JP2022143538A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022143538000001
【課題】ポストコードのライトに関する処理の効率を向上させること。
【解決手段】磁気ディスクの半径方向には、第1の記憶領域と、複数のトラックが設定される第2の記憶領域と、が設けられている。第1の記憶領域には第2の記憶領域の分の複数のポストコードが格納されている。コントローラは、第1の記憶領域から複数のポストコードをリードして、リードされた複数のポストコードを第2の記憶領域のサーボ領域にライトする第1処理を制御する。コントローラは、第1処理では、第1のトラック上にライトヘッドが位置している状態で、第2処理と、第3処理と、の両方を実行する制御を実行する。第2処理は、リードされた複数のポストコードのうちの第1のポストコードをサーボ領域にライトする処理である。第3処理は、ユーザデータをデータ領域にライトするかまたはユーザデータをデータ領域からリードする処理である。
【選択図】図9

Description

本実施形態は、磁気ディスク装置に関する。
従来、磁気ディスク装置において、各トラック上にポストコード(Post Code)がライトされる方式がある。ポストコードは、各トラックのRRO(Repeatable Runout)を補正するためのデータである。RROは、理想的な形状(一例では真円)からのトラックの半径方向の位置ずれ量のうちの、磁気ディスクの回転に同期した成分である。ポストコードは、RRO Bitとも称される。
米国特許第6493173号明細書 米国特許第7365927号明細書 米国特許第10163458号明細書
一つの実施形態は、ポストコードのライトに関する処理の効率を向上させた磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、磁気ヘッドと、コントローラと、を備える。磁気ディスクの半径方向には、第1の記憶領域と、複数のトラックが設定される第2の記憶領域と、が設けられている。第1の記憶領域には複数のトラックの位置ずれを補正するための複数のポストコードが格納されている。第2の記憶領域の周方向には第3の記憶領域と第4の記憶領域とが設けられている。磁気ヘッドは、磁気ディスクに対するライトを実行するライトヘッドおよび磁気ディスクに対するリードを実行するリードヘッドを備える。コントローラは、第1の記憶領域から複数のポストコードをリードして、リードされた複数のポストコードを第2の記憶領域の第3の記憶領域にライトする第1処理を実行する制御を実行する。コントローラは、第1処理では、複数のトラックのうちの第1のトラック上にライトヘッドが位置している状態で、第2処理と、第3処理と、の両方を実行する制御を実行する。第2処理は、リードされた複数のポストコードのうちの第1のポストコードを第3の記憶領域にライトする処理である。第3処理は、ユーザデータを第4の記憶領域にライトするかまたはユーザデータを第4の記憶領域からリードする処理である。
図1は、第1の実施形態の磁気ディスク装置の構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態の磁気ディスクの構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態の磁気ディスク装置で使用されるトラック配置方法のうちのSMRを説明するための模式的な図である。 図4は、第1の実施形態の磁気ディスク装置で使用されるトラック配置方法のうちのCMRを説明するための模式的な図である。 図5は、第1の実施形態の、或るタイミングにおけるトラック配置方式の設定の一例を説明するための模式的な図である。 図6は、第1の実施形態の、図5とは別のタイミングにおけるトラック配置方式の設定の一例を説明するための模式的な図である。 図7は、第1の実施形態の磁気ディスク装置における、リードヘッドの半径位置と、ライトヘッドの半径位置と、の位置関係の一例を説明するための模式的な図である。 図8は、第1の実施形態の磁気ディスク装置における、トラックと、当該トラックのコードトラックと、の位置関係を説明するための模式的な図である。 図9は、第1の実施形態の磁気ディスク装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、第2の実施形態のライト許可条件の詳細を説明するための模式的な図である。 図11は、第2の実施形態の磁気ディスク装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図12は、第3の実施形態のポストコードの補正の処理を説明するための模式的な図である。 図13は、第3の実施形態の磁気ディスク装置においてライトと並行してRROの学習を実行するための条件を説明するための図である。 図14は、第3の実施形態の磁気ディスク装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、実施形態の磁気ディスク装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
磁気ディスク装置は、磁気ディスクと磁気ヘッドとを備える。磁気ディスクには、半径方向に複数のトラックが配置されており、各トラックに沿ってユーザデータがライトされる。磁気ディスクの周方向には、サーボ領域と、データ領域と、が設けられており、ユーザデータは、各トラック上におけるデータ領域にライトされる。サーボ領域には、磁気ヘッドの位置決めに使用される情報がライトされている。サーボ領域にライトされる当該情報は、ポストコードを含む。
複数のトラックを配置する方式としては、複数の方式が知られている。複数の方式は、CMR(Conventional Magnetic Recording)と称される方式と、SMR(Shingled Magnetic Recording)と称される方式と、を含む。以降、複数のトラックを配置する方式を、トラック配置方式、と表記する。なお、トラック配置方式は、CMRおよびSMRに限定されない。
磁気ディスク装置は、磁気ディスク装置の動作中に、磁気ディスク上の或る記憶領域におけるトラック配置方式を切り替えることが可能に構成されている。ここでは一例として、磁気ディスク装置は、CMRとSMRとの間で切り替えることができる。
或る記憶領域(対象の記憶領域と表記する)におけるトラック配置方式を切り替える場合、対象の記憶領域内の複数のトラックの配置が変わるため、対象の記憶領域にすでにライトされているポストコードのセットを、切り替え先のトラック配置方式に対応したポストコードのセットでオーバーライトする必要がある。また、対象の記憶領域をフォーマットする必要がある。フォーマットとは、ユーザデータをライトすることである。フォーマットにおいてライトされるユーザデータは、トラック配置方式の切り替え前に対象の記憶領域に格納されていたユーザデータである。フォーマットにおいてライトされるユーザデータは、オール1またはオール0であってもよい。
第1の実施形態では、磁気ディスク装置は、対象の記憶領域に設定された複数のトラック、つまり切り替え先のトラック配置方式に従って配置された複数のトラック、のそれぞれの上に磁気ヘッドを順次、位置決めする。磁気ディスク装置は、1つのトラック上に磁気ヘッドを位置決めすると、次のトラック上に磁気ヘッドを移動させる前に、サーボ領域へのポストコードのライトと、データ領域へのユーザデータのライトと、の両方を実行する。
なお、本明細書では、トラック上に磁気ヘッドを位置決めするとは、当該トラック上に磁気ヘッドを維持する制御をいう。このような制御は、トラッキング制御と称される。これに対し、磁気ヘッドを目標のトラックとは異なる位置から目標のトラック上に移動させる制御は、シーク制御と称される。
