JP5074753B2 - 磁気記録装置、磁気記録方法、および磁気記録用プログラム - Google Patents

磁気記録装置、磁気記録方法、および磁気記録用プログラム Download PDF

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本発明は、磁気記録装置、磁気記録方法、および磁気記録用プログラムに関し、詳細には、複数のセクタを含むトラック単位で磁気記録媒体にデータを記録するに関する。
ハードディスク装置は、情報を保存しておくために使われる磁気記録装置である。通常、情報は、一つ以上の磁気記録ディスクのいずれか一面上にある同心円状のトラック上に記録される。ディスクは、スピンドルモータ(Spindle Motor)により回転自在に支持される。トラックへの情報の書き込みおよび読み出しは、アクチュエータアームに備えられた記録/再生ヘッドにより行われる。アクチュエータアームは、ボイスコイルモータ(Voice Coil Motor)により回転させられる。ボイスコイルモータは、電流により励磁されてアクチュエータを回転させ、記録/再生ヘッドを移動させる。記録/再生ヘッドは、ディスクの表面から出る磁気の変化を感知してディスク表面に記録された情報を判読する。データをトラックに記録するために、電流が記録/再生ヘッドに供給される。記録/再生ヘッドに供給された電流は磁界を発生させ、それはディスク表面を磁化させる。
近時、高密度記録のために、記録/再生ヘッドとディスクとの距離を狭くすることにより、トラック間隔を狭くしている。記録/再生ヘッドとディスクとの距離が狭くなると、いずれかのトラックにデータが記録される時、記録/再生ヘッドで発生した磁界の漏れ磁界により、隣接するトラックが上書きされることもあり、それによって隣接トラックに記録されたデータが消去されるという結果を招く場合がある。
かかる現象をATI(Adjacent Track Interference)による隣接トラックのデータ消去という。ATIによる隣接トラックのデータ消去は、同一セクタに対して繰り返しの書き込みを続け、その周辺セクタの読み出し/書き込みを行わない場合に発生する。具体的には、例えば、何らかの記録(通信記録、エラー履歴等)を、特定ファイルの一定の場所または特定ファイルをリング・バッファとして使用した場合に発生する。
上記ATIによる隣接トラックのデータ消去を防止するために、特許文献1のハードディスク装置では、第1トラックの少なくとも1セクタのデータ記録回数を累積し、累積された回数が所定の回数より多いかどうかを判断し、累積された回数が所定の回数より多い場合には、該当セクタが属するトラックに隣接したトラックに記録されたデータを再記録する技術が提案されている。
特開2005−235380号公報
しかしながら、トラックは、両側のトラックに隣接しているため、両側のトラックのデータ記録の影響を受けることになるが、特許文献1のように、一方の側に隣接しているトラックのデータ記録回数に応じて当該トラックのデータを再記録する構成では、ATIの影響を正確に判定することができないという問題がある。
また、特許文献1では、第1トラックの少なくとも1セクタのデータ記録回数を累積し、累積された回数が所定の回数より多い場合に、該当セクタが属するトラックに隣接したトラックのデータを再記録する構成である。図14は、トラック単位で隣接トラックのATIの影響を判定する場合を説明するための図である。図14において、計640Kバイトのデータを、トラックTnにセクタ単位で10回書いた場合、隣接トラックTn-1への影響は正確には影響度は「1」でしかない。しかしながら、特許文献1のように、トラック単位の制御では、トラック書き込み1回を影響度「1」とカウントするので、影響度は「10」となってしまうため、ATIの影響を正確に判定することができないという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ATI(Adjacent Track Interference)の影響を正確に判定し、ATIの影響による隣接トラックの読み出しエラーを高精度に防止することが可能な磁気記録装置、磁気記録方法、および磁気記録用プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のセクタを含むトラックが複数形成された磁気記録媒体にデータを記録する磁気記録装置において、トラック毎に、1または連続する複数のサーボ間領域で構成されるATI影響度判定単位エリアに、データの書き込みが行われた場合に、少なくとも当該ATI影響度判定単位エリアに半径方向に隣接する当該ATI影響度判定単位エリアについて、書込影響回数として計数し、または、当該データの書き込みが行われたATI影響度判定単位エリアの書込回数を計数する計数手段と、前記書込影響回数または前記書込回数が閾値より大きいか否かを判定する第1の判定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1の判定手段により、前記書込影響回数が閾値より大きいと判定された場合には、当該書込影響回数が閾値より大きいと判定されたATI影響度判定単位エリアのセクタのデータにATI(Adjacent Track Interference)の影響があるか否かを判定し、または、前記書込回数が閾値より大きいと判定された場合には、当該書込回数が閾値より大きいと判定されたATI影響度判定単位エリアに対して、半径方向に隣接するATI影響度判定単位エリアのセクタのデータにATI(Adjacent Track Interference)の影響があるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段により、ATIの影響があると判定されたセクタのデータを回復する回復手段と、を備えることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記回復手段により、ATIの影響があると判定されたセクタのデータが回復された場合には、ATI影響度判定単位エリアの書込影響回数を「0」にリセットするリセット手段を備えることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第2の判定手段は、前記書き込み対象のトラックのATI影響度判定単位エリアにデータを書き込む際に、当該ATI影響度判定単位エリア内の非書き込み領域のセクタのデータにATIの影響があるか否かを判定し、
