JP2013145612A - 磁気ディスク装置及びサーボバーストデータ補正方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及びサーボバーストデータ補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隣接トラックにライトされた繰り返しランアウト補正データからの干渉を防止し、且つトラックフォーマット効率が低下するのを防止できるようにする。
【解決手段】実施形態によれば、磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、検出手段と、変換手段と、補正手段とを具備する。磁気ディスクは、サーボバーストデータがライトされたサーボフレームをそれぞれ含む複数のトラックを備えている。複数のトラックのサーボフレームの各々には、所定周期の繰り返しパターンから構成される繰り返しランアウト補正データが、当該サーボフレームにおける同期タイミング位置を基点として、補正量に対応した時間だけ遅延した位置からライトされている。検出手段は同期タイミング位置を基点として、磁気ヘッドによりサーボフレームから前記繰り返しパターンがリードされるまでの位相遅延量を検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、繰り返しランアウト補正データに基づいてサーボバーストデータを補正する磁気ディスク装置及びサーボバーストデータ補正方法に関する。
磁気ディスク装置では、ヘッド(磁気ヘッド)を、ディスク(磁気ディスク)上の目標位置に位置決めする必要がある。このヘッド位置決めにはサーボデータ(より詳細には、サーボデータに含まれているサーボバーストデータ)が用いられる。サーボデータは、ディスク上に同心円状に配置されたトラック(サーボトラック)に所定間隔で離散的に配置されたサーボ領域に予めライトされている。このサーボデータがライトされたサーボ領域はサーボフレームと呼ばれる。
サーボデータ中のサーボバーストデータに基づいてヘッドを目標位置に高精度に位置決めするためには、サーボデータがライトされているトラックの中心線の形状が、理想的な真円であることが望ましい。しかし、ディスク上のトラックの中心線の形状は歪んでおり、真円から外れているのが一般的である。この要因は、サーボデータライト時における、ディスクを回転させるスピンドルモータの回転軸のぶれ(つまりディスクの回転に同期したぶれ)に代表される。トラックの中心線の形状が歪んでいる場合、サーボバーストデータは、当該歪みに起因する誤差、つまりディスクの回転に同期したぶれ(いわゆる、繰り返しランアウト)に起因する誤差を含むことになる。
そこで近年の磁気ディスク装置では、各サーボフレームに、繰り返しランアウト補正データがライトされる。繰り返しランアウト補正データは、サーボバーストデータ(より詳細には、ヘッドによってリードされて復調されたサーボバーストデータ)の繰り返しランアウトに起因する誤差を補正(除去)するための補正量を符号化することによって生成されるデジタルデータである。
復調されたサーボバーストデータ(つまりサーボバーストデータの復調値)は、対応する繰り返しランアウト補正データの示す補正量に基づいて補正される。この補正により、補正されたサーボバーストデータの復調値から繰り返しランアウトに起因する誤差が除去される。このため、補正されたサーボバーストデータの復調値に基づいて、ヘッドを目標位置に位置決めすることにより、繰り返しランアウトに起因するヘッドの位置ずれを防止できる。つまり、繰り返しランアウト補正データの示す補正量に基づいてヘッドを位置決めすることにより、繰り返しランアウトに起因するヘッドの位置ずれを防止できる。
特開2007−080388号公報
近年の磁気ディスク装置では、記録密度の一層の向上のために、狭トラックピッチ化が進められている。このような磁気ディスク装置において、ヘッドをディスク上の目標トラックの目標位置に位置決めする際の誤差が発生した場合を想定する。この場合、ヘッド(より詳細には、ヘッドのリード素子)の位置が目標トラックの目標位置(例えば、目標トラックの中心線)から少しずれても、当該ヘッドは当該目標トラックと隣接トラックとの境界に近付く。このようにヘッドがトラック境界に近接している状況では、目標トラック及び隣接トラックの両トラックからヘッドによって同時に繰り返しランアウト補正データがリードされる。
このとき、目標トラック及び隣接トラックに異なる繰り返しランアウト補正データがライトされているならば、目標トラックからリードされる繰り返しランアウト補正データは隣接トラックからリードされる繰り返しランアウト補正データによって干渉される。つまり、隣接トラック間干渉によるクロストークが発生する。このクロストークは、ヘッドにより出力されるリード信号に影響を及ぼす。このため、このリード信号を復調した場合、復調値が不確定となるビットが発生する可能性がある。
そこで狭トラックピッチ化が進んだ状況において、隣接トラックにライトされた繰り返しランアウト補正データからの干渉を防止することが、従来から要求されている。また、各トラックに繰り返しランアウト補正データをライトすることに起因して当該トラック上のデータ領域のサイズが縮小される(つまりトラックフォーマット効率が低下する)のを極力防止することも要求されている。
本発明が解決しようとする課題は、隣接トラックにライトされた繰り返しランアウト補正データからの干渉による悪影響を防止し、且つトラックフォーマット効率が低下するのを防止できる磁気ディスク装置及びサーボバーストデータ補正方法を提供することにある。