つまり、第1の実施形態では、磁気ディスク装置は、或るトラックまで磁気ヘッドを移動させるシーク制御を行う。そして、磁気ディスク装置は、磁気ヘッドを当該或るトラック上に維持するトラッキング制御を行っている状態で、ポストコードのライトと、ユーザデータのライトと、の両方を行う。当該或るトラックにおいてポストコードのライトと、ユーザデータのライトと、が完了すると、磁気ディスク装置は、次のトラックに磁気ヘッドを移動させるシーク制御を実行し、磁気ヘッドを当該次のトラック上に維持するトラッキング制御を実行しながら、ポストコードのライトと、ユーザデータのライトと、の両方を行う。
第1の実施形態と比較される技術として、対象の記憶領域内の全トラックに対してポストコードのライトを実行し、その後、対象の記憶領域内の全トラックに対してユーザデータのライトを実行する、という技術が考えられる。この技術を比較例にかかる技術と表記する。比較例にかかる技術によれば、ポストコードのライトの際と、ユーザデータのライトの際と、のそれぞれにおいて磁気ヘッドのシーク制御が必要になる。つまり、対象の記憶領域内の各トラックに対し、2回のシーク制御が必要である。
これに対し、第1の実施形態によれば、1つのトラック上に磁気ヘッドの位置を維持するトラッキング制御が実行された状態で、ポストコードのライトと、ユーザデータのライトと、の両方が実行される。よって、対象の記憶領域内の各トラックに対して1回のシーク制御が実行される。つまり、第1の実施形態によれば、比較例にかかる技術に比べてシーク制御の実行回数を減らすことができる。これによって、ポストコードのライトおよびユーザデータのライトの処理に要する時間が、比較例にかかる技術に比べて短縮される。つまり、ポストコードのライトに関する処理の効率が向上する。
以下に、各トラック配置方式を含めた第1の実施形態の詳細を説明する。
図1は、第1の実施形態の磁気ディスク装置1の構成の一例を示す図である。
磁気ディスク装置1は、ホスト40に接続される。磁気ディスク装置1は、ホスト40から、ライトコマンドまたはリードコマンドなどの、アクセスコマンドを受信することができる。また、磁気ディスク装置1は、アクセスコマンドに加えて、トラック配置方式の切り替えを要求するコマンドを受信することができる。
磁気ディスク装置1は、磁気ディスク11を備える。磁気ディスク装置1は、アクセスコマンドに応じて磁気ディスク11にデータをライトしたり磁気ディスク11からデータをリードしたりする。
データのライトまたはリードは、磁気ヘッド22を介して行われる。具体的には、磁気ディスク装置1は、磁気ディスク11のほかに、スピンドルモータ12、ランプ13、アクチュエータアーム15、ボイスコイルモータ(VCM)16、モータドライバ21、磁気ヘッド22、ハードディスクコントローラ(HDC)23、プリアンプ24、リードライトチャネル(RWC)25、プロセッサ26、RAM(Random Access Memory)27、FROM(Flash Read Only Memory)28、およびバッファメモリ29を備える。
磁気ディスク11は、スピンドルモータ12により、回転軸を中心に所定の回転速度で回転される。スピンドルモータ12の回転は、モータドライバ21により駆動される。
磁気ヘッド22は、それに備わるライトヘッド22wおよびリードヘッド22rを用いて磁気ディスク11に対するアクセスを実行する。ライトヘッド22wは、磁気ディスク11に対するライトを実行する。リードヘッド22rは、磁気ディスク11に対するリードを実行する。磁気ヘッド22は、アクチュエータアーム15の先端に取り付けられている。磁気ヘッド22は、モータドライバ21によって駆動されるVCM16により、磁気ディスク11の半径方向に沿って移動される。磁気ディスク11の回転が停止しているときなどは、磁気ヘッド22は、ランプ13上に移動される。
プリアンプ24は、磁気ディスク11からのデータのリード時に、磁気ディスク11からリードされた信号を増幅して出力し、RWC25に供給する。また、プリアンプ24は、RWC25から供給されたライト対象のデータに対応した信号を増幅して、磁気ヘッド22に供給する。
HDC23は、I/Fバスを介してホスト40との間で行われるデータの送受信の制御、バッファメモリ29の制御、および、リードされたデータの誤り訂正処理などを行う。
バッファメモリ29は、ホスト40との間で送受信されるデータのバッファとして用いられる。例えば、バッファメモリ29は、磁気ディスク11にライトされるデータを一時記憶するために用いられる。
バッファメモリ29は、例えば、高速な動作が可能な揮発性メモリによって構成される。バッファメモリ29を構成するメモリの種類は、特定の種類に限定されない。バッファメモリ29は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、またはこれらの組み合わせによって構成され得る。
RWC25は、HDC23から供給されるライト対象のデータをコード変調してプリアンプ24に供給する。また、RWC25は、磁気ディスク11からリードされプリアンプ24から供給された信号をコード復調してデジタルデータとしてHDC23へ出力する。
プロセッサ26は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ26には、RAM27、FROM(Flash Read Only Memory)28およびバッファメモリ29が接続されている。
RAM27は、例えばDRAM、SRAM、またはこれらの組み合わせによって構成される。RAM27は、プロセッサ26によって動作用のメモリとして使用される。RAM27は、ファームウェアプログラムがロードされる領域、または各種の管理データが保持される領域として使用される。
FROM28は、不揮発性メモリである。プロセッサ26は、FROM28および磁気ディスク11に予め格納されたファームウェアプログラムに従って、この磁気ディスク装置1の全体的な制御を行う。例えば、プロセッサ26は、FROM28および磁気ディスク11に予め記憶されたファームウェアプログラムをRAM27にロードし、ロードされたファームウェアプログラムに従って、モータドライバ21、プリアンプ24、RWC25、HDC23などの制御を実行する。
なお、HDC23、RWC25、およびプロセッサ26を含む構成は、コントローラ30と見なすこともできる。コントローラ30は、RAM27、FROM28、またはバッファメモリ29など、他の要素を含んでいてもよい。
図2は、第1の実施形態の磁気ディスク11の構成の一例を示す図である。磁気ディスク11の表面に形成された磁性層には、例えば出荷前にサーボライタなどによりサーボ情報がライトされている。サーボ情報は、セクタ/シリンダ情報およびバーストパターンを含む。セクタ/シリンダ情報は、磁気ディスク11の円周方向および半径方向のサーボ番地を与えることができ、磁気ヘッド22を目標トラックまで移動させるシーク制御に用いることができる。バーストパターンは、磁気ヘッド22を目標トラック上に維持するトラッキング制御に用いることができる。なお、サーボ情報は、セルフサーボライト(SSW)によって出荷後に磁気ディスク11にライトされてもよい。図2には、サーボ情報がライトされたサーボ領域の配置の一例として放射状に配置されたサーボ領域11aを示している。磁気ディスク11の半径方向には同心円の複数のトラック(例えば本図のトラック11b)が設定されている。
なお、サーボ領域11aには、上述されたサーボ情報に加えて、ポストコードもライトされる。サーボ領域11aにライトされるポストコードについては後述される。
第1の実施形態では、複数のトラック配置方式の例として、SMRおよびCMRが採用される。そして、磁気ディスク装置1は、SMRとCMRとの間で磁気ディスク11の記憶領域のトラック配置方式を切り替えることが可能に構成されている。図3および図4を参照して、SMRおよびCMRについて説明する。
図3は、第1の実施形態の磁気ディスク装置1で使用されるトラック配置方法のうちのSMRを説明するための模式的な図である。SMRは、あるトラックのデータ(第1のデータと表記する)のライトを実行し、その後に当該トラックに半径方向に隣接するトラックのデータ(第2のデータと表記する)のライトを実行する場合に、第1のデータの一部に第2のデータが重なるように、各トラックが配置される方式である。つまり、SMRによれば、磁気ディスク11の半径方向に互いに隣接する2つのトラックのうちの1つのトラックのデータが当該2つのトラックのうちの他のトラックのデータの一部に重ねてライトされる。
