JP4353161B2 - 情報記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスク状記録媒体に記録されたサーボ情報の誤差によって生じるヘッド位置の揺らぎを補正する補正データに基づいて、ヘッドの位置決め制御を行なう記録媒体、並びに、情報記憶装置に関する。
ハードディスクドライブ等の情報記録再生装置では、回転しているディスク面上の目的とするトラックに記録/再生ヘッドが移動することによりデータの記録や再生が行なわれている。
特に、ハードディスクドライブでは、よりいっそうの記録密度向上を目的として磁気ディスクのトラックピッチを削減することが求められている。このトラックピッチの削減にしたがって隣接したトラックに書き込まれているデータ間の距離に余裕がなくなり、結果として磁気ヘッドの書き込み位置や読み取り位置が少しでもずれるとエラーが発生しやすいといった深刻な問題が生じている。
このような、磁気ヘッドの書き込み位置や読み取り位置がずれる主な原因の1つとして、高トラックピッチ化に伴い、サーボ信号の誤差が無視できなくなってきていることが上げられる。サーボ信号の誤差は、サーボ信号の書き込み(サーボトラックライト:STW)時に、実際にサーボ情報が書き込まれたトラックが、理想状態から離れたものになってしまうことが原因で発生する。
即ち、STWを行なう際には、磁気ディスク装置の内部アクチュエータのアームを外部から位置決めする外部アクチュエータやレーザ測距装置等を用いて、磁気ヘッドの位置を測定し位置決めを行い、磁気ディスク上にサーボの書き込みが行なわれる。しかし、STWの行なわれているハードディスクドライブ(HDD)自身のスピンドルモータやレーザ測距装置のミラー等に発生する振動を受けた状態で、サーボ情報を書き込んでいるため、このサーボ信号は本来書き込まれるべき理想円(本来、望ましいとされるヘッドの軌跡)からずれた位置に書き込まれてしまう。つまり、このサーボ信号は、磁気ヘッドの揺らぎの誤差成分が含まれている。
また、他の原因として、書き込まれたサーボ信号に磁化遷移のゆがみが生じるという問題がある。磁気ディスク表面は磁性粒の集まりからなっており、これら磁性粒は同じサイズで整然と並んでいるわけではない。そのため、信号と信号の境界線が波状になり、1ビットの信号には大きな面積が必要となる。しかし、データをより細かい面積で記録するためには、即ち、高密度に記録するためには信号と信号の境界線が直線的である必要があり、現状の磁性粒で高密度記録を行なうと、サーボ信号をきれいに書き込めないといった問題が生じる。サーボ信号がきれいに書き込めないと磁性粒のSN極方向が一定方向に定まらず、サーボ信号に磁化の弱い部分ができてしまう。そのため、磁気ヘッドがサーボ信号の読み取りを行なう際に、正しく読み取ることができず、磁気ヘッドがトラックを追従する際に位置ずれや揺らぎが生じてしまう。
そこで、サーボ信号の形成時における位置情報の乱れや磁気ディスクの磁気的な欠陥に起因するサーボ信号の誤差を補正するための補正データを磁気ディスクに書き込み、該補正データに基づいて、データの読み取り時や書き込み時の磁気ヘッドの位置決めを高精度に行なう技術が提案されている。
特開平03−263662号公報 特開昭60−117461号公報 特許文献1には、サーボフレームの前後の何れか一方又は両方の領域に、サーボ信号の誤差を示す誤差情報をオントラック時に読み出しが可能となるように磁気ディスクに書き込む技術が提案されている。
具体的には、サーボ信号の形成時において、磁気ディスクの回転等による振動の影響により、位置情報には誤差成分が含まれる。そのため、高密度トラックの場合には、位置決め誤差が大きく影響されるといった問題があった。そこで、サーボ信号の円周方向における最小単位のサーボフレームの前又は後又は前後両方の領域に、サーボ信号の誤差を示す誤差情報を書き込む。該誤差情報はオントラック時に磁気ヘッドにより読み出されるため、サーボ信号の誤差を補正して、目標トラックに対し磁気ヘッドを正確に位置決めが可能となることが記載されている。
また、特許文献2には、磁気ディスクの面上の磁気的な欠陥に起因するサーボ信号の誤差を補正するための補正信号を磁気ディスクに書き込み、該補正信号を用いて磁気ヘッド位置の誤差をサーボ信号の理想値に基づいて補正し、磁気ヘッドのトラック追従性を高めることでリードマージンを向上させる技術が提案されている。
具体的には、サーボヘッドで読み出された原サーボ信号がサーボ信号再生回路に入力されサーボ信号となるが、原サーボ信号に磁気的な欠陥がある場合、原サーボ信号により得られるサーボ信号のみでヘッドの位置信号を作成すると、位置偏差が生じてしまう。そこで、位置偏差を有するサーボ信号に基づいてトラック追従を行いつつ、サーボヘッドで補正信号を磁気ディスクに書き込む。その際、補正信号が書き込まれるトラック自体に欠陥がある場合も考えられるので、補正信号は多重に書き込むかパリティを持たせる。そのため、補正信号は補正を必要とする部分の手前に書くこととしている。
各トラックでの補正データは、図15のポストコードの配置図に示すように、最近では、各サーボフレーム(servo)直後に設けられたポストコード用の領域70に記録され、記録用41と再生用42に分けて、それぞれがサーボフレーム毎に交互に配置されている。その際、隣接するトラックに配置されるポストコード間はわずかな間隔があけられて隣接して配置されている。
しかし、このようにポストコード間にわずかな間隔があけられて配置されていても、記録容量の高密度化により、隣接したトラック間の距離(トラック幅)が減少しており、ポストコード間に間隔をあける余裕がなくなってきている。図16は磁気ヘッドの追従に揺らぎが生じている図であるが、図16が示すように、ポストコード間に間隔をあける余裕がないと、例えば、装置のモータによる振動などが原因で磁気ヘッド20にちょっとした揺らぎが生じ、その揺らぎによって、ポストコードの書き込み時は隣接したデータに他のデータを上書きしたり、逆に読み取り時はこれらがノイズとなり読み取りエラーとして出力したりしてしまうといった問題が顕著になっている。
加えて、ポストコードの配置には、ポストコードの開始を表す情報をポストコードの配置毎に付加しなければならない。そのため、ポストコードの配置数が多くなると、それだけポストコードに使用する記録容量が増加してしまい、ユーザデータ領域の記録容量がその分減少してしまうといった問題がある。

そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、サーボ信号の誤差を補正する補正データに基づいてヘッドの位置決め制御を行なう情報記憶装置に係り、トラック横断方向に隣接する補正データ(ポストコード)同士に生じる影響を防止するとともに、補正データの配置によってユーザデータ領域の記録容量を著しく減少させることなく、データの安定した記録及び再生を行うことが可能で信頼性の高い記録媒体、並びに情報記憶装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる記録媒体によれば、サーボフレームに記録されたサーボ信号の誤差によって生じる記録又は/及び再生ヘッドの位置ずれを補正する補正データが記録された記録媒体において、隣接するトラックの前記補正データは、前記記録領域で互いに隣接しないように記録媒体のトラック方向にずれて記録されており、該補正データは複数のサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータを含んでなる。よって、ヘッドの読み取り位置がずれた際に隣のデータがノイズとして影響したり、記録再生ヘッドの書き込み位置がずれて他のデータを上書きしてしまったりする問題を回避することが可能となる。また、補正データは複数のサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータを含んでいるため、補正データの記録領域の開始を表す情報に使用する容量を少なくすることができる。従って、記録媒体におけるユーザデータ領域の記録容量を著しく減少させることなく、補正データを隣接トラックに対してトラック方向にずらして配置することが可能になる。
また、本発明にかかる記録媒体によれば、前記サーボ信号が記録されるサーボフレームはトラック方向に複数配置されており、前記補正データは、少なくとも1つのサーボフレーム以上トラック方向にずれて記録されているので、記録媒体の半径方向で隣接したサーボフレームには補正データが記録されていないため、補正データに隣接している領域をマージンとして確実に確保できる。