実施形態によれば、磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、検出手段と、変換手段と、補正手段とを具備する。前記磁気ディスクは、複数の概同心円状のトラックを備え、スピンドルモータによって回転させられる。前記複数のトラックのそれぞれにはサーボバーストデータがライトされた複数のサーボフレームが備わっている。前記サーボフレームの各々には、前記磁気ディスクの回転に同期した前記サーボバーストデータの誤差を補正するのに用いられる、繰り返しランアウト補正データがライトされている。前記繰り返しランアウト補正データは、所定周期の繰り返しパターンから構成され、前記サーボフレームにおける同期タイミング位置を基点として、補正量に対応した時間だけ遅延した位置からライトされている。前記検出手段は、前記同期タイミング位置を基点として、磁気ヘッドにより前記サーボフレームから前記繰り返しパターンがリードされるまでの時間に対応する位相遅延量を検出する。前記変換手段は、前記検出された位相遅延量を当該位相遅延量に対応する補正量に変換する。前記補正手段は、前記変換された補正量に基づいて、対応する前記サーボフレームから前記磁気ヘッドによりリードされるサーボバーストデータの復調値を補正する。
実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図。 同実施形態で適用されるサーボフレームのフォーマットを示す模式図。 同実施形態において、隣接するトラックの境界を、ヘッドのリード素子が通過する際の、繰り返しランアウト(RRO)補正データに対応するリード信号及び当該リード信号を復調した結果を説明するための図。 隣接するトラック間でリード信号の位相差が90度を超えている状態における、当該隣接するトラックの境界を、ヘッドのリード素子が通過する際の、RRO補正データに対応するリード信号及び当該リード信号を復調した結果を説明するための図。 同実施形態におけるRRO補正データのライトを説明するためのタイミングチャート。 同実施形態におけるRRO補正データのリードを説明するためのタイミングチャート。 同実施形態の変形例で適用されるサーボフレームのフォーマットを示す模式図。 同変形例におけるRRO補正データのライトを説明するためのタイミングチャート。
以下、実施の形態につき図面を参照して説明する。
図1は一つの実施形態に係る磁気ディスク装置の典型的な構成を示すブロック図である。
図1に示す磁気ディスク装置は、ディスク(磁気ディスク)11と、ヘッド(磁気ヘッド)12と、スピンドルモータ(SPM)13と、アクチュエータ14と、ドライバIC15と、ヘッドIC16と、コントロールユニット20とを備えている。
ディスク11は磁気記録媒体である。ディスク11は上側と下側の2つのディスク面を有している。ディスク11の例えば上側のディスク面は、データが磁気記録される記録面をなしている。
ヘッド12はディスク11の記録面に対応して配置される。ヘッド12は、ライト素子(W)121(図2、図7参照)及びリード素子(R)122(図2乃至図4、図7参照)を備えている。ヘッド12は、ディスク11にライトされたデータをリードし、且つディスク11にデータをライトするのに用いられる。つまりヘッド12は、ディスク11からデータをリードし、且つディスク11にデータをライトするのに用いられる。
図1の構成では、単一枚のディスク11を備えた磁気ディスク装置を想定している。しかし、ディスク11が複数枚積層配置された磁気ディスク装置であっても構わない。また、図1の構成では、ディスク11の一方の面が記録面をなしている。しかし、ディスク11の両面がいずれも記録面をなし、両記録面にそれぞれ対応してヘッドが配置されても構わない。
ディスク11はSPM13によって高速に回転させられる。SPM13は、ドライバIC15から供給される駆動電流(または駆動電圧)により駆動される。ヘッド12は、アクチュエータ14のアーム141の先端に取り付けられている。ヘッド12は、ディスク11が高速に回転することにより当該ディスク11上で浮上する。アクチュエータ14は、当該アクチュエータ14の駆動源となるボイスコイルモータ(VCM)142を有している。ヘッド12は、アクチュエータ14がVCM142によって駆動されることにより、ディスク11上を当該ディスク11の半径方向に、円弧を描くように移動する。
ドライバIC15は、コントロールユニット20(より詳細には、コントロールユニット20内の後述するサーボコントローラ23)の制御に従い、SPM13とVCM142とを駆動する。ヘッドIC16はヘッドアンプとも呼ばれており、ヘッド12によりリードされた信号(つまりリード信号)を増幅する。ヘッドIC16はまた、コントロールユニット20(より詳細には、コントロールユニット20内の後述するR/Wチャネル21)から出力されるライトデータをライト電流に変換してヘッド12に出力する。
コントロールユニット20は、例えばマイクロプロセッサユニット(MPU)、メモリ等を含む複数の要素が単一チップに集積されたシステムLSIによって実現される。コントロールユニット20は、リード/ライトチャネル(R/Wチャネル)21と、ディスクコントローラ(以下、HDCと称する)22と、サーボコントローラ23と、メモリ部24とを備えている。
R/Wチャネル21は、リード/ライトに関連する信号処理を行う。即ちR/Wチャネル21は、ヘッドIC16によって増幅されたリード信号をデジタルデータに変換し、このデジタルデータからリードデータを復号する。R/Wチャネル21はまた、上記デジタルデータからサーボデータを抽出する。R/Wチャネル21はまた、HDC22から転送されるライトデータを符号化し、この符号化されたライトデータをヘッドIC16に転送する。R/Wチャネル21は、検出器210を備えている。この検出器210の機能については後述する。
HDC22は、ホストインタフェースを介してホスト(ホストデバイス)と接続されている。ホストは、図1に示される磁気ディスク装置を自身のストレージ装置として利用する。ホスト及び図1に示される磁気ディスク装置は、パーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、音楽プレーヤー、携帯端末、携帯電話機、或いはプリンタ装置のような電子機器に備えられている。