前記回復手段は、前記第2の判定手段により、ATIの影響があると判定されたセクタのデータを回復することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第2の判定手段は、読み出し対象のトラックのATI影響度判定単位エリアからデータを読み出す際に、当該ATI影響度判定単位エリア内のセクタのデータにATIの影響があるか否かを判定し、前記回復手段は、前記第2の判定手段により、ATIの影響があると判定されたセクタのデータを回復することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記回復手段は、ATIの影響があると判定されたセクタに対して、データを再記録またはセクタ交替を行うことが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、内周のATI影響度判定単位エリアを、外周に比して、構成するサーボ間領域の数を多くすることが望ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のセクタを含むトラックが複数形成された磁気記録媒体にデータを記録する磁気記録方法において、トラック毎に、1または連続する複数のサーボ間領域で構成されるATI影響度判定単位エリアに、データの書き込みが行われた場合に、少なくとも当該ATI影響度判定単位エリアに半径方向に隣接する当該ATI影響度判定単位エリアについて、書込影響回数として計数し、または、当該データの書き込みが行われたATI影響度判定単位エリアの書込回数を計数する計数工程と、前記書込影響回数または前記書込回数が閾値より大きいか否かを判定する第1の判定工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、複数のセクタを含むトラックが複数形成された磁気記録媒体にデータを記録するための磁気記録用プログラムにおいて、トラック毎に、1または連続する複数のサーボ間領域で構成されるATI影響度判定単位エリアに、データの書き込みが行われた場合に、少なくとも当該ATI影響度判定単位エリアに半径方向に隣接する当該ATI影響度判定単位エリアについて、書込影響回数として計数し、または、当該データの書き込みが行われたATI影響度判定単位エリアの書込回数を計数する計数工程と、前記書込影響回数または前記書込回数が閾値より大きいか否かを判定する第1の判定工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明にかかる磁気記録装置によれば、計数手段は、トラック毎に、1または連続する複数のサーボ間領域で構成されるATI影響度判定単位エリアに、データの書き込みが行われた場合に、少なくとも当該ATI影響度判定単位エリアに半径方向に隣接する当該ATI影響度判定単位エリアについて、書込影響回数として計数し、または、当該データの書き込みが行われたATI影響度判定単位エリアの書込回数を計数し、第1の判定手段は、前記書込影響回数または前記書込回数が閾値より大きいか否かを判定することとしたので、ATI(Adjacent Track Interference)の影響を正確に判定し、ATIの影響によるによる隣接トラックの読み出しエラーを高精度に防止することが可能な磁気記録装置を提供することが可能になるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる磁気記録装置、磁気記録方法、および磁気記録用プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。以下の実施例では、本発明にかかる磁気記録装置をハードディスク装置に適用した場合について説明する。なお、下記実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
(実施例1)
図1は、本発明に係る磁気記録装置を適用したハードディスク装置の概略の構成例を示す図である。ハードディスク装置10は、図1に示すように、ディスク11と、SPM(Spindle Motor)12と、ヘッド13と、アーム14と、VCM(Voice Coil Motor)15、ドライブ制御部16と、リード/ライト信号処理部17と、データ・メモリ18と、ハードディスク・コントローラ19と、制御部20とを備えている。
ディスク11は、磁気記録媒体としてのディスクであり、外部から入力される各種のデータが記録される。SPM12は、ディスク11を回転駆動する。ヘッド13は、ディスク11に対して信号の読出し、書き込みを行う。アーム14はヘッド13を固定支持する。VCM15は、ヘッド13およびアーム14をディスク11の半径方向にフィードする。ドライブ制御部16は、SPM12およびVCM15をそれぞれ駆動するドライブ回路を備えており、SPM12およびVCM15の駆動制御を行う。
リード/ライト信号処理部17は、ディスク11のサーボ領域に記録された位置情報やセクタのデータを出力する。また、リード/ライト信号処理部17は、ディスク11へ書き込むデータの符号化およびディスク11から読み出したデータの復号を行い、その際に誤り訂正符号による符号化と誤り検出および誤り訂正に係る処理も併せて行う。
データ・メモリ18は、ディスク11から読出したデータおよびディスク11へ書き込むデータをバッファリングする。ハードディスク・コントローラ19は、インターフェースを介して、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)またはAV機器などのホスト装置との間で送受信するデータ、制御コマンド等の入出力回路を構成する。ここで、インターフェースは、IDE(Integrated Drive Electronics)、SCSI(Small Computer System Interface)、FC(Fiber Channel)、USB(Universal Serial Bus)などである。
制御部20は、ハードディスク装置10の全体動作を制御するものであり、ROM22に格納されたファームウェア(磁気記録用プログラム)に従ってハードディスク装置10の動作を制御するCPU21、CPU21が実行するファームウェアを格納するROM22、CPU21がワークエリアとして使用するRAM23、ATI保障テーブル(図2参照)等を格納する不揮発性メモリ24等で構成されている。
図2は、ATI保障テーブルの一例を示す図である。ATI保障テーブルには、同図に示すように、ディスク11の各トラックTnのATI影響度判定単位エリアS(n,x)毎に、ATI影響回数(書込影響回数)C(n,x)が記録される。ATI影響度判定単位エリアS(n,x)は、各トラックnにおいて、1または連続した複数のサーボ間領域SBAからなる領域で構成される。ここで、nはトラック番号、xは各トラックにおけるエリア番号を示している。CPU21は、ディスク11の各トラックTnのATI影響度判定単位エリアS(n,x)毎に、ATI影響回数C(n,x)をカウントしてATI保障テーブルに記録する。制御部20は、計数手段、第1の判定手段、第2の判定手段、回復手段、およびリセット手段として機能し、後述するATIエラー未然防止処理、ATIエラー対策防止処理を実行する。
