JP2007164890A - 磁気記憶装置及び磁気ヘッド位置補正方法 - Google Patents

磁気記憶装置及び磁気ヘッド位置補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トラックピッチ異常によるトラックのズレを補正する。
【解決手段】サーボトラックのピッチ異常によるトラックずれ情報を記憶する記憶手段から読み出されたトラックずれ情報に基づいて、ヘッドの位置を補正する。書き込みの場合には、ライトヘッドWからコアずれ補正量で決るリードヘッドRのオントラック位置を、さらにトラックずれ補正量により補正する。
【選択図】図5

Description

本発明は、磁気記憶装置に関し、特にトラックピッチむらを補正する磁気記憶装置に関する。
磁気記憶装置あるいは磁気ディスク装置では一般に、ライトヘッドを用いて記憶媒体である磁気ディスクにデータあるいは情報を記録し、リードヘッドを用いて記録されたデータあるいは情報を再生する。近年の磁気記憶装置では、ライトヘッドとリードヘッドを兼用することなく、それぞれ別のヘッドを用いる場合が多い。ライトヘッドでデータをディスクに書き込む場合には、磁気ディスクにサーボパターンとしてあらかじめ書き込まれている位置決め情報すなわちサーボ情報をリードヘッドで読みとって、読み取ったサーボ情報に基づいてライトヘッドを所定のトラックに位置決めして、データを書き込み、隣接トラックに上書きしないようになっている。
したがって、サーボパターンは、トラックの位置を正確に指示するように、一定の送りピッチすなわちトラックピッチに従って書き込まれなければならない。しかしながら、サーボパターンをディスクに書き込む場合、トラックピッチにずれが生じることがある。このトラックピッチのずれは、サーボパターンを書き込むためにライトヘッドを移動させるボイスコイルモータの回りしぶり、あるいはサーボトラック・ライタで用いるヘッドを移動させるためのプッシュピンの当たり具合、さらには周辺環境の振動、衝撃等で生じる。なお、これは、磁気ディスク装置に組み立てた後に、磁気ディスクにサーボパターンを書き込む場合でも、あるいは磁気ディスク装置に組み立てる前の磁気ディスクにサーボパターンを書き込む場合でも、同様に起こり得ることである。
トラック幅が無視できない程度に狭くなったトラックは、使用することはできない。また、その影響は、リードヘッドとライトヘッドが別にもけられている場合には、隣接するいくつかのトラックに及ぶ。すなわち、従来、ヘッドを搭載するアームの振れ角すなわちヨー角によって起こるずれを補正するいわゆるコアずれ補正を行うことにより、ヨー角が変化してもライトヘッドが所定のトラックにオントラックするように、リードヘッドが位置するトラックを決定するようにしていた(特許文献1参照)。しかしながら、ヨー角の変化によってリードヘッドとライトヘッドとがまたぐトラック数が変化するのに加えて、トラックピッチのずれによってもリードヘッドとライトヘッドとがまたぐトラック数が変化する。したがって、リードヘッドとライトヘッドがまたぐトラックにトラック幅の狭いあるいは広いトラックがあると、コアずれ補正を行ったとしてもライトヘッドを所定のトラックに正確に位置決めすることができなくなる。
したがって、現状では、トラックピッチの異常なトラックのみならず、コアずれ補正を行っても、ライトヘッドが所定のトラックにオントラックしないトラックを不良トラックとして登録し、トラックスリップして使用しないようにしていた。
特開2000−322848号公報
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、トラックピッチ異常があった場合でも、広い範囲の不良トラックをトラックスリップすることなく、媒体を有効に活用できる磁気記憶装置及び磁気ヘッド位置補正方法を提供することである。
本発明の一態様である磁気記憶装置は、上記目的を達成するために、サーボトラックが形成された磁気記憶媒体と、リードヘッドとライトヘッドとを有するヘッドと、前記ヘッドを移動するヘッド移動手段と、サーボトラックのピッチ異常によるトラックずれ情報を記憶する記憶手段とを備え、前記記憶手段から読み出されたトラックずれ情報に基づいて、前記ヘッドの位置を補正することを特徴とする。
前記記憶手段は、不揮発性メモリ又は前記磁気記憶媒体のシステム領域とすることができる。
また、前記トラックずれ情報は、トラックのアドレスと、トラックのずれと、連続するトラックのズレを1グループとするグループ番号とを対応付けるテーブルに格納するようにできる。
さらに、前記ヘッドの位置の補正は、コアずれ情報を前記トラックずれ情報により補正することを含むようにできる。
また、本発明の他の態様である磁気ヘッド位置補正方法は、トラックピッチ異常によるトラックずれ情報を記憶し、記憶されたトラックずれ情報を用いて、オントラックすべきリードヘッドの位置を補正することを特徴とする。
本発明では、以上のように、サーボトラックのピッチ異常によるトラックずれ情報を記憶する記憶手段から読み出されたトラックずれ情報に基づいて、前記ヘッドの位置を補正するので、従来のようにトラックスリップすることなく、媒体面を有効に利用することができる。また、ヘッド位置を補正してデータが書き込まれたトラックは、隣接トラックの書き込みに干渉されることがなく、信頼性の高い磁気記憶装置を得ることができる。