また、本発明にかかる情報記憶装置によれば、記録又は/及び再生ヘッドと、サーボフレームに記録されたサーボ信号の誤差によって生じる記録又は/及び再生ヘッドの位置ずれを補正する補正データが記録され、隣接するトラックの前記補正データは前記記録領域で互いに隣接しないように記録媒体のトラック方向にずれて記録されており、該補正データは複数のサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータを含んでなる記録媒体に対し、前記補正データに基づいて記録又は/及び再生ヘッドの位置制御を行なう位置制御手段と、該位置制御手段により制御された位置でデータの記録又は/及び再生を行なう制御手段と、を具備している。
よって、ヘッドの読み取り位置がずれた際に隣のデータがノイズとして影響したり、記録再生ヘッドの書き込み位置がずれて他のデータを上書きしてしまったりする問題を回避することが可能となる。また、補正データは複数のサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータを含んでいるため、補正データの記録領域の開始を表す情報に使用する容量を少なくすることができる。従って、記録媒体におけるユーザデータ領域の記録容量を著しく減少させることなく、補正データを隣接トラックに対してトラック方向にずらして配置することが可能になる。

また、本発明にかかる情報記憶装置によれば、前記位置制御手段は前記補正データを前記複数のサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータに分離する分離手段を具備しているので、ヘッドがサーボフレームに到着する前に補正量を算出するための時間を確保することができ、該ヘッドが補正されるべきサーボフレームに到着した時点ですぐにヘッドの位置決めを行なうことが可能となる。
本発明によれば、サーボ信号の誤差を補正する補正データに基づいて、ヘッドの位置決め制御を行なう情報記憶装置に係り、補正データの書込時はトラック方向に隣接した補正データに他のデータを上書きしたり、逆に読取時はこれらがノイズとなり読取りエラーとして出力したりしてしまうといった隣接する補正データ同士に生じる影響を防止するとともに、補正データの配置によってユーザデータ領域の記録容量を著しく減少させることなく、データの安定した記録再生が可能で信頼性の高い記録媒体、並びに該記録媒体へデータの記録及び再生を行なうことが可能な情報記憶装置を提供することが可能となる。
また、本発明は、トラックピッチが狭い高密度記録媒体を使用した情報記憶装置において、特に有効であり、隣接するトラックにおける補正データ同士を離間することにより、狭トラックピッチ化に伴う補正データ同士のクロスイレーズやクロストークなどを防止して補正データを高精度に記録又は再生することが可能となり、高速で高精度なヘッド位置決めが可能になる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る情報記憶装置の制御ブロック構成例を示す図である。図1において、スピンドルモータ(SPM)180は磁気ディスクを回転させる。ボイスコイルモータ(VCM)190は、図4に示す磁気ヘッド(記録再生ヘッド)20を搭載したアクチュエータ30を回動駆動し、磁気ヘッド20を磁気ディスク10上に設けられるトラックに位置決めさせる。尚、上記磁気ヘッド20は記録再生ヘッドであり、記録素子21と再生素子22が形成されている。
ヘッドIC(HDIC)140は磁気ヘッド20の動作制御用のICであり、読み出した信号を増幅するためのプリアンプや磁気ヘッド20のためのバイアス電流源、またデータ書き込みの際での磁気ヘッド20のドライバ、複数個設けられている磁気ヘッド20から実際に書き込み/読み出しに用いるものを選択する機能などを有する。この140は磁気ヘッド20の電気的な動作を制御するヘッド制御手段に相当する。
RDC130はPRMLリードチャネルICであり、データ読み出しの際にはHDIC140から送られてくるアナログ信号であるデータ信号をPRML方式に基づいて復調してデコードし、デコードされたデジタルデータをパラレル信号に変換する。また、データ書き込みの際には書き込みデータをエンコードして変調し、アナログ信号となったデータ信号をHDIC140に送出する。このRDC130は磁気ディスクから読み出されるデータ、もしくは磁気ディスクに書き込まれるデータを変換するデータ変換手段に相当する。
ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)150は磁気ヘッド20の位置制御を行なうサーボ制御系を構成するために必要となる信号処理を行なう。サーボコントローラ(SVC)170を介してSPM180の回転数制御、VCM190を介した磁気ヘッド20の位置制御(シーク制御、トラック追従制御)を実行する。このDSP150は磁気ディスクから読み出されたデータに基づいて、磁気ディスク上の磁気ヘッド20の位置決めを制御するヘッド位置制御手段に相当する。
ハードディスクコントローラ(HDC)100は、本装置のホストであるコンピュータ等のシステムとの間で各種命令やデータの授受を行なうICであり、本装置に対する動作要求をホストから取得する。なお、本実施の形態において、ホストから送付される本装置に対する動作要求には、シーク、リード(再生)及びライト(記録)の3種類の要求が予め定義されているものとする。
マイクロコントロールユニット(MCU)110は、この磁気ディスク駆動装置全体の制御を行うものである。MCU RAM+FLASHROM120はランダムアクセスメモリとフラッシュEEPROMからなり、MCU110が制御処理を実行するときに使用するワークメモリとして使用される。また、MCU110が実行する制御プログラムや磁気ヘッド20の特性データ等を格納する記憶装置としても使用されている。DSP−RAM160はDSP150が適宜利用するワークメモリである。
以下、本発明の第1の実施形態に係る各トラックにおけるポストコードの配置について詳細に説明する。
図2は、本発明の第1実施形態の記録媒体におけるポストコードの配置例について示した図である。ここで、ポストコードとは各サーボフレームに記録されているサーボ信号を補正する補正データのことであり、本発明においては複数のポストコードが一つにまとめられて記録されている。
図2において、ポストコードはサーボフレーム(servo)の直後の記憶領域に記録されている。サーボフレーム(servo)はディスクの中心から外周方向に向かって放射状に記録されており、磁気ヘッドの位置制御を行なうデータが記録されている。即ち、サーボフレーム(servo)は円周方向に複数配置されていることになる。ディスク状記録媒体の記憶領域について、円周方向においては所定の間隔でサーボデータを再生することができるようになっており、半径方向(トラック横断方向)においてはトラック幅毎に区切られている。尚、記録密度が向上するにつれてトラック幅は狭くなる傾向にある。
図2に示されるように、ポストコード40は記録媒体10の円周方向(トラック追従方向)に対してサーボフレーム(servo)直後の領域で1つおきに記録され、且つ、記録媒体10の半径方向に対しては1トラックおきに記録される。即ち、互いに隣接しないように記録媒体の円周方向ずれて記録される。従って、全体として格子状に配置される。
このようにポストコード40を格子状に配置することで、記録媒体10の半径方向(トラック横断方向)において隣に記録されるポストコード40との間隔を少なくとも1トラック以上空けることが可能となり、データの記録時及び再生時におけるポストコードのマージンを増加させることができる。そのため、磁気ヘッド20の位置決め精度が向上する。従って、磁気ヘッド20の記録位置決めがずれた際に、隣接するデータに対して他のデータを誤って上書きしてしまう問題や、再生位置決めがずれた際にデータの再生ミスや再生エラーが生じてしまう問題等を回避することができるという効果が得られる。
尚、磁気ディスクの半径方向でポストコード40に隣接した領域は、データの記録状態がゼロのブランク部分71であってもユーザデータ等の書き込みは行なわれない。それは、ユーザデータなどのポストコード40以外のデータをブランク部分71に記録した場合、ユーザデータに使用される記憶容量は全体として増加するが、その一方で、ポストコード同士が隣接していた従来の場合と同様の問題であるヘッド位置が揺らいだ際に隣のデータの一部がノイズとなりポストコードの読み取りエラーを生じさせてしまうといった問題が発生し、磁気ヘッド20の位置決めの精度が向上せず、結果として記録媒体の高密度化に対応できなくなってしまうからである。そのため、磁気ディスクの外周から内周にかけて連続した領域を予めポストコード用の領域70として所定の領域分を確保している。
