JP5073372B2 - ドアクローザ - Google Patents

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Description

本願は、ドアクローザに関する。
建物の玄関等に取り付けられる扉には、通常、ドアクローザが取り付けられている。このドアクローザには様々な構造のものが知られているが、一般に知られているドアクローザは、扉を開く際に反発力を生じさせるスプリングと、このスプリングの反発力に抵抗して扉の閉じる速度を調整する制御機構と、を含んで構成されている(特許文献1乃至4参照)。
特許文献1に記載されたドアクローザは、流路を複数備えるとともに当該それぞれの流路に作動油の流量を調整するための調整バルブを備え、扉の開閉にしたがってピストンが移動する際に当該調整バルブによって流路を流れる作動油の流量を個別に制御するようになっている。
また、特許文献2乃至4に記載されたドアクローザは、一方向バルブと、扉の開閉にしたがってピストンが移動する際に第1室から当該一方向バルブを通過して第2室へ移動した作動油を、そのピストンが戻る際に当該第2室から第1室へと戻すための流路が形成され、当該流路には作動油の流速を調整するための複数の調整バルブを設け、当該調整バルブによって流路を流れる作動油の流量を制御するようになっている。
特開平4−16685号公報 特開昭59−19882号公報 特開平8−158734号公報 特開2004−3293号公報
特許文献1に記載の従来のドアクローザは、それぞれの流路における作動油の流量制御をそれぞれ1個の速度調整弁で行っているため、ユーザーが誤って調整弁を緩めすぎた場合には、扉の速度が制御されずに閉じることとなり、場合によっては扉が破損することがある。
また、特許文献2乃至4に記載のドアクローザは、一本の流路に流れる作動油の流速を複数の調整バルブによって制御するようになっているので、一方の調整バルブを調整することにより作動油の流速が変化するため、他方の調整バルブも調整する必要性が生じ、流路に流れる作動油の流速を調整することが難しい。
そこで、本発明は上記問題を課題の一例として為されたもので、ユーザーによって調整弁が調整されても、安全であって、且つ閉扉時の速度を簡易に調整可能なドアクローザを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のドアクローザ(C)は、扉(D)の開閉動作に応じて回転する回転軸(23)と、作動油(7)が充填されたシリンダ(5)内に前記回転軸の回転にともなって移動可能に配置され、前記シリンダ内を第1室(5a)と第2室(5b)とに区分けし、且つ開扉時に前記第1室から第2室への作動油の通過を許容する一方向弁(19)を備える連通孔(17a)が形成されたピストン(17)と、前記開扉時に前記ピストンによって圧縮されるスプリング(11、12)と、閉扉時に前記スプリングの付勢力によって移動するピストンにともなって前記第2室の作動油を前記第1室へ還流させる流路(41、42等)と、前記流路内を流れる作動油の流量を外部から調整可能な調整バルブ(50、51)と、を具備した前記扉の自閉速度を制御するドアクローザにおいて、前記ドアクローザを扉に取り付ける前に予め規定される流量の作動油を通過可能に調整する制御手段(52、53)を前記流路に備え、前記制御手段は前記流路における作動油の流量を調整するための調整部を備え、該調整部は前記ドアクローザを扉に取り付けた後は調整不能であることを特徴とする。
また、請求項2に記載のドアクローザは、請求項1に記載のドアクローザにおいて、前記調整部は、前記ドアクローザを扉に取り付けた状態において前記扉と対向し、且つ近接して配置されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載のドアクローザは、請求項1に記載のドアクローザにおいて、前記調整部は、前記ピストンに設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザーによって自閉する扉の速度が必要以上に変更されることを防止できる。また、種々のドアクローザに対応可能であって、容易に自閉する扉の速度調整を行うことが可能である。
以下、本発明の最良の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
−ドアクローザの構成等(第1実施形態)−
