JP5073720B2 - プラズマトーチの電極交換装置、プラズマ溶融炉およびプラズマトーチの電極交換方法 - Google Patents

プラズマトーチの電極交換装置、プラズマ溶融炉およびプラズマトーチの電極交換方法 Download PDF

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Description

本発明は、溶融炉内にプラズマアークを発生させて廃棄物を溶融処理するプラズマ溶融炉に用いられるプラズマトーチに内蔵される電極の交換装置および交換方法に関する。
廃棄物を処理するための溶融処理装置として、溶融炉内にプラズマアークを発生させて廃棄物を高温下で溶融処理するものが知られている。
例えば、特許文献1には、プラズマアークを発生させるための電極が内蔵されたプラズマトーチがプラズマ溶融炉の炉本体の天壁に鉛直方向に配置されたプラズマ溶融装置が開示されている。このプラズマ溶融装置には、プラズマトーチを鉛直方向に昇降して炉本体の天壁に形成された貫通孔を通してプラズマトーチを炉本体上方から炉本体内に挿入するとともに炉本体内から炉本体上方に取り出すための昇降装置と、溶融炉外に設けられたマストを中心として炉本体上方に取り出されたプラズマトーチを炉本体上方とこの炉本体上方から水平方向に離間した溶融炉外の所定位置との間で回動させるための回動装置とが備えられている。
特許第3281152号公報
前記プラズマトーチに内蔵された電極は所定のタイミングで交換する必要がある。この電極はプラズマを炉内に発生させるべくプラズマトーチの先端部に取り付けられているとともに重量が大きい。そのため、前記特許文献1の装置では前記昇降装置および回動装置によりプラズマトーチを溶融炉外に比較的容易に移動させることができるが、この移動後はプラズマトーチを前記回動装置等から取り外して横に倒した状態で電極の交換作業を行わねばならず、プラズマトーチを横に倒すための広いスペースが必要になるとともに、電極交換作業に手間がかかるという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑み、より狭い作業スペースで電極交換作業を容易に行うことができるプラズマトーチの電極交換装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するために本発明は、プラズマ溶融炉に用いられるプラズマトーチにおいて当該プラズマトーチの特定方向に延びるトーチボディの先端部に螺合される電極を交換するためのプラズマトーチの電極交換装置であって、設置面上に立設されて、前記トーチボディを前記電極が螺合される先端部が前記設置面から上方に離間した位置において下端となるように鉛直方向に延びる状態で保持するトーチ保持部材と、前記トーチ保持部材に連結されて、前記電極を下側から保持可能な電極保持部材とを備え、前記電極保持部材は、前記電極に下方から当接するとともに当該電極と相対回転不能に係合する係合部と、当該係合部と前記トーチ保持部材の下部とを連結してこの係合部を前記トーチボディに対して回転可能に支持する支持部とを有し、前記係合部は、前記トーチ保持部材に保持された前記トーチボディの下方に配置されて、前記電極と係合した状態で前記電極と前記トーチボディとを螺合するあるいはこの螺合を解除するように前記トーチボディに対して回
転するように操作されることを特徴とするプラズマトーチの電極交換装置を提供する(請求項1)。
この装置によれば、プラズマトーチを横に倒すことなくプラズマトーチの電極を交換することができ、プラズマトーチを横に倒して電極交換作業を行う場合に比べて作業スペースを狭くすることができるとともに電極を容易に交換することができる。すなわち、この装置では、前記電極に下方から当接するとともに当該電極と相対回転不能に係合する係合部を有する電極保持部材がトーチ保持部材に連結されており、電極を下方から保持しつつこの係合部を回転させることで電極とトーチボディとを螺合あるいはこの螺合を解除することができるため、トーチ保持部材によりトーチボディを鉛直方向に保持したままトーチボディに対して電極と取り付けあるいは取り外すことができる。
ここで、前記係合部の回転操作は、前記係合部を前記トーチボディに対して回転操作するための回転操作部材を用いて行なってもよい(請求項2)。
また本発明において、前記係合部は、前記電極の下方を覆う底部と、この底部の外周端から上方に延びて前記電極の下端部を外側から囲む遮断壁とを有するのが好ましい(請求項3)。
このようにすれば、前記電極と前記トーチボディとの螺合の解除に伴い前記トーチボディから流出する冷却水が前記遮断壁と前記底部とに囲まれた領域外、例えばプラズマ溶融炉の炉本体側等に飛散するのを抑制することができる。
