JP5072284B2 - 磁気共鳴イメージング装置、コイル支持ユニット、高周波コイルユニット、ならびに磁気共鳴イメージング装置を制御する制御方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置、コイル支持ユニット、高周波コイルユニット、ならびに磁気共鳴イメージング装置を制御する制御方法 Download PDF

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本発明は、磁気共鳴現象を利用して被検体をイメージングする磁気共鳴イメージング装置と、この磁気共鳴イメージング装置で使用するのに好適なコイル支持ユニットおよび高周波コイルユニットと、この磁気共鳴イメージング装置を制御する制御方法に関する。
磁気共鳴イメージング(MRI)は、静磁場中に置かれた生体組織の原子核スピンを、そのラーモア周波数をもつ高周波信号で励起し、この励起に伴って発生する磁気共鳴信号(MR信号)に基づいて画像を再構成する。このMRIを利用して被検体をイメージングする磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)は、解剖学的診断情報のみならず生化学的情報や機能診断情報等多くの診断情報を得ることができるため、今日の画像診断の分野では重要なものとなっている。
MRI装置によって高画質な画像を生成するためには、被検体からの微弱なMR信号を効率よく検出する必要があり、そのために多くの技術的な工夫がなされている。MR信号の検出に使用される高周波コイル(RFコイル)は、鞍型、ソレノイド型、スロットレゾネータ型、あるいはバードケイジ型等が普及している。そして、周波数帯域、診断対象部位、磁石の種類などに応じて最適なタイプのRFコイルが選択されて使用される。例えば、円筒型磁石を用いた水平磁場方式のMRI装置では、バードケイジ型コイルや鞍型コイルが使用される。垂直磁場方式のMRI装置では、ソレノイドコイルが使用される。頭部や眼球等、局所的な診断部位に対しては、検出感度に優れたサーフェイスコイルが使用される。
MRI装置には、高周波信号を送信するためのRFコイルも必要である。送信用および受信用として個別にRFコイルが設けられることもあるが、高周波信号の送信タイミングとMR信号の検出タイミングとは異なるために、同一のRFコイルを送信用および受信用として共用することも可能である。
ところで、MRI装置においては、被検体をその体軸方向に移動しながらイメージングすることにより、広範囲にわたってイメージングする方法がある。このようなイメージングを実現するために、例えば、RFコイルを寝台上の天板に支柱を介して固定し、支持体に載置した被検体をこの支持体と共に上述のRFコイルと天板の間を移動(スライド)させる方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
図6は、特許文献1に記載された被検体の移動機構の斜視図である。
寝台201および補助寝台202の上部に天板203が配置されている。天板203の長手方向に設けられた2本の並行溝204にはローラ205が複数個取り付けられている。上部表面コイル206と下部表面コイル207とが、支柱208を介して天板203に固定されている。
一方、被検体を載置する支持体209は、複数のローラ205によって支えられた状態で天板203に対しスライド可能に配置される。このため、支持体209とこの支持体209に載置された図示しない被検体とは、天板203と上部表面コイル206との間をスライドできる。そして、補助寝台202の端部に配置されたモータ210によって螺旋軸211が回転することにより、支持体209は被検体とともに長手方向(すなわち、被検体の体軸方向)に移動する。
かくして、固定されたRFコイル206,207に対して天板203によって被検体を移動させることによって、RFコイル206,207が近接される被検体の部位、すなわちイメージングの対象となる部位を変更することができる。
米国特許第5808468号明細書
しかしながら、RFコイル206,207は、イメージング時においてはガントリ内部に形成される静磁場の中心近傍に位置している必要がある。すなわち、上記の構成におけるRFコイル206,207は支持体209を挟み込むように配置されるが、支持体209は人体の体重を支持できるように十分厚みを持つため、結果としてRFコイル206,207の取り外しが困難となる。また、RFコイル206が静磁場の中心に固定されているため、被検体のイメージング対象部位を静磁場中心に移動させようとするときに、被検体の頭部を静磁場中心を通過させなければならないこともある。このような場合、RFコイル206が被検体の頭部の近傍を通過することになるため、被検者にとって精神的な圧迫となる恐れがあった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、被検体を載置する天板とともにRFコイルを移動させることが可能でありながら、被検体とRFコイルとの相対的な位置を変化させることもできるようにすることにある。
本発明の第1の態様によるコイル支持ユニットは、被検体を載置する天板を備えるとともに前記天板の上面に配置される高周波コイルを利用して前記被検体をイメージングする磁気共鳴イメージング装置で用いられるコイル支持ユニットであって、前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記高周波コイルによって検出された磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、前記接続ポートをスライド可能にガイドするガイド溝を有し、前記天板の上面に配置される支持部材とを備える。
