JP2004213736A - ディスク記憶装置及び同装置におけるヘッド位置決め方法 - Google Patents

ディスク記憶装置及び同装置におけるヘッド位置決め方法 Download PDF

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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

【課題】トラックピッチが一定のディスクを使用しながら、クロストークの影響を低減できるようにする。
【解決手段】CPUは、ホストからのコマンドで指定される第1の目標トラックの位置をもとに、ヘッドを実際に位置付けるべき目標位置の当該第1の目標トラックの所定位置からのずれを表す、クロストークの影響を抑止可能なトラックピッチが反映された第1のオフセット量を算出する(S5)。CPUは、第1の目標トラックの位置と算出された第1のオフセット量とをもとに、上記目標位置が属する第2の目標トラックと、上記目標位置の当該第2の目標トラック上の所定位置からのずれを表す第2のオフセット量とを決定する(S6)。CPUは、決定された、第2の目標トラックの位置と第2のオフセット量とをもとに、当該第2の目標トラック上の上記目標位置にヘッドを位置付ける(S7,S8)。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクに対するデータの書き込み及び当該ディスクからのデータの読み出しがヘッドにより行われるディスク記憶装置に係り、特にホストからのコマンドで指定されるトラック位置と実際にヘッドを位置付けるべき位置(ディスク上の半径方向の位置)との間にオフセットが設定されるディスク記憶装置及び同装置におけるリード/ライトヘッド位置決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスク装置は、記録媒体にディスク(ディスク媒体)を用いたディスク記憶装置の代表としてよく知られている。ディスクの記録面には、ヘッド位置決め情報としてのサーボ情報が予め書き込まれているのが一般的である。このサーボ情報は、ディスクの円周方向に等間隔に且つディスクの半径方向に放射状に書き込まれている。このディスクに予め書き込まれたサーボ情報は埋め込み(embedded)サーボと呼ばれる。
【0003】
サーボ情報は、シリンダコード(シリンダ番号)を含むアドレスコードとバースト信号とを含む。シリンダコードは、対応するサーボ情報が書き込まれているディスク上のシリンダ位置を示す。バースト信号は対応するサーボ情報が書き込まれているシリンダにおけるヘッドの相対的な位置情報(位置誤差)を示す。サーボ情報中のシリンダコードには、ディスクの半径方向に一定ピッチで異なる値(一般には1ずつ異なる値)が用いられる。値が同一のシリンダコードを含むサーボ情報が離散的に書き込まれているシリンダ(トラック)は、サーボトラックと呼ばれる。ディスク上のサーボトラックのピッチは一定である。
【0004】
磁気ディスク装置を利用するホストから当該ディスク装置にリード/ライトコマンドが与えられた場合、当該コマンドで指定されるディスク上のトラック(目標トラック)の位置が計算される。次に、ヘッドを目標トラック上の目標位置(目標とするディスク半径方向の位置)に位置付ける位置決め制御が、当該ヘッドにより読み取られるサーボ情報に基づいて行われる。そして、ヘッドが目標トラック上の目標位置に位置付けられている状態で、当該ヘッドによるディスクへのデータ書き込みまたはディスクからのデータ読み出しが行われる。ここで、ヘッドによりデータが書き込まれるトラック(データトラック)はサーボトラックに一致し、そのピッチ(トラックピッチ)は一定である。
【0005】
ところで、最近の磁気ディスク装置では、上記ヘッドに複合ヘッド(記録再生分離型ヘッド)が用いられるのが主流となっている。複合ヘッドは、同一スライダ上に分離して形成されたリードヘッド(再生ヘッド)及びライトヘッド(記録ヘッド)から構成される。このような複合ヘッドを備えた磁気ディスク装置では、当該ヘッドのアジマス角度が大きいと、再生信号のS/N(信号対雑音比)が悪化する。その理由は、ディスク上のトラックに記録されたデータが、隣接トラックへのデータ書き込みで消される、いわゆるクロストークが発生するためである。
【0006】
そこで最近は、クロストークの影響を低減させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された技術(以下、先行技術と称する)では、ディスク上の領域がアジマス角度の大きい領域と小さい領域とに分けられる。この領域毎に、その領域に固有のトラックピッチのサーボトラックが形成される。つまり先行技術では、ディスク上のアジマス角度の大きい領域と小さい領域とで、それぞれ異なるトラックピッチでサーボ情報が書き込まれる。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−255201号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように先行技術では、ヘッドのアジマス角度が大きいことによるクロストークの影響を低減させるために、アジマス角度の相違によって区分されるディスク上の領域毎に、それぞれ異なるトラックピッチでサーボ情報を書き込む必要がある。ところで、各ヘッドのディスク半径方向の長さ(つまりヘッド幅)には、ヘッド毎にばらつきがある。クロストークは、ヘッド毎のヘッド幅のばらつきの影響で、実際にデータがライトされる幅(ライト幅)が異なる場合にも発生する。この場合、ヘッド毎のヘッド幅のばらつきも考慮して区分されるディスク上の領域毎に、それぞれ異なるトラックピッチでサーボ情報を書き込む必要がある。
【0009】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、トラックピッチが一定のディスクを使用しながら、クロストークの影響を低減できるディスク記憶装置及び同装置におけるヘッド位置決め方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点によれば、同心円状の複数のトラックが一定のピッチで配置された少なくとも1つの記録面を有するディスクと、このディスクの記録面に対応して配置され、当該ディスクに対するデータの書き込み及び当該ディスクからのデータの読み出しに用いられるヘッドとを備えたディスク記憶装置が提供される。このディスク記憶装置は、ホストからのコマンドで指定される第1の目標トラックの位置をもとに、上記ヘッドを実際に位置付けるべき目標位置の当該第1の目標トラックの所定位置からのディスク半径方向のずれを表す、クロストークの影響を抑止可能なトラックピッチが反映された第1のオフセット量を算出する手段と、上記第1の目標トラックの位置と上記算出された第1のオフセット量とをもとに、上記目標位置が属する第2の目標トラックと、上記目標位置の当該第2の目標トラック上の所定位置からのディスク半径方向のずれを表す第2のオフセット量とをそれぞれ決定する手段と、この決定手段によりそれぞれ決定された第2の目標トラックの位置と第2のオフセット量とをもとに、上記第2の目標トラック上の上記目標位置にヘッドを位置付ける制御を実行するための手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