また本発明において、前記係合部の下方に配置されて上方に開口するとともに内部に水を貯留可能な水受け部を有し、前記係合部の底部には、当該底部の表裏を貫通しこの底部上に溜まった水を前記水受け部に排出可能な貫通孔が形成されているのが好ましい(請求項4)。
このようにすれば、前記電極と前記トーチボディとの螺合の解除に伴い前記トーチボディから流出する多量の冷却水を前記水受け部に貯留することができ、この水が炉本体側等に飛散するのをより確実に抑制することができる。
また、本発明において、前記支持部は、前記トーチ保持部材との連結部分と前記係合部との連結部分との間で伸縮可能であるのが好ましい(請求項5)。
このようにすれば、前記係合部の位置を細かく調整することができ、特に電極を取り外す場合において、前記トーチボディに螺合している電極と係合部とを容易に係合することができる。
また本発明は、炉本体と、この炉本体内に設置されるプラズマトーチと、このプラズマトーチのトーチボディの先端部に螺合される前記電極を交換するための請求項1〜5のいずれかに記載のプラズマトーチの電極交換装置とを備えたプラズマ溶融炉であって、前記トーチボディは、その前記電極が螺合される先端部が下端となるように鉛直方向に延びる状態で前記炉本体内に設置されており、前記炉本体の天壁には、その表裏を貫通して当該炉本体の内外を連通する貫通孔が形成されており、前記トーチの電極交換装置のトーチ保持部材は、前記炉本体の天壁上に立設されて、前記トーチボディと連結可能な連結部と、当該連結部を鉛直方向に昇降駆動する昇降駆動部とを備え、前記昇降駆動部は、前記連結部を昇降駆動することで、この連結部に連結された前記トーチボディを、前記貫通孔を通して、当該トーチボディの少なくとも下端が前記炉本体内に配置される使用位置と当該下端が前記炉本体の天壁の上方に位置して前記トーチ保持部材に連結された前記電極保持部材の係合部がこの下端に螺合している前記電極の下方に配置可能となる炉外位置との間で昇降させることを特徴とするプラズマ溶融炉を提供する(請求項6)。
このプラズマ溶融炉によれば、前記トーチ保持部材の昇降駆動部により前記トーチボディを炉本体内の設置位置から炉本体の天壁上方の炉外位置に上昇移動させることで、この炉外位置からさらに別の作業スペースに移動させることなく、そのまま前記トーチ保持部材に連結されている前記電極保持部材により前記電極とトーチボディとの螺合解除およびこれらの螺合を行うことができ、トーチボディを炉本体上方から別の作業スペースに移動させる場合に比べて作業スペースを小さくすることができるとともにこの移動にかかる作業時間を短縮することができる。
前記プラズマ溶融炉において、前記トーチの電極交換装置の支持部は、この支持部に支持される前記トーチの電極交換装置の係合部が前記炉外位置にある前記トーチボディの下方に位置して当該係合部と前記トーチボディに螺合している電極とが係合可能となる係合位置と、前記係合部が前記トーチボディの下方より水平方向に離間して当該係合部が前記トーチボディの前記設置位置と前記炉外位置との間の昇降移動を妨げない退避位置との間で移動可能に前記トーチ保持部材に連結されているのが好ましい(請求項7)。
このようにすれば、前記支持部を前記係合位置と前記退避位置との間で回動操作するという簡単な作業により、前記トーチボディの昇降移動と、前記係合部と前記電極との係合とを行なうことができる。
また本発明は、プラズマ溶融炉の炉本体内に鉛直方向に延びる状態で設置されるプラズマトーチにおいて当該プラズマトーチのトーチボディの下端に螺合される電極を交換するためのプラズマトーチの電極交換方法であって、昇降装置の連結部に前記トーチボディを連結するとともに、前記昇降装置の昇降駆動部により前記連結部を上昇駆動することにより前記トーチボディを前記炉本体内から当該炉本体の上方に上昇させてこの炉本体の上方位置に保持するトーチボディ上昇工程と、前記昇降装置に連結された電極保持部材の係合部を前記炉本体上方に配置されたプラズマトーチのトーチボディの下方に配置し、当該係合部を前記電極と相対回転不能に係合する電極係合工程と、前記係合部を前記電極に下方から当接させることで当該電極を前記電極保持部材により下側から保持するとともに前記係合部と前記昇降装置の連結部とを鉛直方向に相対変位させることで当該係合部と前記連結部に連結されている前記トーチボディとを離間させつつ、前記係合部を回転させて前記電極と前記トーチボディとの螺合を解除して前記電極を前記トーチボディから取り外す電極取り外し工程と、前記電極保持部材により保持されている電極を当該電極保持部材から取り外し、新たな電極を前記係合部と相対回転不能に係合しつつこの係合部と当接させることで前記電極保持部材に保持する電極交換工程と、前記係合部を回転させて前記新たな電極を前記トーチボディに螺合して当該電極をトーチボディに取り付ける電極取付け工程とを備えることを特徴とするプラズマトーチの電極交換方法を提供する(請求項8)。
