JP5076166B2 - 圧電デバイス及びその封止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、振動子、共振子、発振器、フィルタ、センサ等の圧電デバイスにおいて、例えば音叉型又は厚みすべり振動モードの圧電振動片をパッケージに気密に封止した圧電デバイス、及びその封止方法に関する。
従来、圧電デバイスは、より一層の小型化・薄型化が要求されると共に、回路基板等への実装に適した表面実装型が多く使用されている。一般に表面実装型の圧電デバイスは、セラミック等の絶縁材料からなるパッケージ内に圧電振動片を封止する構造が採用されている。この従来構造のパッケージは、セラミック材料の薄板を積層した箱型ベースのキャビティ内に圧電振動片を実装し、該ベースにリッドを気密に接合して封止する。
パッケージを気密に封止するために、様々な方法が提案されている。例えば、セラミック容器と金属製蓋とからなる圧電部品のパッケージにおいて、蓋の表面にクラッド化した金属ろう材を設け、これをセラミック容器のメタライズ部と接触するように重ねてシーム溶接することにより、真空チャンバを要することなく短時間で封止し得る方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、セラミック容器に熱的ダメージを与えないように、Au−Sn合金の封止部材を用いて300〜400℃の温度範囲でシーム溶接する電子部品用パッケージの封止方法が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
セラミックベースと金属蓋とを接合する際に、従来の抵抗溶接のような金属粉末の飛散を抑圧するために、金と錫との共晶を利用する電子部品用パッケージの封止方法が去られている(例えば、特許文献3を参照)。この方法では、金層と錫層とを対面させてセラミックベースと金属蓋とを密着させ、それらの共晶温度より高温下で両者に圧力を印加することにより、それらを気密に封止する。
また、平均粒径1〜100nmの金属微粒子を有機溶媒中に分散させた金属微粒子ペースト接合材により、圧電振動デバイスのパッケージとリッドとを気密に接合する方法が知られている(例えば、特許文献4を参照)。金属微粒子ペースト接合材の金属微粒子は、その表面に分散材として被覆された有機系被膜が、約200℃で加熱すると溶融し、金属微粒子が相互に焼結して合金状態となって、金属間接合が生じる。
金属ペーストを用いた別の圧電素子パッケージの封止方法が知られている(例えば、特許文献5を参照)。この封止用の金属ペーストは、平均粒径が0.1μm〜1.0μmである金粉、銀粉、白金粉、又はパラジウム粉から選択される一種以上の金属粉末と有機溶剤とを含み、該金属粉末を85〜93重量%、有機溶剤を5〜15重量%の割合で配合している。金属ペーストは、塗布・乾燥し、80〜300℃で焼結させて金属粉末焼結体とし、該金属粉末焼結体を加熱しながらベース部材とキャップ部材とを加圧する。
特開2000−3973号公報 特開2005−129611号公報 特開2001−110922号公報 特開2007−274104号公報 特開2008−28364号公報
しかしながら、従来のシーム溶接などの抵抗溶接による圧電デバイスの封止方法では、高温で加熱された金属ろう材が飛散して、圧電振動子の表面に付着し、CI値が変動するなど、圧電デバイスの特性を劣化させる虞がある。特許文献4記載の方法では、圧電振動デバイスのパッケージとリッドとを接合する際に、金属微粒子の表面に被覆された有機系被膜から発生したガスがパッケージ内に残留し、圧電振動子の電極や配線を腐食させて、圧電デバイスの電気特性を劣化させる虞がある。また、特許文献5記載の方法は、金属サブミクロン粒子を用いた金属ペーストを乾燥後に焼結し、この金属粉末焼結体を接合時で加熱・加圧することにより、接触部が塑性変形しかつ、その変形界面に金属原子間の結合が生じてパッケージの気密性を確保するのに十分な緻密化が生じるとしている。しかし、同文献には、圧電デバイスに必要な高い気密性及び強度をもって接合するための条件、及び接合状態が明確にされていない。
そこで本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、金属サブミクロン粒子を用いた金属ペースト封止材を用いて、パッケージを十分に高い気密性をもって確実に封止し得る圧電デバイス及びその封止方法を提供することにある。