上記図1の如く構成されるハードディスク装置10のサーボ動作の概略を説明する。ハードディスク装置10では、ヘッド13により、ディスク11のサーボ領域から位置情報が読み出され、リード/ライト信号処理部17を介して、制御部20に出力される。制御部20は、この位置情報に基づいて、ドライブ制御部16を介して、VCM15およびSPM12を駆動してヘッド13を所定の位置に移動させるようになっている。そして、当該ディスク11のデータ領域に対しデータの書き込みあるいは読出し動作を行う。
つぎに、ハードディスク装置10のデータのリード/ライト動作の概略を説明する。ハードディスク・コントローラ19は、インターフェースを介してホスト装置から発行されたコマンド(書き込み/読み出しコマンド等)を受信すると、そのコマンドの内容を解釈して制御部20に通知する。
制御部20は、通知内容に基づいて、ドライブ制御部16、リード/ライト信号処理部17に対して必要なコマンドおよびパラメータを設定して、それらの動作を実行させる。
ドライブ制御部16は、SPM12およびVCM15の駆動制御を行って、ディスク11の所定のトラック、セクタに対してヘッド13を移動させる。リード/ライト信号処理部17は、ディスク11への書き込み時、送られてきたデータをデジタルビット系列に符号化(変調)する。また、リード/ライト信号処理部17は、読み出し時にはヘッド13から読み出された信号から高域ノイズを除去してからアナログ信号からデジタル信号への変換を行い、さらにECC(Error Correction Code)エラー訂正を行う。ここで、ECCエラー訂正は、読み出し信号のエラーの程度に応じて異なるレベルの訂正が行われる。
図3〜図5を参照して、ディスクのサーボ領域およびATI影響度判定単位エリアを説明する。図3はディスク11の平面図、図4は、図3のディスク11の一部分を拡大した平面図、図5は、ATI影響度判定単位エリアを説明するための図である。
ディスク11には、図3および図4に示すように、同心円状のトラックTがほぼ等間隔に形成される。図4に示す例では、5本のトラックのみを実線で示しているが、実際の磁気ディスク装置では、1μmよりも狭いトラック間隔で,ディスク11の内外周にわたり数万本のトラックTが形成されている。また、ディスク11には、ヘッドの半径位置を検出するために,ほぼ等しい回転角度間隔でサーボ領域SAが設けられている。図3に示す例では、図示の説明の簡単のために、サーボ領域SAを8つとしているが、実際には、50〜150個程度設けられている。サーボ領域SA間には、データ領域が設けられており、このサーボ間の領域をサーボ間領域SBAと称する。
ヘッド13は、アクチュエータ14によってディスク11の任意の半径位置に移動することができるが,データの書き込みおよび読み出しを行う際には特定の半径位置に固定される。特定のトラックに対して追従動作(フォロイング)を行うために,製品出荷前にあらかじめディスク11にサーボパターンと呼ばれる特殊なパターンを記録しておき,このパターンから位置信号を得る。サーボパターンは、サーボ領域SAに形成される。サーボ領域SAとデータ領域とは,回転速度の変動を吸収するためのギャップ部を介して隔てられている。さらにこのデータ領域は、ハードディスク装置がセクタ管理を512バイトで行う場合には、512バイトのユーザーデータに管理情報を加えた600バイト程度のセクタブロックに分割されている。データ領域がユーザーからの指令で頻繁に書きなおされることに対して,サーボ領域SAは製品出荷後には書きなおされることはない。
サーボ領域SAには、半径方向に隣接するトラックの間でビット方向のタイミングが同期したパターンが記録される。このような特殊なパターンを形成するためにはディスクの回転に同期したクロックを必要とする。通常、サーボパターンの記録時には、このような機能を備えたサーボトラックライタと呼ばれる装置でサーボパターンが記録される。サーボパターンの形成方法は公知であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、トラックのデータ書き込みによる隣接トラックのATIの影響を判定する場合に、トラック単位ではなく、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)で判定している。図5は、ATI影響度判定単位エリアの一例を示しており、同図では、説明の簡単のために、サーボ領域SAの数を8つとしている。ATI影響度判定単位エリアS(n,x)は、各トラックTnにおいて、1または連続した複数のサーボ間領域SBAからなる領域で構成される。同図に示す例では、2つの連続するサーボ間領域SDAを纏めてATI影響度判定単位エリアS(n,x)としている。具体的には、トラックTnのサーボ間領域”SBA1とSBA2”、”SBA3とSBA4”、”SBA5とSBA6”、”SBA7とSBA8”を、それぞれ、ATI影響度判定単位エリア”S(n,1)”,”S(n,2)”、”S(n,3)”,”S(n,4)”としている。
ATI影響度判定単位エリアS(n,x)を構成するサーボ間領域SBAの数は、全トラックで同一である必要はなく、トラック単位または複数トラック単位で異なる最適な値を選択することができる(図2において、a≠b≠・・・・≠z)。ディスク11の外周(トラック番号小)より内周(トラック番号大)の方が、サーボ間領域SBA内に含まれるセクタ数が少ないため、内周(トラック番号大)のATI影響度判定単位エリアS(n,x)を、外周(トラック番号小)に比して、構成するサーボ間領域の数を多くすることが望ましい(図2において、a≧b≧・・・・≧z)。
図6〜図7を参照して、本実施の形態におけるATIの影響の防止方法を説明する。図6は、ATIの発生原理を説明するための図である。ここでは、書き込み対象をトラックTnのATI影響度判定単位エリアS(n,x)として説明する。ヘッド13により、トラックTn上のATI影響度判定単位エリアS(n,x)で磁界を発生させると、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)は磁化される。径方向に隣接したATI影響度判定単位エリアS(n-1,x)およびS(n+1,x)は、僅かに漏れ磁界に影響される。ここで、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)に持続的・反復的にデータが記録されると、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)に対して径方向に隣接したATI影響度判定単位エリアS(n-1,x)およびS(n+1,x)にそれぞれ記録されたデータは、記録回数が累積されるほど消去または損傷する確率が高まり、読み取りエラーが発生する場合がある。