この方法によれば、トーチボディ上昇工程において炉本体の上方に上昇して鉛直方向に延びた状態で保持されているトーチボディに対して、電極保持部材の係合部を電極に当接させるとともにこの電極と相対回転不能に係合させた後この係合部を回転させることで、プラズマトーチを横に倒すことなく電極を下から支えながらトーチボディから容易に取り外すことができる。また、この係合部に新たな電極を係合してトーチボディに対してこの係合部を回転させることで、新たな電極をトーチボディに容易に取付けることができる。
以上説明したように、本発明によれば、プラズマトーチの電極交換作業をより狭い作業スペースで容易に行なうことができる。
本発明に係るプラズマ溶融炉の概略構成図である。 プラズマトーチにおける電極の取り付け状態を説明するための概略断面図である。 プラズマトーチの先端の形状を示す図である。 図1に示すプラズマ溶融炉のプラズマトーチの電極交換装置の概略側面図である。 図4に示す電極交換用治具の概略上面図である。 図4に示す電極交換用治具の概略構成図である。 プラズマトーチを炉外位置に配置した状態を示す図である。 陰極電極を取り外している状態を示す図である。 陰極電極を新たな陰極電極と交換している状態を示す図である。 陰極電極と係合部とが係合している状態を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
本発明に係るプラズマ溶融炉1は、図1に示すように、炉本体20と、この炉本体20内に設置されて使用されるプラズマトーチ30と、このプラズマトーチ30に内蔵される電極(この実施の形態では後述する陰極電極36)を交換するためのプラズマトーチの電極交換装置10とを備えている。図1では、炉本体20を鉛直面で切断した状態で示している。
前記プラズマ溶融炉の炉本体20は、廃棄物を溶融分解するためのものである。この炉本体20では、例えば焼却灰が図示しない投入口から内側に投入されて、前記プラズマトーチ30により炉本体20内に発生したプラズマアークにより前記焼却灰を無害化、減容化させ、高温で溶融処理する。その際生成するスラグは資源として利用される。
前記プラズマトーチ30は、前述のように、炉本体20内にプラズマアークを発生させるためのものである。このプラズマトーチ30は、図2示すように、軸方向に延びる略円筒状のトーチボディ32とこのトーチボディ32に内蔵される陽極電極34および陰極電極36とを備えている。このプラズマトーチ30は、前記陽極電極34と陰極電極36とが通電されることで非常に高い温度(1500℃以上)のガス(プラズマアーク)を発生させる。
前記陽極電極34は、その一方端に開口して軸方向に延びる丸孔が形成された略円柱状を有している。この陽極電極34は、前記トーチボディ32の内側にこのトーチボディ32と同軸となるように挿入され、トーチボディ32と螺合することでこのトーチボディ32の軸方向中央付近に取り付けられる。
前記陰極電極36は、軸方向に貫通する貫通孔が形成された略円筒状を有している。この陰極電極36は、前記トーチボディ32の内側にこのトーチボディ32と同軸となるように挿入されて、トーチボディ32の先端側に前記陽極電極34と離間した状態で取り付けられる。具体的には、この陰極電極36は、その軸方向一方端36aに設けられたねじ部36bと前記トーチボディ32の内周面に形成されたねじ部32aとが螺合することでトーチボディ32内に取り付けられる。この取り付け状態において、陰極電極36の軸方向他方端36cはトーチボディ32の先端部32cから外側に突出している。この陰極電極36の他方端36cの外側面36dは、図3に示すように、その断面が八角形となる形状を有している。
前記各電極34、36が前記トーチボディ32の内側に取り付けられた状態で、これら各電極34、36の外側面とトーチボディ32の内側面との間には隙間が形成されている。この隙間には、プラズマトーチ30の使用時に各電極34,36を冷却するために冷却水が送り込まれる。
前記プラズマトーチ30は、使用時には、図1に示すように、前記陰極電極36が螺合されている先端部32cが下端となるように鉛直方向に延びた状態で前記炉本体20の天壁22に固定される。前記炉本体20の天壁22には、その表裏を貫通して炉本体20の内外を連通する貫通孔22aが形成されている。前記プラズマトーチ30は、この貫通孔22aに挿通されてその下部が前記天壁22から下方に突出した状態で固定される。
前記各電極34、36は消耗品であり、所定のタイミングで交換する必要がある。前記プラズマトーチ30の電極交換装置10は、これら電極34,36のうち重量の大きい陰極電極36を交換するための装置である。
前記プラズマトーチ30の電極交換装置10は、図4等に示すように、トーチ昇降装置40(トーチ保持部材)と、電極交換用治具50(電極保持部材)と、水受け部82と、回転操作部材90とを備えている。