尚、上記ポストコード用の領域70とはポストコードのみが記録される領域のことであり、記録媒体10の外周から内周にかけて半径方向に連続した領域である。本実施形態に係るポストコード用の領域70はサーボフレーム(servo)に隣接して設けられている。
また、ブランク部分71とはポストコード用の領域70内の記録状態が未使用の部分(例えば磁化状態が消去状態)のことである。


本実施の形態に係るポストコード用の領域70には、ポストコード用に16ビットとポストコードの開始を表す情報に8ビットの計24ビット分が確保されている。
また、ポストコード40を格子状に配置する条件として、該ポストコード40にトラック方向に隣接するサーボフレーム2つ分の個々の補正データが記録されていることが必要である。尚、ポストコードに対応する2つのサーボフレームは、当該ポストコードが記録されているサーボフレームの1つ先のサーボフレームと2つ先のサーボフレームである。その理由は、予め該ポストコード40から各サーボフレームの個々のポストコードを分離し、補正信号を計算処理しておき、磁気ヘッドがトラック上を移行し補正されるべきサーボフレームに到着した時点ですぐに磁気ヘッドの位置決めを行えるようにするためである。このことから、磁気ヘッドはサーボフレーム間の領域を移行している間、常にトラックに追従している状態にあり、磁気ヘッドの揺らぎによるデータの不安定な書き込みやデータの読み取りエラーといった問題が回避される。
本実施の形態では、ポストコード40を格子状に配置するために1つのポストコード40に同一トラック上のトラック方向に隣接するサーボフレーム2つ分の個々の補正データが記録されることとしたが、別の実施形態においては、1つのポストコード40に3以上の同一トラック上にある複数のサーボフレームに対応した補正データが記録された構成であってもよい。その場合、ポストコード40の配置は格子状とはならずに、複数のサーボフレーム毎に離れた状態で交互に又は、ずれてポストコード40が配置される。
このように、本発明では、複数のサーボフレームのそれぞれに対応した補正データが1つのポストコードにまとめて記録されるので、ポストコードの開始を表す情報に使用する容量を少なくすることができる。よって、ポストコード領域70の占める割合をできる限り減らし、ユーザデータ領域の記録容量を著しく減少させることなく、各ポストコードを格子状に配置することが可能となる。
また、本実施の形態は、データの記録時における磁気ヘッド20の揺らぎを補正し、記録素子21が安定した状態でデータの書き込みを行なうことができるようにするための記録用ポストコード41のみを使用し、ポストコード領域70として使用される記憶容量の増加を防止し、簡略化している。
データの書き込み時における再生素子22の位置決めに関して、再生素子22はサーボ信号による位置決め制御により常にトラックの中心となるように設定されており、且つ、記録用ポストコード41はトラックの中心に配置されているため、通常のトラック追従動作で記録用ポストコード41を読み取ることが可能になっている。そのため、データの記録時においては、記録用ポストコード41を読み取るために再生素子22を特別な制御で位置決めする必要がなく、通常の動作で安定したデータの書き込みを行なうことができる。
一方、データの再生時における再生素子22の位置決めに関しては、MCU RAM+FLASHROM120に記憶されている磁気ヘッド20の特性データや制御プログラム等に基づいて、MCU110が磁気ヘッドの再生素子22が書き込みの行なわれた任意のトラック上にオントラックして読み出しができるように再生素子22の位置制御を実行する。
本実施形態では、記録用ポストコード41のみを媒体上に設け、再生用ポストコード42を省略した構成にしたので、ポストコード40に使用される記憶容量の増加を防止できる。また、記録用ポストコード41はトラックの中心に配置されるので、通常のトラック追従動作で記録用ポストコード41を読み取ることが可能となり、特別な制御を行なう必要なく安定した書き込みが可能となる。
なお、記録素子21同様に再生素子22の位置ずれにより読み取りエラーが生じる場合があるが、リードリトライ処理や読み取り位置を変えながら読み取りの試行を繰り返すことによりエラーリカバリーが可能である。したがって、エラーリカバリー処理等で性能が低下してしまうが、ユーザデータ領域の記憶容量を重視する装置では再生用ポストコード42を省略することも可能である。
ただし、記録素子21に位置ずれが生じた場合、隣接したデータに上書きをしてしまう可能性が高く、上書きしてしまった元データのエラーリカバリーが不可能になる危険があるので、記録を行う装置では、記録用ポストコード41を省略しない方が望ましい。再生のみを行う装置では再生用ポストコード42のみを設ければ良い。
それゆえ、記録用又は再生用ポストコードのみ配置することで、ポストコード領域の媒体全体の記録容量に占める割合を増加させることなく、すなわち、ユーザデータ領域をその分減少させることなく、図15と同一のポストコード領域の記録容量で、格子状に配置することができる。
図3は、記録媒体の特定シリンダ80におけるトラックの配置の概略図である。
サーボフレーム50はディスク駆動装置動作中に磁気ヘッド20により読み取られ、その読み取り位置情報に基づいてDSP150においてSVC170を介してSPM180、VCM190を制御することで、ディスク状記録媒体10の回転制御及びディスク状記録媒体10上におけるアクチュエータに搭載された磁気ヘッド20の位置制御が行なわれる。尚、上記磁気ヘッド20の位置制御にはシーク制御及びトラック追従制御が含まれる。
図3において「Preamble」52は、磁気ヘッド20をサーボ波形の周波数・位相・振幅に追従させるための領域で、サーボ信号が記録された領域の始まりを示している。「SyncMark」53はサーボ波形のデータ開始位置を示している。「GrayCode」54は該当するトラック上の位置が、どのヘッド/トラックに該当するかを示す情報であり、STW時にトラック番号等を数値で記録する。「Burst」55に書かれた情報により、トラックの中心とヘッドが現在位置する位置との相対的な位置が認識される。この「Burst」55の領域には、STW時に詳細な位置情報がアナログ的に書き込まれ、振幅方式や位相方式で書かれる。
サーボフレームのサーボ信号は、STW(サーボトラックライト)によりディスク状記録媒体に記録される。また、「PostCode」40はサーボデータ部51のサーボフレーム50の後方に配置され、ハードディスクドライブ(HDD)が装置本体内に組み込まれた後において、サーボ情報では補正しきれない位置誤差を補正するための情報が数値で記録される。例えば、“0.5トラック分内縁方向にずらす”ことを示す情報、具体的には“−0.5”、“+0.5”のように記録される。
「PostCode」40の補正データは、HDDの装置組み込み後に書き込まれるので、サーボ波形と「PostCode」40の補正データの波形との間は一定ではない(装置によってチューニングされるが、それでも測定誤差を持つ)が、ユーザデータよりもサーボデータに近い状態で書き込まれる。例えば、通常、ユーザデータは外縁に向かうにつれサーボフレーム間の記憶領域は大きくなるため、ユーザデータの場合は、周波数を高くして高密度に書く。一方、サーボデータに関しては、ディスクの外縁から内縁まで一定の周波数で書かれる。「PostCode」40の補正データはサーボデータと同様に一定の周波数で書かれる。
尚、別の実施形態においては、ハードウェア及びファームウェアの対応によりユーザデータと同様の方式で書き込んでもよい。
通常、サーボフレーム50内の情報は、一般にSTW工程にて書かれ、その後は手を加えない。これは、一度サーボフレーム50内の情報を破壊してしまうと再度STWを行わなければサーボフレーム50内の情報を元に戻すことが出来ないためである。STW工程は一般に時間を要する工程である。そのため、「PostCode」40の補正データの書き込みの際に、誤ってサーボフレーム50内の他のデータ領域に書き込んでしまわないように、「PostCode」40をサーボフレーム内には配置せず、ユーザデータを記録する記憶領域であるユーザデータ部60に配置することで、サーボフレーム50内の情報を破壊してしまうといった問題を防止している。
図4から図7は、本発明に係る情報記憶装置の磁気ヘッド20におけるYAW角による再生素子21と記録素子22の位置関係を説明した図である。