本発明の第2の態様による磁気共鳴イメージング装置は、天板に載置した被検体における所望のイメージング対象部位に近接した高周波コイルを用いて前記被検体に向けた高周波パルスの送信および前記被検体から放射された磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う磁気共鳴イメージング装置であって、前記高周波コイルを支持するコイル支持ユニットを備え、前記コイル支持ユニットはさらに、前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記高周波コイルによって検出された磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、前記接続ポートをスライド可能にガイドするガイド溝を有し、前記天板の上面に配置される支持部材とを備える。
本発明の第3の態様による高周波コイルユニットは、天板に載置された静磁場中の被検体に対して傾斜磁場および高周波パルスを印加することに応じて前記被検体から放射される磁気共鳴信号に基づいて前記被検体をイメージングする磁気共鳴イメージング装置にて使用される高周波コイルユニットであって、前記高周波パルスの送信および前記磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う少なくとも1つの高周波コイルと、前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記高周波コイルによって検出された磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、前記接続ポートを前記天板の長手方向にスライドさせるためのスライドユニットとを備える。
本発明の第4の態様による磁気共鳴イメージング装置は、静磁場を発生するユニットと、前記静磁場中に配置された被検体に傾斜磁場を印加するユニットと、前記被検体に高周波パルスを印加するユニットと、前記被検体から放射される磁気共鳴信号を受信する高周波コイルと、前記被検体を載置する天板を有し、前記天板を長手方向に移動可能な寝台と、前記磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴画像を生成するユニットと、前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記磁気共鳴信号を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとの電気的接続を行う接続ポートを有し、前記接続ポートを前記天板の上方で前記長手方向にスライド可能としたコイル支持ユニットとを備える。
本発明の第5の態様による磁気共鳴イメージング装置は、天板に載置した被検体における所望のイメージング対象部位に近接した高周波コイルを用いて前記被検体に向けた高周波パルスの送信および前記被検体から放射された磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う磁気共鳴イメージング装置であって、前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記高周波コイルによって検出された磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートを備え、前記天板はその上面に、前記接続ポートをスライド可能にガイドするガイド溝を有する。
本発明の第6の態様による磁気共鳴イメージング装置は、天板に載置した被検体における所望のイメージング対象部位に近接した高周波コイルを用いて前記被検体に向けた高周波パルスの送信および前記被検体から放射された磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う磁気共鳴イメージング装置であって、前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記高周波コイルによって検出された磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、前記接続ポートをスライド可能にガイドするガイド溝を有し、前記天板の上面に配置される支持部材と、前記接続ポートを前記ガイド溝に沿って移動させる移動ユニットとを備える。
本発明の第7の態様による磁気共鳴イメージング装置は、天板に載置した被検体における所望のイメージング対象部位に近接した高周波コイルを用いて前記被検体に向けた高周波パルスの送信および前記被検体から放射された磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う磁気共鳴イメージング装置であって、前記天板の上面よりも上方に配置されて前記高周波コイルとして使用される上部コイルと、前記上部コイルを着脱可能であり、前記上部コイルが装着されているときには、前記上部コイルを支持するとともに、前記上部コイルに対して供給される送信信号および前記上部コイルによって検出された磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、前記接続ポートをスライド可能にガイドするガイド溝を有し、前記天板の上面に配置される支持部材と、前記天板の上面よりも下方に配置されて前記高周波コイルとして使用される下部コイルとを備える。
本発明の第8の態様による制御方法は、天板に載置した被検体における所望のイメージング対象部位に近接した高周波コイルを用いて前記被検体に向けた高周波パルスの送信および前記被検体から放射された磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う磁気共鳴イメージング装置を制御する制御方法であって、前記磁気共鳴イメージング装置は、前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記高周波コイルによって検出された磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、前記接続ポートをスライド可能にガイドするガイド溝を有し、前記天板の上面に配置される支持部材と、前記接続ポートを前記ガイド溝に沿って移動させる移動ユニットとを具備し、前記制御方法は、前記天板が移動される際に、前記天板の移動に伴って前記高周波コイルが所定位置に到達するまでは前記移動ユニットを停止させ、前記高周波コイルが前記所定位置に到達したのちには前記天板が移動される向きに対して反対の向きに前記天板の移動速度とほぼ同じ速度で前記高周波コイルを移動させる。