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態におけるドアクローザの構成について説明する。図1は本実施形態に係るドアクローザ及びそのドアクローザの第1の作動油流路の内部構成を示す断面図、図2は本実施形態に係るドアクローザ及びそのドアクローザの第2の作動油流路の内部構成を示す断面図である。
ドアクローザCは、扉Dに取り付けられるドアクローザ本体2と、当該ドアクローザ本体2に設けられる回転軸23を介して連結されるリンク機構(図示なし)と、リンク機構を扉枠(図示なし)に取り付けるためのベース(図示なし)と、を含んで構成される。
図1及び図2に示すように、ドアクローザ本体2は、筒状のハウジング2aを有しており、当該ハウジング2aの両端部はプラグ3、4によって閉塞されている。ハウジング2aの内部には、シリンダ5が形成されており、このシリンダ5には作動油7が充填されている。
シリンダ5の内部には、同軸上に設けられる大小のスプリング11、12と、そのスプリング11、12の一端を支持し当該スプリング11、12の圧縮率を調整する調整ネジ部15と、スプリング11、12の他端を支持しつつ図1及び図2中左右方向に往復運動する略コ字状のピストン17が設けられている。このピストン17によって、シリンダ5の内部は、第1室5aと、第2室5bと、に区分けされている。なお、第1室5aとは、シリンダ5の内部における、ピストン17と一方のプラグ3との間のスペースであり、第2室5bとは、ピストン17と他方のプラグ4との間のスペースをいうものである。
ピストン17には、第1室5aと第2室5bとを連絡する貫通孔17aが形成され、その貫通孔17aには一方向弁19が設けられている。この一方向弁19は、ピストン17によって区分けされる第1室5aから第2室5bへ作動油7を通すことを許容する一方で、当該作動油7が第2室5bから第1室5aへ通ることを阻止するようになっている
また、ピストン17には、ラック21が形成されており、当該ラック21は、回転軸23の外周に形成されたピニオン25と噛み合うようになっている。当該回転軸23は、この回転軸23を収容する回転軸室27に設けられている。当該回転軸室27は、ハウジング2に設けられており、シリンダ5の内部と連絡している。また、当該回転軸室27及び当該回転軸室27と連絡し、前記ピストン17のラック21が形成されている部分によって囲まれるシリンダ5の空間部は、第2室5bから第1室5aに作動油7を還流させるための流路の一部として機能するものである。
クローザ本体2が扉Dに取り付けられている状態において、回転軸23は、その一端が上方に突出して、図示しないリンク機構を介して扉Dと接続されており、この扉Dの開閉動作に伴って回転するようになっている。そして、この回転軸23の回転によって当該ラック21とピニオン25が噛み合い、ピストン17がシリンダ5の内部を図1及び図2中左右方向に往復運動するようになっている。
調整ネジ部15は、シリンダ5の軸線方向に沿って一方のプラグ3側に取り付けられる調整ネジ31と、当該調整ネジ31に取り付けられるスプリング受座33と、を含んで構成され、前記調整ネジ31の端部は外部に連絡して取り付けられており、外部から調整ネジ31が所定の工具で回転されることによって、前記スプリング受座33がシリンダ5の内部を図1及び図2中左右方向に移動するようになっている。この動作により、スプリング11、12の圧縮率が調整され、回転軸23に対するスプリング11、12の抵抗力の大きさを調整することが可能になっている。
また、スプリング受座33には、一方のプラグ3側に突出する凸部35が設けられており、一方、プラグ3には、当該凸部35と嵌合する凹溝3aが形成されており、当該スプリング受座33の調整範囲内での回転が阻止されるようになっている。また、スプリング受座33には、スプリング11、12の一方が支持される。
また、ハウジング2aには、当該シリンダ5の軸線方向に沿って平行に第1及び第2の作動油流路41、42がそれぞれ異なる位置に形成されている。第1及び第2の作動油流路41、42の一端は、ハウジング2aの右端部外部に連絡しており、それぞれの作動油流路41、42の途中には、この作動油流路41、42と直交する方向に連絡する連絡流路44、45、46、47が形成されている。当該連絡流路44乃至47は、第2室5b側に設けられる第2室側連絡流路44、46と、当該第2室側連絡流路44、46よりも中央側であって第1室5a側に設けられる第1室側連絡流路45、47と、を含んで構成され、当該連絡流路44乃至47はシリンダ5と連絡している。これら作動油流路41、42、及び連絡流路44乃至47は、シリンダ5の内部において、第1室5a側から第2室5b側へと移動した作動油7を、前記第2室5b側から第1室5a側へと還流させるものである。なお、ピストン17には、第1室側連絡流路45、47から排出される作動油7を第1室5aへと導く導入通路17bが形成されており、当該導入通路17bは、第2室5bから第1室5aに作動油7を還流させるための流路の一部として機能するものである。