このような構成のディスク記憶装置においては、ヘッドを位置付けるべき目標位置として、ホストからのコマンドで指定される第1の目標トラックの所定位置ではなくて、当該所定位置からディスク半径方向に第1のオフセット量だけずれた第2の目標トラック上の位置が決定される。この第1のオフセット量には、クロストークの影響を抑止可能なトラックピッチが反映されている。したがって、第1のオフセット量に基づいて決定された目標位置にヘッドを位置付けて当該ヘッドによるリード/ライトを行うことで、トラックピッチ(サーボトラックピッチ)が一定のディスクを使用しながら、クロストークの影響を低減できるデータトラックピッチを実現できる。
【0012】
ここで、ヘッドが複合ヘッドの場合、ヘッドによりデータが書き込まれる幅は当該ヘッドのアジマス角度に依存することから、ディスクの記録面を、当該ヘッドのアジマス角度に応じて同心円状の複数の領域に区分し、この複数の領域のうちの、上記第1の目標トラックが属する領域と、当該領域内の上記第1の目標トラックの相対位置とに応じて、上記第1のオフセット量が算出される構成とするとよい。また、上記ディスクの記録面上の領域毎に、当該記録面上の各トラックのピッチを表す第1のトラックピッチとクロストークの影響を抑止可能な第2のトラックピッチとの間のピッチ差を表す第3のオフセット量と、当該領域内の予め定められた相対位置の所定トラックを上記第1の目標トラックとする場合における、上記目標位置の当該第1の目標トラックの所定位置からのディスク半径方向のずれを表す第4のオフセット量とが予め格納される不揮発性メモリを追加し、この不揮発性メモリから上記第1の目標トラックが属するディスクの記録面上の領域に対応する第3及び第4のオフセット量を読み取って上記第1のオフセット量の算出に用いるとよい。なお、ディスクの記録面上の先頭トラックが属する領域から上記第1の目標トラックが属するディスクの記録面上の領域までの各領域にそれぞれ対応する第3のオフセット量を用いるならば、第4のオフセット量を用いることなく、上記第1のオフセット量を算出することが可能である。
【0013】
また、ディスクの2つの面がそれぞれ記録面をなし、各記録面に対応してそれぞれヘッドが配置されるディスク記憶装置では、各ヘッド毎にヘッド幅が異なることを考慮するとよい。そのためには、第1の目標トラックがいずれの記録面に属するか、つまりいずれのヘッドによりリード/ライトするかを考慮して、上記第1のオフセット量を算出するとよい。
【0014】
また、ヘッド幅の違いだけを考慮して、上記第1のオフセット量を算出してもよい。この場合、ディスク記憶装置毎に、トラックピッチ(サーボトラックピッチ)が一定の同一種類のディスクを使用しながら、当該装置に搭載されるヘッドのヘッド幅に応じて、クロストークの影響を低減できる固有のデータトラックピッチを実現できる。
【0015】
以上のディスク記憶装置に係る本発明は、ホストからのコマンドで指定される第1の目標トラックの位置に代えて、ヘッドを実際に位置付けるべき目標位置を決定して、その目標位置に当該ヘッドを位置付けるヘッド位置決め方法に係る発明としても成立する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を磁気ディスク装置に適用した実施の形態につき、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置(以下、HDDと称する)の構成を示すブロック図である。
【0017】
図1において、ディスク(磁気ディスク媒体)11は上側と下側の2つのディスク面を有している。ディスク11の2つのディスク面の少なくとも一方のディスク面、例えば両方のディスク面は、データが磁気記録される記録面H,Hをなしている。ディスク11の各記録面H,Hに対応してそれぞれヘッド(磁気ヘッド)12−0,12−1が配置されている。ヘッド12−i(i=0,1)は、HDDの動作状態においてディスク11の回転により当該ディスク11上を浮上する。ヘッド12−iは、ディスク11の記録面Hへのデータ書き込み(データ記録)及びディスク11の記録面Hからのデータ読み出し(データ再生)に用いられる。ヘッド12−iは、リードヘッド121とライトヘッド122とが同一スライダ上に分離して形成された複合ヘッドである。リードヘッド121はMR素子から構成される。ライトヘッド122は誘導型の記録用薄膜素子から構成される。図1の構成では、単一枚のディスク11を備えたHDDを想定している。しかし、ディスク11が複数枚積層されたHDDであっても構わない。
【0018】
図2(a)は、ディスク11の記録面H(i=0,1)のフォーマットを示す。同図に示すように、ディスク11の記録面Hには、複数のサーボ領域110がディスク11の円周方向に等間隔で離散的に且つディスク11の半径方向に放射状に配置されている。隣接するサーボ領域110の間は、ユーザデータ領域をなす。ユーザデータ領域にはデータセクタが複数個配置される。サーボ領域110には、サーボ情報が予め書き込まれている。サーボ情報は、シリンダコード(シリンダ番号)とバースト信号とを含む。シリンダコードとバースト信号とは、ヘッド12−iを目標トラック上の目標位置に位置付けるのに必要な位置情報である。ここでは、サーボ情報中のシリンダコードには、図2(b)に示すように、ディスク11の半径方向に一定ピッチSTPで異なる値CYL(一般には1ずつ異なる値)が用いられる。つまり、ディスク11には、サーボ情報中のシリンダコードの値CYLがディスク半径方向に一定ピッチSTPで異なるサーボトラック111が形成されている。
【0019】
再び図1を参照すると、ディスク11はスピンドルモータ(以下、SPMと称する)13により高速に回転される。ヘッド12−iはアクチュエータ(キャリッジ)14の先端に取り付けられている。ヘッド12−iは、アクチュエータ14の回動に従ってディスク11の半径方向に移動する。これにより、ヘッド12−iは、目標トラック上に位置決めされる。アクチュエータ14は、当該アクチュエータ14の駆動源となるボイスコイルモータ(以下、VCMと称する)15を含む。アクチュエータ14はVCM15により駆動される。SPM13及びVCM15は、ドライバIC16からそれぞれ独立に供給される駆動電流により駆動される。ドライバIC16は1チップ化されたモータドライバであり、SPMドライバ及びVCMドライバを構成する。ドライバIC16からSPM13及びVCM15にそれぞれ供給される駆動電流を決定するための制御量は、CPU21により決定される。
【0020】
ヘッド12−iはヘッドIC(ヘッドアンプ回路)17と接続されている。ヘッドIC17は、ヘッド12−iにより読み出されたリード信号を増幅するリードアンプ(図示せず)、及びライトデータをライト電流に変換するライトアンプ(図示せず)を含む。ヘッドIC23は、リード/ライトIC(リード/ライトチャネル)18と接続されている。リード/ライトIC18は各種の信号処理を実行する。この信号処理は、リード信号に対するA/D(アナログ/ディジタル)変換処理、ライトデータの符号化処理及びリードデータの復号化処理を含む。リード/ライトIC18は、リード信号をパルス化(2値化)してパルス化リードデータとして出力するパルス化機能と、ゲートアレイ19からのタイミング信号(バーストタイミング信号)に応じてサーボ情報中のバースト信号(ここではバースト信号A,B,C,D)を抽出する機能とを有している。このバースト信号はCPU21に送られて、ヘッド12−iを目標トラック上の目標位置に整定するための位置制御(トラック追従制御)に用いられる。