HDC22は、当該HDC22とホストとの間で信号を授受するホストインタフェースコントローラとして機能する。具体的には、HDC22は、ホストから転送されるコマンド(ライトコマンド、リードコマンド等)を受信する。HDC22はまた、ホストと当該HDC22との間のデータ転送を制御する。HDC22はまた、R/Wチャネル21、ヘッドIC16及びヘッド12を介してディスク11へのデータのライト及びディスク11からのデータのリードを制御するディスクインタフェースコントローラとしても機能する。
サーボコントローラ23は、ドライバIC15を介してSPM13及びVCM142を制御する。特にサーボコントローラ23は、ヘッド12をディスク11上の目標トラックの目標位置に位置決めするために、ドライバIC15を介してVCM142を制御する。サーボコントローラ23は、変換器231と、補正器232とを備えている。変換器231及び補正器232の機能については後述する。
メモリ部24は、フラッシュROM(FROM)241と、RAM242を備えている。FROM241は書き換え可能な不揮発性メモリである。FROM241には、テーブル241aが予め格納されている。テーブル241aのデータ構造については後述する。RAM242の記憶領域の少なくとも一部は、HDC22及びサーボコントローラ23のための作業領域として用いられる。
図2は、本実施形態で適用されるサーボフレームのフォーマットを示す模式図である。図2において矢印Aはディスク11が備える複数の同心円状のトラックTRK0,TRK1,TRK2,…の周方向(つまりディスク11の円周方向)を表す。図2において、矢印Aに垂直な方向は、ディスク11の半径方向を表す。
本実施形態においてトラックTRKi(i=0,1,2,…)は、所定間隔で離散的に配置されたサーボフレームを備えた、いわゆるサーボトラックである。図2では、トラックTRKi(i=0,1,2,…)は、作図の都合で、直線状に(つまり模式的に)表現されている。トラックTRKi及びTRKi+1の中心線間の距離、つまりトラックピッチはTP1である。
トラックTRKiの各サーボフレームは、領域“BST”,“RROPR”,“RROsync”及び“RRO_PB”を備えている。領域“BST”には、サーボバーストデータBSTがライトされている。サーボバーストデータBSTは、例えばサーボライタでサーボフレームに予めライトされるサーボデータの一部である。図2では省略されているが、サーボフレームは、サーボデータの他の一部を構成する、プリアンブルデータ(サーボプリアンブルパターン)PRE、サーボマークSM及びアドレスデータ(サーボセクタアドレス及びシリンダアドレスを含むアドレスデータ)ADRがそれぞれライトされる、領域“PRE”,“SM”及び“ADR”(図5及び図6参照)も備えている。
サーボバーストデータBSTは、トラックTRKiの例えば中心線からのヘッド12の位置ずれ(位置誤差)を検出するのに用いられるデータ(いわゆる相対位置データ)であり、所定周期の繰り返しパターンから構成される。本実施形態におけるサーボバーストデータは、図2に示されるように、互いに隣接するトラックTRKi及びTRKi+1にまたがって千鳥状にライトされている。
サーボバーストデータBST(つまりトラックTRKiの各サーボフレームの領域“BST”にライトされるサーボバーストデータBST)は、サーボデータライト時における、ディスク11の回転に同期したぶれ(繰り返しランアウト)によって生じる当該トラックTRKiの真円からの歪みに起因する誤差を含んでいる。
そこで、トラックTRKiの各サーボフレームの領域“RROPR”,“RROsync”及び“RRO_PB”は、繰り返しランアウト(以下、RROと称する)補正データを構成する信号パターンをライトするのに用いられる。RRO補正データは、サーボデータに付加される一種の付加データである。RRO補正データは、対応するサーボデータ(より詳細には、対応するサーボデータ中のサーボバーストデータ)の、RROに起因する誤差を補正(つまり、トラックTRKiの真円からの歪みを補正する)のに用いられる。この補正を真円補正と称する。
コントロールユニット20は、ヘッド12によってデータをライトまたはリードする際には、まず、サーボバーストデータBSTを含むサーボデータを復調する。コントロールユニット20は更に、復調されたサーボデータ(より詳細には、復調されたサーボデータ中のサーボバーストデータ)を、続いてリードされるRRO補正データに基づいて、真円補正が施された新たなサーボデータに変換する。コントロールユニット20は、新たなサーボデータに基づいてヘッド12を目標位置に位置決めする。
領域“RRO_PB”にライトされているデータは、所定周期の繰り返しパターンであり、RRO補正データの一部(主要部)を構成する。この所定周期の繰り返しパターンを、RRO補正位相バーストパターンRRO_PBと称する。図2の例では、RRO補正位相バーストパターンRRO_PBが、矢印A方向に連続する矩形列で示されており、4つの連続する矩形で1周期が示される。1つの矩形は、RRO補正位相バーストパターンRRO_PBの1/4周期、つまり位相90度を示す。
領域“RROPR”及び“RROSync”にライトされているデータは、それぞれ、RROプリアンブルパターンRROPR及び同期パターンRROSyncであり、RRO補正データの他の一部を構成する。RROプリアンブルパターンRROPR及び同期パターンRROSyncは、後続の領域“RRO_PB”にライトされているRRO補正位相バーストパターンRRO_PB(つまり所定周期の繰り返しパターン)のリード開始タイミングを検出するのに用いられる。RRO補正位相バーストパターンRRO_PBは、対応するサーボフレームにおいて先行するRROプリアンブルパターンRROPR及び同期パターンRROSyncの示すリード開始タイミングの位置(同期タイミング位置)を基点として、補正量に対応した時間だけ遅延した位置からライトされている。同期タイミング位置は、同期パターンRROSyncの終端に対応する。以下の説明では、前記RRO補正位相バーストパターンRRO_PBを、RRO補正データと称することもある。