ここで、ATIの影響によるエラーの段階について説明する。(1)ATIの影響が初期の段階では、消磁の影響が少ないため、エラー無し、または訂正能力(Correction Capability)の小さいECC(エラー訂正処理)により、問題なく読み出すことができる(ノー・エラー、軽微なソフト・エラー状態)。(2)ATIの影響が中期の段階では、消磁の影響を受け始めるが、ERP(エラー回復処理)により、ECC訂正能力を上げる、ヘッド位置をトラック中央から外す、読み出し信号の増幅率を上げる等を行うことで、読み出すことができる(中度のソフト・エラー状態)。(3)ATIの影響が後期の段階では、消磁の影響により十分な読み出し信号特性が得られず、間歇的に読み出せなくなったり、全く読み出すことができなくなる(重度のソフト・エラー、ハード・エラー状態=読み出しエラー)。
本実施の形態では、(2)の中度のソフト・エラーの段階でATIの影響を未然に防止して、ATIの影響による読み出しエラー(重度のソフト・エラー、ハード・エラー)の発生を防止する。図7は、読み出し信号のATIの影響を説明するための図である。
図7に示すように、読み出し信号の出力レベルは、ATIの影響が大きくなるにつれて低下する。そのため、読み出しエラーを回復するためのECC訂正能力も次第に大きいものが必要となる。本実施の形態では、例えば、n−1番目トラックTn−1のATI影響度判定単位エリアS(n-1,x)内のセクタにおいて、上述の(2)の中度のソフト・エラーの段階で使用されるECC訂正能力Pが必要となる隣接するATI影響度判定単位エリアS(n,x)またはS(n-2,x)の書き込み回数を保障ATI回数Npとする。
この保障ATI回数Npは、設計および工程評価でハードディスク装置毎に得られる値である。ハードディスク装置毎に、書き込みヘッド幅、書き込み特性、ヘッド飛行高度、およびメディア磁性層の磁気保持特性はドライブ毎に異なるためである。保障ATI回数Npは、例えば、数万回〜数十万回とすることができる。
本実施の形態では、制御部20は、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)にデータ記録が行われる毎に、径方向に隣接したATI影響度判定単位エリアS(n-1,x)およびS(n+1,x)のATI影響回数C(n-1,x)、C(n+1,x)として計数する。ATI影響回数Cは、上述したように、ATI保障テーブルに記録される。制御部20は、ATI影響回数Cが保障ATI回数Npを超える場合、ATIエラー未然防止処理を実行し、当該ATI影響度判定単位エリア内のセクタのデータを読み出してATIの影響を判定し、ATIの影響のあるセクタに対してATIエラー防止対策処理(データの再記録、セクタの交換等)を行うことにより、ATIの影響によるデータの読み出しエラー(重度のソフト・エラー、ハード・エラー)の発生を未然に防止する。
図8、図9−1、および図9−2を参照して、制御部20の制御により実行される書き込み処理を説明する。図8は、書き込み処理を説明するための説明図、図9−1および図9−2は、書き込み処理を説明するためのフローチャートである。以下の説明では、書き込み対象を、トラックTnのATI影響度判定単位エリアS(n,x)とした場合について説明する。
図8において、書き込み処理では、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)の書き込み領域(書き込み対象セクタ)に対してデータの書き込みを行い、非書き込み領域(1)、(2)のセクタに対しては、現在のATIの影響を確認する。
図9−1および図9−2において、まず、対象トラックTnへシークする(ステップS1)。以降、シーク完了時に先頭にあるセクタからセクタ単位で書き込み処理が行われ、ATI影響の判定は、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)で行われる。続いて、対象セクタが書き込み領域セクタであるか否かを判断する(ステップS2)。対象セクタが書き込み領域セクタでない場合には(ステップS2の「No」)、非書き込み領域(1)セクタのデータを読み出し(ステップS3)、ATIの影響(ソフト・エラー)があるか否かを判断する(ステップS4)。
ここで、ATIの影響があるか否かは、読み出したデータに対して、上述のソフト・エラーの段階で使用されるECC訂正能力Pが必要か否かで判断する。具体的には、リード/ライト信号処理部17において、読み出したデータに対してECC訂正能力P以上のECC訂正能力を使用した場合には、ATIの影響ありと判断する。ATIの影響(中度のソフト・エラー)がないと判断した場合には(ステップS4の「No」)は、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)内の全てのセクタの確認が終了したか否かを判定する(ステップS18)。
ATI影響度判定単位エリアS(n,x)内の全てのセクタの確認が終了していない場合には(ステップS18の「No」)、ステップS2に戻り、次のセクタに対して処理を行う。他方、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)内の全てのセクタの確認が終了した場合には(ステップS18の「Yes」)、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)のATI影響回数C(n,x)=0とした後((ステップS19)、ステップS2に戻り、次のセクタに対して処理を行う。
また、ATIの影響(中度のソフト・エラー)があると判断した場合には(ステップS4の「Yes」)、ATI影響セクタとして、そのセクタ番号および読み出したデータをRAM23に一時的に保存した後(ステップS5)、ステップS2に戻り、次のセクタについて処理を行う。
他方、上記ステップS2において、対象セクタが書き込み領域セクタである場合には(ステップS2の「Yes」)、書き込み領域セクタにデータを書き込む(ステップS6)。そして、対象のATI影響度判定単位エリアS(n,x)に半径方向に隣接するATI影響度判定単位エリアS(n-1,x)と、S(n+1,x)のATI影響回数C(n-1,x)、C(n+1,x)をそれぞれ+1カウントアップする(ステップS7)。