例えば、トラック#2のデータの一部は、トラック#1のデータが重なる。また、トラック#3のデータの一部は、トラック#2のデータが重なる。即ち、SMRによれば、1つのトラックのデータが、すでにデータがライトされた隣接トラックのデータの一部に重なることが繰り返される。
これによって、各トラックの幅、換言するとトラックピッチTP、が磁気ヘッド22のライトヘッド22wの幅(WHw)よりも狭められる。その結果、記録密度の向上が実現する。つまり、SMRによれば、後述するCMRに比べて、記憶容量を増加させることができる。
しかしながら、SMRによれば、トラックピッチTPがライトヘッド22wの幅WHwよりも狭いため、複数トラック分のデータのうちの一部を更新すると、当該更新したデータに隣接するトラックのデータが破壊される。データの破壊を防止するために、SMRによれば、当該一部のデータを含む複数トラック分のデータが一括に更新される。一括に更新される複数トラックの領域は、ゾーンまたはバンドなどと称され得る。SMRによれば、上記のような更新方法が行われることから、後述するCMRに比べて、ランダムアクセス性能が劣る。
図4は、第1の実施形態の磁気ディスク装置1で使用されるトラック配置方法のうちのCMRを説明するための模式的な図である。本図に示されるように、CMRによれば、各トラックは、半径方向に隣接するトラックと重ならないように配置される。換言すると、CMRは、磁気ディスク11の半径方向に互いに隣接する2つのトラックのデータが互いに重ならないようにライトされる方式である。CMRによれば、各トラックの幅は、ライトヘッド22wの幅(WHw)と同一であるため、任意の位置のデータを更新することができる。よって、CMRによれば、SMRよりも記憶容量が小さい反面、ランダムアクセス性能を高い。
図5は、第1の実施形態の、或るタイミングにおけるトラック配置方式の設定の一例を説明するための模式的な図である。なお、本図において、磁気ヘッド22は、磁気ディスク11に対して矢印50で示す向きに相対移動することとしている。また、本図では、周方向にはサーボ領域11aが4つ含まれていることとしているが、周方向に含まれるサーボ領域11aの数は4に限定されない。
図5に示されるように、磁気ディスク11には、ポストコード用領域100と、CMR領域110aと、SMR領域110bと、が半径方向に配列されている。各領域100、110a、110bは、複数のトラック11bによって構成される。各領域100、110a、110bの境界には、ガード領域11cが設けられている。ガード領域11cは、データがライトされない領域である。
なお、磁気ディスク11は、2以上のCMR領域110aがアロケートされ得る。また、磁気ディスク11は、2以上のSMR領域110bがアロケートされ得る。
CMR領域110aには、CMRの方式で複数のトラック11bが配置される。SMR領域110bには、SMRの方式で複数のトラック11bが配置される。
各トラック11b上の各サーボ領域11aには、ポストコード(PC)がライトされている。また、各サーボ領域11aには、サーボ情報(Srv)がライトされている。コントローラ30は、各サーボ領域11aにライトされているポストコードに基づいて、各トラック11bの位置ずれ量を補正する。
また、各トラック11b上のサーボ領域11aの間には、データ領域11dが設けられている。データ領域11dは、ユーザデータがライトされ得る領域である。CMR領域110aおよびSMR領域110bのデータ領域11dには、ユーザデータがライトされる。
ポストコード用領域100のデータ領域11dには、磁気ディスク11の、少なくともトラック11bが設定され得る全領域の分の、CMR用のポストコードのセットと、SMR用のポストコードのセットと、が格納されている。
図6は、第1の実施形態の、図5とは別のタイミングにおけるトラック配置方式の設定の一例を説明するための模式的な図である。より具体的には、図6は、図5に示された状態から範囲60のトラック配置方式をSMRからCMRに切り替えた後の、トラック配置方式の設定を示している。
図5に示された例では、範囲60には、SMRに従って配置された3つのトラック11bが設けられている。図6に示された例では、範囲60には、CMRに従って配置された2つのトラック11bが設けられている。
範囲60のトラック配置方式の切り替えによって範囲60内の各トラック11bの配置が変更されるので、コントローラ30は、トラック配置方式の切り替えに応じて範囲60のサーボ領域11a内のポストコードの入れ替え(replace)を行う。より具体的には、コントローラ30は、範囲60のサーボ領域11aに、切り替え先のトラック配置方式、即ちCMR、用のポストコードをオーバーライトする。これによって、コントローラ30は、範囲60のトラック配置方式をSMRからCMRに切り替えた後において、範囲60の2つのトラック11bの位置ずれ量を補正することが可能になる。
ポストコードの生成には多大な時間を要する。そこで、第1の実施形態では、コントローラ30は、オーバーライトに使用されるCMR用のポストコードを、ポストコード用領域100から取得する。これによって、トラック配置方式の切り替えに応じてポストコードを生成することを不要とされ、その結果、トラック配置方式の切り替えに要する時間を抑制することが可能である。
なお、磁気ディスク装置1は、トラック配置方式をCMRからSMRに切り替えることも可能である。例えば図6に示された状態から範囲60のトラック配置方式をCMRからSMRに切り替えると、トラック配置方式は、図5に示された状態になる。コントローラ30は、範囲60のトラック配置方式をCMRからSMRに切り替える場合、範囲60の分のSMR用のポストコードをポストコード用領域100からリードして、リードされた範囲60の分のSMR用のポストコードを範囲60のサーボ領域11aにオーバーライトする。これによって、コントローラ30は、範囲60のトラック配置方式をCMRからSMRに切り替えた後において、範囲60の3つのトラック11bの位置ずれ量を補正することが可能になる。
以降、範囲60のように、トラック配置方式の切り替えの対象とされた記憶領域を、対象の記憶領域、と表記する。なお、図5および図6では、対象の記憶領域の選択方法には制限が設けられていない場合について説明した。対象の記憶領域の選択方法に制限が設けられていてもよい。例えば、対象の記憶領域は、ガード領域11cによって区切られた領域の単位で選択されてもよい。また、対象の記憶領域は、ゾーンまたはバンドなどの単位で選択されてもよい。
上記されたように、磁気ディスク11の半径方向の所定の範囲に、CMR用のポストコードのセットと、SMR用のポストコードのセットと、が格納されたポストコード用領域100が設けられている。ポストコード用領域100の位置は、特定の位置に限定されない。一例では、ポストコード用領域100は、磁気ディスク11の半径方向の中央部分に設けられ得る。
図5および図6に示された例において、ポストコード用領域100は、第1の記憶領域の一例である。CMR領域110aおよびSMR領域110bは、第2の記憶領域の一例である。つまり、磁気ディスク11の半径方向に、第1の記憶領域および第2の記憶領域が設けられている。
また、図5および図6に示された例において、サーボ領域11aは、第3の記憶領域の一例である。データ領域11dは、第4の記憶領域の一例である。つまり、磁気ディスク11の周方向に、第3の記憶領域および第4の記憶領域が設けられている。
続いて、磁気ディスク11の半径方向におけるリードヘッド22rおよびライトヘッド22wの位置関係について説明する。本明細書において、磁気ディスク11の半径方向における位置を、半径位置、と表記する。