図1に、本発明を実施する磁気ディスク装置100の一例の概略構成を示す。磁気ディスク装置100は、ディスク・エンクロージャ10とプリント回路基板20を有する。ディスク・エンクロージャ10は、磁気記憶媒体であるハードディスク11と、ハードディスク11を回転させるための直流モータ(DCM)13と、ハードディスク11上のデータを読み書きするヘッド15と、ヘッド15を支持するアーム16と、アーム16を回転させてヘッド15をハードディスク11の半径方向に移動させるボイスコイルモータ17と、ヘッド15により読み出されたリード信号を増幅するとともに、ヘッド15によって書き込まれるライト信号を増幅するヘッドアンプ19を備える。なお、ディスク・エンクロージャ10は、塵埃から媒体11やヘッド15を保護するため、外界との間にフィルタが配置されている。
プリント回路基板20には、直流モータ(DCM)13及びボイスコイルモータ17への供給電流を制御するサーボコントローラ27と、ヘッドアンプ19からのリード信号を受信するとともに、ライト信号を送信するリードチャネル(RDC)23と、データを処理するハードディスク・コントローラ21と、データバッファ22と、制御を行うマイクロコントロール・ユニット25とが配置される。ハードディスク・コントローラ21は、ホストコンピュータ30に対しては、データを送信するとともに命令を受信し、リードチャネル23に対しては、ライト信号を送信し、リード信号を受信する。また、これらの信号は、データバッファ22にも格納される。マイクロコントロール・ユニット25は、ハードディスク・コントローラ21からアドレス情報を得て、またリードチャネル23から位置情報を得て、サーボコントローラ27、ボイスコイルモータ17、リードチャネル23を制御する。なお、ハードディスク・コントローラ21には、必要に応じて、ROM(Read Only Memory)あるいはFROM、EPROMなどのメモリ28が配置される。また、これらのメモリは、ハードディスク・コントローラ21の外に配置されてもよい。メモリ28には、例えば後述のコアずれ補正テーブルあるいはトラックずれ補正テーブルを記憶するとができる。
トラックずれを補正する本発明は、トラックピッチのむらを検出し、トラックのずれ量を測定することが前提となっている。本発明の実施の形態を説明する前に、トラックピッチのむらを検出し、トラックのずれ量を測定する磁気ディスク装置の試験方法の一例を説明する。
図3(a)に示すように、例えばMR(Magneto Resistive)ヘッド、GMR(Giant Magneto Resistive)ヘッド、TuMR(Tunneling Magneto Resistive)ヘッド等のヘッド15であって、リードヘッド15Rとライトヘッド15Wとをそれぞれ持つ場合には、直線上に配置されたリードヘッド15Rとライトヘッド15Wとの間に物理的な間隔が生じる。これは、水平磁気記録あるいは垂直磁気記録のいずれに対応するヘッドであっても同様である。
このようなヘッド15を用いる場合、ヘッド15のオントラック位置の変更には、通常ロータリー式のVCMによるヘッド位置制御が行われている。具体的には、図3(b)に示すように、アーム16の先端に配置された磁気ヘッド15が、ボイスコイルモータにより駆動されるアーム16の回動に伴い、磁気ディスク11の半径方向に円弧の軌跡を描いて移動する。図のOは、磁気ヘッドの回転中心を表す。
図からわかるように、トラックは同心円状に形成されているので、リードヘッド15Rがトレースするトラックと、ライトヘッド15Wがトレースするトラックとは異なることになる。図3(b)では、実線がライトヘッドが位置するトラックであり、点線がリードヘッドが位置するトラックを示す。例えば、リードヘッド15Rとライトヘッド15Wとの間隔が5μm〜10μmであったとしても、トラックピッチは、0.2〜0.3μmであるので、リードヘッド15Rとライトヘッド15Wとは、多くのトラックをまたぐことになる。さらに、アームの振れによって、トラックの接線とヘッドの中心線との角度であるヨー角の大きさが変化し、リードヘッド15Rとライトヘッド15Wとがまたぐトラックの数、すなわちコアずれの大きさも変化する。したがって、従来から、ヨー角の大きさに対応して、コアずれ補正の量を変化させるように制御している。
このようなヘッドを用いる磁気ディスク装置では、サーボパターンの書き込み時の送りピッチのむら等に起因するトラックピッチ異常があると、さらにトラックピッチ異常に起因するトラックのずれが生じる。
次に、図3を参照して、トラックずれを検出する試験工程について説明する。図3は、サーボパターンが書き込まれたディスクのトラックを図式的に示すもので、図3の上部の番号はトラック番号を示し、縦方向にトラック0〜13を示す。トラック6のピッチが通常の幅より狭くなっている。(a)〜(i)は、データライト時のライトヘッドWとリードヘッドRとの関係を示す。ライトヘッドWとリードヘッドRとを結ぶ矢印付の線分は、コアずれ補正量を表す。
(a)〜(e)は、それぞれ偶数トラック0、2、4、6を書き込む場合を示し、(f)〜(i)は、それぞれ奇数トラックT、T、T、Tを書き込む場合を示す。さらに、図面の下部に、ライトヘッドWによりデータが書き込まれた位置をトラックライト位置WPとして示す。また、ライトデータを読み出すためにリードヘッドが位置するリード位置をトラックリード位置RPとして示す。
試験工程が始まると、まず、サーボパターンによって定められるトラックのうち、偶数トラック0、2、4、・・・に対して、それぞれ異なる所定のデータを書き込む。