図4はYAW角の概念を示している。図4において、記録媒体10上には多数のトラックが設けられており、図4では説明の便宜上、外周部分と内周部分の数トラックのみ示している。記録媒体10の各トラックと磁気ヘッド20の間にはそれぞれにYAW角が生じており、再生素子21と記録素子22の位置は記録媒体10の半径方向に対してずれが生じている。そのため、再生素子21が常にトラックの中心に位置していたとしても、再生素子21と記録素子22が常に同じ位置関係にあるとは限らない。
図5は、YAW角が大きい場合の再生素子と記録素子の位置関係を示した図である。図5において、40はポストコードを示し、50はサーボフレームを示し、60はユーザデータを示す。YAW角が大きい場合、磁気ヘッド20はトラックの円周方向に対して傾いてオントラックされるため、再生ヘッド22と記録ヘッド21のオントラック位置はともにずれてしまう。ユーザデータ60の書き込み時(Write時)では、トラックの中心に再生素子22がオントラックし、磁気ヘッド20がその状態にある時の記録素子21の位置にユーザデータ60を記録する。ユーザデータ60の読み取り時(Read時)では、ユーザデータ60の記録された位置に再生素子22がオントラックし、ユーザデータ60を記録する。
一方、図6はYAW角が小さい場合の再生素子と記録素子の位置関係を示した図である。図6において、40はポストコードを示し、50はサーボフレームを示し、60はユーザデータを示す。YAW角が小さいほど、磁気ヘッド20はトラックの円周方向に対して平行に近い状態でオントラックされる。ユーザデータ60の書き込み時(Write時)では、トラックの中心に再生素子22がオントラックし、磁気ヘッド20がその状態にある時の記録素子21の位置にユーザデータ60を記録する。ユーザデータ60の読み取り時(Read時)では、ユーザデータ60の記録された位置に再生素子22がオントラックし、ユーザデータ60を記録する。
このように、ディスク状の記録媒体10の外縁側と内縁側とではYAW角の大きさが異なるため、それに伴い、再生素子21と記録素子22の位置関係も変化する。
従って、YAW角が生じる場合は、書き込み時(Write時)の再生素子21はトラックの中心に位置しているので、実際にデータが書き込まれる位置はトラックの中心からずれた場所になる。そして、書き込まれたデータを再生する場合は、書き込まれた位置に再生素子21を移動させて読み取るようにしている。尚、YAW角が生じない場合は、トラックの中心位置と同じライン上にデータが書き込まれることとなる。
YAW角とは、この記録媒体10上にある磁気ヘッド20の記録媒体円周方向(接線方向)に対する傾きのことである。図4では、磁気ヘッド20が記録媒体10中、上記外縁部と内縁部の二箇所の各々に位置する場合を示している。このように、図4が示すようにトラックの接線(正接線)を基準とし、磁気ヘッド20の傾きは内縁側ではプラスの角度となり、外縁側ではマイナスの角度となる。
図7は、本発明の第1実施形態における記録用ポストコードの書き込みシーケンスのフローチャート図である。
まず、記録素子21が位置決めの精度を向上させたい場所(補正トラックのユーザデータの書き込み位置)に位置するように、磁気ヘッド20をシークさせる(S101)。本実施形態における磁気ヘッド20は、再生素子22がトラックの中心に位置するように設定されているため、記録素子21のユーザデータの書き込み位置は再生素子22がトラックの中心に位置した際の再生素子22と記録素子21のYAW角の状態に基づいて決められる。そして、トラックの中心を目標位置をとして、STW時に記録されたサーボ信号内の位置情報とトラックの中心位置との間にどれだけの誤差が生じているのかを、再生素子22を用いてN周回測定を行ない、該測定結果に基づいて位置補正情報を生成する(S102)。
次に、記録素子21が位置決めの精度を向上させたい場所(ユーザデータの書き込み位置)に位置している状態で、自然に再生素子22から位置補正情報を読み取ることができるような場所に、位置補正情報をポストコード40として書き込むため、磁気ヘッドをシークさせる(S103)。即ち、本実施形態におけるユーザデータの書き込みは、磁気ヘッドの再生素子22がトラックの中心に位置している状態で行われるため、測定したトラックの中心に記録素子21が位置するようにシーク動作を行ない、トラックの中心位置にポストコード40を書き込めるようにする。ここで、記録素子21がトラックの中心にある状態で、再度、補正位置情報を測定するか否かを選択する(S104)。再度、位置補正情報を測定しない場合は、記録素子21が位置しているトラックのポストコード用の領域にポストコード40を書き込み(S107)終了する。
一方、記録素子21がトラックの中心にある状態で、再度補正位置情報を測定する場合(ポストコード40を書き込む際にも記録素子21の位置決めの精度を向上させる場合)においては、トラックの中心位置をより真円に近い形に近づけるための位置補正情報をM周回の測定から生成する(S105)。ディスクの1回転を周期として繰り返し同じように生じる一定の揺らぎであるRRO(Rotational Run Out)を改善させるため、即ち、磁気ヘッド20の位置決め精度をより向上させるために、そこで得られた位置補正情報をサーボ制御に反映させる(S106)。そして、記録素子21が位置しているトラックのポストコード用の領域にポストコード40を書き込み(S107)終了する。
本発明に係る実施形態での上記ポストコードの書き込みに関する制御は、MCU RAM+FLASHROM120に記憶されている書き込みパターンに基づいて、DSP150でSVC170を介してSPM180、VCM190を制御することにより、ディスク状記録媒体10の回転制御及びディスク状記録媒体10上におけるアクチュエータに搭載された磁気ヘッド20の位置決めが行なわれる。
書き込まれるポストコードに関しては、RDC130で変調されたデータ信号をHDIC140へ送出し、前記DSP150により磁気ヘッド20の位置決めが行われた場所に記録していく。
ここで、前記ポストコードの書き込みパターンについて説明をする。例えば、〔2n−1〕番目(奇数番目)のトラックにおいて、サーボ(servo)番号〔2m−2〕(偶数番号)に対応する領域にポストコードを配置した場合、〔2n〕番目(偶数番目)のトラックでのポストコードを配置する領域はサーボ(servo)番号〔2m−1〕(奇数番号)に対応する。
また、逆に〔2n−1〕番目(奇数番目)のトラックにおいて、サーボ(servo)番号〔2m−1〕(奇数番号)に対応する領域にポストコードを配置した場合、〔2n〕番目(偶数番目)のトラックでの、ポストコードを配置する領域はサーボ(servo)番号〔2m〕(偶数番号)に対応する。
前記ポストコードの書き込みパターンがサーボフレーム3つ毎にずらして行われている場合は、例えば、〔3n−2〕番目のトラックにおいて、サーボ(servo)番号〔3m−3〕に対応する領域にポストコードを配置した場合、〔3n−1〕番目のトラックでのポストコードを配置する領域はサーボ(servo)番号〔3m−2〕に対応し、〔3n〕番目のトラックでのポストコードを配置する領域はサーボ(servo)番号〔3m−1〕に対応する。
また、一方で〔3n−2〕番目のトラックにおいて、サーボ(servo)番号〔3m−3〕に対応する領域にポストコードを配置した場合、〔3n−1〕番目のトラックでのポストコードを配置する領域はサーボ(servo)番号〔3m−2〕に対応し、〔3n〕番目のトラックでのポストコードを配置する領域はサーボ(servo)番号〔3m−1〕に対応する。
また、もう一方で〔3n−2〕番目のトラックにおいて、サーボ(servo)番号〔3m−3〕に対応する領域にポストコードを配置した場合、〔3n−1〕番目のトラックでのポストコードを配置する領域はサーボ(servo)番号〔3m−2〕に対応し、〔3n〕番目のトラックでのポストコードを配置する領域はサーボ(servo)番号〔3m−1〕に対応する。
ポストコードの書き込みパターンが、複数サーボフレーム毎に増加してずれていった場合、以降同様に書き込みパターンも変化していく。
尚、(n=1、2、・・・、x, m=1、2、・・・、y)とし、x及びyは媒体により異なるため、任意の値とする。
本発明に係る実施形態では、ポストコード40を格子状にずらして配置したが、別の実施形態においては、ポストコード40を書き込むサーボデータ部51は、特に限定されず任意のサーボデータ部51に記録可能であるが、ポストコード40が記録されるべき場所は、位置補正情報の測定されたサーボフレーム50間の領域の1つ前、もしくは2つ前であれば、具体的には後述するがその領域に位置付け処理する前に前もって補正データを処理できるので高速位置決めが可能になり、より一層の効果が得られる。