なお、図2では、トラックTRK1及びTRK4上にそれぞれライトされているRROプリアンブルパターンRROPR、同期パターンRROSync及びRRO補正位相バーストパターンRRO_PB等は省略されている。
ここで、従来技術について説明する。
従来技術では、RROプリアンブルパターンRROPR及び同期パターンRROSyncに後続する情報として、補正量を符号化したデジタルデータ(以下、RRO補正符号RROCodeと称する)が用いられる。RRO補正符号RROCodeは、RRO補正データの主要部を構成する。RRO補正データは、トラックTRKi毎にライトされる。このため、RRO補正データがライトされる幅(ディスク11の半径方向の幅)は、ヘッド12のライト素子(W)121の幅(ライト素子幅)MWWと等しくなる。
ここで、トラックTRKiの幅(トラック幅)は、ライト素子幅MWWに一致するものとする。またトラック幅MWW及びトラックピッチTP1が、ヘッド12のリード素子(R)122の幅(リード素子幅)MRWに対して、図2の例(本実施形態)と異なって十分に広いものとする。トラックピッチTP1は、トラックTRKiと隣接するトラックTRKi−1(またはTRKi+1)との中心線間の距離である。
このような状態で、ヘッド12によってトラックTRK2からRRO補正データをリードするものとする。この場合、たとえヘッド12がトラックTRK2の中心からディスク11の半径方向に“y”だけずれた位置に位置決めされたとしても、つまりディスク11の半径方向に位置決め誤差“y”が発生したとても、ヘッド12のリード素子(R)122が隣接トラック(例えばトラックTRK1)からRRO補正データ(より詳細には、RRO補正データ中のRRO補正符号RROCode)を誤って読むことはない。
しかしながら近年の磁気ディスク装置では、面記録密度を向上させるために狭トラックピッチ化が進められている。このためトラックピッチTP1が、図2に示すように、ライト素子幅MWWとほぼ等しい幅にまで狭まっている。このような状況で上述の位置決め誤差“y”が発生した場合、ヘッド12のリード素子(R)122は、隣接トラック(図2の例ではトラックTRK1)に近付く。すると、ヘッド12のリード素子(R)122は、隣接トラックTRK1からRRO補正符号RROCodeを誤読する危険性が高まる。
もし、目標トラックTRK1と隣接トラックTRK2とに異なるRRO補正符号RROCodeがライトされているならば、目標トラックTRK1と隣接トラックTRK2との境界では、隣接トラック間干渉によるクロストークが発生する。このクロストークは、ヘッド12のリード素子(R)122により出力されるリード信号に影響を及ぼす。このため、このリード信号を復調した場合、復調値が不確定となるビットが発生する可能性がある。
そこで、隣接トラックにライトされたRRO補正符号RROCodeからの干渉を防止するために、互いに隣接するトラックTRKi及びTRKi−1の間で、RRO補正符号RROCode(より詳細には、RRO補正符号RROCodeを含むRRO補正データ)が隣接しないサーボフレーム構成が考えられる。このサーボフレーム構成では、トラックTRKi及びTRKi−1の間で、ディスク11の円周方向にずれた位置にRRO補正データがライトされる。つまり、トラックTRKi及びTRKi−1の間で、RRO補正データが交互に間引きされる。このため、例えばトラックTRKi上のRRO補正データがライトされた第1のサーボフレームに隣接する、トラックTRKi−1上の第3のサーボフレームにはRRO補正データはライトされず、トラックTRKi上のRRO補正データがライトされない第2のサーボフレームに隣接する、トラックTRKi−1上の第4のサーボフレームにはRRO補正データがライトされる。
第1のサーボフレームにライトされるRRO補正データは、当該第1のサーボフレーム及びRRO補正データがライトされていない他のサーボフレームを含む複数のサーボフレームにライトされているサーボデータ(サーボバーストデータBST)を補正するのに用いられる。同様に、第4のサーボフレームにライトされるRRO補正データは、当該第4のサーボフレーム及びRRO補正データがライトされていない他のサーボフレームを含む複数のサーボフレームにライトされているサーボデータを補正するのに用いられる。このため、第1及び第4のサーボフレームの長さは、トラックTRKi及びTRKi−1の全サーボフレームにRRO補正データがライトされる場合と比較して長くなる。なお、データフォーマット設定の煩雑さを回避するため、一般には、第2及び第3のサーボフレームの長さも、第1及び第4のサーボフレームの長さに一致するように設定される。
したがって、トラックTRKi及びTRKi−1のデータ領域(つまりサーボフレーム間の領域)のサイズは、トラックTRKi及びTRKi−1の全サーボフレームにRRO補正データがライトされる場合と比較して短くなる。これにより、トラックTRKi及びTRKi−1のフォーマット効率は低下する。
これに対して本実施形態では、図2に示したサーボフレーム構成により、以下に述べるように、隣接トラックにライトされたRRO補正データからの干渉による悪影響を防止し、且つトラックフォーマット効率が低下するのを防止できる。
図3は、本実施形態において、隣接するトラックTRK1及びTRK2の境界を、ヘッド12のリード素子(R)122が通過する際の、RRO補正データに対応するリード信号及び当該リード信号を復調した結果を説明するための図である。つまり図3は、トラックTRK1及びTRK2のサーボフレームのフォーマットと、リード素子(R)122が通過するディスク11上の異なる半径位置毎のRRO補正データに対応するリード信号の波形と、当該リード信号を復調した結果とを対比して示す。