前記トーチ昇降装置40は、前記プラズマトーチ30を鉛直方向に延びた状態で保持するとともに鉛直方向に昇降させるものである。このトーチ昇降装置40は、トーチボディ32の上端に連結される連結部42と、この連結部42を鉛直方向に昇降駆動する昇降駆動部44とを備えている。
前記昇降駆動部44は、鉛直方向に延びる後壁44aとこの後壁44aの両端から前方に突出する側壁44b、44bとを有している。この昇降駆動部44は、その後壁44aと側壁44b、44bで囲まれた領域が炉本体20の天壁22に形成された貫通孔22aと対応するように、前記天壁22上に立設されている。本実施形態では、前記天壁22にこの昇降駆動部44を支持するための設置板46が設けられており、昇降駆動部44はこの設置板46上に立設されている。前記連結部42は前記後壁44aに沿って昇降駆動され、これに伴い、この連結部42に連結されたトーチボディ32は前記貫通孔22を通って昇降移動する。
前記電極交換用治具50は、前記陰極電極36を前記トーチボディ32から取り外し、また新たな陰極電極36を前記トーチボディ32に取り付けるための治具である。
この電極交換用治具50は、前記トーチ昇降装置40の一方の側壁44bに連結されている。この電極交換用治具50は、前記側壁44bに固定される固定部52と、鉛直方向に延びるシャフト54と、このシャフト54を保持するとともにこのシャフト54の上下方向の位置を調整するための調整部59と、このシャフト54が挿通されてこのシャフト54を軸として水平方向に回動する第1アーム(支持部)56と、この第1アーム56に連結される第2アーム(支持部)57と、この第2アーム57に回転可能に支持される係合部60と、前記第1アーム56の下方に配置されるスプリング58とを有している。この電極交換用治具50の上面図を図5に示すとともに、側面図を図6に示す。図6では、前記係合部60をその中心を通る鉛直面で切断した状態で示している。
前記固定部52は、前記側壁44bに固定される固定板52aと、この固定板52aからそれぞれ外側に突出するシャフト保持部52b,52bおよび調整ねじ螺合部52cとを有している。前記シャフト保持部52b、52bには鉛直方向に貫通して前記シャフト54が挿通される貫通孔がそれぞれ形成されている。前記調整ねじ螺合部52cには鉛直方向に貫通するねじ孔が形成されている。
前記調整部59は、ボルト59aと、このボルト59aを操作するためのボルト操作部材59bとを有している。前記シャフト54はこのボルト59a上に載置されており、このボルト59aが前記調整ねじ螺合部52cのねじ孔と螺合することで、前記シャフト保持部52b、52bの貫通孔に挿通されて鉛直方向に延びた状態で所定の位置に保持される。そして、このシャフト54は、ボルト操作部材59bの操作に応じてボルト59aが調整ねじ螺合部52cに対して鉛直方向に螺進、螺退するのに伴い、上昇あるいは降下し、その上下方向の位置が調整される。
前記第1アーム56は、円筒状のシャフト挿通部56aと、板状の第1アーム板56bとを有している。前記シャフト挿通部56aは、前記シャフト54が挿通される部分であり、この第1アーム56は前記シャフト54に対して回転可能に支持されている。具体的には、このシャフト挿通部56aは、前記シャフト54に設けられた鍔部54aにこの鍔部54aとの間に前記スプリング58を挟み込んだ状態で支持されている。
前記第1アーム板56bは、前記シャフト挿通部56aの外周面から水平方向に延びており、図5に示すように、前記シャフト挿通部56aの外周面から所定方向に延びた後垂直に折れ曲がる略L字状を有している。この第1アーム板56bには、その外側面から外側に突出する複数の突起部56cが設けられている。本実施形態では、4つの突起部56cが設けられている。これら突起部56cは、この第1アーム板56bと前記第2アーム57とを連結するためのものである。また、この第1アーム板56bには、第1アーム56と第2アーム57との相対位置を調整するためのアーム調整ボルト55と螺合するアーム調整ボルト螺合部56dが設けられている。前記アーム調整ボルト55は、水平方向に延びた状態で前記アーム調整ボルト螺合部56dと螺合するとともに前記第2アーム57の後述するボルト連結部57dに連結されている。
前記第2アーム57は、前記第1アーム板56bに連結されて水平方向に延びる板状の第2アーム板57bと、この第2アーム板57bの先端に設けられて前記係合部60の後述する係合部シャフト62が挿通されるシャフト挿通部57aとを有している。