リードヘッド22rとライトヘッド22wとは、実際には互いに離間して磁気ヘッド22に設けられている。よって、リードヘッド22rの半径位置と、ライトヘッド22wの半径位置と、が互いに等しいとは限らない。さらに、リードヘッド22rの半径位置と、ライトヘッド22wの半径位置と、の位置関係は、磁気ヘッド22の位置に応じて異なる。
図7は、第1の実施形態の磁気ディスク装置1における、リードヘッド22rの半径位置と、ライトヘッド22wの半径位置と、の位置関係の一例を説明するための模式的な図である。
図7に示される例によれば、リードヘッド22rおよびライトヘッド22wは、アクチュエータアーム15が延びる方向に配列されている。そして、リードヘッド22rは、ライトヘッド22wよりもアクチュエータアーム15の回転軸に近い側に配置されている。
例えば位置Pa1では、ライトヘッド22wとリードヘッド22rとが配置された方向が半径方向と直交する。そのような場合、リードヘッド22rの半径位置とライトヘッド22wの半径位置とが互いに等しくなる。
磁気ヘッド22が位置Pa1よりも内周側の領域Ainnerに位置する場合、例えば磁気ヘッド22が位置Pa2に位置する場合、ライトヘッド22wがリードヘッド22rよりも内周側に位置する。つまり、ライトヘッド22wの半径位置は、リードヘッド22rの半径位置よりも内周側に離間している。ライトヘッド22wの半径位置とリードヘッド22rの半径位置との距離は、磁気ヘッド22の位置が位置Pa1から内周側に遠ざかるに従って大きくなる。
磁気ヘッド22が位置Pa1よりも外周側の領域Aouterに位置する場合、例えば磁気ヘッド22が位置Pa3に位置する場合、ライトヘッド22wがリードヘッド22rよりも磁気ディスク11における外周側に位置する。つまり、ライトヘッド22wの半径位置は、リードヘッド22rの半径位置よりも外周側に離間している。ライトヘッド22wの半径位置とリードヘッド22rの半径位置との距離は、磁気ヘッド22の位置が位置Pa1から外周側に遠ざかるに従って大きくなる。
このように、磁気ヘッド22の半径位置が位置Pa1と異なる場合、ライトヘッド22wの半径位置とリードヘッド22rの半径位置とが離間する。つまり、ライトヘッド22wとリードヘッド22rとはそれぞれ異なるトラック11b上に位置する。
そこで、コントローラ30は、ライトヘッド22wが位置するトラック11bの位置ずれの補正に使用するポストコードを、リードヘッド22rが位置するトラック11bにライトする。これによって、コントローラ30は、ユーザデータを磁気ディスク11にライトする際には、ライト先のトラック11bの位置ずれを補正するためのポストコードをリードヘッド22rによってリードしながらライトヘッド22wをライト先のトラック11bに位置決めすることが可能である。
以降、本明細書では、トラック#Xの位置ずれの補正に使用されるポストコードがトラック#Yにライトされる場合、トラック#Yを、トラック#Xのコードトラック、と表記する。また、トラック#Yにライトされるポストコード、即ちトラック#Xの位置ずれの補正に使用されるポストコードを、トラック#Xのポストコード、と表記する。
図8は、第1の実施形態の磁気ディスク装置1における、トラック11bと、当該トラック11bのコードトラックと、の位置関係を説明するための模式的な図である。磁気ヘッド22が位置Pb1にある場合、ライトヘッド22wは、トラック#Nのトラックセンターに位置し、リードヘッド22rは、トラック#Mのトラックセンター付近に位置している。よって、トラック#Mを、トラック#Nのコードトラックとすることができる。
磁気ヘッド22が位置Pb2にある場合、ライトヘッド22wはトラック#Mのトラックセンターに位置している。このとき、コントローラ30は、トラック#Nのポストコードを、ライトヘッド22wによってトラック#Mにライトする。
前述されたように、第1の実施形態では、コントローラ30は、ポストコードのライトの際に、フォーマットの一環として、ユーザデータのライトをも実行する。例えば、磁気ヘッド22が位置Pb2にある場合、コントローラ30は、トラック#Mのサーボ領域11aには、トラック#Nのポストコードをトラック#Mにライトし、トラック#Mのデータ領域11dには、ユーザデータをライトする。
続いて、第1の実施形態の磁気ディスク装置1の動作を説明する。
図9は、第1の実施形態の磁気ディスク装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、磁気ディスク装置1がホスト40からトラック配置方式の切り替えを要求するコマンドを受信する(S101)。コントローラ30は、当該コマンドに応じて、切り替え先のトラック配置方式のためのポストコードのセットをポストコード用領域100からリードしてバッファメモリ29に格納する制御を行う(S102)。
トラック配置方式の切り替えを要求するコマンドは、切り替え対象の範囲、つまり対象の記憶領域、を示す情報を含む。当該コマンドは、一例では、位置、サイズ、またはこれらの組み合わせによって、対象の記憶領域を示し得る。別の例では、当該コマンドは、バンドまたはゾーンの識別子などによって対象の記憶領域を示し得る。S102の処理では、対象の記憶領域の分のポストコードがポストコード用領域100からリードされてバッファメモリ29に格納される。
なお、S102から後述のS107までの処理は、第1の実施形態における第1処理の一例である。第1処理では、コントローラ30は、ポストコードのセットをポストコード用領域100からリードして、リードされたポストコードのセットを対象の記憶領域(より正確には対象の記憶領域内の複数のトラック11bのサーボ領域11a)にライトする、制御を実行する。
S102に続いて、コントローラ30は、対象の記憶領域内の全てのトラック11bのうちから1つのトラック11bを、ポストコードおよびユーザデータのライトの対象のトラック11bとして選択する(S103)。対象の記憶領域内の全てのトラック11bとは、切り替え先のトラック配置方式に従って配置される全てのトラック11bである。コントローラ30は、ポストコードおよびユーザデータのライトがまだ実行されていないトラック11bから1つのトラック11bを選択する。S103によって選択されたトラック11bを、ライト対象トラックと表記する。なお、ライト対象トラックは、第1のトラックの一例である。
続いて、コントローラ30は、ライト対象トラックに向けて磁気ヘッド22を移動させるシーク制御を実行する(S104)。そして、コントローラ30は、ライト対象トラック上にライトヘッド22wを維持するトラッキング制御を実行する(S105)。このトラッキング制御では、コントローラ30は、バッファメモリ29に格納されたポストコードのセットのうちのライト対象トラックのポストコードを使用することができる。
なお、S105の処理の時点でライト対象トラックのコードトラックにライト対象トラックのポストコードがライト済みである場合には、コントローラ30は、当該コードトラックからリードヘッド22rによってポストコードを取得して、取得したポストコードをトラッキング制御に使用してもよい。
コントローラ30は、トラッキング制御下で、サーボ領域11aへのポストコードのライトと、フォーマットの一環としてのデータ領域11dへのユーザデータのライトと、を行う制御を実行する(S106)。S106の処理においてライトされるポストコードは、ライト対象トラックをコードトラックとするトラック11bのポストコードである。コントローラ30は、ライトヘッド22wがライト対象トラックのサーボ領域11aを通過する際には、ポストコードのライトを実行し、ライトヘッド22wがライト対象トラックのデータ領域11dを通過する際には、ユーザデータのライトを実行する。コントローラ30は、ライト対象トラックの全てのサーボ領域11aにポストコードをライトし、ライト対象トラックの全てのデータ領域11dにユーザデータをライトする。
なお、S106の処理のうちの、ポストコードをサーボ領域11aにライトする処理は、第1の実施形態における第2処理の一例である。S106の処理のうちの、ユーザデータをデータ領域11dにライトする処理は、第1の実施形態における第3処理の一例である。