図3において、リード信号RS1及びRS2は、それぞれ、リード素子(R)122がトラックTRK1及びTRK2の中心線上を通過する場合に、当該リード素子(R)122がRRO補正データ(より詳細には、RROプリアンブルパターンRROPR、同期パターンRROSync及びRRO補正位相バーストパターンRRO_PB)をリードすることによって取得される。リード信号RS12は、リード素子(R)122がトラックTRK1及びTRK2の境界を通過する場合に、当該リード素子(R)122がRRO補正データをリードすることによって取得される。
リード信号RS1及びRS2の復調結果DR1及びDR2は、それぞれ、“RROプリアンブルパターンRROPR+同期パターンRROSync”に対応する復調値(ここでは“010110”)とRRO補正位相バーストパターンRRO_PBに対応する位相復調値PDV1及びPVD2とから構成される。位相復調値PDV1及びPVD2は、それぞれ、対応するRRO補正位相バーストパターンRRO_PBのライト開始位置の、当該RRO補正位相バーストパターンRRO_PBに先行するRROプリアンブルパターンRROPR及び同期パターンRROSyncの示す同期タイミング位置を基点とする遅延時間(より詳細には、遅延時間に対応する位相遅延量)を表す。この位相遅延量は、パターンRRO_PBが付加されているサーボデータのRROに起因する誤差を補正(除去)するための補正量(RRO補正量)を表す。
一方、リード信号RS12の復調結果DR12は、“RROプリアンブルパターンRROPR+同期パターンRROSync”に対応する復調値(ここでは“010110”)とRRO補正位相バーストパターンRRO_PBに対応する位相復調値PDV12とから構成される。
図3から明らかなように、リード素子(R)122がトラックTRK1及びTRK2の境界に位置する場合、リード素子(R)122によって出力される、RRO補正データのリード信号(つまり、領域“RRO_PB”からリードされるRRO補正位相バーストパターンRRO_PBに対応するリード信号RS12)は、隣接トラックからの干渉を受ける。
しかし本実施形態では、トラックTRK1及びTRK2の互いに隣接する領域“RRO_PB”にライトされているRRO補正位相バーストパターンRRO_PB、つまり互いに隣接するRRO補正位相バーストパターンRRO_PBは、いずれも所定周期の繰り返しパターン(つまり周波数が同一の繰り返しパターン)である。このため、前記両RRO補正位相バーストパターンRRO_PB自体は、従来技術で適用されるRRO補正符号RROCodeと異なり、補正量(つまり、当該両パターンRRO_PBが付加されているサーボデータのRROに起因する誤差を補正するための補正量)を直接的に表すものではない。
前記両パターンRRO_PBが相違する点は、当該両パターンRRO_PBのライト開始位置である。つまり両パターンRRO_PBは、前述したように、当該両パターンRRO_PBに先行するRROプリアンブルパターンRROPR及び同期パターンRROSyncの示す同期タイミング位置を基点として、補正量に対応する時間(位相)だけ遅延した位置からライトされている。したがって、両パターンRRO_PBのリード信号RS1及びRS2は、従来技術で適用されるRRO補正符号RROCodeのリード信号と異なり、互いに相関を持つ。また、両パターンRRO_PBのライト開始位置の、同期タイミング位置からの位相遅延量を検出するならば、その位相遅延量から対応する補正量を取得できる。
上述したように、リード信号RS1及びRS2は、互いに相関を持つ。このため、リード素子(R)122がトラックTRK1及びTRK2の境界に位置する場合、リード信号RS12は、図3に示されるように、当該トラックTRK1及びTRK2それぞれに相関の高い重みつき平均波形として出力される。リード信号RS12に対応する位相復調値PDV12も、これに準じた平均値として取得される。よって、位相復調値PDV12の示す補正量が、真値から大きくずれるおそれはない。
次に、位相遅延量(遅延時間)について説明する。
まず、隣接するトラックTRK1及びTRK2の間で、RRO補正位相バーストパターンRRO_PBのライト開始位置の位相差(遅延時間の差に対応する位相差)、つまりリード信号RS1及びRS2の位相差が90度を超えているものとする。
図4は、このような位相差が90度を超える状態における、隣接するトラックTRK1及びTRK2の境界を、ヘッド12のリード素子(R)122が通過する際の、RRO補正データのリード信号及び当該リード信号を復調した結果を説明するための図である。
図4の例のように、トラックTRK1及びTRK2の領域“RRO_PB”からそれぞれリードされたリード信号RS1及びRS2の位相差が90度を超えると、当該トラックTRK1及びTRK2の境界では、隣接トラック間干渉によるクロストークにより、リード信号RS12の振幅が低下する。この場合、図4の例のリード信号RS12では、位相遅延量を取得するのに十分な信号振幅が得られなくなるおそれがある。
そこで本実施形態では、RRO補正データを位相データとして変調する際に、そのレンジが、RRO補正位相バーストパターン(繰り返しパターン)RRO_PBの周期に対して位相0度乃至90度の範囲となるように設定される。この場合、最小補正量に対応する位相は0度、最大補正量に対応する位相は90度である。
このため、最小補正量に対応するRRO補正位相バーストパターンは、対応するサーボフレーム内の同期タイミング位置からライトされる。一方、最大補正量に対応するRRO補正位相バーストパターンは、対応するサーボフレーム内の同期タイミング位置よりも位相が90度遅れた位置(つまり、位相90度に相当する時間だけ遅れた位置)からライトされる。