本例では、コアずれ補正量は5トラック分であるので、(a)のトラック0にデータを書き込むときには、リードヘッドRをトラック5にオントラックして行う。次に、(b)リードヘッドRをトラック7にオントラックして、トラック2にデータを書き込む。さらに、(c)リードヘッドRをトラック9にオントラックして、トラック4にデータを書き込む。以下、(d)(e)と、ライトヘッドWをライトすべきトラックに位置決めするために、コアずれ補正量を考慮してリードヘッドを位置決めして、データを所定のトラックに書き込んでゆく。このようにして、ディスク上のすべての偶数トラックに対してデータを書き込む。
ここで、(b)のリードヘッドRをトラック7にオントラックして、トラック2にデータを書き込む場合、トラック6がトラックピッチが狭くなっているので、ライトヘッドはトラック2に正確にオントラックされないで、トラック1とトラック2をまたいでデータが書き込まれてしまう。次の(c)のトラック4にデータを書き込む場合も同様に、トラックピッチが狭くなったトラック6を挟むので、トラック4に書き込まれるべきデータは、トラック3とトラック4をまたぐように書き込まれる。(d)のトラック6に書き込むときは、トラック6が狭いので、トラック5にはみでてデータが書き込まれる。次の(e)のトラック8にデータを書き込むときには、トラックピッチ異常のトラックをまたぐことがないので、リードヘッドRをトラック13にオントラックさせると、トラック8に正常に書き込まれる。
すべての偶数トラックへのデータライトが終了、すなわちトラックT0から最後のトラックまで、ひとつおきにデータをライトし終われば、次に、奇数トラックT1、T3、T5・・・にデータを書き込む。
(f)のトラック1には、トラック6にリードヘッドRをオントラックすることにより、正確にデータが書き込まれる。トラック6は狭くなっているが、リードヘッドRは、トラック6にオントラックすることができる。(g)のトラック3は、トラック8にリードヘッドRをオントラックして、書き込まれる。この場合狭いトラック6をまたぐので、ライトヘッドWは、トラック3にオントラックせず、トラック2とトラック3とをまたいで、データを書き込むことになる。(h)のトラック5についても同様、データはトラック4とトラック5をまたいで書き込まれる。(i)のトラック7では、リードヘッドは、トラック12にオントラックされ、狭いトラック6をまたぐことはないので、正しくライトヘッドがオントラックされて、正常に書き込まれる。このようにして、すべての奇数のトラックにデータを書き込む。すべてのトラックにデータを書き込んだ結果を、トラックライト位置WPとして示す。図からわかるように、データが書き込まれたトラックWP2〜WP6は、サーボパターンが示すトラック2〜6に正確に位置づけられないで、隣接するトラックにまたがって形成されている。
このようにして、すべてのトラックにデータが書き込まれると、次に、トラック0から順に読み出す。トラック0から順に読み出すときのリードヘッドの位置は、リード位置RPとして示されている。
トラック0には、リードヘッドがオントラックして、正常にトラック0に書き込まれたデータがリードされる。トラック1では、偶数トラックのライトにより、ラック2に書き込まれるべきデータの一部がトラック1に書き込まれるが、次のステップ2における奇数トラックのライトで上書きされているので、トラック1に書き込まれたデータが正常に読み出される。
しかしながら、トラック2を読み出す場合には、トラック2には、トラック2に書き込まれたデータとトラック3に書き込まれたデータが混在している(ライト位置WP参照)ので、エラーレートが高くなり正常に読み出すことはできない。したがって、トラック2にはエラーがあると判断され、エラー個所として登録される。
同様に、トラック3〜トラック6まで、隣接するトラックのデータが混在して、リードエラーとなる。トラック8からは、正常な読み出しが行われる。以上のように、サーボパターンのライトエラーによりトラックピッチが狭くなると、トラックピッチが狭いトラックのみならず、当該トラックピッチが狭いトラックをまたいでコアずれ補正を行うトラックにも悪影響を及ぼす。これは、トラックピッチが広くなる場合も同様である。
次に、異常トラックのずれ量の測定を説明する。すべてのトラックについてリードエラーのチェックが終了すると、最初にエラーが出たトラックを測定すべきターゲットトラックとして選択して、ターゲットトラックの位置を測定する。測定方法としては、リードヘッドのオフセットマージンを利用する方法、あるいはリード信号のAGC(Automatic Gain control)ゲインを利用する方法がある。
リードヘッドのオフセットマージンを利用してトラック位置を求まる方法によると、測定対象のトラックの周囲のデータを消去した後、リードヘッドを測定対象のトラックから離れた一方の側にあるようにオフセットマージンを設定し、オフセットマージンを変化させて徐々にトラックに近づけてゆき、トラックに書き込まれたデータを読み取れるか否かを判定する。データが読み取れたら、リードヘッドを測定対象のトラックから離れた他方の側にあるようにオフセットマージンを設定し、同様の測定を繰り返す。トラックのデータを読み取れた位置の中間の位置を計算すると、それが測定対象の位置となる。
言い換えれば、この測定方法では、トラックの両側からリードヘッドを近づけながら、所定の位置でデータを読み出してエラーレートを測定し、エラーレートが目標値に達するあるいは超える点を探す。エラーレートが目標値に達するあるいは超える点は2点あるので、2点の中央が求めるトラックの位置となる。