つづいて、対象トラックTnのATI影響度判定単位エリアS(n、x)内に未読み出しセクタが有るか否かを判断し(ステップS8)、対象トラックTnのATI影響度判定単位エリアS(n、x)内に未読み出しセクタが有る場合には(ステップS8の「Yes」)、非書き込み領域(2)のセクタのデータを読み出し(ステップS9)、ATIの影響(中度のソフト・エラー)が有るか否かを判断する(ステップS10)。ATIの影響の判断方法は、上記ステップS4と同様である。
ATIの影響(中度のソフト・エラー)がないと判断した場合には(ステップS4の「No」)は、ステップS8に戻り、次のセクタに対して同じ処理を行う。ATIの影響(中度のソフト・エラー)があると判断した場合には(ステップS10の「Yes」)、ATI影響セクタとして、そのセクタ番号および読み出したデータをRAM23に一時的に保存した後(ステップS11)、ステップS8に戻り、次のセクタに対して同じ処理を行う。
他方、対象トラックTnのATI影響度判定単位エリアS(n、x)内に未読み出しセクタが無い場合には(ステップS8の「No」)、上記ステップS5およびS11でRAM23に保存したATI影響セクタが有るか否かを判定する(ステップS12)。ATI影響セクタがない場合には(ステップS12の「No」)、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)内の全てのセクタの確認が終了したか否かを判定する(ステップS20)。
ATI影響度判定単位エリアS(n,x)内の全てのセクタの確認が終了していない場合には(ステップS20の「No」)、ステップS12に戻り、次のセクタの確認を行う。他方、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)内の全てのセクタの確認が終了した場合には(ステップS20の「Yes」)、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)のATI影響回数C(n,x)=0とした後(ステップS21)、ステップS14に移行する。
ATI影響セクタが有る場合には(ステップS12の「Yes」)、ATIエラー防止対策処理を実行した後、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)のATI影響回数C(n,x)を「0」にリセットして(ステップS13)、ステップS14に移行する。ATIエラー防止対策処理では、データ(ECCエラー訂正後のデータ)の再記録やセクタ交替(異なるセクタにデータを記録する)等を行うことにより、ATIエラーの発生を防止する。
ステップS14では、ATI影響度判定単位エリアS(n−1,x)のATI影響回数C(n−1,x)>ATI保証回数Npであるか否かを判断する。ATI影響度判定単位エリアS(n−1,x)のATI影響回数C(n−1,x)>ATI保証回数Npでない場合には(ステップS14の「No」)、ステップS16に移行する一方、ATI影響度判定単位エリアS(n−1,x)のATI影響回数C(n−1,x)>ATI保証回数Npである場合には(ステップS14の「Yes」)、ATI影響度判定単位エリアS(n−1,x)に対してATIエラー未然防止処理(図11参照)を実行した後(ステップS15)、ステップS16に移行する。
ステップS16では、ATI影響度判定単位エリアS(n+1,x)のATI影響回数C(n+1,x)>ATI保証回数Npであるか否かを判断する。ATI影響度判定単位エリアS(n+1,x)のATI影響回数C(n+1,x)>ATI保証回数Npでない場合には(ステップS16の「No」)、当該フローを終了する一方、ATI影響度判定単位エリアS(n+1,x)のATI影響回数C(n+1,x)>ATI保証回数Npである場合には(ステップS16の「Yes」)、ATI影響度判定単位エリアS(n+1,x)に対してATIエラー未然防止処理(図11参照)を実行した後(ステップS17)、当該フローを終了する。
図10および図11を参照して、制御部20の制御により実行される読み出し処理およびATIエラー未然防止処理を説明する。図10は、読み出し処理を説明するための説明図、図11は読み出し処理およびATIエラー未然防止処理を説明するためのフローチャートである。以下の説明では、読み出しまたはATIエラー未然防止処理の対象トラックをTm(ただし、m=1〜N)した場合について説明する。
図10において、読み出し処理では、読み出し非対象(1)、(2)の領域および読み出し領域のセクタに対して、現在のATIの影響を確認する。ここでの読み出し領域は、外部からデータの読み出し要求を受けた場合に、当該データが記録されている領域のことである。読み出し処理とATIエラー未然防止処理の違いは、読み出し対象領域があるか否かであり、ATIエラー未然防止処理の場合は、全て読み出し非対象の領域となる。図10では、読み出し領域および読み出し非対象の領域を特に区別せず、読み出し処理およびATIエラー未然防止処理を併せて説明する。
図11において、まず、対象トラックTmへシークする(ステップS31)。以降、シーク完了時に先頭にあるセクタからセクタ単位で処理が行われる。対象トラックTm内の全セクタについて完了したか否かを判断する(ステップS32)。対象トラックTm内の全セクタについて完了していない場合には(ステップS32の「No」)、セクタのデータを読み出し(ステップS33)、ATIの影響(中度のソフト・エラー)があるか否かを判断する(ステップS34)。
ATIの影響(中度のソフト・エラー)がないと判断した場合には(ステップS34の「No」)には、ステップS32に戻り、次のセクタに対して同じ処理を行う。ATIの影響(中度のソフト・エラー)があると判断した場合には(ステップS34の「Yes」)、ATI影響セクタとして、そのセクタ番号および読み出したデータをRAM23に一時的に保存した後(ステップS35)、ステップS32に戻り、次のセクタに対して同じ処理を行う。
他方、上記ステップS32において、トラックTm内の全セクタについて完了した場合には(ステップS32の「Yes」)、上記ステップS35でRAM23に保存したATI影響セクタが有るか否かを判定する(ステップS36)。ATI影響セクタがない場合には(ステップS36の「No」)、当該フローを終了する一方、ATI影響セクタが有る場合には(ステップS36の「Yes」)、ATIエラー防止対策処理を実行した後、ATI影響度判定単位エリアS(m,x)のATI影響回数C(m,x)を「0」にリセットして(ステップS37)、当該フローを終了する。