FROM241に格納されたテーブル241aは、位相0度乃至90度(または位相0度乃至90度に対応する遅延時間)の範囲で、予め定められた位相(または遅延時間)毎に、当該位相(または遅延時間)に対応する(例えば、比例した)補正量を保持する。ここで、最小補正量及び最大補正量にそれぞれ対応する第1の位相及び第2の位相をα及びβで表すならば、本実施形態ではαは0度、βは90度である。しかし、α及びβが、0度<α<β<90度を満足する位相であっても構わない。
次に、本実施形態におけるRRO補正データのライトについて、図5のタイミングチャートを参照して説明する。
本実施形態では、各サーボフレームの領域“PRE”,“SM”及び“ADR”には、それぞれ、プリアンブルデータ(サーボプリアンブルパターンPRE)、サーボマークSM及びアドレスデータ(サーボセクタアドレス及びシリンダアドレスを含むアドレスデータ)ADRが予めライトされている。このような状態で、サーボプリアンブルパターンPRE、サーボマークSM及びアドレスデータADRがライトされている、図5に示すディスク11上のサーボフレーム50に、RROプリアンブルパターンRROPR、同期パターンRROSync及びRRO補正位相バーストパターンRRO_PBをライトするものとする。
R/Wチャネル21は、ディスク11上のサーボフレーム50から、ヘッド12のリード素子122によってサーボプリアンブルパターンPREがリードされるタイミングで、サーボゲートSGをアサートする。同時にR/Wチャネル21は、サーボマーク検出信号SMFをネゲートする。次に、サーボフレーム50から、サーボプリアンブルパターンPREに後続するサーボマークSMが検出されると、R/Wチャネル21はサーボマーク検出信号SMFをアサートして、タイマを起動する。これによりタイマは時間計測を開始する。
R/Wチャネル21は、タイマの値(タイマ値)TMRから、ヘッド通過時間t1とヘッド通過時間t2との和である時間tA(tA=t1+t2)が経過したことを検出すると、ライトゲートWG1をアサートする。ヘッド通過時間t1は、ディスク11上のサーボフレーム50にライトされているアドレスデータADR及びサーボバーストデータBSTの、予想される長さの和に相当する。ヘッド通過時間t2は、ヘッド12のライト素子121とリード素子122とのギャップGPに相当する。
R/Wチャネル21はライトゲートWG1をアサートすると、ヘッド12のライト素子121により、RRO補正同期パターン(RROPR+RROsync)を、当該RRO補正同期パターンの長さに対応するヘッド通過時間t3の期間、ディスク11上のサーボフレーム50にライトする。続いて、RRO補正量に相当する遅延時間tDが経過すると、タイマは時間tA,t3及びtDの和である時間tB(tB=tA+t3+tD)の経過を検出する。
すると、R/Wチャネル21はライトゲートWG2をアサートする。つまりR/Wチャネル21は、タイマ値TMRがtBに一致するとライトゲートWG2をアサートする。そしてR/Wチャネル21は、ヘッド12のライト素子121により、RRO補正位相バーストパタンRRO_PBをディスク11上のサーボフレーム50にライトする。以上の動作により、RRO補正位相バーストパタンRRO_PBを含むRRO補正データがディスク11上のサーボフレーム50にライトされる。
次に、本実施形態におけるRRO補正データのリードについて、図6のタイミングチャートを参照して説明する。
R/Wチャネル21は、ディスク11上のサーボフレーム50からサーボマークSMが検出されると、RRO補正データのライト時と同様にサーボマーク検出信号SMFをアサートして、タイマを起動する。これによりタイマは時間計測を開始する。
次にR/Wチャネル21は、サーボマークSMに後続するアドレスデータADR及びサーボバーストデータBSTをリード素子122によってリードする。R/Wチャネル21は、リードされたアドレスデータADR及びサーボバーストデータBSTを復調し、その復調結果であるサーボ復調値を第1のレジスタに格納する。
R/Wチャネル21は、タイマの値TMRから、ヘッド通過時間t1とヘッド通過時間t2の和である時間tAが経過したことを検出すると、リードゲートRGをアサートする。RRO補正データのライト時と同様、ヘッド通過時間t1は、アドレスデータADR及びサーボバーストデータBSTの予想される長さの和に相当し、ヘッド通過時間t2は、ヘッド12のライト素子121とリード素子122とのギャップGPに相当する。
R/Wチャネル21はリードゲートRGをアサートすると、ヘッド12のリード素子122により、RRO補正同期パターン(RROPR+RROsync)をリードする。R/Wチャネル21は、RRO補正同期パターンのリードにより同期パターンRROsyncを検出すると、つまり同期タイミング位置を検出すると、そのときのタイマTMRの値(タイマ値)tCを第2のレジスタに格納する。tCは、時間tAと時間t3との和である。時間t3は、リードゲートRGがアサートされてから同期パターンRROsyncが検出されるまでの時間である。
さてR/Wチャネル21は、同期タイミング位置を検出すると同時に、バーストゲートBGをアサートする。これによりヘッド12のリード素子122は、同期パターンRROsyncに後続するRRO補正位相バーストパタンRRO_PBをリードする。
R/Wチャネル21の検出器210は、RRO補正位相バーストパタンRRO_PBのリード信号を、離散フーリエ変換(DFT)によって位相データに復調する。この位相データは、前記同期タイミング位置を基点として、ヘッド12のリード素子122によりRRO補正位相バーストパタンRRO_PBがリードされるまでの時間tDに対応する位相遅延量DLY(以下、位相遅延量tDと称する)を表す。つまり検出器210は、RRO補正位相バーストパタンRRO_PBのリード信号を離散フーリエ変換することにより、所定周波数の位相データとしての位相遅延量(位相復調値)tDを検出する。検出器210は、検出された位相遅延量tDを第3のレジスタに格納する。