【0021】
ゲートアレイ19は、リード/ライトIC18から出力されるリードパルスからバーストタイミング信号を含む各種タイミング信号を生成する機能と、サーボ情報に含まれているシリンダコードを抽出する機能とを有している。このシリンダコードは、ヘッド12−iを目標トラックに移動するためのシーク制御に用いられる。
【0022】
ディスクコントローラ(以下、HDCと称する)20は、HDDを利用するホスト(ホストシステム)と接続されている。ホストは、パーソナルコンピュータに代表されるデジタルの電子機器である。HDC20は、リード/ライトIC21によって復号化されたリードデータをゲートアレイ19からの制御用の信号に従って処理することにより、ホストに転送すべきデータを生成する。またHDC20は、ホストから転送されたライトデータをゲートアレイ19からの制御用の各信号に従ってリード/ライトIC18に転送する。
【0023】
CPU21はHDDの主コントローラである。CPU21は、FROM(Flash Read Only Memory)22とRAM(Random Access Memory)23とを内蔵している。FROM22は、書き換えが可能な不揮発性メモリである。FROM22には、CPU17が実行すべき制御プログラム221が予め格納されている。制御プログラム221は、ホストからのコマンドで指定された目標トラックの位置をもとに、ヘッド12−iを実際に位置付けるべき目標位置を決定するための処理ルーチンを含む。この目標位置の決定には、ヘッド12−iのアジマス角度等が考慮される。FROM22にはまた、後述するオフセットテーブル222が予め保持されている。RAM23の領域の一部は、CPU21が使用するワーク領域に割り当てられる。
【0024】
オフセットテーブル222は、ディスク11の各記録面H,H上の同心円状の各領域(つまりサーボトラックの範囲)A(j=1〜n)とオフセット量O,ΔOとの関係を示す。各領域Aは、ヘッド12−iのディスク半径方向位置毎のアジマス角度の違いにより区分されている。
【0025】
オフセット量(第4のオフセット量)Oは、対応する領域A内の先頭トラックTj0を目標トラック(以下、第1の目標トラックと称する)TTとする場合に、実際にヘッド12−iを位置付けるべき目標位置(ディスク11上の半径方向の位置)TPの当該目標トラックTT(=トラックTj0)の所定位置からのずれ(例えばディスク11の内周に向かう方向へのずれ)を表す。つまり本実施形態では、実際にヘッド12−iを位置付けるべき目標位置TPが目標トラックTTの所定位置に一致するとは限らない。目標位置TPが属するディスク11上のトラックを第2の目標トラックTTと呼ぶ。上記所定位置は、ヘッド12−iが複合ヘッドであることから、リードとライトとで異なる。但し、説明を簡略化するために、上記所定位置が、目標トラックTTにおける中心線上の位置であるとする。
【0026】
オフセット量(第3のオフセット量)ΔOは、領域Aにおけるサーボトラック111のピッチ(サーボトラックピッチ)STPとクロストークの影響を抑止可能なデータトラックのピッチ(データトラックピッチ)DTPとの差分(ピッチ差)を表す。ここで、DTPとSTPとの間には、次式
DTP=STP+ΔO (1)
の関係がある。従来、データトラックピッチDTPはサーボトラックピッチSTPに等しい。つまり、ΔO=0である。この場合、目標位置TPは目標トラックTTの所定位置に一致する。しかし、データトラックピッチDTPをサーボトラックピッチSTPに一致させると、HDDによってはクロストークの影響が大きくなる。このようなHDDは次の2つのタイプに分類される。第1のタイプは、ヘッド12−iのアジマス角度がディスク半径位置によって大きく異なるHDDである。第1のタイプのHDDでは、ヘッド12−iのアジマス角度の違いのために、ヘッド12−iのデータ書き込み幅もディスク半径位置によって異なる。このことは、ヘッド12−iのヘッド幅がディスク半径位置によって異なることと等価である。第2のタイプは、ディスク11の記録面H,Hに対応するヘッド12−0,12−1のヘッド幅(物理的な形状で決まるヘッド幅)が大きく異なるHDDである。そこで本実施形態では、領域A毎にクロストークの影響を抑止可能な固有のデータトラックピッチDTP(DTP≧STP)を設定している。即ち、領域A毎に固有のオフセット量ΔOを設定している。
【0027】
領域A〜Aj−1内のトラックの数をN〜Nj−1とすると、オフセット量Oは次式
=Oj−1+ΔOj−1・(Nj−1−1/2)+ΔO/2(2)
に従って算出可能である。つまり、オフセット量Oは、Oj−1,ΔOj−1,ΔO及びトラック数N〜Nj−1からから算出可能である。なお、O1=ΔO/2である。
【0028】
また、オフセット量Oは次式
=Oj−1+ΔOj−1・(Nj−1−1/2)+ΔO/2
=ΔO・N+ΔO・N+…+ΔOj−1・Nj−1+ΔO
=ΣΔO・N+ΔO(3)
に従っても算出可能である。但し、ΣΔO・NはΔO・Nのp=1からp=j−1までの総和を表す。この(3)式から明らかなように、オフセット量Oは、オフセット量ΔO〜ΔO及びトラック数N〜Nj−1からも算出可能である。したがって、オフセット量Oの計算に要する時間を問題としない場合には、当該オフセット量Oの情報を、オフセットテーブル222のエントリEに必ずしも格納する必要はない。
【0029】
また、領域A内のk+1番目のトラックTjkを第1の目標トラックTTとする場合、上記目標位置TPの当該目標トラックTT(=トラックTjk)の所定位置からのずれは、O+k(STP+ΔO)=O+k・DTPで表される。
【0030】
図3は、ディスク11の記録面H,H上の領域A〜Aと、当該領域A〜A毎のオフセット量ΔO〜ΔOとの関係を示す。このオフセット量ΔO〜ΔOは、記録面H,Hに対応するヘッド12−0,12−1のヘッド幅(ライトヘッド122のヘッド幅)のばらつきも考慮して決定されている。
【0031】
図4は、オフセットテーブル222のデータ構造例を示す。同図に示すように、オフセットテーブル222の各エントリE(j=1〜n)には、領域Aに含まれるサーボトラック111のうちの先頭トラックTj0を示すトラック位置情報とオフセット量O及びΔOとが登録されている。ここで、第1の目標トラックTTがトラックTjkであり、Tj0≦TT<T(j+1)0の範囲(つまり領域A)に入っているものとする。この場合、オフセットテーブル222のエントリEを参照することにより、実際にヘッド12−iを位置付けるべき目標位置TPの、第1の目標トラックTT(の所定位置)からのずれを決定するのに必要なオフセット量O及びΔOを取得することができる。
【0032】
図5は、ディスク11上の連続する各サーボトラックTjkをそれぞれ第1の目標トラックTTとする場合の、当該第1の目標トラックTTと第2の目標トラックTTとの位置関係(ディスク半径方向の位置関係)の一例を示す。図5の例では、作図の都合上、領域A,A,A内のトラックの数がいずれも4であるものとする。
【0033】