本発明によれば、上記目的を達成するために、圧電振動片と、該圧電振動片を気密に封止するパッケージとを備え、該パッケージが互いに気密に接合される複数の構成部品を有し、かつ各構成部品の接合面がそれぞれ金属からなり、構成部品同士が、平均粒径0.1〜1.0μmの金属粒子と有機溶剤と樹脂材料とを88〜93重量%、5〜15重量%、0.01〜4.0重量%の割合で配合した金属ペースト封止材を加熱して形成したポーラス構造の1次焼結体を構成部品の接合面間で加圧して再結晶化した接合層により、該接合層と接合面の金属との固相拡散接合で接合される圧電デバイスが提供される。
このようにポーラス構造の1次焼結体を再結晶化させて形成され、かつパッケージの構成部品の接合面と固相拡散接合される接合層は、構成部品同士を気密にかつ高強度に接合することができる。従って、圧電デバイスを高い気密性をもって封止することができ、その信頼性及び耐久性を維持確保することができる。また、このような接合層は、従来の接合手段に比して薄く形成できるので、パッケージをより低背化することができ、圧電デバイスの小型化の要求に対応することができる。
或る実施例では、金属ペースト封止材の金属粒子がAu、Ag、Pt、又はPdの1種又は2種以上からなると、約200℃の比較的低温で焼結させることができるので、その際にパッケージや圧電振動子が受ける熱応力又は熱歪みの影響を低く抑制することができる。
別の実施例では、各構成部品の接合面の金属が、使用する金属ペースト封止材の金属粒子と共晶組成を形成し得る金属から選択されることにより、接合層を形成する際に比較的低温で、かつより良好に固相拡散を生じさせることができ、パッケージをより高い気密性及び強度をもって接合封止することができる。
或る実施例では、複数の構成部品が、上部を開放した箱形をなしかつその内部に前記圧電振動片を実装したベースと、該ベースの上端面に気密に接合されたリッドとからなることにより、表面実装に適したパッケージ構造の圧電デバイスについて適用することができる。
別の実施例では、ベースが該ベース上端面に設けた金属膜を有し、かつリッドがベースとの接合面に設けた金属膜を有する。これら金属膜を、ベース又はリッドの材質に拘わらず、接合膜を形成する金属ペースト封止材の金属粒子との組合せに適した金属から選択することができ、パッケージの設計上高い自由度が得られる。
本発明の別の側面によれば、金属からなる接合面を有する複数の構成部品を互いに気密に接合したパッケージの内部に圧電振動片を封止するために、第1の構成部品の接合面に、平均粒径0.1〜1.0μmの金属粒子と有機溶剤と樹脂材料とを88〜93重量%、5〜15重量%、0.01〜4.0重量%の割合で配合した金属ペースト封止材を塗布し、加熱することにより、ポーラス構造を有する第1の1次焼結体を形成する第1の1次焼結処理工程と、第1の構成部品と接合される第2の構成部品の接合面に、平均粒径0.1〜1.0μmの金属粒子と有機溶剤と樹脂材料とを88〜93重量%、5〜15重量%、0.01〜4.0重量%の割合で配合した金属ペースト封止材を塗布し、加熱することにより、ポーラス構造を有する第2の1次焼結体を形成する第2の1次焼結処理工程と、第1の構成部品と第2の構成部品とを、第1の1次焼結体と第2の1次焼結体とを接触させて重ね合わせ、加圧して第1及び第2の1次焼結体の金属粒子を再結晶化させて接合層を形成すると共に、該接合層と第1及び第2の構成部品の各接合面の金属とを固相拡散接合することにより、気密に接合する2次焼結処理工程とを含む圧電デバイスの封止方法が提供される。
このようにポーラス構造の1次焼結体同士を加圧して2次焼結処理することにより、それら1次焼結体を形成する金属の融点よりも低い温度で再結晶化させて接合膜を形成し、かつ該接合膜と各接合面の金属とを固相拡散接合することができる。従って、圧電デバイスのパッケージを高い気密性及び強度をもって封止することができる。更に、パッケージの封止時に圧電振動子が受ける熱応力及び熱歪みの影響を従来よりも大幅に抑制できる。また、接合材料がパッケージ内部に飛散して圧電振動子に付着する虞がないので、圧電デバイスの電気的特性及び性能を劣化させることが無い。その結果、圧電デバイスの信頼性及び耐久性を向上させることができる。
この場合に、第1の構成部品に塗布する金属ペースト封止材の金属粒子と、第2の構成部品に塗布する金属ペースト封止材の金属粒子とが、互いに共晶組成を形成し得る金属から選択されることにより、2次焼結処理において、第1及び第2の1次焼結体を低い温度でかつより良好に再結晶化して、接合層を形成することができる。