サーボコントローラ23の変換器231は、第3のレジスタに格納された位相遅延量tDを、テーブル241aに基づいて補正量(RRO補正量)に変換する。サーボコントローラ23の補正器232は、第1のレジスタに格納されたサーボ復調値(特に、サーボバーストデータBSTの復調値)をRRO補正量に基づいて補正する。これにより、サーボ復調値から、RROに起因する誤差が除去される。このことは、サーボバーストデータBSTのRROに起因する誤差が除去(補正)されることと等価である。サーボコントローラ23は、RROに起因する誤差が除去されたサーボ復調値に基づき、ドライバIC15を介してVCM142を制御することにより、ヘッド12を目標位置に位置決めする。これにより、少なくともRROに起因するヘッド12の位置ずれが防止される。
上述したように本実施形態では、トラックTRKi(i=0,1,2,…)上の複数のサーボフレームの各々には、RRO補正位相バーストパターンRRO_PB(つまり、所定周期の繰り返しパターン)から構成されるRRO補正データが、当該サーボフレームにおける同期タイミング位置を基点として、RRO補正量に対応した位相(時間)だけ遅延した位置からライトされている。このため本実施形態によれば、目標とするトラックからリードされた信号が、隣接トラックにライトされたRRO補正データからの干渉を狭トラック化によって受けやすくなる場合でも、復調値が不確定となることなく、RRO補正データを含んだデータを取得することができる。つまり本実施形態によれば、隣接トラックにライトされたRRO補正データからの干渉による悪影響を防止できる。しかも本実施形態によれば、RRO補正データのサイズが拡大するのを防止できる。つまり、各サーボフレームのサイズが拡大するのを防止できる。これにより本実施形態においては、サーボフレーム間の領域(つまりデータ領域)のサイズが縮小するのを防止して、トラックフォーマット効率が低下するのを極力防止できる。
<変形例>
次に上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、RRO補正位相バーストパタンRRO_PBのリード信号を離散フーリエ変換することにより検出される位相遅延量は絶対値(つまり絶対的な位相遅延量)として用いられる。しかし、ヘッド12により出力されるリード信号に例えばRRO補正位相バーストパターンRRO_PBのライトに起因するノイズが含まれている場合に検出される位相遅延量は、必ずしも正しい値を示すとは限らない。そこで本変形例の特徴は、より精度の高い位相遅延量を検出することにある。
図7は、本変形例で適用されるサーボフレームのフォーマットを示す模式図である。図7において、図2と等価な部分には同一参照符号を付してある。
本変形例で適用されるサーボフレームのフォーマットは、上記実施形態で適用されるサーボフレームのフォーマットと異なる。この相違点は、同期パターンRROSyncに代えて、ゼロ位相パターンRRO_PB0が追加されたことである。
ゼロ位相パターンRRO_PB0は、例えばRROプリアンブルパターンRROPRに連続して各サーボフレームにライトされる。ゼロ位相パターンRRO_PB0は、後続するRRO補正位相バーストパターンRRO_PBと周期が同一の繰り返しパターンであり、当該後続するRRO補正位相バーストパターンRRO_PBの基準点である位相0度を表すのに用いられる。つまり、上記実施形態で適用される同期パターンRROSyncが同期タイミング位置を表すのに対し、ゼロ位相パターンRRO_PB0は同期タイミング位置に代わる位相0度の位置を表す。そのため、RRO補正位相バーストパターンRRO_PBは、先行するゼロ位相パターンRRO_PB0の終端を起点として、補正量に対応した時間(位相)だけ遅延した位置からライトされている。
R/Wチャネル21の検出器210は、ゼロ位相パターンRRO_PB0のリード信号及びRRO補正位相バーストパターンRRO_PBのリード信号をそれぞれ離散フーリエ変換することにより、第1及び第2の位相復調値を取得する。本変形例では、第1及び第2の位相復調値は相対値(つまり相対的な位相遅延量)として用いられる。そこで検出器210は、第2の位相復調値から第1の位相復調値(つまり、基準となるゼロ位相パターンRRO_PB0の位相復調値)を差し引くことにより、絶対値としての位相復調値(位相遅延量)を算出する。つまり検出器210は、RRO補正量に対応する絶対的な位相遅延量を検出する。
ヘッド12により出力されるリード信号に、ヘッドや媒体の個体差によって決定的な特性となるパターンライト起因のノイズが含まれている場合、第1及び第2の位相復調値は、いずれもほぼ同量の当該ノイズの影響を受ける。しかし、このノイズの影響は、第2の位相復調値から第1の位相復調値を差し引くことで除去される。このため本変形例によれば、上記実施形態よりも、より精度の高い位相復調値を得ることができる。
次に、本変形例におけるRRO補正データのライトについて、上記実施形態と相違する点を中心に、図8のタイミングチャートを参照して説明する。
R/Wチャネル21は、ディスク11上のサーボフレーム50から、サーボプリアンブルパターンPREに後続するサーボマークSMを検出すると、サーボマーク検出信号SMFをアサートして、タイマを起動する。
R/Wチャネル21は、タイマ値TMRから、時間tA(tA=t1+t2)が経過したことを検出すると、ライトゲートWG1をアサートする。するとR/Wチャネル21は、ヘッド12のライト素子121により、RROプリアンブルパターンRROPR及びゼロ位相パターンRRO_PB0を、当該RROプリアンブルパターンRROPR及びゼロ位相パターンRRO_PB0の長さに対応するヘッド通過時間t3及びt40の期間、ディスク11上のサーボフレーム50に連続してライトする。続いて、RRO補正量に相当する遅延時間tDが経過すると、タイマは時間tA,t3,t40及びtDの和である時間tB(tB=tA+t3+t40+tD)の経過を検出する。