前記第2アーム板57bには、前記第1アーム板56bの複数の突起部56cに対応してその表裏を貫通する複数の長孔57cが形成されている。前記第2アーム板56bと第2アーム板57bは、前記突起部56cがそれぞれ前記長孔57cに挿入されることで、互いに連結される。前記長孔57cの水平方向の寸法は、前記突起部56cの水平方向の寸法よりも長く設定されており、前記第2アーム板57bは第1アーム板56bに対して水平方向に移動可能となっている。
前記第2アーム板57bの第1アーム板56bに対する水平方向の相対位置の調整は、前記アーム調整ボルト55を用いて行われる。すなわち、前記第2アーム板57bには、前記アーム調整ボルト55の一端に連結されるボルト連結部57dが設けられている。このボルト連結部57dにおいて前記アーム調整ボルト55は回転可能である一方螺進退は不可能となるように連結されている。従って、アーム調整ボルト55が回転操作されて前記アーム調整ボルト螺合部57dに対して螺進、螺退すると、このアーム調整ボルト55に連結された前記ボルト連結部57dひいては第2アーム板57が第1アーム板56に対して水平方向に移動しアーム部分が伸縮する。これにより、前記固定部52と前記シャフト挿通部57aに挿通される係合部シャフト62ひいては係合部60の距離が変化する。
前記係合部60は、前記陰極電極36と相対回転不能に係合しつつこの陰極電極36に下方から当接する部分である。
この係合部60は、その中心に鉛直方向に延びる円柱状の係合部シャフト62を備えた係合部本体70と、この係合部本体70に固定された防水壁(遮断壁)80とを有している。
この係合部60は、前記係合部シャフト62が前記第2アーム57のシャフト挿通部57aに挿通されて、後述する当接部72の下面がこのシャフト挿通部57aの上端と当接することで、このシャフト挿通部57aに係合部シャフト62を軸として回転可能に保持されている。
前記係合部本体70は、前記係合部シャフト62の外周面から外側に広がる当接部72と、この当接部72の外周端から下方に延びる内壁74と、この内壁の下端から外側に広がる底壁76と、この底壁76の外周端から上方に伸びる外壁78とを有している。図10に示すように、この係合部本体70には、前記外壁78で囲まれた領域に前記陰極電極36の下端部36cがその内側に前記係合部シャフト62の上部が挿入された状態で挿入される。
前記当接部72は、前記陰極電極36の下端に下方から当接する部分である。この当接部72は、前記外壁78で囲まれた領域内に前記陰極電極36の下端部36cが挿入された状態で、この下端部32cに下方から当接する。この当接により、陰極電極36はこの当接部72の上方に延びた状態で保持される。
前記外壁78の上部には、レンチ部78aが形成されている。このレンチ部78aは前記陰極電極36の下端部32cと相対回転不能に係合する部分である。このレンチ部78aの内側面78bは、図5に示すように、陰極電極36の下端部36cの八角形の外側面36dに対応して平面視で略八角形状を有しており、この内側面78bで囲まれた領域に陰極電極36の下端部36cが挿入されることでこの下端部36cとレンチ部78aとは相対回転不能に係合する。
ここで、前記当接部72から前記レンチ部78aの上端までの鉛直方向の寸法は、陰極電極36がトーチボディ32に取り付けられた状態における陰極電極36の下端から前記トーチボディ32の下端までの鉛直方向の寸法よりも短く設定されている。そのため、当接部72と陰極電極36とが当接した状態で、前記トーチボディ32は前記レンチ部78aよりも上方に位置し、レンチ部78aとトーチボディ32とは接触しない。従って、レンチ部78aに陰極電極36が係合された状態でこのレンチ部78aすなわち係合部本体70を回転させると、陰極電極36のみが回転し、陰極電極36はトーチボディ32に対して相対回転する。
前記外壁78の下部には、その表裏を貫通する水平方向に延びる操作用孔78cが複数形成されている。この操作用孔78cは、前記回転操作部材90が挿入される部分である。
前記回転操作部材90は、図4に示すように、棒状部材であり、前記係合部60を回転操作するために用いられる。作業者等は、この回転操作部材90の一方端を前記操作用孔78cに挿入して、他方端側を操作することで係合部60を回転操作することができる。
前記底壁76には、その表裏を貫通する水抜き孔76aが複数形成されている。本実施形態では、図5に示すように、周方向に一定間隔で6つの水抜き孔76aが形成されている。前述のように、使用時において陰極電極36とトーチボディ32との間には冷却水が流れており、この陰極電極36をトーチボディ32から取り外すと前記冷却水が外部に流出する。前記水抜き孔76aは、この流出した冷却水を係合部本体70からこの係合部本体70の下方に排出するためのものである。
前記防水壁80は、前記冷却水がトーチボディ32の周囲に飛散するのを防止するためのものである。この防水壁80は、前記係合部本体70の外壁78の上端から水平方向に延びた後上方に延びて、前記トーチボディ32を外側から囲む形状を有している。