また、本発明によれば、金属からなる接合面を有する複数の構成部品を互いに気密に接合したパッケージの内部に圧電振動片を封止するために、第1の構成部品の接合面に、平均粒径0.1〜1.0μmの金属粒子と有機溶剤と樹脂材料とを88〜93重量%、5〜15重量%、0.01〜4.0重量%の割合で配合した金属ペースト封止材を塗布し、加熱することにより、ポーラス構造を有する1次焼結体を形成する1次焼結処理工程と、第1の構成部品と第2の構成部品とを、1次焼結体と第2の構成部品の接合面とを接触させて重ね合わせ、加圧して1次焼結体の金属粒子を再結晶化させて接合層を形成すると共に、該接合層と第1及び第2の構成部品の各接合面の金属とを固相拡散接合することにより、気密に接合する2次焼結処理工程とを含む圧電デバイスの封止方法が提供される。
このように一方の構成部品の接合面から1次焼結体を省略しても、2次焼結処理において比較的低温で接合膜を再結晶化しかつ該接合膜と各接合面の金属とを固相拡散接合することができる。従って、圧電デバイスのパッケージを高い気密性及び強度をもって封止でき、パッケージの封止時にパッケージや圧電振動子が受ける熱応力又は熱歪みの影響を抑制でき、接合材料がパッケージ内部に飛散する虞を解消して圧電デバイスの電気的特性及び性能の劣化を防止し、圧電デバイスの信頼性及び耐久性を向上させることに加えて、製造上工数を少なくして、製造コストを低減することができる。
この場合に、第1の構成部品に塗布する金属ペースト封止材の金属粒子と、第2の構成部品の接合面の金属とが、互いに共晶組成を形成し得る金属から選択されることにより、それらを比較的低温で良好に固相拡散接合することができる。
或る実施例では、金属ペースト封止材の金属粒子がAu、Ag、Pt、又はPdの1種又は2種以上からなることにより、1次及び2次焼結処理を約200℃の比較的低温で行うことができるので、その際にパッケージや圧電振動子が受ける熱応力又は熱歪みの影響を低く抑制することができる。
以下に、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
図1(A)、(B)は、本発明を適用した圧電振動子の第1実施例を概略的に示している。本実施例の圧電振動子1は、絶縁材料からなる矩形箱状のベース2と矩形平板状のリッド3とからなるパッケージを有する。ベース2は、複数のセラミック材料薄板2a〜2cを積層して、上部を開放した箱形に形成される。ベース2内部に画定されるキャビティ4には、音叉型水晶振動片5が実装されている。前記ベースのキャビティ4底面には、長手方向の一方の端部付近に1対の電極パッド6,6が形成され、水晶振動片5が、基端部5aにおいて前記電極パッドに導電性接着剤7で固定して電気的に接続され、かつ片持ちで概ね水平に支持されている。
ベース2は、その上端面に設けたW、Mo等からなるメタライズ層8の上に、下地膜として金属薄膜9が積層されている。金属薄膜9は、例えばNi、Au、Pd、Tiからなり、スパッタリング、蒸着又はめっき等の方法で形成される。また、金属薄膜9は、Ag、Cu、Pt、Sn等で形成することもできる。
リッド3は、コバール、42アロイ、SUS等の金属材料、ガラス、シリコン、水晶、セラミック等の絶縁材料からなる平坦な矩形の薄板10で形成される。リッド3の下面には、金属薄膜11がスパッタリング、蒸着又はめっき等により全面に被覆されている。金属薄膜11は、例えばNi、Au、Pd、Tiからなり、又はAg、Cu、Pt、Sn等で形成することもできる。また、金属薄膜11は、リッド3下面の周辺に沿って、ベース2上端面と接合される領域にのみ形成しても良い。リッド3が金属材料からなる場合、その材質に応じて金属薄膜11を省略し、その金属面をそのまま接合面として使用することもできる。
ベース2とリッド3とは、金属薄膜9と金属薄膜11との間で接合膜12によって気密に接合されている。接合膜12は、後述するように、サブミクロン粒子の金属ペーストを加熱して形成したポーラス構造の1次焼結体を、前記両金属薄膜間で加圧して再結晶化したものである。接合膜12と金属薄膜9、11とは固相拡散接合し、それらの界面に沿って相互拡散層13,14が形成されている。
また、ベース2には、キャビティ4の略中央に開口しかつ外部に連通する封止孔15が設けられている。封止孔15は、Au−Sn等の適当なシール材16で気密に閉塞されている。これにより、圧電振動子1のキャビティ4を真空に封止することができる。
圧電振動子1は、図2(A)、(B)に示す工程に従ってベース2とリッド3とを接合する。本発明の方法によれば、平均粒径0.1〜1.0μmのサブミクロン粒子である金属粒子と有機溶剤と樹脂材料とから構成される金属ペースト封止材を用いて、図3に示すように、ベース2上端面にポーラス構造を有する前記金属粒子の1次焼結体17を形成する。同様に、前記金属ペースト封止材を用いて、図4に示すように、リッド3下面にポーラス構造を有する前記金属粒子の1次焼結体18を形成する。
