JP5075587B2 - オフセット印刷用水性プレコート剤 - Google Patents
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(1)アルミナまたはアルミナ・シリカで表面処理された二酸化チタンを主な成分とする白色顔料、平均粒子径が60〜500nmであるポリスチレンエマルジョン、塩基性化合物の存在下で、水中に溶解または分散可能な酸基含有高分子樹脂、塩基性化合物および水性媒体を主たる成分とし、前記白色顔料とポリスチレンエマルジョンとを固形分として白色顔料/ポリスチレンエマルジョン=90/10〜40/60の質量比率で含有させてなるオフセット印刷用水性プレコート剤であって、オフセット印刷用インキの印刷に先立って印刷用紙に塗工されるオフセット印刷用水性プレコート剤、および
(2)上記高分子樹脂が、アクリル酸系樹脂、スチレン−アクリル酸系樹脂、スチレンマレイン酸系樹脂、スチレン−アクリル酸−マレイン酸系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であって、塩基性化合物の存在下、水性媒体中に溶解または分散する酸価30〜300mgKOH/gの共重合体樹脂である上記(1)項に記載のオフセット印刷用水性プレコート剤
に関する。
Woodの式:1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+W3/Tg3+・・・
・・・+Wx/Tgx
(式中、Tg1〜Tgxは単独重合体のガラス転移温度、W1〜Wxは重合分率、Tgは理論ガラス転移温度を表す。但し、ガラス転移温度は絶対温度で計算する。)
・印刷工程により行われることが好ましいから、塗工機はオフセット印刷機の上流に設けられ、印刷用紙にプレコート剤を塗工し、必要に応じて乾燥装置により塗工層を乾燥させた後、オフセット印刷用インキが印刷される。
(1)白色顔料
二酸化チタン:デュポン社製
タイピュア R−900 アルミナ/シリカ=100/0
タイピュア R−902 アルミナ/シリカ=70/30
タイピュア R−960 アルミナ/シリカ=34/64
平均粒子径160nmのポリスチレンエマルジョン(固形分50%)
平均粒子径300nmのポリスチレンエマルジョン(固形分50%)
平均粒子径450nmのポリスチレンエマルジョン(固形分50%)
酸基含有高分子樹脂の製造例
撹拌機、冷却管、窒素ガス導入管を備えた四つ口フラスコに、酢酸エチル600部を仕込んで77℃に加熱し、窒素ガスを導入しながら、表2に記載した単量体成分と、開始剤としてジターシャリーブチルパーオキサイド12部との混合物を1.5時間かけて滴下し、さらに同温度に保ちながら2時間共重合させた後、溶剤を減圧下で留去して、酸基含有高分子樹脂A〜Cを得た。
単量体組成:MAA123部、MMA97部、2EHA80部、St100部
理論酸価:200mgKOH/g
酸基含有高分子樹脂B:
単量体組成:St200部、isoBMn200部
理論酸価:148mgKOH/g
単量体組成:MAA153部、MMA67部、2EHA80部、St100部
理論酸価:250mgKOH/g
酸基含有高分子樹脂の中和量に相当するアンモニアを含む水:イソプロピルアルコール=9:1の水性媒体70部に、酸基含有高分子樹脂A30部を加熱溶解させて、固形分30%の酸基含有高分子樹脂ワニスAを得た。
表1の配合に従って、高分子樹脂ワニス、白色顔料および水性媒体を、ペイントコンディショナーを用いて練肉・分散し、さらにポリスチレンエマルジョンを加え撹拌を行い実施例1〜10、比較例1〜4のオフセット印刷用水性プレコート剤を得た。
(白色度)
印刷用紙(王子製紙(株)製、新聞印刷原紙)に、実施例1〜10、比較例1〜4のオフセット印刷用水性プレコート剤100質量部に対して、水:イソプロパノール=1:1の水性希釈剤40質量部で希釈した、各オフセット印刷用水性プレコート剤を、165line/inchのハンドプルファーを用いて展色し、乾燥後の白色度を、ハンター白色計((株)村上色彩技術研究所)を用いて測定した。その結果を表1に示す。