本発明の第9の態様による制御方法は、天板に載置した被検体における所望のイメージング対象部位に近接した高周波コイルを用いて前記被検体に向けた高周波パルスの送信および前記被検体から放射された磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う磁気共鳴イメージング装置を制御する制御方法において、前記磁気共鳴イメージング装置は、前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、を前記天板の長手方向に移動可能とする移動ユニットを具備し、前記制御方法は、前記高周波コイルが所定位置に到達するまでは前記被検体と前記高周波コイルとの相対的位置関係を維持し、前記高周波コイルが前記所定位置に到達した後には前記所定位置と前記高周波コイルとの相対的位置関係を維持した状態で、前記被検体と前記高周波コイルとの相対的位置関係を前記長手方向に変化させる。
本発明によれば、被検体を載置する天板とともにRFコイルを移動させることが可能でありながら、被検体とRFコイルとの相対的な位置を変化させることもできるようになる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。
本実施形態では、被検体を載置した天板上に2つの支持部材を取り付ける。支持部材は、RFコイルを摺動可能に支持するもので、その上部にRFコイルの摺動(移動)をガイドするためのガイド溝を形成する。RFコイルの端部に着脱可能な接続ポートには、RFコイルに対し送信信号および受信信号の少なくとも何れかの伝達を行なう信号ケーブルの端部を接続する。そして、RFコイルの移動に伴い、RFコイルに装着された接続ポートとこの接続ポートに接続された信号ケーブルをガイド溝に沿って移動させる。
移動機構部は、被検体が載置された天板の移動方向と移動距離とに基づいて、天板の移動方向と反対の方向に天板の移動距離と等しい距離だけRFコイルを移動させる。このため、RFコイルは、天板および被検体の移動量に関係なく常に静磁場および勾配磁場の領域に配置される。RFコイルに近接した被検体部位に関してMRI撮影が行なわれる。
図1は本実施形態に係るMRI装置100のブロック図である。
MRI装置100は、静磁場発生部1、勾配磁場発生部2、送受信部3、演算・記憶部4、天板5、RFコイルユニット6、入力部7、表示部8、制御部9および移動機構部10を備えている。
静磁場発生部1はさらに、主磁石11および静磁場電源12を含む。主磁石11としては、例えば超伝導磁石が利用される。静磁場電源12は、主磁石11に電流を供給する。主磁石11は、強力な静磁場を形成する。
勾配磁場発生部2はさらに、勾配磁場コイル21および勾配磁場電源22を含む。勾配磁場コイル21は、互いに直交するX、YおよびZ軸方向の勾配磁場を形成する。勾配磁場電源22は、勾配磁場コイル21に電流を供給する。勾配磁場コイル21は、静磁場に勾配磁場を重畳する。勾配磁場電源22には、制御部9によって制御信号が供給され、これに応じて勾配磁場コイル21に供給する電流を変化させる。これによって勾配磁場発生部2は、静磁場空間を任意に符号化するための勾配磁場を適宜に形成する。すなわち、勾配磁場電源22からX,Y,Z軸の勾配磁場コイル21に供給されるパルス電流を上述の勾配磁場制御信号に基づいて変化させることにより、X,Y,Z軸方向の勾配磁場は合成され、互いに直交するスライス選択用の勾配磁場、位相エンコード用の勾配磁場および読み出し(周波数エンコード)用の勾配磁場が任意の方向に設定される。
なお、主磁石11および勾配磁場コイル21は、空洞を有したガントリに収容される。そして静磁場の中心は上記の空洞内に位置する。
送受信部3はさらに、送信器31および受信器32を含む。送信器31は、基準信号発生器、変調器および電力増幅器等を備えており、静磁場の強度に応じて定まる磁気共鳴周波数(ラーモア周波数)と同じ周波数を有した基準信号を選択励起波形で変調することによって高周波の送信信号を得る。送信器31は、得られた送信信号をRFコイルユニット6へ供給する。受信器32は、RFコイルユニット6から出力されるMR信号に対して、中間周波変換、位相検波、更にはフィルタリング等の信号処理を行った後、A/D変換を行なう。更に受信器32は、上記のMR信号がQD方式の体積コイルにより生成される、互いに位相が90°異なる2つのMR信号である場合に位相合わせを行なうための90°移相器を備えている。
演算・記憶部4はさらに、高速演算回路41と記憶回路42とを含む。記憶回路42はさらに、MR信号記憶回路421と画像データ記憶回路422とを含む。MR信号記憶回路421は、受信器32によってディジタル化されたMR信号を記憶する。画像データ記憶回路422は、高速演算回路41によって生成される画像データを記憶する。高速演算回路41は、MR信号記憶回路421に記憶されたMR信号に対して2次元フーリエ変換による再構成処理を行ない、実空間の画像データを生成する。
天板5は寝台を構成する一要素である。天板5の形状は、細長い薄板状である。天板5は、寝台のベース部によってその長手方向にスライドされる。天板5の上面には、被検体150がその体軸方向が長手方向にほぼ一致するように載置される。従って天板5は、被検体150を体軸方向に搬送する。そして天板5は、静磁場外から静磁場内に被検体150を送り込むとともに、静磁場に対する被検体150の位置を変化させることによって、被検体150に対するイメージング位置を任意に設定する。