以上説明したように、実施例1によれば、トラックTnのATI影響度判定単位エリアS(n,x)にデータの書き込みが行われた場合に、当該ATI影響度判定単位エリアS(n,x)に半径方向に隣接するATI影響度判定単位エリアS(n-1,x)およびS(n+1,x)についてATI影響回数C(n-1,x)、C(n+1,x)としてそれぞれ計数し、続いて、ATI影響回数C(n-1,x)、C(n+1,x)>ATI保証回数Npであるか否かを判定することとしたので、ATIの影響を正確に判定し、ATIによる隣接トラックの読み出しエラーの発生を高精度に防止することが可能となる。
また、実施例1によれば、ATI影響回数C(n-1,x)、C(n+1,x)>ATI保証回数Npである場合には、トラックTn-1、トラックTn+1についてATIエラー未然防止処理を実行し、ATI影響度判定単位エリアS(n-1,x)、S(n+1,x)の全セクタのデータについて、ATIの影響があるか否かを判定し、ATIの影響があるセクタに対して、ATIエラー防止対策処理(データの再記録やセクタ交替)を実行してデータを回復することとしたので、中度のソフト・エラーの段階でデータを回復し、ATIの影響による隣接トラックの読み出しエラー(重度のソフトエラー、ハード・エラー)の発生を未然に防止でき、ATIの影響を正確に判定し、ATIによる隣接トラックの読み出しエラーの発生を高精度に防止することが可能となる。
また、実施例1によれば、ATIエラー防止対策処理(データの再記録やセクタ交替)を実行後に、ATI影響度判定単位エリアS(n-1,x)およびS(n+1,x)についてATI影響回数C(n-1,x)、C(n+1,x)を「0」にリセットすることとしたので、データ回復後のATI影響度判定単位エリアS(n,x)の書き込みに対するATI影響度判定単位エリアS(n-1,x)およびS(n+1,x)のATIの影響を高精度に防止することが可能となる。
また、実施例1によれば、対象トラックTnにデータを書き込む際に、当該トラックTn内の非書き込み領域のセクタのデータにATIの影響があるか否かを判定し、ATIの影響があるセクタに対して、ATIエラー防止対策処理(データの再記録やセクタ交替)を実行してデータを回復することとしたので、書き込み対象トラックTn内の非書き込み領域のセクタにおいて、ATIの影響による読み出しエラーの発生を高精度に防止することが可能となる。
また、実施例1によれば、読み出し対象トラックTmからデータを読み出す際に、当該トラックTm内のセクタのデータに異常があるか否かを判定し、ATIの影響があるセクタに対して、ATIエラー防止対策処理(データの再記録やセクタ交替)を実行してデータを回復することとしたので、読み出し対象トラックTm内のセクタにおいて、ATIの影響による読み出しエラーの発生を高精度に防止することが可能となる。
また、実施例1によれば、内周側のATI影響度判定単位エリアを、外周側に比して、構成するサーボ間領域の数を多くすることとしたので、サーボ間領域に含まれるセクタ数に応じて、効率的にATI影響度判定単位エリアS(n,x)を設定することが可能となる。
なお、ATIの影響の判定をトラック単位で管理する代わりに、本実施例のように、ATI影響度判定単位エリアで管理する場合には、以下のように、ATI対策が実行される頻度、実メモリの使用効率、およびATI対策に要する時間に優位性がある。
(1)ATI保障テーブルのサイズ
ATI影響度判定単位エリア単位で管理する場合は、トラック単位で管理する場合に比して、ATI保障テーブルのサイズが、1トラックを分割するATI影響度判定単位エリアの数だけ必要となる。もっとも、OSによる書き込みや読み出しは、通常、非常に限られた領域に対して行われるため、ATI保障テーブルは、全てが実メモリ中に存在する必要がなく、使用頻度が高い部分のみを実メモリに置き、使用頻度が低い領域をディスク上に退避させておくことにしてもよい。
(2)ATIテーブル更新によるATI対策処理ルーチンの起動頻度
トラック単位で管理する場合は、一定以上大きなサイズのファイルを繰り返し書き込むような場合(アプリケーションによる定期的バックアップ等)、ATI保障テーブルの更新は不要に行われるため、ATI対策処理ルーチンもそれに応じて実行され、その時点でのパフォーマンスが落ちる。例えば、1トラックが1024セクタ、サーボ間が64セクタであるHDDにおいて、512Kバイト以上のファイルを64セクタ単位で書き込んだ場合、1回の書き込み当たりの対象となるATI保障テーブルは、(I)トラック単位では「32」の増加、(II)ATI影響度判定単位エリア単位では「1」の増加という差になる(実際には、隣接影響は1でしかないが、トラック単位の管理だと、同じセクタへの書き込みか連続セクタへの書き込みかを区別できないため)。ATI保障テーブルが1万に達した時点で、ATI対策処理が行われるHDDで、当ファイルが5分毎に書き込まれた場合として、(I)トラック単位では、約26時間毎(2日に1回程度)、(II)ATI影響度判定単位エリア単位では約833時間毎(3月に1回程度)となる。
(3)ATI対策処理で元データを読み出すためのバッファ量
トラック単位で管理する場合は、ATI対策処理のため、一旦データを読み出す場合に、必要となるバッファは1トラックとなる(分割読み出しを行うと、パフォーマンス影響が大きいため)。この場合、ライト・キャッシュを流用しようとすると、キャッシュ・フラッシュのために書き出しを行わなければならず、それによるATI影響も発生することから、リード・キャッシュを使用すると考えられる。このため、パフォーマンス向上のために、先読みしたデータを1トラック分、破棄しなければならなくなる。例えば、1トラックが1024セクタで、実メモリが8Mバイトで半分をリード・キャッシュに使用していた場合のリード・キャッシュは、7トラック分に相当することから、ATI対策処理を行う毎に、最低でも7分の1のリード・キャッシュは捨てざるを得なくなる。これに対して、ATI影響度判定単位エリア単位の場合は、サーボ間が64セクタである場合は、その時点で未使用のキャッシュを充てることができるほど小さい領域で済む。
(4)ATI対策処理で元データを確認するための時間
トラック単位で管理する場合は、ATI対策処理のためデータを読み出すためには、最低でも隣接トラックへのヘッド移動時間+対象位置までの回転待ち時間が必要となる。サーボ間単位で管理する場合、隣接トラックへのヘッド移動時間+対象位置までの回転待ち時間+対象セクタへの読み出し時間が必要となる。例えば、4200回転のHDDでは、1周の回転時間は、約14ミリ秒、通常ヘッド移動時間は、12ミリ秒程度であるためには、26ミリ秒以上を要する。これに対して、ATI影響度判定単位エリア単位の場合は、64セクタを書き込むのに、約0.5ミリ秒を要しても、その後に、ATI対策が必要と判断された隣接トラックに、ヘッドを移動させてからも1ミリ秒以上の余裕があり、無駄な回転待ち無く対象セクタのATI影響度を確認できる。
