JP2000107151A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JP2000107151A
JP2000107151A JP10279172A JP27917298A JP2000107151A JP 2000107151 A JP2000107151 A JP 2000107151A JP 10279172 A JP10279172 A JP 10279172A JP 27917298 A JP27917298 A JP 27917298A JP 2000107151 A JP2000107151 A JP 2000107151A
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Hitoshi Yamagata
仁 山形
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    • G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28—Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
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    • G01R33/3806—Open magnet assemblies for improved access to the sample, e.g. C-type or U-type magnets
    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/05—Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves 
    • A61B5/055—Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves  involving electronic [EMR] or nuclear [NMR] magnetic resonance, e.g. magnetic resonance imaging
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    • A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/70—Means for positioning the patient in relation to the detecting, measuring or recording means
    • A61B5/704—Tables

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像歪み、ムラや脂肪アーチファクトを低減
した高精度及び高画質の画像を得る。 【解決手段】 静磁場中に配置した被検体Ｐの対象部位
に受信コイル１９を装着し、被検体に高周波磁場、傾斜
磁場を印加し、被検体から発生する磁気共鳴信号を受信
コイルで受信して被検体の画像を得る磁気共鳴イメージ
ング装置において、天板６は、静磁場中に配置した被検
体を水平面内の水平方向及び水平面に垂直な上下方向に
移動可能であり、寝台制御装置１６は、被検体の画像か
ら得られた対象部位の位置に基づき対象部位を静磁場及
び傾斜磁場の中心Ｏに一致させるように天板を移動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、オープン型の磁石
架台を備えた磁気共鳴イメージング装置（オープン型Ｍ
ＲＩ）に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のオープン型ＭＲＩシステムとして
は、例えば、米国特許第４，８２９，２５２号明細書
に、患者撮影領域へのオープンアクセス性（開放性）を
有する垂直磁場方式のＭＲＩシステム （ＭＲＩ ＳＹ