リード信号のAGCゲインを利用して、ターゲットトラックの位置を求める方法によると、まず前述のオフセットマージンを利用する方法と同様に、ターゲットトラックにのみデータが書き込まれ、その周囲にはデータがないという状態を形成する。その後、トラックから離れたオフセット位置に、リードヘッドを位置決めし、データを読み出し、得られたリード信号に対するAGC回路のゲインを読み取る。トラックから離れた位置では、AGC回路のゲインは最大値をとり、順次トラックに近づくにつれて、得られたリード信号に対するAGCゲインの値は小さくなる。オントラックした位置では、信号出力は最大となり、したがってAGCゲインは最小となる。このようなAGCゲインの変化から、ターゲットトラックの位置が求められる。
このようにして、すべてのエラートラックでずれ量を測定し終わると、ずれが検出されたトラックの番号あるいはアドレスともにそのずれ量を、トラックずれ補正テーブルに格納して保存する。トラックずれ補正テーブルは、コアずれ補正量が格納されているテーブルとともに格納することもできる。
以上のように、トラックピッチのむらによりデータが書き込まれるトラックにずれが発生した場合であっても、そのずれ量が正確に求めることができる。本発明は、得られたずれ量に基づいて、データを書き込むトラックを補正し、さらにはデータを読み出すトラックを補正するものである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
まず、図4(a)(b)に、本発明の実施の形態で使用するコアずれ補正テーブルと、トラックずれ補正テーブルの一例を示す。コアずれ補正テーブルは、図4(a)に示すように、例えば500トラックごとにコアずれ量を計測して作成されたテーブルである。テーブルにないトラックにおけるコアずれ補正量は、直線補間をして求める。図3では、説明を簡単にするために、トラック0におけるずれ補正量である5トラックを、その他のトラックに共通する値としたが、厳密にはトラックごとに直線補間をして算出するずれ量を採用する必要がある。なお、ずれ量を500トラックごとに計測するのは単なる一例であり、これに限定するものではない。また、ずれ量をすべてのトラックで測定してもよいことはもちろんである。
図5(b)に示すトラックずれ補正テーブルの一例からわかるように、ずれ量が同じで連続するトラックを一つのグループにまとめて、グループ番号を付して管理する。図5(b)では、トラック2〜6が、ずれ量が0.5トラックで、グループ1に属するものとされている。
図5に、本発明の実施形態の概要を図式的に示す。図5は、本発明によるトラックずれ補正を行って、各トラックにデータを書き込んだ結果を示す。図面下部に示した補正後のトラック位置CPからわかるように、トラック0〜トラック6は、トラックずれがなく所定の位置に書き込まれ、隣接するトラックと干渉することがない。すなわち、単にコアずれ補正のみを行った図3のものとは異なり、奇数トラックを先に書き込んで偶数トラックを後に書き込むようにしても、書き込まれているデータを上書きするようなことはない。したがって、図3の場合には、読み出しエラーとなったトラック2〜トラック6についても、データを正常に読み出すことができる。また、トラック7以降は、トラック6のトラックピッチ異常の影響を受けて、書き込み位置がずれるが、隣接するトラックと干渉することがないので、リードヘッドの読み出し位置を同じ量だけずらずようにして読み出せば、正常にデータを読み出すことができる。
図5を参照して、さらに具体的に説明する。図4(a)(b)に示した補正テーブルを使用するものとして、トラック0におけるコアずれ補正量は5トラックであり、トラックピッチが狭くなったトラック6のピッチは0.5トラックで、したがってトラックずれ補正量は0.5トラックである。なお、図5においても、説明を簡単にするために、トラック0以外のトラックに対してもコアずれ補正量は5トラックとする。
トラック0にデータを書き込む場合、コアずれ補正量は5トラックであるので、リードヘッドRをトラック5にオントラックさせることによって、ライトヘッドWがトラック0にオントラックして、トラック0にデータが書き込まれる。トラック1についても同様に、リードヘッドRをトラック6にオントラックさせることによって、ライトヘッドWがトラック1にオントラックしデータが書き込まれる。トラック6は、トラックピッチが狭くなっているが、リードヘッドをオントラックさせることは十分可能である。
次のトラック2にデータを書き込む場合には、トラックピッチが狭くなったトラック6がライトヘッドWとリードヘッドRの間に位置するので、コアずれ補正とともにトラックずれ補正を行う。つまり、コアずれ補正量の5トラックとトラックずれ補正量の0.5トラックの和である5.5トラック分だけ、リードヘッドRの位置を補正する。言い換えれば、トラック2にライトヘッドをオントラックさせるために、従来はコアずれ補正量の5トラックを加えたトラック7にリードヘッドをオントラックさせていたのに対して、本実施形態では、さらにトラックずれ補正量である0.5トラックを加算して、トラック7.5にリードヘッドをオントラックさせる。トラック7.5にリードヘッドをオントラックさせると、ライトヘッドはちょうどトラック2にオントラックされ、データをトラック2に正しく書き込むことができる。
以下、トラック3〜トラック6までは、トラックピッチが狭くなったトラック6がライトヘッドWとリードヘッドRの間に位置するので、トラック2に書き込む場合と同様に、リードヘッドの位置を、コアずれ補正量+トラックトラックずれ補正量で補正する。