(5)ATI対策処理でも元データを書き直すための時間
ATI影響がある時、ATI対策処理では、元データが失われないように、(I)元データを管理領域へ書き込み、(II)退避データの読み出し確認、(III)退避データを元位置へ書き込み、(IV)書き込まれたデータの読み出し確認を行う。その際に、ATI影響度判定単位エリア単位の場合は、書き直すデータ量が少ないため、上記のうち、(I)〜(II),(III)〜(IV)に要する時間が少なくて済む。
(実施例2)
図12は、実施例2にかかる書き込み処理を説明するためのフローチャートである。図12において、図9と同等な処理を行うステップは同一のステップ番号を付してある。実施例1の書き込み処理(図8および図9)は、非書き込み領域に対して、ATIの影響を確認する構成である。これに対して、実施例2にかかる書き込み処理は、非書き込み領域に対して、ATIの影響を確認しない構成である。図12に示す書き込み処理は、図9において、ステップS3〜5、S8〜13を削除したものであり、他のステップは同一の処理を行うものであるので、その詳細な説明は省略する。
また、実施例1にかかる読み出し処理では、ATIの影響を確認する構成であるが、読み出し処理の際に、ATIの影響を確認しない構成としてもよい。
(実施例3)
実施例3にかかる書き込み処理を、上記図6を参照して説明する。実施例1,2では、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)にデータの書き込みが行われた場合に、半径方向に隣接するATI影響度判定単位エリアS(n-1,x)、S(n+1,x)のATI影響度回数C(n-1,x)、C(n+1,x)として、カウントする構成である。これに対して、実施例3は、図6において、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)にデータの書き込みが行われた場合に、その書込回数をカウントし、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)の書込回数がATI保証回数Npを超えた場合に、当該ATI影響度判定単位エリアS(n,x)に対して半径方向に隣接するATI影響度判定単位エリアS(n-1,x)、S(n+1,x)のATIの影響度を判定する。
実施例3によれば、トラックTnのATI影響度判定単位エリアS(n,x)にデータの書き込みが行われた場合に、当該ATI影響度判定単位エリアS(n,x)の書込回数を計数し、ATI影響度判定単位エリアS(n,x)の書込回数>ATI保証回数Npであるか否かを判定することとしたので、ATIの影響を正確に判定し、ATIによる隣接トラックの読み出しエラーの発生を高精度に防止することが可能となる。
(実施例4)
上記実施例1〜3のハードディスク装置10は、パーソナルコンピュータ(PS)、AV機器(例えば、ビデオレコーダー)等に広く適用可能である。図13は、上記実施例1〜実施例3のハードディスク装置10をパーソナルコンピュータに適用した場合を示す図である。パーソナルコンピュータ100は、図13に示すように、CPU101と、ROM102と、RAM103と、表示装置104と、入力装置105と、FD108に対してデータのリード/ライトを行うFDドライブ106と、DVD/CD109のデータをリードするDVD/CDドライブ107と、通信I/F110と、ハードディスク装置10とを備えている。
なお、上記実施例では、ハードディスク装置について説明したが、本発明にかかる磁気記録装置は、ハードディスク装置に限られるものではなく、トラック単位でデータを記録する他の磁気記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、CD−R(CompactDisk−Recordable)、DVD−R(Digital Versatile Disk−Recordable)、光磁気ディスクの記録装置にも適用可能である。
本発明にかかる磁気記録装置、磁気記録方法、および磁気記録用プログラムは、磁気記録媒体にデータを記録する各種磁気記録装置に広く適用可能であり、特に、ハードディスク装置に有用である。
本発明にかかる磁気記録装置を適用したハードディスク装置の概略の構成例を示す図である。 ATI保障テーブルの構成例を示す図である。 ディスクの平面図である。 ディスクの一部分を拡大した平面図である。 ATI影響度判定単位エリアを説明するための図である。 ATIの発生原理を説明するための図である。 読み出し信号のATIの影響を説明するための図である。 ハードディスク装置の書き込み処理を説明するための説明図である。 ハードディスク装置の書き込み処理を説明するためのフローチャートである(その1)。 ハードディスク装置の書き込み処理を説明するためのフローチャートである(その2)。 ハードディスク装置の読み出し処理を説明するための説明図である。 ハードディスク装置の読み出し処理およびATIエラー未然防止処理を説明するためのフローチャートである。 書き込み処理の他の実施例を説明するためのフローチャートである。 パーソナルコンピュータの構成例を示す図である。 従来技術を説明するための図である。
符号の説明
10 ハードディスク装置
11 ディスク
12 SPM
13 ヘッド
14 アーム
15 VCM(Voice Coil Motor)
16 ドライブ制御部
17 リード/ライト信号処理部
18 データ・メモリ
19 ハードディスク・コントローラ
20 制御部
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 不揮発性メモリ
100 パーソナルコンピュータ
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 表示装置
105 入力装置
106 ドライブ
107 DVD/CDドライブ
108 FD
109 DVD/CD
110 通信I/F

Claims (7)

  1. 複数のセクタを含むトラックが複数形成された磁気記録媒体にデータを記録する磁気記録装置において、
    トラック毎に、1または連続する複数のサーボ間領域で構成されるATI影響度判定単位エリアに、データの書き込みが行われた場合に、少なくとも当該ATI影響度判定単位エリアに半径方向に隣接する当該ATI影響度判定単位エリアについて、書込影響回数として計数し、または、当該データの書き込みが行われたATI影響度判定単位エリアの書込回数を計数する計数手段と、