RFコイルユニット6はさらに、コイル支持ユニット61、上部RFコイル62uおよび下部コイルユニット62dを含む。コイル支持ユニット61は、天板5の上面に配置され、天板5と上部RFコイル62uとを離間させた状態で、かつ天板5の長手方向にスライド可能な状態で上部RFコイル62uを支持する。上部RFコイル62uは、送信器31から供給された送信信号に基づいてRFパルスを送信する。また上部RFコイル62uは、被検体150から放射されたMR信号を検出する。下部コイルユニット62dは、天板5の内部に埋め込まれている。下部コイルユニット62dは、送信器31から供給された送信信号に基づいてRFパルスを送信する。また下部コイルユニット62dは、被検体150から放射されたMR信号を検出する。
入力部7は、操作卓上にスイッチ、キーボード、マウス等の各種入力デバイスを備えている。入力部7は、操作者により入力される情報や指示を取得する。入力部7が取得する情報は例えば、被検体150に関する各種の情報や、撮影方式およびパルスシーケンス等の撮影条件や表示条件に関する情報などである。入力部7が取得する指示は例えば、撮影開始の指示、天板5の移動に関する指示等である。
表示部8は、ビデオメモリ、変換回路およびモニタを備える。画像データ記憶回路422に保存された画像データが制御部9を介して表示部8に供給されると、表示部8は当該画像データをビデオメモリに記憶する。そして、この画像データと入力部7から入力された被検体情報等の付帯情報とがビデオメモリにおいて合成される。この合成によりビデオメモリにて作成された画像データは、変換回路においてテレビフォーマット変換とD/A変換とが行われて画像信号とされた上で、モニタに供給される。モニタは、画像信号が表す画像を表示する。モニタとしては、CRT(cathode-ray tube)またはLCD(liquid crystal display)などが利用できる。
制御部9はさらに、主制御回路91、シーケンス制御回路92および移動機構制御回路93を含む。主制御回路91は、CPUと記憶回路とを備え、MRI装置100を統括して制御する。主制御回路91の記憶回路には、入力部7において取得された撮影条件や表示条件等に関する情報が保存される。主制御回路91のCPUは、記憶回路に記憶された上記の情報に基づき、シーケンス制御回路92に対しパルスシーケンス情報を供給する。パルスシーケンス情報は例えば、勾配磁場コイル21に供給する電流の大きさ、送信信号のレベル、印加時間、印加タイミング等に関する情報である。シーケンス制御回路92は、CPUと記憶回路とを備え、パルスシーケンス情報にしたがって勾配磁場電源22、送信器31および受信器32を制御する。移動機構制御回路93は、CPUと記憶回路とを備え、天板5および上部RFコイル62uを移動させるための制御信号を生成し、この制御信号を移動機構部10に供給する。
移動機構部10は、天板移動機構とRFコイル移動機構とを含む。天板移動機構は、天板5をその長手方向に移動させる。RFコイル移動機構は、上部RFコイル62uを天板5の長手方向に移動させる。
図2(a),2(b)は図1に示されるRFコイルユニット6の具体的な構成を示す図である。図2(a)は、図2(b)におけるAb−Ab断面を示る。図2(b)は、図2(a)におけるAa−Aa断面を示す。
図2(a),図2(b)に示すようにコイル支持ユニット61は、支持部材611a,611b、接続ポート612a,612b、ケーブル保持部材613a,613b、信号ケーブル614a,614bおよびガイド溝615a,615bを含む。
支持部材611a,611bは、樹脂などを輪郭が例えば細長い直方体となるように形成したものである。支持部材611a,611bは、それぞれ天板5の上面に固定される。支持部材611a,611bは、その長手方向が天板5の長手方向とほぼ一致する。支持部材611a,611bは、天板5の長手方向に直交する方向に沿って互いに並んでいる。支持部材611aと支持部材611bとは、支持部材611a,611bに干渉されることなく天板5上に被検体150を載置するのに必要な間隔を持つ。支持部材611a,611bの上部には、支持部材611a,611bの長手方向に沿ったガイド溝615a,615bがそれぞれ形成されている。ガイド溝615a,615bは、支持部材611a,611bの両端部近傍まで及ぶ。
接続ポート612a,612bは、ガイド溝615a,615bに沿ってスライド可能な状態で支持部材611a,611bによってそれぞれ支持されている。接続ポート612a,612bには、上部RFコイル62uの両端部をそれぞれ着脱可能である。接続ポート612a,612bは、上部RFコイル62uが装着されたときには、上部RFコイル62uを支持する。また接続ポート612a,612bは、上部RFコイル62uが装着されたときには、上部RFコイル62uと信号ケーブル614a,614bのそれぞれとを電気的に接続する。上部RFコイル62uを移動させるために、接続ポート612a,612bが移動機構部10のRFコイル移動機構によって移動されるようになっている。このためRFコイル移動機構は、例えばワイヤロープおよびプーリを含んだ並行移動機構を有し、接続ポート612a,612bを並行移動させるようになっている。
ケーブル保持部材613a,613bは、樹脂などを棒状または管状に形成したものである。ケーブル保持部材613a,613bは、それぞれの一端が接続ポート612a,612bにそれぞれ取り付けられている。ケーブル保持部材613a,613bは、ガイド溝615a,615bの内部に配置されるとともに、支持部材611a,611bを貫通して支持部材611a,611bの外部に突出している。ケーブル保持部材613a,613bは、信号ケーブル614a,614bをそれぞれ保持するとともに、信号ケーブル614a,614bをガイド溝615a,615bの内部から支持部材611a,611bの外部へと導く。ケーブル保持部材613a,613bはまた、支持部材611a,611bの外部における信号ケーブル614a,614bの位置を規定する。