ＳＴＥＭ ＷＩＴＨ ＯＰＥＮＡＣＣＥＳＳ ＴＯ Ｐ
ＡＴＩＥＮＴ ＩＭＡＧＥ ＶＯＬＵＭＥ）が開示され
ている。
【０００３】また、前述した垂直磁場方式のオープン型
ＭＲＩシステムや、従来の円筒型で短軸大口径によるオ
ープン性の高いＭＲＩシステムにおいては、被検体用の
寝台を、撮像時において同一の高さで被検体の体軸に対
して前後・左右方向へ移動させている。この場合、傾斜
磁場及び静磁場場中心では、磁場の均一性が良いため、
その磁場中心位置で被検体の治療対象部位の撮像を行え
ば、治療対象部位の高画質の画像が得られる。
【０００４】このようなオープン型ＭＲＩシステムをイ
ンターベンショナル装置として運用する場合等には、特
に治療対象部位（治療対象箇所）が広範囲ではなく、特
定の範囲に限定されている場合が多い。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、治療対
象部位が特定の範囲に限定されている場合には、撮像時
に寝台を同一の高さで被検体の体軸に対して水平面内で
移動させても、その治療対象部位を３次元的に傾斜磁場
及び静磁場場中心に位置させることが不可能であった
り、あるいは極めて困難であった。
【０００６】このため、得られた画像は、画像歪み、画
像ムラ、脂肪アーチファクトの多い画像となり、治療に
供するに足る画像を提供することが困難であった。
【０００７】本発明は、治療・診断対象部位を傾斜磁場
及び静磁場の中心を速やかに一致させて、画像歪み、ム
ラや脂肪アーチファクトを低減した高精度及び高画質の
画像を得ることができる磁気共鳴イメージング装置を提
供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために本発明の磁気共鳴イメージング装置は次
のように構成されている。請求項１の発明は、静磁場中
に配置した被検体の対象部位に受信コイルを装着し、被
検体に高周波磁場、傾斜磁場を印加し、被検体から発生
する磁気共鳴信号を受信コイルで受信して被検体の画像
を得る磁気共鳴イメージング装置において、前記静磁場
中に配置した前記被検体を水平面内の水平方向及び水平
面に垂直な上下方向に移動可能な寝台と、前記被検体の
画像から得られた前記対象部位の位置に基づき前記対象
部位を前記静磁場及び傾斜磁場の中心に一致させるよう
に前記寝台を移動させる寝台制御手段とを備えることを
特徴とする。
【０００９】この発明によれば、寝台制御手段は、被検
体の画像から得られた対象部位の位置に基づき、被検体
を水平面内の水平方向及び水平面に垂直な上下方向に移
動可能な寝台を移動させて、被検体の対象部位を静磁場
及び傾斜磁場の中心に一致させるため、画像歪み、ムラ
や脂肪アーチファクトを低減した高精度及び高画質の画
像を得ることができる。
【００１０】また、請求項３の発明は、静磁場中に配置
した被検体の対象部位に受信コイルを装着し、被検体に
高周波磁場、傾斜磁場を印加し、被検体から発生する磁
気共鳴信号を受信コイルで受信して被検体の画像を得る
磁気共鳴イメージング装置において、前記静磁場中に配
置した前記被検体を水平面内の水平方向及び水平面に垂
直な上下方向に移動可能な寝台と、前記対象部位に装着
された前記受信コイルの位置を検出する検出手段と、こ
の検出手段により検出された前記受信コイルの位置に基
づき前記受信コイルを前記静磁場及び傾斜磁場の最適な
領域に一致させるように前記寝台を概略移動させる寝台
制御手段とを備えることを特徴とする。
【００１１】請求項３の発明によれば、検出手段が対象
部位に装着された受信コイルの位置を検出すると、寝台
制御手段は、検出手段により検出された受信コイルの位
置に基づき受信コイルを静磁場及び傾斜磁場の最適な領
域に一致させるように寝台を自動的に概略移動させるた
め、オペレータの作業負担が軽減する。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【００１３】＜第１の実施の形態＞図１に本発明の第１
の実施の形態に係るオープン型ＭＲＩ装置の外観を示す
斜視図（鳥瞰図）を示す。図１において、矢印ＡはＭＲ