本実施例では、ベース2の1次焼結体17を形成する前記金属粒子が、例えばAu、Ag、Pt、Pdの1種又は2種以上から選択される。リッド3の1次焼結体18を形成する前記金属粒子は、1次焼結体17に使用する金属と共晶組成を形成し得る金属から選択する。例えば、ベース2の1次焼結体17がAuである場合、リッド3の1次焼結体18にはSnを用いることができる。また、1次焼結体17がAgである場合、リッド3の1次焼結体18にはCuを用いることができる。別の実施例では、1次焼結体18の金属粒子を、ベース2の1次焼結体17と同種の金属にすることもできる。当然ながら、1次焼結体18の金属粒子をAu、Ag、Pt、Pdの1種又は2種以上から選択し、それと共晶組成を形成し得る金属から1次焼結体17の金属粒子を選択することもできる。
前記金属ペースト封止材に用いる前記有機溶剤は、約200℃の比較的低温で蒸発し得るエステルアルコール等である。前記樹脂材料は例えばセルロース系樹脂材料で、前記金属ペースト封止材に或る程度の粘度を与えるために添加される。前記金属ペースト封止材の配合は、金属粉末88〜93重量%、有機溶剤5〜15重量%、樹脂材料0.01〜4.0重量%の割合で設定するのが好ましい。
ベース2上端面の金属薄膜9上に、前記金属ペースト封止材を全周に亘って所定の幅で塗布する。前記金属ペースト封止材の塗布は、スクリーン印刷、ディスペンサ、又はインクジェット等の方法により行う。図5(A)は、金属薄膜9上に塗布した金属ペースト封止材19の状態を例示している。同図に示すように、金属ペースト封止材19は、金属粒子20が有機溶剤21中に略一様に分散している。更に、有機溶剤21中には樹脂22が一様に分散し、前記金属ペースト封止材に或る程度の粘性を与えている。従って、前記金属ペースト封止材は、十分な形状性を発揮し、圧電振動子の小型化に対応して所望の微細なパターンに容易に塗布することができ、かつ塗布後も流れ出すことなくそのパターンを維持することができる。
次に、ベース2を、例えばホットプレート、クリーンオーブン、ベルト炉等の公知手段を用いて約200℃の比較的低温で短時間、例えば約10分加熱することにより、1次焼結処理を行う。この1次焼結処理により、前記金属ペースト封止材の金属粒子20が焼結して、1次焼結体17が形成される。図5(B)に例示するように、1次焼結体17は、前記金属ペースト封止材から有機溶剤21及び樹脂22が蒸発し、隣接する金属粒子20同士がその間に僅かな隙間を残しつつ融着して緻密に接するポーラス構造を構成する。
この後、ベース2に水晶振動片5を実装し、その特性試験及び周波数の測定を行い、更に必要に応じて、レーザ光の照射等により励振電極を部分的に削除して周波数を調整することができる。また、前記金属ペースト封止材の塗布及び1次焼結処理は、水晶振動片5をベース2に実装した後に行うことができる。その場合でも、1次焼結処理の加熱は比較的低温であるので、それが水晶振動片5に及ぼす熱ストレスは抑制される。
同様にして、リッド3下面には、金属薄膜11上に前記金属ペースト封止材を全周に沿って所定の幅で塗布する。次にリッド3を約200℃の比較的低温で短時間、例えば約10分加熱することにより、1次焼結処理を行い、1次焼結体18を形成する。本実施例では、リッド3の1次焼結体18をベース2の1次焼結体17に対応するリッド3下面の部分に、1次焼結体17よりも幾分狭幅に形成する。
図2(A)に示すように、ベース2の上にリッド3を、ベース上端面の1次焼結体17とリッド下面の1次焼結体18とを重ねるように位置合わせして配置する。このように1次焼結体17、18を接触させ、図2(B)に示すように、リッド3を上方から一様に加圧することにより、2次焼結処理を行う。2次焼結処理の加圧条件は、中間水晶板や基板の寸法、接合面の大きさ、使用する前記金属ペースト封止材の量や厚さによって異なる。本実施例では、例えば約39〜176N/mmの圧力を約10分間印加する。更に、例えば約200〜350℃の温度で加熱しながら加圧することによって、前記2次焼結処理をより良好に行うことができる。この加熱も比較的低温であるので、中間水晶板2の水晶振動片5に及ぼす熱ストレスは抑制される。
この2次焼結処理によって、1次焼結体17と1次焼結体18とは、互いに前記金属粒子がより緻密に融着して、前記ポーラス構造の隙間を完全に圧潰し、図1(B)に例示するように再結晶化して一体化した接合膜12を形成する。接合膜12と各金属薄膜9,11との界面では、それぞれ固相拡散が生じて相互拡散層13,14が形成される。この結果、ベース2とリッド3とは、接合膜12と金属薄膜9,11との固有拡散接合によって気密にかつ強固に接合される。また、上述したように、1次焼結体18の幅を1次焼結体17の幅よりも狭くしたので、ベース2に対するリッド3の位置が多少ずれても、少なくとも1次焼結体18の幅と同じ封止幅を確保することができる。