ライト対象トラックへのポストコードおよびユーザデータのライトが完了すると、コントローラ30は、対象の記憶領域に、ポストコードおよびユーザデータのライトが完了していないトラックが残っているか否かを判定する(S107)。
ポストコードおよびユーザデータのライトが完了していないトラックが残っている場合(S107:Yes)、S103に制御が移行する。ポストコードおよびユーザデータのライトが完了していないトラックが残っていない場合(S107:No)、第1の実施形態の動作が終了する。
このように、第1の実施形態では、コントローラ30は、ポストコード用領域100からポストコードのセットをリードして、リードされたポストコードのセットを対象の記憶領域のサーボ領域11aにライトする第1処理を実行する。第1処理では、コントローラ30は、ライト対象トラック上にライトヘッド22wを維持するトラッキング制御下で、ポストコードのサーボ領域11aへのライトと、ユーザデータのデータ領域11dへのライトと、の両方を実行する制御を実行する。
よって、ポストコードのライトに関する一連の処理において、比較例にかかる技術に比べてシーク制御の実行回数を減らすことができる。その結果、ポストコードのライトに関する一連の処理に要する時間が、比較例にかかる技術に比べて短縮される。つまり、ポストコードのライトに関する処理の効率が向上する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、ポストコードのライトは、フォーマットの一環としてのユーザデータのライトの際に実行された。ポストコードのライトのタイミングはこれに限定されない。
第2の実施形態では、ホスト40からのアクセスコマンドに応じて磁気ディスク11に対してユーザデータのライトまたはリードのアクセスを行う際に、ポストコードのライトが実行される。以下に、第2の実施形態について説明する。
トラッキング制御下でポストコードのライトをアクセスコマンドに応じたユーザデータのリードとともに行う場合、リードヘッド22rがリード先のトラック(リード対象トラック)上に位置している状態でライトヘッド22wがライト対象トラック上に位置しているという条件が満たされている必要がある。この条件を、ライト許可条件、と表記する。
図10は、第2の実施形態のライト許可条件の詳細を説明するための模式的な図である。本図においては、便宜的に、或るトラック#Pのトラックセンターの半径位置を原点と仮定し、外方向を正の向きと仮定する。
例えば、トラック#Pのトラックセンターにライトヘッド22wによってデータ(ライトデータD1と表記)がライトされた場合、ライトデータD1がライトされた範囲の幅はWである。このライトデータD1をリードヘッド22rによってリードしようとした場合、リードヘッド22rの中心は、ライトデータD1がライトされた範囲の左右の端部を所定のオフセット量Eだけオフセットして得られる範囲A1に位置している必要がある。つまり、範囲A1は、ライトデータD1のリードが可能な範囲である。リードヘッド22rの位置CRが下記の式(1)を満たす場合、ライトデータDのリードが可能である。
-(W/2-E)≦CR≦(W/2-E) ・・・(1)
これに対し、リードヘッド22rを用いてリードされる範囲A2が設計によって定められている。範囲A2は、範囲A1よりも狭い。リードヘッド22rの位置CRが-A2/2からA2/2までの範囲でデータのリードが可能にするためには、データは、-(W-A2/2-R/2+E)から(W-A2/2-R/2+E)までの範囲A3内に収まっている必要がある。図10に示されるL1は、範囲A3内において最も内周側に寄った位置にライトされたデータ(ライトデータD2と表記)のライト範囲を示している。L2は、範囲A3内において最も外周側に寄った位置にライトされたデータ(ライトデータD3と表記)のライト範囲を示している。
このようにデータのライト範囲を範囲A3内に収めるためには、ライトヘッド22wの位置CWが下記の式(2)を満たす必要がある。
-(W/2-A2/2-R/2+E)≦CW≦(W/2-A2/2-R/2+E) ・・・(2)
このCWの取り得る範囲を、ライト許可範囲と表記する。図12に示される例では、A4がライト許可範囲を示す。コントローラ30は、リードヘッド22rがリード対象トラック上に位置している状態でライトヘッド22wがライト対象トラックのライト許可範囲に位置している場合、トラッキング制御下で、ユーザデータのリードと、ポストコードのライトと、の両方を実行することができる。コントローラ30は、リードヘッド22rがリード対象トラック上に位置している状態でライトヘッド22wの位置がライト対象トラックのトラックセンターを基準とするライト許可範囲から逸脱している場合、トラッキング制御下でユーザデータのリードを実行するが、ポストコードのライトを実行しない。
図11は、第2の実施形態の磁気ディスク装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、磁気ディスク装置1がホスト40からトラック配置方式の切り替えを要求するコマンドを受信する(S201)。コントローラ30は、当該コマンドに応じて、切り替え先のトラック配置方式用のポストコードのセットをポストコード用領域100からリードしてバッファメモリ29に格納する制御を行う(S202)。
なお、第2の実施形態においては、S202~S204、S206~S214は、第1処理の一例に該当する。
磁気ディスク装置1は、以降は、アクセスコマンドの受信に応じてポストコードのライトを実行することができる。具体的には、磁気ディスク装置1がホスト40からアクセスコマンドを受信すると(S203)、コントローラ30は、アクセスコマンドに対応したアクセス先は対象の記憶領域内のトラックであるか否かを判定する(S204)。アクセスコマンドに対応したアクセス先が対象の記憶領域内のトラックではない場合(S204:No)、コントローラ30は、アクセスコマンドを実行し(S205)、S203に制御が移行する。
アクセスコマンドに対応したアクセス先が対象の記憶領域内のトラックである場合(S204:Yes)、コントローラ30は、受信したアクセスコマンドはライトコマンドであるか否かを判定する(S206)。
受信したアクセスコマンドがライトコマンドである場合(S206:Yes)、コントローラ30は、ライトコマンドによってライトが要求されたユーザデータのライト先のトラック11b(ライト対象トラックと表記)に向けて磁気ヘッド22を移動させるシーク制御を実行する(S207)。そして、コントローラ30は、ライト対象トラック上にライトヘッド22wを維持するトラッキング制御を実行する(S208)。このトラッキング制御では、コントローラ30は、バッファメモリ29に格納されたポストコードのセットのうちのライト対象トラックのポストコードを使用することができる。
なお、S208の処理の時点でライト対象トラックのコードトラックにライト対象トラックのポストコードがライト済みである場合には、コントローラ30は、当該コードトラックからリードヘッド22rによってポストコードを取得して、取得したポストコードをトラッキング制御に使用してもよい。
コントローラ30は、トラッキング制御下で、サーボ領域11aへのポストコードのライトと、ライトコマンドに従ったデータ領域11dへのユーザデータのライトと、を行う制御を実行する(S209)。S209の処理においてライトされるポストコードは、ライト対象トラックをコードトラックとするトラック11bのポストコードである。コントローラ30は、ライトヘッド22wがライト対象トラックのサーボ領域11aを通過する際には、ポストコードのライトを実行し、ライトヘッド22wがライト対象トラックのデータ領域11dを通過する際には、ユーザデータのライトを実行する。コントローラ30は、ライト対象トラックの全てのサーボ領域11aにポストコードをライトする。ライト対象トラックのデータ領域11dにライトコマンドによってライトが要求されたユーザデータをライトする。