Ｉ装置を正面から見る正面方向、矢印Ｂは側面方向、矢
印Ｃは上面方向を示している。
【００１４】架台本体（以下、磁石架台１と称する。）
１は、内部に静磁場磁石、傾斜磁場コイル、全身用励起
（ＲＦ）コイル等を有している。寝台２は、床面１３上
を自在に移動可能であり、寝台２の上部には被検体Ｐを
載置した天板６が取り付けられている。
【００１５】磁石架台１は球形状をなしており、矢印Ａ
の正面方向から見た場合、磁石架台１の中央部分には寝
台２を挿入可能な程度の幅を有する間隙３が形成されて
いる。磁石架台１の中心部分は、球形状の内空間５を有
し、この内空間５は、天板６を含む寝台２を収容すると
ともに、寝台２が任意方向（例えば、水平方向）に回転
可能な程度の広さを有している。
【００１６】寝台２は、内空間５の中央に設置された後
に、被検体Ｐを載置した状態で天板６を水平面内で少な
くとも９０度以上回転駆動するための回転駆動機構（図
１では図示せず）を備えている。
【００１７】また、磁石架台１には矢印Ｂの方向から見
て側面の部分に、内空間５から磁石架台１の外に通じる
通過窓７が形成されている。なお、内空間５を挟んで対
向する側面部分にも同様の通過窓が設けられる。
【００１８】この通過窓７は、寝台２が内空間５に収納
された状態において、天板６の一部を通過させるもので
あり、診断対象部位あるいは治療対象部位が磁石中心に
設置できるように磁石架台１の両側面中央部分に水平に
設置された被検体Ｐが通過可能な程度の広さを有してい
る。
【００１９】以上の構成によれば、磁石架台１に形成さ
れた間隙３を通して医師等が内空間５に入ることがで
き、また、医師等は被検体Ｐが載置された寝台２の傍ら
に接近することができる。
【００２０】図２に本発明の第１の実施の形態のＭＲＩ
装置のシステムブロック図を示す。図３に静磁場磁石及
び傾斜磁場コイルの配置図を示す。図２では、磁石架台
１を正面方向から見た断面図を示す。なお、ここでは、
間隙３から挿入された寝台２が磁石架台１の内空間５に
収容され、寝台２の回転駆動機構により天板６を水平面
内で９０度回転させることにより、被検体Ｐの体軸方向
を、通過窓７の方向に合わせた状態にある。
【００２１】この状態（被検体Ｐを撮像可能な状態）、
あるいはこの状態の前後において、受信コイル１９また
は送受信コイルが被検体Ｐの胸部等に装着されるように
なっている。
【００２２】寝台２は、被検体Ｐを載置した天板６を前
後及び左右方向（水平方向）、上下方向（垂直方向）に
移動可能であり、寝台基部２ａと、天板６を水平方向に
移動させるための水平移動機構を有する水平移動用スク
リューボックス２ｃと、寝台基本部２ａと水平移動用ス
クリューボックス２ｃとを連結するとともに天板６を上
下方向に移動させるための上下移動機構を有する連結部
２ｂとからなる。図２中において、中心Ｏは、静磁場の
中心及び傾斜磁場の中心を示している。前記水平移動機
構、上下移動機構については、後述する。
【００２３】静磁場磁石２１は、図３に示すように、略
球形状の内空間５に沿って配置され、円環電流を流す超
電導体または常電導体のコイル束からなり、被検体Ｐの
体軸方向（Ｚ方向）に対して一様な静磁場を印加する。
【００２４】傾斜磁場コイル２３は、Ｘ方向用傾斜磁場
コイル２３ｘとＹ方向用傾斜磁場コイル２３ｙとＺ方向
用傾斜磁場コイル２３ｚとからなり、傾斜磁場電源１７
によって駆動され、被検体Ｐに対して所望の断層面内の
直交するＸ，Ｙ方向及びこれらに垂直なＺ方向に磁場強
度が直線的に変化する傾斜磁場Ｇｘ，Ｇｙ，Ｇｚを印加
する。
【００２５】この場合、内空間５に沿って静磁場磁石２
１を設けているため、静磁場磁石２１のコイルパターン
は球形状となるから、静磁場磁石２１により、静磁場の
均一性を高めることができる。
【００２６】また、ＭＲＩ装置は、システム制御装置１
４、送受信ユニット１５、寝台制御装置１６、傾斜磁場
電源１７、再構成装置１８ａ、表示装置１８ｂを有して
いる。送受信ユニット１５は、システム制御装置１４の
制御の下で、高周波信号を送受信コイルに印加すること
により被検体Ｐに対して高周波磁場を発生し、静磁場と