図6(A)〜(C)は、ガラス基板24,25の表面にそれぞれ金属薄膜26,27を形成し、それらの上にそれぞれ前記金属ペースト封止材を塗布して1次焼結処理し、かつ両ガラス基板24,25を加熱加圧して2次焼結処理し、接合した断面の組織を示している。金属薄膜26,27はPdで形成し、一方のガラス基板にはAu粒子の金属ペースト封止材を塗布し、他方のガラス基板にはSn粒子の金属ペースト封止材を塗布した。図6(A)に示すように、接合膜28は、異種金属であるAu粒子とSn粒子とが再結晶化して緻密に一体化している。
図6(B)、(C)は、図6(A)の部分A1,A2をそれぞれ拡大したものである。符号29、30は、それぞれガラス基板24、25表面に形成したTiからなるメタライズ層である。図6(B)の特に長方形の枠B1で示す領域では、接合膜28と金属薄膜26との界面で明らかに固相拡散が生じている。図6(C)の特に長方形の枠C1で示す領域においても、接合膜28と金属薄膜27との界面で明らかに固相拡散が生じている。このように、本発明によれば、ガラス基板24、25同士を固相拡散接合により接合されることが確認できた。
図7(A)、(B)は、本発明を適用した圧電振動子の第2実施例を概略的に示している。本実施例の圧電振動子31は、第1実施例と同様に絶縁材料からなる矩形箱状のベース32と矩形平板状のリッド33とからなるパッケージを有する。ベース32は、複数のセラミック材料薄板32a〜32cを積層して、上部を開放した箱形に形成される。ベース32内部に画定されるキャビティ34には、音叉型水晶振動片35が実装されている。前記ベースのキャビティ34底面には、長手方向の一方の端部付近に1対の電極パッド36,36が形成され、水晶振動片35が、その基端部において前記電極パッドに導電性接着剤37で固定して電気的に接続され、かつ片持ちで概ね水平に支持されている。
ベース32は、その上端面に設けたW、Mo等からなるメタライズ層38の上に、下地膜として金属薄膜39が積層されている。金属薄膜39は、例えばNi、Au、Pd、Tiからなり、スパッタリング、蒸着又はめっき等の方法で形成される。また、金属薄膜39は、Ag、Cu、Pt、Sn等で形成することもできる。
リッド33は、コバール、42アロイ、SUS等の金属材料、ガラス、シリコン、水晶、セラミック等の絶縁材料からなる平坦な矩形の薄板40で形成される。リッド33の下面は、例えばNi、Au、Pd、Tiからなる金属薄膜41が全面に被覆されている。金属薄膜41上には、ベース32上端面と接合される部分に金属薄膜42が設けられいる。金属薄膜42は、例えばAu、Ag、Pt、Pdから選択した金属で形成される。金属薄膜41、42は、例えばスパッタリング、蒸着又はめっき等により形成することができる。
ベース32とリッド33とは、金属薄膜39と金属薄膜42との間で接合膜43によって気密に接合されている。接合膜43は、第1実施例と同様に、サブミクロン粒子の金属ペーストを加熱して形成したポーラス構造の1次焼結体を、前記両金属薄膜間で加圧して再結晶化したものである。接合膜43と金属薄膜39、42とは固相拡散接合し、それらの界面に沿って相互拡散層44,45が形成されている。
また、ベース32には、キャビティ44の略中央に開口しかつ外部に連通する封止孔46が設けられている。封止孔46は、Au−Sn等の適当なシール材47で気密に閉塞され、圧電振動子31のキャビティ34を真空に封止している。
圧電振動子31は、図8(A)、(B)に示す工程に従ってベース32とリッド33とを接合する。本実施例によれば、平均粒径0.1〜1.0μmのサブミクロン粒子である金属粒子と有機溶剤と樹脂材料とから構成される金属ペースト封止材を用いて、図9に示すように、ベース32上端面にポーラス構造を有する前記金属粒子の1次焼結体48を形成する。
本実施例では、ベース32の1次焼結体48を形成する前記金属粒子を、リッド33の金属薄膜42の金属と共晶組成を形成し得る金属から選択する。例えば、金属薄膜42がAuである場合、1次焼結体48にはSnを用いることができる。金属薄膜42がAgである場合、1次焼結体48にはCuを用いることができる。別の実施例では、1次焼結体48の金属粒子を、金属薄膜42と同種の金属にすることもできる。また、1次焼結体48の金属粒子をAu、Ag、Pt、Pdの1種又は2種以上から選択し、それと共晶組成を形成し得る金属で金属薄膜42を形成することもできる。