信号ケーブル614a,614bは、上部RFコイル62uと送信器31および受信器32とを電気的に接続し、送信信号やMR信号を伝達する。
さて、上部RFコイル62uは、湾曲させた薄板状の輪郭を持つ筐体に要素コイルを収容したものである。かくして上部RFコイル62uは、接続ポート612a,612bに装着された状態では、天板5との間に図2(b)に示すように被検体150を載置するための空間を形成する。ただし、上部RFコイル62uと天板5との間に被検体150を載置するための空間を形成できれば良いのであって、筐体の形状は任意であって良い。
さて、下部コイルユニット62dは複数の下部RFコイルを含む。下部RFコイルの数は任意であって良いが、本実施形態では3つの下部RFコイル62d−1,62d−2,62d−3を備えることとする。下部RFコイル62d−1,62d−2,62d−3は、天板5の長手方向に沿って配列されている。下部RFコイル62d−1,62d−2,62d−3は、それぞれRFパルスの送信およびMR信号の検出を行える。下部RFコイル62d−1,62d−2,62d−3は、個別に送信器31および受信器32に接続されている。なお、下部RFコイル62d−1,62d−2,62d−3は、1つのみの要素コイルを内蔵したものであっても良いし、複数の要素コイルを内蔵したものであっても良い。
図3(a),3(b),3(c)は天板5および上部RFコイル62uの移動の様子を示す図である。
天板5をガントリから引き出し、かつ上部RFコイル62uを接続ポート612a,612bから取り外した状態では、天板5上に被検体150を容易に載置することができる。なおこのように天板5をガントリから引き出した状態にあっては、移動機構制御回路93は、接続ポート612a,612bをガイド溝615a,615bのガントリ寄りの端部に位置させておく。かくして、天板5上に被検体150を載置し、さらに上部RFコイル62uを接続ポート612a,612bに装着すれば、図3(a)に示す状態が形成される。
被検体150のある部位をイメージングしようとするとき、イメージング対象となる上記部位を静磁場中心の近傍に位置させる必要がある。そこで移動機構制御回路93は、天板5をガントリ内に送り込むように移動させるよう、移動機構部10を動作させる。これにより天板5は図3(a)における左方向へ移動する。天板5の移動に伴って、被検体150およびコイル支持ユニット61も移動する。そしてこのときには、移動機構制御回路93は接続ポート612a,612bは移動させない。このため、上部RFコイル62uも天板5の移動に伴って移動する。
図3(b)に示すように上部RFコイル62uが静磁場中心に到達したならば、移動機構制御回路93は天板5の移動を継続したままで、接続ポート612a,612bの移動を開始させる。移動機構制御回路93は、接続ポート612a,612bの移動方向を天板5が移動される向きに対して反対の向きとする。また移動機構制御回路93は、接続ポート612a,612bの移動速度を天板5の移動速度と同じとする。
このときに接続ポート612a,612bは、ガイド溝615a,615bにそれぞれガイドされて天板5に対して相対的に移動することになるが、天板5も移動を継続しているので、移動を開始した時点における位置を維持することになる。従って、上部RFコイル62uは静磁場中心に位置したままとなる。例えば図3(b)に示す状態から天板5が図中の左方向にΔDだけ移動した時点では、図3(c)に示すように接続ポート612a,612bは支持部材611a,611bに対して図中の右方向にΔDだけ移動している。しかし、支持部材611a,611bは天板5とともに図中の左方向にΔDだけ移動しているので、接続ポート612a,612bは静磁場に対しては移動せず、図3(c)に示すように上部RFコイル62uは静磁場中心に位置したままとなる。図4は図3に示されるような上部RFコイル62uの移動を実現するための接続ポート612a,612bの移動の様子を示す図である。図4(a)は図3(b)におけるBa−Ba断面を示し、図4(b)は図3(c)におけるBb−Bb断面を示すが、支持部材611a,611bの位置を揃えて表している。
そしてこのように上部RFコイル62uが静磁場中心に位置しているときに、被検体150は天板5の移動に伴って静磁場中を移動する。従って、イメージング対象部位を任意に変更することができる。例えば図3(b)に示す状態においては、胸部がイメージング対象部位となるのに対して、図3(c)に示す状態においては、腰部がイメージング対象部位となる。
なお、下部コイルユニット62dは、天板5の移動に伴って移動する。そこで下部コイルユニット62dをRFパルスの送信やMR信号の検出に使用するのであれば、送信器31および受信器32は、下部RFコイル62d−1,62d−2,62d−3のうちで静磁場中心に位置するものを選択して使用する。この場合、例えば図3(b)に示す状態では下部RFコイル62d−1が選択され、図3(c)に示す状態では下部RFコイル62d−2が選択される。
ところで、上部RFコイル62uを天板5に対して固定した状態でイメージングする場合には、支持部材611a,611bは取り外すことが望ましい。すなわち、支持部材611a,611bは、天板5に対する着脱が容易に行なえることが望ましい。このため本実施形態では、図5に示すように支持部材611aの両端部近傍にロック機構66aaおよび66abが取り付けている。支持部材611bについても、同様なロック機構が取り付けられている。そして、ロック機構66aa,66abを天板5に設けた孔部51aa,51abに挿入することにより支持部材611aの天板5に対する装着を容易に行なうことが可能となる。支持部材611bの天板5に対する装着も同様である。
以上のように本実施形態によれば、RFコイルユニット6は天板5の移動に伴って移動するので、ガントリの外部に位置させることが可能である。このため、上部RFコイル62uや下部RFコイルユニット62dのメンテナンスが容易となる。