図1中のCPU21は、FROM22に格納されている制御プログラム221に従ってHDD内の各部を制御する。例えばCPU21は、ヘッド12−iをディスク11上の第2の目標トラックTTに移動するためのシーク制御を行う。この第2の目標トラックTTは、第1の目標トラックTTとオフセット量O及びΔOとをもとに決定される。つまり、第2の目標トラックTTは、第1の目標トラックTTとオフセット量O及びΔOとをもとに修正された、ヘッド12−iを実際に移動すべきトラックである。CPU21また、第2の目標トラックTTに移動されたヘッド12−iを当該目標トラックTT上の目標位置TPに位置付ける位置決め制御を行う。この目標位置TPの、第2の目標トラックTTの所定位置に対するオフセット量ΔO’は、第1の目標トラックTT1とオフセット量O及びΔOとをもとに決定される。CPU21はまた、ホストからのリード/ライトコマンドに従うHDC20によるリード/ライト制御を実行する。
【0034】
次に、図1のHDDの動作について、ホストからのライトコマンドを実行する場合を例に、図6のフローチャートを参照して説明する。
今、ホストから図1のHDDにライトコマンドが与えられたものとする。このライトコマンドはHDC20で受け取られてCPU21に渡される。CPU21は、HDC20から渡されたコマンドが、リードコマンドまたはライトコマンドの場合、当該コマンドで指定される第1の目標トラックTTの位置を計算する(ステップS1)。通常、ホストからのリード/ライトコマンドでは、ディスクアドレスが論理アドレス(論理ブロックアドレス)で指定される。このため、ディスク11にアクセスするためには、上記ステップS1により、論理アドレスを、第1の目標トラックTTを表す物理アドレスに変換するための計算処理が必要となる。ここで、第1の目標トラックTTがトラックTjkであるものとする。
【0035】
CPU21は、第1の目標トラックTTの位置を算出すると、その目標トラックTT(=Tjk)が属するディスク11上の領域Aを特定する(ステップS2)。この領域Aは、ディスク11の記録面H及びH上で区分されている領域A〜A(図3参照)のうちの1つである。
【0036】
次にCPU21は、ステップS2で特定された領域Aに対応する、オフセットテーブル222内のエントリEを参照する(ステップS3)。そしてCPU21は、参照されたエントリに登録されているオフセット量O及びΔOを読み取る(ステップS4)。CPU21は、第1の目標トラックTT(=Tjk)とステップS4で読み取られたオフセット量O及びΔOとをもとに、第1の目標トラックTT上の所定位置から第2の目標トラックTT上の目標位置までのオフセット量(第1のオフセット量){O+k(STP+ΔO}を計算する(ステップS5)。このオフセット量{O+k(STP+ΔO}は、クロストークの影響を抑止可能なデータトラックピッチが反映された値となっている。
【0037】
次にCPU21は、第1の目標トラックTT(=Tjk)とオフセット量{O+k(STP+ΔO}とをもとに、第2の目標トラックTTの位置及びオフセット量(第2のオフセット量)ΔO’を決定する(ステップS6)。前記したように、オフセット量Oは、オフセット量ΔO〜ΔOをもとに、式(3)に従って算出することも可能である。したがって、第2の目標トラックTTの位置及びオフセット量ΔO’は、第1の目標トラックTT(=Tjk)とオフセット量ΔO〜ΔOとから決定可能であるともいえる。
【0038】
第2の目標トラックTTは、前記したようにヘッド12−iを実際に移動すべきトラックである。具体的には、第2の目標トラックTTは、領域A内の先頭トラックTj0の所定位置からオフセット量{O+k(STP+ΔO}だけずれた目標位置TP(ヘッド12−iを位置付けるための目標位置TP)が属するトラックである。一方、オフセット量ΔO’は、第2の目標トラックTT2上の上記目標位置TPの、当該目標トラックTT上の所定位置に対するずれを表す。図7は、第1の目標トラックTT(=Tjk)とオフセット量O及びΔOと、第2の目標トラックTT及びオフセット量ΔO’との関係の一例を示す。
【0039】
次にCPU21は、ステップS6で決定された第2の目標トラックTTにヘッド12−iを移動するためのシーク制御を行う(ステップS7)。このシーク制御は、ゲートアレイ19により抽出されたシリンダコードをもとに実行される。
【0040】
CPU21は、ヘッド12−iが第2の目標トラックTTに移動されると、当該ヘッド12−iを当該目標トラックTT上の目標位置TPに位置付ける(整定する)ための位置制御(トラッキング制御)を行う(ステップS8)。この位置制御は、リード/ライトIC18により抽出されたバースト信号に基づいて行われる。この位置制御でヘッド12−iを位置付けるべき目標位置TPは、第2の目標トラックTT上の所定位置からディスク11の半径方向にオフセット量ΔO’だけずれた位置である。
【0041】
CPU21は、ヘッド12−iが第2の目標トラックTT上の目標位置TP(ここではライトされるべき目標位置)に、予め定められた誤差の範囲内で位置付けられると、ステップS9に進む。CPU21はステップS9において、ヘッド12−iによるリード/ライト(ここではライト)を行わせる。
【0042】
上記実施形態では、各ヘッド12−0,12−1のディスク半径方向位置毎のアジマス角度の違い、及び当該ヘッド12−0,12−1の各々のヘッド幅の違いを考慮して、ディスク11の記録面H,H上の領域A〜Aと、その領域A〜A毎のオフセット量O,ΔO〜O,ΔOが決定されている。しかし、上記2種の違いのいずれか一方だけが考慮される構成であっても構わない。
【0043】
例えば、アジマス角度の違いだけが考慮される場合、ディスク11の各記録面H,Hを、当該記録面H,Hに共通の複数の同心円状の領域に区分してもよい。この場合、ヘッド12−0,12−1の各々のヘッド幅の違いによる影響が残る。この影響は、ヘッド12−0,12−1のヘッド幅として規格の上限値を想定してオフセット量O,ΔO〜O,ΔOを決定することにより解消される。
【0044】
次に、ヘッド12−0,12−1の各々のヘッド幅の違いだけが考慮される場合、ディスク11の各記録面H,H全体を、それぞれ同心円状の領域A,Aとすればよい。ここでは、記録面H(i=0,1)毎に、オフセット量O,ΔO(またはΔO)を決定すればよい。このオフセット量O,ΔO(またはΔO)は、HDD(またはヘッド12−i)の製造時に、ヘッド12−iのヘッド幅を計測することにより、当該ヘッド幅から決定(計算)することができる。決定されたオフセット量O,ΔO(またはΔO)は、HDDの製造時に、例えば図4に示すオフセットテーブル222の形式でFROM22内に格納されればよい。ここでは、オフセット量O,ΔO(またはΔO)と対をなす領域Aの情報(先頭トラックを示すトラック位置情報)に代えて、記録面H(ヘッド12−i)を示す情報を用いることができる。この例では、オフセットテーブル222のエントリ数を著しく低減できる。但し、ヘッド12−iのディスク半径方向位置毎のアジマス角度の違いによる影響は残る。この影響は、ヘッド12−iのアジマス角度として規格の上限値を想定してオフセット量O,ΔO(またはΔO)を決定することにより解消される。
【0045】
また、ヘッド幅の違いだけが考慮される場合、各ヘッドを、例えばヘッド幅HWが第1の規格を満足する第1のヘッドと、第1の規格から外れているが第2の規格を満足する第2のヘッドとに分類する。この分類により、次のようなHDDが実現できる。