傾斜磁場及び高周波磁場の印加により、被検体Ｐから発
生する磁気共鳴信号を受信コイル１９から受信し、受信
した信号を増幅及び検波した後、Ａ／Ｄ変換して再構成
装置１８ａに出力する。
【００２７】再構成装置１８ａは、送受信ユニット１５
から入力したデータについてフーリエ変換を含む画像再
構成処理を行う。表示装置１８ｂは、再構成装置１８ａ
で再構成された被検体Ｐの断層画像を表示する。
【００２８】寝台制御装置１６は、システム制御装置１
４の制御の下で、天板６を水平方向へ移動させるための
水平移動量や天板６を上下方向へ移動させるための上下
移動量を示す移動量情報を寝台２に出力する。
【００２９】また、寝台制御装置１６は、被検体Ｐの撮
像対象部位（診断対象部位や治療対象部位）の中心を静
磁場及び傾斜磁場の中心Ｏと一致させるように寝台２を
移動させるための移動量情報を寝台２に出力する。寝台
２は、寝台制御装置１６からの移動量情報に応じて、水
平移動機構及び上下移動機構により、天板６を水平方
向、上下方向に移動させるようになっている。
【００３０】（水平移動機構）図４に第１の実施の形態
のＭＲＩ装置に設けられた寝台の水平移動機構を示す。
図４（ａ）に、水平移動用スクリューボックス及び天板
に設けられた水平移動機構の裏面図を示す。図４（ｂ）
に、水平移動用スクリューボックス及び天板に設けられ
た水平移動機構の側面図を示す。図４を参照して水平移
動機構２４を説明する。
【００３１】図４（ａ）において、天板６の裏面には、
天板６を前後方向に移動させるための左右２列の前後移
動用スクリュー溝２５と、この２列の前後移動用スクリ
ュー溝２５の間に配置され且つ天板６を左右方向に移動
させるための左右移動用スクリュー溝２７とが形成され
ている。
【００３２】水平移動用スクリューボックス２ｃ内に
は、前後移動用スクリュー溝２５に噛合する如く配置さ
れた前後移動用スクリュー２９と、左右移動用スクリュ
ー溝２７に噛合する如く配置された左右移動用スクリュ
ー３３とが設けられている。前後移動用スクリュー２９
と左右移動用スクリュー３３とはシャフト３１に取り付
けられている。
【００３３】このような構成の水平移動機構２４によれ
ば、寝台制御装置１６から水平移動量を示す移動量情報
が送られてくると、各々のスクリュー２９，３３は、寝
台制御装置１６からの水平移動量に応じて回転する。こ
のため、スクリュー２９，３３に噛合したスクリュー溝
２５，２７が移動するから、水平移動量に応じて、天板
６を水平面（前後方向及び左右方向）内で移動させるこ
とができる。
【００３４】（上下移動機構）次に、寝台の上下移動機
構について説明する。図５に第１の実施の形態のＭＲＩ
装置に設けられた寝台の上下移動機構を示す。図５に示
すように、寝台２には天板６を上下移動させる上下移動
機構３４が設けられている。
【００３５】この上下移動機構３４は、連結部２ｂ内に
設けられた油圧シリンダー３４ａと、この油圧シリンダ
ー３４ａの一端に取り付けられ寝台基部２ａ内に設けら
れた第１の固定部３５ａと、油圧シリンダー３４ａの他
端に取り付けられ水平移動用スクリューボックス２ｃ内
に設けられた第２の固定部３５ｂとからなる。油圧シリ
ンダー３４ａは、油圧により寝台基部２ａの位置を基準
として水平移動用スクリューボックス２ｃを上下移動さ
せるようになっている。
【００３６】このような構成の上下移動機構３４によれ
ば、寝台制御装置１６から上下移動量を示す移動量情報
が送られてくると、油圧シリンダー３４ａは、寝台制御
装置１６からの上下移動量に応じて油圧により第２の固
定部３５ｂを介して水平移動用スクリューボックス２ｃ
を上下移動させるため、天板６を上下移動させることが
できる。
【００３７】次に、このように構成された水平移動機構
２４及び上下移動機構３４を有するＭＲＩ装置の動作を
説明する。図６に第１の実施の形態のＭＲＩ装置におけ
る被検体の診断対象部位を静磁場及び傾斜磁場の中心に
一致させる様子を説明する図を示す。図６（ａ）は、診
断対象部位と磁場中心との位置合わせを行う前の被検体