すると、R/Wチャネル21はライトゲートWG2をアサートする。そしてR/Wチャネル21は、ヘッド12のライト素子121により、RRO補正位相バーストパタンRRO_PBをディスク11上のサーボフレーム50にライトする。以上の動作により、RRO補正位相バーストパタンRRO_PBを含むRRO補正データがディスク11上のサーボフレーム50にライトされる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、隣接トラックにライトされた繰り返しランアウト補正データからの干渉による悪影響を防止し、且つトラックフォーマット効率が低下するのを防止できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…ディスク、12…ヘッド、13…スピンドルモータ(SPM)、142…ボイスコイルモータ(VCM)、15…ドライバIC、16…ヘッドIC、20…コントロールユニット、21…リード/ライト(R/W)チャネル、22…ディスクコントローラ(HDC)、23…サーボコントローラ、210…検出器、231…変換器、232…補正器、241a…テーブル。

Claims (7)

  1. 複数の概同心円状のトラックを備え、スピンドルモータによって回転させられ、前記複数のトラックのそれぞれにはサーボバーストデータがライトされた複数のサーボフレームが備わっており、前記サーボフレームの各々には、前記磁気ディスクの回転に同期した前記サーボバーストデータの誤差を補正するのに用いられる、繰り返しランアウト補正データがライトされている磁気ディスクであって、前記繰り返しランアウト補正データは、所定周期の繰り返しパターンから構成され、前記サーボフレームにおける同期タイミング位置を基点として、補正量に対応した時間だけ遅延した位置からライトされている磁気ディスクと、
    前記同期タイミング位置を基点として、磁気ヘッドにより前記サーボフレームから前記繰り返しパターンがリードされるまでの時間に対応する位相遅延量を検出する検出手段と、
    前記検出された位相遅延量を当該位相遅延量に対応する補正量に変換する変換手段と、
    前記変換された補正量に基づいて、対応する前記サーボフレームから前記磁気ヘッドによりリードされるサーボバーストデータの復調値を補正する補正手段と
    を具備することを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 前記遅延時間は、前記繰り返しパターンの前記所定周期に対する位相0度乃至90度の範囲に含まれる第1の位相及び第2の位相の範囲に相当する第1の時間乃至第2の時間内に入るように、或いは、前記複数のトラックのうちの互いに隣接するトラック間で前記繰り返しパターンの位相差が前記90度を超えない前記第2の時間内に入るように予め設定される請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記第1の位相は前記補正量の最小値に対応し、前記第2の位相は前記補正量の最大値に対応する請求項2記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記第1の位相及び前記第2の位相の範囲内で、前記位相と前記補正量とを対応付けるテーブルを更に具備し、
    前記変換手段は、前記テーブルを参照することにより、前記検出された位相遅延量を、当該位相遅延量に対応する前記補正量に変換する請求項3記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記検出手段は、前記磁気ヘッドによりリードされた前記繰り返しパターンのリード信号を離散フーリエ変換することにより前記位相遅延量を検出する請求項1記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記サーボフレームの各々には、前記同期タイミング位置に代えて前記繰り返しパターンの基点となる位相0度の位置を表すのに用いられる、前記繰り返しパターンと同一周期のゼロ位相パターンがライトされており、
    前記検出手段は、前記繰り返しパターンのリード信号をそれぞれ離散フーリエ変換することにより取得される第2の位相復調値から前記ゼロ位相パターンを離散フーリエ変換することにより取得される第1の位相復調値を差し引くことにより、前記位相遅延量を検出する
    請求項5記載の磁気ディスク装置。
  7. 複数の概同心円状のトラックを備え、スピンドルモータによって回転させられ、前記複数のトラックのそれぞれにはサーボバーストデータがライトされた複数のサーボフレームが備わっており、前記サーボフレームの各々には、前記磁気ディスクの回転に同期した前記サーボバーストデータの誤差を補正するのに用いられる、繰り返しランアウト補正データがライトされている磁気ディスクであって、前記繰り返しランアウト補正データは、所定周期の繰り返しパターンから構成され、前記サーボフレームにおける同期タイミング位置を基点として、補正量に対応した時間だけ遅延した位置からライトされている磁気ディスクを具備する磁気ディスク装置におけるサーボバーストデータ補正方法において、
    前記同期タイミング位置を基点として、磁気ヘッドにより前記サーボフレームから前記繰り返しパターンがリードされるまでの時間に対応する位相遅延量を検出し、
    前記検出された位相遅延量を当該位相遅延量に対応する補正量に変換し、
    前記変換された補正量に基づいて、対応する前記サーボフレームから前記磁気ヘッドによりリードされるサーボバーストデータの復調値を補正する
    サーボバーストデータ補正方法。
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