【0046】
まず、第1の規格のうちのヘッド幅の上限値をHWUL1、第2の規格のうちのヘッド幅の上限値をHWUL2(但し、HWUL2>HWUL1)とする。ここで、各ヘッドを、第1の規格を満足する第1のヘッドと、第1の規格から外れているが第2の規格を満足する第2のヘッドと、第2の規格からも外れている第3のヘッドとに分類する。この第3のヘッドは、HDDに搭載できない不良品として扱われる。一方、第1のヘッドは第1のデータトラックピッチDTP(第1のトラック密度)を実現する第1のHDDに搭載され、第2のヘッドは第1のデータトラックピッチDTP(第1のトラック密度)より広い(低い)第2のデータトラックピッチDTP(第1のトラック密度)を実現する第2のHDDに搭載される。第1のHDD内のFROM22の所定位置には、図8(a)に示すように、ヘッド幅HWUL1から決定されるオフセット量O(=ΔO/2)が格納される。この第1のHDD内のFROM22にオフセット量Oを格納する処理は、当該HDDの製造段階で行われる。一方、第2のHDD内のFROM22の所定位置には、図8(b)に示すように、ヘッド幅HWUL2から決定されるオフセット量O(=ΔO/2)が格納される。この第2のHDD内のFROM22にオフセット量Oを格納する処理は、当該HDDの製造段階で行われる。ここで、オフセット量O及びOとの間には、O<Oの関係がある。よって、第2のヘッドを用いることにより、第1のヘッドを用いて製造される第1のHDDよりはトラック密度は低下するものの、第2のHDDを製造できる。つまり、ヘッド幅が第1の規格から外れているものの第2の規格には入っている第2のヘッドを有効に利用できる。
【0047】
次に、領域A毎のオフセット量O及びΔOを決定する処理について、図9及び図10のフローチャートと、図11の動作説明図とを参照して説明する。ここでは、説明を簡略化するために、ディスク11の記録面H,Hが、図3に示すように、n個の領域A〜Aに区分して管理されるものとする。
【0048】
まずCPU21は、領域Aを指定するポインタjを初期値1に設定すると共に、オフセット量を決定するための変数hを初期値1に設定する(ステップS11)。
【0049】
次にCPU21は、ポインタjにより指定される、ディスク11上の領域Aからトラック(サーボトラック)Tjkを選択する(ステップS12)。ここでは、トラックTjkは、領域A内のトラックのうち、ディスク半径方向に中間の位置にあるトラックであるものとする。しかし、トラックTjkが、領域A内の他のトラックであっても構わない。
【0050】
次にCPU21は、領域Aが存在する記録面Hに対応するヘッド12−iを、選択されたトラックTjkの所定位置に位置付けるための制御を実行する(ステップS13)。このステップS13では、ヘッド12−iをトラックTjkに移動させるシーク制御と、トラックTjkに移動されたヘッド12−iを当該のトラックTjkの所定位置に位置付ける位置制御とが行われる。このヘッド12−iがトラックTjkの所定位置に位置付けられている状態を図11(a)に示す。
【0051】
CPU21は、図11(a)の状態で、ヘッド12−iによりディスク11に1トラック分(例えば512セクタ分)の第1のテストデータを書き込ませる(ステップS14)。次にCPU21は、ヘッド12−iによりトラックTjkからデータを読み出させ、読み取り誤りの割合を示すエラーレートERを測定する(ステップS15)。測定されたエラーレートERは、RAM23内の第1の領域に格納される。
【0052】
次にCPU21は、ヘッド12−iの位置を、トラックTjk(トラックTjkの所定位置)からSTP+(h−1)・ΔOだけ、ディスク11の外周に向かう方向にずらすための制御を行う(ステップS16)。このヘッド12−iの位置がトラックTjkからSTP+(h−1)・ΔOだけディスク11の外周に向かう方向にずらされている状態を図11(b)に示す。h=1の場合、ヘッド12−iのトラックTjkからのオフセット量は、STP(サーボトラックピッチ)に一致する。CPU21は、図11(b)の状態で、ヘッド12−iによりディスク11に1トラック分の第2のテストデータを書き込ませる(ステップS17)。
【0053】
同様にCPU21は、ヘッド12−iの位置を、トラックTjk(トラックTjkの所定位置)からSTP+(h−1)・ΔOだけ、ディスク11の内周に向かう方向にずらすための制御を行う(ステップS18)。このヘッド12−iの位置がトラックTjkからSTP+(h−1)・ΔOだけディスク11の内周に向かう方向にずらされている状態を図11(c)に示す。このヘッド12−iの位置は、図11(b)に示す位置から2{STP+(h−1)・ΔO}だけずれた位置である。
【0054】
CPU21は、図11(b)の状態で、ヘッド12−iによりディスク11に1トラック分の第2のテストデータを書き込ませる(ステップS19)。次にCPU21は、ヘッド12−iをトラックTjkの位置に戻すための制御を行う(ステップS20)。そしてCPU21は、ヘッド12−iによりトラックTjkからデータを読み出させ、読み取り誤りの割合を示すエラーレートERを測定する(ステップS21)。測定されたエラーレートERは、RAM23内の第2の領域に格納される。
【0055】
次にCPU21は、RAM23内の第1及び第2の領域に格納されているエラーレートER,ERをもとに、以下の判定を行う。即ちCPU21は、ER−ERの値が閾値THより小さいか否かを判定する(ステップS22)。
【0056】
ここでは、ER−ER≧THであるものとする。この場合、CPU21はステップS17及びS19での第2のテストデータの書き込みが、トラックTjkに書かれた第1のテストデータに悪影響を及ぼしていると判断する。即ちCPU21は、ヘッド12−iをトラックTjkからディスク11の外周に向かう方向及び内周に向かう方向にそれぞれSTP+(h−1)・ΔOだけずらしてデータを書いても、クロストークの影響を無くすことはできないと判断する。すると、CPU21はクロストークの影響を小さくするために、以下に述べるステップS23を実行する。即ちCPU21は、トラックTjkからのヘッド12−iのオフセット量を増やすために、変数hを1だけインクリメントする(ステップS23)。そしてCPU21は、このインクリメント後の変数hを用いて、上記ステップS14乃至S22を再度実行する。即ちCPU21は、ER−ER<THとなるまで、変数hを1ずつインクリメントしながら(ステップS23)、上記ステップS14乃至S22を繰り返す。
【0057】
やがて、ER−ER<THとなったものとする。この場合、CPU21は、トラックTjkからのヘッド12−iの現在のオフセット量が、クロストークの影響を無くすための最小のオフセット量であると判断する。するとCPU21は、ポインタjが1(初期値)であるか否かを判定する(ステップS24)。もし、ポインタjが1であるならば、CPU21は、領域Aに固有のオフセット量ΔOを及びOを次式
ΔO=2(h−1)・ΔO
=ΔO/2 (4)
に従って決定する(ステップS25)。これに対し、ポインタjが1でないならば、CPU21は、領域Aに固有のオフセット量ΔOを及びOを次式
ΔO=2(h−1)・ΔO
=Oj−1+ΔOj−1・(Nj−1−1/2)+ΔO/2(5)