また、第1の作動油流路41における第2室側連絡流路44は、第2の作動油流路42における第2室側連絡流路46よりも中央側に設けられている。また、第1の作動油流路41における第1室側連絡流路45は、第2の作動油流路42における第1室側連絡流路47よりも中央側に設けられている。これにより、閉扉時の扉Dの自閉速度を2段階で調整することが可能になっている。すなわち、閉扉時において、ピストン17が右方向に移動する際に、初めは、図1に示す第1の作動油流路41等が用いられて作動油7が第2室5bから第1室5aへと移動するが、当該ピストン17の移動により、当該ピストン17によって第1の作動油流路41の第2室側流路44が遮られると、図2に示す第2の作動油流路42を用いて作動油7を第2室5bから第1室5aへと移動させるようになっている。
また、第1及び第2の作動油流路41、42と第2室側連絡流路44、46とが連絡する個所には、第1速度調整弁50、51がそれぞれ配置される。この第1速度調整弁50、51により、それぞれの作動油流路41、42の外部に開口する一端が塞がれている。また、第1及び第2の作動油流路41、42と第1室側連絡流路45、47とが連絡する個所には、第2速度調整弁52、53がそれぞれ配置される。
第1及び第2速度調整弁50乃至53は、具体的には図示しないが、調整ネジと、当該調整ネジの回転にともなって作動油7が通過する開口径を変更可能な開口部と、を含んで構成され、当該作動油7が通過する流路の径を変更することで、作動油7の流量を調整しその移動速度を調整可能になっている。
また、第1速度調整弁50、51は、シリンダ5の軸線方向に沿ってハウジング2aの右端部に配置され、端部が外部に連絡して設けられており、外部から所定の工具によって調整ネジを回転可能になっている。
一方、第2速度調整弁52、53は、シリンダ2aの軸線方向と直交してハウジング2aの図中下端部に配置され、端部が外部に連絡して設けられており、外部から所定の工具によって調整ネジを回転可能になっている。また、第2速度調整弁52、53は、予め第2室5bから第1室5aへ移動する作動油7の移動速度が所定の速度となるように作動油7が通過する流路の径を調整し、その調整後は、当該調整ネジが回転不能となるようにカシメたり接着したり、又は調整ネジを外部から調整できないように蓋をするなどされる。
また、第2速度調整弁52、53は、ドアクローザ本体2を扉Dに取り付けた状態において、前記調整ネジが前記扉Dの表面と対向し、且つ近接して配置される。これにより、ドアクローザ本体2を扉Dに取り付けた後は、工具を差し込むことができなくなり、調整することができなくなる。
なお、当該第2速度調整弁52、53により調整される移動速度は、第1速度調整弁50、51の開口部が最大限開放された時に、安全に扉Dが閉まる速さに調整される。
このように本実施形態のドアクローザCは、クローザ本体2を扉Dに取り付ける前に、予め一定の作動油7の流速を確保するための流路径に第2速度調整弁52、53にて調整を行い、扉Dに取付後は、当該第2速度調整弁52、53を機能させないようになっている。そして、その後の調整が必要となったときには、第1速度調整弁50、51にて調整するようになっている。
このようにすれば、様々な種類の扉Dに対応するドアクローザCを製作する上でそれぞれのドアクローザCに適した流路径を予め設計する必要がなくなるため、当該様々な種類の扉Dに対応可能なドアクローザCを容易に製作することが可能となる。
また、ドアクローザCを取り付けた状態において、閉扉時の最適な扉Dの自閉速度を確保することが可能となっている。また、第1速度調整弁50、51が何らかの理由により誤って調整されても、予め規定された(第2速度調整弁52、53により調整された)作動油7の移動速度よりも速くなることがないので、扉Dが急激に閉まることが防止され、安全である。また、閉扉時の最適な扉Dの自閉速度を調整することが容易にできるため、作業者の負担を軽減できる。
−ドアクローザの動作について−
次にドアクローザCの動作について図1及び図2を用いて説明する。
まず、扉Dへのドアクローザ本体2の取付前において、当該ドアクローザ本体2の大きさ、重量などにより安全に扉Dが閉じられる速度を設定すべく、第2速度調整弁52、53によって作動油7が通過する流路の径が調整される。この調整によって、第1速度調整弁50、51の開口部が最大限開放された時に閉じられる扉Dの自閉速度が規定される。当該調整を行う場合には、回転ネジに対して所定の工具を外部から差し込み、所定の方向に回転することによって行われる。