第1実施例と同様に、ベース32上端面の金属薄膜39上に、前記金属ペースト封止材をスクリーン印刷、ディスペンサ、又はインクジェット等の方法により、全周に亘って所定の幅で塗布する。次に、ベース32を、例えばホットプレート、クリーンオーブン、ベルト炉等を用いて約200℃の比較的低温で短時間、例えば約10分加熱し、1次焼結処理を行うことにより、1次焼結体48を形成する。ベース32への水晶振動片35の実装は、前記金属ペースト封止材の塗布及び1次焼結処理の前後のいずれに行っても良い。
リッド33下面には、図10に示すように、ベース2の1次焼結体48に対応する部分に金属薄膜42が予め形成されている。本実施例では、金属薄膜42を1次焼結体48よりも幾分狭幅に形成する。
図8(A)に示すように、ベース32の上にリッド33を、ベース上端面の1次焼結体48とリッド下面の金属薄膜42とを重ねるように位置合わせして配置する。このように1次焼結体48と金属薄膜42とを接触させ、図8(B)に示すように、リッド33を上方から一様に加圧することにより、2次焼結処理を行う。2次焼結処理の加圧条件は、第1実施例と同じであるので、詳細な説明は省略する。
この2次焼結処理によって、1次焼結体48は、前記金属粒子がより緻密に融着してポーラス構造の隙間を完全に圧潰し、図7(B)に例示するように再結晶化した接合膜43を形成する。接合膜43と各金属薄膜39,42との界面では、それぞれ固相拡散が生じて相互拡散層44,45が形成される。この結果、ベース32とリッド33とは、接合膜43と金属薄膜39,42との固有拡散接合によって気密にかつ強固に接合される。同様に、金属薄膜42の幅を1次焼結体48の幅よりも狭くしたので、ベース32に対するリッド33の位置が多少ずれても、少なくとも金属薄膜42の幅と同じ封止幅を確保することができる。
図11(A)、(B)は、第2実施例の変形例を概略的に示している。本実施例の圧電振動子51は、同様に絶縁材料からなる矩形箱状のベース52と矩形平板状のリッド53とからなるパッケージを有する。ベース52は、複数のセラミック材料薄板52a〜52cを積層して、上部を開放した箱形に形成される。ベース52内部に画定されるキャビティ54には、音叉型水晶振動片55が実装されている。前記ベースのキャビティ54底面には、長手方向の一方の端部付近に1対の電極パッド56,56が形成され、水晶振動片55が、その基端部において前記電極パッドに導電性接着剤57で固定して電気的に接続され、かつ片持ちで概ね水平に支持されている。
ベース52は、その上端面に設けたW、Mo等からなるメタライズ層58の上に、下地膜として金属薄膜59が積層されている。金属薄膜59は、例えばNi、Au、Pd、Tiからなり、スパッタリング、蒸着又はめっき等の方法で形成される。
リッド53は、コバール、42アロイ、SUS等の金属材料、ガラス、シリコン、水晶、セラミック等の絶縁材料からなる平坦な矩形の薄板60で形成される。リッド53の下面には、例えばNi、Au、Pd、Tiからなる金属薄膜61がスパッタリング、蒸着又はめっき等により全面に被覆されている。
本実施例では、ベース52上端面の金属薄膜59の上に、更に金属薄膜62が設けられている。金属薄膜62は、例えばAu、Ag、Pt、Pdから選択した金属で、同様にスパッタリング、蒸着又はめっき等により形成される。
ベース52とリッド53とは、金属薄膜59と金属薄膜61との間で接合膜63によって気密に接合されている。接合膜63は、上記各実施例と同様に、サブミクロン粒子の金属ペーストを加熱して形成したポーラス構造の1次焼結体を、前記両金属薄膜間で加圧して再結晶化したものである。接合膜63と金属薄膜59、61とは固相拡散接合し、それらの界面に沿って相互拡散層64,65が形成されている。
また、ベース52には、キャビティ54の略中央に開口しかつ外部に連通する封止孔66が設けられている。封止孔66は、Au−Sn等の適当なシール材67で気密に閉塞され、圧電振動子51のキャビティ54を真空に封止している。
圧電振動子51は、図12(A)、(B)に示す工程に従ってベース52とリッド53とを接合する。本実施例によれば、図13に示すように、ベース52上端面は、金属薄膜62が予め形成されている。従って、上記実施例のように水晶振動片55が1次焼結処理による加熱の影響を受ける虞がない。リッド53下面には、図10に示すように、ベース52の金属薄膜62に対応するリッド下面の部分に、平均粒径0.1〜1.0μmのサブミクロン粒子である金属粒子と有機溶剤と樹脂材料とから構成される金属ペースト封止材を用いて、ポーラス構造を有する前記金属粒子の1次焼結体68を形成する。