以下、本発明に係る情報記録再生装置で処理されるポストコード40に基づいた位置補正制御について詳細に説明する。
図8は、サーボフレーム番号〔N〕でのポストコードの設定処理について示したフローチャート図である。尚、ポストコードを格納するRAMの格納領域には、1周分のポストコード40の補正データを格納する配列A[ ]と2つ先のサーボフレームで使用するポストコードを格納する変数Bが設けられている。
まず、サーボフレーム番号〔N〕の1つ前のサーボフレーム番号〔N−1〕で設定された補正値Rnを用いて、VCM190に流れる制御電流を計算する(S201)。次に、サーボフレーム番号〔N〕がポストコード40で補正されるべきトラックに対応しているか否かが判定(S202)され、サーボフレーム番号〔N〕がポストコード40で補正されるべきトラックに対応していない場合は、補正値Rnの設定をゼロにし、補正を行なわない(S203)。一方、サーボフレーム番号〔N〕がポストコード40で補正されるべきトラックに対応している場合は、サーボフレーム番号〔N〕にポストコード40があるか否かが判定(S204)され、サーボフレーム番号〔N〕にポストコード40がない場合は、サーボフレーム番号〔N−1〕において変数Bに保存されていたポストコードを補正値Rnに設定する(S205)。この場合、サーボフレーム番号〔N−1〕にはポストコード40があり、そのポストコード40はサーボフレーム番号〔N〕とサーボフレーム番号〔N+1〕の個々のポストコードに分離されていたことになる。そして、2つのサーボフレームのポストコードに分離された後、変数Bに格納されたポストコードはサーボフレーム番号〔N+1〕に使用されるポストコードであるため、磁気ヘッドがサーボフレーム番号〔N+1〕に移行する際には、変数Bに格納されたポストコードを補正値Rnに設定する。
一方、サーボフレーム番号〔N〕にポストコード40がある場合では、2つ前のサーボフレーム番号〔N−2〕のポストコード40が2つの個々のポストコードに分離され、変数Bに格納されたポストコードによって、サーボフレーム番号〔N〕での磁気ヘッド20の位置補正が行なわれている。そして、磁気ヘッド20が次に移行するサーボフレーム番号〔N+1〕とその次に移行するサーボフレーム番号〔N+2〕での補正値Rnは、サーボフレーム番号〔N〕に配置されたポストコード40に基づいて設定されるため、サーボフレーム番号〔N〕でのポストコード40が正確に取得できたか否かを判定する(S206)。
サーボフレーム番号〔N〕でのポストコード40が正確に取得できなかった場合は、以前、該トラックにおける位置補正の際に、ポストコード40を読み取り配列A[ ]に保存した過去のポストコード40から、正確に読み取ることができなかった今回のポストコード40を訂正できるか否かを判定(S207)する。訂正できない場合は、補正値Rnの設定をゼロにし、補正を行なわない(S203)。一方、訂正できる場合は、過去のポストコード40である保存値A[ ]からサーボフレーム番号〔N+1〕とサーボフレーム番号〔N+2〕で使用するポストコードを算出(S208)する。そして、サーボフレーム番号〔N+1〕で使用するポストコードは補正値Rnに設定し、サーボフレーム番号〔N+2〕で使用するポストコードは変数Bに保存する(S210)。
サーボフレーム番号〔N〕でのポストコード40が正確に取得できた場合においては、読み取れた位置補正情報をサーボフレーム番号〔N+1〕で使用するポストコードとサーボフレーム番号〔N+2〕で使用するポストコードに分離して配列A[ ]に保存する。ここでの分離処理に多くの時間を必要とするため、1つのポストコードにサーボフレーム2つ分のポストコードを記録しておき、分離後のポストコードを1つ先のサーボフレーム、及び2つ先のサーボフレームに使用する。このことで、磁気ヘッドが補正すべきサーボフレームに到着したら、すぐに磁気ヘッド20の位置補正を可能としている。そして、各サーボフレームのポストコードに分離した後は、サーボフレーム番号〔N+1〕で使用するポストコードを補正値Rnに設定し、サーボフレーム番号〔N+2〕で使用するポストコードを変数Bに保存する(S210)。
上述のように、設定されたポストコード40は該ポストコード40の配置されている領域の次のサーボフレーム以降に使用されるため、磁気ヘッド20が補正すべきサーボフレームに到着したら、すぐに位置を補正できるという条件を満たせば、ポストコード40はサーボフレームの直後に配置されることのみに限定されない。本発明に係る実施形態のポストコード40は、各のサーボフレームの直後に配置されているが、別の実施形態においては、サーボフレームの直後以外の領域に配置される構成であってもよい。
図9は、VCMの揺らぎと復調位置の関係を示した図である。
図9において、90は復調位置(理想的な磁気ヘッドの軌跡)を示し、91はVCMの揺らぎ(実際の磁気ヘッドの揺らぎの軌跡)を示している。
記録媒体10にデータを高密度に記録するためには、トラックの中心は真円に近い形で、各トラックは同心円状に配置されていることが理想的である(図9の破線)。しかし、実際のトラックの中心にはRRO(Rotational Run Out)と呼ばれる一定の揺れがある(図9の実線)。
図10は、分離されたポストコードを用いて、磁気ヘッドの位置補正を行なう際でのVCMの制御概要を示した制御ブロック図である。
図10において、目標位置(本実施形態ではトラックの中心位置)と実際の磁気ヘッド位置との偏差(位置誤差)を求め、求められた偏差から補正値Rnとの差を求める。ここで、補正値Rnにはポストコード40から分離された個々のポストコードが提供される。ControllerフィルタCでは、修正すべき量の制御電流が計算され、Voice Coil MotorフィルタPで磁気ヘッド20の位置修正が行なわれる。そして、この修正後の磁気ヘッド位置は、再びフィーバックされ目標位置(トラックの中心位置)との偏差が求められる。この偏差をゼロにするような制御電流を求めて、VCMを制御している。
実際に復調される位置情報は、RROに一定のフィルタ特性がかかった情報であり、RPE(Rotational Position Error)という。ポストコードを生成する際には、このRPEを測定して、感度関数の逆特性を使用してRROを求めている。
ここで、RROの求め方を説明する。RROからRPEまでの伝達関数(感度関数)は、
Figure 0004353161





となるため、RPEからRROを求めるには、逆特性である(1+PC)をかければよい。上記で求めたRROを用いて目標位置を補正し、目標位置をより真円に近い形にすることによって、RROから生じるRPEを低減することができる。


以上説明したように、本発明に係る実施形態では、ポストコード40を格子状にずらして配置し、記録媒体10の半径方向で隣接して配置されるポストコードとの間隔を空けたので、磁気ヘッドがポストコードを読み取る際に、隣接した1から数トラックのポストコードをノイズとして読み取ってしまうことによる読み取りエラーやポストコードを書き込む際に隣接したポストコードへ上書きをしてしまうといった問題を防止することができ、ポストコードを高精度に再生することが可能となる。また、本発明に係る実施形態では、該ポストコード40を記録用ポストコード41のみで構成したので、ユーザデータ領域の記憶容量を減少させることなく、記録媒体10の半径方向で隣に配置されるポストコードとの間隔を空けるための領域を確保することが可能となる。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。
以下、第1実施形態と同様の構成を有する部分に関しては説明を省略する。
図11は、本発明の第2実施形態における記録媒体の各トラックでのポストコードの配置例について示した図である。図11において、ポストコード(41は記録用ポストコードを示し、42は再生用ポストコードを示す)はそれぞれサーボフレーム(servo)の直後の異なる記憶領域に配置されている。サーボフレーム(servo)はディスクの中心から放射状に記録されており、磁気ヘッドの位置制御を行なうデータが記録されている。ディスク状記録媒体の記憶領域について、円周方向においては所定の間隔でサーボデータを再生することができるようになっており、半径方向においてはトラック幅毎に区切られている。尚、記録密度が向上するにつれてトラック幅は狭くなる傾向にある。