さらに、トラック7以降も、隣接するトラックを上書きすることのないように、コアずれ補正量+トラックトラックずれ補正量だけ、リードヘッドRの位置を補正して書き込む。
図5の補正後のトラック位置CPからわかるように、トラック0〜トラック6については、データを読み出す際には、リードヘッドRの位置補正をする必要はないが、トラック7以降は、データ読み取りに際しても、トラックずれ補正量である0.5トラック分だけリードヘッドRの位置を補正して、データを読み取る必要がある。
以下、具体的なトラックに対して、本実施形態の書き込みあるいは読み出し動作を説明する。
(例1)トラック4への書き込み
図6に、トラック4への書き込み動作のフローを示す。トラック4への書き込み命令があると、まずコアずれ補正テーブル(図4(a))から書き込むべき目的トラックであるトラック4のコアずれ補正量を読み出す(ステップS41)。コアずれ補正テーブルは、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリあるいはハードディスクのシステム領域に格納されている。トラック4は、コアずれ補正テーブルには記載されていないので、そのコアずれ補正量を直線補間の計算をして求める(ステップS42)。
すなわち、トラック4は、トラック0とトラック500の間にあり、トラック0のコアずれ補正量は、5トラックであり、トラック500のコアずれ補正量は、3トラックであるから、トラック4のコアずれ補正量は、
[(5−3)/(0−500)]×(4−0)+5=4.984
として求められる。
次に、トラックずれ補正テーブル(図4(b))から、トラック4のトラックずれ補正量を読み出す(ステップS43)。トラック4は、グループ1に属しているので、グループ1のずれ量0.5トラックが、トラック4のトラックずれ補正量となる。なお、コアずれ補正テーブルは、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリあるいはハードディスクのシステム領域に格納されることができる。
ライトヘッドをオントラックさせるべきトラック4のコアずれ補正量とトラックずれ補正量が求まると、求めたコアずれ補正量とトラックずれ補正量に基づいて、リードヘッドのオントラック位置を決定する(ステップS44)。具体的には、トラック4とコアずれ補正量4.984とトラックずれ補正量0.5との和9.484が、リードヘッドをオントラックさせる位置を与える。
リードヘッドのオントラック位置が決ると、リードヘッドをオントラック位置であるトラック9.484に向けてシークする(ステップS45)。リードヘッドをトラック9.484にオントラックさせた後、トラック4のセクタへデータを書き込む(ステップS46)。このようにしてトラック4に正常にデータが書き込まれる。
(例2)トラック4からの読み出し
図7にトラック4からの読み出し動作のフローを示す。読み出し動作は、書き込み動作とは異なり、コアずれ補正は必要がないので、読み出し命令があると、トラックずれ補正テーブル(図4(b))から、読み出すべきトラック4に対応するグループ番号を読み出す(ステップS51)。トラック4が属するグループはグループ1である。
次に、トラックずれ補正量を計算して、リードヘッドのオントラック位置を計算するが、トラック4はグループ1に属しており、明らかにグループ1以前にはトラックずれ補正を行うグループはないので、トラックずれ補正量は0である(ステップS52)。
したがって、トラックずれ補正を行うことなく、リードヘッドをトラック4にオントラックさせるためにシークし(ステップS53)、リードヘッドがトラック4にオントラックした後、目的トラックのセクタのデータを読み出す(ステップS54)。このようにして、トラック4からのデータの読み出しが完了する。
(例3)トラック7への書き込み
図8に、トラック7への書き込み動作のフローを示す。トラック7への書き込み命令があると、まずコアずれ補正テーブル(図4(a))から、書き込むべきトラック7のコアずれ補正量を読み出す(ステップS71)。トラック7は、コアずれ補正テーブルには記載されていないので、そのコアずれ補正量を直線補間の計算をして求める(ステップS72)。
すなわち、トラック7は、トラック0とトラック500の間にあり、トラック0のコアずれ補正量は、5トラックであり、トラック500のコアずれ補正量は、3トラックであるから、トラック7のコアずれ補正量は、
[(5−3)/(0−500)]×(7−0)+5=4.972
として求められる。
次に、トラックずれ補正テーブル(図4(b))から、トラック7のトラックずれ補正量を読み出す(ステップS73)。トラック7は、グループ1とグループ2との間にあるので、グループ1のずれ量0.5トラックが、トラック7のトラックずれ補正量となる。
ライトヘッドをオントラックさせるべきトラック7のコアずれ補正量とトラックずれ補正量が求まると、求めたコアずれ補正量とトラックずれ補正量に基づいて、リードヘッドのオントラック位置を決定する(ステップS74)。具体的には、トラック7とコアずれ補正量4.972とトラックずれ補正量0.5との和12.472が、リードヘッドをオントラックさせる位置を与える。
リードヘッドのオントラック位置が決ると、リードヘッドをオントラック位置であるトラック12.472に向けてシークする(ステップS75)。リードヘッドをトラック12.472にオントラックさせた後、目的のセクタへデータを書き込む(ステップS76)。このようにしてトラック7に正常にデータが書き込まれる。なお、次のトラック7のデータを読み出す動作からもわかるように、トラック7は、媒体上ではトラック7.5となっている。