本実施例では、リッド53の1次焼結体68を形成する前記金属粒子を、ベース52の金属薄膜62の金属と共晶組成を形成し得る金属から選択する。例えば、金属薄膜62がAuである場合、1次焼結体68にはSnを用いることができる。金属薄膜62がAgである場合、1次焼結体68にはCuを用いることができる。別の実施例では、1次焼結体68の金属粒子を、金属薄膜62と同種の金属にすることもできる。また、1次焼結体68の金属粒子をAu、Ag、Pt、Pdの1種又は2種以上から選択し、それと共晶組成を形成し得る金属で金属薄膜62を形成することもできる。
第1実施例と同様に、リッド53下面の金属薄膜61に、前記金属ペースト封止材をスクリーン印刷、ディスペンサ、又はインクジェット等の方法により、全周に亘って所定の幅で塗布する。次にリッド53を、例えばホットプレート、クリーンオーブン、ベルト炉等を用いて約200℃の比較的低温で短時間、例えば約10分加熱することにより、1次焼結処理を行い、1次焼結体68を形成する。本実施例では、1次焼結体68を金属薄膜62よりも幾分狭幅に形成する。
図12(A)に示すように、ベース52の上にリッド53を、ベース上端面の金属薄膜62とリッド下面の1次焼結体68とを重ねるように位置合わせして配置する。このように金属薄膜62と1次焼結体68とを接触させ、図12(B)に示すように、リッド53を上方から一様に加圧することにより、2次焼結処理を行う。2次焼結処理の加圧条件は、第1実施例と同じであるので、詳細な説明は省略する。
この2次焼結処理によって、1次焼結体68は、前記金属粒子がより緻密に融着してポーラス構造の隙間を完全に圧潰し、図11(B)に例示するように再結晶化した接合膜63を形成する。接合膜63と各金属薄膜61,62との界面では、それぞれ固相拡散が生じて相互拡散層64,65が形成される。この結果、ベース52とリッド53とは、接合膜63と金属薄膜61,62との固有拡散接合によって気密にかつ強固に接合される。同様に、1次焼結体68の幅を金属薄膜62の幅よりも狭くしたので、ベース52に対するリッド53の位置が多少ずれても、少なくとも1次焼結体68の幅と同じ封止幅を確保することができる。
本発明は、上記実施例に限定されるものでなく、その技術的範囲内で様々な変形又は変更を加えて実施することができる。本発明は、上記実施例と異なる様々なパッケージ構造の圧電デバイスについても、同様に適用することができる。例えば、水晶振動片と外枠とを一体に結合した中間水晶板の上下各面に上側基板及び下側基板をそれぞれ接合し、それらの間に画定されるキャビティ内に前記水晶振動片を気密に封止する構造の圧電デバイスも、同様に気密に接合することができる。また、上記実施例は圧電振動子について説明したが、共振子、発振器、フィルタ、センサ等の圧電デバイスについても、同様に適用することができる。
(A)図は本発明による圧電振動子の第1実施例を示す断面図、(B)図はその接合部分を示す部分拡大図。 (A)図及び(B)図は、本発明の方法に従って第1実施例の圧電振動子を封止する工程を示す断面図。 図1の圧電振動子のベースの平面図。 図1の圧電振動子のリッドの下面図。 (A)図及び(B)図は、図3のベースの上端面に1次焼結体を形成する過程を模式的に示す部分拡大断面図。 (A)図は本発明の方法による接合部の組織を示す部分拡大断面を示す顕微鏡写真、(B)図はその一部の領域A1をより高い倍率で部分的に示す顕微鏡写真、(C)図は別の一部の領域A2を同じ高い倍率で部分的に示す顕微鏡写真。 (A)図は本発明による圧電振動子の第2実施例を示す断面図、(B)図はその接合部分を示す部分拡大図。 (A)図及び(B)図は、本発明の方法に従って第2実施例の圧電振動子を封止する工程を示す断面図。 図7の圧電振動子のベースの平面図。 図7の圧電振動子のリッドの下面図。 (A)図は第2実施例の変形例を示す断面図、(B)図はその接合部分を示す部分拡大図。 (A)図及び(B)図は、本発明の方法に従って図11の変形例の圧電振動子を封止する工程を示す断面図。 図11の圧電振動子のベースの平面図。 図11の圧電振動子のリッドの下面図。
符号の説明
1,31,51…圧電振動子、2,32,52…ベース、2a〜2c,32a〜32c,52a〜52c…セラミック材料薄板、3,33,53…リッド、4,34,54…キャビティ、5,35,55…水晶振動片、5a…基端部、6,36,56…電極パッド、7,37,57…導電性接着剤、8,29,30,38,58…メタライズ層、9,11,26,27,39,41,42,59,61,62…金属薄膜、10,40,60…薄板、12,28,43,63…接合膜、13,14,44,45,64,65…相互拡散層、15,46,66…封止孔、16,47,67…シール材、17,18,48,68…1次焼結体、19…金属ペースト封止材、20…金属粒子、21…有機溶剤、22…樹脂、24,25…ガラス基板。