また本実施形態によれば、上部RFコイル62uは天板5の上で移動するため、被検体150の頭部がイメージング対象ではないならば、上部RFコイル62uを被検体150の頭部に近接させなくて済む。
また本実施形態によれば、天板5の上側では、上部RFコイル62uを被検体に対して相対的に移動させることによって広い範囲の部位をイメージング対象とすることを可能としているので、上部RFコイル62uは小さくて良い。つまり、被検体150の上部を上部RFコイル62uが覆う範囲が小さくて済むため、被検者の圧迫感を軽減することができる。なお、下部RFコイルユニット62dは、複数の下部RFコイルを配列することによって広い範囲の部位をイメージング対象とすることを可能としているので、下部RFコイルユニット62dを移動させる必要がない。このため、移動機構部10の構成を簡略化することができる。なお、下部RFコイルユニット62dは天板5に埋め込まれているから、そのサイズが大きくとも何ら被検者に圧迫感を与えることはない。
また本実施形態によれば、接続ポート612a,612bを移動させることによって、この接続ポート612a,612bに装着された上部RFコイル62uを移動させるようにしているため、上部RFコイル62uを直接的に移動させるように構成する場合に比べて、上部RFコイル62uの着脱が容易になっている。
また本実施形態によれば、上部RFコイル62uの位置を静磁場中心に維持するように、天板5の移動に合わせた上部RFコイル62uの移動を自動制御しているため、操作者は天板5の移動と上部RFコイル62uの移動とを個別に操作する必要がない。
また本実施形態によれば、ガイド溝615a,615bの内部に配置されるとともに、支持部材611a,611bを貫通して支持部材611a,611bの外部に突出しているケーブル保持部材613a,613bによって、信号ケーブル614a,614bをそれぞれ保持しているため、天板5上における信号ケーブル614a,614bの姿勢を確実に制御でき、信号ケーブル614a,614bが被検体150に接触することを確実に防止できる。これにより、RF波の照射に起因して信号ケーブル614a,614bにて発熱が生じたとしても、それによって被検体150に熱傷等の障害が発生することを防止することができる。米国食品医薬品庁(FDA)の医薬用具放射線局(CDRH)は、被検体に対する熱傷の発現を最小限にとどめるために、信号ケーブルが被検体に直接接触しないためのケーブル処理に関する指標を提示しているが、本実施形態によればこの指標をクリアすることが可能である。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
上部RFコイル62uまたは下部RFコイル62d−1,62d−2,62d−3は、RFパルスの送信およびMR信号の受信のいずれか一方のみの用途で使用されても良い。例えば上部RFコイル62uおよび下部RFコイル62d−1,62d−2,62d−3の全てをMR信号の受信のみに使用しても良い。ただしこの場合には、RFパルスの送信を行うためのRFコイルを別途備える。受信用のRFコイルおよび送信用のRFコイルは、いずれもが上部RFコイル62uのように移動されても良いし、受信用のRFコイルのみを移動させ、送信用のRFコイルはガントリ内に固定しておいても良い。
コイル支持ユニット61を構成する支持部材、接続ポート、ケーブル保持部材および信号ケーブル等の数は、1つまたは3つ以上であっても良い。
ガイド溝615a,615bに相当するガイド溝を天板5の上面に形成し、このガイド溝に接続ポートを配置するようにしても良い。
上部RFコイル62uを静止させる位置は、静磁場中心からずれていても良い。ただし、上部RFコイル62uを静止させる位置は、上部RFコイル62uが所期の性能を発揮できる位置とすることが望ましい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係るMRI装置のブロック図。 図1に示されるRFコイルユニットの具体的な構成を示す図。 図1に示される天板および上部RFコイルの移動の様子を示す図。 図3に示されるような上部RFコイルの移動を実現するための接続ポートの移動の様子を示す図。 図2に示される支持部材に設けられたロック機構を示す図。 米国特許第5808468号明細書に記載された被検体の移動機構の斜視図。
符号の説明
1…静磁場発生部、2…勾配磁場発生部、3…送受信部、4…演算・記憶部、5…天板、6…コイルユニット、7…入力部、8…表示部、9…制御部、10…移動機構部、11…主磁石、12…静磁場電源、21…勾配磁場コイル、22…勾配磁場電源、31…送信器、32…受信器、41…高速演算回路、42…記憶回路、51aa,51ab…孔部、61…コイル支持ユニット、62u…上部RFコイル、62d…下部コイルユニット、62d−1,62d−2,62d−3…下部RFコイル、66aa,66ab…ロック機構、91…主制御回路、92…シーケンス制御回路、93…移動機構制御回路、100…MRI装置、421…信号記憶回路、422…画像データ記憶回路、611a,611b…支持部材、612a,612b…接続ポート、613a,613b…ケーブル保持部材、614a,614b…信号ケーブル、615a,615b…ガイド溝。

Claims (25)

  1. 被検体を載置する天板を備えるとともに前記天板の上面に配置される高周波コイルを利用して前記被検体をイメージングする磁気共鳴イメージング装置で用いられるコイル支持ユニットであって、
    前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記高周波コイルによって検出された磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、
    前記接続ポートをスライド可能にガイドするガイド溝を有し、前記天板の上面に配置される支持部材とを具備したことを特徴とするコイル支持ユニット。