なお、ライト対象トラックに既にポストコードがライトされている場合には、コントローラ30は、S209においては、ポストコードのライトを行わずにユーザデータのライトを実行する、制御を実行してもよい。これによって、同一のポストコードを同一のトラック11bに何度のライトすることを防止してもよい。
続いて、コントローラ30は、対象の記憶領域に、ポストコードおよびユーザデータのライトが完了していないトラックが残っているか否かを判定する(S210)。ポストコードおよびユーザデータのライトが完了していないトラックが残っている場合(S210:Yes)、S203に制御が移行する。ポストコードおよびユーザデータのライトが完了していないトラックが残っていない場合(S210:Yes)、コントローラ30は、一連の動作を終了する。
受信したアクセスコマンドがライトコマンドではない場合(S205:No)、即ち受信したアクセスコマンドがリードコマンドである場合、コントローラ30は、リードコマンドによってリードが要求されたユーザデータが格納されているトラック11b(リード対象トラックと表記)に向けて磁気ヘッド22を移動させるシーク制御を実行する(S211)。そして、コントローラ30は、リード対象トラック上にリードヘッド22rを維持するトラッキング制御を実行する(S212)。
S212のトラッキング制御下で、コントローラ30は、ライトヘッド22wが別のトラック11bのライト許可範囲内に位置しているか否かを判定する(S213)。ライトヘッド22wがライト許可範囲に位置している場合(S213:Yes)、コントローラ30は、ライトヘッド22wが位置しているトラック11bに対するサーボ領域11aへのポストコードのライトと、リード対象トラックのデータ領域11dからのユーザデータのリードと、を実行する制御を実行する(S214)。そして、S210に制御が移行する。
なお、ライト対象トラックに既にポストコードがライトされている場合には、コントローラ30は、S214においては、ポストコードのライトを行わずにユーザデータのリードを実行する、制御を実行してもよい。これによって、同一のポストコードを同一のトラック11bに何度のライトすることを防止してもよい。
ライトヘッド22wがライト許可範囲内に位置していない場合(S213:No)、コントローラ30は、リード対象トラックのデータ領域11dからユーザデータをリードする制御を実行する(S215)。そして、S210に制御が移行する。
なお、S209の処理のうちのポストコードをサーボ領域11aにライトする処理およびS214のうちのポストコードをサーボ領域11aにライトする処理は、第2の実施形態における第2処理の一例である。S209の処理のうちのユーザデータをデータ領域11dにライトする処理およびS214のうちのユーザデータをデータ領域11dからリードする処理は、第2の実施形態における第3処理の一例である。
このように、第2の実施形態によれば、第1処理では、コントローラ30は、ライト対象トラック上にライトヘッド22wを維持するトラッキング制御下で、サーボ領域11aへのポストコードのライトと、データ領域11dへのユーザデータのライトまたはデータ領域11dからのユーザデータのリードと、の両方を実行する制御を実行する。
よって、ユーザデータのライトまたはリードと並行してポストコードのライトが実行されるので、比較例にかかる技術に比べて、ポストコードのライトに関する処理の効率が向上する。
第2の実施形態によれば、磁気ディスク装置1は、ユーザデータをライトまたはリードするためのコマンドであるアクセスコマンドに応じて下記に述べる特徴的な動作を実行する。即ち、磁気ディスク装置1がホスト40からアクセスコマンドを受信すると、コントローラ30は、磁気ディスク11に対して磁気ヘッド22の位置決めを行った状態で、磁気ディスク11に対して当該アクセスコマンドに応じたアクセスを実行する、制御を行う。すると、磁気ディスク11に対して磁気ヘッド22に位置決めを行った状態でライトヘッド22wが位置するトラック11bのポストコードは、当該アクセスの前と、当該アクセスの後と、で異なる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態および第2の実施形態では、コントローラ30は、ポストコード用領域100からリードしたポストコードを対象の記憶領域内のトラック11bのサーボ領域11aにライトした。コントローラ30は、ポストコード用領域100からリードしたポストコードに対して所定の演算処理を行って、演算処理が行われた後のポストコードを対象の記憶領域のトラック11bのサーボ領域11aにライトしてもよい。
第3の実施形態では、コントローラ30は、演算処理の一例として、ポストコードの補正を実行する。具体的には、コントローラ30は、トラック#Uのポストコードをトラック#Uのコードトラックにライトする場合、ポストコード用領域100からリードされたトラック#Uのポストコードを、トラック#Uに隣接するトラック11bであるトラック#U-1の位置ずれ量に基づいて補正する。そして、コントローラ30は、補正された後のトラック#Uのポストコードをトラック#Uのコードトラックにライトする。
近年は、記録密度を向上させるために、トラック11bの間隔が狭くされる傾向がある。そして、サーボ情報によって規定されるトラック11bの間隔は、サーボ情報のライトの精度などに起因して、半径方向および周方向で変動し得る。よって、互いに隣接する2つのトラック11bが近くなり過ぎるケースが生じる。そのようなケースでは、近づき過ぎた部分にライトされたデータのリードが困難になってしまう場合がある。
第3の実施形態では、各ポストコードを隣接トラックの位置ずれ量に基づいて補正することで、トラック11b間が近くなり過ぎることに起因してデータのリードが困難になることを防止する。
以降、ポストコード用領域100からリードされたポストコードであって、補正される前のポストコードを、オリジナルのポストコード、と表記する。
図12は、第3の実施形態のポストコードの補正の処理を説明するための模式的な図である。本図を用いて、トラック#Uのポストコードを補正する処理を説明する。
コントローラ30は、トラック#Uのポストコードを対象の記憶領域にライトする前に、トラック#U-1の位置ずれ量として、トラック#U-1のRROを学習する。なお、RROを学習するとは、RROを測定する、またはRROを検出する、と換言することができる。コントローラ30は、実際のトラック#U-1の位置をリードヘッド22rによって検出し、検出された位置をトラック#U-1のRROとして取得する。
図12の(A)は、測定されたトラック#U-1の位置(Position)、即ち学習によって得られたトラック#U-1のRRO、の一例を示すグラフである。横軸は、1周分の周方向の位置を示す。なお、横軸が示す情報は、図12の(A)~(E)で共通する。
コントローラ30は、測定されたトラック#U-1のRROに基づき、トラック#U-1のポストコードを生成する。
図12の(B)は、測定されたトラック#U-1のRROに基づいて生成されたポストコードを示すグラフである。本図から、トラック#U-1のRROの符号を反転することによってトラック#U-1のポストコードが生成されていることが読み取れる。なお、トラック#U-1のポストコードの生成方法はこれに限定されない。
コントローラ30は、生成されたトラック#U-1のポストコードを用いて、トラック#Uのオリジナルのポストコードを補正する。
図12の(C)は、トラック#Uのオリジナルのポストコードの一例を示すグラフである。図12の(D)は、補正後のトラック#Uのポストコードの一例を示すグラフである。図12の(B)、(C)、(D)に示される例によれば、生成されたトラック#U-1のポストコードと、トラック#Uのオリジナルのポストコードと、の合算によって、補正されたトラック#Uのポストコードが得られる。