(例4)トラック7からの読み出し
図9に,トラック7からの読み出し動作のフローを示す。読み出しは、書き込みとは異なり、コアずれ補正は必要がないので、読み出し命令があると、トラックずれ補正テーブル(図4(b))から、読み出すべきトラック7に対応するグループ番号を読み出す(ステップS81)。トラック7が属するグループはなく、トラック7は、グループ1とグループ2の間にある。
次に、トラックずれ補正量を計算して、リードヘッドのオントラック位置を計算する。トラック7はグループ1とグループ2の間にあり、グループ1のトラックずれの影響を受けるので、トラックずれ補正量は0.5である。したがって、リードヘッドのオントラック位置は、7+0.5=7.5となる(ステップS82)。
したがって、リードヘッドをトラック7.5にオントラックさせるためにシークし(ステップS23)、リードヘッドがトラック7.5にオントラックした後、そのトラックのセクタのデータを読み出す(ステップS24)。このようにして、トラック7からのデータの読み出しが完了する。
(例5)トラック600への書き込み
図10に、トラック600への書き込み動作のフローを示す。トラック600への書き込み命令があると、まずコアずれ補正テーブル(図4(a))から、書き込むべきトラック7のコアずれ補正量を読み出す(ステップS611)。トラック600は、コアずれ補正テーブルには記載されていないので、そのコアずれ補正量を直線補間の計算をして求める(ステップS612)。
トラック600は、トラック500とトラック1000の間にあり、トラック500のコアずれ補正量は、3トラックであり、トラック1000のコアずれ補正量は、1.2トラックであるから、トラック600のコアずれ補正量は、
[(3−1.2)/(500−1000)]×(600−500)+3=2.64
として求められる。
次に、トラックずれ補正テーブル(図4(b))から、トラック600のトラックずれ補正量を読み出す(ステップS613)。トラック600は、グループ2に属しているので、グループ1とグループ2のずれ量の和0.5+0.25=0.75トラックが、トラック600のトラックずれ補正量となる。
ライトヘッドをオントラックさせるべきトラック600のコアずれ補正量とトラックずれ補正量が求まると、求めたコアずれ補正量とトラックずれ補正量に基づいて、リードヘッドのオントラック位置を決定する(ステップS614)。具体的には、トラック600とコアずれ補正量2.64とトラックずれ補正量0.75との和603.39が、リードヘッドをオントラックさせる位置を与える。
リードヘッドのオントラック位置が決ると、リードヘッドをオントラック位置であるトラック603.39に向けてシークする(ステップS615)。リードヘッドをトラック603.39にオントラックさせた後、ライトヘッドにより目的のセクタへデータを書き込む(ステップS616)。このようにしてトラック600に正常にデータが書き込まれる。なお、次のトラック600のデータを読み出す動作からもわかるように、トラック600は、媒体上ではトラック600.5となっている。
(例6)トラック600からの読み出し
図11に,トラック600からの読み出し動作のフローを示す。読み出し命令があると、トラックずれ補正テーブル(図4(b))から、読み出すべきトラック7に対応するグループ番号を読み出す(ステップS621)。トラック600はグループ2に属していることがわかる。
次に、トラックずれ補正量を計算して、リードヘッドのオントラック位置を計算する。トラック600はグループ2に属しているが、グループ1のトラックずれの影響を受けるのみで、トラックずれ補正量は0.5である。したがって、リードヘッドのオントラック位置は、600+0.5=600.5となる(ステップS622)。
したがって、リードヘッドをトラック600.5にオントラックさせるためにシークし(ステップS23)、リードヘッドがトラック600.5にオントラックした後、そのトラックのセクタのデータを読み出す(ステップS24)。このようにして、トラック600からのデータの読み出しが完了する。
(例7)トラック700への書き込み
図12に、トラック700への書き込み動作のフローを示す。トラック700への書き込み命令があると、まずコアずれ補正テーブル(図4(a))から、書き込むべきトラック7のコアずれ補正量を読み出す(ステップS711)。トラック700は、コアずれ補正テーブルには記載されていないので、そのコアずれ補正量を直線補間の計算をして求める(ステップS712)。
トラック700は、トラック500とトラック1000の間にあり、トラック500のコアずれ補正量は、3トラックであり、トラック1000のコアずれ補正量は、1.2トラックであるから、トラック700のコアずれ補正量は、
[(3−1.2)/(500−1000)]×(700−500)+3=2.28
として求められる。
次に、トラックずれ補正テーブル(図4(b))から、トラック700のトラックずれ補正量を読み出す(ステップS713)。トラック700は、グループ2とグループ3との間にあるので、グループ1とグループ2のずれ量の和0.5+0.25=0.75トラックが、トラック700のトラックずれ補正量となる。
ライトヘッドをオントラックさせるべきトラック700のコアずれ補正量とトラックずれ補正量が求まると、求めたコアずれ補正量とトラックずれ補正量に基づいて、リードヘッドのオントラック位置を決定する(ステップS714)。具体的には、トラック700とコアずれ補正量2.28とトラックずれ補正量0.75との和703.03が、リードヘッドをオントラックさせる位置を与える。