  2. 前記接続ポートは、前記高周波コイルの端部近傍を着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載のコイル支持ユニット。
  3. 一端部が前記接続ポートに固定され、前記信号ケーブルを保持する保持部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のコイル支持ユニット。
  4. 前記支持部材は、前記天板に対して着脱可能であるとともに、前記天板に対して装着された際には前記天板に対して前記支持部材をロックするロック機構をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のコイル支持ユニット。
  5. 前記ガイド溝は、前記天板の長手方向に沿って設けらていることを特徴とする請求項1に記載のコイル支持ユニット。
  6. 天板に載置した被検体における所望のイメージング対象部位に近接した高周波コイルを用いて前記被検体に向けた高周波パルスの送信および前記被検体から放射された磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う磁気共鳴イメージング装置において、
    前記高周波コイルを支持するコイル支持ユニットを備え、前記コイル支持ユニットはさらに、
    前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、
    前記接続ポートをスライド可能にガイドするガイド溝を有し、前記天板の上面に配置される支持部材とを具備したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記接続ポートは、前記高周波コイルの端部近傍を着脱可能であることを特徴とする請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置
  8. 一端部が前記接続ポートに固定され、前記信号ケーブルを保持する保持部をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記支持部材は、前記天板に対して着脱可能であるとともに、前記天板に対して装着された際には前記天板に対して前記支持部材をロックするロック機構をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記ガイド溝は、前記天板の長手方向に沿って設けらていることを特徴とする請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記天板を移動させる天板移動ユニットと、
    前記天板が移動される向きに対して反対の向きに前記高周波コイルを移動させるコイル移動ユニットとをさらに具備したことを特徴とする請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 前記コイル移動ユニットは、前記天板の移動速度とほぼ同じ速度で前記高周波コイルを移動させることを特徴とする請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  13. 天板に載置された静磁場中の被検体に対して傾斜磁場および高周波パルスを印加することに応じて前記被検体から放射される磁気共鳴信号に基づいて前記被検体をイメージングする磁気共鳴イメージング装置にて使用される高周波コイルユニットにおいて、
    前記高周波パルスの送信および前記磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う少なくとも1つの高周波コイルと、
    前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記高周波コイルによって検出された磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、
    前記接続ポートを前記天板の長手方向にスライドさせるためのスライドユニットとを具備したことを特徴とする高周波コイルユニット。
  14. 前記スライドユニットは、前記接続ポートをスライド可能に保持するガイド溝を有するコイル支持部材をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の高周波コイルユニット。
  15. 記ガイド溝は、前記信号ケーブルを前記コイル支持部材内にガイドするように形成されていることを特徴とする請求項14に記載の高周波コイルユニット。
  16. 前記高周波コイルは前記天板上を前記長手方向にスライド可能であって、
    前記コイル支持部材は、前記高周波コイルと前記天板との間に配置されることを特徴とする請求項14に記載の高周波コイルユニット。
  17. 前記コイル支持部材は、互いに並行した複数の前記ガイド溝を有することを特徴とする請求項14に記載の高周波コイルユニット。
  18. 静磁場を発生するユニットと、
    前記静磁場中に配置された被検体に傾斜磁場を印加するユニットと、
    前記被検体に高周波パルスを印加するユニットと、
    前記被検体から放射される磁気共鳴信号を受信する高周波コイルと、
    前記被検体を載置する天板を有し、前記天板を長手方向に移動可能な寝台と、
    前記磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴画像を生成するユニットと、
    前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記磁気共鳴信号を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとの電気的接続を行う接続ポートを有し、前記接続ポートを前記天板の上方で前記長手方向にスライド可能としたコイル支持ユニットとを具備したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  19. 天板に載置した被検体における所望のイメージング対象部位に近接した高周波コイルを用いて前記被検体に向けた高周波パルスの送信および前記被検体から放射された磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う磁気共鳴イメージング装置において、