の状態を示す図であり、図６（ｂ）は、診断対象部位と
磁場中心との位置合わせを行った後の被検体の状態を示
す図である。図７は位置決めスキャンを示す図である。
【００３８】診断対象部位（治療対象部位でもよい。）
と磁場（静磁場／傾斜磁場）中心Ｏとの位置合わせを行
う場合には、まず、図６（ａ）に示すように、受信コイ
ル１９または送受信コイルを被検体Ｐの診断対象部位３
０である例えば胸部等に装着する。その後、被検体Ｐの
診断対象部位３０に、手動、または電動などの機械手段
を用いて、概略的に天板６を合わせる。すなわち、診断
対象部位３０を静磁場及び傾斜磁場の中心Ｏの付近に位
置させるように天板６の概略位置合わせが行われる。
【００３９】次に、天板６の概略位置合わせを行った後
に、診断対象部位３０の位置決めを容易にするために、
図２に示す送受信ユニット１５、再構成装置１８ａ、表
示装置１８ｂを用いて、図７に示すように、被検体Ｐの
診断対象部位３０付近に対して、水平面の２Ｄ（２次
元）のＴ１Ｗマルチスライス画像などの高速な位置決め
スキャンを行い、Ｚ方向（体軸方向）のマルチスライス
画像Ｓ１〜Ｓ５を得る。
【００４０】そして、図示しないマウス等の操作手段を
クリックして、マルチスライス画像Ｓ１〜Ｓ５の中か
ら、例えば、診断対象部位３０に最も近いスライス画像
Ｓ４を選択する。すなわち、水平面内で診断対象部位３
０の概略位置合わせを行った後に、マルチスライス画像
により診断対象部位３０のＺ方向の位置決めを行う。
【００４１】さらに、システム制御装置１４は、選択さ
れたスライス画像Ｓ４の座標（ｘ４，ｙ４，ｚ４）の位
置情報を寝台制御装置１６に出力する。寝台制御装置１
６は、システム制御装置１４から送られてくるスライス
画像Ｓ４の位置情報（診断対象部位３０の位置に対応）
と静磁場及び傾斜磁場の中心Ｏの位置情報との距離差を
算出し、その距離差分だけ天板６を移動させるように寝
台２を制御する。
【００４２】すると、寝台２は、水平移動機構２４、上
下移動機構３４により、天板６を前記距離差分だけ水平
方向、上下方向へ移動させるため、図６（ｂ）に示すよ
うに、診断対象部位を静磁場及び傾斜磁場の中心Ｏに速
やかに一致させることができるようになる。
【００４３】すなわち、静磁場均一性、傾斜磁場線形性
は、静磁場及び傾斜磁場の中心に近いほど特性が良好で
あるため、その領域に寝台を上下動を含む３次元的な移
動によって診断対象部位を設定することにより、画像歪
み、ムラや脂肪アーチファクトを低減した高精度及び高
画質の画像を得ることができる。
【００４４】また、医師、或いは技師が治療診断の直前
直後に寝台２を上下移動し、適切な高さで被検体Ｐへの
諸準備、ケアを行える。
【００４５】なお、診断対象部位３０の位置の設定に関
しては、オペレータが、例えばスライス画像Ｓ１からス
ライス画像Ｓ５までのマルチスライス画像から位置３０
をポイントすることによって指定しても良く、また画像
処理等によって自動的にその位置を認識してもよい。
【００４６】次に、寝台の他の実施例を説明する。図８
に天板水平保持機構を含む寝台の他の実施例を示す。図
９に図８に示す天板水平保持機構の斜視図を示す。図１
０に図８に示す天板水平保持機構の断面図を示す。天板
水平保持機構３５は、図８に示すように、天板６が寝台
２に対して前後方向に移動した場合に、天板６を水平に
保持するものである。
【００４７】この天板水平保持機構３５は、図９に示す
ように構成されている。水平移動用スクリューボックス
２ｃには第１の固定ピン３７ａが取り付けられ、この第
１の固定ピン３７ａには第１の支持棒３６ａ及び第２の
支持棒３６ｂの一端が取り付けられている。第１の支持
棒３６ａの他端には第２の固定ピン３７ｂが取り付けら
れ、第２の支持棒３６ｂの他端には第３の固定ピン３７
ｃが取り付けられている。
【００４８】また、天板６には前後方向に沿って天板脇
溝３９が形成されており、この天板脇溝３９には前記第
２の固定ピン３７ｂ，第３の固定ピン３７ｃが収容さ
れ、天板６が前後方向に移動するとき、第２の固定ピン
３７ｂ，第３の固定ピン３７ｃを滑る如く天板脇溝３９