図12の(E)は、図12の(D)に示される補正後のトラック#Uのポストコードを用いて位置ずれを補正した場合のトラック#Uの位置の一例を示すグラフである。本図に示されるように、補正後のトラック#Uのポストコードに基づいた補正によって、実際のトラック#Uが理想的なトラック#Uに近くなっていることが読み取れる。
なお、図12を用いて説明した例では、ポストコードは、単純な加算によって補正された。補正の演算は単純な加算に限定されない。例えば、コントローラ30は、下記の式(3)に示される重み付き加算によって補正後の補正後のトラック#Uのポストコードを取得することができる。
PC_cor=(k*PCU-1+(1-k)*PC_org)/2 (3)
ただし、PCU-1は生成されたトラック#U-1のポストコードを表す。PC_orgは、トラック#Uのオリジナルのポストコードを表す。PC_corは、補正後のトラック#Uのポストコードを表す。kは、0から1までの実数の設定値である。
コントローラ30は、補正に用いられるRRO(図12の例ではトラック#U-1のRRO)の学習を、任意のタイミングで実行することができる。
一例では、コントローラ30は、RROを学習するためだけを目的としてシーク制御およびトラック制御を実行してもよい。例えば図12の例では、トラック#U-1のRROを学習するためだけを目的として、磁気ヘッド22をトラック#U-1に向けて移動させて、リードヘッド22rをトラック#U-1上に維持してもよい。
別の例では、コントローラ30は、ユーザデータまたはポストコードのライトの際にライトヘッド22wが学習対象のトラック11b上に位置している場合には、ユーザデータまたはポストコードのライトと並行してRROの学習を実行してもよい。
図13は、第3の実施形態の磁気ディスク装置1においてライトと並行してRROの学習を実行するための条件を説明するための図である。この条件を、学習許可条件、と表記する。
図13に示される例では、トラック#Qにポストコードまたはユーザデータをライトするために、ライトヘッド22wがトラック#Qのトラックセンターに位置するように、磁気ヘッド22のトラッキング制御が実行されている。ライトヘッド22wがトラック#Qのトラックセンターに位置する場合、リードヘッド22rは、トラック#Qとは異なるトラック#R上に位置している。このとき、リードヘッド22rがライト許可範囲内に位置していれば、コントローラ30は、トラック#RのRROを学習することができる。即ち、学習許可条件は、リードヘッド22rが学習対象のトラック11bのライト許可範囲内に位置していることである。
例えば、コントローラ30は、ユーザデータまたはポストコードのライトの際に、リードヘッド22rが対象の記憶領域内の何れかのトラック11bのライト許可範囲内に位置している場合に、ユーザデータまたはポストコードのライトと並行してRROの学習を実行することができる。コントローラ30は、ユーザデータまたはポストコードのライトの際に、リードヘッド22rが対象の記憶領域内の何れのトラック11bのライト許可範囲内にも位置していない場合、ユーザデータまたはポストコードのライトと並行したRROの学習を実行しない。
図14は、第3の実施形態の磁気ディスク装置1の動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、1つのトラック#Sのポストコードをライトする動作を説明する。
まず、コントローラ30は、リードヘッド22rを用いてトラック#S-1のRROの学習を実行する(S301)。
第3の実施形態が第1の実施形態と併用される場合、コントローラ30は、S301の処理を、図9を用いて説明した第1処理のうちの何れかのタイミングで実行することができる。
ライト対象トラックにライトされるポストコードは、ライト対象トラックをコードトラックとするトラックのポストコードであり、図14の説明ではトラック#Sのポストコードと考えることができる。コントローラ30は、S103の処理によってライト対象トラックを選択すると、ライト対象トラックをコードトラックとするトラックに隣接するトラックを学習対象としてS301の処理を実行してもよい。
または、コントローラ30は、対象の記憶領域内の全てのトラック11bについてRROの学習、つまりS301の処理を実行してもよい。コントローラ30は、補正に必要となるまで、学習したRROをバッファメモリ29またはRAM27などに格納しておいてもよい。コントローラ30は、学習したRROに基づいて後述のS302の処理によってポストコードを生成して、生成されたポストコードをバッファメモリ29またはRAM27などに格納してもよい。コントローラ30は、生成されたポストコードに基づいて後述のS303の処理によってバッファメモリ29内のオリジナルのポストコードを補正して、当該オリジナルのポストコードを補正後のポストコードによって上書きしてもよい。
または、コントローラ30は、S105からS106までの間において学習許可条件が満たされている場合、ライトヘッド22wが位置するトラック11bのRROを学習してもよい。コントローラ30は、学習によって得られたRROを、補正に必要になるまで、バッファメモリ29またはRAM27などに格納しておいてもよい。コントローラ30は、学習したRROに基づいてS302の処理によってポストコードを生成して、生成されたポストコードをバッファメモリ29またはRAM27などに格納してもよい。コントローラ30は、生成されたポストコードに基づいてS303の処理によってバッファメモリ29内のオリジナルのポストコードを補正して、当該オリジナルのポストコードを補正後のポストコードによって上書きしてもよい。
第3の実施形態が第2の実施形態と併用される場合、コントローラ30は、S301の処理を、図11を用いて説明した第1処理のうちの何れかのタイミングで実行することができる。
例えば、対象の記憶領域内の全てのトラック11bについてRROの学習、つまりS301の処理を実行してもよい。コントローラ30は、補正に必要となるまで、学習したRROをバッファメモリ29またはRAM27などに格納しておいてもよい。コントローラ30は、学習したRROに基づいてS302の処理によってポストコードを生成して、生成されたポストコードをバッファメモリ29またはRAM27などに格納してもよい。コントローラ30は、生成されたポストコードに基づいてS303の処理によってバッファメモリ29内のオリジナルのポストコードを補正して、当該オリジナルのポストコードを補正後のポストコードによって上書きしてもよい。
または、S208からS209までの期間において、学習許可条件が満たされている場合、ライトヘッド22wが位置するトラック11bのRROを学習してもよい。コントローラ30は、学習によって得られたRROを、補正に必要になるまで、バッファメモリ29またはRAM27などに格納しておいてもよい。コントローラ30は、学習したRROに基づいてS302の処理によってポストコードを生成して、生成されたポストコードをバッファメモリ29またはRAM27などに格納してもよい。コントローラ30は、生成されたポストコードに基づいてS303の処理によってバッファメモリ29内のオリジナルのポストコードを補正して、当該オリジナルのポストコードを補正後のポストコードによって上書きしてもよい。
S301に続いて、コントローラ30は、学習したトラック#S-1のRROに基づいてトラック#S-1のポストコードを生成する(S302)。
そして、コントローラ30は、トラック#Sのオリジナルのポストコードを、トラック#S-1のポストコードに基づいて補正する(S303)。
そして、コントローラ30は、補正後のトラック#Sのポストコードを、トラック#Sのコードトラックのサーボ領域11aにライトする(S304)。そして、第3の実施形態の磁気ディスク装置1の一連の動作が終了する。
第3の実施形態が第1の実施形態と併用される場合、S304の処理は、図9に示された一連の動作のうちのS106において実行される。第3の実施形態が第2の実施形態と併用される場合、S304の処理は、図11に示された一連の動作のうちのS209またはS214において実行される。