前記水受け部82は、前記水抜き孔76aから排出された冷却水を貯留するためのものである。この水受け部82は、上方に開口する箱状部材である。この水受け部82は、図7に示すように、前記昇降装置40の側壁44bに設けられた水受け部支持部45上であって、前記係合部本体70の下方となる位置に設置される。
次に、前記のように構成されたプラズマトーチの電極交換装置10を用いて前記陰極電極36を交換するための方法について説明する。
まず、図1に示すように、前記第1アーム56が図1および図7の破線で示す退避位置、すなわち、この第1アームに第2アームを介して保持されている前記係合部60が前記昇降装置40の後壁44aおよび側壁44b、44bで囲まれた領域外に配置されており、前記プラズマトーチ30が使用時の位置すなわちトーチボディ32の下部が前記炉本体20の天壁22から下方に突出して炉本体20に配置される使用位置にある状態で、このトーチボディ32の上端に前記昇降装置40の連結部42を連結する。
そして、この連結部42を前記昇降駆動部44により上昇させて、前記貫通孔22aを通して前記トーチボディ32を上方に引き抜く。具体的には、図7に示すように、プラズマトーチ30の下端すなわちトーチボディ32に螺合している陰極電極36が前記係合部60よりも上方となる炉外位置に前記トーチボディ32を上昇移動させる(トーチボディ上昇工程)。
前記トーチボディ32を炉外位置に引き抜いた後、炉本体20に形成された前記貫通孔22aを通して炉外から水等が炉本体20内に浸入するのを抑制するべく、この貫通孔22a開口部を炉蓋22bにより覆う。また、前記水受け部支持部45上に前記水受け部82を載置して、前記トーチボディ32の下方にこの水受け部82を配置する。
次に、前記第1アーム56を前記シャフト54を中心として前記退避位置から図1および図7の実線で示す係合位置に回動させる。この係合位置は、前記係合部60が前記昇降装置40の後壁44aおよび側壁44b、44bで囲まれた領域内であって、前記昇降装置40に保持されているトーチボディ32の下方に配置される位置である。
そして、前記昇降駆動部44により前記連結部42を下降させて、前記トーチボディ32の下端部32cを前記係合部60に近接させる。この下端部32cと係合部60とを所定量近接させた後は、前記電極交換用治具50の調整部59のボルト操作部材59bを操作してボルト59aを螺進させる。これにより、シャフト54、各アーム56、57および前記係合部60を上昇させて、図8および図10に示すように、陰極電極36の下端部36cを係合部60の外壁78で囲まれた領域に挿入する。このとき、陰極電極36の下端部36cを係合部60の前記レンチ部78aと相対回転不能に係合させつつ、この下端部36cが前記当接部72と当接するまで陰極電極36を前記外壁78で囲まれた領域に挿入する。ここで、前記陰極電極36の下端部36cとレンチ部78aとの係合を行う際には、この係合が容易に行われるよう前記アーム調整ボルト55を操作して第2アーム57を水平方向に移動させて係合部60の位置を調整しておく(電極係合工程)。
次に、前記回転操作部材90を前記係合部本体70の操作用孔78cに挿入し、この回転操作部材90を操作して係合部本体70を回転させる。前記トーチボディ32は前記昇降装置40により保持されている。従って、この係合部本体70の回転に伴い陰極電極36が回転すると、陰極電極36のねじ部36bとトーチボディ32のねじ部32aとの螺合が解除されていく。この螺合の解除の進行に伴い前記陰極電極36は下方に移動する。本実施形態では、前記調整部59の操作部材59bを操作して前記ボルト59aを螺退させることで前記シャフト54を介して前記係合部60を下降させつつ、係合部本体70ひいては係合部60の回転操作を行う。なお、この係合部本体70の下降は前記スプリング58の変位により行なってもよい。
前記螺合が解除されると、陰極電極36は前記当接部72との当接によって電極交換用治具50に下側から保持される。この螺合の解除時には、当接部72ひいては係合部60に陰極電極36の全重量が付加されるが、前述のように前記第1アーム56の下方にはスプリング58が配置されておりこのスプリング58により前記重量付加に伴って係合部60および第1アーム56、第2アーム57に加えられる衝撃は緩和される。
ここで、前記螺合が解除されて陰極電極36がトーチボディ32から離間するのに伴い、この陰極電極36とトーチボディ32との隙間から冷却水が外部に流出するが、この冷却水は前記防水壁80により周囲へ飛散することなく係合部本体70の底壁76に形成された水抜き孔76aから前記水受け部82に排出され貯留されていく。
前記螺合が解除された後は、前記連結部42を上昇駆動して前記トーチボディ32を上昇移動させ、陰極電極36全体をトーチボディ32の外側に抜き出しこの陰極電極36をトーチボディ32から取り外す(電極取り外し工程)。