印刷用紙(王子製紙(株)製、新聞印刷原紙)に、RDS−12メアバーにて、実施例1〜10、比較例1〜4のオフセット印刷用水性プレコート剤100質量部に対して、水:イソプロパノール=1:1の水性希釈剤40質量部で希釈した、各オフセット印刷用水性プレコート剤を展色直後、ハンドプルーファーゴムロール部にて、塗布した各オフセット印刷用水性プレコート剤の塗膜上を走行させ、ゴムロールに対する各オフセット印刷用水性プレコート剤の「塗膜の取られ方」により評価した。その結果を表1に示す。
9:1秒で「塗膜の取られ」が無いもの
8:2秒で「塗膜の取られ」が無いもの
7:3秒で「塗膜の取られ」が無いもの
6:4秒で「塗膜の取られ」が無いもの
5:5秒で「塗膜の取られ」が無いもの
すなわち、数字が大きいほど表面乾燥性が良いことを示している。
印刷用紙(王子製紙(株)製、新聞印刷原紙)に、165 line/inchのハンドプルファーにて、実施例1〜10、比較例1〜4のオフセット印刷用水性プレコート剤100質量部に対して、水:イソプロパノール=1:1の水性希釈剤40質量部で希釈した、各オフセット印刷用水性プレコート剤を展色し、乾燥後の塗膜光沢を、光沢計(堀場製作所(株))を用いて測定した。その結果を表1に示す。
印刷用紙(王子製紙(株)製、新聞印刷原紙)に、165 line/inchのハンドプルファーにて、実施例1〜10、比較例1〜4のオフセット印刷用水性プレコート剤100質量部に対して、水:イソプロパノール=1:1の水性希釈剤40質量部で希釈した、各オフセット印刷用水性プレコート剤を展色して、乾燥させた。次ぎに、各展色面に、RI展色装置((株)明製作所製)を用いてインキ盛量0.1ccで新聞印刷用オフセットインキ(ニューウエブマスター・プロセス墨、サカタインクス(株)製)のベタ印刷後、セット性試験機を用いて新聞印刷用オフセットインキのセット時間を測定し乾燥性を評価した。その結果を表1に示す。
印刷用紙(王子製紙(株)製、新聞印刷原紙)に、165 line/inchのハンドプルファーにて、実施例1〜10、比較例1〜4のオフセット印刷用水性プレコート剤100質量部に対して、水:イソプロパノール=1:1の水性希釈剤40質量部で希釈した、各オフセット印刷用水性プレコート剤を展色して、乾燥させた。次に、各展色面に、RI展色装置((株)明製作所製)を用いてインキ盛量0.1ccで新聞印刷用オフセットインキ(ニューウエブマスター・プロセス墨、サカタインクス(株)製)のベタ印刷を行った。ベタ印刷から24時間経過後のインキの光沢を、光沢計(堀場製作所(株))を用いて測定した。その結果を表1に示す。
実施例1〜10、比較例1〜4のオフセット印刷用水性プレコート剤をそれぞれガラス瓶に採り、密栓し40℃において7日保存した後の分散安定性について評価した。ここで、分散安定性は、オフセット印刷用水性プレコート剤中で白色顔料等が沈降する程度を目視観察して評価しており、沈降が少ないほど分散安定性が高いことを示す。測定結果を表1に示す。
Claims (2)
- オフセット印刷用インキの印刷に先立って印刷用紙に塗工されるオフセット印刷用水性プレコート剤であって、
アルミナまたはアルミナ・シリカで表面処理された二酸化チタンを含む白色顔料、平均粒子径が60〜500nmであるポリスチレンエマルジョン、
塩基性化合物、
塩基性化合物の存在下で、水中に溶解または分散せしめることが可能な酸基含有高分子樹脂、および、水性媒体を主たる成分として有し、
前記白色顔料とポリスチレンエマルジョンとを、固形分として白色顔料/ポリスチレンエマルジョン=90/10〜40/60の質量比率で含有することを特徴とするオフセット印刷用水性プレコート剤。 - 前記酸基含有高分子樹脂が、アクリル酸系樹脂、スチレン−アクリル酸系樹脂、スチレンマレイン酸系樹脂、スチレン−アクリル酸−マレイン酸系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であって、塩基性化合物の存在下、水性媒体中に溶解または分散する酸価30〜300mgKOH/gの共重合体樹脂であることを特徴とする請求項1記載のオフセット印刷用水性プレコート剤。
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