に従って決定する(ステップS26)。
【0058】
次にCPU21は、FROM22に保持されているオフセットテーブル222のエントリEjに、領域Aの先頭トラックTj0と、決定されたオフセット量O及びΔOとを示す情報を格納する(ステップS27)。次にCPU21は、ポインタjが最終領域Aを示すnであるか否かを判定する(ステップS24)。もし、ポインタjがnでないならば、CPU21は、ポインタjを1だけインクリメントすると共に、変数hを1(初期値)に設定する(ステップS29)。そしてCPU21は、インクリメント後のポインタjの示す領域Aに固有のオフセット量O及びΔOを決定するために、上記ステップS12から始まる処理を再度実行する。即ちCPU21は、ポインタjがnとなって、領域Anに固有のオフセット量O及びΔOを決定し終えるまで、上記ステップS12から始まる処理を繰り返す。やがて、ポインタjがnであるとステップS28で判定されると、CPU21は、オフセット量O及びΔOを決定する処理を終了する。
【0059】
上述したオフセット量O及びΔOを決定する処理では、説明を簡略化するために、あるhについて、ステップS13乃至S21の処理が1回だけ行われる。しかし、測定精度を考慮するならば、ステップS13乃至S21の処理を予め定められた回数rだけ繰り返すとよい。この場合、エラーレートERの平均値(Σ(ER)/r)からエラーレートERの平均値(Σ(ER)/r)を差し引いた値({Σ(ER)−Σ(ER)}/r)が閾値THより小さいか否かを判定すればよい。
【0060】
上記実施形態では、ヘッド12−0及び12−1に複合ヘッドが用いられている。しかし、ヘッド12−0及び12−1に、共通の素子によりリード/ライトが行われるインダクティブヘッドを用いることも可能である。この場合、ヘッド12−0及び12−1のヘッド幅だけを考慮すればよく、ディスク11の記録面H,Hをそれぞれ領域A,Aとして管理すればよい。
【0061】
上記実施形態では、本発明をHDD(磁気ディスク装置)に適用した場合について説明した。しかし本発明は、ディスクに対するデータの書き込み及び当該ディスクからのデータの読み出しがヘッドにより行われるディスク記憶装置であれば、光磁気ディスク装置などHDD以外のディスク記憶装置にも適用可能である。
【0062】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、ヘッドを位置付けるべき目標位置として、ホストからのコマンドで指定される第1の目標トラックの所定位置ではなくて、当該所定位置からディスク半径方向に、クロストークの影響を抑止可能なトラックピッチが反映された第1のオフセット量だけずれた第2の目標トラック上の位置を決定し、その目標位置にヘッドを位置付けて当該ヘッドによるリード/ライトが行われる構成としたので、トラックピッチ(サーボトラックピッチ)が一定のディスクを使用しながら、クロストークの影響を低減できるデータトラックピッチを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図。
【図2】ディスク11の記録面H(i=0,1)のフォーマットと、サーボ情報中のシリンダコードの値CYLがディスク半径方向に一定ピッチSTPで異なるサーボトラック111とを説明するための図。
【図3】ディスク11の記録面H,H上の領域A〜Aと、当該領域A〜A毎のオフセット量ΔO〜ΔOとの関係を示す図。
【図4】オフセットテーブル222のデータ構造例を示す図。
【図5】ディスク11上の連続する各サーボトラックTjkをそれぞれ第1の目標トラックTTとする場合の、当該第1の目標トラックTTと第2の目標トラックTTとの位置関係の一例を示す
【図6】上記実施形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図7】第1の目標トラックTT(=Tjk)とオフセット量O及びΔOと、第2の目標トラックTT及びオフセット量ΔO’との関係の一例を示す図。
【図8】データトラックピッチ(トラック密度)の異なる2つのHDDにそれぞれ設けられたFROM22に、固有のオフセット量が格納されている状態を示す図。
【図9】領域A毎のオフセット量O及びΔOを決定する処理を説明するためのフローチャートの一部を示す図。
【図10】領域A毎のオフセット量O及びΔOを決定する処理を説明するためのフローチャートの残りを示す図。
【図11】ヘッド12−iがトラックTjkの所定位置に位置付けられている状態と、ヘッド12−iが当該所定位置からディスクの半径方向にオフセットされている状態とを示す図。
【符号の説明】
11…ディスク、12−0,12−1,12−i…ヘッド、21…CPU、22…FROM(不揮発性メモリ)、110…サーボ領域、111…サーボトラック、121…リードヘッド、122…ライトヘッド、222…オフセットテーブル、H,H,H…記録面、A〜A…領域。

Claims (21)

  1. 同心円状の複数のトラックが一定のピッチで配置された少なくとも1つの記録面を有するディスクと、
    前記ディスクの記録面に対応して配置され、当該ディスクに対するデータの書き込み及び当該ディスクからのデータの読み出しに用いられるヘッドと、
    ホストからのコマンドで指定される第1の目標トラックの位置をもとに、前記ヘッドを実際に位置付けるべき目標位置の当該第1の目標トラックの所定位置からの前記ディスクの半径方向のずれを表す、クロストークの影響を抑止可能なトラックピッチが反映された第1のオフセット量を算出する手段と、
    前記第1の目標トラックの位置と前記算出手段により算出された第1のオフセット量とをもとに、前記目標位置が属する第2の目標トラックと、前記目標位置の当該第2の目標トラック上の所定位置からの前記ディスクの半径方向のずれを表す第2のオフセット量とをそれぞれ決定する手段と、
    前記決定手段によりそれぞれ決定された前記第2の目標トラックの位置と前記第2のオフセット量とをもとに、前記第2の目標トラック上の前記目標位置に前記ヘッドを位置付ける制御を実行するための手段と
    を具備することを特徴とするディスク記憶装置。
  2. 前記ヘッドが複合ヘッドであり、
    前記ディスクの記録面は、前記ヘッドのアジマス角度に応じて同心円状の複数の領域に区分されており、
    前記算出手段は、前記複数の領域のうちの、前記第1の目標トラックが属する前記ディスクの記録面上の領域と、当該領域内の前記第1の目標トラックの相対位置とに応じて、前記第1のオフセット量を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のディスク記憶装置。
  3. 前記複数の領域のうちの、前記第1の目標トラックが属する前記ディスクの記録面上の領域を特定する手段を更に具備し、
    前記算出手段は、前記特定手段により特定された領域と当該領域内の前記第1の目標トラックの相対位置とに応じて、前記第1のオフセット量を算出することを特徴とする請求項2記載のディスク記憶装置。