図11に示されるように、本実施形態のポストコードは、記録用ポストコード41専用のポストコード領域及び再生用ポストコード42専用のポストコードの領域をサーボフレーム毎に交互に配置し、奇数番目(又は偶数番目)のトラックの各ポストコードを円周(トラック追従)方向に対して前方又は後方にシフトされる。従って、本実施形態のポストコードは、ポストコード用の領域70内においてトラック毎にポストコードの配置がポストコードのデータ容量分だけ前後するように配置される。
このように、隣接したトラックにおいて、ポストコードの配置を円周方向に対してポストコードのデータ容量分だけ前後させて隣接しないようにブランクにし、磁気ヘッド20が隣接したポストコードの一部を読み取ることができないように配置及び、磁気ヘッド20が隣接したポストコードに上書きできないように配置する。それゆえ、ポストコードの読み取りエラーが回避可能となり、磁気ヘッド20の位置決め精度が向上する。従って、磁気ヘッド20の記録位置がずれた際に隣のデータに対して他のデータを誤って上書きしてしまう問題や、再生位置がずれた際においてデータの再生ミスや再生エラーが生じてしまう問題等を回避することができる。
尚、磁気ディスクの半径方向でポストコードに隣接した領域は、データの記録状態がゼロのブランク部分71であってもユーザデータ等の書き込みは行なわれない。それは、ユーザデータなどのポストコード以外のデータをブランク部分71に記録した場合、その分記憶容量は若干増加するが、その一方で、ポストコード同士が隣接していた従来の場合と同様の問題であるヘッド位置が揺らいだ際に隣のデータの一部がノイズとなりポストコードに読み取りエラーを生じさせてしまうといった問題が発生する。ゆえに、磁気ヘッド20の位置決めの精度が向上せず、結果として記録媒体の高密度化に対応できなくなってしまうからである。そのため、磁気ディスクの外縁から内縁にかけて予めポストコード用の領域70として所定の領域分を確保している。
ポストコード用の領域70は、1つのポストコードに対して補正データ用に16ビットとポストコードの開始を表す情報に8ビットの計24ビット分が必要となるため、計48ビット分の領域が必要となる。
本発明では、各実施の形態に共通して、1つのポストコードに同一トラック上のトラック方向に隣接するサーボフレーム2つ分の個々のポストコードの補正データを包含させている。尚、各ポストコードに対応する2つのサーボフレームは、当該ポストコードが配置されているサーボフレームの1つ先のサーボフレームと2つ先のサーボフレームである。その理由は、予めポストコードから各サーボフレームの個々のポストコードを分離し、補正信号を計算処理しておき、磁気ヘッド20がトラック上を移行し補正されるべきサーボフレームに到着した時点ですぐに磁気ヘッドの位置決めを行えるようにするためである。このことから、磁気ヘッド20はサーボフレーム間の領域を移行している間、常にトラックに追従している状態にあり、磁気ヘッド20の揺らぎによるデータの不安定な書き込みやデータの読み取りエラーといった問題が回避される。また、上記構成により、目標のサーボフレームに位置付けする前の回転待ち段階で、前もって補正データを処理できるので、高速位置決めが可能になる。
本発明の各実施の形態に共通して1つのポストコードに同一トラック上のトラック方向に隣接するサーボフレーム2つ分の個々のポストコードの補正データが包含される例としたが、別の実施形態においては、1つのポストコードに複数の個々のポストコードの補正データを包含する構成であってもよい。その場合のポストコードの配置は、記録用のポストコード41と再生用のポストコード42がサーボフレーム(servo)毎に交互にならずに、記録用ポストコード41及び再生用ポストコード42のどちらも配置されないサーボフレーム(servo)間の領域が存在することとなる。
また、複数のサーボフレームのそれぞれに対応した補正データが1つのポストコードにまとめて記録されるので、ポストコードの開始を表す情報に使用する容量を少なくすることができるとともに、記録媒体全体におけるポストコード領域の記録容量に占める割合を著しく増加させることなく、ポストコードを格子状に配置することが可能となる。
なお、3つ以上のポストコードの補正データをサーボフレーム間のポストコード領域に配置する場合は、ポストコード領域のブランク部分が増えるだけで、ユーザデータ領域の記録容量が減少してしまうので、ユーザデータ領域の記録容量を追求しない製品においてこの配置を使用しても良い。


図12は、本発明の第2実施形態における再生用ポストコードの書き込みシーケンスのフローチャート図である。
まず、再生素子22が位置決めの精度を向上させたい場所(補正トラックのユーザデータ読み取り位置)に位置するように、磁気ヘッド20をシークさせる(S111)。そして、読み取り位置を変えながら読み取りを試行することで補正情報の測定をN周回行ない、該測定結果に基づいて位置補正情報を生成する(S112)。次に、再生素子22がユーザデータを読み取る際に、通常のリード操作で再生用ポストコード42も読み取ることのできる場所(ユーザデータが書き込まれているトラック上)に位置補正情報をポストコードとして書き込むため、磁気ヘッドをシークさせる(S113)。ここでは、記録素子21をユーザデータの書き込まれているトラック上にシークさせることとする。本実施形態における磁気ヘッドは、再生素子22がトラックの中心に位置するように設定されているため、トラックの中心に再生素子22が位置した状態でユーザデータが書き込まれるといった経緯から、本ステップではトラックの中心に再生素子22が位置するようにシークさせてもよい。
次に、記録素子21がユーザデータの書き込まれているトラック上にある状態で、再度、補正位置情報を測定するか否かを選択する(S114)。再度、位置補正情報を測定しない場合は、記録素子21が位置している場所に再生用ポストコード42を書き込み(S117)終了する。この場合、図7に示す記録用ポストコード41の書き込み時に測定した結果をそのまま利用して、位置補正を行ってもよい。
一方、記録素子21がユーザデータの書き込まれているトラック上にある状態で、再度補正位置情報を測定する場合、即ち、再生用ポストコード42を書き込む際にも記録素子21の位置決めの精度を向上させる場合においては、位置補正情報をM周回の測定から生成し(S115)、磁気ヘッド20の位置決め精度を向上させるために、該測定結果をサーボ制御に反映させる(S116)。そして、記録素子21が位置している位置補正の行なわれた場所に再生用ポストコード42を書き込み(S117)終了する。

以上説明したように、本発明に係る実施形態では、隣接したトラックにおいて、ポストコードの配置を円周(トラック長手)方向に対して前後させて隣接した部分の領域をブランクにし、磁気ヘッド20が隣接したポストコードの一部を読み取ることができないように配置及び、磁気ヘッド20が隣接したポストコードに上書きできないように配置したので、磁気ヘッドがポストコードを読み取る際に、隣のトラックのポストコードをノイズとして読み取ってしまうことによる読み取りエラーやポストコードを書き込む際に隣接したポストコードへ上書きをしてしまうといった問題を防止することができ、ポストコードを高精度に再生することが可能となる。また、本発明に係る実施形態では、記録用ポストコード41と再生用ポストコード42をポストコード用の領域70に記録したので、データ記録時のみならず、データ再生時においても高精度な磁気ヘッドの位置決めが可能となる。
次に、本発明に係る第3実施形態について説明する。
以下、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成を有する部分に関しては説明を省略する。
図13は、本発明の第3実施形態における記録媒体のYAW角が生じた場合でのポストコードの配置例について示した図である。図13において、ポストコード(41は記録用ポストコードを示し、42は再生用ポストコードを示す)はサーボフレーム(servo)の直後の記憶領域に配置されている。サーボフレーム(servo)はディスクの中心から放射状に記録されており、磁気ヘッドの位置制御を行なうデータが記録されている。ディスク状記録媒体の記憶領域について、円周方向においては所定の間隔でサーボデータを再生することができるようになっており、半径方向においてはトラック幅毎に区切られている。尚、記録密度が向上するにつれてトラック幅は狭くなる傾向にある。