Claims (10)

  1. 圧電振動片と、前記圧電振動片を気密に封止するパッケージとを備え、
    前記パッケージが互いに気密に接合される複数の構成部品を有し、かつ前記各構成部品の接合面がそれぞれ金属からなり、
    前記構成部品同士が、平均粒径0.1〜1.0μmの金属粒子と有機溶剤と樹脂材料とを88〜93重量%、5〜15重量%、0.01〜4.0重量%の割合で配合した金属ペースト封止材を加熱して形成したポーラス構造の1次焼結体を前記構成部品の接合面間で加圧して再結晶化した接合層により、前記接合層と前記接合面の前記金属との固相拡散接合で接合されていることを特徴とする圧電デバイス。
  2. 前記金属ペースト封止材の前記金属粒子がAu、Ag、Pt、又はPdの1種又は2種以上からなることを特徴とする請求項1記載の圧電デバイス。
  3. 前記各構成部品の前記接合面の前記金属が、前記金属ペースト封止材の前記金属粒子と共晶組成を形成し得る金属から選択されることを特徴とする請求項1又は2記載の圧電デバイス。
  4. 前記複数の構成部品が、上部を開放した箱形をなしかつその内部に前記圧電振動片を実装したベースと、前記ベースの上端面に気密に接合されたリッドとからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の圧電デバイス。
  5. 前記ベースが前記ベース上端面に設けた金属膜を有し、かつ前記リッドが前記ベースとの接合面に設けた金属膜を有することを特徴とする請求項4記載の圧電デバイス。
  6. 金属からなる接合面を有する複数の構成部品を互いに気密に接合したパッケージの内部に圧電振動片を封止するために、
    第1の前記構成部品の前記接合面に、平均粒径0.1〜1.0μmの金属粒子と有機溶剤と樹脂材料とを88〜93重量%、5〜15重量%、0.01〜4.0重量%の割合で配合した金属ペースト封止材を塗布し、加熱することにより、ポーラス構造を有する第1の1次焼結体を形成する第1の1次焼結処理工程と、
    前記第1の構成部品と接合される第2の前記構成部品の前記接合面に、平均粒径0.1〜1.0μmの金属粒子と有機溶剤と樹脂材料とを88〜93重量%、5〜15重量%、0.01〜4.0重量%の割合で配合した金属ペースト封止材を塗布し、加熱することにより、ポーラス構造を有する第2の1次焼結体を形成する第2の1次焼結処理工程と、
    前記第1の構成部品と前記第2の構成部品とを、前記第1の1次焼結体と前記第2の1次焼結体とを接触させて重ね合わせ、加圧して前記第1及び第2の1次焼結体の前記金属粒子を再結晶化させて接合層を形成すると共に、前記接合層と前記第1及び第2の構成部品の各接合面の前記金属との固相拡散接合により、気密に接合する2次焼結処理工程とを含むことを特徴とする圧電デバイスの封止方法。
  7. 金属からなる接合面を有する複数の構成部品を互いに気密に接合したパッケージの内部に圧電振動片を封止するために、
    第1の前記構成部品の前記接合面に、平均粒径0.1〜1.0μmの金属粒子と有機溶剤と樹脂材料とを88〜93重量%、5〜15重量%、0.01〜4.0重量%の割合で配合した金属ペースト封止材を塗布し、加熱することにより、ポーラス構造を有する1次焼結体を形成する1次焼結処理工程と、
    前記第1の構成部品と第2の前記構成部品とを、前記1次焼結体と前記第2の構成部品の前記接合面とを接触させて重ね合わせ、加圧して前記1次焼結体の前記金属粒子を再結晶化させて接合層を形成すると共に、前記接合層と前記第1及び第2の構成部品の各接合面の前記金属との固相拡散接合により、気密に接合する2次焼結処理工程とを含むことを特徴とする圧電デバイスの封止方法。
  8. 前記金属ペースト封止材の前記金属粒子がAu、Ag、Pt、又はPdの1種又は2種以上からなることを特徴とする請求項6又は7記載の圧電デバイスの封止方法。
  9. 前記第1の構成部品に塗布する前記金属ペースト封止材の前記金属粒子と、前記第2の構成部品に塗布する前記金属ペースト封止材の前記金属粒子とが、互いに共晶組成を形成し得る金属から選択されることを特徴とする請求項6記載の圧電デバイスの封止方法。
  10. 前記第1の構成部品に塗布する前記金属ペースト封止材の前記金属粒子と、前記第2の構成部品の接合面の前記金属とが、互いに共晶組成を形成し得る金属から選択されることを特徴とする請求項7記載の圧電デバイスの封止方法。
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