  4. 前記ディスクの記録面上の領域毎に、当該記録面上の前記各トラックのピッチを表す第1のトラックピッチとクロストークの影響を抑止可能な第2のトラックピッチとの間のピッチ差を表す第3のオフセット量と、当該領域内の予め定められた相対位置の所定トラックを前記第1の目標トラックとする場合における、前記ヘッドを実際に位置付けるべき目標位置の当該第1の目標トラックの所定位置からの前記ディスクの半径方向のずれを表す第4のオフセット量とが予め格納される不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリから、前記特定手段により特定された領域に対応する第3及び第4のオフセット量を読み取る手段と
    を更に具備し、
    前記算出手段は、前記読み取り手段により読み取られた、前記特定された領域に対応する第3及び第4のオフセット量と、前記第1のトラックピッチと、前記第1の目標トラックの当該第1の目標トラックが属する領域内の前記所定トラックからの相対位置のずれとをもとに、前記第1のオフセット量を算出する
    ことを特徴とする請求項3記載のディスク記憶装置。
  5. 前記ディスクの記録面上の領域毎に、当該記録面上の前記各トラックのピッチを表す第1のトラックピッチとクロストークの影響を抑止可能な第2のトラックピッチとの間のピッチ差を表す第3のオフセット量が予め格納される不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリから、前記複数の領域のうちの、前記ディスクの記録面上の先頭トラックが属する領域から前記特定手段により特定された領域までの各領域にそれぞれ対応する第3のオフセット量を読み取る手段と
    を更に具備し、
    前記算出手段は、前記読み取り手段により読み取られた、前記先頭トラックが属する領域から前記特定された領域までの各領域にそれぞれ対応する第3のオフセット量と、前記第1のトラックピッチと、前記第1の目標トラックの当該第1の目標トラックが属する領域内の前記所定トラックからの相対位置のずれとをもとに、前記第1のオフセット量を算出する、
    ことを特徴とする請求項3記載のディスク記憶装置。
  6. 前記ヘッドと対をなすもう1つのヘッドを更に具備し、
    前記ディスクは、当該ディスクに対して前記記録面とは反対の面をなし、前記もう1つのヘッドに対応する、もう1つの記録面を更に有しており、
    前記算出手段は、前記第1の目標トラックが属する前記ディスクの記録面と、当該記録面内の前記第1の目標トラックの相対位置とに応じて、前記第1のオフセット量を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のディスク記憶装置。
  7. 前記第1の目標トラックが属する前記ディスクの記録面を特定する手段を更に具備し、
    前記算出手段は、前記特定手段により特定された記録面と当該記録面上の前記第1の目標トラックの相対位置とに応じて、前記第1のオフセット量を算出することを特徴とする請求項6記載のディスク記憶装置。
  8. 前記ディスクの記録面毎に、当該記録面上の前記各トラックのピッチを表す第1のトラックピッチとクロストークの影響を抑止可能な第2のトラックピッチとの間のピッチ差を表す第3のオフセット量と、当該記録面上の予め定められた相対位置の所定トラックを前記第1の目標トラックとする場合における、前記ヘッドを実際に位置付けるべき目標位置の当該第1の目標トラックの所定位置からの前記ディスクの半径方向のずれを表す第4のオフセット量とが予め格納される不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリから、前記特定手段により特定された記録面に対応する第3及び第4のオフセット量を読み取る手段と
    を更に具備し、
    前記算出手段は、前記読み取り手段により読み取られた、前記特定された記録面に対応する第3及び第4のオフセット量と、前記第1のトラックピッチと、前記第1の目標トラックの当該第1の目標トラックが属する記録面上の前記所定トラックからの相対位置のずれとをもとに、前記第1のオフセット量を算出する
    ことを特徴とする請求項7記載のディスク記憶装置。
  9. 前記ディスクの記録面毎に、当該記録面上の前記各トラックのピッチを表す第1のトラックピッチとクロストークの影響を抑止可能な第2のトラックピッチとの間のピッチ差を表す第3のオフセット量が予め格納される不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリから、前記ディスクの記録面のうちの先頭記録面から前記特定手段により特定された記録面までの各記録面にそれぞれ対応する第3のオフセット量を読み取る手段と
    を更に具備し、
    前記算出手段は、前記読み取り手段により読み取られた、前記先頭記録面から前記特定された記録面までの各記録面にそれぞれ対応する第3のオフセット量と、前記第1のトラックピッチと、前記第1の目標トラックの当該第1の目標トラックが属する記録面上の前記所定トラックからの相対位置のずれとをもとに、前記第1のオフセット量を算出する、
    ことを特徴とする請求項7記載のディスク記憶装置。
  10. 同心円状の複数のトラックが一定のピッチで配置された少なくとも1つの記録面を有するディスクと、
    前記ディスクの記録面に対応して配置され、当該ディスクに対するデータの書き込み及び当該ディスクからのデータの読み出しに用いられるヘッドと、
    前記ヘッドのヘッド幅に対応するピッチ差であって、前記各トラックのピッチを表す第1のトラックピッチとクロストークの影響を抑止可能な第2のトラックピッチとの間のピッチ差と、ホストからのコマンドで指定される第1の目標トラックの位置とをもとに、前記ヘッドを実際に位置付けるべき目標位置の当該第1の目標トラックの所定位置からの前記ディスクの半径方向のずれを表す第1のオフセット量を算出する手段と、
    前記第1の目標トラックの位置と前記算出手段により算出された第1のオフセット量とをもとに、前記目標位置が属する第2の目標トラックと、前記目標位置の当該第2の目標トラック上の所定位置からの前記ディスクの半径方向のずれを表す第2のオフセット量とをそれぞれ決定する手段と、
    前記決定手段によりそれぞれ決定された前記第2の目標トラックの位置と前記第2のオフセット量とをもとに、前記第2の目標トラック上の前記目標位置に前記ヘッドを位置付ける制御を実行するための手段と
    を具備することを特徴とするディスク記憶装置。
  11. 前記ヘッドのヘッド幅に対応する前記ピッチ差を表す第3のオフセット量が予め格納される不揮発性メモリを更に具備し、
    前記算出手段は、前記不揮発性メモリに格納されている第3のオフセット量と、前記第1の目標トラックの位置とをもとに、前記第1のオフセット量を算出することを特徴とする請求項10記載のディスク記憶装置。
  12. 同心円状の複数のサーボトラックが第1のトラックピッチで配置された少なくとも1つの記録面を有するディスクであって、当該記録面には位置情報を含むサーボ情報が前記サーボトラック毎に前記ディスクの円周方向に予め等間隔で記録されているディスクと、
    前記ディスクの記録面に対応して配置され、当該ディスクに対するデータの書き込み及び当該ディスクからのデータの読み出しに用いられるヘッドと、
    前記ヘッドによる前記ディスクへのデータ書き込みを制御する手段であって、当該データ書き込みにより前記ディスクの記録面上に形成されるデータトラックのトラックピッチが、クロストークの影響を抑止可能な第2のトラックピッチとなるように、当該データ書き込みを制御する手段と
