 異常判定部、 26 信号記録手段、
27 速度算出手段、 28 方向検出手段、 29 判定手段、 30 通信手段
Claims (5)
- その一部が、踏段の側方のスカートガードに接触する塗布位置、及び、全体が前記スカートガードに接触しない非塗布位置の双方に配置可能な塗布ブラシと、
滑り剤を前記スカートガードに塗布するための塗布スケジュールが予め設定されたカレンダー機能部と、
エスカレータの乗客の有無を判定する乗客有無判定部と、
常時に前記塗布ブラシを非塗布位置に配置するとともに、前記カレンダー機能部に設定された前記塗布スケジュールに基づいて、前記乗客有無判定部によって乗客無しが判定された場合に、往路側を移動する踏段の前記塗布ブラシを塗布位置に配置して、滑り剤を前記スカートガードに塗布する塗布運転制御部と、
を備え、
エスカレータの複数の踏段に、前記塗布ブラシと滑り剤を貯蔵するためのタンクとが設けられ、
前記塗布運転制御部は、前記各タンク内の滑り剤がなくなるまで、前記複数の踏段を1つずつ順番に使用して滑り剤をスカートガードに塗布する
ことを特徴とするエスカレータの保守システム。 - 降雨を検出する降雨センサと、
を更に備え、
塗布運転制御部は、前記降雨センサによって所定量の降雨が検出されると、カレンダー機能部に設定された塗布スケジュールとは関係なく、前記降雨センサによる降雨の検出が行われなくなった後に、前記乗客有無判定部によって乗客無しが判定された場合に、滑り剤をスカートガードに塗布することを特徴とする請求項1に記載のエスカレータの保守システム。 - 塗布ブラシを有する踏段に設けられた加速度センサと、
を更に備え、
塗布運転制御部は、前記加速度センサの出力信号に基づいて、前記踏段の状態を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエスカレータの保守システム。 - 塗布ブラシを有する踏段に設けられ、滑り剤を貯蔵するためのタンクと、
前記タンクに貯蔵されている滑り剤の量を検出する貯蔵量検出手段と、
前記貯蔵量検出手段の検出結果に基づいて、前記タンクへの滑り剤の補給の要否を判定する補給要否判定部と、
前記塗布ブラシを有する前記踏段に設けられた加速度センサと、
を更に備え、
前記貯蔵量検出手段は、前記タンク内の滑り剤の液面を検出するフロートスイッチからなり、
前記補給要否判定部は、前記加速度センサの出力信号に基づいて前記踏段が所定の向きで停止したことが検出された場合に、前記フロートスイッチの出力信号に基づいて、前記タンクへの滑り剤の補給の要否を判定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエスカレータの保守システム。 - 滑り剤をスカートガードに塗布した塗布回数を計測するカウンタと、
補給要否判定部によって滑り剤の補給要が判定されるまでの塗布回数の正常値と前記カウンタによって計測された塗布回数とを比較して、滑り剤の塗布機能に関する異常を検出する異常判定部と、
を備えたことを特徴とする請求項4に記載のエスカレータの保守システム。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008105376A JP5077036B2 (ja) | 2008-04-15 | 2008-04-15 | エスカレータの保守システム |
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JP2009256017A5 JP2009256017A5 (ja) | 2011-01-27 |
JP5077036B2 true JP5077036B2 (ja) | 2012-11-21 |
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