    前記書込影響回数または前記書込回数が閾値より大きいか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により、前記書込影響回数が閾値より大きいと判定された場合には、当該書込影響回数が閾値より大きいと判定されたATI影響度判定単位エリアのセクタのデータにATI(Adjacent Track Interference)の影響があるか否かを判定し、または、前記書込回数が閾値より大きいと判定された場合には、当該書込回数が閾値より大きいと判定されたATI影響度判定単位エリアに対して、半径方向に隣接するATI影響度判定単位エリアのセクタのデータにATI(Adjacent Track Interference)の影響があるか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段により、ATIの影響があると判定されたセクタのデータを回復する回復手段と、
    を備え、
    前記第2の判定手段は、書き込み対象のトラックのATI影響度判定単位エリアのデータ書き込みの対象となる書き込み領域にデータを書き込む際に、当該ATI影響度判定単位エリア内の、データ書き込みの対象とならない非書き込み領域のセクタのデータにATIの影響があるか否かを判定し、
    前記回復手段は、前記第2の判定手段により、ATIの影響があると判定されたセクタのデータを回復することを特徴とする磁気記録装置。
  2. 前記回復手段により、ATIの影響があると判定されたセクタのデータが回復された場合には、ATI影響度判定単位エリアの書込影響回数を「0」にリセットするリセット手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録装置。
  3. 前記第2の判定手段は、読み出し対象のトラックのATI影響度判定単位エリアからデータを読み出す際に、当該ATI影響度判定単位エリア内のセクタのデータにATIの影響があるか否かを判定し、
    前記回復手段は、前記第2の判定手段により、ATIの影響があると判定されたセクタのデータを回復することを特徴とする請求項1に記載の磁気記録装置。
  4. 前記回復手段は、ATIの影響があると判定されたセクタに対して、データを再記録またはセクタ交替を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の磁気記録装置。
  5. 内周のATI影響度判定単位エリアを、外周に比して、構成するサーボ間領域の数を多くすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の磁気記録装置。
  6. 複数のセクタを含むトラックが複数形成された磁気記録媒体にデータを記録する磁気記録方法において、
    トラック毎に、1または連続する複数のサーボ間領域で構成されるATI影響度判定単位エリアに、データの書き込みが行われた場合に、少なくとも当該ATI影響度判定単位エリアに半径方向に隣接する当該ATI影響度判定単位エリアについて、書込影響回数として計数し、または、当該データの書き込みが行われたATI影響度判定単位エリアの書込回数を計数する計数工程と、
    前記書込影響回数または前記書込回数が閾値より大きいか否かを判定する第1の判定工程と、
    前記第1の判定工程により、前記書込影響回数が閾値より大きいと判定された場合には、当該書込影響回数が閾値より大きいと判定されたATI影響度判定単位エリアのセクタのデータにATI(Adjacent Track Interference)の影響があるか否かを判定し、または、前記書込回数が閾値より大きいと判定された場合には、当該書込回数が閾値より大きいと判定されたATI影響度判定単位エリアに対して、半径方向に隣接するATI影響度判定単位エリアのセクタのデータにATI(Adjacent Track Interference)の影響があるか否かを判定する第2の判定工程と、
    前記第2の判定工程により、ATIの影響があると判定されたセクタのデータを回復する回復工程と、
    を含み、
    前記第2の判定工程では、書き込み対象のトラックのATI影響度判定単位エリアのデータ書き込みの対象となる書き込み領域にデータを書き込む際に、当該ATI影響度判定単位エリア内の、データの書き込みの対象とならない非書き込み領域のセクタのデータにATIの影響があるか否かを判定し、
    前記回復工程では、前記第2の判定工程により、ATIの影響があると判定されたセクタのデータを回復することを特徴とする磁気記録方法。
  7. 複数のセクタを含むトラックが複数形成された磁気記録媒体にデータを記録するための磁気記録用プログラムにおいて、
    トラック毎に、1または連続する複数のサーボ間領域で構成されるATI影響度判定単位エリアに、データの書き込みが行われた場合に、少なくとも当該ATI影響度判定単位エリアに半径方向に隣接する当該ATI影響度判定単位エリアについて、書込影響回数として計数し、または、当該データの書き込みが行われたATI影響度判定単位エリアの書込回数を計数する計数工程と、
    前記書込影響回数または前記書込回数が閾値より大きいか否かを判定する第1の判定工程と、
    前記第1の判定工程により、前記書込影響回数が閾値より大きいと判定された場合には、当該書込影響回数が閾値より大きいと判定されたATI影響度判定単位エリアのセクタのデータにATI(Adjacent Track Interference)の影響があるか否かを判定し、または、前記書込回数が閾値より大きいと判定された場合には、当該書込回数が閾値より大きいと判定されたATI影響度判定単位エリアに対して、半径方向に隣接するATI影響度判定単位エリアのセクタのデータにATI(Adjacent Track Interference)の影響があるか否かを判定する第2の判定工程と、
    前記第2の判定工程により、ATIの影響があると判定されたセクタのデータを回復する回復工程と、
    をコンピュータに実行させ、
    前記第2の判定工程では、書き込み対象のトラックのATI影響度判定単位エリアのデータ書き込みの対象となる書き込み領域にデータを書き込む際に、当該ATI影響度判定単位エリア内の、データ書き込みの対象とならない非書き込み領域のセクタのデータにATIの影響があるか否かを判定し、
    前記回復工程では、前記第2の判定工程により、ATIの影響があると判定されたセクタのデータを回復することを特徴とする磁気記録用プログラム。
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