図13に示されるように、本実施形態では、ポストコード用の領域70内で、記録用ポストコード41に連続して再生用ポストコード42が配置される。即ち、一連のサーボデータ部51において、記録用ポストコード41と再生用ポストコード42とが一つの組み合わせとして配置されたものである。図2に示されているような格子状に配置された記録用ポストコード41の後ろに、ユーザデータの読み取り位置を補正する再生用ポストコード42を付加し、データ読み取り時の磁気ヘッドの位置決め精度についても向上を図っている。
図14は、本発明の第3実施形態における記録媒体のYAW角が生じない場合でのポストコードの配置例について示した図である。図14の各構成については、上記図13と同様であるため、説明は省略する。
図13では、記録用ポストコード41と再生用ポストコード42が、記録媒体の半径方向に対して互いにずれて配置されるが、図14では、記録用ポストコード41と再生用ポストコード42が、記録媒体の円周(トラック長手)方向に対して共に並んで配置される。このように、再生用ポストコード42は、YAW角の程度によりトラック上の記録位置が異なってくる。
尚、図13及び図14では、記録ポストコード41と再生用ポストコード42の間には数ビットのブランクが設けられているが、別の実施形態においては、ブランクのない連続した構成であってもよいし、さらに大きなブランクが設けられた構成であってもよい。

このように、本実施形態では、記録用ポストコード41の後ろにユーザデータの読み取り位置を補正する再生用ポストコード42を付加して配置したので、データ記録時のみならず、データ再生時においても高精度な磁気ヘッドの位置決めが可能となると共に、該再生用ポストコードは該記録用ポストコードに対してYAW角を成しているので、データ読み取り時において、データの開始位置まで再びシークすることなく、そのまま磁気ヘッドを再生動作に移すことができ、迅速で安定した再生動作が可能となる。
また、磁気ディスクの半径方向でポストコード40に隣接した領域は、データの記録状態がゼロのブランク部分71であってもユーザデータ等の書き込みは行なわれない。それは、ユーザデータなどのポストコード40以外のデータをブランク部分71に記録した場合、ユーザデータに使用される記憶容量は全体として増加するが、その一方で、ポストコード同士が隣接していた従来の場合と同様の問題であるヘッド位置が揺らいだ際に隣のデータの一部がノイズとなりポストコードに読み取りエラーを生じさせてしまうといった問題が発生し、磁気ヘッド20の位置決めの精度が向上せず、結果として記録媒体の高密度化に対応できなくなってしまうからである。そのため、磁気ディスクの外縁から内縁にかけて予めポストコード用の領域70として所定の領域分を確保している。
ポストコード用の領域70では、1つのポストコードに対して補正データ用に16ビットとポストコードの開始を表す情報に8ビットの計24ビット分が必要となるため、計48ビット分が必要となる。
また、本実施形態では、1つのポストコードに同一トラック上のトラック方向に隣接するサーボフレーム2つ分の個々のポストコードの補正データを記録する。尚、各ポストコードに対応する2つのサーボフレームは、当該ポストコードが配置されているサーボフレームの1つ先のサーボフレームと2つ先のサーボフレームである。その理由は、予めポストコードから各サーボフレームの個々のポストコードを分離し、補正信号を計算処理しておき、磁気ヘッド20がトラック上を移行し補正されるべきサーボフレームに到着した時点ですぐに磁気ヘッドの位置決めを行えるようにするためである。このことから、磁気ヘッド20はサーボフレーム間の領域を移行している間、常にトラックに追従している状態にあり、磁気ヘッド20の揺らぎによるデータの不安定な書き込みやデータの読み取りエラーといった問題が回避される。また、上記構成により高速位置決めが可能になる。

以上、本実施の形態では、1つのポストコード40に同一トラック上のトラック方向に隣接するサーボフレーム2つ分の個々のポストコードの補正データを包含させ、格子状に記録したので、ユーザデータ領域の記憶容量をできるかぎり減少させずに、記録媒体の半径方向(トラック横断方向) で少なくとも隣に配置されるポストコードとの間隔をあけるための領域を確保することが可能である。また、別の実施形態においては、1つのポストコード40に3以上の複数のサーボフレームに対応したポストコードの補正デ―タを包含する構成であってもよい。その場合のポストコードの配置は、複数のサーボフレーム毎に離れた状態で交互に又は、ずれてポストコード40が配置される。
また、本実施の形態では、ポストコード用の領域70内で、記録用ポストコード41に連続して再生用ポストコード42が配置されると記載したが、別の実施形態においては、逆に、ポストコード用の領域内70で、再生用ポストコード42に連続して記録用ポストコード41が配置される構成であってもよい。
このように、本実施形態では、複数のサーボフレームのそれぞれに対応したポストコードの補正データが1つのポストコードにまとめて記録されるので、ポストコードの開始を表す情報に使用する容量をまとめた分だけ少なくすることができる。

以上説明したように、本実施形態では、格子状に配置された記録用ポストコード41の後ろに、ユーザデータの読み取り位置を補正する再生用ポストコード42を付加して配置したので、磁気ヘッドがポストコードを読み取る際に、隣のトラックのポストコードをノイズとして読み取ってしまうことによる読み取りエラーやポストコードを書き込む際に隣接したポストコードへ上書きをしてしまうといった問題を防止することができ、ポストコードを高精度に再生することが可能となる。
また、本実施形態では、記録用ポストコード41の後ろにユーザデータの読み取り位置を補正する再生用ポストコード42を付加して配置したので、データ記録時のみならず、データ再生時においても高精度な磁気ヘッドの位置決めが可能となると共に、該再生用ポストコードは該記録用ポストコードに対してYAW角を成しているので、データ読み取り時において、データの開始位置まで再びシークすることなく、そのまま磁気ヘッドを再生動作に移すことができ、迅速で安定した再生動作が可能となる。
第2、第3の実施形態のように、同一サーボフレームを補正するために使用する記録用と再生用の2つのポストコード41、42をポストコード領域にトラック方向に並んで配置し、かつ、少なくとも1つのサーボフレーム以上離れて隣のトラックの記録用と再生用のポストコードを格子状に配置する構成としたので、第1の実施形態よりはポストコード領域70が約2倍の幅になってしまい、ユーザデータ領域の記録容量がその分減ってしまうが、必要最低限のポストコード領域の記録容量にとどめており、記録及び再生用ヘッドの位置決めをともに高速に高精度に実現できる。
また、図示しているように、ポストコード用の領域70として、記録媒体10の外周から内周にかけて半径方向に連続した領域を確保しているため、隣接トラック間のポストコードのクロスイレーズやクロストークなどを防止することができ、かつ、ユーザデータ領域の配置は、従来とあまり変わらず、複雑にする必要がない。
尚、本発明は、上記記載事項及び図面に示す実施形態に限定することなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施できるものである。
(付記1)サーボフレームに記録されたサーボ信号の誤差によって生じる記録又は/及び再生ヘッドの位置ずれを補正する補正データが記録された記録媒体において、隣接するトラックの前記補正データは、前記記録領域で互いに隣接しないように記録媒体のトラック方向にずれて記録されており、該補正データは、複数のサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータを含んでなることを特徴とする記録媒体。
(付記2)付記1記載の記録媒体において、前記サーボ信号が記録されるサーボフレームは、トラック方向に複数配置されてなり、前記補正データはトラック方向で前方に配置されているサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータであることを特徴とする記録媒体。
(付記3)付記2記載の記録媒体において、前記補正データは少なくとも1つのサーボフレーム以上トラック方向にずれて記録されてなることを特徴とする記録媒体。
(付記4)付記3記載の記録媒体において、前記補正データは、トラック方向の前方の少なくとも2つのサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータを含んでなることを特徴とする記録媒体。
(付記5)付記4記載の記録媒体において、前記補正データは、サーボフレーム間に設けられた補正領域に記録されてなることを特徴とする記録媒体。