このように、第3の実施形態では、コントローラ30は、第1処理では、隣接トラックの位置ずれ量を取得して、取得された位置ずれ量に基づいてポストコードを補正する。そして、コントローラ30は、補正されたポストコードをライト対象トラックのサーボ領域11aにライトする。
よって、トラック11b間が近くなり過ぎることに起因してデータのリードが困難になることを防止することが可能となる。
なお、ポストコードのライトの際に、磁気ディスク装置1は、温度または振動の影響を受ける場合がある。これらの影響は、磁気ディスク装置1毎に異なり得る。そして、これらの影響によって、トラック11bの位置が変動し、これによってトラック11b間が近くなり過ぎるケースがある。
第3の実施形態では、磁気ディスク装置1が上記のように構成されたことで、温度または振動の影響に起因してトラック11b間が近くなり過ぎることを防止することが可能である。
また、第3の実施形態によれば、コントローラ30は、取得された隣接トラックの位置ずれ量に基づいて隣接トラックのポストコードを生成し、当該隣接トラックのポストコードに基づいて、ライト対象トラックにライトされるポストコードを補正する。
より具体的には、一例では、コントローラ30は、ライト対象トラックにライトされるポストコードと、隣接トラックのポストコードと、の重み付き加算によってライト対象トラックにライトされるポストコードを補正する。
第1~第3の実施形態では、コントローラ30は、トラック配置方式の切り替えを要求するコマンドの受信を契機として第1処理を実行した。第1処理の実行の契機は、トラック配置方式の切り替えを要求するコマンドの受信のみに限定されない。コントローラ30は、任意の事象を契機として第1処理を実行してもよい。
第1~第3の実施形態において説明したように、コントローラ30は、ポストコード用領域100からポストコードのセットをリードして、リードされたポストコードのセットを対象の記憶領域のサーボ領域11aにライトする第1処理を実行する。第1処理では、コントローラ30は、ライト対象トラック上にライトヘッド22wを維持するトラッキング制御下で、ポストコードのサーボ領域11aへのライトと、ユーザデータのデータ領域11dへのライトまたはユーザデータのデータ領域11dからのリードと、の両方を実行する制御を実行する。
よって、ポストコードのライトに関する処理の効率が向上する。
本発明のいくつかの第1の実施形態を説明したが、これらの第1の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な第1の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら第1の実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 磁気ディスク装置、11 磁気ディスク、11a サーボ領域、11b トラック、11c ガード領域、11d データ領域、12 スピンドルモータ、13 ランプ、15 アクチュエータアーム、16 VCM、21 モータドライバ、22 磁気ヘッド、22r リードヘッド、22w ライトヘッド、23 HDC、24 プリアンプ、25 RWC、26 プロセッサ、27 RAM、28 FROM、29 バッファメモリ、30 コントローラ、40 ホスト、60 範囲、100 ポストコード用領域、110a CMR領域、110b SMR領域。

Claims (7)

  1. 半径方向に第1の記憶領域と複数のトラックが設定される第2の記憶領域とが設けられ、前記第1の記憶領域には前記複数のトラックの位置ずれを補正するための複数のポストコードが格納され、前記第2の記憶領域は周方向に第3の記憶領域と第4の記憶領域とが設けられた、磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクに対するライトを実行するライトヘッドおよび前記磁気ディスクに対するリードを実行するリードヘッドを備える磁気ヘッドと、
    前記第1の記憶領域から前記複数のポストコードをリードして、リードされた前記複数のポストコードを前記第2の記憶領域の前記第3の記憶領域にライトする第1処理を実行し、前記第1処理では、前記複数のトラックのうちの第1のトラック上に前記ライトヘッドが位置している状態で、リードされた前記複数のポストコードのうちの第1のポストコードを前記第3の記憶領域にライトする第2処理と、ユーザデータを前記第4の記憶領域にライトするかまたはユーザデータを前記第4の記憶領域からリードする第3処理と、の両方を実行する、制御を実行するコントローラと、
    を備える磁気ディスク装置。
  2. 前記第1のポストコードは、第2のトラックの位置ずれを補正するためのポストコードであり、
    前記第2のトラックは、前記第1のトラック上に前記リードヘッドが位置している状態で前記ライトヘッドが位置するトラックである、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記コントローラは、
    前記第1処理では、前記複数のトラックのうちの前記第2のトラックに隣接する第3のトラックの位置ずれ量を取得し、前記第1のポストコードを前記第3のトラックの位置ずれ量に基づいて補正し、
    前記第2処理では、補正された前記第1のポストコードをライトする、
    制御を実行する
    請求項2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記コントローラは、
    前記第3のトラックの位置ずれを補正するための第2のポストコードを、取得された前記第3のトラックの位置ずれ量に基づいて生成し、
    前記第1のポストコードと、生成された前記第2のポストコードと、の重み付き加算によって前記第1のポストコードを補正する、
    請求項3に記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記第2の記憶領域に前記複数のトラックが配置される方式は、2つの方式の間で切り替え可能に構成され、
    前記複数のポストコードは、前記2つの方式のうちのそれぞれ異なる方式に対応した2つのセットの複数のポストコードを含み、
    前記コントローラは、前記第1処理では、前記第1の記憶領域から前記2つのセットのうちの切り替え先の方式に対応したセットをリードして、前記リードされたセットに含まれる複数のポストコードを前記第2の記憶領域の前記第3の記憶領域にライトする、制御を実行する、
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記2つの方式のうちの1つは、前記磁気ディスクの径方向に互いに隣接する2つのトラックのうちの1つのトラックのデータが当該2つのトラックのうちの他のトラックのデータの一部に重ねてライトされるように前記複数のトラックが配置される方式であり、
    前記2つの方式のうちの他は、前記磁気ディスクの径方向に互いに隣接する2つのトラックのデータは互いに重ならないように前記複数のトラックが配置される方式である、
    請求項5に記載の磁気ディスク装置。
  7. 径方向に複数のトラックが配置されている磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクに対するライトを実行するライトヘッドおよび前記磁気ディスクに対するリードを実行するリードヘッドを備える磁気ヘッドと、
    ホストからのライトコマンドまたはリードコマンドに応じて前記磁気ディスクに対するアクセスを前記磁気ヘッドを位置決めした第1状態で実行する、制御を実行するコントローラと、
    を備え、
    前記複数のトラックのうちの、前記第1状態で前記ライトヘッドが位置するトラックである第1のトラックのポストコードが、前記アクセスの前と前記アクセスの後と、で異なる、
    磁気ディスク装置。
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