次に、図9に示すように、陰極電極36を当接部72上に保持しつつ前記第1アーム56を前記退避位置に回動させて、陰極電極36をトーチボディ32の下方から移動させる。そしてこの陰極電極36を係合部60から取り外し、新たな陰極電極36を前記レンチ部78aと回転不能に係合させつつ係合部60に保持させる(電極交換工程)。
次に、第1アーム56を前記係合位置に回動させる。そして、トーチボディ32を下降させてこのトーチボディ32内に陰極電極36を挿入する。陰極電極36がある程度トーチボディ32内に挿入された後は、前記調整部59のボルト操作部材59bを操作してボルト59aを螺進させ、係合部60を上昇させて、陰極電極36をそのねじ部36bとトーチボディ32のねじ部32aとの螺合が開始する位置に配置する。その後、前記回転操作部材90を操作して係合部60をトーチボディ32に対して相対回転させて、陰極電極36のねじ部36bとトーチボディ32のねじ部32aとを螺合して陰極電極36をトーチボディ32に取り付ける(電極取り付け工程)。
次に、前記第1アーム56を前記退避位置に回動させる。そして、前記連結部42を下降駆動させて前記トーチボディ32を下降させ前記貫通孔22aを通して炉本体22内の前記設置位置に配置する。これにより、電極交換作業が終了する。なお、このトーチボディ32の下降を実施する前には、前記電極取り外し工程以降の所定のタイミングで、前記炉蓋22bを貫通孔22aから取り外すとともに、前記水受け部82を前記トーチボディ32の下方から移動させておく。
以上のように、前記プラズマトーチの電極交換装置10を用いた電極交換方法によれば、電極交換用治具50により陰極電極36が下側から保持されるため、トーチボディ32を炉本体20内の設置位置から炉本体20上方の炉外位置に鉛直方向に引き抜いた状態のままこのトーチボディ32に対して重量の大きい陰極電極36の取り外しおよび取り付けを行うことができる。従って、トーチボディ32を炉本体20から引き抜いた後、別の作業スペースに移動させてトーチボディ32を横に倒してこの取り付け作業等を行う場合に比べてより狭い作業スペースでこの作業を容易に行うことができる。
ここで、前記電極交換用治具50において、前記防水壁80は省略可能である。ただし、この防水壁80を設けておけば、陰極電極36の取り外し時に前記冷却水がトーチボディ32の周囲に飛散するのを抑制することができ、この冷却水が炉本体20内に浸入して水蒸気爆発等を引き起こすのをより確実に回避することができる。
また、前記水受け部82および前記底壁76の水抜き穴76aは省略可能である。ただし、この水受け部82を設けるとともに水抜き孔74aを形成しておけば、前記冷却水が多量の場合にも冷却水をトーチボディ32の周囲に飛散させることなく水受け部82内に貯留することができ、この冷却水の炉本体20内への浸入等をより確実に回避することができる。
また、前記第1アーム56と第2アーム57とは相対移動不能に固定されていてもよい。ただし、これらが水平方向に相対移動して第2アーム57に保持される前記係合部60の位置が調整可能となれば、トーチボディ32に螺合されている陰極電極36と係合部60を容易に係合させることができる。
1 プラズマ溶融炉
10 プラズマトーチの電極交換装置
20 炉本体
22 天壁
30 プラズマトーチ
32 トーチボディ
34 陽極電極
36 陰極電極
40 昇降装置(トーチボディ保持部材)
42 連結部
44 昇降駆動部
50 電極交換用治具(電極保持部材)
56 第1アーム(支持部)
57 第2アーム(支持部)
60 係合部
72 当接部
74 底壁
74a 水抜き孔
78a レンチ部
80 防水壁(遮断壁)
82 水受け部
90 操作部材

Claims (8)

  1. プラズマ溶融炉に用いられるプラズマトーチにおいて当該プラズマトーチの特定方向に延びるトーチボディの先端部に螺合される電極を交換するためのプラズマトーチの電極交換装置であって、
    設置面上に立設されて、前記トーチボディを前記電極が螺合される先端部が前記設置面から上方に離間した位置において下端となるように鉛直方向に延びる状態で保持するトーチ保持部材と、
    前記トーチ保持部材に連結されて、前記電極を下側から保持可能な電極保持部材とを備え、
    前記電極保持部材は、前記電極に下方から当接するとともに当該電極と相対回転不能に係合する係合部と、当該係合部と前記トーチ保持部材の下部とを連結してこの係合部を前記トーチボディに対して回転可能に支持する支持部とを有し、
    前記係合部は、前記トーチ保持部材に保持された前記トーチボディの下方に配置されて、前記電極と係合した状態で前記電極と前記トーチボディとを螺合するあるいはこの螺合を解除するように前記トーチボディに対して回転するように操作されることを特徴とするプラズマトーチの電極交換装置。