(付記6)付記5記載の記録媒体において、前記補正領域は、記録媒体の外周から内周にかけて半径方向に連続した領域であることを特徴とする記録媒体。
(付記7)付記5記載の記録媒体において、前記補正領域は、サーボフレームに隣接して設けられてなることを特徴とする記録媒体。
(付記8)付記1記載の記録媒体において、前記補正データは、書き込み時における記録ヘッドの位置を制御する記録用の補正データ及び/又は読み取り時における再生ヘッドの位置を制御する再生用の補正データからなることを特徴とする記録媒体。
(付記9)付記8記載の記録媒体において、前記記録用補正データと前記再生用補正データはそれぞれ異なる補正領域に記録されることを特徴とする記録媒体。
(付記10)付記8記載の記録媒体において、前記記録用補正データと前記再生用補正データは同一の補正領域にトラック方向に並んで記録されてなることを特徴とする記録媒体。
(付記11)記録又は/及び再生ヘッドと、サーボフレームに記録されたサーボ信号の誤差によって生じる記録又は/及び再生ヘッドの位置ずれを補正する補正データが記録され、隣接するトラックの前記補正データは前記記録領域で互いに隣接しないように記録媒体のトラック方向にずれて記録されており、該補正データは複数のサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータを含んでなる記録媒体に対し、前記補正データに基づいて記録又は/及び再生ヘッドの位置制御を行なう位置制御手段と、該位置制御手段により制御された位置でデータの記録又は/及び再生を行なう制御手段と、を具備することを特徴とする情報記憶装置。
(付記12)付記11記載の情報記憶装置において、前記サーボ信号が記録されるサーボフレームは、トラック方向に複数配置されてなり、前記補正データはトラック方向で前方に配置されているサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータであることを特徴とする情報記憶装置。
(付記13)付記11記載の情報記憶装置において、前記サーボ信号が記録されるサーボフレームはトラック方向に複数配置されており、前記補正データは、少なくとも1つのサーボフレームずつトラック方向にずれて記録されてなることを特徴とする請求項3に記載の情報記憶装置。
(付記14)付記11記載の記録媒体において、前記補正データは、トラック方向の前方の少なくとも2つのサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータを含んでなることを特徴とする情報記憶装置。
(付記15)付記13記載の情報記憶装置において、前記位置制御手段は前記補正データを個々のサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータに分離する分離手段を具備することを特徴とする情報記憶装置。
(付記16)付記15記載の情報記憶装置において、前記位置制御手段は前記分離手段で分離された個々のサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータから記録又は/及び再生ヘッドの動作を制御させるための制御値を算出する算出手段を具備することを特徴とする情報記憶装置。
(付記17)付記11記載の情報記憶装置において、前記補正データは、サーボフレーム間に設けられた補正領域に記録されてなることを特徴とする情報記憶装置。
(付記18)付記11記載の情報記憶装置において、前記補正データは、書き込み時における記録ヘッドの位置を制御する記録用の補正データ及び/又は読み取り時における再生ヘッドの位置を制御する再生用の補正データからなることを特徴とする情報記憶装置。
(付記19)付記18記載の情報記憶装置において、前記記録用補正データと前記再生補正データは異なる補正領域に記録されることを特徴とする情報記憶装置。
(付記20)付記19記載の情報記憶装置において、前記記録用補正データと前記再生用補正データは同一の補正領域に並んで記録されてなることを特徴とする情報記憶装置。
以上のように本発明によれば、サーボ信号の誤差を補正する補正データに基づいて、ヘッドの位置決め制御を行なう情報記憶装置に係り、データの安定した記録再生が可能で信頼性の高い記録媒体、並びに該記録媒体へデータの記録及び再生を行なうことが可能な情報記憶装置を提供することが可能となる。
本発明に係る情報記憶装置の制御ブロック構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるポストコードの配置例を示した図である。 記録媒体の特定シリンダにおけるトラックの図である。 YAW角の概念を示した図である。 YAW角が大きい場合の再生素子と記録素子の位置関係を示した図である。 YAW角が小さい場合の再生素子と記録素子の位置関係を示した図である。 記録用ポストコードの書き込みシーケンスのフローチャート図である。 ポストコードの設定処理について示したフローチャート図である。 VCMの揺らぎと復調位置の関係について示した図である。 本発明の情報記憶装置におけるVCMの制御部分の概要図である。 本発明の第2実施形態におけるポストコードの配置例を示した図である。 再生用ポストコードの書き込みシーケンスのフローチャート図である。 本発明の第3実施形態におけるYAW角が生じた場合のポストコードの配置例を示した図である。 本発明の第3実施形態におけるYAW角が生じない場合のポストコードの配置例を示した図である。 従来のポストコードの配置図である。 磁気ヘッドの追従に揺らぎが生じている図である。
符号の説明
10 記録媒体
20 磁気ヘッド(記録再生ヘッド)
21 記録素子
22 再生素子
30 アクチュエータ
40 ポストコード
41 記録用ポストコード
42 再生用ポストコード
50 サーボフレーム
51 サーボデータ部
52 Preamble
53 Sync Mark
54 Gray Code
55 Burst
60 ユーザデータ
61 追従するトラック
62 隣接するトラック
70 ポストコード用の領域
71 ブランク部分
80 特定シリンダ
90 復調位置
91 VCMの揺らぎ
100 HDC
110 MCU
120 MCU RAM+FLASHROM
130 RDC
140 HDIC
150 DSP
160 DSP RAM
170 SVC
180 SPM
190 VCM

Claims (3)

  1. 記録ヘッドと、
    トラック方向に複数配置されたサーボフレームに記録されたサーボ信号の誤差によって生じる記録ヘッドの位置ずれを補正する第1の補正データが記録され、隣接するトラックの前記第1の補正データは同一サーボフレームで互いに隣接しないように記録媒体のトラック方向に少なくとも1つのサーボフレーム以上ずれて記録され、同一サーボフレームの第1の補正データは、トラック横断方向に少なくとも1トラック以上離れて記録されており、該第1の補正データは複数のサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータを含んでなる記録媒体に対し、
    前記第1の補正データに基づいて記録ヘッドの位置制御を行なう位置制御手段と、
    該位置制御手段により制御された位置でデータの記録を行なう制御手段
    と、を具備することを特徴とする情報記憶装置。
  2. 請求項1に記載の情報記憶装置は、更に、再生ヘッドを具備し、
    前記記録媒体は、更に、前記サーボフレームに記録されたサーボ信号の誤差によって生じる再生ヘッドの位置ずれを補正する第2の補正データが記録され、隣接するトラックの前記第2の補正データは同一サーボフレームで互いに隣接しないように記録媒体のトラック方向に少なくとも1つのサーボフレーム以上ずれて記録され、同一トラックの前記第1の補正データと前記第2の補正データは同一のサーボフレームで互いに隣接しないように記録媒体のトラック方向にずれて記録され、該第2の補正データは複数のサーボフレームのサーボ信号を補正するためのデータを含んでおり、
    前記位置制御手段は、前記第2の補正データに基づいて再生ヘッドの位置制御を行い、
    前記制御手段は、該位置制御手段により制御された位置でデータの再生を行なうことを特徴とする情報記憶装置。
  3. 前記同一のサーボフレームに記録された第1の補正データと第2の補正データのトラック横断方向の位置関係が、前記記録ヘッド又は再生ヘッドと記録媒体のYAW角に応じて変化することを特徴とする請求項2記載の情報記憶装置
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