    前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートを備え、
    前記天板はその上面に、前記接続ポートをスライド可能にガイドするガイド溝を有することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  20. 天板に載置した被検体における所望のイメージング対象部位に近接した高周波コイルを用いて前記被検体に向けた高周波パルスの送信および前記被検体から放射された磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う磁気共鳴イメージング装置において、
    前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、
    前記接続ポートをスライド可能にガイドするガイド溝を有し、前記天板の上面に配置される支持部材と、
    前記接続ポートを前記ガイド溝に沿って移動させる移動ユニットとを備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  21. 前記天板が移動される際に、前記天板の移動に伴って前記高周波コイルが所定位置に到達するまでは前記移動ユニットを停止させ、前記高周波コイルが前記所定位置に到達したのちには前記天板が移動される向きに対して反対の向きに前記天板の移動速度とほぼ同じ速度で前記高周波コイルを移動させるように前記移動ユニットを制御する制御ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項20に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  22. 天板に載置した被検体における所望のイメージング対象部位に近接した高周波コイルを用いて前記被検体に向けた高周波パルスの送信および前記被検体から放射された磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う磁気共鳴イメージング装置において、
    前記天板の上面よりも上方に配置されて前記高周波コイルとして使用される上部コイルと、
    前記上部コイルを着脱可能であり、前記上部コイルが装着されているときには、前記上部コイルを支持するとともに、前記上部コイルに対して供給される送信信号および前記磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、
    前記接続ポートをスライド可能にガイドするガイド溝を有し、前記天板の上面に配置される支持部材と、
    前記天板の上面よりも下方に配置されて前記高周波コイルとして使用される下部コイルとを具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  23. 複数の前記下部コイルが前記天板の上面に沿って配列されていることを特徴とする請求項22に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  24. 天板に載置した被検体における所望のイメージング対象部位に近接した高周波コイルを用いて前記被検体に向けた高周波パルスの送信および前記被検体から放射された磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う磁気共鳴イメージング装置を制御する制御方法において、
    前記磁気共鳴イメージング装置は、
    前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、
    前記接続ポートをスライド可能にガイドするガイド部を有し、前記天板の上面に配置される支持部材と、
    前記接続ポートを前記ガイド部に沿って移動させる移動ユニットとを具備し、
    前記制御方法は、
    前記天板が移動される際に、前記天板の移動に伴って前記高周波コイルが所定位置に到達するまでは前記移動ユニットを停止させ、
    前記高周波コイルが前記所定位置に到達したのちには前記天板が移動される向きに対して反対の向きに前記天板の移動速度とほぼ同じ速度で前記高周波コイルを移動させることを特徴とする制御方法。
  25. 天板に載置した被検体における所望のイメージング対象部位に近接した高周波コイルを用いて前記被検体に向けた高周波パルスの送信および前記被検体から放射された磁気共鳴信号の検出の少なくともいずれか一方を行う磁気共鳴イメージング装置を制御する制御方法において、
    前記磁気共鳴イメージング装置は、
    前記高周波コイルを着脱可能であり、前記高周波コイルが装着されているときには、前記高周波コイルを支持するとともに、前記高周波コイルに対して供給される送信信号および前記磁気共鳴信号の少なくともいずれか一方を伝達する信号ケーブルと前記高周波コイルとを電気的に接続する接続ポートと、
    前記接続ポートを前記天板の長手方向に移動可能とする移動ユニットを具備し、
    前記制御方法は、
    前記高周波コイルが所定位置に到達するまでは前記被検体と前記高周波コイルとの相対的位置関係を維持し、
    前記高周波コイルが前記所定位置に到達した後には前記所定位置と前記高周波コイルとの相対的位置関係を維持した状態で、前記被検体と前記高周波コイルとの相対的位置関係を前記長手方向に変化させることを特徴とする制御方法。
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