リードヘッドのオントラック位置が決ると、リードヘッドをオントラック位置であるトラック703.03に向けてシークする(ステップS715)。リードヘッドをトラック703.03にオントラックさせた後、ライトヘッドにより目的のセクタへデータを書き込む(ステップS716)。このようにしてトラック700に正常にデータが書き込まれる。なお、次のトラック700のデータを読み出す動作からもわかるように、トラック700は、媒体上ではトラック700.75となっている。
(例8)トラック700からの読み出し
図13に,トラック700からの読み出し動作のフローを示す。読み出し命令があると、トラックずれ補正テーブル(図4(b))から、読み出すべきトラック700に対応するグループ番号を読み出す(ステップS721)。トラック700はグループ2とグループ3との間にある。
次に、トラックずれ補正量を計算して、リードヘッドのオントラック位置を計算する。トラック700はグループ2とグループ3との間にあり、グループ1とグループ2のトラックずれの影響を受けるのみで、トラックずれ補正量は0.5+0.25=0.75である。したがって、リードヘッドのオントラック位置は、700+0.75=700.75となる(ステップS722)。
したがって、リードヘッドをトラック700.75にオントラックさせるためにシークし(ステップS23)、リードヘッドがトラック700.75にオントラックした後、そのトラックのセクタのデータを読み出す(ステップS24)。このようにして、トラック700からのデータの読み出しが完了する。
以上、具体例で説明した、書き込み動作と読み出し動作のフローをまとめると、図14及び図15のようになる。
図14に示す書き込み動作のフローによると、書き込み命令があると、まずコアずれ補正テーブルから書き込むべき目的トラックのコアずれ補正量を読み出す(ステップS11)。コアずれ補正テーブルにない目的トラックについては、そのコアずれ補正量を直線補間の計算をして求める(ステップS12)。なお、コアずれ補正テーブルあるいはトラックずれ補正テーブルは、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリあるいはハードディスクのシステム領域に格納されることができる。
次に、トラックずれ補正テーブルから、目的トラックのトラックずれ補正量を読み出す(ステップS13)。目的トラックがあるグループnに属している場合、そのグループの番号n以下の番号をもつグループ1〜nのずれ量の和を目的トラックのトラックずれ補正量とする。例えば、トラック600の場合は、トラックずれ補正量は、0.5+0.25である。目的トラックがグループ(n−1)とグループnの間にある場合、グループ1〜(n−1)のずれ量の和を目的トラックのトラックずれ補正量とする。例えば、トラック700の場合は、トラックずれ補正量は、0.5+0.25である。
ライトヘッドをオントラックさせて書き込むべき目的トラックのコアずれ補正量とトラックずれ補正量が求まると、求められたコアずれ補正量とトラックずれ補正量に基づいて、リードヘッドのオントラック位置が決定される(ステップS14)。具体的には、目的トラックにコアずれ補正量とトラックずれ補正量とを加算したものがリードヘッドをオントラックさせる位置を与える。
リードヘッドのオントラック位置が決ると、リードヘッドをオントラック位置に向けてシークする(ステップS15)。リードヘッドをオントラックさせた後、目的トラックのセクタへデータを書き込むこと(ステップS16)によって、書き込みが完了する。
図15に読み出しフローを示す読み出し動作は、書き込み動作とは異なり、コアずれ補正は必要がないので、読み出し命令があると、最初にトラックずれ補正テーブルから、読み出すべき目的トラックに対応するグループ番号を読み出す(ステップS21)。目的トラックに対応するグループ番号とは、目的トラックが属するグループがあれば、そのグループの番号であり、目的トラックが属するグループがなければ、目的トラックを挟むグループの番号である。
次に、目的トラックに対応するグループ番号から、トラックずれ補正量を計算して、リードヘッドのオントラック位置を計算する(ステップS22)。目的トラックが属するグループnがある場合は、そのグループ番号nより1つ前のグループ(n−1)までのトラックずれ補正量の和が、求めるトラックずれ補正量となる。例えば、トラック600のデータを読み出す場合、トラック600は、グループ2に属するから、グループ1のトラックずれ補正量の0.5トラックが求めるトラックずれ補正量となる。トラック4の場合は、グループ1に属すので、グループ0は存在しないことから、トラックずれ補正量は0である。目的トラックが属するグループがなく、目的トラックがグループ(n−1)とグループnとの間にある場合には、グループ(n−1)までのトラックずれ補正量の和が、求めるトラックずれ補正量となる。例えば、トラック700のデータを読み出す場合には、求めるトラックずれ補正量は0.5+0.25となる。
トラックずれ補正量が求まると、リードヘッドを目的トラックにオントラックさせるためにシークする(ステップS23)。リードヘッドが目的トラックにオントラックした後、目的トラックのセクタのデータを読み出して(ステップS24)、読み出し動作が完了する。