が移動するようになっている。
【００４９】このような構成の天板水平保持機構３５に
よれば、寝台２に対して天板６が前後方向に移動して
も、３つの固定ピン、第１の支持棒３６ａ及び第２の支
持棒３６ｂにより、天板６を支持しているため、天板６
が転倒しなくなる。従って、被検体Ｐが転倒することな
く、作業の円滑を図ることができる。
【００５０】次に、寝台の上下移動機構の他の実施例を
説明する。図１１に寝台の上下移動機構の他の実施例を
示す。図１２に寝台の上下移動機構の他の実施例を含む
寝台制御システムを示す。
【００５１】図１１に示す寝台の上下移動機構４０は、
次のように構成されている。被検体Ｐの頭部側及び足部
側のそれぞれには、床面４７に設置された上下移動機構
本体４９が設けられており、この上下移動機構本体４９
内には油圧シリンダー４１が配置されている。
【００５２】２つの上下移動機構本体４９の上端には水
平移動用スクリューボックス２ｃに取り付けられたライ
ナー５１が配置されており、このライナー５１は、上下
移動機構４０によって両端を支持されている。ライナー
５１の上部には天板６が配置されている。油圧シリンダ
ー４１は、油圧によりライナー５１を上下移動させるよ
うになっている。
【００５３】なお、水平移動機構に関しては、前述した
水平移動用スクリューボックス２ｃに設けられた水平移
動機構を用いる。
【００５４】このような構成の上下移動機構４０によれ
ば、図１２に示すように、寝台制御装置１６から上下移
動量を示す移動量情報が送られてくると、油圧シリンダ
ー４１は、寝台制御装置１６からの上下移動量に応じて
油圧によりライナー５１を上下移動させるため、天板６
を上下移動させることができる。
【００５５】また、ライナー５１と、このライナー５１
に保持されるとともにライナー５１に対して移動する天
板６との二重構造としたため、天板６が転倒しなくな
る。従って、被検体Ｐが転倒することなく、作業の円滑
を図ることができる。
【００５６】＜第２の実施の形態＞次に、本発明の第２
の実施の形態を説明する。図１３に本発明の第２の実施
の形態のＭＲＩ装置のシステムブロック図を示す。第２
の実施の形態では、診断対象部位と磁場（静磁場／傾斜
磁場）の中心Ｏとの位置合わせを行う場合に、手動、ま
たは電動などの機械手段を用いて、天板６の概略位置合
わせを自動的に行うようにしたものである。
【００５７】このため、ＭＲＩ装置は、システム制御装
置１４ａ、送受信ユニット１５、寝台制御装置１６ａ、
傾斜磁場電源１７、位置センサユニット５２、３次元位
置センサ送信部５３、３次元位置センサ受信部５５を有
している。
【００５８】図１３に示すように、被検体Ｐの診断対象
部位に装着された受信コイル１９または送受信コイルに
は、３次元（或いは２次元）位置センサ送信部５３が取
り付けられている。また、架台磁石１の連結部１２の例
えば中心（磁場中心Ｏの真上に対応する位置）には３次
元位置センサ受信部５５が取り付けられている。
【００５９】３次元位置センサ受信部５５は、３次元位
置センサ送信部５３から送られてくる位置情報を受信す
る。位置センサユニット５２は、３次元位置センサ受信
部５５で受信した３次元位置センサ送信部５３の位置情
報を取り込んで、システム制御装置１４ａに送る。
【００６０】システム制御装置１４ａは、３次元位置セ
ンサ送信部５３の位置情報を寝台制御装置１６ａに出力
する。寝台制御装置１６ａは、システム制御装置１４ａ
から送られてくる３次元位置センサ送信部５３の位置情
報と静磁場及び傾斜磁場の中心Ｏの位置情報との距離差
を算出し、その距離差分だけ天板６を移動させるように
寝台２を制御する。
【００６１】次に、このように構成された第２の実施の
形態に係るＭＲＩ装置の動作を説明する。図１４に第２
の実施の形態のＭＲＩ装置における受信コイルを静磁場
及び傾斜磁場の中心に概略一致させる様子を説明する図
を示す。図１４（ａ）は、受信コイルを磁場中心に概略
一致させる前の被検体の状態を示す図であり、図１４
（ｂ）は、受信コイルを磁場中心に概略一致させた後の
被検体の状態を示す図である。