次に、ドアクローザ本体2を扉Dに取り付け、その他、ドアクローザと接続されたリンク機構が取り付けられたベースを扉枠に取り付け、扉Dの閉まる動作を確認しながら、第1速度調整弁50、51によって作動油7が通過する流路の径が調整される。具体的には、外部から所定の工具を差し込み、回転ネジを回転させて閉扉時の扉Dの自閉速度が最適な速度になるように調整される。
このようにして調整されたドアクローザCは、扉Dが開放されると(扉Dが開く時)、回転軸23の回転にともなってピストン17がスプリング11、12に抗して図中左方向に移動する。このピストン17の移動によって、第1室5a内の作動油は、貫通孔17aを通って第2室5bへと移動する。この時、第2室5bへ移動した作動油7は貫通孔17aに設けられた一方向弁19によって第1室5aへと戻ることが防止される。
次に、扉Dの開放後(扉Dが閉まる時)は、ピストン17がスプリングの付勢力によって図中右方向へと移動する。その際、第2室5bへと移動した作動油7は、図1に示す第2室側連絡流路44、第1の作動油流路41、及び第1室側連絡流路45を通るとともに、回転軸室27と連絡するシリンダ5の空間部及び回転軸室27を通り、ピストン17に形成された導入通路17bを通って第1室5aへと還流されつつピストン17が図中右方向に移動する。この時に扉Dが移動する(閉まる)速度は、予め第1速度調整弁50により調整された速度で閉まることとなる。
また、さらにピストン17がスプリングの付勢力によって図中右方向へと移動すると、図2に示すように、ピストン17が第1室側連絡流路44の開口部を塞ぐ。この時、第2室5bに収容された作動油7は、図2に示す第2室側連絡流路46、第2の作動油流路42、及び第1室側連絡流路47を通るとともに、回転軸室27と連絡するシリンダ5の空間部及び回転軸室27を通り、ピストン17に形成された導入通路17bを通って第1室5aへと還流されつつピストン17が図中右方向に移動し、最終的に扉Dは自動的に閉じられるる。この時に扉Dが移動する(閉まる)速度は、予め第1速度調整弁51により調整された速度で閉まることとなる。
−第2実施形態−
次に、ドアクローザの他の実施形態について図3を用いて説明する。図3は第2実施形態に係るドアクローザの内部構成を示す断面図である。なお、図1及び図2と同一部分には同一符号を付するものとしその説明は省略する。
上記第1実施形態は、扉Dの自閉速度が2段階で調整されるものであるのに対して、本実施形態は、扉Dの自閉速度が1段階で調整される点で異なるものである。また、第1実施形態では、第1作動油流路41と第1室側連絡流路45とが連絡する個所に第2速度調整弁52を設けるようになっているが、本実施形態は、当該第2速度調整弁を導入通路17bに設ける点で異なるものである。なお、当該導入通路17bは、本願の貫通孔として機能する。
具体的には、ハウジング2aには、当該シリンダ5の軸線方向に沿って平行に作動油流路55が形成されている。作動油流路55の一端は、ハウジング2aの右端部外部に連絡しており、作動油流路55の途中には、この作動油流路55と直交する方向に連絡する連絡流路56、57が形成されている。当該連絡流路56、57は、第2室5b側に設けられる第2室側連絡流路56と、当該第2室側連絡流路56よりも中央側であって第1室5a側に設けられる第1室側連絡流路57と、を含んで構成され、当該連絡流路56、57はシリンダ5と連絡している。作動油流路55、及び連絡流路56、57は、シリンダ5の内部において、第1室5a側から第2室5b側へと移動した作動油7を、前記第2室5b側から第1室5a側へと還流させるものである。なお、ピストン17には、第1室側連絡流路45、47から排出される作動油7を第1室5aへと導く導入通路17bが形成されている。
また、作動油流路55と第2室側連絡流路56とが連絡する個所には、第1速度調整弁58が配置される。この第1速度調整弁58により、作動油流路55の外部に開口する一端が塞がれている。また、導入通路17bには、第2速度調整弁59が配置される。
第1速度調整弁58は、シリンダ5の軸線方向に沿ってハウジング2aの右端部に配置され、端部が外部に連絡して設けられており、外部から所定の工具によって調整ネジを回転可能になっている。