    を具備することを特徴とするディスク記憶装置。
  13. 前記ヘッドが複合ヘッドであり、
    前記ディスクの記録面は、前記ヘッドのアジマス角度に応じて同心円状の複数の領域に区分されており、
    前記第2のトラックピッチが、前記ディスクの記録面上の前記領域毎に、少なくとも前記ヘッドのアジマス角度の違いに起因する当該ヘッドのデータ書き込み幅の違いを反映した、前記第1のトラックピッチ以上の値に予め定められている
    ことを特徴とする請求項12記載のディスク記憶装置。
  14. 同心円状の複数のトラックが一定のピッチで配置された少なくとも1つの記録面を有するディスクを備え、当該ディスクに対するデータの書き込み及び当該ディスクからのデータの読み出しが、当該ディスクの記録面に対応して配置されたヘッドにより行われるディスク記憶装置に適用されるヘッド位置決め方法であって、
    ホストからのコマンドで指定される第1の目標トラックの位置をもとに、前記ヘッドを実際に位置付けるべき目標位置の当該第1の目標トラックの所定位置からの前記ディスクの半径方向のずれを表す、クロストークの影響を抑止可能なトラックピッチが反映された第1のオフセット量を算出するステップと、
    前記第1の目標トラックの位置と前記算出された第1のオフセット量とをもとに、前記目標位置が属する第2の目標トラックと、前記目標位置の当該第2の目標トラック上の所定位置からの前記ディスクの半径方向のずれを表す第2のオフセット量とをそれぞれ決定するステップと、
    前記決定された、前記第2の目標トラックの位置と前記第2のオフセット量とをもとに、前記第2の目標トラック上の前記目標位置に前記ヘッドを位置付けるステップと
    を具備することを特徴とするヘッド位置決め方法。
  15. 前記ヘッドが複合ヘッドであり、
    前記ディスクの記録面は、前記ヘッドのアジマス角度に応じて同心円状の複数の領域に区分されており、
    前記第1のオフセット量が、前記複数の領域のうちの、前記第1の目標トラックが属する前記ディスクの記録面上の領域と、当該領域内の前記第1の目標トラックの相対位置とに応じて算出される
    ことを特徴とする請求項14記載のヘッド位置決め方法。
  16. 前記ディスクの記録面上の領域毎に、当該記録面上の前記各トラックのピッチを表す第1のトラックピッチとクロストークの影響を抑止可能な第2のトラックピッチとの間のピッチ差を表す第3のオフセット量と、当該領域内の予め定められた相対位置の所定トラックを前記第1の目標トラックとする場合における、前記ヘッドを実際に位置付けるべき目標位置の当該第1の目標トラックの所定位置からの前記ディスクの半径方向のずれを表す第4のオフセット量とが予め格納された不揮発性メモリから、前記第1の目標トラックが属する前記ディスクの記録面上の領域に対応する第3及び第4のオフセット量を読み取るステップを更に具備し、
    前記第1のオフセット量が、前記不揮発性メモリから読み取られた、前記第1の目標トラックが属する前記ディスクの記録面上の領域に対応する第3及び第4のオフセット量と、前記第1のトラックピッチと、前記第1の目標トラックの当該第1の目標トラックが属する領域内の前記所定トラックからの相対位置のずれとをもとに算出されることを特徴とする請求項15記載のヘッド位置決め方法。
  17. 前記領域毎の第3及び第4のオフセット量を前記ディスク記憶装置の製造段階で測定するステップと、
    前記測定された前記領域毎の第3及び第4のオフセット量を前記不揮発性メモリに格納するステップと
    を更に具備することを特徴とする請求項16記載のヘッド位置決め方法。
  18. 前記測定ステップは、
    前記領域毎に、当該領域から少なくとも1つのトラックを選択するステップと、
    前記選択されたトラックから“前記第1のトラックピッチ+(h−1)・ΔO”(但し、hは初期値1の変数、ΔOは予め定められた第5のオフセット量)だけ前記ディスクの半径方向にずれた位置で前記ヘッドによりデータを書き込ませるステップと、
    前記ヘッドによるデータの書き込みが前記選択されたトラックにクロストークの影響を及ぼさないかを判定するステップと、
    前記ヘッドによるデータの書き込みが前記選択されたトラックにクロストークの影響を及ぼさないと判定されるまで、前記ヘッドによりデータを書き込ませるステップを前記変数hを1ずつインクリメントしながら繰り返すステップと、
    前記ヘッドによるデータの書き込みが前記選択されたトラックにクロストークの影響を及ぼさないと判定された際の前記(h−1)・ΔOを2倍した値を、対応する領域に固有の前記第3のオフセット量として決定するステップと、
    前記決定された第3のオフセット量をもとに、対応する領域に固有の前記第4のオフセット量を決定するステップと
    を含むことを特徴とする請求項17記載のヘッド位置決め方法。
  19. 前記ディスクの記録面上の領域毎に、当該記録面上の前記各トラックのピッチを表す第1のトラックピッチとクロストークの影響を抑止可能な第2のトラックピッチとの間のピッチ差を表す第3のオフセット量が予め格納された不揮発性メモリから、前記複数の領域のうちの、前記ディスクの記録面上の先頭トラックが属する領域から前記第1の目標トラックが属する領域までの各領域にそれぞれ対応する第3のオフセット量を読み取るステップを更に具備し、
    前記第1のオフセット量が、前記不揮発性メモリから読み取られた、前記先頭トラックが属する領域から前記第1の目標トラックが属する領域までの各領域にそれぞれ対応する第3のオフセット量と、前記第1のトラックピッチと、前記第1の目標トラックの当該第1の目標トラックが属する領域内の前記所定トラックからの相対位置のずれとをもとに算出されることを特徴とする請求項15記載のヘッド位置決め方法。
  20. 前記領域毎の第3のオフセット量を前記ディスク記憶装置の製造段階で測定するステップと、
    前記測定された前記領域毎の第3のオフセット量を前記不揮発性メモリに格納するステップと
    を更に具備することを特徴とする請求項19記載のヘッド位置決め方法。
  21. 前記測定ステップは、
    前記領域毎に、当該領域から少なくとも1つのトラックを選択するステップと、
    前記選択されたトラックから“前記第1のトラックピッチ+(h−1)・ΔO”(但し、hは初期値1の変数、ΔOは予め定められた第5のオフセット量)だけ前記ディスクの半径方向にずれた位置で前記ヘッドによりデータを書き込ませるステップと、
    前記ヘッドによるデータの書き込みが前記選択されたトラックにクロストークの影響を及ぼさないかを判定するステップと、
    前記ヘッドによるデータの書き込みが前記選択されたトラックにクロストークの影響を及ぼさないと判定されるまで、前記ヘッドによりデータを書き込ませるステップを前記変数hを1ずつインクリメントしながら繰り返すステップと、
    前記ヘッドによるデータの書き込みが前記選択されたトラックにクロストークの影響を及ぼさないと判定された際の前記(h−1)・ΔOを2倍した値を、対応する領域に固有の前記第3のオフセット量として決定するステップと
    を含むことを特徴とする請求項20記載のヘッド位置決め方法。
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