  2. 請求項1に記載のプラズマトーチの電極交換装置であって、
    前記係合部を前記トーチボディに対して回転操作するための回転操作部材を有することを特徴とするプラズマトーチの電極交換装置。
  3. 請求項1または2に記載のプラズマトーチの電極交換装置であって、
    前記係合部は、前記電極の下方を覆う底部と、この底部の外周端から上方に延びて前記電極の下端部を外側から囲む遮断壁とを有することを特徴とするプラズマトーチの電極交換装置。
  4. 請求項3に記載のプラズマトーチの電極交換装置であって、
    前記係合部の下方に配置されて上方に開口するとともに内部に水を貯留可能な水受け部を有し、
    前記係合部の底部には、当該底部の表裏を貫通しこの底部上に溜まった水を前記水受け部に排出可能な水抜き孔が形成されていることを特徴とするプラズマトーチの電極交換装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のプラズマトーチの電極交換装置であって、
    前記支持部は、前記トーチ保持部材との連結部分と前記係合部との連結部分との間で伸縮可能であることを特徴とするプラズマトーチの電極交換装置。
  6. 炉本体と、この炉本体内に設置されるプラズマトーチと、このプラズマトーチのトーチボディの先端部に螺合される前記電極を交換するための請求項1〜5のいずれかに記載のプラズマトーチの電極交換装置とを備えたプラズマ溶融炉であって、
    前記トーチボディは、その前記電極が螺合される先端部が下端となるように鉛直方向に延びる状態で前記炉本体内に設置されており、
    前記炉本体の天壁には、その表裏を貫通して当該炉本体の内外を連通する貫通孔が形成されており、
    前記トーチの電極交換装置のトーチ保持部材は、前記炉本体の天壁上に立設されて、前記トーチボディと連結可能な連結部と、当該連結部を鉛直方向に昇降駆動する昇降駆動部とを備え、
    前記昇降駆動部は、前記連結部を昇降駆動することで、この連結部に連結された前記トーチボディを、前記貫通孔を通して、当該トーチボディの少なくとも下端が前記炉本体内
    に配置される使用位置と当該下端が前記炉本体の天壁の上方に位置して前記トーチ保持部材に連結された前記電極保持部材の係合部がこの下端に螺合している前記電極の下方に配置可能となる炉外位置との間で昇降させることを特徴とするプラズマ溶融炉。
  7. 請求項6に記載のプラズマ溶融炉であって、
    前記トーチの電極交換装置の支持部は、この支持部に支持される前記トーチの電極交換装置の係合部が前記炉外位置にある前記トーチボディの下方に位置して当該係合部と前記トーチボディに螺合している電極とが係合可能となる係合位置と、前記係合部が前記トーチボディの下方より水平方向に離間して当該係合部が前記トーチボディの前記設置位置と前記炉外位置との間の昇降移動を妨げない退避位置との間で移動可能に前記トーチ保持部材に連結されていることを特徴とするプラズマ溶融炉。
  8. プラズマ溶融炉の炉本体内に鉛直方向に延びる状態で設置されるプラズマトーチにおいて当該プラズマトーチのトーチボディの下端に螺合される電極を交換するためのプラズマトーチの電極交換方法であって、
    昇降装置の連結部に前記トーチボディを連結するとともに、前記昇降装置の昇降駆動部により前記連結部を上昇駆動することにより前記トーチボディを前記炉本体内から当該炉本体の上方に上昇させてこの炉本体の上方位置に保持するトーチボディ上昇工程と、
    前記昇降装置に連結された電極保持部材の係合部を前記炉本体上方に配置されたプラズマトーチのトーチボディの下方に配置し、当該係合部を前記電極と相対回転不能に係合する電極係合工程と、
    前記係合部を前記電極に下方から当接させることで当該電極を前記電極保持部材により下側から保持するとともに前記係合部と前記昇降装置の連結部とを鉛直方向に相対変位させることで当該係合部と前記連結部に連結されている前記トーチボディとを離間させつつ、前記係合部を回転させて前記電極と前記トーチボディとの螺合を解除して前記電極を前記トーチボディから取り外す電極取り外し工程と、
    前記電極保持部材により保持されている電極を当該電極保持部材から取り外し、新たな電極を前記係合部と相対回転不能に係合しつつこの係合部と当接させることで前記電極保持部材に保持する電極交換工程と、
    前記係合部を回転させて前記新たな電極を前記トーチボディに螺合して当該電極をトーチボディに取り付ける電極取付け工程とを備えることを特徴とするプラズマトーチの電極交換方法。
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