一方、第2速度調整弁59は、ピストン17の内部に設けられ、その調整ネジがピストン17の外側から調整可能になっている。そして、開口部の開口径を調整し、導入通路17bを通過する作動油7の流量を調整するようになっている。当該第2速度調整弁59はピストンの外側から調整できるものの、シリンダ17の内部に設けられているため、所定の構成部品を組み付け後は、当該第2速度調整弁59を外部から調整することは不可能となる。
このように構成されたドアクローザCは、一旦ドアクローザ本体を組み付けた後は、第2速度調整弁59を調整することが不可能となる。よって、外部からユーザーなどによって第2速度調整弁59が用いられて誤調整されて、扉Dが閉まる速度が必要以上に速くなることを防止することが可能となる。
−第3実施形態−
次に、ドアクローザの他の実施形態について図4を用いて説明する。図4は第3実施形態に係るドアクローザの内部構成を示す断面図である。なお、図3と同一部分には同一符号を付するものとしその説明は省略する。
上記第2実施形態は、導入通路17bに第2速度調整弁59が設けられているのに対して、本実施形態は、導入通路17bの径が組立段階で最適な径に加工(調整)される点で異なるものである。
具体的には、導入通路17bは、ピストン17の加工時又は取付時において、当該ドアクローザ本体2の大きさ、性能、又は当該ドアクローザ本体2が取り付けられる扉Dの重量、大きさなどから閉扉時の扉Dの移動速度が最適な速度となるように規定される孔の径に加工するようになっている。なお、当該導入通路17bは、本願の制御手段として機能するものである。
このように構成されたドアクローザCは、第1速度調整弁58の開口部が誤って最大限開放されたとしても、扉の移動速度は予め規定された速度を超えることがないので、急激に扉が閉まるなどの危険が防止されるため、安全である。
なお、本実施形態は一形態であって、この形態に限定されるものではなく、例えば、本実施形態において、図1及び図2に示すように、第1及び第2の作動油流路内の両方に2つの速度調整弁を備えるようになっているが、少なくともどちらか一方の作動油流路内に2つの速度調整弁を備えるようにしても構わない。また、急激に扉が閉まることを防止するには、好適には、第2の作動油流路内に2つの速度調整弁を備えることが好ましい。最終的に閉まる際の扉の速度調整は、当該第2の作動油流路で行われるからである。
また、ドアクローザCは、本実施形態のドアクローザとは異なる一般的に用いられている種々のドアクローザに適用することが可能である。
第1実施形態に係るドアクローザ及びそのドアクローザの第1の作動油流路の内部構成を示す断面図である。 第1実施形態に係るドアクローザ及びそのドアクローザの第2の作動油流路の内部構成を示す断面図である。 第2実施形態に係るドアクローザの内部構成を示す断面図である。 第3実施形態に係るドアクローザの内部構成を示す断面図である。
符号の説明
C ドアクローザ
D 扉
5 シリンダ
5a 第1室
5b 第2室
7 作動油
11、12 スプリング
17 ピストン
17a 連通孔
19 一方向弁
23 回転軸
41 第1の作動油流路
42 第2の作動油流路
50、51 第1速度調整弁
52、53 第2速度調整弁

Claims (3)

  1. 扉の開閉動作に応じて回転する回転軸と、
    作動油が充填されたシリンダ内に前記回転軸の回転にともなって移動可能に配置され、前記シリンダ内を第1室と第2室とに区分けし、且つ開扉時に前記第1室から第2室への作動油の通過を許容する一方向弁を備える連通孔が形成されたピストンと、
    前記開扉時に前記ピストンの付勢力によって圧縮されるスプリングと、
    閉扉時に前記スプリングの付勢力によって移動するピストンにともなって前記第2室の
    作動油を前記第1室に還流させる流路と、
    前記流路内を流れる作動油の流量を外部から調整可能な調整バルブと、
    を具備した前記扉の自閉速度を制御するドアクローザにおいて、
    前記ドアクローザを扉に取り付ける前に予め規定される流量の作動油を通過可能に調整する制御手段を前記流路に備え、前記制御手段は前記流路における作動油の流量を調整するための調整部を備え、該調整部は前記ドアクローザを扉に取り付けた後は調整不能であることを特徴とするドアクローザ。
  2. 前記調整部は、前記ドアクローザを扉に取り付けた状態において前記扉と対向し、且つ近接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
  3. 前記調整部は、前記ピストンに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
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