【００６２】まず、図１４（ａ）に示すように、３次元
位置センサ送信部５３が位置情報を送信すると、３次元
位置センサ受信部５５は、３次元位置センサ送信部５３
から送られてくる位置情報を受信し、位置センサユニッ
ト５２は、３次元位置センサ受信部５５で受信した３次
元位置センサ送信部５３の位置情報を検出する。
【００６３】次に、寝台制御装置１６ａは、システム制
御装置１４ａから送られてくる３次元位置センサ送信部
５３の位置情報（すなわち、診断対象部位３０に装着さ
れた受信コイル１９の中心位置）と静磁場及び傾斜磁場
の中心Ｏの位置情報との距離差を算出し、その距離差分
だけ天板６を移動さ２は、寝台制御装置１６ａから送ら
れてくる移動量（距離差分）だけ天板６を移動させて、
受信コイル１９を最適な領域、すなわち、概略磁場中心
Ｏと一致させる。
【００６４】このように、第２の実施の形態では、自動
的に受信コイル１９を概略磁場中心Ｏと一致させること
ができるため、オペレータの作業負担を軽減することが
できる。
【００６５】さらに、受信コイル１９を概略磁場中心Ｏ
と一致させた後、図７に示すような位置決めスキャンに
より診断対象部位３０の位置を求め、この診断対象部位
３０の位置と磁場中心Ｏとの位置との距離差分だけ、天
板６を移動させるようにすれば、診断対象部位３０を速
やかに磁場中心Ｏに一致させることができる。
【００６６】従って、画像歪み、ムラや脂肪アーチファ
クトを低減した高精度及び高画質の画像を得ることがで
きる。また、医師、或いは技師が治療診断の直前直後に
寝台２を上下移動し、適切な高さで被検体Ｐへの諸準
備、ケアを行える。
【００６７】なお、被検体Ｐに装着された受信コイル１
９の位置については、前述した位置センサ以外に磁場中
心Ｏから離れている時点で画像化を行えば、磁気共鳴信
号が微弱となることから容易に判別できる。このことを
利用して、画像化及び天板６の水平移動を繰り返しなが
ら磁気共鳴信号が、あるレベルになった時点で、概略天
板６の移動を行うようにしてもよい。
【００６８】次に、前述した実施の形態の変形例を説明
する。図１５に短軸大口径磁石、又は垂直磁場型磁石に
おける寝台制御システムを示す。この寝台制御システム
は、従来型の円筒型短軸大口径磁石を用いたオープン性
の高いＭＲＩ装置に本発明を適用した変形例である。
【００６９】寝台制御システムは、静磁場用の円筒型の
短軸大口径磁石６１、円筒型の傾斜磁場コイル６３、寝
台６５、水平移動機構を有する水平移動用スクリューボ
ックス２ｃ、ライナー５１、上下移動機構を有する油圧
シリンダー４１、寝台制御装置１６を備えて構成されて
いる。このような構成の寝台制御システムによれば、第
１の実施の形態または第２の実施の形態の効果と同様な
効果を得ることができる。
【００７０】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではなく、種々変形して実施可能であるのは
勿論である。
【００７１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
診断対象部位または治療対象部位の対象部位を傾斜磁場
及び静磁場中心に速やかに一致させることができるた
め、画像歪み、ムラや脂肪アーチファクトが低減された
高精度及び高画質の画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態に係るオープン型Ｍ
ＲＩ装置の外観を示す斜視図（鳥瞰図）である。
【図２】本発明の第１の実施の形態のＭＲＩ装置のシス
テムブロック図である。
【図３】静磁場磁石及び傾斜磁場コイルの配置図であ
る。
【図４】第１の実施の形態のＭＲＩ装置に設けられた寝
台の水平移動機構を示す図である。
【図５】第１の実施の形態のＭＲＩ装置に設けられた寝
台の上下移動機構を示す図である。
【図６】第１の実施の形態のＭＲＩ装置における被検体
の診断対象部位を静磁場及び傾斜磁場の中心に一致させ
る様子を説明する図である。
【図７】位置決めスキャンを示す図である。
【図８】天板水平保持機構を含む寝台の他の実施例を示
す図である。