トラックずれ補正テーブルは、前述のように、サーボデータの書き込み後の試験により得られたデータが格納されるもので、適当な記憶装置に記憶される。記憶装置の例としては、書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリなどのメモリ28(図1)あるいは媒体のシステム領域がある。なお、メモリが配置される場所は特に限定されることなく、プリント回路板20に配置しても、ディスク・エンクロージャ10に配置してもよい。
書き換え可能な不揮発性メモリを有する場合は、製造後の試験で、機種固有のずれを含めて、コアずれ補正テーブルとトラックずれ補正テーブルが不揮発性メモリに記憶される。図16に、この場合の磁気ディスク装置の起動動作のフローを示す。磁気ディスク装置の電源が投入されると、まず、起動処理が開始し、モータの回転、ヘッドの媒体へのロード等が行われる(ステップS101)。これに続いて、不揮発性メモリに保存されたコアずれ補正テーブルとトラックずれ補正テーブルを読み込み(ステップS102)、コアずれ補正テーブルとトラックずれ補正テーブルを主メモリに展開する(ステップS103)。そして、その後の書き込み/読み出しにコアずれ補正テーブルとトラックずれ補正テーブルを使用する(ステップS104)。
図17に、媒体のシステム領域に補正テーブルをもつ場合の起動動作のフローを示す。磁気ディスク装置の電源が投入されると、まず、起動処理が開始し、モータの回転、ヘッドの媒体へのロード等が行われる(ステップS201)。これに続いて、装置内のROMより、デフォルトのコアずれ補正テーブルを読み込む(ステップS202)。さらに、媒体のシステム領域内に保存したコアずれ補正テーブルとトラックずれ補正テーブルを読み込む(ステップS203)。ROMに保存されたコアずれ補正テーブルには、一般的に使用されるコアずれ補正量が格納されており、媒体のシステム領域内に保存されたコアずれ補正テーブルには、当該機種に固有のコアずれ補正量が格納される。
次いで、コアずれ補正テーブルとトラックずれ補正テーブルすべてが、主メモリに展開される(ステップS204)。そして、その後の書き込み/読み出しにコアずれ補正テーブルとトラックずれ補正テーブルを使用する(ステップS205)。
本発明の一実施形態である磁気記憶装置の概要を示す図である。 (a)は、本発明に使用する磁気ヘッドを模式的に示す図であり、(b)は、磁気ヘッドの動作を説明する図である。 本発明の補正対象であるトラックずれを検出する試験工程の一例を説明する図である。 (a)は、コアずれ補正テーブルの一例を示すずであり、(b)は、トラックずれ補正テーブルの一例を示す図である。 本発明に従って、トラックずれが補正されてデータが書き込まれる動作を説明する図である。 トラック4への書き込み動作のフローを示す図である。 トラック4からの読み出し動作のフローを示す図である。 トラック7への書き込み動作のフローを示す図である。 トラック7からの読み出し動作のフローを示す図である。 トラック600への書き込み動作のフローを示す図である。 トラック600からの読み出し動作のフローを示す図である。 トラック700への書き込み動作のフローを示す図である。 トラック700からの読み出し動作のフローを示す図である。 一般のトラックへの書き込み動作のフローを示す図である。 一般のトラックからの読み出し動作のフローを示す図である。 トラックずれ補正テーブルを記憶したメモリを有する磁気記録装置の起動動作を説明する図である。 トラックずれ補正テーブルを記憶した媒体のシステム領域を有する磁気記録装置の起動動作を説明する図である。
符号の説明
100 磁気ディスク装置
10 ディスク・エンクロージャ
11 ハードディスク
13 直流モータ
15 ヘッド
16 アーム
17 ボイスコイルモータ
19 ヘッドアンプ
20 プリント回路基板
21 ハードディスク・コントローラ
22 データバッファ
23 リードチャネル
25 マイクロコントロール・ユニット
27 サーボコントローラ
28 メモリ
30 ホストコンピュータ

Claims (5)

  1. サーボトラックが形成された磁気記憶媒体と、
    リードヘッドとライトヘッドとを有するヘッドと、
    前記ヘッドを移動するヘッド移動手段と、
    サーボトラックのピッチ異常によるトラックずれ情報を記憶する記憶手段と
    を備え、
    前記記憶手段から読み出されたトラックずれ情報に基づいて、前記ヘッドの位置を補正することを特徴とする磁気記憶装置。
  2. 前記記憶手段は、不揮発性メモリ又は前記磁気記憶媒体のシステム領域であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  3. 前記トラックずれ情報は、トラックのアドレスと、トラックのずれと、連続するトラックのズレを1グループとするグループ番号とを対応付けるテーブルに格納されることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気記憶装置。
  4. 前記ヘッドの位置の補正は、コアずれ情報を前記トラックずれ情報により補正することを含むこと特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁気記憶装置。
  5. トラックピッチ異常によるトラックずれ情報を記憶し、
    記憶されたトラックずれ情報を用いて、オントラックすべきリードヘッドの位置を補正することを特徴とする磁気ヘッド位置補正方法。
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