【図９】図８に示す天板水平保持機構の斜視図である。
【図１０】図８に示す天板水平保持機構の断面図であ
る。
【図１１】寝台の上下移動機構の他の実施例を示す図で
ある。
【図１２】寝台の上下移動機構の他の実施例を含む寝台
制御システムを示す図である。
【図１３】本発明の第２の実施の形態のＭＲＩ装置のシ
ステムブロック図である。
【図１４】第２の実施の形態のＭＲＩ装置における受信
コイルを静磁場及び傾斜磁場の中心に概略一致させる様
子を説明する図である。
【図１５】短軸大口径磁石、又は垂直磁場型磁石におけ
る寝台制御システムを示す図である。
【符号の説明】
１…磁石架台、２…寝台、２ｃ…水平移動用スクリュー
ボックス、３…間隙、５…内空間、６…天板、７…間
隙、１２…連結部、１３…床面、１４…システム制御装
置、１５…送受信ユニット、１６…寝台制御装置、１７
…傾斜磁場電源、１８ａ…再構成装置、１８ｂ…表示装
置、１９…送受信コイル、２１…静磁場磁石、２３…傾
斜磁場コイル、２４…水平移動機構、３０…診断対象部
位、３４…上下移動機構、３４ａ，４１…油圧シリンダ
ー、３５…天板水平保持機構、５１…ライナー、５２…
位置センサユニット、５３…３次元位置センサ送信部、
５５…３次元位置センサ受信部、Ｐ…被検体、Ｏ…磁場
中心。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 静磁場中に配置した被検体の対象部位に
    受信コイルを装着し、被検体に高周波磁場、傾斜磁場を
    印加し、被検体から発生する磁気共鳴信号を受信コイル
    で受信して被検体の画像を得る磁気共鳴イメージング装
    置において、 前記静磁場中に配置した前記被検体を水平面内の水平方
    向及び水平面に垂直な上下方向に移動可能な寝台と、 前記被検体の画像から得られた前記対象部位の位置に基
    づき前記対象部位を前記静磁場及び傾斜磁場の中心に一
    致させるように前記寝台を移動させる寝台制御手段と、
    を備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項２】 前記対象部位の位置決めに先立って、前
    記対象部位を前記静磁場及び傾斜磁場の中心付近に位置
    させるように前記寝台の概略位置合わせが行われること
    を特徴とする請求項１記載の磁気共鳴イメージング装
    置。
  3. 【請求項３】 静磁場中に配置した被検体の対象部位に
    受信コイルを装着し、被検体に高周波磁場、傾斜磁場を
    印加し、被検体から発生する磁気共鳴信号を受信コイル
    で受信して被検体の画像を得る磁気共鳴イメージング装
    置において、 前記静磁場中に配置した前記被検体を水平面内の水平方
    向及び水平面に垂直な上下方向に移動可能な寝台と、 前記対象部位に装着された前記受信コイルの位置を検出
    する検出手段と、 この検出手段により検出された前記受信コイルの位置に
    基づき前記受信コイルを前記静磁場及び傾斜磁場の最適
    な領域に一致させるように前記寝台を概略移動させる寝
    台制御手段と、を備えることを特徴とする磁気共鳴イメ
    ージング装置。
  4. 【請求項４】 前記寝台制御手段は、前記被検体の画像
    から得られた前記対象部位の位置に基づき前記対象部位
    を前記静磁場及び傾斜磁場の中心に一致させるように前
    記寝台を移動させることを特徴とする請求項３記載の磁
    気共鳴イメージング装置。
  5. 【請求項５】 前記寝台は、前記被検体を載置する天板
    と、 前記寝台制御手段から送られてくる水平移動量に応じて
    前記天板を前記水平方向に移動させる水平移動手段と、 前記寝台制御手段から送られてくる上下移動量に応じて
    前記天板を前記上下方向に移動させる上下移動手段と、
    を備えることを特徴とする請求項１乃至請求項４記載の
    磁気共鳴イメージング装置。
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